JP6856140B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の車輪の駆動力源となる回転電機と、回転電機の側から伝達された回転を減速して複数の車輪の側へ伝達する減速装置と、回転電機からの駆動力を複数の車輪のそれぞれに分配する差動歯車装置と、を備えた車両用駆動装置に関する。
上記のような車両用駆動装置として、例えば、下記の特許文献1や特許文献2に開示されたものが知られている。このような車両用駆動装置においては、出力側(車輪)から過大なトルクが入力された場合等に、回転電機の駆動トルクを上回るイナーシャトルクが動力伝達経路に作用するおそれがある。そのため、このようなイナーシャトルクを考慮した動力伝達経路の設計を行う必要があり、装置の大型化につながるという問題があった。
上記のような問題を解決するための手段として、車両用駆動装置の動力伝達経路上にトルクリミッタを設けることが考えられる。下記の特許文献3には、回転電機のトルクが所定値以上の場合に、回転電機から減速装置への駆動力の伝達を制限するトルクリミッタを備えた車両用駆動装置が開示されている。特許文献3のトルクリミッタは、回転電機のロータ軸と、当該ロータ軸と同軸に配置された回転軸に連結されたブラケットとのそれぞれに、複数の板部材が設けられた多板摩擦式のトルクリミッタである。
しかしながら、特許文献3の車両用駆動装置では、回転電機のロータ軸にトルクリミッタを配置しているために、回転電機から減速機までの動力伝達経路の構成が複雑になっている。よって、装置構成の簡素化の観点で、車両用駆動装置におけるトルクリミッタの配置については改善の余地があった。
特開平11−166609号公報(第2図) 特許第4016804号公報(第1図) 特開2013−234722号公報(第2図)
そこで、簡易な構成でトルクリミッタが配置された車両用駆動装置の実現が望まれる。
上記に鑑みた、車両用駆動装置の特徴構成は、
複数の車輪の駆動力源となる回転電機と、
前記回転電機の側から伝達された回転を減速して前記複数の車輪の側へ伝達する減速装置と、
前記回転電機からの駆動力を前記複数の車輪のそれぞれに分配する差動歯車装置と、を備え、
前記減速装置は、少なくとも、回転要素である入力要素及び出力要素と、非回転要素とを有し、
前記入力要素は、前記回転電機に駆動連結され、
前記出力要素は、前記複数の車輪の少なくとも1つに駆動連結され、
前記非回転要素は、非回転部材に支持され、
前記非回転要素と前記非回転部材との間に、トルクリミッタが設けられている点にある。
この特徴構成によれば、非回転要素と非回転部材との間に、トルクリミッタが設けられる。そのため、動力伝達経路を構成する回転部材にトルクリミッタが設けられた構成と比較して、動力伝達経路の構成を簡素化することができる。すなわち、簡易な構成でトルクリミッタを配置することができる。また、上記の構成によれば、減速装置の非回転要素と、ケース、又はケースに連結若しくは固定された部材である非回転部材との間にトルクリミッタが設けられる。そのため、減速装置におけるギヤ機構の噛み合い部分において発生した振動が、ケースに伝達されるまでに、トルクリミッタを通過することによって減衰されることになる。よって、減速装置からケースに伝達される振動を小さく抑えることができ、その結果、ケースから外部に伝わるギヤノイズも小さく抑えることができる。
第1の実施形態に係る車両用駆動装置の軸方向断面図 第1の実施形態に係る車両用駆動装置のスケルトン図 第1の実施形態に係る車両用駆動装置の要部軸方向断面図 第2の実施形態に係る車両用駆動装置の要部軸方向断面図 別の実施形態に係る車両用駆動装置の要部軸方向断面図 更に別の実施形態に係る車両用駆動装置の要部軸方向断面図 また更に別の実施形態に係る車両用駆動装置のスケルトン図
1.第1の実施形態
以下では、第1の実施形態に係る車両用駆動装置100について、図面を参照して説明する。図1は、車両用駆動装置100の軸方向断面図であり、図2は、車両用駆動装置100のスケルトン図である。車両用駆動装置100は、例えば、内燃機関及び回転電機を複数の車輪の駆動力源とするハイブリッド自動車や、回転電機を複数の車輪の駆動力源とする電気自動車に搭載される駆動装置である。図1及び図2に示すように、車両用駆動装置100は、第1車輪W1及び第2車輪W2の駆動力源として回転電機2のみを備えている。2輪駆動の4輪車の場合には、これによって電気自動車が実現できる。また、4輪駆動の4輪車の場合には、他の2輪を内燃機関の駆動力によって駆動することでハイブリッド車両が実現できる。当然ながら、4輪駆動の4輪車の場合には、本実施形態の車両用駆動装置100を他の2輪にも適用することで、4輪駆動の電気自動車を実現することもできる。
以下の説明において、「駆動連結」とは、2つの回転要素が駆動力を伝達可能に連結された状態を指し、当該2つの回転要素が一体的に回転するように連結された状態、或いは当該2つの回転要素が1つ又は2つ以上の伝動部材を介して駆動力を伝達可能に連結された状態を含む。このような伝動部材としては、回転を同速で又は変速して伝達する各種の部材、例えば、軸、歯車機構、ベルト、チェーン等が含まれる。なお、伝動部材として、回転及び駆動力を選択的に伝達する係合装置、例えば、摩擦係合装置、噛み合い式係合装置等が含まれていても良い。ただし、下記において説明する減速装置3及び差動歯車装置4において、各回転要素について「駆動連結」という場合には、当該装置が備える3つ以上の回転要素に関して互いに他の回転要素を介することなく駆動連結されている状態を指すものとする。
図1及び図2に示すように、車両用駆動装置100は、ケース1と、回転電機2と、減速装置3と、差動歯車装置4とを備えている。本実施形態では、動力伝達経路の上流側から下流側に向けて、回転電機2、減速装置3、差動歯車装置4の順で配置されている。つまり、本実施形態では、減速装置3は、動力伝達経路における回転電機2と差動歯車装置4との間に設けられている。また、本実施形態では、差動歯車装置4は、減速装置3を介して伝達される回転電機2からの駆動力を、分配出力軸53に駆動連結された第1ドライブシャフト51、及び第2ドライブシャフト52のそれぞれに分配するように構成されている。
本実施形態では、回転電機2、減速装置3、差動歯車装置4、第1ドライブシャフト51、第2ドライブシャフト52、及び分配出力軸53が、回転電機2を基準として同軸配置されている。そのため、回転電機2の軸方向は、車両用駆動装置100の回転軸の軸方向と等価であり、回転電機2の径方向は、車両用駆動装置100の径方向と等価である。従って、回転電機2の軸方向を車両用駆動装置100の軸方向Lと称し、回転電機2の径方向を車両用駆動装置100の径方向Rと称する。また、軸方向Lにおいて、減速装置3に対して回転電機2側を軸方向第1側L1と称し、減速装置3に対して差動歯車装置4側を軸方向第2側L2と称する。更に、径方向Rにおいて、回転電機2とは反対の外側を径方向外側R1と称し、回転電機2側の内側を径方向内側R2と称する。
