JP6859721B2 - アームレスト - Google Patents

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Description

本願は、乗物用シート等のシートに用いられるアームレストに関する。
例えば、特許文献1に記載のアームレストは、収納空間の上方側開口部を覆うリッドを有しているとともに、当該リッドに対して車両前後方向にスライド可能である。
特開2011−246006号公報
ところで、シートバック内に収納された収納位置とシート前方側に倒伏した使用位置との間で揺動可能なアームレストにおいては、電気配線等のワイヤーハーネスを当該アームレスト内に配索する必要ある。
さらに、近年、アームレスト内に設けられた収納空間の大型化が求められている。しかし、当該アームレストはシートバック内に収納されるので、アームレストの大型化は好ましくない。
本願は、上記点に鑑み、アームレストの大型化を抑制しながら、収納空間の大型化が可能なアームレストを提供する。
本願では、シートバック(5)内に収納された収納位置とシート前方側に倒伏した使用位置との間で揺動可能なアームレストにおいて、物品が収納可能な収納空間(11A)が設けられたボックス部(15A)と、ボックス部(15A)の少なくとも一部を外側から覆う緩衝材(13)と、ボックス部(15A)と緩衝材(13)との間に配索されたワイヤーハーネス(14)とを備える。
これにより、本願に係るアームレストでは、例えば、ワイヤーハーネス(14)を配索するための樋状の溝部が設けられたアームレスト(以下、溝付きアームレストという。)に比べて、収納空間(11A)の大型化が可能となる。
すなわち、仮に、本願に係るアームレストと溝付きアームレストとが同一の大きさである場合、溝付きアームレストは上記溝部が設けられているため、溝付きアームレストの収納空間は、本願に係る収納空間(11A)より小さくならざるを得ない。
つまり、上記溝部は、ワイヤーハーネスを収納するための空間、及び当該空間を構成する壁状の部材を必要とする。このため、上記溝部が占める空間は、ワイヤーハーネスを収納するための空間より大きくなる。
これに対して、本願に係るワイヤーハーネス(14)は、ボックス部(15A)と緩衝材(13)との間に配索されているので、ワイヤーハーネス(14)を配索するために必要な空間は、上記溝部が占める空間より小さい。したがって、本願に係るアームレストでは、大型化を抑制しながら、収納空間(11A)の大型化が可能となる。
なお、本願は、以下のように構成してもよい。
すなわち、ワイヤーハーネス(14)は、ボックス部(15A)の幅方向一端側において、揺動中心軸線側からボックス部(15A)の先端側に延びるように配索されていることが望ましい。これにより、収納空間(11A)の幅方向寸法の大型化が可能となる。なお、幅方向とは、ボックス部(15A)の揺動中心軸線と平行な方向をいう。
第1ボックス部(15A)の先端側には、ワイヤーハーネス(14)が接続される電気機器が収納される第2ボックス部(15B)が設けられ、第2ボックス部(15B)のうち第1ボックス部(15A)側には、ワイヤーハーネス(14)が貫通可能な貫通穴(15D)が設けられていることが望ましい。これにより、ワイヤーハーネス(14)を容易に電気機器に接続でき得る。
なお、第1ボックス部(15A)とは、上記のボックス部(15A)を意味する。第1ボックス部(15A)の先端側とは、収納空間(11A)を挟んでアームレストの揺動中心軸線と反対側をいう。
そして、ワイヤーハーネス(14)を保持するための保持器(16)と、第1ボックス部(15A)の外壁面から突出した突起部(17)であって、保持器(16)が固定された突起部(17)とを備えることが望ましい。
これにより、緩衝材(13)の装着工程時にワイヤーハーネス(14)が移動してしまうことを抑制できる。したがって、アームレスト(10)の組立工数増を抑制しながら、収納空間(11A)の大型化を実現でき得る。
突起部(17)は、高さ方向と略平行な方向に延びる帯板状であり、保持器(16)は、突起部(17)を長手方向から挟み込む挟持部(16A)を有する構成とすることが望ましい。なお、長手方向とは、揺動中心軸線から第1ボックス部(15A)の先端側に向かう向きと平行な方向をいう。高さ方向とは、当該長手方向及び幅方向と直交する方向をいう。
突起部(17)及び第1ボックス部(15A)は、樹脂製の一体成形品であり、突起部(17)の延び方向一端側には、第1ボックス部(15A)との連結部(17B)が設けられ、かつ、当該連結部(17B)から突起部(17)の延び方向他端に至る範囲には、第1ボックス部(15A)の外壁から前記突起部(17)を離間させる空隙部(17C)が設けられていることが望ましい。
