JP6849732B2 - 情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
ユーザから決裁申請情報を受信し、該決裁申請情報を承認者の電子機器に提供して、該決裁申請情報に対する承認者の意思が受信されると、決裁処理を完了するとともに決裁処理結果を提供する、コンピュータで実現される決裁方法が開示されている(特許文献1)。また、特許文献1には、該決裁方法において、メッセンジャーを通じて起案者と承認者との間で文字による対話機能を提供し、対話内容を決裁文書に添付できることが開示されている。
特開2018−200686号公報
特許文献1に記載の決裁方法では、メッセンジャーを活用することにより、起案者による決裁申請、承認者による決裁内容の確認および承認を含む決裁プロセスを実施することができる。また、起案者と承認者との間における文字による対話内容を決裁文書に添付することもできる。しかしながら、特許文献1に記載の決裁方法では、承認者が承認をするにあたり文字を入力する手間を要し、迅速な決裁内容の確認及び承認を実施することができない虞があった。
本発明の目的は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、起案者の承認者に対する承認申請に関するプロセスにつき、システムによる電話通信で音声にて実施することにより、承認者との通話記録を証跡にしつつ、承認者による迅速な決裁内容の確認および承認を実施するシステムを提供することにある。
本発明の一態様に係る情報処理システムは、起案者が承認者の承認を得る承認要求事項に関する情報を含む承認要求データを取得する第1取得部と、前記承認要求データに基づいて生成される、前記承認要求事項を音声で通知するための通知データを、前記承認者の電話機に前記承認要求事項を音声で通知する通知システムに、送信する送信部と、前記通知システムから、前記承認要求事項に対する前記承認者の音声による回答内容に関する情報を含む回答データを取得する第2取得部と、を備える。
本発明の一態様に係る情報処置方法は、コンピュータが、起案者が承認者の承認を得る承認要求事項に関する情報を含む承認要求データを取得する第1取得ステップと、前記承認要求データに基づいて生成される、前記承認要求事項を音声で通知するための通知データを、前記承認者の電話機に前記承認要求事項を音声で通知する通知システムに、送信する送信ステップと、前記通知システムから、前記承認要求事項に対する前記承認者の音声による回答内容に関する情報を含む回答データを取得する第2取得ステップと、を実現する。
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、起案者が承認者の承認を得る承認要求事項に関する情報を含む承認要求データを取得させることと、前記承認要求データに基づいて生成される、前記承認要求事項を音声で通知するための通知データを、前記承認者の電話機に前記承認要求事項を音声で通知する通知システムに、送信させることと、前記通知システムから、前記承認要求事項に対する前記承認者の音声による回答内容に関する情報を含む回答データを取得させることと、を実現させる。
本発明の一態様に係る情報処理システムは、起案者が承認者の承認を得る承認要求事項に関する情報を含む承認要求データを取得する第1取得部と、前記承認要求データに基づいて、前記承認者の電話機に前記承認要求事項に関する情報を音声で通知する音声通知部と、前記承認者の電話を介して、前記承認要求事項に対する前記承認者の音声による回答内容に関する情報を含む回答データを取得する第2取得部と、を備える。
本発明によれば、承認者との通話記録を証跡にしつつ、承認者による迅速な決裁内容の確認および承認を実施することができる。
音声承認システムの構成の一例を示す図である。 音声承認システムにおける処理の概要を示す図である。 起案装置の機能構成の一例を示す図である。 承認サーバ装置の機能構成の一例を示す図である。 承認要求テーブルの一例を示す図である。 起案区分テーブルの一例を示す図である。 通知項目テーブルの一例を示す図である。 承認者テーブルの一例を示す図である。 単語テーブルの一例を示す図である。 承認状況テーブルの一例を示す図である。 通知サーバ装置の機能構成の一例を示す図である。 端末装置の機能構成の一例を示す図である。 承認サーバ装置の処理の一例を示すフロー図である。 コンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
以下に、本発明の一実施形態における音声承認システム1について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形し、又は各実施例を組み合わせる等して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付して表している。
==構成==
