JP6837330B2 - 光電変換装置及び光電変換装置の製造方法 - Google Patents
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Description
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一部分には同一符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。
図1は、本発明の一実施形態に係る光電変換装置100の一例を示す概略構成図である。図1(a)は光電変換装置100の正面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A′断面図であり、図1(c)は光電変換装置100の底面図である。
図1(a)〜(c)に示すように、光電変換装置100は、フィルタ部(ブロック部)10と、光電変換部20と、フィルタ部10と光電変換部20とを接着する接着部30と、を備える。フィルタ部10は光学フィルタ11を備え、光電変換部20は光電変換素子21を備える。光電変換素子21は、例えば赤外線素子又は発光ダイオード等で構成される。ここでは、光電変換素子21が赤外線素子からなる場合について説明する。
フィルタ部10は、光学フィルタ11の光出射面が光電変換部20の光電変換素子21の受光面と対向するように光電変換部20と対向して配置される。
図1に示すように、フィルタ部10は、光学フィルタ11と、リードフレーム(第二のリードフレーム)12と、光学フィルタ11とリードフレーム12とを封止する樹脂層(第二の樹脂層)13と、を備える。
光学フィルタ11を構成する光学部材の材料としては、例えば、シリコン(Si)、硝子(SiO2)、サファイヤ(Al2O3)、Ge、ZnS、TiO2、MgF2、SiO、SiO2、ZrO2、Ta2O5などが用いられる。
樹脂層13は、例えばエポキシ系の熱硬化型樹脂からなり、リフロー時の高熱に耐えられるようになっている。樹脂層13の外形すなわち、フィルタ部10のパッケージ形状は、例えば直方体である。
光学フィルタ11の一部は光電変換部対向面10a及び光電変換部対向面10aとは反対側の面10cで樹脂層13から露出している。これにより、光学フィルタ11を通過する光が樹脂層13により吸収されることを防ぐことができる。
光電変換部20は、光電変換素子21と、リードフレーム(第一のリードフレーム)22と、光電変換素子21とリードフレーム22とを封止する樹脂層(第一の樹脂層)23と、を有する。
リードフレーム22は、例えば図4に示すように素子形成領域h2を有し、図5に示すように、素子形成領域h2に光電変換素子21が配置される。そして、光電変換素子の電極とリードフレーム22とが、図6に示すように、金(Au)等の金属細線からなるワイヤ25によって電気的に接続される。
リードフレーム22は、外形がリードフレーム12よりも大きく、リードフレーム12と同一の材料からなる。リードフレーム22も、リードフレーム12と同様に、フォトリソグラフィ技術により選択的にエッチングし、めっき(鍍金)処理を施すことにより形成される。
樹脂層13と樹脂層23とは同じモールド樹脂で形成されてもよいし、異なるモールド樹脂で形成されてもよいが、製造容易性の観点から樹脂層13と樹脂層23とは同じモールド樹脂で形成されていることが好ましい。
光電変換素子21の受光面21aはフィルタ部対向面20aで樹脂層23から露出している。これにより、光電変換素子21の受光面21aに入射する光が樹脂層23により吸収されることを防ぐことができる。
接着部30は、フィルタ部10の光電変換部対向面10aと光電変換部20のフィルタ部対向面20aとを接着する。フィルタ部10と光電変換部20とは、リードフレーム露出面10bとリードフレーム露出面20bとが面一となるように接着される。
接着部30は特に限定はなく、絶縁性を有する粘着剤や絶縁性を有する接着剤であってもよいし、導電性を有する粘着剤又は導電性を有する接着剤であってもよい。接着剤は、例えば絶縁ペースト(一例として、熱硬化性のエポキシ樹脂)であってもよい。
