JP6842940B2 - 刃先交換式回転切削工具 - Google Patents

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Description

本発明は、回転する工具本体の先端部に設けられたチップ取付座に被削材の切削加工を行う切削用インサートが交換可能に取り付けられた刃先交換式回転切削工具に関するものである。特に、切削用インサートの片面に、被削材の切削面を切削する円弧状になった先端側切刃と切削部分の外周側を切削する略直線状になった外周側切刃とを有する切刃部を対向するようにして一対設けた切削用インサートを、工具本体の先端部に設けられたチップ取付座にがたつかないようにして適切に取り付けることができると共に、切削用インサートの強度が低下して、切削加工時に切削用インサート、特に円弧状になった先端側切刃の部分に割れ等が生じたりすることなく、刃先交換式回転切削工具によって長期にわたって安定した切削加工が行えるようにした点に特徴を有するものである。
従来から金属の金型等に切削加工を行うにあたり、回転する工具本体の先端部に設けられたチップ取付座に被削材の切削加工を行う切削用インサートを交換可能に取り付けた刃先交換式回転切削工具が使用されており、このような刃先交換式回転切削工具としては、例えば、切削用インサートを交換可能に取り付けたボールエンドミルやラジアスエンドミル等の各種のエンドミルや、各種のフライス装置などが知られている。
ここで、前記のような刃先交換式回転切削工具において、回転する工具本体の先端部に設けられたチップ取付座に切削用インサートを交換可能に取り付け、被削材の切削加工を行うにあたり、安定して適切な切削加工を行うためには、切削用インサートを工具本体の先端部に設けられたチップ取付座にがたついたり、位置がずれたりしないようにして強固に取り付けると共に、切削用インサートの強度が低下しないようにすることが必要になる。
ここで、刃先交換式回転切削工具においては、従来から、前記の切削用インサートとして、その片面に、被削材の切削面を切削する円弧状になった先端側切刃と、切削部分の外周側を切削する略直線状になった外周側切刃とを有する切刃部を対向するようにして一対設けたものが使用されている。
また、刃先交換式回転切削工具の一つとして、前記のような切削用インサートを使用すると共に、工具本体の先端部に2つのチップ取付座を設け、一方のチップ取付座に主刃となる切削用インサートを交換可能に取り付け、他方のチップ取付座に副刃となる切削用インサートを交換可能に取り付けるようにした刃先交換式ボールエンドミルが知られている。
ここで、前記のような刃先交換式ボールエンドミルにおいては、通常のスクエアタイプのラジアスエンドミルに比べて、軸方向の切削抵抗である背分力が大きくなる。このため、刃先交換式ボールエンドミルにおいては、高速度切削や重切削を行うほど、切削加工中にこの切削抵抗により、切削用インサートの先端側切刃の部分が欠損したり、切削用インサートの位置ずれが生じやすくなるという問題があった。
このため、従来においては、特許文献1、2に示されるように、前記の各切削用インサートの先端側切刃や外周側切刃が設けられた面と反対側の面に、前記の円弧状になった先端側切刃から略直線状になった外周側切刃の部分に至る平行な溝形状になったキー溝を設ける一方、切削用インサートを取り付ける工具本体の先端部におけるチップ取付座に、前記の切削用インサートにおける切削側と反対側における先端側切刃と外周側切刃の位置を規制する規制部を設けると共に、前記の切削用インサートの反対面に設けられた前記の各キー溝に対応する各キー部を突設させ、工具本体のチップ取付座に設けた各キー部を、切削用インサートの反対面に設けられた各キー溝内に嵌め込むようにして、工具本体の先端部における各チップ取付座に各切削用インサートを取り付けるようにしたものが提案されている。
