JP2009124861A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力トランスの構造を変更することなくコモンモード電流を打ち消し可能とする。
【解決手段】 出力トランス回路部22は、絶縁配置された1次巻線と2次巻線を含む同一構造をもつ偶数個の出力トランス22−1〜22−4を有し、偶数個の出力トランスの1次巻線24−1〜24−4を、交流的安定電位34の位置に対して巻き位置を対称に配置して直列接続する。インバータ回路は、出力トランス回路部の電源側とグランド側に配置したMOS−FET18,20を交互にオン、オフ制御する。出力トランス22−1,22−2の等価容量を介して1次側から2次側へ流れるコモンモード電流を、対称位置の他方に配置している出力トランス22−3,22−4の等価容量を介して2次側から1次側へ流れるコモンモード電流として回収し、接地コンデンサC2,C3に流れるコモンモード電流を打消す。
【選択図】 図2

Description

本発明は、絶縁構造を有する出力トランスを用いたスイッチング電源装置に閲する。
従来、この種のスイッチング電源装置におけるコモンモード電流を打消すための回路構成としては例えば図10に示すものがある。
図10のスイッチング電源装置は、交流入力を行う電源端子110aとグランド端子110b、ラインフィルタ回路112、全波整流を行うダイオードブリッジ1154、入力コンデンサC1、ドライブ回路116と一対のMOS−FET18,120を備えたインバータ回路114、絶縁構造を持つ1次巻線124と2次巻線126を備えた出力トランス122、整流平滑回路128、安定化した直流電圧を負荷に供給する電源出力端子130aとグランド端子130bで構成される。
これに加え、コモンモード電流を打消すための回路として、1次側のインバータ回路114のグランド線と大地に設置接続するFG端子として知られた接地端子132に対する接地線の間に接地コンデンサC2を接続し、また2次側の整流平滑回路のグランド線と接地線との間に接地コンデンサC3を接続している。
このようなスイッチング電源装置の回路において、接地コンデンサC2,C3に流れるコモンモード電流icを打ち消すためには、インバータ回路114のMOS−FET118がオン状態になったときに、出力トランス122の等価容量Caを介して1次側から2次側へ流れ込むコモンモード電流iaと、MOS−FET120がオン状態になったときに、等価容量Cbを介して2次側から1次側へ流れこむコモンモード電流ibを等しくする必要がある。
そのためには、出力トランス122の1次巻線124から2次巻線126に形成されている等価容量CaとCbの問に、Ca≒Cbの関係が成り立つように調整する必要がある。
この関係を実現するためには、トランス内部構造に等価容量を等しくするための打消し巻線を設けたり、静電シールドを配置するなどの工夫が必要となる。
特開平10−52036号公報 特開2001−25242号公報 特開2000−341951号公報
しかしながら、このような従来のコモンモード電流を打ち消す方法にあっては出力トランス122の1次巻線124から2次巻線126に形成されている等価容量CaとCbの問にCa≒Cbの関係を実現するために、出力トランス内部に、1次側から2次側へ流れ込んだ電流を2次側から1次側に戻すための巻線が必要になったりして、トランス構造が複雑化するという問題がある。
また、Ca≒Cbの関係を実現するために設計作業に手間がかかり、設計工数が長くなるという問題がある。
また、2次側から1次側へ戻すために巻いた巻線や静電シールドが、出力トランス内部の磁束と鎖交してうず電流が流れて損失が増加するという問題もある。
更に、Ca≒Cbの関係を優先させることで他の特性が犠牲になる。具体的には低損失化を優先した構造、小型化を優先した構造、巻線同士の結合を上げるという構造を優先させることができないため、損失が増大したり、大型化したり、結合の悪い出力トランスになったりするという問題がある。
