JP6854504B2 - 流体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体を利用する流体装置に関するものである。
従来の流体装置として、弾性部材及び繊維を含んで構成された筒状体と、筒状体の両端に設けられた一対の蓋部材と、を有し、筒状体及び一対の蓋部材により区画された内部空間内の流体圧の増大に伴い、筒状体が径方向に膨張するとともに軸方向に収縮するように構成された、流体アクチュエータがある(例えば、特許文献1)。この流体アクチュエータは、モータや油圧・空気圧機器のアクチュエータに比べて、小型かつ軽量で高出力が得られる点、摺動部が無いので摺動抵抗が無い点、柔軟性があるので人間の筋特性と同様の特性を持つ点、耐環境性に優れている点など、様々な利点がある。このため、この流体アクチュエータは、工場内での直動アクチュエータとしての利用だけでなく、リハビリテーション機器やウェアラブルパワーアシスト等の人間に直接接触する機会の多い機械システムのためのアクチュエータとしての利用にも、好適なものである。
国際公開第2008/140032号
しかしながら、上述のような流体装置は、性能及び/又は機能につき、さらなる向上の余地があった。
本発明は、性能及び/又は機能の向上が可能な、流体装置を提供することを目的とするものである。
本発明の流体装置は、
弾性部材及び繊維を含んで構成された第1筒状体を有し、前記第1筒状体の内周面又は外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い、前記第1筒状体が前記第1筒状体の第1径方向に膨張又は収縮するとともに前記第1筒状体の第1軸方向に収縮するように構成された、第1流体アクチュエータと、
付加的機械要素と、
を備え、
前記付加的機械要素は、前記第1流体アクチュエータの前記第1軸方向の収縮に連動して動作するように、前記第1流体アクチュエータの前記第1軸方向の少なくとも一方の端に接続されており、
前記付加的機械要素は、
内周面又は外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い径方向に膨張又は収縮するとともに軸方向に収縮するように構成された筒状体を有さず、流体を利用して動作するように構成された、流体機械要素であるか、又は、
弾性部材及び繊維を含んで構成された第2筒状体を有し、前記第2筒状体の内周面又は外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い、前記第2筒状体が前記第2筒状体の第2径方向に膨張又は収縮するとともに前記第2筒状体の第2軸方向に収縮するように構成され、前記第1流体アクチュエータとは同じ圧力の印加に対して異なる出力を出すように構成された、第2流体アクチュエータである。
本発明の流体装置において、
前記付加的機械要素は、内部に流体室を有し、前記第1流体アクチュエータの前記第1軸方向の収縮に連動して、前記第1軸方向の収縮又は伸長のみで前記流体室の大きさを変化させるように構成された、前記流体機械要素であると、好適である。
本発明の流体装置において、
前記付加的機械要素は、前記第1流体アクチュエータの内部に配置されており、前記第1流体アクチュエータと並列に接続されていてもよい。
本発明の流体装置において、
前記第1流体アクチュエータは、前記付加的機械要素の内部に配置されており、前記付加的機械要素と並列に接続されていてもよい。
本発明の流体装置において、
前記付加的機械要素は、前記第1流体アクチュエータの外部に配置されており、前記第1流体アクチュエータと並列又は直列に接続されていてもよい。
本発明の流体装置において、
前記第1流体アクチュエータの前記第1軸方向の収縮に連動して動作するように設けられた、イナータ又はダンパ要素を、さらに備えてもよい。
本発明の流体装置において、
前記流体装置は、前記第1流体アクチュエータと前記付加的機械要素との接続部を出力端とする、アクチュエータとして構成されていてもよい。
本発明の流体装置において、
前記流体装置は、前記第1流体アクチュエータと前記付加的機械要素とを拮抗させることにより、前記第1流体アクチュエータの剛性を変化させることができるように構成されていてもよい。
本発明の流体装置において、
前記付加的機械要素は、内部に流体室を有し、前記第1流体アクチュエータの前記第1軸方向の収縮に連動して、前記第1軸方向の収縮のみで前記流体室の大きさを変化させるように構成された、前記流体機械要素であるか、又は、前記第2流体アクチュエータであり、
前記流体装置は、前記付加的機械要素の内部に流体が供給された後に、前記第1流体アクチュエータの前記第1軸方向の収縮を生じさせ、これに連動して前記流体機械要素を動作させることにより、前記流体機械要素の内部の流体を増圧して排出する、ポンプとして構成されていてもよい。
本発明の流体装置において、
前記流体装置は、前記第1流体アクチュエータと前記付加的機械要素との接続部に入力される振動を減衰する、ダンパとして構成されていてもよい。
本発明によれば、性能及び/又は機能の向上が可能な、流体装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る流体装置を示す断面図であり、図1(a)は第1流体アクチュエータの第1軸方向における伸長時、図1(b)は第1流体アクチュエータの第1軸方向における収縮時の様子をそれぞれ示している。 図1の第1流体アクチュエータを示しており、図2(a)は伸長時の様子を示す側面図、図2(b)は図2(a)の2B−2B線に沿う横断面図、図2(c)は収縮時の様子を示す側面図である。 図1の流体装置をアクチュエータとして構成した場合について説明するための断面図であり、図3(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図3(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。 図1の流体装置をポンプとして構成した場合について説明するための断面図であり、図4(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図4(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。 図1の流体装置において、第1流体アクチュエータの剛性を変化させられるように構成した場合について説明するための断面図であり、図5(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図5(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。 図1の流体装置をダンパとして構成した場合について説明するための断面図であり、図6(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図6(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。 第1流体アクチュエータの一変形例を示す側面図であり、図7(a)は伸長時、図(b)は収縮時の様子をそれぞれ示している。 第1流体アクチュエータの他の変形例を示しており、図8(a)は伸長時の様子を示す一部断面側面図であり、図8(b)は、左側に伸長時、右側に収縮時の様子をそれぞれ示している。 本発明の第2実施形態に係る流体装置を示す断面図であり、図9(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図9(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。 図9の流体装置をアクチュエータとして構成した場合について説明するための断面図であり、図10(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図10(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。 図9の流体装置をポンプとして構成した場合について説明するための断面図であり、図11(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図11(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。 図9の流体装置において、第1流体アクチュエータの剛性を変化させられるように構成した場合について説明するための断面図であり、図12(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図12(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。 図9の流体装置をダンパとして構成した場合について説明するための断面図であり、図13(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図13(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。 本発明の第3実施形態に係る流体装置を示す断面図であり、図14(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図14(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。 