JP2005059106A - ごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法及びこれに使用する治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】刃物ピースを容易に手間をかけずに取付け、取り外すことができ、かつ、短時間で固定刃物を交換できるごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法及びこれに使用する治具を提供する。
【解決手段】放射状に多数配置され、しかも放射状に成形流路13が形成可能な刃物ピース18から構成されたリング状の固定刃物14と、固定刃物14の内側に設けられ固定刃物14と対となる可動刃物25bとを用いて、加熱かつ圧縮されたごみ12を固定刃物14の成形流路13に可動刃物25bで押し込んで、粒状の固形化燃料を製造する装置10の刃物の交換方法であって、リング状に配置された各刃物ピース18の前側を固定する金具24を取り外して、金具24の代わりに、固定リング部33を有する治具30を、リング状に配置された各刃物ピース18に固定ボルトを用いて取付け、固定刃物14の交換を行なう。
【選択図】 図6
【解決手段】放射状に多数配置され、しかも放射状に成形流路13が形成可能な刃物ピース18から構成されたリング状の固定刃物14と、固定刃物14の内側に設けられ固定刃物14と対となる可動刃物25bとを用いて、加熱かつ圧縮されたごみ12を固定刃物14の成形流路13に可動刃物25bで押し込んで、粒状の固形化燃料を製造する装置10の刃物の交換方法であって、リング状に配置された各刃物ピース18の前側を固定する金具24を取り外して、金具24の代わりに、固定リング部33を有する治具30を、リング状に配置された各刃物ピース18に固定ボルトを用いて取付け、固定刃物14の交換を行なう。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱かつ圧縮されたごみを固定刃物の成形流路に可動刃物で押し込んで、粒状の固形化燃料を製造するごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法及びこれに使用する治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ごみを廃棄するに際し、固形化して埋め立て地等に投棄する方法があった(例えば、特許文献1参照)。
また、ごみの有効利用のため、分別された燃えるごみのみを細かく裁断し、圧縮、成形して固形化燃料を製造する方法が実施されており、図1〜図3に示すような固形化燃料製造設備10が使用されている。固形化燃料製造設備10は、細かく裁断された燃えるごみ12(ごみの一例)を圧縮するスクリューフィーダー11と、スクリューフィーダー11により圧縮された燃えるごみ12を放射状に多数形成された成形流路13から押し出す組立式でリング状の固定刃物14と、固定刃物14の内側にある成形流路13の入口15に形成されている刃部25に対応する刃部25aを有し、スクリューフィーダー11の軸心O回りに回転して、加熱かつ圧縮された燃えるごみ12を固定刃物14の成形流路13に押し込む可動刃物の一例である回転刃物25bとを備えている。
【0003】
図1及び図2に示すように、環状の固定刃物14は、スクリューフィーダー11の密封ケース16の先端部に固定された環状の取付フランジ17に固定ボルト(図示せず)を介して取付けられている。固定刃物14は、内径rで外径Rのリング状物であって、多数の刃物ピース18が放射状に配置されて構成されている。
各刃物ピース18は平面視して、リング状物を円周方向に等分した形状となっている。刃物ピース18は図3〜図5に詳細に示すように、断面が略I字状に形成されており、平行間隔をあけて配置された一対のフランジ部19と、一対のフランジ部19の幅方向の中心部同士を長手方向に連結するウエブ部20とを備えている。
【0004】
図4及び図5に示すように、刃物ピース18は放射状に配置されて隣り合う刃物ピース18の円周方向の両端面21同士が当接されている。また、一対のフランジ部19の半径方向内側の表面側(表面と裏面)には、それぞれ2個所のねじ穴22、23が形成されている。この刃物ピース18を放射状に多数配置して構成される固定刃物14は一方面側(例えば、後側、即ち裏面側)のねじ穴22、23を介して固定ボルトにより取付フランジ17に取付けられており、かつ、他方面側(例えば、前側、即ち表面側)のねじ穴22、23を介して固定ボルトにより円板状の金具24に固定されている。隣り合う刃物ピース18の対向するウエブ部20間に成形流路13を形成することができ、成形流路13の断面形状は一辺の長さSの正方形となっている。
【0005】