本発明は、出力トランスの構造を変更することなくコモンモード電流を打ち消し可能とするスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
本発明はスイッチング電源を提供するものであり、
絶縁配置された1次巻線と2次巻線を含む同一構造をもつ偶数個の出力トランスを有し、偶数個の出力トランスの1次巻線を、交流的安定電位の位置に対して巻き位置を対称に配置して直列接続した出力トランス回路部と、
直列接続した1次巻線の一端と電源線及び直列接続した1次巻線の他端とグランド線との間の各々にスイッチング素子を挿入接続して交互にオン、オフ制御するインバータ回路と、
偶数個の出力トランスの2次巻線から交流出力を個別に平滑整流した後に合成して負荷に直流電力を供給する整流平滑回路部と、
を備えたことを特徴とする。
本発明は、更に、インバータ回路のグランド線と接地線の間に接続されてコモンモード電流を流す第1接地コンデンサと、
整流平滑回路部の出力側グランド線と接地線の間に接続されてコモンモード電流を流す第2接地コンデンサと、
を備えたことを特徴とする。
ここで、インバータ回路及び平滑整流回路部は、出力トランス回路部の交流的安定電位から対称に偶数個の出力トランスを配置可能なシングルフォワード・インバータ回路、フルブリッジ・インバータ回路又はフライバック・インバータ回路を含む回路構成を備える。
平滑整流回路部は、偶数個の出力トランスの2次側の各々に整流平滑回路を接続し、各整流平滑回路に設けた整流用のダイオードを、出力トランス回路部の交流的安定電位の位置に対して対称に配置する。
平滑整流回路部は、偶数個の整流平滑回路の出力を並列接続して負荷に直流電力を供給する。また、平滑整流回路部は、偶数個の整流平滑回路の出力を直列接続して負荷に直流電力を供給するようにしてもよい。
本発明によれば、同一構造をもつ偶数個の出力トランスを、1次巻線を直列接続した中の交流的安定電位となる位置に対して巻き位置を対称となるように配置することで、対称位置の一方に配置している出力トランスの等価容量を介して1次側から2次側へ流れるコモンモード電流を、対称位置の他方に配置している出力トランスの等価容量を介して2次側から1次側へ流れるコモンモード電流として回収することができ、コモンモード電流は接地コンデンサを介せずに偶数個の出力トランス間で流れ、接地コンデンサに流れるコモンモード電流を完全に打消すことができる。
このように同一構成の出力トランスを偶数個配置するだけで、接地コンデンサを流れるコモンモード電流を打ち消すことで雑音端子電圧を低減し、雑音端子電圧を低減するために設けているラインフィルタ回路を小型化し、ラインフィルタ回路の損失を低減できるとともに、設置面積を小さくすることができる。
また、接地コンデンサの容量を減らすことができるので漏洩電流を小さくすることができる。
また、出力トランスの1次側から2次側への等価容量を小さくするための対策として打消し巻線を設けたり、静電シールドを設けたりしなくてもよくなるため、損失を低減したり、小型化したり、巻線同士の結合を上げるということを優先させた出力トランスを設計することができ、全体としてスイッチング電源装置の特性を向上させることができる。
また、基板で巻線を構成している出力トランスの場合、偶数個の出力トランスを実装するには、基板にコアを取り付けるだけで本発明の出力トランス回路部を簡単に構成することができる。
また同一構造の出力トランスで偶数個使用することによって、基板に対する挿入ミスの心配がなく、出力トランスの発注や在庫管理のメリットも大きく、更に、出力トランス同士のばらつきも小さくなり、安定した打消し動作が得られる。
図1は本発明によるスイッチング電源装置の実施形態を示した回路ブロック図である。図1において、本実施形態のスイッチング電源装置は、AC電源が入力される電源入力端子10aとグランド入力端子10bに続いてラインフィルタ回路12を設けている。
ラインフィルタ回路12は、例えば電源入力端子10aからの電源線とグランド入力端子10bからのグランド線との間に、トロイダルコイルコアに銅線を巻いて形成した低域のコモンモードノイズを減衰させるコモンモードチョークコイル、コモンモードチョークコイルの入力側及び出力側のライン間に接続されたXコンデンサ(アクロス・ザ・ラインコンデンサ)、及び高域のコモンモードノイズとノーマルモードノイズを減衰させるための出力側の電源線とグランド線間に接続されたYコンデンサ(ラインバイパスコンデンサ)を備えている。
ラインフィルタ回路12に続いては交流電源を全波整流するダイオードブリッジ15が設けられる。ダイオードブリッジ15に続いては入力コンデンサC1が設けられる。
続いてインバータ回路14が設けられる。インバータ回路14は、ドライブ回路16と出力トランス回路部22の電源側とグランド側のそれぞれに配置したスイッチング素子であるMOSFET18,20から構成される。
本実施形態のインバータ回路14としては、後の説明で明らかにするように、出力トランス回路部22に対し電源側とグランド側にスイッチング素子を配置することのできるフライバック・インバータ、フォワード・インバータまたはフルブリッジ・インバータなどを使用する。
ドライブ回路16は負荷に対する出力電圧を所定電圧に安定化させるようにMOSFET18,20をオン、オフ制御し、この場合、負荷に対する出力電圧をフォトカプラなどのアイソレーション回路を介して検出入力しているが、この点についての図示は省略している。
インバータ回路14に続いては出力トランス回路部22が設けられる。本実施形態の出力トランス回路部22は、同一構造を持つ偶数個、本実施形態にあっては4個の出力トランス22−1〜22−4を有し、出力トランス22−1〜22−4のそれぞれは絶縁配置された1次巻線24−1〜24−4と2次巻線26−1〜26−4を持ち、1次巻線24−1〜24−4を交流的安定電位34の位置に対し、巻き位置を対称に配置して直列接続している。
即ち出力トランス22−1〜22−4は、その1次巻線24−1〜24−4及び2次巻線26−1〜26−4のそれぞれにドットで示す極性を持っており、交流的安定電位34の位置に対し、1次巻線24−1〜24−4の極性を示すドットの位置が対称となるように配置している。
出力トランス22−1〜22−4に続いては整流平滑回路28−1〜28−4が設けられる。整流平滑回路28−1〜28−4は整流用のダイオードと平滑用のコンデンサを備えているが、その具体的な回路構成は、インバータ回路14におけるフライバック方式、フォワード方式、あるいはフルブリッジ方式により、異なった回路構成を取る。
整流平滑回路28−1〜28−4の出力は並列接続され、負荷に直流電源を供給する電源出力端子30aとコモン出力端子30bに接続されている。
更に、出力トランス回路部22の1次側となるインバータ回路14のグランドラインと大地に接地接続する接地端子32からの接地線との間に、コモンモード電流を流すための接地コンデンサ(第1接地コンデンサ)C2を接続し、更に出力トランス回路部22の2次側となるコモン出力端子30bに接続しているグランド線と接地線との間に同じくコモンモード電流を流す接地コンデンサ(第ふ接地コンデンサ)C3を接続している。
図2は図1の出力トランス回路部22をインバータ側のMOSFET及び整流平滑回路と共に取り出して、コモンモード電流の打消し動作を示した回路ブロック図である。
本実施形態の出力トランス回路部22に設けている4台の出力トランス22−1〜22−4は、同一構造の出力トランスである。出力トランス22−1〜22−4は、1次巻線24−1〜24−4と2次巻線26−1〜26−4のそれぞれの間に、トランス構造に起因した等価容量Ca1とCb1、Ca2とCb2、Ca3とCb3及びCa4とCb4をそれぞれ持っており、各トランスは同一構造であることから、これらの等価容量はトランス間でほぼ同一の容量となっている。
即ち、同じ出力トランス22−1〜22−4を用いることで等価容量の関係を
Ca1=Ca2=Ca3=Ca4
Cb1=Cb2=Cb3=Cb4
となる関係が自動的に実現できている。
出力トランス22−1〜22−4は、交流的安定電位34に対し対称に配置して接続しているため、インバータ回路14のMOSFET18,20の交互のオンオフ動作に伴って印加される電圧も、交流的安定電位34に対し対称に印加される。
