JP6836894B2 - 医療デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、生体管腔を拡げるための医療デバイスに関する。
血管内のプラークや血栓などによる狭窄部の治療方法として、バルーンにより血管を拡張する方法や、網目状またはコイル状のステントを血管の支えとして血管内に留置する方法が挙げられる。しかしながら、これらの方法は、狭窄部のプラークや血栓が石灰化して硬くなっている場合には、適用が困難である。このような場合においても治療が可能な方法として、石灰化した病変部に亀裂を入れることができるカッティングバルーンを用いる方法や、病変部を削り取るアテレクトミーが挙げられる。
カッティングバルーンは、バルーンの外表面にブレードを備えている。このため、バルーンを拡張させることで、ブレードによって石灰化病変部に亀裂を入れて血管を拡げることができる。
また、アテレクトミーのためのデバイスとして、例えば特許文献1には、拡張可能なバルーンに、研磨材が被覆してあるデバイスが記載されている。このデバイスは、血管内で拡張させたバルーンが回転することで、研磨材により、血管内の病変部を切削できる。
国際公開第1999/044513号
カッティングバルーンにより血管内の石灰化病変部を切削した後に、血管にステントを留置するためには、カッティングバルーンを抜去し、ステントを配置したバルーンカテーテルを血管内に挿入する必要がある。また、特許文献1に記載のデバイスにより血管内の石灰化病変部を切削した後に、血管にステントを留置する際にも、デバイスを抜去し、ステントを配置したバルーンカテーテルを血管内に挿入する必要がある。このため、複数のデバイスが必要となり、操作が煩雑であり、作業性が低い。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、生体管腔を容易かつ効果的に拡げることができ、作業性が高い医療デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る医療デバイスは、ステントを用いて生体管腔を拡げるための医療デバイスであって、回転可能な駆動シャフトと、前記駆動シャフトの近位部に連結され、前記駆動シャフトを回転させる駆動源を備えた駆動部と、前記駆動シャフトの遠位部に連結されて前記駆動シャフトとともに回転可能であり、前記駆動シャフトの軸心と交差する方向へ拡張可能な拡張部と、内周面から外周面へ貫通する隙間を備えて全体として管状に形成されており、前記拡張部の外周に配置されて前記拡張部とともに回転可能であり、径方向に拡張可能なステントと、を有し、前記ステントが前記駆動部によって前記拡張部とともに回転されることによって生体管腔内の物体を切削する。
上記のように構成した医療デバイスは、回転するステントによって生体管腔内の物体を切削し、拡張部によって生体管腔を押し拡げ、かつステントを拡張させて生体管腔に留置できる。このため、医療デバイスは、1つのデバイスで物体の切削、生体管腔の拡張、およびステントによる生体管腔の固定が可能である。したがって、当該医療デバイスは、生体管腔を容易かつ効果的に拡げることができ、作業性を向上できる。
前記ステントは、鋭利な切削部を有してもよい。これにより、切削部によって生体管腔内の物体を効果的に切削できる。
前記切削部は、生分解性材料を含んでもよい。これにより、切削部が摩耗しても、脱落した材料が生体内で分解されるため、安全性が高い。
前記拡張部は、流体の流入によって拡張するバルーンであってもよい。これにより、バルーンによって生体管腔を効果的に拡張させることができ、かつステントを効果的に拡張させることができる。
前記医療デバイスは、前記ステントを前記拡張部に対して固定する固定部を有してもよい。これにより、ステントによる切削を行っても、ステントが拡張部に対してずれ難くなる。このため、ステントによる切削機能を高く維持でき、かつ、ステントを望ましい位置で適切に拡張させることができる。
前記固定部は、所定の温度で性状変化することで固定を解除してもよい。これにより、生体管腔内での温度変化によって、固定部によるステントおよび拡張部の固定を解除できる。このため、例えば、生体管腔内の温度や、生体管腔内に供給する流体の温度によって、固定部によるステントおよび拡張部の固定を容易に解除できる。
前記固定部は、前記ステントを前記拡張部に対して固定する固定構造部と、前記固定構造部から前記駆動シャフトに沿って近位側へ延在し、前記固定部による固定を解除するための操作用シャフトと、を有してもよい。これにより、操作用シャフトを生体外で操作することで、生体管腔内の固定構造部によるステントおよび拡張部の固定を容易に解除できる。
