JP6840357B2 - 情報伝送システム、地上装置及び車上装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地上・車上間で情報を伝送する情報伝送システム等に関する。
ATC(Automatic Train Control)等の列車制御システムでは、地上側から、各列車の走行を制御するための制御信号をレール(軌道回路)に送出し、車上側は、レールから受信した制御信号に従った走行制御を行う。このようなレールを介した地上・車上間の情報伝送では、通信路となるレールに流れる雑音(ノイズ)の影響を受けるという問題がある。レールには列車を駆動する電流などが流れるため、列車制御システムに係る制御信号にとって雑音となるのである。
レールに流れる雑音には、主に、商用電源に起因する雑音と、列車駆動用の電源回路であるインバータのスイッチングに起因する雑音とがある。前者の雑音は、交流電化区間であれば、電源周波数の高調波成分であり、直流電化区間であれば、商用電源を三相全波整流した後に残存する商用電源の脈流及びその高調波成分である。後者の雑音は、電動機の回転速度に応じた周波数となるので、雑音の周波数や振幅は、列車の速度や駆動の状態によって変化し得る。これらのレールに存在する雑音の影響を低減させるため、スペクトラム拡散を利用して情報伝送を行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3118069号公報
しかし、スペクトラム拡散方式の情報伝送が万能であるとは限らない。雑音に強いことを特長とするスペクトラム拡散方式であるが、生成された変調波は連続した帯域幅を有し、かつ情報の速度に対して広い帯域幅となるため、通信の周波数チャネルを柔軟に設定できない不都合があった。レールに流す信号は、踏切制御用の周波数など既設設備が使用している周波数を避けなければならない場合があり、広い帯域幅を必要とする方式は都合が悪い。また、電源高調波に強い方式として新幹線のATCシステムに使われていた電源同期式SSB方式は、電源高調波には強いものの、列車の走行状態によって雑音周波数が変化するインバータのスイッチングに起因する雑音に対しては強いとはいえなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、レールを介した地上・車上間の情報伝送において、雑音の影響を低減可能な新たな方式を提案することである。
上記課題を解決するための第1の発明は、
対応する伝送区間のレールに伝送信号を送出する送信器と、前記送信器に前記伝送信号を送信させる地上制御装置と、前記レール上を走行する列車に搭載されて前記伝送信号を受信する車上装置と、を具備する情報伝送システムであって、
前記送信器は、
所与の送信データを誤り訂正符号化する符号化部と、
所与の変調パラメータに従ったマルチキャリア変調方式によって、前記誤り訂正符号化された送信データである符号データで複数のサブキャリアを位相変調する変調部と、
前記位相変調された信号である変調信号から前記伝送信号を生成する生成部と、
を有し、
前記車上装置は、
前記レールから前記伝送信号を受信した受信信号を、前記マルチキャリア変調方式に応じた復調方式で復調する復調部と、
前記復調された信号を誤り訂正復号して受信データを取得する復号部と、
を有する、
情報伝送システムである。
また、他の発明として、
対応する伝送区間のレールに伝送信号を送出する送信器と、前記送信器に前記伝送信号を送信させる地上制御装置と、前記レール上を走行する列車に搭載されて前記伝送信号を受信する車上装置と、を具備する情報伝送システムにおける前記送信器であって、
所与の送信データを誤り訂正符号化する符号化部と、
所与の変調パラメータに従ったマルチキャリア変調方式によって、前記誤り訂正符号化された送信データである符号データで複数のサブキャリアを位相変調する変調部と、
前記位相変調された信号である変調信号から前記伝送信号を生成する生成部と、
を備える送信器を構成しても良い。
また、更なる他の発明として、
所与の送信データを誤り訂正符号化する符号化部と、所与の変調パラメータに従ったマルチキャリア変調方式によって、前記誤り訂正符号化された送信データである符号データで複数のサブキャリアを位相変調する変調部と、前記位相変調された信号である変調信号から伝送信号を生成する生成部とを有して対応する伝送区間のレールに前記伝送信号を送出する送信器と、前記送信器に前記伝送信号を送信させる地上制御装置と、前記レール上を走行する列車に搭載されて前記伝送信号を受信する車上装置と、を具備する情報伝送システムにおける前記車上装置であって、
前記レールから前記伝送信号を受信した受信信号を、前記マルチキャリア変調方式に応じた復調方式で復調する復調部と、
前記復調された信号を誤り訂正復号して受信データを取得する復号部と、
を備える車上装置を構成しても良い。