図1は、音声承認システム1の構成を示す図である。図1に示すように、音声承認システム1は、例えば、起案装置10、承認サーバ装置20、通知サーバ装置30(通知システム)、端末装置40を含む。各装置の機能を一のシステムで実現してもよい。また、各装置のそれぞれの機能を、他の装置で実現してもよい。例えば、承認サーバ装置20が通知サーバ装置30の機能を有していてもよい。また、例えば、起案装置10が端末装置40の機能を有していてもよい。以下、音声承認システム1の各構成要素について説明する。
起案装置10は、起案者が承認要求データを生成するための装置である。起案装置10は、例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータなどである。起案装置10は、ネットワーク60を介して承認サーバ装置20と接続され、承認サーバ装置20に各種情報を送信する。
承認サーバ装置20は、承認に関する手続きに要する各種情報を管理および処理する装置である。承認サーバ装置20は、例えばサーバコンピュータなどの情報処理装置で構成され、ネットワーク60を介して、起案装置10、通知サーバ装置30、及び端末装置40と接続される。承認サーバ装置20と他の装置との間の各種データの送受信については後述する。
通知サーバ装置30は、承認者の電話機(以下、「承認者電話機50」という。)に、承認要求事項(後述の通知項目)を音声にて通知する装置である。また、通知サーバ装置30は、承認者からの回答内容に関する音声データをテキストデータ(後述の回答データ)に変換する。通知サーバ装置30は、例えばサーバコンピュータなどの情報処理装置で構成され、ネットワーク60を介して承認サーバ装置20と接続される。通知サーバ装置30と他の装置との間の各種データの送受信については後述する。
端末装置40は、起案者が所持する端末である。端末装置40は、例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータなどである。端末装置40は、ネットワーク60を介して承認サーバ装置20と接続され、承認サーバ装置20から送信される各種情報を表示装置107(図12)に表示する。
==音声承認システム1の概要==
音声承認システム1の概要について説明する。図2は、音声承認システム1における処理の概要を示す図である。以下では、図2を参照して、起案者が起案をしてから、承認者が承認をし、起案者が承認結果を取得するまでの処理の概要について説明する。
まず、S1において、起案装置10は、承認要求事項を含む承認要求データを承認サーバ装置20に送信する。ここで、承認要求事項とは、起案者が承認者に対して承認を要求する内容に関する情報である。承認要求事項および承認要求データについては後述する。
次に、S2において、承認サーバ装置20は、承認要求データを受信すると、承認要求事項のうち所定の項目を特定する。承認サーバ装置20は、特定した所定の項目(以下、「通知項目」という。)を含む通知データを、各承認者の優先度を考慮して、通知サーバ装置30に送信する。通知項目および通知データについて後述する。
次に、S3において、通知サーバ装置30は、通知データを受信すると、通知項目を音声により承認者電話機50に通知する。S4において、通知サーバ装置30は、承認者電話機50から承認者の音声による回答内容を取得する。ここで、承認者電話機50から音声にて回答内容を取得することにより、通話履歴を証跡にすることができる。回答内容については後述する。
次に、S5において、承認サーバ装置20は、通知サーバ装置30から回答内容を含む回答データを取得する。承認サーバ装置20は回答内容のうち所定の単語を認識する。承認サーバ装置20は、認識した単語に基づいて、承認者が通知項目に対して承認したか否かを判定する。
次に、S6において、承認サーバ装置20は、判定した結果を含む承認状況データを起案者の端末装置40に送信する。これにより、起案者は承認要求事項に対する承認者の承認状況を確認できる。承認状況については後述する。
==音声承認システム1の機能構成==
以下、起案装置10、承認サーバ装置20、通知サーバ装置30、及び端末装置40が備える機能について説明する。
<<起案装置10>>
図3を参照して、起案装置10の機能構成について説明する。図3は、起案装置10の機能構成の一例を示す図である。図3に示すとおり、起案装置10は、入力部11、送信部12、表示制御部13の機能を有する。起案装置10が有する機能は、図14に示すプロセッサ101が、記憶装置103に記憶されたコンピュータプログラムを読み込み、実行し、起案装置10の各構成を制御すること等により実現される。
入力部11は、起案装置10に対する起案者による操作に応じて各種の情報を受け付ける。例えば、入力部11は、起案者による操作に応じて、承認要求事項の入力を受け付ける。承認要求事項が入力されると、起案装置10において承認要求データが生成される。
送信部12は、起案装置10における承認要求データの送信処理を制御する。送信部12は、承認要求データを承認サーバ装置20などの外部装置に送信する。
表示制御部13は、起案装置10が備える、又は起案装置10に接続された表示装置の表示を制御する。例えば、表示制御部13は、承認要求データの生成に必要な各種のユーザインタフェースを生成し、各種の画面を表示装置に表示することを制御する。
