JP6848587B2 - 挿抜装置、交換ユニット、および、情報処理システム - Google Patents

挿抜装置、交換ユニット、および、情報処理システム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システムに交換ユニットを挿抜する技術に関する。
ディスクアレイ装置等の情報処理システムは、システムを構成する制御基板を含む交換可能な部品として交換ユニットを有する。交換ユニットは、情報処理システムの処理能力の高速化に伴い、装置との電気的な接続に、より高い精度を求められている。
このような交換ユニットを情報処理システムの筐体に挿抜する関連技術の一例が、特許文献1に記載されている。この関連技術の交換ユニットは、U字形のハンドルを有する。ハンドルの両端は、交換ユニットの両側面に回転自在に固定される。また、ハンドルにおける両端の間の部分は、交換ユニットを挿抜方向に移動させたり、ハンドルを回転させたりするための取っ手として機能する。また、ハンドルの両端は、ハンドルの回転に伴って回転する突起部を有している。そして、交換ユニットが筐体に取り付けられた状態において、ハンドルが所定の回転状態となることにより、両端の突起部は、筐体側面の切欠きに係止される。これにより、交換ユニットの筐体からの抜き出しが阻止される。また、ハンドルが他の所定の回転状態となることにより、突起部は、切欠きに係止されない。これにより、交換ユニットの筐体からの抜き出しが可能となる。
また、交換ユニットを挿抜する他の関連技術の一例が、特許文献2に記載されている。この関連技術では、交換ユニットには、板ばねが取り付けられる。板ばねは、交換ユニットに固定された基端部と、交換ユニットが筐体に取り付けられた状態において開口部周囲に形成された突出壁の内面に接する先端部とを有する。板ばねは、交換ユニットの挿入方向への移動に伴い、先端が開口部側に撓むことにより開口部を通過する。そして、交換ユニットの挿入が完了すると、板ばねの先端部は、前述の突出壁の内面に接する状態となる。これにより、交換ユニットの筐体からの抜き出しが阻止される。また、板ばねの先端部には、操作レバーとしてのハンドルが取り付けられる。ハンドルが操作されることにより、板ばねの先端部が突出壁の内面より開口部側に撓み、交換ユニットの抜き出しが可能となる。
また、交換ユニットを挿抜する一般的な関連技術の一例として、図31に示すものが知られている。この関連技術では、交換ユニットは、板ばねとして機能するハンドルを有する。ハンドルの先端部は、取っ手として機能する。また、ハンドルの基端部は、交換ユニットに取り付けられたばねによって抜出方向に付勢されている。また、ハンドルは、突起部を有する。突起部は、交換ユニットが筐体に取り付けられた状態において、筐体側の孔(図示せず)に係止される。このため、交換ユニットは、筐体に取り付けられた状態では、突起部が筐体側の孔にかかった状態で抜出方向に押し付けられるため、筐体に固定される。また、ハンドルは、取っ手としての先端部が操作されることにより、突起部が筐体側の孔から外れる方向に撓むことが可能となっている。したがって、ハンドルが操作されることにより突起部が筐体側の孔から外れると、交換ユニットは、筐体から抜き出し可能となる。
特開2009−259862号公報 実開昭63−44494号公報
しかしながら、特許文献1〜2に記載された関連技術および一般的な関連技術には、以下の課題がある。
特許文献1に記載された関連技術は、てこの原理を利用しており、支点としてのハンドルの両端の回転中心、力点としてのハンドル部分、作用点としての突起部によって機能する。そのため、この関連技術では、筐体側にも、てこの原理を構成するこれらの要素が動作する空間的領域を確保する必要がある。しかしながら、情報処理システムの小型化のためには、筐体側にそのような空間的領域を確保できないことも多い。そのため、この関連技術は、採用が難しい場合があった。
また、特許文献2に記載された関連技術は、筐体側にそのような空間的領域を確保できない場合の挿抜機構として有効であるものの、次の問題がある。この関連技術では、地震などにより振動が起こった場合、ハンドルも振動し、さらに慣性によって大きく振動する場合がある。この場合、ハンドルにとりつけられた板ばねの先端も振動して突出壁に接しない状態となり、交換ユニットが抜けてしまう可能性がある。
また、図31に示した一般的な関連技術は、ハンドルがばねにより抜出方向に付勢される構成である。このため、交換ユニットを挿入する際に、交換ユニットのコネクタが情報処理システムの接続部に勘合する直前に、ばねがハンドルの移動量を吸収してしまう可能性がある。この場合、コネクタが最後まで勘合せずに、接触不良を起こす可能性がある。さらに、このような一般的な関連技術でも、地震などにより振動が起こった場合、ハンドルも振動し、さらに慣性によって大きく振動する場合がある。この場合、突起部が筐体側の孔から外れてしまい、交換ユニットが抜けてしまう可能性がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、筐体側に必要となる空間的領域を増加させることなく、より精度よく交換ユニットを情報処理システムに接続する技術を提供することを目的とする。
本発明の挿抜装置は、情報処理システムの筐体に取り付けられる交換ユニットの本体に固定された基端部、および、前記交換ユニットを前記筐体に挿抜する挿抜方向に移動させるよう外部から操作可能な先端部を有し、弾性特性を有する板状の挿抜操作部と、前記挿抜操作部によって、その所定範囲を前記挿抜方向にスライド可能に支持されたスライド部と、前記スライド部上に形成され、前記交換ユニットが前記筐体に取り付けられた取付状態において前記スライド部がロック位置にあるときに、前記筐体側に設けられた第1のロック穴に入り込む第1の突起部と、前記交換ユニットが前記筐体から抜き出される抜出方向に、前記スライド部を付勢する付勢部と、前記交換ユニットの前記筐体への挿入時に、前記付勢部による付勢力に反する方向に前記スライド部をスライドさせるよう外部から操作可能であるとともに、前記交換ユニットの前記筐体からの抜出時に、前記第1の突起部が前記第1のロック穴から外れる方向に前記スライド部を移動させるよう外部から操作可能なロック操作部と、を備える。
また、本発明の交換ユニットは、上述の挿抜装置を有する。
また、本発明の情報処理システムは、上述の挿抜装置を有する交換ユニットと、前記交換ユニットが取り付け可能であって前記第1のロック穴を有する筐体と、を含む。
