JP6858662B2 - 伸長性シートの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は伸長性シートの製造方法に関する。本発明の方法で製造された伸長性シートは、伸長性が要求される各種物品の構成部材として好適に用いられる。
互いに噛み合う歯溝が回転軸方向に沿うように周面部に設けられた一対のロールを備えた加工手段を使用し、該ロールを回転させてそれらの噛み合い部分に不織布等のシートを供給して、該シートに加工を施す技術が種々提案されている。例えば、特許文献1には、外周面に形成された複数の歯を互いに噛み合わせながら回転する一対のロールの間隙に、予め、上流側の延伸ステップにて延伸された不織布を通すことにより、該不織布を更に長手方向に延伸する技術が提案されている。
また、前述したシートに加工を施す技術として、本出願人は、先に、基材シートを一対の駆動ロールから互いに噛み合う一対の歯溝ロールの噛み合い部分に供給して、一対の歯溝ロール間で基材シートを延伸加工する柔軟性シートの製造方法において、駆動ロールの周速と歯溝ロールの周速との関係を調整することにより、基材シートを延伸する技術を提案している(特許文献2参照)。
ところで前述した従来の技術においては、延伸加工の対象となるシートは一般にロール状に巻回された状態の巻回体から加工ラインへ繰り出されて連続的に延伸加工に付される。従って加工ラインを停止させないようにするためには、巻回体からのシートの繰り出しがすべて完了する前に、他の巻回体から繰り出された別のシートと接合する操作、即ちいわゆるシート継ぎ操作が必要となる。
延伸加工に付されるシートにシート継ぎ部が存在する場合、該シート継ぎ部と、該シートの搬送方向において該シート継ぎ部に隣接する他の部分(被延伸部)とで剛性が異なることなどに起因して、両者の境界において該シートが破断してしまうという問題がある。斯かる問題の解決を図った技術として、特許文献3には、シート継ぎされる2枚のシートに形成されるシート継ぎ部たる接合部を、シートの搬送方向と直交する交差方向において間欠的に設け、該交差方向における全域に亘って設けないことが記載されている。
特開2008−156785号公報 特開2011−80172号公報 特開2012−207336号公報
シート継ぎ部は2枚のシートが重ね合わされている部分であることから、他の部分よりも延伸されづらく、シートの延伸部の強度が低い場合にはシート継ぎ部と被延伸部との境界で破断が生じるなどのトラブルが起こることがしばしばある。特許文献3に記載の技術は斯かるトラブルの抑制に一定の効果はあるものの、シートの種類などによってはトラブルの抑制が十分ではなく改善の余地がある。また、特許文献3に記載の技術は、シート継ぎ部たる接合部をシートの搬送方向と直交する方向に複数間欠配置する必要があることから、従来実施されているシート継ぎ操作に比して操作が煩雑であり、シート継ぎ操作に手間取るおそれがある。
従って本発明の課題は、シートの延伸方法の改良にあり、更に詳しくは、シート継ぎ部を有するシートを一対の歯溝ロール間で延伸加工するときに生じることのあるトラブルを抑制することにある。
本発明は、基材シートを互いに噛み合う一対の歯溝ロールの噛み合い部分に供給し、一対の該歯溝ロールの少なくとも一方に押付力を付与して、一対の該歯溝ロール間で該基材シートを延伸加工する延伸工程と、
一対の前記歯溝ロールで延伸加工された前記基材シートをその搬送方向の下流側に張力を加えながら引き出す引き出し工程とを有する伸長性シートの製造方法であって、
一対の前記歯溝ロールよりも前記搬送方向の上流側に位置する継ぎ部において、前記基材シートを、接合部を介して別の基材シートに接合させるシート継ぎ工程を更に有し、
前記延伸工程においては、前記噛み合い部分に前記接合部が供給されるのに対応して、前記押付力を、前記基材シートの他の部分を延伸加工する際のそれよりも低減させる、伸長性シートの製造方法である。
本発明によれば、シート継ぎ部を有するシートを一対の歯溝ロール間で延伸加工するときに生じることのあるトラブル、例えばシート継ぎ部と被延伸部との境界でのシートの破断が生じにくくなる。
