JP6848244B2 - 発光装置の製造方法 - Google Patents

発光装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6848244B2
JP6848244B2 JP2016146912A JP2016146912A JP6848244B2 JP 6848244 B2 JP6848244 B2 JP 6848244B2 JP 2016146912 A JP2016146912 A JP 2016146912A JP 2016146912 A JP2016146912 A JP 2016146912A JP 6848244 B2 JP6848244 B2 JP 6848244B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
emitting element
translucent
translucent member
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016146912A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018018912A (ja
Inventor
幸弘 芝野
幸弘 芝野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Corp
Original Assignee
Nichia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Corp filed Critical Nichia Corp
Priority to JP2016146912A priority Critical patent/JP6848244B2/ja
Publication of JP2018018912A publication Critical patent/JP2018018912A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6848244B2 publication Critical patent/JP6848244B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、発光装置の製造方法に関する。
近年の発光ダイオードは、その品質の向上に伴って、一般照明分野、車載照明分野等において種々の形態で利用されており、発光装置の小型化が図られている。例えば、特許文献1には、LEDダイ(発光素子)の上部が蛍光体シートに覆われ、LEDダイ及び蛍光体シートの側部に白色反射部材を備えた発光装置が開示されている。この発光装置は、大判蛍光体シートにLEDダイを配列し、大判蛍光体シートとLEDダイとを接着させた後、大判蛍光体シートとLEDダイとの接着部及びその周辺部を残すようにブレード等を用いて大判蛍光体シートを切除している。
特開2014−110333
しかしながら、大判蛍光体シートにLEDダイが行及び/又は列方向に規則正しく配列されていないと、切断して得られた蛍光体シートの中心にLEDダイが配置されない場合がある。蛍光体シートは、発光装置の発光部を構成する透光性部材であり、この蛍光体シートとの位置にバラツキが生じると、配光特性がばらつくなどのおそれがある。例えば、配光特性がばらつくと、複数の光源を用いてバックライトや照明装置を構成した時に輝度ムラが生じるおそれがある。そこで、LEDダイと蛍光体シートとの位置のバラツキを容易に抑制できる発光装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る発光装置の製造方法は、
シート状の透光性部材を準備する工程と、
前記透光性部材上に発光素子を載置する工程と、
前記透光性部材をパンチングにより切断して前記発光素子を含む中間体を形成する工程と、
前記中間体の側面を覆う被覆部材を形成する工程と、
前記被覆部材を切断して個片化する工程と、
を備える。
本発明の一実施形態によれば、発光素子と切断された透光性部材の位置のバラツキを容易に抑制できる発光装置の製造方法を提供することができる。
