用語「a」または「an」の実体がその実体の1つ以上を指すことは留意されるべきであり、例えば、「抗体またはその抗原結合断片」は、1つ以上の抗体またはその抗原結合断片を示すように理解される。このように、用語「a」(または「an」)、「1つ以上」および「少なくとも1つ」は、本明細書で交換可能に使用され得る。
用語「抗体」は、標的、例えば、タンパク質、ポリペプチド、ペプチド、炭水化物、ポリヌクレオチド、脂質、またはそれらの組み合わせに対して、免疫グロブリン分子の可変領域内部の少なくとも1つの抗原認識部位を介して認識し、特異的に結合する免疫グロブリン分子を意味する。本明細書で用いられるとき、用語「抗体」は、抗体が所望される生物学的活性を呈する限り、インタクトなポリクローナル抗体、インタクトなモノクローナル抗体、抗体断片(Fab、Fab’、F(ab’)2、およびFv断片など)、一本鎖Fv(scFv)突然変異体、少なくとも2つのインタクトな抗体から作製される二重特異性抗体などの多特異性抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、ヒト抗体、抗体の抗原決定部分を含む融合タンパク質、および抗原認識部位を含む任意の他の修飾された免疫グロブリン分子を包含する。抗体は、免疫グロブリンの任意の5つの主要なクラス:IgA、IgD、IgE、IgG、およびIgM、またはそのサブクラス(アイソタイプ)(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1およびIgA2)であり得る(各々、α、δ、ε、γ、およびμと称されるそれらの重鎖定常ドメインのアイデンティティーに基づく)。免疫グロブリンの異なるクラスは、異なる周知のサブユニット構造および三次元配置を有する。抗体は、ネイキッドであり得るか、または他の分子、例えば毒素、放射性同位元素などに複合され得る。
用語「抗体断片」は、インタクトな抗体の一部を指し、インタクトな抗体の抗原決定可変領域を指す。抗体断片の例として、限定はされないが、Fab、Fab’、F(ab’)2、およびFv断片、線状抗体、一本鎖抗体、および抗体断片から形成される多特異性抗体が挙げられる。
「モノクローナル抗体」は、単一の抗原決定基、またはエピトープに対する高度に特異的な認識および結合に関与する均一な抗体集団を指す。これは、典型的には異なる抗原決定基に特異的な異なる抗体を含むポリクローナル抗体とは対照的である。
用語「モノクローナル抗体」は、インタクトなモノクローナル抗体および完全長モノクローナル抗体の双方、ならびに抗体断片(Fab、Fab’、F(ab’)2、Fvなど)、一本鎖(scFv)突然変異体、抗体部分を含む融合タンパク質、および抗原認識部位を含む任意の他の修飾された免疫グロブリン分子を包含する。さらに、「モノクローナル抗体」は、幾つもの方法で、例えば限定はされないが、ハイブリドーマ、ファージ選択、組換え発現、およびトランスジェニック動物により作製されるような抗体を指す。
用語「ヒト化抗体」は、最低限の非ヒト(例えばマウス)配列を有するように遺伝子操作されている、非ヒト(例えばマウス)免疫グロブリン由来の抗体を指す。典型的には、ヒト化抗体は、相補性決定領域(CDR)からの残基が所望される特異性、親和性、および能力を有する非ヒト種(例えば、マウス、ラット、ウサギ、またはハムスター)のCDRからの残基によって置換されているヒト免疫グロブリンである(Jonesetal.,1986,Nature,321:522−525;Riechmann et al.,1988,Nature,332:323−327;Verhoeyen et al.,1988,Science,239:1534−1536)。場合によっては、ヒト免疫グロブリンのFvフレームワーク領域(FW)残基は、所望される特異性、親和性、および能力を有する非ヒト種由来の抗体中の対応する残基と置換される。
ヒト化抗体は、抗体特異性、親和性、および/または能力を改良し、最適化するため、Fvフレームワーク領域内および/または置換された非ヒト残基内部のいずれかでのさらなる残基の置換によって、さらに修飾され得る。一般に、ヒト化抗体は、非ヒト免疫グロブリンに対応するCDR領域のすべてまたは実質的にすべてを有する一方、FR領域のすべてまたは実質的にすべてがヒト免疫グロブリンコンセンサス配列のものである、少なくとも1つ、また典型的には2つもしくは3つの可変ドメインの実質的にすべてを含むことになる。ヒト化抗体はまた、免疫グロブリンの定常領域またはドメイン(Fc)、典型的にはヒト免疫グロブリンのそれの少なくとも一部を含み得る。ヒト化抗体を作製するのに用いられる方法の例が、米国特許第5,225,539号明細書または米国特許第5,639,641号明細書に記載されている。
抗体の「可変領域」は、抗体軽鎖の可変領域または抗体重鎖の可変領域を単独または組み合わせのいずれかで指す。重鎖および軽鎖の可変領域は各々、超可変領域としても公知の3つの相補性決定領域(CDR)によって接続される4つのフレームワーク領域(FW)からなる。各鎖におけるCDRは、FW領域により極めて接近してまとまり、他の鎖からのCDRとともに、抗体の抗原結合部位の形成に寄与する。CDRを決定するには、(1)異種間の配列可変性に基づく手法(すなわち、Kabat et al.Sequences of Proteins of Immunological Interest,(5th ed.,1991,National Institutes of Health,Bethesda Md.));および(2)抗原抗体複合体の結晶学的研究に基づく手法(Al−lazikani et al.(1997)J.Molec.Biol.273:927−948))という少なくとも2つの技術がある。さらに、CDRを決定するため、これら2つの手法の組み合わせが当該技術分野で用いられる場合がある。
Kabat付番系は一般に、可変ドメイン内の残基(概ね軽鎖の残基1〜107および重鎖の残基1〜113)を指すときに用いられる(例えば、Kabat et al.,Sequences of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,Md.(1991))。
Kabatなどでのアミノ酸位置の付番は、Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,Md.(1991)における抗体の編集の重鎖可変ドメインまたは軽鎖可変ドメインにおいて用いられる付番系を指す。この付番系を用いると、実の線状アミノ酸配列は、可変ドメインのFWまたはCDRの短縮またはそれへの挿入に対応する、より少ないまたは追加的なアミノ酸を有し得る。例えば、重鎖可変ドメインは、H2の残基52の後への単一のアミノ酸挿入(Kabatによると、残基52a)および重鎖FW残基82の後に挿入される残基(Kabatによると、例えば残基82a、82b、および82cなど)を含み得る。
所与の抗体における残基のKabat付番は、抗体配列の「標準の」Kabat付番配列との相同性領域での整列化により決定され得る。Chothiaは、代替的に構造的ループの位置を指す(Chothia and Lesk,J.Mol.Biol.196:901−917(1987))。Chothia CDR−H1ル−プの末端は、Kabat付番方式を用いて付番される場合、ループの長さに応じてH32とH34の間が変化する(これはKabat付番スキームがH35AおよびH35Bに挿入を位置づけるためであり;35Aも35Bも存在しない場合、ループは32で終結し;35Aのみが存在する場合、ループは33で終結し;35Aおよび35Bの双方が存在する場合、ループは34で終結する)。AbM超可変領域は、KabatのCDRとChothiaの構造的ループとの間の妥協を表し、Oxford MolecularのAbM抗体モデリングソフトウェアにより用いられる。
本明細書で用いられるとき、Fc領域は、最初の定常領域免疫グロブリンドメインを除いた抗体の定常領域を含むポリペプチドを含む。それ故、Fcは、IgA、IgD、およびIgGの最後2つの定常領域免疫グロブリンドメイン、ならびにIgEおよびIgMの最後3つの定常領域免疫グロブリンドメイン、ならびにこれらのドメインに対する可動性ヒンジN末端を指す。IgAおよびIgMにおいては、FcはJ鎖を含み得る。IgGにおいては、Fcは免疫グロブリンドメインCガンマ2およびCガンマ3(Cγ2およびCγ3)ならびにCガンマ1(Cγ1)とCガンマ2(Cγ2)との間のヒンジを含む。Fc領域の境界は変化し得るが、ヒトIgG重鎖Fc領域は通常、そのカルボキシル末端に残基C226またはP230を含むように定義され、付番はKabat(Kabatetal.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,Md.(1991))に示される通りのEUインデックスに従う。Fcは、単離したのこの領域、または抗体、抗体断片、もしくはFc融合タンパク質と関連したこの領域を指し得る。多型は、限定はされないが、EUインデックスによる付番として、位置270、272、312、315、356、および358を含む幾つかの異なるFc位置で認められており、それ故、提示される配列と先行技術における配列との間にわずかな差異が存在し得る。
用語「ヒト抗体」は、当該技術分野で公知の任意の技術を用いて作製される、ヒトにより産生される抗体またはヒトにより産生される抗体に対応するアミノ酸配列を有する抗体を意味する。ヒト抗体のこの定義は、インタクトな抗体または完全長抗体、その断片、ならびに/または少なくとも1つのヒト重鎖および/もしくは軽鎖ポリペプチドを含む抗体、例えばマウス軽鎖およびヒト重鎖ポリペプチドを含む抗体などを含む。
用語「キメラ抗体」は、免疫グロブリン分子のアミノ酸配列が2つ以上の種に由来するような抗体を指す。典型的には、軽鎖および重鎖の双方の可変領域は、所望される特異性、親和性、および能力を有した哺乳類の一種(例えば、マウス、ラット、ウサギなど)に由来する抗体の可変領域に対応する一方、定常領域は、別種(通常はヒト)に由来する抗体における配列に対して、その種における免疫応答の誘発を回避するように相同性がある。
「結合親和性」は一般に、分子の単一の結合部位(例えば抗体)とその結合パートナー(例えば抗原)との間の非共有結合相互作用の力の合計を指す。特に指示されない限り、本明細書で用いられるとき、「結合親和性」は、結合ペア(例えば抗体および抗原)のメンバー間での1:1の相互作用を反映する固有の結合親和性を指す。分子XのそのパートナーYに対する親和性は、一般に解離定数(KD)により表され得る。親和性は、当該技術分野で公知の一般的方法、例えば本明細書に記載のものによって測定され得る。低親和性抗体は一般に、抗原に緩徐に結合し、容易に解離する傾向がある一方、高親和性抗体は一般に、抗原により速やかに結合し、より長く結合を保持する傾向がある。結合親和性を測定する種々の方法は当該技術分野で公知であり、それらのいずれも本開示の目的として用いることができる。
用語「二重特異性抗体」は、本明細書で用いられるとき、単一の抗体分子内部に2つの異なる抗原に対する結合部位を有する抗体を指す。基準の抗体構造に加えて他の分子が2つの結合特異性とともに構成され得ることは理解されるであろう。さらに、二重特異性抗体による抗原結合が同時的または連続的であり得ることは理解されるであろう。トリオーマおよびハブリッドハイブリドーマは、二重特異性抗体を分泌し得る細胞株の2つの例である。二重特異性抗体はまた、組換え手段により構成され得る。
「特異的に結合する」は一般に、抗体がエピトープにその抗原結合ドメインを介して結合し、かつその結合が抗原結合ドメインとエピトープとの間にいくらかの相補性を伴うことを意味する。この定義によると、抗体は、そのエピトープにその抗原結合ドメインを介して、ランダムな無関係のエピトープに結合する場合よりも容易に結合する場合、エピトープに「特異的に結合する」と言われる。用語「特異性」は、特定の抗体が特定のエピトープに結合する際の相対的親和性を認定するように本明細書で用いられる。例えば、抗体「A」は、所与のエピトープに対して抗体「B」よりも高い特異性を有するように見なしてもよく、または抗体「A」は、関連のエピトープ「D」に対して有するよりも高い特異性でエピトープ「C」に結合すると言ってもよい。
「優先的に結合する」は、抗体が、あるエピトープに、関連の、類似の(similar)、相同な、または類似の(analogous)エピトープに結合する場合よりも容易に特異的に結合することを意味する。したがって、所与のエピトープに「優先的に結合する」抗体であれば、そのエピトープに、たとえかかる抗体が関連のエピトープと交差反応し得る場合であっても、関連のエピトープよりも結合する可能性が高いことになる。
抗体は、所与のエピトープに、参照抗体のそのエピトープへの結合をある程度まで遮断するという範囲で優先的に結合する場合、参照抗体のそのエピトープへの結合を「競合的に阻害する」と言われる。拮抗的阻害は、当該技術分野で公知の任意の方法、例えば競合ELISAアッセイにより測定してもよい。抗体は、参照抗体の所与のエピトープへの結合を、少なくとも90%、少なくとも80%、少なくとも70%、少なくとも60%、もしくは少なくとも50%、競合的に阻害すると言ってもよい。
用語「YTE」突然変異は、IgGの重鎖に導入される、M252Y、S254T、およびT256Eといった3つの突然変異の組み合わせを指す(その付番はKabatに示される通りのEUインデックスに従う)。米国特許第7,658,921号明細書(その全体が参照により本明細書に援用される)を参照のこと。
「治療する(treating)」または「治療(treatment)」または「治療する(to treat)」または「軽減する(alleviating)」または「軽減する(to alleviate)」などの用語は、診断された病的状態または障害、例えば感染の症状を治癒する、遅らせる、和らげる、および/またはその進行を停止させる治療的手段を指す。したがって、治療を必要とするものは、障害であると既に診断されたかまたは障害を有することが疑われるものを含む。特定の実施形態では、患者が、微生物感染の症状における低下、(例えば、患者から得られた試料を用いた評価によると)患者における微生物の数の減少または完全な非存在、患者における微生物(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus)のα毒素)の指標の量の低下または完全な非存在、ならびに/あるいは感染の1つもしくは複数の症状の重症度および/または頻度における低下のうちの1つ以上を示す場合、被験体は、本開示の方法により微生物感染に対して十分に「治療されている」。
予防的(prophylactic)または予防的(preventative)手段は、標的化された病的状態または障害、例えば感染の発生を防止するおよび/または遅延させる手段を指す。したがって、予防的(prophylactic)または予防的(preventative)手段を必要とするものは、障害を有する傾向があるものおよび障害が予防されるべきものを含む。
用語「医薬製剤」「医薬組成物」は、活性成分の生物学的活性が有効であることを可能にするような形態であり、かつ製剤が投与されることになる被験体に対して容認しがたいほどに有毒である追加的成分を含有しない調製物を指す。製剤は無菌であり得る。
本明細書に開示される通りの抗体または免疫複合体の「有効量」は、詳述された目的を遂行するのに十分な量である。「有効量」は、記述された目的に関連して経験的かつルーチン的に決定され得る。
1つ以上のさらなる治療薬「との組み合わせ」投与は、同時(併用)投与および任意の順序での継続投与を含む。
抗ブドウ球菌抗体およびその抗原結合断片
特定の態様では、本明細書に提供される方法に従って用いられる抗体またはその抗原結合断片は、ブドウ球菌(Staphylococcus)抗原(例えばポリペプチドおよび/または炭水化物)に特異的に結合する。
