JP6853644B2 - 放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像方法およびプログラム - Google Patents

放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6853644B2
JP6853644B2 JP2016194775A JP2016194775A JP6853644B2 JP 6853644 B2 JP6853644 B2 JP 6853644B2 JP 2016194775 A JP2016194775 A JP 2016194775A JP 2016194775 A JP2016194775 A JP 2016194775A JP 6853644 B2 JP6853644 B2 JP 6853644B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation
image
offset
imaging
collection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016194775A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018051261A (ja
Inventor
美奈 星野
美奈 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016194775A priority Critical patent/JP6853644B2/ja
Priority to US15/700,347 priority patent/US10495765B2/en
Publication of JP2018051261A publication Critical patent/JP2018051261A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6853644B2 publication Critical patent/JP6853644B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/29Measurement performed on radiation beams, e.g. position or section of the beam; Measurement of spatial distribution of radiation
    • G01T1/2914Measurement of spatial distribution of radiation
    • G01T1/2992Radioisotope data or image processing not related to a particular imaging system; Off-line processing of pictures, e.g. rescanners
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/17Circuit arrangements not adapted to a particular type of detector
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/20Measuring radiation intensity with scintillation detectors
    • G01T1/208Circuits specially adapted for scintillation detectors, e.g. for the photo-multiplier section

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明は、放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像方法およびプログラムに関する。
放射線発生装置から放射線を被写体に照射し、被写体を透過した放射線強度分布をデジタル化した画像データに画像処理を施すことにより放射線画像を得る放射線撮像装置が製品化されている。
放射線撮像装置では、放射線が照射されていない状態であっても、ある程度の信号電荷(暗電荷)が発生してしまう。暗電荷が放射線照射による信号電荷に重畳することによる画質低下を防ぐため、放射線が照射された状態の画像(以下、放射線画像という)と、放射線が照射されない状態の画像(以下、オフセット画像という)との差分の成分(以下、オフセット成分という)を補正することが行われる。オフセット画像は、放射線撮像装置の使用環境や通電時間、撮像モードの変更などに応じて変化し得るため、使用環境等に対応したオフセット画像を随時更新しつつ保持していく必要がある。
特許文献1では、複数存在する撮像モード毎のオフセット画像について、使用時間や撮像の実行回数に基づく使用頻度等によって優先順位を決めて、オフセット画像の収集を行う構成が開示されている。また、特許文献2では、選択した撮影手技に応じて使用される頻度の高い撮像モードのオフセット画像を優先的に収集する構成が開示されている。
米国特許第7415097号 特開2013−118983号公報
複数の撮像モードで撮像可能な放射線撮像装置において撮像モードを切り換える場合、切り替え前の撮像モードの影響が切り替え後の撮像画像に重畳し得る。撮像モードを切り替えてオフセット画像を取得する場合、モード切り替え後のオフセット画像に、モード切り替えに起因するアーチファクトが発生し得るため、そのデータを用いてオフセット成分の補正をすると、補正後の画像上にアーチファクトが重畳してしまう場合が生じ得る。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、撮像モードを切り替えて撮像を行う場合に、撮像モードの切り替えに起因したアーチファクトの影響を低減したオフセット補正用のオフセット画像を取得可能な放射線撮像技術の提供を目的とする。
本発明の一態様による放射線撮像装置は、フレームレートの異なる複数の撮像モードで動作可能であり、放射線の照射により蓄積された電荷に基づく放射線画像を、設定された撮像モードに基づいて取得する放射線検出手段を有する放射線撮像装置であって、
前記設定された撮像モードと、当該撮像モードから切り替えられる撮像モードとの組み合わせにおけるフレームレートの差に基づいて、前記放射線画像のオフセット成分を補正するオフセット画像の収集タイミングを設定する収集制御手段と、前記収集タイミングに基づいて、前記オフセット画像を取得する画像取得手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、撮像モードの切り替えに起因したアーチファクトの影響を低減したオフセット補正用のオフセット画像を取得可能な放射線撮像技術を提供することが可能になる。
第1実施形態における放射線撮像システムの構成例を示す図。 放射線撮像装置における放射線検出部の構成例を示す図。 オフセット補正を概略的に説明する図。 放射線撮像装置の使用状態を例示する図。 第1実施形態のオフセット画像の収集タイミングを説明する図。 第1実施形態における放射線撮像システムの処理を説明する図。 第1実施形態における放射線撮像システムの処理を説明する図。 オフセット画像の収集タイミングを説明する図。 第2実施形態のオフセット画像の収集タイミングを説明する図。 第2実施形態における放射線撮像システムの処理を説明する図。 第3実施形態のオフセット画像の収集タイミングを説明する図。 第3実施形態における放射線撮像システムの処理を説明する図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
<第1実施形態>
(放射線撮像システムの構成例)
図1は第1実施形態における放射線撮像システムの構成例を示す図である。放射線撮像システムは、放射線検出部200を有する放射線撮像装置100と、放射線を照射する放射線源301を制御する放射線発生装置300と、放射線撮像装置100および放射線発生装置300を制御する制御装置400とを有する。
制御装置400は、例えば、LAN(Local Area Network)等のネットワーク500に接続されている。また、ネットワーク500には放射線情報システムであるRIS(Radiology Information System)または病院情報システムであるHIS(Hospital Information System)が接続されている(HIS/RIS501)。制御装置400とHIS/RIS501とは相互通信可能であり、放射線画像の撮像オーダーや、例えば、患者情報を含んだ撮像情報、及び撮像した画像データのやりとりを可能とする。
放射線撮像装置100は、放射線を検出し画像データを生成する放射線検出部200、放射線撮像装置100による撮像や通信動作を制御する制御部101、および電源部116を有する。ここで、制御部101は、以下の機能構成を有する。駆動制御部102は、放射線検出部200の駆動や放射線画像およびオフセット画像の取得を制御する。画像処理部107は、放射線検出部200から取得した画像に対して画像処理を行う。オフセット画像収集制御部109は、オフセット画像の収集タイミング制御を行う。オフセット画像収集制御部109(収集制御部)は、例えば、設定された撮像モードと、当該撮像モードから切り替えられる撮像モードとの組み合わせにおけるフレームレートの差に基づいて、放射線画像のオフセット成分を補正するオフセット画像の収集タイミングを設定することが可能である。記憶部110は、取得した画像データ(放射線画像、オフセット画像)を記憶する。通信制御部113は、制御装置400との通信を制御する。使用状態監視部114は、放射線撮像システム(放射線撮像装置)の使用状態を監視する。内部時計115(計時部)は、撮像時刻や、撮像モードが切り替えられた時刻からの経過時間、オフセット画像の更新を定期的に行うための時間情報などを取得する。制御部101は、例えば、記憶部に保存されているプログラム等を読み出し、これに基づいて、放射線撮像装置全体の制御を行うことが可能である。または、ASIC等による制御信号発生回路により装置制御を行ってもよいし、プログラムと制御回路との両方により装置全体の制御が実現されてもよい。
