JP6847304B2 - プロスタグランジンe2の生成を阻害する多置換されたピリミジン、その製造方法およびその使用 - Google Patents

プロスタグランジンe2の生成を阻害する多置換されたピリミジン、その製造方法およびその使用 Download PDF

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Description

本発明は、多置換されたピリミジンおよびプロスタグランジンE産生阻害剤としてのその使用に関する。
プロスタグランジンE(PGE)は、脂質様プロスタノイドである。プロスタグランジンEは、アラキドン酸からの酵素反応のカスケードを介して生合成される(Park, J. Y., Clin. Immunol. 2006, 119, 229-240)。生体の正常な状態の間、PGEは、恒常性を示す。病的状態の間、PGEの産生は、炎症誘導性サイトカイン(例えば、インターロイキン−1β(IL−1β)、腫瘍壊死因子α(TNF−α)およびインターフェロン−γ(IFN−γ))を介して誘導される(Dinarello, C. A., Chest 2000, 118, 503-508)。その結果、PGEは炎症性を示す。
アラキドン酸は、酵素シクロオキシゲナーゼ(構造性シクロオキシゲナーゼCOX−1および誘導性COX−2)の基質である。COXは、アラキドン酸をプロスタグランジンH(PGH)に変換する。このプロセスにおける末端酵素は、ミクロソームプロスタグランジンEシンターゼ(mPGES‐1)である。mPGES−1は、PGHをPGEに変換する。COX−2と同様に、mPGES−1は誘導性酵素である。COX−2およびmPGES−1の両方は、同じ刺激によって誘導される。
誘導されるPGEの産生が阻害される場合、炎症誘導性因子(例えば、疼痛、腫脹、より少ない、および赤み)は低下することが示されている。一般的に使用されているPGE産生阻害剤は、グルココルチコイド、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID、COX−1およびCOX−2の非選択的阻害剤)、および最近ではいわゆる「コキシブ」(選択的COX−2阻害剤)である。残念ながら、上記の方策はすべて、重篤な副作用を示す。グルココルチコイドは免疫を抑制し、NSAIDは胃腸管の損傷を引き起こし、「コキシブ」は心血管の問題を引き起こす。したがって、副作用が少ないかまたは全くなく、おそらく新しい作用様式を有する新しいPGE産生阻害剤の開発が、切実に必要とされている。
置換されたピリミジンは、広範囲の生物学的活性を示す(Sahu, M., Int. J. Pharm. Pharm. Sci. 2016, 8, 5, 8-21)。当該文献から、抗炎症性を有する多置換されたピリミジンの例はほとんど知られていないことがわかる。ピリミジンで置換された尿素は、炎症誘導性サイトカインTNF−αおよびインターロイキン−6の阻害剤として使用された(Keche, A. P., Bioorg. Med. Chem. Lett. 2012, 22, 3445-3448)。2,4−ジアミノ−5−シクロプロピルピリミジンは、炎症誘導性サイトカインの産生に関連する転写プロセスを調節するTBK1/IKKεキナーゼの阻害剤として公開された(McIver, Bioorg. Med. Chem. Lett 2012, 22, 7169-7173)。好適に置換されたジヒドロピリミジンは、PGE生合成における重要な酵素であるmPGES−1の阻害剤として記載されている(Lauro, G., Eur. J. Med. Chem 2014, 80, 407-415)。ピリニクス酸誘導体は、mPGES−1および5−リポキシゲナーゼ(5−LO)に対する二重抑制剤としての活性を示した(Hanke, T., J. Med. Chem. 2013, 56, 9031-9044)。
本発明者らの研究室では、PGEおよび一酸化窒素(NO)の産生に対する二重抑制剤として作用する多置換されたピリミジンが発見され、特許されて、最近公開された(Jansa, P. WO2012116666 2012, A1; US 8883798;Jansa, P. Med. Chem. Res. 2014, 23, 4482-4490;Jansa, P. Med. Chem. Res. 2015, 24, 2154-2166)。
本発明の態様は、一般式Iの多置換されたピリミジン化合物またはその薬学的に許容可能な塩である:
Figure 0006847304
式中、
からXは、−H、−F、−Cl、−OR、アルキルからなる群から選択される同一または異なる置換基であり、ここで、Rは、水素、または本明細書で定義されるアルキル、アルケニル、アルキニルおよびアリールの群から選択される置換基であり、;
およびYは、−H、−F、−Cl、−OR、−SR、−R、−CFからなる群から選択される同一または異なる置換基であり、ここで、Rは、水素、または本明細書で定義されるアルキル、アルケニル、アルキニルおよびアリールからなる群から選択される置換基であり;
は、アルキルがメチルを含まないことを条件として、本明細書で定義されるアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールからなる群から選択される置換基であり;
は、本明細書で定義されるアルキルであり;
これらの場合におけるアルキルは、任意の−CH−基が−O−または−S−置換基で置換され得る、直鎖状または分枝鎖状のC〜C10炭素鎖として定義され;
これらの場合におけるアルケニルは、−CH−基が−O−または−S−置換基で置換され得る、少なくとも1つの二重結合を有する直鎖状または分枝鎖状C〜C10炭素鎖として定義され;
これらの場合におけるアルキニルは、任意の−CH−基が−O−または−S置換基で置換され得る、少なくとも1つの三重結合を有する直鎖状または分枝鎖状のC1〜C10炭素鎖として定義され;
上記の場合におけるアリールは、少なくとも1つの芳香環を有する6〜14個の炭素原子を有する炭化水素基として定義され、ここで、アリールは置換されていなくてもよく、または−F、−Cl、−OR、アルキルの群から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよく、ここで、Rは水素、または本明細書で定義されるアルキル、アルケニル、またはアルキニルからなる群から選択される置換基である。
より好ましくは、本発明は、一般式Iの以下の多置換されたピリミジンに関する:
5−ブチル−4−(4−エトキシフェニル)−6フェニルピリミジン−2−アミン、
5−ブチル−4−(4−イソプロポキシフェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン、
5−ブチル−4−フェニル−6−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ピリミジン−2−アミン、
4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン、
4−(4−(ベンジルオキシフェニル)−5−ブチル−6−フェニルピリミジン−2−アミン、
5−ブチル−4−(4−(ナフタレン−1−イルメトキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン、
4−(4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン、