しかし、特許文献1、2に示されるものにおいては、円弧状になった先端側切刃や略直線状になった外周側切刃が設けられた切削用インサートの片面と反対側の面に、前記の先端側切刃から外周側切刃の部分に至るようにしてキー溝を設けたため、切削抵抗が大きくなる切削用インサートの先端側切刃の部分にキー溝が存在して先端側切刃の部分の強度が低下し、切削加工時に切削用インサートにおける先端側切刃の部分が欠損しやすくなり、またキー溝が平行な溝形状になっているため、切削加工中における切削抵抗によって切削用インサートの位置がずれるのを十分に抑制することができず、工具本体の先端部におけるチップ取付座に取り付けた切削用インサートによって、長期にわたって安定した切削加工を行うことができないという問題が依然として存在した。
特許第3189657号公報 特開2003−251514号公報
本発明は、回転する工具本体の先端部に設けられたチップ取付座に被削材の切削加工を行う切削用インサートを交換可能に取り付けた刃先交換式回転切削工具における前記のような問題を解決することを課題とするものである。
すなわち、本発明は、前記の刃先交換式回転切削工具において、工具本体の先端部に設けられたチップ取付座に、切削用インサートをがたつかないようにして適切に取り付けることができると共に、切削用インサートの強度が低下して、切削加工時に切削用インサート、特に円弧状になった先端側切刃の部分に割れ等が生じたりすることなく、刃先交換式回転切削工具によって長期にわたって安定した切削加工が行えるようにすることを課題とするものである。
本発明においては、前記のような課題を解決するため、回転する工具本体の先端部に設けられたチップ取付座に、被削材の切削加工を行う切削用インサートが交換可能に取り付けられた刃先交換式回転切削工具において、前記の切削用インサートの片面に、被削材の切削面を切削する円弧状になった先端側切刃と切削部分の外周側を切削する略直線状になった外周側切刃とを有する切刃部を対向するようにして一対設けると共に、前記の切削用インサートの反対面に、前記の切刃部における外周側切刃から対向する切刃部における先端側切刃に向かう途中の位置までそれぞれキー溝を設け、各キー溝の幅を、前記の外周側切刃側の部分の幅が、対向する先端側切刃側に向かった部分の幅より大きくなるようにする一方、前記の工具本体の先端部におけるチップ取付座に、前記の切削用インサートにおける切削側と対向する側における先端側切刃と外周側切刃の位置を規制する規制部を設けると共に、前記の切削用インサートの反対面に設けられた前記の各キー溝に対応するようにして、各キー溝内に嵌め込む各キー部を突出して設けた。
本発明の刃先交換式回転切削工具のように、被削材の切削面を切削する円弧状になった先端側切刃と切削部分の外周側を切削する略直線状になった外周側切刃とを有する切刃部が対向するようにして一対設けた切削用インサートにおいて、切刃部が設けられた面と反対側の面にキー溝を設けるにあたり、キー溝を前記の切刃部における外周側切刃から対向する切刃部における先端側切刃に向かう途中の位置まで設けるようにしただけであるため、切削加工時に切削抵抗が大きくなる円弧状になった先端側切刃の下の部分にはキー溝が存在せず、先端側切刃の強度がキー溝によって低下するのが防止される。
また、本発明の刃先交換式回転切削工具のように、前記の工具本体の先端部におけるチップ取付座に、前記の切削用インサートにおける切削側と対向する側における先端側切刃と外周側切刃の位置を規制する規制部を設けると共に、切削用インサートにおける前記の各キー溝内に嵌め込む各キー部を前記の各キー溝に対応するように形成すると、前記の規制部によって切削用インサートが工具本体のチップ取付座からずれるのが抑制されると共に、幅が大きくなった外周側切刃側のキー溝の部分に、対応するチップ取付座における幅広のキー部の部分が嵌まり込んで、切削用インサートが工具本体の先端部におけるチップ取付座にがたつかないようにして適切に取り付けられる。
ここで、本発明の刃先交換式回転切削工具において、切削用インサートの切刃部が設けられた面と反対面に、前記のようにキー溝の幅が、前記の外周側切刃側の部分の幅が、対向する先端側切刃側に向かった部分の幅より大きくなるようにするにあたっては、前記のキー溝の幅を、外周側切刃側から対向する先端側切刃側に向かって収縮するように形成することができる。
また、本発明の刃先交換式回転切削工具においては、前記の工具本体の先端部に少なくとも2つのチップ取付座を設けると共に、各チップ取付座に前記の切削用インサートを交換可能に取り付けるようにすることができる。