制御装置400は、以下の機能構成を有する。撮像制御部402は、放射線撮像装置100の画像取得タイミングや撮像条件などの制御を行う。発生制御部403は、放射線発生装置300の放射線の照射タイミングや照射条件などの制御を行う。通信制御部401は、放射線撮像装置との通信や、放射線発生装置との通信、およびネットワーク500との通信を制御する。放射線撮像アプリケーション404は、放射線撮像装置100からの撮像画像の収集や表示、撮像オーダーの受付や撮像情報登録などの処理を制御するアプリケーションである。表示部406は、撮像画像や撮像情報を表示する。操作UI407は、放射線撮像システムを操作するためのユーザインタフェースとして機能する。
ここで、制御装置400と放射線撮像装置100との間、および制御装置400と放射線発生装置300との間は、RS232CやUSB、イーサネット(登録商標)などの規格を用いたケーブル接続による有線通信、専用信号線、および無線通信のいずれか、または、これらの組合せにより情報通信を行うことが可能である。制御装置400と放射線撮像装置100との間では、例えば、画像データ、画像取得条件設定や装置状態取得などの制御通信、および画像取得タイミングや放射線照射可能タイミングの通知など同期信号のやりとりを行うことが可能である。また、制御装置400と放射線発生装置300との間では、例えば、放射線照射条件の設定、装置状態取得、実際の照射情報などの制御通信、および放射線照射タイミングの通知などの同期信号のやりとりを行うことが可能である。
(放射線検出部200の構成例)
また、図2は、放射線検出部200の構成例を示す図である。放射線検出部200は、フレームレートの異なる複数の撮像モードで動作可能であり、放射線の照射により蓄積された電荷に基づく放射線画像を、設定された撮像モードに基づいて取得することが可能である。放射線検出部200は、複数の行および複数の列を構成するように2次元アレイ状に配列された複数の画素からなるセンサアレイ204を有する。センサアレイ上の各画素207は、例えば、TFTのようなスイッチ素子208および光電変換素子209から構成され、各画素207上には例えば蛍光体が設けられて形成される。
この場合、放射線検出部200に入射した放射線は蛍光体で可視光に変換され、変換された可視光が各画素の光電変換素子209に入射し、各光電変換素子209において、可視光に応じた電荷が生成される。尚、本実施形態では、上述した蛍光体及び光電変換素子は入射した放射線を電荷に変換する変換素子を構成するものとする。ただし、例えば、蛍光体を設けずに、入射した放射線を直接電荷に変換する、いわゆる直接変換型の変換素子を構成する形態であってもよい。スイッチ素子208のONとOFFの切り替えにより、電荷の蓄積と電荷の読み出しを実行することにより、放射線画像を取得することができるものである。
放射線検出部の2次元センサアレイ上のある行上の画素は、ドライブ回路201(駆動部)により駆動線211にTFTのON電圧が印加されることで、行上の各画素のTFTがONになり、電荷がそれぞれの信号線210を通してサンプルホールド回路202(保持部)に保持される。その後、保持された画素出力の電荷はマルチプレクサ203(出力制御部)を介して順次読出され、アンプ205(増幅部)により増幅された後、A/D変換器206(変換部)によりデジタル値の画像データに変換される。
また、電荷の読み出しが終了した行は、ドライブ回路201により駆動線211にTFTのOFF電圧が印加されることにより、行上の各画素は電荷の蓄積に戻る。このように、ドライブ回路201がセンサアレイ上の各行を順次駆動して走査を行い、最終的に全ての画素出力の電荷がデジタル値に変換される。これにより放射線画像データを読み出すことができる。これらの検出部の駆動、読出し動作等の制御は、駆動制御部102により行われる。デジタル値に変換された画像データは、図1における記憶部110に格納される。
駆動制御部102は、複数の制御を切り替え可能に構成されている。すなわち、駆動制御部102は、放射線撮像が可能な状態に準備する撮像準備駆動制御103、待機時の駆動状態を制御する待機駆動制御104、放射線画像を取得する放射線画像取得制御105、オフセット画像を取得するオフセット画像取得制御106を切り替えて制御できるように構成されている。駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106を実行することにより、設定された収集タイミングに基づいて、オフセット画像を取得する。
撮像準備駆動制御103は、放射線検出部200に対して撮像時と同様の電圧を印加しつつ、周期的に電荷の読み出しを行い、各画素に蓄積される暗電荷のリセットを行う制御である。この際に読み出された電荷は画像データとしては扱わず、記憶部110に保持しなくてもよい。放射線画像取得制御105は、撮像準備駆動制御103と同様の駆動を行いながら、各画素の蓄積中に放射線を照射させる制御である。このとき、放射線検出部200におけるスイッチ素子208のONとOFFの切り替えにより、電荷の蓄積と電荷の読み出しが実行され、読み出された電荷はアンプ205(増幅部)により増幅された後、A/D変換器206(変換部)によりデジタル値の画像データに変換され、放射線検出部200から出力される。駆動制御部102は、放射線画像取得制御105の実行により、放射線検出部200から出力される画像データを放射線画像111として記憶部110に記憶する。駆動制御部102は、放射線画像取得制御105を連続的に実行することで、動画としての撮像が可能である。また、駆動制御部102は、放射線画像取得制御105を単一回実行(非連続的に実行)することで、静止画としての撮像が可能である。
駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106についても撮像準備駆動制御103と同様に、所定のタイミングで制御を実行することにより、放射線を照射しない状態で放射線検出部200から出力された画像データをオフセット画像112として記憶部110に記憶する。記憶部110は、オフセット画像取得制御106の実行により、取得(収集)された複数の撮像モードのそれぞれに対応したオフセット画像を記憶することが可能である。
(オフセット補正の概略説明)
図3は、オフセット補正を概略的に説明する図であり、画像処理部107のオフセット補正部108は、放射線画像のオフセット成分を補正するオフセット補正を行う。駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、取得したオフセット画像を記憶部110に記憶し、オフセット補正部108は、切り替えられた撮像モードに対応するオフセット画像を記憶部110から取得して、放射線画像のオフセット成分を補正する。すなわち、画像処理部107のオフセット補正部108がオフセット成分の補正(オフセット補正)を行う際、オフセット補正部108は、各撮像モードの放射線画像111と、オフセット画像112とを記憶部110から取得して、両者の差分をとることによりオフセット補正を行う。
オフセット補正部108は、撮像時に放射線検出部200から取得された放射線画像111と、あらかじめ非撮像時(放射線の非照射時)に取得していたオフセット画像112との差分により補正後画像117を取得し、オフセット補正処理を実行した後、オフセット補正部108は、通信制御部113を通して、補正後画像117を制御装置400に転送する。
尚、ここではオフセット補正処理について説明しているが、画像処理部107の機能構成として、例えば、欠陥画素の補正や、放射線検出部内のアンプのゲインばらつき等を補正するゲイン補正などの補正処理を実行可能な処理部を有してもよい。
また、これら補正処理は放射線撮像装置100での実行に限定されるものではなく、例えば、取得した放射線画像111およびオフセット画像112を放射線撮像装置100で補正せずに制御装置400に転送し、制御装置400内で補正処理を行ってもよい。また、オフセット補正処理に使用するオフセット画像は、例えば、複数枚取得したオフセット画像を使用し、平均化などによりノイズ成分の低減処理などを行った画像をオフセット画像として使用してもよい。
放射線撮像装置100の制御部101は、放射線撮像システム(放射線撮像装置)の使用状態を監視する使用状態監視部114を有する。放射線撮像システムの使用状態としては、例えば、図4のような使用状態が存在する。図4は、放射線撮像装置の使用状態を例示する図であり、使用状態監視部114は、放射線撮像装置100と制御装置400との通信状態、もしくは放射線撮像装置の状態を示す情報から、放射線撮像システム(放射線撮像装置)の使用状態を判断する。使用状態監視部114は、放射線撮像装置の状態を示す情報に基づいて、当該放射線撮像装置の使用状態を判断し、オフセット画像収集制御部109(収集制御部)は、使用状態監視部114の判断結果に基づいて、予め設定された収集順序の撮像モード、または、操作UI407(操作部)からの入力に基づいて指定された撮像モードについて、収集タイミングの設定を行う。
