JP6865024B2 - 制御指示判定装置及び制御指示判定プログラム - Google Patents
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Description
この場合、HEMS機器の動作は、当該HEMS機器を製造又は販売する会社毎の基準又は、当該HEMS機器の動作を指示する指示装置を製造又は販売する会社が会社毎に取り決めた指示方法に基づいて指示されてしまうので、指示方法を標準化することが困難である場合があった。
本発明は、上記問題に鑑みて為されたものであり、自装置を介して動作が指示される制御対象の指示方法を標準化する制御指示判定装置を提供することを目的とする。
<制御指示判定装置の概要について>
以下、図を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係る制御指示判定装置1の概要を示す図である。
以降の説明において、ネットワークを介して制御対象CDの動作を指示する指示装置IEを指示装置IE1と記載する。また、以降の説明において、ネットワークを介さずに制御対象CDの動作を指示する指示装置IEを指示装置IE2と記載する。
以降の説明において、制御対象CDが設置される一般家庭の家屋を、単に家屋と記載する。また、制御対象CDが設置される一般家庭に居住する居住者を、単に居住者と記載する。
ここで、屋外から制御対象CDの動作を指示した場合、指示装置IE1の操作者は、指示装置IE1からの指示によって動作する制御対象CDの動作を確認することが困難である。この場合、指示装置IE1の操作者が操作誤りによって本来動作が指示される対象である制御対象CDとは異なる制御対象CDに動作の指示を行った際、操作者は、操作誤りに気付くことが困難である。また、指示装置IE1の操作者が操作誤りによって本来指示する動作とは異なる動作の指示を制御対象CDに行った際、操作者は、操作誤りに気付くことが困難である。
したがって、指示装置IE1の操作者は、制御対象CDに不適切な操作の指示を行ったことに気付くことが困難である。
また、制御対象CDの動作の指示がネットワークを介して行われる場合、悪意のある操作者又は悪意のあるプログラムによって制御対象CDの動作が指示される場合がある。
例えば、悪意のある操作者又は悪意のあるプログラムが、制御対象CDである窓WDを開閉する場合がある。この場合、居住者の意図に反して窓WDが開閉されることにより、家屋の安全が脅かされる場合がある。
また、例えば、悪意のある操作者又は悪意のあるプログラムが、制御対象CDであるエアコンACの温度を指示する場合がある。この場合、エアコンACが当該指示に基づいて動作することによって、エアコンACが設置される居室の温度が上昇又は下降され、居住者の健康が損なわれる場合がある。
以下、図2を参照して、本実施形態の制御指示判定装置1の構成について説明する。
図2は、第1実施形態に係る制御指示判定装置1の構成の一例を示す図である。
図2に示す通り、制御指示判定装置1と、指示装置IE1とは、ネットワークN1を介して接続される。ネットワークN1とは、例えば、WANである。また、制御指示判定装置1と、制御対象CDとは、ネットワークN2を介して接続される。ネットワークN2とは、例えば、LAN(Local Area Network)である。
指示装置IE1は、ネットワークN1を介して指示情報DRを制御指示判定装置1に送信する。指示情報DRとは、指示装置IE1が送信する情報であって、制御対象CDの動作の指示を示す情報である。
以下、図3を参照して、本実施形態の指示情報DRの詳細について説明する。
図3は、第1実施形態に係る指示情報DRの一例を示す表である。
指示情報DRには、アプリ識別情報aIDと、動作指示情報CTとが含まれる。
アプリ識別情報aIDとは、指示情報DRを送信する指示装置IE1が指示情報DRを送信する際に用いるアプリケーション及びソフトウェア等を識別する情報である。以降の説明において、指示装置IE1によって実行されるアプリケーションであって、制御対象CDに指示情報DRを送信することを目的としたアプリケーションを、単にアプリケーションと記載する。
動作指示情報CTとは、指示装置IE1が指示する制御対象CDの動作の内容を示す情報である。
この一例では、指示情報DRには、アプリケーションがエアコン操作アプリであることを示すアプリ識別情報aID(APP1)と、エアコンの電源ONを示す動作指示情報CT(CT1)とが含まれる。
図2に戻り、制御指示判定装置1は、制御部100と、記憶部600とを備える。