特定の態様では、抗体またはその抗原結合断片は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えばポリペプチドおよび/または炭水化物)に特異的に結合する。黄色ブドウ球菌(S.aureus)は、莢膜多糖およびタンパク質毒素を含む幾つかの病原性因子を発現する。主要な細胞毒性薬である、黄色ブドウ球菌(S.aureus)感染に付随することが多い1つの病原性因子は、黄色ブドウ球菌(S.aureus)の大部分の病原性株によって生成される孔形成および溶血性菌体外タンパク質であるα毒素(α溶血素またはHlaとしても公知)である。その毒素は、白血球、血小板、赤血球、末梢血単球、マクロファージ、ケラチノサイト、線維芽細胞および内皮細胞などの感受性細胞の膜内に七量体孔を形成する。α毒素孔の形成は、細胞機能障害または溶解をもたらすことが多い。したがって、特定の態様では、抗体またはその抗原結合断片は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)α毒素に特異的に結合する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素は、配列番号70のアミノ酸配列を含む。
特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、米国特許出願公開第2014/0072577号明細書(その全体が参照により本明細書に援用される)中に開示される抗体またはその抗原結合断片である。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、国際公開第2012/109285号パンフレット(その全体が参照により本明細書に援用される)に開示される抗体またはその抗原結合断片である。
特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、(下の表2に挙げられる)2A3.1、10A7.5、12B8.19、28F6.1、25E9.1、QD20、QD33、QD37、QD3、QD4、QD23、QD32、2A3GL、LC10、TVES、3H7KAD、LC9、LC4、またはLC5と同じα毒素エピトープに結合する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、LC10と同じα毒素エピトープに結合する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、2A3.1、10A7.5、12B8.19、28F6.1、25E9.1、QD20、QD33、QD37、QD3、QD4、QD23、QD32、2A3GL、LC10、TVES、3H7KAD、LC9、LC4、またはLC5の黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素への結合を競合的に阻害する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、LC10の黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素への結合を競合的に阻害する。
特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号20および19;配列番号22および21;配列番号24および23;配列番号26および25;配列番号28および27;配列番号29および30;配列番号31および32;配列番号33および34;配列番号35および36;配列番号37および38;配列番号39および40;配列番号41および42;配列番号43および44;配列番号45および46;配列番号47および48;配列番号49および46;配列番号50および46;配列番号50および51;または配列番号67および51の重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)配列を含む抗体と同じα毒素エピトープに結合する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号45および46のVHおよびVL配列を含む抗体と同じα毒素エピトープに結合する。
特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号20および19;配列番号22および21;配列番号24および23;配列番号26および25;配列番号28および27;配列番号29および30;配列番号31および32;配列番号33および34;配列番号35および36;配列番号37および38;配列番号39および40;配列番号41および42;配列番号43および44;配列番号45および46;配列番号47および48;配列番号49および46;配列番号50および46;配列番号50および51;または配列番号67および51のVHおよびVL配列を含む抗体の黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素への結合を競合的に阻害する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号45および46のVHおよびVL配列を含む抗体の黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素への結合を競合的に阻害する。
特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、(a)配列番号7、10、13、もしくは57のアミノ酸配列を含むVH CDR1;(b)配列番号8、11、14、17、58、もしくは63のアミノ酸配列を含むVH CDR2;(c)配列番号9、12、15、18、16、53、54、55、59、60、64、もしくは66のアミノ酸配列を含むVH CDR3;(d)配列番号1もしくは4のアミノ酸配列を含むVL CDR1;(e)配列番号2、5、61、もしくは65のアミノ酸配列を含むVL CDR2;ならびに(f)配列番号3、6、52、56、もしくは62のアミノ酸配列を含むVL CDR3を含む抗体またはその抗原結合断片である。
特定の態様では、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3は、配列番号7、8、9、1、2、および3;配列番号10、11、12、1、2、および3;配列番号13、14、15、4、5、および6;配列番号7、17、18、1、2、および3;配列番号7、8、16、1、2、および52;配列番号7、8、53、1、2、および52;配列番号7、8、54、1、2、および52;配列番号7、8、55、1、2、および56;配列番号7、8、55、1、2、および52;配列番号7、8、66、1、2、および52;配列番号7、8、53、1、2、および56;配列番号57、58、59、1、2、および56;配列番号7、8、60、1、61、および62;配列番号57、63、59、1、2、および56;配列番号57、63、64、1、2、および56;配列番号57、63、64、1、65、および62;または配列番号57、58、59、1、65、および67のアミノ酸配列を含む。特定の態様では、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3は、配列番号57、58、59、1、2、および56のアミノ酸配列に対応する。
特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号20、22、24、26、28、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、50、もしくは67のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号19、21、23、25、27、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48もしくは51のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号20、22、24、26、28、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、50、もしくは67のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号19、21、23、25、27、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48もしくは51のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号20、22、24、26、28、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、50、もしくは67のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号19、21、23、25、27、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48もしくは51のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号20、22、24、26、28、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、50、もしくは67のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号19、21、23、25、27、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48もしくは51のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号20、22、24、26、28、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、50、もしくは67のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号19、21、23、25、27、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48もしくは51のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号20、22、24、26、28、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、50、もしくは67のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号19、21、23、25、27、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48もしくは51のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号20、22、24、26、28、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49、50、もしくは67のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号19、21、23、25、27、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48もしくは51のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVLを含む。
特定の態様では、VHおよびVLは、配列番号20および19;配列番号22および21;配列番号24および23;配列番号26および25;配列番号28および27;配列番号29および30;配列番号31および32;配列番号33および34;配列番号35および36;配列番号37および38;配列番号39および40;配列番号41および42;配列番号43および44;配列番号45および46;配列番号47および48;配列番号49および46;配列番号50および46;配列番号50および51;または配列番号67および51のアミノ酸配列に対応する。特定の態様では、VHおよびVLは、配列番号45および46のアミノ酸配列に対応する。
特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号68のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号69のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む(すなわちMEDI4893)。
特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、(a)配列番号70のアミノ酸261〜272;(b)配列番号70のアミノ酸173〜201;(c)配列番号70のアミノ酸261〜272および配列番号70のアミノ酸173〜201;または(d)配列番号70のアミノ酸248〜277を含む、配列番号70の黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素の断片に結合する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、(a)配列番号70のアミノ酸261〜272;(b)配列番号70のアミノ酸173〜201;(c)配列番号70のアミノ酸261〜272および配列番号70のアミノ酸173〜201;または(d)配列番号70のアミノ酸248〜277からなる、配列番号70の黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素の断片に結合する。
特定の態様では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、(a)α毒素に対して約13nM以下の親和性定数(KD)を有する;(b)α毒素単量体に結合するが、α毒素のα毒素受容体への結合を阻害しない;(c)α毒素オリゴマーの形成を少なくとも50%、60%、70%、80%、90%、もしくは95%阻害する;(d)α毒素の細胞溶解活性を(例えば、細胞溶解および溶血アッセイによる測定によると)少なくとも50%、60%、70%、80%、90%、もしくは95%低下させる;(e)細胞浸潤性および炎症促進性サイトカインの放出を低下させる;または(f)それらの組み合わせ、である。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片は、5×10-2M、10-2M、5×10-3M、10-3M、5×10-4M、10-4M、5×10-5M、10-5M、5×10-6M、10-6M、5×10-7M、10-7M、5×10-8M、10-8M、5×10-9M、10-9M、5×10-10M、10-10M、5×10-11M、10-11M、5×10-12M、10-12M、5×10-13M、10-13M、5×10-14M、10-14M、5×10-15M、または10-15M以下の解離定数(KD)によって特徴づけられる親和性で、黄色ブドウ球菌(S.aureus)エピトープ(例えばα毒素)に特異的に結合する。
特定の実施形態では、抗α毒素抗体または抗原結合断片は、α毒素、α毒素発現細胞、または他の細菌細胞の生物学的特性を変更する。特定の態様では、抗α毒素抗体または抗原結合断片は、α毒素の生物学的活性を、ポリペプチドに結合し、α毒素単量体の膜貫通細孔へのアセンブリ(例えばα毒素七量体)を阻害することにより中和する。中和アッセイは、状況によっては市販の試薬を用いる当該技術分野で公知の方法を用いて実施され得る。α毒素の中和は、1×10-6M以下、1×10-7M以下、1×10-8M以下、1×10-9M以下、1×10-10M以下および1×10-11M以下のIC50で評価されることが多い。特定の実施形態では、抗α毒素抗体または断片は、α毒素がオリゴマー化し、膜貫通細孔を形成する能力を中和する。用語「阻害濃度50%」(「IC50」と略される)は、阻害剤が標的化する分子の所与の活性(例えば、膜貫通細孔七量体複合体を形成するためのα毒素のオリゴマー形成)の50%阻害に要求される阻害剤(例えば、本明細書に提供される抗α毒素抗体または断片)の濃度を表す。より低いIC50値は、一般により強力な阻害剤に対応する。
