JP6854206B2 - 流路チップ及び流路チップの位置決め方法 - Google Patents

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Description

本発明は、流路チップ及び流路チップの位置決め方法に関する。
血液中に含まれるタンパク質や核酸などの血液成分や工場などから排出される排水中に含まれる化学物質などの微量な物質を分析する際、測定対象である液体(流体)を流路チップ(流路プレートともいう)を用いて分析する方法がある。
流路チップは、分析に必要な試料や試薬の量が少量で済み、高精度かつ短時間で分析することが可能である。そのため、流路プレートは、臨床検査、食物検査、または環境検査など様々な用途での使用が期待されている。特に、近年では、診療や看護などの医療現場において、簡易かつ迅速に検査するポイント・オブ・ケア検査(Point−of−Care Testing(POCT))での使用が期待されている。
流路チップとして、例えば、特許文献1には、液体クロマトグラフ用のカラムと、カラムを支持する支持体とを備えた流路ユニットが開示されている。この流路ユニットは、支持体を第1プレートおよび第2プレートで構成し、第1プレートと第2プレートとを貼り合わせることで、カラム保持部と流体流路とを形成し、第1プレートの表面に液体の流入口および流出口を設けている。
流路ユニットを用いて、測定対象である液体を分析する際、流路ユニットが分析装置に挿入されると、分析装置の供給管および排出管が自動で流入口および流出口に差し込まれる。そして、供給管から流路ユニットに液体が注入されると、液体は、流入口から流体流路を通って分離カラムに送られ、分離カラムで液体中の成分が分離される。その後、分離カラムを通過した流体は、流体流路を通って、流出口から排出され、分析装置内で分析される。
特許文献2には、平面形状が四角形に形成された板状の本体プレートを複数積層して形成された本体部の平面の4つの角部に位置決め穴を板厚方向に貫通して設けたマイクロ流路装置が開示されている。このマイクロ流路装置では、本体部を形成する際に、三枚の本体プレートのそれぞれの位置決め穴に4本の位置決めピンを挿入して、それぞれの本体プレートを位置決めした状態で本体プレート同士を接合することで、本体部を形成している。
特開2017−3562号公報 国際公開第2013−121889号
ここで、従来の流路ユニットやマイクロ流路装置の流入口および流出口の開口径は、非常に小さい(例えば、1mm以下)。そのため、従来の流路ユニットやマイクロ流路装置を用いて、試薬や試料などの液体を自動で安定して分析するためには、流路ユニットやマイクロ流路装置の流入口および流出口に自動で挿入される分析装置の供給管および排出管の位置精度が高いことが重要である。
従来の特許文献1のような流路ユニットの場合、分析装置に自動挿入される流路ユニットごとに流路ユニットの位置に多少の差が生じる可能性がある。そのため、流入口および流出口の両方に分析装置の供給管および排出管をいずれも正確に挿入するためには、供給管および排出管の位置精度をより高める必要がある。
また、特許文献2には、流入口、流出口、および位置決め穴のそれぞれの関係について記載されていない。そのため、従来のマイクロ流路装置の流入口および流出口の両方に分析装置の供給管および排出管をいずれも高い精度で自動挿入できるように、供給管および排出管の位置精度をより高める必要がある。
本発明の一態様は、流入口および流出口に分析装置の供給管および排出管を自動で高精度で差し込むことができる流路チップを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る流路チップは、液体中の成分を分離する分離素子を収容する、平面視において矩形状の流路チップであって、前記流路チップの同一の主面側であり、かつ、前記流路チップの平面視において、前記流路チップの四つの辺のうちのいずれか一つの辺側に設けられる流入口および流出口を備え、前記流路チップの平面視においてU字状に形成された、液体が通る流路と、前記流路の一部に設けられ、前記分離素子を収容する分離素子収容部と、前記流路チップの平面視において、前記流入口と、前記流入口に最も近い前記流路チップの角部との間に設けられ、分析装置内に備えられる2つの位置決め棒のうちの一方の位置決め棒が挿入される第1の位置決めと、前記流路チップの平面視において、前記流出口と、前記流出口に最も近い前記流路チップの角部との間に設けられ、前記2つの位置決め棒のうちの他方の位置決め棒が挿入される第2の位置決め、を有し、前記第1の位置決め孔と前記第2の位置決め孔は、前記一つの辺側に設けられ、前記一の辺側の反対の辺側には位置決め孔が設けられていない
本発明の一態様に係る流路チップは、流入口および流出口に分析装置の供給管および排出管を自動で高精度に差し込むことができる。