隣接する刃物ピース18により形成された成形流路13の入口15に相当する部位のウエブ部20には刃部25が形成されており、この刃部25と僅少の隙間を保って刃部25aが円板状の回転刃物25bの外周部に形成されている。成形流路13の入口15付近内側の加熱かつ圧縮された燃えるごみ12は、回転する回転刃物25bの外周部により固定刃物14の成形流路13に押し込まれ、粒状の固形化された燃えるごみ12(燃料)として成形流路13から押し出される。なお、固定刃物14の使用により刃部25は磨耗して、回転刃物25bの刃部25aとの隙間が大きくなるため、2週間に1回の頻度で新しい刃物ピース18と交換する必要がある。取付フランジ17から取り外される古い刃物ピース18は肉盛り溶接して新しい刃物ピース18に補修される。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−229944号公報(要約、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、古い固定刃物14を新しい固定刃物14に交換する際の、前記従来の交換作業方法においては、未だ解決すべき以下のような問題があった。
固形化燃料製造設備10の運転により、ごみが有する粘着成分によって、固定刃物14の隣り合う刃物ピース18間、また、各刃物ピース18の裏表面と金具24、取付フランジ17との間が強固に固着されているので、交換時に固定ボルトを緩めて、刃物ピース18をハンマーで叩いて取り外そうとしても、簡単に取り外すことができず、取り外すのに時間がかかった。
また、スクリューフィーダー11の密封ケース16の取付フランジ17から古い各刃物ピース18を取り外したり、また、取付フランジ17に新しい各刃物ピース18を取付ける作業は、作業高さがあるので、手間がかかっていた。
さらに、刃物ピース18をハンマーで叩いて外したとしても、扱う刃物ピース18は刃部25を有しているので、ハンドリングに手間を要していた。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、刃物ピースを容易に手間をかけずに取付け、取り外すことができ、かつ、短時間で固定刃物を交換できるごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法及びこれに使用する治具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う第1の発明に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法は、放射状に多数配置され、しかも放射状に成形流路が形成可能な刃物ピースから構成されたリング状の固定刃物と、該固定刃物の内側に設けられ該固定刃物と対となる可動刃物とを用いて、加熱かつ圧縮されたごみを前記固定刃物の成形流路に前記可動刃物で押し込んで、粒状の固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法であって、
リング状に配置された前記各刃物ピースの前側を固定する金具を取り外して、該金具の代わりに、固定リング部を有する治具を、リング状に配置された前記各刃物ピースに固定ボルトを用いて取付け、前記固定刃物の交換を行なう。
これによって、各刃物ピースの前側を固定する金具を取り外し、金具の代わりに、固定リング部を有する治具を取付けることにより、各刃物ピースからなる固定刃物を一体化して取り外すことができ、逆に、各刃物ピースの前側を固定する固定リング部を有する治具を取り外し、治具の代わりに金具を取付けることにより、各刃物ピースからなる固定刃物を一体化して取付けることができる。
【0010】
第2の発明に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法は、第1の発明に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法において、前記成形流路は隣接する前記刃物ピースにより形成される。これによって、刃物ピースを配置するだけで、成形流路が形成されるので、刃物ピース自体に予め成形流路を形成する必要が無い。
【0011】
前記目的に沿う第1の発明に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換に使用する治具は、放射状に多数配置され、しかも放射状に成形流路が形成可能な刃物ピースから構成されたリング状の固定刃物と、該固定刃物の内側に設けられ該固定刃物と対となる可動刃物とを用いて、加熱かつ圧縮されたごみを前記固定刃物の成形流路に前記可動刃物で押し込んで、粒状の固形化燃料を製造する装置の刃物の交換において使用する治具であって、
放射状に配置された前記各刃物ピースの少なくとも1つのねじ穴に螺合する固定ボルト用の取付孔が形成されている固定リング部と、該固定リング部の上部に一体的に設けられ、吊り下げ金具が取付け可能な吊り部とを有する。
これによって、放射状に配置された各刃物ピースの少なくとも1つのねじ穴に螺合する固定ボルトを介して、各刃物ピースからなる固定刃物を治具に一体化し、しかも、治具の吊り部を介して吊り下げ金具で固定刃物を吊り下げて搬送することにより、固定刃物を一体的に取り外し、取付けることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法を適用する固形化燃料製造設備の配置図、図2は同固形化燃料製造設備の固定刃物の構成図、図3は同固形化燃料製造設備の固定刃物を構成する2個の刃物ピースの分解斜視図、図4は同固形化燃料製造設備の固定刃物を構成する2個の刃物ピースの組立斜視図、図5は図2の矢視A−A図、図6(A)、(B)はそれぞれ、本発明の一実施の形態に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換に使用する治具の正面図、側断面図である。