本発明は、筐体側に必要となる空間的領域を増加させることなく、より精度よく交換ユニットを情報処理システムに接続する技術を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態としての情報処理システムの構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態としての情報処理システムにおいて、交換ユニットが取り付けられた取付状態を模式的に示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における挿抜操作部を模式的に示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態におけるスライド部を模式的に示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における付勢部を模式的に示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態におけるロック操作部を模式的に示す斜視図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態における挿抜装置を模式的に示す上面図である。(b)は、本発明の第1の実施の形態における挿抜装置を模式的に示す側面図である。(c)は、本発明の第1の実施の形態における挿抜装置を模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における第1のロック穴および第1の突起部の位置関係を模式的に説明する断面図である。 本発明の第1の実施の形態としての情報処理システム1において、交換ユニットの挿入時および抜出時の挿抜装置の動作を模式的に説明する図である。 本発明の第2の実施の形態としての情報処理システムの構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における挿抜操作部を模式的に示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態におけるスライド部を模式的に示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態としての情報処理システムの具体例の構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例における挿抜装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例における挿抜装置の構成を示す分解図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において、交換ユニットの挿入が開始される様子を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において、交換ユニットの挿入時に、第2の突起部により交換ユニットが一旦停止する状態を説明する斜視図である。 図17の状態における情報処理システムを、第2の突起部を含む面で切断したと想定した場合の断面図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において、挿入時に交換ユニットが一旦停止した状態でのロック操作部の操作を説明する斜視図である。 図19の状態でロック操作部が操作されたときの情報処理システムを、第2の突起部を含む面で切断したと想定した場合の断面図である。 図20の状態でさらにロック操作部が操作されたときの情報処理システムを、第2の突起部を含む面で切断したと想定した場合の断面図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において、交換ユニットが取付位置まで挿入された状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において、交換ユニットが取付位置まで挿入された状態でのロック操作部の操作を説明する斜視図である。 図23の状態でロック操作部が操作されたときの情報処理システムを、第1の突起部を含む面で切断したと想定した場合の断面図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において、第1の突起部により交換ユニットが筐体に固定された状態の情報処理システムを、第1の突起部を含む面で切断したと想定した場合の断面図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において、さらに第2の突起部により交換ユニットが筐体に固定された状態の情報処理システムを、第2の突起部を含む面で切断したと想定した場合の断面図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において、交換ユニットの挿入が完了した状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において、交換ユニットの抜出時におけるロック操作部の操作を説明する斜視図である。 本発明の第3の実施の形態としての挿抜装置の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態としての交換ユニットの構成を模式的に示す斜視図である。 一般的なの情報処理システムにおける交換ユニットの挿抜機構を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態としての情報処理システム1の構成を模式的に示す斜視図である。図1において、情報処理システム1は、交換ユニット10と、筐体80とを含む。交換ユニット10は、情報処理システム1を構成する制御基板を含む交換可能な部品である。筐体80は、交換ユニット10を取り付け可能な構成を有する。なお、図1は、交換ユニット10が、筐体80に取り付けられていない状態を示している。また、取付位置80bは、筐体80内での交換ユニット10が取り付け可能な位置を示している。なお、取付位置80bは、取り付けが可能な位置を模式的に示した仮想的な線であり、必ずしもその位置に物理的な枠が存在することを示すものではない。
具体的には、交換ユニット10は、筐体80の開口部80aから挿入され、取付位置80bまで挿入方向d1に移動し、交換ユニット10のコネクタ(図示せず)が情報処理システム1本体の接続部(図示せず)に接続することにより、筐体80に取り付けられる。
また、交換ユニット10は、挿抜装置100を備える。挿抜装置100は、交換ユニット10を筐体80に挿入するとともに筐体80から抜き出すための装置である。なお、図1では、説明のため、交換ユニット10のフレーム10aが透過されているものとして、挿抜装置100の構成を示している。また、図1では、挿抜装置100は、交換ユニット10のフレーム10a上面の内側に取り付けられている。ただし、挿抜装置100が交換ユニット10に取り付けられる位置は、これに限定されない。