これにより、第1ボックス部(15A)のうち収納空間(11A)の内壁を構成する部位において成形時の「ヒケ」等を原因とする歪みが発生することを抑制できる。
すなわち、仮に、突起部(17)が、その延び方向全域において第1ボックス部(15A)と一体化されていると、第1ボックス部(15A)のうち突起部(17)が設けられた部位(以下、突起形成部という。)の肉厚寸法がその他の部位に比べて大きくなる。
このため、収納空間(11A)の内壁を構成する部位のうち突起形成部において、樹脂成形時に「ヒケ」等を原因とする歪みが発生し易くなるので、収納空間(11A)の内壁(特に、突起形成部)に歪みが発生し易くなる。
しかし、本願に係る突起部(17)では、連結部(17B)から突起部(17)の延び方向他端に至る範囲に空隙部(17C)が設けられて第1ボックス部(15A)の外壁から離間しているので、当該空隙部(17C)が設けられた範囲においては、第1ボックス部(15A)の肉厚寸法を略一定とすることができ得る。
したがって、第1ボックス部(15A)のうち収納空間(11A)の内壁を構成する部位において「ヒケ」等を原因とする歪みが発生することを抑制でき得る。なお、第2ボックス部(15B)も、第1ボックス部(15A)との一体成形品としてもよい。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る乗物用シート1の外観斜視図である。 本発明の実施形態に係るアームレスト10の斜視図である。 本発明の実施形態に係るアームレスト本体10Aの斜視図である。 本発明の実施形態に係るアームレスト本体10Aの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るアームレストボックス15の斜視図である。 本発明の実施形態に係るアームレストボックス15の断面図である。 本発明の実施形態に係るアームレストボックス15の上面図である。 図7のA−A断面図である。 図5のA矢視図である。 図9のA矢視図である。 本発明の実施形態に係るアームレスト10の効果を説明するための図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「1つの」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。
(第1実施形態)
本実施形態は、乗用車の後部座席に用いられる乗物用シートに本発明に係るアームレストを適用したものである。なお、以下の説明における方向は、本実施形態に係るアームレストが車両に装着された状態における方向を意味する。
1.乗物用シートの概要
図1に示すように、乗物用シート1は、少なくともシートクッション3及びシートバック5を有する。シートクッション3は着席者の臀部等を支持するための部位である。シートバック5は着席者の背部を支持するための部位である。
本実施形態に係る乗物用シート1では、シート幅方向中央部にアームレスト10が設けられている。アームレスト10は、着席者の肘掛け等を構成するものである。アームレスト10はシートバック5に装着されている。そして、アームレスト10は、使用位置(図1の実線)と収納位置(図1の二点鎖線)との間で揺動可能である。
すなわち、シートバック5の幅方向中央には、アームレスト10が収納可能な凹部5Aが設けられている。アームレスト10が収納位置にある場合には、当該アームレスト10は、凹部5Aに嵌り込んでシートバック5内に収納された状態となる。
アームレスト10が収納位置にある場合には、乗物用シート1の幅方向中央も着席可能な状態となる。つまり、収納位置にあるアームレスト10は、中央座席シートのシートバックの一部を構成する。
アームレスト10が使用位置にある場合には、当該アームレスト10は、シート前方側に向けて倒伏した状態となる。つまり、アームレスト10の揺動中心軸線Loは、収納位置にあるアームレスト10の下端側に位置する。
アームレスト10が使用位置にある場合においては、収納位置におけるアームレスト10の上端側がシート前方側に揺動変位して倒伏状態となる。なお、以下の説明における各方向は、特段の断りをした場合を除き、アームレスト10が使用位置にある場合を基準とした方向である。
2.アームレストの構造
2.1 概略構造
アームレスト10には、図2に示すように、第1収納空間11A、第2収納空間11B等が設けられている。第1収納空間11Aは、タブレット等の物品が収納可能な収納部である。第2収納空間11Bは、電気機器(図示せず。)が収納される収納部である。
