JP7383858B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動力伝達装置に関する。
特許文献1には、動力伝達装置が開示されている。
特開2013-221566号公報
特許文献1には、トルクリミッタを有する動力伝達装置が開示されている。
トルクリミッタは、モータから過大なトルクが出力された場合に、過大なトルクが駆動輪に伝わることを防いで、動力伝達装置を搭載した車両の運転性に影響を与えないようにするために設けられている。
一方、特許文献1においては、駆動輪側に大きな負荷(スパイクなど)がかかったときに、動力伝達装置(特にモータ、好ましくは一部のギア等も含む)を、大きな負荷から保護することを想定していない。
また、特許文献1の動力伝達装置は、まだまだ小型化の余地がある。
スパイクなどの発生などにより、駆動輪側から大きな負荷が入力された場合に、動力伝達装置を保護できるようにすると共に、動力伝達装置を小型化すること、すなわち、動力伝達装置の保護及び小型化を両立できる構造を提供することが求められている。
本発明のある態様は、
モータと、
前記モータの下流に接続された第1遊星減速ギアと、
前記第1遊星減速ギアの下流に接続された第2遊星減速ギアと、
前記第2遊星減速ギアの下流に接続されたデファレンシャルギアと、を有し、
前記第2遊星減速ギアのリングギアは、トルクリミッタを介して固定されており、
前記第2遊星減速ギアは段付きピニオンを有し、
前記トルクリミッタは、前記段付きピニオンにおける大径ギアと軸方向においてオーバラップする構成の動力伝達装置とした。


本発明によれば、動力伝達装置の保護および小型化を両立できる。
本実施形態にかかる動力伝達装置を説明する図である。 動力伝達装置の減速機構周りの拡大図である。 動力伝達装置の差動装置周りの拡大図である。 変形例にかかるトルクリミッタ周りの拡大図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態にかかる動力伝達装置1を説明する図である。
図2は、動力伝達装置1の減速機構3(第1遊星減速ギア4、第2遊星減速ギア5)周りの拡大図である。
動力伝達装置1は、モータ2と、モータ2の出力回転を減速して差動装置6に入力する減速機構3(第1遊星減速ギア4、第2遊星減速ギア5)と、ドライブシャフト8(8A、8B)と、を有している。
動力伝達装置1では、モータ2の出力回転の伝達経路に沿って、減速機構3(第1遊星減速ギア4、第2遊星減速ギア5)と、差動装置6と、ドライブシャフト8(8A、8B)と、が設けられている。
モータ2の出力回転は、減速機構3で減速されて差動装置6に入力された後、ドライブシャフト8(8A、8B)を介して、動力伝達装置1が搭載された車両の左右の駆動輪(図示せず)に伝達される。図1では、ドライブシャフト8Aが、動力伝達装置1を搭載した車両の左輪に回転伝達可能に接続されていると共に、ドライブシャフト8Bが、右輪に回転伝達可能に接続されている。
ここで、第1遊星減速ギア4は、モータ2の下流に接続されており、第2遊星減速ギア5は、第1遊星減速ギア4の下流に接続されている。差動装置6は、第2遊星減速ギア5の下流に接続されており、ドライブシャフト8(8A、8B)は、差動装置6の下流に接続されている。
モータ2は、円筒状のモータシャフト20と、モータシャフト20に外挿された円筒状のロータコア21と、ロータコア21の外周を所定間隔で囲むステータコア25とを、有している。
モータシャフト20は、ドライブシャフト8Bに外挿された状態で、ドライブシャフト8Bに対して相対回転可能に設けられている。
モータシャフト20では、長手方向の一端20a側と他端20b側の外周に、ベアリングB1、B1が外挿されて固定されている。
モータシャフト20の一端20a側は、ベアリングB1を介して、中間ケース12の円筒状のモータ支持部121で回転可能に支持されている。
モータシャフト20の他端20b側は、ベアリングB1を介して、カバー11の円筒状のモータ支持部111で回転可能に支持されている。
モータ2は、ロータコア21の外周を所定間隔で囲むモータハウジング10を有している。本実施形態では、モータハウジング10の一端10aに、中間ケース12が接合されており、モータハウジング10の他端10bに、カバー11が接合されている。
モータハウジング10の一端10aと他端10bには、シールリングS、Sが設けられている。モータハウジング10の一端10aは、当該一端10aに設けたシールリングSにより、中間ケース12の環状の基部120に隙間なく接合されている。
モータハウジング10の他端10bは、当該他端10bに設けたシールリングSにより、カバー11の環状の接合部110に隙間なく接合されている。
中間ケース12では、基部120とモータ支持部121とが、回転軸X方向で位置をずらして設けられている。
本実施形態では、中間ケース12をモータハウジング10の一端10aに固定すると、モータ支持部121が、モータハウジング10の内側に挿入されるようになっている。
この状態においてモータ支持部121は、後記するコイルエンド253aの内径側で、ロータコア21の一端部21aに、回転軸X方向の隙間をあけて対向して配置される
そして、図2に示すように、基部120とモータ支持部121とを接続する接続部123は、コイルエンド253aと後記する側板部452との接触を避けて設けられている。
なお、モータ支持部121のロータコア21側の端面121aには、ベアリングリテーナ125が固定されている。
ベアリングリテーナ125は、回転軸X方向から見てリング状を成している。ベアリングリテーナ125の内径側は、モータ支持部121で支持されたベアリングB1のアウタレースB1bの側面に回転軸X方向から当接している。ベアリングリテーナ125は、モータ支持部121からのベアリングB1の脱落を阻止している。
図1に示すように、カバー11では、接合部110とモータ支持部111とが、回転軸X方向で位置をずらして設けられている。
本実施形態では、カバー11の接合部110をモータハウジング10の他端10bに固定すると、モータ支持部111が、モータハウジング10の内側に挿入されるようになっている。