5−ブチル−4−(4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン、
4−(4−((4−クロロベンジル)オキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン、
5−ブチル−4−(4−((4−クロロベンジル)オキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン、
4−(4−(ベンジルオキシ)−2−メチルフェニル)−5−ブチル−6−フェニルピリミジン−2−アミン、
4−(4−(ベンジルオキシ)−2,3−ジフルオロフェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン、
4−(4−(ベンジルオキシ)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−ブチル−6−フェニルピリミジン−2−アミン、
5−ブチル−4−(4−((2−クロロベンジル)オキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン、
5−ブチル−4−(4−((3−クロロベンジル)オキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン、
4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−(3−メトキシフェニル)ピリミジン−2−アミン、
4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−(4−メトキシフェニル)ピリミジン−2−アミン、
4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−(3−クロロフェニル)ピリミジン−2−アミン、
4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−(4−クロロフェニル)ピリミジン−2−アミン、および
これらの薬学的に許容可能な塩。
本明細書中で使用される「薬学的に許容可能な塩」との用語は、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などを伴わずに、ヒトおよび下等動物の組織と接触して使用するのに好適であるという合理的な医学的判断の範囲内であり、かつ許容可能な利益/リスク比を有する塩をいう。薬学的に許容可能な塩は、当該分野において周知であり、例えば、PHStahlおよび共著者らは、「Handbook of Pharmaceutical Salts Properties, Selection, and Use」(Wiley VCH, Zunch, Switzerland: 2002)において、薬学的に許容可能な塩について詳細に記載している。そのような塩の例としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヒドロキシエタンスルホン酸塩(イセチオネート)、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバール酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、重炭酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびウンデカン酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。また、窒素原子を有する基は、例えば塩化メチル、塩化エチル、塩化プロピルおよび塩化ブチルなどの低級アルキルハロゲン化物、;臭化物およびヨウ化物;例えば硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、硫酸ジエチル、硫酸ジブチルおよび硫酸ジアミルなどの硫酸ジアルキル;例えばデシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリルの塩化物、臭化物およびヨウ化物などの長鎖ハロゲン化物;例えば臭化ベンジルおよび臭化フェネチルなどのアリールアルキルハロゲン化物などで四級化することができる。
さらに、本発明の主題は、薬学的に使用するための式Iの多置換されたピリミジンである。
また、本発明の主題は、プロスタグランジンEの過剰産生を阻害する薬物として使用するための式Iの多置換されたピリミジンである。
また、本発明の主題は、とりわけ炎症性および/または癌性疾患の治療において、プロスタグランジンEの過剰産生により誘導されるまたは重症化する疾患の治療のための薬剤、として、または抗血管新生薬、免疫調節薬、抗増殖薬または抗癌薬として使用するための、式Iの多置換されたピリミジンである。
特に炎症性および/または腫瘍性疾患の治療において、プロスタグランジンEの過剰産生によって誘導されるかまたは重症化する疾患の治療のための薬学的組成物の別の活性成分として、式(I)の多置換されたピリミジンを使用することもまた、本発明の主題である。
本発明はまた、治療有効量の式Iの化合物と、任意で少なくとも1つの薬学的に許容可能なキャリア、充填材および/または希釈剤とを含む薬学的組成物を提供する。
また、本発明の主題は、特に炎症性および/または腫瘍性疾患の治療において、プロスタグランジンEの過剰産生によって誘導されるかまたは重症化する疾患の治療に使用するための薬学的組成物を提供する。
本明細書中で使用される「治療有効量」という用語は、ヒトまたは哺乳動物における疾患または障害の「治療」に有効な化合物または薬物の量をいう。癌治療の場合、治療有効量の薬物は、癌細胞の数を減少させ;腫瘍サイズを減少させ;癌細胞の末梢器官への浸潤を阻害し(すなわち、ある程度遅くし、好ましくは停止させ);腫瘍転移の形成をある程度阻害し、好ましくは停止させ、腫瘍成長をある程度阻害し、および/または癌に関連する1つ以上の症状をある程度軽減することができる。薬物は増加を予防し、および/または既存の癌細胞を死滅させることができるので、細胞増殖抑制性および/または細胞毒性を示し得る。
「薬学的組成物」という用語は、当該分野で一般的に認識される、哺乳動物(例えば、ヒト)に対して生物学的活性を示す化合物の送達のための化合物および媒体の製剤をいう。このような媒体は、全ての薬学的に許容可能なキャリア、希釈剤または賦形剤を含む。
本明細書で使用される「薬学的に許容可能なキャリア、希釈剤または充填剤」という用語は、ヒトまたは家畜における使用が承認されている任意の賦形剤、担体、流動促進剤、甘味料、防腐剤、染料、風味増強剤、界面活性剤、分散剤、懸濁剤、等張剤、溶媒、または乳化剤を含むが、これらに限定されない。
本発明は例えば、当技術分野で公知の従来の方法、例えば、活性成分を、薬学的に許容可能であり、治療上不活性である有機キャリアおよび/もしくは無機キャリアまたは賦形剤に結合させるか、またはこれらと混合することによって調製することができる薬学的に許容可能な組成物の単一の活性成分としての投与のための式(I)の化合物をさらに包含する。
あるいは、既知の薬物中の他の活性成分と相乗効果を有する第2の活性成分すなわち他の活性成分としての式(I)の化合物の使用、またはそのような薬物を伴った式(I)の化合物の投与も可能であり得る。
本発明の式(I)の化合物はまた、プロドラッグの形態、またはインビボで活性成分を放出する別の好適に製剤された形態で使用することができる。
