JP6861159B2 - 差込み式接続配列および差込み式接続配列の準備のための方法 - Google Patents

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Description

本発明は、部材用の差込み式接続配列に関する。本発明はさらにケース、特にモータ・ケース、および差込み式接続配列の特に工場側での準備のための方法にも関する。
一方では、後の利用のために必要となる部分は、後の組付けを行う段になって初めて接続されてしかるべきであり、他方では、それにもかかわらず接続配列の何らかの部分であれば、保護されてしかるべきであるために、差込み式接続配列を工場側で一旦封止しなければならないという必要性を一部で生じている。差込み式接続配列のそのような工場側での封止は、輸送用の固定要素を追加することによって行うことができるが、それは生産コストの増大につながり得るものである。
接続配列の二つの部分を固定するための公知である対策の一例では、一つのワイヤースナップリングが使用される。この対策においては、ばね鋼製の一つのスリット入りリングが、はめ込み先の部分に設けられた一つの溝の中にはめ込まれるようになっている。このワイヤースナップリングは通例、はめ込み先の部分に設けられた溝よりも若干大きいリング径を有していなければならない。特にこの理由から、これにシール機能を持たせることは不可能である。一つの挿入斜面を利用して両部分を繋ぎ合わせる際には、このリングが撓んで、最終ポジションにおいて一つのボアに設けられた一つの相方の溝に当たりそこで再び跳ね返ることによって、固定を行っている。しかしながら特にある種の用途では、この接続配列により実現された部材を作動させなければならないときに、ワイヤースナップリングを再び取り外したり交換したりすることが要求されるために、それ自体としては適切なこの解決策には、なおも改善の余地がある。
本発明の課題は、改良型の差込み式接続配列、および、差込み式接続配列の特に工場側での準備のための改良を加えた方法を提示すること、特に差込み式接続配列のための公知の解決策を改良することにある。好適には、シール状態になければならない部材の作動に適している、特に作動中には接続配列がシール状態にあることが求められる、改良型の差込み式接続配列、および、差込み式接続配列の特に工場側での準備のための改良を加えた方法を提示するものとする。
この課題は、差込み式接続配列に関しては、本発明によれば請求項1の一つの差込み式接続配列により解決される。
そのために本発明によれば、本発明の一つの一般的な態様において、部材用の差込み式接続配列であって、一つの第1部分と一つの第2部分とを有しており、第1部分内に配設された一つの第1環状溝内に一つの第1溝輪郭形状が備えられ、また第2部分内に配設された一つの第2環状溝内に一つの第2溝輪郭形状が備えられており、第1部分および第2部分が、
− 第2環状溝内の第1部分と第2部分との間に配置される一つの弾性接続配列要素を介して、
− 一つの第1ポジションにおいては、一つの互いに対するホールド・ポジションをとることが可能であるとともに、
− 一つの軸方向に沿って、特に何らかの作動用に設けられている一つの第2ポジションに移行可能であり、その際にはこの第2ポジションが、一つの封止するロック・ポジションである、
差込み式接続配列が提案される。
ホールド・ポジションにおいては、第1および第2部分が、特に自動的に、互いに対して定位置に保持されるようになっている。既にこのホールド・ポジションにおいて、第1および第2部分が、弾性接続配列要素において互いに対して係止し合うか、少なくともその兆しがうかがえると好適である。シール機能についても、既に与えられているか、少なくともその兆しがうかがえるとよい。
封止するロック・ポジションは、第1部分と第2部分間の空気および/または水もしくはその他の流体の侵入が、弾性接続配列要素のおかげで高信頼度で抑止されるという意味で、シーリング機能を果たすようになっている。
本発明は、一展開構成形態においては、請求項15の一つのケースが備えられた構成部分、特に一つのケースを有している、本発明にしたがった差込み式接続配列であって、
− 一つのモータ・カバーおよび/または一本の軸、特に軸として作用する一つのモータ・カバーとしての第1部分、ならびに
− 一つのモータ・ケース、特にモータ・ケースに設けられた一つのボアとしての第2部分が構成されている、
部材につながるものでもある。
本発明の一般的な態様の好ましい一展開構成形態には、一つのコンプレッサの一つのクランクケースに接続される一つのモータ・ケースが含まれる。このモータ・ケースは、本発明のこの一般的な態様にしたがった一つの差込み式接続配列を有していること、またその際には第1部分が一つのモータ・カバーであり、第2部分がモータ・ケースに設けられた一つのボアであることが好ましい。
特に本発明のこの一般的な態様のこの展開構成形態では、モータ・カバーが好ましくも工場側でボア内の輸送用の固定具として利用されるようになっているが、なぜならば、クランクケースが締結されていない状態でモータ・ケースを出荷することができると有利であるからである。したがってこの特殊な展開構成形態では、モータ・カバーが組付け工程の間にはホールド・ポジションにとどまって、コンプレッサのクランクケースがモータ・ケースに接続された後に、封止するロック・ポジションに手動式で移行されることになる。
前記課題は、差込み接続配列の特に工場側における準備のための方法に関しては、本発明によれば請求項16の一つの方法によって解決される。
差込み接続配列の特に工場側での準備のための本発明にしたがった方法について、この方法は、
− 第1部分の第1環状溝を設けて構成された一つの受入れ部を、第2部分のアタッチメントの上に、一つのホールド・ポジションの第1ポジションへ係合式に載置するステップ、または、
第2部分の第2環状溝を設けて構成された一つのアタッチメントを、第1部分の受入れ部の中に、一つのホールド・ポジションの第1ポジションへ係合式に設置するステップ、
− 第1部分および第2部分を互いに対して一つの軸方向に沿って軸方向に移動させて、部材を一つの封止するロック・ポジションの第2ポジションに移行させるステップ、
− ならびにオプションとして、部材が第1ポジションに入った状態となる前に、
− シール兼保持要素を、特に一つのOリングの形態で、一つの暫定的なホールド・ポジションの一つの第3ポジションにおいて、一つの全体溝の第2環状溝だけの中に配置するステップ
を有している。
第1部分が一つのカバーの一つの部分であって、これが、第2ポジションにより与えられる封止するロック・ポジションにおいては、第2部分を気密に封止することが好ましい。特に部材が第2ポジションにより与えられる封止するロック・ポジションにあるときには、ガスの輸送に利用することができる。
したがってこのロック・ポジションにおいては、特に空気および/または水もしくはその他の流体が、第1部分と第2部分間の空隙を通り周囲に漏出することが、弾性接続配列要素のおかげで抑止されている。空気および/または水もしくはその他の流体が、第1部分と第2部分間の空隙を通り第1および/または第2部分の内部空間に流入することも、この弾性接続配列要素のおかげで抑止されている。
好ましい展開構成形態が従属クレームの対象となっているが、これらは、発明が解決しようとする課題および課題を解決するための手段の枠内で、ならびにそれ以外の長所に関して、上記で解説した差込み式接続配列/方法をどのように実現したり構成したりすればよいかについて、有利な可能性を具体的に提示したものである。
第1部分は、アタッチメント用の一つの受入れ部として形成されていることが好ましい。この限りにおいて、第2部分は、この受入れ部に差し込むことができる、またはこの受入れ部を上にはめ合わせることができる一つのアタッチメントとして形成されていることが好ましい。そのためには、第1部分が受入れ部の一つの外側の特に環状のフレームまたはその類の外側の周縁部を有しており、その中にアタッチメントの一つの第2部分に位置する内側の、特に環状の保持部またはその類の内側の周縁部をはめ込み可能であることが好ましい。
それとは逆の、第2部分が好ましくはアタッチメント用の一つの受入れ部として形成されているケースも可能であるが、この限りにおいて、その場合は第1部分が、好ましくはこの受入れ部の中に差し込むことができるか、またはこの受入れ部を上にはめ合わせることができる一つのアタッチメントとして形成されていることが好ましい。この場合、そのためには、第2部分が受入れ部の一つの外側の特に環状のフレームまたはその類の外側の周縁部を有しており、その中にアタッチメントの一つの第1部分に位置する内側の、特に環状の保持部またはその類の内側の周縁部をはめ込み可能であることが好ましい。
