JP7175491B2 - アクチュエータの制御方法及びアクチュエータ - Google Patents
アクチュエータの制御方法及びアクチュエータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP7175491B2 JP7175491B2 JP2018105262A JP2018105262A JP7175491B2 JP 7175491 B2 JP7175491 B2 JP 7175491B2 JP 2018105262 A JP2018105262 A JP 2018105262A JP 2018105262 A JP2018105262 A JP 2018105262A JP 7175491 B2 JP7175491 B2 JP 7175491B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- expansion
- actuator
- contraction
- contraction body
- fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Actuator (AREA)
Description
本発明は、上記問題点を解決すべく、アクチュエータの長寿命化を可能にするアクチュエータの制御方法及びアクチュエータを提供することを目的とする。
前記膨縮体を、径方向に膨張した状態から径方向に最も収縮した状態とするときに、前記膨縮体の軸方向長さが当該膨縮体の自然長よりも短くなるように維持し、再び膨張させる態様とした。
本態様によれば、アクチュエータの寿命を長寿命化を可能にすることができる。
また、その形態として、前記径方向に最も収縮した状態は、前記流体の与圧によりなされるようにしたり、前記膨縮体の最も収縮した状態は、前記膨縮体の径方向への収縮を規制する規制手段によりなされるようにしたりすることにより、アクチュエータの長寿命化を可能にすることができる。
また、上記課題を解決するためのアクチュエータの構成として、筒状に形成された弾性体の両端に端部部材を設け、前記弾性体の内周面と前記端部部材により形成した流体室への流体の供給により径方向に膨張して軸方向に収縮し、流体の排出により径方向に収縮して軸方向に伸長する膨縮体を備え、軸方向に繰り返し伸縮されるアクチュエータであって、前記アクチュエータは、前記膨縮体を径方向に膨張した状態から径方向に最も収縮した状態とするときに与圧を印加し、前記膨縮体の軸方向長さが当該膨縮体の自然長よりも短くなるように維持して再び膨張させる与圧手段を備えた構成としたり、前記流体を大気圧になるまで排出し、前記膨縮体を径方向に膨張した状態から径方向に最も収縮した状態とするときに、前記膨縮体の内周面側から径方向の収縮を拘束し、前記膨縮体の軸方向長さが当該膨縮体の自然長よりも短くなるように維持する拘束手段を備えた構成とした。
本構成によれば、アクチュエータの寿命を長寿命化することができる。
このように膨縮体2を膨張させることにより、アクチュエータ1は、膨縮体2に内包された繊維6の拘束力によって軸方向に収縮して、牽引力を生じさせるように動作する。また、流体室S内の空気を排出することによって、もとの自然長L1に復帰(伸長)する。
本実施形態では、コントロールユニット143は、アクチュエータ1を収縮させるとき、即ち、流体室Sから空気を排出するときに、流体室Sに所定の与圧が残るように各弁を制御する。与圧が残るとは、流体室Sの圧力が、0(アクチュエータ1の周囲の気圧、例えば大気圧)よりも大きくなるように制御することを意味する。したがって、アクチュエータ1は、流体室Sに与圧を印加したことにより、図3に示すように流体室Sの内圧を0としたときよりも軸方向に与圧分収縮し、径方向に与圧分膨張した状態となる。即ち、軸方向の長さが、自然状態におけるL1よりもL2へと短く、筒部2における最大の内径が、D1からD2へと大きい状態となる。これにより膨縮体2には、与圧分だけ張力が作用する。つまり、制御装置100は、アクチュエータ1を軸方向に伸長させたときの張力付与手段として機能する。このように軸方向への伸長時に与圧を設定し、膨縮体2に張力を付与するようにアクチュエータ1の動作を制御することによりアクチュエータ1の耐久性を向上させることができる。ここでいう伸長時とは、アクチュエータ1の駆動範囲における軸方向に最も長くなるときを意味する。以下、与圧の設定によりアクチュエータ1の耐久性が向上する理由について説明する。
図5に示すように、流体室Sの圧力が大気圧の状態から圧縮空気を供給してアクチュエータ1を軸方向に20%収縮させたとき(以下動作条件1という)、アクチュエータ1を軸方向に5%収縮させた状態から、圧縮空気を供給してアクチュエータ1をその状態から20%収縮させたとき(以下動作条件2という)のひずみと応力の関係をそれぞれ調べたときの結果を示している。
動作条件1では、ひずみが0から1.1へと変化し、動作条件2ではひずみが0.6から1.3へと変化した。つまり、動作条件1におけるひずみの変化幅は、1.1、動作条件2におけるひずみの変化幅は0.7となった。
ここで応力振幅σaについて説明する。アクチュエータ1は、図1(a),(b)に示すように、伸縮動作を繰り返すことで駆動力を生じさせる。例えば、上述の動作条件2に基づいて、アクチュエータ1を周期的に径方向に膨張、収縮(軸方向への収縮、伸長)させた場合、アクチュエータ1の膨縮体2に生じる応力は、径方向への膨張、収縮(軸方向への収縮、伸長)に応じて図8のグラフに示すように変化する。つまり、図8のグラフに示すように、アクチュエータ1の動作時には、径方向に最も膨張させたとき(軸方向に最も収縮させたとき)のσmaxから、与圧を印加した状態で径方向に最も収縮させたとき(軸方向に最も伸長させたとき)のσminの範囲で応力が周期的に変化する。換言すれば、応力は、振幅σa=(σmax-σmin)/2で周期的に変化しているということができる。
ここで、与圧を印加したにも関わらず比較例1,2よりも破壊到達回数が少なくなった比較例3について検討する。比較例3では、与圧が印加されているものの、収縮率範囲が1~35と小さな与圧から広い範囲で収縮しているため、応力振幅σaが大きくなり、これに起因して最も寿命が短くなったと考えられる。一方、実施例1では、比較例3と収縮率範囲の下限値が同じであるにも関わらず、収縮率範囲が1~21と狭いため、応力振幅σaが小さくなり、長寿命化したものと言える。
このように、張力付与手段20をアクチュエータ1の流体室Sの内部に配置することにより、膨縮体2が径方向に収縮するときにその収縮を規制する規制手段として機能し、常に張力が作用するため、上述のように制御装置100によって流体室Sに与圧を印加したときと同じように、膨縮体2に常に張力を付与することができる。
その結果、制御装置100がアクチュエータ1を軸方向に伸長させるときに流体室Sに与圧を印加する制御をしなくても、アクチュエータ1の長寿命化を図ることができる。
なお、張力付与手段20の形状は、上記樽型に限定されず、適宜変更すれば良い。即ち、流体室Sから空気を排出して膨縮体2を径方向に収縮させるときに、膨縮体2に所定の張力が得られるように、収縮を規制するものであれば良い。
20 張力付与手段、100 駆動装置。
Claims (5)
- 筒状に形成された弾性体の両端に端部部材を設け、前記弾性体の内周面と前記端部部材により形成した流体室への流体の供給により径方向に膨張して軸方向に収縮し、流体の排出により径方向に収縮して軸方向に伸長する膨縮体を備えるアクチュエータを軸方向に繰り返し伸縮させる前記アクチュエータの制御方法であって、
前記膨縮体を、径方向に膨張した状態から径方向に最も収縮した状態とするときに、前記膨縮体の軸方向長さが当該膨縮体の自然長よりも短くなるように維持し、再び膨張させる ことを特徴とするアクチュエータの制御方法。 - 前記径方向に最も収縮した状態は、前記流体の与圧によりなされる ことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータの制御方法。
- 前記膨縮体の最も収縮した状態は、 前記膨縮体の径方向への収縮を規制する規制手段によりなされることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータの制御方法。
- 筒状に形成された弾性体の両端に端部部材を設け、前記弾性体の内周面と前記端部部材により形成した流体室への流体の供給により径方向に膨張して軸方向に収縮し、流体の排出により径方向に収縮して軸方向に伸長する膨縮体を備え、軸方向に繰り返し伸縮されるアクチュエータであって、
前記アクチュエータは、
前記膨縮体を、径方向に膨張した状態から径方向に最も収縮した状態とするときに与圧を印加し、前記膨縮体の軸方向長さが当該膨縮体の自然長よりも短くなるように維持して再び膨張させる与圧手段を備えたことを特徴とするアクチュエータ。 - 筒状に形成された弾性体の両端に端部部材を設け、前記弾性体の内周面と前記端部部材により形成した流体室への流体の供給により径方向に膨張して軸方向に収縮し、流体の排出により径方向に収縮して軸方向に伸長する膨縮体を備え、軸方向に繰り返し伸縮されるアクチュエータであって、
前記アクチュエータは、
前記流体を大気圧になるまで排出し、前記膨縮体を径方向に膨張した状態から径方向に最も収縮した状態とするときに、前記膨縮体の内周面側から径方向の収縮を拘束し、前記膨縮体の軸方向長さが当該膨縮体の自然長よりも短くなるように維持する拘束手段を備えたことを特徴とするアクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018105262A JP7175491B2 (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | アクチュエータの制御方法及びアクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018105262A JP7175491B2 (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | アクチュエータの制御方法及びアクチュエータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019210965A JP2019210965A (ja) | 2019-12-12 |
JP7175491B2 true JP7175491B2 (ja) | 2022-11-21 |
Family
ID=68845082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018105262A Active JP7175491B2 (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | アクチュエータの制御方法及びアクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7175491B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015107533A (ja) | 2013-12-03 | 2015-06-11 | 学校法人 中央大学 | アクチュエータ |
