JP6862327B2 - 作業機の油圧システム - Google Patents

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本発明は、スキッドステアローダ、コンパクトトラックローダ等の作業機の油圧システムに関する。
従来、スキッドステアローダ、コンパクトトラックローダ等の作業機の油圧システムとして、特許文献1が知られている。
特許文献1の油圧システムは、低速(1速)と高速(2速)とに切り換え可能なHSTモータと、HSTモータを1速又は2速に切換可能な油圧切換弁と、油圧切換弁を切り換える方向切換弁とを備えている。また、油圧システムは、走行レバーの操作によって斜板の角度が変更可能で且つ斜板の角度に応じてHSTモータへの作動油の供給量を変化させることができるHSTポンプを備えている。
特開2013−36276号公報
さて、油圧システムでは、方向切換弁を電磁比例弁に変更して、電磁比例弁から出力した作動油の圧力で油圧切換弁を切り換えるという試みがなされている。方向切換弁を電磁比例弁にした場合、電磁比例弁を作動させる電流と、電磁比例弁から出力される作動油の圧力が電磁比例弁毎に異なる可能性がある。また、HSTモータの斜板を電磁比例弁で操作する場合も、電磁比例弁と斜板の角度との関係が異なる可能性がある。
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、作業機での操作性を向上させることが可能な作業機の油圧システムを提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、以下に示す通りである。
作業機の油圧システムは、斜板の角度が変更可能な油圧ポンプと、制御信号に基づいて前記油圧ポンプを操作可能な第1作動部と、前記制御信号と前記斜板の角度に関する角度情報を取得可能な第1取得部と、前記第1取得部が取得した前記制御信号と前記角度情報との関係を記憶する第1記憶部と、前記第1記憶部に記憶された前記関係に基づいて前記第1作動部を制御する第1制御部とを有する制御装置と、前記第1取得部及び前記第1記憶部が作動する設定モードと前記第1制御部が作動する制御モードとを切換可能な第1切換装置と、前記第1制御部に接続され操作部材と、前記第1作動部と前記油圧ポンプの受圧部とを接続する第1パイロット油路と、前記第1パイロット油路に作用した作動油の圧力であるパイロット圧を検出する第2測定装置と、を備え、前記第1取得部は、前記設定モードにおいて前記第1作動部へ出力された制御信号と、前記角度情報として前記第2測定装置が検出した前記パイロット圧を取得し、前記第1記憶部は、前記設定モードにおいて前記第1作動部へ出力された制御信号と前記第2測定装置が検出した前記パイロット圧との関係を記憶する。
作業機の油圧システムは、機体と、前記機体に設けられた走行装置と、前記油圧ポンプから吐出した作動油により作動して前記走行装置を駆動する走行モータを備えている。
前記第1制御部は、前記設定モードにおいて前記第1作動部に出力する制御信号として、出力電流を最小値から最大値まで変化させ、前記第1取得部は、前記出力電流が最小値から最大値まで変化したときのそれぞれの前記パイロット圧を取得し、前記第1記憶部は、前記出力電流が最小値から最大値まで変化させたときのそれぞれの電流値と前記パイロット圧とを記憶させる。
前記設定モードにおいて、前記第1取得部は、前記斜板の角度を減少させた場合の当該斜板の角度と前記制御信号との関係を取得し、前記制御モードにおいて、前記制御部は、前記斜板の角度を減少させる際は、前記関係に基づいて前記第1作動弁を制御する。
作業機の油圧システムは、作動油によって作動する油圧アクチュエータと、制御信号に基づいて前記油圧アクチュエータを操作可能な第2作動部と、前記制御信号と前記油圧アクチュエータの動作に関するアクチュエータ情報を取得可能な第2取得部と、前記第2取得部が取得した制御信号と前記アクチュエータ情報との関係を記憶する第2記憶部と、前記第2記憶部に記憶された前記関係に基づいて前記第2作動部を制御する第2制御部とを有する制御装置と、前記第2取得部及び前記第2記憶部が作動する設定モードと前記第2制御部が作動する制御モードとを切換可能な第2切換装置と、を備えている。
作業機の油圧システムは、前記油圧アクチュエータに作用する作動油の流量を制御する切換弁を備え、前記第2作動部は、前記切換弁の作動を制御する比例弁と、前記切換弁と前記比例弁とを接続する第2パイロット油路とを含み、前記第2取得部は、前記設定モードにおいて前記比例弁へ出力された制御信号と、前記アクチュエータ情報として、前記第2パイロット油路に作用した作動油の圧力とを取得する。
作業機の油圧システムは、前記切換弁と前記油圧アクチュエータとを接続する供排油路と、前記供排油路に流れる作動油の流量を検出する第4測定装置と、を備え、前記第2取得部は、前記設定モードにおいて前記第2作動部へ出力された制御信号と、前記アクチュエータ情報として前記第4測定装置が検出した作動油の流量とを取得する。
作業機の油圧システムは、前記油圧アクチュエータの速度を検出する第5測定装置を備え、前記第2取得部は、前記設定モードにおいて前記第2作動部へ出力された制御信号と、前記アクチュエータ情報として前記第5測定装置が検出した前記油圧アクチュエータの速度とを取得する。
作業機の油圧システムは、前記油圧アクチュエータを回動自在に支持するピンの角速度を検出する第6測定装置を備え、前記第2取得部は、前記設定モードにおいて前記第2作動部へ出力された制御信号と、前記アクチュエータ情報として前記第6測定装置が検出した前記ピンタの角速度とを取得する。