接続配列要素が、一つのシール兼保持要素の形態に形成されている、すなわち部材が第1および第2部分を保持しながら両者を互いにシール可能である、特に第1および第2部分間をシール可能であることが好ましい。
第1部分および第2部分はいずれも円筒状に構成されている、および/または一つの円筒状の周縁部を有していることが好ましい。それにより封止するロック・ポジションにおける両部分間の形状同士がぴたりとはまり合った係合状態を特に簡単に保証することができる。特に弾性接続配列要素がOリングとして構成されているケースについては、第1部分および第2部分が円筒状に構成されていることが好ましい。さらにその上に、そのような標準仕様の工業的に製造されるOリングを使用することにより、本発明にしたがった差込み式接続配列の生産コストが僅かなものとなるのが有利であるが、なぜならばそのような組付け部品は、工数もコストもかかる生産を必要としないからである。それ以外にもOリングの取付けは、工数・コストとも僅かで済むプロセス・ステップである。
差込み式接続配列の一般的な態様の好ましい一展開構成形態においては、一つのシール兼保持要素の形態をとる弾性接続配列要素が一つのOリングとして形成されている。Oリングのように一つの標準仕様の工業的に製造される部分を使用することにより、差込み式接続配列の生産コストは僅かなものとなるが、なぜならばそのような組付け部品は、工数もコストもかかる生産を必要としないからであり、したがって、例えばラバーから製造されたOリングの取付けは、工数・コストとも僅かで済むプロセス・ステップである。一つのOリングをシール兼保持要素として使用することは、これがシール要素としてだけ使用される場合と比べると特に有利であることが判明しており、輸送のために第1および第2部分を相接した状態で保持するという構想についても、その可能性が開かれている。
一展開構成形態においては、第1ポジションにおける変形後の弾性接続配列要素の任意の容積が、第2ポジションにおける変形後の弾性接続配列要素の任意の容積よりも、第2環状溝により形成され、第2溝輪郭形状により限定される一つの凹所の任意の溝容積を大幅に上回り突出している。特に第2ポジションにおける弾性接続配列要素の断面は、第1ポジションにおけるものよりも楕円形である。この展開構成形態は、差込み式接続配列の両部分間に形状同士がぴたりとはまり合った係合状態がもたらされているケースにおいても、弾性接続配列要素が変形しながら、第1ポジションから第2ポジションへの、すなわちホールド・ポジションから封止するロック・ポジションへの移行が可能である点、有利には、第1ポジションにおける−−特にロック用突起における前述の稜線部の作用により−−楕円形から大きくかけ離れた、どちらかというとかさばっている形状から、−−特に弾性接続配列要素の両側に第1および第2溝輪郭形状が作用することにより−−楕円形により近い形状への移行が可能である点で、有利である。
接続配列要素は、一つのシール兼保持要素の形態に形成されている、すなわち接続配列要素は、第1および第2部分を相接した状態で保持しながら部材をシールする、特に第1および第2部分間をシール可能であることが好ましい。第1ポジションは、ホールド・ポジションとして、例えばメーカーから消費者への部材の輸送用に設けられたものであることが好ましい。しかしこのホールド・ポジションにおいては、部材が既にシールされた状態にある必要はない。いずれにせよ第2ポジションは、封止するロック・ポジションとして、部材の作動用に、例えば部材の第1および第2部分に圧縮空気を通して流すおよび/もしくは当てるために、または環境に対してシールするために、設けられていることが好ましい。しかしオプションとして、部材が第1ポジションに入った状態となる前に、特に一つのOリングの形態をとる一つのシール兼保持要素を、一つの暫定的なホールド・ポジションの一つの第3ポジションにおいては、一つの総合溝の第2環状溝だけの中に配置することが設けられていてもよい。特にそのためには一つのOリングが、第1および第2部分間に存在する一つの組付け隙間を通り、一つの総合溝の第2環状溝だけの中にスナップイン式にはまり込むようになっている。
一展開構成形態において、第1部分および第2部分はいずれも一つの挿入斜面を有しており、これを利用して、弾性接続配列要素が変形しながら、第1部分および第2部分はホールド・ポジションに移行できるようになっている。それにより差込み式接続配列の組付け作業が簡素化される。それ以外にも、第1部分の第2部分に対する相対的な変位により、ホールド・ポジションの封止するロック・ポジションへの手動式移行が容易になる。
部材が、オプションとして暫定的なホールド・ポジションからホールド・ポジションに、さらに続いてこのホールド・ポジションからロック・ポジションへと移行されることにより、有利なことにも第1部分および第2部分の接続配列を、ひとまずはホールド・ポジションの範囲内で動かないように固定することができる。それにより、その後続いて手作業でしかるべき手順を踏むことによって、部材の作動に備えてこの接続配列を密封することも可能となり得るが、そのために他の部材または工数もコストもかかる組付けステップが必要となることはない。他の部材が不要であることによって、提案される差込み式接続配列により、所要スペースも比較的僅かとなる上に、このホールド・ポジションにあるときには既に、デリバリー・コストも僅かとなる。
部材の第1および第2部分の、第1ポジションのホールド・ポジションから第2ポジションの封止するロック・ポジションへの移行は、手動式または自動化方式もしくは半自動化方式で行うことができると好ましい。特に輸送用に設けられたホールド・ポジションとしての第1ポジションにおいては、差込み式接続配列が気密に構成されていてもよい。
例えばシール要素を追加して取り付けるといった、工数もコストもかかる組付けステップの追加を不要として、ホールド・ポジションから封止するロック・ポジションへと特に自動化方式および/または手動式で移行されることにより、組付け性に優れるという長所ももたらされる。その結果、組付け作業の時間を節減するとともに、負傷の怖れを低減することができる。弾性接続配列要素により、ホールド・ポジションの範囲内で、冒頭で解説したワイヤースナップリングによってこれまでに達成されているのと同じような、第1部分を第2部分の内部に保持するための保持強度を保証することができる。
それ以外にも弾性接続配列要素により、ホールド・ポジションにおいても、また封止するロック・ポジションに移行した後にも、第1および第2部分を取り外すことができるようになる。取り外すことにより、弾性接続配列要素の破壊が引き起こされることがあるが、これは容易に交換することができる。それ以外にもオプションとして、部材が第1ポジションに入った状態となる前に、特に一つのOリングの形態をとる一つのシール兼保持要素を、一つの暫定的なホールド・ポジションの一つの第3ポジションにおいては、一つの総合溝の第2環状溝だけの中に配置することが企図されていてもよい。その場合はこのシール兼保持要素を第2環状溝からいつでも破壊されることなく再び取り出すことができる。好ましくはこの第3ポジション、特に工場側での組付けに先立ち備えられる一つの第3ポジションにおいては、第1および第2部分が互いに対して一つの暫定的なホールド・ポジションを有していてもよいが、この暫定的なホールド・ポジションでは、第1挿入斜面と傾斜した第2溝底との間で弾性接続配列要素が弾性変形することによって、第1部分が一つの保持力を受けるようになっており、特にこの変形は、一つのフック状の稜線部の作用から免れるようになっている。
第2環状溝により、差込み式接続配列の第2部分の中に接続配列要素を、具体的には第3ポジションにしたがって、確実に入れることが可能となる。第2環状溝と、差込み式接続配列の第1部分に設けられた第1環状溝とを組み合わせたものから、それぞれに溝輪郭形状が備えられているこれらの環状溝の互いに対する位置に応じて、第1および第2のポジションがもたらされることになる。この総合溝は、第1および第2環状溝により、溝輪郭形状の側部が連続的に移行されることで形成されたものであってもよいが、必ずしもそうである必要はない。
したがって、第1環状溝、弾性接続配列要素および第2環状溝の互いに対する位置は、ホールド・ポジションおよび封止するロック・ポジションの存在にとり特有のものとなっている。
