JP6862781B2 - 炭化珪素半導体素子および炭化珪素半導体素子の製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体素子および炭化珪素半導体素子の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、炭化珪素半導体素子および炭化珪素半導体素子の製造方法に関する。
図7は、従来の炭化珪素を用いた半導体素子の製造工程を示す断面図である。図7には、縦型プレーナーゲートMOSFETとして、半導体材料として炭化珪素素(SiC)を用い、素子耐圧が1200VのMOSFETを示している。
はじめに、図7の(1)に示すように、n+型(第1導電型)のSiC半導体基板1を用意する。ここでは、不純物として窒素を5×1018cm-3程度含む低抵抗のSiC半導体基板1とした。このn+型半導体基板1の結晶学的面指数が(000−1)面に対して、4°傾いた面の上に、窒素を1×1016cm-3程度含むn-型(第1導電型)のSiC層2を10μm程度エピタキシャル成長により積層する。
次に、図7の(2)に示すように、SiC層2の上に幅13μmで深さ0.5μmの第2導電型のp+層3をイオン注入法により選択的に形成する。その際のイオン種は、アルミニウムを用いる。また、不純物濃度は、1.0×1018cm-3のボックスプロファイルとなるようにドーズ量を設定した。また、p+層3間において結合していない箇所の距離は2μm(この部分はマスクで覆われているが図示省略している)とした。
その後、図7の(3)に示すように、第2導電型のチャネル層4をエピタキシャル成長法により0.5μm厚でp+層3ならびにn-型SiC層2上に形成する。チャネル層4形成時の不純物は、アルミニウムとし、不純物濃度は5.0×1015cm-3となるようにした。
その後、図7の(4)に示すように、n型打ち返し層6として、窒素イオンが5.0×1016cm-3、深さ1.5μm、幅2.0μmになるように選択的に注入する。そして、(5)に示すように、pベース層4内に第1導電型(n+型)ソース層7と、第2導電型(p+型)コンタクト層8を選択的に形成する。
その後、活性化アニールを実施する。熱処理温度・時間は1620℃・2分である。これにより、(6)に示すように、ゲート酸化膜を100nmの厚さで熱酸化により形成し、水素雰囲気中にて1000℃付近でアニールする。そして、リンがドープされた多結晶シリコン(poly−Si)層をゲート酸化膜上にゲート電極9として形成し、パターニングする。
この後、(7)に示すように、層間絶縁膜10としてリンガラスを1.0μm厚で成膜後、パターニングしてから熱処理する。また、ニッケル/チタンをおもて面にスパッタ法にて成膜し、表面電極(ソース電極)11を形成する。素子裏面にもニッケル/チタンを成膜し970℃で熱処理後、チタン、ニッケル、金からなる裏面電極(ドレイン電極)12を成膜する。この後、保護膜をおもて面に付加して素子は完成する。
上記に示した半導体素子としては、反転してn型のチャネルとなるp型半導体領域(上記チャネル層4)の形成をイオン注入法ではなく、上記(3)に示したようなエピタキシャル成長法によって形成する技術がある(例えば、下記特許文献1参照。)。
特開2010−111540号公報
反転してn型のチャネルとなるp型半導体領域をイオン注入法ではなくエピタキシャル成長法によって形成されている素子を作製するためのp型半導体エピタキシャル膜の成長は、p+イオン注入層が0.5μm程度の深さで形成されているウエハ上に、エピタキシャル成長を施すため、エピタキシャル成長前の水素エッチングによる表面清浄化を行えず、表面欠陥の低減が難しい。
