JP6860855B2 - 画像形成装置、及び二次転写部材の駆動制御方法 - Google Patents
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Description
これにより、中間転写ベルトと記録材の速度差に起因する画像倍率(画像の倍率変動)を抑制できるとされている。
図1は、本実施形態に係るプリンタ200の概略構成図である。
以上、Y用のプロセスユニット100Yについて説明したが、M,C,K用のプロセスユニットにおいても、同様にして感光体ドラム1M,C,Kの表面にM,C,Kトナー像が形成される。
ここで、中間転写ベルト2を挟んで二次転写対向ローラ5と反対の側には、二次転写ローラ8を含む二次転写ユニット10を備えている。
二次転写ユニット10は、カム32の回転で二次転写部下流側にある支点43を中心に回転可能に支持され、二次転加圧バネ44の引張りバネ荷重により、二次転写ローラ8が中間転写ベルト2を介して二次転写対向ローラ5に押し当てられるように配置されている。
中間転写ベルト2のベルトループ内の二次転写対向ローラ5には、電源によってトナーと同極性の二次転写バイアスが印加されている。一方、ベルトループ外の二次転写ローラ8は接地されている。これにより、二次転写ニップ内に二次転写電界が形成されている。
画像形成に並行して、給紙カセット20から給紙ローラ18により用紙19を繰り出し、分離ローラ17で1枚に分離した後、用紙搬送路54に入れ、搬送ローラ16で搬送してレジストローラ対9に突き当てて止める。あるいは、手差し給紙部50に設けられた手差しトレイ51上から用紙19を手差し給紙ローラ52で繰り出し、手差し給紙路53を介して用紙搬送路54に入れ、レジストローラ対9に突き当てて止める。
ここで、定着装置60のヒーターはIHコイルを用いたものでなくても良く、熱ローラ対で構成された方式であっても良い。
印刷ジョブが投入されると、駆動モータで中転駆動ローラ3を回転駆動して他の支持ローラを従動回転させ、中間転写ベルト2を回転駆動させるとともに、これとほぼ同時に別の駆動モータで二次転写ローラ8を回転駆動させる。
また、これらとほぼ同時に個々のプロセスユニット100において、感光体ドラム1を回転して各感光体ドラム1Y,C,M,K上にそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の色別情報を用いて露光、現像し、単色のトナー画像を形成する。そして、中間転写ベルト2の移動とともに、各単色のトナー画像を感光体ドラム1Y,C,M,K上から中間転写ベルト2上へ順次転写して、中間転写ベルト2上に4色重ね合わせトナー像、つまり合成カラー画像を形成する。
運搬・設置時の振動や、用紙トレイの開け閉め、温度変化や経年変化等、種々の要因で、各色の画像形成部そのものの位置や、各画像形成部を構成する感光体ドラム等に位置的な変動が生じ、中間転写ベルト上の画像のレジずれ(色ずれ)が発生するおそれである。
このような中間転写ベルト上の画像のレジずれを抑制するために、例えば特許文献2には次のようなフルカラープリンタが記載されている。
中間転写ベルト上に所定のタイミングでシェブロンパターンと呼ばれるレジずれ検出用パターンを形成し、このレジずれ検出用パターンを画像位置検出器(本実施例では画像位置検出器91)によって検出して、各画像形成部で形成される画像のレジずれ量を求めて補正する。その後、所望のカラー画像を形成するように構成されている。
このように、各画像形成部で形成される画像のレジずれ量を求めて補正後、所望のカラー画像を形成するものが、現在、一般的である。このような構成により、副走査方向の倍率誤差は中間転写ベルト上での画像倍率誤差はほぼない状態に補正されている。
一般に、二次転写ローラとしてゴム被覆したものが用いられていることが多い。このため、製品出荷時に倍率誤差がないように二次転写部の速度設定をしたとしても、環境温度が変化したとき、低温時は二次転写ローラのローラ直径が縮んで用紙搬送速度が遅くなって画像が副走査方向に縮んでしまい、副走査方向の倍率誤差が発生してしまう。一方、高温時は二次転写ローラのローラ直径が膨張して用紙搬送速度が速くなって画像が副走査方向に伸びてしまい、副走査方向の倍率誤差が発生してしまう。
