JP6852885B2 - 集材機構 - Google Patents

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Description

本発明は集材機構に関する。
林業の集材作業では、元柱と先柱との間に架け渡される主索(架空索、Sky Line)と、主索に走行可能に取り付けられて木材を吊り下げる搬器と、搬器を引き寄せ、または引き戻して木材を搬送する巻上機と、を備える集材機構が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−146583号公報
従来の集材機構の運用には、作業用のワイヤー(索)を集中して駆動制御する集材機を設置して搬器に木材を吊り下げる荷掛人、搬送先で搬器から木材を降ろす荷下ろし人、および巻上機の運転者など、要所要所に人員を配置する必要がある。
また、従来の集材機構を運用する際、荷掛人、荷下ろし人、および巻上機の運転者は、相互に連絡を取り合いながら安全を確保し、連携して作業を進めなければならなかった。
そこで、本発明は、より容易に運用可能であって、安全性および利便性の高い集材機構を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため本発明に係る集材機構は、元柱と先柱との間に架け渡される主索と、前記主索に走行可能に取り付けられる搬器と、前記元柱と前記搬器との間に架け渡される引寄索と、前記引寄索の繰り出しと巻き取りとが可能な引寄巻上機と、前記引寄巻上機の操作指令を受信し、かつ前記引寄巻上機の運転状態を送信する引寄送受信機と、前記先柱と前記搬器との間に架け渡される引戻索と、前記引戻索の繰り出しと巻き取りとが可能な引戻巻上機と、前記引戻巻上機の操作指令を受信し、かつ前記引戻巻上機の運転状態を送信する引戻送受信機と、前記引寄送受信機、および前記引戻送受信機との間で前記操作指令および前記運転状態を送受信する遠隔操作機器と、前記搬器または荷掛フックの位置情報を取得するGPS受信機と、前記GPS受信機が取得した前記位置情報を前記遠隔操作機器へ送信する送信機と、を備えている。
本発明によれば、より容易に運用可能であって、安全性および利便性の高い集材機構を提供できる。
本発明の実施形態に係る集材機構の一例を示す斜視図。
本発明に係る集材機構の実施形態について図1を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る集材機構の一例を示す構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る集材機構1は、元柱2と、先柱3と、元柱2と先柱3との間に架け渡される主索5と、主索5の繰り出しと巻き取りとが可能な主巻上機6と、主索5に走行可能に取り付けられる搬器7と、を備えている。
また、集材機構1は、元柱2と搬器7との間に架け渡される引寄索11と、引寄索11の繰り出しと巻き取りとが可能な引寄巻上機12と、引寄巻上機12の操作指令を受信し、かつ引寄巻上機12の運転状態を送信する引寄送受信機13と、を備えている。
さらに、集材機構1は、先柱3と搬器7との間に架け渡される引戻索15と、引戻索15の繰り出しと巻き取りとが可能な引戻巻上機16と、引戻巻上機16の操作指令を受信し、かつ引戻巻上機16の運転状態を送信する引戻送受信機17と、を備えている。
また、集材機構1は、横取機21を備えている。横取機21は、横取機21と搬器7との間に架け渡される横取索22と、横取索22の繰り出しと巻き取りとが可能な第一横取巻上機23と、横取機21と横取機21周辺の樹木の根元STとの間に架け渡される横取控索24と、横取控索24の繰り出しと巻き取りとが可能な控巻上機25と、第一横取巻上機23および控巻上機25の操作指令を受信し、かつ第一横取巻上機23および控巻上機25の運転状態を送信する第一横取送受信機26と、を備えている。