本発明によれば、作業機での操作性を向上させることができる。
第1実施形態における走行系の油圧システムを示す図である。 出力電流を最小から最大まで変化させた場合の出力電流と斜板角との関係を示す図である。 走行系の油圧システムの変形例を示す図である。 第2実施形態における作業系の油圧システムを示す図である。 第2パイロット油路、比例弁、受圧部との関係を示す図である。 作業系の油圧システムの第1の変形例を示す図である。 作業系の油圧システムの第2の変形例を示す図である。 作業系の油圧システムの第3の変形例を示す図である。 トラックローダの側面を示す図である。 キャビンを上昇させた場合のトラックローダの側面を示す図である。
以下、本発明の実施形態における作業機の油圧システムについて、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
作業機の全体の構成について説明する。図7、8は、作業機1の一例としてトラックローダを示している。作業機はトラックローダに限定されず、例えば、トラクタ、スキッドステアローダ、コンパクトトラックローダ、バックホー等であってもよい。尚、本実施形態において、作業機1の運転席に着座した運転者の前側(図7に示す矢印Fが指す方向)を前方、運転者の後側(図7に示す矢印Rが指す方向)を後方、運転者の左側(図7の紙面に向かって手前側)を左方、運転者の右側(図7の紙面に向かって奥側)を右方として説明する。
図7、8に示すように、作業機1は、機体2と、この機体2に装着した作業装置3と、機体2を支持する走行装置4とを備えている。機体2の上部であって当該機体2の前部には、キャビン5が搭載されている。キャビン5の後部は、機体2の支持ブラケット11に支持されており、支持軸12回りに揺動自在である。キャビン5の前部は、機体2の前部で支持可能である。キャビン5内には運転席13が設けられている。
走行装置4は、クローラ式走行油圧装置により構成されている。走行装置4は、機体2の左側の下方及び機体2の右側の下方に設けられている。走行装置4は、後述する油圧駆動式の走行油圧装置44の駆動力によって、走行可能である。
作業装置3は、ブーム22Lと、ブーム22Rと、ブーム22L及びブーム22Rの先端に装着したバケット23(作業具)とを備える。ブーム22Lは、機体2の左側に配置されている。ブーム22Rは、機体2の右側に配置されている。ブーム22Lとブーム22Rとは、ブーム22Lとブーム22Rの間に設けられた連結体(図示せず)によって相互に連結されている。ブーム22L及びブーム22Rは、それぞれ第1リフトリンク24及び第2リフトリンク25に支持されている。ブーム22L及びブーム22Rの基部側と機体2の後下部との間には、複動式油圧シリンダからなるブームシリンダ26がブーム22L及びブーム22Rに対応して設けられている。ブームシリンダ26を同時に伸縮させることによりブーム22L及びブーム22Rが同時に上下に揺動動作する。ブーム22L及びブーム22Rの先端側には、それぞれ装着ブラケット27が、横軸回りに回動自在に枢支連結され、装着ブラケット27にバケット23の背面側が取り付けられている。
また、装着ブラケット27とブーム22L及びブーム22Rの先端側中途部との間には、複動式油圧シリンダからなるバケットシリンダ28が、ブーム22L及びブーム22Rに対応して介装されている。バケットシリンダ28の伸縮によってバケット23が揺動動作(スクイ・ダンプ動作)する。
バケット23は装着ブラケット27に着脱自在である。装着ブラケット27は、バケット23を取り外せば、各種のアタッチメント(油圧アクチュエータを有する油圧駆動式の作業具)を取り付けることができ、掘削以外の各種の作業(又は他の掘削作業)を行えるように構成されている。
次に、作業機の油圧システムについて説明する。
図1は、作業機の走行系の油圧システムを示す図である。
図1に示すように、油圧システムは、第1油圧ポンプP1と第2油圧ポンプP2とを有している。第1油圧ポンプP1は、ブームシリンダ26、バケットシリンダ28又はブーム22の先端側に取り付けられるアタッチメントの油圧アクチュエータを駆動するために使用される。第2油圧ポンプP2(パイロットポンプ、チャージポンプ)は、主として制御圧又は信号圧としての作動油の圧力を供給するために使用される。以降、説明の便宜上、制御圧又は信号圧としての作動油のことを「パイロット油」、パイロット油の圧力のことを「パイロット圧」という。
油圧システムは、走行油圧装置44と、切換弁45とを有している。走行油圧装置44は、第1走行油圧ポンプ66Aと、第2走行油圧ポンプ66Bと、第1走行モータ80Aと、第2走行モータ80Bと、油圧切換弁90を有している。なお、油圧切換弁90と走行油圧装置44とを別々に構成してもよい。油圧切換弁90は、第1油圧切換弁90Aと、第2油圧切換弁90Bとを有している。
第1走行油圧ポンプ66Aと、第1走行モータ80Aとは、作動油を循環可能な第1循環油路71により接続されている。第2走行油圧ポンプ66Bと、第2走行モータ80Bとは、作動油を循環可能な第2循環油路72により接続されている。第1油圧切換弁90Aと第1走行モータ80Aとは油路73により接続され、第2油圧切換弁90Bと第2走行モータ80Bとは油路74により接続されている。また、第1油圧切換弁90A、第2油圧切換弁90B及び切換弁45は、油路75により接続されている。切換弁45と第2油圧ポンプP2とは油路76により接続されている。なお、第1走行油圧ポンプ66A及び第2走行油圧ポンプ66Bと、第2油圧ポンプP2とは図示省略の油路により接続されており、第2油圧ポンプP2から吐出した作動油は、第1走行油圧ポンプ66A及び第2走行油圧ポンプ66Bに供給可能である。