図1は、本発明の伸長性シートの製造方法に好適に用いられる製造装置の一実施形態を示す模式図である。 図2は、図1に示す製造装置における一対の歯溝ロールの噛み合い部分の模式的な拡大図である。 図3は、図1に示す製造装置の要部の構成図である。 図4は、本発明の伸長性シートの製造方法に好適に用いられるシート継ぎ装置の一実施形態を示す模式図である。 図5(a)及び図5(b)はそれぞれ、2枚の基材シートを継ぐ状態を示す模式図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の伸長性シートの製造方法に好適に用いられる製造装置1、図2には、製造装置1における一対の歯溝ロール2,3の噛み合い部分が一部拡大して示されている。製造装置1は、延伸装置として一対の歯溝ロール2,3を備えており、一方向に連続する基材シート10を、両歯溝ロール2,3の噛み合い部分に供給し、両歯溝ロール2,3間で基材シート10をその搬送方向Yに延伸加工する。基材シート10の搬送方向Yは、その長手方向に一致し、搬送方向Yと直交する交差方向Xは、基材シート10の幅方向に一致する。
一対の歯溝ロール2,3は、いずれか一方の歯溝ロールが駆動ロールであり且つ他方の歯溝ロールが連れ回りロールとなっている。製造装置1では、被加工物たる基材シート10の下方に位置する歯溝ロール2が駆動ロール、該基材シート10の上方に位置する歯溝ロール3が連れ回りロールとなっている。尤も、歯溝ロール2,3ともに駆動ロールであっても構わない。各歯溝ロール2,3は、それらの軸方向が平行になるように、且つロールの周面に設けられた歯溝が互いに噛み合うように配置されている。各歯溝ロール2,3は、軸周りに互いに反対方向に回転するようになされており、それらの回転方向Rは基材シート10の搬送方向Yと同方向とされ、それによって、基材シート10に対し搬送方向Yに沿った延伸加工が施されるようになされている。
歯溝ロール2,3は同じ形態のロールで構成されており、図1に示すように、各ロールの歯(凸条部)20,30は各ロールの軸に沿って周面に複数設けられている。より具体的には、歯溝ロール2は、その軸方向に延びる歯(凸条部)20と、同じく軸方向に延びる溝21とを、ロールの周方向に沿って周面に交互に有している。同様に、歯溝ロール3は、その軸方向に延びる歯(凸条部)30と、同じく軸方向に延びる溝31とを、ロールの周方向に沿って周面に交互に有している。歯溝ロール2における歯20の高さは、歯溝ロール3における歯30のそれと同じになっている。また、歯溝ロール2における隣接する歯20どうしのピッチP(図2参照)も、歯溝ロール3における歯30のそれと同じになっている。ここで、歯溝ロールにおける歯の高さとは、歯の根元から先端までの長さをいう。また、歯溝ロールにおける隣接する歯どうしのピッチPとは、1つの歯の中心線とそれと隣り合う歯の中心線との距離をいう。尚、図2に示す形態では、歯20,30の幅はその高さ方向の全域に亘って均一であるが、本発明ではこれに限定されず、例えば、歯の根元から歯の先端に向って細くなる台形型の歯であってもよい。また、歯20,30の先端の角部は、図2に示すように面取りしておくことが好ましい。
製造装置1においては、歯溝ロール2,3が回転されているときにそれらの噛み合い部分に供給された基材シート10に対してその搬送方向Yに延伸加工を施して、搬送方向Yに沿う伸長性を付与する。歯溝ロール2,3の噛み合い部分では、図2に示すように、歯溝ロール2の歯20が歯溝ロール3の溝31に噛み合うと共に、歯溝ロール3の歯30が歯溝ロール2の溝21に噛み合っており、基材シート10は、歯溝ロール2の歯20と、それに隣接する歯溝ロール3の歯30との間で引き伸ばされる、即ち延伸される。この噛み合い部分における歯溝ロール2,3の歯20,30の噛み合い深さD(図2参照)は、隣接する歯20どうしあるいは歯30どうしのピッチと同様に、基材シート10に付与すべき伸長性に影響を及ぼす要素の1つであり、基材シート10の種類、坪量などを考慮して適宜設定される。ここで、歯の噛み合い深さDとは、歯溝ロール2,3同士を噛み合わせて回転させるとき、隣接する歯20,30どうしの重なり合う長さをいう。
例えば、基材シート10が不織布、特に弾性繊維を含む不織布の場合、隣接する歯20どうしのピッチP(図2参照)は、好ましくは1.0mm以上、更に好ましくは1.5mm以上、そして、好ましくは5.0mm以下、更に好ましくは3.5mm以下である。隣接する歯30どうしのピッチもこれと同じにすることができる。またこの場合、歯の噛み合い深さD(図2参照)は、ピッチP以上となることが好ましく、具体的には、1.0mm以上が好ましく、2.0mm以上がより好ましい。
製造装置1においては、一対の歯溝ロール2,3の少なくとも一方に押付力を付与して、両歯溝ロール2,3間で基材シート10をその搬送方向Yに延伸加工する。製造装置1においては、歯溝ロールの押付力を増減させることができる。具体的には図3に示すように、製造装置1が備える延伸装置は、一対の歯溝ロール2,3に加えて更に、歯溝ロール3(搬送中の基材シート10の上方に配置された歯溝ロール)に連結されたエアシリンダ5を具備しており、このエアシリンダ5を作動させることで、歯溝ロール3をこれに対向配置された歯溝ロール3に対して接離(上下)させ、そうすることで歯溝ロール3の押付力を制御する。