また、図2は、情報処理システム1において、交換ユニット10が、筐体80に取り付けられた取付状態を模式的に示す斜視図である。以降、「交換ユニット10が、筐体80に取り付けられた取付状態」を、単に、「交換ユニット10の取付状態」とも記載する。図2において、交換ユニット10は、筐体80の取付位置80bから抜出方向d2に引き出され、開口部80aから排出されることで、筐体80から取り外される。
図1に示したように、挿抜装置100は、挿抜操作部101と、スライド部102と、第1の突起部103と、付勢部104と、ロック操作部105とを有する。なお、図1には、1つの第1の突起部103を示しているが、挿抜装置100が有する第1の突起部103の数は限定されない。
挿抜操作部101は、弾性特性を有する板状の部材により構成される。また、挿抜操作部101の基端部101aは、交換ユニット10の本体(フレーム10a)に固定される。また、挿抜操作部101の先端部101bは、交換ユニット10を挿抜方向に移動させるよう外部から操作可能である。なお、挿抜方向とは、交換ユニット10を筐体80に挿入する挿入方向d1および筐体80から抜き出す抜出方向d2を指すものとする。また、交換ユニット10の取付状態において、先端部101bが操作可能に露出するよう、基端部101aは、交換ユニット10の本体の適切な位置に固定されるものとする。
また、挿抜操作部101は、後述のスライド部102を、所定範囲で挿抜方向にスライド可能に支持する。例えば、図3に示すように、挿抜操作部101は、弾性特性を有する板状の部材が段差を形成するように折り曲げられることにより構成されてもよい。この例では、挿抜操作部101は、基端部101aおよび先端部101bが略同一平面上に含まれ、かつ、段差101dおよび段差101eが形成されるよう折り曲げられている。この場合、挿抜操作部101は、後述のスライド部102を、段差101dおよび段差101e間の面101c上の範囲でスライドさせるように支持可能となる。
スライド部102は、挿抜操作部101上によって、その所定範囲を挿抜方向にスライド可能に支持される。
例えば、図4に示すように、スライド部102は、面102a〜102dによって構成されていてもよい。面102aは、挿抜操作部101に接する面であり、挿抜操作部101と略同一の幅を有する。面102bおよび102cは、面102aの両端から略同一方向に伸び、面102aに対して略垂直な面である。面102dは、面102bから面102aの側に伸び、かつ、面102aおよび面102bのそれぞれに対して略垂直な面である。ただし、面102dは、面102aとの間に、隙間102eを形成する。例えば、このようなスライド部102は、L字型の板状の部材が折り曲げられることにより構成可能である。
このように構成した場合、スライド部102は、隙間102eに、図3に示した挿抜操作部101の面101cの部分を通して面102aが面101cに接するように組み合わせることにより、面101cの範囲で挿抜方向にスライド可能となる。
第1の突起部103は、スライド部102上に形成された突起物によって構成される。第1の突起部103は、交換ユニット10の取付状態において、スライド部102がロック位置にあるときに、筐体80側に設けられた第1のロック穴803に入り込む位置に形成される。換言すると、交換ユニット10の取付状態において、第1の突起部103が第1のロック穴803に入り込む際のスライド部102の位置を、ロック位置と呼ぶものとする。第1のロック穴803については後述する。なお、ロック位置は、スライド部102が挿入方向d1にそれ以上スライドできない位置であることが望ましい。
また、図1および図4に示したように、第1の突起部103は、略直角三角形状に形成されていてもよい。そして、この場合、第1の突起部103は、その短辺の一方が挿抜方向に沿い、短辺の他方が抜出方向d2側に向き、長辺が挿入方向d1側に向くように、スライド部102の面102a上に略垂直に配置されることが望ましい。これにより、第1の突起部103は、交換ユニット10の挿入時にはその長辺が筐体80の開口部80aの周囲に接することになる。その際、第1の突起部103は、長辺に沿ってスムーズに開口部80aを通過することができる。一方で、第1の突起部103は、第1のロック穴803に入り込んでいる状態では、面102aに対して略垂直な抜出方向d2側の短辺が、後述の付勢部104により第1のロック穴803の内壁に押し付けられる。その結果、第1の突起部103は、交換ユニット10の抜出方向d2への移動を阻止して交換ユニット10の位置を固定することができる。
付勢部104は、交換ユニット10が筐体80から抜き出される抜出方向d2にスライド部102を付勢する。
例えば、図5に示すように、付勢部104は、受部104aと、弾性部材104bとから構成されていてもよい。また、受部104aは、交換ユニット10に固定される面104cと、弾性部材104bを支持する面104dとからなっていてもよい。この場合、弾性部材104bは、一方の端部が面104dに支持され、他方の端部がスライド部102の面102dに接するよう配置される。
ロック操作部105は、交換ユニット10の筐体80への挿入時に、スライド部102を、付勢部104による付勢力に反する方向(すなわち、挿入方向d1)に移動させるよう外部から操作可能である。また、ロック操作部105は、交換ユニット10の筐体80からの抜出時に、第1の突起部103が第1のロック穴803から外れる方向にスライド部102を移動させるよう外部から操作可能である。以降、第1の突起部103が第1のロック穴803から外れる方向を、ロック解除方向d3とも記載する。
例えば、図6に示すように、ロック操作部105は、L字型に形成された板状の部材によって構成されてもよい。この場合、ロック操作部105は、面105aおよび面105bによりL字型を構成する。そして、一方の面105aは、スライド部102の面102bに固定されていてもよい。また、その場合、他方の面105bは、押圧や押し下げが可能な操作ボタンとして機能する。また、その場合、交換ユニット10の取付状態において、面105bが操作可能に露出するよう、面105aは、スライド部102の適切な位置に固定されるものとする。
図1および図3〜図6を用いて説明した各部によって構成される挿抜装置100について、上面図、側面図および断面図を、図7(a)〜(c)に示す。なお、図7(c)は、挿抜装置100を、第1の突起部103を含む面で切断したことを想定した場合の断面図である。以降、「第1の突起部103を含む面で切断したことを想定した場合の断面図」を、単に、「第1断面図」とも記載する。
図7(a)〜(c)に示すように、挿抜操作部101は、第1の突起部103が形成されたスライド部102を、面101cでスライド可能に支持している。また、付勢部104は、面104dを起点として、スライド部102を抜出方向d2に付勢している。また、ロック操作部105は、面105bが押圧または押し下げられることにより、スライド部102を、挿入方向d1またはロック解除方向d3に移動させることが可能となっている。