図7(a)の側面図及び図7(b)底面図に示すように、光電変換装置100は、フィルタ部10のリードフレーム露出面10bと光電変換部20のリードフレーム露出面20bと、第一の接着部31とが配線基板1の表面1a上に接合される被接合面100aとなる。
光電変換装置100の製造工程は、フィルタ部10の製造工程と、光電変換部20の製造工程と、フィルタ部10と光電変換部20とを接着する接着工程と、に区分される。フィルタ部10の製造工程は、光電変換部20の製造工程と前後して、又は並行して行う。ここでは、まずフィルタ部10の製造工程について説明し、次に光電変換部20の製造工程について説明し、その後、両部材の接着工程について説明する。
図8は、フィルタ部10の製造方法を示す工程図である
まず始めに、耐熱性の粘着シート51を用意し、この粘着シート51の粘着層に、Ni/Pd/Auを外装めっきした金属薄板12Aの裏面を貼付する(図8(a))。この金属薄板12Aは、図2に示すように、フィルタ部10に含まれるリードフレーム12が複数一体に配置されてなる。リードフレーム12は、図2において上下に隣り合う二つのリードフレーム12が対となり、対をなす二つのリードフレーム12は、図2中に破線で示す四角形の対角線の交点を中点とした点対称の関係となるように配置される。また、二つのリードフレーム12を有する対が複数上下方向に配置され、左右に隣り合うリードフレーム12は対をなす二つのリードフレーム12を平行移動させた関係となるように配置される。
・ポリエステルテープ耐熱温度、約130℃(但し使用条件次第で耐熱温度は約200℃にまで達する)。
・テフロン(登録商標)テープ耐熱温度:約180℃
・PPS(ポリフェニレンサルファイド) 耐熱温度:約160℃
・ガラスクロス耐熱温度:約200℃
・ノーメックペーパー耐熱温度:約150〜200℃
・他に、アラミド、クレープ紙が粘着シート51として利用し得る。
次に、図8(c)に示すように、金属薄板12Aの表面側に上金型52を配置すると共に、金属薄板12Aの裏面側に下金型53を配置する。そして、上金型52と下金型53とにより金属薄板12Aを挟み込み、上金型52と下金型53とにより挟まれた空間に、溶融したエポキシ樹脂等54をサイドから注入し充填する。これにより、樹脂層13を形成する。すなわち、上金型52及び下金型53に挟まれた金属薄板12Aと光学フィルタ11との間にモールド樹脂54を充填して、金属薄板12Aと光学フィルタ11とを封止する。
このとき、後工程でフィルタ部10と光電変換部20とを接着して光電変換装置100を形成したときに、金属薄板12Bにおいてリードフレーム露出面10b側となる部分どうしが隣接するように金属薄板12Aを個片化する。
次に、光電変換部20の製造方法を説明する。
まず、フィルタ部10の製造方法と同様に、耐熱性の粘着シートの粘着層に、Ni/Pd/Auを外装めっきした金属薄板22Aを貼付する。この金属薄板22Aは、図4に示すように、光電変換部20に含まれるリードフレーム22が複数一体に配置されてなる。また、図4において上下に隣り合う二つのリードフレーム22が対となり、対をなす二つのリードフレーム22は点対称の関係となるように配置される。また、二つのリードフレーム12を有する対が複数上下方向に配置され、左右に隣り合う二つのリードフレーム22は、対をなす二つのリードフレーム22を平行移動させた関係となるように配置される。
次に、図5に示すように、リードフレーム22の素子形成領域h2に光電変換素子21を配置して、光電変換素子21の裏面(即ち、受光面21a)を粘着シートの粘着層に貼付する。光電変換素子21は、図5において対をなす二つのリードフレーム22に配置される光電変換素子21の中心同士を結ぶ線の中点を点対象の中心とした点対称の関係となるように配置される。つまり、対をなす二つのリードフレーム22において、リードフレーム22と光電変換素子21との位置関係が同一の位置関係となるように配置する。
次に、フィルタ部10の製造方法と同様の手順で、金属薄板22Aの表面側に上金型を配置すると共に、金属薄板22Aの裏面側に下金型を配置する。そして、上金型と下金型とにより金属薄板22Aを挟み込み、上金型と下金型とに挟まれた空間内に溶融したエポキシ樹脂等をサイドから注入し、充填する。これにより、光電変換素子21とリードフレーム22とワイヤ25とが樹脂で覆われた樹脂層23が形成される。なお、樹脂層23の材料としては、樹脂層13と同様の材料を用いることができる。
上下に隣り合う対をなすリードフレーム22及び光電変換素子21を点対称の関係となるように配置しているため、上下に隣り合う光電変換部20、つまり対をなす光電変換部20は、リードフレーム露出面20b側となる部分同士が隣接して形成される。
次に、フィルタ部10と光電変換部20との接着工程を説明する。
まず、図12に示すように、複数の光電変換部20が形成された金属薄板22Aにおいて、フィルタ部対向面20aとなる面に接着剤を塗布する。本実施形態では接着剤として絶縁ペースト61を用いる。絶縁ペースト61は、光電変換素子21を除く領域であり且つ、フィルタ部10と光電変換部20とを接着したときに光学フィルタ11と対向する領域を除く領域に塗布する。具体的には、図1に示すように、フィルタ部対向面20aのリードフレーム露出面20b側の端部領域となる領域であり、且つ、フィルタ部10と光電変換部20とを接着した時に、フィルタ部10と対向する領域a1に絶縁ペースト61を塗布する。このとき、図12に示すように対をなす二つの光電変換部20の、フィルタ部対向面20aのリードフレーム露出面20b側の領域a1同士は隣接している。絶縁ペースト61は、図12に示すように、対をなす二つの光電変換部20それぞれの領域a1同士を含む領域に塗布する。この領域a1に塗布した絶縁ペースト61は第一の接着部31となる。
領域a1には、絶縁ペースト61を、図12に示すように、例えばスタンプ法を用いて断続的に塗布してもよく、逆に連続的に塗布してもよい。絶縁ペースト61は、図1に示すように、光電変換部20とフィルタ部10とを接着した状態で、領域a1のうちの少なくとも光電変換素子21のX方向の幅X1と対向する領域a11にX方向に連続的に第一の接着部31が形成されるように絶縁ペースト61を塗布する。つまり、領域a11については絶縁ペースト61をX方向に連続的に塗布するか、又は、部分的に塗布する場合には、光電変換部20とフィルタ部10とを接着することにより押し潰されて広がった絶縁ペースト61が少なくとも領域a11についてはX方向に連続した形状となるように絶縁ペースト61の塗布量及び塗布間隔を調整する。領域a1のうち領域a11を除く領域には、絶縁ペースト61を全体に連続して塗布してもよくまた部分的に塗布してもよく、この領域a1のうち領域a11を除く領域については、光電変換部20とフィルタ部10とを接着した状態で、第一の接着部31が断続的に形成されていてもよい。
次に、図13に示すように、対をなす二つの光電変換部20と対をなす二つのフィルタ部10とが対向するように光学フィルタ11と光電変換素子21とを位置合わせして、図12に示す絶縁ペースト61が塗布された樹脂層23が形成された金属薄板22Aと図10に示す樹脂層54が形成された金属薄板12Bとを、フィルタ部対向面20a側とフィルタ部10の光電変換部対向面10a側とが対向するように接触させ、例えば熱処理を施して絶縁ペースト61を硬化させる。
なお、上記では、対をなす二つのフィルタ部10を有する金属薄板12Bと複数の光電変換部20が形成された金属薄板22Aとを絶縁ペースト61で接着した後、ダイシングすることで光電変換装置100を製造しているが、これに限るものではない。一つずつに個片化されたフィルタ部10と一つずつに個片化された光電変換部20とを絶縁ペースト61等の接着剤で接着して光電変換装置100を製造してもよい。金属薄板12Bに形成されるフィルタ部10の数と、金属薄板22Aに形成される光電変換部20の数との組み合わせは任意に設定することができる。