この状態においてモータ支持部111は、後記するコイルエンド253bの内径側で、ロータコア21の他端部21bに、回転軸X方向の隙間をあけて対向して配置される。
そして、接合部110と、カバー11の側壁部113とを接続する接続部115は、コイルエンド253bと後記する支持筒112との接触を避けて設けられている。
モータハウジング10の内側では、カバー11側のモータ支持部111と、中間ケース12側のモータ支持部121との間に、ロータコア21が配置されている。
ロータコア21は、複数の珪素鋼板を積層して形成したものであり、珪素鋼板の各々は、モータシャフト20との相対回転が規制された状態で、モータシャフト20に外挿されている。
モータシャフト20の回転軸X方向から見て、珪素鋼板はリング状を成しており、珪素鋼板の外周側では、図示しないN極とS極の磁石が、回転軸X周りの周方向に交互に設けられている。
回転軸X方向におけるロータコア21の一端部21aは、モータシャフト20の大径部203で位置決めされている。ロータコア21の他端部21bは、モータシャフト20に圧入されたストッパ23で位置決めされている。
ステータコア25は、複数の電磁鋼板を積層して形成したものであり、電磁鋼板の各々は、モータハウジング10の内周に固定されたリング状のヨーク部251と、ヨーク部251の内周からロータコア21側に突出するティース部252を、有している。
本実施形態では、巻線253を、複数のティース部252に跨がって分布巻きした構成のステータコア25を採用しており、ステータコア25は、回転軸X方向に突出するコイルエンド253a、253bの分だけ、ロータコア21よりも回転軸X方向の長さが長くなっている。
なお、ロータコア21側に突出する複数のティース部252の各々に、巻線を集中巻きした構成のステータコアを採用しても良い。
モータシャフト20では、大径部203よりも一端20a側の領域の外周に、ベアリングB1が圧入されている。
図2に示すように、ベアリングB1のインナレースB1aは、回転軸X方向の一方の側面が、モータシャフト20の外周に設けた段部204に当接している。インナレースB1aは、他方の側面に、モータシャフト20の外周に圧入されたリング状のストッパ205が当接している。
ストッパ205によりベアリングB1は、インナレースB1aを、段部204に当接させた位置で位置決めされている。
モータシャフト20の一端20aは、ストッパ205よりも差動装置6側(図中、左側)に位置している。回転軸X方向において一端20aは、第1遊星減速ギア4のサンギア41の側面41aに、間隔をあけて対向している。
モータシャフト20の一端20a側では、モータシャフト20の径方向外側に、円筒壁122が位置している。
円筒壁122は、モータ支持部121から差動装置6側に突出しており、円筒壁122の先端122aは、第1遊星減速ギア4のサンギア41の側面41aに間隔をあけて対向している。
円筒壁122は、モータシャフト20の外周を所定間隔で囲んでおり、円筒壁122とモータシャフト20との間には、リップシールRSが設置されている。
リップシールRSは、モータハウジング10の内径側の空間Saと、中間ケース12の内径側の空間Sbとを、区画するために設けられている。
中間ケース12の内径側の空間Sbは、後記する差動装置6を収容するケース13内の空間Scと連絡している。空間Sbには、差動装置6の潤滑油が封入されている。リップシールRSは、モータハウジング10の内径側の空間Saへの潤滑油の流入を阻止するために設けられている。
図1に示すように、本実施形態では、モータハウジング10と、カバー11と、中間ケース12と、ケース13と、後記する中間カバー14とで、動力伝達装置1の本体ケース9を構成している。
本体ケース9の内部空間は、中間ケース12を境にして、モータハウジング10側の空間Saが、モータ2を収容するモータ室となっている。そして、ケース13側の空間Sb、Scが、減速機構3(第1遊星減速ギア4、第2遊星減速ギア5)と差動装置6を収容するギア室となっている。
そして、ギア室は、後記する中間カバー14により、第1遊星減速ギア4を収容する空間Sbと、第2遊星減速ギア5およびデフケース60を収容する空間Scとに、区画されている。
図2に示すように、モータシャフト20の一端20a側の領域(連結部202)は、ロータコア21が外挿された領域201よりも大きい内径で形成されている。
この一端20a側の連結部202の内側には、サンギア41の円筒状の連結部411が挿入されている。この状態において、モータシャフト20の一端20a側の連結部202と、サンギア41の連結部411とが、相対回転不能にスプライン嵌合している。
そのため、モータ2の出力回転が、モータシャフト20を介して、第1遊星減速ギア4のサンギア41に入力されて、サンギア41がモータ2の回転駆動力で、回転軸X回りに回転する。
サンギア41は、内径側の側面41aから回転軸X方向に延びる連結部411を有している。連結部411は、サンギア41と一体に形成されおり、サンギア41の内径側と連結部411の内径側とに跨がって、貫通孔410が形成されている。
サンギア41は、貫通孔410を貫通したドライブシャフト8Bの外周で回転可能に支持されている。
回転軸Xの径方向におけるサンギア41の外径側には、中間ケース12の基部120内周に固定されたリングギア42が位置している。回転軸Xの径方向において、サンギア41とリングギア42の間では、ピニオン軸44で回転可能に支持されたピニオンギア43が、サンギア41の外周と、リングギア42の内周に噛合している。
ピニオンギア43は、ニードルベアリングNBを介して、ピニオン軸44の外周で回転可能に支持されている。ピニオン軸44は、ピニオンギア43を回転軸Xに沿う軸線X1方向に貫通している。ピニオン軸44の長手方向の一端と他端は、キャリア45の一対の側板部451、452で支持されている。
側板部451、452は、回転軸X方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。
側板部451、452の間では、複数のピニオンギア43が回転軸X周りの周方向に所定間隔で複数(例えば、4つ)設けられている。
差動装置6側に位置する側板部451には、円筒状の連結部453が設けられている。