次に、交換ユニット10について説明する。
図1に示したように、交換ユニット10は、挿抜装置100を取り付け可能なフレーム10aを有する。ここでは、挿抜装置100は、フレーム10aの内側に取り付けられている。この場合、フレーム10aには、第1の突起部103を交換ユニット10の外部に突出させるための孔10bが形成される。孔10bは、第1の突起部103がスライド部102のスライドに伴い移動可能な範囲に形成されることが望ましい。
次に、筐体80について説明する。
図1に示したように、筐体80は、第1のロック穴803を有する。なお、図1において、第1のロック穴803は、筐体80の内側に凹部として形成されている。図1は、筐体80を外側から見た図であるため、第1のロック穴803が内側に形成されている位置を点線の矩形で示している。
次に、第1のロック穴803が形成される位置について、図面を参照して説明する。
図8は、交換ユニット10の取付状態における筐体80、交換ユニット10のフレーム10a、および、挿抜装置100の一部に関する第1断面図である。図8に示すように、第1のロック穴803は、交換ユニット10の取付状態においてスライド部102がロック位置にあるときに、第1の突起部103が入り込む位置に形成される。なお、前述のように、ロック位置は、スライド部102が挿入方向d1にそれ以上スライドできない位置であることが望ましい。
以上のように構成された情報処理システム1について、交換ユニット10が筐体80への挿抜される際の挿抜装置100の動作を、図9を参照して説明する。
まず、交換ユニット10の挿入時における挿抜装置100の動作について説明する。
挿入時には、まず、挿抜操作部101は、外部より操作されることにより、交換ユニット10を、筐体80の開口部80aから挿入し、挿入方向d1に移動させる。なお、外部より操作されるとは、具体的には、利用者により把持されて挿入方向d1に力が加えられることである。
これにより、交換ユニット10は、取付位置80bまで移動する。
ただし、交換ユニット10が取付位置80bにあっても、スライド部102は、付勢部104によって抜出方向d2に付勢されているため、前述のロック位置より抜出方向d2側に位置している。図9(a)は、交換ユニット10が取付位置80bにあるが、スライド部102がロック位置より抜出方向d2側に位置している状態の第1断面図を示している。
図9(a)の状態において、第1の突起部103は、第1のロック穴803より抜出方向d2側に位置しているため、第1のロック穴803に入り込むことができない。また、挿抜操作部101およびスライド部102は、第1の突起部103が筐体80の内側に接していることにより、筐体80から離れる方向に撓んだ状態となる。
ここで、ロック操作部105が、外部から操作されることにより、スライド部102が、付勢部104の付勢力に反する挿入方向d1に移動する。ここでは、外部から操作されるとは、挿入方向d1に押圧されることである。
すると、スライド部102の挿入方向d1への移動に伴い、第1の突起部103は、挿入方向d1に移動する。そして、スライド部102がロック位置に到達すると、第1の突起部103は第1のロック穴803に入り込む。図9(b)は、交換ユニット10が取付位置80bにあり、かつ、スライド部102がロック位置にある状態を示している。
この状態において、挿抜操作部101およびスライド部102は、第1の突起部103が第1のロック穴803に入り込んでいることにより、撓んでいない元の形状に戻ることができる。また、第1の突起部103は、付勢部104によって抜出方向d2へ付勢されているため、第1のロック穴803の内面に押し付けられている。このため、第1の突起部103の位置が固定される。
したがって、図9(b)の状態において、第1の突起部103の位置が固定されることにより、交換ユニット10の位置は固定され、意図しない抜き出しが防止される。
以上で、交換ユニット10の筐体80への挿入が完了する。
次に、交換ユニット10の抜出時における挿抜装置100の動作について説明する。
ここでは、まず、図9(b)の状態において、ロック操作部105は、外部から操作されることにより、ロック解除方向d3にスライド部102を移動させる。なお、外部より操作されるとは、具体的には、ロック解除方向d3に押し下げられることである。
これにより、第1の突起部103が第1のロック穴803から外れる。その結果、スライド部102は、付勢部104の付勢力により、ロック位置より抜出方向d2側に移動し、図9(a)の状態となる。
この状態において、挿抜操作部101は、外部より操作されることにより、交換ユニット10を抜出方向d2に移動させ、取付位置80bからの取り外しを可能とする。ここで、外部から操作されるとは、具体的には、把持されて抜出方向d2に力が加えられることである。
以上で、情報処理システム1における挿抜装置100の動作の説明を終了する。
次に、本発明の第1の実施の形態の効果について述べる。本発明の第1の実施の形態は、筐体側に必要となる空間的領域を増加させることなく、より精度よく交換ユニットを情報処理システムに接続することができる。
その理由について説明する。本実施の形態では、挿抜装置が、以下のような挿抜操作部と、スライド部と、第1の突起部と、付勢部と、ロック操作部とを有するからである。すなわち、挿抜操作部は、弾性特性を有する板状の部材によって構成される。また、挿抜操作部は、その基端部が、交換ユニットの本体に固定される。また、その先端部が、交換ユニットを情報処理システムの筐体に挿抜する挿抜方向に移動させるよう外部から操作可能となっている。また、スライド部は、挿抜操作部によって、その所定範囲を挿抜方向にスライド可能に支持される。また、第1の突起部は、スライド部上に形成され、交換ユニットの取付状態においてスライド部がロック位置にあるときに、筐体側に設けられた第1のロック穴に入り込む。また、付勢部は、交換ユニットが筐体から抜き出される抜出方向にスライド部を付勢する。また、ロック操作部は、交換ユニットの筐体への挿入時に、スライド部を、付勢部による付勢力に反する方向にスライドさせるよう外部から操作可能である。また、ロック操作部は、交換ユニットの筐体からの抜出時に、第1の突起部が第1のロック穴から外れる方向にスライド部を移動させるよう外部から操作可能である。
このように、本実施の形態は、挿抜機能を担う挿抜操作部と、ロック機能を担う第1の突起部とをそれぞれ実現する部品を一体化せずに異なる部品として構成している。これにより、本実施の形態は、挿抜操作部の移動量が付勢部の付勢力に吸収されてしまうことがなく、確実に交換ユニットを挿入することができる。
さらに、本実施の形態は、交換ユニットの取付状態では、付勢部が第1の突起部を介して交換ユニットを筐体に押し付けるため、意図しない抜け出しを防止することができる。その結果、本実施の形態は、交換ユニットのコネクタの接触不良を低減することができる。