ところで、光電変換装置100は、フィルタ部10と光電変換部20とを接着剤で接着することにより形成されているので、光電変換装置100のフィルタ部10と光電変換部20との間には、空洞部分が存在している。以下、この空洞部分を有することのメリットについて説明する。
本発明の一実施形態は、以下の効果を奏する。
(4.1)フィルタ部10と光電変換部20とは、図1に示すように、リードフレーム露出面10b側の端部領域とリードフレーム露出面20b側の端部領域とで第一の接着部31により接着されている。また、第一の接着部31は、フィルタ部対向面20aのリードフレーム露出面20b側の領域のうち、フィルタ部10と対向する領域に連続的に形成されている。図7に示すように、この光電変換装置100を縦型に実装した場合、リードフレーム露出面10bとリードフレーム露出面20bと第一の接着部31とからなる被接合面100aが、配線基板1の表面1aに接合されることになる。
そのため、フラックスは毛細管現象によって光電変換装置100の内部に侵入しやすく、また、フラックスは気化するため光電変換装置100内部を汚染しやすい。フラックスが、フィルタ部10と光電変換部20との隙間から光電変換装置100内部に侵入すると、光学フィルタ11の光出射面や光電変換素子21の入射面が汚染され、光学特性を低下させることになる。
本発明の一実施形態に係る光電変換装置100では、光電変換装置100の配線基板1との接合面側からのフラックス等の侵入を阻止するようにフィルタ部10と光電変換部20との隙間を第一の接着部31で塞いでいる。そのため、フラックス等の侵入を容易に防止することができ、光学特性の低下を回避することができる。
(5.1)上記実施形態では、フィルタ部10と光電変換部20との接着に、絶縁ペースト61を用いる場合について説明した。しかしながら、本実施形態では、絶縁ペースト61ではなく、導電ペースト(例えば、銀(Ag)ペースト)を用いてもよい。このような場合であっても、フィルタ部10と光電変換部20同士を接着することができる。
また、光電変換部20のリードフレーム22のみ配線基板1に接合する場合には、フィルタ部10では必ずしもリードフレーム12の一部を露出させる必要はなく、さらには光学フィルタ11を支持することができればリードフレーム12を必ずしも設けなくともよい。
図16は、光学フィルタ11を設ける代わりに開口部40dを設けた光電変換装置101の一例を示す概略構成図である。図16(a)は光電変換装置101の正面図であり、図16(b)は図16(a)のA−A′断面図であり、図16(c)は光電変換装置101の底面図である。
図16に示すように、ブロック部40は、リードフレーム41と、リードフレーム41を覆って封止する樹脂層42と、を有する。
また、ブロック部40には、ブロック部40を貫通する、断面がテーパー状の円形の開口部40dが形成され、開口部40dの直径は、面40c側よりも光電変換部対向面40a側の方が大きい。開口部40dの光電変換部対向面40a側は、面40c側から見て、開口部40d内に光電変換素子21が含まれる大きさを有する。
まず、図17に示す金属薄板41Aの表面側に上金型を配置すると共に、金属薄板41Aの裏面側に下金型を配置する。そして、上金型と下金型とにより金属薄板41Aを挟み込み、上金型と下金型とに挟まれた空間内にサイドから溶融したエポキシ樹脂等を注入し充填する。これにより樹脂層42を形成する。樹脂層42の材料としては、樹脂層13と同様の材料を用いることができる。
次に、樹脂層42をより硬化させるためのポストキュア等の処理を行った後、金属薄板41Aを、対をなすリードフレーム41を有する二つのブロック部40毎の金属薄板に個片化する。
金属薄板に個片化する際には、対をなす二つのブロック部40のリードフレーム露出面40b側となる部分同士が隣接するように個片化する。
光電変換装置100と同様に、光電変換装置101は、図16に示すように、ブロック部40のリードフレーム露出面40bと光電変換部20のリードフレーム露出面20bと第一の接着部31が配線基板の表面上に接合される被接合面となる。この被接合面が配線基板に対して例えばハンダで接合される。
