JP6857504B2 - 配線基板およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セラミックからなる基板本体において対向する一対の表面の少なくとも一方に電子部品を搭載するための複数の金属パッドを有する配線基板およびその製造方法に関する。
例えば、セラミック基板の表面上に形成され、且つ薄膜状のTi層、Mo層、およびNi層の3層からなる第1のメタル層と、該第1のメタル層の上に積層され、且つ比較的厚いCu層および比較的薄いNi層の2層からなる第2のメタル層と、該第2のメタル層の上面および側面の上方側部分を覆って積層され、且つ薄膜状のNi層およびAu層の2層からなる第3のメタル層とを備え、上記第1のメタル層の両側面と、上記第2のメタル層および第3のメタル層の両側面ごとの下方側部分とに対してエッチッングを施すことにより、上記セラミック基板の表面側に垂直断面がほぼ扇形状を呈するように幅の狭い狭隘部を有する配線パターンが形成された回路基板とその製造方法などが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前記回路基板とその製造方法によれば、前記セラミック基板の表面に厚膜で且つ微細な配線パターンを形成できる利点を有している反面、前記第2のメタル層を構成している比較的厚いCu層の両側面の下方側が、前記エッチングによって外部に露出している。そのため、例えば、気象条件などの環境状態によっては、外部に露出する上記Cu層の表層からCu成分が溶出することに起因して、視認可能な変色を生じたり、甚だしくは腐蝕などの不具合を招く場合があった。
一方、前記のようなCu層の外部への露出を防ぐため、セラミック基板の表面に形成したMoからなる複数の密着層ごとの上面に、該密着層よりも平面視で周辺側に突出する比較的厚い銅層を形成し、該銅層ごとの上面と各側面と平面視での周辺側に露出する底面とを連続して覆うように、Niめっき層とAuめっき層との2層からなる被覆金属層を形成した複数の表面側端子を表面に有するセラミック基板およびその製造方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、前記のようなセラミック基板では、前記銅層における平面視での周辺側の底面に被覆された前記被覆金属層は、前記密着層の側面側に近付くほど薄肉化しており、且つ該密着層の側面との間では、該被覆金属層の厚みがほぼ皆無に近付いている。そのため、前記密着層の側面の近傍に位置する上記銅層の底面側から、前記と同様の不具合を招いてしまう場合があった。
更に、前記銅層が電解銅メッキにより形成され、且つ該銅層が前記セラミック基板の表面と直に接して形成されている場合にも、該銅層とセラミック基板の表面との間における密着不良に起因して、前記同様の不具合を招く場合があった。
特開2003−23239号公報(第1〜6頁、図1〜3) 特許第5778654号公報(第1〜16頁、図1〜14)
発明が解決しようとする課題および発明の効果
本発明は、背景技術で説明した問題点を解決し、セラミックからなる基板本体で対向する一対の表面の少なくとも一方に比較的厚い銅などからなる放熱層を含む複数の金属パッドを有し、該金属パッドが種々の環境下でも前記変色などの不具合が皆無となる配線基板、およびその製造方法を提供する、ことを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するため、前記基板本体の表面におけるセラミックと直に接触している金属パッドを構成する銅などからなる放熱層の密着強度に着目し、基板本体の表面におけるセラミックと金属パッドを構成する銅などからなる放熱層との密着強度が弱い部分を予め剥離することによって、前記放熱層を外部に露出しないようにする、ことに着想して成されたものである。
即ち、本発明による第1の配線基板(請求項1)は、セラミックからなり、対向する一対の表面を有する基板本体と、該基板本体における少なくとも一方の表面に形成された複数の金属パッドとを有する配線基板であって、前記金属パッドは、上記基板本体の少なくとも一方の表面に形成されたメタライズ層と、該メタライズ層の上面および側面に形成された第1ニッケル層と、該第1ニッケル層の上面および側面に形成され、且つ平面視において少なくとも周辺側の底面と上記基板本体における一方の表面との間に隙間を有する放熱層と、該放熱層の上面、側面、および少なくとも周辺側の底面に形成された第2ニッケル層と、上記放熱層の少なくとも上面および側面に上記第2ニッケル層を介して形成された金層と、を備え、上記放熱層は、銅または銀、あるいはこれらの一方をベースとする合金からなり、複数の金属パッドが形成された上記基板本体における一方の表面の周辺に沿って側壁が立設され、該側壁の内壁面と上記放熱層との間に隙間を有しており、上記側壁の内壁面に隣接する上記放熱層の側面には、少なくとも上記第2ニッケル層が形成されている、ことを特徴とする。
前記第1の配線基板によれば、以下の効果(1))を奏することが可能となる。
