JP6856309B1 - 靴紐 - Google Patents

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Abstract

【課題】紐靴の紐穴に当接して緊締状態が維持されると共に、靴紐の両端が紐靴の内面に収納されることで結び目を必要としない靴紐を提供する。【解決手段】靴紐10は、紐靴Sの紐穴Hに当接して緊締状態が維持される靴紐10であって、該靴紐10は、所定の長さと太さを有して曲げ作用による変形が維持される(戻り角度が生じない)塑性金属素材で形成される緊締エンドグリップ24と、所定の長さと太さを有して曲げ作用による変形が拘束されない弾性靴紐21との組み合わせにより形成され、弾性靴紐21の両端には、紐靴Sの最終紐穴列に当接する箇所から端部まで延伸する塑性金属素材で形成される緊締エンドグリップ24を固着する。【選択図】図1

Description

本発明は、紐靴の紐穴に当接して緊締状態が維持されると共に、靴紐の両端が紐靴の内面に収納されることで結び目を必要としない靴紐に関する。
従来より、靴紐の緩みを防止するために、靴紐の外周面に凹凸を付けたものや、リール状に巻き上げるものや、紐靴の紐穴を特殊形状としたものなど、多種多様な靴紐の提案がされている。
上記における靴紐の緩みを防止することを目的とした提案の中において、本発明と発明を構成する手段の一部が類似する結び目が緩んだり解けたりしにくく、かつ、長期間使用しても緩み止め効果が低下しないとする「靴紐」(特許文献1)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、係る「靴紐」の提案は、靴紐を、繊維から成る一般糸と、塑性変形して形状を保つ形状保持プラスチック線材と、から形成する。また、繊維から成る一般糸にて筒状に形成された筒部材を備える。また、筒部材の内部孔に、塑性変形して形状を保つ形状保持プラスチック線材を挿通して形成されていることから、下記に示す問題点があるものである。
(1)形状保持機能を有するプラスチック線材は、芯材が極細の複数本又は編み込み繊維材で形成されていることによって、靴紐の緩み時に発生する折り曲げ応力(戻り角度が20度以下)によって緊締保持力が針金などの金属性の塑性線材と比較して略二分の一(メーカー性能比較表から)と大きく劣る。
(2)形状保持機能を有する芯材が結び目を可能とする折り曲げ応力内(戻り角度が20度以下)で設定されているため、紐靴の紐穴列毎の緊締状態がその戻り角度の影響を受けて維持されない。
(3)使用時において靴紐に緊締開放負荷が作用した場合、塑性プラスチック線材を変形させた状態を保つ形状保持機能が困難となる。
(4)塑性プラスチック線材の使用用途としては、塑性復元力から形状保持力を差程必要としない結束材やマスクの鼻当て部分に使われているに過ぎない。
また、上記の「靴紐」(特許文献1)の明細書中の段落[0008]には、「形状保持プラスチック線材は、図3に示すように、靴紐の芯材となるものであり、塑性変形性のポリエチレン材料にて断面円型の線材に形成されている。この形状保持プラスチック線材は、線径がある程度大きいもの(例えば、1mm以上)であれば、単体で一般的な針金のように扱うことができるものである。しかしながら、第1実施形態では、特に、線径が0.3〜0.6mmに設定されたものが使用されている。それは、線径が0.6mmより大きいものを複数本使用すると靴紐が曲げにくくなって、結び目を形成しにくくなり、線径が0.3mmより小さいと、形状保持プラスチック線材の形状保持機能を有効に利用できなくなるからである。特に、形状保持プラスチック線材は、その塑性変形特性が、180度折曲げてから10分経過後の戻り角度が20度以下を示すポリエチレン材質から成るものが望ましい。」と記載されている。