このため、同じ容量のコンデンサCa1,Ca2,Ca3,Ca4並びにCb1,Cb2,Cb3,Cb4について、同じ交流電圧が印加されると、
I=ωCV
によって流れる交流電流が同じ値になることが分かる。
即ち、出力トランス22−1の等価容量を流れる電流の間には
ia1=ia4
ia2=ia3
ib1=ib4
ib2=ib3
の関係が成立する。
ここでMOSFET18がオンし、同時にMOSFET20がオフしているタイミングにあっては、図示のように出力トランス22−1〜22−2の等価容量Ca1,Cb2,Ca2,Cb2のそれぞれを通って、1次側から2次側に電流ia1,ib1,ia2,ib2が流れる。
一方、交流的安定電位34に対し対称位置にある出力トランス22−3,22−4については、等価容量Ca3,Cb3,Ca4,Cb4を介して2次側から1次側に電流ia3,ib3,ia4,ib4が流れる。
即ち、出力トランス22−1,22−2において、1次側から2次側に流れるコモンモード電流を接地コンデンサC2,C3を介することなく、交流的安定電位34に対し対称位置にある出力トランス22−3,22−4の2次側から1次側に回収することができるため、それらの合成電流は理論的にはゼロとなる。
この出力トランス回路部22に流れたコモンモード電流の合成電流は、2次側の接地コンデンサC3を流れてコモンモード電流icとなり、接地端子32で測定すると雑音端子電圧として測定される。
本実施形態にあっては、このコモンモード電流icがゼロとなるため、接地端子32で測定しても雑音端子電圧はゼロで、測定されず、コモンモード電流がほぼ完全に打ち消された状態を作り出すことができる。
もちろん実際の回路にあっては、同一構造であっても出力トランス22−1〜22−4の間には若干のばらつきがあり、それぞれの等価容量が必ずしも同じにならないが、この程度のわずかなばらつきで生ずる合成電流はごく僅かであり、結果としてコモンモード電流icをごく小さな電流に抑え込むことができる。
図3は本実施形態のインバータ回路としてフライバック・インバータ回路を使用した場合の整流平滑回路の回路構成を示した回路ブロック図である。
図3において、フライバック・インバータ回路14−1は出力トランス回路部22に対し、電源側とアース側のそれぞれにMOSFET18,20を配置して、交流的安定電位34を作り出すことができる。
このフライバック・インバータ回路14−1に対し、交流的安定電位34に対し対称配置した出力トランス22−1〜22−4の2次側に設けた整流平滑回路28−1〜28−4は、それぞれダイオードとコンデンサからなるD11とC11、D12とC12、D13とC13、及びD14とC14を備えている。
この整流平滑回路28−1〜28−4の整流用のダイオードと平滑用のコンデンサの配置についても、出力トランス22−1〜22−4と同様、交流的安定電位34に対し対称となるように配置している。
具体的には、出力トランス22−1〜22−4の極性を示すドットが付されたラインに整流用のダイオードD11,D12,D13,D14をそれぞれ配置することで、対称な回路構成としている。
この図3の整流平滑回路28−1〜28−4に示すように、整流用のダイオードと平滑用のコンデンサからなる回路につき、交流的安定電位34につき対称となるように配置することで、図2に示した出力トランス22−1〜22−4の等価容量Ca1〜Ca4,Cb1〜Cb4に印加する交流電圧の対称化を、より高精度に実現することができ、これによって対称配置に伴う等価容量を流れる電流の合成電流をゼロとするための回路精度を高めることができる。
ここでフライバック・インバータ回路14−1にあっては、例えば出力トランス22−1を例に取ると、MOSFET18がオンのとき出力トランス22−1にエネルギを蓄積し、MOSFET18がオフのときダイオードD11を通じてエネルギを負荷に供給する。この負荷に対するエネルギの供給は、コンデンサC11の放電によってエネルギを負荷に供給するため、比較的容量の大きなコンデンサが必要となる。
図4はフライバック・インバータ回路14−1に対応した他の整流平滑回路を示した回路ブロック図である。図4の整流平滑回路28−1〜28−4にあっては、図3とは逆に、出力トランス22−1〜22−4の2次巻線26−1〜26−4について示した極性を示すドットとは反対側のラインに整流用のダイオードD11,D12,D13,D14を接続することで、交流的安定電位34に対し整流平滑回路を上下に対称に配置している。
このような整流平滑回路のダイオードの対称配置についても、図3の実施形態と同様、図2の出力トランス22−1〜22−4の等価容量Ca1〜Ca4、Cb1〜Cb4に加わる交流電圧を対称化する精度を高め、それぞれに加わる交流電圧を同じにして、等価容量に流れる交流電流を同じにすることができる。
図5は本実施形態のインバータ回路としてフォワード・インバータ回路14−2を用いた場合の整流平滑回路の回路構成を示した回路ブロック図である。
インバータ回路としてフォワード・インバータ回路14−2を使用した場合にも、出力トランス回路部22の電源側とグランド側のそれぞれにMOSFET18,20を対称に配置してスイッチング制御を行うことができる。
フォワード・インバータ回路14−2において、出力トランス22−1〜22−4の2次側に設ける整流平滑回路28−1〜28−4は、ダイオードD11〜D14,D21〜D24、チョークコイルL11〜L14、及びコンデンサC11〜C14で構成される。
このようなフォワード・インバータ回路14−2の整流平滑回路28−1〜28−4について、本実施形態にあっては、整流平滑回路28−1.28−2に対し、整流平滑回路28−3,28−4が1次側の交流的安定電位34に対し上下に対称となるように配置している。
即ち、出力トランス22−1〜22−4の2次巻線26−1〜26−4の極性を示すドットが付されたライン側にダイオードD11〜D14とチョークコイルL11〜L14を交流的安定電位34に対し対称配置となるように接続し、更にダイオードD21〜D24を交流的安定電位34に対し対称配置となるように接続している。
このように整流平滑回路28−1〜28−4についても交流的安定電位34に対し対称となるように回路配置することで、出力トランス22−1〜22−4のそれぞれの等価容量に加わる交流電圧を同じにして、等価容量に流れる交流電流を同じにする精度を高めることができる。
ここでフォワード・インバータ回路14−2にあっては、例えば出力トランス22−1側を例に取ると、MOSFET18がオンしたときにダイオードD11が導通して負荷に電流を流し、MOSFETがオフしたときはチョークコイルL11に蓄積されたエネルギをダイオードD12を通して負荷に供給する。このため、図3及び図4に示したフライバック・インバータ回路14−1に比べるとコンデンサC11の容量を小さくすることができる。
図6はフォワード・インバータ回路14−2に対応した整流平滑回路の他の実施形態を示した回路ブロック図である。図6の実施形態の整流平滑回路28−1〜28−4にあっては、出力トランス22−1〜22−4の2次巻線26−1〜26−4について示した極性を示すドットが付いたラインとは反対側のラインに、ダイオードD11〜D14及びチョークコイルL11〜L14を接続し、これに対応してダイオードD21〜D24を接続したことを特徴とする。
この場合にも1次側の交流的安定電位34に対し整流平滑回路28−1,28−2と整流平滑回路28−3,28−4が対称の回路配置を持つことになり、フォワード・インバータ回路14−2のスイッチング動作に伴う出力トランス22−1〜22−4のそれぞれに加わる交流電圧を同一にして等価容量に流れる電流を同一にし、これによって合成電流をゼロとして、2次側の接地コンデンサC3に流れるコモンモード電流icをゼロとすることができる。
図7は整流平滑回路の出力を直列接続した他の実施形態を示した回路ブロック図である。図7において、インバータ回路14及び出力トランス回路部22は図1の実施形態と同じであるが、整流平滑回路28−1〜28−4につき、その出力側を負荷に対する電源出力端子30aとコモン出力端子30bとの間に直列に接続している。これによって、負荷に対し4つの整流平滑回路28−1〜28−4で発生した直流電圧を加算した電圧を供給することができる。
