JP6843538B2 - 塗料組成物 - Google Patents
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Description
一般的にポリオール成分としてポリカーボネートジオールを用いたポリウレタン樹脂は、ヒドロキシ基を有するポリエーテルやポリエステルを用いたポリウレタン樹脂よりも耐薬品性や耐日焼け止め性に優れることが知られている。例えば、特許文献1には、ポリオール成分としてポリカーボネートジオールを使用した塗料組成物が提案されている。
そこで、本発明は、耐溶剤性、耐日焼け止め性に優れる塗膜を形成可能にする塗料組成物を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の構成は以下のとおりである。
(A)分子鎖内に、(式1)で表されるポリオキシエチレン構造と、(式2)で表されるポリカーボネート構造とを含有し、
前記ポリオキシエチレン構造の末端構造は、一方の末端がカーボネート基に結合し、もう一方の末端が水酸基に結合している構造、又は、両末端がカーボネート基に結合している構造であり、
両末端が水酸基である、
ポリカーボネートジオールを含む、ポリカーボネートジオール組成物であって、
前記組成物全体で、(式1)で表されるポリオキシエチレン構造を5〜50質量%、(式2)で表されるポリカーボネート構造を50〜95質量%含有し、数平均分子量が300〜10000である、組成物;
(B)前記(A)以外のポリオール成分;及び、
(C)イソシアネート化合物;を含有し、
前記(A)と前記(B)の合計100質量%に対し、前記(A)を40〜100質量%、前記(B)を0〜60質量%含有する、塗料組成物。
[2]
前記ポリカーボネートジオール組成物が、前記組成物全体で、前記(式1)で表されるポリオキシエチレン構造5〜30質量%と、前記(式2)で表されるポリカーボネート構造を70〜95質量%とを含有する、[1]に記載の塗料組成物。
[3]
前記ポリオキシエチレン構造が、(式3)で表されるポリオキシエチレン構造である、[1]または[2]に記載の塗料組成物。
本実施形態の塗料組成物は、
(A)分子鎖内に、(式1)で表されるポリオキシエチレン構造と、(式2)で表されるポリカーボネート構造とを含有し、
前記ポリオキシエチレン構造の末端構造は、一方の末端がカーボネート基に結合し、もう一方の末端が水酸基に結合している構造、又は、両末端がカーボネート基に結合している構造であり、
両末端が水酸基である、
ポリカーボネートジオールを含む、ポリカーボネートジオール組成物であって、
前記組成物全体で、(式1)で表されるポリオキシエチレン構造を5〜50質量%、(式2)で表されるポリカーボネート構造を50〜95質量%含有し、数平均分子量が300〜10000である、前記組成物(以下、「(A)成分」や、「(A)」とも称する);
(B)前記(A)以外のポリオール成分(以下、「(B)成分」や、「(B)」とも称する);及び、
(C)イソシアネート化合物(以下、「(C)成分」や、「(C)」とも称する);を含有し、
前記(A)と前記(B)の合計100質量%に対し、前記(A)を40〜100質量%、前記(B)を0〜60質量%含有する。
本実施形態の塗料組成物は、上記ポリカーボネートジオール組成物((A)成分)を、前記(A)と前記(B)の合計100質量%中、50〜100質量%含むことが好ましく、60〜100質量%含むことがより好ましい。
本実施形態におけるポリカーボネートジオール組成物は、分子鎖内に、前記(式1)で表されるポリオキシエチレン構造と、前記(式2)で表されるポリカーボネート構造とを含有し、上記ポリオキシエチレン構造の末端構造は、一方の末端がカーボネート基に結合し、もう一方の末端が水酸基に結合している構造、又は、両末端がカーボネート基に結合している構造であり、両末端が水酸基である、ポリカーボネートジオールを含む、ポリカーボネートジオール組成物である。また、ポリカーボネートジオール組成物は、該組成物全体で、(式1)で表されるポリオキシエチレン構造を5〜50質量%、(式2)で表されるポリカーボネート構造を50〜95質量%含有し、数平均分子量が300〜10000である。
本実施形態におけるポリカーボネートジオール組成物は、組成物全体として前記(式1)の構造と前記(式2)の構造の比率が上記の範囲であれば、個々のポリカーボネートジオールの構造は特に限定されず、後述する(式b)で表される成分を含有していてもよい。