本実施形態に係る電気機器は、例えば、車両空調装置や車両オーディオ装置等の各種車載機器の操作スイッチ等が設けられた操作ボックス等である。なお、第2収納空間11Bより先端側には、第3収納空間11Cが設けられている。第3収納空間11Cは、カップホルダ(図示せず。)が装着される収納部である。
アームレスト10の先端側とは、第1収納空間11Aを挟んで揺動中心軸線Loと反対側をいう。つまり、使用位置にあるアームレスト10における先端側は、当該アームレスト10のシート前方端側に相当する。
以下、揺動中心軸線Loと平行な方向を幅方向とし、揺動中心軸線Loから先端側に向かう向きと平行な方向を長手方向とし、当該長手方向及び幅方向と直交する方向を高さ方向とする。
なお、使用位置にあるアームレスト10においては、アームレスト10の幅方向はシート幅方向と一致し、アームレスト10の長手方向はシート前後方向と略一致し、アームレスト10の高さ方向は上下方向に略一致する。
つまり、第1収納空間11A〜第3収納空間11Cは、アームレスト10の先端側から揺動中心軸線Loに向けて長手方向に沿って、第3収納空間11C、第2収納空間11B、第1収納空間11Aの順に並んで設けられている。
第1収納空間11A〜第3収納空間11Cそれぞれの開口部は、開閉可能な蓋部材12A〜12Cにより覆われている。以下、蓋部材12A〜12C等が取り外されたアームレスト10(図3参照)をアームレスト本体10Aともいう。
2.2 アームレスト本体の構造
アームレスト本体10Aは、図4に示すように、緩衝材13、ワイヤーハーネス14及びアームレストボックス15等を少なくとも有する。ワイヤーハーネス14は、電気機器に接続される電気配線である。当該ワイヤーハーネス14は、可撓性を有しているとともに、揺動中心軸線Lo側から第2収納空間11Bまで延びている(図7参照)。
アームレストボックス15は、アームレスト10の骨格を構成する箱状のシェル構造体であって、図5に示すように、第1ボックス部15A、第2ボックス部15B及び第3ボックス部15C等を有する。
第1ボックス部15Aは第1収納空間11Aを構成する部位である。第2ボックス部15Bは第2収納空間11Bを構成する部位である。第3ボックス部15Cは第3収納空間11Cを構成する部位である。
本実施形態に係る第1ボックス部15A〜第3ボックス部15Cは、樹脂製の一体成形品である。第1ボックス部15Aは、上方側に開口部を有する箱体である。当該開口部は、蓋部材12Aにより開閉される開口である。
第2ボックス部15Bは、上方側及び第1ボックス部15A側に開口部を有する。上方側の開口部は、蓋部材12Bにより開閉される開口である。第1ボックス部15A側に向けて開口した開口15Dは、図8に示すように、ワイヤーハーネス14が貫通可能な貫通穴である。
第3ボックス部15Cは、図5に示すように、上方側から先端側に架けて開放された開口部を有する。当該開口部は蓋部材12Cにより開閉される開口である。なお、本実施形態に係る蓋部材12Cは、開かれたときにカップホルダの一部を構成する。
緩衝材13は、図6に示すように、アームレストボックス15の幅方向両端側及び下面側を少なくとも覆う部材である。当該緩衝材13は、発報ウレタン等の弾性的に変形可能な材質にて構成されている。なお、緩衝材13の表面は表皮13Aにて覆われている。
表皮13Aは、シートバック5の表皮を構成する部材と同様な材質である。具体的には、当該表皮13Aは、例えば天然皮革や合成皮革等にて構成されている。なお、アームレストボックス15の下面側を覆う緩衝材13及び表皮13Aは、アームレスト10が収納位置にある場合には、シートバック5の一部となる。
2.3 ワイヤーハーネスの配索構造
図6に示すように、ワイヤーハーネス14は、第1ボックス部15Aと緩衝材13との間に配索されている。
具体的には、ワイヤーハーネス14は、第1ボックス部15Aの幅方向一端側(本実施形態では、左端側)と緩衝材13との間において、図5に示すように、揺動中心軸線Lo側から第1ボックス部15Aの先端側に延びるように配索されている。
つまり、ワイヤーハーネス14は、揺動中心軸線Lo側から第1ボックス部15Aの側壁部15Eを経由して第2ボックス部15B内に到達するように配索されている。第1ボックス部15Aの幅方向一端側、つまり側壁部15Eには、少なくとも1つ(本実施形態では、2つ)の保持器16が設けられている。
一対の保持器16は、ワイヤーハーネス14を保持するための部材である。なお、本実施形態に係る一対の保持器16は同一品である。各保持器16は、図9に示すように、側壁部15Eに設けられた突起部17に固定されている。
突起部17は、図10に示すように、側壁部15Eの外壁面から幅方向に突出し、かつ、高さ方向と略平行な方向に延びる帯板状の部位である。換言すれば、突起部17は、その板面17A(図9参照)がアームレスト10の長手方向に対して略直交するように、上方側から下方側に延びる帯板状の部位である。