第1走行油圧ポンプ66Aは、原動機29の動力によって駆動される斜板形可変容量アキシャルポンプである。第1走行油圧ポンプ66Aは、斜版の角度が変更可能であり、斜板の角度によって、作動油の吐出方向や吐出量が変わり、これによって第1走行モータ80Aの回転出力を変更する。
なお、第2走行油圧ポンプ66Bは、第1走行油圧ポンプ66Aと同様の構成である。第2走行油圧ポンプ66Bの斜版の角度を変更すると、作動油の吐出方向や吐出量が変わり、これによって第2走行モータ80Bの回転出力を変更する。
第1走行モータ80Aは、カムモータ(ラジアルピストンモータ)で構成されている。この第1走行モータ80Aは、稼動時における容量(モータ容量)の大きさを変更できる容量可変型であって、モータ容量を変更することによって出力軸の回転やトルクを変更することができる。詳しくは、第1走行モータ80Aは、第1モータ81と、第2モータ82とを有している。第1モータ81及び第2モータ82の両方に作動油を供給することにより、モータ容量は大きくなり、第1走行モータ80Aは1速となる。また、第1モータ81と第2モータ82とのいずれかに作動油を供給することによって、モータ容量は小さくなり、第1走行モータ80は2速となる。なお、第2走行モータ80Bは、第1走行モータ80Aと同様の構成であり、1速又は2速に変更可能である。
第1油圧切換弁90Aは、パイロット油の圧力であるパイロット圧に応じて複数の切換位置に切換可能な油圧切換弁であって、第1走行モータ80Aを1速或いは2速に切り換える弁であり、第1位置90a、第2位置90b、及び中立位置90cの3つの位置に切り換え可能な三位置切換弁である。詳しくは、第1油圧切換弁90Aの受圧部91に作用するパイロット油の圧力が、予め定められた所定圧力である設定圧に満たない場合、油圧切換弁90は、バネによって第1位置90aに保持される。第1油圧切換弁90Aが第1位置90aである場合、第1モータ81及び第2モータ82の両方に作動油が供給され、第1走行モータ80Aは1速となる。第1油圧切換弁90Aの受圧部91に作用するパイロット油の圧力が、設定圧以上である場合、第1油圧切換弁90Aは、中立位置90cを経て第2位置90bに切り換えられる。第1油圧切換弁90Aが第2位置90bである場合、第1モータ81だけに作動油が供給され、第1走行モータ80Aは2速となる。
なお、第2油圧切換弁90Bは、第1油圧切換弁90Aと同様の構成である。第2油圧切換弁90Bは、第2走行モータ80Bを1速或いは2速に切り換える。
切換弁45は、例えば、第1位置45aと第2位置45bとに切り換え可能な二位置切換弁であって、第1油圧切換弁90A及び第2油圧切換弁90Bを切り換える弁である。切換弁45を第1位置45aに切り換えると、第1油圧切換弁90A及び第2油圧切換弁90Bは、第1位置90aとなる。切換弁45を第2位置45bにすると、第1油圧切換弁90A及び第2油圧切換弁90Bは、中立位置90cを経て第2位置90bに切り換わる。つまり、切換弁45を切り換えることにより、第1走行モータ80A及び第2走行モータ80Bを、1速又は2速に切り換えることができる。
さて、図1に示すように、油圧システムは、第1作動部50と、制御装置60とを備えている。第1作動部50は、走行系の油圧ポンプ(第1走行油圧ポンプ66A、第2走行油圧ポンプ66B)を操作(作動)させることが可能である。第1作動部50は、レギュレータ50Aと、レギュレータ50Bとを含んでいる。レギュレータ50A及びレギュレータ50Bは、制御信号によって作動する装置である。第1走行油圧ポンプ66Aの斜板は、レギュレータ50Aの動作に基づいて変更する。第2走行油圧ポンプ66Aの斜板は、レギュレータ50Bの動作に基づいて変更する。
制御装置60は、レギュレータ50A及びレギュレータ50Bを制御する装置であって、例えば、CPU等から構成されている。制御装置60は、少なくとも設定モード60aと、制御モード60bとに切り換え可能である。設定モード60aは、制御に関する様々な設定を行うモードである。制御モード60bは制御を行うモードである。設定モード60aと、制御モード60bとの切換は、制御装置60に接続された第1切換装置61により行う。第1切換装置61は、例えば、運転席13の近傍に配置されたスイッチ等であって、運転者等が操作することが可能である。
設定モード60aでは、走行系の油圧ポンプ(第1走行油圧ポンプ66A、第2走行油圧ポンプ66B)の斜板の角度に関係する角度情報と、制御装置60が第1作動部50(レギュレータ50A、レギュレータ50B)に出力する制御信号との関係を設定する。
例えば、制御装置60には、第1走行油圧ポンプ66A及び第2走行油圧ポンプ66Bのそれぞれの斜板の角度(斜板角という)を検出する第1測定装置67が接続されている。設定モード60aでは、角度情報として、第1測定装置67が検出した第1走行油圧ポンプ66A及び第2走行油圧ポンプ66Bのそれぞれの斜板角を取得する。また、設定モード60aでは、制御信号として、制御装置60から第1作動部50(レギュレータ50A、レギュレータ50B)のそれぞれに出力した出力電流(電流)を取得する。