JP2018017396A (ja) | 2016-07-13 | 2018-02-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | アクチュエータ本体およびその制御方法、それを用いた把持ハンド |
JP2018071740A (ja) | 2016-11-02 | 2018-05-10 | 学校法人 中央大学 | 流体装置 |
-
2018
- 2018-05-31 JP JP2018105262A patent/JP7175491B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015107533A (ja) | 2013-12-03 | 2015-06-11 | 学校法人 中央大学 | アクチュエータ |
JP2018017396A (ja) | 2016-07-13 | 2018-02-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | アクチュエータ本体およびその制御方法、それを用いた把持ハンド |
JP2018071740A (ja) | 2016-11-02 | 2018-05-10 | 学校法人 中央大学 | 流体装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019210965A (ja) | 2019-12-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8640602B2 (en) | Fluid pouring type actuator | |
KR940009222B1 (ko) | 구름 로브형 공기 스프링 | |
US2913011A (en) | Flexible conduit | |
US20170297373A1 (en) | Shear band and a non-pneumatic tire | |
US8499799B2 (en) | Flexible pipe with in-built end pieces | |
BRPI0621824A2 (pt) | banda de cisalhamento, e, pneu | |
NZ277734A (en) | Expandable plug; apparatus and method for regulating pressure or flow in a tube, plug has inflatable bladder supported by an envelope of reinforcing cords | |
AU2003203685A1 (en) | Inflatable packer with prestressed bladder | |
JP7175491B2 (ja) | アクチュエータの制御方法及びアクチュエータ | |
JPH0348004A (ja) | 複動型アクチュエータ | |
CN109195812A (zh) | 用于由弹性体材料制成的制品、优选用于充气车辆轮胎的加强层以及充气车辆轮胎 | |
EP1950424A1 (en) | Fluid-pressure actuator | |
US20180087545A1 (en) | Actuator | |
US20070205545A1 (en) | Air Spring Rolling-Lobe Flexible Member Made of Elastomeric Material | |
EP3835084A1 (en) | Shear belt package for a tire and method of manufacturing | |
JP7340853B2 (ja) | アクチュエータ | |
JP7323551B2 (ja) | アクチュエータ | |
JP5928909B2 (ja) | 流体圧式アクチュエータ | |
US804088A (en) | Pneumatic tire. | |
JP2007083410A (ja) | 補強コード層の形成方法及び金具付きゴム製筒体 | |
JP6873468B2 (ja) | アクチュエータ | |
JP7365037B2 (ja) | 動作装置用ゴム部材の製造方法、動作装置用ゴム部材およびこれを用いた動作装置 | |
JP2011137503A (ja) | 流体圧式アクチュエータ | |
JP3760734B2 (ja) | 加圧用筒状体 | |
JP2021134873A (ja) | 流体圧アクチュエータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210415 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220131 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220208 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20220408 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220609 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221025 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221101 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7175491 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |