JP5997517B2 - 水性化粧料 - Google Patents

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本発明は、バイオサーファクタントを用いた水性化粧料に関する。
近年サスティナビリティや環境への配慮から、その構造中に石油由来成分を含まず、生分解性の高い微生物が産生する界面活性剤、いわゆるバイオサーファクタントの皮膚外用剤への利用が検討されている。
皮膚外用剤に用いられるバイオサーファクタントとしては、サーファクチン、マンノシルエリスリトールリピッド、ソホロリピッドなどが知られており、特にサーファクチンは、医薬部外品としての配合認可もあり、皮膚外用剤基剤として非常に期待されているバイオサーファクタントの一つである。
サーファクチンは東京大学の有馬らにより命名され、垣内らにより構造決定された枯草菌(Bucillus subtilis)培養液由来の物質で、環状ペプチドを親水部として持ち、アルキル側鎖を疎水部として持つリポペプチドである。環状ペプチド中のアスパラギン酸、グルタミン酸に遊離カルボキシル基があり、そのナトリウム塩はアニオン性界面活性剤としての機能を有する。高い界面活性剤としての能力のみならずアクネ菌の生育阻害などの生理作用も持つことが報告されている(非特許文献1参照)。
近年では、皮膚外用剤への応用が進み、例えば、サーファクチン塩を含有し、最終組成物のpHを6.5〜9.0に調整した皮膚外用剤(特許文献1参照)、サーファクチン塩とカルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを併用した保存安定性に優れた皮膚外用剤(特許文献2参照)や、サーファクチン塩とグリセリンモノ脂肪酸エステルなどを併用した保存安定性に優れた乳液状皮膚外用剤が提案されている(特許文献3〜5参照)。
特開2004−67647号公報 特開2003−95853号公報 特開2003−146827号公報 特開2003−277220号公報 特開2003−277250号公報
日本農芸化学会2012年大会講演要旨
しかしながら、特許文献1にも記載されるようにサーファクチン塩はpHが弱酸性〜酸性の領域においては、水に対する溶解性が低下してしまうために製剤中に沈殿を生じたり、界面活性能が低下したりするため、低pH領域で低粘性の水性化粧料を形成することは困難であった。そのため、サーファクチン塩を含有した水性化粧料には、α−ヒドロキシ酸などの酸性領域で高い効果を発現するような水溶性有機酸成分を十分量配合することも困難であった。
従って、本発明の課題は、サーファクチン塩を用い、塗布時の感触が良好で、かつ低pH領域で安定な低粘性の水性化粧料を提供することにある。
そこで本発明者は、サーファクチン塩に種々の界面活性剤を組み合わせて検討した結果、全く意外にもサーファクチン塩とHLB10以上の特定の界面活性剤を併用した場合に、低pH領域でも低粘性でかつ安定性に優れ、塗布時の感触に優れた水性化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C)を含有し、pHが3以上6以下であり、粘度(25℃)が2000mPa・s以下であることを特徴とする水性化粧料を提供するものである。
(A)HLBが10以上のポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる界面活性剤の1種又は2種以上
(B)サーファクチン又はその塩
(C)水溶性有機酸
本発明の水性化粧料は、低pH領域での安定性に優れ、低粘性で使用感(伸びの良さ、さっぱり感)に優れ、化粧品、医薬品などの用途に好適に用いることができる。
本発明に用いられる(A)成分は、HLBが10以上のポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択される1種又は2種以上の界面活性剤である。
ここで、HLB値とは、油−水系で界面活性剤の両液体に対する相対的親和力の比を表す指標であり、一般にHLB値の小さいもの(特にHLB3〜6程度)は油に対する親和性が高く、親油性を示し、油中水型乳化組成物を生成させる傾向にある。HLB値の高いもの(特にHLB8〜18程度)は親水性が高く、水中油型乳化組成物を生成させる傾向にある。なお、HLB値は、グリフィン法により容易に求めることができる。
本発明に用いられる界面活性剤のHLB値は、水性化粧料の安定性及び感触の点から12以上が好ましく、19以下が好ましく、18以下がより好ましい。また、より具体的には、12以上19以下が好ましく、12以上18以下がより好ましい。
本発明に用いられるHLBが10以上のポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタンとしては、例えばポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン(20E.O.)(HLB=16.7)、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)(HLB=15.6)、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)(HLB=14.9)、イソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)(HLB=15.0)、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)(HLB=15.0)、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.O.)(HLB=10.0)、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)(HLB=11.0)からなる群から選択される1種以上が挙げられる。
