以下の説明では、複数のオプション装置に同じ符号を付していることがある。これは、それぞれのオプション装置における、位置信号に対する結線および接地の構造が同一であることを意味するものであり、それぞれのオプション装置の機能が同一であることを意味するものではない。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。なお、本実施形態において登場するデータを自然言語により説明しているが、より具体的には、コンピュータが認識可能な疑似言語、コマンド、パラメータ、マシン語等で指定される。
図1は、本実施形態に係るインバータシステム1(ユニットシステム)の構成の一例を示す図である。図1に示す例では、インバータシステム1は、本体装置100(電源装置)と、4つのオプション装置10(ユニット装置)とを備える。換言すれば、オプション装置10は、複数のオプション装置10が直列に接続されるインバータシステム1に備えられる。また、本体装置100は、オプション装置10が備えるインバータシステム1に備えられる。
本体装置100は、第1〜第5出力端子111〜115と、出力配線120と、5つの抵抗130と、電源140とを備える。第1〜第5出力端子111〜115は、オプション装置10のそれぞれに自身の接続位置を検出させるための位置信号を出力する。具体的には、第1〜第5出力端子111〜115のそれぞれの電圧が、上記位置信号である。
第1〜第5出力端子111〜115はそれぞれ、出力配線120を介して電源140に接続されている。それぞれの出力配線120の途中に、抵抗130が設けられていることで、位置信号はプルアップされている。
オプション装置10は、第1〜第5入力端子11a〜11eと、第1〜第5出力端子12a〜12eと、4つの制御部配線13と、4つの端子間配線14と、2つの接地配線15と、CPU16(制御部)とを備える。
第1〜第5入力端子11a〜11eは、本体装置100または前段のオプション装置10から位置信号が入力される端子である。第1〜第5出力端子12a〜12eは、後段のオプション装置10に位置信号を出力する端子である。
位置信号が本体装置100から入力される場合には、第1〜第5入力端子11a〜11eのそれぞれに、本体装置100の第1〜第5出力端子111〜115のそれぞれが接続される。一方、位置信号が前段のオプション装置10から入力される場合には、第1〜第5入力端子11a〜11eのそれぞれに、前段のオプション装置10の第1〜第5出力端子12a〜12eのそれぞれが接続される。
制御部配線13は、第1〜第4入力端子11a〜11dとCPU16とを接続する。端子間配線14は、第1〜第4入力端子11a〜11dと第2〜第5出力端子12b〜12eとをそれぞれ順に1対1で接続する。接地配線15は、第5入力端子11eおよび第1出力端子12aをそれぞれ接地する。
CPU16は、上述したとおり、制御部配線13を介して第1〜第4入力端子11a〜11dと接続されている。CPU16は、第1〜第4入力端子11a〜11dにおける電圧の状態によって、オプション装置10のインバータシステム1における接続位置を検出する。
図1を参照して、CPU16によるオプション装置10の接続位置の検出について説明する。以下の説明では、オプション装置10の位置関係について、本体装置100に近い側を左側、本体装置100から遠い側を右側と称する。また、それぞれのオプション装置10における第1〜第4入力端子11a〜11dの電圧の状態について、(xd,xc,xb,xa)と記す。xa〜xdはそれぞれ第1〜第4入力端子11a〜11dの電圧の状態を示す数字であり、0または1である。0は対応する入力端子が接地されている状態を示し、1は対応する入力端子が接地されていない状態を示す。なお、図1のみでなく、いずれの図面においても、接地されている配線を細線、接地されていない配線を太線で示している。
図1に示すインバータシステム1において、本体装置100の第1出力端子111以外の出力端子は、いずれかのオプション装置10において接地される。最も左側のオプション装置10においては、第1入力端子11aが第1出力端子111に接続されている。このため、第1〜第4入力端子11a〜11dの電圧の状態は、(0,0,0,1)となる。
