JP6840296B1 - 絶縁トランスおよびそれを備えた電力変換装置 - Google Patents

絶縁トランスおよびそれを備えた電力変換装置 Download PDF

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Abstract

絶縁トランス(3)は、直列接続された複数の副絶縁トランス(11〜13)を含む。全ての副巻線(14〜19)の極性の方向は同じである。第1の主端子(3a)から第1の副巻線(11)、相間容量(C5)、および第2の副巻線(17)を介して第3の主端子(3c)に電流Iが流れた場合には、第1の副巻線の励磁インダクタンスと第2の副巻線の励磁インダクタンスとが逆極性になるように構成されている。

Description

本開示は、絶縁トランスおよびそれを備えた電力変換装置に関する。
たとえば国際公開第2018/016106号明細書(特許文献1)には、第1および第2の巻線を含む絶縁トランスと、第1の直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換して第1の巻線に与える第1の電力変換器と、第2の巻線から受ける交流電力を直流電力に変換して第2の直流電源に供給する第2の電力変換器とを備えた電力変換装置が開示されている。
国際公開第2018/016106号明細書
しかし、従来の電力変換装置では、大型で高重量の1つの絶縁トランスを使用していたので、組立性および放熱性が悪く、コスト高になるという問題があった。
それゆえに、本開示の主たる目的は、組立性および放熱性が高く、低コストの絶縁トランス、およびそれを備えた電力変換装置を提供することである。
本開示の絶縁トランスは、互いに電気的に結合された第1〜第Nの副絶縁トランスを備えたものである。Nは2以上の整数である。第1〜第Nの副絶縁トランスの各々は、第1および第2の副巻線と、それぞれ第1の副巻線の第1極性端子および第2極性端子に接続された第1および第2の副端子と、それぞれ第2の副巻線の第1極性端子および第2極性端子に接続された第3および第4の副端子とを含む。第1および第2の副巻線の極性の方向は同じである。第1〜第Nの副絶縁トランスの各々は、第1の副端子から第1の副巻線、第1および第2の副巻線間の相間容量、および第2の副巻線を介して第3の副端子に電流が流れた場合には、第1の副巻線の励磁インダクタンスと第2の副巻線の励磁インダクタンスとが逆極性になるように構成されている。
この絶縁トランスは、複数の副絶縁トランスに分割されている。したがって、絶縁トランスにおける体積の増加および重量の集中を防ぐことができ、基板実装を可能として組み立て性を向上させ、熱源を分散させることによって放熱性を向上させ、流通量が多く入手容易な汎用の副絶縁トランスを使用することによって低コスト化を実現することができる。
しかも、第1〜第Nの副絶縁トランスの各々は、第1の副端子から第1の副巻線、第1および第2の副巻線間の相間容量、および第2の副巻線を介して第3の副端子に電流が流れた場合には、第1の副巻線の励磁インダクタンスと第2の副巻線の励磁インダクタンスとが逆極性になるように構成されている。したがって、第1および第2の巻線の励磁インダクタンスの和を低減し、第1および第2の巻線の励磁インダクタンスと相間容量との間で共振現象が発生することを抑制することができる。
実施の形態1に従う双方向DC/DCコンバータの構成を示す回路ブロック図である。 図1に示す絶縁トランスの構成を示す回路図である。 図1に示す電力変換器の構成を示す回路図である。 図1〜図3に示す双方向DC/DCコンバータの動作を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態1の比較例の要部を示す回路図である。 図5に示す絶縁トランスを備える双方向DC/DCコンバータの構成を示す回路図である。 図6に示す双方向DC/DCコンバータで発生する共振現象を説明するための回路図である。 図6に示す双方向DC/DCコンバータで発生する共振現象を説明するための他の回路図である。 実施の形態1の効果を説明するための回路図である。 実施の形態1の効果を説明するための他の回路図である。 実施の形態2に従う絶縁トランスの構成を示す回路図である。 実施の形態3に従う絶縁トランスを示す図である。 実施の形態3の比較例を示す図である。 実施の形態4に従う絶縁トランスの構成を示す回路図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に従う双方向DC/DCコンバータの構成を示す回路ブロック図である。図1において、この双方向DC/DCコンバータ(電力変換装置)は、DAB(Dual Active Bridge)方式であって、直流端子T1〜T4、電流検出器1,7、電力変換器2,6、絶縁トランス3、操作部8、および制御装置9を備える。
直流端子T1,T2は、それぞれ直流電源21(第1の直流電源)の正極および負極に接続される。直流端子T3,T4は、それぞれ直流電源22(第2の直流電源)の正極および負極に接続される。直流端子T1,T2間の直流電圧VDC1および直流端子T3,T4間の直流電圧VDC2の各々は、制御装置9によって検出される。
たとえば、直流電源21,22のいずれか一方は直流電力を出力する太陽電池であり、他方は直流電力を蓄えるバッテリ(またはコンデンサ)である。直流電源21,22がともにバッテリ(またはコンデンサ)であっても構わない。また、直流電源21,22の少なくともいずれか一方に、直流電力によって駆動される負荷が並列接続されていても構わない。
絶縁トランス3は、第1および第2の主巻線4,5と、第1〜第4の主端子3a〜3dとを含む。第1および第2の主巻線4,5の正極性側には、黒丸(●)が印されている。第1の主巻線4の正極端子(第1極性端子)および負極端子(第2極性端子)は、それぞれ第1および第2の主端子3a,3bに接続されている。第2の主巻線5の正極端子および負極端子は、それぞれ第3および第4の主端子3c,3dに接続されている。
巻線の負極端子(負極性側の端子)から、その巻線の正極端子(負極性側の端子)に向かう方向を、その巻線の極性の方向とすると、第1および第2の主巻線4,5の極性の方向は同じである。図1では、第1および第2の主巻線4,5の極性の方向がともに上方向である場合が示されている。第1および第2の主巻線4,5の巻数は同一である。
第1および第2の主端子3a,3b間に交流電圧VAC1が与えられると、第3および第4の主端子3c,3d間に交流電圧VAC2が現れる。逆に、第3および第4の主端子3c,3d間に交流電圧VAC2が与えられると、第1および第2の主端子3a,3b間に交流電圧VAC1が現れる。交流電圧VAC1,VAC2は、同極性(すなわち同位相)であり、同じ振幅を有する。