また、p型半導体領域形成時の膜厚が0.48μm〜0.52μmと薄膜であるため、膜厚制御性を良くするために、エピタキシャル成長レートを早くできない。さらに、p型の面内濃度ばらつきを良くするために、n型の補償ドーパントとなる残留窒素の取り込みをできるだけ少なくする必要がある点において、通常のドリフト層向けのn型エピタキシャル成長とは異なるものであり、特別の工夫を必要とする。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、濃度均一性が良好で、表面欠陥密度が低いp型エピタキシャル層を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる炭化珪素半導体素子は、0.4°〜5°のオフ角で傾斜させた炭化珪素結晶基板上に、エピタキシャル成長法にて形成されたp型炭化珪素結晶膜を反転してn型チャネルとして使用される構造を持った炭化珪素結晶の半導体構造を有し、前記p型炭化珪素結晶膜中のp型不純物濃度が4.25×10 15 /cm 3 〜5.75×10 15 /cm 3 であり、前記p型炭化珪素結晶膜は、三角形状の表面欠陥密度が1cm-2以下であることを特徴とする。
また、この発明にかかる炭化珪素半導体素子は、0.4°〜5°のオフ角で傾斜させた炭化珪素結晶基板上に、エピタキシャル成長法にて形成されたp型炭化珪素結晶膜を反転してn型チャネルとして使用される構造を持った炭化珪素結晶の半導体構造を有し、前記p型炭化珪素結晶膜中の窒素濃度が2×10 15 cm -2 以下であり、前記p型炭化珪素結晶膜は、三角形状の表面欠陥密度が1cm -2 以下であることを特徴とする。
また、前記p型炭化珪素結晶膜のパーティクル起因の欠陥密度が1個/cm2以下であることを特徴とする。
また、この発明にかかる炭化珪素半導体素子の製造方法は、0.4°〜5°のオフ角で傾斜させた炭化珪素結晶基板上に、エピタキシャル成長法によりp型炭化珪素結晶膜を形成する工程と、前記p型炭化珪素結晶膜を反転してn型チャネルとする反転工程と、を含み、前記p型炭化珪素結晶膜を形成する工程では、1650℃〜1700℃の温度で加熱し、前記p型炭化珪素結晶膜中のp型不純物濃度を4.25×10 15 /cm 3 〜5.75×10 15 /cm 3 とすることを特徴とする。
また、この発明にかかる炭化珪素半導体素子の製造方法は、0.4°〜5°のオフ角で傾斜させた炭化珪素結晶基板上に、エピタキシャル成長法によりp型炭化珪素結晶膜を形成する工程と、前記p型炭化珪素結晶膜を反転してn型チャネルとする反転工程と、を含み、前記p型炭化珪素結晶膜を形成する工程では、1650℃〜1700℃の温度で加熱し、前記p型炭化珪素結晶膜中の窒素濃度を2×10 15 cm -2 以下とすることを特徴とする。
また、前記p型炭化珪素結晶膜を形成する工程では、加熱時の圧力を4000Paを超え8000Pa以下としたことを特徴とする。
また、前記p型炭化珪素結晶膜を形成する工程では、成膜速度を10μm/h未満としたことを特徴とする。
上記構成において、成膜温度を1650℃以上に上げることで特に三角欠陥を1cm-2以下の低密度まで減少できる。また、成膜速度は10μm/h未満とすることで膜厚バッチ間ばらつきを良好にでき、0.5μmの膜厚を成膜する制御性を良好にできる。また、圧力を8000Pa以下に下げることで残留窒素濃度は2×1015cm-3以下まで低減し、濃度ばらつきを5%以下にまで下げられる。このように、炭化珪素基板上にチャネル層としてp型エピタキシャル層を結晶成長する際、圧力、温度、成膜速度を適切に調節することにより、膜厚再現性、濃度均一性が良好で、表面欠陥密度が低いp型エピタキシャル層を得ることができる。
本発明にかかる炭化珪素半導体素子および炭化珪素半導体素子の製造方法によれば、濃度均一性が良好で、表面欠陥密度が低いp型エピタキシャル層が得られるという効果を有する。
