JP6848412B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
従来、ガソリンエンジン等の内燃機関の燃焼形態としては、点火プラグからの火花放電により強制的に混合気を着火させるSI(Spark Ignition)燃焼が広く一般的であった。近年、気筒内に高温の既燃ガスを導入して混合気を自着火させる予混合圧縮自着火燃焼を燃焼形態として利用するガソリンエンジンの開発が進められている。ここで、予混合圧縮自着火燃焼は、HCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition)燃焼と称される。
SI運転からHCCI運転に切替える際は、SI燃焼よりも多くの筒内ガス量が必要なHCCI燃焼を行なう準備として、SI運転中において吸入空気量(吸気圧力)を増加させ、空燃比をリーン化することが考えられている。
特許文献1には、エンジン以外のエネルギー源により駆動可能な過給機により、圧縮自己着火運転を行なうのに最適な温度および圧力の条件に燃焼室内の状態を整えて圧縮自己着火運転を起動することが開示されている。
特開2004−176688号公報
このように、リーンな空燃比で火花点火による燃焼を行なうと、NOxが大量に発生するが、NOxは一般的なガソリンエンジンに装備されている三元触媒では浄化ができないため、そのまま大量のNOxが排出される問題がある。NOx触媒を装備することも考えられるが、三元触媒に比べて浄化率が大幅に低い上に、コストが上昇する問題がある。
また、三元触媒でNOxが浄化できるように、吸入空気量に合わせて燃料噴射量を増加させて空燃比をストイキに保ち、それによるトルクの増加を点火遅角で抑える方法も考えられるが、燃費が悪化する問題がある。ターボ付きエンジンでは、吸気圧力上昇の変化が比較的遅いため、HCCI運転に切替えることができる状態になるまで時間がかかり、上述の問題の影響が大きくなる。
そこで、本発明は、SI運転からHCCI運転に切替える際に、ストイキ空燃比を維持し、かつ、燃料消費量を抑えることができる内燃機関の制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明は、火花点火燃焼と圧縮自着火燃焼とが切り替え可能に構成され、過給機を備えた内燃機関の制御装置であって、前記火花点火燃焼から前記圧縮自着火燃焼へ切り替える準備の間、前記過給機により過給圧目標の圧力まで上昇させ、かつ吸入空気量を一定に保ちストイキ空燃比を維持させる制御部を備え、前記制御部は、前記過給機により前記過給圧の上昇に応じて、吸気バルブの早閉じや遅閉じ、または前記吸気バルブの低リフト化により前記吸入空気量を抑制し、前記吸気バルブによる前記吸入空気量の抑制が限界に達した場合、前記吸気バルブによる前記吸入空気量の抑制は限界状態のまま、吸気スロットルを絞り、前記吸入空気量を一定に保たせるものである。
このように本発明によれば、SI運転からHCCI運転に切替える際に、ストイキ空燃比を維持し、かつ、燃料消費量を抑えることができる。
図1は、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置の要部の構成図である。 図2は、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置の運転領域を示す図である。 図3は、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置の吸入空気量制御処理の手順を示すフローチャートである。 図4は、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置の吸入空気量制御処理による動作を示すタイムチャートである。
本発明の一実施の形態に係る内燃機関の制御装置は、火花点火燃焼と圧縮自着火燃焼とが切り替え可能に構成され、過給機を備えた内燃機関の制御装置であって、火花点火燃焼から圧縮自着火燃焼へ切り替える場合に、過給機により過給圧を上昇させ、かつ吸入空気量を一定に保たせる制御部を備えるよう構成されている。