【0013】
図6(A)、(B)に示すように、本発明の一実施の形態に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換に使用する治具30は、図1に示すごみから固形化燃料を製造する装置の一例である固形化燃料製造設備10のスクリューフィーダー11の密封ケース16の先端部に設けられた取付フランジ17に、固定ボルト(図示せず)を介して取付けられた環状の固定刃物14を交換する際に使用する治具である。以下、これらについて詳しく説明する。なお、固定刃物14を含む固形化燃料製造設備10については、従来の技術の欄に記載した内容も含むものとする。
【0014】
図2〜図5に示すように、リング状の固定刃物14は多数(本実施の形態では66個)の刃物ピース18が放射状に配置されて構成されており、各刃物ピース18は刃物ピース18の半径方向内側の表裏面にそれぞれ形成されている2個所のねじ穴22、23を介して、金具24、取付フランジ17に固定ボルトにより固定されている。しかも、隣接する刃物ピース18により66個の成形流路13が放射状に形成されるようになっている。成形流路13は刃物ピース18の半径方向の内側端部のねじ穴23付近から刃物ピース18の半径方向の外側端まで形成されている。成形流路13の断面形状は、一辺の長さS(一例として、S=32mm)の正方形になっている。従って、刃物ピース18のウエブ部20の幅方向断面は半径方向の内側から外側に沿って拡大している。
【0015】
かかる構成によって、スクリューフィーダー11により加熱かつ圧縮された燃えるごみ12は、固定刃物14の半径方向内側に配置されている対となる回転刃物25bの回転により各成形流路13内に所定量押し込まれ、すり切りされ、各成形流路13から押し出されて冷却され、粒状の固形化燃料となる。なお、隣り合う刃物ピース18の端面21同士は密封可能に当接しており、燃えるごみ12が十分に圧縮されるように構成されている。
【0016】
図3及び図4に示すように、刃物ピース18の半径方向内側でねじ穴22、23間には、表裏面にそれぞれ凹み部26が形成されており、放射状に配置された刃物ピース18の連通する凹み部26により、固定刃物14には内周側にリング状の溝部が形成されることになる。また、刃物ピース18の半径方向外側で外端27とネジ穴22間には、表裏面にそれぞれ凹み部28が形成されており、放射状に配置された刃物ピース18の連通する凹み部28により、固定刃物14には外周側にリング状の溝部が形成されることになる。なお、固定刃物14は表と裏とを逆にしても、同じように使用することができる。
【0017】
図6(A)、(B)に示すように、固定刃物14を交換するために使用される治具30は、板厚tの板材から形成されており、各刃物ピース18のねじ穴22、23に螺合する固定ボルト(図示せず)を固定するための66組の取付孔31、32が形成された環状の固定リング部33と、固定リング部33の上端に一体的に設けられ、先端部に吊り下げ金具(例えば、シャックル)を取付け可能な取付孔34が形成された吊り部35とを備えている。
【0018】
固定リング部33の内径dは2rとして、固定刃物14の内径と一致させており、固定リング部33の外径はDで、固定リング部33の外端33aは刃物ピース18の凹み部28に位置している。固定リング部33の上端と一体的になった吊り部35の先端部、即ち、固定刃物14の外径2Rよりさらに半径方向外側の位置に取付孔34が形成されている。なお、図1中の符号29はスクリューフィーダー11のスクリューシャフトの従動側端部を回転支持する軸受部を、符号36は金具24の前面に設けられたカバーを表している。なお、スクリューフィーダー11のスクリューシャフトと回転刃物25bとは別々に駆動されており、回転刃物25bの回転数は0.5〜3rpm程度である。
【0019】
次いで、本発明の一実施の形態に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法について、主として図1及び図6を参照しながら説明する。
(1)固形化燃料製造設備10の使用により、固定刃物14を構成する各刃物ピース18の刃部25、即ち、各成形流路13の入口15に相当する部位のウエブ部20の端部は交換が必要となる程度に磨耗する。
(2)カバー36を外して、固定刃物14のリング状に配置された各刃物ピース18の前側(表側)に取付けられた固定ボルトを緩めて、金具24を固定刃物14から取り外す。
【0020】
(3)取り外した金具24の代わりに、図6に示すように、金具24と同一位置に固定ボルト用の取付孔31、32が形成された治具30の固定リング部33を固定ボルトを介して取付ける。
(4)治具30の吊り部35の取付孔34にシャックルを取付け、シャックルを揚重機の吊り下げ部に連結する。
(5)固定刃物14の各刃物ピース18の後側(裏側)に固定ボルトを介して取付けられた取付フランジ17の固定ボルトを緩めて、固定リング部33に取付けられた固定刃物14を取付フランジ17から分離する。
【0021】
(6)揚重機を操作して、固定刃物14を取付けた治具30を所定の交換場所に搬送し、作業床面に下ろす。
(7)作業床面上で、固定刃物14の各刃物ピース18を、固定ボルトを緩めて、治具30の固定リング部33から取り外す。