電力変換器2(第1の電力変換器)は、それぞれ直流端子T1,T2に接続された直流端子2a,2bと、それぞれ絶縁トランス3の第1および第2の主端子3a,3bに接続された交流端子2c,2dとを含み、制御装置9によって制御される。
直流電源21から直流電源22に直流電力を供給する第1の伝送モード時には、電力変換器2は、直流電源21から直流端子2a,2bに与えられた直流電圧VDC1を交流電圧VAC1に変換して交流端子2c,2d間に出力する。
直流電源22から直流電源21に直流電力を供給する第2の伝送モード時には、電力変換器2は、交流端子2c,2d間に与えられた交流電圧VAC1を直流電圧VDC1に変換して直流端子2a,2b間に出力する。
電力変換器6(第2の電力変換器)は、それぞれ直流端子T3,T4に接続された直流端子6a,6bと、それぞれ絶縁トランス3の第3および第4の主端子3c,3dに接続された交流端子6c,6dとを含み、制御装置9によって制御される。
第1の伝送モード時には、電力変換器6は、交流端子6c,6d間に与えられた交流電圧VAC2を直流電圧VDC2に変換して直流端子6a,6b間に出力する。第2の伝送モード時には、電力変換器6は、直流電源22から直流端子6a,6bに与えられた直流電圧VDC2を交流電圧VAC2に変換して交流端子6c,6d間に出力する。
電流検出器1は、直流端子T1と電力変換器2の直流端子2aとの間に流れる電流I1を検出し、その検出値を示す信号I1fを制御装置9に出力する。電流検出器7は、直流端子T3と電力変換器6の直流端子6aとの間に流れる電流I2を検出し、その検出値を示す信号I2fを制御装置9に出力する。
操作部8は、双方向DC/DCコンバータの使用者によって操作される複数のボタンおよび複数のスイッチ、種々の情報を表示する画像表示部などを有する。使用者は、操作部8を操作することにより、双方向DC/DCコンバータの電源をオンおよびオフすること、および、第1および第2の伝送モードのうちのいずれかの伝送モードを選択することが可能となっている。操作部8は、選択された伝送モードを示す信号などを制御装置9に出力する。
制御装置9は、直流電圧VDC1,VDC2、電流検出器1,7の出力信号によって示される直流電流I1,I2、操作部8からの信号などに基づいて、双方向DC/DCコンバータ全体を制御する。
第1の伝送モード時には、制御装置9は、直流電流I2が予め定められた参照電流I2Rになるように(または直流電圧VDC2が予め定められた参照電圧VDC2Rになるように)、電力変換器2,6の各々を制御する。
第2の伝送モード時には、制御装置9は、直流電流I1が予め定められた参照電流I1Rになるように(または直流電圧VDC1が予め定められた参照電圧VDC1Rになるように)、電力変換器2,6の各々を制御する。
なお、制御装置9は、処理回路9aを備えている。処理回路9aは、演算処理装置、記憶装置などのデジタル電子回路により構成されてもよいし、コンパレータ、オペアンプ、差動増幅回路などのアナログ電子回路により構成されてもよいし、デジタル電子回路およびアナログ電子回路の双方により構成されてもよい。
図2は、絶縁トランス3の構成を示す回路図である。図2において、絶縁トランス3は、複数の副絶縁トランス11〜13を含む。副絶縁トランス11〜13は、第1〜第Nの副絶縁トランスを構成する。Nは2以上の整数である。図2では、N=3の場合が示されている。
第1の副絶縁トランス11は、鉄心(図示せず)と、鉄心に巻回された第1および第2の副巻線14,17と、第1〜第4の副端子11a〜11dとを含む。第1および第2の副巻線14,17の正極性側には、黒丸(●)が印されている。第1の副巻線14の正極端子および負極端子は、それぞれ第1および第2の副端子11a,11bに接続されている。第2の副巻線17の正極端子および負極端子は、それぞれ第3および第4の副端子11c,11dに接続されている。
第1および第2の副巻線14,17の極性の方向は同じである。図2では、第1および第2の副巻線14,17の極性の方向がともに上方向である場合が示されている。第1および第2の副巻線14,17の巻数は同一である。
第2の副絶縁トランス12は、鉄心(図示せず)と、鉄心に巻回された第1および第2の副巻線15,18と、第1〜第4の副端子12a〜12dとを含む。第1および第2の副巻線15,18の正極性側には、黒丸(●)が印されている。第1の副巻線15の正極端子および負極端子は、それぞれ第1および第2の副端子12a,12bに接続されている。第2の副巻線18の正極端子および負極端子は、それぞれ第3および第4の副端子12c,12dに接続されている。
第1および第2の副巻線15,18の極性の方向は同じである。図2では、第1および第2の副巻線15,18の極性の方向がともに上方向である場合が示されている。第1および第2の副巻線15,18の巻数は同一である。
第3の副絶縁トランス13は、鉄心(図示せず)と、鉄心に巻回された第1および第2の副巻線16,19と、第1〜第4の副端子13a〜13dとを含む。第1および第2の副巻線16,19の正極性側には、黒丸(●)が印されている。第1の副巻線16の正極端子および負極端子は、それぞれ第1および第2の副端子13a,13bに接続されている。第2の副巻線19の正極端子および負極端子は、それぞれ第3および第4の副端子13c,13dに接続されている。
第1および第2の副巻線16,19の極性の方向は同じである。図2では、第1および第2の副巻線16,19の極性の方向がともに上方向である場合が示されている。第1および第2の副巻線16,19の巻数は同一である。
3個の第1の副巻線14〜16の極性は同じ方向に向けられている。3個の第1の副巻線14〜16は、絶縁トランス3の第1および第2の主端子3a,3b間に直列接続されて第1の主巻線4を構成している。すなわち、第1の副絶縁トランス11の第1の副端子11aは、絶縁トランス3の第1の主端子3aに接続されている。第1の副絶縁トランス11の第2の副端子11bは、第2の副絶縁トランス12の第1の副端子12aに接続されている。第2の副絶縁トランス12の第2の副端子12bは、第3の副絶縁トランス13の第1の副端子13aに接続されている。第3の副絶縁トランス13の第2の副端子13bは、主絶縁トランス3の第2の主端子3bに接続されている。
3個の第2の副巻線17〜19の極性は同じ方向に向けられている。3個の第2の副巻線17〜19は、絶縁トランス3の第3および第4の主端子3c,3d間に直列接続されて第2の主巻線5を構成している。すなわち、第1の副絶縁トランス11の第3の副端子11cは、絶縁トランス3の第3の主端子3cに接続されている。第1の副絶縁トランス11の第4の副端子11dは、第2の副絶縁トランス12の第3の副端子12cに接続されている。第2の副絶縁トランス12の第4の副端子12dは、第3の副絶縁トランス13の第3の副端子13cに接続されている。第3の副絶縁トランス13の第4の副端子13dは、主絶縁トランス3の第4の主端子3dに接続されている。