一実施形態に係る流路チップの斜視図である。 流路チップの分解斜視図である。 流路チップの平面図である。 図3のI−I断面であって、第1液体流路および第5液体流路の拡大断面図である。 分離カラムの一例を示す斜視図である。 図3のII−II断面であって、分離カラムの拡大断面図である。 図3のIII−III断面図である。 第1の位置決め孔および第2の位置決め孔に位置決め棒が挿入された時の状態を示す図3のIII−III断面図である。 流入口および流出口に供給管および排出管が挿入された時の状態を示す図3のII−II断面図である。 第1液体流路および第5液体流路の断面形状の他の構成を示す断面図である。 第1液体流路および第5液体流路の断面形状の他の構成を示す断面図である。 流路チップの他の構成の一例を示す平面図である。 流路チップの他の構成の一例を示す平面図である。 流路チップの他の構成の一例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。なお、理解の容易のため、図面における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。また、以下の説明において、流路チップの高さ方向の一方の主面側を上または上方といい、流路チップの高さ方向の他方の主面側を下または下方という場合がある。また、本明細書では、3軸方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向)の3次元直交座標系を用い、流路チップの幅方向をX軸方向とし、奥行き方向をY軸方向とし、高さ(厚さ)方向をZ軸方向とする。
<流路チップ>
図1は、一実施形態に係る流路チップの斜視図であり、図2は、流路チップの分解斜視図であり、図3は、流路チップの平面図である。図1〜図3に示すように、一実施形態に係る流路チップ10Aは、流路チップ10Aの平面視において、矩形状に形成され、検査対象の液体(試料)の成分を分離するものである。なお、液体としては、例えば、血液、工場などから排出される排水、または地下水などが挙げられる。
流路チップ10Aは、第1プレート101および第2プレート102からなる2つの板状のプレートを有し、第1プレート101と第2プレート102とを板厚方向に積層して構成されている。
第1プレート101および第2プレート102は、光透過性を有する材料を用いて形成される。前記材料としては、例えば、アクリル系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂などが挙げられる。中でも、製造のし易さおよび光が透過可能な波長の範囲の広さなどの観点から、シクロオレフィン系樹脂を用いることが好ましい。
第1プレート101と第2プレート102とは、例えば、熱圧着などして貼り合わせることによって接合される。また、第1プレート101と第2プレート102とは、紫外線硬化樹脂などの接着剤を用いて接合してもよい。
流路チップ10Aは、液体流路(流路)21、分離素子収容部22A、22B、第1の位置決め孔(第1の位置決め部)23、および第2の位置決め孔(第2の位置決め部)24を有する。液体流路21、および分離素子収容部22A、22Bは、流路チップ10Aの内部に設けられており、分離素子収容部22A、22Bは、液体流路21の途中(一部)に設けられている。
液体流路21および分離素子収容部22A、22Bを構成する第1プレート101および第2プレート102には、液体流路21、および分離素子収容部22A、22Bに対応した形状の凹部や孔が形成されている。第1プレート101および第2プレート102の凹部は、凹部の中心線から見て、上下方向および左右方向に対称に形成されている。そのため、液体流路21、および分離素子収容部22A、22Bは、第1プレート101と第2プレート102とを接合することで形成される。また、流路チップ10Aの第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24を構成する第1プレート101の貫通孔の中心軸と、第2プレート102の貫通孔の中心軸とは、それぞれ一致するように形成されている。このように、液体流路21、分離素子収容部22A、22B、第1の位置決め孔23、および第2の位置決め孔24は、第1プレート101および第2プレート102により形成されている。
液体流路21は、流路チップ10A内を液体が通るための通路である。液体流路21の流入口25および流出口26は、第1プレート101の+Z軸方向の同一の主面側に設けられている。流入口25および流出口26は、流路チップ10Aの平面視において、第1プレート101の主面の+Y軸方向の辺側に対向するように設けられている。流入口25および流出口26は、流路チップ10Aの平面視において、それぞれ、略円形に形成されている。
液体流路21は、第1液体流路211、第2液体流路212、第3液体流路213、第4液体流路214、および第5液体流路215を有する。液体流路21は、流路チップ10Aの平面視において、略U字状に形成されている。すなわち、液体流路21は、流入口25から流出口26にかけて、流路チップ10Aの平面視において、分離素子収容部22Aと分離素子収容部22Bとを間に介して、折り返し構造となっている。なお、本実施形態では、液体流路21の口径の大きさは、口径が円形の場合には、その口径の直径の長さであり、口径が四角形の場合には、その対角線の長さである。
第1液体流路211は、流入口25から流路チップ10Aの厚さ方向に垂直に形成されている。第1液体流路211は、流入口25から−Z軸方向に沿って、第1プレート101と第2プレート102との境界部分まで伸びている。
図4は、図3のI−I断面であって、第1液体流路211および第5液体流路215の拡大断面図である。図4に示すように、第1液体流路211は、第1プレート101の厚さ方向から見た時、主面にある流入口25から厚さ方向に縮径しているテーパー状に形成されている。
第2液体流路212は、第1液体流路211と分離素子収容部22Aとを連結している。本実施形態では、第2液体流路212は、第1液体流路211から、第1プレート101と第2プレート102との境界部分に沿って流路チップ10Aの−Y軸方向に伸び、分離素子収容部22Aに連結されている。
