JP6861593B2 - 加入者線端局装置 - Google Patents

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本発明は、加入者線端局装置に関する。
アクセスサービスの高速化に対するニーズの高まりにより、FTTH(Fiber To The Home)の普及が世界的に進んでいる。FTTHサービスの大部分はPON(Passive Optical Network)方式により提供されている。図4に示すように、PON方式では、1台の加入者線端局装置(OLT:Optical Line Terminal)が時分割多重(TDM)により複数の加入者線終端装置(ONU:Optical Network Unit)を収容しており、経済性に優れている。日本における現在の主力システムは、伝送速度がギガビット級であるGE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標) PON)である。GE−PONは、イーサネット(登録商標)通信をアクセスネットワークに適用することを目的にIEEE(米国電気電子技術者協会)802委員会で標準化された規格IEEE 802.3ah(例えば、非特許文献1参照)の中の一規格である。
図5は、IEEE 802.3ahのレイヤ構造を示す図である。ONU_xは、OLTと接続される複数のONUのうちのx番目(xは1以上の整数)のONUであることを示す。ONUは、PHY(PHYsical sublayer)と呼ばれる物理層と、MAC(Media Access Control)と呼ばれるデータリンク副層とを有する構成である。MACは、MAC制御副層(MAC control client)と、MAC副層(MAC sublayer)とを有する。MAC制御副層は、MAC副層のリアルタイム制御及び操作を行うオプションのサブレイヤである。MAC副層は、データのMACフレーム化(フレーム化、MACアドレス付加、エラー検出)及び媒体アクセス(衝突検知、延期処理)を実行する。物理層は、MACと物理層の仲介を担うRS(Reconciliation sublayer)及びGMII(Gigabit media independent interface)を介してMACと接続される。さらに物理層は、PCS(Physical Coding Sublayer)と呼ばれるデータを符号化する部分と、PMD(Physical Medium Dependent)と呼ばれる物理媒体に接続する部分とを有する。PCSとPMDは、PMA(Physical Medium Attachment)により接続される。PMAは、データのシリアル化を行う。
PON方式ではディスカバリプロセス中に、OLTがそれぞれのONUとの間のRTT(Round Trip Time:フレーム往復時間)測定を行う。RTT測定は定期的に行われ、線路条件の変化などによりズレが生じた場合には随時補正される。RTTは、図6に示すように測定される。OLTがDiscovery GATE信号を送信してからRegister REQ信号を受信するまでの経過時間をTresponse、ONUがDiscovery GATE信号を受信してからRegister REQ信号を送信するまでの時間をTwait、OLTからONUへの下りの伝搬遅延をTDownstream、そして、ONUからOLTへの上りの伝搬遅延をTUpstreamとすると、RTTは以下の式(1)で算出される。
RTT=Tresponse−Twait=TDownstream+TUpstream …(1)
また、PON方式では、MPCP(Multi Point Control Protocol)というプロトコルを使用して上り信号制御を実現する。OLTは、GATEフレームを用いて、それぞれのONUが時間的に衝突することなく上り信号を送信できるように、送信開始時刻、送信量を各ONUに指示する。一方、ONUは、REPORTフレームを用いて自装置のバッファに蓄積されている送信待ちのデータ量をOLTに伝える。ここで、ONUからOLTへの上り帯域を、トラフィック量に応じて動的に割り当てる機能を動的帯域割当て(DBA:Dynamic Bandwidth Allocation)機能と呼ぶ。OLTが、短いDBA周期で複数ONUの帯域要求を収集して割当帯域を切替えることで、多くのONUに無駄なく帯域を割り当てることができ、上りデータの送信待ち時間を短くすることができる。
DBA機能では、OLTは、測定したRTTを補うために、それぞれのONUの上り信号の送信開始時刻Tgrantedを計算する。図7は、従来のGE−PONシステムにおけるDBAの計算を説明するための図である。なお、以下では、OLTにおける時刻を基準にして、受信や送信などに関する各タイミングの時刻を表す。x番目(xは1以上の整数)のONUをONU♯xとすると、ONU♯xの上り信号の送信開始時刻Tgranted_xは、OLTにおけるONU♯xからの上り信号の受信開始時刻Tdesired_xと、ONU♯xのラウンドトリップタイムRTTとを用いて、以下の式(2)で表される。
granted_x=Tdesired_x−RTT …(2)
一方で、ユーザトラフィック要求の増大から、光アクセスネットワークの益々の大容量化・経済化が求められている。その実現に向け、デジタル信号処理(DSP:Digital Signal Processing)技術をPONシステムに適用したDSP−PON方式が注目され、研究開発・実用化が活発化している。DSP−PONシステムでは、OLT及びONUの両方にDSP処理部を備える構成でもよく、いずれか片方にDSP処理部を備える構成でもよい。
DSP−PON方式におけるRTTは、OLT及びONU内のDSP処理にかかる時間が追加されるため、図8のように測定され、式(3)で表される。OLT内送信器のDSP処理遅延をTOLT−Tx−DSP、下りの伝搬遅延をTDownstream、ONU内受信器のDSP処理遅延をTONU−Rx−DSP、ONU内送信器のDSP処理遅延をTONU−Tx−DSP、上りの伝搬遅延をTUpstream、そしてOLT内受信器のDSP処理遅延をTOLT−Rx−DSPとする。
RTT=Tresponse−Twait
=TOLT−Tx−DSP+TDownstream+TONU−Rx−DSP+TONU−Tx−DSP+TUpstream+TOLT−Rx−DSP …(3)
IEEE Standard 802.3ah,2004年
DSP技術をPONシステムに適用したDSP−PON方式では、DSPの処理時間が変動することが懸念される。例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)技術を用いる場合は、OFDM信号がシンボル長Tの間隔で伝送されるため、OFDMシンボル長だけDSP処理遅延が変動する。更に、ONUにトラフィックがバースト的に入力されると、1周期で受信トラフィックをOLTに送ることができず、数周期にわたって送ることになる。そのため、OFDMシンボル長Tの数倍の遅延が発生し、OFDMシンボル長の数倍だけ処理遅延が変動する。
このようにDSPの処理時間が変動することでRTTが変動するため、DBA機能において、それぞれのONUについて測定したRTTを用いて送信開始時刻Tgrantedを計算した場合、図9に示すように、複数のONUからの上りバースト光信号の衝突を引き起こすことがあるという課題が生じる。例えば、ONU#3のラウンドトリップタイムRTTは、最小値RTT3_minからRTT3_maxの間で変動する。そのため、ある時点で測定したRTTを使用して、送信開始時刻Tgranted_3を式(2)により算出した場合、RTTの揺らぎにより、ONU#3の前後で他のONUが送信した上りバースト光信号とのフレーム衝突が発生することがある。
上記事情に鑑み、本発明は、信号処理時間に揺らぎが生じる場合であっても、時分割多重により通信する複数の加入者線終端装置への帯域割当を精度よく行うことができる加入者線端局装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、複数の加入者線終端装置と接続される加入者線端局装置であって、複数の前記加入者線終端装置それぞれについて複数回測定したラウンドトリップタイムを取得する取得部と、当該加入者線端局装置における前記加入者線終端装置からの上り信号の受信開始タイミングを、他の前記加入者線終端装置からの上り信号の受信完了タイミングとの間に余白時間を設けるように割り当てる帯域割当部と、を備え、前記帯域割当部は、前記加入者線終端装置からの上り信号の受信開始タイミングを、他の前記加入者線終端装置からの上り信号の受信完了タイミングに、他の前記加入者線終端装置について複数回測定した前記ラウンドトリップタイムに基づく値を加えて算出し、前記取得部は、複数の前記加入者線終端装置それぞれについて前記ラウンドトリップタイムの最小値を取得し、前記帯域割当部は、前記加入者線終端装置に割り当てる上り信号の送信開始タイミングを、当該加入者線終端装置に割り当てた前記受信開始タイミング及び当該加入者線終端装置について取得したラウンドトリップタイムの最小値を用いて決定する。