図2は、二次転写部の設定線速に対する画像倍率誤差、中間転写ベルト2と用紙速度の速度比の一例の説明図である。なお、図2に示す例は用紙19として用紙厚さ90[μm]のものを用いて実験、解析を行っている。また、画像倍率誤差の値は、中間転写ベルト2上の画像に対する用紙19上の画像倍率であり、定着後の用紙の収縮の影響を排除している。二次転写部における二次転写ニップ内の中間転写ベルト2、用紙19の表面速度は計測できないため、シミュレーションによる計算値である。また、図2の縦軸は用紙19の倍率誤差、速度比(%)であり、横軸は中間転写ベルト2の線速に対する二次転写ローラ8の線速差(%)
特許文献1に記載されたように、二次転写ニップ内の中間転写ベルト2と用紙19の表面速度が合うように二次転写部の用紙19の搬送速度を設定する(以下、適宜、特許文献1に記載の方法で設定するという。)には、図2に示す例では次のようにする必要がある。
図2に細い破線で示す近似直線から中間転写ベルト2に対する二次転写ローラ8の速度差を約−0.8[%]とする必要である。このため、特許文献1に記載の方法で設定する場合、画像倍率は理想値よりも大きく縮んでしまう。
図3は、二次転写部の設定線速に対する画像倍率誤差、中間転写ベルト2と用紙速度の速度比の他の例の説明図である。そして、図3(a)が用紙19として用紙厚さ140[μm]のものを、図3(b)が用紙19として用紙厚さ250[μm]のものを用いて実験、解析を行ったものである。また、画像倍率誤差の値は、図2に示した例と同様に、中間転写ベルト2上の画像に対する用紙19上の画像倍率であり、定着後の用紙19の収縮の影響を排除している。また図2に示した例と同様に、二次転写部に形成される二次転写ニップ内の中間転写ベルト2、用紙19の表面速度は計測できないため、シミュレーションによる計算値である。
以下、二次転写部上流側の中間転写ベルト2上の画像から二次転写部下流側の用紙19上の画像までの搬送速度と画像倍率の変化のメカニズムについて説明する。
図4に示すB地点における中間転写ベルト2上の画像がC地点に移動したとすると、BからCに移動するとき図5図中、IIで示すように搬送速度が速くなるので、中間転写ベルト2表面と用紙19の表面の速度差分だけ画像が伸びる。
図4に示すC地点における用紙19上の画像がD地点に移動したとすると、CからDに移動するとき図5図中、IIIで示すように搬送速度が遅くなるので、用紙19と共に画像が縮むことになる。
特許文献1に記載の方法で設定する場合、二次転写ニップ外からニップ内への移動時に発生する中間転写ベルト2の伸縮、ニップ内からニップ外への移動時に発生する用紙の伸縮を考慮していないことになる。このため、用紙19の用紙厚が厚くなり、用紙19の伸縮の影響が大きくなると、倍率誤差に対する乖離が大きくなってしまう。
そして、周囲の環境が変化し、二次転写ローラ8のゴム部が伸縮した場合、それに応じて二次転写ニップの圧力が変化し、用紙搬送速度が変化するため、そのときの二次転写部下流側の用紙搬送速度を検出できれば、画像倍率誤差を把握できることになる。
以下、本実施形態のプリンタ200の特徴的な構成、動作、及び作用・効果について複数の実施例を挙げ、図を用いて説明する。
本実施例は、上述したメカニズム解析結果から、中間転写ベルト2の搬送速度と二次転写部下流側の用紙19の搬送速度の、それぞれの計測結果から両者が等しくなるように二次転写部の搬送速度を設定するものである。
図6は、本実施例のプリンタ200の特徴的な構成の概略説明図、図7は、中間転写ベルト2の駆動制御に係るブロック図、図8は、用紙19の用紙速度算出に係るブロック図である。
図6に示すように、中間転写ベルト2を張架する従動ローラ7のローラ軸に第一ロータリエンコーダ94を設置して従動ローラ7の回転速度(角速度)を計測し、第一駆動制御装置92を用いて計測結果が速度指令値となるようにフィードバック制御を行っている。
すなわち、第一ロータリエンコーダ94を中間転写ベルト2の線速を検出するベルト線速検出手段として機能させ、第一駆動制御装置92を用いて計測結果が速度指令値となるように中間転写ベルト2の線速をフィードバック制御している。
本実施例では、図7に示すように第一ロータリエンコーダ94の計測値が第一駆動制御装置92の駆動指令部127に入力されると、速度指令値との差分を打ち消すような電圧指令値を駆動ドライバ131に出力してモータ132を駆動する。そして、中転駆動ローラ3を回転させる。