保持器16は、図9に示すように、挟持部16A及び結束部16B等を有して構成されている。挟持部16Aは、突起部17を長手方向(本実施形態では、シート前後方向)から挟み込むクリップ部である。結束部16Bは、ワイヤーハーネス14に装着固定される部位である。
突起部17は、第1ボックス部15A、つまりアームレストボックス15と共に樹脂にて一体成形された一体成形品である。具体的には、図10に示すように、突起部17は、その延び方向一端側に設けられた連結部17Bを介して第1ボックス部15Aに一体化されている。つまり、連結部17B、アームレストボックス15及び突起部17は樹脂製の一体成形品である。
そして、連結部17Bから突起部17の延び方向他端に至る範囲には空隙部17Cが設けられている。つまり空隙部17Cが設けられた範囲においては、側壁部15Eの外壁から突起部17が離間した状態となっている。
本実施形態における「突起部17の延び方向一端側」とは、第1収納空間11Aの開口部側、つまり高さ方向上端側である。したがって、本実施形態に係る「突起部17の延び方向他端側」は、高さ方向下端側となる。
なお、突起部17の幅方向端部には、カバー18を係止固定するための係止部18Aが設けられている。カバー18は、図3に示すように、アームレストボックス15の上端側、つまり第1収納空間11A〜第2収納空間11Bの開口部のうち幅方向両端側を覆うモール材である。
3.本実施形態に係るアームレストの特徴
本実施形態に係るアームレスト10では、第1ボックス部15Aと緩衝材13と間にワイヤーハーネス14が配索されている(図6参照)。
これにより、本実施形態に係るアームレスト10では、例えば、ワイヤーハーネス14を配索するための樋状の溝部が設けられたアームレスト(図11参照)に比べて、第1収納空間11Aの大型化が可能となる。
すなわち、仮に、図11に示すアームレスト(以下、溝付きアームレストという。)と本実施形態に係るアームレスト10とが同一の大きさである場合、溝付きアームレストは上記溝部が設けられているため、溝付きアームレストの第1収納空間11Aは、本実施形態に係る第1収納空間11Aより小さくならざるを得ない。
換言すれば、上記溝部は、ワイヤーハーネス14を収納するための空間、及び当該空間を構成する壁状の部材を必要とする。このため、上記溝部が占める空間は、ワイヤーハーネス14を収納するための空間より大きくなる。
これに対して、本実施形態に係るワイヤーハーネス14は、第1ボックス部15Aと緩衝材13との間に配索されているので、ワイヤーハーネス14を配索するために必要な空間は、上記溝部が占める空間より小さい(図6参照)。したがって、本実施形態に係るアームレスト10では、大型化を抑制しながら、第1収納空間11Aの大型化が可能となる。
ワイヤーハーネス14は、第1ボックス部15Aの幅方向一端側において、揺動中心軸線Lo側から第1ボックス部15Aの先端側に延びるように配索されている。これにより、第1収納空間11Aの幅方向寸法の大型化が可能となる。
そして、ワイヤーハーネス14がアームレストボックス15の幅方向一端側に配索されているので、アームレスト10が収納位置となってアームレストボックス15の下面側がシートバック5の一部を構成したときに、中央座席シートの着席者に違和感を与えることがない。
すなわち、仮に、アームレストボックス15の下面と緩衝材13との間にワイヤーハーネス14が配索されていると、アームレスト10が収納位置となったときに、当該ワイヤーハーネス14に着席者の背部を支持するための荷重が作用するとともに、着席者は、当該ワイヤーハーネス14を異物とした違和感を覚える可能性がある。
しかし、本実施形態では、アームレストボックス15の幅方向一端側にワイヤーハーネス14が配索されているので、当該ワイヤーハーネス14に荷重が作用せず、かつ、着席者に違和感を与えることがない。
第2ボックス部15Bのうち第1ボックス部15A側には、ワイヤーハーネス14が貫通可能な貫通穴15Dが設けられている(図7参照)。これにより、ワイヤーハーネス14の曲率が大きくなることを抑制しながら、当該ワイヤーハーネス14を容易に電気機器に接続でき得る。
そして、ワイヤーハーネス14を保持するための保持器16と、保持器16が固定された突起部17とを備える(図9参照)。これにより、アームレストボックス15に緩衝材13を装着する装着工程時にワイヤーハーネス14が移動してしまうことを抑制できる。したがって、アームレスト10の組立工数増を抑制しながら、第1収納空間11Aの大型化を実現でき得る。
つまり、アームレスト10の組立時においては、先ず、第1収納空間11A〜第3収納空間11Cそれぞれの開口部側が下向となった状態のアームレストボックス15に、ワイヤーハーネス14が組立作業者により当該アームレストボックス15に装着固定される。
次に、図4に示すように、ワイヤーハーネス14が固定されたアームレストボックス15が、組立作業者により緩衝材13内に嵌め込まれるように組み付けられる。なお、緩衝材13は、予め所定形状に型成形されている。
このため、仮に、当該嵌め込み作業が実施される際に、ワイヤーハーネス14がアームレストボックス15に固定されていない場合には、アームレストボックス15が型成形された緩衝材13内に嵌め込まれる際に、ワイヤーハーネス14が所定の位置(例えば、図5に示す位置)から大きくずれて蛇行するおそれがある。
そして、ワイヤーハーネス14が大きく蛇行すると、ワイヤーハーネス14が電気機器(第2収納空間11B)まで届かない、又はワイヤーハーネス14と電気機器との接続作業性の悪化等の不具合が発生する可能性が高くなる。
これに対して、本実施形態では、ワイヤーハーネス14が保持器16及び突起部17を介してアームレストボックス15に固定された状態で、アームレストボックス15が型成形された緩衝材13内に嵌め込まれるので、上記不具合が発生し難い。延いては、アームレスト10の組立工数増を抑制しながら、第1収納空間11Aの大型化を実現でき得る。
また、ワイヤーハーネス14の装着作業時において、組立作業者は、上から当該ワイヤーハーネス14をアームレストボックス15に装着固定できる。したがって、組立作業者は、当該ワイヤーハーネス14を目視しなら、ワイヤーハーネス14をアームレストボックス15に装着できる。
突起部17とアームレストボックス15との連結部17Bから突起部17の延び方向他端に至る範囲に空隙部17Cが設けられている(図10参照)。これにより、第1ボックス部15Aのうち第1収納空間11Aの内壁を構成する部位において、成形時の「ヒケ」等を原因とする歪みが発生することを抑制できる。
すなわち、仮に、突起部17が、その延び方向全域において第1ボックス部15Aと一体化されていると、第1ボックス部15Aのうち突起部17が設けられた部位(以下、突起形成部という。)の肉厚寸法がその他の部位に比べて大きくなる。
このため、第1収納空間11Aの内壁を構成する部位のうち突起形成部において、樹脂成形時に「ヒケ」等を原因とする歪みが発生し易くなるので、第1収納空間11Aの内壁(特に、突起形成部)に歪みが発生し易くなる。
しかし、本実施形態に係る突起部17では、連結部17Bから突起部17の延び方向他端に至る範囲に空隙部17Cが設けられているので、空隙部17Cが設けられた範囲においては、第1ボックス部15Aの肉厚寸法を略一定とすることができ得る。
したがって、第1ボックス部15Aのうち第1収納空間11Aの内壁を構成する部位において「ヒケ」等を原因とする歪みが発生することを抑制でき得る。
そして、本実施形態に係る連結部17Bは、高さ方向上端側に設けられている。これにより、ワイヤーハーネス14の固定強度が低下すること抑制できる。
すなわち、本実施形態では、第1収納空間11Aの内壁を構成する部位に歪みが発生することを抑制するために空隙部17Cが設けられている。このため、突起部17は、片持ち梁状となる。
つまり、突起部17のうち挟持部16Aに挟持される部位、つまり突起部17に荷重が作用する部位には、連結部17Bがないので、突起部17が長手方向(シート前後方向)に大きく撓み変形するおそれがある。
一方、第1ボックス部15Aの高さ方向上端側は、第1収納空間11Aの開口部が設けられているため、第1ボックス部15A全体の剛性を確保すべく、高さ方向上端側の断面二次モーメントは高さ方向下端側に比べて大きい。
そして、連結部17Bが設けられた部位の剛性が高いので、連結部17Bがない高さ方向下端側、つまり突起部17の延び方向他端側おいて、当該突起部17が大きく撓み変形することを抑制でき得る。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係るワイヤーハーネス14は、アームレストボックス15の幅方向一端側に配索されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、アームレストボックス15の幅方向他端側、又はアームレストボックス15の下面側に配策された構成であってもよい。
上述の実施形態では、第2ボックス部15Bのうち第1ボックス部15A側に、ワイヤーハーネス14が貫通可能な貫通穴15Dが設けられていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、第2ボックス部15Bの下面側に貫通穴15Dが設けられていてもよい。
上述の実施形態に係るアームレスト本体10Aは、保持器16にてワイヤーハーネス14を固定した状態で、型成形された緩衝材13にアームレストボックス15が嵌め込まれたものであった。
しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、保持器16が廃止された構成、又は緩衝材13にワイヤーハーネス14を固定する機能を発揮させてもよい。
上述の実施形態に係る保持器16は、挟持部16A及び結束部16B等を有して構成されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、結束バンドや図11に示す保持器等であってもよい。
上述の実施形態では、連結部17Bから突起部17の延び方向他端に至る範囲に空隙部17Cが設けられていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではなく、空隙部17Cが廃止された構成でもよい。
上述の実施形態では、帯板状の部位により突起部17が構成され、かつ、高さ方向上端側に連結部17Bが設けられていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、延び方向、つまり高さ方向全域で側壁部15Eに一体化された突起部17、又は高さ方向下端側に連結部17Bが設けられた構成であってもよい。
上述の実施形態では、後席用シートのアームレスト10に本発明を適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、前席用シートのアームレスト、又は鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシートのアームレストにも適用できる。
さらに、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
1… 乗物用シート 3… シートクッション 5… シートバック
10… アームレスト 10… アームレスト本体
11A… 第1収納空間 11B… 第2収納空間 11C… 第3収納空間
13… 緩衝材 14… ワイヤーハーネス 15… アームレストボックス
15A… 第1ボックス部 15B… 第2ボックス部 15C… 第3ボックス部
15E… 側壁部 15D… 貫通穴 16… 保持器 16A… 挟持部
16B… 結束部 17… 突起部 17B… 連結部 17C… 空隙部

Claims (6)

  1. シートバック内に収納された収納位置とシート前方側に倒伏した使用位置との間で揺動可能なアームレストにおいて、
    物品が収納可能な収納空間が設けられたボックス部と、
    前記ボックス部の少なくとも一部を外側から覆う緩衝材と、
    前記ボックス部と前記緩衝材との間に配索されたワイヤーハーネスとを備え
    前記ボックス部の揺動中心軸線と平行な方向を幅方向とし、前記収納空間を挟んで前記揺動中心軸線と反対側を前記ボックス部の先端側としたとき、
    前記ワイヤーハーネスは、前記ボックス部の幅方向一端側の外側面において、前記揺動中心軸線側から前記ボックス部の先端側に延びるように配索されているアームレスト。
  2. 前記ボックス部を第1ボックス部としたとき、
    前記第1ボックス部の先端側には、前記ワイヤーハーネスが接続される電気機器が収納される第2ボックス部が設けられており、
    前記第2ボックス部のうち前記第1ボックス部側には、前記ワイヤーハーネスが貫通可能な貫通穴が設けられている請求項に記載のアームレスト。
  3. 前記ワイヤーハーネスを保持するための保持器と、
    前記第1ボックス部の外壁面から突出した突起部であって、前記保持器が固定された突起部と
    を備える請求項に記載のアームレスト。
  4. 前記揺動中心軸線から前記第1ボックス部の先端側に向かう向きと平行な方向を長手方向とし、当該長手方向及び前記幅方向と直交する方向を高さ方向としたとき、
    前記突起部は、前記高さ方向と略平行な方向に延びる帯板状であり、
    前記保持器は、前記突起部を前記長手方向から挟み込む挟持部を有する請求項に記載のアームレスト。
  5. 前記突起部及び前記第1ボックス部は、樹脂製の一体成形品であり、
    前記突起部の延び方向一端側には、前記第1ボックス部との連結部が設けられ、かつ、当該連結部から前記突起部の延び方向他端に至る範囲には、前記第1ボックス部の外壁から前記突起部を離間させる空隙部が設けられている請求項に記載のアームレスト。
  6. 前記第1ボックス部及び前記第2ボックス部は、樹脂製の一体成形品である請求項に記載のアームレスト。
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