第1の主端子3aおよび第2の主端子3b間に交流電圧VAC1が印加されると、第3の主端子3cおよび第4の主端子3d間に交流電圧VAC2が現れる。第3の主端子3cおよび第4の主端子3d間に交流電圧VAC2が印加されると、第1の主端子3aおよび第2の主端子3b間に交流電圧VAC1が現れる。第1の主巻線4の巻数と第2の主巻線5の巻数とが同じであるので、交流電圧VAC1の振幅と交流電圧VAC2の振幅とは同じになる。第1の主巻線4の極性と第2の主巻線5の極性とが同じであるので、交流電圧VAC1,VAC2は同極性となり、交流電圧VAC1の位相と交流電圧VAC2の位相とは同じになる。
このように、複数の副絶縁トランス11〜13を直列接続して1個の絶縁トランス3を構成するので、体積の増加および重量の集中を防いで基板実装を可能として組み立て性を向上させ、熱源を分散させることによって放熱性を向上させ、流通量が多く入手性が高い汎用のコアを利用することで低コスト化を実現することができる。また、副巻線14〜19の極性の方向を同じ方向に揃えているので、双方向DC/DCコンバータにおいて共振現象が発生することを抑制することができる。共振現象を抑制できる理由については後述する。
図3は、電力変換器2,6の構成を示す回路図である。図3において、電力変換器2は、コンデンサC1、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)Q1〜Q4、ダイオードD1〜D4、およびリアクトルL1,L2を含む。コンデンサC1は、直流端子T1,T2間に接続され、直流端子T1,T2間の直流電圧VDC1を平滑化および安定化させる。
IGBTQ1,Q2のコレクタは直流端子T1に接続され、それらのエミッタはそれぞれノードN1,N2(第1および第2の交流端子)に接続されている。IGBTQ3,Q4のコレクタはそれぞれノードN1,N2に接続され、それらのエミッタはともに直流端子T2に接続されている。IGBTQ1〜Q4の各々は制御装置9によってオンおよびオフされる。
リアクトルL1は、ノードN1と絶縁トランス3の第1の主端子3aとの間に接続されている。リアクトルL2は、ノードN2と絶縁トランス3の第2の主端子3bとの間に接続されている。リアクトルL1,L2の各々は、電磁エネルギーを蓄える。
電力変換器6は、リアクトルL3〜L5、IGBTQ5〜Q8、ダイオードD5〜D8、およびコンデンサC2を含む。リアクトルL3は、絶縁トランス3の第3の主端子3cとノードN4との間に接続されている。リアクトルL4は、絶縁トランス3の第4の主端子3dとノードN3との間に接続されている。リアクトルL3,L4の各々は、電磁エネルギーを蓄える。
IGBTQ5,Q6のコレクタは互いに接続され、それらのエミッタはそれぞれノードN3,N4に接続されている。IGBTQ7,Q8のコレクタはそれぞれノードN3,N4に接続され、それらのエミッタはともに直流端子T4に接続されている。IGBTQ5〜Q8の各々は制御装置9によってオンおよびオフされる。
コンデンサC2は、IGBTQ5,Q6のコレクタと直流端子T4との間に接続される。リアクトルL5は、IGBTQ5,Q6のコレクタと直流端子T3との間に接続される。コンデンサC2およびリアクトルL5は、低域通過フィルタを構成する。
なお、IGBTの代わりに、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が使用されていても構わない。また、スイッチング時におけるIGBTのコレクタ−エミッタ間電圧をほぼゼロ電圧にするゼロ電圧スイッチング回路として、IGBTにコンデンサが並列接続されていても構わない。
図4は、図1〜図3に示した双方向DC/DCコンバータの動作を説明するためのタイムチャートである。図4では、直流電源21から直流電源22に直流電力を伝送する第1の伝送モード時における動作が示されている。直流電源22は、バッテリである。
図4において、(A)〜(H)はそれぞれIGBTQ1,Q3,Q2,Q4,Q5,Q7,Q6,Q8のオンおよびオフ動作を示している。IGBTQ1のスイッチング周期Tswは、10の期間TA〜TJに分割されている。
第1伝送モード時において制御装置9は、スイッチング周期Tsw内にIGBTQ1,Q3、IGBTQ4,Q2、IGBTQ5,Q7のそれぞれを短絡防止時間tdを挟んで交互にオンさせるとともに、IGBTQ6,Q8をオフ状態に固定する。
IGBTQ2をオフさせてからIGBTQ4をオンさせるまでを第1位相シフト量θ1とし、IGBTQ2をオフさせてからIGBTQ7をオンさせるまでを第2位相シフト量θ2とする。制御装置9は、伝送電力量に基づいて、第1位相シフト量θ1および第2位相シフト量θ2を調整する。
直流電源21の出力電圧VDC1を昇圧して直流電源22(バッテリ)を充電する場合には(VDC2>VDC1)、第2位相シフト量θ2が第1位相シフト量θ1よりも大きな値に設定される。直流電源21の出力電圧VDC1を降圧して直流電源22(バッテリ)を充電する場合には(VDC2<VDC1)、第2位相シフト量θ2は第1位相シフト量θ1と同じ値に設定される。
たとえば期間TBでは、IGBTQ1,Q4がオンされ、直流電源21の正極からIGBTQ1、リアクトルL1、第1の主巻線4、リアクトルL2、IGBTQ4を介して直流電源21の負極に電流が流れ、リアクトルL1,L2に電磁エネルギーが蓄えられる。また、IGBTQ5がオンされ、絶縁トランス3の第3の主端子3cからリアクトルL3、ダイオードD6、IGBTQ5、リアクトルL4、および第2の主巻線5を介して第3の端子3cに電流が流れ、リアクトルL3,L4に電磁エネルギーが蓄えられる。
次に期間TCでは、IGBTQ1,Q4がオン状態に維持され、期間TBと同じ経路で電流が流れ、リアクトルL1,L2に電磁エネルギーが蓄えられる。また、IGBTQ5がオフされ、絶縁トランス3の第3の端子3cからリアクトルL3、ダイオードD6、リアクトルL5、直流電源22(バッテリ)、ダイオードD7、リアクトルL4、および絶縁トランス3の第2の主巻線5を介して第3の端子3cに電流が流れ、リアクトルL3,L4の電磁エネルギーが放出される。
このとき、絶縁トランス3の第2の主巻線5の端子間電圧とリアクトルL3の端子間電圧とリアクトルL4の端子間電圧とが加算された電圧が直流電源22(バッテリ)の端子間に印加される。したがって、図4に示される第1の伝送モードでは、第2の直流電源22(バッテリ)は、第1の直流電源21の出力電圧VDC1よりも高い電圧に充電される(VDC2>VDC1)。
直流電源22から直流電源21に直流電力を伝送する第2の伝送モードでは、制御装置9は、スイッチング周期Tsw内にIGBTQ6,Q8、IGBTQ7,Q5、IGBTQ2,Q4のそれぞれを短絡防止時間tdを挟んで交互にオンさせるとともに、IGBTQ1,Q3をオフ状態に固定する。第2の伝送モードでは、第1の伝送モードの逆の動作が行なわれるので、その説明は繰り返さない。
さて上述のように、複数の副絶縁トランス11〜13を直列接続して1つの絶縁トランス3を構成することにより、組立性および放熱性の向上および低コスト化を図ることができ、製品の高性能化を図ることができる。
また、本願発明者らは、複数の副絶縁トランス11〜13を直列接続して1つの絶縁トランス3を構成する場合に、一般には知られていない問題を認め、さらにこれを解決する手段を見出した。以下、この点について、図面を用いて詳細に説明する。
図5は、実施の形態1の比較例の要部を示す回路図であって、図2と対比される図である。図5において、この比較例では、絶縁トランス25が用いられる。絶縁トランス25は、第1〜第4の主端子25a〜25dと、複数の副絶縁トランス31〜33とを含む。複数の副絶縁トランス31〜33は、第1および第3の主端子25a,25cと第2および第4の主端子25b,25dとの間に直列接続される。
すなわち、第1の副絶縁トランス31は、鉄心(図示せず)と、鉄心に巻回された第1および第2の副巻線34,37と、第1〜第4の副端子31a〜31dとを含む。第1および第2の副巻線34,37の正極性側には、黒丸(●)が印されている。第1の副巻線34の正極端子および負極端子は、それぞれ第1および第2の副端子31a,31bに接続されている。第2の副巻線37の正極端子および負極端子は、それぞれ第4および第3の副端子31d,31cに接続されている。
第1および第2の副巻線34,37の極性の方向は逆である。図5では、第1および第2の副巻線34,37の極性の方向がそれぞれ上方向および下方向である場合が示されている。第1および第2の副巻線34,37の巻数は同一である。
第2の副絶縁トランス32は、鉄心(図示せず)と、鉄心に巻回された第1および第2の副巻線35,38と、第1〜第4の副端子32a〜32dとを含む。第1および第2の副巻線35,38の正極性側には、黒丸(●)が印されている。第1の副巻線35の正極端子および負極端子は、それぞれ第1および第2の副端子32a,32bに接続されている。第2の副巻線38の正極端子および負極端子は、それぞれ第4および第3の副端子32d,32cに接続されている。
第1および第2の副巻線35,38の極性の方向は逆である。図5では、第1および第2の副巻線35,38の極性の方向がそれぞれ上方向および下方向である場合が示されている。第1および第2の副巻線35,38の巻数は同一である。
第3の副絶縁トランス33は、鉄心(図示せず)と、鉄心に巻回された第1および第2の副巻線36,39と、第1〜第4の副端子33a〜33dとを含む。第1および第2の副巻線36,39の正極性側には、黒丸(●)が印されている。第1の副巻線36の正極端子および負極端子は、それぞれ第1および第2の副端子33a,33bに接続されている。第2の副巻線39の正極端子および負極端子は、それぞれ第4および第3の副端子33d,33cに接続されている。
第1および第2の副巻線36,39の極性の方向は逆である。図5では、第1および第2の副巻線36,39の極性の方向がそれぞれ上方向および下方向である場合が示されている。第1および第2の副巻線36,39の巻数は同一である。
3個の第1の副巻線34〜36の極性は上方向に向けられている。3個の第1の副巻線34〜36は、絶縁トランス25の第1および第2の主端子25a,25b間に直列接続されて第1の主巻線26を構成している。また、3個の第2の副巻線37〜39の極性は下方向に向けられている。3個の第2の副巻線37〜39は、絶縁トランス25の第3および第4の主端子25c,25d間に直列接続されて第2の主巻線27を構成している。
第1の主端子25aおよび第2の主端子25b間に交流電圧VAC1が印加されると、第3の主端子25cおよび第4の主端子25d間に交流電圧VAC2が現れる。第3の主端子25cおよび第4の主端子25d間に交流電圧VAC2が印加されると、第1の主端子25aおよび第2の主端子25b間に交流電圧VAC1が現れる。第1の主巻線26の巻数と第2の主巻線27の巻数とが同じであるので、交流電圧VAC1の振幅と交流電圧VAC2の振幅とは同じになる。第1の主巻線26の極性の方向と第2の主巻線27の極性の方向とが逆であるので、交流電圧VAC1,VAC2は互いに逆極性となり、交流電圧VAC1の位相と交流電圧VAC2の位相とは180度ずれる。
副絶縁トランス31,32同士が接続された副端子31b,32aおよび副端子31d,32cの各々は、副絶縁トランス31,32以外の電気部品が接続されないハイ・インピーダンスな接続点である。副絶縁トランス32,33同士が接続された副端子32b,33aおよび副端子32d,33cの各々は、副絶縁トランス32,33以外の電気部品が接続されないハイ・インピーダンスな接続点である。このため、電圧源、コンデンサなどの低インピーダンスな部品が接続される低インピーダンスな接続点とは異なり、副絶縁トランス31〜33の第1および第2の副巻線間の相間容量が絶縁トランス31〜33の接続点において顕在化し、第1および第2の副巻線と、それらの間の相間容量とを通過する経路での共振現象が発生する。
図6は、図5に示した絶縁トランス25を含む双方向DC/DCコンバータの構成を示す回路図であって、図3と対比される図である。図6において、絶縁トランス25の第1〜第4の主端子25a〜25dはそれぞれリアクトルL1〜L4の一方端子に接続され、リアクトルL1〜L4の他方端子はそれぞれノードN1〜N4に接続される。また、直流端子T2と接地電圧GNDのライン(基準電圧のライン)との間に対地容量C3が接続され、直流端子T4と接地電圧GNDのラインとの間に対地容量C4が接続される。
なお、対地容量C3,C4は、直流端子T2,T4の各々がコンデンサを介して筐体に接続され、その筐体が接地された場合を想定している。ただし、これは直流端子T2,T4間が電気回路的に低インピーダンスな経路で結合されている状態を代表している。直流端子T2,T4の各々がコンデンサを介さずに筐体に直接接続され、その筐体が接地されていても構わない。また、直流端子T2,T4の各々が、対地電位の規定された電力系統にインバータ回路を介して接続されていても構わない。
たとえば、IGBTQ3がオンしてノードN1の電圧が変動した場合には、ノードN1からリアクトルL1、副絶縁トランス31の第1の副巻線34、副巻線34,37間の相間容量C5、第2の副巻線37、リアクトルL3、IGBTQ7、対地容量C4、接地電圧GNDのライン、対地容量C3、およびダイオードD3を介してノードN1に還る電流経路において、副絶縁トランス31の副巻線34,37の励磁インダクタンスが励起される。