ホールド・ポジションは、差込み式接続配列の特に工場側での組付けが既に行われており、第1および第2部分の互いに対するポジションが、差込み式接続配列により輸送に備えて動かないように固定されているという意味で、特に輸送用に設けられたものである。
この第1ポジションのホールド・ポジションにおいては、弾性接続配列要素の弾性変形により、好ましくは第1部分に対する弾性接続配列要素の一つのプレス圧力が発生し、またそれに伴い一つの保持圧力が発生し、その結果として一つの保持力および/または一つの当接力(Lagekraft)が発生するが、これにより、このホールド・ポジションにおいて存在する保持強度がもたらされることになる。ここで、このホールド・ポジションにおいて存在する保持強度とは、いずれにせよ第1部分の軸方向の位置固定である、すなわち一本の軸上の第1部分の位置が軸方向に固定されることであると解釈できるものであるが、この場合は保持力Frが径方向Rに、当接力Faが軸方向Aに作用することになる。
本発明にしたがった方法の長所の一例が、工場側で配設されることが好ましいホールド・ポジションにより実現される、差込み式接続配列が含まれる部材の、例えば部材の消費者または操業現場への輸送の枠内での、安全確実な輸送である。それ以外にもこの消費者は、これからは自ら手動式で差込み式接続配列を封止するロック・ポジションに移行させることができるために、工数もコストもかかる組付けステップが回避されることになる。
一展開構成形態においては、第1部分の第2部分に対する手動による相対的な変位により、すなわち第1環状溝の第2環状溝に対する軸方向への相対的な変位により、差込み式接続配列をホールド・ポジションから封止するロック・ポジションに移行させることができる。この場合は、第1部分の第2部分に対する手動式での相対的な変位を許容する一方で、それにもかかわらずその弾性構造が一つの押圧力を受けるために十分なクリアランスが、第1溝輪郭形状および第2溝輪郭形状により弾性接続配列要素の使用に供されることになる。特に、第1環状溝の溝輪郭形状および/または第2環状溝の溝輪郭形状が、
一つのシール兼保持要素の形態をとる弾性接続配列要素と協働して、一つの保持力および/もしくはロック機能を行使するように、ならびに/または、
特に損傷のない組付けを可能にするように、構成されていることが企図されている。
さらに別の展開構成形態においては、第1部分が一つの突起を有しているが、そこでは第1環状溝が、一つのフック状の稜線部によりこの突起から仕切られているように構成されており、またそこではそれ以外にも第2溝輪郭形状が一つの傾斜した第2溝底を有している。
非常に好ましい一展開構成形態の枠内では、第1部分が一つの第1周縁部において、一つの挿入斜面を備えた一つの突起および/または一つのフック状の稜線部を有しており、そこでは第1環状溝が、このフック状の稜線部により突起から仕切られているように構成されている。
さらにもう一つの特に好ましい展開構成形態の枠内では、
− 第1部分が第1環状溝において、一つの傾斜した第1溝底を持つ第1溝輪郭形状を有している、および/または、
− 第2部分が第2環状溝において、一つの傾斜した第2溝底を持つ第2溝輪郭形状を有している。
第1部分の第1ポジションにおいては、フック状の稜線部と傾斜した溝底との間で弾性接続配列要素が弾性変形することによって、差込み式接続配列が一つの保持圧力を受け、またそれに伴いとりわけ径方向の一つの保持力を受けると好適である。
弾性接続配列要素は、軸方向に対して横向きに位置する径方向に、第1ポジションにおける弾性変形により生じる、延びが小さい方の部分が突起の挿入斜面により限定され、延びが大きい方の部分がフック状の稜線部の後方で第1環状溝の中に突出している、一つの断面領域を有していることが好ましい。
この展開構成形態においては、第1部分を、場合によっては弾性接続配列要素の破壊を伴う場合に限り第2部分から切り離すことができる、というのも、弾性接続配列要素の弾性変形により生じる断面領域の延びが最大となる部分のかたわらを、フック状の稜線部が通過しなければならないからである。同様にこの異体においては、第1および第2部分の互いからの切離しが、比較的大きな力が加えられる場合に限り可能となっている。
好ましい一展開構成形態においては、ホールド・ポジションに入っているときに、第1部分に設けられた突起は、軸方向に何物とも接触していない。それにより、第1部分の第2部分に対する軸方向への相対的な変位によって、差込み式接続配列を特に部材の作動用に設けられている第2ポジションに移行させることができる。
− 第1部分が、突起と、この突起に向かって傾斜して延びる一つの斜めに傾斜した第1溝底とを有すること、および/または、
− 第2部分が、差込み式接続配列の第1部分の、軸方向に第2部分に向かう軸方向運動を制限する一つの当接部を有すること
が企図されることが好ましい。
したがって一展開構成形態においては、第1部分が、突起と、一つのこの突起に向かって傾斜した第1溝底とを有している。それに加え第2部分は、差込み式接続配列の第1部分の、軸方向に第2部分に向かう軸方向運動を制限する一つの当接部を有し、また第2溝輪郭形状は傾斜した第2溝底を有している。
一展開構成形態においては、第2ポジションにおいて、傾斜した第1および傾斜した第2の溝底間で弾性接続配列要素が弾性変形することによって、第1部分が再び、一つの保持圧力およびとりわけ径方向の一つの保持力、ならびに/または一つの当接圧力(Lagedruck)およびそれに伴いとりわけ軸方向の一つの当接力を受けることが企図されている。特に、第1および第2環状溝から形成される一つの総合溝の環状溝断面が、この突起から先細になっており、溝底がこの突起からそれぞれ互いに向かって延びており、また突起と当接部とが互いに接触した状態となることが企図されている。
さらに、第2ポジションにおいては、傾斜した第1および傾斜した第2溝底とフック状の稜線部との間で弾性接続配列要素が弾性変形することによって、第1部分が一つの保持圧力と、それに伴う径方向の一つの保持力と、一つの当接圧力と、それに伴う軸方向の一つの当接力と受け、その際にはこの当接力により突起と当接部とが互いに対して押し付けられるような一つの軸方向の長さを突起が有していると好適である。
さらにもう一つの有利な展開構成形態においては、先の一展開構成形態において既に解説したフック状の稜線部により、第1部分の第2部分に対する相対位置が、軸方向だけではなく全ての方向に固定されている。突起と当接部が互いに接触状態にあり、それにより第1部分を第2部分の中にそれ以上押し込むのは不可能であるために、フック状の稜線部は、両部分の切離しが妨げられることによって、第1部分の第2部分に対する相対位置が固定された状態をもたらすようになっている。いずれにせよ軸方向には形状同士の係合状態がもたらされているが、この軸方向まわりの回転方向にも、摩擦係合により回転が防がれるように、第1部分の第2部分に対する相対位置は固定されている。
さらにもう一つの展開構成形態においては、第2ポジションにおいて、傾斜した第1および傾斜した第2溝底とフック状の稜線部との間で弾性接続配列要素が弾性変形することによって、第1部分が一つの保持圧力と、それに伴うとりわけ径方向の一つの保持力と、一つの当接圧力と、それに伴う軸方向の一つの当接力を受け、その際にはこの当接力により突起と当接部とが互いに対して押し付けられるような一つの軸方向の長さを突起が有していることが企図されている。この特に永久的な当接圧力は、比較的高い圧力下にある接続配列にとっては有利であるために、弾性接続配列要素がなければ第1および第2部分を互いから切り離して、それにより差込み式接続配列の切離しを来しかねないような大きな外力が、同じ一つの方向に作用することになる。さらにそれに追加して、そのようにして発生される予荷重力を、むしろ上述の比較的高い圧力により増大することができる。分かりやすく言うと、弾性接続配列要素は、この比較的高い圧力により発生される力をクリープして避け得るが、結果として、この比較的高い圧力により発生される力に服して、この力とは反対側に位置する環状溝の中に押し付けられて、そこにまるで爪をたてるかのように固着するようになっている。一展開構成形態において、第1部分の突起は一つの挿入斜面を備えて構成されており、また第2溝輪郭形状は、前の一展開構成形態で既に解説した、傾斜した第2溝底を有している。一つの第3ポジション、特に工場側での組付けに先立ち備えられる一つの第3ポジションにおいては、第1および第2部分が互いに対して一つの暫定的なホールド・ポジションを有しているおり、この暫定的なホールド・ポジションでは、第1挿入斜面と傾斜した第2溝底との間で弾性接続配列要素が弾性変形することによって、第1部分が一つの保持圧力およびそれに伴いとりわけ径方向の一つの保持力を受けるとともに、特にこの変形が、フック状の稜線部の作用から免れるようになっていると好適である。したがって部材の組付け前の状態において既に、工場側での組付けの準備を行うことが可能である。