加えて、本実施の形態は、挿抜機能を担う挿抜操作部と、ロック機能を担う第1の突起部とをそれぞれ実現する部品を一体化しないことで、挿抜操作部の振動により第1の突起部が振動することがない。その結果、本実施の形態は、地震等の振動により、第1の突起部が第1のロック穴から外れることがなく、交換ユニットを固定するロックが解除されてしまうことを防止することができる。
さらに、本実施の形態は、交換ユニットを筐体に押し付けて固定する第1の突起部を、挿抜操作部とは異なる部品であるスライド部上に形成し、挿抜操作部に対してスライドする構造としている。このため、本実施の形態では、交換ユニットの挿入時に、第1の突起部が第1のロック穴に入り込んでいない場合、挿抜操作部が撓んだ状態となる。このように、本実施の形態は、挿入作業が完了していないことを、挿抜操作部の撓み変形により物理的かつ視覚的に利用者に示すことができ、確実な挿入操作を利用者に促すことができる。
しかも、本実施の形態は、このような効果を有するため、筐体側には第1のロック穴を形成すればよい。したがって、本実施の形態は、筐体側で必要となる空間的領域を増加させない。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
図10は、本発明の第2の実施の形態としての情報処理システム2の構成を模式的に示す斜視図である。図10において、情報処理システム2は、交換ユニット20と、筐体90とを含む。交換ユニット20は、情報処理システム2を構成する制御基板を含む交換可能な部品である。筐体90は、交換ユニット20を取り付け可能な構成を有する。なお、図10は、交換ユニット20が、筐体90に取り付けられていない状態を示している。
また、交換ユニット20は、挿抜装置200を備える。挿抜装置200は、交換ユニット20を筐体90に挿入するとともに筐体90から抜き出すための装置である。
なお、情報処理システム2における交換ユニット20の取付状態は、図2を参照して説明した情報処理システム1の取付状態の斜視図と略同様であるため、本実施の形態における図示および説明を省略する。
次に、挿抜装置200の構成のうち、本発明の第1の実施の形態と異なる点について詳細に説明する。
図10に示したように、挿抜装置200は、本発明の第1の実施の形態における挿抜装置100に対して、挿抜操作部101に替えて挿抜操作部201と、スライド部102に替えてスライド部202とを備え、さらに、第2の突起部206を有する点が異なる。なお、図10には、第1の突起部103および第2の突起部206を1つずつ示したが、本実施の形態における第1の突起部103の数および第2の突起部206の数は、限定されない。また、図10には、第1の突起部103および第2の突起部206を挿抜方向に対して並列に配置した例を示したが、本実施の形態における第1の突起部103および第2の突起部206の配置は、これに限られない。
挿抜操作部201は、本発明の第1の実施の形態における挿抜操作部101と同様に構成されることに加えて、第2の突起部206を有している。
第2の突起部206は、挿抜操作部201上に形成され、交換ユニット20の取付状態において筐体90側に設けられた第2のロック穴906に入り込む。第2のロック穴906については後述する。
例えば、図11に示すように、挿抜操作部201は、スライド部202がスライド可能な範囲の面101c上に、第2の突起部206を有する。また、第2の突起部206は、略長方形状に形成されていてもよい。この場合、第2の突起部206は、挿抜操作部201の面101c上に、長方形の1辺が挿抜方向に沿うように略垂直に配置されることが望ましい。これにより、第2の突起部206は、交換ユニット20の挿入時には、その挿入方向d1側の1辺が、筐体80の開口部80aの周囲に接することになる。その結果、第2の突起部206は、挿入中の交換ユニット20を一旦停止させ、急速な挿入による筐体90への過度な衝撃を防止する機能を実現する。一方で、第2の突起部206は、第2のロック穴906に入り込んでいる状態では、抜出方向d2側の1辺が、付勢部104により第2のロック穴906の内壁に押し付けられる。その結果、第2の突起部206は、第1の突起部103と共に、交換ユニット20の抜出方向d2への移動を阻止して交換ユニット20の位置を固定することができる。
スライド部202は、本発明の第2の実施の形態におけるスライド部102と同様に構成されることに加えて、図12に示すように、第2の突起部206を筐体90側に突出させるための孔202fを有する。孔202fは、スライド部202のスライドに伴い、第2の突起部206がスライド部202に対して相対的に移動可能な範囲に形成される。
次に、交換ユニット20について説明する。
図10に示したように、交換ユニット20は、挿抜装置200を取り付け可能なフレーム20aを有する。フレーム20aには、本発明の第1の実施の形態と同様の孔10bに加えて、孔20cが形成される。孔20cは、第2の突起部206を筐体90側に突出させる位置に形成される。
次に、筐体90について説明する。
図10に示したように、筐体90は、本発明の第1の実施の形態における筐体80と同様に構成されることに加えて、第2のロック穴906を有する。第2のロック穴906は、交換ユニット20が取付位置80bにあるときに、第2の突起部206が入り込む位置に形成される。なお、図10において、第2の突起部206は、第1のロック穴803と同様に、筐体80の内側に凹部として形成されている。
なお、第2のロック穴906は、第1のロック穴803と異なる穴として形成されていてもよいが、第1のロック穴803を兼ねる穴として形成されてもよい。その場合、第2のロック穴906は、交換ユニット20の取付状態において、スライド部202がロック位置にあるときに第1の突起部103が入り込む位置、および、第2の突起部206が入り込む位置を包含する位置および大きさに形成される。
次に、情報処理システム2の構成について、具体例を用いて説明する。
図13は、情報処理システム2の構成の具体例を示す図である。なお、この具体例では、挿抜操作部201をハンドル201とも記載する。また、第1の突起部103を、ラッチ103とも記載する。また、第2の突起部206を、ストッパ206とも記載する。また、弾性部材104bを、ばね104bとも記載する。
図13の例では、挿抜装置200は、2つのラッチ103と、1つのストッパ206とを有する。また、筐体90には、第1のロック穴803を兼ねるよう形成された第2のロック穴906が形成されている。以降、この具体例において、第1のロック穴803を兼ねる第2のロック穴906を、「ロック穴906(803)」とも記載する。
