JP6848280B2 - 流体制御弁 - Google Patents

流体制御弁 Download PDF

Info

Publication number
JP6848280B2
JP6848280B2 JP2016177047A JP2016177047A JP6848280B2 JP 6848280 B2 JP6848280 B2 JP 6848280B2 JP 2016177047 A JP2016177047 A JP 2016177047A JP 2016177047 A JP2016177047 A JP 2016177047A JP 6848280 B2 JP6848280 B2 JP 6848280B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface portion
valve
valve body
bent surface
diaphragm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016177047A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018040487A (ja
Inventor
梶尾 克宏
克宏 梶尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2016177047A priority Critical patent/JP6848280B2/ja
Publication of JP2018040487A publication Critical patent/JP2018040487A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6848280B2 publication Critical patent/JP6848280B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、流体の流量および圧力を制御する流体制御弁に関する。
従来、車両に搭載された各種機器(例えば、燃料電池)に供給する空気の流量を制御するポペットバルブ式の流体制御弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の流体制御弁は、駆動源からの駆動力により軸芯に沿って移動する軸部材と、軸部材の先端部に接続された弁体と、流体の流入口と流出口との連通を遮断するように弁体が当接する環状の弁座を有し、軸部材および弁体を収容するハウジングと、内周側が軸部材に固定されると共に外周側がハウジングに固定され、流入口に連通した第一室と外部に連通した第二室とを区画する可撓性のダイヤフラムと、を備えている。
このダイヤフラムは、弁体の開弁時に、第二室の圧力の一部を第一室の大気圧でキャンセルして弁体を移動させる駆動力を低減すると共に、第二室に侵入した水分などの異物が第一室に流入しないようにするものである。
特開2013−87803号公報
しかしながら、ダイヤフラムは軸部材の移動に伴う伸長代を確保するために撓ませた形状であるため、軸部材を移動させたときに軸部材又はハウジングに対するダイヤフラムの固定部位に負荷が掛かるものであった。また、開弁時に伴い第二室に正圧が発生したり、閉弁に伴い第二室に負圧が発生したりすることによって、ダイヤフラムが正転、反転を繰り返すため、軸部材又はハウジングに対するダイヤフラムの固定部位に対する負荷が掛かり、ダイヤフラムの両端部が破損するおそれがあった。
そこで、耐久性の高いダイヤフラムを備えた流体制御弁が望まれている。
本発明に係る流体制御弁の特徴構成は、一端部に接続された駆動源からの駆動力により軸芯に沿って移動する軸部材と、前記軸部材の他端部に接続された平板状の弁体と、流体の流入口および流出口と、前記流入口と前記流出口との連通を遮断するように前記弁体と当接する環状の弁座とを有し、前記軸部材および前記弁体を収容するハウジングと、内周側が前記軸部材に固定されると共に外周側が前記ハウジングに固定され、前記流入口及び前記流出口の少なくとも一方に連通した第一室と外部に連通した第二室とを区画する可撓性のダイヤフラムと、を備え、前記ダイヤフラムは、前記弁体が全開位置にあって前記第一室と前記第二室との圧力が等しい状態のとき、前記軸部材の固定部位から水平に延出する第一平面部と、前記第一平面部から前記弁体の開弁方向に屈曲しながら延出し、前記開弁方向に突出する凸状に形成された第一屈曲面部と、前記ハウジングの固定部位から水平に延出する第二平面部と、前記第二平面部から前記弁体の閉弁方向に屈曲しながら延出し、前記閉弁方向に突出する凹状に形成された第二屈曲面部と、を有し、平面視において、前記第一屈曲面部の頂点が前記弁体よりも径方向内側に配置されており、前記第二屈曲面部の頂点が前記弁体よりも径方向外側に配置されている点にある。
本構成では、ダイヤフラムの両端の固定部位に第一平面部と第二平面部とを設け、これら平面部から屈曲した第一屈曲面部と第二屈曲面部とを設けている。このため、ダイヤフラムが第一室と第二室との差圧で応力を受けたとき、第一平面部〜第一屈曲面部や第二屈曲面部〜第二平面部に応力が集中するので、第一屈曲面部および第二屈曲面部の変形に伴う引張力を第一平面部および第二平面部で受止め、ダイヤフラムの両端の固定部位に作用する応力を小さくすることができる。
特に、本構成では、第一屈曲面部を開弁方向に屈曲させ、第二屈曲面部を閉弁方向に屈曲させている。その結果、例えば、軸部材が弁体を閉弁する方向に下降してダイヤフラムが変位する場合、第一屈曲面部が下側、第二屈曲面部が上側となって斜めに引張応力が作用するが、第一屈曲面部および第二屈曲面部の屈曲方向はこの引張応力と同じ方向であるため、第一屈曲面部および第二屈曲面部を起点としてダイヤフラムが円滑に変位する。よって、ダイヤフラムの固定部位に隣接する第一平面部および第二平面部に負荷が掛からず、水平状態を維持することができる。
このように、ダイヤフラムの両端の固定部位に作用する負荷を小さくして、ダイヤフラムの両端部が破損するといった不都合が解消される。よって、耐久性の高いダイヤフラムを備えた流体制御弁を提供できた。
本構成では、ダイヤフラムが第一室と第二室との差圧で応力を受けたときに最も応力の集中する第一屈曲面部の頂点を、平面視において弁体よりも径方向内側に配置している。その結果、閉弁状態から開弁した状態で弁体の周囲に流体が流通すると、ダイヤフラムにかかる受圧力の上昇が抑制され、ダイヤフラム全体に作用する負荷を小さくできる。このため、第一屈曲面部および第二屈曲面部の変形量が抑制され、隣接する第一平面部および第二平面部の負荷をさらに小さくすることが可能となるので、ダイヤフラムの耐久性を高めることができる。
他の特徴構成は、前記第一屈曲面部と前記第二屈曲面部とは、前記軸芯の方向に沿う断面が直線となる円周面で接続されている点にある。
本構成のように、第一屈曲面部と第二屈曲面部とを直線で接続すれば、第一屈曲面部が第一平面部と直線との間に配置され、第二屈曲面部が第二平面部と断面が直線である円周面との間に配置される。つまり、閉弁時にダイヤフラムが変位した状態では、第一屈曲面部および第二屈曲面部が変形し、第一屈曲面部、直線の円周面および第二屈曲面部を一体的に直線状に移行させることが容易となる。その結果、ダイヤフラムの固定部位に隣接する第一平面部および第二平面部に負荷が掛かり難い。しかも、閉弁時において第一室と第二室とに差圧が発生した場合でも、第一屈曲面部、直線の円周面および第二屈曲面部が優先的に変形するので、第一平面部および第二平面部に負荷が掛かり難い。その結果、ダイヤフラムの耐久性を高めることができる。
燃料電池システムを示す概略図である。 流体制御弁の開弁時を示す断面図である。 流体制御弁の閉弁時を示す断面図である。 開弁状態から閉弁状態に移行した際のダイヤフラムの拡大図である。 閉弁状態で差圧が印加されたダイヤフラムの拡大図である。
以下に、本発明に係る流体制御弁の実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態では、流体制御弁の一例として、燃料電池システム1の酸素供給モジュール2に配置される空気調圧弁3(流体制御弁の一例)として説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
[燃料電池システム]
図1に示すように、本実施形態では、自動車や一般産業用機械等の車両の駆動源として電動モータ51を用いるものである。この電動モータ51には、燃料電池システム1で発電した電力が供給される。燃料電池システム1は、燃料電池5と、燃料電池5に空気を供給する酸素供給モジュール2と、燃料電池5に水素ガスを供給する燃料供給モジュール4とを備えている。なお、燃料電池5で発電した電力を電動モータ51に供給しながら余剰電力をバッテリに蓄電しても良く、特に限定されない。