<<承認サーバ装置20>>
図4を参照して、承認サーバ装置20の機能構成について説明する。図4は、承認サーバ装置20の機能構成の一例を示す図である。図4に示すとおり、承認サーバ装置20は、記憶部21、第1取得部22、第2取得部23、送信部24、区分特定部25a、項目特定部25b、優先度特定部25c、時間判定部26、単語認識部27、回答特定処理部28、完了判定部29の機能を有する。承認サーバ装置20が有する機能は、図14に示すプロセッサ101が、記憶装置103に記憶されたコンピュータプログラムを読み込み、実行し、承認サーバ装置20の各構成を制御すること等により実現される。
記憶部21は、例えば、承認要求テーブル21a、起案区分テーブル21b、承認者テーブル21d、通知項目テーブル21c、単語テーブル21e、承認状況テーブル21fを有する。
承認要求テーブル21aは、承認要求データを格納したテーブルである。図5に示すように、承認要求テーブル21aのデータ構造は、例えば、起案書IDなどの適宜な項目を主キーとして、起案区分、起案日、起案者ID、件名、趣旨、詳細といったデータから成るレコードの集合体である。承認要求テーブル21aの内容は、起案者の入力に応じて起案装置10から送信された承認要求データにより更新される。ここで、起案書IDとは、承認要求データを識別する識別符号である。起案区分とは、承認要求データの種別を示すデータであり後述する起案区分テーブル21bに対応する。起案日とは、承認要求データが生成された日付を示すデータである。起案者IDとは、起案装置10により承認要求データを作成した起案者を識別する識別符号であり、例えば起案者が有するメールアドレスである。件名、趣旨、及び詳細は、起案者の承認者に対する承認要求の内容を示すデータであり例えば承認要求事項を構成する。
起案区分テーブル21bは、起案区分データを格納したテーブルである。図6に示すように、起案区分テーブル21bのデータ構造は、例えば起案区分IDを主キーとして、承認者IDに関するデータから成るレコードの集合体である。起案区分テーブル21bの内容は、起案者や承認者など承認サーバ装置20を操作する操作者の任意の操作により変更される。ここで、承認者IDとは、承認者を識別する識別符号であり、例えば承認者が有する承認者電話機50の電話番号である。各起案区分には、承認要求事項に対して承認するべきすべての承認者の承認者IDが対応付けられている。
通知項目テーブル21cは、通知データに含まれる通知項目の種別を格納したテーブルである。図7に示すように、通知項目テーブル21cのデータ構造は、例えば、承認者IDを主キーとして、通知項目の種別を示すデータから成るレコードの集合体である。例えば、後述する項目特定部25bは、通知項目が「趣旨」である場合、承認要求事項のうち「趣旨」項目に記載の内容を特定する。以下において「通知項目」をいうときは、該項目に記載されている内容を示すこともある。通知項目テーブル21cの内容は操作者の入力により変更される。
承認者テーブル21dは、承認者データを格納したテーブルである。図8に示すように、承認者テーブル21dのデータ構造は、例えば承認者IDを主キーとして、優先度、遅延時間、送信回数、承認者アドレスといったデータから成るレコードの集合体である。承認者テーブル21dの内容は、操作者の任意の操作により変更される。ここで、優先度とは、承認者に承認を要求するときの承認者と他の承認者とにおける優先順位を示すデータである。具体的に、優先度「A」の承認者は、優先度「B」の承認者よりも先に通知される。遅延時間とは、承認要求データを取得してから通知サーバ装置30に通知データを送信するまでの時間を示すデータである。遅延時間を設定することにより、承認者の状況に配慮したタイミングで通知データを送信できる。送信回数とは、通知サーバ装置30の承認者電話機50に対する通知がエラーとなった場合、再度通知する回数を示すデータである。承認者アドレスとは、承認者のメールアドレスであり、承認者に追加資料を送付する際に使用される。
単語テーブル21eは、単語データを格納したテーブルである。図9に示すように、単語テーブル21eのデータ構造は、単語を主キーとして、処理内容を示すデータから成るレコードの集合体である。具体的に、例えば「承認」の単語には「処理を進める」の処理内容が対応付けられている。そのため、承認サーバ装置20は、通知サーバ装置30から「承認」を含む回答データを取得すると、優先順位に基づいて次の承認者を特定するように処理を進める。単語テーブル21eの内容は操作者の入力により変更される。
承認状況テーブル21fは、承認状況データを格納したテーブルである。図10に示すように、承認状況テーブル21fのデータ構造は、起案書IDを主キーとして、各承認者における承認状況に関するデータから成るレコードの集合体である。ここで、承認状況とは、例えば「承認」や「否認」などを示す。端末装置40に承認状況データを送信することで、起案者に承認状況を認識させることができる。承認状況テーブル21fの内容は操作者の入力により変更される。
第1取得部22は、起案装置10から承認要求データを取得する。