第3液体流路213は、隣接する分離素子収容部22Aと分離素子収容部22Bとの間を連結している。本実施形態では、第3液体流路213は、分離素子収容部22Aから第1プレート101と第2プレート102との境界部分に沿って流路チップ10Aの−Y軸方向に伸び、途中で屈曲して、流路チップ10Aの+X軸方向に伸びる。そして、第3液体流路213は、さらに屈曲して、+Y軸方向に伸び、分離素子収容部22Bに連通している。
第4液体流路214は、最も後流側に位置する分離素子収容部と第5液体流路215とを連結している。流路チップ10A内に設けられる分離素子収容部が1つの場合には、前記分離素子収容部と第5液体流路215とを連結する流路が、第4液体流路214となる。本実施形態では、第4液体流路214は、分離素子収容部22Bから第1プレート101と第2プレート102との境界部分に沿って流路チップ10Aの+Y軸方向に伸び、第5液体流路215に連結されている。
第5液体流路215は、流出口26から流路チップ10Aの厚さ方向に垂直に形成されている。第5液体流路215は、第4液体流路214から+Z軸方向に沿って、流出口26まで延びている。
第5液体流路215も、図4に示すように、第1液体流路211と同様、第1プレート101の厚さ方向から見た時、主面にある流出口26から流路チップ10Aの厚さ方向に縮径しているテーパー状に形成されている。
第1液体流路211、第2液体流路212、第3液体流路213、第4液体流路214、および第5液体流路215の断面は、液体の流れに直交する方向に対して、いずれも、略円形に形成されている。
流入口25および流出口26は、流路チップ10Aの平面視において、流路チップ10Aの+Y軸方向の辺側に設けられている。また、流入口25および流出口26は、流路チップ10AのX軸方向の辺の中間を通り、かつ流路チップ10AのY軸方向の辺(X軸方向の辺に直交する辺)に平行な中心線に対して略対称となるように設けられている。
分離素子収容部22A、22Bは、液体クロマトグラフィー用の分離カラム(分離素子)27A、27Bを収容する空間である。
分離カラム27A、27Bは、液体中の成分を分離するものである。分離カラム27A、27Bは、それぞれ、分離素子収容部22A、22B内に配置され、第1プレート101と第2プレート102との間で挟持された状態で配置されている。分離カラム27A、27Bの構成の一例について説明する。ここで、分離カラム27A、27Bは、いずれも同様の形態であるので、ここでは、分離カラム27Aの構成についてのみ説明する。分離カラム27Aの一例を図5に示す。図5は、分離カラム27Aの一例を示す斜視図であり、図6は、図3のII−II断面の分離カラム27Aの拡大断面図である。なお、図5では、説明の便宜上、被覆部273を二点鎖線で示している。図5および図6に示すように、分離カラム27Aは、多孔質の固定相271と、固定相271の流入端271aおよび流出端271bの両方に設けられた圧力調整部272と、固定相271および圧力調整部272を被覆する被覆部273とを有する。
固定相271は、柱状に形成されている。固定相271は、固定相271を通過する液体の各成分に対する相互作用(例えば、疎水性相互作用、イオン交換など)により、成分同士を分離させる機能を有する。固定相271は、多孔質体や微粒子の集合体で形成される。固定相271の材料は、液体の種類や分離させる成分の種類に応じて、各種セラミックスや高分子などから選択される。本実施形態では、固定相271としては、モノリス構造の焼結セラミックスを含む。焼結セラミックスとしては、例えば、多孔質シリカを含む。特に、全体が一体のシリカゲルで形成されたシリカモノリスが用いられる。
圧力調整部272は、柱状に形成されている。圧力調整部272の外径は、固定相271の外径よりも大きく形成されている。圧力調整部272は、液体の流れを調整する機能を有する。圧力調整部272は、例えば、多孔質体で形成することができる。圧力調整部272を形成する材料としては、公知のセラミックスや高分子などを用いることができる。圧力調整部272は、固定相271の両端に設けられているので、固定相271に流入する液体および分離カラム27Aから流出する液体の流れが調整され、固定相271を通過する液体および分離カラム27Aから流出する液体の乱れが抑制される。
被覆部273は、チューブ状に形成されている。被覆部273は、例えば、加熱によって収縮する熱収縮性樹脂を用いて製造することができる。熱収縮性樹脂の種類は、特に限定されない。熱収縮性樹脂としては、例えば、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などが挙げられる。中でも、固定相271と被覆部273との間に隙間が生じ難くして、固定相271を安定して被覆する点から、PEEKを用いることが好ましい。
このように、チューブ状の被覆部273内に固定相271および圧力調整部272を収納して加熱することで、柱状の分離カラム27Aが形成される。
分離カラム27Aは、分離素子収容部22Aを構成する第1プレート101および第2プレート102に挟持された状態で分離素子収容部22A内に収容されている。特に、圧力調整部272の外径は固定相271の外径よりも大きいため、圧力調整部272は、固定相271よりも第1プレート101および第2プレート102から大きな圧力を受けている。そのため、第1プレート101および第2プレート102と圧力調整部272との密着性はより高めることができるので、液体を供給する際の耐圧性を向上させることができる。また、固定相271に、第1プレート101および第2プレート102から必要以上に大きな圧力が受けるのを軽減することができる。そのため、固定相271の多孔質の孔が潰れるのを抑えることができるので、固定相271を通過する液体の流れが妨げられることを抑制することができる。
次に、図1〜図3を参照して、第1の位置決め孔23、および第2の位置決め孔24の構成について説明する。
第1の位置決め孔23は、流路チップ10Aの平面視において、流入口25に最も近い流路チップ10Aの角部110aと流入口25との間に設けられている。第2の位置決め孔24は、流出口26に最も近い流路チップ10Aの角部110bと流出口26との間に設けられている。
第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24は、流路チップ10Aの厚さ方向に貫通している。第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24の開口径は、流路チップ10Aの流入口25および流出口26が形成されている主面側が前記主面とは反対側の主面よりも広くなるように形成されている。図7は、図3のIII−III断面図である。図7に示すように、第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24は、流路チップ10Aの厚さ方向から見た時、流入口25および流出口26が形成されている主面側から流路チップ10Aの厚さ方向に縮径しているテーパー状に形成されている。なお、第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24の開口径の大きさは、開口径が円形の場合には、その開口径の直径の長さであり、開口径が四角形の場合には、その開口径の対角線の長さである。
第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24は、流路チップ10Aの平面視において、流路チップ10AのX軸方向の辺の中間を通りかつ流路チップ10AのY軸方向の辺に平行な中心線に略対称となるように設けられている。
第1液体流路211、第5液体流路215、第1の位置決め孔23、および第2の位置決め孔24は、それぞれ、流路チップ10Aの主面に対して略垂直となるように形成されている。
また、流路チップ10Aは、主面の+X軸方向の辺側に、Y軸方向に沿って面取りされた面取り部29を有する。
一実施形態に係る流路チップ10Aの製造方法の一例について説明する。まず、矩形状の二つのプレートのそれぞれの接合面側に、流路チップ10Aの液体流路21、分離素子収容部22A、22B、第1の位置決め孔23、第2の位置決め孔24、流入口25、および流出口26を構成する凹部や孔を形成する。これにより、第1プレート101および第2プレート102を作製する。第1プレート101および第2プレート102の凹部や孔は、射出成型やプレス加工などで形成してもよいし、レーザーなどで加工して形成してもよい。
次に、第1プレート101と第2プレート102とを重ねる。その後、第1の位置決め孔23を構成する第1プレート101および第2プレート102の貫通孔と、第2の位置決め孔24を構成する第1プレート101および第2プレート102の貫通孔とに、位置決めピンなどを挿入する。これにより、第1プレート101と第2プレート102との位置がずれないようにする。その後、第1プレート101と第2プレート102とを、例えば、熱圧着などして接合する。これにより、一実施形態に係る流路チップ10Aが得られる。
一実施形態に係る流路チップ10Aを用いて分析装置で液体を分析する場合の一例について説明する。流路チップ10Aが分析装置内に+Y軸方向に自動で挿入されると、前記分析装置内で、図8に示すように、第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24に位置決め棒31、32がそれぞれ自動で挿入され、流路チップ10Aが固定される。その後、図9に示すように、流入口25に液体を供給する供給管33と、流出口26に液体を排出する排出管34とが自動挿入される。その後、供給管33から流入口25に液体が注入される。
液体は、流入口25から第1液体流路211を通って流路チップ10Aの厚さ方向に流れる。その後、液体は、第1液体流路211から第2液体流路212を通って、分離素子収容部22Aに供給されると、分離素子収容部22A内の分離カラム27Aで液体中の成分が分離される。その後、分離カラム27Aで成分が分離された液体は、第3液体流路213を通って、分離素子収容部22Bに供給される。液体が分離カラム27Bに供給されると、分離素子収容部22B内の分離カラム27Bで液体中の成分がさらに分離される。流路チップ10Aでは、2つの分離カラム27A、27Bを直列に配置した状態で液体中の成分の分離が行われる。
分離カラム27Bで成分が分離された液体は、分離カラム27Bから第4液体流路214および第5液体流路215を通って、流路チップ10Aの厚さ方向(+Z軸方向)に沿って、流出口26に流れ、流出口26から排出される。その後、流出口26から排出された液体は、分析装置内で分析(観察)される。
なお、流路チップ10Aが、例えば、少なくとも分析時に使用される波長の光を通す透明な材料で製造される場合、第4液体流路214または第5液体流路215中の液体を用いて分析することができる。但し、第4液体流路214で分析する場合、第1プレート101と第2プレート102の接合面が分析に悪影響を与える可能性がある。そのため、分析装置の光源(図示せず)と、受光部(図示せず)とを結ぶ光軸が前記接合面を通らないようにすることが好ましい。また、第5液体流路215で分析する場合には、前記光源と前記受光部とを結ぶ光軸が、排出管34(図9参照)を通らないようにする必要がある。また、第4液体流路214または第5液体流路215中の液体を用いて分析する場合、流路チップ10Aの位置精度が重要である。本実施形態によれば、流路チップ10Aの位置精度を高めることができる。
このように、一実施形態に係る流路チップ10Aは、流路チップ10Aの同一主面側であり、かつ流路チップ10Aの+Y軸方向の辺側に液体流路21の流入口25および流出口26を有する。また、流路チップ10Aは、流入口25と流路チップ10Aの角部110aとの間に第1の位置決め孔23を有し、流出口26と、流路チップ10Aの角部110bとの間に第2の位置決め孔24を有する。流路チップ10Aを分析装置に設置する際、第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24に位置決め棒31、32(図8参照)を挿入して、第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24で流路チップ10Aの位置を予め固定する。第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24は、流路チップ10Aの+Y軸方向の辺側に位置しているので、第1の位置決め孔23と第2の位置決め孔24との間隔は短い。第1の位置決め孔23と流入口25とは近くに位置し、第2の位置決め孔24と流出口26とは近くに位置している。第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24の位置を基準にすると、第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24の近くにある流入口25および流出口26の位置精度は高めやすい。そのため、位置決め棒31、32(図8参照)で固定された第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24の位置を基準にして、供給管33(図9参照)および排出管34(図9参照)を下降させることで、供給管33(図9参照)および排出管34(図9参照)を流入口25および流出口26に自動で高精度に差し込むことができる。よって、分析装置内で流路チップ10Aの位置精度を高めることができるので、流路チップ10Aの交換を簡易に自動化できる。
また、一実施形態に係る流路チップ10Aの位置精度が低い場合、液体流路21内の液体の液漏れ、または供給管33(図9参照)、排出管34(図9参照)、もしくは流路チップ10Aが破損する可能性がある。一実施形態に係る流路チップ10Aは、こうした問題が生じるのを低減することができる。
本実施形態では、第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24は、流路チップ10Aの1つの短辺(+Y軸方向側の辺)側にX軸方向に沿って対向するように設けられている。すなわち、第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24は、流路チップ10Aの辺のうち、距離が短い辺(+Y軸方向側の辺)側に対向するように設けられている。例えば、供給管33および排出管34を支持する器具など分析装置側の機器は主に金属製であり、流路チップ10Aは樹脂などを用いて形成されるので、分析装置側の機器と流路チップ10Aとは熱膨張係数の差がある。そのため、第1の位置決め孔23と第2の位置決め孔24との間隔が長いほど、前記熱膨張係数の差に起因して、位置決め棒31、32(図8参照)の挿入位置が第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24の位置と合わなくなる可能性がある。
これに対し、本実施形態では、第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24が、流路チップ10Aの平面視において、流路チップ10Aの辺の中でも、距離が短い辺(+Y軸方向側の辺)側に設けられているので、第1の位置決め孔23と第2の位置決め孔24との間隔が短い。そのため、前記熱膨張係数の差により、位置決め棒31、32(図8参照)と、第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24との位置にずれが生じるのを小さく抑えることができる。よって、位置決め棒31、32(図8参照)を第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24に安定して挿入することができる。