図1Aは、実施形態1に係る透光性部材を準備する工程について示す概略断面図である。 図1Bは、実施形態1に係る透光性部材を準備する工程の変形例1について示す概略断面図である。 図1Cは、実施形態1に係る透光性部材を準備する工程の変形例2について示す概略断面図である。 図2Aは、実施形態1に係る透光性部材上に発光素子を載置する工程について示す上面図である。 図2Bは、図2AのA−A線に沿った概略断面図である。 図3Aは、実施形態1に係る中間体を形成する工程について示す概略上面図である。 図3Bは、実施形態1に係る中間体を形成する工程について示す概略下面図である。 図3Cは、図3AのB−B線に沿った概略断面図である。 図3Dは、実施形態1に係る中間体を形成する工程について示す概略断面図である。 図3Eは、実施形態1に係る中間体を形成する工程について示す概略断面図である。 図3Fは、実施形態1に係る中間体を形成する工程の変形例1について示す概略断面図である。 図3Gは、実施形態1に係る中間体を形成する工程の変形例1について示す概略断面図である。 図3Hは、実施形態1に係る中間体を形成する工程の変形例2について示す概略断面図である。 図4Aは、実施形態1に係る中間体を配置する工程について示す概略断面図である。 図4Bは、実施形態1に係る中間体を配置する工程の変形例について示す概略断面図である。 図5Aは、実施形態1に係る中間体の側面を覆う被覆部材を形成する工程について示す概略断面図である。 図5Bは、実施形態1に係る中間体の側面を覆う被覆部材を形成する工程の変形例について示す概略断面図である。 図5Cは、実施形態1に係る被覆部材の一部を除去する工程について示す概略断面図である。 図6Aは、実施形態1に係る被覆部材を切断して個片化する工程について示す概略上面図である。 図6Bは、実施形態1に係る被覆部材を切断して個片化する工程について示す概略下面図である。 図6Cは、図6AのC−C線に沿った概略断面図である。 図6Dは、実施形態1に係る被覆部材を切断して個片化する工程について示す概略断面図である。 図6Eは、実施形態1に係る被覆部材を切断して個片化する工程について示す概略断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。尚、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、および、それらの用語を含む別の用語)を用いる。それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一の部分又は部材を示す。
実施形態1
図1A〜図6Eを参照しながら、実施形態1に係る光透過部材の製造方法について説明する。
実施形態1の発光装置の製造方法は、シート状の透光性部材を準備する工程と、前記透光性部材上に発光素子を載置する工程と、前記透光性部材をパンチングにより切断して前記発光素子を含む中間体を形成する工程と、前記中間体の側面を覆う被覆部材を形成する工程と、前記被覆部材を切断して個片化する工程と、を備える。
以下、各工程について詳説する。
工程1.シート状の透光性部材を準備
図1A〜図1Cに示すように、シート状の透光性部材10を準備する。図1Aに示すように、透光性部材10は透光性の樹脂部材11を用いることができる。図1Bに示すように、透光性部材10は、透光性の樹脂部材11に波長変換部材12及び/又は光拡散材13を含有させてもよい。波長変換部材12とは、後述する発光素子から出射された第一ピーク波長の光を、第一ピーク波長とは波長の異なる第二ピーク波長の光に波長変換する部材である。波長変換部材12は、例えば粒子状であり、透光性部材10の上面側又は下面側に偏在していてもよい。光拡散材13とは、後述する発光素子からの光を透光性部材10内で拡散させることで、透光性部材10内での色ムラや輝度ムラを抑制する部材である。
図1Cに示すように、透光性部材10を第1透光層15と、第1透光層と異なる第2透光層16とを積層させて形成してもよい。第1透光層15と第2透光層16はそれぞれ波長変換部材及び/又は光拡散材を含有させてもよい。第1透光層15と第2透光層16は透光性の樹脂部材を用いることができる。透光性部材の積層数は、適宜設定してよい。
工程2.透光性部材上に発光素子を載置
図2A、図2Bに示すように、透光性部材10上に複数の発光素子20を載置する。透光性部材10上に複数の発光素子20が等間隔ではなくバラツいて載置された場合でも発光素子と切断された透光性部材の位置のバラツキを容易に抑制することができる。発光素子20は、サファイア基板等の透光性基板21上に、半導体積層体22と、半導体積層体22の上面に一対の電極23、24と、を備える。一対の電極を構成する2つの電極23、24の各々は、任意の形状にすることができる。本明細書において、発光素子20の電極形成面201は、電極23、24を含まない状態における発光素子20の面を指している。また、発光素子20は一対の電極を備える電極形成面201と、電極形成面201とは反対側の面である光取り出し面202と、電極形成面201と光取り出し面202との間に位置する側面203と、を備える。本実施の形態では、電極形成面201は、半導体積層体22の上面と一致し、光取り出し面202は、透光性基板21の下面と一致する。