すなわち、特許文献1の「靴紐」は、ポリエチレン材質の靴紐の線径が0.3〜0.6mmと設定されている(線径が0.6mmより大きいものを複数本使用すると靴紐が曲げにくくなって、結び目を形成しにくくなり、線径が0.3mmより小さいと形状保持プラスチック線材の形状保持機能を有効に利用できなくなる)ことから、結び目を設けることを前提とした靴紐の提案であると共に、戻り角度が20度以下と示されていることによって、略9〜12度の戻り角度(形状保持プラスチック線材の特性)を容認する提案であるのに対し、緊締時において塑性金属線材で形成される係止コマならびに緊締エンドグリップによって靴紐の戻り角度が生じないと共に、該靴紐の両端が紐靴の内面に収納されることで結び目を必要としない本発明の「靴紐」とは、発明を構成する緊締機能ならびに緊締効果が大きく異なるものである。
尚、上記特許文献1の「靴紐」の形状保持プラスチック線材は、非特許文献2の三井化学株式会社製のテクノロート(登録商標)の素材を利用して形成することができる。
また、編上靴を、単一の靴ひもを使用した際にも、履物の異なる領域、より詳細には足の前側の領域と甲・脛の領域で、圧力を個別に調整できるように改善することができる「編上靴」(特許文献3)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、係る「編上靴」の提案は、靴ひもを備える編上靴であって、靴ひもは、履物の相対するフラップ上に設けられるガイド要素によって導かれ、履物は、フラップの間に設けられるスペーサーを備え、スペーサーはフラップ間の隙間用の制限止め子として作用する。このように、履物の様々な部分のひもで締めるときの張力を個々に制限し得る。スペーサーはチューブあるいは弦巻ばねであることが望ましく、その内部を靴ひもの一部分が貫通するか、靴ひもの一部分を掴持する手段を採用するもので、この編上靴の提案に使用されるスペーサーは、フラップ間の隙間用の制限止め子として作用させるものであって、本発明の弾性靴紐の少なくとも紐靴の紐穴列に当接する箇所に配設される塑性金属素材で形成される係止コマとは、形状は類似するものの発明を構成する目的、役割、材質、配置箇所、緊締効果等が全く異なるものである。
本出願人は、紐靴の緊締時における靴紐の緩みと結び目に着目し、紐靴の紐穴に当接して緊締状態が維持されると共に、該靴紐の両端が紐靴の内面に収納されることで結び目を必要としない靴紐を開発し、本発明における「靴紐」の提案に至るものである。
登録実用新案第3111441号公報 三井化学株式会社 テクノロート(登録商標) 特開2003−250604号公報
本発明は上記問題点を鑑み、紐靴の紐穴に当接して緊締状態が維持されると共に、靴紐の両端が紐靴の内面に収納されることで結び目を必要としない靴紐の提供を図ることを課題とする。
本発明は上記課題を解決するためになされるもので、本発明における靴紐は、紐靴の紐穴に当接して緊締状態が維持される靴紐であって、前記靴紐は、所定の長さと太さを有して曲げ作用による変形が維持される塑性金属素材で形成される緊締エンドグリップと、所定の長さと太さを有して曲げ作用による変形が拘束されない弾性靴紐との組み合わせにより形成され、前記弾性靴紐の両端には、紐靴の最終紐穴列に当接する箇所から端部まで延伸する塑性金属素材で形成される前記緊締エンドグリップを固着して成る手段を採る。
また、本発明における靴紐は、前記弾性靴紐の少なくとも紐靴の任意の紐穴列に当接する箇所には、塑性金属素材で形成される係止コマが配設されて成る手段を採る。
また、本発明における靴紐は、紐靴の紐穴に当接して緊締状態が維持される靴紐であって、前記靴紐は、所定の長さと太さを有して曲げ作用による変形が維持される塑性金属素材で形成される係止コマと、所定の長さと太さを有して曲げ作用による変形が拘束されない弾性靴紐との組み合わせにより形成され、前記弾性靴紐の両端には、エンドグリップが固着されて成り、前記弾性靴紐の少なくとも紐靴の最終紐穴列に当接する箇所には、塑性金属素材で形成される前記係止コマが配設されて成る手段を採る。
また、本発明における靴紐は、前記弾性靴紐の少なくとも紐靴の最終紐穴列を含んだ任意の紐穴列に当接する箇所には、塑性金属素材で形成される前記係止コマが配設されて成る手段を採る。