(1)前記放熱層が銅または銀などの熱伝導率の良い材料からなり、該放熱層の平面視における少なくも周辺側の底面と前記基板本体における一方の表面との間に隙間を有し、かかる放熱層の上面、側面、および上記周辺側の底面に前記第2ニッケル層が連続して形成されていると共に、当該放熱層の少なくとも上面および側面に上記第2ニッケル層を介して前記金層が形成されている。そのため、前記基板本体の表面を構成するセラミックと、放熱層で密着の弱い少なくとも底面の周辺側とが接触していないので、かかる非接触箇所にも第2ニッケル層を形成することが可能となることにより、上記放熱層を構成する銅などが外部に露出していない。従って、高温で且つ高湿度(例えば、摂氏80〜90℃および相対湿度80〜90%)の過酷な気象条件などの環境下においても、銅や銀の成分が溶出しないので、前述した変色や腐などの不具合を生じるおそれが皆無となる。
(2)上記効果(1)に起因して、前記放熱層を含む複数の金属パッドの上方に追って搭載される各種の電子部品(素子)の実装強度を所要の強度に保ったり、上記金属パッドを通じて上記素子の熱を外部に迅速に放熱したり、あるいは、前記金属パッドを外部接続端子に兼用することもできるので、これらの性能ごとにおける信頼性を高められる。
(3)前記側壁により前記基板本体における一方の表面側にキャビティが形成され、上記側壁の内壁面と前記放熱層との間に位置する前記隙間を挟んで、上記側壁の内壁面に隣接する前記金属パッドの放熱層の側面にも、少なくとも前記第2ニッケル層が形成されている。その結果、上記キャビティを有する形態の基板本体において、上記効果(1),(2)を得ることが可能となる。
尚、前記セラミックは、例えば、アルミナなどの高温焼成セラミック、あるいは、例えば、ガラス−セラミックなどの低温焼成セラミックである。
また、前記基板本体は、対向する一対の表面を有する平板形状の形態や、複数の素子搭載用の金属パッドが形成された一方の表面における周辺に沿って該一方の表面を底面とする側壁が立設されたキャビティを有する形態などを含む。
更に、前記金属パッドは、例えば、発光ダイオード(以下、LED素子と称する)やレーザーダイオード(以下、LD素子と称する)などの発光素子や、パワー半導体のような比較的高い発熱性の素子を搭載したり、前記素子の熱を外部に放熱したり、あるいは該放熱用と外部接続端子とを兼ねるパッドである。これらのうち、素子搭載用の金属パッドは、互いに異極となる一対(2個)あるいはそれ以上が前記基板本体の同じ表面に形成される。一方、放熱用および外部接続端子兼用の金属パッドは、前記基板本体で素子搭載用の金属パッドが形成された表面とは反対側の表面に1個以上が形成されるが、望ましくは複数の素子搭載用の金属パッドごとに対向する位置ごとに同数が形成される。
また、前記一対の表面とは、相対的な呼称であり、例えば、後述するように、一方を表面と称し且つ他方を裏面と称しても良い。
更に、前記メタライズ層は、例えば、タングステン、モリブデン、銅、あるいは銀の何れかからなる。
また、前記放熱層は、銅または銀、あるいはこれらの一方をベースとする合金からなり、少なくとも30μm以上の厚みを有している。
更に、前記第1ニッケル層および第2ニッケル層は、厚みが約0.1〜約10μmの範囲にあり、その外周側のみは、Ni−Co系の合金の層としても良い。
また、前記金層の厚みは、約0.1〜約2.0μmの範囲にある。
加えて、前記配線基板には、単一の該配線基板の他、平面視で複数の前記配線基板を平面視で縦横に隣接して併有している多数個取り基板の形態も含まれる。
また、本発明による第2の配線基板(請求項2)は、セラミックからなり、対向する一対の表面を有する基板本体と、該基板本体における少なくとも一方の表面に形成された複数の金属パッドとを有する配線基板であって、前記金属パッドは、上記基板本体の少なくとも一方の表面に形成されたメタライズ層と、該メタライズ層の上面および側面に形成された第1ニッケル層と、該第1ニッケル層の上面および側面に形成され、且つ平面視において少なくとも周辺側の底面と上記基板本体における一方の表面との間に隙間を有する放熱層と、該放熱層の上面、側面、および少なくとも周辺側の底面に形成された第2ニッケル層と、上記放熱層の少なくとも上面および側面に上記第2ニッケル層を介して形成された金層と、を備え、上記放熱層は、銅または銀、あるいはこれらの一方をベースとする合金からなり、上記第1ニッケル層と上記第2ニッケル層とは、上記放熱層の底面と上記基板本体の表面との間において接続されている、ことを特徴とする。
前記第2の配線基板によれば、上記放熱層の底面と上記基板本体の表面との間において、第1ニッケル層と第2ニッケル層とが接続されることにより、これらのニッケル層が前記放熱層を包囲しているので、前記効果(1),(2)を一層顕著に得ることが可能となる。より詳しくは、第2ニッケル層が基板本体の表面のみに接触している形態よりも、第1ニッケル層と第2ニッケル層とが互いに接続している形態の方が、放熱層をより強固に覆うことができる。更に、第2ニッケル層や、該第2ニッケル層を介して形成される金層が、基板本体の表面に接触しているので、放熱層が外部に露出する事態を防げ、且つ基板本体と金属パッドとの密着性を向上させることも可能となるので、前記効果(1)〜(3)を顕著に得ることが可能となる。