最も左側のオプション装置10においては、第1入力端子11aは、端子間配線14により第2出力端子12bと接続されている。このため、左から2番目のオプション装置10においては、第2入力端子11bが本体装置100の第1出力端子111に接続されている。したがって、左から2番目のオプション装置10においては、第1〜第4入力端子11a〜11dの電圧の状態は、(0,0,1,0)となる。同様に、左から3番目のオプション装置10、および左から4番目(すなわち最も右側)のオプション装置10のそれぞれにおいて、第1〜第4入力端子11a〜11dの電圧の状態は、順に(0,1,0,0)、(1,0,0,0)となる。
本体装置100は、対応可能なオプション装置10の数より1多い出力端子を備える。本実施形態では本体装置100は、4つまでのオプション装置に対応可能であるため、図1に示した例では、本体装置100は第1〜第5出力端子111〜115を備える。より多くのオプション装置10に対応可能な本体装置100であれば、より多くの出力端子を備える。逆に、より少ないオプション装置10に対応可能な本体装置100であれば、より少ない出力端子を備える。
ただし、インバータシステム1において、本体装置100に、必ずしも対応可能な数の上限と等しい数のオプション装置10が接続されている必要はない。すなわち、インバータシステム1は、複数のオプション装置10が直列に接続されることができるシステムであればよい。
図2の(a)〜(d)はそれぞれ、インバータシステム1の構成の別の例を示す図である。図1に示した例では、本体装置100に、オプション装置10が4段接続されていた。しかし、インバータシステム1においては、例えば図2の(a)に示すように、本体装置100にオプション装置10が3段接続されていてもよい。この場合、本体装置100の第1〜第5出力端子111〜115のうち、第3〜第5出力端子113〜115が、いずれかのオプション装置10で接地される。したがって、各オプション装置10の第1〜第4入力端子11a〜11dの電圧の状態は、左側から順に、(0,0,1,1)、(0,1,1,0)、(1,1,0,0)となる。
また、図2の(b)に示すように、本体装置100にオプション装置10が2段接続されていてもよい。この場合、本体装置100の第1〜第5出力端子111〜115のうち、第4出力端子114および第5出力端子115が、いずれかのオプション装置10で接地される。したがって、各オプション装置10の第1〜第4入力端子11a〜11dの電圧の状態は、左側から順に、(0,1,1,1)、(1,1,1,0)となる。
また、図2の(c)に示すように、本体装置100にオプション装置10が1段のみ接続されていてもよい。この場合、本体装置100の第1〜第5出力端子111〜115のうち、第5出力端子115のみが、オプション装置10で接地される。したがって、オプション装置10の第1〜第4入力端子11a〜11dの電圧の状態は、(1,1,1,1)となる。
さらに、図2の(d)に示すように、オプション装置10が接続されていない本体装置100のみでインバータシステム1が構成されていてもよい。
このように、本実施形態のインバータシステム1が備えるオプション装置10においては、第1〜第5入力端子11a〜11eは、前段のオプション装置10の第1〜第5出力端子12a〜12eとそれぞれ接続可能である。また、第1〜第5出力端子12a〜12eは、後段のオプション装置10の第1〜第5入力端子11a〜11eとそれぞれ接続可能である。
また、オプション装置10においては、第1〜第4入力端子11a〜11dと、第2〜第5出力端子12b〜12eとが、端子間配線14によりそれぞれ順に1対1で接続される。第5入力端子11eおよび第1出力端子12aは、それぞれ接地配線15により設置される。さらに、第1〜第4入力端子11a〜11dとCPU16とが、制御部配線13により接続される。
オプション装置10においては、上述した、それぞれの端子間の接続、および端子の接地のみによって、それぞれのオプション装置10の入力端子における電圧の状態が異なる。それぞれのオプション装置10が備えるCPU16は、入力端子における電圧の状態を位置信号として、当該電圧の状態に基づき、インバータシステム1において自身が接続されている位置を検出することができる。このようなオプション装置10は、例えば位置信号を操作するためのビット反転回路などを備える従来のオプション装置と比較して構造が簡単であるため、小型かつ安価である。