本実施形態におけるポリカーボネートジオール組成物は、ポリオキシエチレン構造の末端構造が、一方の末端がカーボネート基に結合し、もう一方の末端が水酸基に結合している構造と、両末端がカーボネート構造に結合している構造との混合であってもよい。
本実施形態の塗料組成物は、上記ポリカーボネートジオール組成物成分以外のポリオール成分((B)成分)を0〜60質量%含有する。当該比率は0〜50質量%であることが好ましい。
上記ポリオール成分としては分子内に水酸基を2つ以上有する化合物であれば特に限定されないが、例えば、ポリエステルポリオール、アクリルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリオレフィンポリオール、フッ素ポリオール等が挙げられる。
本実施形態の塗料組成物は、イソシアネート化合物((C)成分)を含む。イソシアネート化合物は、塗料組成物の硬化剤としてはたらくものであれば特に制限されず、末端にイソシアネート基を2個以上有するものを用いる。このようなイソシアネート化合物としては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート及びトリメチルヘキサメチレンジイソシアネートのような脂肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートのような脂環式ジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート及びナフチレンジイソシアネートのような芳香族ジイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’−4’’−トリイソシアネート、1,3,5−トリイソシアナトベンゼン、2,4,6−トリイソシアナトトエン及び4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’,5,5’−テトライソシアネートのような3個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物、並びにこれらのイソシアネート類のイソシアヌレート化変性品、ビウレット化変性品を挙げることができる。イソシアネート化合物の市販品としては、例えば、旭化成株式会社製の24A−100、22A−75P、TPA−100、TKA−100、P301−75E、D101、D201、21S−75E、MFA−75B、MHG−80B、TUL−100、TLA−100、TSA−100、TSS−100、TSE−100、E402−80B、E405−80B、AE700−100、A201H、17B−60P、TPA−B80E、MF−B60B、MF−K60B、SBB−70P、SBN−70D、E402−B80B、WB40−100、WT30−100、WT31−100、WB40−80D、WT20−100、WL70−100、WE50−100、WM44−L70Gの「デュラネート(商品名)」シリーズ等が挙げられる。
本実施形態の塗料組成物には、前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(C)成分に加えて、さらに、溶剤、触媒、ウレタンビーズ、艶消し剤、レベリング剤、沈降防止剤等のその他の成分が含まれていてもよい。これらその他の成分を適宜添加することにより、ソフトフィール塗料、及び、クリア塗料等の、性質の異なる塗料組成物を得ることができる。
数平均分子量は、後述するように、水酸基価より求めた。
水酸基価は、以下の方法で測定した。
メスフラスコを用い、無水酢酸12.5gにピリジンを加えて50mlとし、アセチル化試薬を調製した。100mlのナスフラスコに、サンプルを2.5〜5.0g精秤した。アセチル化試薬5mlとトルエン10mlをホールピペットで添加後、冷却管を取り付けて、100℃で1時間撹拌加熱した。蒸留水2.5mlをホールピペットで添加、さらに10分加熱撹拌した。2〜3分冷却後、エタノールを12.5ml添加し、指示薬としてフェノールフタレインを2〜3滴入れた後に、0.5mol/lエタノール性水酸化カリウムで滴定した。アセチル化試薬5ml、トルエン10ml、蒸留水2.5mlを100mlナスフラスコに入れ、10分間加熱撹拌した後、同様に滴定を行った(空試験)。この結果をもとに、下記式(1)で水酸基価を計算した。