この結果、図7に示すように、副絶縁トランス31の第2および第4の副端子31b,31d間に相間容量C5が接続され、第1の副端子31aがリアクトルL1、ノードN1、および対地容量C3を介して接地電圧GNDのラインに接続され、第3の副端子31cがリアクトルL3、ノードN3、および対地容量C4を介して接地電圧GNDのラインに接続されて、共振回路が構成され、第1の副巻線34の励磁インダクタンスと、相間容量C5と、第2の副巻線37の励磁インダクタンスとの間で共振現象が発生する。
ただし、図7に示した等価回路は説明の簡単化のために単純化したものであり、共振回路は副絶縁トランス31単体で独立したものではなく、実際には図8に示すような共振回路が構成される。すなわち、図8において、ノードN1〜N4は、それぞれ対地容量C3a,C3b,C4a,C4bを介して接地電圧GNDのラインに接続される。第2の副絶縁トランス32の第2および第4の副端子32b,32d間に相間容量C6が接続される。
第1の副絶縁トランス31の第2の副端子31bは、副巻線35,36、リアクトルL2、および対地容量C3bを介して接地電圧GNDのラインに接続される。第1の副絶縁トランス31の第4の副端子31dは、副巻線38,39、リアクトルL4、および対地容量C4bを介して接地電圧GNDのラインに接続される。第1の副巻線34〜36の励磁インダクタンスと、相間容量C5,C6と、第2の副巻線37〜39の励磁インダクタンスとの間で共振現象が発生する。
このような共振現象においては、副絶縁トランス31〜33の副巻線34〜39の励磁インダクタンスが、直流重畳特性を保つリアクトルL1〜L4のインダクタンス値等と比較して数百倍以上の値となることが常である。このため、共振現象によって流れる電流が回路の主電流に対して微小であっても無視できない電圧振動を生じ、副絶縁トランス31〜33の損失にも悪影響を与える。図7で示した共振回路では、第1の副巻線34の励磁インダクタンスと第2の副巻線37の励磁インダクタンスとが同極性となり、第1および第2の副巻線34,37の励磁インダクタンスの和が大きな値になり、大きな電圧振動が発生する。なお、副巻線34,37が1つの巻線を構成すると考えると、巻線のインダクタンスは巻数の2乗に比例するので、副巻線34,37の励磁インダクタンスは、副巻線34,37の各々の励磁インダクタンスの4倍になる。
図9は、図3で示した双方向DC/DCコンバータで発生する共振回路の構成を示す回路図であって、図7と対比される図である。図9において、副絶縁トランス11の第2および第4の副端子11b,11d間に相間容量C5が接続され、第1の副端子11aがリアクトルL1、ノードN1、および対地容量C3を介して接地電圧GNDのラインに接続され、第3の副端子11cがリアクトルL3、ノードN3、および対地容量C4を介して接地電圧GNDのラインに接続されて、共振回路が構成される。
この共振回路では、第1の副巻線14の励磁インダクタンスと第2の副巻線17の励磁インダクタンスとが逆極性となって互いに相殺され、第1の副巻線14,17の励磁インダクタンスの和は0になるので、共振現象は発生しない。
なお、本実施の形態1では、第1の副巻線14の巻数と第2の副巻線17の巻数とが同じである場合に、第1の副巻線14,17の励磁インダクタンスの和を0にして、共振現象の発生を最も効果的に防止することができる。しかし、第1の副巻線14の巻数と第2の副巻線17の巻数とが異なる場合であっても、第1の副巻線14,17の励磁インダクタンスの和を低減して、共振現象の発生を抑制することができる。
図10は、副絶縁トランス11の構成および動作を示す図である。図10において、(A)は通常の変圧動作を示し、(B)は相間容量C5に電流が流れた場合の動作を示している。
図10(A)において、環状の鉄心11eに副巻線14,17の各々が巻回されている。副巻線14,17は、鉄心11e内を通る磁束φを共有している。副巻線14,17の巻数をそれぞれn1,n2とし、副巻線14,17の端子間電圧をそれぞれV1,V2とすると、V1=n1(dφ/dt)、V2=n2(dφ/dt)となる。ただし、n1=n2とする。V1とV2は、同極性となり、同じ位相および同じ振幅を有する。
図10(B)において、第1の副端子11aから第1の副巻線14、相間容量C5、および第2の副巻線11cを介して第3の副端子11cに電流Iが流れると、第1の副巻線14に流れる電流Iによって鉄心11e内に磁束φ1が発生するとともに、第2の副巻線17に流れる電流Iによって鉄心11e内に磁束φ2が発生する。鉄心11e内において磁束φ1と磁束φ2は逆方向に発生し、磁束φ1と磁束φ2は相殺される。
ここで、電流Iが流れた場合における第1および第2の副巻線14,17の励磁インダクタンスをそれぞれLa,Lbとすると、φ1=La×I、φ2=Lb×Iとなり、φ1+φ2=(La+Lb)I=0となる。したがって、第1および第2の副巻線14,17の励磁インダクタンスLa,Lbは、互いに逆極性となり、互いに相殺される。
以上のように、この実施の形態1では、複数の副絶縁トランス11〜13を直列接続して絶縁トランス3を構成したので、絶縁トランス3における体積の増加および重量の集中を防ぐことができ、基板実装を可能として組み立て性を向上させ、熱源を分散させることによって放熱性を向上させ、流通量が多く入手容易な汎用の副絶縁トランスを利用することで低コスト化を実現することができる。
しかも、副絶縁トランス11〜13の副巻線14〜19の極性の方向は同じであるので、たとえば、第1の主端子3aから第1の副巻線14、相間容量C5、および第2の副巻線17を介して第3の主端子3bに電流Iが流れた場合に、第1および第2の副巻線14,17の励磁インダクタンスLa,Lbの和は0になる。したがって、共振現象が発生することを防止することができる。
なお、この実施の形態1では、絶縁トランス3がDAB方式の双方向DC/DCコンバータに設けられた場合について説明したが、これに限るものでなく、絶縁トランス3が他の高周波回路に設けられた場合でも、同じ効果が得られることは言うまでもない。
また、この実施の形態1では、2つの主巻線4,5を含む絶縁トランス3と2つのブリッジ回路(Q1〜Q4とQ5〜Q8)とを備えたDAB方式の双方向DC/DCコンバータについて説明したが、これに限るものではない。たとえば、3つの主巻線を含む絶縁トランスと、それぞれ3つの主巻線に接続された3つのブリッジ回路と、それぞれ3つのブリッジ回路に接続された3つの直流端子対とを備え、各直流端子対と他の直流端子対との間で相互に電力伝送を行なうTAB(Triple Active Bridge)方式のDC/DCコンバータにおいて、絶縁トランスを複数の副絶縁トランスに分割し、全副巻線の極性の向きを揃えてもよい。この場合も、各副絶縁トランスにおける共振現象の発生を防止することができる。
実施の形態2.