本実施形態では、ケース1は、有底筒状のケース本体11と、ケース本体11の軸方向第1側L1の端部に位置する底部11aとは反対側(軸方向第2側L2)の開口部を覆うように配置される筒状の本体カバー12と、ケース本体11の底部11aよりも軸方向側L1で底部11aを覆うように配置される底部カバー13とを有している。ここで、「筒状」とは、多少の異形部分を有していたとしてもその全体としての概略形状が筒であることを意味する(以下、形状等に関して「状」を付して用いる他の表現に関しても同様とする)。ケース本体11と本体カバー12とは、互いに固定部材(本例では、ボルト)によって固定されている。そして、ケース本体11と底部カバー13とは、互いに固定部材(本例では、ボルト)によって固定されている。
本実施形態では、ケース1は、回転電機2、減速装置3、差動歯車装置4、第1ドライブシャフト51の一部(軸方向第2側L2の端部)、第2ドライブシャフト52の一部(軸方向第1側L1の端部)、及び分配出力軸53を内部に収容している。回転電機2、及び減速装置3の軸方向第1側L1の部分(後述の第1遊星歯車機構31)は、ケース本体11の内部空間に配置されている。そして、減速装置3の軸方向第2側L2の部分(後述の第2遊星歯車機構32)、差動歯車装置4、及び第2ドライブシャフト52の一部(軸方向第1側L1の端部)は、本体カバー12の内部空間に配置されている。第1ドライブシャフト51の一部(軸方向第2側L2の端部)は、ケース本体11と底部カバー13とによって形成される内部空間に配置されている。分配出力軸53は、ケース本体11と本体カバー12と底部カバー13とによって形成される内部空間に配置されている。
本実施形態では、ケース1に支持部材14が固定されている。支持部材14は、第1支持材141と、第2支持材142とを含んでいる。第1支持材141は、ケース1のケース本体11に固定されている。更に、第1支持材141と第2支持材142とが互いに固定されている。そのため、本実施形態では、支持部材14、つまり、第1支持材141及び第2支持材142は、「非回転部材」として機能する。支持部材14の詳細な構成については後述する。
回転電機2は、第1車輪W1及び第2車輪W2の駆動力源である。回転電機2は、ステータ21と、ロータ22とを備えている。ステータ21は、ケース1に固定されたステータコア211を有している。ロータ22は、ステータ21に対して回転可能なロータコア221を有している。本実施形態では、回転電機2は回転界磁型の回転電機であるため、ステータコア211にはコイル212が巻装され、ロータコア221には永久磁石222が設けられている。また、本実施形態では、回転電機2はインナロータ型の回転電機であるため、ステータコア211よりも径方向内側R2にロータコア221が配置されている。更に、ロータコア221の内周面には、軸方向Lに沿って延在する、回転電機2のロータ軸23が連結されている。
ロータ軸23は、円筒状に形成されている。ロータ軸23における軸方向Lに沿ってロータコア221よりも軸方向第1側L1に突出した部分は、第1ロータ軸受61を介して、ケース1のケース本体11に回転可能に支持されている。ロータ軸23における軸方向Lに沿ってロータコア221よりも軸方向第2側L2に突出した部分は、第2ロータ軸受62を介して、支持部材14の第1支持材141に回転可能に支持されている。
減速装置3は、回転電機2の側から伝達された回転を減速して車輪W1,W2の側へ伝達する。前述のように、本実施形態では、減速装置3は、動力伝達経路における回転電機2と差動歯車装置4との間に設けられている。そのため、減速装置3は、回転電機2の回転を減速して差動歯車装置4に駆動力を伝達する。本実施形態では、減速装置3は、第1遊星歯車機構31と、第2遊星歯車機構32とを含んでいる。
第1遊星歯車機構31は、第1サンギヤS31と、第1キャリヤC31と、第1リングギヤR31とを有している。第1サンギヤS31は、回転電機2からの駆動力を第1遊星歯車機構31に入力するように構成されている。第1サンギヤS31は、減速装置3の「入力要素」として機能する。第1サンギヤS31は、回転電機2のロータ軸23と一体的に回転するように連結されている。第1キャリヤC31は、第1遊星歯車機構31を経た回転電機2からの駆動力を第2遊星歯車機構32へ出力するように構成されている。第1リングギヤR31は、減速装置3の「非回転要素」として機能する。本実施形態では、第1リングギヤR31は、支持部材14の第1支持材141に固定された第1保持部材15に支持されている。第1保持部材15の詳細な構成については後述する。
第2遊星歯車機構32は、軸方向Lにおいて、第1遊星歯車機構31に隣接し、第1遊星歯車機構31に対して回転電機2側とは反対側に配置されている。つまり、軸方向第1側L1から軸方向第2側L2へ向けて、回転電機2、第1遊星歯車機構31、及び第2遊星歯車機構32が記載の順に並んで配置されている。第2遊星歯車機構32は、第2サンギヤS32と、第2キャリヤC32と、第2リングギヤR32とを有している。
第2サンギヤS32は、第1遊星歯車機構31を経た回転電機2からの駆動力を第2遊星歯車機構32に入力するように構成されている。本実施形態では、第2サンギヤS32は、ブッシュ等の滑り軸受を介して分配出力軸53に対して回転可能に支持されている。また、本実施形態では、第2サンギヤS32は、第1遊星歯車機構31の第1キャリヤC31と一体的に形成されている。なお、第2サンギヤS32と第1キャリヤC31とが、スプライン係合等により連結され、或いは溶接等により接合された構成としても良い。第2キャリヤC32は、第1遊星歯車機構31及び第2遊星歯車機構32を経た回転電機2からの駆動力を差動歯車装置4へ出力するように構成されている。つまり、第2キャリヤC32は、減速装置3の「出力要素」として機能する。本実施形態では、第2キャリヤC32の軸方向第1側L1の端部は、減速装置3の第1遊星歯車機構31と第2遊星歯車機構32との間において、第1差動ケース軸受66を介して、支持部材14の第2支持材142に回転可能に支持されている。第2リングギヤR32は、減速装置3の「非回転要素」として機能する。本実施形態では、第2リングギヤR32は、支持部材14の第2支持材142に、周方向へ回転不能に支持されている。
