JP6848162B2 - ミセル含有組成物 - Google Patents

ミセル含有組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6848162B2
JP6848162B2 JP2016226417A JP2016226417A JP6848162B2 JP 6848162 B2 JP6848162 B2 JP 6848162B2 JP 2016226417 A JP2016226417 A JP 2016226417A JP 2016226417 A JP2016226417 A JP 2016226417A JP 6848162 B2 JP6848162 B2 JP 6848162B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
composition
mel
ether
composition according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016226417A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018083770A (ja
Inventor
一平 藤山
一平 藤山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP2016226417A priority Critical patent/JP6848162B2/ja
Publication of JP2018083770A publication Critical patent/JP2018083770A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6848162B2 publication Critical patent/JP6848162B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、皮膚外用剤として好適な、水系のミセル含有組成物に関する。
マンノシルエリスリトールリピッド(MEL)は、酵母が作る天然系の界面活性剤(いわゆるバイオサーファクタント)であり、これまでに種々の生理作用が報告されている。
皮膚外用剤の分野においては、脂肪酸とマンノースとエリスリトールからなる糖脂質構造がセラミドに類似することから、損傷した細胞間脂質を補い、皮膚バリア機能を回復して、保湿作用や肌荒れ改善作用を有することが知られている(特許文献1)。
通常、MELは、希薄水溶液において熱力学的に不安定なベシクル分散状態にあり、経時的に沈降し分離してしまう。これに多価アルコールや界面活性剤を加えることにより、長期的に幅広い温度で安定な状態を保持できることが知られている。例えば、特許文献2には、MELに多価アルコール及び界面活性剤を組み合わせて安定化させた透明な化粧料組成物が開示されている。
国際公開2007/060956号パンフレット 特開2011−001312号公報
特許文献2に記載の化粧料組成物は、MELを安定に含有する一方で、併用する界面活性剤に起因するベタつきが強いという問題がある。特に、化粧水等の水系の皮膚外用剤においては、みずみずしい使用感が求められるため、ベタつきは回避したい点である。
このような状態に鑑みて、本発明は、MELを長期間、透明に安定に含有し、かつ後肌がベタつくことなくさっぱりした使用感が得られる、水系組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意研究を行った結果、水系組成物において、MELに特定の両親媒性分子を組み合わせることにより、MELにミセルを形成させて、長期間、透明に安定化させられることに想到し、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]MELと、表面張力値が35mN/m以上のポリグリセリン脂肪酸エステルとを含有し、前記MELはミセルを形成している、水系組成物(以降、「本発明の組成物」と記す)。
[2]さらに、炭素数3〜6の2〜4価アルコールを含有する、[1]に記載の組成物。[3]前記MELの含有量が、組成物全体に対して0.01〜10重量%である、[1]又は[2]に記載の組成物。
[4]前記MELと前記ポリグリセリン脂肪酸エステルとの含有量の重量比が、1:1〜1:100である、[1]〜[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]前記ミセルの平均粒径が、10〜150nmである、[1]〜[4]のいずれかに記載の組成物。
[6]前記ポリグリセリン脂肪酸エステルが、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポ
リグリセリル−10である、[1]〜[5]のいずれかに記載の組成物。
[7]透明である、[1]〜[6]のいずれかに記載の組成物。
[8]皮膚外用剤である、[1]〜[7]のいずれかに記載の組成物。
本発明により、水系組成物において、MELを長期間、透明に安定に含有させることができる。さらに、ベタつくことなくさっぱりした使用感が得られつつ、適度な油性感の付与により柔軟感のある後肌が得られる組成物が提供されるため、皮膚外用剤として好適である。
本発明の組成物は、MELと、表面張力値が35mN/m以上のポリグリセリン脂肪酸エステルとを含有する。
本発明におけるMELは、通常は一般式(1)又は(2)に示される構造を有する。
なお、一般式(1)及び(2)中、R1は同一でも異なっていてもよい炭素数4〜24、好ましくは8〜14の、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、脂肪族アシル基である。前記R1の炭素数は、MEL生産菌や生産培地、生産条件等によって変わり得るため、通常は複数種類のR1を有するMELの混合物である。