記憶部600には、予め第1判定基準情報JR1が記憶される。
以下、図4を参照して第1判定基準情報JR1について説明する。
図4は、第1実施形態に係る第1判定基準情報JR1の一例を示す表である。
第1判定基準情報JR1とは、制御対象CDの指示情報DRに基づく動作の判定基準が含まれる情報である。具体的には、第1判定基準情報JR1は、指示装置IE1から受信する指示情報DRが適切な指示であるかを判定する際に用いられる基準を示す情報である。図4に示す通り、第1判定基準情報JR1には、アプリ基準情報aJRと、動作基準情報MDとが含まれる。
アプリ基準情報aJRとは、制御対象CDの動作を指示する際に用いることが認証されているアプリケーション及びソフトウェアのアプリ識別情報aIDを示す情報である。具体的には、アプリ基準情報aJRに含まれるアプリ識別情報aIDによって示されるアプリケーション及びソフトウェアは、制御対象CDの動作を指示する際に用いることに関する基準を満たす。この基準とは、例えば、アプリケーション及びソフトウェアの安全性を評価する認証機関によって設けられる基準である。
動作基準情報MDとは、指示装置IE1が指示する制御対象CDの動作の内容を示す動作指示情報CTのうち、認証された動作指示情報CTを示す情報である。
この一例では、第1判定基準情報JR1には、エアコン操作アプリのアプリ基準情報aJR(APP1)と、エアコン操作アプリの動作指示情報CTのうち、認証された動作指示情報CTを示す動作基準情報MD11〜動作基準情報MD14が含まれる。また、この一例では、動作基準情報MD11は、エアコン電源ON(動作指示情報CT1)を示す。換言すると、エアコン電源ON(動作指示情報CT1)は、認証された動作であって、第1判定基準情報JR1に動作基準情報MD11として含まれる。
また、第1判定基準情報JR1には、窓操作アプリのアプリ基準情報aJR(APP2)と、窓操作アプリの動作指示情報CTのうち、認証された動作指示情報CTを示す動作基準情報MD21〜動作基準情報MD24が含まれる。ここで、窓操作アプリのアプリ識別情報aIDとは、(APP2)である。
ここで、認証者VFは、アプリケーションを提供する提供者PVがアプリケーション及びソフトウェアの安全性の基準に基づいてアプリケーションの提供を行っているかを評価及び認証する。認証者VFは、当該評価によって提供者PVを認証する場合、提供者PVの提供するアプリケーションのアプリ識別情報aIDをアプリ基準情報aJRとして第1判定基準情報JR1に含める。
また、認証者VFは、アプリ基準情報aJRが示すアプリ識別情報aIDを有するアプリケーションが制御対象CDに送信する動作指示情報CTの一覧を提供者PVから取得する。認証者VFは、当該一覧に含まれる動作指示情報CTを動作基準情報MDとして第1判定基準情報JR1に含める。
上述したように、指示情報DRには、アプリ識別情報aIDと、動作指示情報CTとが含まれる。したがって、認証者VFは、指示情報DRに含まれる動作指示情報CTと、第1判定基準情報JR1に含まれる動作基準情報MDとをアプリ識別情報aIDによって対応付ける。
図2に戻り、制御部100は、CPU(Central Processing Unit)を備えており、受信部110と、送信判定部120と、送信部130とをその機能部として備える。
この一例では、指示情報DRに含まれるエアコン電源ON(動作指示情報CT1)と、動作基準情報MD11とがアプリ識別情報aID(APP1)によって対応付けられている。したがって、送信判定部120は、指示情報DRを送信部130に供給する。
なお、上述では、認証者VFが指示情報DRに含まれる動作指示情報CTと、第1判定基準情報JR1に含まれる動作基準情報MDとをアプリ識別情報aIDによって対応付ける場合について説明したが、これに限られない。例えば、認証者VFは、アプリ識別情報aIDに代えて、ハッシュ値によって指示情報DRに含まれる動作指示情報CTと、第1判定基準情報JR1に含まれる動作基準情報MDとを対応付けてもよい。この場合、指示情報DRには、ハッシュ値と、動作指示情報CTとが含まれ、第1判定基準情報JR1には、ハッシュ値と、動作基準情報MDとが含まれる。また、送信判定部120は、指示情報DRに含まれる動作指示情報CTと、第1判定基準情報JR1に含まれる動作基準情報MDとがハッシュ値によって対応付けられているか否かを判定する。