一般式Iの提示される化合物は、以前に公開された多置換されたピリミジンの群とは異なる(Jansa, P. WO2012116666 2012, A1; US 8883798)。以前に公開された化合物は、PGEおよびNOに対する二重抑制剤として作用した。以前に公開された化合物はまた、C4−フェニル環の4位の酸素置換を欠いている。この構造変化によって、NO阻害を示さずに、PGEの高い選択的阻害がもたらされる。現在公開されている化合物は、NO産生に対する阻害を全く示さないか、またはNO産生に対する阻害が低いことから、二重抑制剤と考えることはできない。
マウス腹膜細胞によるPGEおよびNOの産生に対する、試験したピリミジン誘導体の総合的な効果。バーは、試験された19種類の化合物の効果において平均された±95%信頼限界を表す。
略語一覧:
DMSO ジメチルスルホキシド
NMR 核磁気共鳴
HRMS 高分解能質量分析
EtOAc 酢酸エチル
LPS リポ多糖類
LDHキット 乳酸デヒドロゲナーゼ試験キット
本発明の範囲は、以下の実施例によって限定されない。
Figure 0006847304
Figure 0006847304
Figure 0006847304
Figure 0006847304
〔実施例1〕
[5−ブチル−4−(4−エトキシフェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン(1a)]
水−ジオキサン混合物をアルゴンで5分間バブリングした。出発物質5−ブチル−4−クロロ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(100mg、0.38mmol、1当量、Jansa, P. WO2012116666 2012, A1に従って合成)、4−エトキシフェニルボロン酸(88mg、0.53mmol、1.4当量)、Pd[P(Ph)(11mg、9.50mmol、0.025当量)およびCsCO(310mg、0.95mmol、2.5当量)を添加した。反応混合物を110℃で16時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させた。粗反応混合物を、エタノールで2回共蒸留し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸エチル、勾配:0〜60%)により精製した。生成物を白色無定形固体として得た(収量83mg、63%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.50 - 7.42 (m, 7H, ArH); 7.03 - 6.98 (m, 2H, ArH); 6.47 (s, 2H, NH2); 4.08 (q, J = 7.0 Hz, 2H, O-CH2-CH3); 1.36 (t, J = 7.0 Hz, 3H, O-CH2-CH3); 1.02 - 0.92 (m, 2H, CH2-CH2-CH2); 0.90 - 0.79 (m, 2H, CH2-CH2-CH3); 0.47 (t, J = 7.3 Hz, 3H, CH2-CH3)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 168.04; 167.60; 161.48; 158.97; 140.25; 132.30; 130.20; 128.65; 128.42; 118.57; 114.23; 63.53; 32.18; 27.02; 22.02; 15.11; 13.63。
HRMS (ESI) m/z [M+H]+ 計算値: C22H26N3O 348.2070; 実測値: 348.2071。
〔実施例2〕
[5−ブチル−4−(4−イソプロポキシフェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン(1b)]
実施例1の手順に従って、5−ブチル−4−クロロ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(100mg、0,38mmol、1当量)および4−イソプロポキシフェニルボロン酸(95mg、0.53mmol、1,4当量)から、化合物1bを白色無定形固体として調製した(収率114mg、83%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.50 - 7.40 (m, 7H, ArH); 7.02 - 6.96 (m, 2H, ArH); 6.46 (s, 2H, NH2); 4.69 (p, J = 6.0 Hz, 1H, OCH-(CH3)2); 1.30 (d, J = 6.0 Hz, 6H, OCH-(CH3)2); 1.03 - 0.92 (m, 2H, CH2-CH2-CH2); 0.90 - 0.80 (m, 2H, CH2-CH2-CH3); 0.47 (t, J = 7.3 Hz, 3H, CH2-CH3)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 168.02; 167.61; 161.48; 157.91; 140.26; 132.17; 130.23; 128.64; 128.42; 118.57; 115.41; 69.66; 32.18; 27.00; 22.26; 22.02; 13.59。
HRMS (ESI) m/z [M+H]+ 計算値: C23H28N3O 362.2227; 実測値: 362.2227。
〔実施例3〕
[5−ブチル−4−フェニル−6−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ピリミジン−2−アミン(1c)]
実施例1の手順に従って、5−ブチル−4−クロロ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(300mg、1.15mmol、1当量)および3,4,5−トリメトキシフェニルボロン酸(341mg、1.61mmol、1.4当量)から、化合物1cを白色無定形固体として調製した(収率336mg、74%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.51 - 7.39 (m, 5H, ArH); 6.77 (s, 2H, ArH); 6.51 (s, 2H, NH2); 3.80 (s, 6H, m-OCH3); 3.71 (s, 3H, p-OCH3); 2.49 - 2.45 (m, 2H, HetAr-CH2-CH2); 1.08 - 0.97 (m, 2H, CH2-CH2-CH2); 0.94 - 0.83 (m, 2H, CH2-CH2-CH3); 0.49 (t, J = 7.3 Hz, 3H, CH2-CH3);
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 168.10; 167.85; 161.41; 152.94; 140.16; 137.89; 135.60; 128.69; 128.58; 128.43; 118.64; 106.19; 60.63; 56.47; 32.37; 27.19; 22.17; 13.62。
HRMS (ESI) m/z [M+H]+ 計算値: C23H28N3O3 394.2125; 実測値: 394.2126。
〔実施例4〕
[4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン(1d)]