本発明の第4実施形態に係る流体装置を示す断面図であり、図15(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図15(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。 本発明の第5実施形態に係る流体装置を示す断面図であり、図16(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図16(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。 本発明の第6実施形態に係る流体装置を示す断面図であり、図17(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図17(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。 本発明の第7実施形態に係る流体装置を示す断面図であり、図18(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図18(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。 本発明の第8実施形態に係る流体装置を示す断面図であり、図19(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図19(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。 本発明の第9実施形態に係る流体装置を示す断面図であり、図20(a)は第1流体アクチュエータの伸長時、図20(b)は第1流体アクチュエータの収縮時の様子をそれぞれ示している。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について例示説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図6に基づき、本発明の第1実施形態に係る流体装置1について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る流体装置1を示している。この流体装置1は、流体(空気等の気体又は液体)を利用して動作する装置であり、例えばアクチュエータ、ポンプ、剛性可変装置、又はダンパ等のあらゆる装置として構成されることができるものである。本実施形態の流体装置1は、本発明の「第1流体アクチュエータ」である人工筋肉100と、付加的機械要素30とを、備えている。
まず、人工筋肉100の説明をする。図2は、図1の人工筋肉100の構成を詳細に示している。本例の人工筋肉100は、軸方向繊維強化型人工筋肉である。図1及び図2に示すように、本例の人工筋肉100は、両端が開放された筒状の筒状体110(第1筒状体)と、筒状体110の両側の開放端に設けられた一対の蓋部材120と、一対の拡径抑止リング130とを、有している。筒状体110の両側の開放端は、蓋部材120によって塞がれている。
なお、本明細書では、筒状体110の中心軸線O1に平行な方向を「筒状体110の軸方向」(第1軸方向)といいう。
図2(b)の断面図に示すように、筒状体110は、弾性部材(本例ではゴム部材)からなる内側弾性層113と、内側弾性層113の外周側に隣接して設けられた繊維層112と、繊維層112の外周側に隣接して設けられ、弾性部材(本例ではゴム部材)からなる、外側弾性層111とを、有している。内側弾性層113、繊維層112、及び外側弾性層111は、一体に構成されている。
繊維層112は、それぞれ筒状体110の軸方向に平行に延在する多数の繊維体112aを有している。繊維体112aは、例えばカーボンロービング等の撚りをかけていない単一無撚繊維(例えば、径が5〜15μm程度のもの)であることが好ましい。ただし、繊維体112aは、このような単一無撚繊維を複数本撚って又は束ねて製作された繊維コードであってもよい。また、繊維体112aは、ほとんど伸縮性の無いように構成されている。繊維層112を構成する多数の繊維体112aは、筒状体110の周方向に沿って配列されてなる環状繊維群を、複数(図の例では3つ)構成している。各環状繊維群は、互いに径が異なり、同軸状に配置されている。図の例では、繊維層112が、繊維体112aどうしの間に、内側弾性層113及び外側弾性層111と一体の弾性部材を有している。ただし、繊維層112は、繊維体112aどうしの間に弾性部材を有していなくてもよい。
人工筋肉100は、筒状体110の内周面によって、流体室140(第1内部空間)を区画している。図2の例において、流体室140の軸方向の両端は、一対の蓋部材120によって区画されている。流体室140は、流体装置1の外部との間で流体を流通させるための流体通路150に連結されている。図の例において、流体通路150は、蓋部材120に設けられている。
なお、図では、簡単のため、流体通路150を1本の通路で示しているが、流体通路150は、流体室140への流入用と流体室140からの排出用とで兼用されてもよいし、あるいは、流体室140への流入用と流体室140からの排出用とで別々の流体通路150が設けられてもよい。
筒状体110の両端部には、その外周側に、筒状体110の拡径変形を抑止する環状の拡径抑止リング130が設けられている。拡径抑止リング130は、例えば金属製である。図の例において、人工筋肉100の両端161、162において、拡径抑止リング130と、筒状体110の内周側に配置された蓋部材120とは、筒状体110を挟持している。
上述のように構成された筒状体110は、流体通路150から流体室140へ流体が供給されると、図2(c)に示すように、流体室140内の流体圧の増大(流体室140への流体の供給)ひいては筒状体110の内周面に対する流体の押圧力の増大に伴い、筒状体110が(ひいては流体室140が)、径方向に膨張(拡径)するとともに軸方向に収縮(軸方向の両端間の距離が減少)する。その後に、流体室140から流体通路150を介して流体が排出されると、図2(a)に示すように、流体室140内の流体圧の減少(流体室140からの流体の排出)に伴い、筒状体110が(ひいては流体室140が)、径方向に縮小(縮径)するとともに軸方向に伸長(軸方向の両端間の距離が増加)する。
このように、流体装置1では、人工筋肉100の流体室140への流体の供給と、流体室140からの流体の排出が、交互に繰り返される。
なお、図2の例の人工筋肉100では、軸方向に延在する繊維体112aの作用によって、ゴム部材である内側弾性層113及び外側弾性層111の軸方向の伸びが繊維体112aによって抑止される。このため、図2(a)に示す内圧を印加していない状態と、図2(b)に示す内圧を印加した状態とでは、筒状体110の外表面に沿って測ったときの、筒状体110の両端間の長さは、同じである。
この人工筋肉100は、モータや油圧・空気圧機器のアクチュエータに比べて、小型かつ軽量で高出力が得られる点、摺動部が無いので摺動抵抗が無い点、柔軟性があるので人間の筋特性と同様の特性を持つ点、耐環境性に優れている点など、様々な利点があるアクチュエータである。
図1に戻り、本実施形態の流体装置1は、人工筋肉100に加えて、付加的機械要素30を備えている。付加的機械要素30は、人工筋肉100の軸方向の収縮に連動して動作するように、人工筋肉100の軸方向の少なくとも一方の端(本実施形態では両端)に接続されている。本実施形態において、付加的機械要素30は、内周面又は外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い径方向に膨張又は収縮するとともに軸方向に収縮するように構成された筒状体を有さず、流体を利用して動作するように構成された、流体機械要素であり、より具体的には、ベローズ410である。
ベローズ410は、例えば樹脂製又は金属製の蛇腹状の周壁からなる、両端が開放された筒状に構成されており、ベローズ410の軸方向(ベローズ410の中心軸線に沿う方向)のみに、伸縮可能である。ベローズ410は、その内周面によって、流体室411を区画している。ベローズ410の両側の開放端は、蓋部材120によって塞がれている。ベローズ410の流体室411は、流体装置1の外部との間で流体を流通させるための流体通路412に連結されている。図の例において、流体通路412は、蓋部材120に設けられている。
本実施形態において、ベローズ410は、人工筋肉100の内部に、すなわち筒状体110の内周面によって区画される流体室140の内部に、配置されており、人工筋肉100と並列に接続されている。より具体的に、ベローズ410の軸方向は、人工筋肉100の軸方向と平行である。また、ベローズ410の両端は、人工筋肉100の軸方向の両端部161、162(より具体的には、一対の蓋部材120)に、それぞれ接続(固定)されている。なお、図1の例では、人工筋肉100とベローズ410とは、同軸状に配置されており、すなわち、人工筋肉100の軸O1とベローズ410の中心軸線とが一致する。これにより、ベローズ410は、流体アクチュエータの軸方向の収縮に連動して、軸方向の収縮又は伸長(本実施形態では収縮)のみで流体室411の大きさを変化させるように構成されている。
本実施形態の流体装置1では、ベローズ410が人工筋肉100の内部に配置されているため、例えば流体装置1が人工筋肉100単体のみからなる場合に比べて、性能及び/又は機能を追加できる。また、例えば流体装置1の外部にベローズ410が配置されている場合に比べて、流体装置1を小型化できる。
なお、ベローズ410は、摺動抵抗を生じさせない点で、例えばシリンダよりも有利である。
流体装置1は、人工筋肉100の内周面とベローズ410の外周面とによって区画された流体室140と、ベローズ410の内周面によって区画された流体室411との、2つの流体室を有している。各流体室140、411は、それぞれ、外部に連通する流体通路150、412を介して、任意のタイミングで、能動的に加圧又は減圧されてもよいし、あるいは、大気開放される等して受動的に圧力が変化又は固定されるようにしてもよい。各流体室140、411内に供給される流体の圧力や流体の種類は、流体室毎に任意に選択されてよい。また、各流体室140、411どうしは、たとえばベローズ410に連通孔413(図1に破線で示す)を形成する等して、連通されてもよい。
流体室140、411を能動的に加圧(流体の供給)又は減圧(流体の排出)するための機構としては、例えば、流体室140、411に連結された流体通路150、412を、流体装置1の外部で、それぞれ例えば電磁弁と接続する。そして、各電磁弁には、例えば、流体供給装置(例えばエアコンプレッサ)及び制御装置(例えばマイコン及びD/Aコンバータを含む制御装置)を接続する。これによって、流体室140、411への流体の供給及び流体室140、411からの流体の排出を、それぞれ所定のタイミング及び圧力で、自動制御により行うことができる。
ここで、図3を参照して、図1の流体装置1をアクチュエータとして構成した場合の一例を説明する。図3の例では、各流体室140、411どうしを連通する連通孔413(図1)は設けられていない。
図3の例では、人工筋肉100の軸方向一方側の端部162と、これに接続されたベローズ410の軸方向一方側の端部とが、共通の固定端とされており、人工筋肉100の軸方向他方側の端部161と、これに接続されたベローズ410の軸方向他方側の端部とが、共通の出力端とされている。本例の流体装置1では、例えば、人工筋肉100の軸方向の収縮時において、出力端161に作用する収縮力(Fc)、及び/又は、人工筋肉100への内圧の印加前(すなわち人工筋肉100の伸長時)からの出力端の軸方向変位Xが、出力として利用される。
図3(b)に示すように、本例の流体装置1の動作時には、例えば、人工筋肉100の内周面によって区画される流体室140を流体通路150を介して加圧(流体を供給)し、ベローズ410の内周面によって区画される流体室411を流体通路412を介して減圧(流体を排出)する。すると、人工筋肉100(具体的には筒状体110)は、径方向に膨張するとともに軸方向に収縮する。また、これに連動して、ベローズ410は、軸方向のみに収縮する。このとき、流体装置1の出力端161に作用する、軸方向内側に向かう方向の収縮力(Fc)は、人工筋肉100の流体室140内の加圧された流体が筒状体110の内周面を押圧することにより生じる、軸方向内側に向かって働く力(F1)と、ベローズ410の流体室411内の減圧された流体が一対の蓋部材120を軸方向内側に引っ張る力(F2)との、和となる(すなわち、Fc=F1+F2)。なお、図3の例では、このとき、ベローズ410より外周側で、人工筋肉100の流体室140内の加圧された流体が一対の蓋部材120を軸方向外側に押圧する力も生じるが、簡単のため、この力は無視して説明している。
仮に、流体装置1がベローズ410を備えずに人工筋肉100単体のみを備える場合、人工筋肉100が軸方向に収縮する際に流体装置1の出力端161に作用する、軸方向内側に向かって働く収縮力(Fc)は、流体室140内の流体が筒状体110の内周面を押圧することにより生じる、軸方向内側に向かって働く力(F1)と、流体室140内の流体が一対の蓋部材120を軸方向外側に押圧する力(−F3)との、和となる(すなわち、F=F1−F3)。このように、流体室140内の流体が一対の蓋部材120を軸方向外側に押圧する力(−F3)が、人工筋肉100の軸方向内側への収縮力(F1)とは逆向きに働く結果、その分、流体装置1の出力端161に作用する、軸方向内側への収縮力(Fc)が、ひいては流体装置1の出力が、小さくなってしまう。
一方、本実施形態の流体装置1では、上述のように、ベローズ410の流体室411内の減圧された流体が一対の蓋部材120を軸方向内側に引っ張る力(F2)が、人工筋肉100の軸方向内側への収縮力(F1)と同じ向きに働く結果、図2のように流体装置1がベローズ410を備えずに人工筋肉100単体のみを備える場合に比べて、最終的に流体装置1の出力端161に作用する、軸方向内側への収縮力(Fc)を、ひいては流体装置1の出力を、大きく高めることができる。よって、流体装置1のアクチュエータとしての性能を大きく向上できる。また、図2のように流体装置1が人工筋肉100単体のみを備える場合に比べて、人工筋肉100の流体室140の体積が小さくなる分、人工筋肉100の駆動に必要な流体の量を減らすことができ、ひいては、人工筋肉100の反応速度(ひいては流体装置1の反応速度)を向上できる。
つぎに、図4を参照して、図1の流体装置1をポンプとして構成した場合の一例を説明する。より具体的に、本例の流体装置1は、ダイヤフラム型の増圧ポンプとして構成されている。図4の例では、各流体室140、411どうしを連通する連通孔413(図1)は設けられていない。
図4の例では、ベローズ410の内部の流体室411を外部と連通する流体通路412が、上流側の配管703と、下流側の配管704とに、接続されている。流体通路412と上流側の配管703との間には、上流側の配管703から流体通路412への流体の流通のみを許容する逆止弁701が設けられている。流体通路412と下流側の配管704との間には、流体通路412から下流側の配管704への流体の流通のみを許容する逆止弁702が設けられている。
このように構成された流体装置1において、動作時には、まず、図4(a)に示すように、上流側の配管703から、逆止弁701及び流体通路412を介して、ベローズ410の流体室411内へ流体が供給され、ベローズ410及び人工筋肉100が伸長状態となる。その後、図4(b)に示すように、人工筋肉100の内周面によって区画される流体室140が、流体通路150を介して加圧される。これにより、人工筋肉100の軸方向の収縮を生じさせ、これに連動して、人工筋肉100の収縮力によって、ベローズ410の軸方向の収縮を生じさせる。ベローズ410(ひいては流体室411)が収縮することにより、ベローズ410の流体室411の流体が増圧されて、この増圧された流体が、流体通路412及び逆止弁702を介して、下流側の配管704へ排出される。
なお、人工筋肉100は、その内周面にかかる圧力により軸方向に収縮するという原理に起因して、当該内周面の面積に応じた、非常に強い軸方向の収縮力を発生させることができる。このため、図4の例の流体装置1によれば、大きな増圧作用を得ることができる。人工筋肉100の収縮力は、例えば、人工筋肉100の流体室140に印加される流体圧と同じ圧力(P)で、外部からベローズ410に軸方向の収縮力を作用させる場合の収縮力(F4)よりも、遥かに大きな収縮力となる。ここで、人工筋肉100の流体室140に印加される流体圧と同じ圧力(P)で、外部からベローズ410に軸方向の収縮力を作用させる場合の収縮力(F4)は、当該圧力(P)にベローズ410の受圧面積(S)を積算することにより得られる(すなわち、F4=S×P)。
また、図の例では、人工筋肉100の受圧面積(より具体的には、出力に対する有効受圧面積)は、ベローズ410の受圧面積よりも、遥かに大きい。このことによって、流体装置1の増圧作用をさらに大きく向上できる。なお、人工筋肉100の受圧面積は、概して、その内周面の面積に相当する。ベローズ410の受圧面積は、概して、ベローズ410における、ベローズ410の軸方向に垂直な断面積に相当する。
つぎに、図5を参照して、図1の流体装置1を、剛性を変化させられるように構成した場合(すなわち、剛性可変装置として構成した場合)の一例を説明する。図5の例では、各流体室140、411どうしを連通する連通孔413(図1)は設けられていない。
本例の流体装置1の動作時には、図5(b)に示すように、人工筋肉100の内周面により区画される流体室140を加圧するとともに、ベローズ410内の流体室411を加圧して、人工筋肉100によって軸方向内側に向けて生じる収縮力と、ベローズ410によって軸方向外側に向けて生じる伸長力とを、平衡状態にし、すなわち、人工筋肉100とベローズ410とを拮抗させる。これにより、人工筋肉100の剛性を高める(すなわち、人工筋肉100を硬くする)ことができる。
本例の流体装置1は、例えば、ロボットの人工筋肉として利用するのに好適である。
なお、本例の流体装置1においては、人工筋肉100の内周面により区画される流体室140内の圧力と、ベローズ410内の流体室411内の圧力との、大小関係を適宜調整することにより、人工筋肉100によって軸方向内側に向けて生じる収縮力の大きさと、ベローズ410によって軸方向外側に向けて生じる伸長力の大きさとの、大小関係を調整し、これにより、人工筋肉100の剛性を任意に調整できる。
つぎに、図6を参照して、図1の流体装置1を、振動を減衰するためのダンパとして構成した場合の一例を説明する。図6の例では、各流体室140、411どうしを連通する連通孔413(図1)は設けられていない。