燃料電池5は、燃料極と空気極との間に電解質を挟んだセルがセパレータによって区画されたセルユニットを、直列に積層して構成されている。空気極に対向するセパレータには、酸素を含んだ空気が流通する空気流路5aが形成され、燃料極に対向するセパレータには、水素ガスが流通する水素流路5bが形成されている。燃料電池5は、水素ガスが水素イオンとなって電解質を通過して酸素と化学反応することで、水(水蒸気)が発生すると共に、燃料極の側が陰極、空気極の側が陽極となって電動モータ51に電力が供給される。また、燃料電池5を冷却するために、水冷ポンプP1によって冷却水が循環されている。
酸素供給モジュール2は、コンプレッサ21によって酸素を含む空気を燃料電池5に供給する空気供給路2aを備えている。この空気供給路2aは、燃料電池5の空気流路5aに接続されており、コンプレッサ21と空気流路5aとの間には、三方弁22が配置されている。この三方弁22にはバイパス流路2bの一端が接続されており、このバイパス流路2bの他端が酸素側排出路2cに接続されている。三方弁22の弁位置を変位させることで、バイパス流路2bを介して酸素側排出路2cに空気の一部を排出し、燃料電池5の空気流路5aに供給する空気量が調節される。なお、空気供給路2aには、空気に含まれる異物を除去するエアフィルタやコンプレッサ21によって圧縮された空気を冷却するインタークーラが適宜設けられているが、図示を省略している。
酸素側排出路2cは、一端が燃料電池5の空気流路5aの出口に接続され、他端が後述する燃料側排出路4bに合流されている。この酸素側排出路2cでは、発電に使用されなかった空気や発電によって生成された水(水蒸気)が排出される。本実施形態における空気調圧弁3は、酸素側排出路2cの経路上に配置されており、燃料電池5の空気流路5aの出口とバイパス流路2bの他端との間に設けられている。詳細な構成は後述するが、空気調圧弁3は、燃料電池5の内部に残存した空気の排出量を調節することで、燃料電池5の内部圧力を制御するものである。
燃料供給モジュール4は、水素タンク41から燃料電池5の水素流路5bに水素ガスを供給する水素供給流路4aを備えている。この水素供給流路4aには、車両の運転停止時には水素ガスの供給を遮断する遮断弁42が設けられている。また、少量の水素ガスが含まれる主に空気極から透過してきた窒素や電解質を透過した水(水蒸気)を排出する燃料側排出路4bが水素流路5bの出口に接続されている。
この燃料側排出路4bの経路上には、気液分離器43が設けられており、水素ガスと水とが気液分離器43で分離される。気液分離器43で分離された水素ガスは、循環ポンプP2によって水素供給流路4aの遮断弁42より下流側に循環し、再度、燃料電池5の燃料として使用される。一方、気液分離器43で分離された水や循環に用いられなかった水素ガスは、燃料側排出路4bに排出され、酸素側排出路2cから流入した空気や水と混合して外部に排出される。なお、燃料側排出路4bには、気液分離器43の排水量を調節する排水弁や酸素側排出路2cとの合流部に水素ガスを空気により希釈する希釈器が適宜設けられているが、図示を省略している。
燃料電池システム1は、車両が運転を開始すると、コンプレッサ21によって酸素を含む空気を空気流路5aに供給し、遮断弁42を開弁すると共に循環ポンプP2を作動させて水素ガスを水素流路5bに供給し、燃料電池5が発電を行うように構成されている。このとき、空気調圧弁3は、燃料電池5の内部に残存した空気を排出して燃料電池5の内部圧力を制御するために開弁状態となっている(図2参照)。一方、燃料電池システム1は、車両が運転を停止すると、コンプレッサ21が停止して空気流路5aへの空気の供給が無くなり、遮断弁42を閉弁すると共に循環ポンプP2を停止して水素流路5bへの水素ガスの供給が無くなる。このとき、空気調圧弁3は、閉弁状態となっている(図3参照)。
[流体制御弁]
次に、図2〜図5を用いて、本実施形態に係る流体制御弁としての空気調圧弁3の構成を説明する。以下の説明において、図2の紙面を基準とした上下方向、左右方向(側方)を用いて説明するが、空気調圧弁3の実際の取付方向とは必ずしも一致していない。
図2に示すように、空気調圧弁3は、ステッピングモータ31(駆動源の一例)と、一端部に接続されたステッピングモータ31からの駆動力によって軸芯Xに沿って移動する金属製の軸部材33と、軸部材33の他端部に接続された平板状の弁体34と、上部ハウジング32aと下部ハウジング32bとを締結して形成され、軸部材33および弁体34を収容する樹脂製のハウジング32とを備えている。