また、本体装置100においては、第1〜第5出力端子111〜115のそれぞれと電源140とが出力配線120により接続されている。電源140は、第1〜第5出力端子111〜115のそれぞれに電圧を印加する。本体装置100の第1〜第5出力端子111〜115のそれぞれと、オプション装置10の第1〜第5入力端子11a〜11eのそれぞれとを接続することで、第1〜第5入力端子11a〜11eにおける電圧の状態が位置信号となる。
なお、上述した実施形態において、本体装置100は5つの出力端子(第1〜第5出力端子111〜115)を有していた。しかし、上述したとおり、本体装置100が備える出力端子の数は、対応可能なオプション装置10の数の上限に1を加えた数である。対応可能なオプション装置10の数の上限が複数、すなわち2以上であるためには、本体装置100は3以上の出力端子を有していればよい。換言すれば、本体装置100は、第1〜第n(n:3以上の整数)入力端子を有していればよい。
また、オプション装置10が有する入力端子および出力端子の数は、本体装置100が有する出力端子の数と同じである。すなわち、オプション装置10は、第1〜第n(n:3以上の整数)入力端子と、第1〜第n出力端子とを有する。この場合、端子間配線14は、第1〜第(n−1)入力端子と第2〜第n出力端子とをそれぞれ順に1対1で接続する。また、接地配線15は、第n入力端子および第1出力端子をそれぞれ接地する。また、制御部配線13は、第1〜第(n−1)入力端子とCPU16とを接続する。
上述した入力端子および出力端子の数についての説明は、後述する他の実施形態においても同様である。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図3の(a)は、本実施形態に係るインバータシステム2(ユニットシステム)の構成の一例を示す図である。図3の(a)に示すように、インバータシステム2は、本体装置100の代わりに本体装置200(電源装置、制御装置)を備える点でインバータシステム1と相違する。本体装置200は、本体装置100の構成に加えて、5つの信号線210(主制御部配線)、およびCPU220(主制御部)を備える。
CPU220は、信号線210によって第1〜第5出力端子111〜115のそれぞれと接続されている。CPU220は、第1〜第5出力端子111〜115における電圧の状態によって、本体装置200に接続されているオプション装置10の数を検出する。
図3の(a)〜(d)を参照して、CPU220によるオプション装置10の数の検出について説明する。以下の説明では、第1〜第5出力端子111〜115における電圧の状態について、(y5,y4,y3,y2,y1)と記す。y1〜y5はそれぞれ第1〜第5出力端子111〜115の電圧の状態を示す数字であり、0または1である。0は対応する出力端子が接地されている状態を示し、1は対応する出力端子が接地されていない状態を示す。
図3の(a)に示す例では、本体装置200にオプション装置10が3つ接続されている。この例では、第3〜第5出力端子113〜115が、いずれかのオプション装置10において接地される。一方、第1出力端子111および第2出力端子112は、いずれのオプション装置10においても接地されない。このため、第1〜第5出力端子111〜115の電圧の状態は、(0,0,0,1,1)となる。
図3の(b)〜(d)はそれぞれ、本実施形態に係るインバータシステム2の構成の別の例を示す図である。図3の(b)に示す例では、本体装置200にオプション装置10が2つ接続されている。この例では、第4出力端子114および第5出力端子115が、いずれかのオプション装置10において接地される。このため、第1〜第5出力端子111〜115の電圧の状態は、(0,0,1,1,1)となる。
図3の(c)に示す例では、本体装置200にオプション装置10が1つのみ接続されている。この例では、第5出力端子115のみがオプション装置10において接地される。このため、第1〜第5出力端子111〜115の電圧の状態は、(0,1,1,1,1)となる。
図3の(d)に示す例では、本体装置200にオプション装置10が接続されていない。この例では、第1〜第5出力端子111〜115のいずれも接地されない。このため、第1〜第5出力端子111〜115の電圧の状態は、(1,1,1,1,1)となる。
