JP6862234B2 - 金型重量計測機能付き型締装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搭載した金型の重量を計測することが可能な型締装置に関する。本発明の型締装置は、射出(成型)装置だけでなく、例えば、ダイカストマシン、圧縮成形機(プレス成形機)、トランスファ成形機などにも広く採用することができる。
型締装置には、金型(可動型、固定型)が搭載されている。可動型は、例えば、リニアガイドによって移動可能な可動盤に固定されている。可動型を移動させることで、可動型を固定型に接触させたり(型閉状態)、可動型を固定型から離間させたり(型開状態)することができる。
特開2003−071894号公報
ところで、型締装置には、搭載可能な金型の重量が設定されている。しかし、ユーザの使用態様によっては、例えばメーカが定めた推奨搭載量を越えた重量の金型が搭載されてしまう場合がある。この場合、リニアガイドには、常に、過重の金型からの荷重が作用し続ける。そうなると、例えば、リニアガイドが早期に破損したり、或いは、リニアガイドの破損によって可動型を固定型に精度良く接触させることができなくなったりする虞がある。
本発明の目的は、搭載した金型の重量を計測することが可能な型締装置を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明は、金型を開閉させるための可動盤と、可動盤を移動可能に支持する支持構造体と、支持構造体に配置された計測素子と、を備える。計測素子は、支持構造体に働いた荷重を検出することで、可動盤に搭載した金型の重量を計測可能である。支持構造体は、可動盤を搭載可能で、かつ、可動盤を下から支えるように配置された支持プレートと、可動盤の移動方向に沿って配置され、かつ、支持プレートを下から支えるように配置された複数のガイドブロックと、を備え、計測素子は、複数のガイドブロックのそれぞれに1つずつ配置されている。
本発明によれば、搭載した金型の重量を計測することが可能な型締装置を実現することができる。
一実施形態に係る型締装置を備えた成形ユニットの構成を示す図。 図1の型締装置の斜視図。 金型の重量を計測するための構成を模式的に示す側面図。 金型の重量を計測するための構成を模式的に示す平面図。
後述する実施形態の図面において、第1方向X及び第2方向Yは、水平面上において互いに直交する方向である。第1方向X及び第2方向Yと直交する方向(重力方向)を、第3方向Zと定義する。第1方向Xは、例えば、型締装置2の長手方向(或いは、タイバー19a,19b,19c,19dに沿った可動盤17(金型15)の移動方向)として規定されている。第2方向Yは、例えば、型締装置2の幅方向として規定されている。第3方向Zは、型締装置2の高さ(上下)方向として規定されている。
「一実施形態」
図1には、射出装置1と、型締装置2と、を備えた成形ユニット3が示されている。成形ユニット3は、ベース4上に設けられている。成形ユニット3において、射出装置1から射出された可塑化材料(溶融された樹脂材料)を、型締装置2において冷却・固化させる。これにより、使用目的(用途)に応じた各種の成形品を製造することができる。
「射出装置1」
図1には、射出装置1の一例が示されている。射出装置1は、可動本体5と、移動機構6と、射出構造体7と、を有している。可動本体5は、移動機構6によって、予め設定された方向に移動可能に構成されている。射出構造体7は、可動本体5に連結されている。これにより、射出構造体7は、可動本体5に追従して移動可能に構成されている。なお、可動本体5には、後述する回転移動装置12が搭載されている。
移動機構6は、型締装置2に向かって配置されたガイドレール(図示しない)と、ガイドレールに沿って移動可能なスライダ(図示しない)と、駆動装置8と、を備えている。スライダは、可動本体5に取り付けられている。これにより、可動本体5は、ガイドレールに沿って移動可能に構成されている。