図1は、ウエハ上の表面の三角欠陥状態を示す平面図である。 図2は、p型炭化珪素結晶膜(反転後のn型チャネル層)の成膜温度と表面欠陥の関係を示す図表である。 図3は、p型炭化珪素結晶膜(反転後のn型チャネル層)の成膜速度と膜厚バッチ間ばらつきの関係を示す図表である。 図4は、p型炭化珪素結晶膜(反転後のn型チャネル層)の成膜時の圧力と窒素濃度との関係を示す図表である。 図5は、p型炭化珪素結晶膜(反転後のn型チャネル層)の成膜時の圧力と膜厚均一性との関係を示す図表である。 図6は、実施の形態にかかる半導体素子の製造工程を示す断面図である。 図7は、従来の炭化珪素を用いた半導体素子の製造工程を示す断面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体素子の好適な実施の形態を詳細に説明する。本明細書および添付図面においては、nまたはpを冠記した層や領域では、それぞれ電子または正孔が多数キャリアであることを意味する。また、nやpに付す+および−は、それぞれそれが付されていない層や領域よりも高不純物濃度および低不純物濃度であることを意味する。なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態)
実施の形態は、上述したチャネル層(p型エピタキシャル層)を結晶成長する構成を前提とする。
発明者らはまず、成膜温度と表面欠陥の関係を調査した。図1は、ウエハ上の表面の三角欠陥状態を示す平面図である。図2は、p型炭化珪素結晶膜(反転後のn型チャネル層)成膜温度と表面欠陥の関係を示す図表である。横軸は成膜温度、縦軸は表面欠陥の密度である。図2から、p型炭化珪素結晶膜(反転後のn型チャネル層)成膜温度を1650℃以上に上げることで、特にエピタキシャル層の表面に形成される三角状の形状を有する三角欠陥の表面欠陥密度を1cm-2以下の低密度まで減少できることが分かった。
これは、成長面に付着した原子の平均自由工程が伸びたことにより、欠陥が形成されにくくなったためと考えらえる。成膜温度は上げるほど良いが、1750℃以上での成膜は装置の安全上好ましくない。
次に温度を1700℃に固定し、成膜速度の影響を振った場合において、3回連続成膜した時の膜厚バッチ間ばらつきへの影響について調査した。図3は、p型炭化珪素結晶膜(反転後のn型チャネル層)の成膜速度と膜厚バッチ間ばらつきの関係を示す図表である。横軸は成膜速度、縦軸は膜厚バッチ間ばらつきの幅および平均値を示す。
図3に示すように、成膜速度を10μm/h以上に上げていくと、膜厚バッチ間ばらつきが悪化している。これは、0.5μmを成膜するための時間が短すぎて、制御性が悪くなっているためと考えられる。成膜速度が遅いほど制御性が向上するが、1μm/h以下に下げるとスループットが落ちてしまい、望ましくない。
次に残留窒素の取り込みを抑制し、p型の面内濃度ばらつきを改善するため、温度を1700℃に固定し、窒素濃度の関係を調査した。図4は、p型炭化珪素結晶膜(反転後のn型チャネル層)の成膜時の圧力と窒素濃度との関係を示す図表である。横軸は圧力、縦軸は残留窒素濃度、および濃度ばらつきである。
図4に示すように、圧力を8000Pa以下に下げることで、残留窒素濃度は2×1015cm-3以下まで低減し、濃度ばらつきを5%以下にまで下げられることが分かった。これは、温度が低くなるウエハ外周部において残留窒素の影響が低減され、濃度ばらつきが改善したと考えられる。
図5は、p型炭化珪素結晶膜(反転後のn型チャネル層)の成膜時の圧力と膜厚均一性との関係を示す図表である。横軸は圧力、縦軸は膜厚均一性である。図5に示すように、圧力を4000Pa以下に下げすぎると膜厚均一性が悪化するため、望ましくない。これは圧力を下げた分、ガス温度が低下し、炉内のガス温度が不均一になったためと考えられる。
実施の形態では、上記の各条件に基づきp型の炭化珪素結晶膜(反転後のn型のチャネル層)を形成する。
以下、実施の形態1にかかる半導体素子の製造工程について説明する。図6は、実施の形態にかかる半導体素子の製造工程を示す断面図である。半導体素子として、半導体基板にSiCを用いたSiC PiNダイオードの例を示す。以下の説明では、第1導電型がn型であり、第2導電型がp型である例を用いて説明する。
図6の(A)〜(H)に示す工程は、上述した既存の工程(図7の(1)〜(3))に代えて行う。はじめに、0.4°〜5°のオフ角で傾斜させたSiC基板として、第1導電型で高濃度のn+型SiC基板(半導体基板)13を用意する。あるいは、第2導電型で高濃度のp+型SiC基板であってもよい。以下は、n+型SiC基板(半導体基板)13を例に説明する。