さらに、集材機構1は、遠隔操作機器31を備えている。集材機構1は、複数の遠隔操作機器31、例えば荷掛人用の第一遠隔操作機器31aと、荷下ろし人用の第二遠隔操作機器31bと、を備えている。第一遠隔操作機器31aはもっぱら伐採地にいる荷掛人に使用され、第二遠隔操作機器31bはもっぱら集材地にいる荷下ろし人に使用される。
元柱2は、簡便に架線集材できる人工支柱を用いることができる。先柱3は、現地立木または人工支柱を用いることができる。人工支柱としての元柱2および先柱3は、屈曲構造などを有し伸展することができる。
元柱2は、主索5が巻き掛けられる滑車35と、引寄索11が巻き掛けられる滑車36と、を備えている。滑車35および滑車36は、主索5と引寄索11とが干渉しないよう離間され、かつ元柱2の頂部に配置されている。元柱2の頂部と元柱2周辺の樹木の根元STとの間には、元柱2の転倒を防ぐ適宜の控索33が架け渡されている。
先柱3は、引戻索15が巻き掛けられる滑車37を備えている。滑車37は、先柱3の頂部に配置されている。先柱3の頂部と先柱3周辺の樹木の根元STとの間には、先柱3の転倒を防ぐ適宜の控索33が架け渡されている。
主索5は、主巻上機6から繰り出され、滑車35に巻き掛けられて先柱3の頂部に着脱可能に固定されている。
搬器7は、主索5に搬器7を支える滑車38と、横取機21の第一横取巻上機23と協働して横取索22の繰り出しと巻き取りとが可能な第二横取巻上機41と、第二横取巻上機41の操作指令を受信し、かつ第二横取巻上機41の運転状態を送信する第二横取送受信機42と、を備えている。搬器7と横取機21との間に架け渡される横取索22には、荷掛フック44が設けられている。横取索22、第一横取巻上機23、および第二横取巻上機41は、荷掛フック44の横取りの他に荷掛フック44の昇降に用いられる。
また、荷掛フック44は、搬器7の位置情報を取得するGPS(Global Positioning System)受信機46と、GPS受信機46が取得した位置情報を遠隔操作機器31へ送信する位置情報送信機47と、を備えている。GPS受信機46は、搬器7に設けられていても良い。
引寄索11は、引寄巻上機12から繰り出され、滑車36に巻き掛けられて搬器7に着脱可能に固定されている。引戻索15は、引戻巻上機16から繰り出され、滑車37に巻き掛けられて搬器7に着脱可能に固定されている。
引寄送受信機13は、引寄巻上機12に加えて主巻上機6の操作指令を受信し、かつ主巻上機6の運転状態を送信する。
元柱2、主巻上機6、および引寄巻上機12は一体化された第一集材機51である。先柱3、および引戻巻上機16は、一体化された第二集材機52である。つまり、引寄巻上機12および引戻巻上機16は、個別に移動可能である。
それぞれの遠隔操作機器31は、引寄送受信機13、引戻送受信機17、第一横取送受信機26、および第二横取送受信機42との間で操作指令および運転状態を送受信する。また、複数の遠隔操作機器31は、双方向通信する。これらの通信には、携帯電話回線やIEEE 802.11シリーズのような無線通信規格が用いられる。また適宜に中継器(図示省略)を用いても良い。操作指令は、巻上機(主巻上機6、引寄巻上機12、引戻巻上機16、第一横取巻上機23、第二横取巻上機41、および控巻上機25)に索(主索5、引寄索11、引戻索15、横取索22、および横取控索24)の繰り出し、巻き上げ、および停止を指令する。例えば、遠隔操作機器31は、引寄送受信機13を介して引寄巻上機12に引寄索11の繰り出し、巻き上げ、および停止を指令する。他の巻上機(主巻上機6、引戻巻上機16、第一横取巻上機23、第二横取巻上機41、および控巻上機25)についても同様である。また、遠隔操作機器31は、位置情報送信機47から送信される搬器7の位置情報を受信する。