図11は、実施の形態2に従う絶縁トランス40の構成を示す回路図である。図11において、この絶縁トランス40は、Y−Y形結線を有する三相トランスであって、第1〜第6の主端子T11〜T16および第1〜第3の副絶縁トランス41〜43を備える。第1〜第3の主端子T11〜T13は、三相交流電圧Vu1,Vv1,Vw1を受ける。第4〜第6の主端子T14〜T16には、三相交流電圧Vu2,Vv2,Vw2が出力される。
第1の副絶縁トランス41は、鉄心(図示せず)と、鉄心に巻回された第1および第2の副巻線44,47と、第1〜第4の副端子41a〜41dとを含む。第1および第2の副巻線44,47の正極性側には、黒丸(●)が印されている。第1の副巻線44の正極端子および負極端子は、それぞれ第1および第2の副端子41a,41bに接続されている。第2の副巻線47の正極端子および負極端子は、それぞれ第3および第4の副端子41c,41dに接続されている。
第1および第2の副巻線44,47の極性の方向は同じである。図11では、第1および第2の副巻線44,47の極性の方向がともに上方向である場合が示されている。第1および第2の副巻線44,47の巻数は同一である。
第2の副絶縁トランス42は、鉄心(図示せず)と、鉄心に巻回された第1および第2の副巻線45,48と、第1〜第4の副端子42a〜42dとを含む。第1および第2の副巻線45,48の正極性側には、黒丸(●)が印されている。第1の副巻線45の正極端子および負極端子は、それぞれ第1および第2の副端子42a,42bに接続されている。第2の副巻線48の正極端子および負極端子は、それぞれ第3および第4の副端子42c,42dに接続されている。
第1および第2の副巻線45,48の極性の方向は同じである。図11では、第1および第2の副巻線45,48の極性の方向がともに上方向である場合が示されている。第1および第2の副巻線45,48の巻数は同一である。
第3の副絶縁トランス43は、鉄心(図示せず)と、鉄心に巻回された第1および第2の副巻線46,49と、第1〜第4の副端子43a〜43dとを含む。第1および第2の副巻線46,49の正極性側には、黒丸(●)が印されている。第1の副巻線46の正極端子および負極端子は、それぞれ第1および第2の副端子43a,43bに接続されている。第2の副巻線49の正極端子および負極端子は、それぞれ第3および第4の副端子43c,43dに接続されている。
第1および第2の副巻線46,49の極性の方向は同じである。図11では、第1および第2の副巻線46,49の極性の方向がともに上方向である場合が示されている。第1および第2の副巻線46,49の巻数は同一である。
副絶縁トランス41,42,43の第1の副端子41a,42a,43aは、それぞれ第1〜第3の主端子T11〜T13に接続されている。副絶縁トランス41,42,43の第3の副端子41c,42c,43cは、それぞれ第4〜第6の主端子T14〜T16に接続されている。副絶縁トランス41,42,43の第2の副端子41b,42b,43bは、互いに接続されている。副絶縁トランス41,42,43の第4の副端子41d,42d,43dは、互いに接続されている。
第1〜第3の主端子T11〜T13にそれぞれ三相交流電圧Vu1,Vv1,Vw1が印加されると、第4〜第6の主端子T14〜T16にそれぞれ三相交流電圧Vu2,Vv2,Vw2が現れる。第4〜第6の主端子T14〜T16にそれぞれ三相交流電圧Vu2,Vv2,Vw2が印加されると、第1〜第3の主端子T11〜T13にそれぞれ三相交流電圧Vu1,Vv1,Vw1が現れる。
第1の主巻線44,45,46の巻数と第2の主巻線47,48,49の巻数とが同じであるので、交流電圧Vu1,Vv1,Vw1の振幅と交流電圧Vu2,Vv2,Vw2の振幅とは同じになる。第1の主巻線44,45,46の極性の方向と第2の主巻線47,48,49の極性の方向とが同じであるので、交流電圧Vu1,Vv1,Vw1と交流電圧Vu2,Vv2,Vw2とはそれぞれ同極性となり、交流電圧Vu1,Vv1,Vw1の位相と交流電圧Vu2,Vv2,Vw2の位相とはそれぞれ同じになる。
また、何らかの原因で、第1の主端子T11から第1の副巻線44、副巻線44,47間の相間容量、および第2の副巻線47を介して第4の主端子T14に電流が流れた場合でも、図9で説明したように、副巻線44,47の励磁インダクタンスの和が0となるので、副絶縁トランス41における共振現象の発生を抑制することができる。同様に、副絶縁トランス42,43の各々における共振現象の発生も抑制することができる。
この実施の形態2でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
実施の形態3.
図12は、実施の形態3に従う絶縁トランス50を示す図である。図12において、(A)は絶縁トランス50の構成を示し、(B)は絶縁トランス50の動作を示している。この絶縁トランス50は、Y−千鳥形結線を有する三相トランスであって、第1〜第6の主端子T21〜T26および第1〜第3の副絶縁トランス51〜53を備える。第1〜第3の主端子T21〜T23は、三相交流電圧Vu,Vv,Vwを受ける。第4〜第6の主端子T14〜T16には、三相交流電圧Va,Vb,Vcが出力される。
第1の副絶縁トランス51は、鉄心(図示せず)と、鉄心に巻回された第1〜第3の副巻線54,57,60と、第1〜第6の副端子51a〜51fとを含む。第1〜第3の副巻線54,57,60の正極性側には、黒丸(●)が印されている。第1の副巻線54の正極端子および負極端子は、それぞれ第1および第2の副端子51a,51bに接続されている。第2の副巻線57の正極端子および負極端子は、それぞれ第3および第4の副端子51c,51dに接続されている。第3の副巻線60の正極端子および負極端子は、それぞれ第5および第6の副端子51e,51fに接続されている。
第1〜第3の副巻線54,57,60の極性の方向は同じである。図12(A)では、第1〜第3の副巻線54,57,60の極性の方向がともに上方向である場合が示されている。第1〜第3の副巻線54,57,60の巻数の比は、2:1:1である。
第2の副絶縁トランス52は、鉄心(図示せず)と、鉄心に巻回された第1〜第3の副巻線55,58,61と、第1〜第6の副端子52a〜52fとを含む。第1〜第3の副巻線55,58,61の正極性側には、黒丸(●)が印されている。第1の副巻線55の正極端子および負極端子は、それぞれ第1および第2の副端子52a,52bに接続されている。第2の副巻線58の正極端子および負極端子は、それぞれ第3および第4の副端子52c,52dに接続されている。第3の副巻線61の正極端子および負極端子は、それぞれ第5および第6の副端子52e,52fに接続されている。
第1〜第3の副巻線55,58,61の極性の方向は同じである。図12(A)では、第1〜第3の副巻線55,58,61の極性の方向がともに上方向である場合が示されている。第1〜第3の副巻線55,58,61の巻数の比は、2:1:1である。
第3の副絶縁トランス53は、鉄心(図示せず)と、鉄心に巻回された第1〜第3の副巻線56,59,62と、第1〜第6の副端子53a〜53fとを含む。第1〜第3の副巻線56,59,62の正極性側には、黒丸(●)が印されている。第1の副巻線56の正極端子および負極端子は、それぞれ第1および第2の副端子53a,53bに接続されている。第2の副巻線59の正極端子および負極端子は、それぞれ第3および第4の副端子53c,53dに接続されている。第3の副巻線62の正極端子および負極端子は、それぞれ第5および第6の副端子53e,53fに接続されている。
第1〜第3の副巻線56,59,62の極性の方向は同じである。図12(A)では、第1〜第3の副巻線56,59,62の極性の方向がともに上方向である場合が示されている。第1〜第3の副巻線56,59,62の巻数の比は、2:1:1である。