また、光電変換装置101を、光電変換部20のフィルタ部対向面20a側でのみハンダにより固定した場合であっても、ブロック部40が光電変換装置101の姿勢変化の跨げとなるため、光電変換装置101の姿勢変化を抑制することができる。
光電変換装置102では、光電変換部70で用いるリードフレームとして、外部出力端子として3端子を有する、リードフレーム71を用いる。図21は光電変換部70に含まれるリードフレーム71が複数一体に形成された金属薄板71Aである。リードフレーム71は、二つの素子形成領域h2を有する。また、金属薄板71Aにおいて、上下に隣り合う二つのリードフレーム71は対をなし、対をなす二つのリードフレーム71は、点対称の関係となるように配置されている。そして、二つのリードフレーム71からなる対が、上下方向に複数配置され、左右に隣り合う二つのリードフレーム71は平行移動した関係となるように配置される。
形成された複数の光電変換部70は、リードフレーム71の一部が露出するリードフレーム露出面70b側となる部分同士が隣接している。
したがって、この場合も本発明の一実施形態に係る光電変換装置100と同等の作用効果を得ることができる。
光電変換装置103では、光電変換部90で用いるリードフレームとして、外部出力端子として4端子を有する、リードフレーム91を用いる。図26は、光電変換部90に含まれるリードフレーム91が複数一体に形成されてなる金属薄板91Aである。リードフレーム91は、二つの素子形成領域h2を有すると共に、外部出力端子として4つの端子を有する。また、金属薄板91Aにおいて、上下に隣り合う二つのリードフレーム91は対をなし、対をなす二つのリードフレーム91は点対称の関係となるように配置される。この二つのリードフレーム91からなる対が、上下方向に複数配置され、左右に隣り合うリードフレーム91は平行移動した関係となるように配置される。
形成された複数の光電変換部90は、リードフレーム91の一部が露出するリードフレーム露出面90b側となる領域同士が隣接している。
光電変換装置103では、金属薄板12A上に形成された複数のフィルタ部10を、図28に示すように、対をなす二つのフィルタ部10が2対左右に並んだ四つのフィルタ部10毎にダイシングし、四つのフィルタ部10を備えた金属薄板(ブロック体)12Cに個片化する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
10a 光電変換部対向面
10b リードフレーム露出面
11 光学フィルタ
12 リードフレーム
13 樹脂層
20 光電変換部
20a フィルタ部対向面
20b リードフレーム露出面
21 光電変換素子
22 リードフレーム
23 樹脂層
25 ワイヤ
30 接着部
31 第一の接着部
32 第二の接着部
40 ブロック部
40a 光電変換部対向面
40b リードフレーム露出面
40d 開口部
70 光電変換部
71 リードフレーム
80 フィルタ部
90 光電変換部
91 リードフレーム
100〜103 光電変換装置
Claims (21)
- 光電変換素子と、第一のリードフレームと、前記光電変換素子及び前記第一のリードフレームを封止する第一の樹脂層と、を有する光電変換部と、
ブロック部と、
前記光電変換部と前記ブロック部とを接着する接着部と、を備え、
前記ブロック部は、当該ブロック部の前記光電変換部と対向する光電変換部対向面と、当該光電変換部対向面と交差する交差面と、を有し、
前記光電変換部は、前記光電変換素子の受光面又は発光面である受発光面を含む面であって前記ブロック部と対向するブロック部対向面と、当該ブロック部対向面と交差すると共に、前記交差面と面一となる前記第一の樹脂層の側面であって且つ前記第一のリードフレームの一部が露出した第一のリードフレーム露出面と、を有し、
