JP2017176277A - 医療用デバイス - Google Patents

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靖嗣 原田
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Abstract

【課題】拡張したバルーンから流体を除去する際に必要とされる時間を短縮することができる医療用デバイスを提供する。
【解決手段】本発明に係る医療用デバイス100は、拡張可能かつ収縮可能なバルーン50と、バルーンと接続され、バルーンを拡張かつ収縮させる流体を流通させる第1ルーメン15が形成された長尺状のカテーテル本体10と、カテーテル本体の少なくとも先端側において第1ルーメンと区画して設けられた第2ルーメン18を有する第1内管17と、第1ルーメンを通じて第2ルーメンの先端側まで進退移動が可能な長尺状の補強体60と、補強体を第1ルーメンを通じて第2ルーメンに移動させ、かつ、補強体をカテーテル本体から抜去させる動作を行うことが可能な手元操作部70と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、血管等に生じた狭窄部等の改善に用いられる医療用デバイスに関する。
カテーテルを用いた治療では血管等に狭窄部が生じている場合に当該狭窄部にバルーンなどを備えたカテーテルを接近させ、バルーンの拡張によって狭窄部を広げることが行われている。
カテーテルは、長尺で細径の管体であるため、術者が加えた手元側の力をカテーテルの先端側に効率的に伝える必要がある。このような特性は挿入性またはブッシャビリティとも呼ばれる。例えば、特許文献1のバルーンカテーテルは、金属製のコアワイヤがバルーンカテーテルの先端近傍に配置されたバルーンの内側でバルーンカテーテルに固定されており、これによりバルーンカテーテルのプッシャビリティを向上させている。
特許第4249150号明細書
特許文献1のように、バルーンの先端側にコアワイヤが固定される場合には、コアワイヤによってバルーンを拡張させるための空間が部分的に占有されることになる。そのため、コアワイヤの位置や形状によっては、バルーン内へバルーンを拡張するための流体を効率的に供給することができないおそれがある。さらに、本発明者らは、バルーンを拡張させる流体をバルーンから回収する際(デフレーションとも言う)に、上記コアワイヤのような構成によってバルーンから流体を回収するための時間が長くなる課題に着目している。
そこで本発明は、血管等の生体管腔内における挿入性およびプッシャビリティを損なわずに、拡張したバルーンからの流体を効率的に回収し得る医療用デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成する医療用デバイスは、拡張可能かつ収縮可能な拡張体と、拡張体と接続され、拡張体を拡張かつ収縮させる流体を流通させる第1ルーメンが形成された長尺状のカテーテル本体と、カテーテル本体の少なくとも先端側において第1ルーメンと区画して設けられた第2ルーメンを有する内管と、第1ルーメンを通じて第2ルーメンの先端側まで進退移動が可能な長尺状の補強体と、補強体を第1ルーメンを通じて第2ルーメンに移動させ、かつ、補強体をカテーテル本体から抜去させる動作を行うことが可能な手元操作部と、を有する。
本発明に係る医療デバイスは、上記のように、手元操作部によって補強体を第1ルーメンを通じて第2ルーメンの先端部に移動させ、かつ、補強体をカテーテル本体から抜去できるように構成している。そのため、補強体を第1ルーメンを通じて第2ルーメンの先端側に移動させることによって、医療用デバイスのプッシャビリティを向上できる。また、バルーンに充填された流体を回収する際には、補強体をカテーテル本体から抜去することで、第1ルーメンに補強体が存在することなくバルーンを拡張等させる流体を円滑に流通させ、当該流体を効率的に回収することができる。
