JP2020124759A - ロータリーダイカッターのダイカットロール - Google Patents

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恭平 岩▲崎▼
Kyohei Iwasaki
恭平 岩▲崎▼
加藤 明
Akira Kato
加藤  明
晃史 久保田
Akifumi Kubota
晃史 久保田
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Abstract

【課題】ダイカットロール本体の重心をダイ軸線上に一致させて、ダイカットロール本体の振動や回転駆動手段への駆動負荷の増大、あるいは切刃の寿命短縮を防ぐ。【解決手段】ダイ軸線O回りに回転される円柱状のダイカットロール本体1の外周面に、この外周面から突出して外周面を周回する切刃3Bが形成され、ダイ軸線Oと平行なアンビル軸線回りに回転される円柱状のアンビルロールとの間で切刃3Bによりシート状の被削材を切断するロータリーダイカッターのダイカットロールであって、ダイカットロール本体1のダイ軸線Oよりも外周側には、ダイカットロール本体1のダイ軸線Oに対する径方向の重量バランスを調整するバランス調整機構4が備えられる。【選択図】図1

Description

本発明は、ダイ軸線回りに回転される円柱状のダイカットロール本体の外周面に切刃が形成され、ダイ軸線と平行なアンビル軸線回りに回転される円柱状のアンビルロールとの間で上記切刃によりシート状の被削材を切断するロータリーダイカッターのダイカットロールに関するものである。
このようなダイカットロールを備えたロータリーダイカッターとして、例えば特許文献1には、カッター刃(切刃)が外周面に形成されたカッターロール(ダイカットロール)とカッター刃を受けるアンビルロールとを具備し、両ロール間に供給された長尺の帯状体(シート状の被削材)を切刃によって複数の短尺の枚葉体に裁断する裁断装置が記載されている。
ここで、この特許文献1に記載されたロータリーダイカッターのダイカットロールの外周面は、相対的に低い位置に存し且つ帯状体の裁断時に製品となる枚葉体(ワーク)に対応する枚葉体対応面と、枚葉体対応面に対し相対的に高い位置に存し且つ帯状体における枚葉体以外の部分からなるトリムに対応するトリム対応面とを有し、枚葉体対応面とトリム対応面とは切刃を挟んで隣接しており、トリム対応面にトリムを吸引保持可能としたものが記載されている。
さらに、この特許文献1に記載されたロータリーダイカッターでは、トリム対応面の相対的に高い位置は、ダイカットロールとは別体のブロックがダイカットロールの外周面に配置されて形成され、このブロックに、該ブロックを厚み方向に貫通する貫通孔が形成されている。
また、ダイカットロールの外周面における該ブロックの配置領域には、トリムをトリム対応面に吸引保持するための複数の吸引口が形成されており、これらの吸引口は複数の半径方向孔および軸方向孔を介して吸引手段に接続されて、トリム対応面にトリムが吸引保持可能とされている。
特開2013−123504号公報
ところで、この特許文献1に記載されたロータリーダイカッターのダイカットロールのように、ダイカットロールの本体に複数の吸引口と連通する複数の半径方向孔および軸方向孔が形成されていたり、あるいはダイカットロール本体の外周面にブロックが配置されていたりする場合、ダイカットロール本体の周方向におけるこれら半径方向孔および軸方向孔やブロックの配置に偏りがあると、ダイカットロール本体の重心がダイ軸線上からずれてしまって、ダイカットロール本体の径方向の重量バランスが損なわれてしまうおそれがある。
そして、このようにダイカットロール本体の径方向の重量バランスが損なわれた状態でダイカットロールを回転させてアンビルロールとの間でワークを切断すると、ダイカットロール本体に振動が生じてワークの切断不良を生じたり、ダイカットロール本体の回転駆動手段の駆動負荷が増大したりするとともに、ダイカットロール本体の切刃のアンビルロールへの押し付け力も周方向において不均一となり、切刃の寿命の短縮を招いたりするおそれがある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、ダイカットロール本体に吸引口と連通する孔が周方向に偏って形成されていたり、外周面にブロックが周方向に偏って配置されていたりした場合でも、ダイカットロール本体の重心をダイ軸線上に一致させて、ダイカットロール本体の振動や回転駆動手段への駆動負荷の増大、あるいは切刃の寿命短縮を防ぐことが可能なロータリーダイカッターのダイカットロールを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、ダイ軸線回りに回転される円柱状のダイカットロール本体の外周面に、この外周面から突出して該外周面を周回する切刃が形成され、上記ダイ軸線と平行なアンビル軸線回りに回転される円柱状のアンビルロールとの間で上記切刃によりシート状の被削材を切断するロータリーダイカッターのダイカットロールであって、上記ダイカットロール本体の上記ダイ軸線よりも外周側には、上記ダイカットロール本体の上記ダイ軸線に対する径方向の重量バランスを調整するバランス調整機構が備えられていることを特徴とする。
このように構成されたロータリーダイカッターのダイカットロールにおいては、ダイカットロール本体のダイ軸線よりも外周側にバランス調整機構が備えられていて、このバランス調整機構により、ダイカットロール本体のダイ軸線に対する径方向の重量バランスを調整することができる。
ここで、このバランス調整機構としては、上記ダイカットロール本体の上記ダイ軸線方向を向く端面と上記ダイカットロール本体の外周面とのうち少なくとも一方に着脱可能に取り付けられるバランス調整部材を用いることができる。このようなバランス調整部材を、ダイカットロール本体の周方向において重量の軽い側に取り付けることにより、重量が重い側との重量バランスを調整して、ダイカットロール本体の重心をダイ軸線上に一致させることが可能となる。しかも、バランス調整部材の大きさや形状、数、材種の異なるものに変えることにより、微細なバランス調整を図ることもできる。
また、上記バランス調整機構としては、上記ダイカットロール本体の周方向の位置が調整可能とされたバランス調整部材を用いることもできる。このようにバランス調整部材の周方向の位置を調整することにより、ダイカットロール本体の重心の位置を微調整することができ、より確実にダイカットロール本体の重心をダイ軸線上に一致させることができる。なお、この場合のバランス調整部材は、上述のようにダイカットロール本体に着脱可能とされていてもよく、また着脱が不可能とされていてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、ダイカットロール本体に吸引口と連通する孔が周方向に偏って形成されていたり、外周面にブロックが周方向に偏って配置されていたりしても、ダイカットロール本体の重心をダイ軸線上に一致させて、ダイカットロール本体に振動が発生したり、回転駆動手段への駆動負荷が増大したり、切刃の寿命が短縮されたりするのを防ぐことができる。
本発明の一実施形態を示す一部破断側面図である(ただし、分岐孔は図示が略されている。)。 図1に示す実施形態をダイ軸線方向から見た正面図である。 図1におけるA部分の拡大断面図である。 本発明の他の実施形態を示す、図1におけるA部分に相当する部分の拡大断面図である。
図1〜図3は、本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態のロータリーダイカッターのダイカットロールにおいて、ダイカットロール本体1は、中央部1Aの外径が最も大きなダイ軸線Oを中心とする多段の円柱状をなしており、この中央部1Aよりも小径とされた両端の軸部1Bが図示されないロータリーダイカッターの架台の軸受けに回転自在に支持され、このうち一方の軸部1Bがモーター等の回転駆動手段に連結されてダイ軸線O回りに回転可能とされる。