更に、本発明には、前記金層は、平面視で前記放熱層の少なくとも周辺側の底面、あるいは該放熱層おける前記側壁の内壁面に隣接する側面にも、前記第2ニッケル層を介して形成されている、配線基板(請求項3)も含まれる。
これによれば、上記金層が放熱層の少なくとも周辺側の底面、あるいは該放熱層おける上記側壁の内壁面に隣接する側面にも、第2ニッケル層を介して形成されているので、前記効果(1))を一層確実に得ることが可能となる。
一方、本発明による第1の配線基板の製造方法(請求項4)は、セラミックからなり、対向する一対の表面を有する基板本体と、該基板本体における少なくとも一方の表面に形成された複数の金属パッドとを有する配線基板の製造方法であって、
セラミックグリーンシートにおいて対向する一対の表面のうち、少なくとも一方の表面に未焼成のメタライズ層を形成し、更に前記セラミックグリーンシートおよび前記メタライズ層を焼成する工程と、焼成された前記メタライズ層の上面および側面に第1ニッケル層を形成する第1メッキ工程と、前記第1ニッケル層の上面、側面、および少なくとも一方の上記表面に放熱層を形成する第2メッキ工程と、前記放熱層の上面、側面、および少なくとも一方の上記表面に接する底面をエッチングするエッチング工程と、前記エッチングが施された放熱層の上面、側面、および平面視で少なくとも周辺側の底面に第2ニッケル層を形成する第3メッキ工程と、上記放熱層の少なくとも上面および側面に、上記第2ニッケル層を介して金層を形成する第4メッキ工程と、を含み、上記放熱層は、銅または銀、あるいはこれらの一方をベースとする合金からなり、上記複数の金属パッドが形成された上記基板本体における一方の表面の周辺に沿って側壁が立設されており、上記第2メッキ工程において、上記放熱層は、上記側壁の内壁面と接して形成され、上記エッチング工程において、上記放熱層の内壁面と接する側面にも上記エッチングが施されると共に、上記第3メッキ工程において、上記放熱層における上記内壁面と隣接する側面にも上記第2ニッケル層が形成される、ことを特徴とする。
前記第1の配線基板の製造方法によれば、前記効果(1)〜(3)を奏し且つキャビティを含む配線基板を、比較的簡易な前記製造工程にて確実に製造することができる(効果(4))。
また、本発明による第2の配線基板の製造方法(請求項5)は、セラミックからなり、対向する一対の表面を有する基板本体と、該基板本体における少なくとも一方の表面に形成された複数の金属パッドとを有する配線基板の製造方法であって、
セラミックグリーンシートにおいて対向する一対の表面のうち、少なくとも一方の表面に未焼成のメタライズ層を形成し、更に前記セラミックグリーンシートおよび前記メタライズ層を焼成する工程と、焼成された前記メタライズ層の上面および側面に第1ニッケル層を形成する第1メッキ工程と、前記第1ニッケル層の上面、側面、および少なくとも一方の上記表面に放熱層を形成する第2メッキ工程と、前記放熱層の上面、側面、および少なくとも一方の上記表面に接する底面をエッチングするエッチング工程と、前記エッチングが施された放熱層の上面、側面、および平面視で少なくとも周辺側の底面に第2ニッケル層を形成する第3メッキ工程と、上記放熱層の少なくとも上面および側面に、上記第2ニッケル層を介して金層を形成する第4メッキ工程と、を含み、上記放熱層は、銅または銀、あるいはこれらの一方をベースとする合金からなり、上記第3メッキ工程において、上記第2ニッケル層は、上記放熱層における周辺側の底面と基板本体の表面との間に予め形成された上記第1ニッケル層と接触するように形成される、ことを特徴とする。
前記第2の配線基板の製造方法によれば、前記効果(1))を奏する配線基板を、比較的簡易な前記製造工程にて確実に製造することができる(効果())。
尚、前記第1〜第4メッキ工程は、それぞれ専用の電解金属メッキ方法により行われる。そのため、前記基板本体、前記グリーンシート、あるいは前記セラミック層には、メッキ用配線が適所ごとに形成されている。
また、前記第2メッキ工程で形成された第1ニッケル層は、形成された直後に熱処理を施すことにより、下層の前記メタライズ層との密着性を高められる
更に、前記エッチング工程は、例えば、過酸化水素を含むエッチング液に接触ないし浸漬することによって行われる。該エッチング工程は、前記放熱層の表面を粗化する程度ではなく、該放熱層と前記基板本体の表面とが接触し、且つ微力な力で両者を接合している箇所をできる程度にして行われる。
加えて、前記各工程は、複数の前記配線基板を得るための多数個取りの工程により行われる。
更に、本発明には、前記第4メッキ工程において、平面視で前記放熱層の少なくとも周辺側の底面、あるいは該放熱層における前記側壁の内壁面に隣接する側面にも、前記金層が形成される、配線基板の製造方法(請求項)も含まれる。
これによれば、上記金層が平面視における上記放熱層の少なくとも周辺側の底面、あるいは、該放熱層における上記側壁の内壁面に隣接する側面にも形成されているので、前記効果()を一層確実に得ることができる