本発明の一態様は、複数の加入者線終端装置と接続される加入者線端局装置であって、複数の前記加入者線終端装置それぞれについて複数回測定したラウンドトリップタイムを取得する取得部と、当該加入者線端局装置における前記加入者線終端装置からの上り信号の受信開始タイミングを、他の前記加入者線終端装置からの上り信号の受信完了タイミングとの間に余白時間を設けるように割り当てる帯域割当部と、を備え、前記帯域割当部は、前記加入者線終端装置からの上り信号の受信開始タイミングを、他の前記加入者線終端装置からの上り信号の受信完了タイミングに、他の前記加入者線終端装置について複数回測定した前記ラウンドトリップタイムに基づく値を加えて算出し、前記取得部は、複数の前記加入者線終端装置それぞれについて前記ラウンドトリップタイムの最大値及び最小値を取得し、前記帯域割当部は、前記加入者線終端装置からの上り信号の受信開始タイミングを、他の前記加入者線終端装置からの上りデータ送信量に応じた上り信号の受信完了タイミングに、他の前記加入者線終端装置について取得した前記ラウンドトリップタイムの最大値と最小値の差分、又は、前記差分に係数を掛けた値を加えて算出する。
本発明により、信号処理時間に揺らぎが生じる場合であっても、時分割多重により通信する複数の加入者線終端装置への帯域割当を精度よく行うことが可能となる。
本発明の一実施形態によるDSP−PONシステムの構成図である。 同実施形態によるDSP−PONシステムのレイヤ構造を示す図である。 同実施形態によるDBAの計算を説明するための図である。 従来のPONシステムの構成図である。 従来のGE−PONシステムのレイヤ構造を示す図である。 従来のGE−PONシステムにおけるラウンドトリップタイムを示す図である。 従来のGE−PONシステムにおけるDBAの計算を説明するための図である。 DSP−PONシステムにおけるラウンドトリップタイムを示す図である。 DSP−PONシステムにおける上り信号のフレーム衝突を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるDSP−PONシステム1の構成図である。DSP−PONシステム1は、1台のOLT(加入者線端局装置)3が、時分割多重(TDM)により複数台のONU(加入者線終端装置)5を収容する構成である。OLT3から1本の光ファイバにより送信される下り光信号は、光スプリッタにより複数のONU5それぞれと接続される光ファイバに分配される。また、時分割で複数のONU5それぞれから光ファイバにより送信される上り光信号は、光スプリッタにより合波されて1本の光ファイバによりOLT3に送信される。
OLT3は、PHY(PHYsical sublayer)と呼ばれる物理層31と、データリンク副層のMAC(Media Access Control)32とを備える。OLT3の物理層31は、DSP処理部311を備える。同様に、ONU5は、PHYと呼ばれる物理層51と、データリンク副層のMAC52とを備える。ONU5の物理層51は、DSP処理部511を備える。DSP処理部311及びDSP処理部511は、DSPによる信号処理を行う。同図では、OLT3とONU5の両方にDSP処理部を備えているが、いずれか一方のみにDSP処理部を備える構成でもよい。
図2は、DSP−PONシステム1のレイヤ構造を示す図である。
OLT3の物理層31(PHY)は、PMDにDSP処理部311及びADC(Digital to Analog Converter)/DAC(Analog to Digital Converter)312を設けている点を除き、図5に示す従来技術のOLTの物理層と同様の構成である。同様に、ONU5の物理層51は、PMDにDSP処理部511及びADC/DAC512を設けている点を除き、図5に示す従来技術のONUの物理層と同様の構成である。
OLT3からONU5へ信号を送信する場合、OLT3の物理層31内のPMDにおいては、DSP処理部311がデジタル信号処理した送信信号を、ADC/DAC312のDACがアナログ信号に変換し、送信器(Tx:Transmitter)に入力する。ONU5の物理層51内のPMDにおいては、受信器(Rx:Receiver)がOLT3から受信したアナログ信号を、ADC/DAC512のADCがデジタル信号に変換し、DSP処理部511がデジタル信号処理を行う。
ONU5からOLT3へ信号を送信する場合、ONU5のPMDにおいては、DSP処理部511がデジタル信号処理した送信信号を、ADC/DAC512のDACがアナログ信号に変換し、送信器(Tx)に入力する。OLT3のPMDにおいては、受信器(Rx)がONU5から受信したアナログ信号を、ADC/DAC312のADCがデジタル信号に変換し、DSP処理部311がデジタル信号処理を行う。
OLT3のMAC32及びONU5のMAC52はそれぞれ、図5に示す従来技術のOLTのMAC及びONUのMACと同様の構成である。ただし、MAC32のMAC制御副層(MAC control client)321が各ONU5への帯域割当を行う処理において、各ONU5に対して複数回のRTT測定を行って得られたRTT(フレーム往復時間)の最小値及び最大値を使用する点が異なる。