本発明に用いられるHLBが10以上のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.)(HLB=10.5)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(30E.O.)(HLB=11.0)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.)(HLB=12.5)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.)(HLB=13.5)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.)(HLB=14.0)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(80E.O.)(HLB=15.0)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(100E.O.)(HLB=16.5)からなる群から選択される1種以上が挙げられる。
本発明に用いることができるHLBが10以上のポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えばモノラウリン酸ポリグリセリル(HLB=14.5)、モノミリスチン酸デカグリセリル(HLB=14.0)、モノステアリン酸ポリグリセリル(HLB=12.0)、モノイソステアリン酸ポリグリセリル(HLB=12.0)、モノオレイン酸ポリグリセリル(HLB=12.0)、ジイソステアリン酸ポリグリセリル(HLB=10.0)、モノイソステアリン酸ヘキサグリセリル(HLB=10.8)、モノイソステアリン酸デカグリセリル(HLB=13.7)からなる群から選択される1種以上が挙げられる。
これらのうち、製剤安定性、感触の点から、HLBが12以上18以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.)及びモノイソステアリン酸デカグリセリルから選ばれる1種又は2種以上がさらに好ましい。
本発明の水性化粧料中における(A)成分の含有量は、安定性、感触及び刺激性の点から、0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい。より具体的には、0.01〜5質量%が好ましく、0.05〜4質量%がより好ましく、0.1〜4質量%がさらに好ましく、0.1〜3質量%がさらに好ましい。
本発明で用いられる(B)サーファクチン又はその塩は、公知の物質であり、バチルスズブチリス(Bacillus subtilis)IAM 1213株、IAM 1069株、IAM 1259株、IAM 1260株、IFO 3035株、ATCC 21332株等のバチルス属微生物により生産される天然系の界面活性剤である。サーファクチン塩としては、サーファクチン構成単位であるアミノ酸由来のカルボキシル基の金属塩(ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩等)や有機アンモニウム塩(トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、トリブチルアミン塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、リジン塩、アルギニン塩、コリン塩等)等が挙げられる。これらのうち、市場での入手のし易さの点から、サーファクチンナトリウム(商品名:カネカ・サーファクチン;カネカ社製)を使用することが好ましい。
本発明の水性化粧料中における(B)成分の含有量は、安定性の点から、0.05質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、また、においの点から、5質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましい。具体的には、0.05〜5質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましく、0.1〜2質量%がさらに好ましい。
本発明の水性化粧料中における(A)成分及び(B)成分の含有質量比((A)/(B))は、製剤安定性、感触の点から、4/5以上が好ましく、5/1以上がより好ましく、20/1以下が好ましく、10/1以下がより好ましい。具体的には、4/5〜20/1が好ましく、3/1〜12/1がより好ましく、5/1〜10/1がさらに好ましい。
本発明で用いられる(C)水溶性有機酸としては、直鎖又は分岐鎖の、飽和又は不飽和の脂肪酸及び脂環族カルボン酸が挙げられ、これら有機酸の任意の位置に水酸基が置換したヒドロキシ酸を好ましく用いることができる。当該水溶性有機酸としては、皮膚刺激性の点から、炭素数3〜8のヒドロキシ酸が好ましく、より好ましくは炭素数3〜8のα−ヒドロキシ酸であり、具体的にはグリコール酸、乳酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等が挙げられる。また、においの点から、クエン酸がさらに好ましい。