また、一般式(1)及び(2)中、R2は水素又はアセチル基であり、R3は水素又はアセチル基であり、R4は水素または炭素数2〜24の脂肪族アシル基である。一般に、R2及びR3がともにアセチル基であるものをMEL−A、R2が水素でR3がアセチル基であるものをMEL−B、R2がアセチル基でR3が水素であるものをMEL−C、R2及びR3がともに水素であるものをMEL−Dという。本発明において、MEL−A、B、C、及びDのいずれも用いることができるが、MEL−Bがより好ましい。
Figure 0006848162
Figure 0006848162
本発明の組成物が必須に含有するポリグリセリン脂肪酸エステルは、乳化能を通常発揮しない、特定の両親媒性分子である。具体的には、表面張力低下能が低く、より具体的には表面張力値が35mN/m以上のものであり、好ましくは40〜60mN/mのものである。
ここで、「表面張力値」は、Wilhelmy法により測定したものをいう。具体的には、水に対して1.0×10-7〜1.0×10-1Mとなるよう調整した両親媒性分子水溶液の表面張力を、自動表面張力計 CBVP−Z 型(協和界面科学株式会社製)を用いて20℃にて測定する。得られた表面張力カーブから、両親媒性分子濃度が増大しても界面張力が低下しなくなる濃度を、両親媒性分子を臨界ミセル濃度(critical micelle concentration、以下「CMC」)として算出し、その時の表面張力値を両親媒分子水溶液の表面張力値とする。両親媒性分子をCMC以上に配合した水溶液の表面張力値が、水の表面張力値(文献値:72.75mN/m)に対し、約1/2に相当する35mN/mを下回る場合、その両親媒性分子は表面張力低下能が高いとし、その逆の場合は表面張力低下能が低いとする。
このようなポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸とポリグリセリンとのエステルが好ましく挙げられる。前記脂肪酸は、特に限定されないが2価のものが好ましい。また、前記ポリグリセリンの重合度は任意でよいが、例えば重合度6〜10のものが好ましい。
また、本発明におけるポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、HLB値が10以上のものが好ましい。
本発明におけるポリグリセリン脂肪酸エステルの具体例としては、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10等が特に好ましく挙げられるが、これに限定されない。
本発明の組成物において、MELの含有量は、組成物全体に対して0.01〜10重量%が好ましく、0.02〜5重量%がより好ましく、0.05〜3重量%がさらに好ましい。0.01重量%より少ないとMELがミセルを形成しにくい場合があり、組成物の透明性・安定性が損なわれる場合がある。また、10重量%より多いと、MELの効果が頭打ちになり、処方の自由度が損なわれる場合がある。
本発明の組成物において、ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量は、組成物全体に対して0.1〜20重量%が好ましく、0.3〜10重量%がより好ましく、0.5〜5重量%がさらに好ましい。0.1重量%より少ないとMELがミセルを形成しにくい場合があり、組成物の透明性・安定性が損なわれる場合がある。また、20重量%より多いと、処方の自由度が損なわれる場合がある。
本発明の組成物において、前記MELと前記ポリグリセリン脂肪酸エステルとの含有量の重量比は、1:1〜1:100が好ましく、1:5〜1:20がより好ましい。このような比率で併用することにより、MELがミセルを形成しやすくなり、組成物が透明に安定化されやすい。
本発明の組成物において、MELはミセルを形成している。ミセルの態様で分散して含有されていることにより、長期的に幅広い温度で安定になる。
通常、MELが形成するミセルの平均粒径は、膨潤している状態を含め、10〜150nmである。ここで、ミセルの平均粒径は、動的光散乱装置、例えば動的光散乱式粒度分布測定装置(ELS−Z1、大塚電子株式会社製)を用いて測定し、ヒストグラム解析の一手法であるNNLS(非負拘束最少自乗法)を用いて算出した粒子径分布から求められる、最も大きな散乱強度を有する粒子径値を平均した値である。
なお、通常のスターラー撹拌にて得られる、MELが形成するベシクルの平均粒径は500〜2000nmであり、ミセルの態様と明確に区別することができる。
本発明の組成物は、水系組成物である。ここで、「水系」とは、連続相が水性成分であり、可溶化している状態の系をいう。なお、水性成分は、水の他に、例えば25〜65℃のミネラルオイルに懸濁して1時間静置した後にミネラルオイルと相分離する成分をいう。
本発明の組成物は、可溶化状態であるため、通常は透明である。ここで透明とは、目視で定性的に判断することもできるが、定量的には25℃において分光光度計で測定した可視光透過率(波長600nm、光路長1cm)が、コントロールの蒸留水を100とした場合に、70〜100の範囲であることをいう。
本発明の組成物は、透明な可溶化系であることから、油性成分の含有量がごく少量であるか実質的に含有しないことが好ましい。
油性成分としては、シリコーン油、極性油、天然油、炭化水素油等の油剤が挙げられる。また、これらの油剤で抽出又は希釈された植物等の抽出物や香料等の添加物も、ここでの油性成分に含まれる。
