JP6860159B2 - 杭抜用器具及びこれを用いた杭抜方法 - Google Patents
杭抜用器具及びこれを用いた杭抜方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6860159B2 JP6860159B2 JP2017005379A JP2017005379A JP6860159B2 JP 6860159 B2 JP6860159 B2 JP 6860159B2 JP 2017005379 A JP2017005379 A JP 2017005379A JP 2017005379 A JP2017005379 A JP 2017005379A JP 6860159 B2 JP6860159 B2 JP 6860159B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pile
- plate
- chucking
- chucking plate
- buried
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 22
- 238000005553 drilling Methods 0.000 claims description 29
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 8
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 5
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 4
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 2
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)
Description
従来,この際の埋設杭の引き抜き方法として,ワイヤーなどを当該埋設杭に巻き付けて直接引き抜く技術や,削孔ケーシングとともに当該埋設杭を固定して引き抜く技術が開示されている(特許文献1,2)。
しかるに,このような手法の場合,削孔ケーシングそのものに固定手段などの機能を備えなければならず,結果として,削孔ケーシングそのものが大きくなってしまう。そのため,大きな重機でなければ作業を行うことができず,また,スペースが確保できない狭い作業条件下では使用ができないなどの課題を有していた。加えて,削孔ケーシング自体に固定手段などの様々な機能を持たせつつ,固い地盤の削孔を行うため,故障なども生じやすく,メインテナンスも煩雑であるなどの問題を抱えていた。
本発明の第一の構成は,削孔ケーシングと埋設杭との間に設置される空洞部材と,前記空洞部材の内部に突出した状態で設置される複数のチャッキング部材と,を備え,前記チャッキング部材が前記埋設杭に食い込むことによって当該埋設杭を保持することを特徴とする杭抜用器具である。
本発明の第四の構成は,前記チャッキングプレートの先端が,R(round)状に形成されていることを特徴とする第三の構成に記載の杭抜用器具である。
本発明の第五の構成は,前記チャッキングプレートの先端に,網目加工が施されていることを特徴とする第三又は第四の構成に記載の杭抜用器具である。
本発明の第六の構成は,前記チャッキングプレートの後端に回動可能に支持されたブラケットプレートをさらに備えたことを特徴とする第三から第五の構成に記載の杭抜用器具である。
本発明の第七の構成は,前記空洞部材の側面に,前記チャッキングプレートを貫通させるための貫通孔が設けられ,前記チャッキングプレートが,前記貫通孔を貫通するとともに,前記空洞部材の内部において,前記一対のリブプレートが前記チャッキングプレートにボルトで回動可能に支持されており,前記空洞部材の外部において,前記ブラケットプレートが前記チャッキングプレートにボルトで回動可能に支持されていることを特徴とする第六の構成に記載の杭抜用器具である。
本発明の杭抜用器具は,削孔ケーシングと埋設杭との間に設置される空洞部材と,前記空洞部材の内部に突出した状態で設置される複数のチャッキング部材と,を備え,前記チャッキング部材が前記埋設杭に食い込むことによって当該埋設杭を保持することを特徴とする。
空洞部材としては,典型的には,図7や図17などに示すような,両端が開口した略円筒状の金属製の部材を用いればよい。
かかる好ましい構成によれば,ネジ等によらないでチャッキングプレートを設置することができるとともに,重力によるチャッキングプレートの位置の変更が可能となり,本発明の杭抜用器具の性能を向上させることができるという効果が得られる。
貫通孔の形状は,図7に示すように,長方形状とすればよい。この場合,貫通孔の幅はチャッキングプレートの厚みとほぼ同じにすればよく,長さはチャッキングプレートの長さよりも僅かに短くすればよい。
かかる好ましい構成によれば,チャッキング部材を比較的簡易な構成としつつ,十分な機能を発揮させることが可能となり,本発明の杭抜用器具の性能や取扱性を向上させることができるという効果が得られる。
チャッキングプレートとしては,典型的には,図8に示すような,円形の孔を有する略台形状ないし先端がR状に形成された金属製の部材を用いればよい。
なお,本明細書においては,便宜上,チャッキングプレートの,空洞部材の内側(埋設杭に食い込む側)の端を「先端」,空洞部材の外側の端を「後端」とそれぞれ定義する。
かかる好ましい構成によれば,チャッキングプレートが埋設杭に食い込んだ際に抵抗を持つようになり,チャッキングプレートによる埋設杭の保持を安定化させることができるという効果が得られる。
リブプレートとしては,典型的には,図9ないし図10に示すような,円形の孔を有する略台形状の金属製の部材を用いればよい。すなわち,かかる円形の孔を通じて,一対のリブプレートが,ボルトにより,チャッキングプレートの先端部に回動可能に支持されるような構成とすればよい。
リブプレートは,その略台形状の底辺に網目加工が施されていることが好ましい。