この第1の発明等によれば、レールを介した地上・車上間の情報伝送において、通信路であるレールに流れている雑音の影響を低減させることが可能となる。すなわち、地上側の送信器は、誤り訂正符号化した送信データで複数のサブキャリアを位相変調するマルチキャリア変調方式を用いて生成した伝送信号をレールに送出し、車上装置は、レールからの受信信号を復調し、誤り訂正復号して受信データを得る。このように、送信データを誤り訂正符号化し、複数のサブキャリアに分散させるマルチキャリア変調によって、時間方向と周波数方向へ分散させて伝送信号を生成することで、通信路において幾つかのサブキャリアが雑音の影響を受けたとしても、受信側である車上装置においては、正しい受信データを得ることができる。
第2の発明として、第1の発明の情報伝送システムであって、
前記車上装置は、
前記誤り訂正復号の結果に基づいて、前記サブキャリア毎の訂正状況を判別する判別部と、
前記判別された訂正状況を、前記伝送信号の受信位置と対応付けて記憶部に記憶させる記憶制御部と、
を有し、
前記地上制御装置は、
前記列車が前記レール上を走行することで得られた前記記憶部の記憶データに基づいて、前記伝送区間毎に前記変調パラメータを設定する設定部、
を有する、
情報伝送システムを構成しても良い。
この第2の発明によれば、車上装置では、誤り訂正復号の結果に基づいて判別したサブキャリア毎の訂正状況を、伝送信号の受信位置と対応付けて記憶している。レール上に存在する雑音は、場所によって周波数や振幅に違いがある。このため、車上装置の記憶データに基づき、伝送区間毎に変調パラメータを設定することで、雑音の影響を効果的に低減することが可能となる。
第3の発明として、第2の発明の情報伝送システムであって、
前記生成部は、
前記変調信号に前記変調パラメータを合成して前記伝送信号を生成し、
前記車上装置は、
前記受信信号から変調パラメータを抽出する抽出部、
を有し、
前記復調部は、
前記抽出された変調パラメータに従って前記受信信号を復調する、
情報伝送システムを構成しても良い。
この第3の発明によれば、送信器は、変調信号に変調パラメータを合成した伝送信号をレールに送信し、車上装置は、受信信号から抽出した変調パラメータに従って受信信号を復調する。これにより、車上装置は、送信データの変調に用いる変調パラメータを、走行中の伝送区間に応じた適切な変調パラメータに動的に変更するとともに、設定した変調パラメータを車上装置へ送信することが可能となる。
第4の発明として、第1〜第3の何れかの発明の情報伝送システムであって、
前記変調パラメータには、
前記サブキャリアのうち、前記送信データの伝送に使用するサブキャリアの情報が含まれ、
前記変調部は、
前記使用するサブキャリアを前記符号データで変調し、
前記復号部は、
前記使用するサブキャリアの信号について前記誤り訂正復号し、受信データを取得する、
情報伝送システムを構成しても良い。
この第4の発明によれば、変調パラメータには、送信データの伝送に使用するサブキャリアの情報が含まれる。そして、送信器は、使用するサブキャリアを符号データで変調して伝送信号を生成し、車上装置は、受信信号をサブキャリア毎に復調した信号のうち、使用するサブキャリアの信号について誤り訂正復号して受信データを取得する。これにより、例えば雑音の影響が小さいサブキャリアを使用サブキャリアとし、雑音の影響が大きいサブキャリアについては使用しないようにすることで、雑音の影響の低減を図ることができる。
第5の発明として、第1又は第2の発明の情報伝送システムであって、
前記変調パラメータには、
前記サブキャリアのうち、送信データの伝送に使用するサブキャリアの情報(以下「使用サブキャリア情報」という)が含まれ、
前記変調部は、
前記サブキャリアのうちの特定のサブキャリアを前記変調パラメータのデータで変調するとともに、前記特定のサブキャリア以外のサブキャリアを前記符号データで変調し、
前記復号部は、
前記復調された信号のうち、前記特定のサブキャリアの信号について前記誤り訂正復号して変調パラメータのデータを取得し、前記取得したデータに含まれる前記使用サブキャリア情報に基づいて、前記特定のサブキャリア以外のサブキャリアであって送信データの伝送に使用するサブキャリアの信号について、前記誤り訂正復号して受信データを取得する、
情報伝送システムを構成しても良い。
この第5の発明によれば、複数のサブキャリアのうちの特定のサブキャリアを変調パラメータのデータの伝送用に固定して、変調パラメータのデータを送信器から車上装置へ送信することができる。
第6の発明として、第1又は第2の発明の情報伝送システムであって、
前記変調パラメータには、
前記サブキャリアのうち、送信データの伝送に使用するサブキャリアの情報(以下「使用サブキャリア情報」という)が含まれ、
前記変調部は、
時間軸上の特定位置においては前記変調パラメータのデータで前記サブキャリアを変調し、前記時間軸上の特定位置以外の位置においては前記符号データで前記サブキャリアを変調し、
前記復号部は、
前記復調された信号のうち、前記時間軸上の特定位置の信号について前記誤り訂正復号して変調パラメータのデータを取得し、前記取得したデータに含まれる前記使用サブキャリア情報に基づいて、前記時間軸上の特定位置以外の位置の信号であって送信データの伝送に使用するサブキャリアの信号について、前記誤り訂正復号して受信データを取得する、
情報伝送システムを構成しても良い。