これにより、SI運転からHCCI運転に切替える際に、ストイキ空燃比を維持し、かつ、燃料消費量を抑えることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例に係る内燃機関の制御装置について詳細に説明する。
図1において、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置を搭載した車両1は、内燃機関型のエンジン2と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit)3とを含んで構成される。
エンジン2は、シリンダブロック4と、シリンダブロック4の上部に締結されたシリンダヘッド5とを含んで構成されている。シリンダブロック4には、気筒4aが形成され、この気筒の内部(以下、「筒内」という)には、上下に往復動可能なピストン6が収納されている。
また、気筒4aの上部には、燃焼室7が設けられている。燃焼室7は、ピストン6の頂面とシリンダヘッド5の下面とによって画成されている。エンジン2は、筒内でピストン6が2往復する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程からなる一連の4行程を行なう、いわゆる4サイクルのガソリンエンジンである。
ピストン6は、コネクティングロッド8を介して図示しないクランク軸と連結している。コネクティングロッド8は、ピストン6の往復運動をクランク軸の回転運動に変換する。
シリンダヘッド5には、点火プラグ50と、吸気ポート51と、排気ポート52とが設けられている。点火プラグ50は、燃焼室7内に電極を突出させた状態でシリンダヘッド5に配設され、ECU3によってその点火時期が調整される。
吸気ポート51は、燃焼室7と後述する吸気通路16aとを連通するようになっている。また、吸気ポート51には、吸気バルブ11が設けられている。
吸気バルブ11は、開閉されることで、吸気通路16aと燃焼室7とを連通または遮断するようになっている。吸気バルブ11の開閉は、吸気側可変動弁機構12によって行なわれるようになっている。
吸気側可変動弁機構12としては、例えば電磁石とスプリング等から構成された電磁アクチュエータにより吸気バルブ11の開閉を行なう電磁式の可変動弁機構を用いることができる。具体的には、吸気側可変動弁機構12は、電磁石の励磁によって吸気バルブ11に固定された可動部を吸引することで、スプリングによって常時閉弁方向に付勢されている吸気バルブ11を開弁方向に移動させるようになっている。
また、吸気側可変動弁機構12は、後述するECU3と電気的に接続されており、電磁石の励磁、非励磁がECU3によって制御されるようになっている。したがって、ECU3は、吸気バルブ11の開閉時期を任意に変更でき、これにより吸気バルブ11の開弁期間を容易に調整することができる。
さらに、この吸気側可変動弁機構12は、電磁石に対する励磁電流がECU3によって調整されることにより、吸気バルブ11の開閉時期とともに吸気バルブ11のリフト量を連続的に変化させることができる。
なお、吸気側可変動弁機構12としては、電磁アクチュエータに替えて油圧アクチュエータを用いた油圧式の可変動弁機構を用いてもよい。
また、シリンダヘッド5の吸気ポート51側には、吸気マニホールド13が接続されている。吸気マニホールド13の吸気ポート51近傍には、インジェクタ10が設けられている。
インジェクタ10は、図示しない燃料タンクから燃料ポンプによって圧送された燃料を吸気ポート51内に噴射する、いわゆるポート噴射式の燃料噴射弁である。なお、インジェクタ10としては、ポート噴射式に限らず、燃焼室7に燃料を直接噴射する、いわゆる直噴式の燃料噴射弁であってもよい。
吸気ポート51内に噴射された燃料は、吸入空気、すなわち新気と混合されて混合気となって燃焼室7に導入される。燃焼室7に導入された混合気は、点火プラグ50による火花放電、あるいは燃焼室内での圧縮による自着火によって燃焼および爆発する。この混合気の燃焼および爆発によってピストン6が気筒4a内を往復運動し、クランクシャフトが回転する。
