JP2019022158A - 加入者線端局装置 - Google Patents

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由美子 妹尾
Yumiko Senoo
由美子 妹尾
裕隆 氏川
Hirotaka Ujikawa
裕隆 氏川
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Abstract

【課題】OLT及びONUのうちの少なくとも一方がデジタル信号処理を実行する場合でも、伝送路の距離を得ることが可能である加入者線端局装置を提供する。【解決手段】加入者線端局装置は、加入者線終端装置及び自装置の間のラウンドトリップタイムの測定結果から、デジタル信号処理により生じる遅延時間を減算する時間補正部と、前記ラウンドトリップタイムから前記遅延時間が減算された結果に基づいて、前記加入者線終端装置及び自装置の間の伝送路の距離を得る距離取得部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、加入者線端局装置に関する。
アクセスサービスの高速化に対するニーズの高まりにより、FTTH(Fiber To The Home)の普及が世界的に進んでいる。FTTHサービスの大部分は、経済性に優れたPON(Passive Optical Network)方式により提供されている。日本における現在の主力システムは、伝送速度がギガビット級であるGE−PONである。GE−PONは、イーサネット(登録商標)の通信をアクセスネットワークに適用することを目的に、IEEE(米国電気電子技術者協会)802委員会によって標準化されたIEEE 802.3ah規格の一つである(非特許文献1参照)。
図6は、GE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標)-Passive Optical Network)システムの構成の例を示す図である。PONでは、1台のOLT(Optical Line Terminal)(加入者線端局装置)は、時分割多重(TDM: Time Division Multiplexing)によって、複数のONU(Optical Network Unit)(加入者線終端装置)を収容する。
図7は、GE−PONシステムのレイヤ構造の例を示す図である。ONUは、PHY(PHYsical sublayer)と呼ばれる物理層と、MAC(Media Access Control)と呼ばれるデータリンク副層とを備える。MACは、MAC制御副層(MAC control client)と、MAC副層とを備える。MAC制御副層は、MAC副層のリアルタイム制御及び操作を実行するオプションのサブレイヤである。MAC副層は、データのMACフレーム化(フレーム化、MACアドレス付加、エラー検出)及び媒体アクセス(衝突検知、延期処理)を実行するサブレイヤである。
物理層は、MACと物理層との仲介を担うRS(Reconciliation sublayer)及びGMII(Gigabit media independent interface)を介して、MACと接続される。物理層は、PCS(Physical Coding Sublayer)と呼ばれる物理符号化副層と、PMD(Physical Medium Dependent)と呼ばれる物理媒体依存部とを備える。PCSは、データを符号化するサブレイヤである。PMDは、物理媒体に接続される依存部である。PMA(Physical Medium Attachment)は、PCS及びPMDの間のデータをシリアル化する。
PON方式のディスカバリプロセスにおいて、OLTは、OLT及びONUの間のフレーム往復時間であるラウンドトリップタイム(RTT: Round Trip Time)を、ONUごとに測定する。OLTは、ラウンドトリップタイムを定期的に測定する。OLTは、伝送路の線路条件の変化などによりラウンドトリップタイムにズレが生じた場合、ラウンドトリップタイムを随時補正する。
図8は、ラウンドトリップタイムの例を示す図である。ラウンドトリップタイムは、式(1)によって表される。
RTT
=Tresponse−Twait
=TDownstream+TUpstream …(1)
ここで、Tresponseは、OLTが「Discovery GATE信号」の送信処理を開始してから「Register REQ信号」の受信処理を完了するまでの経過時間を表す。図8では、Twaitは、ONUが「Discovery GATE信号」の受信処理を完了してから、ONUが「Register REQ信号」の送信処理を開始するまでの時間を表す。TDownstreamは、OLTからONUへの下りの伝搬遅延を表す。TUpstreamは、ONUからOLTへの上りの伝搬遅延を表す。また、OLTは、ラウンドトリップタイムの測定結果に基づいて、伝送路の距離を得る(非特許文献2参照)。