この第6の発明によれば、時間軸上の特定位置を変調パラメータのデータの伝送用に固定して、変調パラメータを送信器から車上装置へ伝送することができる。
情報伝送システムの構成図。 レール上に存在する雑音の説明図。 送信器の構成図。 地上制御装置の構成図。 変調パラメータテーブルのデータ構成例。 誤り訂正状況データのデータ構成例。 車上装置の構成例。 受信器の構成例。 送信器の他の構成例。 受信器の他の構成例。
[システム構成]
図1は、本実施形態の情報伝送システム1の構成図である。情報伝送システム1は、地上装置10と、レールRを走行する列車30に搭載される車上装置300とを備えて構成され、レールRを介して地上装置10から車上装置300への情報伝送を行うシステムである。地上装置10は、送信器100と、地上制御装置200とを有する。
送信器100は、伝送区間である軌道回路に対応付けて設置され、地上制御装置200から入力される送信データを含む伝送信号を、対応する軌道回路(レールR)に送出する。具体的には、送信データを用いて周波数の異なる複数の搬送波(サブキャリア)をマルチキャリア変調方式にて変調した信号を、伝送信号として送出する。図1では一例として3台の送信器100を図示しているが、3台以上設置されることが通常であり、台数は何台でもよい。
地上制御装置200は、例えば軌道回路にて検知した各列車30の位置に応じて各列車30に速度制御を行わせるための制御データを、マルチキャリア変調を行う際の変調パラメータとともに、送信データとして各送信器100に出力する。本実施形態において、変調パラメータは、送信データの伝送に使用するサブキャリアの情報を含む。
車上装置300は、受電器32を介してレールRから受信した信号をもとに、自列車の走行制御(速度制御等)を行う。
本実施形態の情報伝送システム1は、地上装置10と車上装置300との間の通信路であるレールRに流れる雑音の影響を低減したことを特徴としている。図2は、レールRに流れる雑音(列車制御システムに係る制御信号にとっての雑音)のイメージ図である。横軸を周波数、縦軸を時間として、雑音の時間に対する周波数の変化を示している。図2の“時間”とは、駅出発からの経過時間を意味しており、走行位置と置き換えることもできる。レールRに流れる雑音には、主に、商用電源に起因する雑音と、電動機を駆動するインバータのスイッチングに起因する雑音とがある。
前者の雑音は、交流電化区間であれば、電源周波数の高調波成分であり、直流電化区間であれば、商用電源を三相全波整流した後に残存する商用電源の脈流及びその高調波成分である。つまり、この雑音は、図2において、「電源高調波」として示しているように、僅かな変動はあるが、時間によらずその周波数はほぼ一定である。すなわち、この雑音は、その周波数成分を除去するフィルタを設けることで対処可能である。
一方、後者の雑音は、電動機の回転速度に応じた周波数となるので、雑音の周波数や振幅は、列車の速度や電動機の駆動の状態によって変化し得る。すなわち、列車の走行速度を制御するため、電動機を駆動するインバータのスイッチング制御がなされるが、列車の走行速度に応じて、インバータのスイッチング周波数が変動する。つまり、図2において、「インバータ起因雑音」として示しているように、時間に応じてその周波数は変動する。このため、上述の電源高調波のように、フィルタを設けて対処することが困難である。本実施形態の情報伝送システム1は、特に、このインバータ起因雑音の対処が可能である。同じ走行区間の走行においては、走行位置に応じて走行速度はある程度定まり得るため、走行位置に応じたインバータ起因雑音が生じる周波数もある程度推測し得る。そこで、本実施形態では、時間(走行位置)に応じたインバータ起因雑音の過去の測定結果を利用することとする。
[送信器]
図3は、送信器100の構成である。送信器100は、第1変調部110と、第2変調部120と、加算器130と、増幅部140とを有して構成される。
第1変調部110は、誤り訂正符号化部111と、直並列変換部112と、サブキャリアの数に等しいN個の位相変調部113と、複素逆フーリエ変換部114と、並直列変換部115とを有し、入力される送信データを用いて、入力される変調パラメータに従ったマルチキャリア変調方式により変調を行って、第1の変調信号を生成する。
誤り訂正符号化部111は、送信データに対する誤り訂正符号化処理を行って、符号化データを生成する。直並列変換部112は、誤り訂正符号化部111から出力される符号化データに対する直並列変換処理を行って、サブキャリアの数に等しいN個のデータ信号に変換する。このとき、入力される変調パラメータに含まれる送信データの伝送に使用するサブキャリア(以下、「使用サブキャリア」)を判断し、符号化データを、使用サブキャリアの数n(n≦N)に等しいn個のデータに分割して使用サブキャリアそれぞれに割り当てるとともに、これ以外のサブキャリア(不使用のサブキャリア)については所定データを割り当てる。
位相変調部113は、それぞれ、直並列変換部112から出力されるデータ信号を用いて、対応するサブキャリアを位相変調する。複素逆フーリエ変換部114は、位相変調部113それぞれから出力される信号に対する複素逆フーリエ変換処理を行う。並直列変換部115は、複素逆フーリエ変換部114それぞれから出力される信号に対する並直列変換処理を行って、1個の信号を生成(合成)する。このとき、複素逆フーリエ変換部114から出力される信号の一部を、同期用信号として付加する。