実施例1の手順に従って、4−クロロ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(100mg、0.49mmol、1当量)および4−ベンジルオキシフェニルボロン酸(157mg、0.69mmol、1.4当量)から、化合物1dを白色無定形固体として調製した(収率97mg、56%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.25 - 8.18 (m, 4H, ArH); 7.66 (s, 1H, HetArH); 7.55 - 7.47 (m, 5H, ArH); 7.45 - 7.33 (m, 3H, ArH); 7.18 - 7.13 (m, 2H, ArH); 6.67 (s, 2H, NH2); 5.21 (s, 2H, O-CH2-Ar)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 165.00; 164.82; 164.37; 160.78; 137.94; 137.30; 130.78; 130.29; 129.02; 128.93; 128.39; 128.25; 127.39; 115.24; 101.54; 69.82。
HRMS (EI) m/z 計算値: C23H19N3O 353.1528; 実測値: 353.1526。
〔実施例5〕
[4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−フェニルピリミジン−2−アミン(1e)]
実施例1の手順に従って、5−ブチル−4−クロロ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(300mg、1.15mmol、1当量)および4−ベンジルオキシフェニルボロン酸(367mg、1,61mmol、1,4当量)から、化合物1eを白色無定形固体として調製した(収率97mg、56%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.51 - 7.31 (m, 12H, ArH); 7.13 - 7.07 (m, 2H, ArH); 6.47 (s, 2H, NH2); 5.17 (s, 2H, O-CH2-Ar); 1.02 - 0.92 (m, 2H, CH2-CH2-CH2), 0.90 - 0.78 (m, 2H, CH2-CH2-CH3); 0.47 (t, J = 7.3 Hz, 3H, CH2-CH3)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 168.06; 167.54; 161.48; 158.78; 140.24; 137.40; 132.67; 130.20; 128.90; 128.64; 128.42; 128.32; 128.21; 118.59; 114.71; 69.71; 32.20; 27.03; 22.03; 13.63。
HRMS (ESI) m/z [M+H]+ 計算値: C27H28N3O 410.2227; 実測値: 410.2229。
〔実施例6〕
[5−ブチル−4−(4−(ナフタレン−1−イルメトキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン(1f)]
実施例1の手順に従って、5−ブチル−4−クロロ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(200mg、0.76mmol、1当量)および4−(ナフタレン−1−イルメトキシ)フェニルボロン酸(295mg、1.06mmol、1.4当量)から、化合物1fを白色無定形固体として調製した(収率125mg、36%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.28 - 8.23 (m, 1H, ArH); 7.92 - 7.87 (m, 1H, ArH); 7.66 (d, J = 8.2 Hz, 2H, ArH); 7.58 - 7.40 (m, 11H, ArH); 7.10 (dd, J = 7.7, 1.0 Hz, 1H, ArH); 6.53 (s, 2H, NH2); 5.41 (s, 2H, O-CH2-Napht); 1.03 - 0.93 (m, 2H, CH2-CH2-CH2); 0.89 - 0.79 (m, 2H, CH2-CH2-CH3); 0.45 (t, J = 7.3 Hz, 3H, CH2-CH3)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 168.12; 167.79; 161.49; 154.08; 140.08; 139.61; 137.65; 134.54; 128.89; 128.72; 128.63; 128.46; 127.98; 127.48; 126.95; 126.60; 125.89; 125.52; 121.99; 120.68; 118.66; 106.41; 69.66; 32.25; 26.92; 22.02; 13.55。
HRMS (ESI) [M+H]+ m/z 計算値: C31H30N3O 460.2383; 実測値: 460.2383。
〔実施例7〕
[4−(4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン(1g)]
実施例1の手順に従って、4−クロロ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(200mg、0.98mmol、1当量)および4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニルボロン酸(354mg、1,37mmol、1,4当量)から、化合物1gを白色無定形固体として調製した(収率165mg、44%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.30 - 8.15 (m, 2H, ArH); 7.85 (t, J = 2.7, 1.6 Hz, 1H, ArH); 7.81 (d, J = 7.6, 1.2 Hz, 1H, ArH); 7.71 (s, 1H, HetArH); 7.56 - 7.50 (m, 3H, ArH); 7.47 - 7.40 (m, 3H, ArH); 7.16 (dd, J = 8.1, 2.6, 0.9 Hz, 1H, ArH); 7.01 - 6.94 (m, 2H, ArH); 6.75 (s, 2H, NH2); 5.13 (s, 2H, CH2); 3.77 (s, 3H, CH3)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 165.34; 165.05; 164.41; 159.21; 139.29; 137.79; 130.90; 130.12; 129.32; 129.05; 127.47; 119.90; 117.31; 114.30; 113.74; 102.41; 69.64; 55.57。
HRMS (EI) m/z 計算値: C24H22ON3 384.17065; 実測値: 384.17077。
〔実施例8〕
[5−ブチル−4−(4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン(1h)]
