JP6855803B2 - ロータリーダイカッターのダイカットロール - Google Patents

ロータリーダイカッターのダイカットロール Download PDF

Info

Publication number
JP6855803B2
JP6855803B2 JP2017005809A JP2017005809A JP6855803B2 JP 6855803 B2 JP6855803 B2 JP 6855803B2 JP 2017005809 A JP2017005809 A JP 2017005809A JP 2017005809 A JP2017005809 A JP 2017005809A JP 6855803 B2 JP6855803 B2 JP 6855803B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
outer peripheral
peripheral surface
cut roll
cutting edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017005809A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018114572A (ja
Inventor
恭平 岩▲崎▼
恭平 岩▲崎▼
晃史 久保田
晃史 久保田
泰河 山本
泰河 山本
金山 利彦
利彦 金山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2017005809A priority Critical patent/JP6855803B2/ja
Publication of JP2018114572A publication Critical patent/JP2018114572A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6855803B2 publication Critical patent/JP6855803B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Cutting Devices (AREA)
  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Description

本発明は、ダイ軸線回りに回転される円柱状のダイカットロール本体の外周面に切刃が形成され、ダイ軸線と平行なアンビル軸線回りに回転される円柱状のアンビルロールとの間で上記切刃によりシート状の被削材を切断するロータリーダイカッターのダイカットロールに関するものである。
このようなダイカットロールを備えたロータリーダイカッターとして、例えば特許文献1には、カッター刃(切刃)が外周面に形成されたカッターロール(ダイカットロール)とカッター刃を受けるアンビルロールとを具備し、両ロール間に供給された長尺の帯状体(シート状の被削材)をカッター刃により複数の短尺の枚葉体に裁断する裁断装置であって、カッターロールの外周面は、相対的に低い位置に存し且つ帯状体の裁断時に製品となる枚葉体(ワーク)に対応する枚葉体対応面と、枚葉体対応面に対し相対的に高い位置に存し且つ帯状体における枚葉体以外の部分からなるトリムに対応するトリム対応面とを有し、枚葉体対応面とトリム対応面とはカッター刃を挟んで隣接しており、トリム対応面にトリムを吸引保持可能としたものが記載されている。
ここで、この特許文献1に記載されたロータリーダイカッターでは、トリム対応面の相対的に高い位置は、カッターロールとは別体のブロック(外周プレート)がカッターロールの外周面に配置されて形成され、このブロックに、該ブロックを厚み方向に貫通する貫通孔が形成されているとともに、カッターロールの外周面における該ブロックの配置領域に、トリムをトリム対応面に吸引保持するための吸引口が形成されて、トリム対応面にトリムが吸引保持可能とされている。
特開2013−123504号公報
ところで、このようなダイカットロールにおいては、切断されるシート状の被削材や製品となるワークの仕様の変更等に応じて外周プレートの貫通孔の数を増やしたり、貫通孔の位置を変更したりすることが要求されることがある。ところが、特許文献1に記載されたロータリーダイカッターのダイカットロールでは、ダイカットロール本体の外周面にはダイカットロール本体内に形成された1つの流路に対して同じ径の1つの吸引口が開口しているだけである。このため、外周プレートの貫通孔の数や位置を変更する場合には、これに対応してダイカットロール本体に形成される吸引口や流路の数や位置も変更しなければならない。
