JP6863636B1 - 食品包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱によっても皿部が容器本体から外れ難い食品包装用容器を提供する。【解決手段】食品包装用容器は、容器本体と、容器本体の内周側面に嵌合し、容器本体の底面と離間して支持される皿部2とを備える。皿部2は、当該皿部2の外周側面に周方向に1周に亘って無端状に延在し、角部291と辺部292により成る多角形形状の外周縁を有する多角形状嵌合部29を有する。容器本体は、多角形状嵌合部29と対面する内周面領域を有し、多角形状嵌合部29は、この内周面領域に食い込むようにした。【選択図】図6

Description

本発明は、装着した皿部によって食品を上下に分離して収容できる食品包装用容器に関する。
容器本体、皿部及び蓋を備える食品包装用容器がある。この種の食品包装用容器では、容器本体の内部空間に皿部が押し入れられ、皿部を容器本体に内嵌合させている。容器本体の底面及び側面部とで画成される内部空間が皿部によって上下に分離されるため、この食品包装用容器は、食品を皿部と容器本体の底とに分けて収容できる。皿部に置かれた食品と容器本体の底に置かれた食品とを調理直前まで混合させたくない場合に有用である。
容器本体から皿部が外れて内部の食品が漏れ出したりしないように、容器本体、皿部及び蓋には様々な工夫が施されている(例えば特許文献1参照)。例えば、皿部の外周側面に、皿部の上面開口から底面に向けて直線的に拡径する逆テーパ状の係合部を周方向に1周に亘って無端状に膨出させている。また、容器本体の内周側面に、内周側面を凹ませた逆テーパ状の係合部、即ち容器本体の上面開口から底面に向けて直線的に拡径する凹みを一周に亘って無端状に形成している。これら逆テーパ同士が嵌合することにより、皿部と容器本体との間の嵌合強度を高めている。
特願2016−102177号
食品包装用容器は、喫食の際に電子レンジを用いて加熱調理されることがある。食品包装用容器の容器本体、皿部及び蓋は、発泡ポリスチレンシートやソリッドなポリプロピレンシート等により形成されており、加熱により軟化して変形することがある。容器本体、皿部及び蓋部といった容器部品が加熱により変形すると、部品同士の係合関係が維持できずに、部品同士の係合が緩み、また部品が外れる虞がある。
コンビニエンスストア等の喫食場所と離れた場所で、食品を電子レンジにより加熱調理し、喫食場所へ食品を持ち帰る場合がある。電子レンジによる加熱により、食品包装用容器の部品同士の係合が緩み、または部品が外れている場合には、輸送時の振動で食品が食品包装用容器から漏れてしまう虞がある。例えば、皿部と容器本体との係合関係が緩むと、容器本体の底に貯留されていたスープ等の液体が皿部によって堰き止められることなく、食品包装用容器から漏れだす。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、加熱によっても皿部が容器本体から外れ難い食品包装用容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の実施形態に係る食品包装用容器は、底面部及び周壁部を有し、上面が開口した容器本体と、底面部及び周壁部を有し、前記容器本体の内周側面に嵌合し、前記容器本体の底面と離間して支持される皿部と、を備え、前記皿部は、当該皿部の外周側面に周方向に1周に亘って無端状に延在し、多角形形状の外周縁を有する多角形状嵌合部を有し、前記容器本体は、前記多角形状嵌合部と対面する内周面領域を有し、前記多角形状嵌合部は、前記内周面領域に食い込むこと、を特徴とする。
前記容器本体の内周側面に嵌合しつつ、前記容器本体の内部空間を閉じる蓋を備え、前記蓋は、当該蓋の1周に亘って当該蓋の半径方向外方へ水平に拡がり、下面に平地を有する蓋側水平部を有し、前記皿部は、当該皿部の1周に亘って当該皿部の半径方向外方へ水平に拡がり、上面に平地を有して、前記蓋側水平部によって下方へ押圧される円環状のリブを有し、前記多角形状嵌合部は、前記リブの外周縁から1周に亘って延出するようにしてもよい。
前記多角形状嵌合部は、前記多角形形状の外周縁まで、前記皿部の半径方向外方斜め下方に向けて延びるようにしてもよい。
前記容器本体は、当該容器本体の内周側面の1周に亘って当該容器本体の半径方向外方へ水平に拡がる容器側水平部を有し、前記皿部は、当該皿部の底面部と前記リブとの間の高さに形成され、前記皿部の1周に亘って半径方向外方へ水平に拡がり、前記容器側水平部に載る皿側水平部を有するようにしてもよい。
前記皿側水平部は、当該皿側水平部の平地全領域が前記容器側水平部の平地に載り、前記容器側水平部からはみ出さないようにしてもよい。
前記皿側水平部は、前記皿部の半径方向に3mm超の幅を一部又は全周に亘って有するようにしてもよい。また、前記皿側水平部は、前記皿部の半径方向に4mm超の幅を一部又は全周に亘って有するようにしてもよい。
前記皿部は、前記皿側水平部の外周縁から垂直又は略垂直に折れ曲がって成るエッジ部を有し、前記エッジ部は、当該エッジ部が存在する高さにおいて前記皿部の最外周に位置して側面に露出しているようにしてもよい。