一方で、ユーザトラフィックの要求の増大に伴い、光アクセスネットワークの大容量化及び経済化が求められている。大容量化及び経済化の実現に向けて、デジタル信号処理(DSP:Digital Signal Processing)技術が適用されたPONシステムであるDSP−PON方式の研究開発及び実用化が活発化している。
IEEE Standard 802.3ah,2004年 ITU-T_G.989.3
DSP−PONでは、OLT及びONUのうちの少なくとも一方は、デジタル信号処理(DSP)を実行する。しかしながら、従来の加入者線端局装置は、OLT及びONUのうちの少なくとも一方がデジタル信号処理を実行する場合、伝送路の距離を得ることができない場合があった。
上記事情に鑑み、本発明は、OLT及びONUのうちの少なくとも一方がデジタル信号処理を実行する場合でも、伝送路の距離を得ることが可能である加入者線端局装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、加入者線終端装置及び自装置の間のラウンドトリップタイムの測定結果から、デジタル信号処理により生じる遅延時間を減算する時間補正部と、前記ラウンドトリップタイムから前記遅延時間が減算された結果に基づいて、前記加入者線終端装置及び自装置の間の伝送路の距離を得る距離取得部とを備える加入者線端局装置である。
本発明の一態様は、上記の加入者線端局装置であって、前記時間補正部は、前記伝送路を介さずに互いに接続された前記加入者線終端装置及び自装置の間のラウンドトリップタイムの測定結果に基づいて、前記デジタル信号処理により生じる遅延時間を得る。
本発明の一態様は、上記の加入者線端局装置であって、前記時間補正部は、前記測定結果から、前記加入者線終端装置及び自装置のうちの少なくとも一方におけるデジタル信号処理により生じる遅延時間を減算する。
本発明により、OLT及びONUのうちの少なくとも一方がデジタル信号処理を実行する場合でも、伝送路の距離を得ることが可能である。
第1実施形態における、DSP−PONシステムの構成の例を示す図である。 第1実施形態における、DSP−PONシステムのレイヤ構造の例を示す図である。 第1実施形態における、デジタル信号処理により生じる遅延時間の測定例を示す図である。 第2実施形態における、デジタル信号処理により生じる遅延時間の測定例を示す図である。 第3実施形態における、DSP−PONシステムのレイヤ構造の例を示す図である。 GE−PONシステムの構成の例を示す図である。 GE−PONシステムのレイヤ構造の例を示す図である。 ラウンドトリップタイムの例を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、DSP−PONシステム1の構成の例を示す図である。DSP−PONシステム1は、加入者線端局装置であるOLT3と、加入者線終端装置であるONU5−1〜5−X(Xは、1以上の整数)とを備える。DSP−PONシステム1では、1台のOLT3が、時分割多重によって複数のONU5(加入者線終端装置)を収容する。OLT3は、光ファイバである伝送路を介して、下り光信号をONU5−x(xは、1〜Xのうちのいずれか)に送信する。光スプリッタは、伝送路を各ONU5に分岐する。これによって、光スプリッタは、下り光信号を各ONU5に分配する。光スプリッタは、伝送路をOLT3に集約する。これによって、光スプリッタは、各ONU5から送信された上り光信号を合波する。各ONU5は、伝送路を介して、上り光信号を時分割多重によってOLT3に送信する。
OLT3は、OLT3及びONU5の間のラウンドトリップタイムを、ONU5ごとに定期的に測定する。OLT3は、PHYと呼ばれる物理層31と、データリンク副層であるMAC32とを備える。OLT3の物理層31は、DSP処理部311を備える。DSP処理部311は、デジタル信号処理(DSP)を実行する。
ONU5は、PHYと呼ばれる物理層51と、データリンク副層であるMAC52とを備える。ONU5の物理層51は、DSP処理部511を備える。DSP処理部511は、デジタル信号処理を実行する。このように、OLT3及びONU5のうちの少なくとも一方は、デジタル信号処理を実行する機能部であるDSP処理部を備える。
図2は、DSP−PONシステム1のレイヤ構造の例を示す図である。OLT3の物理層31の構成は、DSP処理部311とADC(Digital to Analog Converter)/DAC(Analog to Digital Converter)312とをPMDが備える点を除き、図7に示すOLTの物理層の構成と同様である。
ADC/DAC312のDACは、DSP処理部311によってデジタル信号処理された下り信号を、アナログ信号に変換する。ADC/DAC312のDACは、アナログ信号を送信器(Tx:Transmitter)に出力する。
ADC/DAC312のADCは、受信器(Rx:Receiver)がONU5から受信した上り光信号に応じたアナログ信号を、デジタル信号に変換する。ADC/DAC312のADCは、デジタル信号をDSP処理部311に出力する。DSP処理部311は、ADC/DAC312のADCから取得したデジタル信号にデジタル信号処理を施す。