使用状態監視部114が判断した使用状態に応じて、非撮像時の放射線検出部200の駆動制御方法、およびオフセット画像の更新方法が切り替えられるが、本実施形態では、撮像モードに切り替えに基づいたオフセット画像の取得更新方法について説明する。
以下、図4を用いて撮像時の放射線撮像装置100の動作の流れを説明する。ここでは、放射線撮像装置100の動作として、主にオフセット画像収集に関する点に着目して説明する。
(非使用状態)
使用状態監視部114が放射線撮像システムの使用状態を判断する。例えば、放射線撮像装置100のみが起動しており、制御装置400が電源オフの状態である場合、使用状態監視部114はシステム非使用状態(使用状態A)と判断する。この場合、使用状態監視部114は、オフセット画像収集制御部109および駆動制御部102に対してオフセット画像の更新を行わないようシステムの状態情報を設定する。使用状態Aでは、例えば、夜間での非使用時など、放射線撮像装置100側では暖気を維持するため電源をONにしつつ、制御装置400側の電源は未使用のためオフにするような状態が想定される。システム非使用状態(使用状態A)では、オフセット画像の収集は行われない(OFF)。
(一時使用停止状態)
使用状態監視部114が、放射線撮像システムの使用状態として、例えば、放射線撮像装置100および制御装置400がともに起動中であるが、操作者(オペレータ)が各装置の操作を行っていない状態(例えば、検査間の待機時間に相当する状態や操作者が一時的に離れている状態等)である場合、一時使用停止状態(使用状態B)と判断する。この場合、使用状態監視部114は、システムの一時使用停止状態として、オフセット画像の更新を定期的に行うようにオフセット画像収集制御部109および駆動制御部102にシステムの状態情報を設定する。内部時計115(計時部)は、オフセット画像の更新を定期的に行うための時間情報を取得しており、使用状態Bでは、定期的に行うオフセット画像の更新タイミングになった場合に、駆動制御部102は、待機駆動制御104を解除して撮像準備駆動制御103を開始する。前述したように、待機駆動制御104から撮像準備駆動制御103に切り替えた直後はセンサアレイ204の電荷が安定しないため、一定時間待機した後、オフセット画像取得制御106を行い、オフセット画像を取得して更新する。一時使用停止状態(使用状態B)では、オフセット画像の収集は自動収集モードとなる(オフセット画像の自動収集状態)。駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行によりオフセット画像の更新が完了した後、再度、待機駆動制御104に戻す。また、使用状態Bで、オフセット画像更新タイミングになっていない場合には、駆動制御部102は待機駆動制御104を行う。
使用状態Bでは、待機駆動制御104でTFTの特性劣化を抑えつつ、定期的にオフセット画像更新を行っておくことで、使用再開の際の待機時間を小さくできる。また、使用状態Bでは定期的にオフセット画像を収集する自動収集は実行するが、例えば、操作UI407より制御装置400を通して外部から指示することによって手動でオフセット画像収集を開始する動作に関しては受け付けていない。
(使用中状態)
使用状態監視部114が、放射線撮像システムの使用状態として、例えば、検査中または検査準備中である場合、使用中状態(使用状態C)と判断する。この場合、使用状態監視部114は、オフセット画像の更新を定期的に行うようにオフセット画像収集制御部109および駆動制御部102にシステムの状態情報を設定しつつ、駆動制御部102は、放射線検出部200の撮像準備駆動制御103を行う。
使用状態Cでは、定期的に行うオフセット画像更新タイミングになった場合、駆動制御部102は、そのままオフセット画像取得制御106を行い、オフセット画像を取得して更新する。使用中状態(使用状態C)では、オフセット画像の収集は自動収集モードとなる(オフセット画像の自動収集状態)。また、オフセット画像更新タイミングになっていない場合には、駆動制御部102は、そのまま撮像準備駆動制御103を継続する。
使用状態Dは、システム状態は使用状態Cと同様であるが、例えば、操作UI407より制御装置400を通して外部から指示することによって手動でオフセット画像収集を開始する動作を行う状態とする。使用中状態(使用状態D)では、オフセット画像の収集は手動収集モードとなる(オフセット画像の手動収集状態)。この使用状態C、Dでは、検査中、検査準備中などが想定されるため、即時に撮像に移れること、また、撮像において温度変動影響の少ない安定した画質が求められる。そのため、撮像準備駆動制御103でいつでも撮像に移れる状態を維持しつつ、定期的にオフセット画像を更新することで、温度変動による画質への影響を抑えることができる。
尚、本実施形態ではシステムの使用状態を図4のように使用状態A〜Dの4つに定義したが、使用状態としては、これに限定されるものではない。例えば、一部の使用状態が存在しなくてもよいし、新たな別の使用状態を定義してもよい。
(撮像モードの切り替え例)
次に、本実施形態の特徴的な構成を、オフセット画像の収集タイミングを説明するテーブル(図5)とフローチャート(図6)を用いて説明する。複数の撮像モードで撮像可能な放射線撮像装置において、各撮像モードのオフセット画像は異なるフレームレートを持っていることが知られている。これは画像サイズの違いによるフレームレートの差や装置の駆動時間による温度変化など様々な要因が挙げられる。そのため、記憶部110に保存されるオフセット画像は1つの撮像モードのオフセット画像のみではなく、各撮像モードのオフセット画像を保持している必要がある。
本実施形態では、撮像モードを切り替える際に、撮像モード間におけるフレームレートの差に基づいて、切り替え後の撮像モードにおけるオフセット画像を収集するタイミングを決定し、決定したタイミングに基づいてオフセット画像を収集する放射線撮像装置(システム)の構成を説明する。ここで、フレームレートの差には、撮像モードのフレームレートと、当該撮像モードから切り替えられる撮像モードのフレームレートとの間のフレームレート差分の絶対値が含まれる。また、フレームレートの差には、撮像モードのフレームレートと、当該撮像モードから切り替えられる撮像モードのフレームレートとの間におけるフレームレートの変化率が含まれる。
駆動制御部102は、オフセット画像収集制御部109により決定されたオフセット画像の収集タイミングに基づいて、オフセット画像取得制御106を実行し、取得した各撮像モードのオフセット画像を記憶部110に保存する。放射線画像111を取得すると、オフセット補正部108は、その撮像モードに応じたオフセット画像112を記憶部110より取得して、オフセット補正を行う。すなわち、オフセット補正部108は、オフセット補正処理として、放射線画像111とオフセット画像112との差分により補正後画像117(図3)を取得する。
複数の撮像モードで撮像可能な放射線撮像装置100において、前述のようにオフセット画像収集の方法は、定期的に収集される自動収集のモードと、例えば、制御装置400の操作UI407を通じたユーザからの操作によってオフセット画像の収集を行う手動収集のモードと、2つの収集モードが存在する。図5は、第1実施形態のオフセット画像の収集タイミングを説明する図である。図5は、自動収集モードにおける撮像モードの切り替えを例示するものであり、図5のテーブルには、自動収集モードで収集する各撮像モード番号、及びその撮像モードに対応するフレームレート、フレームレート差分およびオフセット画像の収集タイミングが自動収集の順序に従って設定されている。
図5に示す自動収集モードでは、予め収集順序が定められているが、自動収集モードにおけるオフセット画像の収集順序は、この順序に限られたものではなく、例えば、撮像条件等によって、収集順序を変更するようにしてもよい。本実施形態では、高いフレームレートから低いフレームレートの撮像モード順に収集を行っている。
ここで、フレームレートの単位は、FPS(Frame per second)であり、1秒単位の出力画像枚数を示す。高いフレームレートの撮像モードほど画像の出力速度が速く、1秒間に出力できる画像の枚数が多い。また、低いフレームレートの撮像モードでは画像の出力速度が遅く1秒間に出力できる画像の枚数が少なくなる。例えば、フレームレートの差が大きいモード変更や低いフレームレートの撮像モードから高いフレームレートへの撮像モードへの変更では、モード切り替え後の画像においてアーチファクトやオフセットの変動が大きくなり得る。このような変動の影響を低減するため、例えば、撮像モードを切り替えて画像の取得を行う場合に、高いフレームレートから低いフレームレートの順で画像の収集を行うことが可能である。
図5(A)において、放射線撮像装置の撮像モードが、撮像モード1から撮像モード3へ遷移する際(収集順序1→2)、撮像モード間のフレームレート差分は0であり、撮像モード3から撮像モード0へ遷移する際には(収集順序2→3)、撮像モード間のフレームレート差分は15となっている。オフセット画像収集制御部109は、撮像モードを切り替える際に、撮像モード間におけるフレームレートの差に基づいて、切り替え後の撮像モードにおけるオフセット画像を収集するタイミングを決定する。すなわち、オフセット画像収集制御部109は、内部で閾値αを保持しており、フレームレート差分と閾値αとの比較結果に基づいてオフセット画像の収集タイミングを設定する。ここで、閾値αは、切り替えられた撮像モード間のフレームレート差分(以降、FPS_difと示す)に対するものでる。オフセット画像収集制御部109は、フレームレート差分(FPS_dif)が閾値α以上か未満かで、モード切り替え後のオフセット画像収集タイミングを設定している。図5(A)では、フレームレート差分(FPS_dif)が閾値α以上である場合には、収集タイミングを5秒とし、フレームレート差分が閾値未満の場合には0.5秒とする例を示している。収集タイミングの秒数はこれに限定されるのもではない。図5(A)では、撮像モード間におけるフレームレートの差として、フレームレート差分を例として説明しているが、本実施形態では、この例に限定されるものではなく、例えば、図5(B)に示すように、フレームレートの変化率等であってもよい。