特定の実施形態では、抗α毒素抗体または断片は、α毒素の1つ以上の生物学的活性を阻害する。本明細書で用いられる用語「阻害」は、活性の完全遮断を含む生物学的活性における任意の統計学的に有意な低下を指す。例えば、「阻害」は、生物学的活性における約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、もしくは100%の低下を指し得る。特定の実施形態では、抗α毒素抗体または断片は、α毒素の1つ以上の生物学的活性を少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、もしくは100%阻害する。
特定の態様では、抗α毒素抗体または断片は、病原性黄色ブドウ球菌(S.aureus)によって分泌されるα毒素を枯渇させ得る。特定の態様では、抗α毒素抗体または断片は、黄色ブドウ球菌(S.aureus)によって分泌されるα毒素の少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、もしくは約100%の枯渇を達成し得る。
特定の実施形態では、抗α毒素抗体または断片は、インビトロで刺激されるα毒素活性(例えば、受容体結合、オリゴマー化)および/またはα毒素を発現もしくは分泌する細胞の増殖を阻害し得る。抗α毒素抗体または断片は、時として、インビトロでのα毒素活性、黄色ブドウ球菌(S.aureus)の病原性を、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%または少なくとも約75%阻害する。細胞増殖、病原性、およびα溶血素活性を測定するための方法は、当該技術分野で公知である。
特定の実施形態では、抗α毒素抗体または抗原結合断片は、黄色ブドウ球菌(S.aureus)感染ならびに/またはα毒素の発現および機能によって創出される環境に対して直接的または間接的に応答する1つ以上の誘導性遺伝子の発現を阻害し得る。具体的な実施形態では、抗α毒素抗体または抗原結合断片は、黄色ブドウ球菌(S.aureus)感染ならびに/またはα毒素の発現および機能によって創出される環境に対して直接的または間接的に応答する1つ以上の誘導性遺伝子の発現を、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも120%、少なくとも140%、少なくとも160%、少なくとも180%、または少なくとも200%阻害する。
抗シュードモナス抗体およびその抗原結合断片
特定の態様では、本明細書に提供される方法に従って用いられる抗体またはその抗原結合断片は、シュードモナス(Pseudomonas)抗原(例えば、ポリペプチドおよび/または炭水化物)に特異的に結合する。特定の態様では、抗体またはその抗原結合断片は、蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)、プチダ菌(Pseudomonas putida)、シュードモナス・アルカリゲネス(Pseudomonas alcaligenes)、または緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、ポリペプチドおよび/または炭水化物)に結合する。特定の態様では、抗体またはその抗原結合断片は、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、ポリペプチドおよび/または炭水化物)に特異的に結合する。
特定の態様では、抗体またはその抗原結合断片は、緑膿菌(P.aeruginosa)Psl菌体外多糖に特異的に結合する。Psl菌体外多糖は、D−マンノース、L−ラムノース、およびD−グルコースからなる反復五糖ポリマーである。Psl1は、緑膿菌(P.aeruginosa)の表面に固定されると報告されており、また宿主組織のコロニー形成を促進し、バイオフィルム形成を樹立/維持するのに重要であると考えられる。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、国際公開第2012/170807号パンフレット、国際公開第2013/070615号パンフレット、または国際公開第2014/074528号パンフレット(それら各々はその全体が参照により本明細書に援用される)に開示される抗体またはその抗原結合断片である。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、(国際公開第2012/170807号パンフレット(その全体が参照により本明細書に援用される)に開示される通りの)Cam−003、Cam−004、Cam−005、WapR−001、WapR−002、WapR−003、WapR−004、WapR−007、WapR−016、またはWapR−004RADと同じ緑膿菌(P.aeruginosa)Pslエピトープに結合する。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、Cam−003、Cam−004、Cam−005、WapR−001、WapR−002、WapR−003、WapR−004、WapR−007、WapR−016、またはWapR−004RADの緑膿菌(P.aeruginosa)Pslへの結合を競合的に阻害する。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、Cam−003、Cam−004、Cam−005、WapR−001、WapR−002、WapR−003、WapR−004、WapR−007、WapR−016、またはWapR−004RADのVH CDR1、VH CDR2、VH、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む、VH CDR1、VH CDR2、VH、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む抗体またはその抗原結合断片である。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、Cam−003、Cam−004、Cam−005、WapR−001、WapR−002、WapR−003、WapR−004、WapR−007、WapR−016、またはWapR−004RADのVHおよびVLに対して少なくとも75%の同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、Cam−003、Cam−004、Cam−005、WapR−001、WapR−002、WapR−003、WapR−004、WapR−007、WapR−016、またはWapR−004RADのVHおよびVLに対して少なくとも80%の同一性を有するVHおよびVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、Cam−003、Cam−004、Cam−005、WapR−001、WapR−002、WapR−003、WapR−004、WapR−007、WapR−016、またはWapR−004RADのVHおよびVLに対して少なくとも85%の同一性を有するVHおよびVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、Cam−003、Cam−004、Cam−005、WapR−001、WapR−002、WapR−003、WapR−004、WapR−007、WapR−016、またはWapR−004RADのVHおよびVLに対して少なくとも90%の同一性を有するVHおよびVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、Cam−003、Cam−004、Cam−005、WapR−001、WapR−002、WapR−003、WapR−004、WapR−007、WapR−016、またはWapR−004RADのVHおよびVLに対して少なくとも95%の同一性を有するVHおよびVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、Cam−003、Cam−004、Cam−005、WapR−001、WapR−002、WapR−003、WapR−004、WapR−007、WapR−016、またはWapR−004RADのVHおよびVLに対して少なくとも98%の同一性を有するVHおよびVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、Cam−003、Cam−004、Cam−005、WapR−001、WapR−002、WapR−003、WapR−004、WapR−007、WapR−016、またはWapR−004RADのVHおよびVLに対して少なくとも99%の同一性を有するVHおよびVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、Cam−003、Cam−004、Cam−005、WapR−001、WapR−002、WapR−003、WapR−004、WapR−007、WapR−016、またはWapR−004RADのVHおよびVLの配列を有するVHおよびVLを含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、WapR−004、WapR−004RAD、またはPs10096と同じ緑膿菌(P.aeruginosa)Pslエピトープに結合する。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、WapR−004、WapR−004RAD、またはPs10096の緑膿菌(P.aeruginosa)Pslへの結合を競合的に阻害する。WapR−004、WapR−004RAD、およびPs10096の配列は、下の表3に提供される。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号71および72;配列番号79および72;または配列番号96および97のVHおよびVL配列を含む抗体と同じエピトープに結合する。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79および72のVHおよびVL配列を含む抗体と同じエピトープに結合する。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96および97のVHおよびVL配列を含む抗体と同じエピトープに結合する。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号71および72;配列番号79および72;または配列番号96および97のVHおよびVL配列を含む抗体の緑膿菌(P.aeruginosa)Pslへの結合を競合的に阻害する。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Psl毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79および72のVHおよびVL配列を含む抗体の緑膿菌(P.aeruginosa)Pslへの結合を競合的に阻害する。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Psl毒素に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96および97のVHおよびVL配列を含む抗体の緑膿菌(P.aeruginosa)Pslへの結合を競合的に阻害する。
特定の態様では、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3は、配列番号73、74、75、76、77、および78;または配列番号73、74、80、76、77、および78のアミノ酸配列に対応する。特定の態様では、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3は、配列番号73、74、80、76、77、および78のアミノ酸配列に対応する。特定の態様では、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3は、配列番号73、74、94、76、77、および95のアミノ酸配列に対応する。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号71または79のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号71または79のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号71または79のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号71または79のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号71または79のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号71または79のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号71または79のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号71または79のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、VHおよびVLは、配列番号71および72;または配列番号79および72のアミノ酸配列を含む。特定の態様では、VHおよびVLは、配列番号79および72のアミノ酸配列を含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、VHおよびVLは、配列番号96および97のアミノ酸配列を含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)Pslに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、生殖系列の最適化されたWap−004−RADである。特定の態様では、生殖系列の最適化されたWap−004−RADは、Psl0096、Psl0170、Psl0225、Psl0304、Psl0337、Psl348、Psl0567、Psl0573、Psl0574、Psl0582、Psl0584、Psl0585、Psl0588、またはPsl0589(国際公開第2014/074528号パンフレット(その全体が参照により本明細書に援用される)に記載の通り)である。特定の態様では、生殖系列の最適化されたWap−004−RADは、Psl0096、Psl0225、Psl0337、Psl0567、またはPsl0588である。特定の態様では、生殖系列の最適化されたWap−004−RADはPsl0096である。