前記内周面領域は、前記容器本体の内周側面に周方向に1周に亘って無端状に延在する凹部を有し、前記多角形状嵌合部の辺部は、前記凹部に嵌まり込むようにしてもよい。
前記凹部は、上側に向けて漸次縮径するテーパ形状を有するようにしてもよい。
前記皿部は、当該皿部の外周側面に周方向に1周に亘って断続的又は無端状に延在し、断面視半円状又は台形状に膨出し、前記容器本体の内周側面に密着する環状嵌合部を更に有するようにしてもよい。
本発明によれば、容器本体が反り上がるように変形しても、多角形状嵌合部がアンカーのように食い込んで皿部の浮き上がりを阻止し、皿部が容器本体から外れることを抑制できる。
分離状態を示す食品包装用容器の全体断面図である。 合体状態を示す食品包装用容器の全体断面図である。 容器本体の詳細形状を示す周壁部の断面図である。 皿部の詳細形状を示す周壁部の側面図である。 皿部の詳細形状を示す周壁部の断面図である。 皿部の平面図である。 蓋の詳細形状を示す周壁部の断面図である。 容器本体と皿部と蓋の係合状態を示す部分断面図である。 容器本体の変形を示す断面図である。
本発明の実施形態に係る食品包装用容器について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、各図面においては、理解容易のため、厚み、寸法、位置関係、比率等を強調して示している。また、食品包装用容器の底側を下方又は下側といい、蓋の天面側を上方又は上側という。
(食品包装用容器)
図1は、食品包装用容器100の分離状態を示す図であり、図2は食品包装用容器100の合体状態を示す図である。図1及び2に示すように、食品包装用容器100は、容器本体1、皿部2及び蓋3を備えている。容器本体1、皿部2及び蓋3は分離した別体であり、嵌合により着脱自在に1つに合体し、食品包装用容器100となる。
容器本体1は上面開口のボウル型である。この容器本体1は、底面部11と、当該底面部11の縁に沿って無端状に連続する周壁部12とを備えている。底面部11は平面視円形である。容器本体1の口縁13は、底面部11よりも大径の円環状である。即ち、周壁部12は、底面部11から上面開口に向けて全体としては漸次拡径しながら立ち上がっている。皿部2は、容器本体1の口縁13よりも小径であり、容器本体1の底面部11より大径であり、底が浅い円盤皿型である。この皿部2は、底面部21及び周壁部22を備えている。底面部21は、全体として平面視円形である。周壁部22は、底面部21の縁に沿って無端状に連続して立ち上がっている。蓋3は天面が平坦に潰れたドーム部31を有する。
皿部2は、容器本体1の上部開口から内部空間へ押し込まれる。押し込まれた皿部2は、皿部2の径と容器本体1の径とが一致する高さで、容器本体1の内周側面に内嵌合する。皿部2の径と容器本体1の径とが一致する高さは、皿部2の全高よりも高い。そのため、皿部2は、容器本体1の底面部11よりも上方位置に離間し、容器本体1の内空間に中空支持される。蓋3は、皿部2を内嵌合させた後、容器本体1の上部開口から内部空間へ押し込まれる。押し込まれた蓋3は、皿部2に覆い被さりつつ、蓋3の径と容器本体1の径とが一致する高さで、容器本体1と内嵌合し、容器本体1を閉蓋する。
容器本体1、皿部2及び蓋3が合体した状態において、皿部2は、容器本体1の底面部11と離間して支持される。容器本体1の内部空間は、皿部2によって上側内部空間101と下側内部空間102の上下二つの領域に区分される。この食品包装用容器100は、上側内部空間101と下側内部空間102に食品を分けて収容できる。皿部2上と容器本体1の底面部11上に食品を分けつつ、閉蓋のまま電子レンジで加熱調理したい場合に、食品包装容器100は適するものである。例えば、下側内部空間102には液体状又はゼラチン等で固められたスープ等が収容され、上側内部空間101には麺や具材が収容される。
(容器本体)
容器本体1について更に詳細に説明する。図3は、容器本体1の詳細形状を示す断面図である。容器本体1の内周側面には、容器側下部嵌合部14と容器側水平部16と容器側上部嵌合部15が形成されている。容器側下部嵌合部14は、容器側上部嵌合部15よりも相対的に底面部11側、即ち低い位置に形成され、皿部2に用意されている嵌合部分と係合する内周面領域である。容器側上部嵌合部15は、容器側下部嵌合部14よりも相対的に口縁13側、即ち高い位置に形成され、皿部2に用意されている他の嵌合部分と係合する内周面領域である。容器側水平部16は、容器側上部嵌合部15と容器側下部嵌合部14との間に形成され、皿部2に用意される平地部分が載る。
この容器側下部嵌合部14は、凹部141と下部段差部142とを有する。凹部141に直結して下側に下部段差部142が形成されている。凹部141は、容器本体1の内周側面に形成される凹みである。凹部141は、容器本体1の内周側面を1周に亘って同一高さを維持して無端状に延在する。この凹部141は、容器本体1の底面部11から上面開口に向けて直線的に縮径するテーパ形状を有している。下部段差部142は、同一高さで容器本体1の内周側面を1周に亘って延在する無端状を成し、凹部141の下端よりも容器本体1の内部空間側へ膨出している。