(A)は本発明による一形態の配線基板を示す垂直断面図、(B)は異なる形態の配線基板を示す垂直断面図。 (X)は図1(A),(B)中の一点鎖線部分Xの部分拡大断面図、(Y)は図1(A)中の一点鎖線部分Yの部分拡大断面図。 (A)〜(D)は図1(A)の配線基板を得るための各製造工程を示す概略図。 (A)〜(C)は図3(D)に続く各製造工程を示す概略図、(D1),(D2)は(C)中の一点鎖線部分Dの部分拡大断面図、(E1),(E2))は(C)中の一点鎖線部分Eの部分拡大断面図。 (A)は図1(A)の配線基板を得るための多数個取り基板を示す平面図、(B)は(A)中のB−B線の矢視に沿った垂直断面図。
以下において、本発明を実施するための形態について説明する。
図1(A)は、本発明による一形態の配線基板1aを示す垂直断面図である。
上記配線基板1aは、図1(A)に示すように、セラミック層c1〜c3を積層してなり、対向する一対の表面3および裏面(表面)4を有する基板本体2aと、該基板本体2aの表面3および裏面4に一対(複数)ずつ個別に形成された金属パッド7a,7b,8a,8bと、を有している。
上記配線基板1aは、平面視が矩形(長方形または正方形)状であり、対向する表面3および裏面4を有する基板本体2aと、前記表面3の周辺に沿って立設した四辺の側壁5とを有していると共に、該側壁5の内壁面5aを側面とし、且つ上記表面3を底面とするキャビティ6を有している。
尚、上記セラミック層c1〜c3は、例えば、アルミナを主成分とし、これらのうち、下層側に位置する平板状のセラミック層c1,c2間には、本配線基板1aの製造時において、メッキ用配線として用いられた内層配線15が残留している。
また、前記金属パッド7a,7b,8a,8bは、図1(A)に示すように、基板本体2aの表面3あるいは裏面4から外側において、平面視および垂直断面が長方形状に形成されたメタライズ層9と、該メタライズ層9の上面および各側面を覆うように形成された放熱層11とを積層したものである。これらのうち、上記表面3側の金属パッド7a,7bの放熱部11の側面は、側壁5の内壁面5aに隣接している。更に、セラミック層c1,c2を挟んで上下対称に位置する上記金属パッド7a,8aと金属7b,8bとは、基板本体2aの表面3と裏面4との間を貫通する貫通孔h1内に形成されたビア導体9aと、該ビア導体9aの中間で横切る内層配線15とを介して接続されている。前記ビア導体9aの水平断面は、円形、長円形、または長方形状である。
尚、前記基板本体2aの表面3側の前記金属パッド7a,7bは、これらの上方に図示しない電子部品(LED素子など)を搭載する役割と、該電子部品の熱を外部に放熱する役割とを併有しており、上記基板本体2aの裏面4側の前記金属パッド8a,8bは、本配線基板1aにおける外部接続端子と、上記電子部品からの熱を前記ビア導体9aなどを介して外部に放熱する放熱体とを兼ねている。
また、前記メタライズ層9、ビア導体9a、および内層配線15は、タングステン(以下、Wと記載する)、あるいはモリブデン(以下、Moと記載する)を主成分とする。
更に、前記放熱層11は、厚みが約30〜150μmの銅(以下、Cuと記載する)、あるいは銀(以下、Agと記載する)を主成分とする。
図1(B)は、前記とは異なる形態の配線基板1bを示す垂直断面図である。
上記配線基板1bは、図1(B)に示すように、前記同様の内層配線15を内蔵したセラミック層c1,c2のみからなり、対向する表面3および裏面4を有する平板状の基板本体2bと、該基板本体2bの表面3側および裏面4側において、前記同様に形成された金属パッド7a,7b,8a,8bと、を有している。
上記金属パッド7a,7b,8a,8bも、前記同様のメタライズ層9および放熱層11を有する構造体であり、図示で上下対称に位置する金属パッド7a,8aと金属7b,8bとは、基板本体2bの表面3と裏面4との間を貫通する貫通孔h1内に形成されたビア導体9aなどを介して個別に接続されている。
前記配線基板1a,1bの金属パッド7a,7b,8a,8bは、図2(X),(Y)で例示するように、前記メタライズ層9の上面および各側面にわたり厚みが約1〜10μmの第1Ni層10が連続して形成され、前記放熱層11の上面、各側面、および平面視における周辺側の底面11bにわたり前記同様の厚みである第2Ni層12が連続して形成されていると共に、該第2Ni層12を介して上記放熱層11の上面、各側面、および上記底面11bにわたり厚みが約0.1〜2.0μmの金層(以下、Au層と記載する)13が連続して形成されている。
尚、前記第1および第2Ni層10,12における表層側の材料は、Ni−Co系合金からなる形態としても良い。
また、前記配線基板1a,1bの基板本体2a,2bにおける表面3および裏面4と、前記金属パッド7a,7b,8a,8bにおける放熱層11ごとの前記底面11bとの間には、図2(X)に例示するように、横向きに細長い隙間s1が位置している。かかる隙間s1において、垂直姿勢の前記第1Ni層10の中間と水平姿勢の第2Ni層12の先端とが接続部Jにおいて接続(接触)している。そのため、かかる第1・第2Ni層10,12によって、前記放熱層11の周囲を包囲しているので、該放熱層11の外部への露出を防いでいる。