透光性部材10上に発光素子20を載置する時は、透光性部材10の上面と、光取り出し面202と、向かい合わせて載置する。発光素子20は、透光性の接合部材30により透光性部材10上に固定することができる。
接合部材30は、発光素子の光取り出し面202と透光性部材10とを接着する。接合部材30は、発光素子の光取り出し面202のみを被覆してもよく、発光素子の光取り出し面202から発光素子の側面203までを被覆してもよい。接合部材30は、発光素子の光取り出し面202から発光素子の側面203まで被覆することが好ましい。接合部材30が発光素子の側面203まで被覆することで、発光素子と透光性部材の接着力が向上させることができる。発光素子からの光の透過率が後述する被覆部材よりも接合部材30が高い場合には、特に接合部材30が透光性基板21及び半導体積層体22の側面まで被覆することが好ましい。このようにすることで、接合部材30を通して発光素子20からの光を発光素子20の外側に取り出しやすくなる。
工程3.透光性部材をパンチングにより切断して発光素子を含む中間体を形成
パンチングにより切断する場合には、図3Cに示すように、透光性部材10の上面及び下面を第1上面保持部材61と、第1下面保持部材62と、で挟む。図3Aに示すように、第1上面保持部材61は、上面視において発光素子と重なる位置に貫通孔611を備える。また、図3Bに示すように、第1下面保持部材62は、下面視において発光素子と重なる位置に貫通孔621を備える。
図3Dに示すように、第1上面保持部材61の上面と、第1下面保持部材62の下面を第1押さえ51と、第1下金型52と、で挟むことにより透光性部材10を保持する。図3Eに示すように、透光性部材10を保持した状態で、第1上金型53を下方向に打ち込むことによって、透光性部材10を切断する。これにより、パンチングにより切断された透光性部材と、発光素子20と、接合部材30と、を含む中間体40が形成される。透光性部材10の下側に第1受け材90を配置しておくことで、第1受け材90上に中間体40が載置される。パンチングにより切断される透光性部材10の周囲が第1上面保持部材61及び第1下面保持部材62に保持されていることで、透光性部材が反ることが抑制されるので、第1上金型53により透光性部材10を切断しやすくなる。
パンチングにより切断された透光性部材のことを透光部材片17と呼ぶ場合がある。透光部材片17の切断面は、第1上金型53を打ち抜く方向と略平行になる。また、中間体に含まれる発光素子は1個だけでなく複数の発光素子を含んでいてもよい。
透光部材片17の大きさ及び厚みは特に限定されず、適宜調整することができる。例えば、透光部材片17の大きさは0.2mm×0.2mmから5mm×5mm程度が挙げられる。例えば、透光部材片17の厚みは0.1mmから3mm程度が挙げられる。
上面視における第1上金型53の大きさは発光素子20よりも大きい。このようにすることで、透光性部材10のみを切断することができる。また、パンチングにより透光性部材10を切断することで、上面視における透光部材片の形状は第1上金型の形状と略相似形になる。
従来のように、ブレードを用いて透光性部材を切断する場合には、透光性部材上に載置された発光素子の位置が行及び/又は列方向に規則正しく配列されていないと、切断して得られた透光部材片の中心に発光素子が配置されない場合がある。透光部材片と発光素子の位置にバラツキが生じると、配光特性がばらつくなどのおそれがある。また、透光性部材上の発光素子の位置がずれた分だけ、透光性部材を切断するブレードの位置を調整すれば、透光部材片と発光素子の位置のバラツキを抑制できるが、透光性部材片の全ての辺において切断する位置を調整することは手間がかかる。例えば、透光部材片が上面視において四角形状であれば発光素子毎に切断箇所である4辺全てを調整しなければならず作業に手間がかかる。また、4辺を切断するので透光部材片の形状にバラツキが生じやすい。
本実施形態のように、パンチングで透光性部材を切断することで、透光性部材上に載置された発光素子が行及び/又は列方向に規則正しく配列されていなくても、第1上金型の位置を透光性部材上の発光素子の位置がずれた分だけ調整した後に、第1上金型で透光性部材を打ち抜いて切断することで、透光部材片と発光素子の位置のバラツキを抑制することができる。このため、第1上金型の位置の調整のみでよいので、透光部材片と発光素子の位置のバラツキを容易に抑制できる。また、第1上金型で透光性部材を打ち抜いて切断することで透光部材片の外縁を一度に切断できるので作業効率がよく、且つ、透光部材片の形状のバラツキを抑制できる。