しかしながら、特許文献1にも記載されているように、切刃が形成されるダイカットロール本体の外周面は硬い金属製であるので、そのようなダイカットロール本体に追加で吸引口や流路を加工して形成することにより数や位置を変更するのは容易ではない。また、このような硬い金属製のダイカットロール本体は高価であるので、吸引口や流路の異なるダイカットロール本体に交換することも非効率的かつ非経済的である。さらに、同じく特許文献1に記載されているように、外周プレートの貫通孔を斜めに形成することにより、吸引口の位置はそのままにして貫通孔の開口部の位置を変更することも考えられるが、薄い外周プレートに斜めの貫通孔を形成する場合には貫通孔の開口部の位置を変更するにも限度がある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、上述のように外周プレートに形成される貫通孔の数や位置を変更する場合でも、ダイカットロール本体に追加の加工を行ったりダイカットロール本体を交換したりすることなく容易に対応可能であり、しかも数や位置の変更の自由度が広いロータリーダイカッターのダイカットロールを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、ダイ軸線回りに回転される円柱状のダイカットロール本体の外周面に、この外周面から突出して該外周面を周回する切刃が形成され、上記ダイ軸線と平行なアンビル軸線回りに回転される円柱状のアンビルロールとの間で上記切刃によりシート状の被削材を切断するロータリーダイカッターのダイカットロールであって、上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方には、該ダイカットロール本体内に形成された流路が開口しており、この流路が開口した上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方には、該外周面に沿って湾曲する外周プレートが着脱可能に取り付けられていて、この外周プレートの内周面から外周面にかけては貫通孔が形成されるとともに、この外周プレートの内周面と、上記流路が開口した上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方との間には、上記ダイカットロール本体の外周側から透視したときに上記流路の開口部の面積よりも大きな面積を有して該流路の開口部と上記貫通孔とを連通する連通路が設けられ、上記外周プレートの内周面と、上記流路が開口した上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方との間には中間プレートが介装されており、この中間プレートに上記連通路が形成されていることを特徴とする。
また本発明は、ダイ軸線回りに回転される円柱状のダイカットロール本体の外周面に、この外周面から突出して該外周面を周回する切刃が形成され、上記ダイ軸線と平行なアンビル軸線回りに回転される円柱状のアンビルロールとの間で上記切刃によりシート状の被削材を切断するロータリーダイカッターのダイカットロールであって、上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方には、該ダイカットロール本体内に形成された流路が開口しており、この流路が開口した上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方には、該外周面に沿って湾曲する外周プレートが着脱可能に取り付けられていて、この外周プレートの内周面から外周面にかけては貫通孔が形成されるとともに、この外周プレートの内周面と、上記流路が開口した上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方との間には、上記ダイカットロール本体の外周側から透視したときに上記流路の開口部の面積よりも大きな面積を有して該流路の開口部と上記貫通孔とを連通する連通路が設けられ、上記連通路は、上記流路が開口した上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方に形成されていることを特徴とする。
このように構成されたロータリーダイカッターのダイカットロールにおいては、外周プレートの内周面と、ダイカットロール本体に形成された流路が開口したダイカットロール本体の外周面における切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方との間には、流路の開口部と貫通孔とを連通する連通路が設けられており、例えば特許文献1に記載されたロータリーダイカッターのようにトリムの吸引を行う場合には、流路はダイカットロール本体の外周面における切刃の外側に開口して、貫通孔から連通路を介して流路により吸引を行うことによりトリムを外周面に吸着する。