また、第1判定基準情報JR1には、指示情報DRに含まれる動作指示情報CTと、動作基準情報MDとを対応づける情報(この一例では、アプリ識別情報aID)が含まれる場合について説明したが、これに限られない。例えば、第1判定基準情報JR1がアプリケーション毎に異なる識別情報によって管理される場合、アプリケーションと、第1判定基準情報JR1の識別情報との対応付けを示す対応付け情報が記憶部600に記憶されていてもよい。この場合、送信判定部120は、指示情報DRに含まれる動作指示情報CTと、第1判定基準情報JR1(動作基準情報MD)の識別情報とが、対応付け情報によって対応付けられているか否かを判定する。
以下、図5を参照して、制御指示判定装置1の動作について説明する。
図5は、第1実施形態に係る制御指示判定装置1の動作の一例を示す流れ図である。
受信部110は、指示装置IE1から指示情報DRを受信する(ステップS110)。送信判定部120は、受信部110が受信した指示情報DRが第1判定基準情報JR1と対応付けられているか否かを判定する(ステップS120)。送信判定部120が指示情報DRと、第1判定基準情報JR1とが対応付けられていると判定する場合(ステップS120;YES)、送信部130は、制御対象CDに指示情報DRを送信する(ステップS130)。送信判定部120が指示情報DRと、第1判定基準情報JR1とが対応付けられていないと判定する場合(ステップS120;NO)、制御指示判定装置1は、処理を終了する。
以上説明したように、制御指示判定装置1は、制御部100と、記憶部600とを備える。記憶部600には、予め第1判定基準情報JR1が記憶される。また、制御部100は、受信部110と、送信判定部120と、送信部130とを備える。受信部110は、指示装置IEから制御対象CDの指示情報DRを受信する。送信判定部120は、第1判定基準情報JR1が、指示情報DRと対応付けられているか否かに基づいて、指示情報DRを制御対象CDに送信するか否かを判定する。送信部130は、送信判定部120が送信すると判定した指示情報DRを制御対象CDに送信する。
ここで、アプリケーションに不具合が生じており、アプリケーションが誤った動作指示情報CTを含む指示情報DRを送信するように設定されている場合がある。アプリケーションに生じる不具合とは、例えば、当該アプリケーションの設計仕様以外の動作である。また、誤った動作指示情報CTとは、例えば、提供者PVがアプリケーションを作成する際に用いられるデバッグ用のコマンド等であって、制御対象CDに送信されることが適切ではないコマンドである。ここで、指示装置IE1が送信する指示情報DRのうち、誤った動作指示情報CTは、第1判定基準情報JR1に動作基準情報MDとして含まれない。つまり、指示情報DRと、第1判定基準情報JR1とが対応付けられていない。
したがって、本実施形態の制御指示判定装置1によれば、アプリケーションから誤った動作指示情報CTを含む指示情報DRが送信される場合であっても、制御対象CDに当該指示情報DRが送信されることを抑制することができる。
また、悪意のある操作者又は悪意のあるプログラムによって制御対象CDの動作が指示される場合がある。この場合、悪意のある操作者又は悪意のあるプログラムによってアプリケーションが改変され、誤った動作指示情報CTを含む指示情報DRが指示装置IE1から送信される場合がある。ここで、誤った動作指示情報CTとは、エアコンACが設置される居室の温度が著しく上昇又は下降されるコマンドや、居住者の意図に反して窓WDが開閉するコマンド等であって、制御対象CDに送信されることが適切ではないコマンドである。上述したように、指示装置IE1が送信する指示情報DRのうち、誤った動作指示情報CTは、第1判定基準情報JR1に動作基準情報MDとして含まれない。つまり、指示情報DRと、第1判定基準情報JR1とが対応付けられていない。
したがって、本実施形態の制御指示判定装置1によれば、悪意のある操作者又は悪意のあるプログラムから誤った動作指示情報CTを含む指示情報DRが送信される場合であっても、制御対象CDに当該指示情報DRが送信されることを抑制することができる。
本実施形態の制御指示判定装置1によれば、認証者VFが指示情報DRに含まれる動作指示情報CTと、第1判定基準情報JR1に含まれる動作基準情報MDとを対応付けることにより、ある認証基準に基づく指示情報DRを制御対象CDに送信することができる。
以下、図を参照して第1実施形態に係る変形例1について説明する。
第1実施形態では、認証者VFが、アプリケーションが制御対象CDに送信する動作指示情報CTの一覧を提供者PVから取得し、取得した一覧に含まれる動作指示情報CTを動作基準情報MDとして第1判定基準情報JR1に含める場合について説明した。