OLT3のMAC32の構成は、時間補正部3213と距離取得部3214をMAC制御副層321が備える点を除き、図7に示すOLTのMACの構成と同様である。
MAC制御副層321のディスカバリ処理部3211(Discovery process)は、OLT3に接続されているONU5を発見するためのプロセスであるディスカバリプロセスの実行を制御する。ディスカバリ処理部3211は、ディスカバリプロセスにおいて、OLT3及びONU5の間のラウンドトリップタイムを、ONU5ごとに定期的に測定する。
ディスカバリ処理部3211は、例えば、ラウンドトリップタイムを測定するための応答信号である「Register REQ信号」の送信を要求するための信号である「Discovery GATE信号」を、OLT3に接続されているONU5に送信する。ディスカバリ処理部3211は、「Discovery GATE信号」を取得したONU5からOLT3に送信された「Register REQ信号」から、「Register REQ信号」の送信時刻情報を抽出する。ディスカバリ処理部3211は、「Register REQ信号」の送信時刻情報と、OLT3における「Register REQ信号」の受信時刻情報と、OLT3及びONU5のクロックのずれ等の情報とに基づいて、ラウンドトリップタイムを測定する。
MAC制御副層321のレポート処理部3212(Reporting process)は、上り光信号に帯域を割り当てる処理である帯域割当処理を実行する。レポート処理部3212は、上り光信号の送信を開始する時刻と、送信を許可する上り光信号のデータ量とを、帯域割当処理においてONU5ごとに決定する。
図3は、デジタル信号処理により生じる遅延時間の測定例を示す図である。DSP−PONシステム1では、OLT3及びONU5の少なくとも一方に備えられたDSP処理部におけるデジタル信号処理により生じる遅延時間(タイムラグ)が、ラウンドトリップタイムに含まれている。図3では、デジタル信号処理を実行するDSP処理部は、OLT3及びONU5の両方に備えられている。ラウンドトリップタイム(RTT)は、式(2)によって表される。
RTT
=Tresponse−Twait
=TOLT−Tx−DSP+TDownstream+TONU−Rx−DSP
+TONU−Tx-DSP+TUpstream+TOLT−Rx−DSP …(2)
ここで、Tresponseは、OLT3の送信器(Tx)に関するDSP処理部311が「Discovery GATE信号」の送信処理を開始してから、OLT3の受信器(Rx)に関するDSP処理部511が「Register REQ信号」の受信処理を完了するまでの経過時間を表す。Twaitは、ONU5がデジタル信号処理による「Discovery GATE信号」の受信処理を完了してから、ONU5がデジタル信号処理による「Register REQ信号」の送信処理を開始するまでの時間を表す。
OLT−Tx−DSPは、OLT3の送信器(Tx)に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間を表す。TDownstreamは、伝送路における下りの伝搬遅延を表す。TONU−Rx−DSPは、ONU5の受信器(Rx)に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間を表す。TONU−Tx−DSPは、ONU5の送信器(Tx)に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間を表す。TUpstreamは、伝送路における上りの伝搬遅延を表す。TOLT−Rx−DSPは、OLT3の受信器(Rx)に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間を表す。
したがって、図3では、デジタル信号処理により生じる総遅延時間は、OLT3の送信器に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間「TOLT−Tx−DSP」と、ONU5の受信器に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間「TONU−Rx−DSP」と、ONU5の送信器に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間「TONU−Tx−DSP」と、OLT3の受信器に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間「TOLT−Rx−DSP」との合計時間である。
図2に戻り、DSP−PONシステム1のレイヤ構造の例の説明を続ける。MAC制御副層321は、時間補正部3213と、距離取得部3214とを備える。MAC制御副層321は、ディスカバリ処理部3211と距離取得部3214との間に、時間補正部3213を備える。