図6の例では、人工筋肉100の軸方向一方側の端部162と、これに接続されたベローズ410の軸方向一方側の端部とが、共通の固定端とされており、人工筋肉100の軸方向他方側の端部161と、これに接続されたベローズ410の軸方向他方側の端部とが(すなわち人工筋肉の端部161とベローズ410の端部との接続部が)、共通の入力端とされている。また、本例では、人工筋肉100の流体室140が流体通路150を介して大気に連通され、また、ベローズ410の流体室411が流体通路412を介して大気に連通されている。
また、本例においては、ベローズ410内の流体室411から流体通路412までの流路内の任意の1か所以上に、オリフィス600aによって流路を絞るように構成されたダンパ要素としてのオリフィス部材600が設けられている。オリフィス部材600は、例えば、図示は省略するが、流体通路412に設けられるか、あるいは、図6に破線で示すように、ベローズ410内の流体室411内に設けられると、よい。 本例の流体装置1において、入力端161に、人工筋肉100を収縮させる方向の振動(外力Fv)が入力されると、人工筋肉100及びベローズ410が一緒に軸方向に収縮する。このとき、流体がオリフィス部材600のオリフィス600aを通ることにより生じる流体抵抗によって、振動が減衰される。
なお、オリフィス部材600は、取り外し可能に構成されていると、必要に応じて流体装置1の減衰性能を低減させることができるので、よい。
なお、上述の構成に代えて、又は加えて、オリフィス部材600を、人工筋肉100内の流体室140から流体通路150までの流路内の任意の1か所以上に、設けてもよい。
なお、流体装置1は、流体装置1がダンパ以外の装置(例えばアクチュエータ、剛性可変装置、又はポンプ等)として構成された場合にも、図6の例と同様に、オリフィス部材600(図6)等のダンパ要素を備えることによって、減衰性能が適宜調整されてもよい。
また、図6の例のようにベローズ410内にオリフィス部材600が設けられる場合、図示は省略するが、流体通路412における流体室411側への先端には、アキュムレータ(例えばブラダ型アキュムレータ又はシリンダ型アキュムレータ)等の、空気と液体とを隔膜等によって隔離して液体に圧力を加えるような機械要素30が連結されていてもよい。その場合、流体通路412からは、液体の作動流体が供給される。そのような作動流体としては、空気よりも粘度が高く、非圧縮性を示す油を用いるとよい。
以上のように、本実施形態の流体装置1によれば、性能及び/又は機能の向上が可能となる。
なお、上記及び以下の各例において、人工筋肉100(第1流体アクチュエータ)は、図2の例の構造のものに限られず、弾性部材及び繊維を含んで構成された筒状体を有し、筒状体の内圧の増大ひいては筒状体の内周面に対する流体の押圧力の増大に伴い、筒状体が筒状体の径方向に膨張するとともに筒状体の軸方向に収縮するように、かつ/又は、筒状体の外圧の増大ひいては筒状体の外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い、筒状体が筒状体の径方向に収縮するとともに筒状体の軸方向に収縮するように構成されたものであれば、任意の構造のものでよい。また、後述する図20の人工筋肉200(第2流体アクチュエータ)についても同様である。
例えば、図7に示す一変形例のように、人工筋肉100は、軸方向繊維強化型人工筋肉として構成され、両端部161、162に設けられた一対の拡径抑止リング130に加えて、両端部161、162間にも、拡径抑止リング130を1つ以上(図7の例では2つ)有していてもよい。人工筋肉100の両端部161、162間に拡径抑止リング130が設けられることで、筒状体110の拡径・拡縮の節が形成される。
あるいは、後述する図20の人工筋肉200(第2流体アクチュエータ)の場合のように、人工筋肉100の筒状体110の外圧を増大させることによって、ひいては筒状体110の外周面に対する流体の押圧力を増大させることによって、筒状体110が径方向に収縮(縮径)するように構成されてもよい。その場合、拡径抑止リング130に代えて又は加えて、筒状体110の縮径変形を抑止する縮径抑止リングを筒状体110の内周側に設けることで、筒状体110の拡径・拡縮の節を形成するとよい。
人工筋肉100の両端部161、162間に配設する拡径抑止リング130又は縮径抑止リングの数(ひいては両端部161、162間における筒状体110の拡径・拡縮の節の数)、拡径抑止リング130どうし又は縮径抑止リングどうしの間隔(ひいては両端部161、162間における筒状体110の拡径・拡縮の節どうしの間隔)(L)、圧力が印加されていないときの(すなわち自然状態での)筒状体110の径(D)などを調整することにより、所定の圧力を内周側又は外周側に印加したときの人工筋肉100の出力(軸方向の収縮力、軸方向の収縮率又は変位など)を、調整することができる。 また、図8に示す他の変形例のように、人工筋肉100は、McKibben型人工筋肉でもよい。この例の人工筋肉100は、筒状体110が、円筒状のゴムチューブ114の外側を、スリーブ状に編みこんだ繊維コード115で覆った構造からなるものである。そして、人工筋肉100に内圧が印加(流体が供給)されると、内圧の増大に伴い、図8(b)に示すように、繊維コード115の繊維115aの、筒状体110の軸方向に対するなす角度θが徐々に大きくなるとともに、人工筋肉100の筒状体110は径方向に膨張し軸方向に収縮する。また、人工筋肉100に外圧が増大されると、外圧の増大に伴い、人工筋肉100の筒状体110は径方向に収縮し軸方向に収縮する。
なお、図2や図7の例のような軸方向繊維強化型人工筋肉のほうが、図8の例のようなMcKibben型人工筋肉よりも、同じ圧力の印加に対して、より大きな軸方向の変位及び収縮力を得ることができる。
〔第2実施形態〕
図9〜図13に基づき、本発明の第2実施形態に係る流体装置1について、第1実施形態とは異なる点を中心に、説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係る流体装置1を示している。本実施形態の流体装置1は、本発明の「第1流体アクチュエータ」である人工筋肉100と、付加的機械要素30とを、備えている。
付加的機械要素30は、人工筋肉100の軸方向の収縮に連動して動作するように、人工筋肉100の軸方向の少なくとも一方の端(本実施形態では両端)に接続されている。本実施形態において、付加的機械要素30は、径方向に膨張するとともに軸方向に収縮することが可能な筒状体を有さず、流体を利用して動作するように構成された、流体機械要素であり、より具体的には、シリンダ420である。
シリンダ420は、両端が閉じられた筒状のシリンダチューブ425と、ピストン426と、ピストンロッド427とを、有している。ピストン426は、シリンダチューブ425の内面に沿って、シリンダチューブ425の軸方向(シリンダ420の中心軸線に沿う方向)に摺動可能である。シリンダチューブ425の内部には、ピストン426によって軸方向に分割された2つの流体室421、422が区画されている。これらの流体室421、422は、流体装置1の外部との間で流体を流通させるための流体通路423、424にそれぞれ連結されている。図の例において、流体通路423、424は、それぞれ蓋部材120に設けられている。
本実施形態において、シリンダ420は、人工筋肉100の内部に、すなわち筒状体110の内周面によって区画される流体室140の内部に、配置されており、人工筋肉100と並列に接続されている。より具体的に、シリンダ420の軸方向は、人工筋肉100の軸方向と平行である。また、シリンダ420の両端は、人工筋肉100の軸方向の両端部161、162に、それぞれ接続(固定)されている。より具体的には、シリンダ420のシリンダチューブ425における軸方向一方側(図9の右側)の端部が、軸方向一方側の蓋部材120に固定されており、シリンダ420のピストンロッド427における軸方向他方側(図9の左側)の端部が、軸方向他方側の蓋部材120に固定されている。なお、図9の例では、人工筋肉100とシリンダ420とは、同軸状に配置されており、すなわち、人工筋肉100の軸O1とシリンダ420の中心軸線とが一致する。これにより、シリンダ420は、人工筋肉100の軸方向の収縮に連動して、ピストン426に対して軸方向一方側の流体室421の大きさを軸方向の収縮又は伸長(本実施形態では収縮)のみで変化させるとともに、ピストン426に対して軸方向他方側の流体室422の大きさを軸方向の収縮又は伸長(本実施形態では伸長)のみで変化させるように、構成されている。
本実施形態の流体装置1では、シリンダ420が人工筋肉100の内部に配置されているため、例えば流体装置1が人工筋肉100単体のみからなる場合に比べて、性能及び/又は機能を追加できる。また、例えば流体装置1の外部にシリンダ420が配置されている場合に比べて、流体装置1を小型化できる。
本実施形態の流体装置1は、シリンダ420の内部の2つの流体室421、422に加えて、人工筋肉100の内周面とシリンダ420の外表面とによって区画された流体室140の、計3つの流体室を有している。各流体室140、421、422は、それぞれ、外部に連通する流体通路150、423、424を介して、任意のタイミングで、能動的に加圧又は減圧されてもよいし、あるいは、大気開放される等して受動的に圧力が変化又は固定されるようにしてもよい。各流体室140、421、422内に供給される流体の圧力や流体の種類は、流体室毎に任意に選択されてよい。また、流体室140、421どうし、及び/又は、流体室140、422どうしは、たとえばシリンダチューブ425に連通孔428、429(図9に破線で示す)を形成する等して、連通されてもよい。