また、例えば被削材から切断された製品部分であるワークを切刃から剥離する場合などには、流路はダイカットロール本体の外周面における切刃の内側に開口し、この流路から供給された圧縮空気を連通路を介して貫通孔から噴出させることによりワークを抜き剥がす。勿論、切刃の内側と外側の双方に流路を形成するとともに貫通孔の開いた外周プレートを取り付けて、内側ではワークの剥離を行うとともに外側ではトリムの吸引を行ってもよい。
そして、上記連通路は、ダイカットロール本体の外周側から透視したときに流路の開口部の面積よりも大きな面積を有しているので、外周プレートの貫通孔の数を増やしたり位置を変更したりする場合でも、この連通路が形成された範囲であれば、外周プレートを加工して貫通孔の数を増やしたり、貫通孔の位置が異なる外周プレートに交換したりするだけで、ダイカットロール本体の加工や交換を要することなく容易に対応することが可能である。また、同じく連通路が形成された範囲に貫通孔を形成するのであれば、貫通孔を斜めに形成するような必要もなく、貫通孔の位置の自由度が広い。このため、シート状の被削材やワークの仕様変更にも効率的かつ経済的に応じることができる。
ここで、このような連通路を、外周プレートの内周面と、上記流路が開口したダイカットロール本体の外周面における切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方との間に設けるには、第1に、これら外周プレートの内周面と、ダイカットロール本体の外周面における切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方との間に中間プレートを介装し、この中間プレートに上記連通路を形成すればよい。この場合には、中間プレートに形成された連通路の範囲外に新たに貫通孔を形成するようなときでも、この新たな貫通孔の位置まで連通路が延びた中間プレートに交換することで、ダイカットロール本体は加工や交換を行うことなく対応可能である。
なお、このような中間プレートは、切刃が形成されるダイカットロール本体よりは硬度の低い、特許文献1に記載されたロータリーダイカッターの外周プレート(ブロック)と同様の樹脂や金属等によって形成されていてもよいが、この外周プレートよりも軟質な例えばスポンジやゴム等の材料によって形成されていてもよい。外周プレートをボルト等による締結によってダイカットロール本体に着脱可能に取り付ける場合には、このような軟質な材料によって形成された中間プレートが圧縮されて気密性が確保されるとともに、中間プレートを安価に製作することができる。
また、第2に、上記連通路は、上記流路が開口した上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方に形成されていてもよい。この場合には、上述のような中間プレートが不要となるため、部品管理やダイカットロール本体の組み立ての簡略化を図ることができるとともに、コストの削減も促すことができる。なお、切刃が形成されるダイカットロール本体の外周部が超硬合金のような硬質な焼結金属製である場合に連通路をダイカットロール本体に形成するには、ダイカットロール本体の外周部となる焼結前の圧粉体をプレス成形する際に予め連通路となる部分を形成しておけば、焼結後にダイカットロール本体に追加工を行う必要は無い。
以上説明したように、本発明によれば、外周プレートに形成される貫通孔の数や位置を変更する場合でも、ダイカットロール本体に追加工を行う必要が無く、しかもこのような貫通孔の数や位置の変更に自由に対応することが可能であり、切断されるシート状の被削材や製品となるワークの仕様の変更等にも効率的かつ経済的に容易に対応することができる。
本発明の第1の実施形態を示す部分破断側面図である。 図1におけるYY断面図である。 図1におけるZZ断面図である。 図1に示す実施形態のA部の拡大断面図である。 図1に示す実施形態のA部をダイカットロール本体の外周側から見た拡大平面図である。 本発明の第2の実施形態を示す、図1におけるA部に相当する拡大断面図である。 図6に示す実施形態のA部をダイカットロール本体の外周側から見た拡大平面図である。 本発明の第3の実施形態を示す、図1におけるA部に相当する拡大断面図である。 図8に示す実施形態のA部をダイカットロール本体の外周側から見た拡大平面図である。 本発明の第4の実施形態を示す、図1におけるA部に相当する拡大断面図である。 図10に示す実施形態のA部をダイカットロール本体の外周側から見た拡大平面図である。
図1ないし図5は、本発明の第1の実施形態を示すものである。本実施形態のロータリーダイカッターのダイカットロールにおいて、ダイカットロール本体1は、中央部1Aの外径が最も大きなダイ軸線Oを中心とする多段の円柱状をなしており、この中央部1Aよりも小径とされた両端の軸部1Bが図示されないロータリーダイカッターの架台の軸受けに回転自在に支持され、このうち一方の軸部1Bがモーター等の回転駆動手段に連結されてダイ軸線O回りに回転可能とされる。