前記固定部は、前記拡張部の外表面から突出する突起部であってもよい。これにより、突起部をステントの隙間に噛み合わせることで、ステントを拡張部に対して固定することが容易である。
実施形態に係る医療デバイスを示す平面図である。 医療デバイスの遠位部を示す断面図である。 血管内に挿入した医療デバイスを示す断面図であり、(A)はバルーンおよびステントの回転を開始した状態、(B)は病変部を切削している状態を示す。 血管内に挿入した医療デバイスを示す断面図であり、(A)は拡張したバルーンおよびステントにより病変部を切削している状態、(B)はバルーンによりステントおよび病変部を拡張した状態を示す。 血管内に挿入した医療デバイスを示す断面図であり、(A)はバルーンを収縮させた状態、(B)は医療デバイスを抜去した状態を示す。 医療デバイスの変形例を示す断面図であり、(A)は第1の変形例、(B)は第2の変形例、(C)は第3の変形例、(D)は第4の変形例、(E)は第5の変形例を示す。 医療デバイスの第6の変形例を示す断面図である。 医療デバイスの変形例を示す平面図であり、(A)は第7の変形例、(B)は第8の変形例を示す。 医療デバイスの第9の変形例を示す平面図であり、(A)は固定部によりステントをバルーンに固定した状態、(B)は固定部による固定を解除した状態を示す。 医療デバイスの第10の変形例を示す平面図であり、(A)は固定部によりステントをバルーンに固定した状態、(B)は固定部による固定を解除した状態を示す。 医療デバイスの第11の変形例を示す平面図である。 血管内に挿入した医療デバイスの第11の変形例を示す断面図であり、(A)はステントを拡張させた状態、(B)は病変部を切削している状態を示す。 医療デバイスの第12の変形例を示す平面図であり、(A)は拡張部を拡張する前の状態、(B)は拡張部を拡張した後の状態を示す。 医療デバイスの第13の変形例を示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。
実施形態に係る医療デバイス10は、経皮的に血管内に挿入され、血管を塞ぐ物体を切削し、血管にステント80を留置する処置に用いられる。本明細書では、デバイスの血管に挿入する側を「遠位側」、操作する手元側を「近位側」と称することとする。切削する物体は、血栓、プラーク、石灰化病変等であるが、これらに限定されず、生体管腔内に存在し得る物体は、全て該当し得る。
医療デバイス10は、図1、2に示すように、回転力を伝達するための駆動シャフト20と、駆動シャフト20の遠位部に設けられるバルーン30(拡張部)と、駆動シャフト20を収容する外シース40と、ハブ50とを備えている。医療デバイス10は、さらに、バルーン30に配置されるステント80と、ステント80をバルーン30に固定する固定部90とを備えている。
駆動シャフト20は、長尺であり、回転の動力をバルーン30に伝達するための部位である。駆動シャフト20は、外管60と、外管60の内部に配置される内管70とを備えている。外管60は、バルーン30を拡張するための拡張用流体が流通する拡張用ルーメン61が内部に形成されている。外管60の近位部は、ハブ50の内部で駆動部51により回転駆動される。外管60は、近位側に、駆動部51と連結して回転の動力を受け取る連結軸62を有している。外管60の遠位部は、外シース40よりも遠位側に位置している。外管60の遠位部の外周面には、バルーン30の近位部が固着されている。内管70は、ガイドワイヤを挿入可能なガイドワイヤルーメン71が形成されている。拡張用流体は、気体でも液体でもよく、例えば、ヘリウムガス、COガス、Oガス等の気体や、生理食塩水、造影剤等の液体が挙げられる。内管70の近位部は、外管60よりも近位側に位置し、かつハブ50の内部に位置している。内管70の遠位部は、外管60およびバルーン30の内部を貫通し、バルーン30よりも遠位側に位置している。内管70の遠位部の外周面には、バルーン30の遠位部が固着されている。
外シース40は、長尺な管体である。外シース40の近位部は、ハブ50に固定されている。外シース40は、駆動シャフト20を回転可能に収容している。なお、外シース40の代わりに、ガイディングカテーテルもしくはマイクロカテーテルを代用することもできる。
ハブ50は、外シース40が連結されるハブ本体52と、ハブ本体52の内部に配置される駆動部51とを備えている。ハブ本体52は、外管60の拡張用ルーメン61と連通する第1の開口部53と、内管70のガイドワイヤルーメン71と連通する第2の開口部54とを備えている。第1の開口部53は、拡張用流体を流入出させるポートとして機能する。第2の開口部54は、ガイドワイヤ100を挿入または導出するポートとして機能する。第2の開口部54は、造影剤や生理食塩液等を生体内へ供給するポートとしても機能する。駆動部51は、例えばモータ等の回転力を発生させる動力源を備えている。駆動部51は、外管60の連結軸62に回転力を伝えることができる。駆動部51は、さらに、図示しないスイッチやバッテリ等を備えている。
外管60、内管70および外シース40の構成材料は、ある程度の可撓性を有することが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、もしくは各種エラストマー、ETFE等のフッ素系ポリマー、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ポリイミド等が挙げられる。また、外管60、内管70および外シース40は、複数の材料によって構成されてもよく、線材などの補強部材が埋設されてもよい。
ハブ本体52の構成材料は、ある程度硬質であることが好ましく、例えば、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
バルーン30は、血管を押し拡げ、かつステント80を押し拡げる部位である。バルーン30は、軸方向中央部に略円筒状でほぼ同一径の筒状部31と、筒状部31の遠位側の第1の縮径部32と、筒状部31の近位側の第2の縮径部33とを備えている。筒状部31は、軸方向にほぼ同一径であることで、血管およびステント80を効率よく押し拡げることができる。なお、この筒状部31は、軸直交断面が必ずしも円形でなくてもよい。第1の縮径部32は、筒状部31から遠位側へ向かって径がテーパ状に縮小している。第2の縮径部33は、筒状部31から近位側へ向かって径がテーパ状に縮小している。
第1の縮径部32の遠位部は、内管70の外周面に接着剤または熱融着等により液密に固着されている。第2の縮径部33の近位部は、外管60の外周面に接着剤または熱融着等により液密に固着されている。したがって、バルーン30の内部は、外管60に形成される拡張用ルーメン61と連通している。このため、ハブ50の第1の開口部53から拡張用ルーメン61を介して、バルーン30の内部に拡張用流体を流入可能である。バルーン30は、拡張用流体の流入により、駆動シャフト20の軸心と交差する方向へ拡張し、流入した拡張用流体を排出することにより収縮する。
バルーン30の構成材料は、ある程度の可撓性を有することが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等のポリオレフィンや、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が挙げられる。
ステント80は、バルーン30の拡張力により塑性変形して拡張する、いわゆるバルーン拡張型ステントである。ステント80は、収縮したバルーン30の筒状部31上に装着される。ステント80は、内周面から外周面へ貫通する隙間を備えて、全体として管状に形成されている。なお、ステント80の形状は、特に限定されない。ステント80は、バルーン30の外周に装着されることで、バルーン30とともに回転可能である。ステント80を構成する線状のストラット81の外周面側の縁部は、鋭利な切削部82を構成する。切削部82は、血管の石灰化した病変部を切削することができる。切削部82が石灰化病変部に接触できるように、ステント80の径方向の厚さは、従来のステントよりも厚くすることができる。ステント80の径方向の厚さは、特に限定されないが、例えば0mmを超えて1.7mm以下、より好ましくは1.4mm以下、さらに好ましくは1.1mm以下である。
ステント80の構成材料は、生体適合性を有する金属や樹脂が好ましい。生体適合性を有する金属は、例えば、ステンレス鋼等の鉄ベース合金、タンタル(タンタル合金)、プラチナ(プラチナ合金)、金(金合金)、コバルトクロム合金等のコバルトベース合金、チタン合金、ニオブ合金等が挙げられる。またこれらに加えて、生体適合性を有する金属としては、生分解性金属材料が好ましく、例としてはマグネシウム等が挙げられる。生体適合性を有する樹脂は、生分解性高分子材料が好ましく、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、乳酸−グリコール酸共重合体、ポリカプロラクトン、乳酸−カプロラクトン共重合体、ポリ−γ―グルタミン酸等の生分解性合成高分子材料、あるいはセルロース、コラーゲン等の生分解性天然高分子材料が挙げられる。
ステント80は、薬剤溶出型ステントであってもよい。この場合、ステント80の外表面には、薬剤を含んで、生体内で薬剤を溶出させる薬剤層が設けられることが好ましい。ステント80に薬剤を配置する際には、ステント80の表面に微小な複数の孔を形成し、この孔に薬剤を埋め込んでもよい。なお、ステント80は、薬剤溶出型ステントでなくてもよい。