本発明における靴紐によれば、
(1)靴紐が、紐穴に挿通されて一部が折り曲げられることによって緊締状態が維持される戻り角度が生じない所定の長さと太さを有するパイプ状の塑性金属素材で形成されることで、靴紐の緩みによる緊締保持力が塑性プラスチック線材と比較して略二倍以上と大きく勝る。
(2)塑性金属素材で形成される靴紐の戻り角が生じない性質を利用することによって結び目を必要としなくなるため、確実に緊締効果が維持されると共に、靴紐の両端が紐靴の内面に収納されて使用時において解けにくい。
(3)常温で緊締開放負荷が作用しても、戻り角が生じない緊締状態が常時維持される、といった優れた効果を奏する。
また、本発明における靴紐によれば、鋼(針金)、銅、アルミニウム等の塑性金属素材の折り曲げても戻り角度が生じない性質を利用することによって、紐靴の紐穴列毎に緊締状態が維持されると共に、該靴紐の両端が紐靴の内面に収納されることで結び目を必要としない、といった優れた効果を奏する。
また、本発明における靴紐によれば、紐靴の紐穴に挿通される所定の長さと太さを有する天然又は合成繊維製の弾性靴紐の両端に紐穴の挿通を容易にする塑性金属素材で形成される先細の緊締エンドグリップを固着していることによって、紐靴の紐穴に容易に挿通することができ、さらに靴紐の先端部分が紐靴の内面に解け難く且つコンパクトに収納される共に、靴紐の結び目を必要としない、といった優れた効果を奏する。
また、本発明における靴紐によれば、紐穴に挿通される塑性金属素材で形成されるパイプ状の複数の係止コマを紐穴の所定の間隔毎に固着していることによって、靴紐の軽量化が図られると共に、個人個人の足のサイズに合わせて紐靴の紐穴列毎に緊締状態が維持され、さらに現在市販されている靴紐に本発明における二つの係止コマを固着することで、容易に本発明の目的とする緩みを防止する仕様とすることができる、といった優れた効果を奏する。
また、本発明における靴紐によれば、塑性金属素材の表面に防錆性並びに装飾性を有する被覆手段または滑り止め手段を設けることによって、見た目にも美しい外観性を有すると共に、緊締状態を維持する機能性を併せ持つ、といった優れた効果を奏する。
本発明の靴紐の実施形態を示す説明図である。 (実施例1) 本発明の靴紐の別の実施形態を示す説明図である。(実施例2) 本発明の靴紐の別の実施形態を示す説明図である。(実施例3) 本発明の靴紐の別の実施形態を示す説明図である。(実施例4)
本発明における靴紐10は、紐靴Sの紐穴Hに当接して緊締状態が維持されると共に、靴紐10の両端が紐靴Sの内面に収納されることで結び目Mを必要としない手段を採ったことを最大の特徴とする。以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、本発明の靴紐10は、以下に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で、適宜変更することができる。
図1は、本発明の靴紐の実施形態を示す説明図である。
図1(a)は、本発明における靴紐10の全体図である。
本発明の靴紐10は、紐靴Sの紐穴Hに当接して緊締状態が維持されて、結び目Mを必要としない靴紐10であって、該靴紐10は、所定の長さと太さを有して曲げ作用による変形が維持される(戻り角度が生じない)塑性金属素材で形成される緊締エンドグリップ24と、所定の長さと太さを有して曲げ作用による変形が拘束されない弾性靴紐21との組み合わせにより形成され、該弾性靴紐21の両端には、紐靴Sの最終紐穴列に当接する箇所から端部まで延伸する塑性金属素材で形成される緊締エンドグリップ24を固着して成る手段を採ることができる。
塑性金属素材は、金属材料に力を加えて変形させ、その力を取り除いた後も該変形状態が維持される(戻り角度が生じない)材料の性質(塑性)を利用するもので、例えば、紐穴Hに挿通される所定の長さを有する鋼(針金)、銅、アルミニウム等の素材で形成される。