容器側水平部16は、容器側下部嵌合部14と容器側上部嵌合部15とを繋ぎ、容器本体1の内周側面を1周に亘って同一高さを維持して無端状に延在する。この容器側水平部16は、凹部141の上端を基点に容器本体1の半径方向に沿って外側に水平に延び、高さ一定で拡がるため、上面に平地を有する。
容器側上部嵌合部15は、凹部151と上部段差部152とを有する。凹部151は、容器本体1の内周側面に形成される凹みである。凹部151は、容器本体1の内周側面を1周に亘って同一高さを維持して無端状に延在する。また、凹部151は、上方に向けて漸次縮径するテーパ形状を有している。上部段差部152は、容器側水平部16の外周を基端として一段盛り上がった領域であり、凹部151の直下に形成されている。この上部段差部152は、同一高さで容器本体1の内周側面を1周に亘って延在する無端状を成し、凹部151の下端よりも容器本体1の内部空間側へ膨出している。
換言すれば、周壁部12は、底面部11から拡径しながら立ち上がった後、滑らかに拡径度合いを大きくされることで下部段差部142を備え、下部段差部142の上端を基点に上方へ向けて縮径されることで凹部141を備える。次に、周壁部12は、凹部141の上端を基点に水平に延ばされることで容器側水平部16を備える。更に、周壁部12は、容器側水平部16の外縁を1段高く盛り上げることで上部段差部152を備え、上部段差部152の外縁を基点に上方へ向けて縮径されることで凹部151を備える。そして、周壁部12は、凹部151の上端から更に立ち上げられ、立ち上げ先に口縁13を備える。
口縁13は、周壁部12の上端を容器本体1の外側に湾曲させた上側凸の玉ぶち形状を有する。この口縁13の外縁は、容器本体1の半径方向外側に向けて延長された縁取り部131を備えている。この縁取り部131は、口縁13の強度を補強している。
このような容器本体1は、発泡ポリスチレンシートを金型で挟み込むシート成形により作製される。発泡ポリスチレンシートは成型時に加熱により軟化し、金型で挟み込む際に再び発泡させながら、容器本体1に形作られる。容器本体1の素材は発泡体であれば、発泡ポリスチレンに限られない。
(皿部)
次に、皿部2について更に詳細に説明する。図4は、皿部の詳細形状を示す周壁部の側面図であり、図5は皿の詳細形状を示す周壁部の断面図である。皿部2は、例えばソリッドなポリプロピレンシートを金型で挟み込むシート成形により作製される。シート成形により、皿部2の周壁部22は、平面視円形の底面部21の周縁に沿って無端状に立ち上がる。底面部21と周壁部22の境界には、丸みを帯びた面取り部24が形成される。皿部2が容器本体1と内嵌合したとき、面取り部24を容器本体1の内周側面に接触させる。
この周壁部22は、底面部21側の基部から端部に向けて順番に、段部23、皿側環状嵌合部25、皿側水平部26、エッジ部28、円環状リブ27及び皿側多角形状嵌合部29を有する。段部23の外周縁から皿側環状嵌合部25が始まり、皿側環状嵌合部25の上端から皿側水平部26が始まり、皿側水平部26の外周縁から円環状リブ27が始まり、皿側水平部26と円環状リブ27の境界にエッジ部28が位置し、円環状リブ27の外周縁から皿側多角形状嵌合部29が始まる。
段部23は、面取り部24を基端として底面部21から急峻に立ち上がり、途中で半径方向外方へ水平に延びる。段部23の水平面は、容器本体1の容器側下部嵌合部14が備える下部段差部142に載る半径及び半径方向の幅を有する。この段部23は、皿部2の皿内側から見ると、底面部21の外周面を1周に亘って同一高さで無端状に延在し、皿部2の内周側に膨出する円環形状の膨らみである。この段部23は、上下方向に所定の厚みを有し、水平方向に所定の幅を有し、皿部2の内周側に膨出する。
皿側環状嵌合部25は、容器本体1の容器側下部嵌合部14に密着する。この皿側環状嵌合部25は、段部23の水平面から垂直方向へ急激に傾斜角を変更して垂直に立ち上がり、この垂直面に半径方向外方への膨らみを有する。皿側環状嵌合部25の膨らみは、皿部2の外周側面を1周に亘って同一高さを維持しつつ延在して、円環形状を有する。皿側環状嵌合部25の膨らみは、上下方向に沿った断面視で半円状又は台形状を有する。例えば、膨らみは上下2本が配設されている。皿側環状嵌合部25は、皿部2が容器本体1と内嵌合したとき、容器側下部嵌合部14の凹部141に対向する位置に形成され、膨らみが凹部141に密着するように、膨らみが凹部141よりも若干大径である。
皿側水平部26は、皿側環状嵌合部25の上端で屈曲して半径方向外方へ水平に延び、高さ一定で拡がるため、下面に円環状の平地を有する。皿側水平部26は、容器側水平部16に載る位置に形成される。この皿側水平部26は、皿側水平部26の全領域が容器側水平部16に載るように形成されている。即ち、皿部2が容器本体1と内嵌合したとき、皿側水平部26の下面と容器側水平部16の上面とが一致する高さに形成される。
この皿側水平部26は、容器側水平部16に着座することで、下方成分の力に対する垂直抗力を容器側水平部16から与えられ、下方成分の力による変形が抑制される。また、この皿側水平部26は、容器側水平部16に着座することで、半径方向中心へ向く成分の力に対する摩擦力を容器側水平部16から与えられ、容器側水平部16から皿部2の中心側へ引きずられるのを抑制する。