設定モード60aでは、第1走行油圧ポンプ66A及び第2走行油圧ポンプ66Bの斜板角と電流との関係を記憶する。制御モード60bでは、第1走行油圧ポンプ66A及び第2走行油圧ポンプ66Bの斜板角と電流との関係との関係に基づいて、第1作動部50(レギュレータ50A、レギュレータ50B)を制御する。
以下、設定モード及び制御モードについて、制御装置60の構成と共に説明する。
制御装置60は、第1取得部62と、第1記憶部63と、第1制御部64とを有している。第1取得部62及び第1制御部64は、制御装置60に格納されたプログラム等から構成されている。
第1取得部62は、設定モード60aである場合に作動可能である。第1切換装置61によって設定モード60aに設定された場合、図2に示すように、制御装置60は、レギュレータ50Aに出力する電流(出力電流)を最小値から最大値まで変化させる。第1取得部62は、制御装置60からレギュレータ50Aに出力した出力電流と、第1測定装置67で検出された第1走行油圧ポンプ66Aの斜板角との関係である第1増加関係を取得する。また、第1記憶部63は、第1取得部62が取得したレギュレータ50Aへの出力電流と、第1走行油圧ポンプ66Aの斜板角と第1増加関係を記憶する。
また、制御装置60は、レギュレータ50Aに出力する出力電流を最大値から最小値まで変化させ、第1取得部62が出力電流と第1走行油圧ポンプ66Aの斜板角との関係である第1減少関係を取得し、第1記憶部63が第1減少関係を記憶する。つまり、設定モード60aにおいて、第1取得部62は、レギュレータ50Aの制御時における第1増加関係及び第1減少関係を取得し、第1記憶部63は、第1増加関係及び第1減少関係を記憶する。
また、制御装置60は、設定モード60aにおいて、レギュレータ50Bに対してもレギュレータ50Aと同様に、出力電流を増減させ、第1取得部62は、レギュレータ50Bに出力した出力電流と第2走行油圧ポンプ66Bの斜板角との関係である第2増加関係及び第2減少関係を記憶する。
以上のように、設定モード60aでは、制御装置60の第1取得部62及び第1記憶部63によって、制御装置60からレギュレータ50A、50Bへ出力した出力電流と、走行系の油圧ポンプ(第1走行油圧ポンプ66A、第2走行油圧ポンプ66B)の斜板角との関係(第1増加関係、第1減少関係、第2増加関係、第2減少関係)を把握することができる。
第1制御部64は、制御モード60bである場合に作動可能で、第1作動部50の制御を行う。この実施形態では、第1制御部64は、第1作動部50であるレギュレータ50A、50Bの制御を行う。第1作動部50(レギュレータ50A、50B)の操作は、制御装置60に接続された操作部材65によって行う。操作部材65は、揺動自在なレバー、スライド自在なスライドスイッチ、押圧自在なプッシュスイッチ等である。
第1制御部64は、操作部材65が操作された場合、当該操作部材65の操作量に基づいて、レギュレータ50A、50Bに電流を出力する。操作部材65の操作量と、第1制御部64(制御装置60)から出力する電流との関係は予め設定されている。例えば、操作部材65の操作量が小さい場合は、第1制御部64から出力する電流は小さく、操作部材65の操作量が大きい場合は、第1制御部64から出力する電流は大きい。
具体的には、第1制御部64は、制御モード60bにおいて、操作部材65を中立位置から一方向に操作した場合、予め設定モード60aで設定された関係(第1増加関係、第1減少関係、第2増加関係、第2減少関係)のうち、第1増加関係を参照した後、当該第1増加関係で示された操作量に対する斜板角を目標の斜板角となるように、レギュレータ50Aへ出力する電流をフィードバックしながら、実際の斜板角を目標の斜板角に一致させる。また、第1制御部64は、制御モード60bにおいて、操作部材65を一方向における最大位置から中立位置に操作した場合、第1減少関係を参照した後、当該第1減少関係で示された操作量に対する斜板角を目標の斜板角となるように、レギュレータ50Aへ出力する電流をフィードバックしながら、実際の斜板角を目標の斜板角に一致させる。
一方で、第1制御部64は、制御モード60bにおいて、操作部材65を中立位置から他方向に操作した場合、第1増加関係、第1減少関係、第2増加関係、第2減少関係のうち、第2増加関係を参照した後、当該第2増加関係で示された操作量に対する斜板角を目標の斜板角となるように、レギュレータ50Bへ出力する電流をフィードバックしながら、実際の斜板角を目標の斜板角に一致させる。また、第1制御部64は、制御モード60bにおいて、操作部材65を他方向における最大位置から中立位置に操作した場合、第2減少関係を参照した後、当該第2減少関係で示された操作量に対する斜板角を目標の斜板角となるように、レギュレータ50Bへ出力する電流をフィードバックしながら、実際の斜板角を目標の斜板角に一致させる。
例えば、作業機1の製造時、納入時、メンテナンス時等に、制御装置60を設定モード60aにして、第1作動部50へ出力する出力電流と、第1測定装置67で検出した走行系の油圧ポンプにおける斜板角との関係を第1取得部62で取得して、取得した関係を第2記憶部122に記憶しておく。そして、出力電流と斜板角との関係を取得した後は、制御モード60bにおいて、関係に基づき、出力電流を第1作動部50に出力すれば、走行における操作性を向上させることができる。特に、走行系のポンプを速度が増加する方向へ操作している場合は第1増加関係、第2増加関係を用い、走行系のポンプを速度が減少する方向へ操作している場合は第1減少関係、第2減少関係を用いているため、作業機1の走行速度を増加させる場合と走行速度を減少させる場合との操作性を向上させることができる。この場合、操作部材65のヒステリシスの影響を低減することができる。