更に、前記配線基板1aの基板本体2aにおける表面3側の前記金属パッド7a,7bにおける放熱層11の側面と、前記側壁5の内壁面5aとの間には、図2(Y)に例示するように、上向きに細長い隙間s2が位置している。かかる隙間s2内において、上記内壁面5aに隣接する上記金属パッド7a,7bの放熱層11ごとの側面には、第2Ni層12およびAu層13が形成されている。
尚、前記隙間s1,s2は、後述するように、前記配線基板1a,1bの製造時において、前記メタライズ層9の上面および各側面に対し、例えば、電解銅メッキを施して形成された前記同様の放熱層11をエッチングした際に、該放熱層11と基板本体2a,2bの表面3との間、あるいは、前記放熱層11と前記側壁5の内壁面5aとの間の密着を排除することによって形成されたものである。そのため、上記隙間s1,s2内には、これらの幅に応じて、少なくとも第2Ni層12のみが形成され、且つAu層13が形成されていない形態も含まれる。
以上のような配線基板1a,1bでは、前記放熱層11を構成しているCuまたはAgが外部に露出せず、且つ前記基板本体2a,2bの表面3および裏面4を構成するセラミックに接触していないと共に、上記放熱層11を含む前記表面3側の金属パッド7a,7bの上方に追って搭載される各種の電子部品の実装強度を所要の強度に保ったり、前記ビア導体9aおよび裏面4側の金属パッド8a,8bを通じて上記電子部品の熱を外部に迅速に放熱できる。従って、前記配線基板1a,1bによれば、前記効果(1))を確実に奏することができる。
尚、前記配線基板1bにおいて、前記裏面4側の金属パッド8a,8bを省略して、前記表面3側の金属パッド7a,7bのみとし、これらと接続する前記ビア導体9aを前記セラミック層c2のみに貫通させて内層内線15に個別に接続すると共に、該内層内線15と前記基板本体2bの表面3に形成した一対の図示しない外部接続端子との間を、上記セラミック層c2のみを貫通する図示しないビア導体を介して、個別に導通可能とした形態としても良い。
また、前記配線基板1a,1bは、後述するように、複数の配線基板1aあるいは複数の配線基板1bを縦横に隣接して併設している多数個取り基板の形態であっても良い。
以下において、前記配線基板1aの製造方法について説明する。尚、以下では、1個の前記配線基板1aを得るための各製造工程について説明するが、後述するように、多数個取りの形態においても同じ製造工程が順次用いられる。
予め、アルミナ粉末、バインダー樹脂、可塑剤、および溶剤などを適量ずつ配合してセラミックスラリーを制作し、該セラミックスラリーをドクターブレード法によりシート状に成形したことによって、互いの厚みが異なる複数のセラミックグリーンシート(以下、単にグリーンシートと称する)を用意した。
上記グリーンシートのうち、1つのグリーンシートに対し、断面が大きめの長方形状のパンチと該パンチの先端部を受け入れる受け孔を有するダイとを用いた打ち抜き加工を施して、図3(A)の上方に示すように、平面視が長方形状の貫通孔h2を有し、且つ全体が矩形枠状であるグリーンシートg3を得た。
一方、前記グリーンシートのうち、残り2つのグリーンシートに対し、所定形状のパンチと該パンチの先端部を受け入れる受け孔を有するダイとを用いた打ち抜き加工を施して、図3(A)の下方に示すように、比較的小径の貫通孔h1を所定位置ごとに空けた2つの平板状のグリーンシートg1,g2を得た。
次に、上記グリーンシートg1,g2の貫通孔h1ごとに対し、W粉末あるいはMo粉末を含む導電性ペーストを孔埋め印刷して、図3(B)に示すように、未焼成である複数のビア導体9aを個別に形成した。引き続いて、グリーンシートg1,g2における少なくとも一方の表面に対し、上記と同じ導電性ペーストをスクリーン印刷して、所定パターンを有する未焼成のメタライズ層9と内層配線15とを所定位置ごとに形成した。
次いで、前記グリーンシートg2の周辺上に、グリーンシートg3が位置するように、グリーンシートg1〜g3を積層し且つ圧着した。その結果、図3(C)に示すように、対向する表面3および裏面(表面)4を有する上記グリーンシートg1,g2の積層部と、その表面3の周辺から立設した四辺の側壁5を構成する上記グリーンシートg3とからなると共に、上記表面3側にキャビティ6を有するグリーンシート積層体gsが得られた。
更に、未焼成のメタライズ層9、ビア導体9a、および内層配線15を有する前記グリーンシート積層体gsを加熱して、脱脂および同時焼成を行った。
その結果、図3(D)に示すように、互いに一体化されたセラミック層c1〜c3からなる基板本体2aと、同時に焼成されたメタライズ層9、ビア導体9a、および内層配線15とを有するセラミック積層体csが得られた。