弾性線材21は、例えば、所定の長さと太さを有する天然又は合成繊維製のナイロン、ポリエステル、レーヨン、ビニロン、アセテート、綿、麻等の繊維から成る素材で形成される。
緊締エンドグリップ24は、紐穴Hの挿通を容易にする一部が折り曲げられることによって緊締状態が維持される(戻り角度が生じない)所定の長さと太さを有し、弾性靴紐21の両端に固着され、紐靴Sの最終紐穴列に当接する箇所から端部まで延伸する形状に形成される。また、断面形状が丸形又は平形のパイプ状の塑性金属素材で先細形状に形成される。
緊締エンドグリップ24の固着手段としては、例えば、パイプの状の塑性金属素材にスリットを入れ、挿通後にカシメて固着する手段を採ることができるが、その固着手段は特に限定するものではない。
また、緊締エンドグリップ24が塑性金属素材で形成されることによって、塑性金属素材の性質を利用して紐靴Sのベロと羽根の間に折り込んだり、捻り込むことによって、運動時においても解け難く且つコンパクトに収納することができる。
さらに、緊締エンドグリップ24の長さは、紐靴Sの紐穴Hの第一紐穴列に当接する長さに留まらず、複数の紐穴列に当接する長さに延長することも可能である。
図1(b)は、本発明の靴紐10の緊締手順を示す説明図である。
(1)支給された弾性靴紐21を紐靴Sの紐穴Hの第一紐穴列に挿通して両端を同じ長さに揃える。
(2)弾性靴紐21の端部を紐靴Sの紐穴Hに交互に挿通して紐穴Hに当接させた状態で折り返しながら(吹き出し部参照)緩まないように順次緊締していく。
(3)弾性靴紐21を紐靴Sの最終紐穴列まで交互に折り返しながら緩まないように順次緊締していく。
(4)弾性靴紐21を最終紐穴列の手前からの任意の長さを確保する。
(5)確保された任意の長さの弾性靴紐21をハサミ等で切断する。
(6)切断された弾性靴紐21の先端に緊締エンドグリップ24を挿入してペンチなどの道具を使ってカシメる。
(7)塑性金属素材で形成された緊締エンドグリップ24を紐靴Sの最終紐穴列の紐穴Hに当接させた状態で折り曲げながら(吹き出し部参照)戻り角度が生じないように緊締する。
(8)紐靴Sの紐穴Hの最終紐穴列から延伸している緊締エンドグリップ24の先端部を捻る。(該捻る行為は、緊締効果を得ることを目的とするものではなく、先端部が自由端にならないように束ねる目的で行われるものである。)
(9)緊締エンドグリップ24の両端を紐靴Sのベロと羽根の間に収納する。
以上で構成される本発明の靴紐10は、緊締エンドグリップ24が、鋼(針金)、銅、アルミニウム等の塑性金属素材で形成されることで、紐穴Hに挿通されて一部が折り曲げられることによって変形させた状態が維持される(戻り角度が生じない)ため、緊締時において紐靴Sの最終紐穴列に緊締状態が維持されると共に、該塑性金属素材で形成される緊締エンドグリップ24の両端を捻ることによって、運動時においても解け難く且つコンパクトに収納することができ、さらに結び目Mを必要としない紐靴Sの提供を可能とする。
図2は、本発明の靴紐の別の実施形態を示す説明図である。
図2(a)は、本発明における靴紐10の全体図である
本発明の靴紐10は、紐靴Sの紐穴Hに当接して緊締状態が維持されて、結び目Mを必要としない靴紐10であって、該靴紐10は、弾性靴紐21の少なくとも紐靴Sの任意の紐穴列に当接する箇所には、塑性金属素材で形成される係止コマ23が配設されて成る手段を採ることができる。
係止コマ23は、所定の長さ(紐穴Hに当接してずれない長さ)と太さを有して紐穴Hの曲げ作用による変形状態が維持される(戻り角度が生じない)パイプ状の塑性金属素材で形成される。
係止コマ23の固着手段としては、例えば、パイプの状の塑性金属素材にスリットを入れ、挿通後にカシメて固着する手段を採ることができるが、その固着手段は特に限定するものではない。
尚、係止コマ23の固着位置は、紐靴Sの紐穴Hに対して紐穴毎若しくは任意に間隔をおいて設けることもでき、さらに、係止コマ23を複数の紐穴Hに当接する長さに延長することも可能である。