皿側水平部26が容器側水平部16の角を支点として皿部2の中心側へ向けて転倒するのを抑制するため、皿側水平部26の円環内周径と容器側水平部16の円環内周径とは概略一致することが望ましい。更に、下方成分の力を分散させるため、皿側水平部26の幅、即ち皿部2の半径方向の長さは、3mm超であることが好ましい。容器側水平部16の縁部分には成型の特性上、湾曲が生じており、この縁部分の半径は平均3mm程度になっている。従って、皿側水平部26の幅が3mm以下であると、皿側水平部26が容器側水平部16の平らな部分に載らず、皿側水平部26が容器側水平部16の湾曲した縁部分に載って転倒してしまう。
更に好ましくは、皿側水平部26の幅、即ち皿部2の半径方向の長さは、4mm超である。ここで、容器本体1が加熱により反り上がるように変形することがある。例えば、容器本体1の反り上がりにより、容器側水平部16は、水平から半径方向外方斜め上方に向きを変化させるように伸び上がることがある。そうすると、容器側水平部16の縁部分から半径方向外方に平均して4mm程度の範囲に湾曲が生じる。従って、容器本体1が加熱により反り上がるような個体に対しては、皿側水平部26の幅が4mm以下であると、皿側水平部26が湾曲した部分にしか載らずに転倒してしまう。1mmのバッファを採り、皿側水平部26の幅を5mm以上とすると、ほぼ全ての個体に対して転倒抑制の確実性が高まる。
円環状リブ27は、皿側水平部26の外周縁から垂直方向へ急激に傾斜角を変更して立ち上がり、途中で皿部2の半径方向に沿って外側に水平に延び、高さ一定で拡がる。即ち、円環状リブ27円環状の平地を上面に有する。円環状リブ27は、後述の蓋3の蓋側水平部32に押さえ付けられる。即ち、円環状リブ27は、蓋側水平部32と高さ方向で一部又は全部が重なる径及び半径方向の幅で形成されている。
エッジ部28は、皿側水平部26と円環状リブ27の円環状の境界であり、直角又は直角に近い。このエッジ部28は、当該エッジ部28の高さにおいて、皿部2の最外周であり、側面視で視認できるように皿部2の側面に露出している。
皿側多角形状嵌合部29は、容器本体1の容器側上部嵌合部15が有する凹部151に嵌まり込む。この皿側多角形状嵌合部29は、円環状リブ27の外周縁に沿って1周に亘って無端状に延在し、皿側多角形状嵌合部29の端まで、半径方向外方斜め下へ向けて延びる。エッジ部28を露出させるため、皿側多角形状嵌合部29の端の高さは、エッジ部28の高さに未達であり、エッジ部28は皿側多角形状嵌合部29で覆われずに露出する。
図6は、皿部2の平面図である。図6に示すように、皿側多角形状嵌合部29の外周縁は、角部291と辺部292により成る多角形形状であり、複数の角部291が円周等配位置で配置されている。
皿部2の中心から角部291までの距離は、凹部151の内周径よりも長く、皿側多角形状嵌合部29は、角部291で凹部151に食い込むように嵌まり込む。皿部2の中心から辺部292までの距離は、角部291までよりは短いが、凹部151の内周径よりも若干長く、皿側多角形状嵌合部29は、辺部292で凹部151に密着するように嵌まり込む。
尚、皿側多角形状嵌合部29からは舌片部293が延出している。舌片部293は、細長い板片であり、皿部2を容器本体1から外す際に把持される。皿側水平部26は、好ましくは3mm超であり、更に好ましくは4mm超でもよいとしたが、一部の周部分が3mm以下若しくは4mm以下であっても皿側水平部26の機能は失われない。一部の周部分は45°範囲以下が好ましく、舌片部293の周辺最大45°の範囲で、皿側水平部26が3mm以下若しくは4mm以下であってもよい。
(蓋)
図7は蓋3の断面図である。ドーム部31は、天面中心が平坦であり、平坦領域の外側で下方へ拡径しながら垂れ下がっている。蓋3のドーム部31の垂れ下がり下端には、半径方向外方に水平に延びる蓋側水平部32が延設される。水平部32の外縁には凸部33が立ち上がっている。そして、凸部33の上端には、半径方向外方に水平に延びるフランジ部34が更に延設されている。
蓋側水平部32の内周から外周までの径範囲と円環状リブ27の内周から外周までの径範囲は、一部又は全部が重なる。皿部2及び蓋3を容器本体1に装着したとき、蓋側水平部32と円環状リブ27は、蓋側水平部32の下面が円環状リブ27の上面に接触し、又は蓋側水平部32と円環状リブ27とが若干の隙間を空けて近接する。
凸部33は、容器側上部嵌合部15の凹部151の上側に嵌まり込む。凸部33は、蓋側水平部32の外縁から上方へ向けて直線的に拡径した後、延び方向を変えて上方へ向けて直線的に縮径する。
(嵌合)
図8は、容器本体1、皿部2及び蓋3の結合状態を示す部分断面図である。皿部2は、容器本体1の底面部11の上面に食品が載置された後、底面部21側から容器本体1の内部空間に押し入れられる。皿部2を押し入れる押圧力は、強度が高い円環状リブ27の上面にかけられる。従って、全周に均等に押圧力がかからないことによって、押圧力の分布に偏りがあっても、円環状リブ27は平坦を維持する。そのため、容器本体1へ皿部2を押し入れるとき、皿部2の一部が反るように歪むことが抑制される。その結果、円環状リブ27によって、皿部2は容器本体1の内部空間に容易に押し込まれる。
