JP6855041B2 - 飲料抽出フィルタ及び飲料抽出バッグ - Google Patents
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Description
フィルタ本体は、使用前の状態において、下方が窄む扇形又は五角形の一対のシート材を上方が開口するように貼り合わせて形成されている。
ホルダは、フィルタ本体の外表面に貼着されている。このホルダの構成の左右方向の中央部分を構成する中央貼着部は、フィルタ本体に貼着され固定されている。中央貼着部の左右両側に形成されたアーム部は、下端側の連結部がフィルタ本体に貼着され、連結部を介して前記中央貼着部と連続的につながっている。アーム部は、連結部以外においてフィルタ本体から離れて引き起こし可能になっている。アーム部とその上端側で連続した掛止部は、アーム部を取り囲むように形成され、フィルタ本体から離れて引き出し可能で、容器の外表面に掛けられるようになっている。
このように、飲料抽出フィルタは、連結部以外のアーム部の全体及び掛止部がフィルタから離れて引き延ばされる構成になっている。
そこで本発明は、カップ等の容器への設置時にフィルタ本体の安定性のある飲料抽出フィルタ及び飲料抽出バッグを提供する。
この構成によれば、アーム部の内側辺が連結部よりも上方において中央貼着部に固定されているので、アーム部がフィルタ本体に固定される部分が大きくなる。したがって、フィルタ本体の搖動が起きにくい。
この構成によれば、アーム部の内側辺の全体が中央貼着部に固定されているため、フィルタ本体の搖動がより起きにくい。
この構成では、アーム部が撓みにくい。
この構成によれば、アーム部の一部がV字状に形成されているため撓みにくい。
この構成によれば、係止部を容器の外周面にフィットさせやすい。
この構成によれば、アーム部の外側の立ち上がりが容易となる。
この構成によれば、係止部の表面と角度を変えることができるタブを、容器の外周面により確実にフィットさせやすくなる。
この構成によれば、前記内側辺により容器の開口部を確実に保持しやすい。
このフィルタ本体の外表面に貼着された中央貼着部と、この中央貼着部の左右両側に形成されたアーム部と、このアーム部の上端側で連続し前記アーム部を取り囲むように形成され前記フィルタ本体から離間して容器の外表面に係止される係止部とを有したホルダとを備え、前記アーム部が前記フィルタ本体から離間可能であるとともに下方に向かってすぼむ向きに形成され、前記左右両側のアーム部の互いに対向する前記内側辺どうしの成す角が、10度以上90度以下のV字状に形成されている。
この構成によれば、係止部を引き出した際にアーム部がV字状の上端すなわち外側から引き起こされることでアーム部にねじれが生じ、バネ効果すなわち元に戻ろうとする力が働きやすくなる。したがって、アーム部にフィルタ本体と係止部とを引き寄せようとする力すなわちバネ効果が生まれる。
この構成によれば、上記いずれかの作用を有する飲料抽出バッグとなる。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態である飲料抽出フィルタ1Aは、上端側に開口部2が形成された袋状のフィルタ本体3と、フィルタ本体3の外表面に取り付けられ、フィルタ本体3を図3に示す容器100に係止させるとともに、フィルタ本体3の開口部2の形状を保持するホルダ4とを備えている。
第1基材5は、水平方向に延びる第1の上辺7aと、第1の上辺7aの両端から互いに離間するように斜め下方に延びる第2の上辺7b,7bと、上辺7bの下端から頂部E方向に延びる左右の下辺7c,7cとに囲まれた5角形に形成されている。
第1の上辺7aと第2の上辺7bとが成す角度は約135度、第2の上辺7bと下辺7cとが成す角は約90度、下辺7c,7cが成す角は約90度にされている。
第2基材6は、第1基材5と同形状に形成されている。なお、第2基材6を取り囲んでいる各辺の符号は第1基材5の対向する又は重なり合う各辺の符号と同じである。
第1保持部9は、上辺9a,9b,9bと、下辺9c,9c,9dとによりほぼ六角形に形成されている。
下辺9c,9cは、第1基材5の下辺7c,7cに沿って形成されている。
下辺9dは、第1の上辺7aにほぼ平行で第1の上辺7aよりもやや短く形成されている。
なお、山折り線20同士が成す角度は約80度に設定されており、図3に示すように、図1に示す第1保持部9及び第2保持部10の4本の山折り線20でフィルタ本体3を四角錐にするようになっている。
本実施形態では、谷折り線21,21同士の成す角は40度に設定されている。
これらのアーム部17,17の少なくとも外側は、フィルタ本体3に貼着されずに、谷折り線21を基端として外側辺17bから立ち上がり可能になっている。
なお、連結部25は、中央貼着部16及びアーム部17をつなげている限り、中央貼着部16及びアーム部17と連結部25との間に折れ目又はスリットが入っていてもかまわない。
具体的に言うと、肩部26は、アーム部17の外側辺17bの上端から連続して略水平方向に切り込まれた内側辺26aと、谷折り線21の上端から斜め上方に湾曲した後略水平方向に切り込まれ、更にその後斜め下方に切り込まれた外側辺26bとにより形成されている。肩部26は、本実施形態では係止腕部27よりも幅広に形成されている。
この構成により、係止腕部27は、肩部26の外側端部から下方に向かってすぼむ方向に延びる一対の傾斜辺部28と、傾斜辺部28,28の下端間に亘って延びる底辺部29とを有している。左右の傾斜辺部28は、ホルダ4の一対の下辺9cに沿って延びており、互いに90度に交差する方向に延びている。
側面上側支持部30は上辺9bにほぼ沿って延び、その少なくとも一部がフィルタ本体3に貼着されており、図3及び図5に示す側面Sの上端開口部を支持する部分である。側面中心支持部31は、下辺9cに沿って左右の角部付近から長尺に延び、その少なくとも一部がフィルタ本体3に貼着されており、フィルタ本体3が開口した際に、図2に示す下辺7cを挟んで側面の中心を縦方向に支持する部分である。
本実施形態では、側面上側支持部30及び側面中心支持部31共に、全体がフィルタ本体3に貼着されている。
図1に示す飲料抽出フィルタ1Aを図3に示す容器100に設置するには、図1に示すようにホルダ4の係止腕部27の底辺部29を把持して、表裏に位置する底辺部29同士が離れるようにフィルタ本体3から引き起こす。そうすると、肩部26がわずかにフィルタ本体3から立ち上がりつつ係止腕部27がやや水平方向に立ち上がって、山折り線20で第1保持部9及び第2保持部10が折れ曲がり、開口部2が少し開く。
このように、飲料抽出フィルタ1Aは、アーム部17及び係止部18のバネ効果により、容器100に強く固定することができるという効果を奏する。
したがって、飲料抽出フィルタ1Aは、容器100により強く固定することができるという効果を奏する。
次に、本発明の第2の実施形態の飲料抽出フィルタ1Bについて、図7及び図8を用いて説明する。
本実施形態では、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略し、第1の実施形態と相違する点を中心に説明する。
次に、本発明の第3の実施形態について図9−図11を用いて説明する。
本実施形態では、前述の第1の実施形態及び第2の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略し、前述の実施形態と相違する点を中心に説明する。
本実施形態の飲料抽出フィルタ1Cが第1の実施形態又は第2の実施形態の飲料抽出フィルタ1A,1Bと異なる点は、アーム部17の内側辺17aが切り込み線で形成されており、中央貼着部16に固定されていない点である。
前述のとおり、開口時のフィルタ本体3の安定性の観点及びバネ効果の観点からは、アーム部17の内側辺が中央貼着部16に固定されていることが最も好ましいが、アーム部17の内側辺17aは中央貼着部16に固定されていなくてもバネ効果を発揮し得る。
従ってフィルタ本体3の内部に注液され荷重がかかっても、垂直に形成された従来のアーム部17のように撓んでしまうことを回避することができ、開口されたフィルタ本体3をしっかりと保持しつつ、容器100に固定することができるという効果を奏する。
このような飲料抽出バッグは、飲料のドリップに非常に便利であり、タブ11により収容した抽出原料をこぼさずに開口部2を容易に開封することができるという効果を奏する。そして、飲料抽出バッグは、上述した機能により飲料抽出フィルタ1A等を安定的に設置して飲料の抽出を行うことができる。
2…開口部
3…フィルタ本体
4…ホルダ
7c…下辺(下方に向かってすぼむ2辺)
5…第1基材
6…第2基材
16…中央貼着部
17…アーム部
17a…内側辺
18…係止部
21…谷折り線
25…連結部
26…肩部
27…係止腕部
28…傾斜辺部
35…上辺部
36…下辺部
40…鉛直下方に延びる辺
100…容器
E…頂部
p…下端(切込み)
Claims (9)
- 下方に向かってすぼむ二辺を有する一対の基材を互いに対向させ、前記二辺を閉じ、上端側を開口させた袋状のフィルタ本体と、
このフィルタ本体の外表面に貼着された中央貼着部と、この中央貼着部の左右両側に形成され且つ前記中央貼着部の下端と連結部を介して連続したアーム部と、このアーム部とその上端側で連続し前記アーム部を取り囲むように形成され前記フィルタ本体から離間して容器の外表面に係止される係止部とを有したホルダとを備え、
前記左右両側のアーム部の互いに対向する内側辺の少なくとも一部が、前記連結部よりも上方において、前記中央貼着部と前記アーム部の少なくとも一部とを分離させない谷折り線として前記中央貼着部に固定され、前記谷折り線を軸として前記左右両側のアーム部の外側が立ち上がり可能に形成されている飲料抽出フィルタ。 - 前記内側辺の全体が、前記谷折り線として中央貼着部に固定されている請求項1に記載の飲料抽出フィルタ。
- 前記アーム部の互いに対向する前記内側辺どうしの成す角が、6度以上90度以下のV字状に形成されている請求項1又は2に記載の飲料抽出フィルタ。
- 前記アーム部の互いに対向する内側辺が、下方に向かって急峻にすぼむ上辺部と、下方に向かって緩やかにすぼむ下辺部とを有している請求項1から3のいずれか一項に記載の飲料抽出フィルタ。
- 前記係止部が、下方に向かってすぼむ一対の傾斜辺部を有している請求項1から4のいずれか一項に記載の飲料抽出フィルタ。
- 前記アーム部の下端部外側から内側に向かって切込みが形成され、前記下端部外側が前記フィルタ本体から浮き上がり可能に形成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の飲料抽出フィルタ。
- 前記係止部には、その内側辺に沿って立ち上がり可能な可動片が形成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の飲料抽出フィルタ。
- 前記係止部は、前記アーム部の端部から水平方向両外側に延びた左右一対の肩部と、この左右一対の肩部から下方にすぼむ傾斜辺部を有する係止腕部とを有し、前記肩部と前記係止腕部との境目近傍の内側辺には、鉛直下方に延びる辺が形成されている請求項1から7のいずれか一項に記載の飲料抽出フィルタ。
- 請求項1から8のいずれか一項に記載の飲料抽出フィルタに抽出原料が収容されて開口部が封止された飲料抽出バッグ。
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