第2取得部23は、通知サーバ装置30から承認者の回答内容を含む回答データを取得する。ここで、回答内容とは、承認要求事項に対して「承認します」という内容や「否認します」という内容である。これにより、後述する単語認識部27が回答データに基づいて所定の単語を認識できる。
送信部24は、通知データを通知サーバ装置30に送信する。送信部24は、後述する完了判定部29において承認プロセスが完了したことを契機として、承認状況データを端末装置40に送信する。なお、第2取得部23において「承認」または「否認」に関する単語を含む回答データを取得したことを契機として、承認状況データを端末装置40に送信してもよい。
区分特定部25aは、起案区分テーブル21bを参照して、起案装置10から取得した承認要求データの起案区分を特定する。これにより承認者を特定できる。
項目特定部25bは、通知項目テーブル21cを参照して、所定の承認者に対応する通知項目を特定する。これにより該承認者に音声にて通知する項目を特定できる。
優先度特定部25cは、承認者テーブル21dを参照して、所定の承認者における優先度を特定する。これにより、起案区分に紐づく承認者が複数存在する場合、予め定められた優先度に基づいて、順番に、承認者に通知項目を通知できる。
時間判定部26は、承認者テーブル21dを参照し、所定の承認者について、第1取得部22が承認要求データを取得してから所定の遅延時間が経過したか否かを判定する。例えば、所定の遅延時間は承認者ごとに予め定められているものとする。所定の遅延時間が経過したと判定した場合、通知データを通知サーバ装置30に送信する。これにより、承認者の状況に応じたタイミングで通知データを通知サーバ装置30に送信できるため、承認プロセスを円滑に進行させることができる。
単語認識部27は、回答データに含まれる所定の単語を認識する。ここで、所定の単語は、特に限定されるものではないが、例えば、承認、否認、及び保留である。特定の単語を認識させることによりシステム設計を簡素化できる。
回答特定処理部28は、単語テーブル21eを参照して、単語認識部27で認識された単語に対応する処理内容を特定し、該処理内容を実行する実行処理を実行する。具体的には、例えば、単語認識部27で認識された単語が「承認」または「はい」である場合、承認状況テーブル21fに「承認」に関する情報を登録し、完了判定部29に処理を移行する。
また、回答特定処理部28は、例えば、単語認識部27で認識された単語が「否認」または「いいえ」である場合、承認状況テーブル21fに「否認」に関する情報を登録し、否認処理を実行する。ここで、否認処理とは、承認状況データを端末装置40に送信する処理である。これにより、起案者において承認要求事項につき承認者に否認されたことにつき確認できる。
また、回答特定処理部28は、例えば、単語認識部27で認識された単語が「資料請求」である場合、資料請求処理を実行する。ここで、資料請求処理とは、要求された資料に関する情報を、送信部24を介して起案装置10に通知する処理である。そして、起案装置10から該資料を取得すると、承認者テーブル21dを参照して、送信部24を介して該資料を承認者に送信する。回答特定処理部28は、例えば、該資料を送信したことを契機に、該資料を承認者に送信したことを示す送信完了情報を、送信部24を介して通知サーバ装置30に送信する。通知サーバ装置30は、送信完了情報に基づいて、該資料を送信したことにつき音声にて承認者に通知する。
また、回答特定処理部28は、例えば、単語認識部27で認識された単語が「保留」である場合、保留処理を実行する。ここで、保留処理とは、時間判定部26において、所定の時間、処理を中断させる処理である。回答特定処理部28は、所定の時間経過後、通知データを通知サーバ装置30に再送信する。通知データを通知サーバ装置30に再送信する回数は任意に定められる。
完了判定部29は、起案区分テーブル21bおよび承認状況テーブル21fを参照して、他に承認者がいるか否かを判定する。他に承認者がいない場合、承認状況データを端末装置40に送信する。他に承認者がいる場合、始めから処理を繰り返す。
<<通知サーバ装置30>>
次に、図11を参照して、通知サーバ装置30の機能構成について説明する。図11は、通知サーバ装置30の機能構成の一例を示す図である。図11に示すとおり、通知サーバ装置30は、記憶部31、取得部32、送信部33、音声変換部34、音声通信部35(音声通知部)、データ変換部36の機能を有する。通知サーバ装置30が有する機能は、図14に示すプロセッサ101が、記憶装置103に記憶されたコンピュータプログラムを読み込み、実行し、通知サーバ装置30の各構成を制御すること等により実現される。
記憶部31は、承認者テーブル31aを有する。承認者テーブル31aは、承認サーバ装置20における承認者テーブル21dと同様であるため、説明を省略する。
取得部32は、承認サーバ装置20から通知データを取得する。送信部33は、回答データを承認サーバ装置20に送信する。音声変換部34は、取得部32で取得した通知データに含まれる通知項目を音声データに変換する。通知項目を音声データに変換する方法については特に限定されない。音声通信部35は、音声変換部34で通知項目を変換した音声データを、音声にて承認者電話機50に通知する。さらに、承認者電話機50から音声にて回答内容を取得する。データ変換部36は、音声通信部35で取得した回答内容をテキストデータに変換して、回答データを生成する。