容器本体1側の容器側下部嵌合部14の凹部141に対し、皿部2の皿側環状嵌合部25は対面位置に形成されている。容器本体1側の容器側下部嵌合部14の下部段差部142の上面に対し、皿部2の段部23の水平面は同じ高さに形成されている。容器本体1側の容器側水平部16の上面に対し、皿部2の皿側水平部26は同じ高さに形成されている。容器本体1側の容器側上部嵌合部15の凹部151に対し、皿部2の皿側多角形状嵌合部29は対面位置に形成されている。
そのため、皿部2が容器本体1の内部空間に押し込まれる過程で、皿側環状嵌合部25は、容器側下部嵌合部14の凹部141内に嵌まり込む。このとき、皿部2の面取り部24の外径と、面取り部24と対面する箇所における容器本体1の内周径は概略同一であり、面取り部24は容器本体1の内周面に密着する。容器側下部嵌合部14の凹部141に皿側環状嵌合部25が嵌まり込んだとき、皿部2の段部23は下部段差部142に着座し、皿部2の過剰な押し込みを阻止する。
また、皿部2が容器本体1の内部空間に押し込まれる過程では、皿部2の皿側水平部26が容器本体1の容器側水平部16に全面的に接触しつつ乗っかり、皿部2の過剰な押し込みを阻止する。皿側多角形状嵌合部29の角部291は、容器側上部嵌合部15の凹部151に食い込み、皿側多角形状嵌合部29の辺部も凹部151に嵌まり込んでいく。皿側多角形状嵌合部29の外周縁は、上部段差部152に着座して、皿部2の過剰な押し込みを阻止する。
容器本体1に対する皿部2の内嵌合が完了すると、皿部2の底面部21に食品が載せられ、その後、蓋3が容器本体1の内部空間に押し入れられる。蓋3が押し入れる過程で、凸部33は、容器本体1の容器側上部嵌合部15に設けられた凹部151内に嵌まり込む。凸部33は、皿部2の皿側多角形状嵌合部29よりも少し高い位置で嵌まり込む。蓋3の蓋側水平部32は、皿部2の円環状リブ27の上面と接触又は近接し、円環状リブ27を基点に皿部2を下方に押し付け、又は皿部2の近接距離以上の浮き上がりを阻止する。蓋3のフランジ部34は、容器本体1の口縁13に乗り上げる。
(加熱調理による皿部変形)
ユーザは食品が入った食品包装用容器100を電子レンジに入れて加熱する。容器本体1にはスープ等の食品が収容されていることが多い。皿部2には麺や具材等の食品が収容されていることが多い。食品包装用容器100の各容器部品のうち、皿部2は加熱により軟化することがある。軟化した皿部2は、皿部2の底面部21に載る食品の重量によって変形しようとする。即ち、皿部2には、底面部21に載る食品重量を力の発生源として、各部に下方へ引きずり込む変形力が伝播していく。
まず、食品が載る底面部21は、この下方へ向く変形力によって、下方に膨らむ釜状に変形する。この変形力は、底面部21の変形達成により上方に伝播していく。但し、底面部21の上方には皿側水平部26が形成されている。皿部2の皿側水平部26は、容器本体1の容器側水平部16に対して全面的に接触しており、その接触面は水平である。
皿側水平部26は、容器側水平部16から垂直抗力Nが与えられることにより、底面部21側から伝播してくる変形力に対抗する。また、皿側水平部26の内周径と容器側水平部16の内周径が概略一致し、また、皿側水平部26の幅は3mm超であるため、皿側水平部26が容器側水平部16よりも突き出てはおらず、また容器側水平部16の湾曲した縁に載ってしまうこともない。そのため、皿側水平部26を下方へ歪ませたり転倒させたりしようとする力も、容器側水平部16によって相殺される。また、皿側水平部26の幅は3mm超であるため、真実接触面積も大きくなり、皿側水平部26は、容器側水平部16の縁へ引きずり出されることが抑制される。
これにより、皿側水平部26は食品重量を発生源とする変形力に抗し切り、皿側水平部26の変形は阻止される。そのため、変形力の伝播は皿側水平部26で阻止され、皿側水平部26よりも上側には及ばないか、変形力が弱体化する。即ち、円環状リブ27は、皿側水平部26よりも上方に位置しており、円環状リブ27には変形力が掛かり難い。
もしも、円環状リブ27に食品重量を発生源とする変形力が及ぶと、円環状リブ27は、半径方向中心へ向けて上側から折り込まれるように転倒しようとする。そうすると、円環状リブ27の位置は内周側へ移動し、蓋3の蓋側水平部32と位置が合わなくなる。円環状リブ27と蓋側水平部32の位置が不一致であると、蓋側水平部32で円環状リブ27を押さえ込めず、皿部2が容器本体1から外れ易くなる。しかし、皿側水平部26によって変形の伝播は遮られており、円環状リブ27は内周側へ移動し難くなる。従って、電子レンジによる加熱調理を受けても、蓋側水平部32と円環状リブ27との位置は一致し続け、蓋3で皿部2の外れを阻止できる。
更に、円環状リブ27よりも外周側には皿側多角形状嵌合部29が形成されており、皿側多角形状嵌合部29の辺部292は容器側上部嵌合部15に嵌っている。このように、皿側多角形状嵌合部29が容器側上部嵌合部15に密着することによって、円環状リブ27の位置が固定化される。