ここで、図10を参照して、図9の流体装置1をアクチュエータとして構成した場合の一例を説明する。図10の例では、各流体室140、421、422どうしを連通する連通孔428、429(図9)は設けられていない。
図10の例では、人工筋肉100の軸方向一方側(図10の右側)の端部162と、これに接続されたシリンダ420の軸方向一方側の端部とが、共通の固定端とされており、人工筋肉100の軸方向他方側(図10の左側)の端部161と、これに接続されたシリンダ420の軸方向他方側の端部とが、共通の出力端とされている。本例の流体装置1では、例えば、人工筋肉100の軸方向の収縮時において、出力端161に作用する収縮力(Fc)、及び/又は、人工筋肉100への内圧の印加前(すなわち人工筋肉100の伸長時)からの出力端161の軸方向変位Xが、出力として利用される。
図10(b)に示すように、本例の流体装置1の動作時には、例えば、人工筋肉100の内周面によって区画される流体室140を流体通路150を介して加圧し、シリンダチューブ425内部においてピストン426に対して軸方向他方側(図10の左側)にある流体室422を流体通路424を介して加圧する。すると、人工筋肉100(具体的には筒状体110)は、径方向に膨張するとともに軸方向に収縮する。また、これに連動して、ピストンロッド427及びピストン426が軸方向に移動され、ピストン426に対して軸方向一方側の流体室421が軸方向の収縮のみで大きさが変化するとともに、ピストン426に対して軸方向他方側の流体室422が軸方向の伸長のみで大きさが変化する。このとき、流体装置1の出力端161に作用する、軸方向内側に向かう方向の収縮力(Fc)は、人工筋肉100の流体室140内の加圧された流体が筒状体110の内周面を押圧することにより生じる、軸方向内側に向かって働く力(F1)と、シリンダ420の流体室422内の加圧された流体がピストン426を軸方向一方側(図10の右側)に押圧することにより、ピストンロッド427を介して軸方向他方側(図10の左側)の蓋部材120を軸方向内側に引っ張る力(F5)との、和となる(すなわち、Fc=F1+F5)。なお、図10の例では、このとき、人工筋肉100の流体室140内の加圧された流体が一方の蓋部材120を軸方向外側に押圧する力も生じるが、簡単のため、この力は無視して説明している。
このように、本実施形態の流体装置1では、シリンダ420の流体室422内の加圧された流体に起因する、蓋部材120を軸方向内側に引っ張る力(F5)が、人工筋肉100の軸方向内側への収縮力(F1)と同じ向きに働く結果、図2のように流体装置1がシリンダ420を備えずに人工筋肉100単体のみを備える場合に比べて、最終的に流体装置1の出力端161に作用する、軸方向内側への収縮力(Fc)を、ひいては流体装置1の出力を、大きく高めることができる。よって、流体装置1のアクチュエータとしての性能を大きく向上できる。また、図2のように流体装置1が人工筋肉100単体のみを備える場合に比べて、人工筋肉100の流体室140の体積が小さくなる分、人工筋肉100の駆動に必要な流体の量を減らすことができ、ひいては、人工筋肉100の反応速度(ひいては流体装置1の反応速度)を向上できる。
なお、シリンダチューブ425内部においてピストン426に対して軸方向他方側(図10の左側)にある流体室422を流体通路424を介して加圧(流体を供給)するのに代えて、又はこれに加えて、シリンダチューブ425内部においてピストン426に対して軸方向一方側(図10の右側)にある流体室421を流体通路423を介して減圧(流体を排出)しても、同様に、流体装置1の出力を向上できる。
つぎに、図11を参照して、図9の流体装置1をポンプとして構成した場合の一例を説明する。より具体的に、本例の流体装置1は、ダイヤフラム型の増圧ポンプとして構成されている。図11の例では、各流体室140、421、422どうしを連通する連通孔428、429(図9)は設けられていない。
図11の例では、シリンダチューブ425内部においてピストン426に対して軸方向一方側(図10の右側)にある流体室421を外部と連通する流体通路423が、上流側の配管703と、下流側の配管704とに、接続されている。流体通路423と上流側の配管703との間には、上流側の配管703から流体通路423への流体の流通のみを許容する逆止弁701が設けられている。流体通路423と下流側の配管704との間には、流体通路412から下流側の配管704への流体の流通のみを許容する逆止弁702が設けられている。
このように構成された流体装置1において、動作時には、まず、図11(a)に示すように、上流側の配管703から、逆止弁701及び流体通路423を介して、シリンダ420の流体室421内へ流体が供給され、シリンダ420及び人工筋肉100が伸長状態となる。その後、図11(b)に示すように、人工筋肉100の内周面によって区画される流体室140が、流体通路150を介して加圧される。これにより、人工筋肉100の軸方向の収縮を生じさせ、これに連動して、人工筋肉100の収縮力によって、ピストンロッド427及びピストン426が軸方向に移動され、ピストン426に対して軸方向一方側の流体室421の軸方向の収縮と、ピストン426に対して軸方向他方側の流体室422の軸方向の伸長とを、生じさせる。ピストン426に対して軸方向一方側の流体室421が収縮することにより、流体室421の流体が増圧されて、この増圧された流体が、流体通路423及び逆止弁702を介して、下流側の配管704へ排出される。
なお、人工筋肉100は、その内周面にかかる圧力により軸方向に収縮するという原理に起因して、非常に強い軸方向の収縮力を発生させることができる。このため、この流体装置1によれば、大きな増圧作用を得ることができる。人工筋肉100の収縮力は、例えば、人工筋肉100の流体室140に印加される流体圧と同じ圧力(P)で、軸方向他方側からピストン426を押圧する場合の収縮力(F6)よりも、遥かに大きな収縮力となる。ここで、人工筋肉100の流体室140に印加される流体圧と同じ圧力(P)で、軸方向他方側からピストン426を押圧する場合の収縮力(F6)は、当該圧力(P)にシリンダ420の受圧面積(S’)を積算することにより得られる(すなわち、F6=S’×P)。
また、図の例では、人工筋肉100の受圧面積(より具体的には、出力に対する有効受圧面積)は、シリンダ420の受圧面積よりも、遥かに大きい。このことによって、例えば人工筋肉100の受圧面積とシリンダ420の受圧面積とが同じである場合に比べて、流体装置1の増圧作用をさらに大きく向上できる。なお、人工筋肉100の受圧面積は、概して、その内周面の面積に相当する。シリンダ420の受圧面積は、概して、ピストン426における、シリンダ420の軸方向に垂直な断面積に相当する。
なお、人工筋肉100の軸方向の収縮時に、シリンダチューブ425内部においてピストン426に対して軸方向他方側(図10の左側)にある流体室422を流体通路424を介して加圧(流体を供給)してもよい。
つぎに、図12を参照して、図1の流体装置1を、剛性を変化させられるように構成した場合(すなわち、剛性可変装置として構成した場合)の一例を説明する。図12の例では、各流体室140、421、422どうしを連通する連通孔428、429(図9)は設けられていない。
本例の流体装置1の動作時には、図12(b)に示すように、人工筋肉100の内周面により区画される流体室140を加圧するとともに、シリンダ420内部におけるピストン426に対して軸方向一方側(図12の右側)の流体室421を加圧して、人工筋肉100によって軸方向内側に向けて生じる収縮力と、シリンダ420によって軸方向外側に向けて生じる伸長力とを、平衡状態にし、すなわち、人工筋肉100とシリンダ420とを拮抗させる。これにより、人工筋肉100の剛性を高める(すなわち、人工筋肉100を硬くする)ことができる。
本例の流体装置1は、例えば、ロボットの人工筋肉として利用するのに好適である。
なお、シリンダチューブ425内部においてピストン426に対して軸方向一方側(図10の右側)にある流体室421を流体通路423を介して加圧するのに代えて、又はこれに加えて、シリンダチューブ425内部においてピストン426に対して軸方向他方側(図10の左側)にある流体室422を流体通路424を介して減圧するようにしても、同様に、人工筋肉100の剛性を高めることができる。
なお、本例の流体装置1においては、人工筋肉100の内周面により区画される流体室140内の圧力と、シリンダチューブ425内部においてピストン426に対して軸方向両側にある流体室421、422内のそれぞれの圧力との、大小関係を適宜調整することにより、人工筋肉100によって軸方向内側に向けて生じる収縮力の大きさと、シリンダ420によって軸方向外側に向けて生じる伸長力の大きさとの、大小関係を調整し、これにより、人工筋肉100の剛性を任意に調整できる。
つぎに、図13を参照して、図1の流体装置1を、振動を減衰するためのダンパとして構成した場合の一例を説明する。図13の例では、各流体室140、421、422どうしを連通する連通孔428、429(図9)は設けられていない。
図13の例では、人工筋肉100の軸方向一方側の端部162と、これに接続されたシリンダ420の軸方向一方側の端部とが、共通の固定端とされており、人工筋肉100の軸方向他方側の端部161と、これに接続されたシリンダ420の軸方向他方側の端部とが(すなわち、人工筋肉100の端部162とシリンダ420の端部との接続部が)、共通の入力端とされている。また、本例では、人工筋肉100の流体室140が流体通路150を介して大気に連通され、また、シリンダ420内の各流体室421、422が流体通路423、424を介して大気に連通されている。