第1および第2環状溝が同じ一つの弾性材料から構成されている、さらにもう一つの展開構成形態によっても、差込み式接続配列の組付け作業の簡素化がもたらされる。それにより、弾性接続配列要素と第1部分間、および弾性接続配列要素と第2部分間には、剛直な環状溝の場合に存在する接触面積を上回る接触面積を達成している。それにより、封止するロック・ポジションが存在するような場合には、弾性接続配列要素のシール機能が確実に提供されることを支援することができる上に、第1ポジションから第2ポジションへの移行も簡素化され得ることになる。それとは異なる優先される一展開構成形態においては、第1および第2環状溝が、同じ一つの剛直な材料から形成されている。それにより、特に部材の作動用に設けられている第2ポジションにおける差込み式接続配列の剛性および耐久性の増大をもたらしている。
一展開構成形態においては、第1部分が、封止するロック・ポジションにおいて、一つの対応する受入れ部の一つの部分としての第2部分を気密に封止する一つのカバーの一つの部分となっている。この展開構成形態の一つの異体においては、このカバーが工場側で受入れ部に対してホールド・ポジションで配置されることによって、この受入れ部を含んでいる部材の輸送の間に、この受入れ部を保護するようになっている。組付け時にこの受入れ部に接続される別の部材が皆無である場合は、この展開構成形態のこの異体においては、カバーをさらに手動式および/または自動化方式で押し付けて、それにより受入れ部に対するカバーの相対的な変位を実現することによって、カバーを第2ポジション、すなわち封止するロック・ポジションに移行させることができる。後の時点に受入れ部にさらにもう一つの部材を追加して接続しなければならない場合は、この後の時点に、弾性接続配列要素を破壊しながらカバーをこの封止するロック・ポジションから取り外すことができる。
差込み式接続配列のさらにもう一つの展開構成形態においては、部材が、封止するロック・ポジションにあるときには、空気またはそれ以外のガスの空気圧搬送のためにこれを利用可能であることを特徴としている。この展開構成形態の一つの異体においては、差込み式接続配列が一本の管の一つの部分であって、これが工場側にホールド・ポジションとして構成された第1ポジションに配置されるようになっている。工場側でそのように事前組付けを行うことにより、差込み式接続配列がホールド・ポジションから封止するロック・ポジションに手動式で移行されるように、この管を受入れ部として構成された第2部分の中に押し込むことによって、利用者は組付け作業を簡単に実行することができる。
請求項16にしたがった差込み式接続配列の特に工場側での準備のための方法に関しては、一展開構成形態において、一つの受入れ部の環状溝の中へのOリングの配置が、最初にさらにもう一つの環状溝を備えて構成された一つのアタッチメントを、形状同士を係合させてはめ込んだ後に初めて行われるようになっている。その際にはこのOリングが受入れ部の別の側から挿入され、その後に初めてアタッチメントと受入れ部との間の一つのホールド・ポジションの輸送用に設けられるポジションをとるようになっている。
本発明のこれらの展開構成形態およびその他の好ましい実施形態は、従属クレームおよび図面の対象であって、接続配列についても、また方法についても、特に有利な構成形態について、好適には、圧縮空気供給システムにおいて、好適には車両用の圧縮空気供給装置用の一つのコンプレッサに取り付けられる一つの電気モータに関して、明確に規定したものである。しかしながら本発明の一般的な態様の枠内で解説したように、本発明のコンセプトは、圧縮空気供給システムにおいて一つのコンプレッサに取り付けられる一つの電気モータに関する展開構成形態に限定されるものではない。
以下では特に本発明のそのような実施形態について、図面に基づき説明する。図面は、これらの実施例を必ずしも縮尺にしたがって描写したものではなく、むしろ解説に役立つところでは図式化したおよび/または若干デフォルメした形式で描かれている。図面から直接確認することができる教示の補足については、関連従来技術を参照されたい。その際には、一実施形態の形状および細部に関して、本発明の普遍思想から逸脱することなく、多種多様な修正および変更が行われ得る点を考慮に入れなければならない。明細書、図面の各図、および特許請求の範囲に開示される本発明の特徴は、単独でも、また任意の組合せにおいても、本発明を展開構成するためには欠かせない重要なものとなり得るものである。さらにその上に、明細書、図面および/または特許請求の範囲に開示される特徴の少なくとも二つからなる組合せはみな、本発明の範囲内に含まれるものである。本発明の普遍思想は、以下に図示され説明される好ましい実施形態の正確な形状もしくは細部に限定されないか、または特許請求の範囲において請求される対象と比較すると制約付きかもしれないような対象に限定されている。提示される量定の範囲については、記載される限界値の範囲内に位置する値もまた、限界値として開示されるものであり、任意に採用可能な、権利を請求できるものである。同一もしくは類似の部分、もしくは機能が同一もしくは類似の部分については、有意であるところには便宜上同じ符号が付されている。
本発明のその他の長所、特徴および詳細については、以下の好ましい実施形態の説明から、また以下の図面を参照して、明らかにされる。
本発明の一般的な態様にしたがった、第2ポジション(P2)にあるときの差込み式接続配列の第1実施形態の一つの断面図である。 図1にしたがった差込み式接続配列の第1実施形態の第2部分の一つの断面図である。 図1にしたがった差込み式接続配列の第1実施形態の第1部分の一つの断面図である。 図2にしたがった差込み式接続配列の第1実施形態において、第2部分に設けられた第2環状溝の一つの断面詳細図である。 図3にしたがった差込み式接続配列の第1実施形態において、第1部分に設けられた第1環状溝の一つの断面詳細図であり、第1環状溝の細部Xを示す図である。 本発明の一般的な態様にしたがった、第2ポジションP2にあるときの差込み式接続配列の第1実施形態の一つの第1変形例の一つの断面図である。 本発明の一般的な態様にしたがった、工場側での組付けに先立ち備えられる一つの第3ポジションP0にあるときの差込み式接続配列の第1実施形態の第1変形例の一つの断面図である。 本発明の一般的な態様にしたがった、工場側での組付けに先立ち備えられる一つの第3ポジションP0にあるときの差込み式接続配列の第1実施形態の一つの第2変形例の一つの断面図である。 工場側での組付けに先立ち備えられる一つの第3ポジション(P0)から、中間ポジション(P0.1,P0.2およびP0.3)および第1ポジション(P1)の一つのホールド・ポジションを経て、第2ポジション(P2)の一つの封止するロック・ポジションへと、第1実施形態の第2変形例にしたがった差込み式接続配列が移行する際の、第1および第2部分の互いに対する相対的なポジションP0、P1、P3の順序に関するポジション推移を、第2部分の一つの第2環状溝の中の一つのOリングの形態をとる一つのシール兼保持要素とともに示す一つの概略図である。 工場側での組付けに先立ち備えられる一つの第3ポジション(P0)から、中間ポジション(P0.1,P0.2およびP0.3)および第1ポジション(P1)の一つのホールド・ポジションを経て、第2ポジション(P2)の一つの封止するロック・ポジションへと、第1実施形態の第2変形例にしたがった差込み式接続配列が移行する際の、第1および第2部分の互いに対する相対的なポジションP0、P1、P3の順序に関するポジション推移を、第2部分の一つの第2環状溝の中の一つのOリングの形態をとる一つのシール兼保持要素とともに示す一つの概略図である。 工場側での組付けに先立ち備えられる一つの第3ポジション(P0)から、中間ポジション(P0.1,P0.2およびP0.3)および第1ポジション(P1)の一つのホールド・ポジションを経て、第2ポジション(P2)の一つの封止するロック・ポジションへと、第1実施形態の第2変形例にしたがった差込み式接続配列が移行する際の、第1および第2部分の互いに対する相対的なポジションP0、P1、P3の順序に関するポジション推移を、第2部分の一つの第2環状溝の中の一つのOリングの形態をとる一つのシール兼保持要素とともに示す一つの概略図である。 