JP6849900B2 - 検出素子及び検出器 - Google Patents

検出素子及び検出器 Download PDF

Info

Publication number
JP6849900B2
JP6849900B2 JP2016114464A JP2016114464A JP6849900B2 JP 6849900 B2 JP6849900 B2 JP 6849900B2 JP 2016114464 A JP2016114464 A JP 2016114464A JP 2016114464 A JP2016114464 A JP 2016114464A JP 6849900 B2 JP6849900 B2 JP 6849900B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode layer
active layer
detection element
insulating film
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016114464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017220580A (ja
Inventor
哲也 宮武
哲也 宮武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2016114464A priority Critical patent/JP6849900B2/ja
Publication of JP2017220580A publication Critical patent/JP2017220580A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6849900B2 publication Critical patent/JP6849900B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Light Receiving Elements (AREA)

Description

本発明は、検出素子及び検出器に関する。
検出素子の1つに、量子井戸構造等を含む下部及び上部の2層の活性層を下部、中間及び上部の3層の電極層で挟んだ積層体を画素(受光部)に用いたものが知られている。3層の電極層に電圧を印加し、それらに挟まれる各活性層に所定の電界を加えることで、各活性層の波長域に感度を有する検出素子として機能させる。このような検出素子として、例えば、異なる2波長域に感度を有する赤外線検出素子が知られている。
特開2015−155839号公報
2層の活性層を3層の電極層で挟んだ積層体を画素に含む検出素子では、その積層体の内層の中間電極層に電圧を印加するため、積層体の一部を切り欠き、中間電極層の上面の一部を露出させ、そこをコンタクト領域(接点)とする手法が採られる場合がある。この手法では、積層体を切り欠いて中間電極層の上面の一部を露出させるため、中間電極層上に積層されている活性層の一部が除去される。活性層の一部の除去は、活性層及びそれを画素に含む検出素子の感度の低下、性能の低下を招く恐れがある。
本発明の一観点によれば、第1電極層と、前記第1電極層の第1領域に設けられた第1活性層と、前記第1活性層の前記第1電極層とは反対の側に設けられた第2電極層と、前記第2電極層の前記第1活性層とは反対の側に設けられた第2活性層と、前記第2活性層の前記第2電極層とは反対の側に設けられた第3電極層とを含む積層体と、前記積層体の積層方向の前記第3電極層側の表面と前記積層方向に沿った表面である側面とに設けられ、前記積層体の側面における前記第2電極層の側面に通じる開口部を有する絶縁膜と、前記絶縁膜の前記開口部内に設けられ、前記第2電極層の側面に接続され、金属が用いられた第1導体部と、前記第1導体部に接続され、前記絶縁膜を介して前記積層体の側面における前記第2活性層及び前記第3電極層の側面に沿って前記第3電極層の前記第2活性層とは反対の側に延在する第2導体部とを含み、前記第1活性層と前記第2活性層との前記積層方向から見た平面視での寸法が同一であるか、又は、前記第1活性層と前記第2活性層との前記積層方向から見た平面視での寸法差が、前記積層体の側面に設けられる前記絶縁膜と、前記積層体の側面に前記絶縁膜を介して設けられる前記第2導体部との合計厚さである検出素子が提供される。
また、本発明の一観点によれば、上記のような検出素子を備える検出器が提供される。
開示の技術によれば、画素の活性層の減少を抑え、高感度、高性能の検出素子を実現することが可能になる。また、そのような高感度、高性能の検出素子を備える検出器を実現することが可能になる。
検出素子の一例の説明図(その1)である。 検出素子の一例の説明図(その2)である。 第1の実施の形態に係る検出素子の一例を示す図(その1)である。 第1の実施の形態に係る検出素子の一例を示す図(その2)である。 第1の実施の形態に係る検出素子の一例を示す図(その3)である。 第1の実施の形態に係る検出素子の一例を示す図(その4)である。 第1の実施の形態に係る検出素子の活性層の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図(その1)である。 第2の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図(その2)である。 第2の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図(その3)である。 第2の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図(その4)である。 第2の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図(その5)である。 第2の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図(その6)である。 第2の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図(その7)である。 第2の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図(その8)である。 第2の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図(その9)である。 第3の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図である。 第4の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図(その1)である。 第4の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図(その2)である。 第4の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図(その3)である。 第4の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図(その4)である。 第4の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図(その5)である。 第4の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図(その6)である。 第5の実施の形態に係る検出器の一例を示す図である。 第6の実施の形態に係る電子機器の一例を示す図である。
はじめに、検出素子の一例について説明する。
図1及び図2は検出素子の一例の説明図である。図1及び図2にはそれぞれ、検出素子の一例の要部断面を模式的に図示している。
図1に示す検出素子100Aは、画素101Aを有する。画素101Aは、基板110上に、下部電極層120、下部活性層130、中間電極層140、上部活性層150及び上部電極層160が積層された積層体101Aaを含む。
基板110には、例えば、ノンドープのガリウムヒ素(GaAs)基板が用いられる。下部電極層120、中間電極層140及び上部電極層160には、例えば、n型のGaAsが用いられる。下部活性層130及び上部活性層150は、例えば、GaAs系材料が用いられ、それぞれ所定の波長域に感度を有するように形成された量子井戸構造等の活性層である。
検出素子100Aは、例えば、下部活性層130及び上部活性層150の各々の感度波長が調整され、異なる2波長域に感度を有する赤外線検出素子とされる。