図6は、本実施形態の放射線撮像システムにおけるオフセット画像収集処理を説明する図である。図6において、Miは撮像モードiを示している。例えば、M1は撮像モード1を示し、M3は撮像モード3を示している。オフセット画像の収集モードが、自動収集モードである際に、図5(A)に示したような収集順序に従ってオフセット画像が収集される。本処理において、オフセット画像収集制御部109(収集制御部)は、設定された撮像モードと、当該撮像モードから切り替えられる撮像モードとの組み合わせにおけるフレームレートの差と閾値との比較結果に基づいて、オフセット画像の収集タイミングを設定する。オフセット画像収集制御部109(収集制御部)は、フレームレートの差が閾値以上の場合に、収集タイミングとして所定の第1の時間を設定し、フレームレートの差が閾値未満の場合に、所定の第1の時間よりも短い所定の第2の時間を収集タイミングとして設定する。
以下、具体的な処理の内容を説明する。まず、収集順序1の撮像モード1より、駆動制御部102はオフセット画像取得制御106を実行してオフセット画像の収集を行う(S101)。次に収集順序2の撮像モード3へ進むが、オフセット画像収集制御部109は、現在駆動している撮像モード1と次に収集を行う撮像モード3のフレームレート差分(FPS_dif)と閾値αとを比較する(S102)。
フレームレート差分が閾値α以上である場合(S102−Yes)には、撮像モード3に遷移した後、駆動制御部102がオフセット画像取得制御106を実行することにより通常のオフセット画像の収集動作を行いつつ、所定の第1の時間(時間T1)が経過するまでは、オフセット画像取得制御106の実行により収集された画像を記憶部110に保存せずに読み捨てる(S103)。読み捨てられた画像はオフセット画像として使用しない。そして、切り替えられた撮像モードによる放射線検出部200の駆動開始から収集タイミング(時間T1)が経過した後に、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、オフセット画像を取得する。駆動制御部102によるオフセット画像取得制御106の実行により収集された画像は、撮像モード3のオフセット画像として、記憶部110に保存される(S105)。ここで収集保存された画像がオフセット画像として使用される。
一方、ステップS102の判定で、フレームレート差分(FPS_dif)が閾値α未満である場合(S102−No)には、処理はステップS104に進められる。そして、撮像モード3に遷移した後、駆動制御部102が通常の収集動作を行いつつ、所定の第2の時間(時間T2)が経過するまでは、オフセット画像取得制御106の実行により収集された画像を記憶部110に保存せずに読み捨てる(S104)。読み捨てられた画像はオフセット画像として使用しない。そして、切り替えられた撮像モードによる放射線検出部200の駆動開始から収集タイミング(時間T2)が経過した後に、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、オフセット画像を取得する。駆動制御部102によるオフセット画像取得制御106の実行により収集された画像は、撮像モード3のオフセット画像として、記憶部110に保存される(S105)。ここで収集保存された画像がオフセット画像として使用される。
次に収集順序3の撮像モード0へ進むが、オフセット画像収集制御部109は、現在駆動している撮像モード3と次に収集を行う撮像モード0のフレームレート差分(FPS_dif)と閾値αとを比較する(S106)。フレームレート差分が閾値α以上である場合(S106−Yes)には、撮像モード0に遷移した後、駆動制御部102がオフセット画像取得制御106の実行により通常の収集動作を行いつつ、時間T1が経過するまでは、例えば、オフセット画像取得制御106の実行により収集された画像を記憶部110に保存せずに読み捨てる(S107)。読み捨てられた画像はオフセット画像として使用しない。そして、切り替えられた撮像モードによる放射線検出部200の駆動開始から収集タイミング(時間T1)が経過した後に、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、オフセット画像を取得する。駆動制御部102によるオフセット画像取得制御106の実行により収集された画像は、撮像モード0のオフセット画像として、記憶部110に保存される(S109)。ここで収集保存された画像がオフセット画像として使用される。
一方、ステップS106の判定で、フレームレート差分(FPS_dif)が閾値α未満である場合(S106−No)には、処理はステップS108に進められる。そして、撮像モード0に遷移した後、駆動制御部102が通常の収集動作を行いつつ、時間T2が経過するまでは、オフセット画像取得制御106の実行により収集された画像を記憶部110に保存せずに読み捨てる(S108)。読み捨てられた画像はオフセット画像として使用しない。そして、切り替えられた撮像モードによる放射線検出部200の駆動開始から収集タイミング(時間T2)が経過した後に、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、オフセット画像を取得する。駆動制御部102によるオフセット画像取得制御106の実行により収集された画像は、撮像モード0のオフセット画像として、記憶部110に保存される(S109)。ここで収集保存された画像がオフセット画像として使用される。
次に収集順序4の撮像モード5へ進むが、オフセット画像収集制御部109は、現在駆動している撮像モード0と次に収集を行う撮像モード5のフレームレート差分(FPS_dif)と閾値αとを比較する(S110)。フレームレート差分が閾値α以上である場合(S110−Yes)には、撮像モード5に遷移した後、駆動制御部102がオフセット画像取得制御106の実行により通常の収集動作を行いつつ、時間T1が経過するまでは、例えば、オフセット画像取得制御106の実行により収集された画像を記憶部110に保存せずに読み捨てる(S111)。読み捨てられた画像はオフセット画像として使用しない。そして、切り替えられた撮像モードによる放射線検出部200の駆動開始から収集タイミング(時間T1)が経過した後に、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、オフセット画像を取得する。駆動制御部102によるオフセット画像取得制御106の実行により収集された画像は、撮像モード5のオフセット画像として、記憶部110に保存される(S113)。ここで収集保存された画像がオフセット画像として使用される。
一方、ステップS110の判定で、フレームレート差分(FPS_dif)が閾値α未満である場合(S110−No)には、処理はステップS112に進められる。そして、撮像モード5に遷移した後、駆動制御部102が通常の収集動作を行いつつ、時間T2が経過するまでは、オフセット画像取得制御106の実行により収集された画像を記憶部110に保存せずに読み捨てる(S112)。読み捨てられた画像はオフセット画像として使用しない。そして、切り替えられた撮像モードによる放射線検出部200の駆動開始から収集タイミング(時間T2)が経過した後に、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、オフセット画像を取得する。駆動制御部102によるオフセット画像取得制御106の実行により収集された画像は、撮像モード5のオフセット画像として、記憶部110に保存される(S113)。ここで収集保存された画像がオフセット画像として使用される。
これと同様の処理を図5(A)に示した収集順序に従い実行していく。そして、ステップS114において、駆動制御部102は、全ての撮像モードに対してオフセット画像の収集が完了したか判定し、完了していない場合(S114−No)、処理はステップS115に進められる。そして、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、収集が完了していない撮像モードについて、オフセット画像の収集処理を実行する(S115)。そして、処理はステップS114に戻され、駆動制御部102が、全ての撮像モードに対してオフセット画像の収集が完了したと判定した場合(S114−Yes)、処理は終了する。
尚、読み捨て動作として、オフセット画像取得制御106の実行により収集されたオフセット画像を記憶部110に保存しない例を示したが、読み捨て動作としては、この例に限定されるものではなく、例えば、記憶部110に保存した後、駆動制御部102は、読み捨て期間中、記憶部110に保存した画像を使用しないように制御することも可能である。あるいは、駆動制御部102は、記憶部110に保存されているオフセット画像を随時上書きしていくようにデータの保存を制御してもよい。
