JP6850243B2 - 液冷式スクリュ圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、液冷式スクリュ圧縮機に関する。
液冷式スクリュ圧縮機の一種である油冷式スクリュ圧縮機において、噴射ノズル(給油口)の配置を工夫することで、圧縮中のガスと油との熱交換を促進するようにしたものが、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の油冷式スクリュ圧縮機では、噴射ノズルから圧縮室(ロータ室)内への噴射方向が、スクリュロータの回転方向と反対方向に向けられている。これにより、油が圧縮室内のガス中を飛行する時間を長く確保し、ガスと油との熱交換を促進する。
特開平9−151870号公報
一般に、雄ロータは、雌ロータに比べて歯数が少ないため回転速度が速い。従って、雄ロータに給液する場合と、雌ロータに給液する場合とを比べると、雄ロータに給液する場合の方が大きな負荷が生じることが多い。
特許文献1の油冷式スクリュ圧縮機には、雄ロータと雌ロータの両ロータへの給油口が設けられている。従って、雌ロータだけでなく雄ロータにも給油する構成となっているため、雄ロータにて油を高速撹拌するために負荷が大きくなり、動力ロスが生じ、圧縮効率が悪化するおそれがある。
本発明は、液冷式スクリュ圧縮機において、液の撹拌負荷を低減し、圧縮効率を向上させることを課題とする。
本発明は、雄ロータと、前記雄ロータと噛合し、前記雄ロータよりも歯数が多い雌ロータと、前記雄ロータを収容する雄ロータ室および前記雌ロータを収容する雌ロータ室を画定するロータケーシングと、前記ロータケーシングのうち、前記雌ロータ室側にのみ設けられた給液口とを備え、前記雌ロータの回転軸に垂直な断面において、前記雄ロータ室の最下点が、前記雄ロータ室と前記雌ロータ室とを接続する最下位に位置するカスプ点よりも下方に位置する、液冷式スクリュ圧縮機を提供する。
この構成によれば、雌ロータは雄ロータよりも歯数が少ないため、雌ロータの回転速度を雄ロータの回転速度に比べて遅くすることができる。さらに上記構成では、回転速度の遅い雌ロータのみに給液するように給液口が設けられているため、雄ロータ側での液の高速撹拌による過負荷を防止できる。従って、液の撹拌に伴う動力ロスを低減できるため、圧縮効率を向上できる。また、雌ロータ室に給液された液は、雌ロータが雄ロータと噛合することによって雄ロータ室にも供給される。雄ロータ室の最下点はカスプ点よりも下方に位置するため、雄ロータ室の最下点まで流れ落ちた液がカスプ点を乗り越えて雌ロータ室まで流れ落ちることを抑制でき、雄ロータ室の最下点に溜まる。即ち、雄ロータ室の最下部が油溜まりとなる。油溜まりに一定以上油が溜まると、雄ロータの回転によってすくいあげられ、雄ロータを潤滑および冷却する。従って、雌ロータ室側にのみに給液口を設けた構成であっても、雄ロータ室側での液不足を防止できる。
前記給液口は、複数設けられていてもよい。
この構成によれば、複数ヵ所に給液することにより、液の偏在を防止できる。液の偏在を防止できるため、雄ロータおよび雌ロータと、ロータケーシングとの間の隙間での液によるシール性能が向上する。当該シール性能向上により、上記隙間を通って吸込側の隣接する歯溝へのガスの漏出量を低減できる。吸込側の隣接する歯溝にガスが漏出すると、漏出したガスを再度圧縮することになり、動力ロスが生じるため、この動力ロスを防止することで、圧縮効率を向上できる。
前記複数の給液口は、直線上に配置され、直線上に配置された前記給液口を接続する直線状の給液配管をさらに備えてもよい。
この構成によれば、給液配管が直線状であるため、給液配管の形状が複雑化することを防止し、給液配管を加工する工数を削減できる。なお、給液口の全てが直線上に設けられる必要はなく、直線上に配置された複数の給液口に加えて、当該直線外に配置された給液口が存在してもよい。
前記雌ロータの回転軸方向において、隣接する前記給液口同士の最遠点間距離は、前記雌ロータの歯溝幅よりも小さくてもよい。
この構成によれば、雌ロータの1つの歯溝内に少なくとも2つの給液口を配置できる。そのため、歯溝内における液不足を抑制できる。従って、十分な量の液による冷却性能およびシール性能が向上し、圧縮効率を向上できる。