差動歯車装置4は、回転電機2からの駆動力を、第1車輪W1と第2車輪W2とに分配する。本実施形態では、差動歯車装置4は、減速装置3を介して伝達される回転電機2からの駆動力を、分配出力軸53に駆動連結された第1ドライブシャフト51と、第2ドライブシャフト52とを介して、それぞれ第1車輪W1と第2車輪W2とに分配する。差動歯車装置4は、入力要素としての差動ケースD4と、差動ケースD4と一体的に回転するように差動ケースD4に支持されたピニオンシャフトF4と、ピニオンシャフトF4に対して回転可能に支持された第1ピニオンギヤP41及び第2ピニオンギヤP42と、分配出力要素としての第1サイドギヤB41及び第2サイドギヤB42とを有している。ここでは、第1ピニオンギヤP41及び第2ピニオンギヤP42、並びに第1サイドギヤB41及び第2サイドギヤB42は、いずれも傘歯車である。
差動ケースD4は、中空の部材であり、その内部にピニオンシャフトF4と、第1ピニオンギヤP41及び第2ピニオンギヤP42と、第1サイドギヤB41及び第2サイドギヤB42とが収容されている。本実施形態では、差動ケースD4は、減速装置3における第2遊星歯車機構32の第2キャリヤC32と一体的に形成されており、第2キャリヤC32が差動ケースD4の一部として構成されている。そのため、本実施形態では、第2キャリヤC32の軸方向第1側L1の端部が、差動ケースD4の第1被支持部D4aとして機能する。第1被支持部D4aは、軸方向Lにおける第1遊星歯車機構31と第2遊星歯車機構32との間に配置されている。第1被支持部D4aは、支持部材14を介してケース1に固定された第1差動ケース軸受66によって直接支持されている。前述のように、支持部材14の第1支持材141がケース1のケース本体11に固定され、第1支持材141と第2支持材142とが互いに固定されている。そのため、第1被支持部D4aは、第1差動ケース軸受66を介して回転可能にケース1のケース本体11に支持されている。
また、差動ケースD4は、軸方向Lにおける第1被支持部D4aとは反対側(軸方向第2側L2)に位置する第2被支持部D4bを有している。ここでは、第2被支持部D4bは、軸方向Lに沿って第2サイドギヤB42よりも軸方向第2側L2に突出するように形成されている。第2被支持部D4bは、第1サイドギヤB41及び第2サイドギヤB42と同軸の円筒状に形成されている。第2被支持部D4bは、ケース1の本体カバー12に固定された第2差動ケース軸受67によって直接支持されている。つまり、第2被支持部D4bは、第2差動ケース軸受67を介して回転可能にケース1の本体カバー12に支持されている。
ピニオンシャフトF4は、差動ケースD4と一体的に回転するように差動ケースD4に支持されている。具体的には、ピニオンシャフトF4は、差動ケースD4に径方向Rに沿って形成された貫通孔に挿入されており、係止部材43により差動ケースD4に係止されている。ピニオンシャフトF4は、第1ピニオンギヤP41及び第2ピニオンギヤP42に挿通され、それらを回転可能に支持している。
第1ピニオンギヤP41及び第2ピニオンギヤP42は、径方向Rに沿って互いに間隔を空けて対向した状態でピニオンシャフトF4に取り付けられている。第1ピニオンギヤP41及び第2ピニオンギヤP42は、差動ケースD4の内部空間においてピニオンシャフトF4を中心として回転するように構成されている。
第1サイドギヤB41及び第2サイドギヤB42は、差動歯車装置4における分配後の回転要素である。第1サイドギヤB41と第2サイドギヤB42とは、軸方向Lに沿って互いに間隔を空けて、ピニオンシャフトF4を挟んで対向するように設けられている。第1サイドギヤB41と第2サイドギヤB42とは、差動ケースD4の内部空間において、それぞれの周方向に回転するように構成されている。第1サイドギヤB41と第2サイドギヤB42とは、第1ピニオンギヤP41と第2ピニオンギヤP42とに噛み合っている。本実施形態では、第1サイドギヤB41の内周面には、分配出力軸53を連結するためのスプラインが形成されている。そして、第2サイドギヤB42の内周面には、第2ドライブシャフト52を連結するためのスプラインが形成されている。
第1ドライブシャフト51は、第1車輪W1に駆動連結され、第2ドライブシャフト52は、第2車輪W2に駆動連結されている。本実施形態では、第1ドライブシャフト51は、分配出力軸53に駆動連結されている。
分配出力軸53は、差動歯車装置4によって分配された回転電機2からの駆動力を第1ドライブシャフト51に伝達する部材である。分配出力軸53は、回転電機2のロータ軸23の径方向内側R2を軸方向Lに貫通している。分配出力軸53における軸方向第2側L2の端部の外周面には、差動歯車装置4の第1サイドギヤB41に連結するためのスプラインが形成されている。当該スプラインと第1サイドギヤB41の内周面のスプラインとが係合することにより、分配出力軸53と第1サイドギヤB41とが一体的に回転するように連結されている。分配出力軸53の軸方向第1側L1の端部には、第1ドライブシャフト51を連結するための連結部53aが形成されている。
連結部53aは、ケース本体11の内部空間における回転電機2よりも軸方向第1側L1の部分から底部カバー13の内部空間にかけて延在している。連結部53aは、分配出力軸53における連結部53a以外の部分と同軸の円筒状に形成されている。連結部53aは、分配出力軸53における連結部53a以外の部分の外径よりも大きい外径を有している。連結部53aは、第1出力軸受68を介して回転可能にケース1の底部カバー13に支持されていると共に、第2出力軸受69を介して回転可能にケース本体11の底部11aに支持されている。連結部53aにおける軸方向第2側L2の部分の内周面には、第1ドライブシャフト51を連結するためのスプラインが形成されている。
このように、本実施形態では、分配出力軸53の軸方向第1側L1の端部に連結部53aが設けられ、第1ドライブシャフト51と分配出力軸53の連結部53aとが、それぞれに形成されたスプラインによって連結されている。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、分配出力軸53の軸方向第1側L1の端部に、連結部53aの代わりにフランジヨークが設けられ、当該フランジヨークと第1ドライブシャフト51とがボルトによって締結された構成であっても良い。
以下では、図3を参照して、減速装置3及びその周辺の構成について更に詳細に説明する。図3は、図1における要部を拡大した図である。
まず、支持部材14について説明する。
図3に示すように、本実施形態では、支持部材14は、減速装置3の径方向外側R1を囲むように配置されている。前述のように、支持部材14は、第1支持材141と、第2支持材142とを含んでいる。