固定部90は、体温(約37℃)で性状が変化する接着剤である。固定部90は、ステント80とバルーン30の接触する部位の少なくとも一部に設けられる。固定部90は、生体内に挿入されて所定の時間が経過すると、性状が変化して軟化したり、または水溶性となることで、接着力が低下する。固定部90が設けられることで、ステント80による切削を行っても、ステント80がバルーン30に対してずれ難くなる。このため、ステント80による切削機能を高く維持でき、かつ、ステント80を望ましい位置でバルーン30によって適切に拡張させることができる。温度によって性状が変化する固定部90は、例えば、熱応答性高分子であるポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)(PNIPAM)等が挙げられる。
また、固定部90は、体温では接着力が低下せず、体温と異なる温度で接着力が低下してもよい。この場合であっても、バルーン30内または血管内に、固定部90の接着力が低下する温度の造影剤や生理食塩液を供給することで、固定部90による固定を解除できる。
なお、固定部90は、温度変化によって接着力が変化しなくてもよい。この場合であっても、例えば、バルーン30を拡張させる際に、バルーン30とステント80の移動方向が一致しないことで、互いにずれるように力が作用する。この力を利用して、固定部90を剥離させることができる。また、ステント80をバルーン30に適切に固定できるのであれば、固定部90は設けられなくてもよい。
次に、上述した医療デバイス10を用いて、石灰化した病変部A(狭窄部)を有する血管を押し拡げる処置方法を説明する。
まず、公知の方法によって、経皮的に血管内にガイドワイヤ100を導入する。次に、ガイドワイヤ100の近位側の端部を、ガイドワイヤルーメン71に遠位側から挿入する。次に、医療デバイス10を血管内へ挿入する。続いて、図3(A)に示すように、X線透視下で、ガイドワイヤ100を先行させつつ、医療デバイス10をガイドワイヤ100に沿って押し進める。これにより、バルーン30が病変部Aの近傍に到達する。なお、病変部Aよりも下流側には、切削した病変部Aを捕集するフィルターが配置されてもよい。
次に、駆動部51を作動させて駆動シャフト20を回転させる。これにより、バルーン30およびステント80が回転する。続いて、医療デバイス10を進退移動させて、ステント80の切削部82を病変部Aに接触させる。これにより、図3(B)に示すように、病変部Aが、切削部82によって徐々に切削される。病変部Aを切削した後、バルーン30およびステント80の回転を停止する。
また、バルーン30を拡張させてステント80を段階的に拡張させつつ、病変部Aを切削してもよい。この場合、病変部Aを切削し、バルーン30およびステント80の回転を停止した後、病変部Aの切削の状況に応じて、バルーン30をある程度拡張させて、ステント80を拡張させる。この後、図4(A)に示すように、再びバルーン30およびステント80を回転させ、医療デバイス10を進退移動させる。これにより、外径が広がったステント80によって病変部Aをさらに切削でき、病変部Aを効果的に切削できる。病変部Aを切削した後、バルーン30およびステント80の回転を停止する。必要に応じて、ステント80の拡張および切削を、1回以上繰り返すことができる。なお、バルーン30およびステント80が回転している最中に、バルーン30およびステント80を拡張させることもできる。
病変部Aの切削が完了した後、ステント80を病変部Aに位置させる。この後、ハブ50の第1の開口部53から拡張用流体を流入させると、拡張用流体が拡張用ルーメン61を介してバルーン30の内部へ流入する。これにより、図4(B)に示すように、バルーン30が拡張し、血管が押し拡げられる。さらに、バルーン30によってステント80が拡張して、血管の内壁面に押し付けられる。このとき、病変部Aの少なくとも一部が除去されているため、ステント80が、血管および病変部Aに適切に密着できる。また、病変部Aの少なくとも一部が除去されていることで、通常のバルーンによる手技よりも低圧で病変部Aを拡張させることができる。
次に、第1の開口部53から拡張用流体を排出すると、図5(A)に示すように、バルーン30が径方向へ収縮する。このとき、塑性変形して血管の内壁面に押し付けられたステント80は、径方向へ収縮しない。このため、ステント80が血管の形状を固定し、血管の内腔が拡がった状態を維持できる。これにより、病変部Aの狭窄または閉塞が解消され、血流を適切に維持できる。この後、図5(B)に示すように、ステント80を残して医療デバイス10およびガイドワイヤ100を血管から抜去し、手技が完了する。
以上のように、本実施形態に係る医療デバイス10は、ステント80も用いて血管を拡げるための医療デバイス10であって、回転可能な駆動シャフト20と、駆動シャフト20の近位部に連結され、駆動シャフト20を回転させる駆動源を備えた駆動部51と、駆動シャフト20の遠位部に連結されて駆動シャフト20とともに回転可能であり、駆動シャフト20の軸心と交差する方向へ拡張可能なバルーン30(拡張部)と、内周面から外周面へ貫通する隙間を備えて全体として管状に形成されており、バルーン30の外周に配置されてバルーン30とともに回転可能であり、径方向へ拡張可能なステント80と、を有する。
上記のように構成した医療デバイス10は、回転するステント80によって血管内の病変部Aを切削した後、バルーン30によって血管を押し広げ、かつステント80を拡張させて血管に留置できる。このため、病変部Aをある程度切削して拡げることができるため、ステント80を病変部Aに密着させて、適切な位置に留置できる。また、医療デバイス10は、1つのデバイスで病変部Aの切削、血管の拡張、およびステント80による血管の固定が可能である。したがって、当該医療デバイス10は、血管を容易かつ効果的に拡げることができ、作業性を向上できる。また、作業性が向上することで、生体への負担を低減できる。また、使用するデバイスの数が減少するため、医療経済性が高い。また、病変部Aを切削して血管径を拡げるため、ステント80を留置する前にバルーン30によって血管を拡張させる前拡張が不要となり、作業性が向上する。
また、ステント80は、鋭利な切削部82を有する。これにより、切削部82によって血管内の病変部Aを効果的に切削できる。
また、切削部82は、生分解性材料を含んでもよい。これにより、切削部82が摩耗しても、脱落した材料が生体内で分解されるため、安全性が高い。
また、駆動シャフト20と交差する方向へ拡張可能な拡張部は、流体の流入によって拡張するバルーン30である。これにより、バルーン30によって血管を効果的に拡張させることができ、かつステント80を効果的に拡張させることができる。また、バルーン30を拡張させる大きさにより、ステント80の径を、病変部Aの切削に望ましい大きさに調節できる。
また、医療デバイス10は、ステント80をバルーン30に対して固定する固定部90を有する。これにより、ステント80による病変部Aの切削を行っても、ステント80がバルーン30に対してずれ難くなる。このため、ステント80による切削機能を高く維持でき、かつ、ステント80を望ましい位置で適切に拡張させることができる。
また、固定部90は、所定の温度で性状変化することで固定を解除する。これにより、血管内での温度変化によって、固定部90によるステント80およびバルーン30の固定が解除される。このため、例えば、血管内の温度や、血管内に供給する流体の温度によって、固定部90によるステント80およびバルーン30の固定を容易に解除できる。
また、本発明は、前述の医療デバイス10を使用して血管を拡げるための処置方法をも提供する。当該処置方法は、医療デバイス10を血管内に挿入するステップと、駆動シャフト20によりバルーン30およびステント80を回転させて血管内の病変部Aをステント80により切削するステップと、バルーン30を拡張させることでステント80を拡張させて血管を拡げるステップと、バルーン30を収縮させるステップと、を有する。
上記のように構成した処置方法は、1つのデバイスで病変部Aの切削、血管の拡張、およびステント80による血管の固定が可能である。したがって、当該処置方法は、血管を容易かつ効果的に拡張させることができ、作業性を向上できる。また、作業性が向上することで、生体への負担を低減できる。また、使用するデバイスの数が減少するため、医療経済性が高い。また、病変部Aを切削して血管径を拡げるため、ステント80を留置する前にバルーン30によって血管を拡張させる前拡張が不要となり、作業性が向上する。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、医療デバイス10が挿入される生体管腔は、血管に限定されず、例えば、脈管、尿管、胆管、卵管、肝管等であってもよい。したがって、切削する物体は、石灰化病変部でなくてもよい。