また、駆動している撮像モードと次の撮像モードとの間でフレームレートの差が大きいほど、モード切り替えによる画像影響を除去するための時間を要するため、時間T1と時間T2とでは、時間T1は時間T2に比べて、より長い時間を要する。例として、図5(A)で示すように、それぞれの時間の設定として、例えば、T1=5秒、T2=0.5秒と設定することが可能であり、閾値αは、例えば1秒と設定することが可能である。尚、時間T1、T2、閾値αの設定は例示的なものであり、任意に設定可能である。
尚、図5(A)の例では、フレームレートの差(変化分)として、フレームレート差分により収集タイミングを設定する例を説明したが、フレームレートの差(変化分)は、フレームレート差分に限定されるものではなく、オフセット画像収集制御部109は、例えば、図5(B)に示すように、フレームレートの変化率などの項目からオフセット画像の収集タイミングを設定することが可能である。放射線撮像装置100の撮像モードが、撮像モード1から撮像モード3へ遷移する際(収集順序1→2)、撮像モード間のフレームレートの変化率は0(%)であり、撮像モード3から撮像モード0へ遷移する際には(収集順序2→3)、そのモード間のフレームレート差分は50(%)となっている。オフセット画像収集制御部109は、内部で、変化率の閾値βを保持しており、フレームレートの変化率と閾値βとの比較結果に基づいてオフセット画像の収集タイミングを設定する。ここで、閾値βは撮像モード切り替え間のフレームレートの変化率に対するものでる。オフセット画像収集制御部109は、フレームレートの変化率が閾値β以上か未満かで、モード切り替え後のオフセット画像収集タイミングを設定することが可能である。
図7は、オフセット画像を自動収集する場合における処理を説明する図である。使用状態監視部114は、放射線撮像システムの使用状態を監視して自動収集状態であるか判定する(S201)。ここで、自動収集状態とは、例えば、図4で説明した使用状態B、Cに対応する状態である。自動収集状態でない場合(S201−No)、例えば、図4で説明した使用状態A、Dに対応する状態である場合、処理はステップS212に進められる。ステップS212では、オフセット画像収集制御部109は、オフセット画像の収集を毎回判定するモード(手動収集モード)に設定して処理を終了する。
一方、ステップS201で、使用状態監視部114が自動収集状態と判定した場合(S201−Yes)、処理はステップS202に進められる。
オフセット画像の収集モードが、自動収集モードである場合、例えば、図5(A)に示したような収集順序に従ってオフセット画像が収集される。ここで、自動収集における収集順序が予め設定された順序(固定順序)である場合、各撮像モードにおけるオフセット画像の収集およびモード遷移間の読み捨て時間の設定は、以下のステップS202〜S211のような処理になる。
図6のフローチャートでは、フレームレートの差としてフレームレート差分と閾値αとの比較結果に基づいて、モード遷移間の読み捨て時間を設定していたが、図7では、自動収集の収集順序が予め設定された順序(固定順序)であるため、モード遷移間の読み捨て時間は予め設定された時間を使用することができる。このため、図7のフローチャートでは、図6のステップS102、S106、S110等のような比較処理を行うことなく、予め設定された順序(固定順序)に従って遷移した撮像モードにおけるオフセット画像を収集することができる。図7のフローチャートにおける処理では、オフセット画像収集制御部109(収集制御部)は、設定された撮像モードと、当該撮像モードから切り替えられる撮像モードとの組み合わせにおけるフレームレートの差に基づいて、オフセット画像の収集タイミングを設定する。ここで、撮像モードとの組み合わせとは、例えば、ステップS202、S203の場合、撮像モード1と撮像モード3とが撮像モードの組み合わせになり、フレームレートの差に基づいて収集タイミング(時間T2)が設定されることになる。以下、処理ステップの内容を具体的に説明する。まず、収集順序1の撮像モード1より、駆動制御部102はオフセット画像取得制御106を実行してオフセット画像の収集を行う(S202)。
次に収集順序2の撮像モード3へ進むが、オフセット画像収集制御部109は、現在駆動している撮像モード1と次に収集を行う撮像モード3との間の撮像モードの遷移において、オフセット画像の収集タイミングをT2に設定する。撮像モード3に遷移した後、駆動制御部102が通常の収集動作を行いつつ、時間T2が経過するまでは、オフセット画像取得制御106の実行により収集された画像を記憶部110に保存せずに読み捨てる(S203)。読み捨てられた画像はオフセット画像として使用しない。そして、切り替えられた撮像モードによる放射線検出部200の駆動開始から収集タイミング(時間T2)が経過した後に、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、オフセット画像を取得する。駆動制御部102によるオフセット画像取得制御106の実行により収集された画像は、撮像モード3のオフセット画像として、記憶部110に保存される(S204)。ここで収集保存された画像がオフセット画像として使用される。
次に収集順序3の撮像モード0へ進むが、オフセット画像収集制御部109は、現在駆動している撮像モード3と次に収集を行う撮像モード0との間の撮像モードの遷移において、オフセット画像の収集タイミングをT1に設定する。撮像モード0に遷移した後、駆動制御部102が通常の収集動作を行いつつ、時間T1が経過するまでは、オフセット画像取得制御106の実行により収集された画像を記憶部110に保存せずに読み捨てる(S205)。読み捨てられた画像はオフセット画像として使用しない。そして、切り替えられた撮像モードによる放射線検出部200の駆動開始から収集タイミング(時間T1)が経過した後に、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、オフセット画像を取得する。駆動制御部102によるオフセット画像取得制御106の実行により収集された画像は、撮像モード0のオフセット画像として、記憶部110に保存される(S206)。ここで収集保存された画像がオフセット画像として使用される。
図5(A)の収集順序に従って、同様の処理が実行され、ステップS207において、駆動制御部102によるオフセット画像取得制御106の実行により撮像モード4のオフセット画像の収集が行われ、収集されたオフセット画像は記憶部110に保存される(S207)。 次に収集順序6の撮像モード6へ進むが、オフセット画像収集制御部109は、現在駆動している撮像モード4と次に収集を行う撮像モード6との間の撮像モードの遷移において、オフセット画像の収集タイミングをT2に設定する。撮像モード6に遷移した後、駆動制御部102が通常の収集動作を行いつつ、時間T2が経過するまでは、オフセット画像取得制御106の実行により収集された画像を記憶部110に保存せずに読み捨てる(S208)。読み捨てられた画像はオフセット画像として使用しない。そして、切り替えられた撮像モードによる放射線検出部200の駆動開始から収集タイミング(時間T2)が経過した後に、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、オフセット画像を取得する。駆動制御部102によるオフセット画像取得制御106の実行により収集された画像は、撮像モード6のオフセット画像として、記憶部110に保存される(S209)。ここで収集保存された画像がオフセット画像として使用される。
次に収集順序7の撮像モード2へ進むが、オフセット画像収集制御部109は、現在駆動している撮像モード6と次に収集を行う撮像モード2との間の撮像モードの遷移において、オフセット画像の収集タイミングをT2に設定する。撮像モード2に遷移した後、駆動制御部102が通常の収集動作を行いつつ、時間T2が経過するまでは、オフセット画像取得制御106の実行により収集された画像を記憶部110に保存せずに読み捨てる(S210)。読み捨てられた画像はオフセット画像として使用しない。そして、切り替えられた撮像モードによる放射線検出部200の駆動開始から収集タイミング(時間T2)が経過した後に、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、オフセット画像を取得する。駆動制御部102によるオフセット画像取得制御106の実行により収集された画像は、撮像モード2のオフセット画像として、記憶部110に保存される(S211)。ここで収集保存された画像がオフセット画像として使用される。以上の処理により、自動収集(固定順序)により各撮像モードにおけるオフセット画像が収集され、記憶部110に保存され、本処理は終了する。
図8はオフセット画像の収集タイミングを説明する図である。図8(A)及び図8(B)で示す各パルス波形は、駆動制御部102が制御する画像読出し駆動信号を示す。放射線検出部200は、放射線が非照射の状態で蓄積された電荷に基づく画像を出力し、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、切り替えられた撮像モードによる放射線検出部200の駆動開始から収集タイミング(T1、T2)が経過した後に、放射線検出部200から出力される画像を、オフセット画像として取得する。駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行において、収集タイミング(T1、T2)が経過する前に、放射線検出部200から出力される画像を、オフセット画像として取得しない。
図8(A)では、現在駆動している撮像モード(現在駆動モード)とオフセット画像収集モードとの間におけるフレームレートの差(例えば、フレームレート差分やフレームレートの変化率等)が閾値α以上である場合(オフセット画像の収集タイミングT1の場合)を示しており、オフセット画像を収集したい撮像モードに切り替わった後(撮像モード遷移後)、収集タイミング(時間T1)が経過するまでの間、画像を読み捨て、オフセット画像として使用しない。そして、時間T1の経過後に収集される画像をオフセット画像として収集し、新しいオフセット画像として記憶部110に保存する。