第1支持材141は、第1ケース連結部141aと、第1接続部141bと、第1ギヤ支持部141cと、軸支持部141dとを有している。
第1ケース連結部141aは、固定部材(本例では、ボルト)によってケース1のケース本体11に固定されている。本実施形態では、第1ケース連結部141aは、第1支持材141の径方向外側R1の端部に形成されている。第1ケース連結部141aは、第1支持材141の周方向の1箇所又は複数箇所に形成されている。
第1接続部141bは、固定部材(本例では、ボルト)によって第2支持材142に固定されている。本実施形態では、第1接続部141bは、第1ケース連結部141aよりも径方向内側R2に形成されている。第1接続部141bは、周方向に連続的又は断続的に形成され、周方向の1箇所又は複数箇所において第2支持材142に固定されている。
第1ギヤ支持部141cは、減速装置3における第1遊星歯車機構31の第1リングギヤR31を支持している。本実施形態では、第1ギヤ支持部141cに、第1保持部材15がスプライン係合等によって連結されている。そのため、第1ギヤ支持部141cは、第1保持部材15を介して第1リングギヤR31を支持している。本実施形態では、第1ギヤ支持部141cは、第1接続部141bよりも径方向内側R2に形成されている。本例では、第1ギヤ支持部141cは、第1支持材141の周方向の全域にわたって連続的に形成されている。
軸支持部141dは、第2ロータ軸受62を介して、回転電機2のロータ軸23を回転可能に支持している。本実施形態では、軸支持部141dは、第1支持材141の径方向内側R2の端部に形成されている。本例では、軸支持部141dは、第1支持材141の周方向の全域にわたって連続的に形成されている。
第2支持材142は、第2接続部142aと、第2ギヤ支持部142bと、差動ケース支持部142cとを有している。
第2接続部142aは、固定部材(本例では、ボルト)によって第1支持材141の第1接続部141bに固定されている。第2接続部142aは、周方向に連続的又は断続的に形成され、周方向の1箇所又は複数箇所において第1支持材141の第1接続部141bに固定されている。
第2ギヤ支持部142bは、減速装置3における第2遊星歯車機構32の第2リングギヤR32を支持している。本実施形態では、スプライン係合等によって第2ギヤ支持部142bに第2リングギヤR32が連結されている。そのため、第2ギヤ支持部142bは、第2リングギヤR32を周方向へ回転不能に支持している。本実施形態では、第2ギヤ支持部142bは、第2接続部142aよりも径方向内側R2かつ第2側L2に形成されている。本例では、第2ギヤ支持部142bは、第2支持材142の周方向の全域にわたって連続的に形成されている。
差動ケース支持部142cは、第1差動ケース軸受66を介して、差動ケースD4の第1被支持部D4aを回転可能に支持している。本実施形態では、差動ケース支持部142cは、第2支持材142の径方向内側R2の端部に形成されており、減速装置3の第1遊星歯車機構31と第2遊星歯車機構32との間に位置している。本例では、差動ケース支持部142cは、第2支持材142の周方向の全域にわたって連続的に形成されている。
次に、第1保持部材15について説明する。
第1保持部材15は、トルクリミッタ10を保持するための部材である。第1保持部材15は、第1リングギヤR31の外周面に沿って形成されており、第1リングギヤR31の径方向外側R1に配置されている。第1保持部材15は、第1支持材141の第1ギヤ支持部141cの径方向内側R2に配置され、第1保持部材15と第1ギヤ支持部141cとが互いにスプライン係合等によって連結されている。このように、第1保持部材15は、第1支持材141を介してケース1に対して回転不能に連結されている。そのため、本実施形態では、第1保持部材15が、第1支持材141及び第2支持材142と同様に、「非回転部材」として機能する。また、本実施形態では、第1保持部材15の内周面に、周方向に沿って連続すると共に径方向外側R1に向かって窪んだ溝部が形成されており、当該溝部にトルクリミッタ10が配置されている。
トルクリミッタ10は、所定値以上のトルクが作用した場合に、予め定められた以上のトルクの伝達を制限するための部材である。本実施形態では、トルクリミッタ10は、径方向Rに弾性を有する円筒状の弾性部材であり、例えば、金属製又は硬質樹脂性のトレランスリングである。トレランスリングは、円筒状の板部と、当該板部の周方向に間隔を空けて配置され、径方向Rに突出する複数の突出部とを有している。本実施形態では、トルクリミッタ10は、第1リングギヤR31の外周面に対して嵌合している。そして、前述のように、第1保持部材15は、第1支持材141の第1ギヤ支持部141cに対してスプライン係合等によって連結されている。そのため、本実施形態では、トルクリミッタ10及び第1保持部材15を一体的に組み付けてアッセンブリ―化した状態で、第1支持材141に対して着脱することができる。したがって、トルクリミッタ10の取り付け作業及び取り外し作業を容易に行うことができる。
本実施形態では、トルクリミッタ10は、前述のように、第1保持部材15の内周面に形成された溝部に配置されている。そのため、本実施形態では、トルクリミッタ10は、非回転要素である第1リングギヤR31の外周面に沿って配置されている。つまり、本実施形態では、トルクリミッタ10は、第1リングギヤR31に対して径方向外側R1であって、径方向R視で第1リングギヤR31と重複する位置に配置されている。ここで、2つの要素の配置に関して、「特定方向視で重複する」とは、その視線方向に平行な仮想直線を当該仮想直線と直交する各方向に移動させた場合に、当該仮想直線が2つの部材の双方に交わる領域が少なくとも一部に存在することを指す。
このように、本実施形態では、非回転要素である第1リングギヤR31と、非回転部材である第1保持部材15との間に、トルクリミッタ10が設けられている。つまり、第1リングギヤR31がトルクリミッタ10を介して第1保持部材15に支持されている。そのため、トルクリミッタ10の許容伝達トルク以下のトルクが第1リングギヤR31に作用する平常時には、トルクリミッタ10によって第1リングギヤR31と第1保持部材15とが連結した状態となっている。一方、トルクリミッタ10の許容伝達トルクを上回るトルクが第1リングギヤR31に作用した場合には、トルクリミッタ10による第1リングギヤR31と第1保持部材15との連結が解除される。そして、第1リングギヤR31が第1保持部材15に対して周方向に回転することにより、トルクの伝達が制限される。