かかる好ましい構成によれば,埋設杭の保持固定時において,リブプレートの底辺と空洞部材の内壁の接触における抵抗を増やすことが可能となり,結果として,保持力や安定性を向上させることができるという効果が得られる。
ブラケットプレートとしては,典型的には,図12に示すような,円形の孔を有する長方形状の金属製の部材を用いればよい。すなわち,かかる円形の孔を通じて,一対のブラケットプレートが,ボルトにより,チャッキングプレートの後端部に回動可能に支持されるような構成とすればよい。
ブラケット蓋としては,典型的には,図13に示すような,長方形状の部材に棒状部材(ケビン棒)を螺合させるための雌ネジ穴を備えた形状のもの(金属製)を用いればよい。
<杭抜用器具の構成>
まず,本発明の一実施の形態における杭抜用器具の構成について,図1から図14を参照しながら説明する。
ここで,空洞部材4の外径は800mm,内径は776mm,高さは1150mmである。また,貫通孔4aの幅は36mm,長さは250mmであり,当該貫通孔4aは空洞部材4の中央よりも多少下方に位置して設けられている。貫通孔4aの幅はチャッキングプレート5aの厚みとほぼ同じに設定されており,長さはチャッキングプレート5aの長さよりも僅かに短く設定されている。
図1から図6,及び図12から図14に示すように,本実施の形態の杭抜用器具1は,チャッキングプレート5aの後端部に,ボルト6bにより,回動可能に支持された一対のブラケットプレート5cをさらに備えている。そして,一対のブラケットプレート5cの上端には,空洞部材4を上下動させる際のケビン棒5dを取り付けるためのブラケット蓋5eが固定されている。なお,図12中,参照符号5jはブラケットプレート5cの下端部に穿設されたボルト挿通孔を示している。また,図2,図5,図13,図14中,参照符号5fはケビン棒5dの下端部を螺合させるための雌ネジ穴を示している。
リブプレート5bは,高さ102.5mm,長さ172.5mmの略台形状に形成されている。なお,図9,図10中,参照符号5iはリブプレート5bの上端部に穿設されたボルト挿通孔を示している。また,リブプレート5bは,その略台形状の底辺に網目加工が施されている。これにより,埋設杭3の保持固定時において,リブプレート5bの底辺と空洞部材3の内壁の接触における抵抗を増やすことが可能となり,結果として,保持力や安定性を向上させることが可能となる。
次に,本発明の一実施の形態における杭抜用器具を用いて埋設杭を引き抜く杭抜方法について,図15から図21をも参照しながら説明する。
次いで,このようにして埋設杭3の底部の周囲まで掘り進めた後,図1から図3,及び図16,図17に示すように,空洞部材4を,削孔ケーシング2と埋設杭3との間に設置する。ここで,チャッキングプレート5aの後端部にブラケットプレート5c及びブラケット蓋5eを介して連結されたケビン棒5dの上端は,クレーン車7のクレーン7aの先端部に連結部材8を介して固定されている(図18,図20,図21を参照)。
2 削孔ケーシング
3 埋設杭
4 空洞部材
4a 貫通孔
5 チャッキング部材
5a チャッキングプレート
5b リブプレート
5c ブラケットプレート
5d ケビン棒
5e ブラケット蓋
5f 雌ネジ穴
5g,5h,5i,5j ボルト挿通孔
6a,6b ボルト
7 クレーン車
7a クレーン
8 連結部材
Claims (5)
- 削孔ケーシングと埋設杭との間に設置される空洞部材と,前記空洞部材の内部に突出した状態で設置される複数のチャッキング部材と,を備え,
前記チャッキング部材が,
前記埋設杭に食い込む役割を果たすチャッキングプレートと,
前記チャッキングプレートを設置するための一対のリブプレートと,を備え,前記チャッキングプレートが,前記一対のリブプレートに挟まれる形で,回動可能に支持されており,
前記チャッキングプレートの後端に回動可能に支持されたブラケットプレートをさらに備え,
前記空洞部材の側面に,前記チャッキングプレートを貫通させるための貫通孔が設けられ,
前記チャッキングプレートが,前記貫通孔を貫通するとともに,
前記空洞部材の内部において,前記一対のリブプレートが前記チャッキングプレートをボルトで回動可能に支持しており,
前記空洞部材の外部において,前記ブラケットプレートが前記チャッキングプレートにボルトで回動可能に支持されており,
前記キャッチングプレートが前記埋設杭に食い込むことによって当該埋設杭を保持することを特徴とする杭抜用器具。 - 前記空洞部材が,両端開口の略円筒状に形成されている請求項1に記載の杭抜用器具。
- 前記チャッキングプレートの先端が,R状に形成されている請求項1又は2に記載の杭抜用器具。
- 前記チャッキングプレートの先端に,網目加工が施されている請求項1から3のいずれか1項に記載の杭抜用器具。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の杭抜用器具を用いて埋設杭を引き抜くことを特徴とする杭抜方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017005379A JP6860159B2 (ja) | 2017-01-16 | 2017-01-16 | 杭抜用器具及びこれを用いた杭抜方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017005379A JP6860159B2 (ja) | 2017-01-16 | 2017-01-16 | 杭抜用器具及びこれを用いた杭抜方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018115434A JP2018115434A (ja) | 2018-07-26 |
JP6860159B2 true JP6860159B2 (ja) | 2021-04-14 |
Family