透光性部材上に載置された発光素子の位置は、透光性部材の発光素子が載置されている面側及び/又は透光性部材の発光素子が載置されている面とは反対の面側、に位置するカメラ等により認識することができる。透光性部材が透明性を有し、発光素子が載置されている面とは反対側の面からでも発光素子を認識できる場合には、透光性部材の発光素子が載置されている面とは反対の面側に位置するカメラ等によって発光素子の位置を認識してもよい。また、発光素子の位置を認識する工程と、透光性部材をパンチングにより切断して発光素子を含む中間体を形成する工程とは、別々に行ってもよい。例えば、中間体を形成する工程の前に、透光性部材上における複数の発光素子の位置を認識する工程を行ってもよい。このようにすることで、あらかじめ認識しておいた発光素子の位置を第1上金型によって打ち抜くことで中間体を形成できるので作業効率が向上する。
図3F、図3Gに示すように、透光性部材10が波長変換部材12を含む場合は、透光性部材10の波長変換部材12が偏在していない側の面101側からパンチングにより透光性部材10を切断することが好ましい。換言すると、透光性部材10の波長変換部材12が偏在する側の面102とは反対の面101側からパンチングにより透光性部材10を切断することが好ましい。
波長変換部材12に力がかかると波長変換部材12が破損して波長変換部材12の粒径が小さくなるおそれがある。波長変換部材12の粒径が小さくなると発光素子からの光を散乱しやすくなり、発光装置の輝度が低下するおそれがある。透光性部材10の波長変換部材12が偏在していない側の面101側からパンチングにより切断することで、樹脂部材11が緩衝材として作用し波長変換部材12にかかる力を低減することができる。これによって、波長変換部材12の破損を抑制できるので、発光装置の輝度が低下することを抑制できる。
透光性部材が、波長変換部材が含有されている透光層と波長変換部材が実質的に含有されていない透光層とを積層させて形成される場合は、波長変換部材が実質的に含有されていない透光層の側からパンチングにより透光性部材を切断することが好ましい。波長変換部材が実質的に含有されていない透光層が緩衝材として作用し波長変換部材にかかる力を低減することができる。これによって、波長変換部材の破損を抑制できるので、発光装置の輝度が低下することを抑制できる。
透光性部材を打ち抜く第1上金型の形状としては、円柱又は、三角柱及び四角柱等の角柱を用いることができる。透光部材片の形状によって、上面視における第1上金型の透光性部材を打ち抜く面の形状は適宜設定される。また、第1上金型の透光性部材を打ち抜く面は平らでもよいし、凹部又は貫通孔を備えていてもよい。第1上金型の透光性部材を打ち抜く面が平らであれば、第1上金型と透光性部材とが接触する面積が大きくなるので第1上金型が摩耗しにくくなる。第1上金型の透光性部材を打ち抜く面に凹部又は貫通孔を備えていれば、第1上金型と透光性部材とが接触する面積が小さくなり、第1上金型で打ち抜く時に透光性部材にかかる力が集中するので透光性部材を切断しやすくなる。第1上金型が凹部又は貫通孔を備えている場合は、第1上金型と接触する透光性部材の部分だけでなく、凹部内又は貫通孔内に位置する透光性部材の部分も打ち抜くことができる。また、第1上金型の硬度は、透光性部材の硬度よりも高い。第1上金型の材料としては、パンチングに用いられる超硬合金等の公知の材料を用いることができる。
第1上金型で透光性部材を打ち抜く時には、第1上金型と発光素子とが離れていることが好ましい。このようにすることで、発光素子にかかる力を低減することができるので、発光素子の破損を抑制することができる。透光性部材は、発光素子が載置されている側の面から第1上金型で打ち抜いてもよい。例えば、図3Hに示すように、発光素子が載置されている側の面から第1上金型で透光性部材を打ち抜く時に、発光素子を第1上金型に備えられた凹部内に位置させることで、第1上金型と発光素子とを離すことができる。また、発光素子が載置されている側の面から第1上金型で透光性部材を打ち抜く時に、発光素子を第1上金型に備えられた貫通孔内に位置させることでも第1上金型と発光素子とを離すことができる。
工程4.支持部材を準備
耐熱性シート等からなる、支持部材を準備する。
工程5.支持部材上に中間体を配置
支持部材上に中間体を載置する。図4Aに示すように、支持部材70上に発光素子の電極23、24が接するように載置してもよい。また、図4Bに示すように、支持部材70上に透光部材片17が接するように載置してもよい。
工程6.中間体の側面を覆う被覆部材を形成
図5A、図5Bに示すように、中間体40の側面を覆う被覆部材80を形成する。つまり、発光素子20の側面と、接合部材30と、透光部材片17の側面と、を覆う被覆部材80を形成する。尚、発光素子20の側面は接合部材30を介して被覆部材80に覆われていてもよい。更に、発光素子20の電極形成面201のうち、電極23、24が形成されていない部分も、被覆部材80で覆ってもよい。