また、図6(A)に示す第1の変形例のように、ステント110は、径方向外側へ突出する切削部111を有してもよい。これにより、切削能力が向上する。なお、上述の実施形態と同様の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。また、図6(B)に示す第2の変形例のように、ステント120の切削部121は、頂部122と基部123で硬度が異なってもよい。例えば、頂部122は、基部123よりも硬度が低い。これにより、切削の際に、病変部Aと接触する頂部122が摩耗することができる。頂部122は、X線造影性を備えてもよい。この場合、頂部122が摩耗して消滅することを、X線透視化で確認できる。このため、頂部122が消滅することで、血管への留置に適した状態となったことを容易に認識できる。また、図6(C)に示す第3の変形例のように、ステント130は、径方向外側および回転方向へ鉤状に突出する切削部131を有してもよい。これにより、切削能力が向上する。また、図6(D)に示す第4の変形例のように、ステント140は、径方向外側へ突出する針状の切削部141を有してもよい。また、図6(E)に示す第5の変形例のように、ステント150は、ストラット151の外周面側の縁部に、回転方向の両側へ突出する切削部152を有してもよい。
また、図7に示す第6の変形例のように、ステント160は、波状に折り返しながら螺旋状に形成されたストラット161を備えてもよい。拡張前のバルーン170のステント160が配置される部位の径およびステント160の径は、遠位側へ向かってテーパ状に減少している。これにより、バルーン170およびステント160を病変部Aへ押し込むことで、ステント160が病変部Aに接触しやすくなり、病変部Aを効果的に切削できる。また、図8(A)に示す第7の変形例のように、拡張前のバルーン180のステント190が配置される部位の径およびステント190の径は、近位側へ向かってテーパ状に減少してもよい。また、図8(B)に示す第8の変形例のように、バルーン200のステント210が配置される部位の径およびステント210の径は、中央部から遠位側および近位側の両方へ向かってテーパ状に減少してもよい。
また、固定部220は、図9(A)に示す第9の変形例のように、ステント80をバルーン30に対して固定する固定構造部221と、固定構造部221から駆動シャフト20に沿って近位側へ延在する操作用シャフト222と、を有してもよい。バルーン30は、表面に突出する第1のピン34を有し、ステント80は、表面に突出する第2のピン83を有している。固定構造部221は、第1のピン34および第2のピン83を一緒に挟むことができる鉗子である。操作用シャフト222は、鉗子である固定構造部221を開閉操作するためのシャフトである。操作用シャフト222は、外管60に形成される操作用ルーメン63内に、移動可能に収容されている。固定構造部221は、操作用シャフト222を操作することで、挟んでいる第1のピン34および第2のピン83を開放できる。これにより、操作用シャフト222を生体外で操作することで、図9(B)に示すように、血管内の固定構造部221によるステント80およびバルーン30の固定を、容易に解除できる。
また、固定部230は、図10(A)に示す第10の変形例のように、ステント80の遠位部を覆って固定する柔軟な筒状の第1の固定構造部231Aと、ステント80の近位部を覆って固定する柔軟な筒状の第2の固定構造部231Bとを備えてもよい。固定部230は、さらに、第1の固定構造部231Aに固定される第1の操作用シャフト232Aと、第2の固定構造部231Bに固定される第2の操作用シャフト232Bとを備えている。第1の操作用シャフト232Aは、ガイドワイヤルーメン71または他のルーメンを通って、近位側へ延在している。第1の操作用シャフト232Aの近位側の端部は、ハブ50から外部へ導出されている。第2の操作用シャフト232Bは、操作用ルーメン63を通って、近位側へ延在している。第2の操作用シャフト232Bの近位側の端部は、ハブから外部へ導出されている。第1の固定構造部231Aおよび第2の固定構造部231Bは、ステント80をバルーン30に対して強固に固定できる。そして、第1の操作用シャフト232Aのハブ50から導出されている部位を牽引することで、図10(B)に示すように、第1の固定構造部231Aが遠位側へ移動し、ステント80の固定を解除できる。また、第2の操作用シャフト232Bのハブ50から導出されている部位を牽引することで、第2の固定構造部231Bが近位側へ移動し、ステント80の固定を解除できる。