ロック穴906(803)は、交換ユニット20の取付状態において、ハンドル201上のストッパ206と、ロック位置にあるスライド部202上の2つのラッチ103とが入り込み可能な位置およびサイズに形成される。
次に、この具体例の挿抜装置200の詳細な構成を、図14〜図15を用いて説明する。
図14は、挿抜装置200の具体例を交換ユニット20のフレーム20aに取り付けた状態の斜視図である。また、図15は、挿抜装置200の具体例を分解した分解図である。
図14〜図15に示すように、ハンドル201の基端部101aは、付勢部104の受部104aの面104cと共に、交換ユニット20のフレーム20aにリベット51で接合される。また、ハンドル201の先端部101bは、把持部分としての操作カバーを有し、挿抜方向への移動操作を容易にしている。
また、ハンドル201上には、ストッパ206が配設されている。ストッパ206は、スライド部202の孔202fおよびフレーム20aの孔20cを通って筐体90側に突出する。
また、スライド部202は、2つのラッチ103を有する。これらのラッチ103は、フレーム20aの孔10bを通って筐体90側に突出する。
また、1つ目のラッチ103、ストッパ206、および、2つ目のラッチ103は、この順に挿抜方向に対して略並列に並ぶよう、それぞれ、スライド部202およびハンドル201上に配置されている。これに応じて、フレーム20aには、1つ目の孔10b、孔20c、および、2つ目の孔10bが、この順にそれぞれ対応する突起部を突出させる位置に形成されている。
また、スライド部202は、ハンドル201上を、段差101dおよび101e間の面101c上の範囲で、挿抜方向にスライドする。
また、付勢部104を構成する受部104aの面104dには、ばね104bを支持するための突起が形成されている。また、ばね104bの一方の端部は、面104d上の突起に支持され、他方の端部は、スライド部202の面102dに接する。これにより、ばね104bは、面104dを起点としてスライド部202を抜出方向d2に付勢する。
また、ロック操作部105の面105aは、スライド部202の面102bにねじ52で固定される。また、ロック操作部105の面105bは、ロックボタンとして外部から押圧および押し下げが可能となっている。これにより、ロック操作部105は、スライド部202を移動させるよう操作可能である。
以上のように構成された情報処理システム2の動作について説明する。
まず、交換ユニット20の筐体90への挿入時の情報処理システム2の動作について説明する。
まず、図16に示すように、挿抜操作部201は、外部より操作されることにより、交換ユニット20を開口部80aから挿入し、挿入方向d1に移動させる。なお、本発明の第1の実施の形態と同様に、外部より操作されるとは、具体的には、利用者により把持されて挿入方向d1に力が加えられることである。
次に、交換ユニット20が挿入方向d1に移動中に、ストッパ206は、図17に示すように、開口部80aの周囲にぶつかる。この状態を、図18を用いて説明する。図18は、図17の状態にある情報処理システム2を、ストッパ206を含む面で切断したことを想定した場合の断面図である。以降、「ストッパ206を含む面で切断したことを想定した場合の断面図」を、「第2断面図」とも記載する。図18に示すように、ストッパ206は、開口部80aより外側に飛び出している。また、ストッパ206は、略長方形状であるため、開口部80aの周囲にぶつかると、その位置からは挿入方向d1に移動することができない。このようにして、交換ユニット20は、移動を一旦停止する。これにより、交換ユニット20の挿入時に、筐体80に過度な衝撃が加わることが防止される。
次に、図19に示すように、ハンドル201は、下方向に押し下げられながら挿入方向d1への力が加えられることにより、交換ユニット20を挿入方向d1に移動させる。この状態を、図20を用いて説明する。図20は、図19においてハンドル201が押し下げられた状態の情報処理システム2の第2断面図である。図20に示すように、ハンドル201が押し下げられると、ハンドル201上に形成されたストッパ206は、交換ユニット20の開口部80aの内側に移動する。その結果、ストッパ206は、筐体80に進入することが可能となる。
さらに、ハンドル201に、押し下げと同時に挿入方向d1への力が加えられることにより、ストッパ206が開口部80aを通過する。そして、交換ユニット20は、挿入方向d1に移動する。そして、交換ユニット20が取付位置80bまで移動すると、交換ユニット20が有するコネクタ(図示せず)が、情報処理システム1の本体(図示せず)に電気的に接続される。
この状態を、図21に示す。図21は、図20の状態から交換ユニット20が取付位置80bまで移動したときの情報処理システム2の第2断面図である。図21に示すように、ハンドル201上に設けられたストッパ206は、筐体90に設けられたロック穴906(803)に入り込みが可能な位置にある。そして、ハンドル201は弾性特性を持っているため、元の位置に戻ろうとする。ところが、この状態において、ハンドル201上にはスライド部202が配置されており、スライド部202上にはラッチ103が設けられている。そして、スライド部202は、付勢部104の付勢力によりロック位置より抜出方向d2側にある。そのため、スライド部202上のラッチ103も、ロック穴906(803)に入り込みが可能な位置より抜出方向d2側にある。そのため、ラッチ103は、筐体90の内壁に接したままであり、ハンドル201は、筐体90の内壁から離れるよう撓んだ状態となっている。
図22は、この状態の情報処理システム2の斜視図である。図22に示すように、ハンドル201が撓んで変形した状態であるため、利用者は、挿入作業が完了していないことを容易に視認できる。
その後、図23に示すように、ロック操作部105が、挿入方向d1に押圧される。この状態を図24に示す。図24は、このときの情報処理システム2を、ラッチ103を含む面で切断した第1断面図である。なお、図24では、付勢部104の図示を省略している。図24に示すように、ロック操作部105が押圧されることにより、スライド部202が挿入方向d1にスライドしてロック位置まで到達する。これに伴い、スライド部202上のラッチ103は、ロック穴906(803)に入り込みが可能な位置まで移動する。
そして、この状態で、ロック操作部105が上にあがれば、ラッチ103は、ロック穴906(803)に入り込む。これにより、ハンドル201は、元の形状に戻ることが可能となる。この状態を図25に示す。図25は、このときの情報処理システム2の第1断面図である。なお、図25でも、付勢部104の図示を省略している。図25に示すように、ラッチ103は、ばね104bの付勢力により、筐体90に設けられたロック穴906(803)の内壁を、抜出方向d2に押し付けている状態となる。その結果、交換ユニット20は、筐体90にしっかりと固定される。これにより、交換ユニット20の挿入作業が完了する。