実施例1の手順に従って、5−ブチル−4−クロロ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(200mg、0.76mmol、1当量)および4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニルボロン酸(274mg、1.06mmol、1.4当量)から、化合物1hを白色無定形固体として調製した(収率261mg、78%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.50 - 7.38 (m, 9H, ArH); 7.11 - 7.06 (m, 2H, ArH); 6.98 - 6.94 (m, 2H, ArH); 6.47 (s, 2H, NH2); 5.08 (s, 2H, O-CH2-Ar); 3.77 (s, 3H, OCH3); 1.02 - 0.91 (m, 2H, CH2-CH2-CH2); 0.90 - 0.79 (m, 2H, CH2-CH2-CH3); 0.47 (t, J = 7.3 Hz, 3H, CH2-CH3)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 168.05; 167.55; 161.46; 159.48; 158.84; 140.24; 132.54; 130.17; 130.05; 129.23; 128.64; 128.42; 118.58; 114.73; 114.28; 69.50; 55.57; 32.19; 27.03; 22.03; 13.63。
HRMS (EI) m/z 計算値: C28H29N3O2 439.2260; 実測値: 439.2266。
〔実施例9〕
[4−(4−((4−クロロベンジル)オキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン(1i)]
実施例1の手順に従って、4−クロロ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(200mg、0.98mmol、1当量)および4−((4−クロロベンジル)オキシ)フェニルボロン酸(360mg、1.37mmol、1.4当量)から、化合物1iを白色無定形固体として調製した(収率123mg、32%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.28 - 8.04 (m, 4H, ArH); 7.66 (s, 1H, HetArH); 7.58 - 7.37 (m, 7H, ArH); 7.15 (d, J = 9.0 Hz, 2H, ArH); 6.67 (s, 2H, NH2); 5.21 (s, 2H, CH2)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 165.02; 164.78; 164.37; 160.58; 137.93; 136.38; 130.78; 130.06; 129.03; 128.93; 127.39; 125.80; 124.63; 115.26; 101.56; 68.96。
HRMS (EI) m/z 計算値: C23H19ON3Cl 388.12112; 実測値: 388.12121。
〔実施例10〕
[5−ブチル−4−(4−((4−クロロベンジル)オキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン(1j)]
実施例1の手順に従って、5−ブチル−4−クロロ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(200mg、0.76mmol、1当量)および4−((4−クロロベンジル)オキシ)フェニルボロン酸(278mg、1.06mmol、1.4当量)から、化合物1jを白色無定形固体として調製した(収率241mg、71%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.53 - 7.41 (m, 11H, ArH); 7.12 - 7.07 (m, 2H, ArH); 6.47 (s, 2H, NH2); 5.18 (s, 2H, O-CH2-Ar); 1.01 - 0.91 (m, 2H, CH2-CH2-CH2); 0.89 - 0.78 (m, 2H, CH2-CH2-CH3); 0.46 (t, J = 7.3 Hz, 3H, CH2-CH3)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 168.06; 167.51; 161.47; 158.55; 140.22; 136.47; 132.89; 132.80; 130.21; 130.03; 128.90; 128.64; 128.43; 118.59; 114.77; 68.85; 32.18; 27.01; 22.03; 13,.1。
HRMS (EI) m/z 計算値: C27H26N3OCl 443.1764; 実測値: 443.1768。
〔実施例11〕
[4−(4−(ベンジルオキシ)−2−メチルフェニル)−5−ブチル−6−フェニルピリミジン−2−アミン(1k)]
実施例1の手順に従って、5−ブチル−4−クロロ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(100mg、0.38mmol、1当量)および4−(4−(ベンジルオキシ)−2−メチルフェニルボロン酸(129mg、0.53mmol、1.4当量)から、化合物1kを白色無定形固体として調製した(収率137mg、85%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.50 - 7.31 (m, 10H, ArH); 7.13 (d, J = 8.4 Hz, 1H, ArH); 6.97 (d, J = 2.5 Hz, 1H, ArH); 6.90 (dd, J = 8.4, 2,6 Hz, 1H, ArH); 6.47 (s, 2H, NH2); 5.14 (s, 2H, O-CH2-Ar); 2.13 (s, 3H, CH3-Ar); 1.00 - 0.89 (m, 2H, CH2-CH2-CH2); 0.86 - 0.76 (m, 2H, CH2-CH2-CH3); 0.44 (t, J = 7.3 Hz, 3H, CH2-CH3)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 168.51; 167.68; 161.58; 158.25; 140.08; 137.55; 136.68; 132.29; 129.70; 128.87; 128.70; 128.62; 128.45; 128.25; 128.13; 119.42; 116.57; 112.06; 69.57; 32.04; 27.01; 22.02; 19.96; 13.59。
HRMS (EI) m/z 計算値: C28H29N3O 423.2311; 実測値: 423.2314。
〔実施例12〕
[4−(4−(ベンジルオキシ)−2,3−ジフルオロフェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン(1l)]