図8(B)では、現在駆動している撮像モード(現在駆動モード)とオフセット画像収集モードとの間におけるフレームレートの差(例えば、フレームレート差分やフレームレートの変化率等)が閾値α未満である場合(オフセット画像の収集タイミングT2の場合)を示しており、オフセット画像を収集したい撮像モードに切り替わった後(撮像モード遷移後)、収集タイミング(時間T2)が経過するまでの間、画像を読み捨て、オフセット画像として使用しない。そして、時間T2の経過後に収集される画像をオフセット画像として収集し、新しいオフセット画像として記憶部110に保存する。
現在駆動している撮像モードと次の撮像モードとの間でフレームレートの差が大きいほど、モード切り替えによる画像影響を除去するための時間を要するが、フレームレートの差が小さければ、モード切り替えによる画像影響を除去するための時間も、より短く設定することができる。時間T1と時間T2とでは、時間T2は時間T1に比べて、より短い時間でオフセット補正に用いるオフセット画像を収集することができる。すなわち、撮像モードの切り替えに起因したアーチファクトの影響を低減したオフセット補正用のオフセット画像を取得することが可能になる。オフセット補正に用いるオフセット画像の取得をフレームレートの差に応じて、より短時間で行うことが可能になるため、撮像スケジュールが立て込んでいる場合でも、撮像を行っていない期間にオフセット補正用のオフセット画像の取得更新が可能になる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、所定のタイミングでオフセット画像の収集を自動収集する処理について説明した。本実施形態では、任意のタイミングでオフセット画像の収集を開始する処理について説明する。例えば、ユーザが操作UI407を使用して、放射線撮像アプリケーションより、オフセット画像取得制御106を動作させることにより、オフセット画像の収集処理を開始することができる。
撮影現場においては、定期的に自動収集したオフセット画像を使用したオフセット補正ではなく、放射線画像の撮像直前にオフセット画像を収集したい要望が考えられる。撮像動作中には撮像を優先させるため、仮に、オフセット画像の自動収集を行っていたとしても、撮像要求が入力されると、オフセット画像の自動収集を中止して撮像に移行するため、オフセット画像の収集を行うことが出来ない場合が生じ得る。そのため、撮像スケジュールが立て込んでいる場合には収集タイミングを確保できずに、古いオフセット画像を使用してオフセット補正を行わなければならない状況が生じ得るためである。オフセット画像は経時変化を含みやすいため、特性の異なるオフセット画像を使用したオフセット補正を実行したとしても、経時変化の影響を補正しきれない場合が生じ得る。
操作者(ユーザー)は、操作UI407を介して、オフセット画像を収集したい撮像モードを選択してオフセット画像収集を開始する指示を与えることにより、制御部101の駆動制御部102はオフセット画像取得制御106を実行して、オフセット画像の収集を行う。第1実施形態と同様に、フレームレートの差として、現在駆動している撮像モードとオフセット画像の収集を行いたい撮像モードとのフレームレート差分(FPS_dif)、もしくは、フレームレートの変化率を、それぞれに対応する閾値と比較し、その結果に応じてオフセット画像収集制御部109は、オフセット画像の収集タイミングを設定することができる。
図9は、第2実施形態の手動モードにおけるオフセット画像の収集タイミングを説明する図であり、図9(A)は、図5(A)と同様に、フレームレートの差として、フレームレート差分(絶対値)に基づいて、オフセット画像の収集タイミングが設定される例を示している。また、図9(B)は、図5(B)と同様に、フレームレートの差として、フレームレートの変化率に基づいて、オフセット画像の収集タイミングが設定される例を示している。図9(A)、(B)には、それぞれ、図5(A)、(B)と同様に、撮像モードの変更(収集順序)とそれに対応したフレームレートの変化(fps)、フレームレート差分(FPS_dif)またはフレームレートの変化率(%)、収集タイミング(sec)が例示的に設定されている。
図10は、第2実施形態における放射線撮像システムの処理を説明するフローチャートである。例えば、現在の駆動モードが撮像モード6であり(S301)、次に、操作UI407より撮像モード1のオフセット画像の収集が指示される(S302)。放射線撮像装置100は撮像モードの切り替え動作を行い、現在の駆動モードである撮像モード6は撮像モード1に切り替えられる(S303)。
オフセット画像収集制御部109は、撮像モード6と撮像モード1との間におけるフレームレートの差(例えば、フレームレート差分、またはフレームレートの変化率など)を算出する(S304)。そして、オフセット画像取得制御106は、ステップS304で計算したフレームレートの差と閾値との比較を行う(S305)。
フレームレートの差が閾値以上である場合(S305−Yes)には、駆動制御部102がオフセット画像取得制御106の実行により通常の収集動作を行いつつ、時間T1が経過するまでは、例えば、オフセット画像取得制御106の実行により収集された画像を記憶部110に保存せずに読み捨てる(S306)。時間T1が経過するまで読み捨ては継続される。読み捨てられた画像はオフセット画像として使用しない。そして、切り替えられた撮像モードによる放射線検出部200の駆動開始から収集タイミング(時間T1)が経過した後に、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、オフセット画像を取得する。駆動制御部102によるオフセット画像取得制御106の実行により収集された画像は、撮像モード1のオフセット画像として、記憶部110に保存される(S308)。ここで収集保存された画像がオフセット画像として使用される。
一方、ステップS305の判定で、フレームレートの差が閾値未満である場合(S305−No)には、処理はステップS307に進められる。駆動制御部102が通常の収集動作を行いつつ、時間T2が経過するまでは、オフセット画像取得制御106の実行により収集された画像を記憶部110に保存せずに読み捨てる(S307)。読み捨てられた画像はオフセット画像として使用しない。そして、切り替えられた撮像モードによる放射線検出部200の駆動開始から収集タイミング(時間T2)が経過した後に、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、オフセット画像を取得する。駆動制御部102によるオフセット画像取得制御106の実行により収集された画像は、撮像モード1のオフセット画像として、記憶部110に保存される(S308)。ここで収集保存された画像がオフセット画像として使用される。ステップS308において収集されたオフセット画像が記憶部110に保存されることにより、撮像モード1におけるオフセット補正用のオフセット画像が更新される。以上により、撮像モード6から撮像モード1への切り替えにおけるオフセット補正用のオフセット画像の取得更新処理が終了する。
現在の駆動している撮像モードと変更後の撮像モードとの間において、フレームレートの差(例えば、フレームレート差分やフレームレートの変化率)が大きいほど、撮像モードの切り替えによる影響を除去(低減)するための時間を要する。このため、ステップS306におけるオフセット画像の収集タイミング(読み捨ての時間)T1と、ステップS307におけるオフセット画像の収集タイミング(読み捨ての時間)T2とでは、時間T1が時間T2より長い時間を要する。本実施形態によれば、任意のタイミングでオフセット画像の収集を実行した場合であっても、現在駆動している撮像モードと切り替え後の撮像モードにおけるフレームレートの差に基づいて、撮像モードの切り替えに起因したアーチファクトの影響を低減したオフセット補正用のオフセット画像を取得し、更新することが可能になる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、現在動作している撮像モードと次にオフセット画像を収集する撮像モードとの間で、フレームレートの差に応じてオフセット画像の収集タイミングを変更する構成について説明する。本実施形態において、オフセット画像収集制御部109(収集制御部)は、設定された撮像モードと、当該撮像モードから切り替えられる撮像モードとの組み合わせにおけるフレームレートの差に応じて変更した収集タイミングを設定する。
図11は、第3実施形態におけるオフセット画像の収集タイミングを説明する図である。図11では、フレームレートの差の例としてフレームレート差分について、現在動作している撮像モードと次にオフセット画像を収集する撮像モードとの間におけるフレームレート変化と、フレームレート差分(絶対値)と、オフセット画像の収集タイミングの関係が示されている。
図11に示す例では、現在動作している放射線撮像装置の撮像モードがフレームレート30FPSの撮像モードからフレームレート15FPSの撮像モードへ遷移する際、撮像モード間のフレームレート差分は15である。また、フレームレート30FPSの撮像モードからフレームレート7.5FPSの撮像モードへ遷移する際には、撮像モード間のフレームレート差分は22.5となっている。