しかも、容器側上部嵌合部15の凹部151は上方へ向けて漸次縮径するテーパ形状を有している。そのため、皿側多角形状嵌合部29は上側で凹部151に引っ掛かってしまい、容器側上部嵌合部15から外れ難い。皿側多角形状嵌合部29は多角形の周形状を有し、円周等配位置で角部291を有する。角部291は、容器側上部嵌合部15に食い込んでいる。そのため、角部291が滑り止めになって、皿側多角形状嵌合部29が凹部151内を滑ってしまい、容器側上部嵌合部15を抜けることを阻止する。
従って、円環状リブ27の位置は、よりいっそう固定化され、内周側への移動がより困難となる。即ち、円環状リブ27が内周側へ移動するとき、円環状リブ27の内周側が率先して下方へ引きずり込まれた分、円環状リブ27の外周側が持ち上がる必要があるが、円環状リブ27の外周側を持ち上げることができず、結果的に円環状リブ27が内周側へ移動できない。
また、この皿側多角形状嵌合部29は、多角形形状の外周縁まで、皿部2の半径方向外方斜め下方に向けて延びており、上方へ反り返り難い。そのため、円環状リブ27は、皿側多角形状嵌合部29を上方へ反り返らせながら、内周側を下方へ沈み込ませることもできず、円環状リブ27の内周面側へ移動することが更に阻止される。
(加熱調理による容器本体変形)
図9は、容器本体1の変形を示す模式図である。食品包装用容器100の各容器部品のうち、容器本体1が加熱により反り上がるように変形することがある。例えば、容器本体1の反り上がりにより、容器側下部嵌合部14は、半径方向外方斜め上方に向けて伸び上がって、上方域ほど拡径する。容器側水平部16は、水平から半径方向外方斜め上方に向きを変化させるように伸び上がる。
容器側水平部16に載っていた皿側水平部26は、容器側水平部16が伸び上がるように傾斜することにより、浮き上がろうとする。皿側水平部26が浮き上がってしまうと、皿側環状嵌合部25も浮き上がって、皿側環状嵌合部25と容器側下部嵌合部14との嵌合が外れてしまう。
しかし、容器側上部嵌合部15の凹部151は、上方に向けて直線的に縮径するテーパ形状を有している。そのため、皿側多角形状嵌合部29が上方に浮き上がろうとしても、凹部151に引っ掛かってしまい、皿側多角形状嵌合部29は浮き上がることができない。しかも、皿側多角形状嵌合部29の外周縁には多角形状を有し、角部291が配置されている。角部291は、容器側上部嵌合部15に食い込んでアンカーとなり、皿側多角形状嵌合部29の浮き上がりを更に阻止する。
そのため、容器側水平部16の伸び上がりに連れて皿側水平部26が浮き上がることは抑制され、皿側環状嵌合部25と容器側下部嵌合部14との嵌合は維持される。従って、容器本体1が変形しても、皿部2が容器本体1から外れ難くなっている。
また、皿側水平部26の幅が4mm超であると、加熱による容器本体1の反り上がりにより生じた、容器側水平部16の湾曲部分の拡大範囲に載ってしまうこともない。そのため、皿側水平部26を下方へ歪ませたり転倒させたりしようとする力も、容器側水平部16によって相殺される。また、皿側水平部26の幅は4mm超であるため、容器本体1が反り上がっていない場合には真実接触面積も大きくなり、皿側水平部26は、容器側水平部16の縁へ引きずり出されることが抑制される。
しかも、皿側水平部26と円環状リブ27の境界にあるエッジ部28が皿部2の外周に露出しており、容器側水平部16が伸び上がるように傾斜しても、このエッジ部28が容器側水平部16と接触し続ける。そのため、万一、食品包装用容器100が持ち帰り中に傾倒し、容器本体1内のスープが開口に向けて移動しても、エッジ部28がスープの進路を塞ぎ、スープが漏れ出すことを抑制する。
尚、容器本体1の変形が免れている場合は、皿側水平部26と容器側水平部16とが密着しているので、スープの漏れ出しは抑制される。
(喫食時)
蓋3を外した後は、舌片部293を把持し、舌片部293を基点に皿部2を持ち上げる。皿部2の最外周は、円環状リブ27の外周縁から斜め下方に延びた皿側多角形状嵌合部29になっており、上方へ捲るように変形し難い。しかし、皿側多角形状嵌合部29から舌片部293を延出させており、舌片部293を把持して持ち上げることで、皿側多角形状嵌合部29を捲り上げて、皿部2を取り外すことができる。
(効果)
以上のように、この食品包装用容器100は、底面部11及び周壁部12を有し、上面が開口した容器本体1と、底面部21及び周壁部22を有し、容器本体1の内周側面に嵌合し、容器本体1の底面と離間して支持される皿部2とを備えるようにした。皿部2は、当該皿部2の外周側面に周方向に1周に亘って無端状に延在し、多角形形状の外周縁を有する多角形状嵌合部29を有する。容器本体1は、多角形状嵌合部29と対面する内周面領域を有し、多角形状嵌合部29は、この内周面領域に食い込むようにした。
これにより、容器本体1が反り上がるように変形しても、多角形状嵌合部29が容器本体1に食い込んでアンカーとして働き、皿部2が容器本体1から浮き上がるようにして外れることを抑制することができる。
尚、容器本体1の内周面領域を容器側上部嵌合部15として細工し、容器本体1の内周側面に周方向に1周に亘って無端状に延在する凹部151を形成するようにすれば、容器側上部嵌合部15と多角形状嵌合部29がより強固に嵌合し、皿部2が容器本体1から浮き上がることを強く阻止する。更に、凹部151は、上側に向けて漸次縮径するテーパ形状を有するようにすれば、容器側上部嵌合部15と多角形状嵌合部29が更に強固に嵌合し、皿部2が容器本体1から浮き上がることをより強く阻止する。