また、本発明の刃先交換式回転切削工具として、刃先交換式ボールエンドミルを用いる場合には、前記の工具本体の先端部に2つのチップ取付座を設け、一方のチップ取付座に主刃となる切削用インサートを交換可能に取り付け、他方のチップ取付座に副刃となる切削用インサートを交換可能に取り付けるようにすることができる。
本発明における刃先交換式回転切削工具のように、被削材の切削面を切削する円弧状になった先端側切刃と切削部分の外周側を切削する略直線状になった外周側切刃とを有する切刃部が対向するようにして一対設けた切削用インサートにおいて、切刃部が設けられた面と反対側の面にキー溝を設けるにあたり、前記のように切刃部における外周側切刃から対向する切刃部における先端側切刃に向かう途中の位置までキー溝を設けると共に、各キー溝の幅を、前記の外周側切刃側の部分の幅が、対向する先端側切刃側に向かった部分の幅より大きくなるようにする一方、各キー溝に対応するように工具本体の先端部のチップ取付座に各キー部を設け、各キー溝内に各キー部を嵌め込むようにして、切削用インサートを工具本体の先端部のチップ取付座に取り付けるようにしたため、切削加工時に切削抵抗が大きくなる円弧状になった先端側切刃の強度がキー溝によって低下するのが防止されると共に、工具本体の先端部におけるチップ取付座に、前記の切削用インサートをがたつかないようにして適切に取り付けることができるようになる。
この結果、本発明における刃先交換式回転切削工具においては、切削加工時に切削用インサートががたついたりすることがなく、またこの切削用インサート、特に円弧状になった先端側切刃の部分に割れ等が生じたりするということもなく、長期にわたって安定した切削加工が行えるようになる。
本発明の一実施形態において、刃先交換式回転切削工具が刃先交換式ボールエンドミルである工具本体の例を示し、(A)は主刃となる切削用インサートを取り付ける主刃用のチップ取付座を設けた状態を示した概略斜視図、(B)は副刃となる切削用インサートを取り付ける副刃用のチップ取付座を設けた状態を示した概略斜視図である。 前記の実施形態に係る刃先交換式ボールエンドミルに使用する主刃となる切削用インサートを示し、(A)は円弧状になった先端側切刃と略直線状になった外周側切刃とを有する切刃部が対向するようにして一対設けられた切削用インサートの片面側の概略斜視図、(B)は切削用インサートの反対面に、一方の切刃部における外周側切刃から対向する切刃部における先端側切刃に向かう途中の位置までそれぞれキー溝を設け、各キー溝の幅を外周側切刃側の部分の幅が、対向する先端側切刃側に向かった部分の幅よりも大きくなるようにした状態を示した切削用インサートの片面側の概略斜視図である。 前記の実施形態に係る刃先交換式ボールエンドミルに使用する副刃となる切削用インサートを示し、(A)は円弧状になった先端側切刃と略直線状になった外周側切刃とを有する切刃部が対向するようにして一対設けられた切削用インサートの片面側の概略斜視図、(B)は切削用インサートの反対面に、一方の切刃部における外周側切刃から対向する切刃部における先端側切刃に向かう途中の位置までそれぞれキー溝を設け、各キー溝の幅を外周側切刃側の部分の幅が、対向する先端側切刃側に向かった部分の幅よりも大きくなるようにした状態を示した切削用インサートの片面側の概略斜視図である。 前記の実施形態に係る刃先交換式ボールエンドミルにおいて、工具本体の各チップ取付座に各切削用インサートを取り付けた状態を示し、(A)は、主刃となる切削用インサートを工具本体における主刃用のチップ取付座に取り付けた状態を示した概略斜視図、(B)は、副刃となる切削用インサートを工具本体における副刃用のチップ取付座に取り付けた状態を示した概略斜視図である。 前記の実施形態に係る刃先交換式ボールエンドミルにおいて、工具本体の各チップ取付座に各切削用インサートを取り付けた状態を示し、(A)は、主刃となる切削用インサートを工具本体における主刃用のチップ取付座に取り付けた状態を示した概略側面図、(B)は、副刃となる切削用インサートを工具本体における副刃用のチップ取付座に取り付けた状態を示した概略側面図である。 本発明の他の実施形態において、刃先交換式回転切削工具が刃先交換式ラジアスエンドミルである工具本体の例を示し、(A)は概略側面図、(B)は概略斜視図である。 