ここで、回転電機2が出力可能な最大トルクに回転電機2から第1リングギヤR31までの動力伝達機構の減速比を乗算した値よりも大きい値に設定されたトルクを第1の特定トルクとする。第1の特定トルクとして、例えば、第1車輪W1及び第2車輪W2から伝達される過大トルクに対応したトルクを用いることができる。また、トルクが異なる複数種類の回転電機のうちのいずれかが回転電機2として用いられる可能性がある場合には、その複数種類のうちで最も大きいトルクを出力可能な回転電機に対応したトルクを、第1の特定トルクとして用いることもできる。
本実施形態では、第1の特定トルクがトルクリミッタ10の許容伝達トルクに設定されている。そのため、トルクリミッタ10は、第1の特定トルク以下のトルクが第1リングギヤR31に作用する場合には、第1リングギヤR31と第1保持部材15との連結を維持し、第1の特定トルクを上回るトルクが第1リングギヤR31に作用する場合には、第1リングギヤR31が第1保持部材15に対して周方向に回転するように、第1リングギヤR31と第1保持部材15との連結を解除する。
また、本実施形態では、第1遊星歯車機構31の第1リングギヤR31が、第1保持部材15及び第1支持材141を介してケース1に支持されている。そのため、第1遊星歯車機構31においてギヤ同士の噛み合いによって発生した振動は、ケース1に伝達されるまでに、トルクリミッタ10を通過することによって減衰されることになる。よって、トルクリミッタ10により、第1遊星歯車機構31からケース1に伝達される振動を小さく抑えることができ、その結果、ケース1から外部に伝わるギヤノイズも小さく抑えることができる。
上記のようなギヤノイズの低減に関しては、減速装置3におけるギヤ機構の噛み合い部分において発生する振動の伝達経路上に位置する部材同士(例えば、第1保持部材15と第1支持材141、及び第1支持材141とケース1)が、接触により摩擦が生じ得るような状態で連結されていると好適である。これは、前記部材同士の接触による摩擦によって、振動を減衰することができるからである。なお、上記のような連結は、ボルト締結、スプライン係合、及び圧入(キー及びキー溝の有無は問わない)等のように、2つの部材を分離可能に結合する方法によって実現可能である。本実施形態では、第2遊星歯車機構32においてギヤ同士の噛み合いによって発生した振動は、ケース1に伝達されるまでに、第2支持材142と第1支持材141との連結部、及び第1支持材141とケース1との連結部を通過することによって減衰されることになる。よって、第2遊星歯車機構32からケース1に伝達される振動についても小さく抑えることができる。
2.第2の実施形態
以下では、第2の実施形態に係る車両用駆動装置100について、図4を参照して説明する。本実施形態では、トルクリミッタ10の位置が上記第1の実施形態のものとは異なっている。以下では、上記第1の実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記第1の実施形態と同様とする。
図4に示すように、本実施形態では、トルクリミッタ10が第1遊星歯車機構31に配置されておらず、第2遊星歯車機構32に配置されている。具体的には、本実施形態では、第2遊星歯車機構32の第2リングギヤR32を支持する第2保持部材16に、トルクリミッタ10が保持されている。
本実施形態では、第2支持材142の第2ギヤ支持部142bに、第2保持部材16がスプライン係合等によって連結されている。そのため、第2ギヤ支持部142bは、第2保持部材16を介して第2リングギヤR32を支持している。一方、本実施形態では、第1保持部材15が設けられておらず、スプライン係合等によって第1ギヤ支持部141cに第1リングギヤR31が連結されている。
第2保持部材16は、トルクリミッタ10を保持するための部材である。第2保持部材16は、第2リングギヤR32の外周面に沿って形成されており、第2リングギヤR32の径方向外側R1に配置されている。第2保持部材16は、第2支持材142の第2ギヤ支持部142bの径方向内側R2に配置され、第2保持部材16と第2ギヤ支持部142bとが互いにスプライン係合等によって連結されている。このように、第2保持部材16は、第2支持材142及び第1支持材141を介してケース1に対して回転不能に連結されている。そのため、本実施形態では、第2保持部材16が、第1支持材141及び第2支持材142と同様に、「非回転部材」として機能する。
また、本実施形態では、第2保持部材16の内周面に、周方向に沿って連続すると共に径方向外側R1に向かって窪んだ溝部が形成されており、当該溝部にトルクリミッタ10が配置されている。そのため、本実施形態では、トルクリミッタ10は、非回転要素である第2リングギヤR32の外周面に沿って配置されている。つまり、本実施形態では、トルクリミッタ10は、第2リングギヤR32に対して径方向外側R1であって、径方向R視で第2リングギヤR32と重複する位置に配置されている。
ここで、回転電機2が出力可能な最大トルクに回転電機2から第2リングギヤR32までの動力伝達機構の減速比を乗算した値よりも大きい値に設定されたトルクを第2の特定トルクとする。第2の特定トルクは、上述した第1の特定トルクと同様に設定可能である。
本実施形態では、第2の特定トルクがトルクリミッタ10の許容伝達トルクに設定されている。そのため、トルクリミッタ10は、第2の特定トルク以下のトルクが第2リングギヤR32に作用する場合には、第2リングギヤR32と第2保持部材16との連結を維持し、第2の特定トルクを上回るトルクが第2リングギヤR32に作用する場合には、第2リングギヤR32が第2保持部材16に対して周方向に回転するように、第2リングギヤR32と第2保持部材16との連結を解除する。
以上のように、上記第1の実施形態では、トルクリミッタ10が第1遊星歯車機構31に配置され、上記第2の実施形態では、トルクリミッタ10が第2遊星歯車機構32に配置されている。第1遊星歯車機構31は、第2遊星歯車機構32よりも動力伝達経路の上流側に位置しているため、車輪W1,W2からトルクが入力された場合、第1遊星歯車機構31に伝達されるトルクは、第2遊星歯車機構32に伝達されるトルクよりも小さい。よって、上記第1の実施形態のように、トルクリミッタ10が第1遊星歯車機構31に配置される場合には、許容伝達トルクが比較的小さいトルクリミッタ10を採用することができる。したがって、採用するトルクリミッタ10の自由度を高めることができる。
また、第1遊星歯車機構31よりも大きいトルクが伝達される第2遊星歯車機構32においては、第1遊星歯車機構31よりもギヤ同士の噛み合いによって発生する振動も大きくなり易い。前述のように、トルクリミッタ10は、ケース1から外部に伝わるギヤノイズの低減に寄与する。そのため、ギヤノイズの低減という観点では、上記第2の実施形態のように、トルクリミッタ10が第2遊星歯車機構32に配置されていることが好ましい。そして、第2遊星歯車機構32と第1遊星歯車機構31との双方にトルクリミッタ10が配置されていると更に好ましい。