(8)固定リング部33から取り外された古い各刃物ピース18を所定の補修場所に搬送し、各刃物ピース18の刃部25に肉盛し、研いで新しい刃物ピース18に補修する。
(9)新しい各刃物ピース18の前側を、固定ボルトを介して、治具30の固定リング部33に取付ける。
【0022】
(10)新しい固定刃物14を固定した治具30を、揚重機によりスクリューフィーダー11の先端部まで搬送する。
(11)各刃物ピース18の後側を、固定ボルトを介して取付フランジ17に取付ける。
(12)治具30の固定リング部33を、各刃物ピース18の前側の固定ボルトを緩めて、各刃物ピース18から取り外す。
(13)各刃物ピース18の前側に、固定ボルトを介して、金具24を取付け、さらに、カバー36を取付ける。
【0023】
通常の運転条件及び操業条件等においては、固定刃物14の交換は2週間に1回程度の頻度で行なわれる。上述の説明では、治具30及び固定刃物14を1セットとして説明したが、実際には治具30及び固定刃物14を2セット以上有しておき、前記(7)〜(9)に示す治具30を固定リング部33から取り外す時間、刃部25の補修時間及び新しい刃物ピース18の治具30へ取付け時間を省略することにより、固定刃物14の交換作業時間を大幅に短縮することができる。
この実際的な交換方法においては、作業床面での作業のため従来の交換時間の1/5〜1/8に短縮できた。
【0024】
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明のごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法及びこれに使用する治具を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
前記実施の形態においては、成形流路13は隣接する刃物ピース18の4隅の端面21同士を密封可能に当接することにより形成されるようにしたが、これに限定されず、必要に応じて、刃物ピース自体に成形流路を形成するように構成することもできる。
【0025】
治具30には、シャックルを取付けるための取付孔34を備えた吊り部35を設けたが、これに限定されず、吊り下げ及び搬送上の問題がなければ、吊り部を省略することもできる。
可動刃物として回転刃物を用いたが、これに限定されず、必要に応じて、その他の可動刃物を用いることもできる。
刃物ピース18の両面側にそれぞれ2個のねじ穴22、23を形成したが、これに限定されず、状況に応じて、1個又は3個以上のねじ穴を形成することもできる。
ごみとして分別された燃えるごみ12を用いたが、これに限定されず、必要に応じて、その他のごみを使用することもできる。
【0026】
【発明の効果】
請求項1、2記載のごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法及び請求項3記載のごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換に使用する治具においては、各刃物ピースの前側を固定する金具を取り外し、金具の代わりに固定リング部を有する治具を取付けることにより、各刃物ピースからなる固定刃物を一体化して取り外すことができ、一方、各刃物ピースの前側を固定する治具を取り外し、治具の代わりに金具を取付けることにより、各刃物ピースからなる固定刃物を一体化して取付けることができる。従って、従来のように、固定ボルトを緩めて、刃物ピースをハンマーで叩いて取り外す作業や刃物ピースを取付ける作業を、高い作業位置ではなく、床面上で行なうことができ、この結果、段取り良く交換作業ができ、かつ、交換時間が大幅に短縮される。
【0027】
特に、請求項2記載のごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法においては、刃物ピースを配置するだけで、成形流路が形成されるので、刃物ピース自体に予め成形流路を形成しておく必要が無いため、刃物ピースの製造が簡略化され、製造コストが安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法を適用する固形化燃料製造設備の配置図である。
【図2】同固形化燃料製造設備の固定刃物の構成図である。
【図3】同固形化燃料製造設備の固定刃物を構成する2個の刃物ピースの分解斜視図である。
【図4】同固形化燃料製造設備の固定刃物を構成する2個の刃物ピースの組立斜視図である。
【図5】図2の矢視A−A図である。
【図6】(A)、(B)はそれぞれ、本発明の一実施の形態に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換に使用する治具の正面図、側断面図である。
【符号の説明】
10:固形化燃料製造設備(ごみから固形化燃料を製造する装置)、11:スクリューフィーダー、12:燃えるごみ(ごみ)、13:成形流路、14:固定刃物、15:入口、16:密封ケース、17:取付フランジ、18:刃物ピース、19:フランジ部、20:ウエブ部、21:端面、22、23:ねじ穴、24:金具、25:刃部、25a:刃部、25b:回転刃物(可動刃物)、26:凹み部、27:外端、28:凹み部、29:軸受部、30:治具、31、32:取付孔、33:固定リング部、33a:外端、34:取付孔、35:吊り部、36:カバー
