JP6844432B2 - 廃電池分別物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、廃電池分別物の製造方法に関する。
電池を破砕する破砕装置と、破砕した電池を篩い分ける篩い分け装置とを有する廃電池分別処理装置については、特許文献1に記載されている。特許文献1には、破砕装置として2軸回転式のものを用いることが例示されている。
特開2015−206077号公報
しかしながら、2軸回転式の破砕装置を用いて電池を破砕すると、早期に破砕処理が終わってしまう。代表的な2軸回転式の破砕装置とは、周方向に回転刃が取り付けられている平行に配置された2本の軸の間に、被破砕物を通すことで被破砕物を破砕するものである。つまり、2軸回転式の破砕装置を用いて電池を破砕すると、2本の軸の間を被破砕物である電池が通過する間だけ電池が破砕される。
このような2軸回転式の破砕装置を用いて電池を破砕すると、電池が雑に破砕されてしまい、破砕される部分と破砕されない部分とができてしまいがちである。また、雑に破砕される電池は、たとえば活物質等が電池缶に閉じ込められるような破砕片がある可能性があり、廃品分別の観点からは好ましくない状況である。
そこで本発明の目的は、廃電池のきめ細やかな破砕を実現することが可能な廃電池分別処理装置および廃電池分別物の製造方法を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の廃電池分別処理装置は、電池を破砕する破砕装置と、破砕した電池を篩い分ける篩い分け装置とを有し、破砕装置は、一軸のものであって、複数種の回転刃が周方向に断続的に配置されている結果、回転刃と固定刃との間に隙間を有する箇所が存在することを特徴とする。
ここで、回転刃は、最も高い位置にある頂点から徐々にその高さを低くする形状のものを有することとしても良い。
また、篩い分け装置の電池缶と活物質の投入側は、フィルタが設置されており、篩い分け装置の電池缶と活物質の投入側から離れた側は、フィルタが設置されていないこととしても良い。
上記目的を達成するため、本発明の廃電池分別物の製造方法は、電池を破砕する破砕装置と、破砕した電池を篩い分ける篩い分け装置とを有し、破砕装置は、回転刃と固定刃との間に隙間を有する箇所が存在することにより、回転刃を空回りさせ、円筒状の軸を回転軸として横方向にして使用する篩い分け装置の電池缶と活物質の投入側は、フィルタリングがされており、篩い分け装置の電池缶と活物質の投入側から離れた側は、フィルタリングがされておらず、篩い分け装置は、電池缶と活物質の投入側から離れた側に次第に低い位置となっており、篩い分け装置は、フィルタリング位置の直下では、活物質用の分別収容器に収容し、篩い分け装置の非フィルタリング位置の直下では、電池缶の破片をフィルタリングせずに第2の分別収容器に収容する、ことを特徴とする。
ここで回転刃の回転により、固定刃とのせん断力が発生し得る箇所に廃電池が移動するようになって、廃電池の破砕が進行することとしても良い。
ここで、10〜40%の効率で廃電池の破砕を進行させることとしても良い。
また、篩い分け装置の電池缶と活物質の投入側は、フィルタリングがされており、篩い分け装置の電池缶と活物質の投入側から離れた側は、フィルタにリングがされていないこととしても良い。
本発明では、廃電池のきめ細やかな破砕を実現することが可能な廃電池分別処理装置および廃電池分別物の製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置の破砕装置の一部を、廃電池投入側から見た図面である。 第1の回転刃をローターの周面ではなく、平面に形成・配置したとして、第1の回転刃の形状を詳細に描写した図である。(A)は、第1の回転刃を図1の右側から見た正面図であり、(B)は、(A)を上から見た平面図であり、(C)は、(A)の左側面図である。 本発明の実施の形態に係るスクリーンの穴を図1の紙面奥側から見た図である。 本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置の全体構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置および廃電池分別物の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置1は、廃電池を破砕する破砕装置10と、後述する破砕した電池を篩い分ける篩い分け装置とを有している。本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置1は、廃電池の電池缶と活物質とに分別するものである。