ステッピングモータ31は、上部ハウジング32aに密封状態で固定されており、出力軸に設けた螺子機構によって出力軸を回転させることで、回り止め状態でステッピングモータ31に支持された軸部材33が軸芯Xに沿って上下移動するように構成されている。このステッピングモータ31は、印加されるパルス数に応じてステップ角を調整して、軸部材33の移動距離を細かく設定することができるモータであり、公知であるので詳細な説明を省略する。なお、駆動源はステッピングモータ31に限定されず、回転角度を制御可能なブラシレスモータ等で構成しても良い。
軸部材33は、一端部にステッピングモータ31が接続され、他端部に円環状の弁体34が接続された棒状に構成されている。軸部材33の中間部には、内周側が固定部材37により保持された可撓性のダイヤフラム35が設けられている。このダイヤフラム35は、基布にゴム材料を固定して構成されている。固定部材37の上側にはリテーナ38が配置されており、このリテーナ38と上部ハウジング32aの間には、圧縮スプリング39が設けられている。圧縮スプリング39は弁体34の閉弁方向に付勢しており、車両の運転停止時には、圧縮スプリング39の付勢力により弁体34が閉弁状態に維持される(図3参照)。
軸部材33の他端部には、軸部材33の他端部を径方向に所定の隙間を有した状態で挿入された有底筒状の筒状部40aと、筒状部40aの開口側から径方向外側に延出した平板状の本体部40bと、本体部40bの外周に固定されたシール部材Sとを備えた保持部材40が装着されている。これら筒状部40aと本体部40bとは金属材料で構成され、シール部材Sはゴム材料で構成されている。軸部材33の他端部に接続された弁体34は、保持部材40の一部である本体部40bと、本体部40bの外周に固定されたシール部材Sとで構成されている。
軸部材33の他端部の先端は、筒状部40aの底部40a1に向かって拡径する半球状部33bと、半球状部33bとの境界面から筒状部40aの底部40a1に向かって縮径する円錐状部33aとで構成されている。本実施形態では、筒状部40aの外面をかしめ加工して形成された凹部40a2を半球状部33bに当接させることで、保持部材40が軸部材33に対して軸芯Xの方向に抜け止め状態で保持されている。一方、軸部材33の他端部が径方向に所定の隙間を有した状態で筒状部40aに挿入されているので、半球状部33bおよび円錐状部33aが筒状部40aの内面に摺接しつつ、保持部材40(弁体34)が軸部材33に対して所定の範囲で揺動可能に構成されている。なお、保持部材40が軸部材33に対して揺動する構成に限定されず、保持部材40が固定された軸部材33自体が揺動する構成にしても良い。
また、軸部材33と筒状部40aとの間には、半球状部33bよりも筒状部40aの底部40a1とは反対側にOリング47が設けられている。これにより、異物が筒状部40aの内面に侵入することがないので、弁体34の軸部材33に対する揺動が異物によって阻害されることがない。
ハウジング32は、上部ハウジング32aと下部ハウジング32bとの接合面にダイヤフラム35の外周側を挟持した状態で、上部ハウジング32aと下部ハウジング32bとをボルトによって締結固定して構成されている。ハウジング32の収容空間32Aには、上述した軸部材33、弁体34、ダイヤフラム35や圧縮スプリング39等が収容されている。
上部ハウジング32aの側面には、ダイヤフラム35と上部ハウジング32aとの間で区画形成される上部室32A1(第二室の一例)と外部空間32Bとを連通する貫通孔32a1が形成されている。これによって、上部室32A1は、大気圧に維持されている。
上部ハウジング32aの上部には、ステッピングモータ31を固定するモータ固定部32a3から下方(弁体34の側)に筒状に延出する筒状壁32a4が形成されており、この筒状壁32a4に軸部材33の一端側が支持されている。
下部ハウジング32bは、燃料電池5の空気流路5aの出口から空気や水(水蒸気)が流入する流入口32Cと、弁体34が開弁したときに酸素側排出路2cの下流側に空気や水(水蒸気)を流出させる流出口32Dとを有している。本実施形態では、流入口32Cが下部ハウジング32bの側方に開口形成されており、流出口32Dが下部ハウジング32bの下方に開口形成されている。