特定の態様では、抗体またはその抗原結合断片は、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する。PcrVは、III型分泌系の比較的保存された構成成分である。PcrVは、III型分泌毒素の標的真核生物細胞への送達を媒介するIII型分泌系の転座装置の複合成分であるように思われる。PcrVに対する能動および受動免疫は、細胞傷害性緑膿菌(P.aeruginosa)に感染したマウスの急性肺損傷および死亡率を改善する。PcrVに対する免疫の主要な効果は、III型分泌毒素の真核生物細胞への転座の遮断に起因する。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcRvは、ジェンバンク受託番号AAC45935またはAAO91771のアミノ酸配列を含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、国際公開第2013/070615号パンフレットまたは国際公開第2014/074528号パンフレット(それら全体が参照により本明細書に援用される)に開示される抗体またはその抗原結合断片である。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、(国際公開第2013/070615号パンフレットおよび/または国際公開第2014/074528号パンフレット(それらの各々はその全体が参照により本明細書に援用される)に提供される通りの)29D2、V2L2、V2L2−GL、V2L2−P4M、V2L2−MFS、V2L2−MD、またはV2L2−MRと同じ緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVエピトープに結合する。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、29D2、V2L2、V2L2−GL、V2L2−P4M、V2L2−MFS、V2L2−MD、またはV2L2−MRの緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVへの結合を競合的に阻害する。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、29D2、V2L2、V2L2−GL、V2L2−P4M、V2L2−MFS、V2L2−MD、またはV2L2−MRのVH CDR1、VH CDR2、VH、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む、VH CDR1、VH CDR2、VH、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む抗体またはその抗原結合断片である。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、29D2、V2L2、V2L2−GL、V2L2−P4M、V2L2−MFS、V2L2−MD、またはV2L2−MRのVHおよびVLに対して少なくとも75%の同一性を有するVHおよびVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、29D2、V2L2、V2L2−GL、V2L2−P4M、V2L2−MFS、V2L2−MD、またはV2L2−MRのVHおよびVLに対して少なくとも80%の同一性を有するVHおよびVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、29D2、V2L2、V2L2−GL、V2L2−P4M、V2L2−MFS、V2L2−MD、またはV2L2−MRのVHおよびVLに対して少なくとも85%の同一性を有するVHおよびVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、29D2、V2L2、V2L2−GL、V2L2−P4M、V2L2−MFS、V2L2−MD、またはV2L2−MRのVHおよびVLに対して少なくとも90%の同一性を有するVHおよびVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、29D2、V2L2、V2L2−GL、V2L2−P4M、V2L2−MFS、V2L2−MD、またはV2L2−MRのVHおよびVLに対して少なくとも95%の同一性を有するVHおよびVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、29D2、V2L2、V2L2−GL、V2L2−P4M、V2L2−MFS、V2L2−MD、またはV2L2−MRのVHおよびVLに対して少なくとも98%の同一性を有するVHおよびVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、29D2、V2L2、V2L2−GL、V2L2−P4M、V2L2−MFS、V2L2−MD、またはV2L2−MRのVHおよびVLに対して少なくとも99%の同一性を有するVHおよびVLを含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、29D2、V2L2、V2L2−GL、V2L2−P4M、V2L2−MFS、V2L2−MD、またはV2L2−MRのVHおよびVLの配列を有するVHおよびVLを含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、V2L2と同じ緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVエピトープに結合する。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、V2L2の緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVへの結合を競合的に阻害する。V2L2およびV2L2−MDの配列は、下の表4に提供される。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81および82または配列番号98および99のVHおよびVL配列を含む抗体と同じPcrVエピトープに結合する。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81および82または配列番号98および99のVHおよびVL配列を含む抗体の緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVへの結合を競合的に阻害する。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号83〜88のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む抗体またはその抗原結合断片である。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、VHおよびVLは、配列番号81および82のアミノ酸配列を含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、VHおよびVLは、配列番号98および99のアミノ酸配列を含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、生殖系列の最適化されたV2L2である。特定の態様では、生殖系列の最適化されたV2L2は、V2L2生殖系列化(germlined)Mab(V2L2−GL)、またはV2L2−GL最適化Mab(例えば、V2L2−P4M、V2L2−MFS、V2L2−MD、またはV2L2−MR)(国際公開第2014/074528号パンフレット(その全体が参照により本明細書に援用される)に記載のもの)である。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、III型毒素分泌系の活性を破壊し得る。
特定の態様では、抗体またはその抗原結合断片は、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する二重特異性抗体またはその抗原結合断片である。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、国際公開第2013/070615号パンフレットおよび/または国際公開第2014/074528号パンフレット(それら全体が参照により本明細書に援用される)に開示される抗体またはその抗原結合断片である。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79および72または配列番号96および97のVHおよびVL配列を含む抗体と同じPslエピトープに結合する。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81および82または配列番号98および99のVHおよびVL配列を含む抗体と同じPcrVエピトープに結合する。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79および72または配列番号96および97に対応するVHおよびVL配列を含む抗体と同じPslエピトープに、また配列番号81および82または配列番号98および99のVHおよびVL配列を含む抗体と同じPcrVエピトープに結合する。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79および72または配列番号96および97のVHおよびVL配列を含む抗体の緑膿菌(P.aeruginosa)Pslへの結合を競合的に阻害する。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81および82または配列番号98および99のVHおよびVL配列を含む抗体の緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVへの結合を競合的に阻害する。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79および72または配列番号96および97のVHおよびVL配列を含む抗体の緑膿菌(P.aeruginosa)Pslへの結合を競合的に阻害し、かつ配列番号81および82または配列番号98および99のVHおよびVL配列を含む抗体の緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVへの結合を競合的に阻害する。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号73、74、80、76、77、および78または配列番号73、74、94、76、77、および95のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号83〜88のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号73、74、80、76、77、および78または配列番号73、74、94、76、77、および95のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列、ならびに配列番号83〜88のアミノ酸配列に対応するVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79および72のアミノ酸配列を含むVHおよびVLを含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96および97のアミノ酸配列を有するVHおよびVLを含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81および82のアミノ酸配列を有するVHおよびVLを含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも85%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVHを含み、かつ配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98および99のアミノ酸配列を有するVHおよびVLを含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVH、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVH、配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVL、および配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVH、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVH、配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVL、および配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVH、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVH、配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVL、および配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVH、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVH、配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVL、および配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVH、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVH、配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVL、および配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVH、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVH、配列番号72のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVL、および配列番号82のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のアミノ酸配列を含むVH、配列番号81のアミノ酸配列を含むVH、配列番号72のアミノ酸配列を含むVL、および配列番号82のアミノ酸配列を含むVLを含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVH、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVH、配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVL、および配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVH、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVH、配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVL、および配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVH、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVH、配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVL、および配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも90%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVH、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVH、配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVL、および配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVH、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVH、配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVL、および配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも98%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVH、配列番号98のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVH、配列番号97のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVL、および配列番号99のアミノ酸配列に対して少なくとも99%の同一性を有するVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のアミノ酸配列を含むVH、配列番号98のアミノ酸配列を含むVH、配列番号97のアミノ酸配列を含むVL、および配列番号99のアミノ酸配列を含むVLを含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、WapR−004RAD(配列番号79および72)および/またはV2L2抗体(配列番号81および82)のVHおよびVL配列を含むScFvを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、WapR−004RAD(配列番号79および72)およびV2L2 