3.その他の実施形態
(1)上記の実施形態では、トルクリミッタ10がトレランスリング等の円筒状の弾性部材である構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば図5又は図6に示すように、トルクリミッタ10が多板式のトルクリミッタであっても良い。図5に示す例では、トルクリミッタ10は、複数の第1摩擦材10aと、複数の第2摩擦材10bと、付勢部材10cと、を有している。第1摩擦材10a及び第2摩擦材10bのそれぞれは、円環板状に形成されている。第1摩擦材10aと第2摩擦材10bとは、軸方向Lに沿って交互に配置されている。複数の第1摩擦材10aは、第1支持材141の第1ギヤ支持部141cに対してスプライン係合によって連結されており、第1支持材141に対して相対回転が規制された状態で軸方向Lに摺動可能に支持されている。複数の第2摩擦材10bは、第1リングギヤR31の外周面に対してスプライン係合によって連結されており、第1リングギヤR31に対して相対回転が規制された状態で軸方向Lに摺動可能に支持されている。付勢部材10cは、互いに隣接する第1摩擦材10aと第2摩擦材10bとが押し付け合うようにそれらを付勢する部材である。図示の例では、付勢部材10cは、円環板状の皿バネであり、軸方向Lに複数並んで配置されている。本構成のトルクリミッタ10では、第1の特定トルク以下のトルクが第1リングギヤR31に作用する場合には、付勢部材10cによる複数の第1摩擦材10aと複数の第2摩擦材10bとの係合状態が維持されて、第1リングギヤR31と第1支持材141との連結が維持される。一方、第1の特定トルクを上回るトルクが第1リングギヤR31に作用する場合には、複数の第1摩擦材10aと複数の第2摩擦材10bとが滑り係合状態となり、第1リングギヤR31と第1支持材141との連結が解除される。
また、図6に示す例では、複数の第1摩擦材10aは、保持部材17の内周面に対してスプライン係合によって連結されており、保持部材17に対して相対回転が規制された状態で軸方向Lに摺動可能に支持されている。保持部材17は、トルクリミッタ10を保持するための部材である。保持部材17は、当該保持部材17の径方向内側R2において、トルクリミッタ10を保持している。保持部材17は、第1支持材141の第1ギヤ支持部141cの径方向内側R2に配置され、保持部材17と第1ギヤ支持部141cとが互いにスプライン係合によって連結されている。保持部材17は、第1支持材141及び第2支持材142と同様に、「非回転部材」として機能する。上述のように、複数の第2摩擦材10bは、第1リングギヤR31に対してスプライン係合によって取り付けられている。そして、複数の第1摩擦材10aは、保持部材17に対してスプライン係合によって取り付けられていると共に、保持部材17が第1支持材141の第1ギヤ支持部141cに対してスプライン係合によって連結されている。そのため、トルクリミッタ10、第1リングギヤR31、及び保持部材17を一体的に組み付けてアッセンブリ―化した状態で、第1支持材141に対して着脱することができる。したがって、トルクリミッタ10の取り付け作業及び取り外し作業を容易に行うことができる。
(2)上記の実施形態では、ケース1に固定された第1支持材141及び第2支持材142、並びに、トルクリミッタ10を保持する第1保持部材15又は第2保持部材16が「非回転部材」として機能する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、第1支持材141又は第2支持材142が単独で「非回転部材」として機能する構成としても良い。具体的には、第1支持材141が「非回転部材」として機能する場合、第1保持部材15が第1支持材141の一部として、それらが一体的に形成されていれば良い。また、同様に、第1支持材141及び第2支持材142、並びに、第1保持部材15又は第2保持部材16が設けられておらず、ケース1が「非回転部材」として機能する構成としても良い。つまり、「非回転部材」は、ケース1、又はケース1に連結若しくは固定された部材であれば良い。
(3)上記の実施形態では、トルクリミッタ10が、径方向Rに弾性を有する円筒状の弾性部材であり、非回転要素である第1リングギヤR31又は第2リングギヤR32の外周面に沿って配置されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、トルクリミッタ10が複数の板部材を有する多板摩擦式のトルクリミッタである構成としても良い。例えば、第1遊星歯車機構31に多板摩擦式のトルクリミッタ10が配置される場合、第1保持部材15及び第1リングギヤR31のそれぞれに複数の板部材が設けられ、これらが摩擦接触する構成とすれば良い。
(4)上記の実施形態では、減速装置3における第1遊星歯車機構31及び第2遊星歯車機構32の構成に関して、第1キャリヤC31と第2サンギヤS32とが連結され、第1サンギヤS31が「入力要素」であり、第2キャリヤC32が「出力要素」であり、第1リングギヤR31及び第2リングギヤR32が「非回転要素」である構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1遊星歯車機構31及び第2遊星歯車機構32の構成は適宜変更可能である。
(5)上記の実施形態では、減速装置3として、2つの遊星歯車機構31,32が設けられた構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、減速装置3として、1つ又は3つ以上の遊星歯車機構が設けられた構成としても良い。
(6)上記の実施形態では、減速装置3の全体が、動力伝達経路における回転電機2と差動歯車装置4との間に配置されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば図7に示すように、動力伝達経路における差動歯車装置4よりも下流側に、減速装置3の一部又は全部が配置されている構成としても良い。図7に示す例では、減速装置3は、一つの上流側遊星歯車機構33と、一対の下流側遊星歯車機構34,35とを備えている。そして、動力伝達経路における回転電機2と差動歯車装置4との間に上流側遊星歯車機構33が配置され、動力伝達経路における差動歯車装置4と第1ドライブシャフト51との間に第1下流側遊星歯車機構34が配置され、動力伝達経路における差動歯車装置4と第2ドライブシャフト52との間に第2下流側遊星歯車機構35が配置されている。そして、例えば、上流側遊星歯車機構33にトルクリミッタ10が配置されている。なお、上流側遊星歯車機構33が配置されておらず、第1下流側遊星歯車機構34及び第2下流側遊星歯車機構35のそれぞれにトルクリミッタ10が配置された構成としても良い。或いは、上流側遊星歯車機構33と、一対の下流側遊星歯車機構34,35との全てにトルクリミッタ10が配置された構成としても良い。