また、このダイカットロール本体1は、両端の軸部1Bと中央部1Aの内周部が、鋼材等により一体に形成されたシャフト2とされる一方、中央部1Aの外周部には、シャフト2よりも高硬度の超硬合金等の燒結金属材料により形成された概略円筒状のリング3が、焼き嵌めや冷やし嵌め、圧入等によって固定された構造とされている。
このリング3の外周部には、ダイ軸線O方向の両端部に、外周面がダイ軸線Oを中心とした1つの円筒面上に位置する一対の円環状の断面方形状をなすベアラー部3Aが形成されている。また、これらのベアラー部3Aの間のリング3の外周面はベアラー部3Aの外周面よりも一段内周側に凹んでいて、この一段凹んだリング3の外周面には外周側に突出する切刃3Bが形成されている。この切刃3Bの外径は、ベアラー部3Aの外径と略等しくされている。
さらに、上記ロータリーダイカッターには、図示されないアンビルロールが、ダイ軸線Oと平行なアンビル軸線回りにダイカットロール本体1の回転方向とは反対向きに回転可能に支持される。このアンビルロールは、そのアンビル本体が、アンビル軸線方向の中央部の外径が一定で最も大きなアンビル軸線を中心とした多段の円柱状をなしており、この中央部のアンビル軸線方向の長さはリング3のダイ軸線O方向の長さと略等しくされている。
このようなロータリーダイカッターでは、上記ベアラー部3Aをアンビル本体中央部の両端部に接触させてダイカットロール本体1とアンビル本体を回転させることにより、一対のベアラー部3A間においてダイカットロール本体1の中央部1Aとアンビルロールの中央部との間に送り込まれたシート状の被削材を上記切刃3Bによってアンビルロールとの間で押し切るように切断する。
また、ダイカットロール本体1の中央部1A内には、この中央部1Aにおけるシャフト2のダイ軸線O方向を向く両端面の間に貫通して延びる互いに等しい内径の複数の断面円形の孔状の流路2Aが、それぞれダイ軸線Oと平行にダイ軸線Oを中心とした1つの円筒面上にその中心を位置させるようにして周方向に間隔をあけて形成されている。
さらに、これらの流路2Aからは中央部1A内でダイ軸線O方向に間隔をあけて複数の分岐孔2Bが分岐してダイ軸線Oに対する径方向外周側に延びており、これらの分岐孔2Bは、本実施形態ではシャフト2の中央部1Aの外周面のうち切刃3Bの内側に、ダイ軸線O方向に間隔をあけて周方向に複数列ずつ開口している。
さらにまた、ダイカットロール本体1の中央部1Aの両端面には、図1に破線で示すようなダイ軸線Oを中心とする円環状をなすサクション・ブローリング1Cが、回転するダイカットロール本体1に対して摺接可能に非回転にロータリーダイカッターの架台に固定されてそれぞれ設置されている。これらのサクション・ブローリング1Cには、ダイカットロール本体1の中央部1Aの両端面に開口する上記流路2Aに連通するように図示されない空気吸引供給手段が接続される。
一方、上記リング3において、上記切刃3Bの内側の外周面は、図1に示すようにベアラー部3Aと切刃3Bとの間と同様に、ベアラー部3Aと切刃3Bよりも一段内周側に凹んでおり、本実施形態ではこの一段凹んだ切刃3Bの内側の部分のリング3には、図2に示すようにシャフト2の外周面における複数の上記分岐孔2Bと同軸となる位置に、リング3を径方向に貫通するように形成された流路3Cが形成されて、リング3の外周面に吸引噴出口3Dとして開口している。上記サクション・ブローリング1Cは、切刃3Bがアンビルロールと対向してシート状の被削材からワークが切断される際には、流路2A、分岐孔2B、および流路3Cを介して吸引噴出口3Dから空気を吸引して被削材を保持し、切刃3Bがアンビルロールから離れると吸引噴出口3Dから空気を噴出してワークを切刃3Bから除去する。