中間転写ベルト2の無端移動にともなって、第一ロータリエンコーダ94のコードホイールが回転し、コードホイールの外縁部に形成されている放射状のスリット部が移動する。この移動により、第一ロータリエンコーダ94に設けられた透過型フォトセンサの対向する発光素子と受光素子の間で光が周期的に透過したり、遮断されたりすることを検出し、中転駆動ローラ3の回転角速度が把握されて計測値(Hi/Low信号)が出力される。
この演算により、中間転写ベルト2を所定の線速で回転駆動するときの速度指令値との差分を打ち消すような電圧指令値を駆動ドライバ131に出力してモータ132を駆動するフィードバック制御を行う。
ここで、上述したローラエンコーダのより具体的な構成例(従来例)としては、特許文献3の段落0049〜段落0053に記載の構成例等を挙げることができるため、ローラエンコーダのより具体的な説明は省略する。上述したローラエンコーダのより具体的な構成例については、特許文献3の上述した該当箇所を参照されたい。
ここで、二次転写ローラ8への第二ロータリエンコーダ95の設置が難しい場合は、二次転写部の駆動モータと二次転写ローラ8の間にある駆動力を伝達する回転軸に設置しても良い。その他、第二駆動制御装置93の構成、ローラエンコーダの詳細は中間転写ベルト2で用いた構成と同様なものを用いることができるため省略する。
図8に示すように、記録材速度検出手段である用紙速度検出装置は、通過検知センサ96及び用紙速度算出装置99により、用紙19の先端部が通過してから後端部が通過するまでの時間を計測する。具体的には、予め用紙速度算出装置99のメモリ98に格納された用紙19の長さ情報と、通過検知センサ96で検知した通過時間から用紙19の速度をマイクロプロセッサ97で算出し、外部インターフェース140に用紙速度情報を受け渡す。ここでは、プリンタ200の本体上部に設けられたタッチパネル210上に計測された用紙速度情報を表示できるように、その速度情報に基づいて操作者が二次転写部での用紙19の搬送速度の設定値(二次転写ローラ8の駆動速度)を変更できるようにしている。
従来の画像形成装置では、ベルト線速検出手段の検出結果に基づいて中間転写ベルトの線速を制御していても、印刷する記録材が異なる場合や周囲の環境変化等によって二次転写部における記録材の搬送速度が変化し、画像倍率に誤差が生じる場合があった。
特に、二次転写部に形成される二次転写ニップ内の中間転写ベルトと二次転写部材の表面速度の差が小さくなるように、二次転写部材の回転駆動速度を設定する構成では、次の理由により、想定している画像倍率と実際の画像倍率との乖離が大きくなる場合があった。二次転写部に形成される二次転写ニップ内からニップ外、あるいはニップ外からニップ内に移動する際の中間転写ベルトや記録材の伸縮を考慮していないためである。
これにより、厚みや紙種が異なる用紙19の印刷時、ニップ圧変化、周囲の環境変化等があても、中間転写ベルト2の線速と、二次転写部の用紙搬送方向下流側を搬送される用紙19の速度との速度差を、所望の画像倍率が得られる速度差に設定(調整)できる。
よって、異なる用紙19の印刷時、ニップ圧変化、周囲の環境変化等があったとしても、二次転写部で生じる画像倍率の誤差を低減できるプリンタ200を提供できる。
しかしながら、特許文献4に記載の画像形成装置は、二次転写部の用紙搬送手段として、二次転写ローラを内接する二次転写ベルトを用いた構成である上に、用紙搬送速度を調整するための速度検出手段が、二次転写ベルトの移動速度を検出するものである。
上述したように、画像倍率の誤差は二次転写ニップ外における中間転写ベルトと用紙の速度比で表現できるとともに、二次転写部材と用紙の速度がそもそも異なっていることが発明者らの実験及び解析からわかった。
特に記録材として用いる用紙の用紙厚が厚くなればなるほど、その差が顕著になってしまう。
したがって、用紙19の速度自体を検知しなければ、画像倍率の誤差を低減することが困難であり、特許文献4に記載の画像形成装置では、二次転写部で生じる画像倍率の誤差を十分に低減することができない。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
印刷する用紙19上の画像倍率の誤差を低減するためには、中間転写ベルト2上のトナー画像の画像倍率が等倍の場合、用紙19に二次転写されるトナー画像の画像倍率も等倍にする必要がある。