また、このダイカットロール本体1は、両端の軸部1Bと中央部1Aの内周部が鋼材等により一体に形成されたシャフト2とされる一方、中央部1Aの外周部にはシャフト2よりも硬度の高い超硬合金等の燒結金属材料により形成された概略円筒状のリング3が焼き嵌めや冷やし嵌め、圧入等によって固定された構造とされている。
このリング3の外周部には、ダイ軸線O方向の両端部に、外周面がダイ軸線Oを中心とした1つの円筒面上に位置する一対の円環状のベアラー部3Aが形成されるとともに、これらのベアラー部3Aの間のリング3の外周面はベアラー部3Aの外周面よりも一段内周側に凹んでいて、この一段凹んだリング3の外周面には、図に示すように断面三角形状をなして外周側に突出する切刃3Bが、ダイカットロール本体1の外周側から見て本実施形態では長円状に連続して周回するように形成されている。この切刃3Bの外径は、ベアラー部3Aの外径と略等しくされている。
さらに、上記ロータリーダイカッターには、図示されないアンビルロールが、ダイ軸線Oと平行なアンビル軸線回りにダイカットロール本体1の回転方向とは反対向きに回転可能に支持される。このアンビルロールは、そのアンビル本体が、アンビル軸線方向の中央部の外径が一定で最も大きなアンビル軸線を中心とした多段の円柱状をなしており、この中央部のアンビル軸線方向の長さはリング3のダイ軸線O方向の長さと略等しくされている。
このようなロータリーダイカッターでは、上記ベアラー部3Aをアンビル本体中央部の両端部に接触させてダイカットロール本体1とアンビル本体を回転させることにより、一対のベアラー部3A間において互いの中央部の間に送り込まれたシート状の被削材を上記切刃3Bによってアンビルロールとの間で押し切るように切断する。
また、ダイカットロール本体1内には、上記中央部1Aにおけるシャフト2のダイ軸線O方向を向く一方の端面(図1における右側の端面)からダイ軸線Oと平行に他方の端面側に向けて延びる等しい内径の断面円形の止まり孔状の流路1Cが、ダイ軸線Oを中心とした1つの円筒面上にその中心を位置させるようにして周方向に複数、等間隔をあけて形成されている。さらに、これらの流路1Cは中央部1A内で分岐してダイ軸線Oに対する径方向外周側に延び、本実施形態ではシャフト2の中央部1Aの外周面のうち切刃3Bの内側にダイ軸線O方向に間隔をあけて複数ずつ開口している。
さらにまた、ダイカットロール本体1の中央部1Aの上記一方の端面側には、本実施形態ではダイ軸線Oを中心とした円環状をなすブローボックス4が、回転するダイカットロール本体1に対して摺接可能に非回転にロータリーダイカッターの架台に固定されて設置されている。このブローボックス4には、ダイカットロール本体1の中央部1Aの上記一方の端面に対向する端面に、図3に示すようにダイ軸線Oを中心として所定の角度範囲の円弧状をなす溝4Aが、上記一方の端面において流路1Cが開口する1つの円筒面と等しい半径の位置に開口しており、この溝4Aにはエアー継ぎ手4Bを介して図示されない圧縮空気の供給手段が接続されている。
一方、上記リング3において、上記切刃3Bの内側の外周面は、図1および図4に示すようにベアラー部3Aと切刃3Bとの間の外周面よりもさらに一段内周側に凹んでおり、本実施形態ではこのさらに一段凹んだ切刃3Bの内側のリング3の外周面に、シャフト2の外周面における複数の上記流路1Cの開口部の位置に合わせてリング3を径方向に貫通するように形成された流路5が開口している。なお、切刃3Bの内側の外周面は、ダイ軸線Oからの外径が切刃3Bの外側の外周面と等しかったり、切刃3Bの外径よりも小さな範囲であれば切刃3Bの外側の外周面より大きかったりしてもよい。
さらにまた、上記切刃3Bの内側には、外周側に外周プレート6が、また本実施形態では内周側に外周プレート6とリング3との間に介装された中間プレート7が、着脱可能に取り付けられている。これら外周プレート6と中間プレート7は、本実施形態では超硬合金等からなるリング3よりも硬度の低い、シャフト2と同じ鋼材や、ナイロンモノマーを大気中で重合、成型したナイロン等の樹脂材料等により形成されて、ダイカットロール本体1の外周側から見たときに切刃3Bがなす長円よりも僅かに一回り小さな長円形をなす板状に形成されるとともに、切刃3Bの内側におけるリング3の外周面の半径に沿って湾曲して形成され、この半径の方向に重ね合わされて切刃3Bの内側に収容される。
また、これら外周プレート6と中間プレート7およびリング3には、ダイ軸線O方向と周方向においてリング3の流路5を避けた位置に図示されない複数の取付孔が径方向に連通して貫通するように形成されるとともに、シャフト2には同位置にネジ孔が形成され、これらの貫通孔に挿通されたやはり図示されないボルトがシャフト2の上記ネジ孔にねじ込まれることにより、外周プレート6と中間プレート7とはシャフト2およびリング3に締結されて、切刃3Bの内側に固定される。なお、こうして固定された外周プレート6の外径は図4に示すように切刃3Bの外径よりも小さく、また外周プレート6の取付孔は座繰りされてボルトの頭部が収容され、これら外周プレート6やボルトが切刃3Bの外周端よりも突出しないようにされている。