IgGのVHおよびVL配列を含むScFvを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、V2L2(配列番号81および82)およびWapR−004RAD IgGのVHおよびVL配列を含むScFvを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、WapR−004RADのVH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3配列(すなわち、各々は配列番号73、74、80、76、77、および78)を含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、V2L2のVH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3配列(すなわち、各々は配列番号83、84、85、86、87、および88)を含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、WapR−004RADのVH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3配列(すなわち、各々は配列番号73、74、80、76、77、および78)、ならびにV2L2のVH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3配列(すなわち、各々は配列番号83、84、85、86、87、および88)を含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号89(Bs3中のW4−RAD ScFv)、配列番号90(Bs2中のW4−RAD ScFv−V2L2)、または配列番号91(Bs4中のW4−RAD ScFv)のアミノ酸を含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号92のアミノ酸配列(Bs4−V2L2−2Cの軽鎖)を含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号93のアミノ酸配列(Bs4−V2L2−2Cの重鎖)を含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号92のアミノ酸配列(Bs4−V2L2−2Cの軽鎖)および配列番号93のアミノ酸配列(Bs4−V2L2−2Cの重鎖)を含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、Bs2−V2L2、Bs3−V2L2、Bs4−V2L2、Bs2−V2L2−2C、Bs3−V2L2−2C、Bs4−V2L2−2C(Bs4−WTとも称される)、Bs4−V2L2−2C−YTE、またはBs2−W4−RAD−2C(国際公開第2013/070615号パンフレットまたは国際公開第2014/074528号パンフレット(それら全体が参照により本明細書に援用される)に開示のもの)である。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、Psl0096(配列番号96および97)および/またはV2L2−MD(配列番号98および99)のVHおよびVL配列を含むScFvを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、Psl0096(配列番号96および97)およびV2L2−MD IgGのVHおよびVL配列を含むScFvを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、V2L2−MD(配列番号98および99)およびPsl0096IgGのVHおよびVL配列を含むScFvを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、Psl0096のVH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3配列(すなわち、各々は配列番号73、74、94、76、77、および95)を含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、V2L2−MDのVH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3配列(すなわち、各々は配列番号83、84、85、86、87、および88)を含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、Psl0096のVH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3配列(すなわち、各々は配列番号73、74、94、76、77、および95)、ならびにV2L2−MDのVH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3配列(すなわち、各々は配列番号83、84、85、86、87、および88)を含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、BS4−GLO(国際公開第2014/074528号パンフレット(その全体が参照により本明細書に援用される)に記載のもの)である。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、抗−PslscFv Psl0096および抗−PcrVV2L2−MDのVHおよびVLを含む。特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、抗−PcrVScFvおよび抗−PslのVHおよびVLを含む。
特定の態様では、緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、配列番号100のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号101のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。
特定の実施形態では、本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片は、5×10-2M、10-2M、5×10-3M、10-3M、5×10-4M、10-4M、5×10-5M、10-5M、5×10-6M、10-6M、5×10-7M、10-7M、5×10-8M、10-8M、5×10-9M、10-9M、5×10-10M、10-10M、5×10-11M、10-11M、5×10-12M、10-12M、5×10-13M、10-13M、5×10-14M、10-14M、5×10-15M、もしくは10-15M以下の解離定数(KD)によって特徴づけられる親和性で、緑膿菌(P.aeruginosa)エピトープ(例えば、Psl、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する。
特定の態様では、シュードモナス(Pseudomonas)のPslおよび/またはPcrVに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、(a)緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)の上皮細胞への付着を阻害し、(b)緑膿菌(P.aeruginosa)のオプソニン作用による殺滅(OPK)を促進するか、媒介するか、または増強し、(c)緑膿菌(P.aeruginosa)の上皮細胞への付着を阻害し、および/または(d)III型毒素分泌系の活性を破壊する。
医薬組成物
特定の実施形態では、本明細書に提供される抗ブドウ球菌および/または抗シュードモナス抗体または抗原結合断片は、医薬(治療)組成物として薬学的に許容できる担体と調合され得、当該技術分野で公知の種々の方法により投与され得る。投与の経路および/または様式は、所望される結果に応じて変更され得る。本明細書で用いられるとき、抗ブドウ球菌および/または抗シュードモナス抗体または抗原結合断片を含む薬学的製剤は、本技術の製剤と称される。用語「薬学的に許容できる担体」は、活性成分の生物学的活性の有効性に干渉しない1つ以上の非毒性材料を意味する。かかる製剤は通常、塩、緩衝剤、保存料、適合性担体、および任意選択的には他の治療薬を含有する。かかる薬学的に許容できる製剤は通常、ヒトへの投与に適した、適合性固体または液体フィラー、希釈剤または被包性物質も含有する。用語「担体」は、活性成分が適用を促進するように組み合わせられた、天然または合成の有機または無機成分を意味する。医薬組成物のその成分はまた、所望される薬学的有効性を実質的に損なうことになる相互作用が生じないように、本技術の抗体およびその抗原結合断片と、また相互に混じり合うことができる。
本技術の治療組成物は、特定の用量において調合され得る。投与計画は、最適な所望される応答(例えば治療的応答)をもたらすように調整され得る。例えば、単回ボーラスが投与され得るか、数回の分割用量が経時的に投与され得るか、またはその用量は治療的状況の緊急事態による指示通りに比例的に低下または増加され得る。投与の容易性および用量の均一性のため、非経口組成物を用量単位形態で調合することは特に有利である。本明細書で用いられるような用量単位形態は、治療されるべき被験体における単位用量として適合する物理的に分離した単位を指し、各単位は、要求される薬学的担体と関連して所望される治療効果をもたらすように算出される所定量の活性化合物を含有する。
本技術の治療組成物は、特定の投与経路、例えば、経口、経鼻、肺、局所(頬側および舌下を含む)、直腸、膣、および/または非経口投与に応じて調合され得る。製剤は、便益的に単位剤形で提示され得、また薬学の技術分野で公知の任意の方法により調製され得る。単一剤形を生成するために担体材料と組み合わせ可能な活性成分の量は、治療中の被験体および特定の投与方法に応じて変化することになる。単一剤形を生成するために担体材料と組み合わせ可能な活性成分の量は、一般に治療効果をもたらす組成物の量ということになる。
治療および予防方法
本明細書に提供されるとき、多細菌性感染は、多細菌性感染における少なくとも1つの細菌のエピトープに結合する抗体またはその抗原結合断片を投与することにより、治療または予防され得る。
したがって、特定の態様は、それを必要とする患者における多細菌性感染を治療または予防する方法であって、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を患者に投与するステップを含み、多細菌性感染は黄色ブドウ球菌(S.aureus)および少なくとも1つの他の細菌を含む、方法を対象とする。一実施形態は、それを必要とする患者における多細菌性感染を治療または予防する方法であって、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を患者に投与するステップを含み、多細菌性感染は黄色ブドウ球菌(S.aureus)および少なくとも1つの他の細菌を含み、黄色ブドウ球菌(S.aureus)は少なくとも1つの他の細菌の成長を増強する、方法を対象とする。一実施形態では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素は、少なくとも1つの他の細菌の成長を増強する。抗黄色ブドウ球菌抗体またはその抗原結合断片(例えば、抗α毒素抗体またはその抗原結合断片)の投与により、少なくとも1つの他の細菌の成長が阻害され得る。抗黄色ブドウ球菌抗体またはその抗原結合断片(例えば、抗α毒素抗体またはその抗原結合断片)の投与により、生存が増加し得る。抗黄色ブドウ球菌抗体またはその抗原結合断片(例えば、抗α毒素抗体またはその抗原結合断片)の投与により、死亡率が低下し得る。
一実施形態は、それを必要とする患者における多細菌性感染を治療または予防する方法であって、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を患者に投与するステップを含み、多細菌性感染は黄色ブドウ球菌(S.aureus)およびシュードモナス(Pseudomonas)(例えば緑膿菌(P.aeruginosa))を含む、方法を対象とする。一実施形態は、それを必要とする患者における多細菌性感染を治療または予防する方法であって、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を患者に投与するステップを含み、多細菌性感染は黄色ブドウ球菌(S.aureus)およびシュードモナス(Pseudomonas)(例えば緑膿菌(P.aeruginosa))を含み、黄色ブドウ球菌(S.aureus)はシュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))の成長を増強する、方法を対象とする。一実施形態では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素は、シュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))の成長を増強する。抗黄色ブドウ球菌抗体またはその抗原結合断片(例えば、抗α毒素抗体またはその抗原結合断片)の投与により、シュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))の成長が阻害され得る。抗黄色ブドウ球菌抗体またはその抗原結合断片(例えば、抗α毒素抗体またはその抗原結合断片)の投与により、生存が増加し得る。抗黄色ブドウ球菌抗体またはその抗原結合断片(例えば、抗α毒素抗体またはその抗原結合断片)の投与により、死亡率が低下し得る。
特定の態様は、それを必要とする患者における多細菌性感染を治療または予防する方法であって、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を患者に投与するステップを含み、多細菌性感染は緑膿菌(P.aeruginosa)および少なくとも1つの他の細菌を含む、方法を対象とする。一実施形態は、それを必要とする患者における多細菌性感染を治療または予防する方法であって、緑膿菌(P.aeruginosa)抗原に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を患者に投与するステップを含み、多細菌性感染は緑膿菌(P.aeruginosa)および少なくとも1つの他の細菌を含み、緑膿菌(P.aeruginosa)は少なくとも1つの他の細菌の成長を増強する、方法を対象とする。抗緑膿菌抗体またはその抗原結合断片(例えば、Psl、PcrV、またはPslおよびPcrVに結合する抗体またはその抗原結合断片)の投与により、少なくとも1つの他の細菌の成長が阻害され得る。抗緑膿菌抗体またはその抗原結合断片(例えば、Psl、PcrV、またはPslおよびPcrVに結合する抗体またはその抗原結合断片)の投与により、生存が増加し得る。抗緑膿菌抗体またはその抗原結合断片(例えば、Psl、PcrV、またはPslおよびPcrVに結合する抗体またはその抗原結合断片)の投与により、死亡率が低下し得る。