(本発明の実施の形態に係る破砕装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置の破砕装置の一部を、廃電池投入側から見た図面である。破砕装置10は、一軸のものである。また破砕装置10は、複数種の回転刃が周方向に断続的に配置されている結果、回転刃11(以下回転刃12,13,14,15,16,17を総称するときには、回転刃11と記す)と固定刃20との間に隙間を有する箇所が存在している。
一軸の破砕装置10は、モータによりR方向に回転する円筒状のローター21の周面に複数種の回転刃11が設けられたものを有している。複数種の回転刃11には、第1の回転刃12、第2の回転刃13、第3の回転刃14、第4の回転刃15、第5の回転刃16、および第6の回転刃17がある。なお、板状の固定刃20は、各々の回転刃とせん断力を生じさせるようなジグザグ形状の刃を有し、その刃が図1に図示しない範囲を含め、ローター21の全域(図1における上下方向)と一定間隔を有するよう存在している。
図1に記載した範囲よりも上側(図中)の範囲では、上から第4の回転刃15、第3の回転刃14、第2の回転刃13、第1の回転刃12、第6の回転刃17、第5の回転刃16、第4の回転刃15、第3の回転刃14、第2の回転刃13、第1の回転刃12、第4の回転刃15、第5の回転刃16、第6の回転刃17の順に、ローター21の周面に帯状に形成・配置されている。
図1に記載した範囲では、第1の回転刃12、第2の回転刃13、第3の回転刃14、第4の回転刃15、第5の回転刃16、第6の回転刃17、第1の回転刃12の順に、ローター21の周面に帯状に形成・配置されている。
第1の回転刃12、第2の回転刃13、第3の回転刃14、第4の回転刃15、第5の回転刃16、および第6の回転刃17は、全て同じ形状をしている。そこで、図2は、第1の回転刃12をローター21の周面ではなく、平面に形成・配置したとして、第1の回転刃12の形状を詳細に描写した図である。
図2(A)は、第1の回転刃12を図1の右側から見た正面図であり、図2(B)は、図2(A)を上から見た平面図であり、図2(C)は、図2(A)の左側面図である。図2(A)の右側面図は図2(C)と対称に表れ、図2(A)の背面図は、図2(A)と同一に表れるため、図示を省略している。
図2より、三角形の刃の端面12aは、山の頂点12bおよび斜面12c,12dを有している。頂点12bは、周方向に図1の左側に進むに従い平面の頂面12b1となる。そして、頂面12b1の幅が最も広がっているのが刃の端面12aの直下12b2である。ここで、三角形の刃の端面12aは、固定刃20と実質的に隙間を形成しないで噛み合う形状をしている。
すなわち、全ての回転刃11は、最も高い位置にある頂点(頂点12b等)から徐々にその高さを低くする形状となっている。
ここで、回転刃(ここでは図1に示す下側の第1の回転刃12)と固定刃20との間でせん断力が生じる様子を説明する。固定刃20の斜面20aは、ローター21の回転によって、第1の回転刃12の斜面12dとほぼ隙間なく相対移動する。また、固定刃20の斜面20bは、ローター21の回転によって、第1の回転刃12の斜面12cとほぼ隙間なく相対移動する。斜面20aと斜面12dまたは斜面20bと斜面12cとの間に存在する廃電池の一部または全部が、その隙間を通る事ができないときは、両者のせん断力が生じて、廃電池が破砕される。これが第1の回転刃12と固定刃20が噛み合う状態である。
なお、頂面12b1の部分では、第1の回転刃12と固定刃20との間に隙間が生じ易くなるため、第1の回転刃12と固定刃20が噛み合わない確率が高くなる。これが「空回り」の状態である。「空回り」の状態では、上記せん断力が生じ難い。以上のせん断力が生じる様子・せん断力が生じ難いことについての説明は、第1の回転刃12ばかりでなく、第2の回転刃13、第3の回転刃14、第4の回転刃15、第5の回転刃16、および第6の回転刃17と、固定刃20との関係についても同様であることは言うまでもない。
第2の回転刃13の端面12aに相当する部位は、第1の回転刃12よりも若干図1の右側(周方向)にずれている。第3の回転刃14の端面12aに相当する部位は、第2の回転刃13よりも若干図1の右側(周方向)にずれている。第4の回転刃15の端面12aに相当する部位は、第3の回転刃14よりも若干図1の右側(周方向)にずれている。第5の回転刃16の端面12aに相当する部位は、第4の回転刃15よりも若干図1の右側(周方向)にずれている。第6の回転刃17の端面12aに相当する部位は、第5の回転刃16よりも若干図1の右側(周方向)にずれている。これらの各々のずれの量は、同量である。
そして図1には、破砕装置10を構成するスクリーンの穴30が見えている。図3は、スクリーンを図1の紙面奥側から見た図である。
スクリーン31は、ローター21の周面よりも若干大きい半円筒の形状である。そして、スクリーン31の周面には、直径20mmの円形の穴30がたくさん形成されている。スクリーン31は、回転等の動作をせずに破砕装置10の動作中静止している。