エアシリンダ5は、一般的なものであり、円筒状のシリンダ部57と、シリンダ部57のヘッド側から一方の端部が出入りするロッド部58とを具備している。シリンダ部57の内部には、ロッド部58の他方の端部に連結されて、シリンダ部57のヘッド側とボトム側との間を往復するピストン59が収容されている。シリンダ部57の内部は、ピストン59によってヘッド側スペースHSとボトム側スペースBSとに区画されている。ヘッド側スペースHSとボトム側スペースBSでの空気圧差により、ピストン59が変位し、シリンダ部57に対してロッド部58が、図3中矢印Zで示す方向に伸縮する。シリンダ部57から突出したロッド部58の先端は、歯溝ロール3の回転軸に直接又は間接に連結されている。
エアシリンダ5の駆動・制御は、空圧制御装置6によって行われる。空圧制御装置6は、エアシリンダ5のヘッド側スペースHS及びボトム側スペースBSの空気圧を調整することにより、エアシリンダ5を駆動・制御して間接的に歯溝ロール3の変位を調整する機能を有しており、基本的には、エアシリンダを駆動・制御する公知の装置と同様に構成されている。具体的には空圧制御装置6は、図3に示すように、エアコンプレッサAC、ヘッド側流路62、ボトム側流路63、第1電磁弁E1及び第2電磁弁E2、並びに図示しない制御部などを含んで構成されている。この制御部は、CPUやメモリなどのハードウエアと、制御プログラムなどのソフトウエアとで構成されており、電磁弁E1及びE2の開閉を制御する機能を有している。電磁弁E1及びE2を開閉するタイミングは、制御プログラムの設定を変更することによって任意に設定できる。
エアコンプレッサACは、エアシリンダ5のヘッド側スペースHS及びボトム側スペースBSそれぞれに供給する圧縮空気を生成する機能を有している。この圧縮空気の空気圧は任意に設定できる。ヘッド側流路62は、エアコンプレッサACからヘッド側スペースHSへ圧縮空気を供給する流路であり、ヘッド側流路62の途中には第1電磁弁E1が介装されている。ボトム側流路63は、エアコンプレッサACからボトム側スペースBSへ圧縮空気を供給する流路であり、ボトム側流路63の途中には、エアコンプレッサACから近い順に、第1電磁弁E1、第2電磁弁E2が介装されている。ボトム側流路63は、第2電磁弁E2からボトム側スペースBSに至る前までの所定区間において、第1ボトム側流路63Hと第2ボトム側流路63Lとの2系統に分岐している。両流路63H,63Lには減圧弁E3,E4が介装されている。第1電磁弁E1及び第2電磁弁E2は、それぞれ、各流路62,63H,63Lを通じてエアコンプレッサACからの圧縮空気を通過させる一方で、該圧縮空気の通過を阻止する役割を果たす。
製造装置1は、図1に示すように、歯溝ロール2,3から搬送方向Yに沿って距離を隔てた上流側に、基材シート10の原反(基材シートロール)を取り付けた基材シート10を繰り出す繰り出しロール41と、繰り出しロール41と歯溝ロール2,3との間に配された一対のインフィードロール42,43とを備えている。インフィードロール42,43は、一対の歯溝ロール2,3の間に基材シート10を供給する役割を担うロールである。各インフィードロール42,43はそれらの軸方向が平行になるように対向配置されている。各インフィードロール42,43は、軸周りに互いに反対方向に回転するようになっており、それらの回転方向は、基材シート10の搬送方向Yと同方向になっている。各インフィードロール42,43の周面はいずれも平滑になっている。製造装置1は、少なくとも一方のインフィードロール42,43を回転駆動させるための駆動源(図示せず)を備えている。駆動源としては例えばサーボモータを用いることができる。
また製造装置1は、図1に示すように、歯溝ロール2,3から搬送方向Yに沿って距離を隔てた下流側に、歯溝ロール2,3間で延伸加工された基材シート10aを歯溝ロール2,3から引き出して次工程に搬送する一対のアウトフィードロール44,45を備えている。アウトフィードロール44,45の構造は、先に述べたインフィードロール42,43の構造と同様となっている。
製造装置1では、インフィードロール42,43の周速度V1を、互いに噛み合った状態での歯溝ロール2,3の周速度V2に対して所定速度に設定し、基材シート10に所望の張力を付与する。尚、インフィードロール42,43の周速度V1を繰り出しロール41から繰り出される基材シート10の繰り出し速度V4に対して所定速度に設定し、基材シート10に所望の張力を付与することもできる。
また製造装置1では、アウトフィードロール44,45の周速度V3を歯溝ロール2,3の周速度V2に対して所定速度に設定し、延伸加工した基材シート10aを歯溝ロール2,3から引き出すとともに、基材シート10aに所望の張力を付与した伸長性シート11を製造する。