「ごく少量であるか実質的に含有しない」とは、組成物全体に対して好ましくは0.1重量%以下、より好ましくは0.01重量%以下、さらに好ましくは0.001重量%以下であることをいう。このような微量であれば、MELのミセル内に包含されて、可溶化系のバランスが崩れることなく保持され得る。
本発明の組成物は、さらに、炭素数3〜6の2〜4価アルコールを含有することが好ましい。かかる多価アルコールとしては、プロピレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、ペンタエリスリトール等が好ましく挙げられ、これらのうち2〜3価のものがより好ましい。
本発明の組成物において、前記多価アルコールの含有量は、組成物全体に対して2〜20重量%が好ましく、4〜8重量%がより好ましい。このような範囲で含有させることにより、組成物の安定性がより向上する。
本発明の組成物は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、通常皮膚外用剤に用いられる他の成分を任意に配合することができる。かかる任意成分としては、例えば、他のアルコール類、保湿剤、界面活性剤、金属イオン封鎖剤、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、有機アミン、pH調整剤、ビタミン類、酸化防止剤、防腐剤、水溶性高分子、各種有効成分等が挙げられる。
他のアルコールとしては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等の1価の低級アルコールが挙げられる。また、他の多価アルコールとして、5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム) 、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
pH調製剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B、B、C、E及びその誘導体(アスコルビン酸2−グルコシドを除く)、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
防腐剤としては、パラベン類、フェノキシエタノール等が挙げられる。
水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カ
ンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等の天然の水溶性高分子、
デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等の半合成の水溶性高分子、
ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等の合成の水溶性高分子が挙げられる。
各種有効成分としては、例えば、消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
なお、本発明において、組成物の使用感の観点から、「表面張力値が35mN/m以上のポリグリセリン脂肪酸エステル」以外の界面活性剤(アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等)は、実質的に含有しないことが好ましい。
なお、「実質的に含有しない」とは、組成物全体に対して好ましくは0.01重量%以下、より好ましくは0.001重量%以下であることをいう。
本発明の組成物は、長期間安定に透明で美麗な状態が保たれ、みずみずしくさっぱりした使用感が得られつつ、柔軟感に優れた後肌も得られるため、皮膚外用剤として好ましく適用できる。より好ましくは化粧料(医薬部外品を含む)として適用でき、スキンケア化粧料への適用がさらに好ましく、化粧水やローションへの適用が特に好ましい。
本発明の組成物は、通常の水系組成物の調製方法により製造することができる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
<組成物の調製>
表1に示す処方に従って、水系組成物(実施例1〜5及び比較例1〜3)を常法により調製した。
<組成物の評価>
調製した各組成物について、動的光散乱式粒度分布測定装置(ELS−Z1、大塚電子株式会社製)を用いて、ミセル平均粒径を測定した。結果を表1に示す。
また、調製した各組成物の「外観(透明性)」、「ベタつき」及び「柔軟感」について、以下の方法及び基準によりそれぞれ評価した。結果を表1に示す。
外観(透明性)
調製後−10〜50℃で1ヶ月保管した後の外観を目視で観察し、以下の基準で評価した。
◎:透明
○:ほぼ透明
△:やや不透明
×:不透明
ベタつき
組成物を手の甲に塗布した直後の肌のベタつきを、以下の基準で官能評価した。
◎:まったくベタつかない
○:ややベタつくが気にならない
△:ベタつく
×:著しくベタつく
柔軟感
組成物を手の甲に塗布した後の肌の柔軟感を、以下の基準で官能評価した。
◎:優れた柔軟感あり
○:柔軟感あり
△:柔軟感なし
×:ごわつく
Figure 0006848162
本発明により、長期間安定に透明で美麗な状態が保たれ、みずみずしくさっぱりした使用感が得られつつ、柔軟感に優れた後肌も得られる水系組成物が提供される。本発明の水系組成物は、化粧料等の皮膚外用剤として好ましく適用できるため、産業上非常に有用である。

Claims (7)

  1. マンノシルエリスリトールリピッド(MEL)と、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10とを含有し、
    前記MELはミセルを形成している、水系組成物(但し、組成物がリン脂質を含有する態様を除く)。