変形例1では、認証者VFが、取得した一覧に含まれる動作指示情報CTのうち、一部の動作指示情報CTを動作基準情報MDとして第1判定基準情報JR1に含める場合について説明する。
なお、上述した第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
この一例では、認証者VFは、当該一覧に含まれる動作指示情報CTのうち、アプリケーション及びソフトウェアの安全性の基準に基づいて評価し、基準を満たす動作指示情報CTを動作基準情報MDとして第1判定基準情報JR1に含める。具体的には、認証者VFは、アプリケーションが制御対象CDに送信する動作指示情報CTの一覧(図4に示す第1判定基準情報JR1)のうち、動作基準情報MD12、動作基準情報MD23及び動作基準情報MD24を除く動作基準情報MDを第1判定基準情報JR1に含める。
送信判定部120は、上述した第1判定基準情報JR1と、指示情報DRとに基づいて、指示情報DRを制御対象CDに送信するか否かを判定する。
以降の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、変形例1の制御指示判定装置1において、第1判定基準情報JR1には、アプリケーションを提供する提供者PVが提供する動作基準情報MDが複数含まれる。また、変形例1の制御指示判定装置1において、指示情報DRと、第1判定基準情報JR1に含まれる動作基準情報MDのうち、少なくとも一部の動作基準情報MDとは、認証者VFによって対応付けられる。変形例1の制御指示判定装置1の送信判定部120は、第1判定基準情報JR1と、指示情報DRとが認証者VFによって対応付けられている場合、指示情報DRを制御対象CDに送信すると判定する。
ここで、提供者PVが制御対象CDに送信することが適切であると判断する動作指示情報CTであっても、認証者VFが当該動作指示情報CTを制御対象CDに送信することが適切ではないと判定する場合がある。
変形例1の制御指示判定装置1によれば、提供者PVが提供するアプリケーションが送信する指示情報DRのうち、認証者VFが認定する指示情報DRのみ、第1判定基準情報JR1と対応付けることができる。これにより、変形例1の制御指示判定装置1は、ある認証基準に基づく指示情報DRを制御対象CDに送信することができる。
以下、図を参照して第1実施形態に係る変形例2について説明する。
上述した第1実施形態及び変形例1では、認証者VFが対応付けた第1判定基準情報JR1に基づいて、制御対象CDに指示情報DRを送信するか否かを判定する場合について説明した。
変形例2では、制御指示判定装置1は、指示情報DRに含まれる動作指示情報CTのうち、制御対象CDの使用者によって選択された動作指示情報CTを動作基準情報MDとして、指示情報DRを送信するか否かを判定する場合について説明する。
なお、上述した第1実施形態及び変形例1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、変形例2に係る第2判定基準情報JR2の一例を示す表である。
第2判定基準情報JR2とは、第1判定基準情報JR1に示される動作基準情報MDのうち、一部を含む情報であって、制御対象CDを使用する使用者が選択した動作基準情報MDを含む情報である。ここで、制御対象CDを使用する使用者とは、例えば、居住者である。
図7に示す通り、第2判定基準情報JR2には、第1判定基準情報JR1に含まれる動作基準情報MDのうち、居住者が選択した動作基準情報MD11と、動作基準情報MD14とが含まれる。換言すると、居住者は、エアコン操作アプリの動作基準情報MD11と、動作基準情報MD14とによって示される制御対象CDの動作指示は許可しても、他の動作指示は許可しない。
送信判定部120は、第1判定基準情報JR1が、指示情報DRと対応付けられおり、かつ当該指示情報DRに含まれる動作指示情報CTが、第2判定基準情報JR2に動作基準情報MDとして含まれる場合、制御対象CDに指示情報DRを送信する。
以降の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、変形例2の制御指示判定装置1において、送信判定部120は、
第1判定基準情報JR1に含まれる動作基準情報MDのうち、制御対象CDを使用する使用者(この一例では、居住者)によって選択された動作基準情報MDを示す第2判定基準情報JR2に更に基づいて、指示情報DRを制御対象CDに送信するか否かを判定する。
ここで、提供者PV及び認証者VFが制御対象CDに送信することが適切であると判断する動作指示情報CTであっても、居住者が当該動作指示情報CTを制御対象CDに送信することが適切ではないと判定する場合がある。