上述した実施形態では、第1作動部50をレギュレータ50A、50Bとし、制御装置60は、レギュレータ50A、50Bへ出力した出力電流と斜板角との関係に基づいて制御を行っていたが、これに代え、走行系の油圧ポンプ(第1走行油圧ポンプ66A、第2走行油圧ポンプ66B)の受圧部66a,66bに作用するパイロット圧と斜板角との関係に基づいて制御してもよい。
具体的には、図3に示すように、第1作動部50(レギュレータ50A、50B)と、走行系の油圧ポンプ(第1走行油圧ポンプ66A、第2走行油圧ポンプ66B)の受圧部66a,66bとは、第1パイロット油路77により接続されている。また、制御装置60には、第1パイロット油路77に作用した作動油の圧力であるパイロット圧を検出する第2測定装置78が接続されている。第1取得部62は、設定モード60aである場合、レギュレータ50A及び50Bに出力された出力電流と、角度情報として第2測定装置78が検出したパイロット圧を取得する。第1記憶部63は、出力電流とパイロット圧との関係を記憶する。第1制御部64は、制御モード60bにおいて、出力電流とパイロット圧との関係に基づいて制御を行う。つまり、図3に示す変形例では、上述した斜板角をパイロット圧に読み替えることで、制御装置60は、予め出力電流とパイロット圧との関係を取得しておき、取得した出力電流とパイロット圧との関係に基づいて制御を行う。
[第2実施形態]
図4は、作業機の作業系の油圧システムを示す図である。作業系の油圧システムは、第1実施形態の作業機に適用可能である。
作業系の油圧システムは、第1油圧ポンプP1と、複数の切換弁20とを備えている。複数の切換弁20は、作業機1に設けられた様々な油圧アクチュエータを制御する弁である。油圧アクチュエータとは、作動油によって作動する装置で、油圧シリンダ、油圧モータ等である。この実施形態では、複数の切換弁20は、ブーム切換弁20A、バケット切換弁20B、予備切換弁20Cである。
ブーム切換弁20Aは、ブーム22L、22Rを作動する油圧アクチュエータ(ブームシリンダ)26を制御する弁である。ブーム切換弁20Aは、直動スプール形3位置切換弁である。
バケット切換弁20Bは、バケット23を制御する油圧シリンダ(バケットシリンダ)28を制御する弁である。バケット切換弁20Bは、パイロット方式の直動スプール形3位置切換弁である。
予備切換弁20Cは、予備アタッチメントに装着された油圧アクチュエータ(油圧シリンダ、油圧モータ等)30を制御する弁である。予備切換弁20Cは、パイロット方式の直動スプール形3位置切換弁である。
第1油圧ポンプP1と複数の切換弁20(ブーム切換弁20A、バケット切換弁20B、予備切換弁20C)とは、吐出油路51により接続されている。複数の切換弁20と、油圧アクチュエータ26、28、30は、それぞれ供排油路により接続されている。供排油路は、供排油路100a、100b、100cを含んでいる。供排油路100aは、油圧アクチュエータ26とブーム切換弁20Aとを接続する。供排油路100bは、油圧アクチュエータ28とバケット切換弁20Bとを接続する。供排油路100cは、油圧アクチュエータ30と予備切換弁20Cとを接続する。
図5に示すように、作業系の油圧システムは、切換弁20を介して油圧アクチュエータ26、28、30を操作可能な第2作動部102を備えている。第2作動部102は、切換弁20を制御する比例弁103と、切換弁20と比例弁103とを接続する第2パイロット油路104とを有している。
比例弁103は、ブーム切換弁20Aを制御する比例弁103Aと、バケット切換弁20Bを制御する比例弁103Bと、予備切換弁20Cを制御する比例弁103Cとを含んでいる。比例弁103A、比例弁103B及び比例弁103Cと、第2油圧ポンプP2とは、油路105により接続されている。
第2パイロット油路104は、ブーム切換弁20Aの受圧部31a、31bと比例弁103Aとを接続する油路104Aと、バケット切換弁20Bの受圧部32a、32bと比例弁103Bとを接続する油路104Bと、予備切換弁20Cの受圧部33a、33bと比例弁103Cとを接続する油路104Cとを有している。
したがって、比例弁103A、比例弁103B及び比例弁103Cの開度を変更すれば、ブーム切換弁20Aの受圧部31a、31b、バケット切換弁20Bの受圧部32a、32b、予備切換弁20Cの受圧部33a、33bのいずれかに作用するパイロット圧を変更することができる。その結果、比例弁103A、比例弁103B及び比例弁103Cによって、ブーム切換弁20A、バケット切換弁20B及び予備切換弁20Cのいずれかの切換を行うことができる。
図4に示すように、油圧システムは、制御装置110を備えている。制御装置110は、第2作動部102を制御する装置であって、例えば、CPU等から構成されている。制御装置110は、少なくとも設定モード110aと、制御モード110bとに切り換え可能である。設定モード110aは、制御に関する様々な設定を行うモードである。制御モード110bは制御を行うモードである。設定モード110aと、制御モード110bとの切換は、制御装置110に接続された第2切換装置111により行う。第2切換装置111は、例えば、運転席13の近傍に配置されたスイッチ等であって、運転者等が操作することが可能である。