図5Aに示すように、支持部材70上に発光素子の電極23、24が接するように載置した場合は、透光部材片17の上面が被覆部材80から露出するように、被覆部材80の厚さ(z方向の寸法)を調節してもよい。また、透光部材片の上面を埋設する厚みの被覆部材を形成した後に、被覆部材の一部を除去し、透光部材片の上面を被覆部材から露出させてもよい。
被覆部材の一部を除去する時に透光部材片の一部も除去してよい。透光部材片の一部を除去することで発光装置の厚みを薄くすることができる。図5Cに示すように、透光部材片に波長変換部材が偏在している場合は、Ct−Ct破線より上側に位置する透光部材片17の波長変換部材12が偏在している側の面171とは反対の面172側を除去することが好ましい。このようにすることで、透光部材片17を除去しても透光部材片17に含有されている波長変換部材12の量の変化が小さくなるので発光装置の色バラツキを抑制できる。また、複数の層からなる透光部材片を除去する場合も、波長変換部材を実質的に含まない層を除去することが好ましい。このようにすることでも、透光部材片を除去しても透光部材片に含有されている波長変換部材の量の変化が小さくなるので発光装置の色バラツキを抑制できる。被覆部材及び/又は透光部材片を除去する際は、当該分野で公知の方法のいずれを利用してもよい。例えば、エッチング、切削、研削、研磨、ブラスト等が挙げられる。
図5Bに示すように、支持部材70上に透光部材片17が接するように載置した場合は、発光素子の電極23、24が被覆部材80から露出するように、被覆部材80の厚さ(z方向の寸法)を調節してもよい。また、電極を埋設する厚みの被覆部材を形成した後に、被覆部材の一部を除去し、電極を露出させるようにしてもよい。被覆部材を除去する際は、当該分野で公知の方法のいずれを利用してもよい。例えば、エッチング、切削、研削、研磨、ブラスト等が挙げられる。また、発光素子の電極を被覆部材から露出させた後に、透光部材片及び/又は被覆部材を除去してもよい。
工程7.被覆部材を切断して個片化
被覆部材を切断して発光装置を個片化する。個片化する時に切断された被覆部材を被覆部材片と呼ぶ場合がある。被覆部材を切断する方法としては、隣接する発光素子の中間に位置する被覆部材をダイサー等で切断することや、被覆部材をパンチングにより切断することが考えられる。特に、被覆部材をパンチングで切断することが好ましい。パンチングで被覆部材を切断することで、支持部材上に載置された中間体の位置が行及び/又は列方向に規則正しく配列されていない場合でも、上金型の位置を中間体の位置がずれた分だけ調整することで、容易に中間体と被覆部材片との位置ずれを抑制できる。中間体と被覆部材片との位置ずれを抑制することで、中間体と被覆部材片の位置がずれによって被覆部材片の横方向の厚みが薄くなることを抑制できる。被覆部材片の横方向の厚みが薄くなると薄くなった部分から発光素子の光が抜けるおそれがあるが、中間体と被覆部材片との位置ずれを抑制することで、被覆部材片から発光素子の光が抜けることを抑制できる。
パンチングにより切断する場合には、図6Cに示すように、被覆部材80の上面及び下面を第2上面保持部材65と、第2下面保持部材66と、で挟む。図6Aに示すように、第2上面保持部材65は、上面視において透光部材片17と重なる位置に貫通孔651を備える。また、図6Bに示すように、第2下面保持部材66は、下面視において透光部材片17と重なる位置に貫通孔661を備える。
図6Dに示すように、第2上面保持部材65の上面と、第2下面保持部材66の下面を、第2押さえ55と、第2下金型56と、挟むことにより被覆部材80を保持する。図6Eに示すように、被覆部材80を保持した状態で、第2上金型57を下方向に打ち込むことによって、被覆部材80を切断する。これにより、パンチングにより切断された被覆部材と、発光素子20と、接合部材30と、透光部材片17とを含む発光装置1000が個片化される。被覆部材の下側に第2受け材91を配置しておくことで、第2受け材91上に発光装置1000が載置される。パンチングにより切断される被覆部材80の周囲が第2上面保持部材65及び第2下面保持部材66に保持されていることで、被覆部材が反ることが抑制されるので、第2上金型57により被覆部材80を切断しやすくなる。被覆部材の切断面は、第2上金型57を打ち抜く方向と略平行になる。また、発光装置に含まれる中間体は1個だけでなく複数の中間体を含んでいてもよい。