<<端末装置40>>
次に、図12を参照して、端末装置40の機能構成について説明する。図12は、端末装置40の機能構成の一例を示す図である。図12に示すとおり、端末装置40は、入力部41、受信部42、表示制御部43の機能を有する。端末装置40が有する機能は、図14に示すプロセッサ101が、記憶装置103に記憶されたコンピュータプログラムを読み込み、実行し、通知サーバ装置30の各構成を制御すること等により実現される。
端末装置40における入力部41および表示制御部43は、起案装置10における入力部11および表示制御部13と同様であるため、説明を省略する。
入力部41は、起案者による端末装置40に対する操作に応じて各種データを受け付ける。受信部42は、承認サーバ装置20から承認状況データを取得する。これにより、起案者は承認者の承認状況や否認状況などを把握できる。表示制御部43は、端末装置40が備える、または端末装置40に接続された表示装置の表示を制御する。例えば、表示制御部43は、起案者の承認手続を進めるために必要な各種のユーザインタフェースを生成し、表示装置へ表示することを制御する。
==承認サーバ装置20の処理手順==
図13は、承認サーバ装置20の処理の一例を示すフロー図である。図13を参照して、承認サーバ装置20により実行される処理の一例を説明する。以下、具体例として、図5乃至図10の各種テーブルにおける、起案書ID項目「0001」の起案につき、承認者ID項目「090−xxxx−1111」の承認者から回答を得る状況を想定する。
まず、ステップS100において、承認サーバ装置20は、起案装置10から承認要求データを取得する。本手順は、承認サーバ装置20において、承認要求データに含まれる承認要求事項に基づいて、起案者における承認者への承認を要求する内容を取得するための手順である。
具体例では、承認要求データに含まれる承認要求事項は、図5に示す、起案書ID項目「0001」に紐づく、起案区分項目「X」、起案日項目「2019年3月1日」、起案者ID項目「AA@xxx」、件名項目「Aシステムの出願」、趣旨項目「Aシステムについて新規特許出願を行います」、詳細項目「Aシステムは・・・」である。
次に、ステップS101において、承認サーバ装置20は、起案区分テーブル21b、通知項目テーブル21c、及び承認者テーブル21dを参照して、起案区分を特定し、起案区分に対応する承認者、起案区分に対応する承認者に音声にて通知する通知項目、承認者の優先度、遅延時間を特定する。本手順は、起案者が、どの承認者に、どういう内容の承認を、どういう順番で要求するかを特定するための手順である。
具体例では、起案書ID項目「0001」に紐づく起案区分項目「X」を特定し、図6に示す起案区分項目「X」に紐づく承認者ID項目「090−xxxx−1111」「090−xxxx−2222」「090―xxxx−3333」を特定し、図7に示す承認者ID項目「090−xxxx−1111」に紐づく通知項目「趣旨」を特定し、図8に示す優先度項目「A」および遅延時間項目「0」を特定する。
次に、ステップS102において、承認サーバ装置20において承認要求データを取得してから遅延時間が経過したか否かを判定する。本手順は、承認者の状況に応じたタイミングで承認要求を実行するための手順である。承認サーバ装置20は、遅延時間が経過するまで処理を中断する(S102:NO)。遅延時間が経過すると(S102:YES)、S103に処理を移行する。
具体例では、承認者に対応する遅延時間が「0」であるため、承認要求データを取得した時点で遅延時間が経過したと判定する。
次に、ステップS103において、承認サーバ装置20は、通知データを通知サーバ装置30に送信する。通知データには、承認要求事項のうち特定された通知項目に記載の内容が含まれる。本手順により、承認者に対して通知項目に記載の内容を音声にて通知することができる。
具体例では、通知項目は「趣旨」であるため、承認要求テーブル21aの趣旨項目を参照し「Aシステムについて新規特許出願を行います」を通知データとして、通知サーバ装置30に送信する。
次に、ステップS104において、通知サーバ装置30から承認者電話機50に通知項目を音声にて通知した結果、承認者電話機50から取得した回答内容を含む回答データを、通知サーバ装置30から取得する。本手順により、セキュリティを確保できる。また、承認者電話機50に電話した履歴を証跡にすることができる。
具体例では、通知サーバ装置30から承認者電話機50に対して音声にて「Aシステムについて新規特許出願を行います」と通知した結果、通知サーバ装置30は、承認者から、例えば「承認します」、「否認します」、「保留します」という音声による回答内容を取得する。通知サーバ装置30は、音声による回答内容をテキストデータに変換し、該テキストデータを回答データとして承認サーバ装置20に送信する。