また、容器本体1の内周側面に嵌合しつつ、容器本体1の内部空間を閉じる蓋3を備えるようにした。蓋3は、当該蓋3の1周に亘って当該蓋3の半径方向外方へ水平に拡がり、下面に平地を有する蓋側水平部32を有する。皿部2は、当該皿部2の1周に亘って当該皿部2の半径方向外方へ水平に拡がり、上面に平地を有して、蓋側水平部32によって下方へ押圧される円環状リブ27を有する。そして、多角形状嵌合部29は、円環状リブ27の外周縁から1周に亘って延出するようにした。
これにより、容器本体1が反り上がるように変形しても、蓋側水平部32が円環状リブ27を上から押さえ付け、皿部2が容器本体1から浮き上がるようにして外れることを抑制することができる。またこれにより、皿部2が軟化して食品重量により下方に引きずり込まれるように変形しようとしても、多角形状嵌合部29が容器本体1に食い込んでアンカーとして働き、円環状リブ27の外周側が上がり難くなる。そのため、円環状リブ27が皿部2の中心に向けて折り込まれるように変形し難くなり、円環状リブ27が蓋側水平部32よりも内側に相対的に移動することが阻止される。従って、皿部2が食品重量により変形しようとしても、蓋3による皿部2の押さえ付けは維持され、皿部2が容器本体1から外れることが阻止される。
また、多角形状嵌合部29は、多角形形状の外周縁まで、前記皿部2の半径方向外方斜め下方に向けて延びるようにした。これにより、多角形状嵌合部29を上方へ反り返らせながら、内周側を下方へ沈み込ませることもできず、円環状リブ27の内周面側へ移動することが更に阻止される。従って、皿部2が軟化して食品重量が下方に引きずり込まれるように変形しようとしても、蓋3による皿部2の押さえ付けは維持され、皿部2が容器本体1から外れることが阻止される。
尚、容器本体1の内周面領域を容器側上部嵌合部15として細工し、容器本体1の内周側面に周方向に1周に亘って無端状に延在する凹部151を形成するようにすれば、容器側上部嵌合部15と多角形状嵌合部29がより強固に嵌合し、円環状リブ27の外周側が更に上がり難くなる。また、凹部151は、上側に向けて漸次縮径するテーパ形状を有するようにすれば、容器側上部嵌合部15と多角形状嵌合部29が更に強固に嵌合し、円環状リブ27の外周側がいっそう上がり難くなる。
また、容器本体1は、当該容器本体1の内周側面の1周に亘って当該容器本体1の半径方向外方へ水平に拡がる容器側水平部16を有する。皿部2は、当該皿部2の底面部21と円環状リブ27との間の高さに形成され、皿部2の1周に亘って半径方向外方へ水平に拡がり、容器側水平部16に載る皿側水平部26を有するようにした。
これにより、皿部2が軟化して食品重量が下方に引きずり込まれるように変形しようとしても、その変形力は皿側水平部26で伝播が止まり、皿側水平部26よりも上には及ばない。そのため、皿側水平部26よりも上方の円環状リブ27の変形は阻止又は抑制されるため、蓋3による皿部2の押さえ付けは維持され、皿部2が容器本体1から外れることが阻止される。
また、皿側水平部26は、当該皿側水平部26の平地全領域が容器側水平部16の平地に載り、容器側水平部16からはみ出さないようにした。これにより、皿側水平部26が転倒することが阻止され、皿部2が軟化して食品重量が下方に引きずり込まれるように変形する変形力が、皿側水平部26よりも上には更に及び難くなる。
また、皿側水平部26は、皿部2の半径方向に3mm超の幅を一部又は全周に亘って有するようにした。これにより、容器側水平部16の縁部分の湾曲に載る可能性が低くなる。また真実接触面積も大きくなり、皿側水平部26は、容器側水平部16の湾曲した縁へ引きずり出されることが抑制される。そのため、皿側水平部26が転倒することが阻止され、皿部2が軟化して食品重量が下方に引きずり込まれるように変形する変形力が、皿側水平部26よりも上には更に及び難くなる。
また、皿側水平部26は、皿部2の半径方向に3mm超の幅を一部又は全周に亘って有するようにした。これにより、容器本体1が加熱により反り上がっても、容器側水平部16の縁部分から拡大する湾曲範囲に載る可能性が低くなる。また真実接触面積も大きくなり、皿側水平部26は、容器側水平部16の湾曲した縁へ引きずり出されることが抑制される。そのため、皿側水平部26が転倒することが更に阻止され、皿部2が軟化して食品重量が下方に引きずり込まれるように変形する変形力が、皿側水平部26よりも上には更に及び難くなる。
また、皿部2は、皿側水平部26の外周縁から垂直又は略垂直に折れ曲がって成るエッジ部28を有し、エッジ部28は、当該エッジ部28が存在する高さにおいて皿部2の最外周に位置して側面に露出しているようにした。これにより、容器本体1の容器側水平部16が傾斜するように反り上がってしまい、皿部2に浮き上がりが発生してしまったとしても、エッジ部28は、容器側水平部16と接触し続けることができる。そのため、容器本体1の底面部11に貯留されたスープ等の液体が漏れ出そうとしても、エッジ部28が進路を塞ぎ、食品包装用容器100からの漏れ出しを抑制する。