ポリカーボネートジオールの数平均分子量は、下記式(2)を用いて計算した。
(耐溶剤性)
ガラス板(JIS R3202、75mm×150mm角、1mm厚)上に、乾燥膜厚が40〜50μmになるように、板の両端に再剥離性の紙製粘着テープをスペーサーとして必要枚数貼り付けた。調製した塗料組成物を板の上部に滴下し、(ガラス棒、直径8mm)を用いて塗工した。60℃で30分間焼付け後に、水平台の上で、23℃、50%RHの雰囲気下、1週間乾燥させた。水平台の上で、23℃、50%RHの雰囲気下、溶剤(キシレン、メチルエチルケトン、エタノール、オレイン酸)を含浸させたコットンボールを塗膜表面に1分間静置させ、目視にて傷や白化等の異常が生じないかを評価した。
表1及び表2中、「○」は塗膜外観に変化がなかったことを表し、「△」は塗膜外観に僅かに変化があったことを表し、「×」は塗膜外観に、膨潤、跡残り、白濁の変化があったことを表す。
ガラス板(JIS R3202、75mm×150mm角、1mm厚)上に、乾燥膜厚が40〜50μmになるように、調製した塗料組成物を板の上部に滴下し、(ガラス棒、直径8mm)を用いて塗工した。60℃で30分間焼付け後に、水平台の上で、23℃、50%RHの雰囲気下、1週間乾燥させた。水平台の上で、23℃、50%RHの雰囲気下、日焼け止めクリーム(Neutrogena Ultra Sheer DRY−TOUCH SUNSCREEN Broad Spectrum SPF 30)を塗膜表面に均一に塗布して1時間放置した。その後、少量の中性洗剤を用いて、塗膜の表面を十分洗浄して日焼け止め剤を落とし、水平台の上で、23℃、50%RHの雰囲気下で乾燥させた後、目視にて日焼け止め剤の跡残りや塗膜の膨潤、剥がれ等の異常が生じないかを評価した。
表1及び表2中、「○」は塗膜外観に変化がなかったことを表し、「△」は塗膜外観に僅かに変化があったことを表し、「×」は塗膜外観に、膨潤、跡残り、白濁の変化があったことを表す。
[合成例1]
1,5−ペンタンジオール458g、1,6−ヘキサンジオール500g、及び、エチレンカーボネート760gを反応器に仕込んだ後、触媒としてチタンテトラ−n−ブトキシドを0.0860g入れた。反応器を190℃のオイルバスに浸漬し、留出液の一部を抜き出しながら、反応温度165℃で12時間反応した。その後、反応器を直接コンデンサーに接続し、オイルバスの温度を180℃に上げた後、圧力を徐々に下げでさらに2時間反応を行った結果、常温で液体であるポリカーボネートジオールが855g得られた。得られたポリカーボネートジオールを90質量部、和光純薬工業株式会社製「ポリエチレングリコール1000(商品名)」(数平均分子量が約1000のポリオキシエチレンジオール)を10質量部の割合で仕込み、これらを撹拌しながら加熱し、反応器内温度として約145℃で6時間維持した。その後、85%リン酸をチタンテトラ−n−ブトキシドに対して2.0当量になるよう加えて、反応器内温度として115℃で3時間加熱処理することによりポリカーボネートジオール組成物を得た。水酸基価を測定したところ、108.7であった。数平均分子量を測定したところ、1032g/molであった。なお、エステル交換反応については、反応溶液について経時的にGPC測定を行い、原料に由来するピークの消失及び生成物に由来するピークの出現を経時的に確認することで、その反応の進行等を確認した。そして、最終的に得られたポリカーボネートジオール組成物については、原料の仕込み量に基づいて、ほぼ定量的に反応が進んでおり、それに対応する構造を有していることも、GPCの経時的測定によって確認した。
撹拌機、温度計、還流冷却管、及び窒素吹き込み管を取り付けた4ツ口フラスコ内を、窒素雰囲気下にし、旭化成株式会社製、「デュラノールT6002(商品名)」(ジオールとして、1,6−ヘキサンジオールを用いた、数平均分子量が約2000のホモ系ポリカーボネートジオール)を80質量部、和光純薬工業株式会社製、「ポリエチレングリコール1000(商品名)」(数平均分子量が約1000のポリオキシエチレンジオール)を20質量部、エステル交換反応触媒としてチタンテトラ−n−ブトキシドを、原料であるポリカーボネートジオールに対して200ppmの割合で仕込んだ。これらを撹拌しながら加熱し、反応器内温度として約150℃で6時間維持した。その後、室温まで冷却し、ポリカーボネートジオール組成物を得た。水酸基価を測定したところ、63.5であった。数平均分子量を測定したところ、1767g/molであった。なお、エステル交換反応については、反応溶液について経時的にGPC測定を行い、原料に由来するピークの消失、及び生成物に由来するピークの出現を経時的に確認することで、その反応の進行等を確認した。そして、最終的に得られたポリカーボネートジオール組成物については、原料の仕込み量に基づいて、ほぼ定量的に反応が進んでおり、それに対応する構造を有していることも、GPCの経時的測定によって確認した。
[比較例1]
NCO/OHのモル比が1.25となるように、主剤としてNuplex製「Setaqua6510(商品名)」(水系アクリルポリオール;水酸基価138.0mgKOH/g樹脂、固形分42質量%)を12g、硬化剤として旭化成株式会社製「WT31−100(商品名)」(水系ポリイソシアネート;NCO含有量17.4%)を3.74g、溶剤としてイオン交換水を11.25g、水系触媒としてOMG Borchers社製「Borchers LH10(商品名)」を0.16g、ウレタンビーズとして根上工業株式会社製「アートパールC−800BK(商品名)」を3.15g、艶消し剤としてEvonik社製「ACEMATT TS 100(商品名)」を1.07g、レベリング剤としてBYK社製「BYK−331」を0.09g、沈降防止剤として楠本化成株式会社製「ディスパロン AQ−002」を0.09g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表1に記載する。
「Setaqua6510(商品名)」と合成例1で得られたポリカーボネートジオール組成物との樹脂成分質量比が9/1の質量比率になるように、かつNCO/OHのモル比が1.25となるように、主剤として「Setaqua6510(商品名)」を12gおよび合成例1で得られたポリカーボネート組成物を0.56g、硬化剤として「WT31−100(商品名)」を4.07g、溶剤としてイオン交換水を12.87g、水系触媒として「Borchers LH10(商品名)」を0.17g、ウレタンビーズとして「アートパールC−800BK(商品名)」を3.33g、艶消し剤として「ACEMATT TS 100(商品名)」を1.13g、レベリング剤として「BYK−331」を0.1g、沈降防止剤として「ディスパロン AQ−002」を0.1g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表1に記載する。
「Setaqua6510(商品名)」と合成例1で得られたポリカーボネートジオール組成物との樹脂成分質量比が8/2の質量比率になるように、かつNCO/OHのモル比が1.25となるように、主剤として「Setaqua6510(商品名)」を11gおよび合成例1で得られたポリカーボネート組成物を1.16g、硬化剤として「WT31−100(商品名)」を4.11g、溶剤としてイオン交換水を13.66g、水系触媒として「Borchers LH10(商品名)」を0.16g、ウレタンビーズとして「アートパールC−800BK(商品名)」を3.25g、艶消し剤として「ACEMATT TS 100(商品名)」を1.11g、レベリング剤として「BYK−331」を0.1g、沈降防止剤として「ディスパロン AQ−002」を0.1g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表1に記載する。
「Setaqua6510(商品名)」と合成例1で得られたポリカーボネートジオール組成物との樹脂成分質量比が7/3の質量比率になるように、かつNCO/OHのモル比が1.25となるように、主剤として「Setaqua6510(商品名)」を10gおよび合成例1で得られたポリカーボネート組成物を1.8g、硬化剤として「WT31−100(商品名)」を4.18g、溶剤としてイオン交換水を14.59g、水系触媒として「Borchers LH10(商品名)」を0.16g、ウレタンビーズとして「アートパールC−800BK(商品名)」を3.2g、艶消し剤として「ACEMATT TS 100(商品名)」を1.09g、レベリング剤として「BYK−331」を0.1g、沈降防止剤として「ディスパロン AQ−002」を0.1g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表1に記載する。
「Setaqua6510(商品名)」と合成例1で得られたポリカーボネートジオール組成物との樹脂成分質量比が5/5の質量比率になるように、かつNCO/OHのモル比が1.25となるように、主剤として「Setaqua6510(商品名)」を8gおよび合成例1で得られたポリカーボネート組成物を3.36g、硬化剤として「WT31−100(商品名)」を4.48g、溶剤としてイオン交換水を17.23g、水系触媒として「Borchers LH10(商品名)」を0.16g、ウレタンビーズとして「アートパールC−800BK(商品名)」を3.17g、艶消し剤として「ACEMATT TS 100(商品名)」を1.08g、レベリング剤として「BYK−331」を0.1g、沈降防止剤として「ディスパロン AQ−002」を0.1g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表1に記載する。
「Setaqua6510(商品名)」と合成例1で得られたポリカーボネートジオール組成物との樹脂成分質量比が3/7の質量比率になるように、かつNCO/OHのモル比が1.25となるように、主剤として「Setaqua6510(商品名)」を5gおよび合成例1で得られたポリカーボネート組成物を4.9g、硬化剤として「WT31−100(商品名)」を4.46g、溶剤としてイオン交換水を18.88g、水系触媒として「Borchers LH10(商品名)」を0.14g、ウレタンビーズとして「アートパールC−800BK(商品名)」を2.87g、艶消し剤として「ACEMATT TS 100(商品名)」を0.98g、レベリング剤として「BYK−331」を0.09g、沈降防止剤として「ディスパロン AQ−002」を0.09g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表1に記載する。
NCO/OHのモル比が1.25となるように、主剤として合成例1で得られたポリカーボネート組成物を7g、硬化剤として「WT31−100(商品名)」を4.09g、溶剤としてイオン交換水を20.19g、水系触媒として「Borchers LH10(商品名)」を0.11g、ウレタンビーズとして「アートパールC−800BK(商品名)」を2.22g、艶消し剤として「ACEMATT TS 100(商品名)」を0.75g、レベリング剤として「BYK−331」を0.07g、沈降防止剤として「ディスパロン AQ−002」を0.07g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表1に記載する。
NCO/OHのモル比が1.25となるように、主剤として合成例2で得られたポリカーボネート組成物を8g、硬化剤として「WT31−100(商品名)」を2.73g、溶剤としてイオン交換水を19.53g、水系触媒として「Borchers LH10(商品名)」を0.11g、ウレタンビーズとして「アートパールC−800BK(商品名)」を2.15g、艶消し剤として「ACEMATT TS 100(商品名)」を0.73g、レベリング剤として「BYK−331」を0.06g、沈降防止剤として「ディスパロン AQ−002」を0.06g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表1に記載する。
NCO/OHのモル比が1.1となるように、主剤として旭化成株式会社製「T5652(商品名)」(ポリカーボネートジオール;水酸基価55.9mgKOH/g樹脂、固形分100質量%)を10g、硬化剤として旭化成株式会社製「TPA−100(商品名)」(ポリイソシアネート;NCO含有量23%)を2g、溶剤として酢酸ブチル/キシレン混合溶媒(酢酸ブチル/キシレン=50/50質量%)を21.73g、触媒としてジラウリン酸ジブチルスズ(1%酢酸ブチル希釈)を1.2g、ウレタンビーズとして「アートパールC−800BK(商品名)」を2.4g、艶消し剤として「ACEMATT TS 100(商品名)」を0.82g、レベリング剤として「BYK−331」を0.07g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表1に記載する。
NCO/OHのモル比が1.1となるように、主剤として旭化成株式会社製「T5651(商品名)」(ポリカーボネートジオール;水酸基価109.9mgKOH/g樹脂、固形分100質量%)を8g、硬化剤として旭化成株式会社製「TPA−100(商品名)」(ポリイソシアネート;NCO含有量23%)を3.15g、溶剤として酢酸ブチル/キシレン混合溶媒(酢酸ブチル/キシレン=50/50質量%)を20.19g、触媒としてジラウリン酸ジブチルスズ(1%酢酸ブチル希釈)を1.11g、ウレタンビーズとして「アートパールC−800BK(商品名)」を2.23g、艶消し剤として「ACEMATT TS 100(商品名)」を0.76g、レベリング剤として「BYK−331」を0.07g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表1に記載する。
NCO/OHのモル比が1.1となるように、主剤として合成例1で得られたポリカーボネート組成物を8g、硬化剤として旭化成株式会社製「TPA−100(商品名)」(ポリイソシアネート;NCO含有量23%)を3.11g、溶剤として酢酸ブチル/キシレン混合溶媒(酢酸ブチル/キシレン=50/50質量%)を20.13g、触媒としてジラウリン酸ジブチルスズ(1%酢酸ブチル希釈)を1.11g、ウレタンビーズとして「アートパールC−800BK(商品名)」を2.22g、艶消し剤として「ACEMATT TS 100(商品名)」を0.76g、レベリング剤として「BYK−331」を0.07g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表1に記載する。
[比較例7]
NCO/OHのモル比が1.25となるように、主剤として「Setaqua6510(商品名)」を22g、硬化剤として「WT31−100(商品名)」を6.86g、溶剤としてイオン交換水を8.76g、水系触媒として「Borchers LH10(商品名)」を0.29g、レベリング剤として「BYK−331」を0.17g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表2に記載する。
「Setaqua6510(商品名)」と合成例1で得られたポリカーボネートジオール組成物との樹脂成分質量比が9/1の質量比率になるように、かつNCO/OHのモル比が1.25となるように、主剤として「Setaqua6510(商品名)」を20gおよび合成例1で得られたポリカーボネート組成物を0.98g、硬化剤として「WT31−100(商品名)」を6.78g、溶剤としてイオン交換水を10.05g、水系触媒として「Borchers LH10(商品名)」を0.28g、レベリング剤として「BYK−331」を0.17g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表2に記載する。
「Setaqua6510(商品名)」と合成例1で得られたポリカーボネートジオール組成物との樹脂成分質量比が7/3の質量比率になるように、かつNCO/OHのモル比が1.25となるように、主剤として「Setaqua6510(商品名)」を16gおよび合成例1で得られたポリカーボネート組成物を2.88g、硬化剤として「WT31−100(商品名)」を6.67g、溶剤としてイオン交換水を12.8、水系触媒として「Borchers LH10(商品名)」を0.26g、レベリング剤として「BYK−331」を0.14g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表2に記載する。
NCO/OHのモル比が1.25となるように、主剤として合成例1で得られたポリカーボネート組成物を11g、硬化剤として「WT31−100(商品名)」を6.43g、溶剤としてイオン交換水を24.56g、水系触媒として「Borchers LH10(商品名)」を0.17g、レベリング剤として「BYK−331」を0.1g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表2に記載する。