このような場合、中間転写ベルト2の線速と二次転写部の用紙搬送方向下流側を搬送される用紙19の速度とが等しくなるように、二次転写ローラ8による用紙19の搬送速度を設定することで、画像倍率の誤差を効率良く低減できる。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
ベルト線速検出手段として第一ロータリエンコーダ94を用いることで、中間転写ベルト2の線速を低コストで検出できる。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
用紙19の厚さや周囲の環境等が変わったとしても、常に二次転写部の下流側の用紙19の速度を把握(検出)することができる。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
二次転写部におけるプレ転写や転写不良を抑制できるとともに、二次転写部の構成を簡略化できる。
そして、このプリンタ200の二次転写ローラの駆動制御方法は、上述した構成で用いられる二次転写ローラ8の駆動制御方法を採用している。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
上述した構成で用いられる二次転写ローラ8の駆動制御方法と同様な効果を奏することができる二次転写部材の駆動制御方法を提供できる。
本実施例は、上述した実施例1と、ベルト線速検出手段に係る構成のみ異なる。
したがって、本実施例の以下の説明では、実施例1と同様な構成、動作、作用・効果については、適宜、省略して説明する。また、構成部材等に付す符号についても、特に区別する必要が無い限り、同一の符号を付して説明する。
図9は、本実施例のベルト線速検出手段の概略説明図である。
ここで、上述した位相差算出手段とマークカウンタは、図9に示すように第一駆動制御装置92の駆動指令部127に有したメモリ129に記憶されたプログラムに基づいて、マイクロプロセッサ128上で演算を行うことで実現される。また、図9に示す例では、中転駆動ローラの回転軸の一端側には、駆動ギア135が設けられ、モータ132の出力軸に設けられた出力ギアと噛み合うことで、モータ132の回転駆動力が伝達される。
そして、マークカウンタでカウントしたマークカウンタ値と位相差算出手段の算出結果に基づいて中間転写ベルト2の線速を算出し、中間転写ベルト2の線速をフィードバック制御する。
加えて、従動ローラ7への第一ロータリエンコーダ94の設置と比較して、従動ローラ7の径、中間転写ベルト2の厚さの公差、経時変化の影響を受けることなく、中間転写ベルト2の線速を検出することができる。
ここで、図9を用いて説明した本実施例の構成の、より具体的な構成例(従来例)としては、特許文献5の段落0032〜段落0059に記載の構成例等を挙げることができるため、スケール250を用いたベルト線速検出手段のより具体的な説明は省略する。スケール250を用いたベルト線速検出手段のより具体的な構成例については、特許文献5の上述した該当箇所を参照されたい。
そして、マークカウンタの値と位相差算出手段の算出結果に基づいて中間転写ベルト2の線速を算出する。
中転駆動ローラ3、二次転写対向ローラ5、及び従動ローラ7等の中間転写ベルト2を張架するローラ径の公差、中間転写ベルト2の厚み誤差等の影響を受けずに中間転写ベルト2の線速を検出できる。
本実施例は、上述した実施例1と、用紙速度検出手段に係る構成のみ異なる。
したがって、本実施例の以下の説明では、実施例1と同様な構成、動作、作用・効果については、適宜、省略して説明する。また、構成部材等に付す符号についても、特に区別する必要が無い限り、同一の符号を付して説明する。
図10は、本実施例のプリンタ200の特徴的な構成の概略説明図、図11は、本実施例の用紙速度検出手段の詳細説明図である。
ここで、図11における用紙19の移動方向は、図11に示した2重丸中塗り潰し記号158の方向、すなわち紙面に垂直方向である。
図11に示すように、画像検出装置196には、可干渉性光を発するレーザー光源151からの出射光を、コリメートレンズ152を介して用紙19に照射して用紙19で反射する。
そして、用紙19で反射し、拡散反射分布領域157に拡散反射された反射光を、結像レンズ154を介して1次元もしくは2次元の受光手段に結像する構成を備えている。
そして、エリアセンサ156で取得した時間的に異なる画像信号間の相互相関演算を、駆動指令部127で行い、相互相関演算の相関ピークの生じる位置のずれを求めることにより用紙19の移動速度を検出するものである。
このように構成することで、本実施例のプリンタ200では、画像検出装置196による検出範囲を通過中の用紙19の平均速度を算出し、実施例1の図8で説明した構成と同様に、外部インターフェース140に受け渡すようにしている。
画像検出装置196の設置エリアにおける用紙19の搬送速度を計測できるとともに、事前に設定した用紙の長さの値と搬送中の用紙19長さの値が異なる場合でも、精度良く二次転写部の用紙搬送方向下流側を搬送される用紙19の速度を検出できる。
例えば、特許文献4に記載されたように、二次転写部の用紙搬送手段として、二次転写ローラを内接する二次転写ベルトを用いた構成にも、適用可能である。
(態様A)
感光体ドラム1などの像担持体と、該像担持体上に担持されたトナー像が一次転写される中間転写ベルト2などの中間転写ベルトと、該中間転写ベルト上のトナー像を二次転写部で用紙19などの記録材上に二次転写させる二次転写ローラ8などの二次転写部材と、前記中間転写ベルトの線速を検出する第一ロータリエンコーダ94やスケール250を用いた検出手段などのベルト線速検出手段とを備え、該ベルト線速検出手段の検出結果に基づいて前記中間転写ベルトの線速を制御するプリンタ200などの画像形成装置において、前記二次転写部の記録材搬送方向下流側を搬送される記録材の速度を検出する通過検知センサ96や画像検出装置196などの記録材速度検出手段を備え、前記ベルト線速検出手段と前記記録材速度検出手段の検出結果に基づいて、前記二次転写部材による記録材の搬送速度を設定することを特徴とする。
従来の画像形成装置では、ベルト線速検出手段の検出結果に基づいて中間転写ベルトの線速を制御していても、印刷する記録材が異なる場合や周囲の環境変化等によって二次転写部における記録材の搬送速度が変化し、画像倍率に誤差が生じる場合があった。
特に、二次転写部に形成される二次転写ニップ内の中間転写ベルトと二次転写部材の表面速度の差が小さくなるように、二次転写部材の回転駆動速度を設定する構成では、次の理由により、想定している画像倍率と実際の画像倍率との乖離が大きくなる場合があった。二次転写部に形成される二次転写ニップ内からニップ外、あるいはニップ外からニップ内に移動する際の中間転写ベルトや記録材の伸縮を考慮していないためである。
これにより、厚みや紙種が異なる記録材の印刷時、ニップ圧変化、周囲の環境変化等があても、中間転写ベルトの線速と、二次転写部の記録材搬送方向下流側を搬送される記録材の速度との速度差を、所望の画像倍率が得られる速度差に設定(調整)できる。
よって、異なる記録材の印刷時、ニップ圧変化、周囲の環境変化等があったとしても、二次転写部で生じる画像倍率の誤差を低減できる画像形成装置を提供できる。
(態様A)において、前記ベルト線速検出手段と前記記録材速度検出手段の検出結果に基づいて、前記中間転写ベルトの線速と二次転写部の記録材搬送方向下流側を搬送される記録材の速度とが等しくなるように、前記二次転写部材による記録材の搬送速度を設定することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、印刷する記録材上の画像倍率の誤差を低減するためには、中間転写ベルト上のトナー画像の画像倍率が等倍の場合、記録材に二次転写されるトナー画像の画像倍率も等倍にする必要がある。
このような場合、中間転写ベルトの線速と二次転写部の記録材搬送方向下流側を搬送される記録材の速度とが等しくなるように、二次転写部材による記録材の搬送速度を設定することで、画像倍率の誤差を効率良く低減できる。
(態様A)又は(態様B)において、前記ベルト線速検出手段は、前記中間転写ベルトを張架する従動ローラ7などの従動ローラ軸に設置された第一ロータリエンコーダ94などのロータリエンコーダであることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、ベルト線速検出手段としてロータリエンコーダを用いることで、中間転写ベルトの線速を低コストで検出できる。