第2変調部120は、第1変調部110がマルチキャリア変調方式のサブキャリアとして使用する周波数以外の周波数である所与の搬送波を、入力される変調パラメータを用いて所与の変調方式(例えば、QPSK等)によって変調し、第2の変調信号を生成する。
加算器130は、第1変調部110から出力される第1の変調信号と、第2変調部120から出力される第2の変調信号とを加算(合成)する。加算器130によって加算された信号は、増幅部140によって増幅され、整合トランス(不図示)等を介して、伝送信号としてレールRに送出される。
[地上制御装置]
図4は、地上制御装置200の構成図である。地上制御装置200は、地上制御部210と、地上記憶部220とを有している他、操作部や表示部、各送信器100とデータの入出力を行う通信装置等を有している。
地上制御部210は、例えばCPU等の演算装置で実現され、地上記憶部220に記憶されたプログラムやデータ等に基づいて、地上制御装置200の全体制御を行う。また、地上制御部210は、列車制御部212と、変調パラメータ設定部214とを有する。
列車制御部212は、軌道回路等によって検知された各列車30の在線位置をもとに、各列車30が速度制御を行うための制御データを生成し、送信データとして各送信器100に出力する。具体的には、列車30の在線位置をもとに、当該列車30に対する制御データを送信させる送信器100を判定し、判定した送信器100に、制御データを送信データとして出力し、対応する伝送区間(レールR)に送出させる。このとき、変調パラメータテーブル222を参照して、判定した送信器100に設定されている変調パラメータを、制御データとともに送信データとして出力する。
図5は、変調パラメータテーブル222のデータ構成の一例である。変調パラメータテーブル222は、対象線区に設置された送信器222aそれぞれに、伝送信号の送出範囲となる伝送区間222bと、変調パラメータ222cとを対応付けて格納している。伝送区間222bは、1つの軌道回路に相当する区間となる。変調パラメータ222cは、送信器100のマルチキャリア変調において用いられるN本のサブキャリアf〜fのうち、送信データの伝送に使用されるサブキャリア(使用サブキャリア)を示すデータである。
変調パラメータ設定部214は、誤り訂正状況DB224をもとに、各伝送区間についての変調パラメータを設定し、変調パラメータテーブル222を作成する。誤り訂正状況DB224は、各列車30の車上装置300において蓄積記憶された誤り訂正状況データ342を収集したデータベースである。誤り訂正状況データ342は、各列車30の車上装置300において、受信した伝送信号についてサブキャリア毎の誤り訂正状況を蓄積記憶したデータである。
図6は、誤り訂正状況データ342のデータ構成の一例である。誤り訂正状況データ342は、伝送信号の受信位置342aと、当該受信位置342aで受信した伝送信号についてのサブキャリア342b毎の誤り訂正状況342cとを対応付けて格納している。受信位置342aは、受信データに含まれた位置情報若しくは車両に搭載された装置から入力された位置情報又はGPS装置を設けて取得して位置情報などで、例えばキロ程で表現されている。誤り訂正状況342cは、誤りの訂正有無、すなわち誤りの発生有無である。但し、誤り訂正状況はこれに限らず、例えば誤りが発生したビット数といったように、どの程度の誤り訂正を行ったかを段階的に示すことにしても良い。
各列車30の車上装置300に蓄積記憶された誤り訂正状況データ342は、例えば、一日の営業運転の終了後に地上制御装置200に取り込まれ、誤り訂正状況DB224に追加される。データを取り込む方法は、例えば、外部記録媒体を利用して車上装置300からデータを回収し、地上制御装置200に入力するようにしても良いし、有線或いは無線の通信回線を介したデータ通信によって実現しても良い。
変調パラメータ設定部214は、誤り訂正状況DB224をもとに、各伝送区間について、変調パラメータである送信データの伝送に使用するサブキャリア(使用サブキャリア)を設定する。具体的には、伝送区間それぞれについて、当該伝送区間に含まれる各受信位置での誤り訂正状況から、サブキャリア毎に、受信回数に対する誤り訂正の回数(すなわち、誤り発生の回数)の割合である誤り訂正率を算出し、この誤り訂正率をもとに、当該サブキャリアを送信データの伝送に使用するか否かを決定する。例えば、誤り訂正率が所定の訂正率を超えるならば、当該サブキャリアを送信データの伝送に使用しないと決定し、誤り訂正率が所定の訂正率以下ならば、当該サブキャリアを送信データの伝送に使用すると決定する。
地上記憶部220は、ROMやRAM、ハードディスク等で実現される記憶装置であり、地上制御部210が地上制御装置200を統合的に制御するためのシステムプログラムや、各種機能を実現するためのプログラムやデータ等を記憶しているとともに、地上制御部210の作業領域として用いられ、地上制御部210が各種プログラムに従って実行した演算結果等が一時的に格納される。地上記憶部220には、変調パラメータテーブル222と、誤り訂正状況DB224が記憶される。