また、図11に示す第11の変形例のように、医療デバイス240は、自己拡張型のステント260を備えてもよい。血管に挿入する前のバルーン250の外周面には、ステント260が配置されていない。バルーン250の外周面には、ステント260の隙間に噛み合うことが可能な突起部251が1つ以上形成されている。ステント260は、図12(A)に示すように、弾性的に変形して収縮した状態で収容管270に収容され、血管内に搬送される。ステント260は、収容管270から押し出されることで、自己の弾性力によって元の形状に復元し、径方向へ拡張する。次に、収容管270を抜去し、バルーン250をステント260の内部に到達させる。次に、図12(B)に示すように、バルーン250を拡張させ、突起部251をステント260の隙間に噛み合わせる。この後、バルーン250を回転させると、突起部251がステント260に引っ掛かり、ステント260が回転する。これにより、ステント260によって病変部Aを切削できる。病変部Aが切削されるにしたがって、ステント260は自己の弾性力により拡張することができる。
また、拡張部は、バルーンでなくてもよい。例えば、図13(A)に示す第12の変形例のように、拡張部280は、軸方向に相対的に移動可能な内管290と外管300の間に配置された少なくとも1つの板材281であってもよい。板材281の遠位部は、内管290に固着され、板材281の近位部は、外管300に固着されている。内管290を外管300に対して相対的に近位側へ移動させることで、拡張部280は、収縮力を受けて、径方向外側へ撓んで拡張する。板材281の一部(例えば、縁部)は、病変部Aを切削する機能を備えてもよい。
また、図14に示す第13の変形例のように、医療デバイス310は、血管内超音波診断装置(IVUS:Intra Vascular Ultra Sound)、光干渉断層診断装置(OCT :Optical Coherence Tomography)、または光学振動数領域画像化法(optical frequency domain imaging:OFDI)に用いられる画像を取得するためのセンサ部311が、バルーンの近傍に組み込まれてもよい。これにより、センサ部311から得られる画像を確認しつつ、適切に処置を行うことができる。
また、センサ部311は、圧力センサや流量センサであってもよい。これにより、血管内の圧力や流量の変化を確認しつつ、適切に処置を行うことができる。
また、バルーン30の内部に供給する流体(例えば、造影剤)の温度を制御してもよい。例えば、バルーン30を前拡張した後、造影剤の温度を下げることで、バルーン30の最大耐圧を上昇させることができる。これにより、前拡張に使用したバルーン30を、ステント80を血管に留置する際の後拡張に利用できる。
10、240、310 医療デバイス
20 駆動シャフト
30、170、180、200、250 バルーン(拡張部)
51 駆動部
80、110、120、130、140、150、160、190、210、260 ステント
81、151、161 ストラット
82、111、121、131、141、152、 切削部
90、220、230 固定部
251 突起部
280 拡張部
A 病変部

Claims (8)

  1. ステントを用いて生体管腔を拡げるための医療デバイスであって、
    回転可能な駆動シャフトと、
    前記駆動シャフトの近位部に連結され、前記駆動シャフトを回転させる駆動源を備えた駆動部と、
    前記駆動シャフトの遠位部に連結されて前記駆動シャフトとともに回転可能であり、前記駆動シャフトの軸心と交差する方向へ拡張可能な拡張部と、
    内周面から外周面へ貫通する隙間を備えて全体として管状に形成されており、前記拡張部の外周に配置されて前記拡張部とともに回転可能であり、径方向に拡張可能なステントと、を有し、
    前記ステントが前記駆動部によって前記拡張部とともに回転されることによって生体管腔内の物体を切削する医療デバイス。
  2. 前記ステントは、鋭利な切削部を有する請求項1に記載の医療デバイス。
  3. 前記切削部は、生分解性材料を含む請求項2に記載の医療デバイス。
  4. 前記拡張部は、流体の流入によって拡張するバルーンである請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  5. 前記ステントを前記拡張部に対して固定する固定部を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  6. 前記固定部は、所定の温度で性状変化することで固定を解除する請求項5に記載の医療デバイス。
  7. 前記固定部は、
    前記ステントを前記拡張部に対して固定する固定構造部と、
    前記固定構造部から前記駆動シャフトに沿って近位側へ延在し、前記固定部による固定を解除するための操作用シャフトと、を有する請求項5に記載の医療デバイス。
  8. 前記固定部は、前記拡張部の外表面から突出する突起部である請求項5に記載の医療デバイス。
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