ここで、インフィードロール42,43の周速度V1とは、各ロール42,43表面での速度のことである。また、歯溝ロール2、3の周速度V2とは、歯20,30の先端での速度のことである。また、アウトフィードロール44,45の周速度V3とは、インフィードロール42,43の周速度V1と同様に、各ロール44,45表面での速度のことである。また、繰り出しロール41から繰り出される基材シート10の繰り出し速度V4とは、繰り出された基材シート10表面での速度のことである。
製造装置1を用いた伸長性シートの製造方法は、図1に示すように、基材シート10を一対のインフィードロール42,43から互いに噛み合う一対の歯溝ロール2,3の噛み合い部分に供給して、一対の歯溝ロール2,3間で基材シート10をその搬送方向Yに延伸加工する延伸工程を有している。更に、本実施形態の伸長性シートの製造方法は、一対の歯溝ロール2,3で延伸加工された基材シート10aを一対のアウトフィードロール44,45に供給して、一対のアウトフィードロール44,45で基材シート10aにその搬送方向Yに張力を加えながら一対の歯溝ロール2,3から引き出す引き出し工程を有している。本実施形態では、アウトフィードロール44,45の周速度V3と、インフィードロール42,43の周速度V1との関係を、V3>V1に設定している。
延伸工程の前工程では、ロール状の基材シート10の原反を取り付けた繰り出しロール41から基材シート10を繰り出し、繰り出された基材シート10がインフィードロール42,43に供給される。本実施形態においては、基材シート10の供給時のインフィードロール42,43の周速度V1と基材シート10の繰り出し速度V4とは等速(V1=V4)である。延伸工程では、基材シート10を、一対のインフィードロール42,43から、R方向に回動する一対の歯溝ロール2,3の噛み合い部分に供給し、基材シート10をその搬送方向Yに沿って延伸加工する。
前述したように、本実施形態では、アウトフィードロール44,45の周速度V3が、インフィードロール42,43の周速度V1よりも高速に(V3>V1)設定されている。このように設定することで、延伸加工された基材シート10aに弛みを生じさせずに後工程へ搬送することができる。アウトフィードロール44,45の周速度V3に対するインフィードロール42,43の周速度V1の比率〔(V1/V3)×100〕は、30%以上80%以下であることが好ましく、40%以上60%以下であることが更に好ましい。加えられる張力は、延伸加工後の基材シート10aの破断荷重の5%以上50%以下であることが好ましく、5%以上20%以下であることが更に好ましい。
加工を施す基材シート10としては、その種類に特に制限はなく、例えば、紙、単層不織布、樹脂フィルム、2種以上の不織布の積層体、樹脂フィルムと不織布との積層体等が挙げられる。具体的には、基材シート10として、ポリプロピレン繊維、ポリプロピレンとポリエチレンとの組成物からなる繊維、及びポリプロピレンとポリエチレンとのバイコンポーネント繊維から選ばれるポリオレフィン繊維の熱可塑性重合体不織布が挙げられる。また、製造装置1による延伸加工によって、基材シート10に伸長性を付与すると共に柔軟性を付与する観点から、弾性繊維を含む不織布が好ましい。弾性繊維を含む不織布としては、弾性繊維を含む弾性繊維層の少なくとも一面に、実質的に非弾性の繊維から構成された非弾性繊維層が配され、両繊維層は、弾性繊維層の構成繊維が繊維形態を保った状態で、熱融着によって接合された伸縮性不織布(以下、伸縮性複合不織布という。)や、互いに交差せずに一方向に延びるように配列した多数の弾性フィラメントが、実質的に非伸長状態で、それらの全長にわたり、伸長可能な不織布に接合されている伸縮性不織布が挙げられる。基材シート10が弾性を有する場合、延伸加工後の該シート10は延伸方向に沿う伸縮性を発現する。
前記弾性繊維は、スチレン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー又はポリウレタン系エラストマー等の熱可塑性エラストマー、ゴム等の弾性樹脂を原料とする繊維が用いられる。また、非弾性繊維は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル(PETやPBT)、ポリアミド等からなる繊維が用いられる。
前記伸縮性複合不織布としては、各種公知のものを用いることができ、例えば、特開2008−179128号公報に記載の伸縮シート、特開2007−22066号公報に記載の伸縮性シート、特開2007−22066号公報に記載の伸縮性不織布の製造方法により製造される伸縮性不織布、特開平10−029259号公報に記載の積層シート等を用いることもできる。