図11において、オフセット画像の収集タイミング(T)は、数式(c*撮像モード間におけるフレームレートの差:「*」は積算を示す)を演算することにより算出することが可能である。切り替えられた撮像モードによる放射線検出部200の駆動開始から収集タイミング(T)が経過するまでは、オフセット画像を記憶部110に保存せずに読み捨て、収集タイミング(T)が経過した後に、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、オフセット画像を取得する。駆動制御部102によるオフセット画像取得制御106の実行により収集されたオフセット画像は記憶部110に保存される。
ここで、撮像モード間におけるフレームレートの差は、例えば、図11の例では、フレームレート差分(FPS_dif)であるが、フレームレートの差としては、フレームレート差分に限定されるものではなく、フレームレートの変化率等であってもよい。所定の値cは任意に設定可能な値であり、所定の値cをフレームレートの差に掛け合わせた値が収集タイミングとなる。オフセット画像収集制御部109は、数式(c*FPS_dif)により、フレームレート差分が大きければ大きいほど画像収集タイミングを長く設定し、フレームレート差分が小さければ小さいほど画像収集タイミングを短く設定する。オフセット画像収集制御部109は、撮像モード間におけるフレームレートの差(例えば、フレームレート差分やフレームレートの変化率等)に基づいて、収集タイミング(T)を設定する。
図11では、所定の値cが一つの場合を例として説明しているが、例えば、フレームレートの差に応じて、所定値(ci)を変更して数式に適用することも可能である。オフセット画像収集制御部109は、内部の演算処理部により、オフセット画像の自動収集を実行する際、または、手動により操作UI407(操作部)の操作入力を介してオフセット画像の手動収集が指示された際に、数式(c*FPS_dif)に基づく演算を実行して、オフセット画像の収集タイミングを設定することが可能である。
図12は、第3実施形態における放射線撮像システムの処理を説明するフローチャートである。図12に示す処理は、現在駆動している撮像モード6から次に収集を行う撮像モード1へ撮像モードが遷移する場合の処理を例示するものである。
現在駆動している撮像モードが撮像モード6であり(S401)、例えば、操作UI407より撮像モード1のオフセット画像の収集が指示されると(S402)、放射線撮像装置は撮像モード切り替え動作を行い、撮像モード1に切り替わる(S403)。
次に、オフセット画像収集制御部109は、フレームレートの差として、撮像モード6のフレームレートと、次にオフセット画像を収集する撮像モード1のフレームレートとフレームレート差分を取得し、フレームレート差分と所定の値cとを乗算することにより収集タイミング(T)を計算する(S404)。
駆動制御部102は、撮像モードの切り替え時から収集タイミング(T)が経過するまでは、オフセット画像を記憶部110に保存せずに読み捨てを継続する(S405)。そして、切り替えられた撮像モードによる放射線検出部200の駆動開始から収集タイミング(T)が経過した後に、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により、オフセット画像を取得する。すなわち、駆動制御部102は、オフセット画像取得制御106の実行により収集されたオフセット画像を記憶部110に保存する(S406)。ステップS406において収集されたオフセット画像が記憶部110に保存されることにより、撮像モード1におけるオフセット補正用のオフセット画像が更新される。以上により、撮像モード6から撮像モード1への切り替えにおけるオフセット補正用のオフセット画像の取得更新処理が終了する。
図12では、手動により操作UI407を介してオフセット画像の収集が指示された際の処理を例示的に説明しているが、手動のよる処理に限定されるものではなく、オフセット画像の自動収集を実行する際に、フレームレートの差(例えば、フレームレート差分やフレームレートの変化率)と所定の値cとを乗算することにより収集タイミング(T)を取得することが可能である。
本実施形態では、数式を用いて画像収集タイミングを算出したが、この例に限定されるものではなく、オフセット画像収集制御部109は、モード遷移の組合せ毎に収集タイミング(T)を設定した設定テーブルを持ち、このテーブルの値に基づいて画像収集タイミングを設定してもよい。すなわち、オフセット画像収集制御部109(収集制御部)は、設定された撮像モードと、当該撮像モードから切り替えられる撮像モードとの組み合わせ毎に収集タイミングを設定したテーブルを有し、当該テーブルの設定に基づいて、収集タイミングを設定することが可能である。
各実施形態によれば、撮像モードの切り替えに起因したアーチファクトの影響を低減したオフセット補正用のオフセット画像を取得可能な放射線撮像技術を提供することが可能になる。オフセット補正に用いるオフセット画像の取得をフレームレートの差に応じて、より短時間で行うことが可能になるため、撮像スケジュールが立て込んでいる場合でも、撮像を行っていない期間にオフセット補正用のオフセット画像の取得更新が可能になる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:放射線撮像装置、101:制御部、102:駆動制御部、
103:撮像準備駆動制御、104:待機駆動制御、
105:放射線画像取得制御、106:オフセット画像取得制御、
107:画像処理部、108:オフセット補正部、
109:オフセット画像収集制御部、110:記憶部、113:通信制御部、
114:使用状態監視部、200:放射線検出部、300:放射線発生装置、
301:放射線源、400:制御装置、500:ネットワーク

Claims (14)

  1. フレームレートの異なる複数の撮像モードで動作可能であり、放射線の照射により蓄積された電荷に基づく放射線画像を、設定された撮像モードに基づいて取得する放射線検出手段を有する放射線撮像装置であって、
    前記設定された撮像モードと、当該撮像モードから切り替えられる撮像モードとの組み合わせにおけるフレームレートの差に基づいて、前記放射線画像のオフセット成分を補正するオフセット画像の収集タイミングを設定する収集制御手段と、
    前記収集タイミングに基づいて、前記オフセット画像を取得する画像取得手段と、を備えることを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 前記収集制御手段は、前記組み合わせにおけるフレームレートの差に応じて変更した収集タイミングを設定することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
  3. 前記収集制御手段は、前記組み合わせにおけるフレームレートの差と閾値との比較結果に基づいて、前記オフセット画像の収集タイミングを設定することを特徴とする請求項1または2に記載の放射線撮像装置。
  4. 前記収集制御手段は、前記フレームレートの差が閾値以上の場合に、前記収集タイミングとして第1の時間を設定し、前記フレームレートの差が閾値未満の場合に、前記第1の時間よりも短い第2の時間を前記収集タイミングとして設定することを特徴とする請求項3に記載の放射線撮像装置。
  5. 前記収集制御手段は、前記組み合わせ毎に前記収集タイミングを設定したテーブルを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記画像取得手段は、切り替えられた撮像モードによる前記放射線検出手段の駆動開始から前記収集タイミングが経過した後に、前記オフセット画像を取得することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  7. 前記放射線検出手段は、放射線が非照射の状態で蓄積された電荷に基づく画像を出力し、
    前記画像取得手段は、切り替えられた撮像モードによる前記放射線検出手段の駆動開始から前記収集タイミングが経過した後に、前記放射線検出手段から出力される前記画像を、前記オフセット画像として取得することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  8. 前記画像取得手段は、前記収集タイミングが経過する前に、前記放射線検出手段から出力される前記画像を、前記オフセット画像として取得しないことを特徴とする請求項7に記載の放射線撮像装置。
  9. 前記複数の撮像モードのそれぞれに対応したオフセット画像を記憶する記憶手段と、
    前記放射線画像のオフセット成分を補正する補正手段と、を更に備え
    記補正手段は、前記切り替えられた撮像モードに対応するオフセット画像を前記記憶手段から取得して、前記放射線画像のオフセット成分を補正することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  10. 前記フレームレートの差には、前記撮像モードのフレームレートと、当該撮像モードから切り替えられる撮像モードのフレームレートとの間のフレームレート差分の絶対値が含まれることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  11. 放射線撮像装置の状態を示す情報に基づいて、当該放射線撮像装置の使用状態を判断する状態監視手段を更に備え、
    前記収集制御手段は、前記状態監視手段の判断結果に基づいて、前記オフセット画像の収集を、予め設定された収集順序で行うか、操作手段からの入力に基づいて行うかを設定することを特徴とする請求項1乃至1のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  12. 請求項1乃至1のいずれか1項に記載の放射線撮像装置を有することを特徴とする放射線撮像システム。