駆動装置8は、例えば、モータ8aと、ボールネジ8bと、ナット構造体8cと、を備えている。モータ8aは、ベース4に支持されている。ボールネジ8bは、モータ8aの出力軸(図示しない)に連結されている。ボールネジ8bは、型締装置2に向かって配置されている。ナット構造体8cは、ボールネジ8bに螺合されている。ナット構造体8cは、可動本体5に連結されている。
かかる駆動装置8において、例えば、モータ8aを駆動させる。モータ8aの回転運動は、出力軸を介してボールネジ8bに伝達され、ボールネジ8bを回転させる。ボールネジ8bの回転により、ナット構造体8cが、ボールネジ8bに沿って移動する。ナット構造体8cの移動に追従して、可動本体5がガイドレールに沿って移動する。可動本体5に追従して、射出構造体7が、型締装置2に向けて移動する。かくして、射出構造体7のノズル9aが、型締装置2(金型15)のノズルタッチ部15cに隙間なく接触する。この状態において、射出構造体7のノズル9aから射出された可塑化原料が、外部に漏れ出すことは無い。
射出構造体7は、両端(先端、基端)を有するシリンダ本体9と、ホッパ10と、スクリュ11と、を備えている。シリンダ本体9には、中空円筒状のシリンダ9sが設けられている。シリンダ9sは、シリンダ本体9の基端から先端に亘って連続して構成されている。シリンダ本体9の基端には、原料投入用のホッパ10が設けられている。シリンダ本体9の先端には、ノズル9aが設けられている。
シリンダ9sには、スクリュ11が回転可能に挿通されている。スクリュ11は、シリンダ9sに沿って連続的に構成されている。スクリュ11をシリンダ9sに挿通させた状態において、スクリュ11の先端は、ノズル9aに対向して位置付けられている。スクリュ11の基端は、回転移動装置12に連結されている。回転移動装置12は、可動本体5に搭載されている。
回転移動装置12は、例えば、モータ12aと、アクチュエータ12bと、タイミングベルト12cと、を備えている。スクリュ11の基端には、アクチュエータ12bが連結されている。アクチュエータ12bは、スクリュ11をシリンダ9sに沿って移動(前進、後退)可能に構成されている。スクリュ11の基端には、タイミングベルト12cを介してモータ12aが連結されている。
かかる回転移動装置12において、例えば、モータ12aを駆動させる。モータ12aの回転運動は、タイミングベルト12cを介してスクリュ11の基端に伝達される。これにより、スクリュ11を、予め設定された回転状態(例えば、回転数、角速度)で回転させることができる。
なお、シリンダ本体9には、ヒータ13が設けられている。ヒータ13によってシリンダ本体9を加熱することで、シリンダ9s内の温度を、予め設定された温度に調整することができる。予め設定された温度としては、例えば、ホッパ10からシリンダ9sに投入された原料14を、溶融するのに最適な温度を想定することができる。
「射出装置1の動作」
例えば、シリンダ9s内でスクリュ11を回転させる。このとき、スクリュ11の先端は、ノズル9aに近接させた状態に維持されている。ここで、原料14(例えば、ペレット状の樹脂材料)をホッパ10に供給する。原料14は、ホッパ10を通ってシリンダ9s内に投入される。
投入された原料14は、回転するスクリュ11によって、シリンダ9sの先端(ノズル9a)に向けて搬送される。この間、原料14は、圧縮されつつヒータ13によって加熱される。これにより、溶融された原料14(可塑化原料14p)となる。かくして、可塑化原料14pは、スクリュ11の先端に搬送される。
このとき、スクリュ11の先端に搬送された可塑化原料14pに押されて、スクリュ11が後退する。そして、スクリュ11が、計量完了位置まで更に後退する。このとき、スクリュ11の回転を停止させる。かくして、1個の成形品を成形するのに必要な可塑化原料14pが、シリンダ9s内(即ち、スクリュ11の先端とノズル9aとの間のシリンダ9s内)に蓄えられる。
次に、非回転状態のスクリュ11をノズル9aに向けて前進させる。このとき、スクリュ11の先端から、可塑化原料14pに押圧力が作用する。これにより、可塑化原料14pが、ノズル9aからシリンダ9s外(例えば、型締装置2の金型15)に射出される。この後、例えば、金型15を冷却することで、可塑化原料14pを冷却・固化させる。これにより、使用目的(用途)に応じた各種の成形品が成形される。かくして、金型15から脱型することで最終的な成形品を得ることができる。
「型締装置2」
図1〜図2には、型締装置2の一例が示されている。ここでは、トグル(toggle)式の型締装置2を想定する。型締装置2は、金型15(固定型15a、可動型15b)を搭載可能に構成されている。型締装置2は、金型15を横方向(第1方向X)に型締め可能に構成されている。型締装置2は、固定盤16と、可動盤17と、トグル機構18と、連結ユニット19と、駆動機構20と、スライド機構21と、を有している。なお、固定盤16は、ベース4に固定されている。
駆動機構20(具体的には、後述するトグルサポート22)は、位置調整機構50によって、後述するガイドレール31上に位置決め可能に構成されている。即ち、位置調整機構50は、型締装置2の幅方向(第2方向Y)の両側にそれぞれ、例えば、支持プレート51と、複数のガイドブロック52a,52bと、を備えている。支持プレート51は、駆動機構20(トグルサポート22)を下から支えるように配置されている。ガイドブロック52a,52bは、支持プレート51を支持可能に配置されている。ガイドブロック52a,52bは、ガイドレール31に沿って移動可能に構成され、駆動機構20(トグルサポート22)を、固定盤16から一定の距離を保つように位置決めすることができる。
可動盤17は、トグル機構18を介して駆動機構20に連結されている。可動盤17は、スライド機構21によって移動可能に構成されている。かかる構成において、駆動機構20の駆動力を、トグル機構18から可動盤17に伝える。これにより、可動盤17を、スライド機構21のガイドレール31に沿って移動させる。かくして、金型15を開閉させることができる。以下、具体的に説明する。
金型15は、固定盤16と可動盤17の対向面16s,17sに搭載されている。即ち、固定型15aは、固定盤16の対向面16sに搭載されている。可動型15bは、可動盤17の対向面17sに搭載されている。ここで、可動型15bを固定型15aに接触させた型閉(型締)状態において、金型15の内部には、上記した可塑化原料14pが射出される成形空間が構成される。なお、固定型15aには、成形空間に連通したノズルタッチ部15cが設けられている。更に、固定盤16には、射出構造体7のノズル9aが挿入可能な開口部16aが構成されている。開口部16aは、固定盤16を貫通させて構成されている。開口部16aは、ノズルタッチ部15cに対向させて配置されている。
トグル機構18は、可動盤17と、後述する駆動機構20のトグルサポート22との間に設けられている。トグル機構18は、第1トグルリンク18aと、第2トグルリンク18bと、を備えている。第1トグルリンク18a、及び、第2トグルリンク18bは、型締装置2の上下方向(第3方向Z)に沿って、互いに平行に対向させて配置されている。双方のトグルリンク18a,18bは、互いに同一の構成を有している。当該トグルリンク18a,18bにおいて、一端が可動盤17に連結され、他端がトグルサポート22に連結されている。なお、トグル機構18は、既存のトグルリンク構造をそのまま利用することができるため、具体的な説明は省略する。
連結ユニット19は、4本のタイバー(第1タイバー19a、第2タイバー19b、第3タイバー19c、第4タイバー19d)を備えている。タイバー19a,19b,19c,19dは、固定盤16と、後述する駆動機構20のトグルサポート22との間に設けられている。タイバー19a,19b,19c,19dは、型締装置2の長手方向(第1方向X)に沿って構成されている。タイバー19a,19b,19c,19dの一端側は、固定盤16に固定されている。タイバー19a,19b,19c,19dの他端側は、トグルサポート22に着脱自在に連結されている。