上述したとおり、本体装置200においては、第1〜第5出力端子111〜115のそれぞれとCPU220とが、信号線210により接続されている。第1〜第5出力端子111〜115の電圧の状態は、本体装置200に接続されているオプション装置10の数に応じて異なったものとなる。したがって、CPU220は、第1〜第5出力端子の電圧の状態によって、本体装置200に接続されているオプション装置10の数を検出することができる。
図3の(a)〜(d)に示す例では、第1〜第5出力端子111〜115の電圧の状態が、本体装置200に接続されているオプション装置10の数だけ、第5出力端子115の側から0(接地された状態)になり、残りの出力端子が1(接地されていない状態)になる。したがって、CPU220は、接地された状態の出力端子の数によって、接続されているオプション装置10の数を検出することができる。
また、図4は、本実施形態に係るインバータシステム2の構成の、図3の(a)〜(d)のいずれに示した例とも別の例を示す図である。上述したとおり、本体装置200は、4つまでのオプション装置10に対応可能に構成されている。これに対し、図4に示す例では、本体装置200に5つのオプション装置10が接続されている。この場合、第1〜第5出力端子111〜115の全てがいずれかのオプション装置10において接地される。したがって、図4に示す例では、第1〜第5出力端子111〜115の電圧の状態は(0,0,0,0,0)となる。
また、仮に本体装置200に6つ以上のオプション装置10が接続された場合であっても、第1〜第5出力端子111〜115の電圧の状態は、オプション装置が5つ接続された場合と変わらず(0,0,0,0,0)となる。
このように、本体装置200に接続されているオプション装置10の数が、本体装置200が対応可能な数の上限を超えている場合、第1〜第5出力端子111〜115の全てが接地された状態になる。このため、CPU220は、本体装置200に接続されているオプション装置10の数が上記の上限を超えている場合には、そのことを検出することができる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。
図5は、本実施形態に係るインバータシステム3(ユニットシステム)の構成の一例を示す図である。図5に示すように、インバータシステム3は、本体装置300(電源装置、制御装置)と、4つのオプション装置30(ユニット装置)とを備える。
本体装置300は、本体装置100の構成に加えて、CPU310(主制御部)を備える。オプション装置30は、オプション装置10の構成に加えて、CPU16に接続される通信バス31をさらに備える。インバータシステム3が備える複数のオプション装置10において、通信バス31は互いに接続されている。また、CPU310は、通信バス31を介してそれぞれのCPU16と接続されている。通信バス31は、シリアル通信によりCPU310とそれぞれのCPU16との間で通信信号を伝送する。
インバータシステム3の起動時に、それぞれのオプション装置10は、位置信号をソフトウェアにより読み取り、自身の接続位置を検出する。この状態で、CPU310は、オプション装置10の位置を指定した命令を、通信バス31を介して送信する。オプション装置30は、通信バス31を介して受信した命令が自身の接続位置を指定したものである場合に、当該命令に対応した動作を実行する。これにより、インバータシステム3においてCPU310は、通信バス31を介して命令を送信し、当該命令に対応する動作を所望のオプション装置10に実行させることができる。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。
インバータシステム3においては、本体装置300に電源140およびCPU310の両方が設けられていた。しかし、本発明の一態様においては、電源140およびCPU310の両方が同じ装置に設けられている必要はない。
図6の(a)は、本実施形態に係るインバータシステム4A(ユニットシステム)の構成を示す図である。図6の(a)に示すように、インバータシステム4Aは、電源装置400Aと、CPU装置400B(制御装置)と、4つのオプション装置30とを備える。
電源装置400Aは、実施形態1などにおける本体装置100と同様の構成を有する。すなわち、電源装置400Aは、第1〜第5出力端子111〜115と、5つの出力配線120と、5つの抵抗130と、電源140とを備える。