一実施形態は、それを必要とする患者における多細菌性感染を治療または予防する方法であって、緑膿菌(P.aeruginosa)抗原に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を患者に投与するステップを含み、多細菌性感染は緑膿菌(P.aeruginosa)およびブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus))を含む、方法を対象とする。一実施形態は、それを必要とする患者における多細菌性感染を治療または予防する方法であって、緑膿菌(P.aeruginosa)抗原に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を患者に投与するステップを含み、多細菌性感染は緑膿菌(P.aeruginosa)およびブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus))を含み、緑膿菌(P.aeruginosa)はブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus))の成長を増強する、方法を対象とする。抗緑膿菌抗体またはその抗原結合断片(例えば、Psl、PcrV、またはPslおよびPcrVに結合する抗体またはその抗原結合断片)の投与により、ブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus))の成長が阻害され得る。抗緑膿菌抗体またはその抗原結合断片(例えば、Psl、PcrV、またはPslおよびPcrVに結合する抗体またはその抗原結合断片)の投与により、生存が増加し得る。抗緑膿菌抗体またはその抗原結合断片(例えば、Psl、PcrV、またはPslおよびPcrVに結合する抗体またはその抗原結合断片)の投与により、死亡率が低下し得る。
特定の態様は、患者におけるシュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))の成長を阻害する方法であって、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えばα毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片をそれを必要とする患者に投与するステップを含む、方法を対象とする。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、シュードモナス(Pseudomonas)(例えば緑膿菌(P.aeruginosa))の成長を25%阻害する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、シュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))の成長を50%阻害する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、シュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))の成長を75%阻害する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、シュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))の成長を80%阻害する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、シュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))の成長を85%阻害する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、シュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))の成長を90%阻害する。
多細菌性感染を有する患者から得られる試料中のコロニー形成単位(CFU)の数は、感染の重症度の指標を提供し得る。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のシュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))のCFUが少なくとも50%低下する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のシュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))のCFUが少なくとも75%低下する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のシュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))のCFUが少なくとも80%低下する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のシュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))のCFUが少なくとも85%低下する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のシュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))のCFUが少なくとも90%低下する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のシュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))のCFUが少なくとも95%低下する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のシュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))のCFUが少なくとも96%低下する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のシュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))のCFUが少なくとも97%低下する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のシュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))のCFUが少なくとも98%低下する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のシュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))のCFUが少なくとも99%低下する。特定の態様では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)抗原(例えば、α毒素)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のシュードモナス(Pseudomonas)(例えば、緑膿菌(P.aeruginosa))のCFUが除かれる。
特定の態様は、患者におけるブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば黄色ブドウ球菌(S.aureus))の成長を阻害する方法であって、抗体またはその抗原結合断片をそれを必要とする患者に投与するステップを含み、ここで抗体またはその抗原結合断片は緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する、方法を対象とする。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、ブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば黄色ブドウ球菌(S.aureus))の成長を25%阻害する。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、ブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば黄色ブドウ球菌(S.aureus))の成長を50%阻害する。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、ブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば黄色ブドウ球菌(S.aureus))の成長を75%阻害する。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、ブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば黄色ブドウ球菌(S.aureus))の成長を80%阻害する。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、ブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば黄色ブドウ球菌(S.aureus))の成長を85%阻害する。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片は、ブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば黄色ブドウ球菌(S.aureus))の成長を90%阻害する。
特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus))のCFUが少なくとも50%低下する。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus))のCFUが少なくとも75%低下する。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus))のCFUが少なくとも80%低下する。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus))のCFUが少なくとも85%低下する。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus))のCFUが少なくとも90%低下する。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus))のCFUが少なくとも95%低下する。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus))のCFUが少なくとも96%低下する。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus))のCFUが少なくとも97%低下する。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus))のCFUが少なくとも98%低下する。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus))のCFUが少なくとも99%低下する。特定の態様では、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原(例えば、Pcs1、PcrV、またはPslおよびPcrV)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片の投与により、患者から得られる試料中のブドウ球菌(Staphylococcus)(例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus))のCFUが除かれる。
特定の態様では、多細菌性感染は、眼感染、肺感染、熱傷部感染、創傷感染、手術創感染、皮膚感染、軟部組織感染、血液感染、骨感染、または前記感染の2つ以上の組み合わせである。
特定の態様では、患者は、急性肺炎、火傷、角膜感染、嚢胞性線維症、人工呼吸器関連肺炎、皮膚感染、創傷感染、またはそれらの組み合わせを患う。
抗菌抗体またはその抗原結合断片(例えば、抗ブドウ球菌、抗黄色ブドウ球菌、抗α毒素、抗シュードモナス、抗緑膿菌、抗−Psl、抗−PcrV、もしくは抗−PslおよびPcrV抗体、またはその抗原結合断片)を調製し、投与する方法は、当業者に周知であるかまたは当業者により容易に決定される。抗菌抗体またはその抗原結合断片の投与経路は、例えば、経口的、非経口的、吸入によるものまたは局所的であり得る。非経口的という用語は、本明細書で用いられるとき、例えば、静脈内、動脈内、腹腔内、筋肉内、または皮下投与を含む。投与に適した形態とは、注射、特に静脈内もしくは動脈内注射または点滴のための溶液ということになる。しかし、本明細書中の教示内容に適合可能な他の方法では、抗菌抗体またはその抗原結合断片は、有害な細胞集団、例えば感染の部位に直接送達され得、それにより患部組織の治療薬への曝露が高まり得る。例えば、抗菌抗体またはその抗原結合断片は、眼組織、火傷、または肺組織に直接投与され得る。
抗菌抗体またはその抗原結合断片(例えば、抗ブドウ球菌、抗黄色ブドウ球菌、抗α毒素、抗シュードモナス、抗緑膿菌、抗−Psl、抗−PcrV、もしくは抗−PslおよびPcrV抗体、またはその抗原結合断片)は、多細菌性感染(例えば、ブドウ球菌(Staphylococcus)および/またはシュードモナス(Pseudomonas)細菌を含む感染)のインビボ治療のため、薬学的有効量で投与され得る。これに関して、抗体またはその抗原結合断片が、投与を促進し、活性剤の安定性を促進するように調合されることは理解されるであろう。
特定の実施形態では、抗菌抗体またはその抗原結合断片(例えば、抗ブドウ球菌、抗黄色ブドウ球菌、抗α毒素、抗シュードモナス、抗緑膿菌、抗−Psl、抗−PcrV、もしくは抗−PslおよびPcrV抗体、またはその抗原結合断片)は、抗生物質などの他の抗菌薬と併用され得る。抗生物質として、例えば、βラクタム抗生物質(セファレキシンなど)、サルファ剤(コトリモキサゾール/トリメトプリム−スルファメトキサゾールなど)、テトラサイクリン(ドキシサイクリンおよびミノサイクリンなど)、クリンダマイシン、バンコマイシン、リネゾリド、ダプトマイシン、テイコプラニン、キヌプリスチン/ダルホプリスチン(シナシッド)、チゲサイクリン、シプロフロキサシン、メロペネム、トブラマイシン、およびアズトレオナムが挙げられる。特定の実施形態では、抗生物質はシプロフロキサシンである。
実施例1:黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)は緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)への感染を増強する
マウスに、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)株6077または黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)株SF8300のいずれかを接種し、それらの生存を評価した。マウス(n=10)を3%イソフルラン/O2で短時間麻酔し、50μlの細菌(様々な濃度)を鼻孔の先端に堆積させた。死亡率を7日間監視した。図1Aに示すように、7.5×104個のコロニー形成単位(CFU)の緑膿菌(P.aeruginosa)で処理したすべてのマウスは7日間にわたり生存したが、8.00×105個のCFUで処理したマウスは全く生存しなかった。さらに、1.25×108個のCFUの黄色ブドウ球菌(S.aureus)で処理したすべてのマウスは7日間にわたり生存したが、2.25×108個または3.25×108個のいずれかのCFUの黄色ブドウ球菌(S.aureus)で処理したマウスは全く生存しなかった(図1B)。
同時感染の動態を検討するため、マウスに、緑膿菌(P.aeruginosa)および黄色ブドウ球菌(S.aureus)の混合物を、最終濃度が黄色ブドウ球菌(S.aureus)で5.5×107個のCFU/マウスおよび緑膿菌(P.aeruginosa)で1.1×105個のCFU/マウスにて接種した。死亡率を7日間監視した。図1に示すように、これらの用量は、個別に投与したとき、致死量を十分に下回った。したがって、緑膿菌(P.aeruginosa)または黄色ブドウ球菌(S.aureus)のいずれかで処理したマウスの大半が生存した(図2A)。しかし、組み合わせて処理したマウスの中で生存したものはなかった(図2A)。
マウスにおける緑膿菌(P.aeruginosa)および黄色ブドウ球菌(S.aureus)のコロニー形成についても試験した。これらの実験では、上記のようにマウスに緑膿菌(P.aeruginosa)および黄色ブドウ球菌(S.aureus)の組み合わせを接種し、様々な時点でマウス5匹/群を安楽死させた。それらの肺を摘出し、1mLのリン酸塩緩衝生理食塩水(PBS)で均質化後、一定分量を、黄色ブドウ球菌(S.aureus)を定量化するためにマンニトール塩寒天上に、または緑膿菌(P.aeruginosa)を定量化するためにシュードモナス分離寒天上に蒔いた。緑膿菌(P.aeruginosa)のレベルは、緑膿菌(P.aeruginosa)および黄色ブドウ球菌(S.aureus)の双方を接種したマウスでは、緑膿菌(P.aeruginosa)のみを接種したマウスよりも有意に高かった(図2B)。さらに、緑膿菌(P.aeruginosa)のレベルは、緑膿菌(P.aeruginosa)および黄色ブドウ球菌(S.aureus)の双方を接種したマウスでは、緑膿菌(P.aeruginosa)のみを接種したマウスよりも、接種から24時間後および36時間後の双方で有意に高かった(図3)。追加実験では、6.1×107個のCFUの黄色ブドウ球菌(S.aureus)および/または1.3×105個のCFUの緑膿菌(P.aeruginosa)を接種したマウスにおけるコロニー形成についても試験した。これらの実験では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)のレベルは、緑膿菌(P.aeruginosa)および黄色ブドウ球菌(S.aureus)の双方を接種したマウスでは、黄色ブドウ球菌(S.aureus)のみを接種したマウスよりも、接種から48時間後で有意に高かった(図4)。
これらのデータは、黄色ブドウ球菌(S.aureus)が緑膿菌(P.aeruginosa)の成長を増強することを実証している。さらに、これらのデータはまた、通常は致死量に満たない負荷用量での黄色ブドウ球菌(S.aureus)および緑膿菌(P.aeruginosa)の組み合わせが、肺感染モデルにおける致死性を高めることを実証している。肺同時感染モデルにおける緑膿菌(P.aeruginosa)および黄色ブドウ球菌(S.aureus)の負荷用量の適定の概要を、鼻腔内負荷が緑膿菌(P.aeruginosa)株:6077(exoU):LD100=約1×106および黄色ブドウ球菌(S.aureus)株:SF8300(cMRSA):LD100=約2×108を含んだ場合に下記に示す。
実施例2:黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素は緑膿菌(P.aeruginosa)への感染を増強する
黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素が、黄色ブドウ球菌(S.aureus)が緑膿菌(P.aeruginosa)の成長を増強するのに必要であったか否かを判定するため、α毒素(α溶血素(hla)としても公知)をコードする遺伝子における欠失を有する黄色ブドウ球菌(S.aureus)株を用いて実験を行った。これらの実験では、マウスに、野生型(WT)または突然変異体(Δhla)、黄色ブドウ球菌(S.aureus)単独(単感染)または緑膿菌(P.aeruginosa)との組み合わせ(混合感染)のいずれかを接種した。次に、黄色ブドウ球菌(S.aureus)および緑膿菌(P.aeruginosa)のレベルを、接種から24時間後および36時間後に測定した。黄色ブドウ球菌(S.aureus)のレベルは、α毒素が欠損した黄色ブドウ球菌(S.aureus)(Δhla)の接種を受けたマウスでは、野生型黄色ブドウ球菌(S.aureus)の場合よりも低かった。さらに、緑膿菌(P.aeruginosa)のレベルは、α毒素が欠損した黄色ブドウ球菌(S.aureus)(Δhla)の接種を受けたマウスでは、野生型黄色ブドウ球菌(S.aureus)の場合よりも低かった。
黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素のマウスの生存に対する効果もまた評価した。マウスに、1×108個のCFUの野生型黄色ブドウ球菌(S.aureus)、α毒素が欠損した1×108個のCFUの黄色ブドウ球菌(S.aureus)、1×105個のCFUの緑膿菌(P.aeruginosa)、またはそれらの組み合わせを接種した。図5に示すように、野生型黄色ブドウ球菌(S.aureus)および緑膿菌(P.aeruginosa)の双方を受けたマウスの中で生存したものはなかった。他方、緑膿菌(P.aeruginosa)またはα毒素が欠損した黄色ブドウ球菌(S.aureus)のいずれかを受けたマウスのすべてが生存した(図5)。特に、緑膿菌(P.aeruginosa)と組み合わせたα毒素が欠損した黄色ブドウ球菌(S.aureus)を受けたマウスは、緑膿菌(P.aeruginosa)と組み合わせた野生型黄色ブドウ球菌(S.aureus)を受けたマウスよりも多くが生存した(図5)。
黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素が緑膿菌(P.aeruginosa)の成長を増強するのに十分であるか否かを判定するため、マウスに1×105個のCFUの緑膿菌(P.aeruginosa)、0.1μgのα毒素、またはそれらの組み合わせを接種した。緑膿菌(P.aeruginosa)またはα毒素のみを接種したマウスは生存したが、その組み合わせを接種したマウスの多数が生存しなかった(図6A)。したがって、天然α毒素は、緑膿菌(P.aeruginosa)と組み合わせると、死亡率を高める。接種の24時間前での抗α毒素抗体、LC10の投与は、この効果を逆転させるのに十分であった。LC10を受けた後に緑膿菌(P.aeruginosa)およびα毒素の組み合わせを受けたマウスは生存した(図6A)。
追加実験は、熱殺菌された黄色ブドウ球菌(S.aureus)は、緑膿菌(P.aeruginosa)の成長を増強することができなかった。熱殺菌された黄色ブドウ球菌(S.aureus)から得られた細胞ペレットまたは上清のいずれかと組み合わせた1×105個のCFUの緑膿菌(P.aeruginosa)を接種したマウスは生存した(図6B)。
処理したマウスにおける緑膿菌(P.aeruginosa)レベルの分析は、同様の結果を示した。特に、1×105個のCFUの緑膿菌(P.aeruginosa)単独を接種したマウスは、低レベルの緑膿菌(P.aeruginosa)の成長を示した(図7)。しかし、1×108個のCFUの黄色ブドウ球菌(S.aureus)、α毒素が欠損した1×108個のCFUの黄色ブドウ球菌(S.aureus)、または0.1mgのα毒素のいずれかを同時接種することにより、緑膿菌(P.aeruginosa)が増加した(図7)。15mg/kgのLC10を0.1mgのα毒素とともに投与することにより、緑膿菌(P.aeruginosa)の増加が阻止された(図7)。
これらのデータは、黄色ブドウ球菌(S.aureus)のα毒素が、黄色ブドウ球菌(S.aureus)が緑膿菌(P.aeruginosa)の成長を増強する能力にとって重要であり、緑膿菌(P.aeruginosa)の成長を増強するのに十分であることを示す。さらに、抗黄色ブドウ球菌α毒素抗体は、α毒素の投薬による緑膿菌(P.aeruginosa)の成長を抑制する。
実施例3:抗α毒素と抗緑膿菌抗体との組み合わせが黄色ブドウ球菌(S.aureus)および緑膿菌(P.aeruginosa)の多微生物性感染モデルにおける生存を促進する
抗体が緑膿菌(P.aeruginosa)および黄色ブドウ球菌(S.aureus)を同時接種したマウスの生存を高め得るか否かを判定するため、マウスに、15mg/kgのLC10(抗黄色ブドウ球菌α毒素抗体)を1mg/kgのMEDI3902(緑膿菌(P.aeruginosa)PslおよびPcrVに結合する二重特異性抗体)と組み合わせて、または15mg/kgのアイソタイプ対照抗体(R347)を投与した。1×105個のCFUの緑膿菌(P.aeruginosa)および/または1×108個のCFUの黄色ブドウ球菌(S.aureus)の接種の24時間前に抗体を投与した。黄色ブドウ球菌(S.aureus)または緑膿菌(P.aeruginosa)のみを接種したマウスは生存した(図8)。しかし、黄色ブドウ球菌(S.aureus)および緑膿菌(P.aeruginosa)の双方を接種したマウスは、対照抗体の投与時、生存しなかった(図8)。LC10およびMEDI3902抗体の投与では、黄色ブドウ球菌(S.aureus)および緑膿菌(P.aeruginosa)の双方を投与したマウスを救出することができた(図8)。
黄色ブドウ球菌(S.aureus)および緑膿菌(P.aeruginosa)の接種における量を変化させる同様の実験を実施した。接種物は、5×107個のCFUの黄色ブドウ球菌(S.aureus)および1.1×105個のCFUの緑膿菌(P.aeruginosa)を含有した。LC10およびMEDI3902抗体の組み合わせにより、対照抗体(R347)と比べて、7日にわたるマウスの生存が劇的に高まった。
保護的な抗黄色ブドウ球菌および緑膿菌(P.aeruginosa)抗体の投与タイミングの重要性を評価するため、マウスに、15mg/kgのLC10および1mg/kgのMEDI3902または15mg/kgのR347を、3つの異なる時間、すなわち接種の48時間前、接種の24時間前、または接種の1時間後に投与した。すべてのマウスに、5×107個〜1×108個のCFUの黄色ブドウ球菌(S.aureus)および5×104個のCFUの緑膿菌(P.aeruginosa)を接種した。試験した3回のいずれでの投与も、対照抗体の投与と比べて、7日にわたるマウスの生存を高めるのに十分であった(図9)。
これらのデータは、抗黄色ブドウ球菌および緑膿菌(P.aeruginosa)抗体を組み合わせると、混合された黄色ブドウ球菌(S.aureus)および緑膿菌(P.aeruginosa)のコロニーによる感染が防止されることを実証している。
実施例4:抗α毒素抗体は黄色ブドウ球菌(S.aureus)および緑膿菌(P.aeruginosa)同時感染モデルにおける緑膿菌(P.aeruginosa)の成長を阻害するのに十分である
黄色ブドウ球菌(S.aureus)および緑膿菌(P.aeruginosa)の混合されたコロニーの成長に対する個別の抗体の効果を試験するため、マウスに、(i)15mg/kgのLC10および1mg/kgのMEDI3902の組み合わせ、(ii)15mg/kgのLC10、(iii)1mg/kgのMEDI3902、または(iv)15mg/kgの対照抗体(R347)のいずれかを投与した。抗体は、マウスに5×107個のCFUの黄色ブドウ球菌(S.aureus)および1×105個のCFUの緑膿菌(P.aeruginosa)の接種した24時間前に投与した。黄色ブドウ球菌(S.aureus)および緑膿菌(P.aeruginosa)の成長を評価するため、感染の24時間後に肺を摘出し、ホモジネートを選択的寒天上に蒔いた。意外にも、抗黄色ブドウ球菌α毒素抗体の投与により、黄色ブドウ球菌(S.aureus)および緑膿菌(P.aeruginosa)の双方の成長が低下し、抗緑膿菌抗体の投与により、黄色ブドウ球菌(S.aureus)および緑膿菌(P.aeruginosa)の双方の成長が低下した(図10)。
これらのデータは、抗黄色ブドウ球菌α毒素抗体が、黄色ブドウ球菌(S.aureus)および緑膿菌(P.aeruginosa)の双方を含有する混合したコロニー中で緑膿菌(P.aeruginosa)の成長を阻害し得ることを実証している。さらに、抗緑膿菌抗体は、黄色ブドウ球菌(S.aureus)・緑膿菌(P.aeruginosa)同時感染モデルにおける黄色ブドウ球菌(S.aureus)のCFUを低下させる。
実施例5:緑膿菌(P.aeruginosa)の増殖および全身性汎発は気道バリアの完全性のAT依存性欠損と相関する
上皮細胞表面でのATのその受容体のADAM10への結合は、接合部タンパク質の再編成および細胞溶解に起因して血管漏出をもたらす(Bubeck Nat Med ADAM10 gp junction)。黄色ブドウ球菌(S.aureus)に感染するかまたはATで処理したマウス由来の肺切片において、上皮壊死が認められた。加えて、黄色ブドウ球菌(S.aureus)またはATに感染したマウスにおける気道のヘモグロビンの上昇が認められ、これは赤血球の存在を示す。したがって、我々は、ATが、上皮バリアの攪乱によりグラム陰性の汎発を促進し得ると仮定した。黄色ブドウ球菌(S.aureus)または精製されたATのいずれかへの混合感染では、脾臓は、緑膿菌(P.aeruginosa)単独に感染した動物と比べて、有意により多数の緑膿菌(P.aeruginosa)を有した(図11A)。単感染または同時感染マウス群においては、マウスの脾臓に負荷した黄色ブドウ球菌(S.aureus)細菌における差は生じなかった(図11B)。LC10による予防により、24および48時間後、遠隔器官から回収した緑膿菌(P.aeruginosa)の数は有意に減少した(図11C)。これらのデータは、混合感染中、ATが緑膿菌(P.aeruginosa)の全身性汎発を促進することを実証している。
実施例6:黄色ブドウ球菌(S.aureus)ATは種々のグラム陰性細菌による感染を増強する
ATの効果が緑膿菌(P.aeruginosa)に特異的であるか、またはSAと他のグラム陰性生物との同時感染中に認められ得るかを判定するため、SA同時感染を肺炎桿菌(K.pneumoniae)またはA.バウマンニ(A.baumannii)のいずれかを用いて実施した。鼻腔内への致死量に満たない負荷用量での、5×107個のCFU/マウス黄色ブドウ球菌(S.aureus)とともに、5×101個のCFU/マウス肺炎桿菌(K.pneumoniae)または1×106個のCFU/マウスA.バウマンニ(A.baumannii)(各々、1/20および1/10のLD100)により、90〜100%の致死率が得られ、グラム陰性の単感染と比べて、肺および遠隔組織に負荷したグラム陰性細菌が増加した(図12B、C、E、F)。Paの場合の結果と同様、LC10での予防およびΔhlaとの同時感染により、致死性が防止され、グラム陰性細菌の負荷が低下したが、これはATがこれらの病原体との同時感染の増強において同様に主要な役割を果たすことを示唆している。この仮説に一致して、致死量に満たないAT用量のKpまたはAbのいずれかと併せた同時投与は、グラム陰性病原体の成長を増強し、かつ致死性感染を誘導するのに十分であった。これらのデータは、黄色ブドウ球菌(S.aureus)ATの発現がグラム陰性日和見細菌病原体の範囲による呼吸器感染を増強することを示す。
本発明は以下の実施形態を包含する:
1.患者における多細菌性(polybacterial)感染を治療または予防する方法であって、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)(S.aureus)抗原に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を投与するステップを含み、前記多細菌性感染は黄色ブドウ球菌(S.aureus)および少なくとも1つの他の細菌を含む、方法。
2.前記黄色ブドウ球菌(S.aureus)が前記患者における前記少なくとも1つの他の細菌の成長を増強する、実施形態1に記載の方法。
3.前記投与が前記少なくとも1つの他の細菌の成長を阻害する、実施形態1または2に記載の方法。
4.前記少なくとも1つの他の細菌が、シュードモナス(Pseudomonas)、クレブシエラ(Klebsiella)またはアシネトバクター(Acinetobacter)である、実施形態1〜3のいずれかに記載の方法。