[車上装置]
図7は、車上装置300の構成図である。車上装置300は、受電器32を介してレールRに伝送された信号を受信する受信器310と、車上制御部330と、車上記憶部340とを有する。
車上制御部330は、例えばCPU等の演算装置で実現され、車上記憶部340に記憶されたプログラムやデータ、受信器310から入力される受信データ等に基づいて、車上装置300の全体制御を行う。例えば、受信データに基づいた自列車の走行制御(速度制御)といった各種制御処理を行う。
車上記憶部340は、ROMやRAM、ハードディスク等で実現される記憶装置であり、車上制御部330が車上装置300を統合的に制御するためのシステムプログラムや、各種機能を実現するためのプログラムやデータ等を記憶しているとともに、車上制御部330の作業領域として用いられ、車上制御部330が各種プログラムに従って実行した演算結果や、受信器310の受信データ等が一時的に格納される。車上記憶部340には、誤り訂正状況データ342が記憶される。
[受信器]
図8は、受信器310の構成図である。受信器310は、前置増幅部311と、第1復調部320と、第2復調部312と、訂正状況判別部313とを有する。
前置増幅部311は、受電器32を介してレールRから受信した受信信号を増幅する。
第1復調部320は、同期検出部321と、直並列変換部322と、複素フーリエ変換部323と、サブキャリアの数に等しいN個の位相復調部324と、並直列変換部325と、誤り訂正処理部326とを有し、前置増幅部311から出力される受信信号を、送信器100の変調方式に対応する復調方式で復調し、受信信号に含まれているデータ(受信データ)を取り出す。
同期検出部321は、入力される受信信号に含まれる同期用信号を検出する。直並列変換部322は、入力される受信信号に対する直並列変換処理を行って、サブキャリアの数に等しいN個のデータ信号に変換する。このとき、同期検出部321から出力される同期用信号をもとに、変換タイミング(データの区切り)を判断する。複素フーリエ変換部323は、直並列変換部322から出力されるN個のデータ信号に対する複素フーリエ変換処理を行って、受信信号をサブキャリア毎の信号(サブキャリア信号)に分離する。位相復調部324は、それぞれ、複素フーリエ変換部323から出力されるサブキャリア信号に対して、送信器100の位相変調部113における変調方式に対応する復調方式で位相復調を行う。
並直列変換部325は、位相復調部324それぞれから出力されるN個のデータに対する並直列変換処理を行って、1個のデータを生成(合成)する、このとき、第2変調部120から出力される変調パラメータに含まれる使用するサブキャリアを判断し、N個のデータのうち、使用サブキャリアに割り当てられているデータのみを選択して合成する。誤り訂正処理部326は、並直列変換部325から出力されるデータに対する誤り訂正処理を行って、受信データとする。
訂正状況判別部313は、誤り訂正処理部326による誤り訂正処理の結果をもとに、サブキャリア毎の誤り訂正状況を判別する。すなわち、誤り訂正処理の結果から、誤りが発生したデータ中の位置を判断し、この位置のデータが割り当てられていたサブキャリアを、誤りが発生した、すなわち誤りを訂正したと判別する。訂正状況判別部313によって判別された誤り訂正状況は、車上制御部330によって、伝送信号を受信したときの列車30の位置(受信位置)と対応付けて、誤り訂正状況データ342として蓄積記憶される。
第2復調部312は、前置増幅部311から出力される受信信号を、送信器100の第2変調部120における変調方式に対応する復調方式で復調して、受信信号に含まれている変調パラメータを抽出する。抽出した変調パラメータは第1復調部320に出力される。
[作用効果]
このように、本実施形態の情報伝送システム1によれば、通信路であるレールRに流れている雑音の影響を低減させることが可能となる。すなわち、送信器100は、誤り訂正符号化した送信データでサブキャリアを位相変調するマルチキャリア変調方式を用いて生成した伝送信号をレールRに送出し、車上装置300の受信器310は、レールRからの受信信号に含まれるサブキャリア毎の信号を復調し、誤り訂正復号して受信データを得る。このように、送信データを誤り訂正符号化することで時間方向へ分散させた後、複数のサブキャリアに分散させるマルチキャリア変調によって周波数方向へ分散させて伝送信号を生成することで、レールRにおいて幾つかのサブキャリアが雑音の影響を受けたとしても、車上装置300においては、正しい受信データを得ることができる。
また、車上装置300では、誤り訂正復号の結果に基づいて判別したサブキャリア毎の訂正状況を、伝送信号の受信位置と対応付けた誤り訂正状況データ342を記憶している。そして、地上制御装置200が、各列車の車上装置300に記憶された誤り訂正状況データ342を収集した誤り訂正状況DB224に基づいて伝送区間毎に変調パラメータを設定し、各送信器100に、対応する伝送区間の変調パラメータを送信データとともに伝送信号としてレールRに送出させる。レールR上に流れている雑音は、場所によってその周波数の振幅に違いがあるが、このように、伝送区間毎に変調パラメータを設定することで、雑音の影響を効果的に低減することが可能となる。