側板部451において連結部453は、回転軸Xに対して同心に配置されていると共に、回転軸Xに沿って、差動装置6に近づく方向(図中、左方向)に突出している。
中間ケース12から見て差動装置6側には、リング状の中間カバー14が位置している。
中間カバー14は、外径側の環状基部141が、中間ケース12とケース13との間に挟み込まれた状態で設けられている。
本実施形態では、中間カバー14は、回転軸X方向で並んだ第1遊星減速ギア4と第2遊星減速ギア5との間に位置している。
中間カバーは、環状基部141から内径側に延びる壁部142を有している。壁部142は、回転軸Xに直交する向きで設けられている。壁部142の内径側は、回転軸X方向で並んだ第1遊星減速ギア4と第2遊星減速ギア5との間に、回転軸Xの径方向から挿入されている。
壁部142の内径側には、壁部142を厚み方向(回転軸X方向)に貫通した開口140が設けられている。
開口140の外周は、第1遊星減速ギア4のピニオン軸44の中心を通る軸線X1と交差する位置に設けられている。
第1遊星減速ギア4側の側板部451の内径側に設けられた連結部453は、中間カバー14(壁部142)の中央の開口140を、モータ2側から差動装置6側の左方に貫通している。
連結部453の先端453aは、中間カバー14に取り付けられたケース13内に位置している。回転軸X方向において連結部453の先端453aは、第2遊星減速ギア5のサンギア51の側面51aに、間隔をあけて対向している。
連結部453の内側には、サンギア51から延びる円筒状の連結部511が挿入されてスプライン嵌合しており、第1遊星減速ギア4側の連結部453と、第2遊星減速ギア5側の連結部511とが、中間カバー14の内径側で、相対回転不能に連結されている。
サンギア51は、内径側の側面51aから回転軸X方向に延びる連結部511を有している。連結部511は、サンギア51と一体に形成されており、サンギア51の内径側と連結部511の内径側とに跨がって、貫通孔510が形成されている。
サンギア51は、貫通孔510を貫通したドライブシャフト8Bの外周で回転可能に支持されている。
サンギア51の差動装置6側の側面51bは、後記するデフケース60の筒状の支持部601に、回転軸X方向の隙間をあけて対向しており、側面51bと支持部601との間には、ニードルベアリングNBが介在している。
サンギア51は、前記した第1遊星減速ギア4側の連結部453の延長上で、段付きピニオンギア53の大径歯車部531に噛合している。
段付きピニオンギア53は、サンギア51に噛合する大径歯車部531と、大径歯車部531よりも小径の小径歯車部532とを有している。
段付きピニオンギア53は、大径歯車部531と小径歯車部532が、回転軸Xに平行な軸線X2方向で並んで、一体に設けられたギア部品である。
段付きピニオンギア53は、大径歯車部531と小径歯車部532の内径側を軸線X2方向に貫通した貫通孔530を有している。
段付きピニオンギア53は、貫通孔530を貫通したピニオン軸54の外周で、ニードルベアリングNBを介して回転可能に支持されている。
ピニオン軸54の長手方向の一端と他端は、デフケース60と一体に形成された側板部651と、この側板部651に間隔をあけて配置された側板部551で支持されている。
側板部651、551は、回転軸X方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。
側板部651、551の間では、複数の段付きピニオンギア53が回転軸X周りの周方向に所定間隔で複数(例えば、3つ)設けられている。
小径歯車部532の各々は、リングギア52の内周に噛合している。リングギア52は、後記するトルクリミッタ7を介して、ケース13の内周に固定されている。
トルクリミッタ7は、通常状態で、リングギア52とケース13との相対回転を規制する。トルクリミッタ7は、予め決められた上限の回転トルクよりも大きい回転トルクがリングギア52に入力されると、リングギア52とケース13との相対回転を許容する。
側板部551の内径側には、第1遊星減速ギア4側に延びる筒状部552が設けられている。筒状部552は、中間カバー14(壁部142)の中央の開口140を、差動装置6側からモータ2側(図中、右側)に貫通している。回転軸X方向において筒状部552の先端552aは、第1遊星減速ギア4のキャリア45の側板部451に、間隔をあけて対向している。
筒状部552は、第1遊星減速ギア4側の連結部453と、第2遊星減速ギア5側の連結部511との噛み合い部分の径方向外側に位置している。筒状部552の外周には、中間カバー14(壁部142)の開口140に固定されたベアリングB3が接触している。側板部551の筒状部552は、ベアリングB3を介して、中間カバー14で回転可能に支持されている。
第2遊星減速ギア5では、キャリア55を構成する側板部551と側板部651のうちの一方の側板部651は、差動装置6のデフケース60と一体に形成されている。
そのため、第2遊星減速ギア5のキャリア55(側板部651、551、ピニオン軸54)は、デフケース60と実質的に一体に形成されている。
第2遊星減速ギア5では、第1遊星減速ギア4で減速されたモータ2の出力回転が、サンギア51に入力される。
サンギア51に入力された出力回転は、サンギア51に噛合する大径歯車部531を介して、段付きピニオンギア53に入力されて、段付きピニオンギア53が軸線X2回りに回転する。
そうすると、大径歯車部531と一体に形成された小径歯車部532は、大径歯車部531と一体に軸線X2周りに回転する。
ここで、小径歯車部532は、ケース13の内周にトルクリミッタ7を介して固定されたリングギア52に噛合している。
トルクリミッタ7は、通常状態で、リングギア52とケース13との相対回転を規制する。そのため、小径歯車部532が軸線X2回りに回転すると、段付きピニオンギア53は、軸線X2回りに自転しながら、回転軸X回りに回転する。
そうすると、ピニオン軸54の一端が、デフケース60と一体に形成された側板部651に支持されているので、段付きピニオンギア53の回転軸X周りの周方向の変位に連動して、デフケース60が回転軸X回りに回転する。
ここで、段付きピニオンギア53では、小径歯車部532の外径R2が大径歯車部531の外径R1よりも小さくなっている(図3参照)。