また、皿部2は、当該皿部2の外周側面に周方向に1周に亘って断面視半円状又は台形状に膨出し、容器本体1の内周側面に密着する皿側環状嵌合部25を更に有するようにした。この食品包装用容器100では、加熱調理によって容器本体1の周壁部12が反り上がる変形があっても、皿部2が浮き上がらず、皿側環状嵌合部25による容器本体1との嵌合が維持される。
尚、この皿側環状嵌合部25は、1周に亘って無端状に繋がる他、断続的に形成されるものであってもよい。例えば、皿側環状嵌合部25は、皿部2の周に沿って一定間隔で並んだドーム状の膨出部の群であってもよい、また、皿側環状嵌合部25は、1本又は1列の膨出体に限らず、上下に複数本又は複数列が並び、複数本又は複数列は、無端状及び断続的な並びが混在していても、一方種のみであってもよい。
(他の実施形態)
以上のように本発明の実施形態を説明したが、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。そして、この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 容器本体
11 底面部
12 周壁部
13 口縁
131 縁取り部
14 容器側下部嵌合部
141 凹部
142 下部段差部
15 容器側上部嵌合部
151 凹部
152 上部段差部
16 容器側水平部
2 皿部
21 底面部
22 周壁部
23 段部
24 面取り部
25 皿側環状嵌合部
26 皿側水平部
27 円環状リブ
28 エッジ部
29 皿側多角形状嵌合部
291 角部
292 辺部
293 舌片部
3 蓋
31 ドーム部
32 蓋側水平部
33 凸部
331 テーパ部
332 逆テーパ部
34 フランジ部
100 食品包装用容器
101 上側内部空間
102 下側内部空間

Claims (10)

  1. 底面部及び周壁部を有し、上面が開口した容器本体と、
    底面部及び周壁部を有し、前記容器本体の内周側面に嵌合し、前記容器本体の底面と離間して支持される皿部と、
    を備え、
    前記皿部は、
    当該皿部の1周に亘って当該皿部の半径方向外方へ水平に拡がり、上面に平地を有する円環状のリブと、
    前記リブの外周縁から1周に亘って無端状に延在し、多角形形状の外周縁を有する多角形状嵌合部と、を有し、
    前記容器本体は、前記多角形状嵌合部と対面する内周面領域を有し、
    前記多角形状嵌合部は、前記多角形形状の外周縁まで、前記皿部の半径方向外方斜め下方に向けて延び、前記内周面領域に食い込むこと、
    を特徴とする食品包装用容器。
  2. 前記容器本体の内周側面に嵌合しつつ、前記容器本体の内部空間を閉じる蓋を備え、
    前記蓋は、当該蓋の1周に亘って当該蓋の半径方向外方へ水平に拡がり、下面に平地を有して、前記リブに対して上方から接触又は近接する蓋側水平部を有し、
    前記多角形状嵌合部は、前記リブの外周縁から1周に亘って延出すること、
    を特徴とする請求項1記載の食品包装用容器。
  3. 前記容器本体は、当該容器本体の内周側面の1周に亘って当該容器本体の半径方向外方へ水平に拡がる容器側水平部を有し、
    前記皿部は、当該皿部の底面部と前記リブとの間の高さに形成され、前記皿部の1周に亘って半径方向外方へ水平に拡がり、前記容器側水平部に載る皿側水平部を有すること、
    を特徴とする請求項2記載の食品包装用容器。
  4. 前記皿側水平部は、当該皿側水平部の平地全領域が前記容器側水平部の平地に載り、前記容器側水平部からはみ出さないこと、
    を特徴とする請求項3記載の食品包装用容器。
  5. 前記皿側水平部は、前記皿部の半径方向に3mm超の幅を一部又は全周に亘って有すること、
    を特徴とする請求項3又は4記載の食品包装用容器。
  6. 前記皿側水平部は、前記皿部の半径方向に4mm超の幅を一部又は全周に亘って有すること、
    を特徴とする請求項3又は4記載の食品包装用容器。
  7. 前記皿部は、前記皿側水平部の外周縁から垂直又は略垂直に折れ曲がって成るエッジ部を有し、
    前記エッジ部は、当該エッジ部が存在する高さにおいて前記皿部の最外周に位置して側面に露出していること、
    を特徴とする請求項3乃至6の何れかに記載の食品包装用容器。
  8. 前記内周面領域は、前記容器本体の内周側面に周方向に1周に亘って無端状に延在する凹部を有し、
    前記多角形状嵌合部の辺部は、前記凹部に嵌まり込むこと、
    を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の食品包装用容器。
  9. 前記凹部は、上側に向けて漸次縮径するテーパ形状を有すること、
    を特徴とする請求項8記載の食品包装用容器。
  10. 前記皿部は、当該皿部の外周側面に周方向に1周に亘って断続的又は無端状に延在し、断面視半円状又は台形状に膨出し、前記容器本体の内周側面に密着する環状嵌合部を更に有すること、
    を特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の食品包装用容器。
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