以上の工程においては、伸長性シートを連続的に製造していることから、製造ラインを停止させないようにするために、繰り出しロール41から繰り出される基材シート10を、その繰り出しがすべて完了する前に、他の繰り出しロール(図示せず)から繰り出された別の基材シートと接合する操作、即ちシート継ぎ操作が必要となる。シート継ぎ操作は、図1に示す延伸工程に先立ち行われる。具体的には、図1に示す繰り出しロール41とインフィードロール42,43との間でシート継ぎ操作が行われる。
図4には、シート継ぎ操作に好適に用いられる装置が示されている。シート継ぎ装置50は、図4に示すように、第1の基材シート10Aに、別の基材シートである第2の基材シート10Bの始端部101Bを継ぎ合わせる継ぎ部51を有している。継ぎ部51には、定常ロール52及び押圧部53が配設されている。定常ロール52と押圧部53とは対向配置されている。
定常ロール52は、定常回転するロールで、継ぎ部51に導入された第1の基材シート10Aに搬送力を付与できるようになっている。押圧部53は、継ぎ部51に導入された第2の基材シート10Bの始端部101Bを、定常ロール52に当接するまで、定常ロール52に向けて移動できるようになっている。
継ぎ部51の下方には、フリーロール54が配設されている。フリーロール54は、継ぎ部51から導出された第1の基材シート10A又は第2の基材シート10Bを次工程である延伸工程に向けて転回するロールである。
第1の基材シート10Aは、第1の繰り出しロール41Aから繰り出され、ガイドロール55A,56Aに案内されて継ぎ部51に導入される。図4に示す状態においては、第1の基材シート10Aは連続的に搬送されている。一方、第2の基材シート10Bは、第2の繰り出しロール41Bから繰り出され、ガイドロール55B,56Bに案内されて、その始端部101Bが継ぎ部51における定常ロール52と押圧部53との間に位置するように配置されている。この操作は、例えば人手操作によって行われる。図4に示す状態においては、第2の基材シート10Bは静止している。ガイドロール55A,56Aの間、及びガイドロール55B,56Bの間には、必要に応じてアキュムレータ機構を設置してもよい。
第2の基材シート10Bは、その始端部101Bにおける定常ロール52との対向面に粘着材料60が配置されている。粘着材料60は、第1の基材シート10Aの終端部(図示せず)と、第2の基材シート10Bの始端部101Bとを接合するために用いられる。始端部101Bに粘着材料60を配置する操作は、機械的に行ってもよく、あるいは人手操作により行ってもよい。
粘着材料60としては、シート継ぎに通常用いられているものを特に制限なく用いることができ、例えば接着剤、両面テープが挙げられる。両面テープは、典型的には、フィルムや不織布などからなる基材テープの各面に粘着剤が施されているものである。両面テープは、その使用前の状態では、その各面が剥離紙によって保護された状態になっている。そして、シート継ぎ工程において両面テープから剥離紙を除去し、該両面テープを第1の基材シート10A又は第2の基材シート10Bに貼り付ける。両面テープの別の例として、2枚の剥離紙間に粘着剤をシート状に塗工した構造を有するものを用いることもできる。この形態の両面テープは、前記の典型的な両面テープと異なり基材テープを備えていないものである。換言すれば、この形態の両面テープは、粘着剤そのものがテープの形態をしている。
継ぎ部51においては、第1の基材シート10Aの終端部(図示せず)が継ぎ部51に近接すると、押圧部53が定常ロール52に向けて移動し、定常ロール52によって搬送されている第1の基材シート10Aは、図5(a)に示す通り、その終端部101A付近に第2の基材シート10Bの始端部101Bが粘着材料60を介して継ぎ合わされる。第1の基材シート10Aの終端部は、例えばセンサによって検知されるか、又は作業員の目視によって検知される。
このようにして第1の基材シート10Aの終端部付近に第2の基材シート10Bの始端部101Bが継ぎ合わされると、その後は、第2の基材シート10Bが次工程である延伸工程に搬送される。その間に、第1の基材シート10Aの始端部(図示せず)が、定常ロール52と押圧部53との間に配置されると共に、該始端部における定常ロール52との対向面に粘着材料60が施される。そして第2の基材シート10Bが残り少なくなった場合には、第1の基材シート10Aの始端部に第2の基材シート10Bの終端部を継ぎ合わせることができる。このように、第1の基材シート10Aと第2の基材シート10Bとが交互に継ぎ合わされる。