実施例1の手順に従って、4−クロロ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(21mg、0.1mmol、1当量)および4−(ベンジルオキシ)−2,3−ジフルオロフェニルボロン酸(36mg、0.14mmol、1.4当量)から、化合物1lを白色無定形固体として調製した(収率38mg、97%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.13 - 8.08 (m, 2H, ArH); 7. 79 (td, J = 8.7, 2.3 Hz, 1H, ArH); 7.56 - 7.49 (m, 5H, ArH); 7.47 - 7.35 (m, 4H, ArH+HetArH); 7.34 - 7.27 (m, 1H, ArH); 6.84 (s, 2H, NH2); 5.32 (s, 2H, O-CH2-Ar)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 165.26; 164.36; 161.10; 137.55; 136.38; 131.05; 129.21; 129.05; 128.78; 128.48; 127.31; 124.82; 110.91; 105.53; 105.45; 71.29。
HRMS (EI) m/z 計算値: C23H17N3OF2 389.1340; 実測値: 389.1345。
〔実施例13〕
[4−(4−(ベンジルオキシ)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−ブチル−6−フェニルピリミジン−2−アミン(1m)]
実施例1の手順に従って、5−ブチル−4−クロロ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(100mg、0.38mmol、1当量)および4−(ベンジルオキシ)−2,3−ジフルオロフェニルボロン酸(140mg、0.53mmol、1.4当量)から、化合物1mを白色無定形固体として調製した(収率42mg、25%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.52 - 7.34 (m, 10H, ArH); 7.24 - 7.20 (m, 2H, ArH); 6.64 (s, 2H, NH2); 5.30 (s, 2H, O-CH2-Ar); 1.01 - 0.91 (m, 2H, CH2-CH2-CH2); 0.90 - 0.79 (m, 2H, CH2-CH2-CH3); 0.45 (t, J = 7.2 Hz, 3H, CH2-CH3)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 168.10; 162.16; 162.13; 161.69; 139.68; 136.48; 129.01; 128.90; 128.70; 128.57; 128.53; 128.41; 124.97; 124.92; 121.59; 121.45; 119.90; 111.12; 71.27; 32.12; 27.00; 21.92; 13.54。
HRMS (EI) m/z 計算値: C27H25N3OF2 445.1966; 実測値: 445.1964。
〔実施例14〕
[5−ブチル−4−(4−((2−クロロベンジル)オキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン(1n)]
実施例1の手順に従って、5−ブチル−4−クロロ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(200mg、0.76mmol、1当量)および4−((2−クロロベンジル)オキシ)−3,5−ジメチルフェニルボロン酸(308mg、1.06mmol、1.4当量)から、化合物1nを白色無定形固体として調製した(収率349mg、97%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.69 - 7.65 (m, 1H, ArH); 7.56 - 7.51 (m, 1H, ArH); 7.50 - 7.41 (m, 7H, ArH); 7.19 (s, 2H, ArH); 6.48 (s, 2H, NH2); 4.96 (s, 2H, O-CH2-Ar); 2.27 (s, 6H, Ar-CH3); 1.05 - 0.94 (m, 2H, CH2-CH2-CH2); 0.94 - 0.81 (m, 2H, CH2-CH2-CH3), 0.50 (t, J = 7.3 Hz, 3H, CH2-CH3)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 168.04; 167.66; 161.44; 155.50; 140.21; 135.85; 135.28; 133.12; 131.06; 130.69; 130.45; 129.80; 129.27; 128.66; 128.62; 128.44; 127.88; 118.57; 71.16; 32.23; 26.96; 22.02; 16.57; 13.56。
HRMS (ESI) [M+H]+ m/z 計算値: C29H31N3OCl 472.2150; 実測値: 472.2150。
〔実施例15〕
[5−ブチル−4−(4−((3−クロロベンジル)オキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン(1o)]
実施例1の手順に従って、5−ブチル−4−クロロ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(200mg、0.76mmol、1当量)および4−((3−クロロベンジル)オキシ)−3,5−ジメチルフェニルボロン酸(308mg、1.06mmol、1.4当量)から、化合物1oを白色無定形固体として調製した(収率336mg、94%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.52 - 7.41 (m, 9H, ArH); 7.20 (s, 2H, ArH); 6.48 (s, 2H, NH2); 4.89 (s, 2H, O-CH2-Ar); 2.28 (s, 6H, Ar-CH3); 1.06 - 0.95 (m, 2H, CH2-CH2-CH2); 0.94 - 0.82 (m, 2H, CH2-CH2-CH3); 0.50 (t, J = 7.3 Hz, 3H, CH2-CH3)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 168.05; 167.65; 161.44; 155.50; 140.48; 140.21; 135.82; 133.48; 130.81; 130.63; 129.29; 128.67; 128.61; 128.44; 128.30; 128.02; 126.93; 118.56; 72.88; 32.22; 26.96, 22.01; 16.63; 13.57。
HRMS (ESI) [M+H]+ m/z 計算値: C29H31N3OCl 472.2150; 実測値: 472.2150。
〔実施例16〕
[4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−(3−メトキシフェニル)ピリミジン−2−アミン(2a)]