工場側での組付けに先立ち備えられる一つの第3ポジション(P0)から、中間ポジション(P0.1,P0.2およびP0.3)および第1ポジション(P1)の一つのホールド・ポジションを経て、第2ポジション(P2)の一つの封止するロック・ポジションへと、第1実施形態の第2変形例にしたがった差込み式接続配列が移行する際の、第1および第2部分の互いに対する相対的なポジションP0、P1、P3の順序に関するポジション推移を、第2部分の一つの第2環状溝の中の一つのOリングの形態をとる一つのシール兼保持要素とともに示す一つの概略図である。 工場側での組付けに先立ち備えられる一つの第3ポジション(P0)から、中間ポジション(P0.1,P0.2およびP0.3)および第1ポジション(P1)の一つのホールド・ポジションを経て、第2ポジション(P2)の一つの封止するロック・ポジションへと、第1実施形態の第2変形例にしたがった差込み式接続配列が移行する際の、第1および第2部分の互いに対する相対的なポジションP0、P1、P3の順序に関するポジション推移を、第2部分の一つの第2環状溝の中の一つのOリングの形態をとる一つのシール兼保持要素とともに示す一つの概略図である。 工場側での組付けに先立ち備えられる一つの第3ポジション(P0)から、中間ポジション(P0.1,P0.2およびP0.3)および第1ポジション(P1)の一つのホールド・ポジションを経て、第2ポジション(P2)の一つの封止するロック・ポジションへと、第1実施形態の第2変形例にしたがった差込み式接続配列が移行する際の、第1および第2部分の互いに対する相対的なポジションP0、P1、P3の順序に関するポジション推移を、第2部分の一つの第2環状溝の中の一つのOリングの形態をとる一つのシール兼保持要素とともに示す一つの概略図である。
図1には、封止するロック・ポジションとして設けられる一つの第2ポジションP2にあるときの、本発明の一般的な態様による差込み式接続配列100の第1実施形態が一つの断面図で示されている。差込み式接続配列100は、この第1実施形態においては、一つの第1環状溝120を備えた一つの第1部分110を有しており、この第1環状溝120の中には、一つの第1溝輪郭形状125に対応した一つのOリング130が配置されている。一つのシール兼保持要素の形態をとる一つの接続配列要素は、ここではこのOリング130の形態で実現されている。差込み式接続配列100は、さらにその上に一つの第2部分140を有しているが、そこではOリング130が、この第2部分140の一つの第2環状溝150の中にも、一つの第2溝輪郭形状155に対応するように配置されており、それにより部材は、第1および第2部分110、120がスナップイン式にはまり込んだ状態で気密にシールされている。すなわち差込み式接続配列100は、図示される第1部分110、Oリング130および第2部分140の互いに対する相対的なポジションにより、一つの封止するロック・ポジションとしての一つの第2ポジションに入った状態で示されている。
図9Fにも示されるこのロック・ポジションは、部材の作動用に設けられたものであってもよく、また第1および第2部分110、120は、手動式または自動化方式もしくは半自動化方式でこのロック・ポジションに移行可能であると好適である。部材100は、輸送用に設けられた一つのポジション、すなわち図9Eにも示される一つのホールド・ポジションから、このロック・ポジションに移行されると好適である。
第1部分110および第2部分140は、この実施形態においては円筒状に構成されている。第1および第2溝輪郭形状125、155は、それらの構成方式と、それに伴い存在しているそれらとOリング130との接触面により、この存在する封止するロック・ポジションにおける差込み式接続配列100の一定のシール機能を保証する。この実施形態においては、第1部分110が、第2部分140に接続された一つの管路160を気密に封止する一つのカバーとして形成されている。
好ましい適用の展開構成された一実施形態においては、第1部分110が一つのモータ・ケース110’の部分として、例えばジャケット管として、一つのコンプレッサの一つのクランクケースに接続されるように設けられている。特に好ましい一展開構成形態によると、第1部分110は一つのモータ・カバーおよび/または一本の軸である。さらにそれに追加して、またはその代わりに、特に好ましい一展開構成形態によると、第2部分140は、一つのモータ・ケース140’のさらにもう一つの部分、特に一つのドーム状のケース部分、例えば一般にCEブラケットと呼ばれる、そのようなものとして知られている一つのドーム状のケース部分である。そのような差込み式接続配列は、図1の図示による部材100’の差込み式接続配列100の第1実施形態と構造的には合致している。
電気モータは、そのモータ・ケース(一般には受入れ部または第2部分)とカバー(一般にはアタッチメントまたは第1部分)とを介して、圧縮空気供給システムにおいて、一つのコンプレッサの一つのクランクケースに取り付けるために利用されることが好ましい。この限りにおいて、この圧縮空気供給システムは、このモータとコンプレッサとにより形成されて、特に好ましい一実施形態の枠内では、車両用圧縮空気供給装置に接続するために利用されるようになっている。
さて図2には、一つの断面図で差込み式接続配列100の第1実施形態による第2部分140が単独で示されている。この第2部分140は、既に図1に描かれているように、第2環状溝150と管路160とを有している。第2環状溝150は一つの第2溝輪郭形状155を構成しているが、これが、第2環状溝150の中に配置される一つのOリングとの組合せにおいて、一つのホールド・ポジションが存在する場合には、第1部分110における第2部分140の保持強度を決定的に保証するようになっている。
さて図3には、一つの断面図で差込み式接続配列100の第1実施形態による第1部分110が単独で示されている。この第1部分110は、一つのカバー底部112と一つのカバー・カラー部114とからなっている。カバー・カラー部114は、既に図1に描かれているように第1環状溝120を有している。この第1環状溝120は、そこでは第1溝輪郭形状125を構成しており、これが、一つのホールド・ポジションが存在する場合には、第1部分110内の第2部分140の保持強度を決定的に保証するようになっている。
図4には、一つの断面図でこの差込み式接続配列100の第1実施形態における第2部分140の第2環状溝150の一つの詳細図が示されている。この図には、図1および図2に既に描かれている第2環状溝150および第2溝輪郭形状155が詳細に描かれている。そこでは、とりわけこの溝輪郭形状155が、傾斜した溝底460により非対称であることを確認することができる。
図5には、一つの断面図で差込み式接続配列100の第1実施形態における第1部分110の第1環状溝120の一つの詳細図が示されている。第1環状溝120と第1溝輪郭形状125とを有する第1部分110のカバー底部112とカバー・カラー部114は、図1および図3に既に描かれており、また図5には第1部分110のこれらの特徴の一つの詳細な図が示されるが、そこでは一つの拡大断面図の中に細部Xが示されている。
図5から明らかであるように、第1溝輪郭形状125も同様に一つの傾斜した溝底560を有しているために、これも同様に非対称である。それ以外にも、カバー・カラー部114に設けられた一つの挿入斜面570を確認することができる。それにより差込み式接続配列100の組付けを簡素化している。それ以外にも、第1部分110の第2部分140に対する軸方向Aへの相対的な変位によって、図1に描かれている第2ポジション(封止するロック・ポジション)への第1ポジションP1(前記ホールド・ポジション)の手動式移行も容易になる。
図6には、一つの断面図で、好適には作動用に設けられたロック・ポジションとしての第2ポジションP2にあるときの、差込み接続配列600の第1実施形態の一つの第1変形例が示される。第1部分610は、一つの挿入斜面625が備えられた一つの突起620を有しており、そこでは一つの第1環状溝630が、一つのフック状の稜線部640により突起620から仕切られているように構成されている。第1環状溝630の第1溝輪郭形状633は、このフック状の稜線部640から突起に向かって切り立つように延びる傾斜した一つの第1溝底634を有しており、またこの第1溝底634はさらにそれに追加して一つの隆起部635を有している。一つの第2の稜線部637により、第1部分の第1環状溝と一つの周縁部638とが互いから仕切られている。