図面では一例として、第1タイバー19aと第2タイバー19bは、型締装置2の上下方向(第3方向Z)に沿って、互いに平行に対向させて配置されている。第3タイバー19cと第4タイバー19dは、型締装置2の上下方向(第3方向Z)に沿って、互いに平行に対向させて配置されている。第1タイバー19aと第3タイバー19cは、型締装置2の幅方向(第2方向Y)に沿って、互いに平行に対向させて配置されている。第2タイバー19bと第4タイバー19dは、型締装置2の幅方向(第2方向Y)に沿って、互いに平行に対向させて配置されている。
また、可動盤17は、タイバー19a,19b,19c,19dに沿って移動可能に構成されている。この移動中において、可動盤17は、スライド機構21に支持されている。これにより、タイバー19a,19b,19c,19dには、可動盤17の荷重が掛かることはない。この結果、タイバー19a,19b,19c,19dは、常に一定の形状に維持され、撓むことはない。スライド機構21の構成については後述する。
駆動機構20は、トグルサポート22と、サーボモータ23と、動力伝達ユニット24と、クロスヘッド25と、を備えている。トグルサポート22は、サーボモータ23を搭載した状態で、ベース4に固定されている。動力伝達ユニット24は、連結機構26と、1本のボールネジ27と、複数のガイドロッド28a,28bと、を備えている。図2には一例として、2本のガイドロッド(第1ガイドロッド28a、第2ガイドロッド28b)が示されている。ボールネジ27は、連結機構26を介してサーボモータ23に連結されている。
ボールネジ27とガイドロッド28a,28bは、型締装置2の長手方向(第1方向X)に沿って構成されている。ボールネジ27とガイドロッド28a,28bは、型締装置2の幅方向(第2方向Y)に沿って、互いに平行に対向させて配置されている。ガイドロッド28a,28bの相互間にボールネジ27が配置されている。ガイドロッド28a,28bは、その一端がトグルサポート22に支持され、その他端がロッドサポート29a,29bに支持されている。
図面では一例として、各ロッドサポート29a,29bは、型締装置2の上下方向(第3方向Z)に沿って構成されている。即ち、第1ロッドサポート29aは、その一端が第1タイバー19aに支持され、その他端が第2タイバー19bに支持されている。第2ロッドサポート29bは、その一端が第3タイバー19cに支持され、その他端が第4タイバー19dに支持されている。
クロスヘッド25は、ボールネジ27に螺合したナット部25tと、ガイドロッド28a,28bに沿って移動可能なサポート部(第1サポート部25a、第2サポート部(図示しない))と、を備えている。サポート部25aは、型締装置2の幅方向(第2方向Y)に沿って、クロスヘッド25の両側に配置されている。
更に、クロスヘッド25は、2つのトグルレバー(第1トグルレバー30a、第2トグルレバー30b)を介して、トグル機構18(第1トグルリンク18a、第2トグルリンク18b)に連結されている。クロスヘッド25には、型締装置2の上下方向(第3方向Z)に沿って、2つのリンク支点(第1リンク支点L1、第2リンク支点L2)が設けられている。
この場合、第1トグルレバー30aは、その一端が第1リンク支点L1に回動自在に連結され、その他端が第1トグルリンク18aに回動自在に連結されている。第2トグルレバー30bは、その一端が第2リンク支点L2に回動自在に連結され、その他端が第2トグルリンク18bに回動自在に連結されている。
図1〜図4に示すように、スライド機構21としては、例えば、市販のリニアガイドをそのまま利用することができる。図面では一例として、スライド機構21は、型締装置2の幅方向(第2方向Y)の両側にそれぞれ、ガイドレール31と、支持プレート32と、複数のガイドブロック33a,33bと、を備えている。なお、後述では1つの支持プレート32に2個のガイドブロック33a,33bを適用しているが、これに限定されることはなく、例えば、3個以上のガイドブロックを適用してもよい。
ここで、支持プレート32、及び、ガイドブロック33a,33bは、可動盤17を移動可能に支持する支持構造体として機能する。図面において、支持構造体は、ガイドレール31に沿って移動可能に構成されているが、ガイドレール31に代えて、ガイド溝(図示しない)を形成してもよい。要するに、支持構造体を一定方向に案内させることが可能であればよい。この場合、支持構造体と、ガイドレール31(或いは、ガイド溝)とを含めて「リニアガイド」と称する。また、図4のクロスハッチングは、支持プレート32の配置を明らかにするためのものであり、断面を示すものではない。