また、本例においては、図示は省略するが、シリンダ420内の流体室421から流体通路423までの流路内、及び/又は、シリンダ420内の流体室422から流体通路424までの流路内における、任意の1か所以上に、図6を参照して説明したダンパ要素としてのオリフィス部材600が設けられる。
本例の流体装置1において、入力端161に、人工筋肉100を収縮させる方向の振動(外力Fv)が入力されると、人工筋肉100及びシリンダ420が一緒に軸方向に収縮する。このとき、流体がオリフィス部材600のオリフィス600aを通ることにより生じる流体抵抗によって、振動が減衰される。
なお、オリフィス部材600は、取り外し可能に構成されていると、必要に応じて流体装置1の減衰性能を低減させることができるので、よい。
なお、上述の構成の代わりに、又はこれに加えて、図13の破線に示すように、ピストン426に、流体室421、422どうしを連通させるオリフィス426aを設けることによって、ピストン426がダンパ要素としての機能を兼ね備えるようにしても、同様の振動減衰作用が得られる。
また、上述の構成に代えて、又は加えて、オリフィス部材600(図6)を、人工筋肉100内の流体室140から流体通路150までの流路内の任意の1か所以上に、設けてもよい。
なお、流体装置1は、流体装置1がダンパ以外の装置(例えばアクチュエータ、剛性可変装置、又はポンプ等)として構成された場合にも、図13の例と同様に、オリフィス部材600(図6)等のダンパ要素を備えることによって、減衰性能が適宜調整されてもよい。
流体装置1がダンパ要素を備える場合、そのダンパ要素は、上記の例のように、人工筋肉100の軸方向の収縮と連動して動作(減衰性能を発揮)するように構成されているとよい。ダンパ要素としては、オリフィス部材600以外にも、任意の構成のものを用いてよい。
以上のように、本実施形態の流体装置1によれば、性能及び/又は機能の向上が可能となる。
〔第3実施形態〕
図14に基づき、本発明の第3実施形態に係る流体装置1について、第2実施形態とは異なる点を中心に、説明する。本実施形態の流体装置1は、付加的機械要素30として、シリンダ420に加えてベローズ410を有している点のみで、第2実施形態と異なる。
ベローズ410は、人工筋肉100の内部に配置されており、人工筋肉100に並列かつ同軸状に接続されている。ベローズ410の軸方向一方側(図14の左側)の端部は、人工筋肉100の軸方向の端部のうち、シリンダ420のピストンロッド427と接続されたほうの端部161に、接続(固定)されている。ベローズ410の軸方向他方側(図14の右側)の端部は、シリンダ420のシリンダチューブ425の軸方向の端部のうち、人工筋肉100とは接続されていないほうの端部(軸方向一方側の端部)とに、接続(固定)されている。
本実施形態の流体装置1は、シリンダ420の内部の2つの流体室421、422と、人工筋肉100の内周面とシリンダ420及びベローズ410の外表面とによって区画された流体室140と、ベローズ410の内部の流体室411との、計4つの流体室を有している。各流体室140、421、422、411は、それぞれ、外部に連通する流体通路150、423、424、412を介して、任意のタイミングで、能動的に加圧又は減圧されてもよいし、あるいは、大気開放される等して受動的に圧力が変化又は固定されるようにしてもよい。各流体室140、421、422、411内に供給される流体の圧力や流体の種類は、流体室毎に任意に選択されてよい。また、流体室140、421どうし、流体室140、422どうし、流体室422、411どうし、及び/又は、流体室411、140どうしは、それぞれ連通孔428、429、430、413(図14に破線で示す)を形成する等して、連通されてもよい。
なお、図14の例の流体装置1では、例えばベローズ410に連通された流体通路412を大気に連通させれば、図9の例の流体装置に比べて、シリンダロッド427に接続されたほうの蓋部材120を流体が軸方向外側に押圧する力によって生じる、軸方向の圧力損失を低減でき、ひいては、より高い性能を得ることが可能となる。
〔第4実施形態〕
図15に基づき、本発明の第4実施形態に係る流体装置1について、第1実施形態とは異なる点を中心に、説明する。本実施形態の流体装置1は、ベローズ410の内部に、機械要素30であるイナータ500が設けられている点のみで、第1実施形態と異なる。
イナータ500は、ベローズ410の内部に配置されており、人工筋肉100及びベローズ410に並列かつ同軸状に接続されている。イナータ500の軸方向の両端部は、人工筋肉100の両側の端部161、162に接続されている。
イナータ500は、マス要素であり、図15の例では、軸方向一方側(図15の左側)が開放し人工筋肉100の端部162に固定された筒状の筐体501と、外周面にねじが形成され軸方向一方側の端部が人工筋肉100の端部161に固定されたシャフト512と、筐体501の内部に収容され、シャフト512の周りに配置されたマス部材としてのフライホイール513とを、有している。フライホイール513は、シャフト512の軸方向の移動によって、シャフト512の周りで回転するようにされている。
このように構成された流体装置1において、人工筋肉100が軸方向に収縮すると、これに連動して、シャフト512が筐体501の内部の奥へ進入し、イナータ500も軸方向に収縮するとともに、シャフト512の周りでフライホイール513が回転される。これにより、慣性が生じる。
なお、図15の例に限られず、イナータ500は、本明細書で説明する各例の流体装置1において、それぞれの例の付加的機械要素30に代えて、又はそれぞれの例の付加的機械要素30に加えて、設けられてよい。その場合、人工筋肉100の軸方向の収縮と連動するようにされている限り、任意の位置及び接続形態で設けられてよい。
また、イナータ500は、図15の例とは異なる構造からなるものでもよい。
流体装置1がイナータ500を備える場合、イナータ500は、上記の例のように、人工筋肉100の軸方向の収縮と連動して動作(慣性を発生)するように構成されているとよい。
〔第5実施形態〕
図16に基づき、本発明の第5実施形態に係る流体装置1について、第1実施形態とは異なる点を中心に、説明する。本実施形態の流体装置1は、付加的機械要素30として、ベローズ410に代えて、筒対向型機械要素440が設けられている点のみで、第1実施形態と異なる。筒対向型機械要素440は、内周面又は外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い径方向に膨張又は収縮するとともに軸方向に収縮するように構成された筒状体を有さず、流体を利用して動作するように構成された、流体機械要素である。
筒対向型機械要素440は、人工筋肉100の内部に配置されており、人工筋肉100に並列かつ同軸状に接続されている。筒対向型機械要素440の軸方向の両端部は、人工筋肉100の両側の端部161、162に接続されている。
筒対向型機械要素440は、一対の筒部材443、444を有しており、各筒部材443、444は、軸方向の互いに対向する側の端がそれぞれ開放されており、軸方向の他方側の端がそれぞれ閉塞されている。筒対向型機械要素440の内部には、流体室441が区画されている。また、一方の筒部材444は他方の筒部材443よりも小径に構成されている。一方の筒部材444と他方の筒部材443との間には、軸方向に伸縮可能なコイルばねが配設されている。これにより、筒対向型機械要素440は、人工筋肉100の軸方向の収縮に連動して、軸方向の収縮又は伸長(本実施形態では収縮)のみで流体室411の大きさを変化させるように構成されている。
このように構成された流体装置1において、人工筋肉100が軸方向に収縮すると、これに連動して、一対の筒部材443、444が互いに近づくことにより、筒対向型機械要素440(ひいては流体室441)も軸方向のみに収縮する。
本実施形態の流体装置1は、人工筋肉100の内周面とシリンダ420及び筒対向型機械要素440の外表面とによって区画された流体室140と、筒対向型機械要素440の内部の流体室441との、2つの流体室を有している。各流体室140、441は、それぞれ、外部に連通する流体通路150、442を介して、任意のタイミングで、能動的に加圧又は減圧されてもよいし、あるいは、大気開放される等して受動的に圧力が変化又は固定されるようにしてもよい。各流体室140、441内に供給される流体の圧力や流体の種類は、流体室毎に任意に選択されてよい。また、流体室140、441どうしは、連通孔445(図16に破線で示す)を形成する等して、連通されてもよい。
なお、図16の例に限られず、筒対向型機械要素440は、本明細書で説明する各例の流体装置1において、それぞれの例の付加的機械要素30に代えて、又はそれぞれの例の付加的機械要素30に加えて、設けられてよい。その場合、人工筋肉100の軸方向の収縮と連動するようにされている限り、任意の位置及び接続形態で設けられてよい。
〔第6実施形態〕
図17に基づき、本発明の第6実施形態に係る流体装置1について、第1実施形態とは異なる点を中心に、説明する。本実施形態の流体装置1は、人工筋肉100が、付加的機械要素30としてのベローズ410の内部に設けられている点のみで、第1実施形態と異なる。
人工筋肉100は、ベローズ410の内部に配置されており、ベローズ410に並列かつ同軸状に接続されている。人工筋肉100の軸方向の両側の端部161、162は、ベローズ410の軸方向の両側の端部に接続されている。