さらに、外周プレート6には、上記取付孔を避けた位置に、該外周プレート6を径方向に貫通する複数(多数)の貫通孔6Aがダイ軸線O方向と周方向に間隔をあけて形成されている。本実施形態では、これらの貫通孔6Aもシャフト2およびリング3の流路1C、5を避けた位置に形成されていて、図2および図3に示すように1つの流路1C、5に対してダイ軸線O方向に間隔(等間隔)をあけた位置に1つずつの合計2つの貫通孔6Aが形成されている。なお、これら流路1C、5および貫通孔6Aは、本実施形態では断面円形で、流路1Cの径方向外周側に延びる部分の内径は流路5の内径よりも僅かに大きく、また個々の貫通孔6Aの内径は流路5の内径よりも僅かに小さい。
そして、上記外周プレート6の内周面と、上記流路5が開口したダイカットロール本体1の外周面であるリング3の外周面のうち、本実施形態においては切刃3Bの内側との間に、ダイカットロール本体1の外周側から透視したときに流路5の開口部の面積よりも大きな面積を有して流路5の開口部と貫通孔6Aとを連通する連通路8が設けられている。ここで、本実施形態では、この連通路8は、外周プレート6の内周面とリング3の切刃3Bの内側におけるダイカットロール本体1の外周面との間に介装された上記中間プレート7に形成されている。
この連通路8は、中間プレート7をダイ軸線Oに対する径方向に貫通するように形成されるとともに、上述のようにダイカットロール本体1の外周側から透視したときに、図5に示すようにシャフト2の径方向に延びる流路1Cの内径(直径)と略等しい周方向の幅を有してダイ軸線O方向に延びる長円状に形成されている。また、同じくダイカットロール本体1の外周側から透視したときに、この連通路8の周方向の中心線は流路1C、5の中心上に位置しているとともに、連通路8の両端の半円の中心は1つの流路1C、5と等間隔をあけた外周プレート6の2つの貫通孔6Aの中心と一致しており、これらによってダイカットロール本体1の外周側から透視したときの連通路8の面積は、流路5の開口部の面積よりも大きな面積とされる。
このように構成されたロータリーダイカッターのダイカットロールにおいて、ダイカットロール本体1の中央部1Aの上記一方の端面側に非回転に設置されたブローボックス4の溝4Aにエアー継ぎ手4Bを介して供給手段から圧縮空気を供給すると、この圧縮空気は、円弧状の溝4Aが配設された角度範囲に位置した流路1Cからリング3の流路5を介して連通路8に流れ込み、さらに外周プレート6の貫通孔6Aから切刃3Bの内側におけるリング3の外周面に噴出するので、シート状の被削材を切刃3Bによって切断した製品となるワークを切刃3Bから剥離して、次の切断の際にワークが切刃3Bの内側に残された状態となるのを防ぐことができる。
そして、上記構成のダイカットロールでは、このように流路5の開口部と貫通孔6Aとを連通する連通路8が、ダイカットロール本体1の外周側から透視したときに流路5の開口部の面積よりも大きな面積を有している。このため、シート状の被削材や製品となるワークの仕様の変更等により外周プレート6の貫通孔6Aの数を増やすような場合でも、この連通路8が形成された範囲であれば、新たな貫通孔6Aを外周プレート6に形成すればよい。特に、本実施形態では、この外周プレート6がリング3よりは硬度の低い鋼材や上述のような樹脂材料等により形成されているので、こうして新たな貫通孔6Aを形成する場合でも加工が容易である。
また、やはり連通路8が形成された範囲であれば、貫通孔6Aの位置を変更する場合でも、新たな位置に貫通孔6Aが形成された外周プレート6と交換すればよく、ダイカットロール本体1のシャフト2やリング3の追加工や交換を要することがないので、シート状の被削材やワークの仕様変更に容易に対応することができる。しかも、こうして新たな貫通孔6Aを形成したり、交換する外周プレート6の新たな位置に貫通孔6Aを形成したりする場合でも、同じく連通路8が形成された範囲であれば貫通孔6Aを斜めに形成する必要もなく、外周プレート6が薄くても貫通孔6Aを形成するための自由度が広い。
さらに、本実施形態では、上記外周プレート6の内周面と切刃3Bの内側におけるダイカットロール本体1の外周面との間に中間プレート7が介装されており、上記連通路8はこの中間プレート7に形成されている。このため、元の中間プレート7に形成された連通路8の範囲外において外周プレート6に新たな貫通孔6Aを形成する場合には、この新たな貫通孔6Aの位置にまで連通路8が形成された中間プレート7と交換することで、やはりダイカットロール本体1のシャフト2やリング3に追加工や交換を要することなくシート状の被削材やワークの仕様の変更に対応することが可能である。