下部ハウジング32bには、流入口32Cと流出口32Dとの連通を遮断するように弁体34が当接する環状の弁座46が形成されている。弁座46は、弁体34のシール部材Sが当接する当接部46aと、当接部46aから径方向内側に延出した状態で当接部46aよりも上側に(本体部40bに向かって)突出してある突出部46bとを有している。当接部46aは、下部ハウジング32bのうち流出口32Dを構成する周壁部32b1の天面となる平坦面で構成されている。突出部46bは、下部ハウジング32bのうち流出口32Dを構成する周壁部32b1から径方向内側にテーパ状に延出した基端部46b2より上側(弁体34の側)に突出形成されている。また、突出部46bは、弁座46の周方向に沿って等間隔に複数設けられており、これら突出部46bは周方向に沿って互いに分離している。
図3に示すように、弁体34が閉弁状態にあるとき、弁体34と下部ハウジング32bとダイヤフラム35とで囲まれる空間には、流入口32Cに連通した下部室32A2(第一室の一例)が形成されている。つまり、本実施形態におけるダイヤフラム35は、流入口32Cに連通した下部室32A2と外部に連通した上部室32A1とを区画している。
図4には、上部室32A1と下部室32A2との圧力が等しい(差圧が発生していない)無負荷状態のダイヤフラム35における軸芯Xの方向に沿う断面図が示されている。また、図4の上側(開弁方向側)には、弁体34が全開位置にあるダイヤフラム35が示され、図4の下側(閉弁方向側)には、弁体34が全閉位置にあるダイヤフラム35が示されている。
図4の上側に示すように、ダイヤフラム35は、軸部材33の固定部位から水平に延出する第一平面部35aと、第一平面部35aから弁体34の開弁方向に屈曲しながら延出し、開弁方向に突出する凸状に形成された第一屈曲面部35bと、ハウジング32の固定部位から水平に延出する第二平面部35eと、第二平面部35eから弁体34の閉弁方向に屈曲しながら延出し、閉弁方向に突出する凹状に形成された第二屈曲面部35dと、を有し、第一屈曲面部35bと第二屈曲面部35dとの間を直線状に接続した断面形状に構成されている。
このため、ダイヤフラム35が上部室32A1と下部室32A2との差圧で応力を受けたとき、第一平面部35a〜第一屈曲面部35bや第二屈曲面部35d〜第二平面部35eに応力が集中するので、第一屈曲面部35bおよび第二屈曲面部35dの変形に伴う引張力を第一平面部35aおよび第二平面部35eで受止め、ダイヤフラム35の両端の固定部位に作用する応力を小さくすることができる。
特に、本実施形態では、第一屈曲面部35bを開弁方向に屈曲させ、第二屈曲面部35dを閉弁方向に屈曲させている。その結果、図4の下側に示すように、軸部材33が弁体34を閉弁する方向に下降してダイヤフラム35が変位する場合、第一屈曲面部35bが下側、第二屈曲面部35dが上側となって斜めに引張応力が作用するが、第一屈曲面部35bおよび第二屈曲面部35dの屈曲方向はこの引張応力と同じ方向であるため、第一屈曲面部35bおよび第二屈曲面部35dを起点としてダイヤフラム35が円滑に変位する。これによって、ダイヤフラム35の固定部位に隣接する第一平面部35aおよび第二平面部35eに負荷が掛からず、水平状態を維持することができる。このように、ダイヤフラム35の両端の固定部位に作用する負荷を小さくして、ダイヤフラム35の両端部が破損するといった不都合が解消される。なお、第一平面部35aや第二平面部35eの水平部は、第一平面部35aと第二平面部35eとの間の中間部分よりも膜厚を大きくして応力の集中による破損を防止する構成としている。
また、本実施形態では、図4に示すように、第一屈曲面部35bの頂点35b1が、平面視において弁体34よりも径方向内側に配置されている。つまり、ダイヤフラム35が上部室32A1と下部室32A2との差圧で応力を受けたときに最も応力の集中する第一屈曲面部35bの頂点35b1を、弁体34の最外周よりも径方向内側に配置している。
その結果、閉弁状態から開弁した状態で弁体34の周囲に流体が流通すると、ダイヤフラム35にかかる受圧力の上昇が抑制され、ダイヤフラム35全体に作用する負荷を小さくできる。このため、第一屈曲面部35bおよび第二屈曲面部35dの変形量が抑制され、隣接する第一平面部35aおよび第二平面部35eの負荷をさらに小さくすることが可能となるので、ダイヤフラム35の耐久性を高めることができる。