この場合にも、MOSFET18,20、出力トランス22−1〜22−4、更に整流平滑回路28−1〜28−4のそれぞれが、交流的安定電位34に対し図示の状態で上下に対称配置された回路構成を持ち、インバータ回路14のスイッチング動作に伴う出力トランス22−1〜22−4に加わる交流電圧が同一で、1次側と2次側の等価容量に流れる電流を同じにし、その合成電流をゼロとすることで、2次側の接地コンデンサC3に流れるコモンモード電流icをゼロとして打ち消すことができる。
図7の整流平滑回路28−1〜28−4の出力を直列接続する構成は、図3及び図4のフライバック・インバータ回路14−1の場合、図5及び図6のフォワード・インバータ回路14−2の場合についても、同様に適用可能である。
図8はフルブリッジ・インバータ回路を用いた他の実施形態を示した回路図である。図8のフルブリッジ・インバータ回路14−3にあっては、出力トランス回路部22に対しMOSFET18−1,18−2とMOSFET20−1,20−2を配置することでフルブリッジ回路を構成している。
即ち、MOSFET18−1,18−2の同時オンで、出力トランス22−1〜22−4の直列接続された1次巻線24−1〜24−2に左から右側に電流を流し、次にMOSFET20−1,20−2を同時にオンし、直列接続した1次巻線24−1〜24−2に逆に右から左側に電流を流し、これを繰り返す。
出力トランス22−1〜22−4は、直列接続した1次巻線24−1〜24−4の交流的安定電位34に対し、図示の回路図においては左右対称となるように配置される。
これによって、フルブリッジ・インバータ回路14−3のスイッチング動作に伴う出力トランス22−1〜22−4に加わる交流電圧を同一とし、それぞれの等価容量を流れる電流を同じにし、その合成電流をゼロとして、2次側の接地コンデンサC3に流れるコモンモード電流icをゼロに打ち消すことができる。
図9は図8のフルブリッジ・インバータ回路14−3における整流平滑回路28−1〜28−4の具体的な回路構成を示した回路ブロック図である。
図9において、フルブリッジ・インバータ回路14−3に対応した整流平滑回路28−1〜28−4は、ダイオードD11〜D14、ダイオードD21〜D24、チョークコイルL11〜L14及びコンデンサC11〜C14で構成されており、2次巻線26−1〜26−2につき、極性を示すドット側にダイオードD11〜D14及びダイオードD21〜D24、更にチョークコイルL11〜L14を接続し、交流的安定電位34に対し、整流平滑回路28−1,28−2と整流平滑回路28−3,28−4が、この場合には左右対称となるように配置されている。
なお、上記の実施形態にあっては、インバータのスイッチング素子としてMOSFETを例に取るものであったが、他のスイッチング素子であってもよい。
また上記の実施形態は出力トランス回路部に設ける出力トランスの数として4個とした場合を例にとるものであったが、これ以外に出力トランスの数は偶数個であればよく、例えば2個あるいは6個としても良い。
この場合、出力トランスの数が増えると、同一容量であればそれぞれの出力トランスは小型化できるが、あまり数が多くなると回路実装上問題があることから、出力トランスの最大数はある値に制約される。
また本実施形態で使用する出力トランスとしては、コアに1次巻線と2次巻線を絶縁構造で配置した通常のトランス構造はもちろんのこと、回路基板上にコイルを導体パターンで形成し、そこにコアを実装する平面実装型の出力トランス構造であってもよく、同一構造であれば適宜のトランス構造をそのまま適用できる。
また本発明は、交流的安定電位点に対して出力トランスの1次巻線を並列に接続したものを直列接続するようにしても良い。
また上記の実施形態は接地コンデンサC2、C3を備えているが、接地コンデンサC2、C3を無くしたスイッチング電源装置としても良く、この場合にも有効にノイズ低減効果が得られる。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