前記の実施形態に係る刃先交換式ラジアスエンドミルに使用する切削用インサートの例を示し、(A)は円弧状になった先端側切刃と略直線状になった外周側切刃とを有する切刃部が対向するようにして一対設けられた切削用インサートの片面側の概略斜視図、(B)は切削用インサートの反対面に、一方の切刃部における外周側切刃から対向する切刃部における先端側切刃に向かう途中の位置までそれぞれキー溝を設け、各キー溝の幅を外周側切刃側の部分の幅が、対向する先端側切刃側に向かった部分の幅よりも大きくなるようにした状態を示した切削用インサートの反対面側の概略斜視図である。 前記の実施形態に係る刃先交換式ラジアスエンドミルにおいて、工具本体の各チップ取付座にそれぞれ切削用インサートを取り付けた状態を示した概略斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る刃先交換式回転切削工具を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明における刃先交換式回転切削工具は、特に下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
(実施形態1)
実施形態1においては、刃先交換式回転切削工具が刃先交換式ボールエンドミルA1である場合について説明する。
ここで、実施形態1における刃先交換式ボールエンドミルA1においては、図1(A),(B)に示すように、回転する工具本体10の先端部に、図2(A),(B)に示すような主刃となる切削用インサート20を取り付ける主刃用のチップ取付座11を設けると共に、図3(A),(B)に示すような副刃となる切削用インサート30を取り付ける副刃用のチップ取付座12を設けている。
そして、この刃先交換式ボールエンドミルA1において、主刃となる切削用インサート20としては、図2(A),(B)に示すように、切削を行う片面側に、被削材(図示せず)の切削面を切削する円弧状になった先端側切刃21aと切削部分の外周側を切削する略直線状になった外周側切刃21bとを有する切刃部21を対向するようにして一対設けると共に、切削用インサート20の中央部に、この切削用インサート20を工具本体10における前記の主刃用のチップ取付座11にネジ13で取り付けるための取付穴22を設けている。
また、前記の主刃となる切削用インサート20において、先端側切刃21aと外周側切刃21bとからなる切刃部21が設けられた面と反対側の面に、各切刃部21における外周側切刃21bから対向する各切刃部21における先端側切刃21aに向かう途中の位置までそれぞれキー溝23を設け、各キー溝23の幅が、外周側切刃21b側の方が対向する先端側切刃21aよりも大きくなるように、各キー溝23の幅を、外周側切刃21bから対向する先端側切刃21aに向かって収縮するように形成している。
また、この刃先交換式ボールエンドミルA1において、副刃となる切削用インサート30としては、図3(A),(B)に示すように、切削を行う片面側に、被削材の切削面を切削する円弧状になった先端側切刃31aと切削部分の外周側を切削する略直線状になった外周側切刃31bとを有する切刃部31を対向するようにして一対設けると共に、切削用インサート30の中央部に、この切削用インサート30を工具本体10における前記の副刃用のチップ取付座12にネジ13で取り付けるための取付穴32を設けている。
また、前記の副刃となる切削用インサート30において、先端側切刃31aと外周側切刃31bとからなる切刃部31が設けられた面と反対側の面に、各切刃部31における外周側切刃31bから対向する各切刃部31における先端側切刃31aに向かう途中の位置までそれぞれキー溝33を設け、各キー溝33の幅が、外周側切刃31b側の方が対向する先端側切刃31a側よりも大きくなるように、各キー溝33の幅を、外周側切刃31bから対向する先端側切刃31aに向かって収縮するように形成している。
また、前記の工具本体10においては、図1(A)に示すように、主刃となる切削用インサート20を取り付ける主刃用のチップ取付座11における工具本体10の中心側に、主刃となる切削用インサート20の切削側と反対側における先端側切刃21aと外周側切刃21bの位置を規制する規制部11aを設けると共に、このチップ取付座11における工具本体10の中心側及び外周側にそれぞれ主刃となる切削用インサート20の反対面に設けられた前記の各キー溝23に対応するようにして、各キー溝23内に嵌め込む各キー部11bを突出するように設け、さらにこのチップ取付座11の中央部に、主刃となる切削用インサート20をこのチップ取付座11にネジ13で取り付けるための取付ネジ穴11cを設けている。