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱かつ圧縮されたごみを固定刃物の成形流路に可動刃物で押し込んで、粒状の固形化燃料を製造するごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法及びこれに使用する治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ごみを廃棄するに際し、固形化して埋め立て地等に投棄する方法があった(例えば、特許文献1参照)。
また、ごみの有効利用のため、分別された燃えるごみのみを細かく裁断し、圧縮、成形して固形化燃料を製造する方法が実施されており、図1〜図3に示すような固形化燃料製造設備10が使用されている。固形化燃料製造設備10は、細かく裁断された燃えるごみ12(ごみの一例)を圧縮するスクリューフィーダー11と、スクリューフィーダー11により圧縮された燃えるごみ12を放射状に多数形成された成形流路13から押し出す組立式でリング状の固定刃物14と、固定刃物14の内側にある成形流路13の入口15に形成されている刃部25に対応する刃部25aを有し、スクリューフィーダー11の軸心O回りに回転して、加熱かつ圧縮された燃えるごみ12を固定刃物14の成形流路13に押し込む可動刃物の一例である回転刃物25bとを備えている。
【0003】
図1及び図2に示すように、環状の固定刃物14は、スクリューフィーダー11の密封ケース16の先端部に固定された環状の取付フランジ17に固定ボルト(図示せず)を介して取付けられている。固定刃物14は、内径rで外径Rのリング状物であって、多数の刃物ピース18が放射状に配置されて構成されている。
各刃物ピース18は平面視して、リング状物を円周方向に等分した形状となっている。刃物ピース18は図3〜図5に詳細に示すように、断面が略I字状に形成されており、平行間隔をあけて配置された一対のフランジ部19と、一対のフランジ部19の幅方向の中心部同士を長手方向に連結するウエブ部20とを備えている。
【0004】
図4及び図5に示すように、刃物ピース18は放射状に配置されて隣り合う刃物ピース18の円周方向の両端面21同士が当接されている。また、一対のフランジ部19の半径方向内側の表面側(表面と裏面)には、それぞれ2個所のねじ穴22、23が形成されている。この刃物ピース18を放射状に多数配置して構成される固定刃物14は一方面側(例えば、後側、即ち裏面側)のねじ穴22、23を介して固定ボルトにより取付フランジ17に取付けられており、かつ、他方面側(例えば、前側、即ち表面側)のねじ穴22、23を介して固定ボルトにより円板状の金具24に固定されている。隣り合う刃物ピース18の対向するウエブ部20間に成形流路13を形成することができ、成形流路13の断面形状は一辺の長さSの正方形となっている。
【0005】
隣接する刃物ピース18により形成された成形流路13の入口15に相当する部位のウエブ部20には刃部25が形成されており、この刃部25と僅少の隙間を保って刃部25aが円板状の回転刃物25bの外周部に形成されている。成形流路13の入口15付近内側の加熱かつ圧縮された燃えるごみ12は、回転する回転刃物25bの外周部により固定刃物14の成形流路13に押し込まれ、粒状の固形化された燃えるごみ12(燃料)として成形流路13から押し出される。なお、固定刃物14の使用により刃部25は磨耗して、回転刃物25bの刃部25aとの隙間が大きくなるため、2週間に1回の頻度で新しい刃物ピース18と交換する必要がある。取付フランジ17から取り外される古い刃物ピース18は肉盛り溶接して新しい刃物ピース18に補修される。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−229944号公報(要約、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、古い固定刃物14を新しい固定刃物14に交換する際の、前記従来の交換作業方法においては、未だ解決すべき以下のような問題があった。
固形化燃料製造設備10の運転により、ごみが有する粘着成分によって、固定刃物14の隣り合う刃物ピース18間、また、各刃物ピース18の裏表面と金具24、取付フランジ17との間が強固に固着されているので、交換時に固定ボルトを緩めて、刃物ピース18をハンマーで叩いて取り外そうとしても、簡単に取り外すことができず、取り外すのに時間がかかった。
また、スクリューフィーダー11の密封ケース16の取付フランジ17から古い各刃物ピース18を取り外したり、また、取付フランジ17に新しい各刃物ピース18を取付ける作業は、作業高さがあるので、手間がかかっていた。
さらに、刃物ピース18をハンマーで叩いて外したとしても、扱う刃物ピース18は刃部25を有しているので、ハンドリングに手間を要していた。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、刃物ピースを容易に手間をかけずに取付け、取り外すことができ、かつ、短時間で固定刃物を交換できるごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法及びこれに使用する治具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う第1の発明に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法は、放射状に多数配置され、しかも放射状に成形流路が形成可能な刃物ピースから構成されたリング状の固定刃物と、該固定刃物の内側に設けられ該固定刃物と対となる可動刃物とを用いて、加熱かつ圧縮されたごみを前記固定刃物の成形流路に前記可動刃物で押し込んで、粒状の固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法であって、