また、この中間プレート7はシート状の被削材には関与しないので、連通路8を上記実施形態のような長円状ではなく初めから面積の大きなものに形成しておくことにより、新たな貫通孔6Aを設ける場合や貫通孔6Aの位置を変更する場合にもより広く対応することができ、中間プレート7を交換しなくても新たな貫通孔6Aの形成や貫通孔6Aの位置変更に応じることができる。さらに、1つの中間プレート7によって新たな貫通孔6Aの形成や位置の変更に対応する場合でも、本実施形態ではこの中間プレート7も外周プレート6と同じくリング3よりは硬度の低い鋼材や上述のような樹脂材料等によって形成されているので、新たな貫通孔6Aの位置や変更する貫通孔6Aの位置まで連通路8を延長する場合でも、加工が容易である。
ただし、本実施形態では、このように中間プレート7が外周プレート6と同様の鋼材や上記ナイロンモノマーを大気中で重合、成型したナイロン等の樹脂材料等により形成されているが、上述のように中間プレート7はシート状の被削材には関与しないので、図6および図7に示す本発明の第2の実施形態のように、この中間プレート7は外周プレート6よりもさらに軟質で硬度の低い、例えばスポンジやゴム、あるいはプラスチック等の樹脂材料によって形成されていてもよい。なお、この第2の実施形態や、後述する第3、第4の実施形態においても、図1ないし図5に示した第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を配して説明を省略する。
このような第2の実施形態においては、こうして中間プレート7が外周プレート6よりも軟質な材料で形成されていても、外周プレート6をボルト等による締結によってダイカットロール本体1に取り付けられる際に中間プレート7が圧縮されることにより、気密性が確保されて圧縮空気が連通路8から漏れ出るような事態を防止することができる。その一方で、上述のような樹脂材料等によって中間プレート7を形成することにより、この中間プレート7を鋼材や上述のナイロンモノマーを大気中で重合、成型したナイロンのような樹脂材料等により形成するのに比べて容易かつ安価に製作することが可能となる。
さらに、これら第1、第2の実施形態では、ダイカットロール本体1のリング3における切刃3Bの内側の外周面と外周プレート6の内周面との間に中間プレート7を介装し、この中間プレート7に連通路8を形成しているが、このような中間プレート7を介装することなく、図8ないし図11に示す第3の実施形態および参考例のようにリング3の外周面と外周プレート6の内周面とを直接密着させて、連通路8を、これら外周プレート6の内周面と流路1C、5が開口したダイカットロール本体1の外周面(リング3における切刃3Bの内側の外周面)とのうちの少なくとも一方に形成してもよい。
ここで、図8および図9に示す第3の実施形態では、リング3における切刃3Bの内側の外周面に連通路8を形成して流路1C、5と貫通孔6Aとを連通しており、図10および図11に示す参考例では、外周プレート6の内周面に連通路8を形成して流路1C、5と貫通孔6Aとを連通している。さらに、外周プレート6の内周面とダイカットロール本体1のリング3における切刃3Bの内側の外周面との双方に互いに連通する連通路8を形成して流路1C、5と貫通孔6Aとを連通してもよい。
このような第3の実施形態および参考例によれば、第1、第2の実施形態のような中間プレート7が不要となるため、部品管理やダイカットロール本体1の組み立ての簡略化と製造コストの削減を図ることができる。なお、第3の実施形態のように、切刃3Bが形成されるダイカットロール本体1の外周部に超硬合金のような硬質な焼結金属製のリング3が取り付けられている場合に連通路8をダイカットロール本体1側のリング3に形成するには、焼結前のリング3の圧粉体をプレス成形する際に予め連通路8となる部分を形成しておけば、焼結後にリング3に追加工を行って連通路8を形成する必要が無く、このような硬質なリング3にも容易に連通路8を形成することができる。ただし、リング3はプレス成形以外の加工方法によって成形されていてもよい。
また、これら第1ないし第の実施形態、および参考例では、ダイカットロール本体1の切刃3Bの内側に貫通孔6Aを形成し、供給手段から供給された圧縮空気を流路1C、5および連通路8を介して貫通孔6Aから噴出させて製品となるワークを切刃3Bから剥離するようにしているが、例えば特許文献1に記載されたロータリーダイカッターのダイカットロール本体のように切刃3Bの外側に貫通孔6Aを形成するとともに、ブローボックス4に代えて空気の吸引手段に接続されたサクションボックスをダイカットロール本体1の中央部1Aにおけるシャフト2の上記一方の端面に配置して、貫通孔6Aから連通路8および流路1C、5を介して空気を吸引し、シート状の被削材からワークが切断された後の端材であるトリムをダイカットロール本体1の外周面に吸着し、ワークから引き離すようにしてもよい。