第2部分650は、差込み式接続配列600の第1部分の軸方向Aに第2部分に向かう軸方向運動を制限する、すなわち差込み式接続配列600を軸方向Aに制限する、一つの当接部660を有している。さらにその上に第2部分650は、傾斜した一つの第2溝底674を有する一つの第2輪郭形状673が備えられた一つの第2環状溝670を有している。第1および第2環状溝630、670により形成される、第1および第2の溝輪郭形状633、673により限定される一つの凹所の任意の溝容積は、合計して、第2ポジションにおける変形後の弾性接続配列要素680の任意の容積よりも小さくなっている。特に第1ポジションP1における変形後の弾性接続配列要素680の任意の容積は、第2ポジションP2における変形後の弾性接続配列要素680の任意の容積よりも、第2環状溝670により形成され、第2溝輪郭形状673により限定される一つの凹所の任意の溝容積を大幅に上回って突出している。特に第2ポジションP2における弾性接続配列要素680の断面は、第1ポジションP1における断面よりも楕円形である−これは、図7/図8または図9Aと、図6または図9Fとを比較すると明らかである。図6にも、また図9Fにも示される第2ポジションにおいては、傾斜した第1および傾斜した第2溝底633、673間で弾性接続配列要素680が弾性変形することによって、第1部分610が一つの保持圧力を受け、またそれに伴い径方向Rの一つの保持力Frを受けることになるが、そこでは、第1および第2環状溝630、670により形成される一つの総合溝の環状溝断面が、この突起620から先細になっており、その際には溝底がこの突起620からそれぞれ互いに向かって延びており、また突起と当接部とが互いに接触した状態となっている。
第2溝輪郭形状673は、一つの第1エッジ675をまたいで支持部660から仕切られ、また一つの第2エッジ677により、第2部分650のさらにもう一つの周縁部678から仕切られているが、この周縁部678はさらにもう一つの挿入斜面679を有している。
第1部分610と第2部分650との間には、それらの環状溝630、670の中に、一つのOリング680が配置されている。突起620と支持部660、および周縁部638とさらにもう一つの周縁部678は、互いに接触した状態にある。
Oリングが、傾斜した第1溝底634と傾斜した第2溝底674とフック状の稜線部640の間で弾性変形されることによって、図6には描かれていない差込み式接側配列600の一つの円筒状の配列の内部には、第1および第2部分610、650間に一つの保持圧力および一つの当接圧力が存在し、またそれに伴い径方向Rの一つの保持力Frおよび軸方向Aの当接力Faが相応に存在することになる。挿入斜面625を備えた突起620の軸方向長さにより、フック状の稜線部640による弾性変形が生じるようになっている。突起620のこの軸方向長さの結果として、フック状の稜線部640は、第1エッジ675を越えて第2環状溝670の中に突出するようになっている。
当接圧力および当接力Faは、差込み式接続配列600にとり、これが高圧下で利用されるケースに関しては有利であるが、それによりOリング680がなければ第1および第2部分610、650を互いから切り離して、それにより差込み式接続配列600の切離しを来しかねないような大きな力が、同じ一つの方向に作用することになる。
保持圧力および当接圧力により、両方の部分610、650は互いに対して位置を固定されており、Oリング680を破壊しない限り、これらを互いから切り離すことは不可能である。フック状の稜線部640がOリング680の後方にパチンと音を立ててスナップイン式にはまり込むことによって、特に部材の作動用に設けられている、両部分610、650の互いに対する一つの封止するロック・ポジションである一つの第2ポジションが存在することがはっきりと分かるようになっている。この第2ポジションにおいては、傾斜した第1および傾斜した第2溝底634、674とフック状の稜線部640との間でOリング680が弾性変形することによって、第1部分610が径方向Rの一つの保持力Frと軸方向Aの一つの当接力Faを受け、その際にはこの当接力により突起と当接部とが互いに対して押し付けられるような、軸方向長さを突起620は有している。
図7には、一つの断面図で、既に図6に示したものと同じではあるが、しかし図6のものとは異なり、工場側での組付けに先立ち備えられる一つの第3ポジションにあるときの、差込み式接続配列600の第1実施形態の一つの第1変形例が示されている。オプションとして、部材が第1ポジションに入った状態となる前に、特に一つのOリング680の形態をとる一つのシール兼保持要素を、一つの暫定的なホールド・ポジションの第3ポジションP0においては一つの総合溝の第2環状溝670だけの中に配置することにより、この第3ポジションP0がもたらされるようになっている。
第1部分610および第2部分650は、既に図6の範囲内で説明したように形成されている。Oリング680は、第2環状溝670の中だけに配置されている。Oリング680は、図示の第3ポジションにおいては、第1部分610の挿入斜面625と、傾斜した第2溝底674を有する第2溝輪郭形状673とによって弾性変形され、それによりこの第3ポジションP0における一つの保持圧力をもたらしているが、この保持圧力により、径方向Rに作用する保持力Frに基づいて、両部分610、650の互いに対する軸方向の位置固定が生じることになる。そのような第3ポジションP0は、工場側での組付けに先立ち備えられる、両部分610、650の互いに対する暫定的なホールド・ポジションであるとみなすことができる。さらにその上に図7においては、Oリング680が、弾性変形により軸方向Aに対して横向きに位置する一つの径方向Rに生じる一つの断面領域を有しており、その延びが大きい方の部分は突起620の挿入斜面625により限定されており、またその延びが小さい方の部分710は、フック状の稜線部640の後方の第1環状溝630の中に突出している。
しかしながらこのケースでは、以下に説明する二通りの変形例とは異なり、突起620のフック状の稜線部640は、第2環状溝670の中だけでOリング680にはめ込むようにするために、挿入斜面625の終端部に設けられている。それにより、既に大変良好なシール機能のほかにも、とりわけ良好な保持機能ももたらしており、またそこではOリング680を破壊しない限り、第1および第2部分610、650を互いから切り離すことは不可能となっている。
図8には、工場側での組付けに先立ち備えられる第3ポジションP0にあるときの、差込み式接続配列800の第1実施形態の第2変形例の一つの断面図が示されている。オプションとして、部材が第1ポジションに入った状態となる前に、特に一つのOリング830の形態をとる一つのシール兼保持要素を、一つの暫定的なホールド・ポジションのこの第3ポジションP0においては一つの溝全体の第2環状溝850だけの中に配置することにより、この第3ポジションP0がもたらされるようになっている。
図示されているのは、一つの第1環状溝820と一つの第1溝輪郭形状825とを有する一つの第1部分810である。さらにその上に、第2環状溝850と第2溝輪郭形状855とを有する一つの第2部分840を確認することができる。この第2環状溝850の中には、一つのOリング830の形態をとる弾性接続配列要素としての一つのシール兼保持要素が、差込み式接続配列800の第1部分810と第2部分840との間に配置されている。図示される第1部分810、Oリング830および第2部分840の互いに対する相対的なポジションは、図7の枠内で既に解説したように、差込み式接続配列800の互いに対する一つの第3ポジションを形成している。そこでは、Oリング830が弾性変形することによって発生する、Oリング830を第1部分810の一つの挿入斜面815に対して押し付ける一つのプレス圧力により、径方向Rに作用する保持力Frに基づいて、両部分810、840の互いに対する軸方向の位置固定を引き起こす一つの保持圧力がもたらされ、またそれに伴いこの第3ポジションP0において与えられる保持強度がもたらされることになる。挿入斜面815は、一つのフック状の稜線部827により第1環状溝820から仕切られている。第1部分810も、また第2部分840も円筒状に構成されて、差込み式接続配列800の組付けを簡素化する挿入斜面815、845を有している。