はじめに、図6の(A)に示すように、n+型SiC基板13上に、ドーパントとして窒素を1×1015cm-3〜3×1016cm-3程の不純物濃度でn-型SiC層14を結晶成長により形成する。
次に、図6の(B)に示すように、n-型SiC層14上に、マスク酸化膜15を1.5μm程度の厚さで堆積法にて形成し、フォトリソグラフィ技術を用いて選択的にマスク酸化膜15を除去し、図6の(C)に示すように、選択的にマスク酸化膜16を残す。この際の選択的なマスク酸化膜15の除去の方法には、フッ酸水溶液を用いるようなウェットエッチングや、RIEに代表されるドライエッチングを用いて除去することができる。
その後、図6の(D)に示すように、アルミニウムイオンを不純物濃度が、1.0×1018cm-3となるようにドーズ量を設定してイオン(アクセプタイオン)17の注入を行い、マスク酸化膜16を除去する。これにより、図6の(E)に示すように、p+層(pベース領域)18が形成された炭化珪素結晶基板を得る。そして、図6の(F)に示す犠牲酸化、例えば、0.05μmの厚さのSiO2の犠牲酸化膜15aの形成の工程の後、図6の(G)に示す犠牲酸化膜15aの剥離の工程により、p+層18の表面のラフネスを改善することができる。
その後、図6の(H)に示すように、p型の炭化珪素結晶膜20をエピタキシャル層の成長により形成する。上記の図8の(G)の工程の後、SiC半導体基板14を圧力6000Paかつ温度が1667℃の雰囲気中に、水素をキャリアガス、モノシランやプロパンを成長原料ガスとして反応させ、トリメチルアルミニウムを不純物として添加する。
これによって、SiC半導体基板14のおもて面(n-型SiC層14およびp+層18)上に、0.48μm〜0.52μmの膜厚を有する4.25×1015cm-3〜5.75×1015cm-3の不純物濃度のp型炭化珪素結晶膜(反転後のn型チャネル層)20が形成される。また、この時の窒素濃度は2×1015cm3未満であった。
図6の工程(H)の後、上記図7に示した工程(4)〜(7)にしたがって順次製造する。図7の工程(4)では、n型打ち返し層6として、窒素イオンが5.0×1016cm-3、深さ1.5μm、幅2.0μmになるように選択的に注入する。そして、図7の(5)に示すように、pベース層4内に第1導電型(n+型)ソース層7と、第2導電型(p+型)コンタクト層8を選択的に形成する。
その後、活性化アニールを実施する。熱処理温度・時間は1620℃・2分である。これにより、図7の(6)に示すように、ゲート酸化膜を100nmの厚さで熱酸化により形成し、水素雰囲気中にて1000℃付近でアニールする。そして、リンがドープされた多結晶シリコン(poly−Si)層をゲート酸化膜上にゲート電極9として形成し、パターニングする。
この後、図7の(7)に示すように、層間絶縁膜10としてリンガラスを1.0μm厚で成膜後、パターニングしてから熱処理する。また、ニッケル/チタンを表面にスパッタ法にて成膜し、表面電極(ソース電極)11を形成する。素子裏面にもニッケル/チタンを成膜し970℃で熱処理後、チタン、ニッケル、金からなる裏面電極(ドレイン電極)12を成膜する。この後、保護膜を表面に付加して素子は完成する。以上により、実施の形態のSiC半導体基板を用いたSiC半導体素子を得ることができる。
そして、上述した実施の形態により製造したSiC半導体基板14のp型炭化珪素結晶膜(反転後のn型チャネル層)20を微分干渉偏光顕微鏡を用いて、ウエハ内の5測点を1cm2の範囲で表面結晶密度を測定した。三角欠陥、ダウンフォールといったパーティクル起因の欠陥は、上記図1に示したように画像判別することが可能であり、本実施の形態では、パーティクル起因の欠陥密度が1個/cm2以下の0.2個/cm2であった。