(7)上記の実施形態では、差動歯車装置4の差動ケースD4が、第2遊星歯車機構32の第2キャリヤC32と一体的に形成された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、差動ケースD4と第2キャリヤとC32とが互いに分離可能な構成(例えば、ボルト、スプライン等で互いに連結された構成)であっても良い。
(8)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
4.上記実施形態の概要
以下、上記において説明した車両用駆動装置(100)の概要について説明する。
車両用駆動装置(100)は、
複数の車輪(W1,W2)の駆動力源となる回転電機(2)と、
前記回転電機(2)の側から伝達された回転を減速して前記複数の車輪(W1,W2)の側へ伝達する減速装置(3)と、
前記回転電機(2)からの駆動力を前記複数の車輪(W1,W2)のそれぞれに分配する差動歯車装置(4)と、を備え、
前記減速装置(3)は、少なくとも、回転要素である入力要素及び出力要素と、非回転要素とを有し、
前記入力要素は、前記回転電機(2)に駆動連結され、
前記出力要素は、前記複数の車輪(W1,W2)の少なくとも1つに駆動連結され、
前記非回転要素は、非回転部材に支持され、
前記非回転要素と前記非回転部材との間に、トルクリミッタ(10)が設けられている。
この構成によれば、非回転要素と非回転部材との間に、トルクリミッタ(10)が設けられる。そのため、動力伝達経路を構成する回転部材にトルクリミッタ(10)が設けられた構成と比較して、動力伝達経路の構成を簡素化することができる。すなわち、簡易な構成でトルクリミッタ(10)を配置することができる。また、上記の構成によれば、減速装置(3)の非回転要素と、ケース(1)、又はケース(1)に連結若しくは固定された部材である非回転部材との間にトルクリミッタ(10)が設けられる。そのため、減速装置(3)におけるギヤ機構の噛み合い部分において発生した振動が、ケース(1)に伝達されるまでに、トルクリミッタ(10)を通過することによって減衰されることになる。よって、減速装置(3)からケース(1)に伝達される振動を小さく抑えることができ、その結果、ケース(1)から外部に伝わるギヤノイズも小さく抑えることができる。
ここで、前記回転電機(2)が出力可能な最大トルクに前記回転電機(2)から前記非回転要素までの動力伝達機構の減速比を乗算した値よりも大きい値に設定されたトルクを特定トルクとして、
前記トルクリミッタ(10)は、
前記特定トルク以下のトルクが前記非回転要素に作用する場合には、前記非回転要素と前記非回転部材との連結を維持し、
前記特定トルクを上回るトルクが前記非回転要素に作用する場合には、前記非回転要素が前記非回転部材に対して周方向に回転するように、前記非回転要素と前記非回転部材との連結を解除すると好適である。
この構成によれば、トルクリミッタ(10)は、特定トルク以下のトルクが非回転要素に作用する平常時には、非回転要素と非回転部材との連結を維持する。一方で、トルクリミッタは、特定トルクを上回るトルクが非回転要素に作用する場合には、非回転要素と非回転部材との連結を解除して、トルクの伝達を制限する。これにより、出力側(車輪(W1,W2))から過大なトルクが入力される等して、特定トルクを上回るトルクが動力伝達経路に作用した場合であっても、適切に車両の走行を継続させることができる。
また、前記非回転部材は、前記トルクリミッタ(10)を保持する保持部材(15,16)と、前記保持部材(15,16)を支持する支持部材(14)と、を含み、
前記保持部材(15,16)は、前記支持部材(14)の径方向(R)の内側(R2)において、前記支持部材(14)に対して連結され、
前記保持部材(15,16)と前記非回転要素との間に、トルクリミッタ(10)が配置されていると好適である。
この構成によれば、トルクリミッタ(10)を保持する保持部材(15,16)が支持部材(14)に対して連結されている。つまり、保持部材(15,16)が支持部材(14)に対して着脱可能に構成されている。そのため、トルクリミッタ(10)が非回転要素に取り付けられた構成の場合には、トルクリミッタ(10)、非回転要素、及び保持部材(15,16)を一体的に組み付けてアッセンブリ―化した状態で、支持部材(14)に対して着脱することができる。また、トルクリミッタ(10)が非回転要素に取り付けられていない構成の場合には、トルクリミッタ(10)及び保持部材(15,16)を一体的に組み付けてアッセンブリ―化した状態で、支持部材(14)に対して着脱することができる。したがって、トルクリミッタ(10)の取り付け作業及び取り外し作業を容易に行うことができる。
また、前記減速装置(3)は、サンギヤ(S31,S32)、キャリヤ(C31,C32)、及びリングギヤ(R31,R32)を有する遊星歯車機構(31,32)を含み、
前記リングギヤ(R31,R32)が前記非回転要素であると好適である。
この構成によれば、トルクリミッタ(10)の外径を、減速装置(3)の遊星歯車機構(31,32)において比較的外径が大きいリングギヤ(R31,R32)と同程度の外径に設定し易い。したがって、トルクリミッタ(10)のトルク容量を大きくすることが容易となる。
また、前記減速装置(3)が前記遊星歯車機構(31,32)を含む構成において、
前記トルクリミッタ(10)は、前記リングギヤ(R31,R32)に対して径方向(R)の外側(R1)であって、前記径方向(R)視で前記リングギヤ(R31,R32)と重複する位置に配置されていると好適である。
この構成によれば、トルクリミッタ(10)の外径が減速装置(3)の遊星歯車機構(31,32)において比較的外径が大きいリングギヤ(R31,R32)の外径よりも大きい。したがって、トルクリミッタ(10)のトルク容量を大きくすることが更に容易となる。
また、この構成によれば、トルクリミッタ(10)が径方向視でリングギヤ(R31,R32)と重複しない構成、又は、サンギヤ(S31,S32)若しくはキャリヤ(C31,C32)が非回転要素である構成と比較して、トルクリミッタ(10)の配置による車両用駆動装置(100)の軸方向(L)の長さの拡張を小さく抑えることができる。