前記接着部は、前記光電変換部対向面と前記ブロック部対向面とが対向する領域であり且つ前記ブロック部側から見て前記光電変換素子の前記受発光面と重ならない前記第一のリードフレーム露出面寄りの領域のうち前記第一のリードフレーム露出面側から見て前記光電変換素子と重なる領域を含む前記光電変換素子の幅以上の領域を接着する第一の接着部を有する光電変換装置。 - 前記第一の接着部は、前記第一のリードフレーム露出面及び前記交差面と面一となる面を有する請求項1に記載の光電変換装置。
- 前記第一の接着部は、前記ブロック部対向面と前記光電変換部対向面とが対向する領域のうち、前記ブロック部対向面と前記第一のリードフレーム露出面とがなす辺が延びる方向全体に亙って連続的に設けられている請求項1または請求項2に記載の光電変換装置。
- 前記接着部は、前記ブロック部対向面と前記光電変換部対向面とが対向する領域のうち、前記ブロック部側から見て前記光電変換素子を挟んで前記第一の接着部とは逆側の領域に第二の接着部を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光電変換装置。
- 前記第二の接着部は、複数箇所に分割されて配置されている請求項4に記載の光電変換装置。
- 前記ブロック部は、光学フィルタと、前記光学フィルタを封止する第二の樹脂層と、を有する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光電変換装置。
- 前記光学フィルタの光入射面及び光出射面は、前記第二の樹脂層から露出している請求項6に記載の光電変換装置。
- 前記光電変換素子の前記受発光面は前記第一の樹脂層から露出しており、
前記光電変換素子の前記受発光面と前記光学フィルタの光出射面又は光入射面とが対向している請求項6又は請求項7に記載の光電変換装置。 - 前記ブロック部対向面は、前記光電変換部対向面よりも大きく形成されている請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の光電変換装置。
- 前記第一のリードフレームは、前記ブロック部対向面の、前記ブロック部と対向する領域を除く位置で前記第一の樹脂層から露出している請求項9に記載の光電変換装置。
- 前記ブロック部は、第二のリードフレームを備え、
当該第二のリードフレームの一部は、前記ブロック部の前記光電変換部対向面とは逆側の面で前記第二の樹脂層から露出している請求項6から請求項10のいずれか一項に記載の光電変換装置。 - 前記ブロック部は、前記光電変換素子の前記受発光面と対向する位置に、前記ブロック部を貫通する開口部が形成されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光電変換装置。
- 前記光電変換素子は、赤外線素子又は発光ダイオードである請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の光電変換装置。
- 第一のリードフレームに金属細線の一端を接続し、光電変換素子の電極に前記金属細線の他端を接続した後、前記光電変換素子、前記金属細線及び前記第一のリードフレームを、当該第一のリードフレームの一部が露出する又は後の工程で露出するように樹脂により封止して第一の樹脂層を形成することにより光電変換部を形成する光電変換部形成工程と、
少なくとも第二の樹脂層を含むブロック部を形成するブロック部形成工程と、
前記光電変換部の、前記第一のリードフレームの一部が露出した第一のリードフレーム露出面と交差する面を前記ブロック部と対向するブロック部対向面とし、当該ブロック部対向面の、前記ブロック部と対向する領域であり且つ前記ブロック部側から見て前記光電変換素子の受光面又は発光面である受発光面と重ならない前記第一のリードフレーム露出面寄りの領域のうち、前記第一のリードフレーム露出面側から見て、前記光電変換素子と重なる領域を含む前記光電変換素子の幅以上の領域に対応する領域に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
前記光電変換部の前記ブロック部対向面に、前記ブロック部を載置するブロック部載置工程と、