ガイドレール31は、型締装置2の長手方向(第1方向X)に沿って構成されている。ガイドレール31は、型締装置2の幅方向(第2方向Y)に沿ったベース4の両側に、互いに平行に対向させて配置されている。ガイドレール31は、ベース4上に固定されている。
支持プレート32は、可動盤17を搭載可能に構成されている。支持プレート32は、型締装置2の幅方向(第2方向Y)に沿って構成されている。図面では一例として、支持プレート32は、可動盤17を下から支えるように配置されている。このため、可動盤17の全重量が、支持プレート32に作用する。更に、個々のガイドレール31には、2個のガイドブロック(第1ガイドブロック33a、第2ガイドブロック33b)が配置されている。ガイドブロック33a,33bは、ガイドレール31に嵌まり込んだ状態で、当該ガイドレール31に沿って移動可能に構成されている。
ガイドブロック33a,33bは、支持プレート32を下から支えるように配置されている。このため、支持プレート32及び当該支持プレート32に支持された可動盤17は、その両側(即ち、型締装置2の幅方向(第2方向Y)に沿った両側)をガイドブロック33a,33b(支持構造体)によって支えられた状態で、当該ガイドブロック33a,33b(支持構造体)と共に、ガイドレール31に沿って移動可能となっている。
型締装置2の長手方向(第1方向X)に沿ったガイドブロック33a,33bの配列仕様において、第1ガイドブロック33aは、固定盤16寄りの部分に配置され、第2ガイドブロック33bは、トグルサポート22寄りの部分に配置されている。即ち、ガイドブロック33a,33bは、可動盤17の移動方向に沿って配置されている。この場合、型閉(型締)時には、第1ガイドブロック33aが、支持プレート(可動盤17)を先導し、型開時には、第2ガイドブロック33bが、支持プレート(可動盤17)を先導する。
「型締装置2の動作」
例えば、サーボモータ23の回転運動が、連結機構26を介してボールネジ27に伝達される。このとき、ボールネジ27が回転する。ナット部25tがボールネジ27に沿って移動する。ナット部25tの移動に伴って、クロスヘッド25が移動する。同時に、サポート部25aがガイドロッド28a,28bに沿って移動する。かくして、クロスヘッド25は、型締装置2の長手方向(第1方向X)に沿って、高い走行精度を維持しつつ安定的に移動する。
このとき、クロスヘッド25の移動に追従して、トグル機構18から可動盤17に押圧力が作用する。かかる押圧力によって、トグル機構18が、可動盤17を固定盤16に向かって移動させる。この間、可動盤17は、スライド機構21(支持構造体、リニアガイド)によって移動する。そして、可動型15bを固定型15aに接触させた型閉(型締)状態において、金型15の内部には、上記した可塑化原料14pが射出される成形空間が構成される。
なお、型開閉時における可動盤17の移動速度は、例えば、型締装置2を稼動するための制御装置(CPU37、コントローラ38)によって制御することができる。例えば、CPU37が、コントローラ38を介して、サーボモータ23の回転を制御する。これにより、ボールネジ27の回転が制御される。同時に、クロスヘッド25の移動が制御される。この結果、トグル機構18から可動盤17に押圧力を作用させるタイミングが制御される。かくして、型締装置2の仕様態様(例えば、搭載した金型15(可動型15b)の重量)に応じて、可動盤17を、最適な速度で固定盤16に向かって移動させることができる。
「本発明の特長的構成」
図3〜図4に示すように、型締装置2は、搭載した金型15(具体的には、可動型15b)の重量を計測する計測素子35を備えている。計測素子35は、上記した支持構造体(支持プレート32、及び、ガイドブロック33a,33b)に配置されている。計測素子35は、支持プレート32か、或いは、ガイドブロック33a,33bのいずれかに配置すればよい。