また、前記減速装置(3)は、動力伝達経路における前記回転電機(2)と前記差動歯車装置(4)との間に設けられていると好適である。
この構成によれば、動力伝達経路における差動歯車装置(4)よりも下流側に減速装置(3)が配置される場合と比較して、減速装置(3)の構成を簡略化することができる。したがって、車両用駆動装置(100)の小型化を図ることができる。
また、前記減速装置(3)は、第1サンギヤ(S31)、第1キャリヤ(C31)、及び第1リングギヤ(R31)を有する第1遊星歯車機構(31)と、第2サンギヤ(S32)、第2キャリヤ(C32)、及び第2リングギヤ(R32)を有する第2遊星歯車機構(32)とを含み、
前記第1キャリヤ(C31)と前記第2サンギヤ(S32)とが連結され、
前記第1サンギヤ(S31)が前記入力要素であり、
前記第2キャリヤ(C32)が前記出力要素であり、
前記第1リングギヤ(R31)及び前記第2リングギヤ(R32)が前記非回転要素であり、
前記トルクリミッタ(10)は、前記第1リングギヤ(R31)及び前記第2リングギヤ(R32)の少なくとも一方と前記非回転部材との間に配置されていると好適である。
この構成によれば、トルクリミッタ(10)の外径を、減速装置(3)の遊星歯車機構(31,32)において比較的外径が大きいリングギヤ(R31,R32)と同程度の外径に設定し易い。したがって、トルクリミッタ(10)のトルク容量を大きくすることが容易となる。また、この構成によれば、2つの遊星歯車機構(31,32)における少なくとも1つのリングギヤ(R31,R32)と、非回転部材との間にトルクリミッタ(10)が配置される。そのため、リングギヤ(R31,R32)に伝達されるトルク、及びトルクリミッタ(10)の設置のし易さ等を考慮して、トルクリミッタ(10)を配置することができる。したがって、トルクリミッタ(10)の配置の自由度を高めることができる。
また、前記トルクリミッタ(10)は、径方向(R)に弾性を有する円筒状の弾性部材であり、前記非回転要素の外周面に沿って配置されていると好適である。
この構成によれば、径方向(R)における非回転要素と非回転部材との間に、トルクリミッタ(10)を配置することができる。したがって、トルクリミッタ(10)の配置による車両用駆動装置(100)の軸方向(L)の長さの拡張を小さく抑えることができる。
本開示に係る技術は、複数の車輪の駆動力源となる回転電機と、回転電機の側から伝達された回転を減速して複数の車輪の側へ伝達する減速装置と、回転電機からの駆動力を複数の車輪のそれぞれに分配する差動歯車装置と、を備えた車両用駆動装置に利用することができる。
100 :車両用駆動装置
10 :トルクリミッタ
1 :ケース
2 :回転電機
3 :減速装置
31 :第1遊星歯車機構
S31 :第1サンギヤ
R31 :第1リングギヤ
C31 :第1キャリヤ
32 :第2遊星歯車機構
S32 :第2サンギヤ
R32 :第2リングギヤ
C32 :第2キャリヤ
4 :差動歯車装置
L :軸方向
R :径方向

Claims (7)

  1. 複数の車輪の駆動力源となる回転電機と、
    前記回転電機の側から伝達された回転を減速して前記複数の車輪の側へ伝達する減速装置と、
    前記回転電機からの駆動力を前記複数の車輪のそれぞれに分配する差動歯車装置と、
    前記回転電機、前記減速装置、及び前記差動歯車装置を収容するケースと、を備え、
    前記減速装置は、少なくとも、回転要素である入力要素及び出力要素と、非回転要素とを有し、
    前記入力要素は、前記回転電機に駆動連結され、
    前記出力要素は、前記複数の車輪の少なくとも1つに駆動連結され、
    前記非回転要素は、非回転部材に支持され、
    前記非回転要素と前記非回転部材との間に、トルクリミッタが設けられ
    前記非回転部材は、前記トルクリミッタを保持する保持部材と、前記保持部材を支持する支持部材と、を含み、
    前記保持部材は、前記支持部材の径方向の内側において、前記支持部材に対して連結され、
    前記支持部材は、前記ケースに固定され、
    前記保持部材と前記非回転要素との間に、トルクリミッタが配置されている、車両用駆動装置。
  2. 前記回転電機が出力可能な最大トルクに前記回転電機から前記非回転要素までの動力伝達機構の減速比を乗算した値よりも大きい値に設定されたトルクを特定トルクとして、
    前記トルクリミッタは、
    前記特定トルク以下のトルクが前記非回転要素に作用する場合には、前記非回転要素と前記非回転部材との連結を維持し、
    前記特定トルクを上回るトルクが前記非回転要素に作用する場合には、前記非回転要素が前記非回転部材に対して周方向に回転するように、前記非回転要素と前記非回転部材との連結を解除する、請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記減速装置は、サンギヤ、キャリヤ、及びリングギヤを有する遊星歯車機構を含み、
    前記リングギヤが前記非回転要素である、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記トルクリミッタは、前記リングギヤに対して径方向の外側であって、前記径方向視で前記リングギヤと重複する位置に配置されている、請求項に記載の車両用駆動装置。
  5. 前記減速装置は、動力伝達経路における前記回転電機と前記差動歯車装置との間に設けられている、請求項1からのいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
  6. 前記減速装置は、第1サンギヤ、第1キャリヤ、及び第1リングギヤを有する第1遊星歯車機構と、第2サンギヤ、第2キャリヤ、及び第2リングギヤを有する第2遊星歯車機構とを含み、
    前記第1キャリヤと前記第2サンギヤとが連結され、
    前記第1サンギヤが前記入力要素であり、
    前記第2キャリヤが前記出力要素であり、
    前記第1リングギヤ及び前記第2リングギヤが前記非回転要素であり、
    前記トルクリミッタは、前記第1リングギヤ及び前記第2リングギヤの少なくとも一方と前記非回転部材との間に配置されている、請求項1からのいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
  7. 前記トルクリミッタは、径方向に弾性を有する円筒状の弾性部材であり、前記非回転要素の外周面に沿って配置されている、請求項1からのいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
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