検出素子100Aには、赤外線等の光が基板110側から内部に入射する。画素101Aの積層体101Aaには更に、上部電極層160上に設けられた光結合構造170、及びその上に設けられた金属膜180が含まれる。光結合構造170には、例えば、ノンドープ又はn型のGaAsが用いられる。金属膜180には、金(Au)等の金属が用いられる。光結合構造170及び金属膜180は、基板110側から入射する光を回折、反射させる。
下部電極層120、下部活性層130、中間電極層140、上部活性層150、上部電極層160、光結合構造170及び金属膜180の表面には、それらを覆うように絶縁膜190が設けられる。画素101Aの上面には、下部電極層120、中間電極層140及び上部電極層160とそれぞれ電気的に接続されるバンプ電極200a、バンプ電極200b及びバンプ電極200cが設けられる。
下部電極層120の上面の一部には、絶縁膜190を貫通して接続されたコンタクト部210aが設けられ、そこから画素101Aの上面に引き出された配線220aにより、下部電極層120とバンプ電極200aとが電気的に接続される。中間電極層140の上面の一部には、絶縁膜190を貫通して接続されたコンタクト部210bが設けられ、そこから画素101Aの上面に引き出された配線220bにより、中間電極層140とバンプ電極200bとが電気的に接続される。上部電極層160と電気的に接続されるバンプ電極200cは、金属膜180上に絶縁膜190を貫通して設けられる。
検出素子100Aには、バンプ電極200a、バンプ電極200b及びバンプ電極200cを介して、読み出し回路(ReadOut Integrated Circuit;ROIC)等の信号処理用の回路が接続される。
検出素子100Aの動作時には、バンプ電極200a、バンプ電極200b及びバンプ電極200cからそれぞれ下部電極層120、中間電極層140及び上部電極層160に電圧が印加される。この電圧の印加により、下部電極層120と中間電極層140との間の下部活性層130、及び中間電極層140と上部電極層160との間の上部活性層150に所定の電界が加えられる。これにより、検出素子100Aは、下部活性層130及び上部活性層150の波長域に感度を有する(当該波長域の光を吸収する)検出素子100Aとして機能する。
尚、図1には便宜上、1つの画素101Aを図示するが、検出素子100Aは、例えば、溝300で分離された複数の画素101Aを含む。
また、図2に示す検出素子100Bは、下部電極層120上に、下部活性層130、中間電極層140、上部活性層150、上部電極層160、光結合構造170及び金属膜180が積層された積層体101Baを含む画素101Bを有する。この図2に示す検出素子100Bは、下部電極層120及び上部電極層160を、溝300で所定部位が分離された複数の画素101B間で共通としている点で、上記図1に示した検出素子100Aと相違する。
図2に示す検出素子100Bでは、画素101B群の配置領域の周辺部に、それらの画素101B群で共通とされた下部電極層120とのコンタクト部(図示せず)が設けられる。画素101B群の、各々の上面に設けられ上部電極層160と電気的に接続されたバンプ電極200c群は、配線220cで接続され、配線220c(上部電極層160群)とのコンタクト部(図示せず)は、画素101B群の配置領域の周辺部に設けられる。一方、中間電極層140は、上記検出素子100Aと同様、その上面の一部に絶縁膜190を貫通してコンタクト部210bが接続され、そこから画素101Bの上面に引き出された配線220bにより、バンプ電極200bと電気的に接続される。
検出素子100Bには、画素101B群の配置領域の周辺部に設けられたコンタクト部、及び画素101Bの上面に設けられたバンプ電極200bを介して、ROIC等の信号処理用の回路と接続される。
検出素子100Bの動作時には、画素101B群の配置領域の周辺部に設けられたコンタクト部から下部電極層120及び上部電極層160にそれぞれ電圧が印加され、バンプ電極200bから中間電極層140に電圧が印加される。この電圧の印加により、下部電極層120と中間電極層140との間の下部活性層130、及び中間電極層140と上部電極層160との間の上部活性層150に所定の電界が加えられる。これにより、検出素子100Bは、下部活性層130及び上部活性層150の波長域に感度を有する検出素子100Bとして機能する。
検出素子100Bでは、下部電極層120に繋がるバンプ電極を画素101Bの上面に設けないため、上記検出素子100Aと比べ、画素101Bの小型化が可能になり、そのような画素101B群を含む検出素子100Bの小型化が可能になる。
ところで、上記図1に示す検出素子100Aでは、下部電極層120を画素101Aの上面のバンプ電極200aと電気的に接続するため、下部電極層120の上面の一部に接続されるコンタクト部210aが設けられる。検出素子100Aの形成時には、このコンタクト部210aを設けるために、下部電極層120上の下部活性層130、中間電極層140、上部活性層150及び上部電極層160を部分的に切り欠く。切り欠いて露出させた下部電極層120の上面の一部に、コンタクト部210aが形成される。更に、検出素子100Aでは、中間電極層140を画素101Aの上面のバンプ電極200bと電気的に接続するため、中間電極層140の上面の一部に接続されるコンタクト部210bが設けられる。検出素子100Aの形成時には、このコンタクト部210bを設けるために、中間電極層140上に積層した上部活性層150及び上部電極層160を部分的に切り欠く。切り欠いて露出させた中間電極層140の上面の一部に、コンタクト部210bが形成される。
このように検出素子100Aでは、画素101Aにおいて、コンタクト部210aの形成のために下部活性層130及び上部活性層150の一部が除去され、コンタクト部210bの形成のために、上部活性層150の一部が除去される。図1には、下部活性層130及び上部活性層150の除去される部位を、点線で模式的に図示する。例えば、平面視で縦20μm×横20μmの寸法の画素101Aに対し、コンタクト部210a及びコンタクト部210bの形成のために、下部活性層130及び上部活性層150の、平面視で縦5μm×横5μmの寸法の部位が、除去される。下部活性層130及び上部活性層150の一部の除去は、それらの感度の低下を招いたり、感度の面内分布に影響したりすることがある。
尚、下部活性層130及び上部活性層150の一部の除去による感度の低下や面内分布への影響は、画素101Aの面積が比較的大きい場合には顕著とはならず、画素101Aの面積が比較的小さい場合に顕著となる傾向がある。
上記図2に示す検出素子100Bでも同様に、その形成時には、中間電極層140を画素101Bの上面のバンプ電極200bと電気的に接続するコンタクト部210bを設けるため、中間電極層140上の上部活性層150及び上部電極層160を部分的に切り欠く。切り欠いて露出させた中間電極層140の上面の一部に、コンタクト部210bが形成される。
検出素子100Bでは、下部電極層120を画素101B群で共通にすることで、各画素101Bにおける下部電極層120に繋がるコンタクト部210aの形成が不要になり、従って、下部活性層130及び上部活性層150の一部の除去も不要になる。しかし、中間電極層140にはコンタクト部210bを設ける必要があり、その上面の一部を露出させるために、上部活性層150の一部が除去される。図2には、上部活性層150の除去される部位を、点線で模式的に図示する。例えば、平面視で縦20μm×横20μmの寸法の画素101Bに対し、コンタクト部210bの形成のために、上部活性層150の、平面視で縦5μm×横5μmの寸法の部位が、除去される。この上部活性層150の一部の除去が、その感度の低下を招いたり、感度の面内分布に影響したりすることがある。
尚、検出素子100Bでは、画素101Bの上面のバンプ電極数を削減することで、検出素子100Aよりも小型化が図れる一方、小型化した検出素子100Bでは、上部活性層150の一部の除去による感度の低下や面内分布への影響が顕著となる傾向がある。
以上のように、図1に示す検出素子100A、及び図2に示す検出素子100Bでは、下部活性層130及び上部活性層150のうち、少なくとも上部活性層150の一部が除去され、その除去による感度の低下や面内分布が生じる恐れがある。