ここで、これらダイカットロール本体1の流路2Aおよび分岐孔2Bとリング3の流路3Cとは、図2に示すように本実施形態ではダイ軸線Oに沿った平面Pに対して一方の側(図2において上側)だけに形成されている。従って、本実施形態のダイカットロールにおいては、これら流路2Aおよび分岐孔2Bと流路3Cとが形成された平面Pに対する一方の側の重量が、平面Pに対する他方の側(図2において下側)よりも軽くなり、ダイカットロール本体1およびリング3の重心はダイ軸線Oよりも平面Pに対する他方の側にずれることになる。
そこで、本実施形態では、ダイカットロール本体1のダイ軸線Oよりも外周側には、ダイカットロール本体1のダイ軸線Oに対する径方向の重量バランスを調整するバランス調整機構4が備えられている。このバランス調整機構4は、本実施形態においては、ダイカットロール本体1のダイ軸線O方向を向く両端面に着脱可能に取り付けられるバランス調整部材5であり、本実施形態のバランス調整機構4においては複数(3つ)のバランス調整部材5が備えられている。
ここで、図3に示すように、ダイカットロール本体1の中央部1Aの両端外周部には、この両端外周部を断面L字状に切り欠くようにして、段状の取付溝6がダイ軸線O回りに周回するように形成されている。なお、取付溝6のダイ軸線Oに対する半径方向外周側を向く円筒面状の底面6aには、断面方形の環状溝6bが取付溝6と同じくダイ軸線O回りに周回するように形成されている。
また、この取付溝6には、断面がL字形でダイ軸線Oを中心とする円環状の取付リング7が、その円筒状の周壁部7aを外周側に位置させるとともに、円環板状の取付部7bの内周部を取付溝6の底面6aに嵌め入れた状態で、取付部7bに挿通された取付ネジ7cが取付溝6のダイ軸線O方向を向く端面6cにねじ込まれることによって取り付けられている。なお、取付リング7の外径は、リング3のベアラー部3Aの外径よりは小さく、また周壁部7aのダイ軸線O方向の長さは取付溝6の底面6aのダイ軸線O方向の長さと等しい。
さらに、上記バランス調整部材5は、取付溝6の底面6aに摺接可能な大きさの凹円弧面とされたダイ軸線Oに対する径方向内周側を向く周面5aと、取付リング7の周壁部7aの内周面に摺接可能な大きさの凸円弧面とされたダイ軸線Oに対する径方向外周側を向く周面5bと、これらの周面5a、5bの周方向の両端縁の間に延びるダイ軸線Oに対する半径方向に延びる2つの端面5cを備えた円弧板状(扇状)の部材である。
このバランス調整部材5は、こうして周面5a、5bを取付溝6の底面6aと取付リング7の周壁部7aの内周面に摺接させて底面6aと周壁部7aとの間に嵌め入れられる。このように嵌め入れられた状態で、バランス調整部材5のダイ軸線O方向内側(図3において右側)を向く円弧状の側面5dは取付リング7の取付部7bに当接されるとともに、ダイ軸線O方向外側(図3において左側)を向く円弧状の側面5dは、取付リング7の周壁部7aのダイ軸線O方向外側を向く端面と面一とされる。
また、このバランス調整部材5の2つの円弧状の上記側面5dの間には、ダイ軸線Oと平行に雌ネジ孔5eが貫通しているとともに、この雌ネジ孔5eからダイ軸線Oに対する径方向内周側を向く周面5aにかけては、雌ネジ孔5eより小径の貫通孔5fが、ダイ軸線O方向において上記環状溝6bに臨んで開口する位置に形成されている。この貫通孔5fには、貫通孔5fのダイ軸線Oに対する半径方向の長さよりも大きな直径を有する鋼球等の球状の取付部材8が嵌め入れられるとともに、雌ネジ孔5eには、雄ネジ部材9がダイ軸線O方向の外側からねじこまれる。
このように構成されたロータリーダイカッターのダイカットロールでは、バランス調整機構4のバランス調整部材5において、雄ネジ部材9を緩めてダイ軸線O方向の外側に移動させた状態で、バランス調整部材5を取付部材8ごと、上述のように取付溝6の底面6aと取付リング7の周壁部7aの内周面に摺接させて底面6aと周壁部7aとの間に嵌め入れる。
次いで、雄ネジ部材9をダイ軸線O方向の内側にねじ込んでゆくと、雄ネジ部材9のダイ軸線O方向内側の先端が球状の取付部材8に当接して取付部材8が環状溝6b内に押し込まれ、その反力が雄ネジ部材9からバランス調整部材5に伝えられて、バランス調整部材5のダイ軸線Oに対する径方向外周側を向く周面5bが取付リング7の周壁部7aに押し付けられることにより、バランス調整部材5が固定される。
ここで、複数のバランス調整部材5は、雄ネジ部材9を緩めた状態では、取付溝6の底面6aと取付リング7の周壁部7aの内周面との間をダイ軸線O回りの周方向に移動自在であるので、各バランス調整部材5の周方向の位置を適宜調整することにより、ダイカットロール本体1の上記平面Pに対する一方の側の重量を他方の側の重量と等しくして、ダイカットロール本体1の重心の位置をダイ軸線Oと一致させることができる。
このように、上記構成のロータリーダイカッターのダイカットロールによれば、ダイカットロール本体1のダイ軸線Oよりも外周側に備えられた上記バランス調整機構4によって、ダイカットロール本体1のダイ軸線Oに対する径方向の重量バランスを調整することができる。
このため、上述のようにダイカットロール本体1にリング3の吸引噴出口3Dと連通する流路3C、分岐孔2B、および流路2Aのような孔が周方向に偏って形成されていても、ダイカットロール本体1の重心をダイ軸線O上に一致させることができ、重心のずれによってダイカットロール本体1に振動が発生したり、ダイカットロール本体1を回転させる回転駆動手段への駆動負荷が増大したり、あるいはリング3の切刃3Bの寿命が短縮されたりするのを防ぐことができる。
なお、本実施形態では、ダイカットロール本体1のシャフト2やリング3に形成された流路3C、分岐孔2B、および流路2Aのような孔が周方向に偏って形成されている場合について説明したが、例えば特許文献1に記載されたロータリーダイカッターのダイカットロールのように、リング3の外周面における切刃3Bの内側にブロックが配設されている場合において、このブロックが周方向に偏って配置されることによりダイカットロール本体1の重心がダイ軸線Oからずれている場合にも、上記バランス調整機構4によってダイカットロール本体1の重心をダイ軸線Oと一致させることができる。
また、本実施形態においては、上記バランス調整機構4として、ダイカットロール本体1の中央部1Aのダイ軸線O方向を向く端面に着脱可能に取り付けられるバランス調整部材5が用いられており、このようなバランス調整部材5が、ダイカットロール本体1の周方向において重量の軽い側に取り付けられることにより、上述のように重量が重い側との重量バランスを調整して、ダイカットロール本体1の重心をダイ軸線O上に一致させることが可能となる。
しかも、こうしてバランス調整部材5が着脱可能であるため、このバランス調整部材5を大きさや形状の異なるものとしたり、バランス調整部材5の数を変えたり、あるいは超硬合金や鋼材、アルミニウムなどの比重の異なる材種に変更したりすることにより、さらに微細なバランス調整を図ることができる。なお、本実施形態では、バランス調整部材5がダイカットロール本体1の大径とされた中央部1Aの端面に取り付けられているが、この中央部1Aや軸部1Bの外周面に取り付けられていたり、これらの外周面と端面の双方に取り付けられていたりしてもよい。
さらに、本実施形態では、このようなバランス調整部材5が、ダイカットロール本体1の周方向の位置を調整可能に取り付けられている。このため、バランス調整部材5をダイカットロール本体1に取り付けた後でも、周方向の位置を調整することによってダイカットロール本体1の重心の位置を微調整することができ、より確実にダイカットロール本体1の重心をダイ軸線O上に一致させることが可能となる。