吸気マニホールド13の吸気が流れる吸気方向の上流側には、サージタンク14が設けられている。サージタンク14には、吸気圧を検出する吸気圧センサ15が設けられている。
サージタンク14の吸気方向の上流側には、吸気管16が接続されている。この吸気管16の内部には、吸気ポート51と連通する吸気通路16aが形成されている。吸気通路16aには、吸気方向の上流から順に、空気を圧縮するコンプレッサ17、圧縮された空気を冷却するインタークーラ18、および空気の流量を調整する吸気スロットル19が設けられている。
吸気スロットル19は、ECU3からの指令信号に応じてスロットル開度が制御されることで、エンジン2の吸入空気量を調整するようになっている。吸気スロットル19には、スロットル開度を検出するためのスロットル開度センサ41が設けられている。
吸気スロットル19の吸気方向の上流側には、後述するターボチャージャ9による過給圧を検出する過給圧センサ42と、吸気スロットル19の吸気方向上流の吸気温を検出する吸気温センサ43とが設けられている。
一方、排気ポート52には、排気バルブ21が設けられている。排気バルブ21は、開閉されることで、後述する排気通路23aと燃焼室7とを連通または遮断するようになっている。排気バルブ21の開閉は、排気側可変動弁機構22によって行なわれるようになっている。
排気側可変動弁機構22は、上述した吸気側可変動弁機構12と同様の構成であるため、詳細な説明を省略するが、電磁石の励磁、非励磁がECU3によって制御されることで、排気バルブ21の開閉時期及びリフト量が任意に変更される。したがって、ECU3は、排気バルブ21の開弁期間及びリフト量を容易に調整することができる。
また、シリンダヘッド5の排気ポート52側には、排気管23が接続されている。この排気管23の内部には、排気ポート52と連通する排気通路23aが形成されている。排気通路23aには、排気流によって駆動される排気タービン24、排気を浄化する図示しない触媒、および消音のための図示しないマフラーが設けられている。
排気タービン24は、コンプレッサ17に連結されている。排気流によって駆動された排気タービン24の動力は、コンプレッサ17が空気を圧縮するための動力として利用される。これらコンプレッサ17および排気タービン24は、過給機としてのターボチャージャ9を構成する。
排気タービン24を挟んで排気管23の排気が流れる排気方向の上流側と下流側との間には、バイパス通路25が設けられている。このバイパス通路25には、排気タービン24への排気流を調整可能なウェストゲートバルブ26が設けられている。ウェストゲートバルブ26は、排気タービン24への排気流を調整することによって、ターボチャージャ9の過給によって得られる吸気の圧力である過給圧を制御することができる。ウェストゲートバルブ26は、例えば電磁バルブなどによって構成され、ECU3によって開閉制御される。なお、過給圧の制御は、過給圧を変更可能な可変ノズルターボを用いて行なってもよい。
ECU3は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、フラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
このコンピュータユニットのROMには、各種制御定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをECU3として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータユニットは、ECU3として機能する。
ECU3の入力ポートには、上述した、吸気圧センサ15、スロットル開度センサ41、過給圧センサ42、吸気温センサ43に加え、エアフロメータ44、クランク角度センサ45、排気圧センサ46、排気温センサ47、アクセル開度センサ48、大気圧センサ49等の各種センサ類が接続されている。
エアフロメータ44は、吸入空気量を検出する。クランク角度センサ45は、エンジン2の回転に伴い所定クランク角度毎に矩形状のクランク角信号を出力する。ECU3は、このクランク角信号に基づいてエンジン2の機関回転数であるエンジン回転数を算出する。