MAC制御副層321のディスカバリ処理部(Discovery process)3211は、従来技術と同様に、OLT3に接続されているONU5を発見するためのディスカバリプロセスの実行を制御し、そのプロセス中にRTT測定を行う。例えば、ディスカバリ処理部3211は、OLT3との接続が確認されたONU5に対してRTT測定用信号の送信要求を送信し、ONU5から返送された応答に設定されている応答送信時刻、OLT3におけるその応答の受信時刻、OLT3及びONU5のクロックのずれ等の情報に基づいてRTTを取得する。MAC制御副層321のレポート処理部(Reporting process)3212は、各ONU5に上り信号を送信するための帯域を割り当てる帯域割当を行う。帯域割当では、各ONU5の送信開始時刻と、送信を許可する上りデータ量とを決定する。
続いて、DSP−PONシステム1の処理について説明する。
DSP−PONシステム1は、OLT3とONU5の間でRTT測定を定期的に行う。OLT3のディスカバリ処理部3211は、ONU5ごとに、複数回RTT測定を行って取得したRTTの最大値と最小値を得る。x番目(xは1以上の整数)のONU5であるONU♯xについて取得したRTTの最小値及び最大値をそれぞれ、RTTx_min及びRTTx_maxとする。ディスカバリ処理部3211は、各ONU#xについて得られたRTTx_min、及び、RTTx_maxをレポート処理部3212に出力する。
図3は、ONU5におけるDBAの計算を説明するための図である。なお、同図では、OLT3における時刻を基準にして、受信や送信などに関する各タイミングの時刻を表している。
OLT3のレポート処理部3212は、各ONU5から通知された送信データ量と、ディスカバリ処理部3211から受信した各ONU#xのRTTx_min及びRTTx_maxとを用いて、DSP−PONシステム1のDBA機能を実行する。このDBA機能において、レポート処理部3212は、各ONU#xにおける上り信号(上りバースト光信号)の送信開始時刻Tgranted_xを、OLT3におけるONU♯xからの上り信号の受信開始時刻Tdesired_xと、ONU♯xのラウンドトリップタイムの最小値RTTx_minとを用いて、以下の式(4)により算出する。
granted_x=Tdesired_x−RTTx_min …(4)
レポート処理部3212は、式(4)において用いられるONU♯xからの上り信号の受信開始時刻Tdesired_xを、以下のように算出する。ONU#xの前に上り信号を送信する他のONU5をONU#y(y≠x、yは1以上の整数)とする。レポート処理部3212は、ONU♯xからの上り信号の受信開始時刻Tdesired_xを、ONU#yからの上り信号の受信完了時刻Tend_yに、余白時間を加えて算出する。余白時間は、ONU#yのラウンドトリップタイムの最大値RTTy_maxと最小値RTTy_minとの差分d(=RTTy_max−RTTy_min)、又は、この差分dに所定の係数を乗算した値である。レポート処理部3212は、ONU#yからの上り信号の受信完了時刻Tend_yを、ONU#yからの上り信号の受信開始時刻Tdesired_yに、ONU#yに許可した上りデータ量の送信にかかる時間を加えて算出する。例えば、上りデータ量は、データ送信の単位時間であるタイムスロットの数に変換可能である。そのため、受信開始時刻に応じたタイムスロットに、上りデータ量に応じたタイムスロット数を加算して得られたタイムスロットの位置が、受信完了時刻を表す。
OLT3が、ONU#xに送信開始時刻Tgranted_xを指示するときには、OLT3とONU#xの間の時刻のズレや伝搬遅延等を考慮して、ONU#xにおける送信開始時刻Tgranted_xを表すタイミングの情報を通知する。
なお、DSP−PONシステム1がRTT測定を行うプロセスは、ディスカバリプロセスに限らない。ディスカバリプロセス以外で行うRTT測定は、OLT3のディスカバリ処理部3211が実行してもよく、レポート処理部3212が実行してもよく、MAC制御副層321内の図示しない機能部が実行してもよい。例えば、ディスカバリプロセスでは、ONU5がOLT3へ送信するREGISTER REQメッセージに設定したタイムスタンプを用いてRTT測定を行い、その後は、ONU5がOLT3へ定期的に送信するREPORTメッセージに設定したタイムスタンプを用いてRTT測定を行うことができる。
上述した実施形態によれば、加入者線端局装置は、時分割多重により複数の加入者線終端装置を収容する。例えば、加入者線端局装置はOLT3であり、加入者線終端装置はONU5である。加入者線端局装置は、当該加入者線端局装置における加入者線終端装置からの上り信号の受信開始タイミングを、他の加入者線終端装置からの上り信号の受信完了タイミングとの間に余白時間を設けるように割り当てる帯域割当部、を備える。帯域割当部は、例えば、レポート処理部3212である。