5.前記シュードモナス(Pseudomonas)が緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)(P.aeruginosa)であるか、前記クレブシエラ(Klebsiella)が肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)(K.pneumoniae)であるか、またはアシネトバクター(Acinetobacter)がアシネトバクター・バウマンニ(Acinetobacter baumannii)(A.baumannii)である、実施形態4に記載の方法。
6.患者における多細菌性感染を治療または予防する方法であって、緑膿菌(P.aeruginosa)抗原に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を投与するステップを含み、前記多細菌性感染は緑膿菌(P.aeruginosa)および少なくとも1つの他の細菌を含む、方法。
7.前記緑膿菌(P.aeruginosa)が前記患者における前記少なくとも1つの他の細菌の成長を増強する、実施形態6に記載の方法。
8.前記投与が前記少なくとも1つの他の細菌の成長を阻害する、実施形態6または7に記載の方法。
9.前記少なくとも1つの他の細菌が、ブドウ球菌(Staphylococcus)、クレブシエラ(Klebsiella)またはアシネトバクター(Acinetobacter)である、実施形態6〜8のいずれかに記載の方法。
10.前記少なくとも1つの他の細菌が、黄色ブドウ球菌(S.aureus)、肺炎桿菌(K.pneumoniae)またはA.バウマンニ(A.baumannii)である、実施形態9に記載の方法。
11.患者における緑膿菌(P.aeruginosa)の成長を阻害する方法であって、黄色ブドウ球菌(S.aureus)抗原に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を前記患者に投与するステップを含む、方法。
12.患者における黄色ブドウ球菌(S.aureus)のコロニー形成単位(CFU)を低下させる方法であって、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)抗原に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を前記患者に投与するステップを含む、方法。
13.前記黄色ブドウ球菌(S.aureus)抗原がα毒素である、実施形態1〜5または11のいずれかに記載の方法。
14.黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に結合する前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号20および19;配列番号22および21;配列番号24および23;配列番号26および25;配列番号28および27;配列番号29および30;配列番号31および32;配列番号33および34;配列番号35および36;配列番号37および38;配列番号39および40;配列番号41および42;配列番号43および44;配列番号45および46;配列番号47および48;配列番号49および46;配列番号50および46;配列番号50および51;または配列番号67および51のVHおよびVL配列を含む抗体と同じα毒素エピトープに結合する、実施形態13に記載の方法。
15.黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に結合する前記抗体またはその抗原結合断片が、(a)配列番号7、10、13、もしくは57のアミノ酸配列を含むVH CDR1;(b)配列番号8、11、14、17、58もしくは63のアミノ酸配列を含むVH CDR2;(c)配列番号9、12、15、18、16、53、54、55、66、59、60もしくは64のアミノ酸配列を含むVH CDR3;(d)配列番号1もしくは4のアミノ酸配列を含むVL CDR1;(e)配列番号2、5、61もしくは65のアミノ酸配列を含むVL CDR2;および(f)配列番号3、6、52、56もしくは62のアミノ酸配列を含むVL CDR3を含む抗体またはその抗原結合断片である、実施形態13に記載の方法。
16.前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号7、8、9、1、2および3;配列番号10、11、12、1、2および3;配列番号13、14、15、4、5および6;配列番号7、17、18、1、2および3;配列番号7、8、16、1、2および52;配列番号7、8、53、1、2および52;配列番号7、8、54、1、2および52;配列番号7、8、55、1、2および56;配列番号7、8、55、1、2および52;配列番号7、8、66、1、2および52;配列番号7、8、53、1、2および56;配列番号57、58、59、1、2および56;配列番号7、8、60、1、61および62;配列番号57、63、59、1、2および56;配列番号57、63、64、1、2および56;配列番号57、63、64、1、65および62;または配列番号57、58、59、1、65および67のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む、実施形態13に記載の方法。
17.黄色ブドウ球菌(S.aureus)αに結合する前記抗体またはその抗原結合断片のVHおよびVLが、配列番号20および19;配列番号22および21;配列番号24および23;配列番号26および25;配列番号28および27;配列番号29および30;配列番号31および32;配列番号33および34;配列番号35および36;配列番号37および38;配列番号39および40;配列番号41および42;配列番号43および44;配列番号45および46;配列番号47および48;配列番号49および46;配列番号50および46;配列番号50および51;または配列番号67および51のアミノ酸配列を含む、実施形態16に記載の方法。
18.黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に結合する抗体またはその抗原結合断片が、配列番号45および46のVHおよびVL配列を含む抗体と同じα毒素エピトープに結合する、実施形態13に記載の方法。
19.黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に結合する抗体またはその抗原結合断片が、配列番号57、58、59、1、2および56のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む、実施形態18に記載の方法。
20.黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に結合する前記抗体またはその抗原結合断片のVHおよびVLが配列番号45および46のアミノ酸配列を含む、実施形態19に記載の方法。
21.黄色ブドウ球菌(S.aureus)α毒素に特異的に結合する前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号68のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号69のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、実施形態20に記載の方法。
22.前記緑膿菌(P.aeruginosa)抗原が、Psl、PcrV、またはPslおよびPcrVの双方である、実施形態6〜10または12のいずれかに記載の方法。
23.前記抗体またはその抗原結合断片が緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに結合する、実施形態22に記載の方法。
24.前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号79および72のVHおよびVL配列を含む抗体と同じ緑膿菌(P.aeruginosa)Pslエピトープに結合する、実施形態22または23に記載の方法。
25.前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号81および82のVHおよびVL配列を含む抗体と同じ緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVエピトープに結合する、実施形態22または23に記載の方法。
26.前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号79および72のVHおよびVL配列を含む抗体と同じ緑膿菌(P.aeruginosa)Pslエピトープに結合し、かつ配列番号81および82のVHおよびVL配列を含む抗体と同じ緑膿菌(P.aeruginosa)PcrVエピトープに結合する、実施形態22または23に記載の方法。
27.前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号73、74、80、76、77、および78または配列番号73、74、94、76、77、および95のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む、実施形態22または23に記載の方法。
28.前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号83、84、85、86、87、および88のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む、実施形態22または23に記載の方法。
29.前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号73、74、80、76、77、および78または配列番号73、74、94、76、77、および95のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含み、かつ配列番号83、84、85、86、87、および88のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列を含む、実施形態22または23に記載の方法。
30.前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号79のVH配列および配列番号72のVL配列を含む、実施形態22または23に記載の方法。
31.前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号81のVH配列および配列番号82のVL配列を含む、実施形態22または23に記載の方法。
32.前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号79のVH配列、配列番号72のVL配列、配列番号81のVH配列、および配列番号82のVL配列を含む、実施形態22または23に記載の方法。
33.配列番号73、74、80、76、77、および78または配列番号73、74、94、76、77、および95のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列がScFv内に存在する、実施形態29に記載の方法。
34.配列番号83、84、85、86、87、および88のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列がScFv内に存在する、実施形態29に記載の方法。
35.配列番号83、84、85、86、87、および88のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列がIgG内に存在する、実施形態29または33に記載の方法。
36.配列番号73、74、80、76、77、および78または配列番号73、74、94、76、77、および95のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、およびVL CDR3配列がIgG内に存在する、実施形態29または34に記載の方法。
37.配列番号79のVH配列および配列番号72のVL配列がScFv内に存在する、実施形態32に記載の方法。
38.配列番号81のVH配列および配列番号82のVL配列がScFv内に存在する、実施形態32に記載の方法。
39.配列番号81のVH配列および配列番号82のVL配列がIgG内に存在する、実施形態32または37に記載の方法。
40.配列番号79のVH配列および配列番号72のVL配列がIgG内に存在する、実施形態32または38に記載の方法。
41.前記抗体またはその抗原結合断片が配列番号89のアミノ酸配列を含む、実施形態23に記載の方法。
42.前記抗体またはその抗原結合断片が配列番号90のアミノ酸配列を含む、実施形態23に記載の方法。
43.前記抗体またはその抗原結合断片が配列番号91のアミノ酸配列を含む、実施形態23に記載の方法。
44.前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号93のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号92のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、実施形態23に記載の方法。
45.前記抗体またはその抗原結合断片が配列番号96のVH配列および配列番号97のVL配列を含む、実施形態22または23に記載の方法。
46.前記抗体またはその抗原結合断片が配列番号98のVH配列および配列番号99のVL配列を含む、実施形態22または23に記載の方法。
47.前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号96のVH配列、配列番号97のVL配列、配列番号98のVH配列、および配列番号99のVL配列を含む、実施形態22または23に記載の方法。
48.配列番号96のVH配列および配列番号97のVL配列がScFv内に存在する、実施形態47に記載の方法。
49.配列番号98のVH配列および配列番号99のVL配列がScFv内に存在する、実施形態47に記載の方法。
50.配列番号98のVH配列および配列番号99のVL配列がIgG内に存在する、実施形態47または48に記載の方法。
51.配列番号96のVH配列および配列番号97のVL配列がIgG内に存在する、実施形態47または49に記載の方法。
52.緑膿菌(P.aeruginosa)のPslおよびPcrVに特異的に結合する前記抗体またはその抗原結合断片が、配列番号101のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号100のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、実施形態23に記載の方法。
53.前記抗体またはその抗原結合断片が、2回以上の予防または治療サイクルにおいて投与される、実施形態1〜52のいずれかに記載の方法。
54.第2の抗菌薬を投与するステップをさらに含む、実施形態1〜53のいずれかに記載の方法。
55.前記第2の抗菌薬が抗生物質である、実施形態54に記載の方法。
56.前記抗生物質がシプロフロキサシンである、実施形態55に記載の方法。
57.前記多細菌性感染が、眼感染、肺感染、熱傷部感染、創傷感染、手術創感染、皮膚感染、軟部組織感染、血液感染、骨感染、または前記感染の2つ以上の組み合わせである、実施形態1〜10または12〜56のいずれかに記載の方法。
58.前記患者が、急性肺炎、火傷、角膜感染、嚢胞性線維症、人工呼吸器関連肺炎、皮膚感染、創傷感染、またはそれらの組み合わせを有する、実施形態1〜57のいずれかに記載の方法。
59.前記患者が入院している、実施形態1〜58のいずれかに記載の方法。
当業者は、本明細書に記載される開示の具体的な態様に対する多くの均等物を、通常の実験を過度に用いなくても理解するかまたは確認することができるであろう。かかる均等物は、以下の特許請求の範囲によって包含されることが意図されている。
様々な出版物が本明細書中に引用され、それらの開示はそれら全体が参照により援用される。
前述の発明は、理解の明確化を目的として、図面および実施例を通じて一部詳細に説明されているが、特定の変更および修飾が添付の特許請求の範囲の範囲内で実行され得ることは明白であろう。