しかしながらこのケースにおいては、第1変形例とは異なり、第2溝輪郭形状855の一つの側壁と概ね面一な密閉が行われるように、フック状の稜線部827が設けられている。それによりもたらされるのは、適度なシール機能だけであり、とりわけ限定的ながらも良好な保持機能がもたらされることになるが、しかし第1および第2部分810、840は、Oリング830を破壊することなく、なおも互いから切り離すことができるようになっている。
さて図9には、本発明のコンセプトによる方法について、図8に描かれている第1実施形態の第2変形例による差込み式接続配列800が、工場側での組付けに先立ち備えられる一つの第3ポジション(P0)から、中間位置(P0.1、P0.2、およびP0.3)および第1ポジション(P1)の一つのホールド・ポジションを経て、第2ポジション(P2)の一つの封止するロック・ポジションに移行される際の、第1および第2部分の互いに対する相対的なポジションの順序に関するポジション推移の一つの概略図が、第2部分の一つの第2環状溝の中の一つのOリングの形態をとる一つのシール兼保持要素とともに示されている。すなわち、工場側での組付けに先立ち設けられるポジションと、ホールド・ポジションとして構成された一つの第1ポジションと、部材の作動用に設けられた一つの封止するロック・ポジションの一つの第2ポジションとの間での、第1および第2部分810、840の互いに対する相対的なポジションが示される。この移行工程は、手動式、半自動式(すなわち手動式および自動化方式)または自動化方式で行われてもよい。以下ではこれらのポジションについて説明する。
図9Aには、図7および図8の範囲内で既に図示され、説明した、工場側での組付けに先立ち設けられる第3ポジションが示されている。はっきりと確認することができるように、Oリング830は、軸方向Aに対して横向きに位置する一つの径方向Rに、弾性変形により生じる一つの断面領域を有しており、その延びが小さい部分は、ポジションP0においては、フック状の稜線部827の後方の第1環状溝820の中にはまだ突出しておらず、またその延びが大きい方の部分は、第1部分810の挿入斜面815により限定されている。
図9Bから図9Dからの中間ポジションP0.1、P0.2およびP0.3には、第1部分が第2部分に対して方向Aにどのように相対的に変位されるかが分かりやすく示されるが、その際にOリング830は、好適には手動式および/または自動化方式による変位に対応して弾性変形するようになっている。そこでは、この変位がどのようにOリング830の軸方向Aに対して横向きに位置する径方向Rの延びが最大となっている断面領域にも変位をもたらすのかについても、確認することができる。さらにその上に、弾性変形により生じるOリング830の断面領域の延びが、フック状の稜線部827の後方の第1環状溝820の中の方が小さくなっており、また断面領域の延びが大きい方の部分が、第1部分810の挿入斜面815により限定されていることも確認することができる。
図9Eには、特に輸送用に設けられる、両部分810、840の互いに対する一つのホールド・ポジションである、一つの第1ポジションが示されている。既に図6の範囲内で説明したように、第1部分810は一つの突起を有しており、そこでは第1環状溝820が、一つのフック状の稜線部827によりこの突起から仕切られているように構成されている。それによりOリング830は、フック状の稜線部827と、第2環状溝850に構成された第2溝輪郭形状855の一つの傾斜した第2溝底955との間で、弾性変形により構成される径方向Rの一つの保持力Frを受けることになる。このOリング830の弾性変形は、そこでは、Oリング830が、弾性変形により生じる一つの軸方向Aの断面領域を有しており、その延びが最大となっている部分が第1環状溝820の中に構成されているように、構成されている。それにより両部分810、840は、軸方向Aの一つの当接力Faも受けることになる。したがって図9Eに示されるポジションにおいては、図9Aから図9Dに示されるポジションとは対照的に、両部分810、840の切離しが、Oリング830の破壊を伴う場合に限り行われるようになっている。本発明の好ましい実施形態において、この第1ポジションと呼ばれるホールド・ポジションは、いずれにせよ部分的には既にシーリング機能を示すようになっている。
両部分810、840の変位は、Oリング830が第2環状溝850の中にスナップイン式にはまり込んで、図9Fに描かれるように、一つの高信頼度の封止するロック・ポジションとしての、部材の作動用に設けられる一つのポジションに入ると終了する。そこに図示されているポジションは、高信頼度の封止するロック・ポジションであって、このポジションにおいてはOリング830が第1環状溝820の中にも、また第2環状溝850の中にも配置されている。図6の枠内で既に解説したように、第1部分810は、Oリング830の弾性変形によって、傾斜した第1および第2溝底925、955により、さらにはフック状の稜線部827により、径方向Rの一つの保持力Frも、また軸方向Aの一つの当接力Faも受けるようになっている。
図9にはさらにその上に、差込み式接続配列800の第1実施形態のこの第2変形例による、第1溝輪郭形状825および第2溝輪郭形状855に存在する機能が分かりやすく示されている。第2部分840の第2溝輪郭形状855は、Oリング830を保持して、図9Eのホールド・ポジションから第1部分810を押し出すためにも、また図9Fの封止するローク・ポジションから第1部分810を引き出すためにも、抵抗が形成されるように構成されている。第1溝輪郭形状825は、封止するロック・ポジションへのスナップイン式のはまり込みも、また封止するロック・ポジションから第1部分810を引き出すための抵抗も支援するように構成されている。第1溝輪郭形状825および第2溝輪郭形状855の幾何学的な造形は、この機能に対応するように、具体的には第1部分810の一つの周縁部が、第2部分840の一つの周縁部に対して相対的に、基本的には概ねフックオン式の形状を有しているように実施されている。
この場合は、第1部分810の第2部分840に対する手動式での相対的な変位を許容する一方で、それにもかかわらずその弾性構造が一つの押圧力を受けるために十分なクリアランスが、第1溝輪郭形状825および第2溝輪郭形状855によりOリング830の使用に供されることになる。
図面に示される全ての実施形態において、第1および第2部分はいずれも、同じ一つの剛直な材料から形成されている。図示されない一実施形態においては、第1および第2環状溝が同じ一つの弾性材料から形成されている。それによりOリングと第1部分間およびOリングと第2部分間に、剛直な環状溝の場合に存在する接触面積よりも大きな接触面積を達成している。それにより、封止するロック・ポジションが存在するような場合には、Oリングのシール機能が確実に提供されることを支援することができる。
100,100’ 差込み式接続配列、部材
110,110’ 第1部分、モータ・ケースの部分(ジャケット管)
112 カバー底部
114 カバー・カラー部
120 第1環状溝
125 第1溝輪郭形状
130 Oリング
140,140’ 第2部分、モータ・ケースのさらに別の部分
150 第2環状溝
155 第2溝輪郭形状
160 管路
460 第2溝輪郭形状の傾斜した溝底
560 第1溝輪郭形状の傾斜した溝底
570 挿入斜面
600 第1変形例の差込み式接続配列
610 第1変形例の第1部分
620 突起
625 第1変形例の第1部分の挿入斜面
630 第1変形例の第1環状溝
633 第1変形例の第1溝輪郭形状
634 第1溝底
635 隆起部
637 第2稜線部
638 周縁部
640 フック状の稜線部
650 第1変形例の第2部分
660 支持部
670 第1変形例の第2環状溝
673 第1変形例の第2溝輪郭形状
674 第2溝底
675 第1エッジ
677 第2エッジ
678 さらに別の周縁部
679 第2部分のさらに別の挿入斜面
680 第1変形例のOリング
710 延びが大きい方の部分
800 第2変形例の差込み式接続配列
810 第2変形例の第1部分
815 第2変形例の第1部分の挿入斜面
820 第2変形例の第1環状溝
825 第2変形例の第1溝輪郭形状
827 第2変形例のフック状の稜線部
830 第2変形例のOリング
840 第2変形例の第2部分
845 第2変形例の第2部分の挿入斜面
850 第2変形例の第2環状溝
855 第2変形例の第2溝輪郭形状
925 第2変形例の第1溝底
955 第2変形例の第2溝底
A 軸方向