また、図26は、このときの情報処理システム2の第2断面図である。図26に示すように、ストッパ206も、ラッチ103と同様にロック穴906(803)に入り込んでいる状態である。したがって、この状態において、ストッパ206は、ラッチ103と同様に、ばね104bの付勢力により、筐体90に設けられたロック穴906(803)の内壁を、抜出方向d2に押し付けている状態となる。
このように、図25および図26に示した状態において、ラッチ103およびストッパ206は、ロック穴906(803)に入り込んでいる。このため、この状態において、ハンドル201が抜出方向d2に引っ張られたとしても、交換ユニット20は、筐体90に固定され、抜き出されることはない。
図27は、この状態の情報処理システム2の斜視図である。図27に示すように、ハンドル201が元の形状に戻った状態であるため、利用者は、挿入作業が完了し、交換ユニット20が筐体90に固定されていることを容易に視認できる。
以上で、交換ユニット20の筐体90への挿入時の動作の説明を終了する。
次に、交換ユニット20の筐体90からの抜出時の情報処理システム2の動作について説明する。
まず、交換ユニット20の挿入が完了している図27の状態において、図28に示すように、ロック操作部105が、ロック解除方向d3に押し下げられるよう操作される。これにより、スライド部202は、ロック解除方向d3に移動する。これに伴い、ラッチ103もロック解除方向d3に移動し、ロック穴906(803)から外れる。この状態は、図24に示した状態と同様である。
ラッチ103がロック穴906(803)から外れることにより、スライド部202は、付勢部104の付勢力により、ロック位置より抜出方向d2側に移動する。この状態は、図21に示した状態と同様である。
図21の状態では、スライド部202がロック位置より抜出方向d2側に移動していることにより、スライド部202上に形成されたラッチ103が、筐体90の内壁に接することになる。そのため、ハンドル201が、筐体90から離れるように変形し、撓んだ状態となる。そしてハンドル201が撓んだ状態になることにより、ハンドル201上に設けられているストッパ206は、下方向に移動し、ロック穴906(803)から外れる。
この状態において、ハンドル201が、抜出方向d2に引っ張られる。すると、ラッチ103およびストッパ206のいずれもロック穴906(803)に入り込んでいないため、交換ユニット20は、筐体90から排出されるまで、抜出方向d1に移動可能となる。
つまり、交換ユニット20の筐体90からの抜出時には、ロック操作部105を押し下げながらハンドル201を抜出方向d2に引っ張ることで、ラッチ103およびストッパ206によるロックが外れ、交換ユニット20は容易に抜き出すことができる。
以上で、交換ユニット20の筐体90からの抜出時の動作の説明を終了する。
次に、本発明の第2の実施の形態の効果について述べる。本発明の第2の実施の形態としての情報処理システムは、筐体側に必要となる空間的領域を増加させることなく、さらに精度よく交換ユニットを情報処理システムに接続することができる。
その理由について説明する。本実施の形態は、本発明の第1の実施の形態と同様の構成に加えて、次の構成を有する。すなわち、挿抜装置が、さらに第2の突起部を有する。第2の突起部は、挿抜操作部上に形成され、取付状態において筐体側に設けられた第2のロック穴に入り込む。また、筐体は、そのような第2のロック穴を有するからである。
このように、本実施の形態では、第2の突起部(ストッパ)は、取付状態の交換ユニットの筐体からの抜け出しを防止する。また、第1の突起部(ラッチ)は、交換ユニットおよび筐体のガタを防止する。そして、本実施の形態は、このような第2の突起部(ストッパ)が設けられた挿抜操作部(ハンドル)と、第1の突起部(ラッチ)が設けられたスライド部とを別部品として構成している。これにより、本実施の形態は、挿抜操作部(ハンドル)の移動量が付勢部の付勢力に吸収されてしまうことがなく、確実に交換ユニットを挿入することができる。
また、本実施の形態は、交換ユニットの取付状態では、第1の突起部(ラッチ)だけでなく、第2の突起部(ストッパ)もが、付勢部により第1および第2のロック穴に押し付ける。このため、本実施の形態は、さらにしっかりと交換ユニットを筐体に固定することができ、意図しない交換ユニットの抜け出しをさらに確実に防止する。その結果、本実施の形態は、コネクタの接触不良をさらに低減することができる。
また、本実施の形態は、前述のように、第2の突起部(ストッパ)が設けられた挿抜操作部(ハンドル)と、第1の突起部(ラッチ)が設けられたスライド部とを別部品として構成している。これにより、本実施の形態では、挿抜操作部(ハンドル)の振動により第1の突起部(ラッチ)が振動して第1のロック穴から外れることがない。そのため、本実施の形態は、地震等の振動により交換ユニットを筐体に固定するロックが解除されてしまうことを防止することができる。
しかも、本実施の形態は、このような効果を有するため、筐体側には、第1のロック穴および第2のロック穴を形成すればよい。したがって、本実施の形態は、筐体側で必要となる空間的領域を増加させない。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態として、本発明の最小構成となる挿抜装置について説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
まず、本発明の第3の実施の形態としての挿抜装置100の構成を図29に示す。
図29において、挿抜装置100は、挿抜操作部101、スライド部102、第1の突起部103、付勢部104、および、ロック操作部105を含んで構成される。
各部は、本発明の第1の実施の形態において説明したように構成される。
そして、挿抜装置100は、交換ユニットに取り付けられ、第1のロック穴803を有する筐体に挿抜される際に、本発明の第1の実施の形態で説明したように動作する。
これにより、本発明の第3の実施の形態としての挿抜装置は、筐体側に必要となる空間的領域を増加させることなく、より精度よく交換ユニットを情報処理システムに接続することができる。その理由は、本発明の第1の実施の形態で述べたとおりである。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4実施の形態としての交換ユニットについて説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
まず、本発明の第4の実施の形態としての交換ユニット10の構成を図30に示す。なお、図30では、説明のため、交換ユニット10のフレーム10aが透過されているものとして、フレーム10aの内側の各部を示している。