次に、ステップS105において、単語テーブル21eを参照して、回答データに含まれる所定の単語を認識し、所定の単語に対応する処理内容を特定する。
処理内容を特定した結果、所定の単語が「承認」に関する単語の場合、処理内容項目「処理を移行」を特定する。これによりS110に処理を移行する。
また、処理内容を特定した結果、所定の単語が「否認」に関する単語の場合、処理内容項目「否認処理」を特定する。これによりS111に処理を移行する。
また、処理内容を特定した結果、所定の単語が「資料請求」に関する単語の場合、承認者が資料を要求したと判定され(S106:YES)、起案装置10にその旨を通知する(S107)。承認者が資料を要求していないと判定された場合(S106:NO)、S108に処理を移行する。本手順により、追加資料を要求した承認者に対して迅速に対応できる。
また、処理内容を特定した結果、所定の単語が「保留」に関する単語の場合、承認者が保留したと判定され(S108:YES)、所定の時間が経過した後に、S103から処理を繰り返す(S109)。本手順により、承認者が、回答できない状態、または回答するためには時間を要する状態であることを考慮することができる。また、所定の時間を経過した後に、再度処理を繰り返すことで、承認者に承認手続きを促すことができる。一方、承認者が保留していないと判定された場合(S108:NO)、S110に処理を移行する。変形例として、承認者が保留したと判定された場合、処理をS110に移行してもよい。これにより、他の承認者の承認手続きを優先的に進めることができる。
次に、ステップS110において、起案区分テーブル21bおよび承認状況テーブル21fを参照して、承認手続きをしていない承認者がいるか否かを判定する。承認手続きしていない承認者がいる場合(S110:YES)、該承認者に対してS101から処理を実行する。承認手続きしていない承認者がいない場合(S110:NO)、S111に処理を移行する。本手順により、承認手続き漏れを防止できる。
具体例では、承認者ID「090−xxxx−1111」「090−xxxx−2222」「090―xxxx−3333」の承認者に承認手続きを実行するため、次に優先度「B」の承認者ID「090−xxxx−2222」の承認者に対して承認手続きを実行し、その後優先度「C」の承認者ID「090―xxxx−3333」の承認者に対して承認手続きを実行する。
次に、ステップS111において、端末装置40に承認状況データを送信する。本手順により、起案者は承認者の承認状況を把握できる。
具体例では、図10に示す起案書ID「0001」に紐づく承認者1〜3項目「承認」を含む承認状況データを送信する。本具体例ではすべての承認者が承認しているため、起案者は承認手続きを完了する。
==ハードウェア構成==
図14を参照して、起案装置10、承認サーバ装置20、通知サーバ装置30及び端末装置40をコンピュータ100により実現する場合のハードウェア構成の一例を説明する。なお、それぞれの装置の機能は、複数台の装置に分けて実現することもできる。
図14は、コンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。図14に示すように、コンピュータ100は、プロセッサ101と、メモリ102と、記憶装置103と、入力I/F部104と、データI/F部105と、通信I/F部106、及び表示装置107を含む。
プロセッサ101は、メモリ102に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ100における各種の処理を制御する制御部である。
メモリ102は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。メモリ102は、プロセッサ101によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
記憶装置103は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置103は、オペレーティングシステムや、上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。
入力I/F部104は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F部104の具体例としては、キーボードやマウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイス等が挙げられる。入力I/F部104は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを介してコンピュータ100に接続されても良い。
データI/F部105は、コンピュータ100の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F部105の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置等がある。データI/F部105は、コンピュータ100の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F部105は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ100へと接続される。