そして、第2遊星減速ギア5では、サンギア51が、第1遊星減速ギア4の出力回転の入力部となっており、段付きピニオンギア53を支持するキャリア55が、入力された回転の出力部となっている。
そうすると、第2遊星減速ギア5のサンギア51に入力された回転は、段付きピニオンギア53により大きく減速されたのちに、キャリア55の側板部651が一体に形成されたデフケース60に出力される。
図3は、差動装置6周りの拡大図である。
図3に示すように、デフケース60は、シャフト61と、かさ歯車62A、62Bと、サイドギア63A、63Bとを、内部に収納する中空状に形成されている。
デフケース60では、回転軸X方向(図中、左右方向)の両側部に、筒状の支持部601、602が設けられている。支持部601、602は、シャフト61から離れる方向に、回転軸Xに沿って延出している。
支持部601の外径側には、キャリア55の側板部651と側板部551とを接続する接続梁56が設けられている。
接続梁56のデフケース60側の一端は、側板部651とデフケース60の外周とに跨がって設けられており、他端は、回転軸X方向から側板部551に接続されている。
接続梁56は、前記した段付きピニオンギア53との干渉を避けた位置に設けられている。前記したように、段付きピニオンギア53は、回転軸X周りの周方向に所定間隔で複数(例えば、3つ)設けられている。
接続梁56は、回転軸X周りの周方向で隣接する段付きピニオンギア53の間に設けられている。
デフケース60の支持部602の外周には、ベアリングB2のインナレースB2aが圧入されている。
ベアリングB2のアウタレースB2bは、ケース13のリング状の支持部131で保持されており、デフケース60の支持部602は、ベアリングB2を介して、ケース13で回転可能に支持されている。
支持部602には、ケース13の開口部130を貫通したドライブシャフト8Aが、回転軸X方向から挿入されており、ドライブシャフト8Aは、支持部602で回転可能に支持されている。
開口部130の内周には、リップシールRSが固定されており、リップシールRSの図示しないリップ部が、ドライブシャフト8Aの外周に弾発的に接触することで、ドライブシャフト8Aの外周と開口部130の内周との隙間が封止されている。
図1に示すように、支持部601には、カバー11の開口部114を貫通したドライブシャフト8Bが、回転軸方向から挿入されている。
ドライブシャフト8Bは、モータ2のモータシャフト20と、第1遊星減速ギア4のサンギア41と、第2遊星減速ギア5のサンギア41の内径側を回転軸X方向に横切って設けられており、ドライブシャフト8Bの先端側が、支持部601で回転可能に支持されている。
カバー11の開口部114の内周には、リップシールRSが固定されており、リップシールRSの図示しないリップ部が、ドライブシャフト8Bの外周に弾発的に接触することで、ドライブシャフト8Bの外周と開口部114の内周との隙間が封止されている。
デフケース60の内部では、ドライブシャフト8A、8Bの先端部の外周に、サイドギア63A、63Bがスプライン嵌合しており、サイドギア63A、63Bとドライブシャフト8(8A、8B)とが、回転軸X周りに一体回転可能に連結されている。
図3に示すようにデフケース60には、回転軸Xに直交する方向に貫通した軸孔60a、60bが、回転軸Xを挟んで対称となる位置に設けられている。
軸孔60a、60bは、回転軸Xに直交する軸線Y上に位置しており、シャフト61の一端61a側および他端61b側が挿入されている。
シャフト61の一端61a側および他端61b側は、ピンPでデフケース60に固定されており、シャフト61は、軸線Y回りの自転が禁止されている。
デフケース60の下部側は、ケース13内の潤滑油に浸っている。
実施の形態では、シャフト61の一端61aまたは他端61bが最も下部側に位置した際に、シャフト61の一端61aまたは他端61bが少なくとも潤滑油内に位置する高さまで、ケース13内に潤滑油が貯留されている。
シャフト61は、デフケース60内において、サイドギア63A、63Bの間に位置しており、軸線Yに沿って配置されている。
デフケース60内においてシャフト61には、かさ歯車62A、62Bが外挿して回転可能に支持されている。
かさ歯車62A、62Bは、シャフト61の長手方向(軸線Yの軸方向)で間隔を空けて2つ設けられており、かさ歯車62A、62Bは、互いの歯部を対向させた状態で配置されている。シャフト61においてかさ歯車62A、62Bは、当該かさ歯車62A、62Bの軸心を、シャフト61の軸心と一致させて設けられている。
デフケース60内において、回転軸Xの軸方向におけるかさ歯車62A、62Bの両側には、サイドギア63A、63Bが位置している。
サイドギア63A、63Bは、互いの歯部を対向させた状態で、回転軸Xの軸方向に間隔を空けて2つ設けられており、かさ歯車62A、62Bとサイドギア63A、63Bとは、互いの歯部を噛合させた状態で組み付けられている。
前記したように、第2遊星減速ギア5のリングギア52は、トルクリミッタ7を介してケース13の内周に固定されている。
図3に示すように、第2遊星減速ギア5と差動装置6を収容するケース13は、デフ収容部132と、第1収容部133と、第2収容部134と、を有している。
デフ収容部132は、デフケース60を収容可能な内径で形成されている。第1収容部133は、第2遊星減速ギア5のリングギア52とトルクリミッタ7を収容可能な内径で形成されている。第2収容部134は、大径歯車部531を収容可能な内径で形成されている。
第1収容部133は、リングギア52の外径側で回転軸Xに沿う向きで設けられた第1側壁部133aと、第1側壁部133aのデフ収容部132側の端部から内径側に延びる第2側壁部133bと、を有している。
本実施形態では、トルクリミッタ7は、段付きピニオンギア53の大径歯車部531の外径R1と、小径歯車部532の外径R2との径方向の差(Δr)を利用して設けられている。
そのため、トルクリミッタ7が内周に固定された第1側壁部133aが、大径歯車部531の外周を囲む第2収容部134の外周を通る線分Loよりも回転軸X側(内径側)に位置するように、トルクリミッタ7の径方向の大きさが設定されている。
動力伝達装置1の鉛直線方向(図中、上下方向)の大きさを抑えるためである。