本発明の水性化粧料中における(C)成分の含有量は、水性化粧料のpHが前記範囲にある限り、特に制限されるものではないが、キレート効果や美肌効果の点から、0.05質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、10質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。具体的には、0.05〜10質量%が好ましく、0.1〜8質量%がより好ましく、0.1〜5質量%がさらに好ましい。
本発明の水性化粧料のpHは、3以上6以下であることが前記水溶性有機酸を安定に配合するうえで重要であり、さらに3以上5以下が好ましい。
本発明では、さらに(D)エタノールを含有することが使用感(伸びの良さ、さっぱり感)の向上の点から好ましいが、本発明の水性化粧料のエタノール含有量は、皮膚刺激性の点から、0.1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、5質量%以上がさらに好ましく、15質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましい。具体的には、0.1〜15質量%が好ましく、3〜15質量%がより好ましく、5〜12質量%がさらに好ましい。エタノールの含有量が上記範囲内であっても、本発明の水性化粧料は優れた外観特性(透明性)と安定性を維持することができる。
本発明の水性化粧料は、水を主な媒体とする化粧料であり、実質的に油剤を含有しない化粧料が好ましく、より好ましくは水性化粧料中の油剤の含有量が3質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下、さらに好ましくは0.1質量%以下である。当該範囲であれば、安定性に優れ、界面活性剤によるべたつきがなく、さっぱりとした使用感となる。
ここで、油剤は、油脂(トリグリセリド)、エステル油、炭化水素、炭素数8以上の高級アルコール、シリコーン油、フッ素油等の油分へ溶解しやすい成分の総体である。
本発明の水性化粧料の粘度(B型粘度計)は、25℃において2000mPa・s以下が好ましく、更に好ましくは1000mPa・s以下であり、より好ましくは500mPa・s以下である。粘度がこの範囲であると、伸びが良く、さっぱり感等の感触が良好であるため、化粧水(ローション)、水性エッセンス、パック等の製剤として利用しやすい。
本発明の水性化粧料は、前記の必須成分に加えて必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で通常、医薬品、医薬部外品、化粧料等に使用されている他の任意の成分、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、(A)成分以外の非イオン性界面活性剤、油分、紫外線吸収剤、防腐剤、保湿剤、ポリマー類、アミノ酸誘導体、糖誘導体、香料、水、アルコール、増粘剤、色剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、薬剤等の成分を適宜配合することができる。
本発明の水性化粧料の剤形としては、特に限定されるものではないが、化粧水(ローション)、水性エッセンス、パック、水性ゲルなどに適用が可能であり、さらにシート剤、スプレー剤、ムース剤としても適用できる。
また、本発明の水性化粧料は、見た目の美しさから、外観が透明又は半透明であるのが好ましい。ここで透明又は半透明とは、厚さ5cmのガラス容器に水性化粧料を入れ、目視観察したとき、見た方向と反対においた12ポイントの文字が識別可能なことを意味する。
次に本発明の態様及び好ましい実施態様を示す。
<1>次の成分(A)、(B)及び(C)を含有し、pHが3以上6以下であり、粘度(25℃)が2000mPa・s以下であることを特徴とする水性化粧料。
(A)HLBが10以上のポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる界面活性剤の1種又は2種以上
(B)サーファクチン又はその塩
(C)水溶性有機酸
<2>(A)成分が、HLB10以上19以下、好ましくはHLB12以上18以下のポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上である<1>の水性化粧料。
<3>(A)成分が、HLBが12以上18以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上であり、好ましくはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.)及びモノイソステアリン酸デカグリセリルから選ばれる1種又は2種以上である<1>又は<2>の水性化粧料。
<4>(A)成分の含有量が、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、5質量%以下、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%以下である<1>〜<3>の水性化粧料。