リング状に配置された前記各刃物ピースの前側を固定する金具を取り外して、該金具の代わりに、固定リング部を有する治具を、リング状に配置された前記各刃物ピースに固定ボルトを用いて取付け、前記固定刃物の交換を行なう。
これによって、各刃物ピースの前側を固定する金具を取り外し、金具の代わりに、固定リング部を有する治具を取付けることにより、各刃物ピースからなる固定刃物を一体化して取り外すことができ、逆に、各刃物ピースの前側を固定する固定リング部を有する治具を取り外し、治具の代わりに金具を取付けることにより、各刃物ピースからなる固定刃物を一体化して取付けることができる。
【0010】
第2の発明に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法は、第1の発明に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法において、前記成形流路は隣接する前記刃物ピースにより形成される。これによって、刃物ピースを配置するだけで、成形流路が形成されるので、刃物ピース自体に予め成形流路を形成する必要が無い。
【0011】
前記目的に沿う第1の発明に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換に使用する治具は、放射状に多数配置され、しかも放射状に成形流路が形成可能な刃物ピースから構成されたリング状の固定刃物と、該固定刃物の内側に設けられ該固定刃物と対となる可動刃物とを用いて、加熱かつ圧縮されたごみを前記固定刃物の成形流路に前記可動刃物で押し込んで、粒状の固形化燃料を製造する装置の刃物の交換において使用する治具であって、
放射状に配置された前記各刃物ピースの少なくとも1つのねじ穴に螺合する固定ボルト用の取付孔が形成されている固定リング部と、該固定リング部の上部に一体的に設けられ、吊り下げ金具が取付け可能な吊り部とを有する。
これによって、放射状に配置された各刃物ピースの少なくとも1つのねじ穴に螺合する固定ボルトを介して、各刃物ピースからなる固定刃物を治具に一体化し、しかも、治具の吊り部を介して吊り下げ金具で固定刃物を吊り下げて搬送することにより、固定刃物を一体的に取り外し、取付けることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法を適用する固形化燃料製造設備の配置図、図2は同固形化燃料製造設備の固定刃物の構成図、図3は同固形化燃料製造設備の固定刃物を構成する2個の刃物ピースの分解斜視図、図4は同固形化燃料製造設備の固定刃物を構成する2個の刃物ピースの組立斜視図、図5は図2の矢視A−A図、図6(A)、(B)はそれぞれ、本発明の一実施の形態に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換に使用する治具の正面図、側断面図である。
【0013】
図6(A)、(B)に示すように、本発明の一実施の形態に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換に使用する治具30は、図1に示すごみから固形化燃料を製造する装置の一例である固形化燃料製造設備10のスクリューフィーダー11の密封ケース16の先端部に設けられた取付フランジ17に、固定ボルト(図示せず)を介して取付けられた環状の固定刃物14を交換する際に使用する治具である。以下、これらについて詳しく説明する。なお、固定刃物14を含む固形化燃料製造設備10については、従来の技術の欄に記載した内容も含むものとする。
【0014】
図2〜図5に示すように、リング状の固定刃物14は多数(本実施の形態では66個)の刃物ピース18が放射状に配置されて構成されており、各刃物ピース18は刃物ピース18の半径方向内側の表裏面にそれぞれ形成されている2個所のねじ穴22、23を介して、金具24、取付フランジ17に固定ボルトにより固定されている。しかも、隣接する刃物ピース18により66個の成形流路13が放射状に形成されるようになっている。成形流路13は刃物ピース18の半径方向の内側端部のねじ穴23付近から刃物ピース18の半径方向の外側端まで形成されている。成形流路13の断面形状は、一辺の長さS(一例として、S=32mm)の正方形になっている。従って、刃物ピース18のウエブ部20の幅方向断面は半径方向の内側から外側に沿って拡大している。
【0015】
かかる構成によって、スクリューフィーダー11により加熱かつ圧縮された燃えるごみ12は、固定刃物14の半径方向内側に配置されている対となる回転刃物25bの回転により各成形流路13内に所定量押し込まれ、すり切りされ、各成形流路13から押し出されて冷却され、粒状の固形化燃料となる。なお、隣り合う刃物ピース18の端面21同士は密封可能に当接しており、燃えるごみ12が十分に圧縮されるように構成されている。