次に、前記セラミック積層体csを図示しない電解Niメッキ浴中に浸漬すると共に、前記内層配線15に通電する第1メッキ工程を施すことによって、図3(D)に示すように、前記メタライズ層9ごとの上面および各側面にわたって、厚みが約1〜10μmの第1Ni層10を連続して形成した。引き続いて、該第1Ni層10を含むセラミック積層体csを、約500〜900℃に加熱し且つ所定時間にわたり保持する熱処理を施した。
次いで、上記セラミック積層体csを図示しない電解Cuメッキ浴中に浸漬すると共に、前記内層配線15に通電する第2メッキ工程を施すことによって、図4(A)に示すように、上記メタライズ層9ごとの上面および各側面にわたり、上記第1Ni層10を介して、Cuからなり且つ厚みが約30〜150μmである複数の放熱層11を個別に形成した。この際、上記放熱層11ごとの平面視における周辺側の底面11bと、基板本体2aの表面3のセラミックとが接触して比較的弱い力で密着していると共に、前記表面3側に位置する上記放熱層11ごとの側面と、これらと個別に隣接する側壁5ごとの内壁面5aのセラミックとが比較的弱い力で密着して接触していた。
更に、前記放熱層11などを含む前記セラミック積層体csに対し、例えば、過酸化水素を含むエッチング液に接触させるエッチング工程を施した。その結果、図4(B)に示すように、前記基板本体2aの表面3あるいは裏面4と、前記放熱層11ごとの平面視における周辺側の底面11bごととの間に、横向きの細長い隙間s1が個別に形成された。同時に、上記基板本体2aの表面3側に位置する上記放熱層11ごとの側面と、これらに個別に隣接する側壁5ごとの内壁面5aとの間に、上向きの細長い隙間s2が個別に形成された。尚、前記隙間s1,s2ごとの幅は、上記エッチング液との接触時間にほぼ対応していた。
そして、前記隙間s1,s2および放熱層11などを含む前記セラミック積層体csを図示しない電解Niメッキ浴中、および電解Auメッキ浴中に順次浸漬すると共に、前記内層配線15に通電する第3メッキ工程および第4メッキ工程を順次行った。
その結果、図4(C)に示すように、前記放熱層11ごとの上面、各側面、および平面視で周辺側の底面11bにわたって、厚みが約1〜10μmである内側の第2Ni層12と、厚みが約0.1〜2.0μmである外側のAu層13との2層からなる金属被覆層14とが形成された。
この際、図4(C)中の一点鎖線部分Dを拡大した図4(D1)に示すように、前記基板本体2aの表面3と、放熱層11の平面視における周辺側の底面11bとの隙間s1において、前記底面11bに沿って形成された第2Ni層12の先端は、予め、前記メタライズ層9の側面に形成されていた第1Ni層10の中間に接続Jしていた。更に、上記隙間s1の幅が比較的広い場合には、前記Au層13が、上記底面11bに沿って第2Ni層12を介して形成されていた。
一方、前記隙間s1の幅が比較的狭い場合には、図4(D2)に示すように、前記隙間s1内には、前記第2Ni層12のみが形成されていた。かかる形態でも、図示のように、第1・第2Ni層10,12は接続部Jを形成していた。
更に、図4(C)中の一点鎖線部分Eを拡大した図4(E1)に示すように、前記側壁5の内壁面5aと、これに隣接する放熱層11の側面との隙間s2では、該隙間s2の幅が比較的広い場合には、第2Ni層12と、該第2Ni層12を介した前記Au層13との双方が放熱層11の側面に沿って形成されていた。
一方、図4(E2)に示すように、前記隙間s2の幅が比較的狭いの場合には、かかる隙間s2内には、前記第2Ni層12のみが形成されていた。
以上の結果、図4(C)に示したように、基板本体2aの表面3側に前記金属パッド7a,7bを有し、且つ裏面4側に前記金属パッド8a,8bを有する前記配線基板1aを得ることができた。
ここで前記隙間s1,s2について、前記図2(X)で示したように、基板本体2aの表面3とAu層13との間にわたって隙間s1が形成されている形態でも、前記効果(1),(2)を得ることは可能である。しかし、前記図2(Y)や図4(D1),(D2),(E1),(E2)に示したように、基板本体2aの表面3や側壁5の内壁面5aと、第2Ni層12あるいはAu層13とが接触している形態であっても、前記放熱層11が外部に露出するおそれを除去でき、且つ基板本体2aの表面3と金属パッド7a,7b,8a,8bとの密着性をも向上させ得るので、前記効果(1))をより顕著に得ることが可能となる。
前述した配線基板1aの製造方法によれば、前記効果()が得られることが裏付けられた。
尚、前記第1および第2Ni層10,12の表層側には、Ni−Co系合金を適用しても良い。
また、前記矩形枠状のセラミック層c3は、複数のグリーンシートを積層し、これらの間や頂面にWまたはMoからなる内層配線や封止用メタライズ層を有すると共に、該内層配線と封止用メタライズ層との間などにビア導体を有する形態としても良い。
更に、前記配線基板1bを製造するには、前記製造方法において、前記グリーンシートg3およびセラミック層c3を省略することで可能となる。
図5(A)は、前記配線基板1aを得るための多数個取り基板20を示す平面図、図5(B)は、(A)中のB−B線の矢視に沿った垂直断面図である。