時間補正部3213は、ディスカバリプロセスにおいて測定されたラウンドトリップタイムを表す情報を、ディスカバリ処理部3211から取得する。ディスカバリプロセスにおいて測定されたラウンドトリップタイムは、式(2)のように表される。時間補正部3213は、ディスカバリプロセスにおいて測定されたラウンドトリップタイムから、デジタル信号処理により生じる遅延時間を減算する。このようにして、時間補正部3213は、ラウンドトリップタイムの測定結果を補正する。なお、時間補正部3213は、ディスカバリプロセスにおいて測定されたラウンドトリップタイムから、デジタル信号処理により生じる遅延時間の平均値を減算してもよい。
デジタル信号処理により生じる遅延時間は、例えば、予め測定される。デジタル信号処理により生じる遅延時間は、DSP処理部311やDSP処理部511の仕様に基づいて予め定められてもよい。デジタル信号処理により生じる遅延時間は、所定条件に基づいて予め推定されてもよい。
時間補正部3213は、測定されたラウンドトリップタイムからデジタル信号処理により生じる総遅延時間が減算された結果を、距離取得部3214に出力する。測定されたラウンドトリップタイムからデジタル信号処理により生じる総遅延時間が減算された結果は、修正されたラウンドトリップタイムを表す情報である。
距離取得部3214は、測定されたラウンドトリップタイムからデジタル信号処理により生じる総遅延時間が減算された結果を、時間補正部3213から取得する。距離取得部3214は、測定されたラウンドトリップタイムからデジタル信号処理により生じる総遅延時間が減算された結果に基づいて、伝送路の距離をONU5ごとに得る。ONU5−xの伝送路の距離FDxは、式(3)によって表される。
FDx=(Tresponse−Twait)×102 …(3)
ここで、「102」は、光ファイバである伝送路内の屈折率(m/μs)の例である。「Tresponse−Twait」は、測定されたラウンドトリップタイムからデジタル信号処理により生じる総遅延時間が減算された結果を表す。すなわち、「Tresponse−Twait」は、修正されたラウンドトリップタイムを表す。
これによって、距離取得部3214は、時間補正部3213によって修正されたラウンドトリップタイムに基づいて、伝送路の距離をONU5ごとに正確に得ることができる。
ONU5の物理層51の構成は、DSP処理部511とADC/DAC512とをPMDが備える点を除き、図7に示すONUの物理層の構成と同様である。ADC/DAC512のADCは、受信器(Rx)がOLT3から受信した下り光信号に応じたアナログ信号を、デジタル信号に変換する。ADC/DAC512のADCは、DSP処理部511にデジタル信号を出力する。
ADC/DAC512のDACは、デジタル信号処理された上り信号を、DSP処理部511から取得する。ADC/DAC512のDACは、DSP処理部511によってデジタル信号処理された上り信号を、アナログ信号に変換する。ADC/DAC512のDACは、アナログ信号を送信器(Tx)に出力する。
ADC/DAC512のADCは、受信器(Rx)がOLT3から受信した下り光信号に応じたアナログ信号を、デジタル信号に変換する。ADC/DAC512のADCは、デジタル信号をDSP処理部511に出力する。DSP処理部511は、ADC/DAC512のADCから取得したデジタル信号にデジタル信号処理を施す。ONU5のMAC52の構成は、図7に示すONUのMACの構成と同様でもよい。
以上のように、第1実施形態のOLT3は、時間補正部3213と、距離取得部3214とを備える。時間補正部3213は、ONU5及びOLT3の間のラウンドトリップタイムの測定結果から、デジタル信号処理により生じる遅延時間を減算する。距離取得部3214は、ラウンドトリップタイムから遅延時間が減算された結果に基づいて、ONU5及びOLT3の間の伝送路の距離を得る。これによって、第1実施形態のOLT3は、OLT3及びONU5のうちの少なくとも一方がデジタル信号処理を実行する場合でも、伝送路の距離を得ることが可能である。
第1実施形態のOLT3は、ONU5からOLT3に送信された上り光信号の衝突等による遅延が生じることを防ぐことができる。第1実施形態のOLT3は、デジタル信号処理により生じる遅延時間に応じて伝送路の距離が実際の距離よりも長い距離に誤検出されることを防ぐことができる。第1実施形態のOLT3は、修正されたラウンドトリップタイムに基づいて、帯域割当の精度を維持することができる。第1実施形態のOLT3は、修正されたラウンドトリップタイムに基づいて、光アクセスネットワークを大容量化及び経済化することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、ディスカバリプロセスにおいて、伝送路を介さずにOLT3及びONU5が互いに通信する点が、第1実施形態と相違する。第2実施形態では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