図3に示すように、トルクリミッタ7は、リングギア52の外周にスプライン嵌合した内径側摩擦板71と、ケース13(第1収容部133)の内周にスプライン嵌合した外径側摩擦板72と、を有する。
外径側摩擦板72は、第1側壁部133aの内周にスプライン嵌合している。第2側壁部133bは、第1側壁部133aのデフ収容部132側(図中、左側)の端部から内径側に延びている。
第2側壁部133bは、内径側摩擦板71と外径側摩擦板72とが設けられた領域の側方を回転軸X側(内径側)に横切って設けられている。第2側壁部133bの内径側の端部は、リングギア52の側方で、デフ収容部132に接続されている。
内径側摩擦板71と外径側摩擦板72は、回転軸Xに平行な軸線X3方向で、交互に設けられている。
軸線X3方向から見て、内径側摩擦板71と外径側摩擦板72は、内径側摩擦板71の外径側と外径側摩擦板72の内径側が、軸線X3上で重なるように設けられている。
内径側摩擦板71と外径側摩擦板72とが交互に配置された領域では、軸線X3方向の両側に、外径側摩擦板72、72が位置している。
大径歯車部531側(図中、右側)の端に位置する外径側摩擦板72は、スナップリング74で位置決めされたスプリングリテーナ73に、軸線X3方向から当接している。
大径歯車部531とは反対側(図中、左側)の端に位置する外径側摩擦板72には、さらバネ75が当接している。
さらバネ75には、第2側壁部133bを貫通したボルトBが、軸線X3方向から圧接している。軸線X3方向で交互に配置された内径側摩擦板71と外径側摩擦板72は、ボルトBの締結力に応じた圧力で、さらバネ75と、スナップリング74で位置決めされたスプリングリテーナ73との間で相対回転不能に締結されている。
通常状態においてトルクリミッタ7では、内径側摩擦板71と外径側摩擦板72が、相対回転不能に締結されており、リングギア52とケース13との相対回転が規制されている。
トルクリミッタ7では、上限の回転トルクよりも大きい回転トルクがリングギア52に入力されると、リングギア52とケース13との相対回転を許容する。
例えば、空転していた駆動輪がグリップを取り戻して、駆動輪側からドライブシャフト8(8A、8B)を介して差動装置6に過大な回転トルクが一時的に入力された際に、トルクリミッタ7において、リングギア52とケース13との相対回転が許容される。
これにより、過大な回転トルクが、モータ2側に入力されないようになっている。
かかる構成の動力伝達装置1の作用を説明する。
動力伝達装置1では、モータ2の出力回転の伝達経路に沿って、減速機構3(第1遊星減速ギア4、第2遊星減速ギア5)と、差動装置6と、ドライブシャフト8(8A、8B)と、が設けられている。
モータ2の駆動により、ロータコア21が回転軸X回りに回転すると、ロータコア21と一体に回転するモータシャフト20を介して、第1遊星減速ギア4のサンギア41に回転が入力される。
第1遊星減速ギア4では、サンギア41が、モータ2の出力回転の入力部、ピニオンギア43を支持するキャリア45が、入力された回転の出力部となっている。
サンギア41がモータ2の出力回転で回転軸X回りに回転すると、サンギア41の外周とリングギア42の内周に噛合したピニオンギア43が、軸線X1回りに回転する。
ここで、リングギア42は、中間ケース12(固定側部材)の内周にスプライン嵌合しており、中間ケース12との相対回転が規制されている。
そのため、ピニオンギア43は、軸線X1回りに回転しながら、回転軸X回りに公転する。これにより、ピニオンギア43を支持するキャリア45(側板部451、452)が、モータ2の出力回転よりも低い回転速度で回転軸X回りに回転する。
前記したようにキャリア45の連結部453は、第2遊星減速ギア5側のサンギア51の連結部511に連結されており、キャリア45の回転(第1遊星減速ギア4の出力回転)は、第2遊星減速ギア5のサンギア51に入力される。
第2遊星減速ギア5では、サンギア51が、第1遊星減速ギア4側から出力される回転の入力部となっており、段付きピニオンギア53を支持するキャリア55が、入力された回転の出力部となっている。
サンギア51が入力された回転で回転軸X回りに回転すると、段付きピニオンギア53(大径歯車部531、小径歯車部532)が、サンギア51側から入力される回転で、軸線X2回りに回転する。
ここで、段付きピニオンギア53の小径歯車部532は、リングギア52に噛合しており、リングギア52は、ケース13の内周にトルクリミッタ7を介して固定されている。
トルクリミッタ7は、通常状態で、リングギア52とケース13との相対回転を規制する。そのため、小径歯車部532が軸線X2回りに回転すると、段付きピニオンギア53は、軸線X2回りに自転しながら、回転軸X周りに回転する。
これにより、段付きピニオンギア53を支持するキャリア55(側板部551、651)が、第1遊星減速ギア4側から入力された回転よりも低い回転速度で回転軸X回りに回転する。
ここで、段付きピニオンギア53では、小径歯車部532の外径R2が大径歯車部531の外径R1よりも小さくなっている(図3参照)。
そのため、第2遊星減速ギア5のサンギア51に入力された回転は、段付きピニオンギア53により、第1遊星減速ギア4の場合よりも大きく減速されたのちに、キャリア55の側板部651が一体に形成されたデフケース60(差動装置6)に出力される。
そして、デフケース60が入力された回転で回転軸X回りに回転することにより、ドライブシャフト8(8A、8B)が回転軸X回りに回転して、動力伝達装置1が搭載された車両の左右の駆動輪(図示せず)に伝達される。
ここで、動力伝達装置1を搭載した車両の走行時には、接地している駆動輪がグリップを失って空転することがある。空転していた駆動輪がグリップを取り戻すと、駆動輪側からドライブシャフト8(8A、8B)を介して差動装置6に過大な回転トルクが一時的に入力される。
この過大な回転トルクは、デフケース60と一体に形成されたキャリア55を、回転軸X周りの周方向に回転させる方向に作用する。
そうすると、トルクリミッタ7を介してケース13に固定されたリングギア52に、当該リングギア52を回転軸X回りに回転させる回転力が入力される。
通常状態においてトルクリミッタ7では、内径側摩擦板71と外径側摩擦板72が、相対回転不能に締結されており、リングギア52とケース13との相対回転が規制されている。