[変形例]
なお、本発明の適用可能な実施形態は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
(A)変調パラメータの送信方法
上述の実施形態では、送信器100において送信データのマルチキャリア変調に用いた変調パラメータのデータ(すなわち、送信データの伝送に使用するサブキャリアの情報)を受信器310へ送信する方法として、マルチキャリア変調方式によってサブキャリアを送信データで変調した第1の変調信号と、マルチキャリア変調のサブキャリアとして使用する周波数以外の周波数(サブキャリア)を変調パラメータのデータで変調した第2の変調信号とを合成し、伝送信号として受信器へ送信することとしたが、これを、第2の変調信号を用いずに次のように構成しても良い。
(A1)特定のサブキャリアを使用して送信
マルチキャリア変調に用いるサブキャリアのうち、特定のサブキャリアを変調パラメータデータの送信用として予め定めるとともに、変調方式を予め定めておき、送信器100及び受信器310において記憶しておく。特定のサブキャリアは、例えば、周波数が最も高い或いは低いサブキャリアや、過去の走行から得られたサブキャリア毎の誤り訂正状況から推定される雑音の影響が最も小さいサブキャリアというように定めることができる。
送信器100は、複数のサブキャリアのうちの特定のサブキャリアを変調パラメータのデータで変調するとともに、特定のサブキャリア以外のサブキャリアのうちの使用サブキャリアを符号データで変調して、伝送信号を生成する。そして、受信器310は、受信信号を復調した信号のうち、特定のサブキャリアの信号について誤り訂正復号して変調パラメータのデータを取得し、次いで、取得した変調パラメータのデータに含まれる使用サブキャリア情報に基づき、特定のサブキャリア以外のサブキャリアのうちの使用サブキャリアの信号について誤り訂正復号して受信データを取得する。
(A2)時間軸上の特定位置を使用して送信
変調パラメータを配置する時間軸上の位置を予め定めるとともに、変調方式を予め定めておき、送信器100及び受信器310において記憶しておく。
送信器100は、時間軸上の特定位置を変調パラメータの伝送位置として特定するとともに、特定位置以外で送信データを伝送することとして、マルチキャリア変調を行って伝送信号を生成する。時間軸上の特定位置は、例えば、変調パラメータのデータが周期的に送信されるように、所定時間間隔で到来する所定長の時間帯として設定することができる。送信器100は、現在時刻がこの時間帯である場合に、変調パラメータのデータを変調して伝送信号として送信し、この時間帯以外の時間帯である場合には、送信データを変調して伝送信号として送信する。そして、受信器310は、受信信号を復調した信号のうち、時間軸上の特定位置の信号について誤り訂正復号して変調パラメータのデータを取得し、次いで、取得した変調パラメータのデータに含まれる使用サブキャリア情報に基づき、使用サブキャリアの信号について誤り訂正復号して受信データを取得する。
(B)変調パラメータを送信しない
また、送信器100から受信器310へ変調パラメータを送信しないこととしても良い。この場合、次のように構成する。
(B1)変調パラメータを固定
予め、変調方式や使用サブキャリアの情報を含む変調パラメータを予め定め、送信器100及び受信器310に記憶しておく。送信器100は、予め定められた変調パラメータに従って送信データをマルチキャリア変調して伝送信号を生成し、受信器310は、予め定められた変調パラメータに従った復調を行って受信データを取得する。
(B2)変調方式を固定
使用サブキャリアは定めず、変調方式を予め定め、変調パラメータのデータとして送信器100及び受信器310に記憶しておく。
送信器100は、地上制御装置20によって伝送区間毎に定められた使用サブキャリアを使用して、送信データを、予め定められた変調方式で変調して伝送信号を生成する。受信器310は、受信信号を、全てのサブキャリアの信号について、予め定められた変調方式に対応する復調方式で復調し、復調信号に対する誤り訂正復号の結果(誤りの有無など)から使用サブキャリアを推測し、使用サブキャリアのみに対応するデータ部分を抽出して、最終的な受信データを取得する。例えば、誤り訂正復号の結果から、サブキャリア毎に誤りの検出回数を集計し、誤りの検出回数が所定数以上であるサブキャリアを、使用しないサブキャリアとあると推測することができる。
(B3)使用サブキャリアを固定
変調方式は予め定めず、使用するサブキャリアを予め定め、変調パラメータのデータに含めて送信器100及び受信器310に記憶しておく。また、変調方式は定めないが、送信器100が実行可能な変調方式として複数種類が予め定められており、これらの送信器100が実行可能な変調方式の種類の情報を、変調パラメータのデータとともに受信器310に記憶しておく。