前記雌ロータの回転軸に垂直な断面において、前記雌ロータの回転中心点と、前記カスプ点とを結ぶ第1仮想線分を規定し、前記第1仮想線分を前記雌ロータの回転中心点まわりに前記カスプ点から離れる方向へ第1の所定角度回転させた第2仮想線分を規定し、前記給液口は、前記第1仮想線分から前記第2仮想線分までの範囲を除く範囲に設けられていてもよい。
この構成によれば、液が雄ロータと雌ロータとの噛合位置(概ねカスプ点に一致)に集中することを防止できる。一般に、液冷式スクリュ圧縮機では、雄ロータおよび雌ロータの回転によって、液が雄ロータと雌ロータとの噛合位置に集中する傾向がある。仮に、給液口を第1仮想線分から第2仮想線分までの範囲に設けると、雄ロータと雌ロータとの噛合位置付近に給液することになるため、液が噛合位置に集中することによって液の撹拌ロスが過大となり圧縮効率が悪化するおそれがある。しかし、上記構成では、給液口を噛合位置から一定程度遠い位置(第1仮想線分から第2仮想線分までの範囲を除く範囲)に設けているため、液の集中を防止でき、圧縮効率の悪化を防止できる。ここで、第1の所定角度とは、噛合位置への液の集中を防止できる程度の角度であり、雄ロータと雌ロータの形状、ロータケーシングの形状、および液の種類などに応じて定まる。
前記雌ロータの回転軸に垂直な断面において、前記雄ロータの回転中心点と前記雌ロータの回転中心点とを含む第1中心線を規定し、前記第1中心線と直交し、前記雌ロータの回転中心点を通る第2中心線を規定し、前記雌ロータの回転中心点まわりに前記カスプ点から離れる方向へ前記第2中心線から第2の所定角度回転させた第3仮想線分を規定し、前記給液口は、前記第2仮想線分から前記第3仮想線分までの範囲に設けられていてもよい。
この構成によれば、雄ロータと雌ロータとの噛合位置におけるシール性を確保できる。噛合位置から大幅に遠い位置に給液口を配置すると、雄ロータと雌ロータとの噛合位置に液を十分に給液できないおそれがある。その場合、雄ロータと雌ロータとの噛合位置におけるガスの漏出が発生し、圧縮効率が悪化するおそれがある。しかし、上記構成では、給液口を第2仮想線分から第3仮想線分までの範囲に設けているため、噛合位置にも十分に液を供給できる。従って、噛合位置におけるシール性を確保でき、圧縮効率の悪化を防止できる。ここで、第2の所定角度とは、噛合位置における液不足を防止できる程度の角度であり、雄ロータと雌ロータの形状、ロータケーシングの形状、および液の種類などに応じて定まる。
前記給液口は前記第2中心線上に設けられていてもよい。
この構成によれば、上記の雄ロータと雌ロータとの噛合位置における液の集中と不足を防止できる。換言すれば、上記第2中心線は、噛合位置における液の過不足を防止できる給液位置である。
本発明によれば、液冷式スクリュ圧縮機において、回転速度の遅い雌ロータのみに給液するように給液口が設けられているため、雄ロータ側での液の高速撹拌による過負荷を防止できるため、液の撹拌負荷を低減できる。
本発明の第1実施形態に係る油冷式スクリュ圧縮機の部分的な概略構成図 図1のII−II線に沿ったロータケーシングの模式的な断面図 ロータケーシング内の給油口の位置を示す模式的な断面図 ロータケーシング内の給油口の位置を示す模式的な断面図 第2実施形態に係る油冷式スクリュ圧縮機のロータケーシングの配置を示す断面図 第3実施形態に係る油冷式スクリュ圧縮機のロータケーシングの配置を示す断面図
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、本発明の実施形態に係るものとして、ロータケーシング内に供給する液に油を使用した油冷式スクリュ圧縮機を示す。従って、以下、「油」を「液」と読み替えてもよい。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る油冷式スクリュ圧縮機1の部分的な概略構成図である。以降、油冷式スクリュ圧縮機1を単に圧縮機1ともいう。図1は、圧縮機1の中でも特に圧縮機構に関する部分を示している。圧縮機1は、外部から空気を吸い込み、内部で圧縮し、吐出する。圧縮機1から吐出された空気は、図示しない配管を通じて供給先に供給される。