上記多数個取り基板20は、図5(A),(B)に示すように、前記配線基板1aを縦・横方向に隣接して複数個ずつ配列した平面視が長方形の製品領域21と、該製品領域21の周辺を囲む平面視が矩形枠状の耳部22とを備えている。上記配線基板1a同士間の境界および、上記製品領域21と耳部22との境界は、平面視が格子形状を呈する仮想の切断予定面23によって区分されている。
また、図5(A)に示すように、上記耳部22で対向する左右の各側面24には、平面視で半円形状である複数の凹部25が形成され、該凹部25ごとの内壁面に沿って、WまたはMoからなり、且つ平面視が円弧形状のメッキ用電極26が形成されている。かかるメッキ用電極26ごとの製品領域21側には、メッキ用配線27が個別に接続され、該メッキ用配線27は、図5(B)に示すように、製品領域21内において外周側に位置する配線基板1aごとの前記内層配線15と導通可能に接続されている。
前記メッキ用電極26、メッキ用配線27、および製品領域21内に位置する配線基板1aごとの前記内層配線15は、1つの通電回路を形成することによって、前記第1〜第4メッキ工程を実施可能としている。但し、追って個々の配線基板1aごとに個片化された際には、配線基板1aごとにおいて、前記金属パッド7a,8aと金属パッド7b,8bとが互いに不導通となるように、2つの並列した通電回路が形成される。
図5(A),(B)に示す多数個取り基板20は、大判の前記グリーンシートg1〜g3における前記製品領域21内の配線基板1aとなる領域ごとに対し、前述した各工程が順次施される。そして、上記製品領域21内において複数の配線基板1aが形成された後に、前記切断予定面23に沿ってダイシング加工などを施すことによって、複数の配線基板1aを得ることができる。
以上のような多数個取り基板20を用いる配線基板1aによっても、前記効果()と同様の効果が得られる。
尚、前記配線基板1bについても、前記多数個取り基板20と同様な形態の多数個取り基板を経て製造することができる。
本発明は、以上において説明した各形態に限定されるものではない。
例えば、前記基板本体2a,2bを構成するセラミックは、前記アルミナに限らず、窒化アルミニウムやムライトなどの高温焼成セラミック、あるいは、ガラス−セラミックなどの低温焼成セラミックとしても良い。後者の場合、前記メタライズ層9、ビア導体9a、および内層配線15の材料には、CuあるいはAgが適用される。
また、前記基板本体2aは、その裏面4側にも、前記同様の側壁5を形成して、表面3および裏面4の双方にキャビティ(6)を併有する形態としても良い。
更に、前記基板本体2a,2bの表面3側には、2対以上の前記金属パッド7a,7bを形成しても良く、かかる形態の場合、上記基板本体2a,2bの裏面4側には、上記金属パッド7a,7bと同極となる1対以上の前記金属パッド8a,8bを、前記ビア導体9aを介して個別に形成しても良い。
加えて、前記基板本体2a,2bの表面3側および裏面4側の前記金属パッド7a,7b,8a,8bは、平面視で正方形状、五角形以上の正多角形または変形多角形、円形状、長円形状、あるいは楕円形状を呈する形態としても良い。これらの場合、前記メタライズ層9および放熱層11の平面視おける形状も上記と相似形の形状とされる。
本発明によれば、セラミックからなる基板本体で対向する一対の表面の少なくとも一方に比較的厚い銅などからなる放熱層を含む複数の金属パッドを有し、該金属パッドが種々の環境下でも前記変色などの不具合が皆無となる配線基板、およびその製造方法を提供することができる。
1a,1b…………………配線基板
2a,2b…………………基板本体
3……………………………表面
4……………………………裏面(表面)
5……………………………側壁
5a…………………………内壁面
7a,7b,8a,8c…金属パッド
9……………………………メタライズ層
10…………………………第1Ni層
11…………………………放熱層
11b………………………放熱層の周辺側の底面
12…………………………第2Ni層
13…………………………Au層
c1〜c3…………………セラミック層(セラミック)
s1,s2…………………隙間
J……………………………接続部

Claims (6)

  1. セラミックからなり、対向する一対の表面を有する基板本体と、該基板本体における少なくとも一方の表面に形成された複数の金属パッドとを有する配線基板であって、
    上記金属パッドは、上記基板本体の少なくとも一方の表面に形成されたメタライズ層と、
    上記メタライズ層の上面および側面に形成された第1ニッケル層と、
    上記第1ニッケル層の上面および側面に形成され、且つ平面視において少なくとも周辺側の底面と上記基板本体における一方の表面との間に隙間を有する放熱層と、
    上記放熱層の上面、側面、および少なくとも周辺側の底面に形成された第2ニッケル層と、
    上記放熱層の少なくとも上面および側面に上記第2ニッケル層を介して形成された金層と、を備え、
    上記放熱層は、銅または銀、あるいはこれらの一方をベースとする合金からなり、