前記接着剤を硬化させて、前記光電変換素子の幅よりも広い幅で設けられた第一の接着部を形成する第一の接着部形成工程と、を備える光電変換装置の製造方法。 - 前記光電変換部形成工程では、前記光電変換部の前記第一のリードフレーム露出面同士が対向するように配置された複数の前記第一のリードフレームを含む金属薄板を用意し、前記第一のリードフレームそれぞれに前記光電変換素子を配置して前記光電変換部を複数形成し、
前記接着剤塗布工程では、前記第一のリードフレーム露出面同士が対向するように配置された前記第一のリードフレーム間に前記接着剤を塗布し、
前記第一の接着部形成工程後に、前記第一の接着部を分割する位置で前記光電変換部及び前記ブロック部を切断する切断工程を備える請求項14に記載の光電変換装置の製造方法。 - 前記光電変換部形成工程では、二つの前記第一のリードフレームを含む金属薄板を用意し、前記第一のリードフレームそれぞれに前記光電変換素子を配置して二つの前記光電変換部を形成し、
前記接着剤塗布工程では、二つの前記第一のリードフレーム間に前記接着剤を塗布する請求項15に記載の光電変換装置の製造方法。 - 前記金属薄板において二つの前記第一のリードフレームは点対称となる位置に配置され、
前記光電変換部形成工程では、二つの前記光電変換素子を、二つの前記第一のリードフレームの対称点に対して点対称の位置となるように配置する請求項16に記載の光電変換装置の製造方法。 - 前記接着剤塗布工程において、前記接着剤を、二つの前記第一のリードフレーム間の前記対称点を含む領域に、前記光電変換部の一端から他端に亙って連続的に塗布する請求項17に記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記光電変換部は二つの前記光電変換素子を備え、
前記光電変換部形成工程では、前記光電変換部の前記第一のリードフレーム露出面同士が対向し、且つ当該光電変換部に含まれる前記第一のリードフレーム同士が点対称となるように配置された前記第一のリードフレームを複数含む金属薄板を用意し、点対称の位置にある前記第一のリードフレームそれぞれに前記光電変換素子を二つずつ配置し且つ当該二つの光電変換素子同士が前記第一のリードフレームの対称点に対して点対称となるように配置して前記光電変換部を複数形成し、
前記ブロック部形成工程では、前記第一のリードフレーム露出面同士が対向する関係にある前記光電変換部間で互いに隣り合う前記光電変換素子同士毎に、当該光電変換素子同士それぞれに対応する前記ブロック部が一体に形成されたブロック体を形成し、
前記ブロック部載置工程では、前記ブロック体を、対応する前記ブロック部と前記光電変換素子とが対向するように前記ブロック部対向面に載置する請求項15に記載の光電変換装置の製造方法。 - 前記光電変換部は二つの前記光電変換素子を備え、
前記光電変換部形成工程では、前記光電変換部の前記第一のリードフレーム露出面同士が対向し、且つ当該光電変換部に含まれる前記第一のリードフレーム同士が点対称となるように配置された前記第一のリードフレームを複数含む金属薄板を用意し、点対称の位置にある前記第一のリードフレームそれぞれに前記光電変換素子を二つずつ配置し且つ当該二つの光電変換素子同士が前記第一のリードフレームの対称点に対して点対称となるように配置して前記光電変換部を複数形成し、
前記ブロック部形成工程では、前記第一のリードフレーム露出面同士が対向する関係にある二つの光電変換部に含まれる四つの光電変換素子それぞれに対応する前記ブロック部が一体に形成されたブロック体を形成し、
前記ブロック部載置工程では、前記ブロック体を、対応する前記ブロック部と前記光電変換素子とが対向するように前記ブロック部対向面に載置する請求項15に記載の光電変換装置の製造方法。 - 前記ブロック部形成工程は、
光学フィルタを樹脂により封止して前記第二の樹脂層を形成することにより前記ブロック部を形成する請求項14から請求項20のいずれか一項に記載の光電変換装置の製造方法。
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