  13. フレームレートの異なる複数の撮像モードで動作可能であり、放射線の照射により蓄積された電荷に基づく放射線画像を、設定された撮像モードに基づいて出力する放射線検出手段を有する放射線撮像装置の放射線撮像方法であって、
    前記設定された撮像モードと、当該撮像モードから切り替えられる撮像モードとの組み合わせにおけるフレームレートの差に基づいて、前記放射線画像のオフセット成分を補正するオフセット画像の収集タイミングを設定する工程と、
    前記収集タイミングに基づいて、前記オフセット画像を取得する工程と、
    を有することを特徴とする放射線撮像方法。
  14. コンピュータに、請求項1に記載の放射線撮像方法の各工程を実行させるためのプログラム。
JP2016194775A 2016-09-30 2016-09-30 放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像方法およびプログラム Active JP6853644B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016194775A JP6853644B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像方法およびプログラム
US15/700,347 US10495765B2 (en) 2016-09-30 2017-09-11 Radiation imaging apparatus, radiating imaging system, radiation imaging system, and storage medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016194775A JP6853644B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018051261A JP2018051261A (ja) 2018-04-05
JP6853644B2 true JP6853644B2 (ja) 2021-03-31

Family

ID=61756985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016194775A Active JP6853644B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像方法およびプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10495765B2 (ja)
JP (1) JP6853644B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111868249A (zh) 2018-03-19 2020-10-30 富士胶片株式会社 生产物的制造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7302039B2 (en) * 2005-02-24 2007-11-27 Canon Kabushiki Kaisha Radiography apparatus, radiography system, and control method thereof
DE102006001851A1 (de) * 2006-01-13 2007-07-19 Siemens Ag Verfahren zur Aufnahme von Korrekturbildern für Hochenergiebilder
DE102006021047A1 (de) * 2006-05-05 2007-09-06 Siemens Ag Verfahren zum Erzeugen zumindest eines offsetkorrigierten Röntgenbildes
JP5121473B2 (ja) * 2007-02-01 2013-01-16 キヤノン株式会社 放射線撮像装置、その制御方法及び放射線撮像システム
JP5845076B2 (ja) 2011-12-08 2016-01-20 株式会社日立メディコ X線画像診断装置及びx線画像診断装置によるオフセット補正方法
US8894280B2 (en) * 2011-12-31 2014-11-25 Carestream Health, Inc. Calibration and correction procedures for digital radiography detectors supporting multiple capture modes, methods and systems for same

Also Published As

Publication number Publication date
US20180095183A1 (en) 2018-04-05
US10495765B2 (en) 2019-12-03
JP2018051261A (ja) 2018-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5894371B2 (ja) 放射線撮像装置及びその制御方法
US9757086B2 (en) Radiation imaging system, control method therefor, and storage medium having stored thereon a program for executing the control method
US10498975B2 (en) Radiation imaging apparatus, method of controlling the same, and radiation imaging system
US10918353B2 (en) Radiation imaging apparatus, method for controlling the same, storage medium, and radiation imaging system
JP6853644B2 (ja) 放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像方法およびプログラム
JP6817750B2 (ja) 放射線撮像装置、および放射線撮像装置の制御方法
JP6577762B2 (ja) 放射線撮像装置、放射線撮像システム、及びプログラム
JP6164877B2 (ja) 制御装置、放射線撮影装置、放射線撮影システム、放射線撮影装置の制御方法およびプログラム
JP6174870B2 (ja) 放射線撮像システム、制御装置、制御方法およびプログラム
JP6700882B2 (ja) 放射線撮像装置、その制御方法、放射線撮像システム及びプログラム
JP5147652B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法及びプログラム
JP6821351B2 (ja) 放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の制御方法
JP2022095053A (ja) 放射線撮影装置及びその制御方法、放射線撮影システム、並びに、プログラム
US8618494B2 (en) Imaging apparatus, imaging control apparatus, imaging system, and method for controlling imaging apparatus
JP6562683B2 (ja) 放射線撮影装置、放射線撮影方法、及びプログラム
JP2019171199A (ja) 放射線撮影装置、放射線撮影方法、及びプログラム
JP2018202043A (ja) 放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像方法およびプログラム
JP2024049761A (ja) 放射線撮像装置
JP6072182B2 (ja) 撮影制御装置及びその制御方法、放射線動画像撮影装置、並びに、プログラム
JP5424542B2 (ja) 撮影制御装置及びその制御方法、並びに、プログラム
JP5815011B2 (ja) 撮影制御装置及びその制御方法、放射線動画像撮影装置、並びに、プログラム
JP2022123631A (ja) 放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の制御方法およびプログラム
JP6173139B2 (ja) 放射線撮影のための制御装置、その動作方法、放射線撮影システム、及びプログラム
JP2021186199A (ja) 放射線撮影システム及びその制御方法、並びに、プログラム
JP2014168620A (ja) X線撮影システム、x線撮影制御装置、方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201111

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20210103

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210312

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6853644

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151