実施例1の手順に従って、4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−クロロピリミジン−2−アミン(200mg、0.54mmol、1当量)、3−メトキシフェニルボロン酸(148mg、0.97mmol、1.8当量)から、化合物2aを白色無定形固体として調製した(収率132mg、56%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.53 - 7.30 (m, 8H, ArH); 7.14 - 7.07 (m, 2H, ArH); 7.06 - 6.96 (m, 3H, ArH); 6.47 (s, 2H, NH2); 5.17 (s, 2H, CH2); 3.79 (s, 3H, CH3); 1.07 - 0.93 (m, 2H, CH2-CH2-CH2); 0.92 - 0.79 (m, 2H, CH2-CH2-CH3); 0.49 (t, J = 7.3 Hz, 3H, CH2-CH3)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 167.84; 167.55; 161.44; 159.30; 158.77; 141.59; 137.40; 132.67; 130.19; 129.59; 128.90; 128.32; 128.21; 120.93; 118.58; 114.71; 69.71; 55.65; 32.24; 27.08; 22.07; 13.66。
HRMS (EI) m/z 計算値: C28H30O2N3 440.23325; 実測値: 440.23321。
〔実施例17〕
[4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−(4−メトキシフェニル)ピリミジン−2−アミン(2b)]
実施例1の手順に従って、4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−クロロピリミジン−2−アミン(200mg、0.54mmol、1当量)、4−メトキシフェニルボロン酸(148mg、0.97mmol、1.8当量)から、化合物2bを白色無定形固体として調製した(収率161mg、68%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.52 - 7.30 (m, 9H, ArH); 7.14 - 7.07 (m, 2H, ArH); 7.06 - 6.97 (m, 2H, ArH); 6.41 (s, 2H, NH2); 5.17 (s, 2H, CH2); 3.81 (s, 3H, CH3); 2.60 - 2.53 (m, 2H, HetAr-CH2-CH2); 1.02 - 0.92 (m, 2H, CH2-CH2-CH2); 0.91 - 0.80 (m, 2H, CH2-CH2-CH3); 0.49 (t, J = 7.3 Hz, 3H, CH2-CH3)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 167.56; 161.47; 159.66; 158.73; 137.41; 132.83; 130.22; 128.89; 128.32; 128.21; 118.57; 114.69; 113.77; 69.70; 55.61; 32.13; 27.13; 22.02; 13.70。
HRMS (EI) m/z 計算値: C28H30O2N3 440.23325; 実測値: 440.23322。
〔実施例18〕
[4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−(3−クロロフェニル)ピリミジン−2−アミン(2c)]
実施例1の手順に従って、4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−クロロピリミジン−2−アミン(200mg、0.54mmol、1当量)、3−クロロフェニルボロン酸(152mg、0.97mmol、1.8当量)から、化合物2cを白色無定形固体として調製した(収率145mg、61%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.59 - 7.28 (m, 8H, ArH); 7.10 (d, J = 8.7 Hz, 2H, ArH); 6.55 (s, 2H, NH2); 5.17 (s, 2H, CH2), 0.97 (d, J = 7.9 Hz, 2H, CH2-CH2-CH2); 0.87 (q, J = 7.1 Hz, 2H, CH2-CH2-CH3); 0.49 (t, J = 7.2 Hz, 3H, CH2-CH3)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 167.85; 166.36; 161.51; 158.86; 142.23; 137.38; 133.21; 132.49; 130.45; 130.22; 128.90; 128.65; 128.58; 128.33; 128.22; 127.44; 118.56; 114.74; 69.72; 32.14; 26.96; 21.99; 13.60。
HRMS (EI) m/z 計算値: C27H27ON3Cl 444.18372; 実測値: 444.18375。
〔実施例19〕
[4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−(4−クロロフェニル)ピリミジン−2−アミン(2d)]
実施例1の手順に従って、4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−クロロピリミジン−2−アミン(200mg、0.54mmol、1当量)、4−クロロフェニルボロン酸(152mg、0.97mmol、1.8当量)から、化合物2dを白色無定形固体として調製した(収率148mg、62%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.66 - 7.20 (m, 12H, ArH); 7.17 - 7.04 (m, 2H, ArH); 6.53 (s, 2H, NH2); 5.17 (s, 2H, CH2); 1.02 - 0.91 (m, 2H, CH2-CH2-CH2); 0.91 - 0.79 (m, 2H, CH2-CH2-CH3); 0.49 (t, J = 7.2 Hz, 3H, CH2-CH3)。
13C NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ 167.78; 166.74; 161.50; 158.83; 139.05; 137.39; 133.44; 132.54; 130.66; 130.21; 128.90; 128.54; 128.33; 128.22; 118.57; 114.73; 69.72; 32.16; 26.99; 22.00; 13.64。
HRMS (EI) m/z 計算値: C27H27ON3Cl 444.18372; 実測値: 444.18367。
〔生物学的アッセイの結果〕
PGEの産生は、マウス腹膜細胞の培養物においてインビトロでアッセイした。細胞(2×10/mL)を細菌リポ多糖(LPS、10ng/ml)で刺激した。LPSと併用して、試験したピリミジン誘導体を、50μmol/lの濃度で適用した。市販のキット(R&D Systems)を用いて、刺激から5時間後に、細胞上清中のPGEの量を決定した。PGE産生に対するピリミジンの効果を、対照値(すなわち、LPS単独の作用後の実測値(100%))に対する%で評価した。表2は残存活性を示す。従って、低い値は、PGE形成に対する強力な阻害を示す。