図2(b)は、本発明の靴紐10の緊締手順を示す説明図である。
(1)支給された弾性靴紐21を紐靴Sの紐穴Hの第一紐穴列に挿通して両端を同じ長さに揃える。
(2)弾性靴紐21の端部を順次紐靴Sの紐穴Hに交互に最終紐穴列の紐穴Hまで挿通して仮の状態で緊締する。
(3)弾性靴紐21の折り曲げ位置と、紐靴Sの紐穴Hに当接する部分にマーカーペン等でマーキングKし、全体の所定の長さを決定する。
(4)一旦緊締状態を解いて一本の紐状にする。
(5)マーキングKされた部分に係止コマ23を夫々挿入して位置決めし、ペンチなどの道具を使ってカシメて固着する。
(6)弾性靴紐21の両端に緊締エンドグリップ24を挿入してペンチなどの道具を使ってカシメて固着する。
(7)再び紐靴Sの紐穴Hに係止コマ23が装着された靴紐10を挿入し、紐穴Hと係止コマ23が当接する状態にして紐穴Hの第一紐穴列から順次折り曲げながら(吹き出し部参照)戻り角度が生じないように緊締していく。
(8)紐靴Sの紐穴Hの最終紐穴列の一つ手前まで挿通し終わったら、両端を揃え、緊締エンドグリップ24が紐靴Sの最終紐穴列の紐穴Hに当接した状態で折り曲げながら(吹き出し部参照)戻り角度が生じないように緊締する。
(9)靴紐10の両端を紐靴Sのベロと羽根の間に捩じって収納する。
(該捻る行為は、緊締効果を得ることを目的とするものではなく、先端部が自由端にならないように束ねる目的で行われるものである。)
以上で構成される本発明の靴紐10は、係止コマ23ならびに緊締エンドグリップ24が、鋼(針金)、銅、アルミニウム等の塑性金属素材で形成されることで、紐穴Hに挿通されて一部が折り曲げられることによって変形させた状態が維持される(戻り角度が生じない)ため、緊締時において紐靴Sの紐穴列毎ならびに最終紐穴列によって緊締状態が維持されると共に、該塑性金属素材で形成される緊締エンドグリップ24の両端を捻ることによって、運動時においても解け難く且つコンパクトに収納することができ、さらに結び目Mを必要としない紐靴Sの提供を可能とする。
図3は、本発明の靴紐の別の実施形態を示す説明図である。
図3(a)は、本発明における靴紐10の全体図である。
本発明の靴紐10は、紐靴Sの紐穴Hに当接して緊締状態が維持されて、結び目Mを有する靴紐10であって、該靴紐10は、所定の長さと太さを有して曲げ作用による変形が維持される(戻り角度が生じない)塑性金属素材で形成される係止コマ23と、所定の長さと太さを有して曲げ作用による変形が拘束されない弾性靴紐21との組み合わせにより形成され、該弾性靴紐21の両端には、エンドグリップ22が固着されて成り、弾性靴紐21の少なくとも紐靴Sの最終紐穴列に当接する箇所には、塑性金属素材で形成される係止コマ23が配設されて成る手段を採ることができる。

塑性金属素材は、金属材料に力を加えて変形させ、その力を取り除いた後も変形状態が維持される(戻り角度が生じない)材料の性質(塑性)を利用するもので、例えば、紐穴Hに挿通される所定の長さを有する鋼(針金)、銅、アルミニウム等の素材で形成される。
弾性靴紐21は、例えば、所定の長さと太さを有する天然又は合成繊維製のナイロン、ポリエステル、レーヨン、ビニロン、アセテート、綿、麻等の繊維から成る素材で形成される。
結び目Mを形成する弾性靴紐21aは、紐穴Hの最終紐穴列に折り曲げられて係止する塑性金属素材で形成される係止コマ23によって緊締状態が維持された状態で、結び目Mを有するために延伸して形成されるものである。さらにその両端には紐穴Hの挿通を容易にするエンドグリップ22が設けられる。
エンドグリップ22は、紐穴Hの挿通を容易にする金属又は合成樹脂製の先細圧着端によって形成される。
エンドグリップ22の固着手段としては、例えば、エンドグリップ22をパイプ形状とし、挿入後にカシメて固着する手段ならびに溶着する手段を採ることができるが、その固着手段は特に限定するものではない。