また、第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24は、上記のように、流路チップ10Aの1つの短辺(+Y軸方向側の辺)側に設けられている。そのため、例えば、流路チップ10Aを分析装置に−Y軸方向(流路チップ10Aの正しい挿入方向とは逆向き)で挿入しても、分析装置の位置決め棒31、32(図8参照)は流路チップ10Aに挿入されない。そのため、供給管33(図9参照)および排出管34(図9参照)が流路チップ10A側に下降するのを防ぐことができる。これにより、供給管33(図9参照)および排出管34(図9参照)が流路チップ10Aの主面に衝突して破損することを防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24は、主面側から流路チップ10Aの厚さ方向に縮径しているテーパー状に形成されている。これらの孔の開口径は、流路チップ10Aの流入口25および流出口26のある主面側が前記主面とは反対側の主面よりも広くなるように形成されている。そのため、例えば、流路チップ10Aが裏返し(−Z軸方向を上方)にして分析装置に挿入されても、分析装置内で位置決め棒31、32(図8参照)が第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24に挿入されることを防ぐことができる。そのため、供給管33(図9参照)および排出管34(図9参照)が流路チップ10A側に下降して流路チップ10Aの主面に衝突して破損することを防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、第1液体流路211、第5液体流路215、第1の位置決め孔23、および第2の位置決め孔24は、それぞれ、流路チップ10Aの主面に対して略垂直に形成されている。第1の位置決め孔23、および第2の位置決め孔24を、供給管33(図9参照)および排出管34(図9参照)の位置合わせ用として用いることに加え、流路チップ10Aの製造時に第1プレート101と第2プレート102とを張り合わせる際の位置決め用としても使用することができる。そのため、第1プレート101と第2プレート102とを接合する際に、高い精度で位置を合わせた状態で接合することができる。
また、本実施形態によれば、流路チップ10Aは、主面の+X軸方向の辺側に、Y軸方向に沿って面取りされた面取り部29を有するので、流路チップ10Aの分析装置10への挿入方向を容易に判断することができる。
また、本実施形態によれば、第1液体流路211、第2液体流路212、第3液体流路213、第4液体流路214、および第5液体流路215の断面は、液体の流れに直交する方向に対して、いずれも略円形としている。そのため、液体流路21内を液体は安定して流れることができるので、液体流路21内の液体の流れに乱流が生じるのを抑制することができる。そのため、流出口26から排出される液体を分析装置内で分析(観察)する際、流出口26から排出される液体の測定精度の低下を抑制することができる。
特に、第3液体流路213の断面を、液体の流れに直交する方向に対して、略円形とすることで、分離素子収容部22Aと分離素子収容部22Bとの間の液体の流れの乱れを抑えることができる。そのため、流路チップ10A内に、二つの分離素子収容部22A、22Bを設けても、流出口26から排出される液体の測定精度の低下を抑制することができる。
このように、一実施形態に係る流路チップ10Aは、血液中に含まれるタンパク質や核酸などの血液成分や工場などから排出される排水中に含まれる化学物質、地下水に含まれる成分などの微量な物質の分析を簡易かつ高精度に行うことができる。そのため、分析装置10は、臨床検査、食物検査、環境検査、診療や看護現場などの医療現場において好適に用いることができる。特に、POCT用として有効に用いることができる。
なお、本実施形態では、流路チップ10Aは、平面視において、矩形状に形成されているが、これに限定されず、円形など他の形状でもよい。
本実施形態では、第1液体流路211および第5液体流路215は、主面側から流路チップ10Aの厚さ方向に縮径しているテーパー状に形成されているが、これに限定されない。例えば、図10に示すように、第1プレート101の厚さ方向から見た時、第1液体流路211は、第1プレート101と第2プレート102との境界部分から主面側である流入口25側に向かって末広がり状に形成されていてもよい。第5液体流路215も、第1プレート101と第2プレート102との境界部分から主面側である流出口26側に向かって末広がり状に形成されていてもよい。
また、図11に示すように、第1プレート101の厚さ方向から見た時、第1液体流路211および第5液体流路215は、第1プレート101の厚さ方向に向かって、第1液体流路211および第5液体流路215の開口径の中心軸に対して傾斜角度が二段階で小さくなるように形成したテーパー状でもよい。具体的には、第1液体流路211は、流入口25から流路チップ10Aの厚さ方向にかけて、第1液体流路211の開口径の中心軸に対して傾斜角度が大きい第1傾斜部41と、第1傾斜部41よりも傾斜角度が小さい第2傾斜部42とで構成する。第3液体流路213も、流出口26から流路チップ10Aの厚さ方向にかけて、第5液体流路215の開口径の中心軸に対して傾斜角度の大きい第1傾斜部41と、第1傾斜部41よりも傾斜角度が小さい第2傾斜部42とで構成する。これにより、例えば、より口径の広い供給管43および排出管44の口径を用いた場合でも、供給管43および排出管44を流入口25および流出口26に挿入することができる。
さらに、第1液体流路211および第5液体流路215は、第1プレート101の厚さ方向から見た時、テーパー状に形成されているが、主面側から流路チップ10Aの厚さ方向に同じ開口径で形成されていてもよい。