上面視における第2上金型57の大きさは中間体40よりも大きい。このようにすることで、被覆部材80のみを切断することができる。また、パンチングにより被覆部材を切断することで、上面視における発光装置1000の形状は第2上金型57の形状と略相似形になる。また、第2上金型の硬度は、被覆部材の硬度よりも高い。第2上金型の材料としては、パンチングに用いられる超硬合金等の公知の材料を用いることができる。
以下に、実施形態1の発光装置の各構成部材に適した材料等について説明する。
(透光性部材10)
透光性部材の材料としては、透光性を有する樹脂部材11を用いることができる。樹脂部材11の材料としては、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、メチルペンテン樹脂、ポリノルボルネン樹脂などの熱可塑性樹脂を用いることができる。特に、耐光性、耐熱性に優れるシリコーン樹脂が好適である。ここでの透光性とは発光素子の発光ピーク波長における透過率が60%以上であることを指す。また、樹脂部材の透過率は高い方が好ましく、発光素子の発光ピーク波長における透過率が65%以上であることがより好ましく、70%以上であることが更に好ましい。
(波長変換部材12)
透光性部材10は波長変換部材12を含有していてもよい。波長変換部材12には、発光素子からの発光で励起可能な粒子が使用される。例えば、青色発光素子又は紫外線発光素子で励起可能な蛍光体としては、セリウムで賦活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(YAG:Ce)、セリウムで賦活されたルテチウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(LAG:Ce)、ユウロピウムおよび/又はクロムで賦活された窒素含有アルミノ珪酸カルシウム系蛍光体(CaO−Al−SiO:Eu,Cr)、ユウロピウムで賦活されたシリケート系蛍光体((Sr,Ba)SiO:Eu)、βサイアロン蛍光体、CASN系蛍光体、SCASN系蛍光体等の室化物系蛍光体;KSF系蛍光体等のフッ化物系蛍光体、硫化物系蛍光体、塩化物系蛍光体、ケイ酸塩系蛍光体、リン酸塩系蛍光体、量子ドット蛍光体などが挙げられる。これらの蛍光体と、青色発光素子又は紫外線発光素子と組み合わせることにより、様々な波長の発光装置を製造することができる。
波長変換部材12として、水分に弱い蛍光体を用いてもよい。水分に弱い蛍光体としては、例えば、フッ化物系蛍光体、硫化物系蛍光体、塩化物系蛍光体、ケイ酸塩系蛍光体、リン酸塩系蛍光体等がある。例えば、従来のように透光性部材をブレードによって切断する場合には、切断時の熱を下げることや、切断時に発生する切断カスを洗い流すことを目的として水が用いられることが多い。しかし、水を用いた切断では水分に弱い蛍光体が劣化するおそれがある。パンチングで透光性部材を切除する場合は水を用いなくてもよいので水分に弱い蛍光体を用いることもできる。
(光拡散材13)
透光性部材10は、輝度ムラや色ムラの改善のために光拡散材13を含有していてもよい。光拡散材の材料として、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素などを用いることができる。特に、酸化チタンは、水分などに対して比較的安定でかつ高屈折率であるため好ましい。
(発光素子20)
発光素子は、窒化物半導体等から構成される既知の半導体素子を適用できる。発光素子の発光波長は、可視域(380〜780nm)を含め、紫外域から赤外域まで選択することができる。例えば、ピーク波長430〜490nmの発光素子としては、窒化物半導体を用いることができる。その窒化物半導体としては、InAlGa1−X−YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)等を用いることができる。発光素子は、透光性基板21と、その上に形成された半導体積層体22と、電極23、24と、を含む。
(透光性基板21)
発光素子の透光性基板には、例えば、サファイア(Al)等の透光性の絶縁性材料や、半導体積層体からの発光を透過する半導体材料(例えば、窒化物系半導体材料)を用いることができる。
(接合部材30)
接合部材は、透光性の樹脂により構成することができる。透光性の樹脂の材料としては、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂が好ましい。接合部材は発光素子と接触しているので、点灯時に発光素子で発生する熱の影響を受けやすい。熱硬化性樹脂は、耐熱性に優れているので、接合部材に適している。なお、接合部材は、発光素子からの光の透過率が高いことが好ましい。
(保持部材60)
保持部材の材料としては、金属、樹脂等を用いることができる。特に保持部材の材料として金属を用いることが好ましい。金属は樹脂と比較して劣化しにくいので繰り返し使用できるためである。