CPU装置400Bは、CPU310と、5つの信号線410を備える。インバータシステム4Aにおいては、CPU装置400Bは、電源装置400Aと初段のオプション装置10との間に接続されている。信号線410は、電源装置400の第1〜第5出力端子111〜115のそれぞれと、初段のオプション装置30の第1〜第5入力端子11a〜11eのそれぞれとを順に1対1で接続する。また、インバータシステム3と同様、CPU310は、通信バス31を介してそれぞれのオプション装置30のCPU16と接続されている。
また、本発明の一態様においては、電源140およびCPU310の両方が、オプション装置30に対して同じ側に設けられている必要はない。
図6の(b)は、本実施形態に係るインバータシステム4B(ユニットシステム)の構成を示す図である。図6の(b)に示すように、インバータシステム4Bは、CPU装置400C(制御装置)と、4つのオプション装置30と、終端装置400D(電源装置)とを備える。
CPU装置400Cは、上述したCPU装置400Bと同様、CPU310を備える。CPU310は、通信バス31を介してそれぞれのオプション装置30のCPU16と接続されている。
終端装置400Dは、電源装置400Aと同様、第1〜第5出力端子111〜115と、5つの出力配線120と、5つの抵抗130と、電源140とを備える。終端装置400Dは、インバータシステム4Bにおいて、オプション装置30に対し、CPU装置400Cとは逆側に設けられている。
インバータシステム4Bにおいては、電源140を備える終端装置400Dが、CPU装置400Cを介さずに、直接オプション装置30と接続されている。このため、CPU装置400Cは、上述したCPU装置400Bとは異なり、信号線450を備える必要がない。
上述したインバータシステム4Aおよび4Bに含まれるオプション装置30も、インバータシステム3に含まれるオプション装置30と同様の効果を奏する。
〔実施形態5〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。
図7は、本実施形態に係るインバータシステム5(ユニットシステム)の構成の例を示す図である。図7に示すように、インバータシステム5は、3つのオプション装置50(ユニット装置)のみを備える。インバータシステム5は、実施形態1における本体装置100のような、オプション装置50とは別の装置であって電源を備える装置を含まない。
オプション装置50は、オプション装置30の構成に加えて、5つの電源接続配線51、5つの抵抗52、および電源53を備える。オプション装置50においては、第1〜第5入力端子11a〜11eのそれぞれに、電源接続配線51および抵抗52を介して電源53が接続されている。
オプション装置50においては、第1〜第5入力端子11a〜11eのそれぞれと電源53とが電源接続配線51により接続される。電源53は、第1〜第5入力端子11a〜11eのそれぞれに電圧を印加する。このようなインバータシステム5においては、本体装置を備えることなく、オプション装置50のみで当該オプション装置50の位置を検出し、動作することができる。このようなオプション装置50も、本発明の技術的範囲に含まれる。
〔実施形態6〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。
図8は、本実施形態に係るインバータシステム6(ユニットシステム)の構成の例を示す図である。インバータシステム6は、インバータシステム3と類似する構成を有する。すなわち、インバータシステム6は、本体装置300と1以上のオプション装置30とを有する。図6には、オプション装置30は1つのみ示されている。
インバータシステム3においては、本体装置300および各オプション装置30は、それぞれの装置に設けられたコネクタを介して直接接続されていた。これに対し、本実施形態のインバータシステム6においては、本体装置300とオプション装置30との間、およびオプション装置30同士の間が、ケーブル61を介して接続されている。このような、ケーブル61を介して接続される本体装置300およびオプション装置30も、本発明の技術的範囲に含まれる。
(具体例)
本発明の一態様に係るユニットシステムの具体例について、以下に説明する。