本実施形態の流体装置1は、人工筋肉100の内部の流体室140と、ベローズ410の内周面と人工筋肉100の外周面との間で区画された流体室411との、2つの流体室を有している。各流体室140、411は、それぞれ、外部に連通する流体通路150、412を介して、任意のタイミングで、能動的に加圧又は減圧されてもよいし、あるいは、大気開放される等して受動的に圧力が変化又は固定されるようにしてもよい。各流体室140、411内に供給される流体の圧力や流体の種類は、流体室毎に任意に選択されてよい。また、流体室140、411どうしは、連通孔116(図17に破線で示す)を形成する等して、連通されてもよい。
なお、図17の例に限られず、人工筋肉100は、ベローズ410以外の付加的機械要素30の内部に設けられて、該付加的機械要素30と並列に接続されてもよい。
〔第7実施形態〕
図18に基づき、本発明の第7実施形態に係る流体装置1について、第1実施形態とは異なる点を中心に、説明する。本実施形態の流体装置1は、付加的機械要素30としてのベローズ410が、人工筋肉100の外部に配置されており、人工筋肉100と並列に接続されている点のみで、第1実施形態と異なる。
人工筋肉100の中心軸線O1と、ベローズ410の中心軸線とは、平行である。人工筋肉100の軸方向の両側の端部161、162は、ベローズ410の軸方向の両側の端部と、それぞれ接続部材710によって接続されている。
本実施形態の流体装置1は、人工筋肉100の内部の流体室140と、ベローズ410の内部の流体室411との、2つの流体室を有している。各流体室140、411は、それぞれ、外部に連通する流体通路150、412を介して、任意のタイミングで、能動的に加圧又は減圧されてもよいし、あるいは、大気開放される等して受動的に圧力が変化又は固定されるようにしてもよい。各流体室140、411内に供給される流体の圧力や流体の種類は、流体室毎に任意に選択されてよい。また、流体室140、411どうしは、連通孔711(図18に破線で示す)を形成する等して、連通されてもよい。
なお、図18の例に限られず、ベローズ410以外の付加的機械要素30が、人工筋肉100の外部に配置されており、人工筋肉100と並列に接続されていてもよい。
〔第8実施形態〕
図19に基づき、本発明の第8実施形態に係る流体装置1について、第7実施形態とは異なる点を中心に、説明する。本実施形態の流体装置1は、付加的機械要素30としてのベローズ410が、人工筋肉100の外部に配置されており、人工筋肉100と直列に接続されている点のみで、第7実施形態と異なる。
人工筋肉100の中心軸線O1と、ベローズ410の中心軸線とは、平行であり、図の例では一致している。人工筋肉100及びベローズ410は、それぞれ軸方向の対向する側の端部で接続されており、それぞれの反対側の端部は固定されている。
本実施形態の流体装置1は、人工筋肉100の内部の流体室140と、ベローズ410の内部の流体室411との、2つの流体室を有している。各流体室140、411は、それぞれ、外部に連通する流体通路150、412を介して、任意のタイミングで、能動的に加圧又は減圧されてもよいし、あるいは、大気開放される等して受動的に圧力が変化又は固定されるようにしてもよい。各流体室140、411内に供給される流体の圧力や流体の種類は、流体室毎に任意に選択されてよい。また、流体室140、411どうしは、連通孔121(図19に破線で示す)を形成する等して、連通されてもよい。
なお、図19の例に限られず、ベローズ410以外の付加的機械要素30が、人工筋肉100の外部に配置されており、人工筋肉100と直列に接続されていてもよい。
〔第9実施形態〕
図20に基づき、本発明の第9実施形態に係る流体装置1について、第1実施形態とは異なる点を中心に、説明する。本実施形態の流体装置1は、付加的機械要素30として、ベローズ410に代えて、第2の人工筋肉200(第2流体アクチュエータ)を備えている点のみで、第1実施形態とは異なる。図20の例では、第2の人工筋肉200が、人工筋肉100(第1流体アクチュエータ)の内部に配置されており、人工筋肉100と並列かつ同軸状にされている。第2の人工筋肉200の軸方向の両側の端部261、262は、人工筋肉100の軸方向の両側の端部161、162にそれぞれ接続されている。
本例において、第2の人工筋肉200は、人工筋肉100と同様に、軸方向繊維強化型人工筋肉から構成されており、弾性部材及び繊維を含んで構成された筒状体210(第2筒状体)を有している。そして、第2の人工筋肉200は、筒状体210の外圧の増大ひいては筒状体110の外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い、筒状体240が、筒状体240の径方向(第2径方向)に収縮(縮径)するとともに筒状体210の軸方向(第2軸方向)に収縮するように構成されている。第2の人工筋肉200の軸方向両端部どうしの間において、第2の人工筋肉200の内周側には、筒状体210の縮径変形を抑止する環状の縮径抑止リング230が、設けられている。また、図20の例では、第2の人工筋肉200は、人工筋肉100と同じ軸方向長さを有するが、人工筋肉100よりも小径である。また、人工筋肉100は、その両端部161、162間の拡径抑止リング130によってもたらされる筒状体110の拡縮径の節を2つ有するのに対し、第2の人工筋肉200は、その両端部間261、262間の縮径抑止リング230によってもたらされる筒状体210の拡縮径の節を3つ有する。
このような人工筋肉100との構成の差異に起因して、第2の人工筋肉200は、人工筋肉100とは、同じ圧力の印加に対して異なる出力(軸方向の収縮力又は変位等)を出すように構成されている。
ここで、人工筋肉100と第2の人工筋肉200とを比較する際において、「同じ圧力の印加」とは、比較対象の人工筋肉が、本例の人工筋肉100のように、内圧の印加によって筒状体が径方向に膨張し軸方向に収縮するように構成されている場合は、内圧の印加を指し、一方、比較対象の人工筋肉が、本例の第2の人工筋肉200のように、外圧の印加によって筒状体が径方向に収縮し軸方向に収縮するように構成されている場合は、外圧の印加を指す。図20の例では、所定の圧力で、人工筋肉100に内圧を印加したときの人工筋肉100の出力と、当該所定の圧力で、第2の人工筋肉200に外圧を印加したときの第2の人工筋肉200の出力とが、互いに異なる。
本実施形態の流体装置1は、人工筋肉100の内部の流体室140と、第2の人工筋肉200の内部の流体室240の、2つの流体室を有している。各流体室140、240は、それぞれ、外部に連通する流体通路150、250を介して、任意のタイミングで、能動的に加圧又は減圧されてもよいし、あるいは、大気開放される等して受動的に圧力が変化又は固定されるようにしてもよい。
例えば、図20に示す例では、第2の人工筋肉200内の流体室240に連通する流体通路250が大気に開放されており、流体装置1の動作時において、人工筋肉100の内周面と第2の人工筋肉200の外周面とによって区画される流体室140に、流体通路150から加圧(流体の供給)が行われる。すると、人工筋肉100の筒状体110が径方向に膨張するとともに軸方向に収縮し、これと同時に、第2の人工筋肉200の筒状体210が径方向に収縮するとともに軸方向に収縮する。図20の例の流体装置1では、仮に流体装置1が第2の人工筋肉200を備えずに人工筋肉100単体のみを備える場合に比べて、軸方向の両側の蓋部材120を流体が軸方向外側に押圧する力によって生じる、軸方向の圧力損失を低減できるとともに、第2の人工筋肉200による軸方向内側への収縮力が、人工筋肉100による軸方向内側への収縮力と合わさって、流体装置1全体としての軸方向の収縮力ひいては出力を高めることができる。
なお、各流体室140、240内に流体を供給する場合、各流体室140、240内に供給される流体の圧力や流体の種類は、流体室毎に任意に選択されてよい。また、流体室140、240どうしは、連通孔251(図20に破線で示す)を形成する等して、連通されてもよい。
なお、図20の例に限られず、上述した各例の流体装置1において、それぞれの例の付加的機械要素30に代えて、又はそれぞれの例の付加的機械要素30に加えて、第2の人工筋肉200を設けてよい。ただし、第2の人工筋肉200は、弾性部材及び繊維を含んで構成された筒状体210(第2筒状体)を有し、筒状体210の内周面又は外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い、筒状体210が、筒状体210の径方向(第2径方向)に膨張又は収縮するとともに筒状体210の軸方向(第2軸方向)に収縮するように構成されており、人工筋肉100とは、同じ圧力の印加に対して異なる出力(軸方向の収縮力又は変位等)を出すように構成されたものとする。
詳述は省略するが、第3実施形態〜第9実施形態に係る流体装置1も、それぞれ、第1実施形態及び第2実施形態に係る流体装置1と同様の要領で、アクチュエータ、ポンプ、剛性可変装置、又はダンパ等の、流体を利用するあらゆる装置として構成されることができる。
上述した各実施形態に係る流体装置1において、流体装置1をアクチュエータとして構成する場合は、人工筋肉100と付加的機械要素30との接続部を出力端とするとよい。