また、前記の工具本体10においては、図1(B)に示すように、副刃となる切削用インサート30を取り付ける副刃用のチップ取付座12における工具本体10の中心側に、副刃となる切削用インサート30の切削側と反対側における先端側切刃31aと外周側切刃31bの位置を規制する規制部12aを設けると共に、このチップ取付座12における工具本体10の中心側及び外周側にそれぞれ副刃となる切削用インサート30の反対面に設けられた前記の各キー溝33に対応するようにして、各キー溝23内に嵌め込む各キー部12bを突出するように設け、さらにこのチップ取付座11の中央部に、副刃となる切削用インサート30をこのチップ取付座12にネジ13で取り付けるための取付ネジ穴12cを設けている。
そして、この実施形態における刃先交換式ボールエンドミルA1において、工具本体10の主刃用のチップ取付座11に、主刃となる切削用インサート20を取り付けるにあたっては、図4(A)及び図5(A)に示すように、主刃となる切削用インサート20の切削側と反対側における先端側切刃21aと外周側切刃21bを、チップ取付座11における工具本体10の中心側に設けられた前記の規制部11aによって規制させると共に、前記のチップ取付座11に突出するように設けた各キー部11bを、主刃となる切削用インサート20の切刃部21が設けられた面と反対側の面に設けられた各キー溝23内に嵌め合わせ、主刃となる切削用インサート20の中央部に設けられた取付穴22と主刃用のチップ取付座11に設けられた取付ネジ穴11cを連通させた状態で、ネジ13を前記の取付穴22を通して主刃用のチップ取付座11における取付ネジ穴11cにねじ込んで、工具本体10の主刃用のチップ取付座11に、主刃となる切削用インサート20を取り付けるようにしている。
また、この実施形態における刃先交換式ボールエンドミルA1において、工具本体10の副刃用のチップ取付座12に、副刃となる切削用インサート30を取り付けるにあたっては、図4(B)及び図5(B)に示すように、副刃となる切削用インサート30の切削側と反対側における先端側切刃31aと外周側切刃31bとを、チップ取付座12における工具本体10の中心側に設けられた前記の規制部12aによって規制させると共に、前記のチップ取付座12に突出するように設けた各キー部12bを、副刃となる切削用インサート30の切刃部31が設けられた面と反対側の面に設けられた各キー溝33内に嵌め合わせ、副刃となる切削用インサート30の中央部に設けられた取付穴32と副刃用のチップ取付座12に設けられた取付ネジ穴12cを連通させた状態で、ネジ13を前記の取付穴32を通して副刃用のチップ取付座12における取付ネジ穴12cにねじ込んで、工具本体10の副刃用のチップ取付座12に、副刃となる切削用インサート30を取り付けるようにしている。
そして、この実施形態における刃先交換式ボールエンドミルA1においては、前記のように主刃となる切削用インサート20におけるキー溝23や、副刃となる切削用インサート30におけるキー溝33が、各切削用インサート20、30における円弧状になった先端側切刃21a、31aに到達しないようにしているため、切削加工を行うときに切削抵抗が大きくなる各切削用インサート20、30における円弧状になった先端側切刃21a、31aの部分の強度が、各キー溝23、33によって低下するのが抑制される。
また、前記の各キー溝23、33の幅を、それぞれ外周側切刃21b、31b側の方が対向する先端側切刃21a、31a側よりも大きくすると共に、各キー溝23、33に対応するように工具本体10の先端部における各チップ取付座11、12に各キー部11b、12bを設け、各キー溝23、33内に各キー部11b、12bを嵌め込むようにして、各切削用インサート20、30を工具本体10の先端部における各チップ取付座11、12に取り付けたため、工具本体10の先端部における各チップ取付座11、12に、各切削用インサート20、30をがたつかないようにして適切に取り付けることができる。