また、バランス調整部材5がダイカットロール本体1の中央部1Aの端面に取り付けられているので、周方向の位置の調整が容易である。なお、このようにバランス調整部材5の周方向の位置が調整可能とされている場合には、バランス調整部材5はダイカットロール本体1に着脱可能とされていなくてもよい。また、本実施形態では、ダイカットロール本体1の中央部に1Aに取付リング7を取り付けることにより取付溝6との間に周方向に延びる溝を形成してバランス調整部材5を取り付けているが、例えばダイカットロール本体1の中央部1Aの端面や外周面に周方向に延びるレールを設けて、このレールを挟み込むようにしてバランス調整部材5を周方向の位置が調整可能に取り付けてもよい。
ただし、上記実施形態では、上述のように取付溝6と取付リング7との間にバランス調整部材5を嵌め入れることによってバランス調整部材5を周方向の位置が調整可能に取り付けられているが、例えば図4に示す本発明の他の実施形態のように、リング3のベアラー部3Aを除いた外周面を含めたダイカットロール本体1の大径とされた中央部1Aの外周面、この中央部1Aのダイ軸線O方向を向く端面、および軸部1Bの外周面のうち少なくとも1つに、バランス調整部材5を着脱可能に取り付けるようにしてもよい。なお、この他の実施形態において、図1〜図3に示した実施形態と共通する部分には同一の符号を配してある。
この他の実施形態においては、ダイカットロール本体1の中央部1Aの外周面、端面、および軸部1Bの外周面のうち少なくとも1つ(図4では3つすべて)におけるシャフト2部分に雌ネジ孔10が形成されており、中央部1Aの外周面における雌ネジ孔10に対応する位置のリング3のベアラー部3Aと切刃3Bとの間の部分には、貫通孔3Eが形成されている。また、バランス調整部材5には段付きの挿通孔5gが形成されており、この挿通孔5gに挿通される取付ボルト11によってバランス調整部材5はダイカットロール本体1に着脱可能に取り付けられる。
このような他の実施形態のロータリーダイカッターのダイカットロールにおいては、上述のような雌ネジ孔10を周方向に間隔をあけて複数形成しておき、適宜の雌ネジ孔10の位置にバランス調整部材5を配置し、雌ネジ孔10に取付ボルト11をねじ込んで取り付けることにより、ダイカットロール本体1の重心をダイ軸線Oと一致させることができる。そして、挿通孔5gをダイカットロール本体1の周方向に延びる長円状とすることにより、この挿通孔5gが延びる範囲では、バランス調整部材5の周方向の位置を調整することもできる。
1 ダイカットロール本体
1A ダイカットロール本体1の中央部
1B ダイカットロール本体1の軸部
1C ブローリング
2 シャフト
2A、3C 流路
2B 分岐孔
3 リング
3A ベアラー部
3B 切刃
3D 吸引噴出口
4 バランス調整機構
5 バランス調整部材
6 取付溝
7 取付リング
8 取付部材
9 雄ネジ部材
10 雌ネジ孔
11 取付ボルト
O ダイ軸線

Claims (3)

  1. ダイ軸線回りに回転される円柱状のダイカットロール本体の外周面に、この外周面から突出して該外周面を周回する切刃が形成され、上記ダイ軸線と平行なアンビル軸線回りに回転される円柱状のアンビルロールとの間で上記切刃によりシート状の被削材を切断するロータリーダイカッターのダイカットロールであって、
    上記ダイカットロール本体の上記ダイ軸線よりも外周側には、上記ダイカットロール本体の上記ダイ軸線に対する径方向の重量バランスを調整するバランス調整機構が備えられていることを特徴とするロータリーダイカッターのダイカットロール。
  2. 上記バランス調整機構は、上記ダイカットロール本体の上記ダイ軸線方向を向く端面と上記ダイカットロール本体の外周面とのうち少なくとも一方に着脱可能に取り付けられるバランス調整部材であることを特徴とする請求項1に記載のロータリーダイカッターのダイカットロール。
  3. 上記バランス調整機構は、上記ダイカットロール本体の周方向の位置が調整可能とされたバランス調整部材であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロータリーダイカッターのダイカットロール。
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