PGE生合成を50%阻害するのに必要な濃度(いわゆるIC50)を、濃度−効果実験の分析によって決定した。この目的のために、化合物を、0.0004μmol/l〜25μmol/lの範囲内で適用した。
乳酸デヒドロゲナーゼアッセイ(LDHキット、Sigma-Aldrich)を用いて、細胞生存率を測定した。マウス腹膜細胞を、50μmol/lの濃度で適用した試験化合物の存在下で5時間培養した。ピリミジンの効果を、化合物の非存在下で培養した細胞の生存率と比較した。化合物の非存在下で培養した細胞の生存率を、対照として100%生存率とした。一般に、化合物は、有意な細胞毒性を示さなかった。唯一の例外は、16(2a)であり、これは、対照に対して、生存率を43.1%に低下させた。
Figure 0006847304
PGEアッセイと同様に、マウス腹膜細胞を用いたインビトロ条件下で、一酸化窒素の産生を追跡した(図1)。マウス腹膜細胞(2×10/ml)を、リポ多糖(LPS、0.1ng/ml)および組換え型マウスインターフェロン−γ(IFN−γ、5ng/ml)の存在下で培養した。試験したピリミジン誘導体の効果を、50μmol/lの濃度でスクリーニングした。LPS/IFN−γと併用して、化合物を添加した。準備刺激から24時間後に、細胞上清中の亜硝酸塩の濃度(NO産生の尺度)を分光光度法で評価した。この目的のために、グリース試薬を使用した。NO産生に対するピリミジンの効果を、対照値(すなわち、LPS/IFN−γ単独の作用後の実測値(100%))に対する%で評価した。
試験したピリミジン誘導体は、PGEの生合成に対して著しく高い阻害選択性を示す(表1参照)。同じ濃度(すなわち、50μmol/l)でアッセイされたNOの産生に対する試験したピリミジン誘導体の効果は、むしろわずかであった(図1)。これは、化合物1m(13)によって例証できる。化合物1m(13)は、PGE産生を完全に阻害するが、NOの産生は、対照に対して84%に低下するのみである。
本明細書に示したピリミジン誘導体は、PGE生産の無毒性阻害剤であることから、炎症性疾患および腫瘍関連疾患の治療のための新規薬剤の開発に好適な化合物と考えることができる。

Claims (7)

  1. 下記一般式の多置換されたピリミジンまたはその薬学的に許容可能な塩:
    Figure 0006847304
    式中、
    からXは、−H、−F、−Cl、アルキルを含む群から選択される同一または異なる置換基であり;
    およびYは、−H、−F、−Cl、−ORを含む群から選択される同一または異なる置換基であり、ここでRはアルキルであり;
    は、本項で定義されるアリールであり;
    は、本項で定義されるアルキルであり;
    これらの場合におけるアルキルは、直鎖状または分枝鎖状のC〜C10炭素鎖として定義され;
    上記の場合におけるアリールは、少なくとも1つの芳香環を有する6〜14個の炭素原子を有する炭化水素基として定義され、ここで、アリールは置換されていなくてもよく、または−F、−Cl、−ORの群から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよく、ここでRは本項で定義されるアルキルである。
  2. 以下を含む群から選択される、請求項1に記載の式Iの多置換されたピリミジン:
    4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン
    4−(4−(ベンジルオキシフェニル)−5−ブチル−6−フェニルピリミジン−2−アミン
    5−ブチル−4−(4−(ナフタレン−1−イルメトキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン
    4−(4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン
    5−ブチル−4−(4−((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン
    4−(4−((4−クロロベンジル)オキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン
    5−ブチル−4−(4−((4−クロロベンジル)オキシ)フェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン
    4−(4−(ベンジルオキシ)−2−メチルフェニル)−5−ブチル−6−フェニルピリミジン−2−アミン
    4−(4−(ベンジルオキシ)−2,3−ジフルオロフェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン
    4−(4−(ベンジルオキシ)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−ブチル−6−フェニルピリミジン−2−アミン
    5−ブチル−4−(4−((2−クロロベンジル)オキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン
    5−ブチル−4−(4−((3−クロロベンジル)オキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−6−フェニルピリミジン−2−アミン
    4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−(3−メトキシフェニル)ピリミジン−2−アミン
    4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−(4−メトキシフェニル)ピリミジン−2−アミン
    4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−(3−クロロフェニル)ピリミジン−2−アミン
    4−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−ブチル−6−(4−クロロフェニル)ピリミジン−2−アミン、および
    これらの薬学的に許容可能な塩。
  3. 薬剤として使用するための、請求項1に記載の式Iの多置換されたピリミジンまたは請求項2に記載の化合物。
  4. プロスタグランジンEの過剰産生を阻害する薬剤として使用するための、請求項1に記載の式Iの多置換されたピリミジンまたは請求項2に記載の化合物。
  5. 炎症性疾患および/または腫瘍性疾患の治療のための薬剤、抗血管新生薬、免疫調節薬、抗増殖薬または抗腫瘍薬として使用するための、請求項1に記載の式Iの多置換されたピリミジンまたは請求項2に記載の化合物。
  6. 治療有効量の、請求項1に記載の式Iの少なくとも1つの化合物または請求項2に記載の化合物と、任意で少なくとも1つの薬学的に許容可能なキャリア、充填材および/または希釈剤および/または補助剤とを含む薬学的組成物。
  7. 炎症性疾患および/または腫瘍性疾患の治療に使用するための、請求項に記載の薬学的組成物。
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