(本発明の実施の形態に係る搬送装置)
以下図4に示す本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置1の全体構成を示す図を用いて説明していく。破砕装置10を稼働すると、スクリーン31の穴30から電池の缶の破片および電池の活物質が細かく刻まれて出てくる。これらを搬送し後述するトロンメルまで搬送するために、モータで駆動するベルトコンベアからなる搬送装置40を用いる。搬送装置40は方向Fへと破砕した電池の缶の破片および電池の活物質が搬送される。
(本発明の実施の形態に係るトロンメルの構成)
搬送装置40により搬送されてきた電池缶の破片と活物質は、篩い分けのためのトロンメル50によって分別される。トロンメル50は、乾式のもので円筒状の枠51に金網52を張ったものである。トロンメル50は、円筒の軸Aを横方向にして使用する。ベルトコンベア40が一部入り込んでいる電池缶と活物質の投入側は、枠51の全域にフィルタである金網52が張られているが、電池缶と活物質の投入側から離れた側は、金網52が張られていない、枠51のみの金網非存在部53となっている。
トロンメル50は、電池缶と活物質の投入側から離れた側(金網非存在部53側)に次第に低い位置(軸Aが約10°の傾斜)となっている。なお、金網52の穴は約直径5mmである。また、トロンメル50は、軸Aを回転軸として、モータにより回転させられる。
(本発明の実施の形態に係る分別収容器)
トロンメル50の金網52の存在する領域の全域の直下には、活物質用の分別収容器61が置かれる。またトロンメル50の金網非存在部53の直下には、電池缶の破片用の分別収容器62が置かれる。
(本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置1の動作、廃電池分別物の製造方法)
まず、乾電池の廃電池を図1に示す、破砕装置10の廃電池投入側から投入する。破砕装置10は、R方向に回転するローター21に伴って回転刃11が回転する。全ての回転刃11は、主に頂点12bおよび斜面12c,12dに相当する部位と、固定刃20とのせん断力によって廃電池を破砕する。
この破砕は、一気に行われずに徐々に行われる。すなわち、頂面12b1およびその幅が最も広がっている端面12aの直下12b2に相当する全ての回転刃11の箇所の存在により、破砕装置10には、回転刃11と固定刃20の間に隙間ができている箇所が多いため、そこに存在する廃電池は破砕され難い。すなわち、回転刃11と固定刃20が噛み合わず回転刃11が空回りする。回転刃11の回転により、固定刃20とのせん断力が発生し得る箇所に廃電池が移動するようになって、廃電池の破砕が進行する。
この「空回り」は、個々の帯状の回転刃11毎に、固定刃20と噛み合わない状態を捉えて表現される。
廃電池の移動は、端面12aに相当する全ての回転刃11の箇所の存在に押されることより、ローター21の回転に伴って、回転刃11の周面を何回転もする場合がある。この動作は、まるで回転刃11の回転と一緒に廃電池も回転しているような動作である。この回転動作によって、一部破砕した廃電池から露出する活物質が剥がれて、粒径の小さな活物質へとすり潰されるものと考えられる。
全ての回転刃11の全ての箇所が固定刃20とのせん断力によって廃電池を破砕する場合を効率100%とすると、それに比べて、10〜40%の効率で廃電池の破砕を進行させる。このように敢えて、廃電池の破砕効率を下げている。
このように破砕された結果、電池缶の破片と活物質がスクリーン31の穴30から外に出ることになる。この外に出た電池缶の破片と活物質が搬送装置40によってトロンメル50に運ばれる。トロンメル50は、軸Aを回転軸として回転しながら活物質を金網52の間を通り(フィルタリング)、分別収容器61に収容する。また、トロンメル50は、軸Aを回転軸として回転しながら多くの電池缶を、傾斜を伝って重力により金網非存在部53まで到達させ、フィルタリングせずに分別収容器62に収容する。
なお、電池缶の中には金網52を通過するものも極僅かにあるが、分別の観点(資源の再利用の目的達成の観点)からは十分に電池缶と活物質を分別できる。金網52を通過する電池缶を捕まえるために、磁力を用いた分別装置(磁石で電池缶をくっつけるもの)の導入を検討したが、それは不要だった。
以上で本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置1の動作、および本発明の実施の形態に係る廃電池分別物の製造方法の説明を終わる。
(本発明の実施の形態によって得られる主な効果)
本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置1および廃電池分別物の製造方法は、破砕を一気に行わずに徐々に行う。そのため、廃電池のきめ細やかな破砕を実現することが可能な廃電池分別処理装置1および廃電池分別物の製造方法を提供することができる。
また、本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置1および廃電池分別物の製造方法は、2軸回転式の破砕装置を用いて電池を破砕するときのように、破砕される部分と破砕されない部分とができてしまうことが起きにくい。また、本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置1および廃電池分別物の製造方法は、活物質等が電池缶に閉じ込められるような破砕片ができにくい。
さらに、本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置1および廃電池分別物の製造方法は、破砕を一気に行わずに徐々に行うため、きめ細やかな破砕を実現できることから、活物質の粒径を小さくすることができる。そのため、金網52の穴の直径(=5mm)を小さくしても十分なフィルタリングが可能であり、活物質用の分別収容器61への電池缶の片の混入を抑制できている。なお、活物質の平均粒径は、金網52の穴の直径5mmよりも小さく、1mm〜4mmである。
電池缶は主として高靱性の金属(鉄など)からなっているため、破砕装置10で破砕しても、金網52を通過する程にまで破砕され難い。それに対して活物質は主として金属酸化物からなっているため、靭性が低く脆いため、破砕装置10で破砕することで金網52を通過する程度に粒径を小さくすることができる。このような電池缶と活物質の違いを利用して、金網52を使って両者の分別が可能となる。この分別には、磁力を用いた分別装置は不要だった。
また、たとえば乾電池を分別する際には、負極に亜鉛または亜鉛化合物を用いているものが乾電池には多いため、分別された活物質として、亜鉛リッチな亜鉛地金原料を得ることができる。
また、本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置1は、回転刃11と固定刃20との間に隙間を有する箇所が存在することとしている。そのため、分別対象である廃電池のサイズに厳密さが要求されず、単1、単2、単3、単4、単5およびボタン型電池等を混ぜて投入しても良い。
また、本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置1は、一軸の破砕装置10、搬送装置40、トロンメル50、分別収容器61および分別収容器62のみで構成されるため、装置全体を小型にすることができる。
(他の形態)
上述した本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置1および廃電池分別物の製造方法は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々の変形実施が可能である。
たとえば、本発明の実施の形態に係る廃電池分別処理装置1は、篩い分け装置としてトロンメル50を採用している。しかし、篩い分け装置には、トロンメル50以外のものを用いても良い。たとえば、トロンメル50のように回転式のものではなく、振動を与えて篩い分けを行っても良い。さらには、回転式のトロンメル50に振動を与えても良い。さらにトロンメル50は、乾式のものを使っているが、必要に応じて湿式のものを使っても良い。
また、本発明の実施の形態に係る廃電池分別物の製造方法は、分別対象である廃電池を乾電池としている。しかしながら、乾電池以外の2次電池(ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、および鉛蓄電池等)を分別対象とすることができる。また、乾電池と2次電池を混在させて分別対象とすることができる。さらには、分別対象の廃電池のサイズも、単1電池からボタン型電池までを含めることができる。
また、本発明の実施の形態に係る搬送装置40は、必ずしも必要ではない。破砕装置10から直接トロンメル50に電池缶の破片および活物質を供給することができる。また、搬送装置を用いるにしても、それはベルトコンベアである必要はなく、空気輸送等他のものを使用することができる。
また、本発明の実施の形態に係る破砕装置10の回転刃11の形状および構成は、採用せずに別の形状および構成を採用しても良い。たとえば全ての回転刃11は、最も高い位置にある頂点(頂点12b等)から徐々にその高さを低くする形状を採用しているが、一部の回転刃11のみにそのような形状を採用することができる。