ディスカバリ処理部3211は、光ファイバ及び光スプリッタ等である伝送路を介さずに互いに接続されているOLT3及びONU5が通信可能な状態で、ディスカバリプロセスにおいて、OLT3及びONU5の間のラウンドトリップタイムをONU5ごとに測定する。時間補正部3213は、伝送路を介さずに互いに接続されたONU5及びOLT3の間のラウンドトリップタイムの測定結果に基づいて、デジタル信号処理により生じる遅延時間を得る。
図4は、デジタル信号処理により生じる遅延時間の例を示す図である。第2実施形態では、OLT3の送信器(Tx)に関するDSP処理部311が「Discovery GATE信号」送信処理を開始してから、OLT3の受信器(Rx)に関するDSP処理部511が「Register REQ信号」の受信処理を完了するまでの経過時間には、伝送路における下りの伝搬遅延と、伝送路における上りの伝搬遅延とが含まれていない。ラウンドトリップタイム(RTT)は、式(4)によって表される。
RTT
=Tresponse−Twait
=TOLT−Tx−DSP+TONU−Rx−DSP
+TONU−Tx-DSP+TOLT−Rx−DSP …(4)
したがって、図4では、デジタル信号処理により生じる総遅延時間は、OLT3の送信器に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間「TOLT−Tx−DSP」と、ONU5の受信器に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間「TONU−Rx−DSP」と、ONU5の送信器に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間「TONU−Tx−DSP」と、OLT3の受信器に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間「TOLT−Rx−DSP」との合計時間である。
このようにしてデジタル信号処理により生じる総遅延時間が定まっている場合、OLT3及びONU5は、伝送路を介して互いに接続されてもよい。時間補正部3213は、伝送路を介してOLT3及びONU5が互いに接続されている状態で測定されたラウンドトリップタイムから、デジタル信号処理により生じる総遅延時間が減算された結果を、距離取得部3214に出力する。
距離取得部3214は、測定されたラウンドトリップタイムからデジタル信号処理により生じる総遅延時間が減算された結果に基づいて、伝送路の距離をONU5ごとに得る。すなわち、距離取得部3214は、時間補正部3213によって補正されたラウンドトリップタイムの測定結果に基づいて、伝送路の距離をONU5ごとに得る。これによって、距離取得部3214は、時間補正部3213によって修正されたラウンドトリップタイムに基づいて、伝送路の距離をONU5ごとに正確に得ることができる。
以上のように、第2実施形態の時間補正部3213は、伝送路を介さずに互いに接続されたONU5及びOLT3の間のラウンドトリップタイムの測定結果「Tresponse」に基づいて、デジタル信号処理により生じる遅延時間を得る。これによって、第2実施形態のOLT3は、OLT3及びONU5のうちの少なくとも一方がデジタル信号処理を実行する場合でも、伝送路の距離を得ることが可能である。
(第3実施形態)
第3実施形態では、デジタル信号処理により生じる遅延時間を測定する機能部をOLT3及びONU5のうちの少なくとも一方が備える点が、第1実施形態及び第2実施形態と相違する。第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態との相違点についてのみ説明する。
図5は、DSP−PONシステム1のレイヤ構造の例を示す図である。OLT3及びONU5のうちの少なくとも一方は、デジタル信号処理により生じる遅延時間を測定する機能部を備える。ONU5におけるデジタル信号処理により生じる遅延時間を測定する機能部をONU5が備えていても、デジタル信号処理により生じる遅延時間がほぼ時間変動しない場合には、OLT3は、ONU5におけるデジタル信号処理により生じる遅延時間に基づいて、伝送路の距離を得ることが可能である。
OLT3の物理層31の構成は、OLT3におけるデジタル信号処理により生じる遅延時間を測定する機能部であるDSP処理時間測定部313を物理層31が備える点を除き、図2に示すOLT3の物理層31の構成と同様である。ONU5の物理層51の構成は、ONU5におけるデジタル信号処理により生じる遅延時間を測定する機能部であるDSP処理時間測定部513を物理層31が備える点を除き、図2に示すONU5の物理層51の構成と同様である。
DSP処理時間測定部313は、OLT3の送信器(Tx)に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間を表す「TOLT−Tx−DSP」と、OLT3の受信器(Rx)に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間「TOLT−Rx−DSP」とを測定する。