トルクリミッタ7では、上限以上の回転トルクがリングギア52に入力されると、リングギア52とケース13との相対回転を許容する。
例えば、回転トルクの上限は、空転していた駆動輪がグリップを取り戻したときに入力される過大な回転トルクを基準に設定されている。
そのため、駆動輪側からドライブシャフト8(8A、8B)を介して差動装置6に過大な回転トルクが一時的に入力された際に、トルクリミッタ7において、リングギア52とケース13との相対回転が許容される。
これにより、過大な回転トルクが、モータ2側に入力されないようになっている。
以上の通り、本実施形態にかかる動力伝達装置1は、以下の構成を有している。
(1)動力伝達装置1は、
モータ2と、
モータ2の下流に接続された第1遊星減速ギア4と、
第1遊星減速ギア4の下流に接続された第2遊星減速ギア5と、
第2遊星減速ギア5の下流に接続された差動装置6(デファレンシャルギア)と、を有する。
第2遊星減速ギア5のリングギア52は、トルクリミッタ7を介して、ケース13(固定側部材)に固定されている。
動力伝達経路上に遊星減速ギア(減速機構:第1遊星減速ギア4、第2遊星減速ギア5)を設けることにより、動力伝達装置1の回転軸Xの径方向の小型化を実現する。
ここで、遊星減速ギアは、減速比が小さくなる傾向にあるので、遊星減速ギアを直列にふたつ並べた2段の遊星減速ギア(第1遊星減速ギア4、第2遊星減速ギア5)とすることで、動力伝達装置1の小型化と、減速比の向上の両立を実現する。
第2遊星減速ギア5のリングギア52は、トルクリミッタ7を介して、ケース13(固定側部材)に固定されている。トルクリミッタ7では、上限以上の回転トルクがリングギア52に入力されると、リングギア52とケース13との相対回転が許容される。
例えば、空転していた駆動輪がグリップを取り戻して、駆動輪側からドライブシャフト8(8A、8B)を介して差動装置6に過大な回転トルクが一時的に入力された際に、トルクリミッタ7において、リングギア52とケース13との相対回転が許容される。
これにより、駆動輪側から大きな負荷(スパイクなど)が差動装置6を介して第2遊星減速ギア5に入力されても、トルクリミッタが設けられていることにより、入力された大きな負荷が、第1遊星減速ギア4およびモータ2側に入力されることを好適に防止できる。
動力伝達装置(特にモータ、好ましくは一部のギア等も含む)を、駆動輪側から入力される大きな負荷(スパイクなど)から保護するために、動力伝達経路上に、トルクリミッタを設けることが好ましい。
トルクリミッタ7を設ける位置として、例えば、下記の選択肢が考えられる。
(A)モータ2と第1遊星減速ギア4の間
(B)第1遊星減速ギア4近辺
(C)第1遊星減速ギア4と第2遊星減速ギア5の間
(D)第2遊星減速ギア5近辺
(E)第2遊星減速ギア5と差動装置6(デファレンシャルギア)の間
これら(A)から(E)の選択肢を比較すると、(E)の選択肢は、駆動輪側からの大きな負荷(スパイクなど)から動力伝達装置を保護する観点から、(A)~(D)の選択肢よりも好ましい。
しかしながら、(E)の選択肢のようにすると、第2遊星減速ギア5と差動装置6(デファレンシャルギア)との間にスペースを設けて、トルクリミッタ7を挿入することになる。そうすると、スペースを設ける分だけ、動力伝達装置1の軸長方向の長さが拡大してしまう。
前記したように、第2遊星減速ギア5のピニオンギアは、大径歯車部531と小径歯車部532とを有する段付きピニオンギア53である。
そして、リングギア52は、小径歯車部532の外径側で、第1収容部133の内周に固定されている。第1収容部133は、大径歯車部531の外周を囲む第2収容部134よりも小さい外径で形成されている。
そのため、リングギア52の外径側に、トルクリミッタを配置するための空間的な余裕がある。
本実施形態では、(D)の選択肢を採用して、第2遊星減速ギア5において、リングギア52を、固定側部材(ケース13)に固定にするとともに、固定部材の近辺にトルクリミッタ7を配置した。
すなわち、第1収容部133の第1側壁部133aを、リングギア52から径方向外側に離間させて、リングギア52との間に径方向の空間を形成し、形成した空間にトルクリミッタ7を配置した。
これにより、動力伝達装置1の寸法を軸長方向に拡大させることなくトルクリミッタ7を配置して、駆動輪側から大きな負荷(スパイクなど)入力された場合に、動力伝達装置を効果的に保護できるようにした。
なお、固定部材にトルクリミッタ7を設けた場合において、駆動輪側から第2遊星減速ギア5に過大なトルクが入力された場合には、トルクリミッタ7が滑り、リングギア52の固定が外れて、リングギア52が回転要素となる。これにより、第2遊星減速ギア5が空転することになって、動力伝達装置1がニュートラル状態になるので、モータ2や第1遊星減速ギア4側への課題のトルクの伝達が阻止される。これにより動力伝達装置1保護がされることになる。
本実施形態にかかる動力伝達装置1は、以下の構成を有している。
(2)第2遊星減速ギア5のキャリア55は、差動装置6(デファレンシャルギア)のデフケース60(デファレンシャルケース)と一体に形成されている。
第2遊星減速ギア5が、キャリア55から回転を出力する(キャリア出力)場合に、上記した(E)の選択肢を採用すると、キャリア55とデフケース60との間に、トルクリミッタを挿入することになる。そうすると、キャリア55とデフケース60とを別体に構成することにより、キャリア55とデフケース60が別部材になる。そうすると、第2遊星減速ギア5では、回転の出力側の部材の剛性が弱まる懸念がある。
前記した実施形態では、第2遊星減速ギア5において、リングギア52を固定部材に固定し(リングギア固定)、回転をキャリア55から出力する(キャリア出力)仕様として、リングギア52をトルクリミッタ7を介して固定部材固定した。
これにより、キャリア55とデフケース60とを一体に形成することができ、回転の出力側の部材の剛性を強固に高めることができる。
本実施形態にかかる動力伝達装置1は、以下の構成を有している。
(3)第1遊星減速ギア4のリングギア42は、トルクリミッタを介さずに、固定部材に固定されている。