  2. さらに、炭素数3〜6の2〜4価アルコールを含有する、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記MELの含有量が、組成物全体に対して0.01〜10重量%である、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記MELと前記(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10との含有量の重量比が、1:1〜1:100である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記ミセルの平均粒径が、10〜150nmである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 透明である、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 皮膚外用剤である、請求項1〜の何れか一項に記載の組成物。
JP2016226417A 2016-11-22 2016-11-22 ミセル含有組成物 Active JP6848162B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016226417A JP6848162B2 (ja) 2016-11-22 2016-11-22 ミセル含有組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016226417A JP6848162B2 (ja) 2016-11-22 2016-11-22 ミセル含有組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018083770A JP2018083770A (ja) 2018-05-31
JP6848162B2 true JP6848162B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=62238026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016226417A Active JP6848162B2 (ja) 2016-11-22 2016-11-22 ミセル含有組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6848162B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011168548A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Toyobo Co Ltd 水中油型乳化化粧料
CN102905681B (zh) * 2010-05-27 2015-02-11 花王株式会社 水包油型乳化组合物
JP5997517B2 (ja) * 2012-07-03 2016-09-28 花王株式会社 水性化粧料
JP6971072B2 (ja) * 2016-07-27 2021-11-24 日本精化株式会社 マンノシルエリスリトールリピッドを含有する化粧料用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018083770A (ja) 2018-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3687277B2 (ja) 美白化粧料
JP7307835B2 (ja) 水性組成物
US20090197948A1 (en) Skin External Preparation
JP3642788B2 (ja) 皮膚感触の改善された化粧品および/または薬用の製剤
WO2010134562A1 (ja) 化粧料
JP5342736B2 (ja) 水中油型エマルション及びその製造方法
KR20100050477A (ko) 알킬렌옥시드 유도체와 이를 함유하는 피부 외용제
KR20010101122A (ko) 피부외용제
TW201328712A (zh) 氧化染毛劑
JP2010024159A (ja) 微細エマルション組成物、およびその製造方法
KR101445182B1 (ko) 국소용 팔미토일 글루타치온 제제
KR20090060422A (ko) 피부 외용제 및 피부 세정료
US8603533B2 (en) Polymersomes and production method thereof
JP2017128524A (ja) ジェル状化粧料
JP6848162B2 (ja) ミセル含有組成物
US20190269605A1 (en) Skin care composition
JP2010024161A (ja) 微細エマルション組成物、およびその製造方法
JP2017119665A (ja) 肌状態改善用化粧料基剤及びそのスクリーニング方法
JP2017007980A (ja) 液晶化粧料
JP2017190292A (ja) 乳化組成物
TW202026278A (zh) 洗淨劑組成物
JP6752574B2 (ja) 水中油型乳化化粧料
JP6835385B2 (ja) 洗浄用組成物
US20050036975A1 (en) Surfactant-free shaving aid preparation
TW202034890A (zh) 油中水型皮膚外用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6848162

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150