設定モード110aでは、作業系の油圧アクチュエータ(油圧アクチュエータ26、28、30)に関するアクチュエータ情報と、制御装置110が第2作動部102(比例弁103A、比例弁103B、比例弁103C)に出力する制御信号との関係を設定する。
例えば、制御装置110には、第3測定装置114が接続されている。第3測定装置114は、第2パイロット油路104(油路104A、油路104B、油路104C)に作用した作動油の圧力を取得する。即ち、第3測定装置114は、油路104A、油路104B、油路104Cのそれぞれに作用するパイロット圧を検出する。したがって、第3測定装置114は、ブーム切換弁20Aの受圧部、バケット切換弁20Bの受圧部、予備切換弁20Cの受圧部のいずれかに作用するパイロット圧を検出することができる。
以上によれば、設定モード110aでは、アクチュエータ情報として、第3測定装置114が検出したパイロット圧を取得する。また、設定モード110aでは、制御信号として、制御装置110から第2作動部102(比例弁103A、比例弁103B、比例弁103C)のそれぞれに出力した出力電流(電流)を取得する。
設定モード110aでは、パイロット圧と、第2作動部102へ出力した電流との関係を記憶する。制御モード110bでは、第3測定装置114が検出したパイロット圧と、第2作動部102(比例弁103A、比例弁103B、比例弁103C)への電流との関係に基づいて、比例弁103A、比例弁103B、比例弁103Cを制御する。
以下、設定モード及び制御モードについて、制御装置110の構成と共に説明する。
なお、図5に示すように、切換弁20は、一方側の受圧部31a、32a、33aと他方側の受圧部31b、32b、33bを含んでいるが、説明の便宜上、一方側の受圧部31a、32a、33aに連通する比例弁103A、103B、103Cの動作について説明し、他方側の受圧部31b、32b、33bに連通する比例弁103A、103B、103Cの動作については、一方側の受圧部31a、32a、33aに連通する比例弁103A、103B、103Cと同様であるため説明を省略する。
制御装置110は、第2取得部121と、第2記憶部122と、第2制御部123とを有している。第2取得部121及び第2制御部123は、制御装置110に格納されたプログラム等から構成されている。
第2取得部121は、設定モード110aである場合に作動可能である。第2切換装置111によって設定モード110aに設定された場合、制御装置110は、比例弁103Aに出力する電流(出力電流)を最小値から最大値まで変化させる。第2取得部121は、制御装置110から比例弁103Aに出力した出力電流と、第3測定装置114で検出された油路104Aのパイロット圧との関係である第3増加関係を取得する。また、第2記憶部122は、第3増加関係を記憶する。
また、制御装置110は、比例弁103Aに出力する出力電流を最大値から最小値まで変化させ、第2取得部121が、比例弁103Aに出力した出力電流と、第3測定装置114で検出された油路104Aのパイロット圧との関係である第3減少関係を取得し、第2記憶部122が第3減少関係を記憶する。つまり、設定モード110aにおいて、第2取得部121は、比例弁103Aの制御時における第3増加関係及び第3減少関係を取得し、第2記憶部122は、第3増加関係及び第3減少関係を記憶する。
また、制御装置110は、設定モード110aにおいて、比例弁103B及び比例弁103Cに対しても上述した比例弁103Aと同様に、出力電流を変化させ、出力電流を変化させた場合の油路104B、油路104Cのパイロット圧を取得して記憶する。
制御装置110における比例弁103B又は比例弁103Cに対する動作に対しては、上述した比例弁103Aを「比例弁103B」又は「比例弁103C」に読み替え、油路104Aを「油路104B」又は「油路104C」に読み替えればよい。
以上のように、設定モード110aでは、制御装置110の第2取得部121及び第2記憶部122によって、制御装置110から第2作動部102(比例弁103A、比例弁103B、比例弁103C)へ出力した出力電流と、作業系の油圧アクチュエータ(油圧アクチュエータ26、28、30)を作動させるときのパイロット圧との関係(第3増加関係、第3減少関係、第4増加関係、第4減少関係)を把握することができる。
第2制御部123は、制御モード110bである場合に作動可能で、第2作動部102の制御を行う。比例弁(比例弁103A、103B、103C)の操作は、制御装置110に接続された操作部材125によって行う。操作部材125は、揺動自在なレバー、スイッチ等である。
第2制御部123は、操作部材125が操作された場合、当該操作部材125の操作量に基づいて、比例弁103A、比例弁103B、比例弁103Cに電流を出力する。操作部材125の操作量と、第2制御部123(制御装置110)から出力する電流との関係は予め設定されている。例えば、操作部材125の操作量が小さい場合は、第2制御部123から出力する電流は小さく、操作部材125の操作量が大きい場合は、第2制御部123から出力する電流は大きい。
以下、操作部材125の操作に伴う制御モード110bでの制御について説明する。
操作部材125は、比例弁103A(ブーム22L及びブーム22R)を操作するブーム操作部材125aと、比例弁103B(バケット23)を操作するバケット操作部材125bと、比例弁103C(予備アタッチメント)を操作する予備操作部材125cとを含んでいる。