図30において、交換ユニット10は、挿抜装置100を有する。また、挿抜装置100が交換ユニット10のフレーム10aの内側に取り付けられる場合、フレーム10aには、孔10bが形成される。
交換ユニット10の各部は、本発明の第1の実施の形態において説明したように構成される。
そして、交換ユニット10は、第1のロック穴803を有する筐体に挿抜される際に、本発明の第1の実施の形態で説明したように動作する。
これにより、本発明の第4の実施の形態としての交換ユニットは、筐体側に必要となる空間的領域を増加させることなく、より精度よく自装置を情報処理システムに接続することができる。その理由は、本発明の第1の実施の形態で述べたとおりである。
なお、本発明の各実施の形態では、挿抜装置が、交換ユニットのフレーム上面の内側に取り付けられている例を中心に説明した。ただし、挿抜装置が交換ユニットに取り付けられる位置は、これに限定されない。挿抜装置は、交換ユニットが取付状態にあるときに、第1の突起部(および第2の突起部)が筐体の内側に接する位置であれば、交換ユニットの他の位置に取り付けられてもよい。例えば、挿抜装置は、交換ユニットのフレームの側面や底面の内側に取り付けられてもよい。また、例えば、挿抜装置は、交換ユニットと筐体との間にスペースがあれば、交換ユニットのフレームの外側に取り付けられてもよい。いずれにしても、筐体には、交換ユニットが取付状態にありスライド部がロック位置にあるときに、第1の突起部(および第2の突起部)が接する位置に第1のロック穴(および第2のロック穴)が形成されていればよい。
また、本発明の各実施の形態では、挿抜操作部が、その所定範囲でスライド部をスライド可能に支持するため、2か所で段差を有するよう形成される例について説明した。ただし、挿抜操作部の形状は、これに限定されない。例えば、挿抜操作部は、スライド部をスライドさせる所定範囲の両端あるいは一端に、スライド部の移動を阻止する突起を形成してもよい。あるいは、挿抜操作部は、スライド部をスライドさせる所定範囲の部分の幅を他の部分より短くすることにより、スライド部の他の部分への移動を阻止するよう形成されていてもよい。
また、本発明の各実施の形態では、スライド部が、挿抜操作部上をスライドするため、スライド方向に対して直交する方向の両端が折り曲げられた面を有するよう形成される例について説明した。ただし、スライド部の形状はこれに限定されない。例えば、挿抜操作部に、スライド部をスライド方向に案内する溝が形成されることを想定する。この場合、スライド部は、挿抜操作部上の溝に入り込む位置に複数の突起または線状の突起を有していてもよい。
また、本発明の各実施の形態では、スライド部が、付勢部の付勢力を受ける面を、抜出方向側の端部に有する例について説明した。ただし、スライド部が付勢部の付勢力を受ける部分の形状や位置は、これに限定されない。
また、本発明の各実施の形態では、ロック操作部が、スライド部に固定される面および操作面とから構成される例について説明した。ただし、ロック操作部の形状は、これに限定されない。ロック操作部は、スライド部を付勢力に反する方向および第1の突起部を第1のロック穴から外す方向に移動させることができれば、その他の形状によりスライド部に固定され、その他の形状の操作部分を有していてもよい。
また、本発明の各実施の形態では、筐体が、縦型の交換ユニットを横に配列して収納可能な例を図示したが、交換ユニットの形状および筐体での配列は、これに限定されない。
また、本発明の各実施の形態では、第1の突起部が略直角三角形状である例について説明した。また、本発明の第2の実施の形態では、第2の突起部が略長方形状である例について説明した。ただし、これらの突起部の形状は、これらの例に限定されない。例えば、本発明の第1の実施の形態のように、第1の突起部を有し第2の突起部を有していない例では、第1の突起部が、略長方形状に形成されてもよい。
また、本発明の各実施の形態では、付勢部が、弾性部材としてばねを含んで構成される例を図示した。ただし、付勢部を構成する弾性部材は、ばねに限らない。
また、上述した各実施の形態は、適宜組み合わせて実施されることが可能である。
また、本発明は、上述した各実施の形態に限定されず、様々な態様で実施されることが可能である。
1、2 情報処理システム
10、20 交換ユニット
80、90 筐体
100、200 挿抜装置
101、201 挿抜操作部(ハンドル)
102、202 スライド部
103 第1の突起部(ラッチ)
104 付勢部
105 ロック操作部
206 第2の突起部(ストッパ)
51 リベット
52 ねじ
803 第1のロック穴
906 第2のロック穴

Claims (5)

  1. 情報処理システムの筐体に取り付けられる交換ユニットの本体に固定された基端部、および、前記交換ユニットを前記筐体に挿抜する挿抜方向に移動させるよう外部から操作可能な先端部を有し、弾性特性を有する板状の挿抜操作部と
    前記挿抜操作部によって、その所定範囲を前記挿抜方向にスライド可能に支持されたスライド部と、
    前記スライド部上に形成され、前記交換ユニットが前記筐体に取り付けられた取付状態において前記スライド部がロック位置にあるときに、前記筐体側に設けられた第1のロック穴に入り込む第1の突起部と、
    前記交換ユニットが前記筐体から抜き出される抜出方向に、前記スライド部を付勢する付勢部と、
    前記交換ユニットの前記筐体への挿入時に、前記付勢部による付勢力に反する方向に前記スライド部をスライドさせるよう外部から操作可能であるとともに、前記交換ユニットの前記筐体からの抜出時に、前記第1の突起部が前記第1のロック穴から外れる方向に前記スライド部を移動させるよう外部から操作可能なロック操作部と、
    を備えた挿抜装置。
  2. 前記挿抜操作部上に形成され、前記取付状態において前記筐体側に設けられた第2のロック穴に入り込む第2の突起部を、さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の挿抜装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の挿抜装置を有する交換ユニット。
  4. 請求項1に記載の挿抜装置を有する交換ユニットと、
    前記交換ユニットが取り付け可能であって前記第1のロック穴を有する筐体と、
    を含む情報処理システム。
  5. 前記交換ユニットに含まれる挿抜装置が、請求項2に記載の挿抜装置であるとき、
    前記筐体は、前記第1のロック穴に加えて、前記第2のロック穴を有することを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
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