本実施形態では、流路チップ10Aには分離素子収容部22A、22Bを設け、二つの分離カラム27A、27Bを分離素子収容部22A、22B内にそれぞれ収容しているが、これに限定されず、何れか一つだけでもよい。図12は、本実施形態に係る流路チップの他の構成の一例を示す平面図である。図12に示すように、流路チップ10Bは分離素子収容部22Aのみを有し、分離素子収容部22Aに分離カラム27Aを収容するようにしてもよい。このとき、液体流路21は、第1液体流路211と、第4液体流路214とで構成し、流出口26の位置は図1〜図3に示す位置と同じ位置とする。これにより、分離カラムの数が変動しても、流路チップ10Bの外形は、図1〜図3に示す流路チップ10Aと同一形状のままとすることができる。そのため、流路チップ10Bは、分析装置に設置される位置、分析装置の位置決め棒31、32(図8参照)や供給管33(図9参照)および排出管34(図9参照)の位置を、図1〜図3に示す流路チップ10Aと共通の状態で使用することができる。
また、流路チップ10A内の分離素子収容部は、流入口25および流出口26の位置を図1〜図3に示す位置と同じ位置で維持できれば、流路チップ10A内に直列または並列に複数設けてもよい。このとき、流路チップ10A内に設けられる分離カラムの数も、分離素子収容部の数に応じて一つでもよいし、複数でもよい。
本実施形態では、分離カラム27A、27Bの長さは、特に限定されず、任意の長さとしてもよい。図13は、一実施形態に係る流路チップの他の構成の一例を示す平面図である。図13に示すように、流路チップ10Cでは、分離カラム27A、27Bの長さを流路チップ10CのY軸方向の長さの半分程度としてもよい。流路チップ10Cは、流入口25および流出口26の位置を変えずに、分離カラム27A、27Bを任意の位置に設けることができると共に、分離カラム27A、27Bの長さを自由に設計することができる。これにより、分離カラム27A、27Bが、図1〜図3に示す流路チップ10Aの分離カラム27A、27Bより短くしても、流路チップ10Cの外形は、図1〜図3に示す流路チップ10Aと同一形状のままとすることができる。そのため、流路チップ10Cは、分析装置に設置される位置、分析装置の位置決め棒31、32(図8参照)や供給管33(図9参照)および排出管34(図9参照)の位置を、図1〜図3に示す流路チップ10Aと共通の状態で使用することができる。
また、図14に示すように、流路チップ10Dは、第2液体流路212の長さを、分離カラム27A、27Bの長さに応じて短くしてもよい。これにより、分離カラム27A、27Bの長さに応じて、第2流体流路の長さを適切な長さに設計することができる。なお、図13および図14では、二つの分離素子収容部22A、22Bが流路チップ10B、10C内に設けられているが、何れか一つだけでもよい。
本実施形態では、第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24は、流路チップ10Aの厚さ方向に貫通しているが、これに限定されない。例えば、第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24は、流路チップ10Aの主面に凹状に形成されていてもよい。この場合、第1プレート101の第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24に対応する穴は貫通し、第2プレート102の第1の位置決め孔23および第2の位置決め孔24に対応する穴は貫通させないように形成する。
本実施形態では、流入口25および流出口26は、流路チップ10Aの+Y軸方向の辺側に設けられているが、これに限定されるものではなく、流路チップ10Aの他の三つの辺のうちのいずれか一つの辺側に設けられていてもよい。
本実施形態では、第1液体流路211、第5液体流路215、第1の位置決め孔23、および第2の位置決め孔24は、それぞれ、流路チップ10Aの主面に対して略垂直に形成されているが、同一方向であれば、特に限定されない。
本実施形態では、第1液体流路211、第2液体流路212、第3液体流路213、第4液体流路214、および第5液体流路215の断面は、いずれも略円形としているが、これに限定されず、これらの流路の何れかの流路の断面を略円形としてもよい。
本実施形態では、流路チップ10Aは、+X軸方向の辺側に面取り部29を備えているが、流路チップ10Aの分析装置への挿入方向が確認できればよいため、流路チップ10Aの四つの辺のうちの何れか一つの辺に形成されていればよい。また、流路チップ10Aの分析装置への挿入方向を間違えることがないような場合には、流路チップ10Aは面取り部29を備えていなくてもよい。
本実施形態では、分離カラム27A、27Bの圧力調整部272は、固定相271の流入端271aおよび流出端271bの両方に設けられているが、何れか一方のみでもよいし、両方に設けなくてもよい。
本実施形態では、分離カラム27A、27Bは被覆部273を備えているが、これに限定されず、固定相271のみで分離素子収容部22A、22Bに挟持した状態で配置することができる場合などには、被覆部273は設けなくてもよい。
以上の通り、実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の組み合わせ、省略、置き換え、変更などを行うことが可能である。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10A〜10D 流路チップ