図9の(a)は、本発明の一態様に係るインバータシステム7A(ユニットシステム)の構成を示す図である。図9の(a)に示すように、インバータシステム7Aにおいては、インバータ本体700A(電源装置、制御装置)に、通信ユニット70A(オプション装置)、エンコーダ入力ユニット70B(オプション装置)およびI/O(Input/Output)ユニット70C(オプション装置)が、この順に接続されている。
インバータ本体700Aには、電源710およびモータ720が接続されている。電源710は、所定の周波数および電圧の交流電力をインバータ本体700Aに供給する。インバータ本体700Aは、電源710から供給された交流電力の周波数および電圧を任意の値に設定および変更してモータ720に供給する。モータ720は、インバータ本体700Aから供給される交流電力に応じた回転速度で回転する。したがって、インバータ本体700Aは、モータ720へ供給する交流電力の周波数および電圧を設定および変更することで、モータ720の回転速度および加速度を制御することができる。
通信ユニット70Aは、通信マスタ71Aが接続され、ユーザなどによるインバータ本体700Aへの通信(例えばモータ720の回転速度の変更など)を受信するユニットである。エンコーダ入力ユニット70Bは、モータ720の回転速度を監視するロータリーエンコーダ730が接続され、当該回転速度を示す信号が入力されるユニットである。I/Oユニット70Cは、センサ71Cが接続され、当該センサ71Cからの信号を受け付ける装置である。センサ71Cは、例えばモータ720の温度上昇を検出する温度センサである。
図9の(b)は、本発明の一態様に係るPLC(Programmable Logic Controller)システム7B(ユニットシステム)の構成を示す図である。図9の(b)に示すように、PLCシステム7Bは、電源ユニット700B(電源装置)と、CPUユニット700C(制御装置)と、I/Oユニット70D(オプション装置)と、通信ユニット70E(オプション装置)と、位置制御ユニット70F(オプション装置)と、エンドカバー700Dとを備える。
電源ユニット700Bは、PLCシステム7B全体に電力を供給する。CPUユニット700Cは、I/Oユニット70D、通信ユニット70E、および位置制御ユニット70Fのそれぞれとの間で通信を行う。I/Oユニット70Dは、CPUユニット700Cへの入出力装置が接続されるユニットである。通信ユニット70Eは、ユーザなどによるCPUユニット700Cへの通信を受信するユニットである。位置制御ユニット70Fは、CPUユニット700Cの制御により制御対象(例えばロボットアームなど)を動作させ、位置を制御するユニットである。エンドカバー700Dは、PLCシステム7Bの端部を規定する。
図9の(c)は、本発明の一態様に係るプログラムリレーシステム7C(ユニットシステム)の構成を示す図である。図9の(c)に示すように、プログラムリレーシステム7Cは、プログラムリレー本体700E(電源装置、制御装置)と、IO拡張ユニット70Gおよび70H(オプション装置)とを備える。
プログラムリレー本体700Eは、IO拡張ユニット70Gおよび70Hとの間で通信を行う。IO拡張ユニット70Gおよび70Hにはそれぞれ、センサなどの入力装置、または制御対象などが接続される。プログラムリレー本体700Eは、入力装置の入力に基づいて、制御対象を制御する。
図9の(d)は、本発明の一態様に係る通信カプラシステム7D(ユニットシステム)の構成を示す図である。図9の(d)に示すように、通信カプラシステム7Dは、通信カプラユニット700F(電源装置、制御装置)と、IOユニット70Iおよび70J(オプション装置)と、エンコーダ入力ユニット70K(オプション装置)と、エンドカバー700Gとを備える。
IOユニット70Iおよび70Jには、センサまたは制御対象が接続される。エンコーダ入力ユニット70Kには、制御対象としてのモータ(不図示)の回転速度を検出するエンコーダ(不図示)が接続される。通信カプラユニット700Fは、IOユニット70Iおよび70J、ならびにエンコーダ入力ユニット70Kに接続された、センサの情報、制御対象の制御、およびエンコーダの情報を1つのシステムに統合する。エンドカバー700Gは、通信カプラシステム7Dの端部を規定する。
このようなインバータシステム7A、PLCシステム7B、プログラムリレーシステム7Cおよび通信カプラシステム7Dのいずれも、本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。