【0016】
図3及び図4に示すように、刃物ピース18の半径方向内側でねじ穴22、23間には、表裏面にそれぞれ凹み部26が形成されており、放射状に配置された刃物ピース18の連通する凹み部26により、固定刃物14には内周側にリング状の溝部が形成されることになる。また、刃物ピース18の半径方向外側で外端27とネジ穴22間には、表裏面にそれぞれ凹み部28が形成されており、放射状に配置された刃物ピース18の連通する凹み部28により、固定刃物14には外周側にリング状の溝部が形成されることになる。なお、固定刃物14は表と裏とを逆にしても、同じように使用することができる。
【0017】
図6(A)、(B)に示すように、固定刃物14を交換するために使用される治具30は、板厚tの板材から形成されており、各刃物ピース18のねじ穴22、23に螺合する固定ボルト(図示せず)を固定するための66組の取付孔31、32が形成された環状の固定リング部33と、固定リング部33の上端に一体的に設けられ、先端部に吊り下げ金具(例えば、シャックル)を取付け可能な取付孔34が形成された吊り部35とを備えている。
【0018】
固定リング部33の内径dは2rとして、固定刃物14の内径と一致させており、固定リング部33の外径はDで、固定リング部33の外端33aは刃物ピース18の凹み部28に位置している。固定リング部33の上端と一体的になった吊り部35の先端部、即ち、固定刃物14の外径2Rよりさらに半径方向外側の位置に取付孔34が形成されている。なお、図1中の符号29はスクリューフィーダー11のスクリューシャフトの従動側端部を回転支持する軸受部を、符号36は金具24の前面に設けられたカバーを表している。なお、スクリューフィーダー11のスクリューシャフトと回転刃物25bとは別々に駆動されており、回転刃物25bの回転数は0.5〜3rpm程度である。
【0019】
次いで、本発明の一実施の形態に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法について、主として図1及び図6を参照しながら説明する。
(1)固形化燃料製造設備10の使用により、固定刃物14を構成する各刃物ピース18の刃部25、即ち、各成形流路13の入口15に相当する部位のウエブ部20の端部は交換が必要となる程度に磨耗する。
(2)カバー36を外して、固定刃物14のリング状に配置された各刃物ピース18の前側(表側)に取付けられた固定ボルトを緩めて、金具24を固定刃物14から取り外す。
【0020】
(3)取り外した金具24の代わりに、図6に示すように、金具24と同一位置に固定ボルト用の取付孔31、32が形成された治具30の固定リング部33を固定ボルトを介して取付ける。
(4)治具30の吊り部35の取付孔34にシャックルを取付け、シャックルを揚重機の吊り下げ部に連結する。
(5)固定刃物14の各刃物ピース18の後側(裏側)に固定ボルトを介して取付けられた取付フランジ17の固定ボルトを緩めて、固定リング部33に取付けられた固定刃物14を取付フランジ17から分離する。
【0021】
(6)揚重機を操作して、固定刃物14を取付けた治具30を所定の交換場所に搬送し、作業床面に下ろす。
(7)作業床面上で、固定刃物14の各刃物ピース18を、固定ボルトを緩めて、治具30の固定リング部33から取り外す。
(8)固定リング部33から取り外された古い各刃物ピース18を所定の補修場所に搬送し、各刃物ピース18の刃部25に肉盛し、研いで新しい刃物ピース18に補修する。
(9)新しい各刃物ピース18の前側を、固定ボルトを介して、治具30の固定リング部33に取付ける。
【0022】
(10)新しい固定刃物14を固定した治具30を、揚重機によりスクリューフィーダー11の先端部まで搬送する。
(11)各刃物ピース18の後側を、固定ボルトを介して取付フランジ17に取付ける。
(12)治具30の固定リング部33を、各刃物ピース18の前側の固定ボルトを緩めて、各刃物ピース18から取り外す。
(13)各刃物ピース18の前側に、固定ボルトを介して、金具24を取付け、さらに、カバー36を取付ける。
【0023】
通常の運転条件及び操業条件等においては、固定刃物14の交換は2週間に1回程度の頻度で行なわれる。上述の説明では、治具30及び固定刃物14を1セットとして説明したが、実際には治具30及び固定刃物14を2セット以上有しておき、前記(7)〜(9)に示す治具30を固定リング部33から取り外す時間、刃部25の補修時間及び新しい刃物ピース18の治具30へ取付け時間を省略することにより、固定刃物14の交換作業時間を大幅に短縮することができる。
この実際的な交換方法においては、作業床面での作業のため従来の交換時間の1/5〜1/8に短縮できた。
【0024】
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明のごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法及びこれに使用する治具を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
前記実施の形態においては、成形流路13は隣接する刃物ピース18の4隅の端面21同士を密封可能に当接することにより形成されるようにしたが、これに限定されず、必要に応じて、刃物ピース自体に成形流路を形成するように構成することもできる。