以上の方法で第1の基材シート10Aと第2の基材シート10Bとが接合されると、図5(b)に示す通り、それらの接合部61は2枚の基材シート10A,10Bが重ね合わされていることから、延伸工程において他の部分よりも延伸されづらく、シートの強度が低い場合には破断が生じるなどのトラブルが起こることがしばしばある。また、このようなトラブルの防止策として、特許文献3に記載されているように、継ぎ合わされる2枚の基材シート10A,10Bの接合部61の配置などを工夫する方法が考えられるが、斯かる方法はシート継ぎ操作を煩雑にするおそれがあり、伸長性シートの製造効率の低下を招くおそれがある。
第1の基材シート10Aと第2の基材シート10Bとの接合部61が延伸工程に付されたときに生じるトラブルを本発明者が詳細に検討したところ、シートの破断が、接合部61と非接合部との境界付近で生じることが多いことが判明した。発生原因について更に検討を推し進めたところ、接合部61を延伸工程に付しても該接合部61が十分に延伸されないことが破断の一因である可能性が高いことが判明した。そこで本実施形態では、歯溝ロール2,3の噛み合い深さD、延いては、被加工物たる基材シート10に付与すべき伸長性に多大な影響を及ぼす、歯溝ロール2,3の押付力(本実施形態では歯溝ロール3の押付力)を、接合部61と基材シート10のそれ以外の他の部分とで異ならせることとした。具体的には延伸工程において、歯溝ロール2,3の噛み合い部分に接合部61が供給されるのに対応して、歯溝ロール3の押付力を、基材シート10の他の部分を延伸加工する際のそれよりも低減させることとした。このような歯溝ロールの押付力の調整により、歯溝ロール2,3の噛み合い部分に接合部61が位置する場合における噛み合い深さDが、該噛み合い部分に基材シート10の他の部分が位置する場合のそれに比して小さくなるため、接合部61と非接合部との境界付近での基材シート10の破断が起こり難く、従来シート継ぎ部を有するシートを一対の歯溝ロール間で延伸加工するときに生じていたトラブルが効果的に抑制される。また、このような歯溝ロールの押付力を調整する方法は、既存の設備をそのまま利用し、歯溝ロールの押付力を調整するだけの比較的簡単な操作で済むため、設備の大型化、複雑化などを招かず、製造効率の低減などの不都合を生じ難い。
本実施形態では、前述した歯溝ロール3の押付力の調整を、接合部61の検出手段を用いて自動で行う。即ち本実施形態では、図3に示すように、一対の歯溝ロール2,3に対して搬送方向Yの上流側、具体的には、両ロール2,3の噛み合い部分と、両ロール2,3よりも搬送方向Yの上流側に位置するシート継ぎ装置50の継ぎ部51(図4参照)との間に、接合部61を検出する検出手段7を設け、接合部61が歯溝ロール2,3の噛み合い部分に供給される前に、接合部61の該噛み合い部分への接近を検出手段7で検出し、その検出結果に基づいて歯溝ロール3の押付力を低減させる。
具体的には、製造装置1においては前述したように、歯溝ロール3の押付力(歯溝ロール2,3間の離間距離)は、空圧制御装置6によってエアシリンダ5の制御を通じて間接的に調整されるところ、検出手段7は、空圧制御装置6が備える図示しない前記制御部と電気的に接続されており、空圧制御装置6は、検出手段7から送られる、接合部61の位置情報に関する電気信号を受け取り、その情報に基づいて、エアシリンダ5のヘッド側スペースHS及びボトム側スペースBSの空気圧を調整し、歯溝ロール3の押付力を低減させる。即ち、通常の延伸工程(基材シート10における接合部61以外の部分に対する延伸工程)では、第1ボトム側流路63Hを通じてボトム側スペースBSに圧縮空気を供給しているが、空圧制御装置6は検出手段7から接合部61の接近を知らせる電気信号を受け取ると、第2電磁弁E2を操作して、ボトム側スペースBSへの圧縮空気の流路を第1ボトム側流路63Hから第2ボトム側流路63Lへと切り替える。ここで、減圧弁E3,E4によって、第1ボトム側流路63Hは相対的に圧縮空気の圧力が高く、第2ボトム側流路63Lは相対的に圧縮空気の圧力が低くなされているため、斯かる流路の切り替えにより、ボトム側スペースBSの空気圧がその切り替え前に比して低圧になり、その結果、基材シート10を押圧している歯溝ロール3が、該基材シート10の張力によりその押圧方向とは反対側(ロッド部58側)に押し戻されることで、ロッド部58のエアシリンダ5からの突出長さがその切り替え前に比して短縮される。こうして歯溝ロール3が歯溝ロール2から離れる方向に移動することで、歯溝ロール3の押付力が低減される。