リングギア42を固定要素にする場合、リングギア42の周辺に配置された固定部材(ケースなど)にリングギアを固定すれば良い。そのため、リングギア42周辺の無駄なスペースを減らすことができる。
第2遊星減速ギア5の固定要素であるリングギア52に、トルクリミッタ7を設ける一方で、第1遊星減速ギア4の固定要素であるリングギア42に、トルクリミッタを設けない仕様にすることで、部品点数の削減、重量低減等が可能になり好ましい。
本実施形態にかかる動力伝達装置1は、以下の構成を有している。
(4)第2遊星減速ギア5は、大径歯車部531(大径ギア)と、大径歯車部531よりも外径が小さい小径歯車部532(小径ギア)と、が軸線X2方向に並んで一体に形成された段付きピニオンギア53(段付きピニオン)を有している。
トルクリミッタ7は、段付きピニオンギア53の大径歯車部(大径ギア)と軸線X2方向(軸方向)においてオーバラップしており、軸線X2方向から見ると、トルクリミッタ7と大径歯車部531の外径側とが重なるように配置されている。
ケース13は、第2遊星減速ギア5のリングギア52とトルクリミッタ7を収容可能な内径で形成された第1収容部133と、大径歯車部531を収容可能な内径で形成された第2収容部134と、を有している。
第2収容部134は、第1収容部133よりも大きい外径で形成されており、ケース13では、第1収容部133と第2収容部134の部分が、段付きピニオンギア53の形状に沿った階段状に形成されている。
ケース13の階段状の部分のうち、第1収容部133の外径と第2収容部134の外径との差を利用して、第1収容部133の部分に、第2収容部134よりも外径が大きくならないようにしつつトルクリミッタを設けることで、動力伝達装置1の径方向に大きくなることを好適に防止できる。
すなわち、ケース13における段付きピニオンの形状に沿った階段形状部分のうち、出っ張った部分(第2収容部134)の外径を利用して、トルクリミッタ7を設ければ良い。
これにより、動力伝達装置1を、径方向にいたずらに拡張することなくトルクリミッタ7を設けることができる。
本実施形態にかかる動力伝達装置1は、以下の構成を有している。
(5)トルクリミッタ7は、リングギア52の外周にスプライン嵌合した内径側摩擦板71と、ケース13(第1収容部133)の内周にスプライン嵌合した外径側摩擦板72と、を有する。
内径側摩擦板71と外径側摩擦板72は、ボルトBの締結力に応じた圧力で、さらバネ75と、スナップリング74で位置決めされたスプリングリテーナ73との間で相対回転不能に締結されている。
ボルトBは、第1収容部133の第2側壁部133bを軸線X3方向に貫通して、さらバネ75を、軸線X3方向から押圧している。
これにより、ボルトの締結力を調整するだけで、リングギア52の回転規制が解除されるトルク値(上限の回転トルク)を適切に調節できる。
図4は、トルクリミッタの変形例を説明する図である。図4の(a)は、変形例にかかるトルクリミッタ7Aを有する第2遊星減速ギア5回りを拡大して示した図である。図4の(b)は、(a)における領域Aの拡大図である。
変形例にかかるトルクリミッタ7Aもまた、段付きピニオンギア53の大径歯車部531の外径R1と、小径歯車部532の外径R2との径方向の差(Δr)を利用して設けられている。
そのため、トルクリミッタ7Aが内周に固定された第1側壁部133aが、第2収容部134の外周を通る線分Loよりも回転軸X側(内径側)に位置するように、トルクリミッタ7Aの径方向の大きさが設定されている。
動力伝達装置1の鉛直線方向(図中、上下方向)の大きさを抑えるためである。
図4に示すように、トルクリミッタ7Aは、リングギア52Aの外周に形成した傾斜面521と、この傾斜面521に対応する傾斜面761を有する規制ブロック76と、規制ブロック76を、ケース13の第2側壁部133bに向けて押圧するボルトBと、を有している。
規制ブロック76は、回転軸X方向から見てリング状を成しており、第1側壁部133aの内周にスプライン嵌合している。
規制ブロック76の回転軸X方向の全長L1は、リングギア52Aの回転軸X方向の全長L2よりも短い。
規制ブロック76の傾斜面761は、第2側壁部133bから大径歯車部531側(右側)に向かうにつれて、第1側壁部133aからの距離Lxが大きくなる向きで傾斜している。傾斜面761は、回転軸Xに平行な軸線X3に所定角度θ傾斜した平坦面である。
規制ブロック76には、傾斜面761から外径側に離れた位置に貫通孔760が設けられている。貫通孔760は、軸線X3に沿う向きで設けられている。貫通孔760は、規制ブロック76を軸線X3方向の一端760aから他端760bまで横切って設けられている。
貫通孔760には、長軸ボルト77の軸部771が貫通している。長軸ボルト77は、頭部772を、規制ブロック76の一端760aに当接させた状態で、軸部771の先端側を、第2側壁部133bに設けたボス部133cに螺入させている。
リングギア52Aの傾斜面521もまた、第2側壁部133bから大径歯車部531側(右側)に向かうにつれて、第1側壁部133aからの距離Lxが大きくなる向きで傾斜している。傾斜面521もまたは、回転軸Xに平行な軸線X3に所定角度θ傾斜した平坦面である。
リングギア52Aの傾斜面521と、規制ブロック76の傾斜面761との合わせ面を示す線分Lmは、第2側壁部133b側に向かうにつれて、第1側壁部133aの距離Lxが狭くなっている。
そのため、長軸ボルト77を締め付けると、規制ブロック76が、長軸ボルト77の締結力に応じた押圧力で、第2側壁部133b側の左方に移動して、リングギア52Aと第1側壁部133aとの間に挿入される。
この際に、規制ブロック76の傾斜面761が、リングギア52Aの傾斜面521に全面に亘って接触しているので、リングギア52Aは、規制ブロック76により第2側壁部133b側に押されて、長軸ボルト77の締結力に応じた圧力Fで、第2側壁部133bに押しつけられる。
これにより、リングギア52Aが、長軸ボルト77の締結力に応じた圧力で、第2側壁部133bと規制ブロック76との間で把持されて、リングギア52Aの回転軸X回りの回転が規制される。
トルクリミッタ7Aもまた、通常状態で、リングギア52Aとケース13との相対回転を規制する。トルクリミッタ7Aは、予め決められた上限の回転トルクよりも大きい回転トルクがリングギア52Aに入力されると、リングギア52Aとケース13との相対回転を許容する。