通信I/F部106は、コンピュータ100の外部の装置と有線又は無線により、インターネットNを介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F部106は、コンピュータ100の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F部106は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ100に接続される。
表示装置107は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置107の具体例としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイ等が挙げられる。表示装置107は、コンピュータ100の外部に設けられても良い。その場合、表示装置107は、例えばディスプレイケーブル等を介してコンピュータ100に接続される。また、入力I/F部104としてタッチパネルが採用される場合には、表示装置107は、入力I/F部104と一体化して構成することが可能である。
==他の実施例==
他の実施例として、承認サーバ装置20は、項目特定部25bの機能を有しているように説明したがこれに限定されない。例えば、項目特定部25bの機能を有していなくてもよく、この場合、承認サーバ装置20から通知サーバ装置30に、承認要求項目を通知データとして送信する。通知サーバ装置30は、承認者電話機に承認要求項目を音声にて通知する。これにより、起案者が要求する承認に関する情報を、承認者に対して漏れなく通知することができる。
他の実施例として、承認サーバ装置20は、統計データを登録した統計テーブル(不図示)を有していてもよい。統計データは、例えば、承認者電話機50への通知回数や電話料金などをまとめたデータである。これにより、承認手続きにおける効率性や手続きコストを把握できる。
他の実施例として、通知サーバ装置30は、音声にて取得した回答内容を記憶部31に録音して証跡としてもよい。
なお、述した実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
1…音声承認システム、10…起案装置、11…入力部、12…送信部、13…表示制御部、20…承認サーバ装置、21…記憶部、21a…承認要求テーブル、21b…起案区分テーブル、21c…通知項目テーブル、21d…承認者テーブル、21e…単語テーブル、21f…承認状況テーブル、22…第1取得部、23…第2取得部、24…送信部、25a…区分特定部、25b…項目特定部、25c…優先度特定部、26…時間判定部、27…単語認識部、28…回答特定処理部、29…完了判定部、30…通知サーバ装置、31…記憶部、31a…承認者テーブル、32…取得部、33…送信部、34…音声変換部、35…音声通信部、36…データ変換部、40…端末装置、41…入力部、42…受信部、43…表示制御部、50…承認者電話機、60…ネットワーク。

Claims (11)

  1. 起案者が承認者の承認を得る承認要求事項に関する情報を含む承認要求データを取得する第1取得部と、
    前記承認要求データに基づいて生成される、前記承認要求事項を音声で通知するための通知データを、前記承認者の電話機に前記承認要求事項を音声で通知する通知システムに、送信する送信部と、
    前記通知システムから、前記承認要求事項に対する前記承認者の音声による回答内容に関する情報を含む回答データを取得する第2取得部と、
    前記回答データに含まれる所定の単語を認識する単語認識部と、
    前記単語認識部で認識された前記所定の単語に対応する、前記承認要求事項に関する処理内容を特定し、前記処理内容に対応する実行処理を実行する回答特定処理部と、
    を備え、
    前記単語認識部において前記所定の単語が資料を要求することを示す単語であると認識された場合、前記回答特定処理部は、要求された前記資料を前記起案者に送信させるための処理を実行する、
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記第1取得部が前記承認要求データを取得してから所定の時間が経過したか否かを判定する時間判定部
    をさらに備え、
    前記送信部は、前記時間判定部において前記所定の時間が経過したと判定した場合、前記通知システムに前記通知データを送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記第2取得部は、前記通知システムにおいて音声による回答内容をテキストデータに変換された前記回答データを取得し、
    前記単語認識部は、前記回答データに含まれる所定の単語を認識する、