さらに、切刃3Bの内側と外側の双方に貫通孔6Aを形成するとともに、ブローボックス(サクションボックス)4には図3に示したように間隔をあけた複数の溝4Aを形成してエアー継ぎ手4Bとそれぞれ配設し、内側の貫通孔6Aは圧縮空気の供給手段に連通路8および流路1C、5を介して接続するとともに、外側の貫通孔6Aは連通路8および流路1C、5を介して吸引手段に接続し、切刃3Bの内側では製品となるワークを剥離するとともに切刃3Bの外側では端材であるトリムを吸着するようにしてもよい。また、これら切刃3Bの内側や外側の貫通孔6Aをブローボックス(サクションボックス)4の複数の溝4Aにそれぞれ連通可能として、貫通孔6Aが所定の回転位置にあるときにはワークやトリムを吸着可能とするとともに、別の回転位置にあるときにはワークやトリムを剥離可能としてもよい。
1 ダイカットロール本体
1C シャフト2の流路
2 シャフト
3 リング
3B 切刃
4 ブローボックス
5 リング3の流路
6 外周プレート
6A 貫通孔
7 中間プレート
8 連通路
O ダイ軸線

Claims (3)

  1. ダイ軸線回りに回転される円柱状のダイカットロール本体の外周面に、この外周面から突出して該外周面を周回する切刃が形成され、上記ダイ軸線と平行なアンビル軸線回りに回転される円柱状のアンビルロールとの間で上記切刃によりシート状の被削材を切断するロータリーダイカッターのダイカットロールであって、
    上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方には、該ダイカットロール本体内に形成された流路が開口しており、
    この流路が開口した上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方には、該外周面に沿って湾曲する外周プレートが着脱可能に取り付けられていて、
    この外周プレートの内周面から外周面にかけては貫通孔が形成されるとともに、
    この外周プレートの内周面と、上記流路が開口した上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方との間には、上記ダイカットロール本体の外周側から透視したときに上記流路の開口部の面積よりも大きな面積を有して該流路の開口部と上記貫通孔とを連通する連通路が設けられ
    上記外周プレートの内周面と、上記流路が開口した上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方との間には中間プレートが介装されており、この中間プレートに上記連通路が形成されていることを特徴とするロータリーダイカッターのダイカットロール。
  2. 上記中間プレートは、上記外周プレートよりも軟質な材料によって形成されていることを特徴とする請求項に記載のロータリーダイカッターのダイカットロール。
  3. ダイ軸線回りに回転される円柱状のダイカットロール本体の外周面に、この外周面から突出して該外周面を周回する切刃が形成され、上記ダイ軸線と平行なアンビル軸線回りに回転される円柱状のアンビルロールとの間で上記切刃によりシート状の被削材を切断するロータリーダイカッターのダイカットロールであって、
    上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方には、該ダイカットロール本体内に形成された流路が開口しており、
    この流路が開口した上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方には、該外周面に沿って湾曲する外周プレートが着脱可能に取り付けられていて、
    この外周プレートの内周面から外周面にかけては貫通孔が形成されるとともに、
    この外周プレートの内周面と、上記流路が開口した上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方との間には、上記ダイカットロール本体の外周側から透視したときに上記流路の開口部の面積よりも大きな面積を有して該流路の開口部と上記貫通孔とを連通する連通路が設けられ、
    上記連通路は、上記流路が開口した上記ダイカットロール本体の外周面における上記切刃の内側と外側とのうちの少なくとも一方に形成されていることを特徴とするロータリーダイカッターのダイカットロール。