計測素子35の仕様については、1つの測定対象物(支持構造体)に対して、1つの計測素子35を配置させてもよいし、或いは、1つの測定対象物(支持構造体)に対して、複数の計測素子35を配置させてもよい。この場合、計測素子35は、測定対象物(支持構造体)の外側面又は内側面のいずれか一方、或いは、双方に配置させることができる。
図3では一例として、計測素子35が、ガイドブロック33a,33bの外側面M1(即ち、型締装置2の幅方向(第2方向Y)に沿った外側面)に1つずつ配置されている。図4では一例として、計測素子35が、支持構造体(支持プレート32、ガイドブロック33a,33b)の外側面M1と、その反対側の内側面M2の双方に配置されている。
計測素子35としては、例えば、歪ゲージなどのセンサを適用することができる。センサ(歪ゲージ)では、測定対象物(支持構造体)の伸縮に伴って、当該歪ゲージの抵抗値が変化する。このとき、例えば、既存の測定機器によって、かかる抵抗変化を測定する。これにより、測定対象物(支持構造体)に働いた荷重を検出することができる。
ここで、測定対象物(支持構造体)に働いた荷重としては、可動盤17の重量に加えて、当該可動盤17に搭載した可動型15b(金型15)の重量の総和が相当する。この場合、可動盤17の重量は、既知の一定値である。従って、検出した荷重から可動盤17の重量を差し引く。これにより、搭載した可動型15b(金型15)の重量を計測することができる。
図3には、測定機器の一例が示されている。計測機器としては、例えば、型締装置2を稼動するための制御装置(CPU37、コントローラ38、モニタ39、スピーカ40)を利用することができる。そして、計測素子35(歪ゲージなどのセンサ)の抵抗変化を測定する計測系を測定部36として付加(増設)する。
この場合、抵抗変化の測定は、金型15を開いた状態(可動型15bを固定型15aから離間させた状態)で行われる。即ち、測定部36が、計測素子35(歪ゲージ)の抵抗値の変化を測定する。測定部36から出力された測定結果に基づいて、CPU37が、測定対象物(支持構造体)に働いた荷重を検出する。検出荷重に基づいて、CPU37が搭載した可動型15b(金型15)の重量を計測する。
ここで、例えばメーカが定めた可動盤17の推奨搭載量を越えた重量の可動型15bが搭載された場合、測定対象物(支持構造体)に働く荷重が大きくなる。同時に、ガイドレール31にも、測定対象物(支持構造体)に働いた荷重と同等の荷重が作用する。このとき、スライド機構21(ガイドレール31、支持プレート32、ガイドブロック33a,33b)に作用した荷重が、当該スライド機構21の使用範囲を越えていた場合、例えば、スライド機構21が早期に破損したり、或いは、スライド機構21の破損によって可動型15bを固定型15aに精度良く接触させることができなくなったりする。CPU37では、かかる不具合を回避するための対応処理が行われる。
「可動盤17の推奨搭載量を越えていた場合の対応」
対応1:スライド機構21が受ける荷重は、可動型15b(金型15)の静荷重に加えて、型開閉時の加減速によるモーメント荷重を受ける。CPU37は、その総和により、走行寿命を求める。走行寿命に基づいて、CPU37は、コントローラ38を介して、型開閉速度を制限(例えば、自動制御)する。例えば、可動盤17の推奨搭載量を越える直前の重量の可動型15bが搭載された状態において、このまま装置を稼動させると、スライド機構21が早期に破損するといった不具合が発生してしまうことが予想されるとき、CPU37が、コントローラ38を介して、型開閉速度を制限(例えば、自動制御)する。これにより、モーメント荷重を低減することができる。かくして、上記した不具合を回避しつつ、型開閉を行うことができる。
対応2:ガイドブロック33a,33bのそれぞれに計測素子35を配置した仕様では、各ガイドブロック33a,33bが受ける荷重の配分を判別することができる。かかる荷重配分は、金型15(可動型15b)の重心によって決まる。例えばメーカが定めた推奨搭載量を越えた重量の可動型15b(金型15)が搭載された場合、重心の位置(当初重心位置)は、第1ガイドブロック33a寄りに位置する。この場合、第1ガイドブロック33aが受ける荷重の配分は、第2ガイドブロック33bが受ける荷重の配分よりも大きくなる。