(被覆部材80)
被覆部材は、光反射性樹脂により構成することができる。光反射性樹脂とは、発光素子からの光に対する反射率が高く、例えば、反射率が70%以上の樹脂を意味する。光反射性樹脂としては、例えば透光性の樹脂に、光反射性物質を分散させたものを使用できる。光反射性物質としては、例えば、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウムなどを用いることができる。光反射性物質は、粒状、繊維状、薄板片状などを用いることができる。特に、繊維状の光反射性物質のものは被覆部材の熱膨張率を低くして、例えば、発光素子との間の熱膨張率差を小さくできるので、好ましい。光反射性樹脂に含まれる樹脂材料としては、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂であることが好ましい。特に、耐光性、耐熱性に優れるシリコーン樹脂が好適である。
以上、本発明に係るいくつかの実施形態について例示したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。
10 透光性部材
11 樹脂部材
12 波長変換部材
13 光拡散材
15 第1透光層
16 第2透光層
17 透光部材片
20 発光素子
21 透光性基板
22 半導体積層体
23、24 電極
30 接合部材
40 中間体
51 第1押さえ
52 第1下金型
53 第1上金型
55 第2押さえ
56 第2下金型
57 第2上金型
61 第1上面保持部材
62 第1下面保持部材
65 第2上面保持部材
66 第2下面保持部材
611、621、651、661 貫通孔
70 支持部材
80 被覆部材
81 被覆部材片
90 第1受け材
91 第2受け材
201 電極形成面
202 光取り出し面

Claims (3)

  1. 波長変換部材を含有するシート状の透光性部材を準備する工程と、
    前記透光性部材上に発光素子を載置する工程と、
    前記透光性部材をパンチングにより切断して前記発光素子を含む中間体を形成する工程と、
    前記中間体の側面を覆う被覆部材を形成する工程と、
    前記被覆部材を切断して個片化する工程と、
    を備え
    前記中間体を形成する工程において、前記透光性部材の前記波長変換部材が偏在する側の面とは反対の面側からパンチングにより前記透光性部材を切断する、発光装置の製造方法。
  2. 前記個片化する工程において、前記被覆部材をパンチングにより切断する請求項1に記載の発光装置の製造方法。
  3. 前記中間体を形成する工程おいて、前記透光性部材の上面及び下面を第1上面保持部材と、第1下面保持部材とで挟み、上面視において前記第1上面保持部材及び前記第1下面保持部材は前記発光素子と重なる位置に貫通孔を備える請求項1〜のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
JP2016146912A 2016-07-27 2016-07-27 発光装置の製造方法 Active JP6848244B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016146912A JP6848244B2 (ja) 2016-07-27 2016-07-27 発光装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016146912A JP6848244B2 (ja) 2016-07-27 2016-07-27 発光装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018018912A JP2018018912A (ja) 2018-02-01
JP6848244B2 true JP6848244B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=61081941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016146912A Active JP6848244B2 (ja) 2016-07-27 2016-07-27 発光装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6848244B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10461231B2 (en) * 2018-02-27 2019-10-29 Lumens Co., Ltd. Method for fabricating LED package