送信器100は、実行可能な複数種類の変調方式のうちから、例えば地上制御装置200によって設定される任意の変調方式で、送信データをマルチキャリア変調して伝送信号を生成する。受信器310は、送信器100が実行可能な全ての変調方式それぞれに対応する複数種類の復調方式それぞれで受信信号を復調し、復調信号に対する誤り訂正復号の結果などから使用された変調方式を推測して、最終的な受信データを取得する。具体的には、変調方式毎に誤り訂正の検出回数を集計し、最も少ない変調方式が、使用された変調方式であると推測することができる。
(C)送信データに対する誤り訂正とマルチキャリア変調との処理順序
上述の実施形態では、先ず、送信データを誤り訂正符号化し、この誤り訂正符号化した送信データによるマルチキャリア変調を行って伝送信号を生成することとしたが、これを、サブキャリア毎に誤り訂正符号化して伝送信号を生成することとしても良い。具体的には、送信器100を、図9に示す送信器100Aのように構成するとともに、受信器310を、図10に示す受信器310Aのように構成する。
すなわち、送信器100Aは、上述の実施形態における送信器100(図3参照)において、誤り訂正符号化部111、及び、直並列変換部112による処理の順序が逆となっている。つまり、先ず、直並列変換部112Aが、入力される送信データに対する直並列変換処理を行って、サブキャリアの数に等しいN個のデータ信号に変換し、次いで、誤り訂正符号化部111Aが、直並列変換部112Aから出力されるN個のデータ信号それぞれに対して誤り訂正符号化処理を行う。
そして、受信器310Aは、上述の実施形態における受信器310A(図8参照)において、並直列変換部325、及び、誤り訂正処理部326による処理の順序が逆となっている。つまり、先ず、誤り訂正処理部326Aが、位相復調部324それぞれから出力されるN個のデータ信号それぞれに対して誤り訂正処理を行い、次いで、並直列変換部325Aが、誤り訂正処理部326Aから出力されるN個のデータ信号に対する並直列変換処理を行う。
(D)変調パラメータ
また、上述の実施形態では、送信器100におけるマルチキャリア変調に用いる変調パラメータを、送信データの伝送に使用するサブキャリア(使用サブキャリア)としたが、これ以外でも良い。例えば、位相変調部113における位相変調の多値数としても良い。多値数の増加によって、通信速度(伝送速度)を上げることができる。また、複素逆フーリエ変換部114の点数としても良い。また、送信器100からの送信出力としても良い。送信出力は、増幅部140の増幅度の調整によって変更できる。送信器100は、これらの変調パラメータに従って、位相変調の多値数や複素逆フーリエ変換の点数等を変更して変調する。当該変調パラメータは、伝送信号に合成されてレールRを介して伝送され、受信器310は、受信した変調パラメータに従って、位相復調の多値数や複素フーリエ変換の点数等を変更して受信信号を復調する。
1 情報伝送システム
10 地上装置
100 送信器
110 第1変調部
111 誤り訂正符号化部、112 直並列変換部、113 位相変調部
114 複素逆フーリエ変換部、115 並直列変換部
120 第2変調部、130 加算器、140 増幅部
200 地上制御装置
210 地上制御部
212 列車制御部、214 変調パラメータ設定部
220 地上記憶部
222 変調パラメータテーブル、224 誤り訂正状況DB
300 車上装置
310 受信器
311 前置増幅部、312 第2復調部、313 訂正状況判別部
320 第1復調部
321 同期検出部、322 直並列変換部、323 複素フーリエ変換部
324 位相復調部、325 並直列変換部、326 誤り訂正処理部
330 車上制御部
340 車上記憶部
342 誤り訂正状況データ
30 列車、32 受電器
R レール

Claims (8)

  1. 対応する伝送区間のレールに伝送信号を送信する制御を行う地上装置と、前記レール上を走行する列車に搭載されて前記伝送信号を受信する車上装置と、を具備する情報伝送システムであって、
    前記地上装置は、
    所与の送信データを誤り訂正符号化する符号化部と、
    所与の変調パラメータに従ったマルチキャリア変調方式によって、前記誤り訂正符号化された送信データである符号データで複数のサブキャリアを位相変調する変調部と、
    前記位相変調された信号である変調信号から前記伝送信号を生成する生成部と、
    を有し、
    前記車上装置は、
    前記レールから前記伝送信号を受信した受信信号を、前記マルチキャリア変調方式に応じた復調方式で復調する復調部と、
    前記復調された信号を誤り訂正復号して受信データを取得する復号部と、
    前記誤り訂正復号の結果に基づいて、前記サブキャリア毎の訂正状況を判別する判別部と、
    を有
    前記地上装置は、
    前記列車が前記レール上を走行することで得られた前記伝送信号の受信位置に基づく前記サブキャリア毎の前記判別部による訂正状況のデータに基づいて、前記伝送区間毎に前記変調パラメータを設定する設定部、
    を更に有する、
    情報伝送システム。
  2. 前記車上装置は、
    前記判別された訂正状況を、前記伝送信号の受信位置と対応付けて記憶部に記憶させる記憶制御部