また、個々の回転刃11は、最も高い位置にある頂点(頂点12b等)から徐々にその高さを低くする形状であり、ローター21がR方向に回転するため、回転刃11は固定刃20とは、高さが低い方から噛み合い、その後最も高い頂点とせん断力が生じるように噛み合うこととなる。そうではなく、ローター21をR方向とは逆に回転させ、最初に最も高い頂点とせん断力が生じるように噛み合うこととしても良い。ただし、廃電池のよりきめ細やかな破砕を実現するためには、回転刃11は固定刃20とが高さが低い方から噛み合い、その後最も高い頂点とせん断力が生じるように噛み合うようにした方が良い。
さらに、複数種の回転刃11には、第1の回転刃12、第2の回転刃13、第3の回転刃14、第4の回転刃15、第5の回転刃16、第6の回転刃17があり、これらはローター21の周方向に互いにずれるように配置してあるが、そのようなずれは本発明の実施の形態とは異なるずれの仕方であっても良い。そしてそのずれの量は、同量としているが、異なる量であっても良い。
さらに、複数種の回転刃11には、第1の回転刃12、第2の回転刃13、第3の回転刃14、第4の回転刃15、第5の回転刃16、および第6の回転刃17の配置は、本発明の実施の形態とは異なる配置であっても良い。
また、端面12aの直下12b2は、図2(B)(C)に示すように、端面12aのすぐ近くに存するようにしている。しかし、このような配置は、必ずしも採用する必要がなく、ローター21の周面の20〜100%を回転刃11が覆うように回転刃11を配置しても良い。
また、回転刃11は、ローター21の周方向には、1つずつ設けている、たとえば、第1の回転刃12が存在する幅のローター21の周方向には、1つの第1の回転刃12しか設けていない、しかし、この数は、2つまたは3つ以上にすることができる。
また、廃電池の動作は、まるで回転刃11の回転と一緒に廃電池も回転しているような動作をすることがある。しかしながら、このような動作はしてなくても良い。
また、スクリーン31の周面には、直径20mmの円形の穴30がたくさん形成されている。また、金網52の穴は約直径5mmである。さらに、トロンメル50が傾斜しており、10°の傾斜角となっている。これらの寸法または傾斜角は、適宜変更しても良い。たとえば、穴30の直径は5mmから40mmの範囲で変更しても良い。さらに、たとえば金網52の穴の直径は、1mmから10mmの範囲で変更しても良い。さらに、トロンメル50の傾斜角は、3°から30°の範囲で変更しても良い。また、トロンメル50は、傾斜していなくても良い。
また、活物質用の分別収容器61、と電池缶の破片用の分別収容器62の両方または一方は無くしても良い。もちろん活物質用の分別収容器61、と電池缶の破片用の分別収容器62はあるに越したことはないのは当然である。
また、本発明の実施の形態では、金網52を通過する電池缶を捕まえるために、磁力を用いた分別装置(磁石で電池缶をくっつけるもの)を導入しなかった。しかしながら、 その磁力を用いた分別装置を用いても良い。
また、トロンメル50の電池缶と活物質の投入側から離れた側は、金網52が張られていない、枠51のみの金網非存在部53となっている。しかしながら、金網非存在部53に代えて、たとえば金網52よりもその穴の直径を大きくした金網52を用いる等しても良い。また、金網非存在部53のあるべき箇所に、枠51も何も存在させないトロンメルを用いる等することができる。
1 廃電池分別処理装置
10 破砕装置
11 回転刃
12 第1の回転刃(回転刃)
13 第2の回転刃(回転刃)
14 第3の回転刃(回転刃)
15 第4の回転刃(回転刃)
16 第5の回転刃(回転刃)
17 第6の回転刃(回転刃)
20 固定刃
50 トロンメル(篩い分け装置、フィルタ)

Claims (2)

  1. 電池を破砕する破砕装置と、
    上記破砕した電池を篩い分ける篩い分け装置とを有する廃電池分別物の製造方法において、
    上記破砕装置は、回転刃と固定刃との間に隙間を有する箇所が存在することにより、回転刃を空回りさせ、
    円筒状の軸を回転軸として横方向にして使用する篩い分け装置の電池缶と活物質の投入側は、フィルタリングがされており、
    前記篩い分け装置の電池缶と活物質の投入側から離れた側は、前記フィルタリングがされておらず
    前記篩い分け装置は、前記電池缶と前記活物質の投入側から離れた側に次第に低い位置となっており、
    前記篩い分け装置は、フィルタリング位置の直下では、前記活物質用の分別収容器 に収容し、前記篩い分け装置の非フィルタリング位置の直下では、前記電池缶の破片をフィルタリングせずに第2の分別収容器に収容する、
    ことを特徴とする廃電池分別物の製造方法。
  2. 請求項1記載の廃電池分別物の製造方法において、
    前記回転刃の回転により、前記固定刃とのせん断力が発生し得る箇所に廃電池が移動するようになって、前記廃電池の破砕が進行することを特徴とする廃電池分別物の製造方法。
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