副絶縁トランス51,52,53の第1の副端子51a,52a,53aは、それぞれ第1〜第3の主端子T21〜T23に接続されている。副絶縁トランス51,52,53の第3の副端子51c,52c,53cは、それぞれ第4〜第6の主端子T24〜T26に接続されている。副絶縁トランス51,52,53の第2の副端子51b,52b,53bは、第1の中性点M1に接続されている。副絶縁トランス51,52,53の第5の副端子51e,52e,53eは、第2の中性点M2に接続されている。副絶縁トランス51,52,53の第6の副端子51f,52f,53fは、それぞれ副絶縁トランス52,53,51の第4の副端子52d,53d,51dに接続されている。
第1〜第3の主端子T21〜T23にそれぞれ三相交流電圧Vu,Vv,Vwが印加されると、第2の副巻線57,58,59の端子間電圧はそれぞれVu/2,Vv/2,Vw/2となり、第3の副巻線60,61,62の端子間電圧はそれぞれVu/2,Vv/2,Vw/2となる。第4〜第6の主端子T24,T25,T26にはそれぞれ交流電圧Va,Vb,Vcが現れる。Va=Vu/2−Vw/2、Vb=Vv/2−Vu/2、Vc=Vw/2−Vv/2となる。
図12(B)に示すように、三相交流電圧Vu,Vv,Vwの位相は120度ずつずれており、三相交流電圧Va,Vb,Vcの位相も120度ずつずれている。三相交流電圧Va,Vb,Vcの位相は、それぞれ三相交流電圧Vu,Vv,Vwの位相よりも30度ずつ進んでいる。
また、何らかの原因で、第1の主端子T21から第1の副巻線51、副巻線54,60間の相間容量、第3の副巻線60、副巻線60,57間の相間容量、および第2の副巻線57を介して第4の主端子T24に電流が流れた場合でも、図9で説明したように、副巻線51,60,57の励磁インダクタンスの和が0となるので、副絶縁トランス51における共振現象の発生を抑制することができる。同様に、副絶縁トランス52,53の各々における共振現象の発生も抑制することができる。
この実施の形態3でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
図13は、実施の形態3の比較例となる絶縁トランス65を示す図であって、図12と対比される図である。図13において、(A)は絶縁トランス65の構成を示し、(B)は絶縁トランス65の動作を示している。
この絶縁トランス65が図12の絶縁トランス50と異なる点は、副絶縁トランス51,52,53の第1の副端子51a,52a,53aが第1の中性点M1に接続され、副絶縁トランス51,52,53の第2の副端子51b,52b,53bがそれぞれ第1〜第3の主端子T21,T22,T23に接続されている点である。
第1〜第3の主端子T21〜T23にそれぞれ三相交流電圧Vu,Vv,Vwが印加されると、第2の副巻線57,58,59の端子間電圧はそれぞれ−Vu/2,−Vv/2,−Vw/2となり、第3の副巻線60,61,62の端子間電圧はそれぞれ−Vu/2,−Vv/2,−Vw/2となる。第4〜第6の主端子T24,T25,T26にはそれぞれ交流電圧Va,Vb,Vcが現れる。Va=−Vu/2+Vw/2、Vb=−Vv/2+Vu/2、Vc=−Vw/2+Vv/2となる。
図13(B)に示すように、三相交流電圧Vw,Vv,Vuの位相は120度ずつずれており、三相交流電圧Vc,Vb,Vaの位相も120度ずつずれている。三相交流電圧Vb,Vc,Vaの位相は、それぞれ三相交流電圧Vu,Vv,Vwの位相よりも30度ずつ遅れている。
何らかの原因で、たとえば、第1の主端子T21から副巻線54,60間の相間容量、副巻線60、副巻線60,57間の相間容量、および副巻線57を介して第4の主端子T24に電流が流れた場合には、副巻線60,57の励磁インダクタンスが同極性となり、副巻線60,57の励磁インダクタンスの和が大きな値になる。このため、副巻線54,60間の相間容量と、副巻線60の励磁インダクタンスと、副巻線60,57間の相間容量と、副巻線57の励磁インダクタンスとの間で共振現象が発生し、大きな電圧振動が発生する。したがって、比較例の絶縁トランス65では、共振現象の発生を防止することはできない。
実施の形態4.
図14は、実施の形態4に従う絶縁トランス70の構成を示す回路図であって、図2と対比される図である。この絶縁トランス70が図2の絶縁トランス3と異なる点は、第1〜第4の主端子3a〜3dが第1〜第5の主端子70a〜70eで置換され、第4の副絶縁トランス71が追加されている点である。
第4の副絶縁トランス71は、鉄心(図示せず)と、鉄心に巻回された第1および第2の副巻線72,73と、第1〜第4の副端子71a〜71dとを含む。第1および第2の副巻線72,73の正極性側には、黒丸(●)が印されている。第1の副巻線72の正極端子および負極端子は、それぞれ第1および第2の副端子71a,71bに接続されている。第2の副巻線73の正極端子および負極端子は、それぞれ第3および第4の副端子71c,71dに接続されている。
第1および第2の副巻線72,73の極性の方向は同じである。図14では、第1および第2の副巻線72,73の極性の方向が上方向である場合が示されている。第1および第2の副巻線72,73の巻数は同一である。
第4の副絶縁トランス71の第1および第3の副端子71a,71cは、それぞれ第3の副絶縁トランス13の第2および第4の副端子13c,13dに接続される。第4の副絶縁トランス71の第2および第4の副端子71b,71dは、それぞれ第3および第5の主端子70c,70eに接続される。第1の副絶縁トランス11の第1および第3の副端子11a,11cは、それぞれ第1および第4の主端子70a,70dに接続される。第2の主端子70bは、第2の副絶縁トランス12の第2の副端子12bに接続される。
8個の副巻線11〜13,17〜19,72,73の極性は同じ方向に向けられている。副巻線11,12は第1の主巻線を構成し、副巻線13,72は第2の主巻線を構成し、副巻線17〜19,73は第3の主巻線を構成する。第1〜第3の主巻線の極性は同じ方向に向けられている。
第1および第2の主端子70a,70b間に交流電圧V1が印加され、第2および第3の主端子70b,70c間に交流電圧V2が印加されると、第4および第5の主端子70d,70e間に交流電圧V3が現れる。交流電圧V1,V2が同極性で同じ振幅を有する場合には、交流電圧V1,V2,V3は同極性となり、交流電圧V1,V2,V3の位相は同じになり、交流電圧V1,V2,V3の振幅の比は1:1:2となる。
また、何らかの原因で、第1の主端子70aから第1の副巻線14、副巻線14,17間の相間容量、および第2の副巻線17を介して第4の主端子70dに電流が流れた場合でも、図9で説明したように、副巻線14,17の励磁インダクタンスの和が0になるので、副絶縁トランス11における共振現象の発生を防止することができる。同様に、副絶縁トランス12,13,71の各々における共振現象の発生も防止することができる。
この実施の形態4でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
なお、上記実施の形態1〜4を適宜組み合わせてもよいことは言うまでもない。たとえば、図11の副絶縁トランス41〜43の各々を図2の絶縁トランス3で置換しても同じ効果が得られる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
T1〜T4 直流端子、1,7 電流検出器、2,6 電力変換器、3,25,40,50,65,70 絶縁トランス、4,5,26,27 主巻線、8 操作部、9 制御装置、9a 処理装置、11〜13,31〜33,41〜43,51〜53,71 副絶縁トランス、11e 鉄心、14〜19,34〜39,44〜49,54〜62,72,73 副巻線、21,22 直流電源、C1,C2 コンデンサ、Q1〜Q8 IGBT、D1〜D8 ダイオード、L1〜L5 リアクトル、C3,C3a,C3b,C4,C4a,C4b 対地容量、C5,C6 相間容量。

Claims (11)

  1. 互いに電気的に結合された第1〜第Nの副絶縁トランスを備え、Nは2以上の整数であり、
    前記第1〜第Nの副絶縁トランスの各々は、
    第1および第2の副巻線と、
    それぞれ前記第1の副巻線の第1極性端子および第2極性端子に接続された第1および第2の副端子と、