具体的には、第2制御部123は、制御モード110bにおいて、ブーム操作部材125a、バケット操作部材125b、予備操作部材125cとのいずれかを中立位置から一方向に操作した場合、予め設定モード110aで設定された関係(第3増加関係、第3減少関係、第4増加関係、第4減少関係)のうち、第3増加関係を参照した後、第2パイロット油路104における実際のパイロット圧が第3増加関係で示されたパイロット圧に一致するように、比例弁103A、103B、103Cのいずれかへ出力する電流をフィードバックしながら、パイロット圧を目標の作動油に一致させる。また、第2制御部123は、制御モード110bにおいて、ブーム操作部材125a、バケット操作部材125b、予備操作部材125cとのいずれかを一方向における最大位置から中立位置に操作した場合、第3減少関係を参照した後、第2パイロット油路104における実際のパイロット圧が第3減少関係で示されたパイロット圧に一致するように、比例弁103A、103B、103Cのいずれかへ出力する電流をフィードバックしながら、パイロット圧を目標の作動油に一致させる。
一方で、第2制御部123は、制御モード110bにおいて、操作部材125を中立位置から他方向に操作した場合、第3増加関係、第3減少関係、第4増加関係、第4減少関係のうち、第4増加関係を参照した後、第2パイロット油路104における実際のパイロット圧が第4増加関係で示されたパイロット圧に一致するように、比例弁103A、103B、103Cのいずれかへ出力する電流をフィードバックしながら、パイロット圧を目標の作動油に一致させる。
また、第2制御部123は、制御モード110bにおいて、ブーム操作部材125a、バケット操作部材125b、予備操作部材125cとのいずれかを他方向における最大位置から中立位置に操作した場合、第4減少関係を参照した後、第2パイロット油路104における実際のパイロット圧が第4減少関係で示されたパイロット圧に一致するように、比例弁103A、103B、103Cのいずれかへ出力する電流をフィードバックしながら、パイロット圧を目標の作動油に一致させる。
例えば、作業機1の製造時、納入時、メンテナンス時等に、制御装置110を設定モード110aにして、第2作動部102へ出力する制御信号と、切換弁20の受圧部に作用するパイロット圧との関係を第2取得部121で取得して、取得した関係を記憶部133に記憶しておく。そして、制御信号と作動油の流量との関係を取得した後は、制御モード110bにおいて、関係に基づき、制御信号を第2作動部102に出力すれば、作業における操作性を向上させることができる。特に、作業機1の作業装置3を一方向に作動させる場合と他方向に作動させる場合との操作性を向上させることができる。つまり、操作部材125のヒステリシスの影響を低減することができる。
上述した実施形態では、切換弁20を操作する比例弁103A、103B、103Cに出力する電流(出力電流)と第2パイロット油路104に作用するパイロット圧(制御弁20の受圧部に作用する圧力)との関係に基づいて、当該比例弁103A、103B、103Cの制御を行っていたが、これに代え、切換弁20を操作した場合の油圧アクチュエータに流れる作動油の流量と出力電流との関係に基づいて制御を行ってもよい。
図6Aに示すように、制御装置110には、第4測定装置115が接続されている。第4測定装置115は、供排油路100(供排油路100a、100b、100c)に流れる作動油の流量を検出する。例えば、第4測定装置115は、供排油路100aを流れる作動油の流量、供排油路100bを流れる作動油の流量、供排油路100cを流れる作動油の流量を検出する。したがって、第4測定装置115は、少なくともブーム切換弁20A、バケット切換弁20B、予備切換弁20Cのいずれかが操作された場合に、油圧アクチュエータに流れる作動油を検出することができる。
第2取得部121は、設定モード110aである場合、比例弁103A、103B、103Cに出力された出力電流と、アクチュエータ情報として第4測定装置115が検出した作動油の流量を取得する。第2記憶部122は、出力電流と作動油の流用との関係を記憶する。第2制御部123は、制御モード110bにおいて、出力電流と作動油の流量との関係に基づいて制御を行う。つまり、図6Aに示す変形例では、上述したパイロット圧を油圧アクチュエータへ向かう作動油の流量に読み替えればよい。
また、図6Bに示すように、制御装置110には、作業系の油圧アクチュエータ(油圧アクチュエータ26、28、30)の速度(アクチュエータ速度)を検出する第5測定装置130を接続してもよい。
第2取得部121は、設定モード110aである場合、比例弁103A、103B、103Cに出力された出力電流と、アクチュエータ情報として第5測定装置130が検出したアクチュエータ速度を取得する。第2記憶部122は、出力電流とアクチュエータ速度との関係を記憶する。第2制御部123は、制御モード110bにおいて、出力電流とアクチュエータ速度との関係に基づいて制御を行う。つまり、図6Bに示す変形例では、上述したパイロット圧をアクチュエータ速度に読み替えればよい。
また、油圧アクチュエータを回動自在に支持するピンの角速度と出力電流との関係に基づいて制御を行ってもよい。図6Cに示すように、制御装置60には、作業系の油圧アクチュエータ(油圧アクチュエータ26、28)を支持するピン141、142の角速度を検出する第6測定装置131が接続されている。