この結果、この実施形態における刃先交換式ボールエンドミルA1を用いて切削加工を行うときに、工具本体10の先端部における各チップ取付座11、12に取り付けた各切削用インサート20、30ががたついたりするのが防止されると共に、切削抵抗が大きくなる各切削用インサート20、30における円弧状になった先端側切刃21a、31aの部分に割れ等が生じたりするということもなく、長期にわたって安定した切削加工が行えるようになる。
(実施形態2)
実施形態2としては、刃先交換式回転切削工具が刃先交換式ラジアスエンドミルA2である場合について説明する。
ここで、実施形態2における刃先交換式ラジアスエンドミルA2においては、図6(A),(B)に示すように、回転する工具本体50の先端部に、図7(A),(B)に示すような切削用インサート60を取り付けるためのチップ取付座51を複数設けている。
そして、この刃先交換式ラジアスエンドミルA2において、前記の切削用インサート60としては、図7(A),(B)に示すように、切削を行う片面側に、被削材(図示せず)の切削面を切削する円弧状になった先端側切刃61aと切削部分の外周側を切削する略直線状になった外周側切刃61bとを有する切刃部61を対向するようにして一対設けると共に、この切削用インサート60の中央部に、この切削用インサート60を工具本体50における前記のチップ取付座51にネジ53で取り付けるための取付穴62を設けている。
また、前記の切削用インサート60において、先端側切刃61aと外周側切刃61bとからなる切刃部61が設けられた面と反対側の面に、各切刃部61における外周側切刃61bから対向する各切刃部61における先端側切刃61aに向かう途中の位置までそれぞれキー溝63を設け、各キー溝63の幅が、外周側切刃61b側の方が対向する先端側切刃61a側よりも大きくなるように、各キー溝63の幅を、外周側切刃61bから対向する先端側切刃61aに向かって収縮するように形成している。
また、前記の工具本体50においては、図6(A),(B)に示すように、前記の切削用インサート60を取り付けるチップ取付座51における工具本体50の中心側に、切削用インサート60の切削側と反対側における先端側切刃61aと外周側切刃61bの位置を規制する規制部51aを設けると共に、このチップ取付座51における工具本体50の中心側及び外周側に、それぞれ前記の切削用インサート60の反対面に設けられた前記の各キー溝63に対応するようにして、各キー溝63内に嵌め込む各キー部51bを突出するように設け、さらにこのチップ取付座51の中央部に、切削用インサート60をこのチップ取付座51にネジ53で取り付けるための取付ネジ穴51cを設けている。
そして、この実施形態における刃先交換式ラジアスエンドミルA2において、工具本体50のチップ取付座51に、切削用インサート60を取り付けるにあたっては、図8に示すように、切削用インサート60の切削側と反対側における先端側切刃61aと外周側切刃61bとを、チップ取付座51における工具本体50の中心側に設けられた前記の規制部51aによって規制させると共に、前記のチップ取付座51に突出するように設けた各キー部51bを、切削用インサート60の切刃部61が設けられた面と反対側の面に設けられた各キー溝63内に嵌め合わせ、切削用インサート60の中央部に設けられた取付穴62とチップ取付座51に設けられた取付ネジ穴51cを連通させた状態で、ネジ53を前記の取付穴62を通してチップ取付座51における取付ネジ穴51cにねじ込んで、工具本体50の各チップ取付座51に、各切削用インサート60を取り付けるようにしている。
ここで、前記の実施形態における刃先交換式ラジアスエンドミルA2においても、前記のように切削用インサート60の切刃部61が設けられた面と反対側の面におけるキー溝63が、切削用インサート60における外周側切刃61bから先端側切刃61aに到達しないようにしているため、切削加工を行うときに切削抵抗が大きくなる切削用インサート60における円弧状になった先端側切刃61aの部分の強度が、キー溝63によって低下するのが抑制される。