そして、複数の遠隔操作機器31は、主巻上機6、引寄巻上機12、引戻巻上機16、第一横取巻上機23、第二横取巻上機41、および控巻上機25の操作権を排他的に切換ることができる。例えば、2つの遠隔操作機器31a、31bの間では、第一遠隔操作機器31aが主巻上機6、引寄巻上機12、引戻巻上機16、第一横取巻上機23、第二横取巻上機41、および控巻上機25の操作権を取得し、これら巻上機を操作可能な場合、第二遠隔操作機器31bは、主巻上機6、引寄巻上機12、引戻巻上機16、第一横取巻上機23、第二横取巻上機41、および控巻上機25の操作権を奪われ、これら巻上機を操作不能になる。複数の遠隔操作機器31の間における操作権の切換は、例えばそれぞれの遠隔操作機器31における操作権の放棄と、放棄された操作権の取得によって行われる。
搬器7に近い方の遠隔操作機器31が、主巻上機6、引寄巻上機12、引戻巻上機16、第一横取巻上機23、第二横取巻上機41、および控巻上機25の操作権を取得しても良い。搬器7に近い遠隔操作機器31の判別には、例えばGPSの位置情報が活用される。この場合、遠隔操作機器31は、現在位置を取得する機器側GPS受信機55を備えていることが好ましい。遠隔操作機器31は、搬器7から受信する位置情報と、自機の現在位置と、自機以外の現在位置と、を比較して自機が搬器7に近い遠隔操作機器31か否かを判断する。
また、遠隔操作機器31は、位置情報送信機47から受信する搬器7の位置情報に基づいて主巻上機6、引寄巻上機12、引戻巻上機16、第一横取巻上機23、第二横取巻上機41、および控巻上機25に操作指令を送信し、予め設定された位置(以下「目標位置」と言う。)へ搬器7を移動させる。例えば、搬器7が荷下ろし場所にあるとき、GPS受信機46が取得する位置情報を目標位置として遠隔操作機器31に記憶する。そして、搬器7を荷揚げ場所に移動させ、木材Wを荷掛フック44に掛けた後、遠隔操作機器31で目標位置への移動指令(以下、「自律移動指令」と言う。)を入力する。そうすると、遠隔操作機器31は、主巻上機6、引寄巻上機12、引戻巻上機16、第一横取巻上機23、第二横取巻上機41、および控巻上機25を適宜に運転して目標位置、この場合は荷下ろし場所へ向かって搬器7を移動させる。なお、目標位置は、複数設定できることが好ましい。例えば、荷揚げ場所や、荷下ろし場所が目標位置に設定される。
さらに、遠隔操作機器31は、位置情報送信機47から受信する搬器7の位置情報に基づいて主巻上機6、引寄巻上機12、引戻巻上機16、第一横取巻上機23、第二横取巻上機41、および控巻上機25に操作指令を送信し、遠隔操作機器31の現在位置へ搬器7を移動させる。例えば、搬器7が荷下ろし場所(集材地)にあり、荷揚げ場所(伐採地)にある荷掛人用の第一遠隔操作機器31aに移動指令が入力されると、第一遠隔操作機器31aは、主巻上機6、引寄巻上機12、引戻巻上機16、第一横取巻上機23、第二横取巻上機41、および控巻上機25を適宜に運転して自機へ向かって搬器7を走行させる。
また、主巻上機6、引寄巻上機12、引戻巻上機16、第一横取巻上機23、第二横取巻上機41、および控巻上機25のそれぞれは、温度を測定する温度センサー(図示省略)、および振動を測定する振動センサー(図示省略)を備えている。温度センサーは、それぞれの巻上機の運転温度を測定する。振動センサーは、例えば加速度センサーである。振動センサーは、それぞれの巻上機に生じている振動(加速度)を測定する。これら温度センサーおよび振動センサーの測定結果は、それぞれの巻上機の運転状態を表す情報として、それぞれの巻上機に設けられている送受信機(引寄送受信機13、引戻送受信機17、第一横取送受信機26、および第二横取送受信機42)を通じて遠隔操作機器31や集材箇所とは異なる位置に別途設けられたモニタリング用コンピュータへ送信される。