JP7299492B2 (ja) * 2018-10-15 2023-06-28 日亜化学工業株式会社 発光装置および発光モジュール

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3280243B2 (ja) * 1996-10-08 2002-04-30 株式会社三井ハイテック Bga型半導体装置の製造方法
JP3536728B2 (ja) * 1998-07-31 2004-06-14 セイコーエプソン株式会社 半導体装置及びテープキャリア並びにそれらの製造方法、回路基板、電子機器並びにテープキャリア製造装置
KR20120051380A (ko) * 2010-11-12 2012-05-22 삼성엘이디 주식회사 발광소자 패키지 제조방법
JP2013077679A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Citizen Electronics Co Ltd 半導体発光装置とその製造方法
KR101301327B1 (ko) * 2012-05-14 2013-08-29 세메스 주식회사 발광 소자 타발 장치
JP5995695B2 (ja) * 2012-12-03 2016-09-21 シチズンホールディングス株式会社 Led装置の製造方法
DE102013107862A1 (de) * 2013-07-23 2015-01-29 Osram Opto Semiconductors Gmbh Oberflächenmontierbares optoelektronisches Halbleiterbauteil und Verfahren zur Herstellung zumindest eines oberflächenmontierbaren optoelektronischen Halbleiterbauteils
DE102014100772B4 (de) * 2014-01-23 2022-11-03 OSRAM Opto Semiconductors Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verfahren zur Herstellung von optoelektronischen Halbleiterbauelementen und optoelektronisches Halbleiterbauelement

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018018912A (ja) 2018-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9728678B2 (en) Light emitting element and method of manufacturing the same
JP7011143B2 (ja) 発光装置の製造方法
JP6179555B2 (ja) 発光装置
US10274140B1 (en) Method for manufacturing light emitting device
US8853934B2 (en) Light-emitting device
JP6777127B2 (ja) 発光装置の製造方法
US9722156B2 (en) Light-emitting device
JP6790478B2 (ja) 発光装置の製造方法
JP6665851B2 (ja) 発光装置および発光装置の製造方法
JP6493053B2 (ja) 発光装置
JP6848244B2 (ja) 発光装置の製造方法
JP7111939B2 (ja) 発光装置及びその製造方法
JP7108182B2 (ja) 発光装置及びその製造方法
CN115188872A (zh) 配光构件的制造方法、发光装置的制造方法、配光构件及发光装置
JP5630966B2 (ja) 発光素子チップ組立体およびその製造方法
JP2020188265A (ja) 発光装置とその製造方法
KR20180124738A (ko) 발광장치 및 그 제조방법
JP7054005B2 (ja) 発光装置
JP6669292B2 (ja) 発光装置及びその製造方法
US11662512B2 (en) Light-emitting module
JP6885494B1 (ja) 発光装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6848244

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250