ID=62983651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017005379A Active JP6860159B2 (ja) | 2017-01-16 | 2017-01-16 | 杭抜用器具及びこれを用いた杭抜方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6860159B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3808730B1 (en) | 2018-06-18 | 2024-01-17 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Method for producing bifunctional compound having norbornane skeleton |
CN112746616A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-05-04 | 刘林琴 | 一种桩基修建软地基用护筒击打式快速拔除设备 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5696146U (ja) * | 1979-12-25 | 1981-07-30 | ||
JPS60195334U (ja) * | 1984-06-05 | 1985-12-26 | 株式会社神戸製鋼所 | 杭打機におけるリ−ダの回転ロツク装置 |
JPS6360322A (ja) * | 1986-08-28 | 1988-03-16 | Kazuyoshi Moroki | 杭の回転挿入装置 |
JPH0625415B2 (ja) * | 1991-02-12 | 1994-04-06 | 有限会社佐賀基礎工業 | 杭引き抜き装置 |
US6231271B1 (en) * | 1999-04-05 | 2001-05-15 | Stab Cat, Inc | Apparatus and method for lifting piles |
KR101248393B1 (ko) * | 2010-03-26 | 2013-03-28 | 허희숙 | 지중에 매설된 콘크리트 파일 인발 공법 및 인발구 |
JP4748692B1 (ja) * | 2010-07-28 | 2011-08-17 | 株式会社山縣建設 | 地中埋設物の引き抜き装置 |
-
2017
- 2017-01-16 JP JP2017005379A patent/JP6860159B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018115434A (ja) | 2018-07-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8631627B2 (en) | Helical pole support bracket and method for supporting a pole | |
JP6860159B2 (ja) | 杭抜用器具及びこれを用いた杭抜方法 | |
US8839571B1 (en) | Break-away screw ground anchor | |
JP2019085872A (ja) | 杭 | |
JP2009155961A (ja) | アースドリル機用ドリリングバケット | |
KR200440589Y1 (ko) | 굴착내면 지지용 서포트 | |
JP2012219574A (ja) | コンクリート杭の埋設方法および装置 | |
JP2021095689A (ja) | 特殊ローラスペーサー | |
JP2010255349A (ja) | 防振用の二重管式鋼管杭とその施工方法 | |
JP2018135683A (ja) | 地盤改良装置および地盤改良方法 | |
KR20060012840A (ko) | 채널바가 부착된 강관 | |
JP5321549B2 (ja) | 斜杭継ぎ用治具、その治具を用いた斜杭継ぎ方法及び構造物の製造方法 | |
JP2009209563A (ja) | 杭施工方法 | |
JP3992669B2 (ja) | 地中埋設管穿孔ドリル用支持具 | |
JP2006336352A (ja) | 地中アンカ | |
JP2015063792A (ja) | 羽根付き小口径連結管杭 | |
JP2015068061A (ja) | アンカ杭 | |
JP7414317B2 (ja) | 土砂埋戻し装置及び土砂埋戻し工法 | |
JP2010095983A (ja) | 硬質地盤等に於けるパイプロット部材の埋設方法 | |
JP6311951B1 (ja) | 孔の壁面の掘削装置及び掘削方法 | |
JP6847655B2 (ja) | アンカー施設及びアンカー施設の形成方法 | |
JP2009197463A (ja) | 根かせ及び根かせと柱状体との固定装置 | |
JP4690925B2 (ja) | 地盤掘削装置 | |
KR20180135377A (ko) | 연결구가 구비된 마이크로 파일 천공 케이싱파이프 | |
JP6296084B2 (ja) | 傾斜計設置回収機構、および傾斜計設置回収方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20170126 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191211 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201030 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201124 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210317 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210318 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6860159 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |