JP6854606B2 - フィルター構造体 - Google Patents

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Description

この発明はフィルター構造体に関し、特に浴室のドアに設けられた通気口を覆うように取り付けられるフィルター構造体に関するものである。
図11は、特許文献1で開示された従来の浴室ドアの要部を示す図であって、(a)は正面図で、(b)はその断面図である。
図を参照して、浴室ドア71は、換気扇等の換気設備のある浴室に設けられ、通気口72に装着され、羽根75及びフィルター固定レール77が形成されたガラリ枠76からなるガラリ73と、通気口72の浴室内側を覆うようにフィルター固定レール77に着脱可能なフィルター74と、通気口72の浴室外側を覆うようにフィルター固定レール77に着脱可能なフィルター82とから構成される。
浴室ドア71における浴室内側のフィルター74の目の粗さは、浴室外側のフィルター82の目の粗さよりも細かく形成されている。これにより、浴室外部への水蒸気等の飛散を減少させることができ、カビの繁殖を抑えることができる。
特開2005−42388号公報
上記のような従来の浴室ドア71は、浴室外部への水蒸気等の飛散を減少させるために、フィルターの目の粗さが細かく形成されており、フィルターを介した充分な通気性が得られないものであった。又、浴室ドア71は、2つのフィルター(フィルター74及びフィルター82)から構成されているため、更に通気性が損なわれていた。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、浴室のドアにおいて最適な通気性が得られるフィルター構造体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、浴室のドアに設けられた通気口を覆うように取り付けられるフィルター構造体であって、通気口の全体を覆うことができるサイズに形成され、可撓性を有するシート状のフィルターと、フィルターの一方面において、通気口を跨いで取り付けることができる位置に形成された取付手段とを備え、フィルターの通気量が600〜5000cc/cm/secであり、取付手段は、粘着剤で形成され、取付手段の取付強度が、4N以上15N以下であるものである。
このように構成すると、フィルターを介して、埃等を充分に防止すると共に、安定した通気量が確保できる。又、ドアの開閉時にフィルター構造体が剥がれ落ちにくい。更に、フィルター構造体を取り外した際に、ドアに粘着剤が残りにくい。
請求項2記載の発明は、浴室のドアに設けられた通気口を覆うように取り付けられるフィルター構造体であって、通気口の全体を覆うことができるサイズに形成され、可撓性を有するシート状のフィルターと、フィルターの一方面において、通気口を跨いで取り付けることができる位置に形成された取付手段とを備え、フィルターの通気量が600〜5000cc/cm /secであり、ドアは、通気口の上方に段部が形成され、取付手段は、粘着剤で形成され、フィルターは、その上方端縁から所定間隔において粘着剤が塗布されない非取付部が設けられたものである。
このように構成すると、フィルターを介して、埃等を充分に防止すると共に、安定した通気量が確保できる。又、フィルターの非取付部をドアの段部に沿わせることができる。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、フィルターを介して、埃等を充分に防止すると共に、安定した通気量が確保できるため、最適な通気性が得られる。又、ドアの開閉時にフィルター構造体が剥がれ落ちにくいため、取付状態が安定する。更に、フィルター構造体を取り外した際に、ドアに粘着剤が残りにくいため、ドアに対する負担が軽減する。
請求項2記載の発明は、フィルターを介して、埃等を充分に防止すると共に、安定した通気量が確保できるため、最適な通気性が得られる。又、フィルターの非取付部をドアの段部に沿わせることができるため、段部の上方に埃等が積りにくくなる。
この発明の第1の実施の形態によるフィルター構造体を示す概略正面図である。 図1で示したII−IIラインから見た概略拡大断面図である。 図1で示したフィルター構造体を浴室のドアに取り付けた状態を示す概略正面図である。 図3で示したIV−IVラインから見た概略拡大断面図である。 この発明の第2の実施の形態によるフィルター構造体を示す概略正面図であって、図1に対応した図である。 図5で示したVI−VIラインから見た概略拡大断面図であって、図2に対応した図である。 この発明の第3の実施の形態によるフィルター構造体を示す概略正面図であって、図1に対応した図である。 図7で示したVIII−VIIIラインから見た概略拡大断面図であって、図2に対応した図である。 図7で示したIX−IXラインから見た概略拡大断面図であって、図2に対応した図である。 図7で示したフィルター構造体を浴室のドアに取り付けた状態を示す概略正面図であって、図3に対応した図である。 特許文献1で開示された従来の浴室ドアの要部を示す図であって、(a)は正面図で、(b)はその断面図である。
図1は、この発明の第1の実施の形態によるフィルター構造体を示す概略正面図であり、図2は、図1で示したII−IIラインから見た概略拡大断面図であり、図3は、図1で示したフィルター構造体を浴室のドアに取り付けた状態を示す概略正面図であり、図4は、図3で示したIV−IVラインから見た概略拡大断面図である。
これらの図を参照して、フィルター構造体11は、図示しない換気扇等の換気設備のある浴室1のドア2に設けられた通気口3a及び通気口3bを覆うように取り付けられ、通気口3a及び通気口3bの全体を覆うことができるサイズに形成され、正面視矩形形状を有し、可撓性を有するシート状の不織布からなるフィルター21と、フィルター21の一方面22において、通気口3a及び通気口3bを跨いで取り付けることができる位置に形成された取付手段31とから構成される。
フィルター構造体11の取付手段31は、ウレタン系の粘着剤35で形成され、フィルター21の一方面22において、フィルター21の上方部24の長手方向に筋状に塗布された第1の粘着剤36と、フィルター21の下方部25の長手方向に筋状に塗布された第2の粘着剤37とを含んで構成される。フィルター21の上方部24に塗布された第1の粘着剤36と、フィルター21の下方部25に塗布された第2の粘着剤37との間に、通気口3a及び通気口3bが位置するように取り付けることができるように、取付手段31である第1の粘着剤36及び第2の粘着剤37が形成されている。
第1の粘着剤36は、フィルター21の上方端縁27から第1の所定間隔Lを有するフィルター21の第1の非取付部58には塗布されていない。第2の粘着剤37は、フィルター21の下方端縁29から第2の所定間隔Lを有するフィルター21の第2の非取付部60には塗布されていない。このように構成した理由については、後述する。
フィルター構造体11の取付手段31は、フィルター21の上方部24に塗布された第1の粘着剤36と、フィルター21の下方部25に塗布された第2の粘着剤37との間の一部に、第1の粘着剤36及び第2の粘着剤37に接続され、粘着剤35a及び粘着剤35bを基本として形成された正面視X形状の粘着剤35がフィルター21の長手方向に連続したものを更に含んで構成される。尚、粘着剤35aは、第1の粘着剤36及び第2の粘着剤37に斜めの角度で接続されている。粘着剤35bは、粘着剤35aの角度とは逆の斜めの角度(第1の粘着剤36及び第2の粘着剤37に直交する仮想線を対称軸として、粘着剤35aと粘着剤35bとが左右対称となる)で、第1の粘着剤36及び第2の粘着剤37に接続している。
図1を参照して、フィルター構造体11の取付手段31は、図3で示した通気口3a及び通気口3bの周囲を囲って取り付けることができる位置に粘着剤35c、粘着剤35d、粘着剤35e及び粘着剤35fが更に形成されている。具体的には、フィルター構造体11の取付手段31として、フィルター21の右方には、第1の粘着剤36に接続した粘着剤35cと、粘着剤35c及び第2の粘着剤37に接続した粘着剤35dとが形成されている。フィルター21の左方には、第1の粘着剤36に接続した粘着剤35eと、粘着剤35e及び第2の粘着剤37に接続した粘着剤35fとが形成されている。このように形成した理由については、後述する。
取付に際して、図3及び図4を参照して、フィルター構造体11の取付手段31が形成された一方面22と、浴室1のドア2の洗面室6側の面とを合わせるようにして、フィルター構造体11をドア2に取り付ける。その際、フィルター21の上方部24の第1の粘着剤36と、下方部25の第2の粘着剤37との間に、通気口3a及び通気口3bが位置するように取り付ける。尚、通気口3a及び通気口3bの各々の洗面室6側の形状は、図3の破線で示したように正面視矩形形状に形成されている。このように通気口3aの上方及び通気口3bの下方において、ドア2にフィルター構造体11が取り付けられるため、フィルター構造体11の浴室1のドア2への容易な取り付けが可能となる。
又、通気口3aの上方及び通気口3bの下方において、フィルター21の長手方向に、筋状の第1の粘着剤36及び筋状の第2の粘着剤37を介してドア2にフィルター構造体11が取り付けられるので、フィルター構造体11の取付状態が安定する。
フィルター構造体11の取付手段31は、フィルター21の上方部24に塗布された第1の粘着剤36と、フィルター21の下方部25に塗布された第2の粘着剤37との間の一部に、フィルター21の長手方向に連続した正面視X形状の粘着剤35を更に含んで構成されている。このように構成することによって、ドア2における取付手段31を介する箇所が増加するため、フィルター構造体11の取付状態がより一層安定する。
フィルター構造体11の取付手段31は、粘着剤35c、粘着剤35d、粘着剤35e及び粘着剤35fが更に形成されている。このように形成することによって、通気口3a及び通気口3bの洗面室6側の外面は、フィルター21と、取付手段である第1の粘着剤36、第2の粘着剤37、粘着剤35c、粘着剤35d、粘着剤35e及び粘着剤35fとで覆われるため、浴室1の図示しない換気設備によって、図4で示した実線の矢印の方向に、洗面室6の空気が浴室1に流入する際に、空気に含まれる塵や埃等が通気口3a及び通気口3bに入りにくくなる。
図4を参照して、浴室1のドア2は、半透明のプレート4の下端位置にあり、通気口3aの上方に浴室1側に近づく段部5が形成されている。ここで、フィルター構造体11のフィルター21の第1の非取付部58をドア2の段部5に沿わせることができるため、段部5の上方に埃等が積りにくくなる。フィルター構造体11の第1の非取付部58の上方に積もった埃等は、フィルター構造体11を交換することで除去することができる。尚、第1の非取付部58の第1の所定間隔Lは、段部5の形状によって設定される。
フィルター構造体11には、第1の非取付部58と同様に、第2の非取付部60が形成されており、フィルター構造体11の上下を逆さまにしてドア2に取り付けたときにも、フィルター21の第2の非取付部60をドア2の段部5に沿わせることができる。よって、フィルター構造体11の使用勝手が向上する。尚、第2の非取付部60の第2の所定間隔Lは、段部5の形状によって設定される。
フィルター構造体11のフィルター21の通気量は、600〜5000cc/cm/secに形成されている。このように形成することによって、フィルター21を介して、埃等を充分に防止すると共に、安定した通気量が確保できるため、最適な通気性が得られる。
フィルター構造体11の取付手段31の取付強度は、4N以上に形成されている。このように形成することによって、ドア2の開閉時にフィルター構造体11が剥がれ落ちにくいため、フィルター構造体11のドア2への取付状態が安定する。
又、フィルター構造体11の取付手段31の取付強度は、15N以下に形成されている。このように形成することによって、フィルター構造体11を取り外した際に、ドア2に粘着剤35が残りにくいため、ドア2に対する負担が軽減する。
図5は、この発明の第2の実施の形態によるフィルター構造体を示す概略正面図であって、図1に対応した図であり、図6は、図5で示したVI−VIラインから見た概略拡大断面図であって、図2に対応した図である。
尚、この第2の実施の形態によるフィルター構造体12は、図1で示した第1の実施の形態によるフィルター構造体11と基本的な構成は同一である。ここでは、その相違点を中心に説明する。
これらの図を参照して、フィルター構造体12は、図1で示したフィルター構造体11においてX形状の基本となる粘着剤35bに対応する部分を取り除いて、粘着剤35aのみを基本としてフィルター21の長手方向に連続して形成したものである。粘着剤35aは、第1の粘着剤36及び第2の粘着剤37に斜めの角度で接続されている。このように形成することによって、フィルター構造体12を形成する際に、粘着剤35bに対応する部分が不要となるため、製造コスト的に有利となる。尚、フィルター構造体12は、フィルター構造体11の粘着剤35bに対応する部分を残して、粘着剤35aに対応する部分を取り除いて形成しても良い。
図7は、この発明の第3の実施の形態によるフィルター構造体を示す概略正面図であって、図1に対応した図であり、図8は、図7で示したVIII−VIIIラインから見た概略拡大断面図であって、図2に対応した図であり、図9は、図7で示したIX−IXラインから見た概略拡大断面図であって、図2に対応した図であり、図10は、図7で示したフィルター構造体を浴室のドアに取り付けた状態を示す概略正面図であって、図3に対応した図である。
尚、この第3の実施の形態によるフィルター構造体13は、図1で示した第1の実施の形態によるフィルター構造体11と基本的な構成は同一である。ここでは、その相違点を中心に説明する。