以上のような点に鑑み、ここでは以下に実施の形態として示すような手法を用い、検出素子の、画素の活性層の部分的除去に起因して生じる感度の低下や面内分布を抑え、高感度、高性能の検出素子を実現する。また、そのような検出素子を備える検出器を実現する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図3〜図6は第1の実施の形態に係る検出素子の一例を示す図である。図3には、検出素子の一例の要部平面を模式的に図示している。図4には、検出素子に含まれる画素の一例の要部断面を模式的に図示している。図5(A)及び図5(B)並びに図6(A)及び図6(B)には、検出素子に含まれる画素の一例の要部平面を模式的に図示している。
図3に示すように、検出素子1は、複数の画素10を含む。各画素10の上面には、検出素子1をROIC等の信号処理用の回路と接続するためのバンプ電極20b及びバンプ電極20cが設けられる。尚、後述のように、バンプ電極20bは、画素10内の中間電極層に電気的に接続され、バンプ電極20cは、画素10内の中間電極層に電気的に接続される。縦横に隣接する画素10間には、溝30が設けられる。溝30は、隣接する画素10間の所定部位を分離するように設けられる。
検出素子1に含まれる画素10の断面の一例を図4に示す。図4には、図3のL1−L1線に沿った位置に相当する断面を模式的に図示している。図4に示すように、検出素子1は、画素10群で共通の基板11と、その上に設けられ、画素10群で共通の下部電極層12とを含む。検出素子1は、下部電極層12の、画素10の領域上に、下部活性層13、中間電極層14、上部活性層15及び上部電極層16が積層された構造を含む積層体10Aaを有する。隣接する画素10間は、下部電極層12に通じ下部電極層12を貫通しない溝30で分離される。
基板11には、例えば、ノンドープのGaAs基板(i型GaAs)が用いられる。下部電極層12、中間電極層14及び上部電極層16には、例えば、シリコン(Si)をドーピングしたn型のGaAsが用いられる。下部活性層13及び上部活性層15は、例えば、GaAs系材料が用いられ、それぞれ所定の波長域に感度を有するように形成された量子井戸構造や量子ドット構造等の活性層である。
検出素子1は、例えば、下部活性層13及び上部活性層15の各々の感度波長が調整され、異なる2波長域に感度を有する赤外線検出素子とされる。
検出素子1には、赤外線等の光が基板11側から内部に入射する。画素10の積層体10Aaには更に、上部電極層16上に設けられた光結合構造17、及びその上に設けられた金属膜18が含まれる。光結合構造17には、例えば、ノンドープ又はn型のGaAsが用いられる。金属膜18には、Au等の金属が用いられる。光結合構造17及び金属膜18は、基板11側から入射する光を回折、反射させる。
下部電極層12、下部活性層13、中間電極層14、上部活性層15、上部電極層16、光結合構造17及び金属膜18の表面には、それらを覆うように絶縁膜19が設けられる。絶縁膜19には、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、酸窒化シリコン(SiON)等の各種絶縁材料が用いられる。
検出素子1では、画素10群の配置領域の周辺部に、画素10群で共通とされた下部電極層12とのコンタクト部(図示せず)が設けられる。検出素子1の画素10の上面には、絶縁膜19を貫通し、金属膜18を介して上部電極層16と電気的に接続されたバンプ電極20cが設けられる。検出素子1の画素10の上面には更に、中間電極層14に電気的に接続されたバンプ電極20bが設けられる。バンプ電極20c及びバンプ電極20bには、各種導体材料が用いられる。例えばインジウム(In)を用いたバンプ電極20c及びバンプ電極20bが画素10の上面に設けられる。
バンプ電極20bと電気的に接続される中間電極層14の側面14aには、絶縁膜19を貫通するコンタクト部21(接点)が接続される。中間電極層14の側面14aに接続されたコンタクト部21には、配線22が接続される。配線22は、コンタクト部21から、絶縁膜19を介して積層体10Aaの側面10aに沿って上面10bの上方に引き出され、バンプ電極20bと接続される。配線22と上部活性層15、上部電極層16及び金属膜18とは、絶縁膜19が介在され、電気的には接続されない。コンタクト部21及び配線22には、各種導体材料が用いられる。例えば、チタン(Ti)、Au等の金属材料が用いられたコンタクト部21及び配線22が設けられる。
このように検出素子1では、画素10の中間電極層14が、その側面14aに接続されたコンタクト部21、及びそのコンタクト部21に接続された配線22を介して、画素10の上面のバンプ電極20bと電気的に接続される。
図5(A)及び図5(B)にはそれぞれ、図4に示す画素10をそのバンプ電極20c及びバンプ電極20bの側から見た時の平面の一例を模式的に図示している。図5(A)及び図5(B)では便宜上、絶縁膜19の図示は省略している。
中間電極層14の側面14aに接続されるコンタクト部21は、例えば図5(A)又は図5(B)に示すように、平面視で中間電極層14の側面14a(又は画素10の積層体10Aaの側面10a)の一部に設けられる。ここでは一例として、対向する側面14aにそれぞれ1箇所ずつコンタクト部21を設けた例を図示している。
中間電極層14の側面14aの一部に設けられたコンタクト部21に、例えば図5(A)に示すように、画素10の積層体10Aaの側面10aに沿ってその上面10bの上方まで引き出されたライン状の配線22が接続される。このような側面14aの一部に設けられたコンタクト部21、及びそれに接続されたライン状の配線22により、中間電極層14が、画素10の上面(積層体10Aaの上方)に設けられるバンプ電極20bと電気的に接続される。
或いは、中間電極層14の側面14aの一部に設けられたコンタクト部21には、例えば図5(B)に示すように、画素10の積層体10Aaの側面10aを覆い、上部電極層16に繋がるバンプ電極20cが露出する開口部22aを有する配線22が接続される。尚、開口部22aの平面形状は、図5(B)に例示するような矩形に限定されない。このような側面14aの一部に設けられたコンタクト部21、及びそれに接続され積層体10Aaの側面10a及び上面10bを覆うように設けられた配線22により、中間電極層14が、画素10の上面(積層体10Aaの上方)に設けられるバンプ電極20bと電気的に接続される。この場合、配線22に金属材料を用いると、基板11側から画素10の積層体10Aa内に入射し、光結合構造17及び金属膜18により回折、反射された光が、配線22で積層体10Aa内に反射されるため、光閉じ込め効果が増強され、感度の向上が図られる。
尚、図5(A)及び図5(B)に示すコンタクト部21の個数、配置、サイズは、一例である。コンタクト部21は、中間電極層14の側面14aとの接続部位を広くするほど、中間電極層14の側面14aとの電気的な接続(例えばオーミック接触)の範囲を広くすることが可能になる。
図6(A)及び図6(B)にはそれぞれ、図4に示す画素10をそのバンプ電極20c及びバンプ電極20bの側から見た時の平面の別例を模式的に図示している。図6(A)及び図6(B)では便宜上、絶縁膜19の図示は省略している。
中間電極層14の側面14aに接続されるコンタクト部21は、例えば図6(A)又は図6(B)に示すように、平面視で中間電極層14の側面14aの全周(側周面)に設けられてもよい。
中間電極層14の側面14aの全周に設けられたコンタクト部21に、例えば図6(A)に示すように、画素10の積層体10Aaの側面10aに沿ってその上面10bの上方まで引き出されたライン状の配線22、ここでは一例として2本の配線22が接続される。このような側面14aの全周に設けられたコンタクト部21、及びそれに接続されたライン状の配線22により、中間電極層14が、画素10の上面(積層体10Aaの上方)に設けられるバンプ電極20bと電気的に接続される。
或いは、中間電極層14の側面14aの全周に設けられたコンタクト部21には、例えば図6(B)に示すように、画素10の積層体10Aaの側面10aを覆い、上部電極層16に繋がるバンプ電極20cが露出する開口部22aを有する配線22が接続される。尚、開口部22aの平面形状は、図6(B)に例示するような矩形に限定されない。このような側面14aの全周に設けられたコンタクト部21、及びそれに接続され積層体10Aaの側面10a及び上面10bを覆うように設けられた配線22により、中間電極層14が、画素10の上面(積層体10Aaの上方)に設けられるバンプ電極20bと電気的に接続される。この場合、配線22に金属材料を用いると、光閉じ込め効果が増強され、感度の向上が図られる。