さらに、元柱2の頂部、先柱3の頂部、搬器7(または荷掛フック44)、および横取機21には、カメラ(図示省略)が設けられている。このカメラは、それぞれの設置箇所において周囲を撮影する。撮影された静止画、または動画は、それぞれの巻上機に設けられている送受信機、またはカメラに個別に設けられる送信機(図示省略)を通じて遠隔操作機器31やモニタリング用コンピュータへ送信される。
遠隔操作機器31やモニタリング用コンピュータは、受信した温度センサーおよび振動センサーの測定結果や撮影された静止画、または動画を表示装置(図示省略)、例えば遠隔操作機器31の画面に表示して荷掛人や荷下ろし人に提供したり、モニタリング用コンピュータのディスプレイに表示して監視担当者に提供したりする。
本実施形態に係る集材機構1による集材作業について説明する。はじめに、集材機構1による集材作業のための準備作業を説明する。
先ず、第一集材機51、第二集材機52、横取機21、および搬器7が集材地に運び込まれる。搬器7と横取機21とは、横取索22で繋がれていても良いし、横取索22を繋げずに別個に移動可能であっても良い。
次いで、第一集材機51が所定の箇所に固定される。第一集材機51が固定されると、主索5が主巻上機6から繰り出されて滑車35に巻き掛けられ、引寄索11が引寄巻上機12から繰り出されて滑車36に巻き掛けられる。次いで、繰り出された主索5が搬器7の滑車38に通され、繰り出された引寄索11が搬器7に固定される。その後、元柱2が実質的に垂直に起立させられて最大長さまで伸張させられる。元柱2が伸張させられた後、控索33が張られる。
次いで、第二集材機52が所定の箇所に固定される。第二集材機52が固定されると、引戻索15が引戻巻上機16から繰り出されて滑車37に巻き掛けられる。次いで、繰り出された引戻索15が搬器7に固定される。その後、先柱3が実質的に垂直に起立させられて最大長さまで伸張させられる。先柱3が伸張させられた後、控索33が張られる。
次いで、横取機21が所定の箇所に配置される。なお、搬器7と横取機21とが横取索22によって繋がれている場合には、搬器7の配置に併せて横取索22が第一横取巻上機23および第二横取巻上機41から繰り出され、横取機21が予め配置される。横取機21が配置された後、横取控索24が控巻上機25から繰り出されて横取機21周辺の樹木の根元STに固定される。
これら、索が巻上機から繰り出される際、適宜に遠隔操作機器31が用いられる。
次いで、搬器7が懸架される。主巻上機6が主索5に巻き取られ、主索5に張力が掛けられる。搬器7は、滑車38に主索5の張力を受け、上方へ吊り上げられる。このとき、搬器7の吊り上げを阻害しないよう引寄巻上機12が引寄索11を巻き取り、引戻巻上機16が引戻索15を巻き取り、横取索22の第一横取巻上機23および搬器7の第二横取巻上機41が横取索22を巻き取る。主索5が十分に巻き取られると、元柱2の滑車35と先柱3の頂部との間に主索5が張り渡され、そこに搬器7が滑車38を介して懸架される。
以上が本実施形態に係る集材機構1による集材作業のための準備作業である。
準備作業が完了したら、引寄巻上機12から引寄索11が繰り出されると同時に引戻巻上機16に引戻索15が巻き取られる。すると、搬器7は、滑車38を介して主索5に懸架された状態で集材地から伐採地へ向かって走行する。このとき、搬器7の走行を阻害しないよう横取索22の第一横取巻上機23および搬器7の第二横取巻上機41に横取索22が適宜に巻き取られる。
搬器7が集材地の近傍に到着すると、引寄巻上機12および引戻巻上機16を停止させたまま、横取索22の第一横取巻上機23に横取索22が巻き取られ、かつ搬器7の第二横取巻上機41から横取索22が繰り出されて荷掛フック44が集材地へ到達させられる。
次いで、ワイヤ58を介して集材の対象である伐採した木材Wが荷掛フック44に引っ掛けられる。この後、横取索22の第一横取巻上機23から横取索22が繰り出され、かつ搬器7の第二横取巻上機41に横取索22が巻き取られて木材Wが搬器7の真下へ移動させられる。搬器7の真下に木材Wが吊り下げられたら、引寄巻上機12に引寄索11が巻き取られるのと同時に引戻巻上機16から引戻索15が繰り出される。すると、搬器7は主索5を介して木材Wを引きずるように吊り下げながら、伐採地から集材地へ向かって走行する。このようにして、本実施形態の集材機構1を用いて集材が行われる。
これら準備作業および集材作業において、巻上機(主巻上機6、引寄巻上機12、引戻巻上機16、第一横取巻上機23、第二横取巻上機41、および控巻上機25)は、遠隔操作機器31によって操作される。また、複数の巻上機を作動させる際、遠隔操作機器31、および送受信機(引寄送受信機13、引戻送受信機17、第一横取送受信機26、および第二横取送受信機42)は、双方向に通信しあって巻上機を連動させる。例えば、遠隔操作機器31が所定距離だけ主索5を先柱3側に移動させる指令の入力を受け付けると、引寄送受信機13および引戻送受信機17はその指令を受信する。すると、指令に基づいて、引寄巻上機12は引寄索11を繰り出し、引戻巻上機16は引戻索15を巻き取る。引寄索11および引戻索15は、好適な張力が保たれるよう、自動的に制御される。
集材作業中においては、例えば、遠隔操作機器31は、それぞれの送受信機から受信する巻上機の運転状態(温度や振動)から巻上機に異常がないか否かを診断し、異常があれば速やかに画面に表示する。
集材機構1は、GPS受信機46が取得する搬器7(または荷掛フック44)の位置情報に基づいて、搬器7を伐採地や集材地へ自律走行させる。
このように、本実施形態に係る集材機構1は、情報通信技術を用いて制御されるとともに、複数の索の駆動機構(巻上機)を分散配置することにより、柔軟で自律的な動作機能を備えることができる。
すなわち、集材機構1は、引寄送受信機13と、引戻送受信機17と、引寄送受信機13、および引戻送受信機17との間で操作指令および運転状態を送受信する遠隔操作機器31と、を備えている。そのため、荷掛人、荷下ろし人は、集材機構1の運転状態を確認しつつ、集材機構1の操作を行うことが可能である。そして、荷掛人、荷下ろし人は、遠隔操作機器31を介して集材機構1の運転状態を共有し、別途の連絡手段を要することなく、連携して作業を進めることが可能であり、安全を確保し易い。また、集材機構1は、個別に移動可能な引寄巻上機12および引戻巻上機16を備えている。これら個別に移動可能な引寄巻上機12および引戻巻上機16は、集材機構1の搬入(運び込み)や準備作業を容易にする。
さらに、本実施形態に係る集材機構1は、複数の遠隔操作機器31を備えている。伐採地と集材地とが容易に視認できないほど離れている場合であっても、荷掛人、荷下ろし人は、集材機構1の運転状態を確認しつつ、集材機構1の操作を行うことが可能である。そして、荷掛人、荷下ろし人は、遠隔操作機器31を介して集材機構1の運転状態を共有し、別途の連絡手段を要することなく、連携して作業を進めることが可能であり、安全を確保し易い。
さらにまた、本実施形態に係る集材機構1は、引寄巻上機12および引戻巻上機16の操作権を排他的に切換可能な複数の遠隔操作機器31を備えている。そのため、集材機構1は、複数の遠隔操作機器31から操作を受け付けることがなく、それぞれの操作者の意図に反して暴走せず、安全性を損なうこともない。
また、本実施形態に係る集材機構1は、搬器7に近い方の遠隔操作機器31が引寄巻上機12および引戻巻上機16の操作権を取得する複数の遠隔操作機器31を備えることができる。そのため、集材機構1は、複数の遠隔操作機器31から操作を受け付けることがなく、それぞれの操作者の意図に反して暴走せず、操作者の直感的な意図を反映し、かつ安全性を高めることができる。
さらに、本実施形態に係る集材機構1は、搬器7の位置情報を取得するGPS受信機46と、GPS受信機46が取得した位置情報を遠隔操作機器31へ送信する位置情報送信機47と、を備えている。そのため、集材機構1は、複数の遠隔操作機器31における択一的な操作権の切換を容易に提供できる。また、集材機構1は、搬器7の位置情報に基づいて目標位置との差異を明らかにし、その差異に基づいて巻上機を制御し、搬器7を自律的に目標位置へ走行させることができる。さらに、集材機構1は、搬器7の位置情報に基づいて遠隔操作機器31の現在位置との差異を明らかにし、その差異に基づいて巻上機を制御し、搬器7を遠隔操作機器31の現在位置へ走行させることができる。
したがって、本実施形態に係る集材機構1によれば、より容易に運用可能であって、安全性および利便性を高められる。
1…集材機構、2…元柱、3…先柱、5…主索、6…主巻上機、7…搬器、11…引寄索、12…引寄巻上機、13…引寄送受信機、15…引戻索、16…引戻巻上機、17…引戻送受信機、21…横取機、22…横取索、23…第一横取巻上機、24…横取控索、25…控巻上機、26…第一横取送受信機、31…遠隔操作機器、31a…第一遠隔操作機器、31b…第二遠隔操作機器、35…滑車、36…滑車、33…控索、37…滑車、38…滑車、41…第二横取巻上機、42…第二横取送受信機、44…荷掛フック、46…GPS受信機、47…位置情報送信機、51…第一集材機、52…第二集材機、55…機器側GPS受信機、58…ワイヤ

Claims (7)

  1. 元柱と先柱との間に架け渡される主索と、
    前記主索に走行可能に取り付けられる搬器と、
    前記元柱と前記搬器との間に架け渡される引寄索と、
    前記引寄索の繰り出しと巻き取りとが可能な引寄巻上機と、
    前記引寄巻上機の操作指令を受信し、かつ前記引寄巻上機の運転状態を送信する引寄送受信機と、
    前記先柱と前記搬器との間に架け渡される引戻索と、
    前記引戻索の繰り出しと巻き取りとが可能な引戻巻上機と、
    前記引戻巻上機の操作指令を受信し、かつ前記引戻巻上機の運転状態を送信する引戻送受信機と、
    前記引寄送受信機、および前記引戻送受信機との間で前記操作指令および前記運転状態を送受信する遠隔操作機器と、
    前記搬器または荷掛フックの位置情報を取得するGPS受信機と、
    前記GPS受信機が取得した前記位置情報を前記遠隔操作機器へ送信する送信機と、を備える集材機構。
  2. 前記引寄巻上機および前記引戻巻上機は、個別に移動可能である請求項1に記載の集材機構。
  3. 複数の前記遠隔操作機器を備える請求項1または2に記載の集材機構。
  4. 前記複数の遠隔操作機器は、前記引寄巻上機および前記引戻巻上機の操作権を排他的に切換可能な請求項3に記載の集材機構。
  5. 前記搬器に近い方の前記遠隔操作機器が前記引寄巻上機および前記引戻巻上機の操作権を取得する請求項4に記載の集材機構。
  6. 前記遠隔操作機器は、前記送信機から受信する前記搬器の前記位置情報に基づいて前記引寄送受信機、および前記引戻送受信機に前記操作指令を送信し、予め設定された位置へ前記搬器を移動させる請求項1から5のいずれか一項に記載の集材機構。
  7. 前記遠隔操作機器は、現在位置を取得する機器側GPS受信機を備え、前記送信機から受信する前記搬器の前記位置情報に基づいて前記引寄送受信機、および前記引戻送受信機に前記操作指令を送信し、前記現在位置へ前記搬器を移動させる請求項1から5のいずれか一項に記載の集材機構。
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