変形例2の制御指示判定装置1によれば、居住者が選択する動作指示情報CTを制御対象CDに送信することができる。したがって、変形例2の制御指示判定装置1は、居住者の所望する指示情報DRを制御対象CDに送信し、制御対象CDを動作させることができる。
以下、図を参照して本発明の第2実施形態について説明する。
上述した第1実施形態及び変形例では、指示情報DRに含まれる動作指示情報CTと、第1判定基準情報JR1に含まれる動作基準情報MDとが対応付けられている場合に、制御対象CDに指示情報DRを送信する場合について説明した。
第2実施形態では、制御指示判定装置2が備える送信判定部121が、当該送信判定部121の判定結果の履歴に更に基づいて、指示情報DRを制御対象CDに送信するか否かを判定する場合について説明する。
なお、上述した第1実施形態及び変形例と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図8は、第2実施形態に係る制御指示判定装置2の構成の一例を示す図である。
第2実施形態の制御指示判定装置2は、制御部200と、記憶部700とを備える。
制御部200は、CPUを備えており、受信部110と、送信判定部121と、送信部130とをその機能部として備える。
本実施形態の送信判定部121は、指示情報DRと第1判定基準情報JR1とに基づいて、指示情報DRを制御対象CDに送信するかを判定する。また、送信判定部121は、判定した判定結果を履歴情報LGに記憶する。履歴情報LGとは、送信判定部121が指示情報DRを送信するか否かを判定した履歴を示す情報である。この一例では、送信判定部121は、指示情報DRを制御対象CDに送信しないと判定した場合、当該指示情報DRに含まれるアプリ識別情報aIDと、当該送信しないと判定した履歴とを関連付けて記憶部700に記憶する。
以下、送信判定部121によって制御対象CDに送信しないと判定された指示情報DRに含まれるアプリ識別情報aIDと、当該アプリ識別情報aIDのアプリケーションが送信する指示情報DRを送信しないと判定した回数(非送信判定回数)とが関連付けられた情報を履歴情報LGと記載する。
したがって、記憶部700には、第1判定基準情報JR1と、履歴情報LGとが記憶される。
以下、図を参照して履歴情報LGの詳細について説明する。
図9は、第2実施形態に係る履歴情報LGの一例を示す表である。
この一例では、履歴情報LGには、エアコン操作アプリのアプリ識別情報aID(APP1)と、当該アプリケーションの非送信判定回数(1回)とが関連付けて記憶される。また、履歴情報LGには、窓操作アプリのアプリ識別情報aID(APP2)と、当該アプリケーションの非送信判定回数(0回)とが関連付けて記憶される。
例えば、送信判定部121は、履歴情報LGに示される非送信判定回数が所定の回数以上である場合、制御対象CDに指示情報DRを送信しないと判定する。所定の回数とは、例えば、アプリケーションが誤った動作指示情報CTを送信しても当該アプリケーションの安全性を保つことが可能である認証者VFが認定する回数である。所定の回数とは、例えば、3回である。
以上説明したように、本実施形態の制御指示判定装置2は、制御部200と、記憶部700とを備える。記憶部700には、第1判定基準情報JR1と、履歴情報LGとが記憶される。また、制御部200は、受信部110と、送信判定部121と、送信部130とを機能部として備える。
本実施形態の制御指示判定装置2において送信判定部121は、第1判定基準情報JR1と、指示情報DRとに基づく判定結果の履歴を示す履歴情報LGに基づいて、指示情報DRを制御対象CDに送信するか否かを判定する。
上述したように、アプリケーションは、誤った動作指示情報CTを含む指示情報DRを送信する場合がある。例えば、制御指示判定装置2は、提供者PVの設定の誤りによって、過去に誤った指示情報DRを受信した履歴が存在する場合、アプリケーションから受信する指示情報DRには、他にも誤った動作指示情報CTが含まれている場合がある。この場合、当該アプリケーションの安全性が確保できていない場合がある。
本実施形態の制御指示判定装置2によれば、第1判定基準情報JR1と、指示情報DRとに基づく判定結果の履歴を示す履歴情報LGに基づいて、指示情報DRを制御対象CDに送信するか否かを判定し、ある安全性の基準に基づく指示情報DRを制御対象CDに送信することができる。