コンタクト部21は、このように中間電極層14の側面14aの全周に設けると、中間電極層14の側面14aとの接続部位が広くなり、中間電極層14の側面14aとの電気的な接続(例えばオーミック接触)の範囲を一層広げることが可能になる。
図4に示す検出素子1のコンタクト部21及び配線22には、例えば図5(A)、図5(B)、図6(A)又は図6(B)に示すような構造を採用することができる。
検出素子1では、下部電極層12が画素10群で共通とされ、画素10群の配置領域の周辺部に下部電極層12のコンタクト部(図示せず)が設けられる。各画素10に設けられる上部電極層16には、画素10の上面に設けられるバンプ電極20cが電気的に接続される。そして、中間電極層14には、その側面14aにコンタクト部21が設けられ、コンタクト部21が、配線22を介して、画素10の上面に設けられるバンプ電極20bと電気的に接続される。
検出素子1の動作時には、画素10群の配置領域の周辺部に設けられたコンタクト部から下部電極層12に電圧が印加され、バンプ電極20cから上部電極層16に電圧が印加され、バンプ電極20bから中間電極層14に電圧が印加される。この電圧の印加により、下部電極層12と中間電極層14との間の下部活性層13、及び中間電極層14と上部電極層16との間の上部活性層15に所定の電界が加えられる。これにより、検出素子1は、下部活性層13及び上部活性層15の波長域に感度を有する検出素子1として機能する。
検出素子1では、コンタクト部21を中間電極層14の側面14aに設けるため、画素10の形成時に、中間電極層14の上面の一部にコンタクト部を設ける場合(図1及び図2)のような、画素10の一部を中間電極層14に達するまで除去する工程が不要になる。従って、中間電極層14上に設けられる上部活性層15の減少を抑え、上部活性層15を、中間電極層14下に設けられ溝30で寸法が規定される下部活性層13と、同一又は同等の寸法とすることができる。これにより、上部活性層15の除去に起因する感度の低下や面内分布の発生が抑えられ、高感度、高性能の検出素子1が実現される。
例えば、平面視で縦20μm×横20μmの寸法の画素に対し、コンタクト部の形成のために、平面視で縦5μm×横5μmの寸法の部位を上部活性層から除去するものに比べ、上記検出素子1では、上部活性層15の面積を約7%拡大することが可能になる。検出素子1では、このように上部活性層15の減少が抑えられることで、感度、性能の向上が図られる。上部活性層を除去して中間電極層に形成するコンタクト部の寸法の縮小化には限界があるので、上記検出素子1のような構造による上部活性層15の減少抑制効果、それによる感度、性能の向上効果は、画素10の寸法が小さくなるほど大きくなる。
検出素子1の下部活性層13及び上部活性層15には、前述のように、量子井戸構造や量子ドット構造等が採用される。
図7は第1の実施の形態に係る検出素子の活性層の一例を示す図である。
図7(A)には、量子井戸構造40の一例の要部断面を模式的に図示している。量子井戸構造40は、複数種の半導体層41の積層構造を含む。例えば、アルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)とGaAsとの積層構造を10周期〜50周期といった所定周期積み重ね、量子井戸構造40を得る。このほか、AlGaAsとGaAsとインジウムガリウムヒ素(InGaAs)との積層構造を所定周期積み重ね、量子井戸構造40を得てもよい。
また、図7(B)には、量子ドット構造50の一例の要部断面を模式的に図示している。量子ドット構造50は、半導体層51内に、それとは異種の半導体ドット52を設けた構造を含む。例えば、AlGaAsやGaAs内に、インジウムヒ素(InAs)のドットを設けたものを所定周期積み重ね、量子ドット構造50を得る。
例えば、図7(A)に示すような量子井戸構造40、又は図7(B)に示すような量子ドット構造50を、検出素子1の下部活性層13に採用することができ、上部活性層15に採用することができる。この場合、検出素子1の下部活性層13及び上部活性層15に要求される感度波長に基づき、量子井戸構造40又は量子ドット構造50に用いられる半導体材料、その厚さ、組成、配置等が調整される。
ここでは量子井戸構造40及び量子ドット構造50を例示したが、検出素子1の下部活性層13及び上部活性層15にはそれぞれ、量子細線構造、超格子構造(例えばタイプII超格子構造)を採用してもよい。
下部活性層13及び上部活性層15には、例えば、共に量子井戸構造、或いは共に量子ドット構造というように、互いに同種の構造を採用してもよいし、例えば、一方に量子井戸構造、他方に量子ドット構造というように、互いに異種の構造を採用してもよい。
下部活性層13及び上部活性層15には、例えば、互いに異なる2波長域に感度を有する活性層が用いられる。下部活性層13及び上部活性層15には、同じ波長域に感度を有する活性層を用いることもできる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
ここでは、上記のような構成を有する検出素子1の形成方法の一例を、第2の実施の形態として説明する。
図8〜図16は第2の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図である。図8〜図16には、検出素子形成の各工程の要部断面を模式的に図示している。以下、各工程について順に説明する。
図8は積層体形成工程の一例を示す図である。
まず、図8に示すように、基板11上に、分子線エピタキシー(Molecular Beam Epitaxy;MBE)法又は有機金属気相成長(Metal Organic Chemical Vapor Deposition;MOCVD)法を用いて、下部電極層12、下部活性層13、中間電極層14、上部活性層15、上部電極層16及び光結合構造層17aが積層された構造を含む積層体10Aが形成される。
形成される検出素子1が、異なる2波長域に感度を有する赤外線検出素子、例えば中波長域MW(3μm〜5μm等)と長波長域LW(8μm〜10μm等)の赤外線を検出(吸収)する赤外線検出素子である場合、積層体10Aには次のような材料が用いられる。
基板11には、例えば、半絶縁性のGaAs基板が用いられる。
下部電極層12、中間電極層14及び上部電極層16には、例えば、1×1018cm−3程度又はそれ以上のSiをドーピングしたn型のGaAsが用いられる。下部活性層13と上部活性層15との間に設けられる中間電極層14には、多層反射膜構造が採用されてもよい。中間電極層14に多層反射膜構造を採用することで、基板11側から入射した光のうち、下部活性層13での検出対象である光が、中間電極層14を透過して上部活性層15に入射することが抑えられ、下部活性層13での検出対象の光の吸収効率が高められる。
下部活性層13には、例えば、量子井戸構造が用いられる。下部活性層13を、中波長域MWに感度を有する活性層とする場合には、下部活性層13の量子井戸構造として、InGaAsとGaAsとAlGaAsとの積層構造を10周期〜50周期積み重ねた構造が用いられる。InGaAs及びGaAsの量子井戸層が、AlGaAsのバリア層で挟み込まれ、キャリアの閉じ込めが行われる。InGaAs、GaAs及びAlGaAsの各層の厚さ、InGaAsのIn組成、AlGaAsのAl組成、InGaAsへのSiのドーピング等により、下部活性層13の感度波長が調整される。下部活性層13には、量子井戸構造のほか、中波長域MWといった所定の波長域に感度を有する量子ドット構造、量子細線構造、超格子構造等が用いられてもよい。
上部活性層15には、例えば、量子井戸構造が用いられる。上部活性層15を、長波長域LWに感度を有する活性層とする場合には、上部活性層15の量子井戸構造として、GaAsとAlGaAsの積層構造を10周期〜50周期積み重ねた構造が用いられる。GaAsの量子井戸層が、AlGaAsのバリア層で挟み込まれ、キャリアの閉じ込めが行われる。GaAs及びAlGaAsの各層の厚さ、AlGaAsのAl組成、GaAsへのSiのドーピング等により、上部活性層15の感度波長が調整される。上部活性層15には、量子井戸構造のほか、長波長域LWといった所定の波長域に感度を有する量子ドット構造、量子細線構造、超格子構造等が用いられてもよい。
光結合構造層17aには、ノンドープ又はn型のGaAsが用いられる。
下部電極層12の厚さは、例えば1.5μmとされる。下部活性層13の厚さは、例えば0.3μm〜2.0μmとされる。中間電極層14の厚さは、例えば1.5μmとされる。上部活性層15の厚さは、例えば0.3μm〜2.0μmとされる。上部電極層16の厚さは、例えば0.5μm〜1.5μmとされる。光結合構造層17aの厚さは、例えば0.5μm〜1.0μmとされる。
図9は光結合構造形成工程及び金属膜形成工程の一例を示す図である。
基板11上に下部電極層12、下部活性層13、中間電極層14、上部活性層15、上部電極層16及び光結合構造層17aが積層された積層体10Aの形成後、光結合構造層17aが所定の形状にパターニングされる。この光結合構造層17aのパターニングにより、図9に示すように、上部電極層16上に、光結合構造17が形成される。
光結合構造17は、基板11側から入射した光、例えば上部活性層15での検出対象である長波長域LWの光を回折する。この回折により、上部活性層15での検出対象の光の吸収効率が高められる。光結合構造層17aは、上部活性層15での検出対象の光の吸収効率が高められるように、上部活性層15に対して最適化した凹凸形状にパターニングされる。光結合構造層17aのパターニング(光結合構造17の形成)には、例えば、フォトリソグラフィ技術、及びドライ又はウェットエッチング技術が用いられる。
光結合構造17の形成後、図9に示すように、形成された光結合構造17の表面に金属膜18が形成される。金属膜18は、基板11側から入射した光を反射する。金属膜18には、Au等が用いられる。金属膜18の形成には、真空蒸着法、真空スパッタ法等の成膜技術が用いられる。
図10は溝形成工程及び第1絶縁膜形成工程の一例を示す図である。
光結合構造17及び金属膜18の形成後、図10に示すように、まず上方側(金属膜18側)から、下部活性層13の下端を越えて下部電極層12に達する深さの溝30が形成される。溝30の形成には、例えば、フォトリソグラフィ技術、及びドライ又はウェットエッチング技術が用いられる。溝30の形成には、レーザー加工技術が用いられてもよい。溝30により、下部電極層12上に形成された各画素10の下部活性層13、中間電極層14、上部活性層15、上部電極層16、光結合構造17及び金属膜18が分離され、図10のような積層体10Aaが得られる。
溝30の形成後、図10に示すように、積層体10Aaの表面に、表面保護膜として絶縁膜19aが形成される。絶縁膜19aには、例えば、SiON膜が用いられる。絶縁膜19aの形成には、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等の成膜技術が用いられる。絶縁膜19aの厚さは、例えば0.2μm〜0.5μmとされる。
図11は第1レジスト形成工程の一例を示す図である。
溝30及び絶縁膜19aの形成後、図11に示すように、絶縁膜19aが形成された溝30内に、溝30の底の絶縁膜19aから下部活性層13の上端を越えて中間電極層14の下部に達する高さの被覆材、例えばレジスト60が形成される。レジスト60の形成には、フォトリソグラフィ技術が用いられる。
図12は第1絶縁膜除去工程の一例を示す図である。
レジスト60の形成後、図12に示すように、レジスト60をマスクにして絶縁膜19aの一部が除去される。絶縁膜19aの除去には、例えば、ドライ又はウェットエッチング技術が用いられる。レジスト60をマスクにして絶縁膜19aの一部が除去されることで、画素10の積層体10Aaの、中間電極層14の下部よりも上の側面10a、及び上面10bが露出する。
図13は第2絶縁膜形成工程及び第2レジスト形成工程の一例を示す図である。
絶縁膜19aの一部の除去後、まず、図13に示すように、溝30内に、溝30の底の絶縁膜19aから中間電極層14の中部に達し中間電極層14の上端を越えない高さの被覆材、例えばレジスト61が形成される。レジスト61の形成には、フォトリソグラフィ技術が用いられる。
レジスト61の形成後、図13に示すように、画素10の積層体10Aaの、レジスト61で覆われた部位を除く側面10a及び上面10bに、表面保護膜として絶縁膜19bが形成される。絶縁膜19bには、絶縁膜19aと同様に、例えば、SiON膜が用いられる。絶縁膜19bの形成には、CVD法等の成膜技術が用いられる。絶縁膜19bの厚さは、例えば0.2μm〜0.5μmとされる。
絶縁膜19bの形成後、画素10の積層体10Aaの側面10a及び上面10bに形成された絶縁膜19bの上に、レジスト62が形成される。レジスト62の形成には、フォトリソグラフィ技術が用いられる。
図14は第2絶縁膜除去工程の一例を示す図である。
レジスト61、絶縁膜19b及びレジスト62の形成後、レジスト62をマスクにして、溝30内の、絶縁膜19bの底部が除去される。これにより、図14に示すような構造が得られる。絶縁膜19bの除去には、例えば、ドライ又はウェットエッチング技術が用いられる。尚、絶縁膜19bをドライエッチングで除去すると、レジスト61上には、側面10a上に形成されたレジスト62の厚み程度で絶縁膜19bのバリが形成され得るが、そのドライエッチング後にウェットエッチングを行うことで、絶縁膜19bのバリは除去可能である。
図15はレジスト除去工程の一例を示す図である。
溝30内の、絶縁膜19bの底部の除去後、その除去に用いられたレジスト62、及びレジスト61が除去される。これにより、図15に示すような、中間電極層14の側面14aに通じる開口部19cを有する絶縁膜19(絶縁膜19a,19b)が形成される。
絶縁膜19の開口部19cは、例えば、中間電極層14の側面14aの全周に形成される(図6(A)及び図6(B))。絶縁膜19の開口部19cは、中間電極層14の側面14aの一部に形成されてもよい(図5(A)及び図5(B))。開口部19cを形成する部位に応じて、図11及び図13の工程で形成するレジスト60及びレジスト61の形状、形成位置、高さ等が設定される。レジスト60及びレジスト61の形成には、多層レジスト技術が用いられてもよい。
また、レジスト60及びレジスト61のような有機系材料に限らず、絶縁膜19a及び絶縁膜19bを選択的に除去することができるものであれば、無機系の被覆材がマスクとして用いられてもよい。
図16はコンタクト部形成工程及び配線形成工程の一例を示す図である。
開口部19cを有する絶縁膜19の形成後、図16に示すように、コンタクト部21及び配線22が形成される。例えば、レジスト等によるマスクの形成後、真空スパッタ法等の成膜技術を用いて所定の導体材料が形成される。導体材料の形成後、マスクは除去される。絶縁膜19の開口部19cに形成される導体材料がコンタクト部21となり、そのコンタクト部21と連続し絶縁膜19上の所定の部位に形成される導体材料が配線22となる。
配線22は、コンタクト部21から、絶縁膜19を介して画素10の積層体10Aaの側面10aに沿って上面10bの上方に延在する。配線22は、例えば、画素10の積層体10Aaの側面10aを覆い、上面10bの上方に開口部を有する形状とされる(図5(B)及び図6(B))。配線22は、コンタクト部21から画素10の積層体10Aaの上面10bの上方に引き出されたライン状とされてもよい(図5(A)及び図6(A))。
コンタクト部21及び配線22の導体材料には、絶縁膜19の開口部19cから露出する中間電極層14の側面14aに接続され、中間電極層14の半導体材料、例えばn型のGaAsとオーミック接触するものが用いられる。このような導体材料としては、例えば、Au/Ti、Au/AuNiAu、AuGe/Ni/Au/Ti、Au/Pt/Ti等の積層膜が挙げられる。
コンタクト部21及び配線22の形成後、配線22上にバンプ電極20bが形成され、絶縁膜19を貫通して金属膜18に接続されるバンプ電極20cが形成される。バンプ電極20b及びバンプ電極20cには、例えばInが用いられる。
以上、第2の実施の形態で述べたような方法により、図4(並びに図5及び図6)に示したような検出素子1が形成される。
次に、第3の実施の形態について説明する。
ここでは、上記のような構成を有する検出素子1の形成方法の別例を、第3の実施の形態として説明する。
図17は第3の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図である。図17には、検出素子形成における、絶縁膜の開口部形成工程の要部断面を模式的に図示している。
この第3の実施の形態では、上記第2の実施の形態で述べた図8〜図10のような工程後、図17に示すように、フェムト秒レーザー65及びレンズ66を用いた絶縁膜19aの加工が行われる。
絶縁膜19aの加工時には、フェムト秒レーザー65が、画素10の上面10b側から絶縁膜19aの所定の部位に、レンズ66を介して集光照射される。超短パルスであるフェムト秒レーザー65では、焦点位置67が選択的に加工される。レンズ66を介して照射するフェムト秒レーザー65の焦点位置67を、絶縁膜19aの所定の部位に合わせ、その部位をアブレーションにより除去することで、その部位に開口部19cを形成する。これにより、開口部19cを有する絶縁膜19(絶縁膜19a)が形成される。
絶縁膜19の開口部19cは、例えば、中間電極層14の側面14aの全周に形成される(図6(A)及び図6(B))。この場合は、レンズ66を介して照射するフェムト秒レーザー65を、その焦点位置67を画素10の中間電極層14の側面14aに合わせ、その側面14aの全周を走査する。
絶縁膜19の開口部19cは、中間電極層14の側面14aの一部に形成されてもよい(図5(A)及び図5(B))。この場合は、レンズ66を介して照射するフェムト秒レーザー65を、その焦点位置67を中間電極層14の側面14aの一部に合わせ、その側面14aの一部に照射する。
図17のような工程で開口部19cを有する絶縁膜19が形成された後、上記第2の実施の形態で述べた図16のような工程が行われ、所定の材料が用いられた所定の形状のコンタクト部21及び配線22が形成される。コンタクト部21及び配線22の形成後、配線22上にバンプ電極20bが形成され、絶縁膜19を貫通して金属膜18に接続されるバンプ電極20cが形成される。
以上、第3の実施の形態で述べたような方法により、図4(並びに図5及び図6)に示したような検出素子1が形成される。
次に、第4の実施の形態について説明する。
ここでは、検出素子の別例を、その形成方法と共に、第4の実施の形態として説明する。
図18〜図23は第4の実施の形態に係る検出素子形成方法の一例を示す図である。図18〜図23には、検出素子形成の各工程の要部断面を模式的に図示している。以下、各工程について順に説明する。
図18は第1溝形成工程及び第1絶縁膜形成工程の一例を示す図である。
この第4の実施の形態では、上記第2の実施の形態で述べた図8及び図9のような工程後、図18に示すように、まず上方側(金属膜18側)から、上部活性層15の下端を越えて下部活性層13の上端に達しない深さの溝30aが形成される。溝30aは、画素10の周囲に設けられる。この溝30aにより、各画素10の、中間電極層14の一部、上部活性層15、上部電極層16、光結合構造17及び金属膜18が分離され、図18に示すような積層体10Abが形成される。溝30aの形成には、例えば、フォトリソグラフィ技術、及びドライ又はウェットエッチング技術が用いられる。溝30aの形成には、レーザー加工技術が用いられてもよい。
溝30aの形成後、図18に示すように、積層体10Abの表面に、表面保護膜としてSiON等の絶縁膜19dが、CVD法等の成膜技術を用いて形成される。絶縁膜19dの厚さは、例えば0.2μm〜0.5μmとされる。
図19はレジスト形成工程の一例を示す図、図20は第1絶縁膜除去工程の一例を示す図である。
溝30a及び絶縁膜19dの形成後、図19に示すように、溝30aの底の絶縁膜19dが露出する開口部68aを有するレジスト68が形成される。レジスト68の形成には、フォトリソグラフィ技術が用いられる。
開口部68aを有するレジスト68の形成後、それをマスクにして絶縁膜19dの除去が行われる。絶縁膜19dを除去する際は、まず、レジスト68をマスクにした異方性のドライエッチングにより、レジスト68の開口部68aに露出する、溝30aの底に形成された絶縁膜19dが除去される。次いで、等方性のウェットエッチングにより、溝30aの側面の中間電極層14に接する絶縁膜19dが除去される。エッチング後、レジスト68は除去される。このようなドライ及びウェットエッチングにより、図20に示すような、溝30aの側面の中間電極層14に通じる開口部19eを有する絶縁膜19dが形成される。
図21は導体材料形成工程の一例を示す図である。
開口部19eを有する絶縁膜19dの形成後、図21に示すように、導体材料23が形成される。例えば、レジスト等によるマスクの形成後、真空スパッタ法等の成膜技術を用いて所定の導体材料23が形成される。導体材料23の形成後、マスクは除去される。導体材料23は、溝30a内の絶縁膜19dの開口部19e、及び絶縁膜19d上の所定の部位に形成される。絶縁膜19d上の導体材料23は、開口部19eに形成される導体材料23と連続し、配線22として形成される。
図22は第2溝形成工程及び第2絶縁膜形成工程の一例を示す図である。
導体材料23の形成後、図22に示すように、溝30a内に更に、下部活性層13の下端を越えて下部電極層12に達する深さの溝30bが形成される。溝30bは、画素10の周囲に設けられる。溝30bにより、各画素10の、中間電極層14の残部及び下部活性層13が分離され、この溝30bと先に形成された溝30aとにより、各画素10が分離され、図22のような積層体10Acが得られる。溝30bの形成には、例えば、フォトリソグラフィ技術、及びドライ又はウェットエッチング技術が用いられる。溝30bの形成には、レーザー加工技術が用いられてもよい。
溝30bの形成により、溝30aの底の中央部に形成された導体材料23が除去され、各画素10の絶縁膜19dの開口部19eに、中間電極層14の側面14aに接続されるコンタクト部21が形成される。これにより、絶縁膜19d上に形成された導体材料23、即ち配線22が、絶縁膜19dの開口部19eに形成されたコンタクト部21と接続された構造が得られる。
溝30bの形成後、図22に示すように、積層体10Acの表面に、表面保護膜としてSiON等の絶縁膜19fが、CVD法等の成膜技術を用いて形成される。絶縁膜19fは、積層体10Acの上面10bの上方まで延在された配線22の一部が露出するように形成される。絶縁膜19fの厚さは、例えば0.2μm〜0.5μmとされる。
図23はバンプ電極形成工程の一例を示す図である。
溝30b及び絶縁膜19fの形成後、図23に示すように、画素10の上面の絶縁膜19fから露出する配線22上に、バンプ電極20bが形成される。更に、図23に示すように、絶縁膜19dを貫通して金属膜18に接続されるバンプ電極20cが形成される。バンプ電極20b及びバンプ電極20cには、例えばInが用いられる。
以上、第4の実施の形態で述べたような方法により、図23に示すような検出素子1aが形成される。
この第4の実施の形態に係る検出素子1aでは、溝30aの幅と溝30bの幅との寸法差、換言すれば、上部活性層15と下部活性層13との寸法差(断面視又は平面視での寸法差)を、絶縁膜19dと導体材料23との合計厚さ程度に抑えることができる。検出素子1aでは、画素10の形成時に、中間電極層14の上面の一部にコンタクト部を設ける場合(図1及び図2)に比べて、上部活性層15の、下部活性層13との寸法差を十分小さく抑えることができる。コンタクト部21を中間電極層14の側面14aに設ける手法を採用することで、上部活性層15の、下部活性層13との寸法差が十分小さく抑えられ、その感度の低下や面内分布の発生が抑えられた、高感度、高性能の検出素子1aが実現される。
次に、第5の実施の形態について説明する。
上記のような構成を有する検出素子1,1a等は、ROIC等の信号処理用の回路と接続される。
図24は第5の実施の形態に係る検出器の一例を示す図である。図24には、検出器の一例の要部断面を模式的に図示している。
ここでは検出素子として、上記第1の実施の形態で述べた検出素子1を例にする。図24に示す検出器70は、検出素子1と、ROIC等の信号処理用の回路71(基板)とを含む。回路71は、所定の信号処理機能を有する半導体チップ(半導体素子)若しくは半導体パッケージ(半導体装置)、又は所定の信号処理機能を有する半導体チップ若しくは半導体パッケージが搭載された回路基板等である。
回路71には、検出素子1の各画素10の上面に設けられたバンプ電極20c及びバンプ電極20bと対応する位置に、バンプ電極やパッド電極等の端子群が設けられる。検出素子1と回路71とが対向され、検出素子1のバンプ電極20c及びバンプ電極20bと、回路71の端子群とが接続される。回路71は更に、検出素子1の画素10群で共通とされる下部電極層12のコンタクト部に対応して設けられた端子を有する。検出素子1の下部電極層12のコンタクト部と、そのコンタクト部に対応して設けられた回路71の端子とが接続される。
検出素子1のバンプ電極20c,20b及びコンタクト部と、それらに対応して設けられた回路71の端子群とが接続され、検出素子1と回路71とが電気的に接続された検出器70が実現される。
上記のように検出素子1では、中間電極層14の側面14aにコンタクト部21を設け、コンタクト部21から画素10の上面に延在する配線22を設ける構造を採用することで、上部活性層15の減少を抑える。これにより、上部活性層15の減少に起因した感度の低下や面内分布の発生が抑えられ、高感度、高性能の検出素子1が実現される。このような検出素子1が回路71と接続され、高感度、高性能の検出器70が実現される。
尚、ここでは上記第1の実施の形態で述べた検出素子1を例にしたが、他の検出素子1a等も同様に、回路71と接続し、高感度、高性能の検出器を実現することができる。
次に、第6の実施の形態について説明する。
上記第5の実施の形態で述べた検出器70等は、各種電子機器に搭載することができる。例えば、撮像装置、光パワーメーター、放射温度計、水分計、ガス分析計、分光分析装置といった、光の検出機能を有する各種電子機器(検出器)に搭載することができる。
図25は第6の実施の形態に係る電子機器の一例を示す図である。図25には、電子機器の一例を模式的に図示している。
図25に示すように、例えば上記図24に示したような検出器70が、電子機器80に搭載(内蔵)される。検出素子1により、高感度、高性能の検出器70が実現され、そのような検出器70が搭載された、高感度、高性能の電子機器80が実現される。
尚、他の検出素子1a等を備えた検出器を搭載する電子機器も同様に実現される。
以上説明した実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 第1電極層と、前記第1電極層の画素領域上に設けられた第1活性層と、前記第1活性層上に設けられた第2電極層と、前記第2電極層上に設けられた第2活性層と、前記第2活性層上に設けられた第3電極層とを含む積層体と、
前記積層体の表面に設けられた絶縁膜と、
前記絶縁膜を貫通し、前記第2電極層の側面に接続された第1導体部と、
前記第1導体部に接続され、前記絶縁膜を介して前記第2活性層及び前記第3電極層の側面に沿って前記第3電極層の上方に延在する第2導体部と
を含むことを特徴とする検出素子。
(付記2) 前記第1導体部は、前記第2電極層の側周面に設けられることを特徴とする付記1に記載の検出素子。
(付記3) 前記第1導体部は、前記第2電極層の側面の複数箇所に設けられることを特徴とする付記1に記載の検出素子。
(付記4) 前記第2導体部は、少なくとも1本の配線を含むことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の検出素子。
(付記5) 前記第2導体部は、前記積層体の側面を覆うことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の検出素子。
(付記6) 前記第2導体部は、金属膜であることを特徴とする付記5に記載の検出素子。
(付記7) 前記第1活性層は、量子井戸構造、量子細線構造、超格子構造、又は量子ドット構造であり、
前記第2活性層は、量子井戸構造、量子細線構造、超格子構造、又は量子ドット構造であることを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の検出素子。
(付記8) 前記第1活性層と前記第2活性層とは、互いに異なる2波長域に感度を有することを特徴とする付記1乃至7のいずれかに記載の検出素子。
(付記9) 第1電極層と、前記第1電極層上に設けられた第1活性層と、前記第1活性層上に設けられた第2電極層と、前記第2電極層上に設けられた第2活性層と、前記第2活性層上に設けられた第3電極層とを含む第1積層体を形成する工程と、
前記第1積層体に、前記第1電極層に通じる溝を形成し、前記第1電極層の画素領域上に、前記溝で分離された前記第1活性層と前記第2電極層と前記第2活性層と前記第3電極層とを含む第2積層体を形成する工程と、
前記第2積層体の表面に、前記第2電極層の側面に通じる開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、
前記開口部に第1導体部を形成する工程と、
前記第1導体部に接続され、前記絶縁膜を介して前記第2活性層及び前記第3電極層の側面に沿って前記第3電極層の上方に延在する第2導体部を形成する工程と
を含むことを特徴とする検出素子の製造方法。
(付記10) 前記絶縁膜を形成する工程は、
前記第2積層体の表面に、前記絶縁膜の材料を形成する工程と、
前記第2電極層の側面の少なくとも一部に形成された前記材料を、エッチングにより除去し、前記開口部を形成する工程と
を含むことを特徴とする付記9に記載の検出素子の製造方法。
(付記11) 前記絶縁膜を形成する工程は、
前記第2積層体の表面に、前記絶縁膜の材料を形成する工程と、
前記第2電極層の側面の少なくとも一部に形成された前記材料を、レンズを介したフェムト秒レーザーの照射により除去し、前記開口部を形成する工程と
を含むことを特徴とする付記9に記載の検出素子の製造方法。
(付記12) 第1電極層と、前記第1電極層上に設けられた第1活性層と、前記第1活性層上に設けられた第2電極層と、前記第2電極層上に設けられた第2活性層と、前記第2活性層上に設けられた第3電極層とを含む第1積層体を形成する工程と、
前記第1積層体に、前記第2電極層の内部に通じる第1溝を形成し、画素領域上に、前記第1溝で分離された前記第2活性層と前記第3電極層とを含む第2積層体を形成する工程と、
前記第2積層体の表面に、前記第1溝の側面の前記第2電極層に通じる開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、
前記開口部に第1導体部を形成する工程と、
前記第1導体部に接続され、前記絶縁膜を介して前記第2活性層及び前記第3電極層の側面に沿って前記第3電極層の上方に延在する第2導体部を形成する工程と、
前記第1導体部及び前記第2導体部が形成された前記第2積層体の前記第1溝内に、前記第1電極層に通じる第2溝を形成する工程と
を含むことを特徴とする検出素子の製造方法。
(付記13) 第1電極層と、前記第1電極層の画素領域上に設けられた第1活性層と、前記第1活性層上に設けられた第2電極層と、前記第2電極層上に設けられた第2活性層と、前記第2活性層上に設けられた第3電極層とを含む積層体と、
前記積層体の表面に設けられた絶縁膜と、
前記絶縁膜を貫通し、前記第2電極層の側面に接続された第1導体部と、
前記第1導体部に接続され、前記絶縁膜を介して前記第2活性層及び前記第3電極層の側面に沿って前記第3電極層の上方に延在する第2導体部と
を含む検出素子と、
前記検出素子が実装された基板と
を備えることを特徴とする検出器。
1,1a,100A,100B 検出素子
10,101A,101B 画素
10A,10Aa,10Ab,10Ac,101Aa,101Ba 積層体
10a,14a 側面
10b 上面
11,110 基板
12,120 下部電極層
13,130 下部活性層
14,140 中間電極層
15,150 上部活性層
16,160 上部電極層
17,170 光結合構造
17a 光結合構造層
18,180 金属膜
19,19a,19b,19d,19f,190 絶縁膜
19c,19e,22a,68a 開口部
20b,20c,200a,200b,200c バンプ電極
21,210a,210b コンタクト部
22,220a,220b,220c 配線
23 導体材料
30,30a,30b,300 溝
40 量子井戸構造
41,51 半導体層
50 量子ドット構造
52 半導体ドット
60,61,62,68 レジスト
65 フェムト秒レーザー
66 レンズ
67 焦点位置
70 検出器
71 回路
80 電子機器

Claims (5)

  1. 第1電極層と、前記第1電極層の第1領域に設けられた第1活性層と、前記第1活性層の前記第1電極層とは反対の側に設けられた第2電極層と、前記第2電極層の前記第1活性層とは反対の側に設けられた第2活性層と、前記第2活性層の前記第2電極層とは反対の側に設けられた第3電極層とを含む積層体と、
    前記積層体の積層方向の前記第3電極層側の表面と前記積層方向に沿った表面である側面とに設けられ、前記積層体の側面における前記第2電極層の側面に通じる開口部を有する絶縁膜と、
    前記絶縁膜の前記開口部内に設けられ、前記第2電極層の側面に接続され、金属が用いられた第1導体部と、
    前記第1導体部に接続され、前記絶縁膜を介して前記積層体の側面における前記第2活性層及び前記第3電極層の側面に沿って前記第3電極層の前記第2活性層とは反対の側に延在する第2導体部と
    を含み、
    前記第1活性層と前記第2活性層との前記積層方向から見た平面視での寸法が同一であるか、又は、
    前記第1活性層と前記第2活性層との前記積層方向から見た平面視での寸法差が、前記積層体の側面に設けられる前記絶縁膜と、前記積層体の側面に前記絶縁膜を介して設けられる前記第2導体部との合計厚さであることを特徴とする検出素子。
  2. 前記開口部は、前記積層体の側面における前記第2電極層の側周面に通じるように設けられ、
    前記第1導体部は、前記第2電極層の側周面に接続されることを特徴とする請求項1に記載の検出素子。
  3. 前記開口部は、前記積層体の側面における前記第2電極層の側面の複数箇所に通じるように設けられ、
    前記第1導体部は、前記第2電極層の側面の前記複数箇所に接続されることを特徴とする請求項1に記載の検出素子。
  4. 前記第2導体部は、前記積層体の側面を覆うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の検出素子。
  5. 第1電極層と、前記第1電極層の第1領域に設けられた第1活性層と、前記第1活性層の前記第1電極層とは反対の側に設けられた第2電極層と、前記第2電極層の前記第1活性層とは反対の側に設けられた第2活性層と、前記第2活性層の前記第2電極層とは反対の側に設けられた第3電極層とを含む積層体と、
    前記積層体の積層方向の前記第3電極層側の表面と前記積層方向に沿った表面である側面とに設けられ、前記積層体の側面における前記第2電極層の側面に通じる開口部を有する絶縁膜と、
    前記絶縁膜の前記開口部内に設けられ、前記第2電極層の側面に接続され、金属が用いられた第1導体部と、
    前記第1導体部に接続され、前記絶縁膜を介して前記積層体の側面における前記第2活性層及び前記第3電極層の側面に沿って前記第3電極層の前記第2活性層とは反対の側に延在する第2導体部と
    を含み、
    前記第1活性層と前記第2活性層との前記積層方向から見た平面視での寸法が同一であるか、又は、
    前記第1活性層と前記第2活性層との前記積層方向から見た平面視での寸法差が、前記積層体の側面に設けられる前記絶縁膜と、前記積層体の側面に前記絶縁膜を介して設けられる前記第2導体部との合計厚さである検出素子と、
    前記検出素子が実装された基板と
    を備えることを特徴とする検出器。
JP2016114464A 2016-06-08 2016-06-08 検出素子及び検出器 Active JP6849900B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016114464A JP6849900B2 (ja) 2016-06-08 2016-06-08 検出素子及び検出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016114464A JP6849900B2 (ja) 2016-06-08 2016-06-08 検出素子及び検出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017220580A JP2017220580A (ja) 2017-12-14
JP6849900B2 true JP6849900B2 (ja) 2021-03-31

Family

ID=60656224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016114464A Active JP6849900B2 (ja) 2016-06-08 2016-06-08 検出素子及び検出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6849900B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7162275B2 (ja) * 2018-06-14 2022-10-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 制御電極と、透明電極と、前記制御電極と前記透明電極の側面とを電気的に接続する接続層と、を備えるイメージセンサ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5457331A (en) * 1993-04-08 1995-10-10 Santa Barbara Research Center Dual-band infrared radiation detector optimized for fabrication in compositionally graded HgCdTe
JPH11274545A (ja) * 1998-03-26 1999-10-08 Fujitsu Ltd 半導体受光装置
WO2000077861A1 (en) * 1999-06-14 2000-12-21 Augusto Carlos J R P Stacked wavelength-selective opto-electronic device
JP2003023174A (ja) * 2001-07-09 2003-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd アバランシェフォトダイオード
JP2006228994A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Fujitsu Ltd 光検知器
JP6035921B2 (ja) * 2012-07-10 2016-11-30 富士通株式会社 光検出器およびその製造方法
JP6291895B2 (ja) * 2014-02-20 2018-03-14 富士通株式会社 赤外線検出器及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017220580A (ja) 2017-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090243016A1 (en) Semiconductor device
JP5630213B2 (ja) 光検出素子
KR100289265B1 (ko) 수소투과성이 낮은 막을 갖는 고체촬상소자와 그 제조방법
JP5394791B2 (ja) 裏面入射型固体撮像素子
JP5805681B2 (ja) フォトダイオードアレイ
US8450720B2 (en) Frontside-illuminated inverted quantum well infrared photodetector devices
JP5983076B2 (ja) フォトダイオードアレイ
JP4823619B2 (ja) 光電変換素子、固定撮像デバイス、撮像装置、および画像読み取り装置
US9209218B2 (en) Infrared solid-state imaging device
US11133427B2 (en) Light receiving device
TW201239416A (en) Spectroscopic sensor and angle limiting filter
TWI841659B (zh) 用於檢測不同波長的光檢測裝置
JP5394966B2 (ja) 半導体受光素子及びその製造方法
JP7006673B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
US20240304650A1 (en) Back surface incident type semiconductor photo detection element
JP5853454B2 (ja) 赤外線検知器及び赤外線検知器の製造方法
JP5875936B2 (ja) 分光センサ
WO2002007226A1 (fr) Reseau de photo-dectecteurs
JP6849900B2 (ja) 検出素子及び検出器
US8125043B2 (en) Photodetector element
CN103531644B (zh) 半导体光接收元件
JP2017143143A (ja) 光検出器
JP5234312B2 (ja) 撮像装置
JP2012069801A (ja) 量子井戸型光検知器及びその製造方法
JP2004235254A (ja) 赤外線検出器及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200519

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200519

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6849900

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250