(態様A)又は(態様B)において、前記ベルト線速検出手段は、前記中間転写ベルトの表面(外周面)又は裏面(内周面)に、その移動方向にわたり所定間隔で連続するように複数のマーク251などのマークを設け、矢印方向Fなどの前記中間転写ベルトの移動方向に沿って所定の間隔を置いて、それぞれ前記マークを検出する第一マークセンサ206Aと第二マークセンサ206Bなどの複数のマークセンサが配置され、前記複数のマークセンサによって前記マークを検出した信号の位相差を無端移動する中間転写ベルトの移動にともなって順次算出する駆動指令部127などに設けた位相差算出手段と、前記複数のマークセンサのいずれか1つによって前記マークを検出した信号をカウントするマークカウンタとを有し、前記マークカウンタの値と前記位相差算出手段の算出結果に基づいて前記中間転写ベルトの移動速度を算出することを特徴とする。
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、用紙速度検出装置などの前記記録材速度検出手段は、前記二次転写部の記録材搬送方向下流側で記録材の端部を検知する通過検知センサ96などの端部検知手段と、該端部検知手段の検知結果に基づいて前記二次転写部の記録材搬送方向下流側を搬送される記録材の速度を算出するマイクロプロセッサ97やメモリ98が設けられた用紙速度算出装置99などの記録材速度算出手段とを有することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、用紙の厚さや周囲の環境等が変わったとしても、常に二次転写部下流側の用紙19の速度を把握(検出)することができる。
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、画像検出装置196などの前記記録材速度検出手段は、可干渉性光を発するレーザー光源151などの光源からの出射光を記録材に照射して反射した反射光を、結像レンズ154などの結像レンズを介して1次元もしくは2次元の受光手段に結像する構成を備え、前記受光手段は、記録材の移動とともに時間的に異なる1次元もしくは2次元の画像信号を取得するエリアセンサ156などの画像信号取得手段を有し、前記画像信号取得手段で取得した時間的に異なる画像信号間の相互相関演算を行い、前記相互相関演算の相関ピークの生じる位置のずれを求めることにより搬送される記録材の速度を検出することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
記録材速度検出手段の設置エリアにおける記録材の搬送速度を計測できるとともに、事前に設定した記録材長さの値と搬送中の記録材長さの値が異なる場合でも、精度良く二次転写部の記録材搬送方向下流側を搬送される記録材の速度を検出できる。
(態様A)乃至(態様F)のいずれかにおいて、前記二次転写部材は、前記中間転写ベルト及び記録材を介して対向する二次転写対向ローラ5などの二次転写対向ローラに対して、記録材搬送方向上流側にオフセットして設けられた二次転写ローラ8などの二次転写ローラであることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
二次転写部におけるプレ転写や転写不良を抑制できるとともに、二次転写部の構成を簡略化できる。
感光体ドラム1などの像担持体と、該像担持体上のトナー像が一次転写される中間転写ベルト2などの中間転写ベルトと、該中間転写ベルト上のトナー像を二次転写部で用紙19などの記録材上に二次転写させる二次転写ローラ8などの二次転写部材と、前記中間転写ベルトの線速を検出する第一ロータリエンコーダ94やスケール250を用いた検出手段などのベルト線速検出手段とを備え、該ベルト線速検出手段の検出結果に基づいて前記中間転写ベルトの線速を制御するプリンタ200などの画像形成装置の二次転写部材の駆動制御方法おいて、(態様A)乃至(態様G)のいずれかの画像形成装置で用いられる二次転写部材の駆動制御方法を採用することを特徴とする。
2 中間転写ベルト
3 中転駆動ローラ
5 二次転写対向ローラ
7 従動ローラ
8 二次転写ローラ
19 用紙
94 第一ロータリエンコーダ
96 通過検知センサ
97 マイクロプロセッサ
98 メモリ
99 用紙速度算出装置
127 駆動指令部
151 レーザー光源
154 結像レンズ
156 エリアセンサ
196 画像検出装置
200 プリンタ
206A 第一マークセンサ
206B 第二マークセンサ