圧縮機1は、ロータケーシング10と、軸受ケーシング20,21とを備える。本実施形態では、ロータケーシング10と軸受ケーシング20,21は、一体化されている。ロータケーシング10は、2つの軸受ケーシング20,21の間に配置されている。ロータケーシング10は内部にロータ室30を画定しており、2つの軸受ケーシング20,21はそれぞれ内部に軸受室33,34を画定している。ロータ室30と軸受室33は、仕切壁11を介して区画され、ロータ室30と軸受室34は仕切壁12を介して区画されている。仕切壁11,12は、ともにロータケーシング10の一部である。
ロータケーシング10内には、雄ロータ50と、雄ロータ50と噛合し、雄ロータ50よりも歯数が多い雌ロータ60とが配置されている。即ち、雄ロータ50と雌ロータ60とによって、スクリュロータ40が構成されている。詳細を図示しないが、本実施形態では、例えば、雄ロータ50が4枚歯形であり、雌ロータ60が6枚歯形である。
図2は、図1のII−II線に沿ったロータケーシング10の模式的な断面図である。ロータケーシング10は、雄ロータ50を収容する雄ロータ室31および雌ロータ60を収容する雌ロータ室32を画定している。上記のロータ室30は、雄ロータ室31と雌ロータ室32とを合わせた空間である。ロータケーシング10は2つの円筒が側面において接続された形状を有しており、換言すると、雄ロータ室31および雌ロータ室32はともに円柱状の空間であり、互いに連通している。
図2は、雌ロータ60(図1参照)の回転軸方向から見た断面図でもある。本実施形態では、雌ロータ60の回転軸と、雄ロータ50の回転軸とが互いに平行に水平に延びており、雄ロータ室31と雌ロータ室32は同方向に延びている。図2の断面図において、雄ロータ室31と雌ロータ室32は、2つのカスプ点14a,14bによって接続されている。このように、カスプ点14a,14bは2箇所存在するが、以降単にカスプ点14というときは、下側に位置するカスプ点14bを示す。雄ロータ室31の最下点P3は、雄ロータ室31と雌ロータ室32とを接続するカスプ点14よりも下方に位置する。これにより、後述するように油溜まりOsを雄ロータ室31内に設けることができる。
図1に示すように、雄ロータ50の一端からは、雄ロータ50の回転軸となる軸部材51が延びている。軸部材51は、仕切壁11を貫通して雄ロータ室31から軸受室33まで延びており、軸受室33内にて軸受54によって回転可能に軸支されている。また、雌ロータ60の一端からも、雌ロータ60の回転軸となる軸部材61が延びている。軸部材61は、仕切壁11を貫通して雌ロータ室32から軸受室33まで延びており、軸受室33内にて軸受63によって回転可能に軸支されている。
雄ロータ50の他端からは、雄ロータ50の回転軸となる軸部材52が延びている。軸部材52は、仕切壁12を貫通して雄ロータ室31から軸受室34まで延びており、軸受室34内にて軸受54によって回転可能に軸支されている。また、雌ロータ60の他端からも、雌ロータ60の回転軸となる軸部材62が延びている。軸部材62は、仕切壁12を貫通して雌ロータ室32から軸受室34まで延びており、軸受室34内にて軸受64によって回転可能に軸支されている。特に、雄ロータ50の軸部材52は、図示しないモータまで延びており、このモータに機械的に接続されている。従って、雄ロータ50はこのモータによって回転駆動され、回転動力が雄ロータ50から雌ロータ60に伝えられ、雄ロータ50および雌ロータ60が互いに噛合して回転し、空気を圧縮する。なお、図1では、右側が吸込側であり、左側が吐出側である。そのため、雄ロータ50と雌ロータ60が回転すると、ロータ室30内において、軸受室33側から空気を吸込み、軸受室34側へ空気を吐出する。
図2に示すように、ロータケーシング10には、雌ロータ室32側にのみ、給油口13が設けられている。給油口13の詳細な位置を定義するために、3つの仮想線分S1〜S3を規定する。雌ロータ60の回転中心点P1と、カスプ点14とを結ぶ第1仮想線分S1と規定する。第1仮想線分S1を雌ロータ60の回転中心点P1まわりにカスプ点14から離れる方向へ第1の所定角度θ1回転させた第2仮想線分S2を規定する。ここで、第1の所定角度θ1は、噛合位置への油の集中を防止できる程度の角度であり、雄ロータ50と雌ロータ60の形状、ロータケーシング10の形状、および油の種類などに応じて定まる。そして、雄ロータ50の回転中心点P2と雌ロータ60の回転中心点P2とを含む第1中心線L1を規定する。第1中心線L1は、水平線である。また、第1中心線L1と直交し、雌ロータ60の回転中心点P1を通る第2中心線L2を規定する。そして、雌ロータ60の回転中心点P1まわりにカスプ点14から離れる方向へ第2中心線L2から第2の所定角度θ2回転させた第3仮想線分S3を規定する。ここで、第2の所定角度θ2とは、噛合位置における油不足を防止できる程度の角度であり、雄ロータ50と雌ロータ60の形状、ロータケーシング10の形状、および油の種類などに応じて定まる。