101 第1プレート
102 第2プレート
110a、110b 角部
21 液体流路(流路)
211 第1液体流路
212 第2液体流路
213 第3液体流路
214 第4液体流路
215 第5液体流路
22A、22B 分離素子収容部
23 第1の位置決め孔(第1の位置決め部)
24 第2の位置決め孔(第2の位置決め部)
25 流入口
26 流出口
27A、27B 分離カラム(分離素子)
271 固定相
271a 流入端
271b 流出端
272 圧力調整部
273 被覆部
29 面取り部

Claims (10)

  1. 液体中の成分を分離する分離素子を収容する、平面視において矩形状の流路チップであって、
    前記流路チップの同一の主面側であり、かつ、前記流路チップの平面視において、前記流路チップの四つの辺のうちのいずれか一つの辺側に設けられる流入口および流出口を備え、前記流路チップの平面視においてU字状に形成された、液体が通る流路と、
    前記流路の一部に設けられ、前記分離素子を収容する分離素子収容部と、
    前記流路チップの平面視において、前記流入口と、前記流入口に最も近い前記流路チップの角部との間に設けられ、分析装置内に備えられる2つの位置決め棒のうちの一方の位置決め棒が挿入される第1の位置決めと、
    前記流路チップの平面視において、前記流出口と、前記流出口に最も近い前記流路チップの角部との間に設けられ、前記2つの位置決め棒のうちの他方の位置決め棒が挿入される第2の位置決め、を有し、
    前記第1の位置決め孔と前記第2の位置決め孔は、前記一つの辺側に設けられ、前記一の辺側の反対の辺側には位置決め孔が設けられていないことを特徴とする流路チップ。
  2. 前記第1の位置決めおよび第2の位置決めは、前記流路チップを貫通した貫通孔であり、
    前記第1の位置決めおよび第2の位置決めの開口径は、前記流路チップの前記主面側が前記主面とは反対側の主面よりも広い、請求項1に記載の流路チップ。
  3. 前記流路チップの平面視において、前記流路チップの四つの辺のうちの何れか一つの辺が面取りされている請求項1または2に記載の流路チップ。
  4. 前記流入口から前記流路チップの厚さ方向に垂直に形成された流路、前記流出口から前記流路チップの厚さ方向に垂直に形成された流路、前記第1の位置決め、および前記第2の位置決めは、それぞれ、前記主面に対して同一方向に設けられている請求項1〜3の何れか一項に記載の流路チップ。
  5. 前記流入口および流出口は、前記流路チップの平面視において、前記流路チップの四つの辺のうちの何れか一つの辺の中間を通り、かつ前記一つの辺と、前記流路チップの平面視において、直交する他の辺に平行な中心線に対して対称となるように設けられると共に、
    前記第1の位置決めおよび第2の位置決めは、前記流路チップの平面視において、前記中心線に対称となるように設けられる請求項1〜4の何れか一項に記載の流路チップ。
  6. 前記流路チップが、第1プレートおよび第2プレートの2つの板状のプレートで構成され、
    前記第1の位置決めおよび第2の位置決めは、前記第1プレートおよび第2プレートをそれぞれ貫通した貫通孔であり、
    前記第1プレートの貫通孔の中心軸と、前記第2プレートの貫通孔の中心軸とが、それぞれ一致している請求項1〜5の何れか一項に記載の流路チップ。
  7. 前記流路の断面が、前記液体の流れに直交する方向に対して、円形に形成されている請求項1〜6の何れか一項に記載の流路チップ。
  8. 前記分離素子収容部が前記流路チップ内に複数設けられ、
    前記流路のうち、隣接する前記分離素子収容部の間を連結する流路の断面が、前記液体の流れに直交する方向に対して、円形に形成されている請求項1〜7の何れか一項に記載の流路チップ。
  9. 前記流路のうち、前記流入口から前記流路チップの厚さ方向に垂直に形成された流路、および前記流出口から前記流路チップの厚さ方向に垂直に形成された流路は、前記流路チップの厚さ方向から見た時、前記流入口および流出口から前記流路チップの厚さ方向に縮径しているテーパー状に形成されている請求項1〜8の何れか一項に記載の流路チップ。
  10. 液体中の成分を分離する分離素子を収容する、平面視において矩形状の流路チップであって、
    前記流路チップの同一の主面側であり、かつ、前記流路チップの平面視において、前記流路チップの四つの辺のうちのいずれかの一つの辺側に設けられる流入口および流出口を備え、前記流路チップの平面視においてU字状に形成された、液体が通る流路と、
    前記流路の一部に設けられ、前記分離素子を収容する分離素子収容部と、
    前記流路チップの平面視において、前記流入口と、前記流入口に最も近い前記流路チップの角部との間に設けられた第1の位置決め孔と、
    前記流路チップの平面視において、前記流出口と、前記流出口に最も近い前記流路チップの角部との間に設けられた第2の位置決め孔、を有し、
    前記第1の位置決め孔と前記第2の位置決め孔は、前記一つの辺側に設けられた流路チップの位置決め方法であって、
    分析装置の第1の位置決め棒と第2の位置決め棒は、それぞれ、前記第1の位置決め孔と前記第2の位置決め孔に挿入され、前記一の辺側の反対の辺側には前記第1の位置決め棒及び第2の位置決め棒が挿入されないことを特徴とする流路チップの位置決め方法。
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