本実施形態ではこのように、歯溝ロール2,3の噛み合い部分に接合部61が供給されるのに対応して歯溝ロール3の押付力を低減させるが、接合部61を供給するのはあくまで歯溝ロール2,3の「噛み合い部分」であって、歯溝ロール2,3が噛み合っていない状態即ち噛み合い深さD(図2参照)がゼロのところに接合部61を供給することはない。即ち、接合部61に対しては、基材シート10の他の部位よりも歯溝ロール2,3の押付力を低減させるが、該押付力はゼロにはしない。通常、接合部61及びその近傍は最終製品には含まれないため、これらに延伸加工を施す必要はなく、その観点からは歯溝ロール2,3の押付力をゼロにしても問題はないが、該押付力をゼロにすると、このような製品の品質とは別の問題が起こり得るためである。即ち、接合部61に対して歯溝ロール2,3の押付力をゼロにした場合、歯溝ロール2,3の噛み合い部分が解除され、歯溝ロール2の歯20の先端が対応する歯溝ロール3の溝31から離れた状態となると共に、歯溝ロール3の歯30の先端が対応する歯溝ロール2の溝21から離れた状態となるところ、この噛み合い部分の解除状態から、再度、歯溝ロール2,3の押付力を増加させて噛み合い部分を形成するときに、意図しない歯溝ロール2,3の僅かなズレなどにより、歯20と歯30とが接触してそれらの先端が折れるおそれがある。このような製造装置の破損を防止する観点から、接合部61に対して歯溝ロール2,3の押付力はゼロにせず、基材シート10の延伸工程中は、歯溝ロール2,3の噛み合い深さDを所定の大きさ以上に維持することが好ましい。即ち、歯溝ロール2,3の噛み合い部分に接合部61が供給されるのに対応して歯溝ロール3の押付力を低減させた状態においても、歯溝ロール2,3の押付力はゼロにはなっていないことが好ましい。
歯溝ロール2,3の噛み合い部分に接合部61が存する場合の押付力をP1、歯溝ロール2,3の噛み合い部分に基材シート10の他の部分が存する場合の押付力をP0とした場合、前述した通り「押付力P1<押付力P0」なる大小関係の成立を前提として、押付力P1,P0は、基材シート10の種類、坪量、厚さ、搬送時のテンションなどを考慮して適宜設定することができる。一般に、基材シート10が坪量及び/又は厚みが比較的大きな場合に、押付力P1が小さすぎると、延伸加工が不十分となって最終的に得られる伸長性シートの伸長性にムラが生じるなど、品質の低下を招くおそれがあるので、そうした点に留意して、押付力P1、即ち接合部61の歯溝ロール2,3の噛み合い部分への供給時における歯溝ロール2,3の押付力の低減度合いを設定することが好ましい。
例えば、被加工物たる基材シート10が不織布(前記伸縮性複合不織布)であって、且つ坪量が35〜60g/mの範囲にあるか又は無荷重下における厚みが0.05〜0.5mmの範囲にあり、且つ基材シート10の幅(交差方向Xの長さ)が150〜400mmの範囲にある場合、押付力P1は、好ましくは4,000N以上、さらに好ましくは8,000N以上、そして、好ましくは20,000N以下、さらに好ましくは14,000N以下である。押付力P1と押付力P0との比率は、P1/P0として、好ましくは1.05以上、さらに好ましくは1.1以上、そして、好ましくは2.0以下、さらに好ましくは1.5以下である。
検出手段7としては、搬送されてくる接合部61即ちシート継ぎ部を検出可能なものであればよく、例えば、可視光線、赤外線などの光を、投光部から発射し、検出物体によって反射する光を受光部で検出する反射型や遮光される光量の変化を受光部で検出する透過型・回帰反射型等の光電センサを例示できる。検出手段7の他の一例として、接合部61を撮像するCCD(電荷結合素子)カメラなどの撮像機と、接合部61の撮像機による撮像部分を照らす照明器と、画像処理装置とを具備するものを例示できる。検出手段7による接合部61の検出は、例えば、検出手段7として金属検知センサを用いると共に、シート継ぎ操作時など、延伸工程の前に予め接合部61にアルミテープを貼り付けるなどして金属を付与しておき、その接合部61の金属を金属検知センサである検出手段7で検出することによって実施できる。
検出手段7の配置位置は、歯溝ロール2,3から搬送方向Yに沿って上流側に所定距離を隔てた位置であればよく、インフィードロール42,43に対して搬送方向Yの上流側であってもよく、下流側であってもよい。
また本実施形態では、図3に示すように、一対の歯溝ロール2,3に対して搬送方向Yの下流側、具体的には、両ロール2,3の噛み合い部分よりも搬送方向Yの下流側に、接合部61を検出する第2検出手段8を設け、接合部61が歯溝ロール2,3の噛み合い部分を通過したことを第2検出手段8で検出し、その検出結果に基づいて歯溝ロール3の押付力を増加させる。即ち本実施形態では、接合部61の歯溝ロール2,3への接近に対応して歯溝ロール3の押付力を低減させた後、該接合部61の歯溝ロール2,3間の通過に対応してその押付力を増加させて低減前の状態に戻す。これにより、接合部61及びその近傍だけを限定的に歯溝ロール3の押付力の低減対象とすることができ、基材シート10の延伸加工を一層効率よく行うことが可能となる。斯かる搬送方向下流側の第2検出手段8を用いた一連の押付力増加操作は、前述した搬送方向上流側の検出手段7を用いた一連の押付力低減操作に準じ、空圧制御装置6の制御下で行われる。