JP2017005809A 2017-01-17 2017-01-17 ロータリーダイカッターのダイカットロール Active JP6855803B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017005809A JP6855803B2 (ja) 2017-01-17 2017-01-17 ロータリーダイカッターのダイカットロール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017005809A JP6855803B2 (ja) 2017-01-17 2017-01-17 ロータリーダイカッターのダイカットロール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018114572A JP2018114572A (ja) 2018-07-26
JP6855803B2 true JP6855803B2 (ja) 2021-04-07

Family

ID=62984836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017005809A Active JP6855803B2 (ja) 2017-01-17 2017-01-17 ロータリーダイカッターのダイカットロール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6855803B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112917578A (zh) * 2021-03-26 2021-06-08 廊坊纽特科技有限公司 一种刀座弧形布置模切机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018114572A (ja) 2018-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2929967B1 (en) A slot milling disc and a rotatable mounting shaft for such a milling disc
US10328503B2 (en) T-slot cutter
US7316557B2 (en) Die for extruding material
US7263921B2 (en) Air distribution assembly and rotary cutting apparatus provided with such an air distribution assembly
US8672103B2 (en) Main shaft drive for machine tool
CN102000883A (zh) 用于旋转工具的流体供给机构
US20060070505A1 (en) Rotary cutter drum and a rotary cutter unit with such a rotary cutter drum
WO2008141605A3 (de) Spanabhebendes werkzeug
SE528041C2 (sv) Rotationskniv och rotationsknivenhet med en dylik rotationskniv
US20180318941A1 (en) Indexable mill
JP6855803B2 (ja) ロータリーダイカッターのダイカットロール
CN1500601A (zh) 复合圆形切片机刀片
JP5036621B2 (ja) 切断装置
JP6760153B2 (ja) ロータリーダイカッターのダイカットロール
JP2015077654A (ja) ダイカット装置、切断方法
US5487627A (en) Counter sink drill
CN104718041A (zh) 扩孔钻
US20220355306A1 (en) Ceramic cutting teeth-dovetailed cutting device of cutting-type rice milling machine
JP3766096B2 (ja) 回転式粉末圧縮成形機
JP4639852B2 (ja) ロータリーダイカッター
JP5903974B2 (ja) ロータリーダイカッターのダイカットロール
JP2020124759A (ja) ロータリーダイカッターのダイカットロール
JP2014210318A (ja) アンビルロール、ロータリダイカット装置
CN218398317U (zh) 一种下刀辊和一种模切机用辊刀装置
CN108162256B (zh) 一种轮胎模具侧板及轮胎模具

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181012

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6855803

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250