250 スケール
251 マーク
Claims (7)
- 像担持体と、該像担持体上に担持されたトナー像が一次転写される中間転写ベルトと、該中間転写ベルト上のトナー像を二次転写部で記録材上に二次転写させる二次転写部材と、前記中間転写ベルトの線速を検出するベルト線速検出手段とを備え、該ベルト線速検出手段の検出結果に基づいて前記中間転写ベルトの線速を制御する画像形成装置において、
前記二次転写部の記録材搬送方向下流側を搬送される記録材の速度を検出する記録材速度検出手段を備え、
前記ベルト線速検出手段と前記記録材速度検出手段の検出結果に基づいて、
前記中間転写ベルトの線速と二次転写部の記録材搬送方向下流側を搬送される記録材の速度とが等しくなるように、前記二次転写部材による記録材の搬送速度を設定することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記ベルト線速検出手段は、前記中間転写ベルトを張架する従動ローラ軸に設置されたロータリエンコーダであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記ベルト線速検出手段は、前記中間転写ベルトの表面又は裏面に、その移動方向にわたり所定間隔で連続するように複数のマークを設け、
前記中間転写ベルトの移動方向に沿って所定の間隔を置いて、それぞれ前記マークを検出する複数のマークセンサが配置され、
前記複数のマークセンサによって前記マークを検出した信号の位相差を無端移動する中間転写ベルトの移動にともなって順次算出する位相差算出手段と、前記複数のマークセンサのいずれか1つによって前記マークを検出した信号をカウントするマークカウンタとを有し、前記マークカウンタの値と前記位相差算出手段の算出結果に基づいて前記中間転写ベルトの移動速度を算出することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一に記載の画像形成装置において、
前記記録材速度検出手段は、前記二次転写部の記録材搬送方向下流側で記録材の端部を検知する端部検知手段と、該端部検知手段の検知結果に基づいて前記二次転写部の記録材搬送方向下流側を搬送される記録材の速度を算出する記録材速度算出手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一に記載の画像形成装置において、
前記記録材速度検出手段は、可干渉性光を発する光源からの出射光を記録材に照射して反射した反射光を、結像レンズを介して1次元もしくは2次元の受光手段に結像する構成を備え、
前記受光手段は、記録材の移動とともに時間的に異なる1次元もしくは2次元の画像信号を取得する画像信号取得手段を有し、
前記画像信号取得手段で取得した時間的に異なる画像信号間の相互相関演算を行い、前記相互相関演算の相関ピークの生じる位置のずれを求めることにより搬送される記録材の速度を検出することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一に記載の画像形成装置において、
前記二次転写部材は、前記中間転写ベルト及び記録材を介して対向する二次転写対向ローラに対して、記録材搬送方向上流側にオフセットして設けられた二次転写ローラであることを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体と、該像担持体上のトナー像が一次転写される中間転写ベルトと、該中間転写ベルト上のトナー像を二次転写部で記録材上に二次転写させる二次転写部材と、前記中間転写ベルトの線速を検出するベルト線速検出手段と、前記二次転写部の記録材搬送方向下流側を搬送される記録材の速度を検出する記録材速度検出手段とを備え、該ベルト線速検出手段の検出結果に基づいて前記中間転写ベルトの線速を制御する画像形成装置の二次転写部材による記録材の搬送速度を調整する二次転写部材の駆動制御方法おいて、
前記ベルト線速検出手段と前記記録材速度検出手段の検出結果に基づいて、前記中間転写ベルトの線速と二次転写部の記録材搬送方向下流側を搬送される記録材の速度とが等しくなるように前記二次転写部材による記録材の搬送速度を調整することを特徴とする二次転写部材の駆動制御方法。
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