本発明の製造方法によって製造された伸長性シートは、例えば使い捨ておむつ、生理用ナプキン及び体液吸収パッド等に代表される吸収性物品のトップシート、バックシート、立体ギャザー及び外装材等の構成部材として好適に用いることができる。これ以外にも、例えば伸長性が要求される各種物品の構成部材として好適に用いられる。
以上、本発明の実施態様について説明したが、本発明は前記実施態様に制限されず、適宜変更可能である。
例えば前記実施形態では、歯溝ロールの押付力の調整を、エアシリンダによる歯溝ロールの変位調整によって行っていたが、これの実施手段は特に限定されず、例えばサーボモータによって行うこともできる。
また、前記実施形態では、軸方向に延びる歯を備える歯溝ロールを用いて、基材シートの搬送方向に延伸加工していたが、周方向に延びる歯を備える歯溝ロールを用いて、基材シートの搬送方向と直交する方向、即ち基材シートの幅方向に延伸加工する製造方法においても適用することが可能である。
また、シート継ぎ装置50は、定常ロール52及び押圧部53の替わりに、定常プレート及び押付プレートを用いてもよい。この場合、紙継ぎ工程より後の加工工程を連続して行えるよう、アキュムレータ機構はフリーロール54の後に設置することが好ましい。
更に、シート継ぎ装置50においては、第1の基材シート10Aの切断機構が、継ぎ部51の上流側に設置されていてもよい。
前述した一の実施態様のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。
1 製造装置
2,3 歯溝ロール
20,30 歯(凸条部)
21,31 溝
5 エアシリンダ
6 空圧制御装置
7 搬送方向上流側検出手段
8 搬送方向下流側検出手段
41 繰り出しロール
42,43 インフィードロール
44,45 アウトフィードロール
10 歯溝ロール2,3による延伸加工前の基材シート
10a 歯溝ロール2,3により延伸加工された基材シート
10A 第1の基材シート
101A 終端部
10B 第2の基材シート
101B 始端部
60 粘着材料
61 接合部
11 伸長性シート
V1 インフィードロールの周速度
V2 歯溝ロールの周速度
V3 アウトフィードロールの周速度
V4 繰り出しロールの周速度

Claims (5)

  1. 基材シートを互いに噛み合う一対の歯溝ロールの噛み合い部分に供給し、一対の該歯溝ロールの少なくとも一方に押付力を付与して、一対の該歯溝ロール間で該基材シートを延伸加工する延伸工程と、
    一対の前記歯溝ロールで延伸加工された前記基材シートをその搬送方向の下流側に張力を加えながら引き出す引き出し工程とを有する伸長性シートの製造方法であって、
    一対の前記歯溝ロールよりも前記搬送方向の上流側に位置する継ぎ部において、前記基材シートを、接合部を介して別の基材シートに接合させるシート継ぎ工程を更に有し、
    前記延伸工程においては、前記噛み合い部分に前記接合部が供給されるのに対応して、前記押付力を、前記基材シートの他の部分を延伸加工する際のそれよりも低減させる、伸長性シートの製造方法。
  2. 前記噛み合い部分と前記継ぎ部との間に、前記接合部を検出する検出手段を設け、該接合部が前記噛み合い部分に供給される前に、該接合部の該噛み合い部分への接近を該検出手段で検出し、その検出結果に基づいて前記押付力を低減させる請求項1に記載の伸長性シートの製造方法。
  3. 前記噛み合い部分よりも前記搬送方向の下流側に、前記接合部を検出する第2検出手段を設け、該接合部が前記噛み合い部分を通過したことを該第2検出手段で検出し、その検出結果に基づいて前記押付力を増加させる請求項1又は2に記載の伸長性シートの製造方法。
  4. 前記検出手段又は前記第2検出手段は、金属検知センサであり、
    前記シート継ぎ工程においては、前記接合部に金属を付与し、
    前記接合部の前記金属を前記金属検知センサで検出する請求項2又は3に記載の伸長性シートの製造方法。
  5. 前記押付力を低減させた状態において、前記押付力はゼロにはなっていない請求項1〜4の何れか1項に記載の伸長性シートの製造方法。
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