R 径方向
P0 第3ポジション
P0.1,P0.2,P0.3 中間ポジション
P1 第1ポジション、ホールド・ポジション
P2 第2ポジション、ロック・ポジション
Fr 保持力
Fa 当接力

Claims (13)

  1. 部材用の差込み式接続配列(100)であって、一つの第1部分(110)および一つの第2部分(140)を有しており、前記第1部分(110)に配設される一つの第1環状溝(120)内に一つの第1溝輪郭形状(125)が備えられ、また前記第2部分(140)に配設される一つの第2環状溝(150)内に一つの第2溝輪郭形状(155)が備えられており、前記第1部分(110)および前記第2部分(140)が、
    − 前記第2環状溝(150)内の、前記第1部分(110)と前記第2部分(140)との間に配置される一つの弾性接続配列要素(130)を介して、
    − 一つの第1ポジション(P1)においては、互いに対して定位置に保持されるホールド・ポジションをとることが可能であるとともに、
    − 一つの軸方向(A)に沿って、一つの第2ポジション(P2)に移行可能であり、前記第2ポジションが、流体の侵入を抑止するロック・ポジションであり、
    − 前記第1部分(110)が、一つの第1周縁部において、一つの挿入斜面(625)を有する突起(620)および該突起(620)に向かって傾斜して延びる一つの傾斜した第1溝底(634)を有しており、ならびに
    − 前記第2部分(140)が、該差込み式接続配列(100)の前記第1部分(110)の軸方向(A)に前記第2部分(140)に向かう軸方向運動を制限する当接部(660)と、前記第2溝輪郭形状(155)において、一つの傾斜した第2溝底(460)とを有し、
    前記第2ポジション(P2)においては、前記傾斜した第1および第2溝底(634,67)の間で前記弾性接続配列要素(130)が弾性変形することによって、前記第1部分(110)が径方向(R)の少なくとも一つの保持力(Fr)を受けるとともに、前記第1および第2環状溝(120,150)から形成される空間の断面形状が前記突起(620)から先細になっており、前記第1および第2溝底(634,674)が、前記突起(620)から互いに向かって延びており、また前記突起(620)と前記当接部(660)とが互いに接触した状態となっていること
    を特徴とする差込み式接続配列(100)。
  2. 前記弾性接続配列要素(130)が、Oリングとして形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の差込み式接続配列(100)。
  3. 前記第1部分(110)および前記第2部分(140)がいずれも円筒状に構成されているか、または一つの円筒状の周縁部(638,678)を有していることを特徴とする、請求項1または2に記載の差込み式接続配列(100)。
  4. 前記第1ポジション(P1)において変形された弾性接続配列要素(130)の容積が、前記第2ポジション(P2)において変形された弾性接続配列要素(130)の容積よりも上回っていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載の差込み式接続配列(100)。
  5. 前記第1部分(110)が、前記突起(620)および一つのフック状の稜線部(640)を有しており、前記第1環状溝(120)が、前記フック状の稜線部(640)により前記突起(620)から仕切られているように構成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載の差込み式接続配列(100)。
  6. − 前記第1ポジション(P1)においては、一方では前記フック状の稜線部(640)および/または前記挿入斜面(625)と、他方では前記第2部分(140)の前記傾斜した第2溝底(460)との間で前記弾性接続配列要素(130)が弾性変形することによって、前記第1部分(110)が少なくとも一つの保持力(Fr)を受けること
    を特徴とする、請求項5に記載の差込み式接続配列(100)。
  7. 前記弾性接続配列要素(130)が、前記第1ポジション(P1)における前記弾性変形により前記軸方向(A)に対して横向きに位置する一つの径方向(R)に生じる一つの断面領域を有しており、その延びが小さい方の部分が、前記突起(620)の前記挿入斜面(625)により限定されており、その延びが大きい方の部分が、前記フック状の稜線部(640)の後方で前記第1環状溝(630)の中に突出すること
    を特徴とする、請求項5又は請求項5を引用する請求項6に記載の差込み式接続配列(100)。
  8. 前記第2ポジション(P2)においては、前記傾斜した第1および前記傾斜した第2溝底(634,674)と前記フック状の稜線部(640)との間で前記弾性接続配列要素(130)が弾性変形することによって、前記第1部分(110)が径方向(R)の少なくとも一つの保持力(Fr)と軸方向(A)の一つの当接力(Fa)を受け、その際には一つの保持圧力により、とりわけ前記第1および第2部分が互いに対して押し付けられる、ならびに/または一つの当接力により、前記突起(620)および前記当接部(660)が互いに対して押し付けられるように前記突起(620)が軸方向長さを有することを特徴とする、請求項5又は請求項5を引用する請求項6若しくは7に記載の差込み式接続配列(100)。
  9. 一つの第3ポジション(P0)においては、前記第1および前記第2部分(110,140)が互いに対して一つの暫定的なホールド・ポジションを有しており、前記ホールド・ポジションでは、前記挿入斜面(625)と前記傾斜した第2溝底(674)との間で前記弾性接続配列要素(130)が弾性変形することによって、前記第1部分(110)がとりわけ一つの保持力を受けるとともに、前記変形が前記フック状の稜線部(640)の作用から免れていることを特徴とする、請求項5又は請求項5を引用する請求項6〜のいずれか一つに記載の差込み式接続配列(100)。
  10. 前記第1部分(110)が、前記第2ポジション(P2)により与えられる前記封止するロック・ポジションにおいて前記第2部分(140)を気密に封止する一つのカバーの一つの部分であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一つに記載の差込み式接続配列(100)。
  11. 前記第2ポジション(P2)により与えられる前記封止するロック・ポジションにおいて、ガスの搬送に前記部材を利用可能であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一つに記載の差込み式接続配列(100)。
  12. 請求項1〜11のいずれか一つに記載の差込み式接続配列(100)を有している、一つのモータ・ケースと一つのコンプレッサの一つのクランクケースとが備えられた部材(100’)において、前記差込み式接続配列(100)の前記第1部分(110)が一つのモータ・カバーとして、また前記第2部分(140)が一つのモータ・ケースとして構成されている、部材(100’)。
  13. 請求項1〜12のいずれか一つに記載の差込み式接続配列(100)の準備のための方法において、
    − 一つの第1部分(110)の、一つの第1環状溝(120)を備えて構成された一つの受入れ部を、一つの第2部分(140)のアタッチメントの上に、一つのホールド・ポジションの一つの第1ポジション(P1)へ係合式に載置するステップ、または
    前記第2部分(140)の、一つの第2環状溝(150)を備えて構成された一つのアタッチメントを、前記第1部分(110)の一つの受入れ部の中に一つのホールド・ポジションの前記第1ポジション(P1)へ係合式に設置するステップ、
    − 前記差込み式接続配列(100)を一つの封止するロック・ポジションの前記第2ポジション(P2)に移行させるために、前記第1部分(110)および前記第2部分(140)を一つの軸方向(A)に沿って互いに向かって軸方向に移動させるステップ、
    − 前記差込み式接続配列(100)が前記第1ポジション(P1)に入った状態となる前に、
    − 一つの暫定的なホールド・ポジションの一つの第3ポジション(P0)において、Oリング(130)の形態で、一つの総合溝の前記第2環状溝(150)だけの中に配置するステップ
    を有する方法。
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