第2取得部121は、設定モード110aである場合、比例弁103A、103B、103Cに出力された出力電流と、アクチュエータ情報として第5測定装置130が検出した角速度を取得する。第2記憶部122は、出力電流と角速度との関係を記憶する。第2制御部123は、制御モード110bにおいて、出力電流と角速度との関係に基づいて制御を行う。つまり、図6Cに示す変形例では、上述したパイロット圧を角速度に読み替えればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
上述した油圧切換弁(第1油圧切換弁90A、第2油圧切換弁90B)は、中立位置90cが存在していたが、これに代え、油圧切換弁は中立位置が存在しない弁、即ち、第1位置90aと第2位置90bとに切換可能な弁であってもよい。
上述した実施形態では、走行モータとして、カムモータ(ラジアルピストンモータ)を例示したが、走行モータは上述したモータに限定されず、ラジアルピストンモータ以外のピストンモータであっても、その他のモータであってもよい。
上述した実施形態では、設定モード60aにおいて、第1作動弁50の開度を最小から最大に変更した場合の角度情報と制御情報との関係を求めていたが、これに代えて、操作部材65の操作量を最小から最大に変更した場合の角度情報と制御情報との関係であってもよい。
同様に、設定モード110aにおいて、第2作動弁102の開度を最小から最大に変更した場合の角度情報と制御情報との関係を求めていたが、これに代えて、操作部材125の操作量を最小から最大に変更した場合のアクチュエータ情報と制御情報との関係であってもよい。
上述した実施形態では、制御モード60bにおいて、設定モード60aで設定された角度情報と制御情報とに基づいて制御を行っていたが、これに代え、設定モード60aで設定された角度情報と制御情報との関係(第1増加関係、第1減少関係、第2増加関係、第2減少関係)を補正して制御を行ってもよい。例えば、第1作動弁50の開度が所定値である場合の角度情報(斜板角、パイロット圧)が予め定められた値になるように、所定値と電流との関係(第1増加関係、第1減少関係、第2増加関係、第2減少関係)を補正する。このようにすれば、第1作動弁50の個体差に関係なく、走行系の油圧ポンプの吐出量を一定にすることができる。
同様に、制御モード110bにおいて、設定モード110aで設定されたアクチュエータ情報と制御情報との関係(第3増加関係、第3減少関係、第4増加関係、第4減少関係)を補正して制御を行ってもよい。例えば、第2作動弁102の開度が所定値である場合のアクチュエータ情報(パイロット圧、作動油の流量、アクチュエータ速度、角速度)が予め定められた値になるように、所定値と電流との関係(第3増加関係、第3減少関係、第4増加関係、第4減少関係)を補正する。このようにすれば、第2作動弁102の個体差に関係なく、作業系の油圧アクチュエータの動作を一定にすることができる。
1 作業機
20 切換弁
50 第1作動部
60 制御装置
60a 設定モード
60b 制御モード
61 第1切換装置
62 第1取得部
63 第1記憶部
64 第1制御部
77 第1パイロット油路
100 給排油路
102 第2作動部
103A、103B、103C 比例弁
104 第2パイロット油路
110 制御装置
110a 設定モード
110b 制御モード
111 第2切換装置
114 第3測定装置
115 第4測定装置
121 第2取得部
122 第2記憶部
123 第2制御部
130 第5測定装置
131 第6測定装置

Claims (3)

  1. 斜板の角度が変更可能な油圧ポンプと、
    制御信号に基づいて前記油圧ポンプを操作可能な第1作動部と、
    前記制御信号と前記斜板の角度に関する角度情報を取得可能な第1取得部と、前記第1取得部が取得した前記制御信号と前記角度情報との関係を記憶する第1記憶部と、前記第1記憶部に記憶された前記関係に基づいて前記第1作動部を制御する第1制御部とを有する制御装置と、
    前記第1取得部及び前記第1記憶部が作動する設定モードと前記第1制御部が作動する制御モードとを切換可能な第1切換装置と、
    前記第1制御部に接続され操作部材と、
    前記第1作動部と前記油圧ポンプの受圧部とを接続する第1パイロット油路と、
    前記第1パイロット油路に作用した作動油の圧力であるパイロット圧を検出する第2測定装置と、
    を備え、
    前記第1取得部は、前記設定モードにおいて前記第1作動部へ出力された制御信号と、前記角度情報として前記第2測定装置が検出した前記パイロット圧を取得し、
    前記第1記憶部は、前記設定モードにおいて前記第1作動部へ出力された制御信号と前記第2測定装置が検出した前記パイロット圧との関係を記憶する作業機の油圧システム。
  2. 機体と、
    前記機体に設けられた走行装置と、
    前記油圧ポンプから吐出した作動油により作動して前記走行装置を駆動する走行モータを備えている請求項1に記載の作業機の油圧システム。
  3. 前記第1制御部は、前記設定モードにおいて前記第1作動部に出力する制御信号として、出力電流を最小値から最大値まで変化させ、前記第1取得部は、前記出力電流が最小値から最大値まで変化したときのそれぞれの前記パイロット圧を取得し、前記第1記憶部は、前記出力電流が最小値から最大値まで変化させたときのそれぞれの電流値と前記パイロット圧とを記憶させる請求項1又は2に記載の作業機の油圧システム。
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