加入者線端局装置は、加入者線終端装置のラウンドトリップタイムの最小値及び最大値を取得する取得部をさらに備える。取得部は、例えば、ディスカバリ処理部3211である。帯域割当部は、加入者線終端装置に割り当てる上り信号の送信開始タイミングを、当該加入者線終端装置に割り当てた受信開始タイミング及び当該加入者線終端装置について取得したラウンドトリップタイムの最小値を用いて決定する。
また、帯域割当部は、加入者線終端装置からの上り信号の受信開始タイミングを、他の加入者線終端装置からの上りデータ送信量に応じた上り信号の受信完了タイミングに、他の加入者線終端装置について取得したラウンドトリップタイムの最大値と最小値の差分、又は、その差分に係数を掛けた値を加えて算出する。
デジタル処理を利用するPONでは、従来のDSP処理を行わない方式と比べてDSP演算時間分だけタイムラグが生じる。このタイムラグは変動があるため、OLTからONUへのタイミング制御に時間的ずれが生じ、従来と同様の帯域割当を行った場合は、ONUからOLT向けの上り信号の衝突等による遅延が生じてしまう。そこで、上述した実施形態のように、OLT3において、DSP処理遅延の変動を吸収するように、それぞれのONU5からの上り信号の受信開始時刻及びONU5の上り信号の送信開始時刻を決定することで、ラウンドトリップタイムが揺らいだ場合も、複数のONU5からの上りバースト光信号の衝突を防ぐことができる。従って、DSP処理遅延に関わらず、OLT3からONU5への帯域割当の精度を維持できる。これにより、DSPによるデジタル信号処理化によるOLTの大容量化も可能となる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
TDMA(時分割多重アクセス)により通信する装置に利用可能である。
1…DSP−PONシステム, 3…OLT, 5…ONU, 31…物理層, 32…MAC, 51…物理層, 52…MAC, 311…DSP処理部, 312…ADC/DAC, 321…MAC制御副層, 3211…ディスカバリ処理部, 3212…レポート処理部, 511…DSP処理部, 512…ADC/DAC

Claims (2)

  1. 複数の加入者線終端装置と接続される加入者線端局装置であって、
    複数の前記加入者線終端装置それぞれについて複数回測定したラウンドトリップタイムを取得する取得部と、
    当該加入者線端局装置における前記加入者線終端装置からの上り信号の受信開始タイミングを、他の前記加入者線終端装置からの上り信号の受信完了タイミングとの間に余白時間を設けるように割り当てる帯域割当部と、
    を備え、
    前記帯域割当部は、前記加入者線終端装置からの上り信号の受信開始タイミングを、他の前記加入者線終端装置からの上り信号の受信完了タイミングに、他の前記加入者線終端装置について複数回測定した前記ラウンドトリップタイムに基づく値を加えて算出
    前記取得部は、複数の前記加入者線終端装置それぞれについて前記ラウンドトリップタイムの最小値を取得し、
    前記帯域割当部は、前記加入者線終端装置に割り当てる上り信号の送信開始タイミングを、当該加入者線終端装置に割り当てた前記受信開始タイミング及び当該加入者線終端装置について取得したラウンドトリップタイムの最小値を用いて決定する、
    加入者線端局装置。
  2. 複数の加入者線終端装置と接続される加入者線端局装置であって、
    複数の前記加入者線終端装置それぞれについて複数回測定したラウンドトリップタイムを取得する取得部と、
    当該加入者線端局装置における前記加入者線終端装置からの上り信号の受信開始タイミングを、他の前記加入者線終端装置からの上り信号の受信完了タイミングとの間に余白時間を設けるように割り当てる帯域割当部と、
    を備え、
    前記帯域割当部は、前記加入者線終端装置からの上り信号の受信開始タイミングを、他の前記加入者線終端装置からの上り信号の受信完了タイミングに、他の前記加入者線終端装置について複数回測定した前記ラウンドトリップタイムに基づく値を加えて算出し、
    前記取得部は、複数の前記加入者線終端装置それぞれについて前記ラウンドトリップタイムの最大値及び最小値を取得し、
    前記帯域割当部は、前記加入者線終端装置からの上り信号の受信開始タイミングを、他の前記加入者線終端装置からの上りデータ送信量に応じた上り信号の受信完了タイミングに、他の前記加入者線終端装置について取得した前記ラウンドトリップタイムの最大値と最小値の差分、又は、前記差分に係数を掛けた値を加えて算出する、
    入者線端局装置。
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