また、上述したように、アプリケーションは、誤った動作指示情報CTを含む指示情報DRを送信する場合がある。例えば、制御指示判定装置2は、悪意のある操作者又は悪意のあるプログラムによって、過去に誤った指示情報DRを受信した履歴が存在する場合、アプリケーションから受信する指示情報DRには、他にも悪意ある動作指示情報CTが含まれている場合がある。この場合、当該アプリケーションの安全性が確保できていない場合がある。
本実施形態の制御指示判定装置2によれば、第1判定基準情報JR1と、指示情報DRとに基づく判定結果の履歴を示す履歴情報LGに基づいて、指示情報DRを制御対象CDに送信するか否かを判定し、ある安全性の基準に基づく指示情報DRを制御対象CDに送信することができる。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
Claims (6)
- 制御対象の動作を自装置を介して指示する指示装置において実行されるソフトウエアであって、前記指示装置による前記制御対象の動作を指示する動作指示情報を送信する動作を少なくとも制御するアプリケーションソフトウエアを識別するアプリケーション識別情報と、前記動作指示情報とを含む指示情報を、前記指示装置から受信する受信部と、
前記アプリケーションソフトウエアが認証済みのソフトウエアであることを示すアプリケーション基準情報と、前記制御対象の前記動作指示情報に基づく動作が認証済みの動作であることを示す動作基準情報とが、互いに対応付けられた第1判定基準情報と、前記受信部が受信する前記指示情報とに基づいて、受信された前記指示情報に含まれる前記アプリケーション識別情報が、前記第1判定基準情報に含まれる前記アプリケーション基準情報のいずれかに対応するか否か、及び、受信された前記指示情報に含まれる前記動作指示情報が、前記第1判定基準情報において前記アプリケーション基準情報に対応付けられている前記動作基準情報のいずれかに対応するか否かを判定することにより、前記指示情報を前記制御対象に送信するか否かを判定する送信判定部と、
前記送信判定部が送信すると判定した前記指示情報を前記制御対象に送信する送信部と
を備える制御指示判定装置。 - 前記送信判定部は、
前記第1判定基準情報と、前記指示情報とに基づく判定結果の履歴に基づいて、前記指示情報を前記制御対象に送信するか否かを判定する
請求項1に記載の制御指示判定装置。 - 前記第1判定基準情報は、前記アプリケーション基準情報と前記動作基準情報とが、前記アプリケーションソフトウエアを認証する認証者によって対応付けられた情報である
請求項1又は請求項2に記載の制御指示判定装置。 - 前記第1判定基準情報に含まれる前記動作基準情報は、前記アプリケーションソフトウエアを提供する提供者から取得された情報であり、
前記送信判定部は、
前記アプリケーション基準情報と前記動作基準情報とが、前記認証者によって対応付けられている場合、前記指示情報を前記制御対象に送信すると判定する
請求項3に記載の制御指示判定装置。 - 前記送信判定部は、
前記第1判定基準情報に含まれる前記動作基準情報のうち、前記制御対象を使用する使用者によって選択された前記動作基準情報を示す第2判定基準情報に更に基づいて、前記指示情報を前記制御対象に送信するか否かを判定する
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の制御指示判定装置。 - コンピュータに、
制御対象の動作を指示する指示装置において実行されるソフトウエアであって、前記指示装置による前記制御対象の動作を指示する動作指示情報を送信する動作を少なくとも制御するアプリケーションソフトウエアを識別するアプリケーション識別情報と、前記動作指示情報とを含む指示情報を、前記指示装置から受信させ、
前記アプリケーションソフトウエアが認証済みのソフトウエアであることを示すアプリケーション基準情報と、前記制御対象の前記動作指示情報に基づく動作が認証済みの動作であることを示す動作基準情報とが、互いに対応付けられた第1判定基準情報と、受信された前記指示情報とに基づいて、受信された前記指示情報に含まれる前記アプリケーション識別情報が、前記第1判定基準情報に含まれる前記アプリケーション基準情報のいずれかに対応するか否か、及び、受信された前記指示情報に含まれる前記動作指示情報が、前記第1判定基準情報において前記アプリケーション基準情報に対応付けられている前記動作基準情報のいずれかに対応するか否かを判定することにより、前記指示情報を前記制御対象に送信するか否かを判定させ、
送信すると判定された前記指示情報を前記制御対象に送信させる
制御指示判定プログラム。
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