変形例にかかるトルクリミッタ7Aは、以下の構成を有している。
(6)トルクリミッタ7Aは、リングギア52Aの外周に形成した傾斜面521と、この傾斜面521に対応する傾斜面761を有する規制ブロック76と、規制ブロック76を、ケース13の第2側壁部133bに向けて押圧する長軸ボルト77と、を有している。
規制ブロック76の傾斜面761は、リングギア52Aの傾斜面521に全面に亘って接触している。
リングギア52Aの傾斜面521と、規制ブロック76の傾斜面761との合わせ面を示す線分Lmは、第2側壁部133b側に向かうにつれて、第1側壁部133aの距離Lxが狭くなっている。
リングギア52Aの傾斜面521と、規制ブロック76の傾斜面761との合わせ面を示す線分Lmが、第2側壁部133b側に向かうにつれて、第1側壁部133aの距離Lxが狭くなっている。
そのため、長軸ボルト77を締め付けると、リングギア52Aは、規制ブロック76により第2側壁部133b側に押されて、長軸ボルト77の締結力に応じた圧力Fで、第2側壁部133bに押しつけられる。
これにより、リングギア52Aが、長軸ボルト77の締結力に応じた圧力で、第2側壁部133bと規制ブロック76との間で把持されて、リングギア52Aの回転軸X回りの回転が規制される。
長軸ボルト77の締結力を調整するだけで、リングギア52Aの回転規制が解除されるトルク値を適切に調節できる。
ここで、本明細書における用語「下流に接続」とは、上流に配置された部品から下流に配置された部品へと動力が伝達される接続関係にあることを意味する。
例えば、モータ2の下流に接続された第1遊星減速ギア4という場合は、モータ2から第1遊星減速ギア4へと動力が伝達されることを意味する。
また、本明細書における用語「直接接続」とは、他の減速機構、増速機構、変速機構などの減速比が変換される部材を介さずに部材同士が動力伝達可能に接続されていることを意味する。
なお、モータ2の出力部(モータシャフト20)と第1遊星減速ギア4の入力部(サンギア41)との連結態様、第1遊星減速ギア4の出力部(キャリア45)と第2遊星減速ギア5の入力部(サンギア51)との連結態様は、前記した実施形態のものに限定されない。
モータ2の出力部(モータシャフト20)と第2遊星減速ギア5の入力部(サンギア51)とを、別のギア部品などを介して回転伝達可能に連結した構成としても良い。
第1遊星減速ギア4の出力部(キャリア45)と第2遊星減速ギア5の入力部(サンギア51)とを、別のギア部品などを介して回転伝達可能に連結した構成としても良い。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は、これら実施形態に示した態様のみに限定されるものではない。発明の技術的な思想の範囲内で、適宜変更可能である。
1 動力伝達装置
10 モータハウジング
11 カバー
110 接合部
111 モータ支持部
112 支持筒
113 側壁部
114 開口部
115 接続部
12 中間ケース
120 基部
121 モータ支持部
122 円筒壁
123 接続部
125 ベアリングリテーナ
13 カバー
130 開口部
131 支持部
132 デフ収容部
133 第1収容部
133a 第1側壁部
133b 第2側壁部
133c ボス部
134 第2収容部
14 中間カバー
140 開口
141 環状基部
142 壁部
2 モータ
20 モータシャフト
202 連結部
203 大径部
204 段部
205 ストッパ
21 ロータコア
23 ストッパ
25 ステータコア
251 ヨーク部
252 ティース部
253 巻線
253a、253b コイルエンド
3 減速機構
4 第1遊星減速ギア
41 サンギア
410 貫通孔
411 連結部
42 リングギア
43 ピニオンギア
44 ピニオン軸
45 キャリア
451、452 側板部
453 連結部
5 第2遊星減速ギア
51 サンギア
510 貫通孔
511 連結部
52、52A リングギア
521 傾斜面
53 段付きピニオンギア
530 貫通孔
531 大径歯車部
532 小径歯車部
54 ピニオン軸
55 キャリア
551 側板部
552 筒状部
56 接続梁
6 差動装置
60 デフケース
601、602 支持部
61 シャフト
62A、62B かさ歯車
63A、63B サイドギア
651 側板部
7、7A トルクリミッタ
71 内径側摩擦板
72 外径側摩擦板
73 スプリングリテーナ
74 スナップリング
75 さらバネ
76 規制ブロック
760 貫通孔
761 傾斜面
77 長軸ボルト
771 軸部
772 頭部
8(8A、8B) ドライブシャフト
9 本体ケース
B ボルト
B1、B2、B3 ベアリング
NB ニードルベアリング
P ピン
RS リップシール
S シールリング
Sa 空間(モータ室)
Sb、Sc 空間(ギア室)
Sc 空間(ギア室)
X1、X2、X3、Y 軸線

Claims (3)

  1. モータと、
    前記モータの下流に接続された第1遊星減速ギアと、
    前記第1遊星減速ギアの下流に接続された第2遊星減速ギアと、
    前記第2遊星減速ギアの下流に接続されたデファレンシャルギアと、を有し、
    前記第2遊星減速ギアのリングギアは、トルクリミッタを介して固定されており、
    前記第2遊星減速ギアは段付きピニオンを有し、
    前記トルクリミッタは、前記段付きピニオンにおける大径ギアと軸方向においてオーバ
    ラップすることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項において、
    前記第2遊星減速ギアのキャリアは前記デファレンシャルギアのデファレンシャルケースと一体形成されていることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項において、
    前記第1遊星減速ギアのリングギアは、トルクリミッタを介さずに固定されていることを特徴とする動力伝達装置。

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