また、前記のように切削用インサート60におけるキー溝63の幅を、外周側切刃61b側の方が対向する先端側切刃61a側よりも大きくすると共に、キー溝63に対応するようにして、工具本体50の先端部における各チップ取付座51にキー部51bを設け、各切削用インサート60におけるキー溝63内に各チップ取付座51におけるキー部51bを嵌め込むようにして、各切削用インサート60を工具本体50の先端部における各チップ取付座51に取り付けたため、工具本体50の先端部における各チップ取付座51に、各切削用インサート60をがたつかないようにして適切に取り付けることができる。
この結果、この実施形態における刃先交換式ラジアスエンドミルA2を用いて切削加工を行うときに、工具本体50の先端部における各チップ取付座51に取り付けた各切削用インサート60ががたついたりするのが防止されると共に、切削抵抗が大きくなる各切削用インサート60における円弧状になった先端側切刃61aの部分に割れ等が生じたりするということもなく、長期にわたって安定した切削加工が行えるようになる。
なお、前記の各実施形態においては、刃先交換式ボールエンドミルA1と刃先交換式ラジアスエンドミルA2を例にして説明したが、刃先交換式のフライス装置(図示せず)に利用することもできる。
A1 :刃先交換式ボールエンドミル
10 :工具本体
11 :チップ取付座
11a :規制部
11b :キー部
11c :取付ネジ穴
12 :チップ取付座
12a :規制部
12b :キー部
12c :取付ネジ穴
13 :ネジ
20 :主刃となる切削用インサート
21 :切刃部
21a :先端側切刃
21b :外周側切刃
22 :取付穴
23 :キー溝
30 :副刃となる切削用インサート
31 :切刃部
31a :先端側切刃
31b :外周側切刃
32 :取付穴
33 :キー溝
A2 :刃先交換式ラジアスエンドミル
50 :工具本体
51 :チップ取付座
51a :規制部
51b :キー部
51c :取付ネジ穴
53 :ネジ
60 :切削用インサート
61 :切刃部
61a :先端側切刃
61b :外周側切刃
62 :取付穴
63 :キー溝

Claims (4)

  1. 回転する工具本体の先端部に設けられたチップ取付座に、被削材の切削加工を行う切削用インサートが交換可能に取り付けられた刃先交換式回転切削工具において、前記の切削用インサートの片面に、被削材の切削面を切削する円弧状になった先端側切刃と切削部分の外周側を切削する略直線状になった外周側切刃とを有する切刃部を対向するようにして一対設けると共に、前記の切削用インサートの反対面に、前記の切刃部における外周側切刃から対向する切刃部における先端側切刃に向かう途中の位置までそれぞれキー溝を設け、各キー溝の幅を、前記の外周側切刃側の部分の幅が、対向する先端側切刃側に向かった部分の幅より大きくなるようにする一方、前記の工具本体の先端部におけるチップ取付座に、前記の切削用インサートにおける切削側と対向する側における先端側切刃と外周側切刃の位置を規制する規制部を設けると共に、前記の切削用インサートの反対面に設けられた前記の各キー溝に対応するようにして、各キー溝内に嵌め込む各キー部を突出して設けたことを特徴とする刃先交換式回転切削工具。
  2. 請求項1に記載の刃先交換式回転切削工具において、前記の切削用インサートの反対面に設けられた前記の各キー溝の幅を、外周側切刃側から対向する先端側切刃側に向かって収縮するように形成したことを特徴とする刃先交換式回転切削工具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の刃先交換式回転切削工具において、前記の工具本体の先端部に少なくとも2つのチップ取付座を設けると共に、各チップ取付座に前記の切削用インサートを交換可能に取り付けたことを特徴とする刃先交換式回転切削工具。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の刃先交換式回転切削工具が刃先交換式ボールエンドミルであり、前記の工具本体の先端部に2つのチップ取付座を設け、一方のチップ取付座に主刃となる切削用インサートを交換可能に取り付け、他方のチップ取付座に副刃となる切削用インサートを交換可能に取り付けることを特徴とする刃先交換式回転切削工具。
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