本発明によるスイッチング電源装置の実施形態を示した回路ブロック図 図1の出力トランス回路部を取り出してコモンモード電流の打ち消し動作を示した回路ブロック図 フライバック・インバータ回路に対応した平滑整流回路を備えた本実施形態の出力トランス回路部を示した回路ブロック図 フライバック・インバータ回路に対応した別の平滑整流回路を備えた本実施形態の出力トランス回路部を示した回路ブロック図 フォワード・インバータ回路に対応した平滑整流回路を備えた本実施形態の出力トランス回路部を示した回路ブロック図 フォワード・インバータ回路に対応した別の平滑整流回路を備えた本実施形態の出力トランス回路部を示した回路ブロック図 整流平滑回路の出力を直列接続した他の実施形態を示した回路ブロック図 フルブリッジ・インバータ回路を用いた他の実施形態を示した回路ブロック図 図8のフルブリッジ・インバータ回路における整流平滑回路部の実施形態を示した回路ブロック図 従来のスイッチング電源装置におけるコモンモード電流の打ち消し動作を示した回路ブロック図
符号の説明
10a:電源入力端子
10b:グランド入力端子
12:ラインフィルタ回路
14:インバータ回路
14−1:フライバック・インバータ回路
14−2:フォワード・インバータ回路
14−3:フルブリッジ・インバータ回路
15:ダイオードブリッジ
16:ドライブ回路
18,20:MOSFET
22:出力トランス回路部
22−1〜22−4:出力トランス
24−1〜24−4:1次巻線
26−1〜26−4:2次巻線
28−1〜28−4:整流平滑回路
30a:電源出力端子
30b:コモン出力端子
32:接地端子
34:交流的安定電位点

Claims (6)

  1. 絶縁配置された1次巻線と2次巻線を含む同一構造をもつ偶数個の出力トランスを有し、前記偶数個の出力トランスの1次巻線を、交流的安定電位の位置に対して巻き位置を対称に配置して直列接続した出力トランス回路部と、
    前記直列接続した1次巻線の一端と電源線及び前記直列接続した1次巻線の他端とグランド線との間の各々にスイッチング素子を挿入接続して交互にオン、オフ制御するインバータ回路と、
    前記偶数個の出力トランスの2次巻線から交流出力を個別に平滑整流した後に合成して負荷に直流電力を供給する整流平滑回路部と、
    を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 請求項1記載のスイッチング電源装置に於いて、更に、
    前記インバータ回路のグランド線と前記接地グランド線の間に接続されてコモンモード電流を流す第1接地コンデンサと、
    前記整流平滑回路部の出力側グランド線と接地グランド線の間に接続されてコモンモード電流を流す第2接地コンデンサと、
    を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 請求項1記載のスイッチング電源装置に於いて、前記インバータ回路及び平滑整流回路部は、前記出力トランス回路部の交流的安定電位から対称に偶数個の出力トランスを配置可能なシングルフォワード・インバータ回路、フルブリッジ・インバータ回路又はフライバック・インバータ回路を含む回路構成を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  4. 請求項1記載のスイッチング電源装置に於いて、前記平滑整流回路部は、前記偶数個の出力トランスの2次側の各々に整流平滑回路を接続し、各整流平滑回路に設けた整流用のダイオードを、前記出力トランス回路部の交流的安定電位の位置に対して対称に配置したことを特徴とするスイッチング電源装置。
  5. 請求項1記載のスイッチング電源装置に於いて、前記平滑整流回路部は、前記偶数個の整流平滑回路の出力を並列接続して負荷に直流電力を供給することを特徴とするスイッチング電源装置。
  6. 請求項1記載のスイッチング電源装置に於いて、前記平滑整流回路部は、前記偶数個の整流平滑回路の出力を直列接続して負荷に直流電力を供給することを特徴とするスイッチング電源装置。
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