係止コマ23は、所定の長さと太さ(紐穴Hに当接してズレない長さ)を有して紐穴Hの曲げ作用による変形状態が維持される(戻り角度が生じない)パイプ状の塑性金属素材で形成される。
係止コマ23の固着手段としては、例えば、パイプの状の塑性金属素材にスリットを入れ、挿通後にカシメて固着する手段を採ることができるが、その固着手段は特に限定するものではない。
尚、係止コマ23の固着位置は、紐靴Sの紐穴Hに対して紐穴毎若しくは任意に間隔をおいて設けることもでき、さらに、係止コマ23を複数の紐穴Hに当接する長さに延長することも可能である。
図3(b)は、本発明の靴紐10の緊締手順を示す説明図である。
(1)支給された弾性靴紐21を紐靴Sの紐穴Hの第一紐穴列に挿通して両端を同じ長さに揃える。
(2)弾性靴紐21の端部を紐靴Sの紐穴Hに交互に挿通して紐穴Hに当接させた状態で折り返しながら(吹き出し部参照)緩まないように順次緊締していく。
(3)弾性靴紐21を紐靴Sの最終紐穴列まで交互に折り返しながら緩まないように緊締していく。
(4)弾性靴紐21を最終紐穴列の手前からの任意の長さを確保する。
(5)確保された任意の長さの弾性靴紐21をハサミ等で切断する。
尚、切断する位置は、次の工程の(6)の結び目Mを形成する弾性靴紐21aの長さを含んで切断する。
(6)弾性靴紐21の紐穴Hの最終紐穴列に相当する位置に、紐穴Hの曲げ作用による変形が維持される塑性金属素材で形成される係止コマ23を設け、さらに結び目Mを形成する弾性靴紐弾性靴紐21aの両端にエンドグリップ22を設けてペンチなどの道具を使ってカシメる。
(7)係止コマ23を紐靴Sの最終紐穴列の紐穴Hに当接させた状態で折り曲げながら(吹き出し部参照)戻り角度が生じないように緊締する。
(8)紐靴Sの紐穴Hの最終紐穴列から出ている結び目Mを形成する弾性靴紐21aの先端部を結んで結び目Mを設ける。
以上で構成される本発明の靴紐10は、紐靴Sの緊締時において、最終穴位置において緊締状態が維持されると共に、靴紐10の末端が結び目Mによって結ばれることによって、従来の紐靴Sの紐結びの外観効果が得られる紐靴Sの提供を可能とすると共に、現在市販されている靴紐に本発明における二つの係止コマ23を固着することで、容易に本発明の目的とする緩みを防止する仕様とすることができる。
図4は、本発明の靴紐の別の実施形態を示す説明図である。
図4(a)は、本発明における靴紐10の全体図である。
本発明の靴紐10は、紐靴Sの紐穴Hに当接して緊締状態が維持されて、結び目Mを有する靴紐10であって、該靴紐10は、弾性靴紐21の少なくとも紐靴Sの最終紐穴列を含んだ任意の紐穴列に当接する箇所には、塑性金属素材で形成される係止コマ23が配設されて成る手段を採ることができる。
係止コマ23は、所定の長さ(紐穴Hに当接してズレない長さ)と太さを有して紐穴Hの曲げ作用による変形状態が維持される(戻り角度が生じない)パイプ状の塑性金属素材で形成される。
係止コマ23の固着手段としては、例えば、パイプの状の塑性金属素材にスリットを入れ、挿通後にカシメて固着する手段を採ることができるが、その固着手段は特に限定するものではない。
尚、係止コマ23の固着位置は、紐靴Sの紐穴Hに対して紐穴毎若しくは任意に間隔をおいて設けることもでき、さらに、係止コマ23を複数の紐穴Hに当接する長さに延長することも可能である。
図4(b)は、本発明の靴紐10の緊締手順を示す説明図である。
(1)支給された弾性靴紐21を紐靴Sの紐穴Hの第一紐穴列に挿通して両端を同じ長さに揃える。
(2)弾性靴紐21の端部を順次紐靴Sの紐穴Hに交互に挿通して仮の状態で緊締する。
(3)弾性靴紐21の折り曲げ位置と、紐靴Sの紐穴Hに当接する部分にマーカーペン等でマーキングKし、全体の長さをハサミ等で切断して決定する。
(4)一旦緊締状態を解いて一本の紐状にする。
(5)マーキングKされた部分に係止コマ23を夫々挿入して位置決めし、ペンチなどの道具を使ってカシメて固着する。