DSP処理時間測定部313が遅延時間を測定する方法は、特定の方法に限定されない。例えば、DSP処理時間測定部313は、DSP処理部311がデジタル信号(フレーム)の取得を開始すると同時に、カウンタ値の更新を開始する。例えば、DSP処理時間測定部313は、DSP処理部311がデジタル信号の送信を終了すると同時に、カウンタ値の更新を停止する。
DSP処理時間測定部513は、ONU5の受信器(Rx)に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間「TONU−Rx−DSP」と、ONU5の送信器(Tx)に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間「TONU−Tx−DSP」とを測定する。
DSP処理時間測定部513が遅延時間を測定する方法は、特定の方法に限定されない。例えば、DSP処理時間測定部513は、DSP処理部511がデジタル信号の取得を開始すると同時に、カウンタ値の更新を開始する。例えば、DSP処理時間測定部513は、DSP処理部511がデジタル信号の送信を終了すると同時に、カウンタ値の更新を停止する。
図5では、デジタル信号処理により生じる総遅延時間は、OLT3の送信器に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間「TOLT−Tx−DSP」と、ONU5の受信器に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間「TONU−Rx−DSP」と、ONU5の送信器に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間「TONU−Tx−DSP」と、OLT3の受信器に関するデジタル信号処理により生じる遅延時間「TOLT−Rx−DSP」との合計時間である。
時間補正部3213は、伝送路を介してOLT3及びONU5が互いに接続されている状態で測定されたラウンドトリップタイムから、デジタル信号処理により生じる総遅延時間が減算された結果を、距離取得部3214に出力する。
距離取得部3214は、測定されたラウンドトリップタイムからデジタル信号処理により生じる総遅延時間が減算された結果に基づいて、伝送路の距離をONU5ごとに得る。これによって、距離取得部3214は、ラウンドトリップタイムが時間変動する場合でも、DSP処理時間測定部313が遅延時間を測定した結果に応じて時間補正部3213によって修正されたラウンドトリップタイムに基づいて、伝送路の距離をONU5ごとに正確に得ることができる。また、距離取得部3214は、ラウンドトリップタイムがほぼ時間変動しない場合、DSP処理時間測定部513が遅延時間を測定した結果に応じて時間補正部3213によって修正されたラウンドトリップタイムに基づいて、伝送路の距離をONU5ごとに正確に得ることができる。
以上のように、第3実施形態の時間補正部3213は、ONU5及びOLT3の間のラウンドトリップタイムの測定結果から、ONU5及びOLT3のうちの少なくとも一方におけるデジタル信号処理により生じる遅延時間を減算する。これによって、第3実施形態のOLT3は、OLT3及びONU5のうちの少なくとも一方がデジタル信号処理を実行する場合でも、伝送路の距離を得ることが可能である。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…DSP−PONシステム、3…OLT、5…ONU、31…物理層、32…MAC、51…物理層、52…MAC、311…DSP処理部、312…ADC/DAC、313…DSP処理時間測定部、321…MAC制御副層、511…DSP処理部、512…ADC/DAC、513…DSP処理時間測定部、3211…ディスカバリ処理部、3212…レポート処理部、3213…時間補正部、3214…距離取得部

Claims (3)

  1. 加入者線終端装置及び自装置の間のラウンドトリップタイムの測定結果から、デジタル信号処理により生じる遅延時間を減算する時間補正部と、
    前記ラウンドトリップタイムから前記遅延時間が減算された結果に基づいて、前記加入者線終端装置及び自装置の間の伝送路の距離を得る距離取得部と
    を備える加入者線端局装置。
  2. 前記時間補正部は、前記伝送路を介さずに互いに接続された前記加入者線終端装置及び自装置の間のラウンドトリップタイムの測定結果に基づいて、前記デジタル信号処理により生じる遅延時間を得る、請求項1に記載の加入者線端局装置。
  3. 前記時間補正部は、前記測定結果から、前記加入者線終端装置及び自装置のうちの少なくとも一方におけるデジタル信号処理により生じる遅延時間を減算する、請求項1又は請求項2に記載の加入者線端局装置。
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JPWO2013125002A1 (ja) * 2012-02-23 2015-05-21 三菱電機株式会社 ネットワークシステム及びトポロジーマップ生成方法

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