    請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記単語認識部は、承認、否認、及び保留の単語を認識する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記回答特定処理部は、前記単語認識部において承認または否認の単語を認識した場合、前記送信部を介して、前記承認者における前記承認要求事項に対する承認状況に関する承認状況データを、前記起案者に送信する
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の情報処理システム。
  6. 前記回答特定処理部は、前記単語認識部において保留の単語を認識した場合、前記時間判定部に所定の時間が経過したか否かを判定させ、前記時間判定部において前記所定の時間が経過したと判定された場合、送信部を介して前記通知データを、前記通知システムに送信する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
  7. 前記承認要求データにおける前記承認要求事項のうち所定の項目を特定する特定部
    をさらに備え、
    前記送信部は、前記特定部において特定された前記所定の項目に関する情報を、前記通知システムに送信し、
    前記第2取得部は、前記通知システムから、前記所定の項目に対する前記承認者の音声による回答内容に関する情報を含む回答データを取得する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  8. 前記送信部は、前記通知システムにおいて、優先度が高い方の前記承認者から順に、前記承認要求事項に関する情報が、前記承認者の電話機に音声にて通知されるように、前記通知データを送信する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  9. コンピュータが、
    起案者が承認者の承認を得る承認要求事項に関する情報を含む承認要求データを取得する第1取得ステップと、
    前記承認要求データに基づいて生成される、前記承認要求事項を音声で通知するための通知データを、前記承認者の電話機に前記承認要求事項を音声で通知する通知システムに、送信する送信ステップと、
    前記通知システムから、前記承認要求事項に対する前記承認者の音声による回答内容に関する情報を含む回答データを取得する第2取得ステップと、
    前記回答データに含まれる所定の単語を認識する単語認識ステップと、
    前記単語認識ステップで認識された前記所定の単語に対応する、前記承認要求事項に関する処理内容を特定し、前記処理内容に対応する実行処理を実行する回答特定処理ステップと、
    を備え、
    前記単語認識ステップにおいて前記所定の単語が資料を要求することを示す単語であると認識された場合、前記回答特定処理ステップにおいて、要求された前記資料を前記起案者に送信させるための処理が実行される、
    を実現する情報処理方法。
  10. コンピュータに、
    起案者が承認者の承認を得る承認要求事項に関する情報を含む承認要求データを取得させることと、
    前記承認要求データに基づいて生成される、前記承認要求事項を音声で通知するための通知データを、前記承認者の電話機に前記承認要求事項を音声で通知する通知システムに、送信させることと、
    前記通知システムから、前記承認要求事項に対する前記承認者の音声による回答内容に関する情報を含む回答データを取得させることと、
    前記回答データに含まれる所定の単語を認識させることと、
    認識された前記所定の単語に対応する、前記承認要求事項に関する処理内容を特定し、前記処理内容に対応する実行処理を実行することと、
    を備え、
    前記所定の単語が資料を要求することを示す単語であると認識された場合、要求された前記資料を前記起案者に送信させるための処理を実行することと、
    を実現させるプログラム。
  11. 起案者が承認者の承認を得る承認要求事項に関する情報を含む承認要求データを取得する第1取得部と、
    前記承認要求データに基づいて、前記承認者の電話機に前記承認要求事項に関する情報を音声で通知する音声通知部と、
    前記承認者の電話機を介して、前記承認要求事項に対する前記承認者の音声による回答内容に関する情報を含む回答データを取得する第2取得部と、
    前記回答データに含まれる所定の単語を認識する単語認識部と、
    前記単語認識部で認識された前記所定の単語に対応する、前記承認要求事項に関する処理内容を特定し、前記処理内容に対応する実行処理を実行する回答特定処理部と、
    を備え、
    前記単語認識部において前記所定の単語が資料を要求することを示す単語であると認識された場合、前記回答特定処理部は、要求された前記資料を前記起案者に送信させるための処理を実行する、
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
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