(6)弾性靴紐21の紐穴Hの最終紐穴列に相当する位置に、紐穴Hの曲げ作用による変形が維持される(戻り角度が生じない)塑性金属素材で形成される係止コマ23を設け、さらに結び目Mを形成する弾性靴紐21aの両端にエンドグリップ22を設けてペンチなどの道具を使ってカシメる。
(7)所定の長さを有する係止コマ23を紐靴Sの各紐穴列と最終紐穴列の紐穴Hに当接させた状態で折り曲げながら(吹き出し部参照)戻り角度が生じないように緊締する。
(8)紐靴Sの紐穴Hの最終紐穴列から出ている結び目Mを形成する弾性靴紐21aの先端部を結んで結び目Mを設ける。
以上で構成される本発明の靴紐10は、紐靴Sの緊締時において、紐穴列毎ならびに最終穴列において緊締状態が維持されると共に、靴紐10の末端が結び目Mによって結ばれることによって、従来の紐靴Sの紐結びの外観効果が得られる紐靴Sの提供を可能とする。
本発明における靴紐10は、係止コマ23ならびに緊締エンドグリップ24の表面に防錆性並びに装飾性を有する被覆手段または滑り止め手段を設けることができる。
被覆手段は、防錆性を目的とする場合は、係止コマ23ならびに緊締エンドグリップ24の表面に金属メッキや合成樹脂又は天然樹脂コーティング加工等を施すことができる。また、装飾性を目的とする場合は、カラー塗料、色彩糸、布地等で被覆することもできる。
滑り止め手段は、係止コマ23ならびに緊締エンドグリップ24の表面にエンボス加工やローレット加工等を施すことができる。また、布地又は編込み糸やビニール管等によって被覆することもできる。
以上で構成される本発明の靴紐10は、見た目にも美しい外観性を有すると共に、緊締状態を維持する機能性を有する紐靴Sの提供を可能とする。
本発明の靴紐は、紐靴の紐穴に当接して緊締状態が維持されると共に、靴紐の両端が紐靴の内面に収納されることで結び目を必要としない靴紐であるため、運動時において、紐穴列毎に緊締状態が維持される(戻り角度が生じない)と同時に靴紐の両端が紐靴の内面に収納されることで運動性と、安全性と、ファッション性を同時に確保することができることから、ファッションブーツや革靴や登山靴等にも幅広く装着することができるもので、本発明における「靴紐」の産業上の利用可能性は極めて大であるものと思料する。
10 靴紐
21 弾性靴紐
21a結び目を形成する弾性靴紐
22 エンドグリップ
23 係止コマ
24 緊締エンドグリップ
S 紐靴
H 紐穴
M 結び目
K マーキング

Claims (4)

  1. 紐靴の紐穴に当接して緊締状態が維持される靴紐であって、
    前記靴紐は、所定の長さと太さを有して曲げ作用による変形が維持される塑性金属素材で形成される緊締エンドグリップと、所定の長さと太さを有して曲げ作用による変形が拘束されない弾性靴紐との組み合わせにより形成され、
    前記弾性靴紐の両端には、紐靴の最終紐穴列に当接する箇所から端部まで延伸する塑性金属素材で形成される前記緊締エンドグリップを固着して成ることを特徴とする靴紐。
  2. 前記弾性靴紐の少なくとも紐靴の任意の紐穴列に当接する箇所には、塑性金属素材で形成される係止コマが配設されて成ることを特徴とする請求項1記載の靴紐。
  3. 紐靴の紐穴に当接して緊締状態が維持される靴紐であって、
    前記靴紐は、所定の長さと太さを有して曲げ作用による変形が維持される塑性金属素材で形成される係止コマと、所定の長さと太さを有して曲げ作用による変形が拘束されない弾性靴紐との組み合わせにより形成され、前記弾性靴紐の両端には、エンドグリップが固着されて成り、
    前記弾性靴紐の少なくとも紐靴の最終紐穴列に当接する箇所には、塑性金属素材で形成される前記係止コマが配設されて成ることを特徴とする靴紐。
  4. 前記弾性靴紐の少なくとも紐靴の最終紐穴列を含んだ任意の紐穴列に当接する箇所には、塑性金属素材で形成される前記係止コマが配設されて成ることを特徴とする請求項3記載の靴紐。
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