給油口13は、第1仮想線分S1から第2仮想線分S2までの範囲を除く範囲に設けられ、具体的には第2仮想線分S2から第3仮想線分S3までの範囲に設けられることが好ましい。より詳細には、給油口13の一部でも第2仮想線分S2から第3仮想線分S3までの範囲に設けられることが好ましい。ここで、第1の所定角度θ1は例えば30度程度以上であることが好ましい。また、第2の所定角度θ2は、例えば雌ロータ60の1歯分の角度の1/4程度以下であり、本実施形態では6枚歯形の雌ロータ60を採用していることから、15度程度以下であることが好ましい。本実施形態では、給油口13は、第2仮想線分S2から第3仮想線分S3までの範囲に設けられ、具体的には第2中心線L2上に設けられている。
図3は、ロータケーシング10内の給油口13の位置を示す模式的な断面図である。本実施形態では、複数(図3では4個)の給油口13が直線状に配置されている。4個の給油口13は等間隔で配置されており、特に隣接する給油口13同士の最遠点間距離d(隣接する給油口13同士の最も遠い部分の距離)は、雌ロータ60の歯溝幅Dよりも小さい。つまり、1つの歯溝内に少なくとも2つの給油口13が配置される。
図4は、ロータケーシング10内の給油口の位置を示す模式的な断面図である。4個の給油口13は、1つの直線状の給油配管15によって接続されている。
以下では、本実施形態の圧縮機1の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、雌ロータ60は雄ロータ50よりも歯数が少ないため、雌ロータ60の回転速度を雄ロータ50の回転速度に比べて遅くすることができる。さらに本実施形態の構成では、回転速度の遅い雌ロータ60のみに給油するように給油口13が設けられているため、雄ロータ50側での油の高速撹拌による過負荷を防止できる。従って、油の撹拌に伴う動力ロスを低減できるため、圧縮効率を向上できる。また、雌ロータ室32に給油された油は、雌ロータ60が雄ロータ50と噛合することによって雄ロータ室31にも供給される。雄ロータ室31の最下点はカスプ点14よりも下方に位置するため、雄ロータ室31の最下点P3まで流れ落ちた油がカスプ点14を乗り越えて雌ロータ室32まで流れ落ちることを抑制でき、雄ロータ室31の最下点P3に溜まる。即ち、雄ロータ室31の最下部が油溜まりOsとなる。油溜まりOsに一定以上油が溜まると、雄ロータ50の回転によってすくいあげられ、雄ロータ50を潤滑および冷却する。従って、雌ロータ室32側にのみに給油口13を設けた構成であっても、雄ロータ室31側での油不足を防止できる。
また、本実施形態によれば、図3に示すように、複数の給油口13を設け、複数ヵ所に給油することにより、油の偏在を防止できる。油の偏在を防止できるため、雄ロータ50および雌ロータ60と、ロータケーシング10との間の隙間での油によるシール性能が向上する。当該シール性能向上により、上記隙間を通って吸込側(図1において右側)の隣接する歯溝へのガスの漏出量を低減できる。吸込側の隣接する歯溝にガスが漏出すると、漏出したガスを再度圧縮することになり、動力ロスが生じるため、この動力ロスを防止することで、圧縮効率を向上できる。
また、本実施形態によれば、図4に示すように、給油配管15が直線状であるため、給油配管15の形状が複雑化することを防止し、給油配管15を加工する工数を削減できる。なお、給油口13の全てが直線上に設けられる必要はなく、直線上に配置された複数の給油口に加えて、当該直線外に配置された給油口13が存在してもよい。
また、本実施形態によれば、図3に示すように、雌ロータ60の1つの歯溝内に少なくとも2つの給油口13を配置できる。そのため、歯溝内における油不足を抑制できる。従って、十分な量の油による冷却性能およびシール性能が向上し、圧縮効率を向上できる。
また、本実施形態によれば、図2に示すように給油口13の位置を規定しているため、油が雄ロータ50と雌ロータ60との噛合位置(概ねカスプ点14に一致)に集中することを防止できる。一般に、油冷式スクリュ圧縮機1では、雄ロータ50および雌ロータ60の回転によって、油が雄ロータ50と雌ロータ60との噛合位置に集中する傾向がある。仮に、給油口13を第1仮想線分S1から第2仮想線分S2までの範囲に設けると、雄ロータ50と雌ロータ60との噛合位置付近に給油することになるため、油が噛合位置に集中することによって油の撹拌ロスが過大となり圧縮効率が悪化するおそれがある。しかし、本実施形態の構成では、給油口13を噛合位置から一定程度遠い位置(第1仮想線分S1から第2仮想線分S2までの範囲を除く範囲)に設けているため、油の集中を防止でき、圧縮効率の悪化を防止できる。
また、本実施形態によれば、図2に示すように給油口13の位置を規定しているため、雄ロータ50と雌ロータ60との噛合位置におけるシール性を確保できる。噛合位置から大幅に遠い位置に給油口13を配置すると、雄ロータ50と雌ロータ60との噛合位置に油を十分に給油できないおそれがある。その場合、雄ロータ50と雌ロータ60との噛合位置におけるガスの漏出が発生し、圧縮効率が悪化するおそれがある。しかし、本実施形態の構成では、給油口13を第2仮想線分S2から第3仮想線分S3までの範囲に設けているため、噛合位置にも十分に油を供給できる。従って、噛合位置におけるシール性を確保でき、圧縮効率の悪化を防止できる。
また、本実施形態によれば、上記の雄ロータ50と雌ロータ60との噛合位置における油の集中と不足を防止できる。換言すれば、上記第2中心線L2は、噛合位置における油の過不足を防止できる給油位置である。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態の圧縮機1のロータケーシング10の断面図であり、第1実施形態の図2に対応する図である。本実施形態の圧縮機1は、第1中心線L1が水平線HLから傾斜した状態でロータケーシング10が配置されている。これに関する構成以外は、図2の第1実施形態の圧縮機1の構成と同様である。従って、図2に示した構成と同様の部分については同様の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、雌ロータ60の回転軸CL1と、雄ロータ50の回転軸CL2とが水平面内に配置されておらず、雌ロータ60の回転軸CL1が雄ロータ50の回転軸CL2よりも下方に配置されている。具体的には、第1中心線L1が水平線HLから例えば30度程度している。そのため、雌ロータ室32が雄ロータ室31より下方に配置されている。
本実施形態でも、第1実施形態と同様に、雄ロータ室31の最下点P3が、雄ロータ室31と雌ロータ室32とを接続するカスプ点14よりも下方に位置している。従って、雄ロータ室31の下部には、第1実施形態と同じく油溜まりOsが形成される。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態の圧縮機1のロータケーシング10の断面図であり、第1実施形態の図2に対応する図である。本実施形態の圧縮機1は、第1中心線L1が鉛直の状態でロータケーシング10が配置されている。これに関する構成以外は、図2の第1実施形態の圧縮機1の構成と同様である。従って、図2に示した構成と同様の部分については同様の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、雌ロータ60の回転軸CL1と、雄ロータ50の回転軸CL2とが水平面内に配置されておらず、雄ロータ50の回転軸CL2が雌ロータ60の回転軸CL1の直下に配置されている。そのため、雄ロータ室31の全体が雌ロータ室32の全体より下方に配置されている。
本実施形態でも、第1および第2実施形態と同様に、雄ロータ室31の最下点P3が、雄ロータ室31と雌ロータ室32とを接続するカスプ点14よりも下方に位置している。従って、雄ロータ室31の下部には、第1実施形態と同じく油溜まりOsが形成される。
以上より、本発明の具体的な各実施形態について説明したが、本発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
上述のとおり、本発明の実施形態に係るものとして、ロータケーシング内に供給する液に油を使用した油冷式圧縮機を示した。但し、本発明は油冷式圧縮機以外の液冷式圧縮機にも適用が可能である。例えば、本発明を、ロータケーシング内に供給する液に水を使用した水噴射式圧縮機に適用することもできる。
1 圧縮機(油冷式スクリュ圧縮機)
10 ロータケーシング
11,12 仕切壁
13 給油口
14,14a,14b カスプ点
15 給油配管
20,21 軸受ケーシング
30 ロータ室
31 雄ロータ室
32 雌ロータ室
33,34 軸受室
40 スクリュロータ
50 雄ロータ
51,52 軸部材
53,54 軸受

60 雌ロータ
61,62 軸部材
63,64 軸受

Claims (7)

  1. 雄ロータと、
    前記雄ロータと噛合し、前記雄ロータよりも歯数が多い雌ロータと、
    前記雄ロータを収容する雄ロータ室および前記雌ロータを収容する雌ロータ室を画定するロータケーシングと、
    前記ロータケーシングのうち、前記雌ロータ室側にのみ設けられた給液口と
    を備え、
    前記雌ロータの回転軸に垂直な断面において、前記雄ロータ室の最下点が、前記雄ロータ室と前記雌ロータ室とを接続する最下位に位置するカスプ点よりも下方に位置し、
    前記給液口は、複数設けられており、
    前記複数の給液口は、前記回転軸が延びる方向に直線上に配置され、
    直線上に配置された前記複数の給液口を接続する直線状の給液配管をさらに備える、液冷式スクリュ圧縮機。
  2. 前記雌ロータの回転軸方向において、隣接する前記給液口同士の最遠点間距離は、前記雌ロータの歯溝幅よりも小さい、請求項1記載の液冷式スクリュ圧縮機。
  3. 前記雌ロータの回転軸に垂直な断面において、
    前記雌ロータの回転中心点と、前記カスプ点とを結ぶ第1仮想線分を規定し、
    前記第1仮想線分を前記雌ロータの回転中心点まわりに前記カスプ点から離れる方向へ第1の所定角度回転させた第2仮想線分を規定し、
    前記給液口は、前記第1仮想線分から前記第2仮想線分までの範囲を除く範囲に設けられている、請求項1または請求項2に記載の液冷式スクリュ圧縮機。
  4. 前記雌ロータの回転軸に垂直な断面において、
    前記雄ロータの回転中心点と前記雌ロータの回転中心点とを含む第1中心線を規定し、
    前記第1中心線と直交し、前記雌ロータの回転中心点を通る第2中心線を規定し、
    前記雌ロータの回転中心点まわりに前記カスプ点から離れる方向へ前記第2中心線から第2の所定角度回転させた第3仮想線分を規定し、
    前記給液口は、前記第2仮想線分から前記第3仮想線分までの範囲に設けられている、請求項に記載の液冷式スクリュ圧縮機。
  5. 前記給液口は前記第2中心線上に設けられている、請求項に記載の液冷式スクリュ圧縮機。
  6. 雄ロータと、
    前記雄ロータと噛合し、前記雄ロータよりも歯数が多い雌ロータと、
    前記雄ロータを収容する雄ロータ室および前記雌ロータを収容する雌ロータ室を画定するロータケーシングと、
    前記ロータケーシングのうち、前記雌ロータ室側にのみ設けられた給液口と
    を備え、
    前記雌ロータの回転軸に垂直な断面において、前記雄ロータ室の最下点が、前記雄ロータ室と前記雌ロータ室とを接続する最下位に位置するカスプ点よりも下方に位置し、
    前記雌ロータの回転軸が前記雄ロータの回転軸よりも下方に配置されている、液冷式スクリュ圧縮機。
  7. 雄ロータと、
    前記雄ロータと噛合し、前記雄ロータよりも歯数が多い雌ロータと、
    前記雄ロータを収容する雄ロータ室および前記雌ロータを収容する雌ロータ室を画定するロータケーシングと、
    前記ロータケーシングのうち、前記雌ロータ室側にのみ設けられた給液口と
    を備え、
    前記雌ロータの回転軸に垂直な断面において、前記雄ロータ室の最下点が、前記雄ロータ室と前記雌ロータ室とを接続する最下位に位置するカスプ点よりも下方に位置し、
    前記雄ロータ室の全体が前記雌ロータ室の全体より下方に配置されている、液冷式スクリュ圧縮機。
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