    複数の金属パッドが形成された上記基板本体における一方の表面の周辺に沿って側壁が立設され、該側壁の内壁面と上記放熱層との間に隙間を有しており、上記側壁の内壁面に隣接する上記放熱層の側面には、少なくとも上記第2ニッケル層が形成されている、
    ことを特徴とする配線基板。
  2. セラミックからなり、対向する一対の表面を有する基板本体と、該基板本体における少なくとも一方の表面に形成された複数の金属パッドとを有する配線基板であって、
    上記金属パッドは、上記基板本体の少なくとも一方の表面に形成されたメタライズ層と、
    上記メタライズ層の上面および側面に形成された第1ニッケル層と、
    上記第1ニッケル層の上面および側面に形成され、且つ平面視において少なくとも周辺側の底面と上記基板本体における一方の表面との間に隙間を有する放熱層と、
    上記放熱層の上面、側面、および少なくとも周辺側の底面に形成された第2ニッケル層と、
    上記放熱層の少なくとも上面および側面に上記第2ニッケル層を介して形成された金層と、を備え、
    上記放熱層は、銅または銀、あるいはこれらの一方をベースとする合金からなり、
    上記第1ニッケル層と上記第2ニッケル層とは、上記放熱層の底面と上記基板本体の表面との間において接続されている、
    ことを特徴とする配線基板。
  3. 前記金層は、平面視で前記放熱層の少なくとも周辺側の底面、あるいは該放熱層おける前記側壁の内壁面に隣接する側面にも、前記第2ニッケル層を介して形成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の配線基板。
  4. セラミックからなり、対向する一対の表面を有する基板本体と、該基板本体における少なくとも一方の表面に形成された複数の金属パッドとを有する配線基板の製造方法であって、
    セラミックグリーンシートにおいて対向する一対の表面のうち、少なくとも一方の表面に未焼成のメタライズ層を形成し、更に上記セラミックグリーンシートおよび前記メタライズ層を焼成する工程と、
    焼成された上記メタライズ層の上面および側面に第1ニッケル層を形成する第1メッキ工程と、
    上記第1ニッケル層の上面、側面、および少なくとも一方の上記表面に放熱層を形成する第2メッキ工程と、
    上記放熱層の上面、側面、および少なくとも一方の上記表面に接する底面をエッチングするエッチング工程と、
    上記エッチングが施された放熱層の上面、側面、および平面視で少なくとも周辺側の底面に第2ニッケル層を形成する第3メッキ工程と、
    上記放熱層の少なくとも上面および側面に、上記第2ニッケル層を介して金層を形成する第4メッキ工程と、を含み、
    上記放熱層は、銅または銀、あるいはこれらの一方をベースとする合金からなり、
    上記複数の金属パッドが形成された上記基板本体における一方の表面の周辺に沿って側壁が立設されており、
    上記第2メッキ工程において、上記放熱層は、上記側壁の内壁面と接して形成され、
    上記エッチング工程において、上記放熱層の内壁面と接する側面にも上記エッチングが施されると共に、
    上記第3メッキ工程において、上記放熱層における上記内壁面と隣接する側面にも上記第2ニッケル層が形成される、
    ことを特徴とする配線基板の製造方法
  5. セラミックからなり、対向する一対の表面を有する基板本体と、該基板本体における少なくとも一方の表面に形成された複数の金属パッドとを有する配線基板の製造方法であって、
    セラミックグリーンシートにおいて対向する一対の表面のうち、少なくとも一方の表面に未焼成のメタライズ層を形成し、更に上記セラミックグリーンシートおよび前記メタライズ層を焼成する工程と、
    焼成された上記メタライズ層の上面および側面に第1ニッケル層を形成する第1メッキ工程と、
    上記第1ニッケル層の上面、側面、および少なくとも一方の上記表面に放熱層を形成する第2メッキ工程と、
    上記放熱層の上面、側面、および少なくとも一方の上記表面に接する底面をエッチングするエッチング工程と、
    上記エッチングが施された放熱層の上面、側面、および平面視で少なくとも周辺側の底面に第2ニッケル層を形成する第3メッキ工程と、
    上記放熱層の少なくとも上面および側面に、上記第2ニッケル層を介して金層を形成する第4メッキ工程と、を含み、
    上記放熱層は、銅または銀、あるいはこれらの一方をベースとする合金からなり、
    上記第3メッキ工程において、上記第2ニッケル層は、上記放熱層における周辺側の底面と基板本体の表面との間に予め形成された上記第1ニッケル層と接触するように形成される、
    ことを特徴とする配線基板の製造方法。
  6. 前記第4メッキ工程において、平面視で前記放熱層の少なくとも周辺側の底面、あるいは該放熱層における前記側壁の内壁面に隣接する側面にも、前記金層が形成される、
    ことを特徴とする請求項またはに記載の配線基板の製造方法。
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