以上説明したように、本発明によれば、炭化珪素基板上にチャネル層としてp型の炭化珪素結晶膜を結晶成長する際、圧力、温度、成膜速度を適切に調節することにより、膜厚再現性、濃度均一性が良好で、表面欠陥密度が低いp型炭化珪素結晶膜(反転後のn型チャネル層)20を得ることができる。
以上において本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であり、上述した各実施の形態において、例えば各部の寸法や不純物濃度等は要求される仕様等に応じて種々設定される。また上述した各実施の形態では第1導電型をn型とし、第2導電型をp型としたが、本発明は第1導電型をp型とし、第2導電型をn型としても同様に成り立つ。
以上のように、本発明にかかる半導体素子は、電力変換装置や種々の産業用機械などの電源装置などに使用される高耐圧半導体素子に有用であり、特に、高耐圧を有するバイポーラ型半導体素子に有用である。
1,13 n+型SiC基板(p+型SiC基板)
2,14 n-型SiC層
3,18 pベース領域(p+層)
4,20 p型炭化珪素結晶膜(反転後のチャネル層)
6 n型打ち返し層
7 n+型ソース層
8 p+型コンタクト層
9 ゲート電極
10 層間絶縁膜
11 ソース電極
12 ドレイン電極
15、16 マスク酸化膜
17 アクセプタイオン
20 p型炭化珪素結晶膜(反転後のn型チャネル層)

Claims (7)

  1. 0.4°〜5°のオフ角で傾斜させた炭化珪素結晶基板上に、エピタキシャル成長法にて形成されたp型炭化珪素結晶膜を反転してn型チャネルとして使用される構造を持った炭化珪素結晶の半導体構造を有し、
    前記p型炭化珪素結晶膜中のp型不純物濃度が4.25×10 15 /cm 3 〜5.75×10 15 /cm 3 であり、前記p型炭化珪素結晶膜は、三角形状の表面欠陥密度が1cm-2以下であることを特徴とする炭化珪素半導体素子。
  2. 0.4°〜5°のオフ角で傾斜させた炭化珪素結晶基板上に、エピタキシャル成長法にて形成されたp型炭化珪素結晶膜を反転してn型チャネルとして使用される構造を持った炭化珪素結晶の半導体構造を有し、
    前記p型炭化珪素結晶膜中の窒素濃度が2×10 15 cm -2 以下であり、前記p型炭化珪素結晶膜は、三角形状の表面欠陥密度が1cm -2 以下であることを特徴とする炭化珪素半導体素子。
  3. 前記p型炭化珪素結晶膜のパーティクル起因の欠陥密度が1個/cm 2 以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の炭化珪素半導体素子。
  4. 0.4°〜5°のオフ角で傾斜させた炭化珪素結晶基板上に、エピタキシャル成長法によりp型炭化珪素結晶膜を形成する工程と、
    前記p型炭化珪素結晶膜を反転してn型チャネルとする反転工程と、を含み、
    前記p型炭化珪素結晶膜を形成する工程では、1650℃〜1700℃の温度で加熱し、前記p型炭化珪素結晶膜中のp型不純物濃度を4.25×10 15 /cm 3 〜5.75×10 15 /cm 3 とすることを特徴とする炭化珪素半導体素子の製造方法。
  5. 0.4°〜5°のオフ角で傾斜させた炭化珪素結晶基板上に、エピタキシャル成長法によりp型炭化珪素結晶膜を形成する工程と、
    前記p型炭化珪素結晶膜を反転してn型チャネルとする反転工程と、を含み、
    前記p型炭化珪素結晶膜を形成する工程では、1650℃〜1700℃の温度で加熱し、前記p型炭化珪素結晶膜中の窒素濃度を2×10 15 cm -2 以下とすることを特徴とする炭化珪素半導体素子の製造方法。
  6. 前記p型炭化珪素結晶膜を形成する工程では、加熱時の圧力を4000Paを超え8000Pa以下としたことを特徴とする請求項4または5に記載の炭化珪素半導体素子の製造方法。
  7. 前記p型炭化珪素結晶膜を形成する工程では、成膜速度を10μm/h未満としたことを特徴とする請求項4または5に記載の炭化珪素半導体素子の製造方法。
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