    それぞれ前記第2の副巻線の第1極性端子および第2極性端子に接続された第3および第4の副端子とを含み、
    前記第1および第2の副巻線の極性の方向は同じであり、
    前記第1〜第Nの副絶縁トランスの各々の前記第1の副巻線と、前記第1〜第Nの副絶縁トランスの各々の前記第2の副巻線とは互いに電気的に絶縁されており、
    前記第1の副端子から前記第1の副巻線、前記第1および第2の副巻線間の相間容量、および前記第2の副巻線を介して前記第3の副端子に電流が流れた場合には、前記第1の副巻線の励磁インダクタンスと前記第2の副巻線の励磁インダクタンスとが逆極性になるように構成されている、絶縁トランス。
  2. 前記第1および第2の副巻線の巻数は同じである、請求項1に記載の絶縁トランス。
  3. 前記絶縁トランスは、
    第1および第2の主巻線と、
    それぞれ前記第1の主巻線の第1極性端子および第2極性端子に接続された第1および第2の主端子と、
    それぞれ前記第2の主巻線の第1極性端子および第2極性端子に接続された第3および第4の主端子とを備え、
    前記第1および第2の主巻線の方向は同じであり、
    前記第1〜第Nの副絶縁トランスに含まれるN個の前記第1の副巻線の極性の方向は同じであり、N個の前記第1の副巻線は前記第1および第2の主端子間に直列接続されて前記第1の主巻線を構成し、
    前記第1〜第Nの副絶縁トランスに含まれるN個の前記第2の副巻線の極性の方向は同じであり、N個の前記第2の副巻線は前記第3および第4の主端子間に直列接続されて前記第2の主巻線を構成している、請求項1に記載の絶縁トランス。
  4. 前記第1〜第Nの副絶縁トランスの各々は、前記第1および第2の副巻線が巻回された鉄心を含み、
    前記第1〜第Nの副絶縁トランスの各々の鉄心は、互いに分離されている、請求項3に記載の絶縁トランス。
  5. Nは3であり、
    前記絶縁トランスは、Y−Y形結線を有する三相トランスであって、
    第1〜第3の副絶縁トランスと、
    三相交流電圧を受ける第1〜第3の主端子と、
    三相交流電圧を出力する第4〜第6の主端子とを備え、
    前記第1〜第3の副絶縁トランスの前記第1の副端子はそれぞれ前記第1〜第3の主端子に接続され、
    前記第1〜第3の副絶縁トランスの前記第2の副端子は互いに接続され、
    前記第1〜第3の副絶縁トランスの前記第3の副端子はそれぞれ前記第〜第の主端子に接続され、
    前記第1〜第3の副絶縁トランスの前記第4の副端子は互いに接続されている、請求項1に記載の絶縁トランス。
  6. 前記第1〜第Nの副絶縁トランスの各々は、
    第3の副巻線と、
    それぞれ前記第3の副巻線の第1極性端子および第2極性端子に接続された第5および第6の副端子とをさらに含み、
    前記第1〜第3の副巻線の極性の方向は同じであり、
    前記第1の副端子から前記第1の副巻線、前記第1および第3の副巻線間の相間容量、前記第3の副巻線、前記第2および第3の副巻線間の相間容量、および前記第2の副巻線を介して前記第3の副端子に電流が流れた場合には、前記第1の副巻線の励磁インダクタンスと、前記第2および第3の副巻線の励磁インダクタンスとが逆極性になるように構成されている、請求項1に記載の絶縁トランス。
  7. 前記第1の副巻線の巻数は前記第2の副巻線の巻数の2倍であり、
    前記第2および第3の副巻線の巻数は同じである、請求項6に記載の絶縁トランス。
  8. Nは3であり、
    前記絶縁トランスは、Y−千鳥形結線を有する三相トランスであって、
    第1〜第3の副絶縁トランスと、
    三相交流電圧を受ける第1〜第3の主端子と、
    三相交流電圧を出力する第4〜第6の主端子とを備え、
    前記第1〜第3の副絶縁トランスの前記第1の副端子はそれぞれ前記第1〜第3の主端子に接続され、
    前記第1〜第3の副絶縁トランスの前記第2の副端子は互いに接続され、
    前記第1〜第3の副絶縁トランスの前記第3の副端子はそれぞれ前記第4〜第6の主端子に接続され、
    前記第1〜第3の副絶縁トランスの前記第5の副端子は互いに接続され、
    前記第1〜第3の副絶縁トランスの前記第6の副端子はそれぞれ前記第2、第3、第1の副絶縁トランスの第4の副端子に接続されている、請求項6に記載の絶縁トランス。
  9. 請求項1に記載の絶縁トランスと、
    第1の直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する第1の電力変換器と、
    前記第1の電力変換器から前記絶縁トランスを介して供給される交流電力を直流電力に変換して第2の直流電源に供給する第2の電力変換器とを備え、
    前記第1の電力変換器から前記第1の副端子、前記第1の副巻線、前記第1および第2の副巻線間の相間容量、前記第2の副巻線、前記第3の副端子、前記第2の電力変換器、および基準電圧のラインを介して前記第1の電力変換器に至る経路に電流が流れた場合には、前記第1の副巻線の励磁インダクタンスと前記第2の副巻線の励磁インダクタンスとが逆極性になるように構成されている、電力変換装置。
  10. 前記第1の電力変換器は、
    直流電圧を受ける第1および第2の直流端子と、
    交流電圧を受ける第1および第2の交流端子と、
    前記第1の直流端子と前記第1および第2の交流端子との間にそれぞれ接続された第1および第2のトランジスタと、
    前記第1および第2の交流端子と前記第2の直流端子との間にそれぞれ接続された第3および第4のトランジスタと、
    それぞれ前記第1〜第4のトランジスタに逆並列に接続された第1〜第4のダイオードとを含み、
    前記第2の電力変換器は、
    直流電圧を受ける第3および第4の直流端子と、
    交流電圧を受ける第3および第4の交流端子と、
    前記第3の直流端子と前記第3および第4の交流端子との間にそれぞれ接続された第5および第6のトランジスタと、
    前記第3および第4の交流端子と前記第4の直流端子との間にそれぞれ接続された第7および第8のトランジスタと、
    それぞれ前記第5〜第8のトランジスタに逆並列に接続された第5〜第8のダイオードとを含み、
    前記絶縁トランスは、
    第1および第2の主巻線と、
    それぞれ前記第1の主巻線の第1極性端子および第2極性端子に接続された第1および第2の主端子と、
    それぞれ前記第2の主巻線の第1極性端子および第2極性端子に接続された第3および第4の主端子とを備え、
    前記第1および第2の主巻線の極性の方向は同じであり、
    前記第1および第2の交流端子はそれぞれ前記第1および第2の主端子に結合され、
    前記第3および第4の交流端子はそれぞれ前記第4および第3の主端子に結合されている、請求項9に記載の電力変換装置。
  11. 前記第1の電力変換器は、
    前記第1の交流端子と前記第1の主端子との間に接続された第1のリアクトルと、
    前記第2の交流端子と前記第2の主端子との間に接続された第2のリアクトルとをさらに含み、
    前記第2の電力変換器は、
    前記第3の交流端子と前記第4の主端子との間に接続された第3のリアクトルと、
    前記第4の交流端子と前記第3の主端子との間に接続された第4のリアクトルとをさらに含み、
    前記電力変換装置は、前記第1〜第8のトランジスタを制御する制御装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記第1の直流電源から前記第2の直流電源に直流電力を供給する場合には、前記第1および第3のトランジスタを交互にオンさせ、前記第4および第2のトランジスタを交互にオンさせ、前記第5および第7のトランジスタを交互にオンさせ、第6および第8のトランジスタをオフ状態に維持する、請求項10に記載の電力変換装置。
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