また、上述した各実施形態に係る流体装置1において、流体装置1を増圧ポンプとして構成する場合は、付加的機械要素30が、内部に流体室を有し、人工筋肉100の軸方向の収縮に連動して、軸方向の収縮のみで流体室の大きさを変化させるように構成された、流体機械要素であるか、又は、後述する第2の人工筋肉200(第2流体アクチュエータ)であり、動作時において、付加的機械要素30の内部に流体が供給された後に、人工筋肉100の軸方向の収縮を生じさせ、これに連動して流体機械要素を動作させることにより、流体機械要素の内部の流体を増圧して排出するように構成されているとよい。
また、上述した各実施形態に係る流体装置1において、流体装置1をダンパとして構成する場合は、人工筋肉100と付加的機械要素30との接続部に入力される振動を減衰するように構成されているとよい。
以上に述べたように、本発明の流体装置1は、弾性部材及び繊維を含んで構成された第1筒状体110を有し、第1筒状体110の内周面又は外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い、第1筒状体110が第1筒状体110の第1径方向に膨張又は収縮するとともに第1筒状体110の第1軸方向に収縮するように構成された、第1流体アクチュエータ100と、付加的機械要素30と、を備え、付加的機械要素30は、第1流体アクチュエータ100の第1軸方向の収縮に連動して動作するように、第1流体アクチュエータ100の第1軸方向の少なくとも一方の端に接続されているものである。この付加的機械要素30は、内周面又は外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い径方向に膨張又は収縮するとともに軸方向に収縮するように構成された筒状体を有さず、流体を利用して動作するように構成された、流体機械要素であるか、又は、弾性部材及び繊維を含んで構成された第2筒状体210を有し、第2筒状体210の内周面又は外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い、第2筒状体210が第2筒状体210の第2径方向に膨張又は収縮するとともに第2筒状体210の第2軸方向に収縮するように構成され、第1流体アクチュエータと100は同じ圧力の印加に対して異なる出力を出すように構成された、第2流体アクチュエータ200であるものとする。
内周面又は外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い径方向に膨張又は収縮するとともに軸方向に収縮するように構成された筒状体を有さず、流体を利用して動作するように構成された、流体機械要素としては、例えば、内部に流体室を有し、第1流体アクチュエータ100の第1軸方向の収縮に連動して、第1軸方向の収縮又は伸長のみで流体室の大きさを変化させるように構成されたものが好適である。このような流体機械要素としては、例えば、ベローズ410、シリンダ420、筒対向型機械要素440などがある。
流体装置1は、付加的機械要素30として、上述の内周面又は外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い径方向に膨張又は収縮するとともに軸方向に収縮するように構成された筒状体を有さず、流体を利用して動作するように構成された、流体機械要素でもなく、第2流体アクチュエータ200でもないような、付加的機械要素30をさらに備えても構わない。そのような付加的機械要素30としては、例えば、イナータ500、ダンパ要素(オリフィス部材600等)などがある。
流体装置1は、第1流体アクチュエータ100の第1軸方向の収縮に連動して動作するようにされた付加的機械要素30を複数備えてもよい。その場合、複数の付加的機械要素30どうしを互いに直列及び/又は並列に任意に接続してよい。
本発明の流体装置1によれば、性能及び/又は機能の向上が可能となる。
本発明の流体装置は、例えば、アクチュエータ、ポンプ、剛性可変装置、又はダンパ等の、流体を利用するあらゆる装置に利用できる。
1 流体装置
30 付加的機械要素
100 人工筋肉(第1流体アクチュエータ)
110 筒状体(第1筒状体)
111 外側弾性層
112 繊維層
112a 繊維
113 内側弾性層
114 ゴムチューブ
115 繊維コード
115a 繊維
116 連通孔
120 蓋部材
121 連通孔
130 拡径抑止リング
140 流体室(第1内部空間)
150 流体通路
161、162 第1流体アクチュエータの端部
200 人工筋肉(第2流体アクチュエータ、付加的機械要素)
210 筒状体(第2筒状体)
230 縮径抑止リング
240 流体室(第2内部空間)
250 流体通路
251 連通孔
261、262 端部
410 ベローズ(付加的機械要素、流体機械要素)
411 流体室
412 流体通路
413 連通孔
414 蓋部材
420 シリンダ(付加的機械要素、流体機械要素)
421、422 流体室
423、424 流体通路
425 シリンダチューブ
426 ピストン
426a オリフィス
427 ピストンロッド
428、429、430 連通孔
440 筒対向型機械要素(付加的機械要素、流体機械要素)
441 流体室
442 流体通路
443、444 筒部材
445 連通孔
500 イナータ(付加的機械要素)
501 筐体
512 シャフト
513 フライホイール
600 オリフィス部材(ダンパ要素)
600a オリフィス
701、702 逆止弁
703、704 配管
710 接続部材
711 連通孔
O1 第1軸線
O2 第2軸線

Claims (6)

  1. 弾性部材及び繊維を含んで構成された第1筒状体を有し、前記第1筒状体の内周面又は外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い、前記第1筒状体が前記第1筒状体の第1径方向に膨張又は収縮するとともに前記第1筒状体の第1軸方向に収縮するように構成された、第1流体アクチュエータと、
    付加的機械要素と、
    を備え、
    前記付加的機械要素は、前記第1流体アクチュエータの前記第1軸方向の収縮に連動して動作するように、前記第1流体アクチュエータの前記第1軸方向の少なくとも一方の端に接続されており、
    前記付加的機械要素は、弾性部材及び繊維を含んで構成された第2筒状体を有し、前記第2筒状体の内周面又は外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い、前記第2筒状体が前記第2筒状体の第2径方向に膨張又は収縮するとともに前記第2筒状体の第2軸方向に収縮するように構成され、前記第1流体アクチュエータとは同じ圧力の印加に対して異なる出力を出すように構成された、第2流体アクチュエータであり、
    前記付加的機械要素は、前記第1流体アクチュエータの内部に配置されており、前記第1流体アクチュエータと並列に接続されており、
    前記第1流体アクチュエータの前記第1軸方向の収縮に連動して動作するように設けられた、イナータ又はダンパ要素を、さらに備え、
    前記ダンパ要素は、オリフィスによって流路を絞るように構成されたオリフィス部材である、流体装置。
  2. 弾性部材及び繊維を含んで構成された第1筒状体を有し、前記第1筒状体の内周面又は外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い、前記第1筒状体が前記第1筒状体の第1径方向に膨張又は収縮するとともに前記第1筒状体の第1軸方向に収縮するように構成された、第1流体アクチュエータと、
    付加的機械要素と、
    を備え、
    前記付加的機械要素は、前記第1流体アクチュエータの前記第1軸方向の収縮に連動して動作するように、前記第1流体アクチュエータの前記第1軸方向の少なくとも一方の端に接続されており、
    前記付加的機械要素は、弾性部材及び繊維を含んで構成された第2筒状体を有し、前記第2筒状体の内周面又は外周面に対する流体の押圧力の増大に伴い、前記第2筒状体が前記第2筒状体の第2径方向に膨張又は収縮するとともに前記第2筒状体の第2軸方向に収縮するように構成され、前記第1流体アクチュエータとは同じ圧力の印加に対して異なる出力を出すように構成された、第2流体アクチュエータであり、
    前記付加的機械要素は、前記第1流体アクチュエータの内部に配置されており、前記第1流体アクチュエータと並列に接続されており、
    前記第2流体アクチュエータの内周側には、前記第2筒状体の縮径変形を抑止する環状の縮径抑止リングが設けられている、流体装置。
  3. 前記流体装置は、前記第1流体アクチュエータと前記付加的機械要素との接続部を出力端とする、アクチュエータとして構成されている、請求項1又は2に記載の流体装置。
  4. 前記流体装置は、前記第1流体アクチュエータと前記付加的機械要素とを拮抗させることにより、前記第1流体アクチュエータの剛性を変化させることができるように構成されている、請求項1又は2に記載の流体装置。
  5. 前記流体装置は、前記付加的機械要素の内部に流体が供給された後に、前記第1流体アクチュエータの前記第1軸方向の収縮を生じさせ、これに連動して前記付加的機械要素を動作させることにより、前記付加的機械要素の内部の流体を増圧して排出する、ポンプとして構成されている、請求項1又は2に記載の流体装置。
  6. 前記流体装置は、前記第1流体アクチュエータと前記付加的機械要素との接続部に入力される振動を減衰する、ダンパとして構成されている、請求項1又は2に記載の流体装置。
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