NCO/OHのモル比が1.25となるように、主剤として合成例2で得られたポリカーボネート組成物を12g、硬化剤として「WT31−100(商品名)」を4.1g、溶剤としてイオン交換水を22.68g、水系触媒として「Borchers LH10(商品名)」を0.16g、レベリング剤として「BYK−331」を0.1g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表2に記載する。
Nuplex社製「Setalux1152(商品名)」(アクリルポリオール;水酸基価138.6mgKOH/g樹脂、固形分61質量%)と合成例2で得られたポリカーボネートジオール組成物との樹脂成分質量比が9/1の質量比率になるように、かつNCO/OHのモル比が1.1となるように、主剤として「Setalux1152(商品名)」を20g、合成例2で得られたポリカーボネート組成物を1.36g、硬化剤として「TPA−100(商品名)」を6.58g、溶剤として酢酸ブチルを9.71g、触媒としてジラウリン酸ジブチルスズ(0.1%酢酸ブチル希釈)を2.79g、レベリング剤として「BYK−331」を0.17g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表2に記載する。
NCO/OHのモル比が1.1となるように、主剤として旭化成株式会社製「T5652(商品名)」を12g、硬化剤として旭化成株式会社製「TPA−100(商品名)」を2.4g、溶剤として酢酸ブチルを20.29g、触媒としてジラウリン酸ジブチルスズ(0.1%酢酸ブチル希釈)を1.44g、レベリング剤として「BYK−331」を0.09g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表2に記載する。
NCO/OHのモル比が1.1となるように、主剤として旭化成株式会社製「T5651(商品名)」を10g、硬化剤として旭化成株式会社製「TPA−100(商品名)」を3.94g、溶剤として酢酸ブチルを19.63g、触媒としてジラウリン酸ジブチルスズ(0.1%酢酸ブチル希釈)を1.39g、レベリング剤として「BYK−331」を0.08g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表2に記載する。
NCO/OHのモル比が1.1となるように、主剤として合成例1で得られたポリカーボネート組成物を15g、硬化剤として「TPA−100(商品名)」を5.84g、溶剤として酢酸ブチルを18.88g、触媒としてジラウリン酸ジブチルスズ(0.1%酢酸ブチル希釈)を2.08g、レベリング剤として「BYK−331」を0.13g、それぞれ量り取って混合し、撹拌機を用いて600rpmで20分間撹拌後、真空脱泡器を用いて脱泡操作を行って塗料を得た。得られた塗料から形成された塗膜の耐溶剤性および耐日焼け止め性を表2に記載する。
Claims (4)
- (A)分子鎖内に、(式1)で表されるポリオキシエチレン構造と、(式2)で表されるポリカーボネート構造とを含有し、
前記ポリオキシエチレン構造の末端構造は、一方の末端がカーボネート基に結合し、もう一方の末端が水酸基に結合している構造、又は、両末端がカーボネート基に結合している構造であり、
両末端が水酸基である、
ポリカーボネートジオールを含む、ポリカーボネートジオール組成物であって、
前記組成物全体で、(式1)で表されるポリオキシエチレン構造を5〜50質量%、(式2)で表されるポリカーボネート構造を50〜95質量%含有し、数平均分子量が300〜10000である、組成物;
(B)前記(A)以外のポリオール成分;
(C)イソシアネート化合物;及び、
レベリング剤;を含有し、
前記(A)と前記(B)の合計100質量%に対し、前記(A)を40〜100質量%、前記(B)を0〜60質量%含有する、塗料組成物(ただし、水系組成物を除く。)。
- 前記ポリカーボネートジオール組成物が、前記組成物全体で、前記(式1)で表されるポリオキシエチレン構造5〜30質量%と、前記(式2)で表されるポリカーボネート構造を70〜95質量%とを含有する、請求項1に記載の塗料組成物。
- 前記ポリオキシエチレン構造が、(式3)で表されるポリオキシエチレン構造である、請求項1または2に記載の塗料組成物。
- 溶剤をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の塗料組成物。
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