そこで、CPU37は、可動型15b(金型15)の重心と、可動盤17のみの重心をそれぞれ求める。更に、双方の重心の合力によって、可動型15bを搭載した可動盤17の全体の重心を算出する。CPU37は、算出した重心(算出重心位置)に対する2つのガイドブロック33a,33bの配置を算出する。この後、例えば、CPU37からモニタ39上に、当該ガイドブロック33a,33bの配置状態を報知(表示)する。例えば、当初重心位置から第1ガイドブロック33aを遠ざける配置状態を報知(表示)する。かくして、かかる配置状態に沿ってガイドブロック33a,33bをレイアウトすることで、上記した不具合を回避しつつ、型開閉を行うことができる。
対応3:上記した対応1〜2が困難な場合、例えば、型締装置2を稼動するための制御装置(CPU37、コントローラ38、モニタ39、スピーカ40)によって、ユーザに対して各種警告を報知する。具体例として、CPU37が、コントローラ38を介して、モニタ39上に文字や光による警告を行ったり、スピーカ40から音による警告を行う。或いは、CPU37が、コントローラ38を介して、型締装置2を稼動させないか、稼動を停止させる。
対応4:スピーカ40から音による警告(対応3参照)を行う際に、ガイドブロック33a,33bの配置レイアウト(対応2参照)を、モニタ39上に報知(表示)するようにしてもよい。かくして、ユーザは、報知(表示)されたレイアウトに基づいて、ガイドブロック33a,33bをレイアウトすることができる。
「一実施形態の効果」
本実施形態によれば、搭載した可動型15b(金型15)の重量を計測する。これにより、例えばメーカが定めた推奨搭載量を越えた可動型15b(金型15)が搭載されてしまった場合でも、スライド機構21(リニアガイド)に対する不具合を回避するための対応処理を行うことができる。この結果、常に安定した型開閉を行うことができる。
1…射出装置、2…型締装置、3…成形ユニット、4…ベース、15…金型、
16…固定盤、17…可動盤、18…トグル機構、19…連結ユニット、
20…駆動機構、21…スライド機構、22…トグルサポート、25…クロスヘッド、
27…ボールネジ、31…ガイドレール、32…支持プレート、
33a…第1ガイドブロック、33b…第2ガイドブロック。

Claims (5)

  1. 金型を開閉させるための可動盤と、
    前記可動盤を移動可能に支持する支持構造体と、
    前記支持構造体に配置された計測素子と、を備え、
    前記計測素子は、前記支持構造体に働いた荷重を検出することで、前記可動盤に搭載した前記金型の重量を計測可能であり、
    前記支持構造体は、
    前記可動盤を搭載可能で、かつ、前記可動盤を下から支えるように配置された支持プレートと、
    前記可動盤の移動方向に沿って配置され、かつ、前記支持プレートを下から支えるように配置された複数のガイドブロックと、を備え、
    前記計測素子は、複数の前記ガイドブロックのそれぞれに1つずつ配置されている金型重量計測機能付き型締装置。
  2. 前記計測素子を用いた前記金型の重量の計測は、前記金型を開いた状態で行われる請求項1に記載の金型重量計測機能付き型締装置。
  3. 前記計測素子には、歪ゲージが適用され、
    前記支持構造体の伸縮に伴って前記歪ゲージの抵抗値が変化したとき、当該抵抗変化を測定することで、前記支持構造体に働いた荷重を検出する請求項に記載の金型重量計測機能付き型締装置。
  4. 測定した前記抵抗変化に基づいて、前記可動盤の移動速度を制御可能である請求項に記載の金型重量計測機能付き型締装置。
  5. 測定した前記抵抗変化に基づいて、前記ガイドブロックの配置をレイアウト可能である請求項に記載の金型重量計測機能付き型締装置。
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