【0025】
治具30には、シャックルを取付けるための取付孔34を備えた吊り部35を設けたが、これに限定されず、吊り下げ及び搬送上の問題がなければ、吊り部を省略することもできる。
可動刃物として回転刃物を用いたが、これに限定されず、必要に応じて、その他の可動刃物を用いることもできる。
刃物ピース18の両面側にそれぞれ2個のねじ穴22、23を形成したが、これに限定されず、状況に応じて、1個又は3個以上のねじ穴を形成することもできる。
ごみとして分別された燃えるごみ12を用いたが、これに限定されず、必要に応じて、その他のごみを使用することもできる。
【0026】
【発明の効果】
請求項1、2記載のごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法及び請求項3記載のごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換に使用する治具においては、各刃物ピースの前側を固定する金具を取り外し、金具の代わりに固定リング部を有する治具を取付けることにより、各刃物ピースからなる固定刃物を一体化して取り外すことができ、一方、各刃物ピースの前側を固定する治具を取り外し、治具の代わりに金具を取付けることにより、各刃物ピースからなる固定刃物を一体化して取付けることができる。従って、従来のように、固定ボルトを緩めて、刃物ピースをハンマーで叩いて取り外す作業や刃物ピースを取付ける作業を、高い作業位置ではなく、床面上で行なうことができ、この結果、段取り良く交換作業ができ、かつ、交換時間が大幅に短縮される。
【0027】
特に、請求項2記載のごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法においては、刃物ピースを配置するだけで、成形流路が形成されるので、刃物ピース自体に予め成形流路を形成しておく必要が無いため、刃物ピースの製造が簡略化され、製造コストが安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法を適用する固形化燃料製造設備の配置図である。
【図2】同固形化燃料製造設備の固定刃物の構成図である。
【図3】同固形化燃料製造設備の固定刃物を構成する2個の刃物ピースの分解斜視図である。
【図4】同固形化燃料製造設備の固定刃物を構成する2個の刃物ピースの組立斜視図である。
【図5】図2の矢視A−A図である。
【図6】(A)、(B)はそれぞれ、本発明の一実施の形態に係るごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換に使用する治具の正面図、側断面図である。
【符号の説明】
10:固形化燃料製造設備(ごみから固形化燃料を製造する装置)、11:スクリューフィーダー、12:燃えるごみ(ごみ)、13:成形流路、14:固定刃物、15:入口、16:密封ケース、17:取付フランジ、18:刃物ピース、19:フランジ部、20:ウエブ部、21:端面、22、23:ねじ穴、24:金具、25:刃部、25a:刃部、25b:回転刃物(可動刃物)、26:凹み部、27:外端、28:凹み部、29:軸受部、30:治具、31、32:取付孔、33:固定リング部、33a:外端、34:取付孔、35:吊り部、36:カバー
Claims (3)
- 放射状に多数配置され、しかも放射状に成形流路が形成可能な刃物ピースから構成されたリング状の固定刃物と、該固定刃物の内側に設けられ該固定刃物と対となる可動刃物とを用いて、加熱かつ圧縮されたごみを前記固定刃物の成形流路に前記可動刃物で押し込んで、粒状の固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法であって、
リング状に配置された前記各刃物ピースの前側を固定する金具を取り外して、該金具の代わりに、固定リング部を有する治具を、リング状に配置された前記各刃物ピースに固定ボルトを用いて取付け、前記固定刃物の交換を行なうことを特徴とするごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法。 - 請求項1記載のごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法において、前記成形流路は隣接する前記刃物ピースにより形成されることを特徴とするごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換方法。
- 放射状に多数配置され、しかも放射状に成形流路が形成可能な刃物ピースから構成されたリング状の固定刃物と、該固定刃物の内側に設けられ該固定刃物と対となる可動刃物とを用いて、加熱かつ圧縮されたごみを前記固定刃物の成形流路に前記可動刃物で押し込んで、粒状の固形化燃料を製造する装置の刃物の交換において使用する治具であって、
放射状に配置された前記各刃物ピースの少なくとも1つのねじ穴に螺合する固定ボルト用の取付孔が形成されている固定リング部と、該固定リング部の上部に一体的に設けられ、吊り下げ金具が取付け可能な吊り部とを有することを特徴とするごみから固形化燃料を製造する装置の刃物の交換に使用する治具。
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