また、本実施形態では、第一屈曲面部35bと第二屈曲面部35dとは、軸芯Xの方向に沿う断面が直線の円周面である直線部35cで接続されている。つまり、第一屈曲面部35bが第一平面部35aと直線部35cとの間に配置され、第二屈曲面部35dが第二平面部35eと直線部35cとの間に配置される。
このため、閉弁時にダイヤフラム35が変位した状態では、第一屈曲面部35bおよび第二屈曲面部35dが変形し、第一屈曲面部35b、直線部35cおよび第二屈曲面部35dを一体的に直線状に移行させることが容易となる。その結果、ダイヤフラム35の固定部位に隣接する第一平面部35aおよび第二平面部35eに負荷が掛かり難い。
ところで、車両の運転が停止され、弁体34が圧縮スプリング39の付勢力によって閉弁状態が維持される状態では、図1に示すコンプレッサ21が停止されるので空気流路5aに連通する下部室32A2が閉空間となる。その後、未発電状態の燃料電池5の温度低下等により、下部室32A2の圧力が大気圧より小さくなって外部と連通する上部室32A1に対して負圧となる。その結果、図5に示すように、ダイヤフラム35が下方に変形する。
この場合、本実施形態では、第一屈曲面部35bと第二屈曲面部35dとの間に直線部35cを設けているので、第一屈曲面部35b、直線部35cおよび第二屈曲面部35dが優先的に変形する。その結果、ダイヤフラム35の固定部位に隣接する第一平面部35aおよび第二平面部35eに負荷が掛かり難く、ダイヤフラム35の耐久性を高めることができる。
[その他の実施形態]
(a)上述した実施形態におけるダイヤフラム35における直線部35cを省略して、第一屈曲面部35bと第二屈曲面部35dと1つ又は複数の曲線で接続しても良い。
(b)流入口32Cを下部ハウジング32bの側方に設け、流出口32Dを下部ハウジング32bの下方に設けたが、流入口32Cと流出口32Dとを入れ替えても良い。この場合、上述した実施形態における流入口32Cが流出口32Dに置き換えられ、流出口32Dが流入口32Cに置き換えられることとなる。
(c)本実施形態では燃料電池システム1に用いられる流体制御弁について説明したが、その他の車両用流体制御弁として用いても良いし、家庭用機器の流体制御弁として用いても良く特に限定されない。
本発明は、流体の流量および圧力を制御する流体制御弁に利用可能である。
3 空気調圧弁(流体制御弁)
31 ステッピングモータ(駆動源)
32 ハウジング
32A1 上部室(第二室)
32A2 下部室(第一室)
32C 流入口
32D 流出口
33 軸部材
34 弁体
35 ダイヤフラム
35a 第一平面部
35b 第一屈曲面部
35b1 頂点
35c 直線部
35d 第二屈曲面部
35e 第二平面部
46 弁座
S シール部材
X 軸芯

Claims (2)

  1. 一端部に接続された駆動源からの駆動力により軸芯に沿って移動する軸部材と、
    前記軸部材の他端部に接続された平板状の弁体と、
    流体の流入口および流出口と、前記流入口と前記流出口との連通を遮断するように前記弁体と当接する環状の弁座とを有し、前記軸部材および前記弁体を収容するハウジングと、
    内周側が前記軸部材に固定されると共に外周側が前記ハウジングに固定され、前記流入口及び前記流出口の少なくとも一方に連通した第一室と外部に連通した第二室とを区画する可撓性のダイヤフラムと、を備え、
    前記ダイヤフラムは、前記弁体が全開位置にあって前記第一室と前記第二室との圧力が等しい状態のとき、前記軸部材の固定部位から水平に延出する第一平面部と、前記第一平面部から前記弁体の開弁方向に屈曲しながら延出し、前記開弁方向に突出する凸状に形成された第一屈曲面部と、前記ハウジングの固定部位から水平に延出する第二平面部と、前記第二平面部から前記弁体の閉弁方向に屈曲しながら延出し、前記閉弁方向に突出する凹状に形成された第二屈曲面部と、を有し
    平面視において、前記第一屈曲面部の頂点が前記弁体よりも径方向内側に配置されており、前記第二屈曲面部の頂点が前記弁体よりも径方向外側に配置されている流体制御弁。
  2. 前記第一屈曲面部と前記第二屈曲面部とは、前記軸芯の方向に沿う断面が直線となる円周面で接続されている請求項1に記載の流体制御弁。