排気圧センサ46は、排気の圧力を検出する。排気温センサ47は、排気の温度を検出する。アクセル開度センサ48は、運転者による図示しないアクセルペダルの踏み込み量をアクセル開度として検出する。大気圧センサ49は、大気圧を検出する。
一方、ECU3の出力ポートには、上述のインジェクタ10と、吸気側可変動弁機構12と、吸気スロットル19と、排気側可変動弁機構22と、ウェストゲートバルブ26と、点火プラグ50とを含む各種制御対象類が接続されている。
ECU3は、エンジン2の運転状態に応じてSI燃焼とHCCI燃焼とを切り替えるようになっている。具体的には、ECU3は、エンジン回転数及びエンジン要求トルクをパラメータとする図2に示すような燃焼領域マップを参照することにより、エンジン2の運転領域がSI燃焼領域およびHCCI燃焼領域のいずれにあるかを判断し、この判断に基づきSI燃焼を行なうかHCCI燃焼を行なうかを選択するようになっている。
ECU3は、アクセル開度センサ48から入力されたアクセル開度などに基づきエンジン要求負荷を算出するようになっている。
ECU3は、エンジン2の運転領域がSI運転領域からHCCI運転領域に入り、SI運転からHCCI運転へ切り替える準備期間において、ターボチャージャ9の制御により過給圧力を増加させるとき、吸入空気量を可能な限り増加させないように制御する。
具体的には、ECU3は、図3に示すような吸入空気量制御処理を実行する。なお、以下に説明する吸入空気量制御処理は、ECU3の処理が開始されると開始され、予め設定された時間間隔で実行される。
ステップS1において、ECU3は、SI運転からHCCI運転への切り替え準備中であるか否かを判定する。SI運転からHCCI運転への切り替え準備中でないと判定した場合、ECU3は、処理を終了する。
SI運転からHCCI運転への切り替え準備中とは、吸気圧等の変化の比較的遅い状態量を、SI運転を行ないながらHCCI運転に適した状態に変化させる間のことである。
SI運転からHCCI運転への切り替え準備中であると判定した場合、ステップS2において、ECU3は、SI運転時よりも高いHCCI運転用の目標吸気圧を選択し、ターボチャージャ9のウェストゲートバルブ26の制御により吸気圧を上昇させる。
ステップS3において、ECU3は、目標よりも遅れて変化する実際の吸気圧の上昇に合わせて、吸気バルブ11の早閉じまたは遅閉じ、または吸気バルブ11の低リフト化を行なうことで吸入空気量を一定に保つ。なお、吸気バルブ11の早閉じや遅閉じ、低リフト化等、吸入空気量を抑制する方法については、使用する可変動弁の仕様に依存する。
これにより、過給圧が上昇してもストイキ空燃比を保つことができ、三元触媒でのNOx浄化が可能となる。また、吸入空気量と燃料噴射量を増加させてストイキ空燃比を維持し、点火遅角によりトルクを抑制させるよりも、燃費を向上させることができる。
ECU3は、例えば、吸気圧センサ15の検出する吸気圧に応じて、吸気バルブ11の早閉じまたは遅閉じの時期、吸気バルブ11のリフト量を調整する。
ステップS4において、ECU3は、吸気バルブ11の早閉じまたは遅閉じ、または吸気バルブ11の低リフト化が限界に到達したか否かを判定する。限界に到達していないと判定した場合、ECU3は、処理を終了する。
ECU3は、吸気バルブ11が機構的にそれ以上早閉じまたは遅閉じ、または低リフト化ができなくなったとき、限界に到達したと判定する。また、ECU3は、燃焼安定性が悪化したと判定したとき、限界に到達したと判定する。
限界に到達していると判定した場合、ステップS5において、ECU3は、吸気バルブ11の早閉じまたは遅閉じ、または吸気バルブ11の低リフト化は限界状態のまま、過給圧センサ42の検出する実過給圧に合わせて吸気スロットル19を絞り、吸気圧及び吸入空気量を一定に保つ。
これにより、ステップS3の処理と同様に、ストイキ空燃比を保つことができ、かつ、点火遅角を行なわずに済む。
また、吸気スロットル19だけで吸入空気量を抑制するよりも、吸気バルブ11の早閉じ等を併用したほうが、その後のHCCI運転への切り替え時に吸入空気量の増加速度を速くすることができる。これにより、吸入空気量が増加する途中におけるストイキ空燃比を維持するための燃料噴射量の総量を減らすことができる。また、吸気行程でのポンプ仕事が減少することにより燃費が向上する。