これらの図を参照して、フィルター構造体13は、図1で示したフィルター構造体11において粘着剤35a及び粘着剤35bを基本とするX形状の粘着剤35に対応する部分の形状を、第1の粘着剤36及び第2の粘着剤37に直交する筋状の粘着剤35g及び粘着剤35hに置き換えたものである。
使用に際して、図10を参照して、通気口3a及び通気口3bの外面は、フィルター21と、取付手段である第1の粘着剤36、第2の粘着剤37、粘着剤35g及び粘着剤35hとで覆われるため、空気に含まれる塵や埃等が通気口3a及び通気口3bに入りにくくなる。尚、フィルター構造体13の粘着剤35g及び粘着剤35hのように、通気口3a及び通気口3bの周囲を囲うように取り付けられるものであれば、その他の形状であっても同様の効果を奏する。
尚、上記の各実施の形態では、フィルターは、特定形状に形成されていたが、通気口の全体を覆うことができるサイズであれば、それ以外の形状から形成されても良い。
又、上記の各実施の形態では、フィルターは、特定の素材から形成されていたが、可撓性を有するシート状のものであれば、それ以外の素材から形成されても良い。
更に、上記の各実施の形態では、通気口は、特定形状に形成されていたが、それ以外の形状から形成されても良い。
更に、上記の各実施の形態では、通気口は、ドアに2つ形成されていたが、1つ又は、3つ以上形成されても良い。
更に、上記の各実施の形態では、取付手段は、特定の形状に形成されていたが、フィルターの一方面において、通気口を跨いで取り付けることができる位置に形成されたものであれば、それ以外の形状から形成されても良い。
更に、上記の各実施の形態では、取付手段は、特定の粘着剤で形成されていたが、例えば面ファスナーやテープ、接着剤等のように他のもので形成されても良い。フィルターが不織布で形成され、取付手段が面ファスナーで形成された場合には、ドアに対して取り付け及び取り外しが容易になるため、取付勝手が向上する。このとき、取付手段の取付強度は4N以上で、21N以下が好ましい。
更に、上記の各実施の形態では、取付手段の取付強度は、4N以上であったが、4N未満であっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、取付手段の取付強度は、15N以下であったが、15Nよりも大きくても良い。
図1で示した第1の実施の形態によるフィルター構造体11の通気量に関する試験Iと、取付強度に関する試験IIとを行った。
1.試験I及び試験IIの試験条件
A.試験Iの試験条件
目付(g/m)と厚み(mm)とを変えて、図1で示したフィルター構造体11のフィルター21の実施例1〜実施例11及び比較例1〜比較例3に対して、JIS L 1096 A法(フラジール形法)を用いて次のように通気量を測定した。即ち、フィルター21の約200mm×200mmの試験片を5枚調整してフラジール形試験機に取り付けた。傾斜形気圧計が125Paの圧力になるように吸い込みファン及び空気孔を調整し、そのときの垂直形気圧計の示す圧力を測定した。そして、測定した圧力と使用した空気孔の種類から、試験機に付属している換算表によって試験片の通過する空気量(cc/cm/sec)を求めた。
B.試験IIの試験条件
縦の長さLが12cmで、横の長さWが70cmである図1で示したフィルター構造体11を、図3で示したドア2に貼り付けて、フィルター構造体11の縦横の中心部分を引張って剥がすような状態となるようにしてプッシュプルゲージにて引張り、引張強度を測定した。尚、ここでは、引張強度とは、プッシュプルゲージによる測定時の最大の引張強度を意味し、測定した引張強度(N)を、フィルター構造体11とドア2との界面の取付強度(N)としている。
2.試験I及び試験IIの試験結果及び評価
試験I及び試験IIの結果及び評価をまとめて、次の表1に示す。
Figure 0006854606
ここで、試験I及び試験II以外の試験条件と評価を説明する。
(通気性)
フィルター構造体11の通気性が悪いと換気扇作動時にドア2を開けると換気扇により空気が吸い出されることにより浴室内が負圧になる傾向にあり、その結果、ドア2を開ける時にドア2に負圧により浴室内側へ引張られる力がかかるため通常よりドア2を開けるのに力を要する。従って、本試験では、ドア2にフィルター構造体11を取り付けた後に換気扇を作動させた際のドア2を開けた時の開け易さにより判断した。具体的には、ドア2を開ける時にそれほど強い力が必要なくドア2を開けることができた場合には評価○とし、ドア2を開ける時に強い力が必要であった場合には評価×とした。
(粘着残り)
恒温恒湿器内に、ドア2の通気口3a及び通気口3bを覆うようにフィルター構造体11を取り付けた状態で、温度40℃・湿度70%条件下で1ヶ月間保持した後にフィルター構造体11を取り外した。フィルター構造体11を取り外した後、粘着剤がドア2に残らなかった場合は評価○、粘着剤が一部でも残った場合は評価×とした。
(ドア開閉時の剥がれ)
ドア2の通気口3a及び通気口3bを覆うようにフィルター構造体11を取り付けた状態でドア2の開閉を行った。尚、換気扇は停止した状態で行った。ドア2の開閉後にドア2からフィルター構造体が剥がれなかった場合は評価○、ドア2から一部でもフィルター構造体11が剥がれた場合は評価×とした。
この表1を参照して、フィルター21の通気量が617cc/cm/sec以上であるときには、通気性が充分得られていた。しかし、562cc/cm/secでは通気性が悪いことが分かった。以上のことから、少なくとも600cc/cm/sec以上であれば、浴室1におけるフィルター21としては、通気性が得られるものであった。
従って、フィルター21の通気量が600〜5000cc/cm/secの範囲にあるときに、フィルター21を介して、埃等が充分に防止できると共に、安定した通気量が確保できることが分かった。よって、通気性の観点からは、実施例1〜実施例11が好ましいものであった。
フィルター構造体11の取付強度が、15Nよりも大きいと、フィルター構造体21をドア2から取り外したときに、粘着剤がドア2に残ってしまった。従って、フィルター構造体11の取付強度は、15N以下であることが好ましく、この場合には、フィルター構造体11を取り外した際に、ドア2に粘着剤が残りにくいので、残った粘着剤をドア2から除去する等の負担が軽減する。
一方、フィルター構造体11の取付強度が、4N未満であると、ドア2を開閉する際に、フィルター構造体11がドア2から剥がれ落ちてしまった。従って、フィルター構造体11の取付強度は、4N以上であることが好ましく、この場合には、ドアの開閉時にフィルター構造体11が剥がれ落ちにくいので、取付状態が安定する。よって、通気性、粘着残り及びドア開閉時の剥がれの観点からは、実施例1〜実施例9がより好ましいものであった。
尚、図1で示したフィルター構造体11の縦の長さLが13cmで、横の長さWが72cmの場合において、フィルター21の正面視面積(936cm)に対する取付手段31である粘着剤35の正面視面積の割合Pは、約45%である。又、このフィルター構造体11において、第1の非取付部58及び第2の非取付部60を含まないフィルター21の正面視面積(864cm)に対する取付手段31である粘着剤35の正面視面積の割合Pは、約40%である。更に、このフィルター構造体11において、第1の非取付部58と、第2の非取付部60と、第1の粘着剤36に対応する部分と、第2の粘着剤37に対応する部分とを含まないフィルター21の正面視面積(648cm)に対する取付手段31である粘着剤35(第1の粘着剤36及び第2の粘着剤37を含まない)の正面視面積の割合Pは、約32%である。この割合Pは、37%以下であることが好ましい。尚、図5で示したフィルター構造体12及び図7で示したフィルター構造体13においても、この割合Pの範囲で設定することが好ましい。
1…浴室
2…ドア
3…通気口
11〜13…フィルター構造体
21…フィルター
22…一方面
31…取付手段
35…粘着剤
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (2)

  1. 浴室のドアに設けられた通気口を覆うように取り付けられるフィルター構造体であって、
    前記通気口の全体を覆うことができるサイズに形成され、可撓性を有するシート状のフィルターと、
    前記フィルターの一方面において、前記通気口を跨いで取り付けることができる位置に形成された取付手段とを備え、
    前記フィルターの通気量が600〜5000cc/cm/secであり、
    前記取付手段は、粘着剤で形成され、
    前記取付手段の取付強度が、4N以上15N以下である、フィルター構造体。
  2. 浴室のドアに設けられた通気口を覆うように取り付けられるフィルター構造体であって、
    前記通気口の全体を覆うことができるサイズに形成され、可撓性を有するシート状のフィルターと、
    前記フィルターの一方面において、前記通気口を跨いで取り付けることができる位置に形成された取付手段とを備え、
    前記フィルターの通気量が600〜5000cc/cm /secであり、
    前記ドアは、前記通気口の上方に段部が形成され、
    前記取付手段は、粘着剤で形成され、
    前記フィルターは、その上方端縁から所定間隔において前記粘着剤が塗布されない非取付部が設けられた、フィルター構造体。
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