JP2016177047A 2016-09-09 2016-09-09 流体制御弁 Active JP6848280B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177047A JP6848280B2 (ja) 2016-09-09 2016-09-09 流体制御弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177047A JP6848280B2 (ja) 2016-09-09 2016-09-09 流体制御弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018040487A JP2018040487A (ja) 2018-03-15
JP6848280B2 true JP6848280B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=61625526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016177047A Active JP6848280B2 (ja) 2016-09-09 2016-09-09 流体制御弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6848280B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2247937A (en) * 1991-07-12 1992-03-18 Timothy Jonathon Platt Ballcock diaphragm valve
JP4221206B2 (ja) * 2002-11-06 2009-02-12 シーケーディ株式会社 ダイアフラム
JP2007024090A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Microzero Corp ダイアフラム弁
JP5849596B2 (ja) * 2011-10-14 2016-01-27 アイシン精機株式会社 流体制御弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018040487A (ja) 2018-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6759905B2 (ja) 流体制御弁
JP6362117B2 (ja) 高圧レギュレータ用安全弁
US8439328B2 (en) Fluid control valve and fuel cell system
US20080047619A1 (en) Multi stage pressure regulator
JP6221426B2 (ja) 流体制御弁
KR20090108132A (ko) 연료전지 시스템
US10571029B2 (en) Fluid control valve
US10234041B2 (en) Fluid control valve
JP6848280B2 (ja) 流体制御弁
KR102303016B1 (ko) 연료전지 자동차용 압력 조절장치
JP2018152283A (ja) 燃料電池システム
JP6089622B2 (ja) 流体制御弁
US20160003228A1 (en) Pump device and pump system
JP2009129827A (ja) 燃料電池システム
JP2009146855A (ja) 圧力調整装置
JP4367160B2 (ja) 圧力調整弁
KR102165549B1 (ko) 차량용 수소 압력 조정 레귤레이터의 필터
JP2018084278A (ja) バルブモジュール
JP5462133B2 (ja) 燃料電池システム
JP5049197B2 (ja) 弁装置
JP6484973B2 (ja) 流体制御弁及び燃料電池システム
WO2022113748A1 (ja)
JP6772780B2 (ja) 流体制御弁
JP5379411B2 (ja) 燃料電池用レギュレータユニット
JP7437911B2 (ja) 流体制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210215

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6848280

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151