<5>(B)成分の含有量が、0.05質量%以上、好ましくは0.1質量%以上であり、5質量%以下、好ましくは2質量%以下である<1>〜<4>の水性化粧料。
<6>(A)成分及び(B)成分の含有質量比((A)/(B))が、4/5以上、好ましくは5/1以上であり、20/1以下、好ましくは10/1以下である<1>〜<5>の水性化粧料。
<7>(C)水溶性有機酸が、炭素数3〜8のヒドロキシ酸であり、炭素数3〜8のα−ヒドロキシ酸であり、より好ましくはグリコール酸、乳酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸及びクエン酸から選ばれる1種又は2種以上である<1>〜<6>の水性化粧料。
<8>(C)成分の含有量が、0.05質量%以上、好ましくは0.1質量%以上であり、10質量%以下、好ましくは8質量%以下である<1>〜<7>の水性化粧料。
<9>さらに(D)にエタノールを含有する<1>〜<8>の水性化粧料。
<10>(D)成分の含有量が、0.1質量%以上、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上であり、15質量%以下、好ましくは12質量%以下である<1>〜<9>の水性化粧料。
<11>水を主な媒体とする化粧料であり、実質的に油剤を含有しない化粧料であり、好ましくは水性化粧料中の油剤の含有量が3質量%以下であり、好ましくは1質量%以下、さらに好ましくは0.1質量%以下である<1>〜<10>の水性化粧料。
<12>粘度(B型粘度計)が、25℃において2000mPa・s以下であり、好ましくは1000mPa・s以下であり、より好ましくは500mPa・s以下である<1>〜<11>の水性化粧料。
<13>外観が、透明又は半透明である<1>〜<12>の水性化粧料。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を詳細に説明するが、これらに限定されるものではない。まず、実施例及び比較例で用いた試験方法について下記に説明する。
〔外観評価〕
厚み5cmのガラス容器に試料100mLを入れ、目視観察したとき、見た方向と反対においた12ポイント文字が曇らずに見えるものを澄明、曇るが識別可能なものを微濁(半透明)、見えないものを白濁とした。
〔pH測定〕
製造直後の各資料をpHメーター(D−51型番:堀場製作所社製)にて、25℃でpH測定を行った。
〔粘度測定〕
製造直後の各試料をB型粘度計(ビスメトロン粘度計:型式VS−A1、ローターNo.3、12回転/分、30秒)にて、25℃で粘度を測定した。
〔官能評価〕
成人女性20名の評価パネラーに試料を使用してもらい、使用後に塗布中の重さ(伸びの良さ)、塗布後の油性感(さっぱり感)に関し、感触が良いと答えた人数で評価した。なお、外観評価で沈殿が生じた試料に対しては官能評価を実施していない。
実施例1〜5、比較例1〜3
表1に記載の組成で化粧水を調製し、前記の外観評価、pH測定、粘度測定及び官能評価を実施した。
(1)調製法
各成分を室温にて均一に混合攪拌する。
(2)特性
実施例及び比較例の製造直後の官能試験結果を表1に示す。
表1に示すように、本発明の実施例は澄明又は半透明な化粧水を形成し、伸びのよさ、油性感のなさなど優れた使用感を示した。一方比較例は沈殿を形成し、感触も満足できるものではなかった。
Figure 0005997517
実施例6〜10、比較例4〜7
表2に記載の組成で化粧水を調製し、前記の外観評価、pH測定、粘度測定及び官能評価を実施した。
(1)調製法
各成分を室温にて均一に混合攪拌する。
(2)特性
実施例及び比較例の製造直後の官能試験結果を表2に示す。
表2に示すように、本発明の実施例は澄明又は微濁の化粧水を形成し、伸びのよさ、油性感のなさなど優れた使用感を示した。一方、比較例は沈殿を形成し、感触も満足できるものではなかった。
Figure 0005997517
下記処方例1〜8の保湿化粧水、美白化粧水、ふき取り化粧水及び抗老化美容液を調製した。これらの水性化粧料は、いずれも安定で感触も良好なものであることが期待される。
Figure 0005997517
Figure 0005997517
Figure 0005997517
Figure 0005997517
本発明の水性化粧料は、低pH領域での安定性に優れ、低粘性で使用感(伸びの良さ、さっぱり感)に優れ、化粧水、水性エッセンス、パック、水性ゲル等の化粧品として好適に用いられる。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C)を含有し、pHが3以上6以下であり、粘度(25℃)が2000mPa・s以下であり、かつ油剤の含有量が3質量%以下であることを特徴とする水性化粧料。
    (A)HLBが10以上のポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる界面活性剤の1種又は2種以上
    (B)サーファクチン又はその塩
    (C)水溶性有機酸
  2. (A)成分及び(B)成分の含有質量比((A)/(B))が、4/5以上20以下である請求項1記載の水性化粧料。
  3. (C)成分が、炭素数3〜8のヒドロキシ酸である請求項1又は2記載の水性化粧料。
  4. さらに(D)エタノールを含有する請求項1〜3のいずれかに記載の水性化粧料。
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