    を有し、
    前記設定部は、前記記憶部の記憶データに基づいて、前記伝送区間毎に前記変調パラメータを設定する
    請求項1に記載の情報伝送システム。
  3. 前記生成部は、
    前記変調信号に前記変調パラメータを合成して前記伝送信号を生成し、
    前記車上装置は、
    前記受信信号から変調パラメータを抽出する抽出部、
    を有し、
    前記復調部は、
    前記抽出された変調パラメータに従って前記受信信号を復調する、
    請求項1又は2に記載の情報伝送システム。
  4. 前記変調パラメータには、
    前記サブキャリアのうち、前記送信データの伝送に使用するサブキャリアの情報が含まれ、
    前記変調部は、
    前記使用するサブキャリアを前記符号データで変調し、
    前記復号部は、
    前記使用するサブキャリアの信号について前記誤り訂正復号し、受信データを取得する、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の情報伝送システム。
  5. 前記変調パラメータには、
    前記サブキャリアのうち、送信データの伝送に使用するサブキャリアの情報(以下「使用サブキャリア情報」という)が含まれ、
    前記変調部は、
    前記サブキャリアのうちの特定のサブキャリアを前記変調パラメータのデータで変調するとともに、前記特定のサブキャリア以外のサブキャリアを前記符号データで変調し、
    前記復号部は、
    前記復調された信号のうち、前記特定のサブキャリアの信号について前記誤り訂正復号して変調パラメータのデータを取得し、前記取得したデータに含まれる前記使用サブキャリア情報に基づいて、前記特定のサブキャリア以外のサブキャリアであって送信データの伝送に使用するサブキャリアの信号について、前記誤り訂正復号して受信データを取得する、
    請求項1又は2に記載の情報伝送システム。
  6. 前記変調パラメータには、
    前記サブキャリアのうち、送信データの伝送に使用するサブキャリアの情報(以下「使用サブキャリア情報」という)が含まれ、
    前記変調部は、
    時間軸上の特定位置においては前記変調パラメータのデータで前記サブキャリアを変調し、前記時間軸上の特定位置以外の位置においては前記符号データで前記サブキャリアを変調し、
    前記復号部は、
    前記復調された信号のうち、前記時間軸上の特定位置の信号について前記誤り訂正復号して変調パラメータのデータを取得し、前記取得したデータに含まれる前記使用サブキャリア情報に基づいて、前記時間軸上の特定位置以外の位置の信号であって送信データの伝送に使用するサブキャリアの信号について、前記誤り訂正復号して受信データを取得する、
    請求項1又は2に記載の情報伝送システム。
  7. 対応する伝送区間のレールに伝送信号を送信する制御を行う地上装置と、前記レール上を走行する列車に搭載されて前記伝送信号を受信する車上装置と、を具備する情報伝送システムにおける前記地上装置であって、
    所与の送信データを誤り訂正符号化する符号化部と、
    所与の変調パラメータに従ったマルチキャリア変調方式によって、前記誤り訂正符号化された送信データである符号データで複数のサブキャリアを位相変調する変調部と、
    前記位相変調された信号である変調信号から前記伝送信号を生成する生成部と、
    前記伝送区間毎に前記変調パラメータを設定する設定部と、
    を備え
    前記設定部は、前記車上装置が前記伝送信号を受信した受信信号を前記マルチキャリア変調方式に応じた復調方式で復調し、誤り訂正復号して受信データを取得する際の、前記誤り訂正復号に係る前記サブキャリア毎の訂正状況が、前記伝送信号の受信位置と対応付けられたデータに基づいて、前記伝送区間毎に前記変調パラメータを設定する、
    地上装置
  8. 所与の送信データを誤り訂正符号化する符号化部と、所与の変調パラメータに従ったマルチキャリア変調方式によって、前記誤り訂正符号化された送信データである符号データで複数のサブキャリアを位相変調する変調部と、前記位相変調された信号である変調信号から伝送信号を生成する生成部と、車上装置の記憶部に記憶された記憶データに基づいて、伝送区間毎に前記変調パラメータを設定する設定部と、を有して対応する伝送区間のレールに前記伝送信号を送信する制御を行う地上装置と、前記レール上を走行する列車に搭載されて前記伝送信号を受信する前記車上装置と、を具備する情報伝送システムにおける前記車上装置であって、
    前記レールから前記伝送信号を受信した受信信号を、前記マルチキャリア変調方式に応じた復調方式で復調する復調部と、
    前記復調された信号を誤り訂正復号して受信データを取得する復号部と、
    前記誤り訂正復号の結果に基づいて、前記サブキャリア毎の訂正状況を判別する判別部と、
    前記判別された訂正状況を、前記伝送信号の受信位置と対応付けて前記記憶部に前記記憶データとして記憶させる記憶制御部と、
    を備える車上装置。
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