ステップS6において、ECU3は、実過給圧等がHCCI運転可能な条件に到達したか否かを判定する。HCCI運転可能な条件に到達していないと判定した場合、ECU3は、処理を終了する。
HCCI運転可能な条件に到達していると判定した場合、ステップS7において、ECU3は、吸気バルブ11、排気バルブ21、吸気スロットル19等をHCCI運転用の設定値に切替える。
なお、実際には、吸入空気量がHCCI運転で必要な値に到達した時点で、排気バルブ21等の制御がHCCI運転用に切り替わり、自着火運転が開始され、切替えが完了する。
このような吸入空気量制御処理による動作について図4を参照して説明する。なお、図4は、吸気バルブ11の早閉じで吸入空気量を抑制した場合の例である。
タイミングt1において、エンジン2の運転領域がSI運転領域からHCCI運転領域に入ると、SI運転からHCCI運転への切替えの準備が開始され、過給圧が上げられ、吸気圧も上がっていく。
過給圧の上昇に対応して、吸入空気量を一定に保つため、吸気バルブ11の閉時期が早閉じされていく。
タイミングt2において、吸気バルブ11の早閉じが限界に到達すると、吸気バルブ11は早閉じの限界の状態のまま、吸気スロットル19が絞られ、吸気圧が一定に保たれ、吸入吸気量が一定に保たれる。
タイミングt3において、過給圧が目標の圧力に到達すると、SI運転からHCCI運転への切替えが開始され、排気バルブ21等の制御がHCCI運転用に切り替わり、自着火運転が開始され、タイミングt4で切替えが完了する。
このように、HCCI運転への切替え準備により過給圧が上昇しても、また、吸気バルブ11の早閉じまたは遅閉じ、または吸気バルブ11の低リフト化が限界に到達しても、ストイキ空燃比を保つことができ、三元触媒でのNOx浄化が可能となる。
また、吸入空気量と燃料噴射量を増加させてストイキ空燃比を維持し、点火遅角によりトルクを抑制させるよりも、燃費を向上させることができる。
また、吸気スロットル19だけで吸入空気量を抑制するよりも、HCCI運転への切替え時に吸入空気量の増加速度を速くでき、吸入空気量が増加する途中におけるストイキ空燃比を維持するための燃料噴射量の総量を減らすことができる。また、吸気行程でのポンプ仕事が減少することにより燃費が向上する。
なお、本実施例においては、吸気バルブ11の早閉じまたは遅閉じ、低リフト化が限界になってから吸気スロットル19を絞っているが、吸気圧は吸気スロットル19の操作に対し遅れがあるため、このような制御では吸気圧が一旦上昇してしまう場合がある。この対策として、過給圧や吸気バルブ11の動作を予測し、その予測に基づいて吸気スロットル19を動作させるとよい。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両
2 エンジン
3 ECU(制御部)
9 ターボチャージャ(過給機)
11 吸気バルブ
12 吸気側可変動弁機構
15 吸気圧センサ
19 吸気スロットル
26 ウェストゲートバルブ
42 過給圧センサ
45 クランク角度センサ
48 アクセル開度センサ

Claims (1)

  1. 火花点火燃焼と圧縮自着火燃焼とが切り替え可能に構成され、過給機を備えた内燃機関の制御装置であって、
    前記火花点火燃焼から前記圧縮自着火燃焼へ切り替える準備の間、前記過給機により過給圧目標の圧力まで上昇させ、かつ吸入空気量を一定に保ちストイキ空燃比を維持させる制御部を備え
    前記制御部は、前記過給機により前記過給圧の上昇に応じて、吸気バルブの早閉じや遅閉じ、または前記吸気バルブの低リフト化により前記吸入空気量を抑制し、
    前記吸気バルブによる前記吸入空気量の抑制が限界に達した場合、前記吸気バルブによる前記吸入空気量の抑制は限界状態のまま、吸気スロットルを絞り、前記吸入空気量を一定に保たせる内燃機関の制御装置。
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