図1(A)〜図1(C)は本発明の第1実施形態に係る医療用デバイスを示す斜視図、側面図、平面図である。 図2(A)は図1(C)の2−2線に沿う断面図、図2(B)は図2(A)の2B−2B線に沿う断面図である。 図3(A)は図2(A)において補強体を先端側に移動させた状態、図3(B)は図2(A)において補強体を基端側に移動させた状態を示す断面図である。 図4(A)、図4(B)は第1実施形態の変形例1に係る医療用デバイスを示す斜視図、側面図、図4(C)は図4(B)の4C部分であって、補強体を移動させる際について説明する図、図4(D)は図4(C)の4D−4D線に沿う断面図である。 図5(A)、図5(B)、図5(C)は第1実施形態の変形例2に係る医療用デバイスを示す斜視図、側面図、平面図である。 図6(A)、図6(B)は図5(C)における6−6線に沿って医療用デバイスの一部の部材を切断した状態を示す斜視図、側面図であって、手元操作部によって補強体を移動させる際について説明する図である。図6(C)は手元操作部を先端側から見た状態を示す図である。 図7(A)、図7(B)は第2実施形態に係る医療用デバイスを示す斜視図、側面図、図7(C)は図7(B)の7C部分を示す拡大図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(第1実施形態)
本実施形態に係る医療用デバイス100は、図1(A)〜図1(C)に示すように、可撓性を有する長尺なカテーテル本体10と、カテーテル本体10の先端に近接して設けられたバルーン50(拡張体に相当)と、少なくともカテーテル本体10の内部ルーメンの先端まで進退移動可能に構成された長尺状の補強体60と、カテーテル本体10の内部ルーメンに補強体60を供給し、または当該内部ルーメンから補強体60を回収する手元操作部70と、を有する。以下、詳述する。
カテーテル本体10は、図2(A)に示すように先端側に配置された先端シャフト部11と、先端シャフト部11と接続され、先端シャフト部11よりも基端側に配置された基端シャフト部31と、基端シャフト部31およびバルーン50を拡張または収縮させるデバイスと接続されるコネクタ41と、を有する。先端シャフト部11は、図2(A)、図2(B)に示すように外管12と、バルーン50の先端部に設けられた先端チップ16と、外管12の内部空間に配置された内管18と、を有する。
外管12は、医療用デバイス100において外方に配置される長尺状の部材であり、中空の管形状にて構成される。外管12は、図2(A)に示すように長手方向において先端側に配置される第1外管13と、第1外管13よりも基端側において第1外管13に接合される第2外管14と、を有する。第1外管13および第2外管14は略同径の中空管形状として構成している。
第1ルーメン15は、図2(A)に示すようにバルーン50を拡張させる流体が流通する空間として、第1外管13および第2外管14の基端側から先端側にわたって形成している。先端チップ16は、バルーン50の先端において固着している。先端チップ16は、後述するガイドワイヤが挿通するルーメンにあたる第3ルーメン21と連通する開口部17を設けている。
内管18は、図2(A)、図2(B)に示すように第1外管13の第1ルーメン15内に配置され、後述する補強体60が基端側から先端側まで挿通する第2ルーメン19と、ガイドワイヤWが挿通する第3ルーメン21と、を有する。内管18は、本実施形態において第1外管13の基端側から先端側を通過し、バルーン50の内部空間においてバルーン50の基端側を通過して先端側にまで配置している。第2ルーメン19は、第1外管13の基端側から先端側を通過し、バルーン50の内部空間においてバルーン50の基端側を通過して先端チップ16の手前まで延在して設けている。内管18は、先端側においてバルーン50と接合されている。
第2ルーメン19は、内管18の壁面によって第1ルーメン15と区画して設けられている。補強体60が第2ルーメン19よりも径の大きい第1ルーメン15ではなく、内管18の第2ルーメン19に配置することによって、補強体60の軸が先端シャフト部11で不用意に動くことなく、補強体60の動きがカテーテル本体10に伝わり易くなる。そのため、手元側の操作による医療用デバイス100の押し込み力を効率よく先端側に伝達できる。
第3ルーメン21は、図2(A)などに示すように第2外管14の先端側からバルーン50の内部空間を通り、バルーン50の先端側まで延在して設けられている。第3ルーメン21は、先端側において先端チップ16の開口部17と連通するように構成している。また、内管18は、第3ルーメン21が第2外管14の側面からカテーテル本体10の外部に連通するように、内管18と第2外管14とを接続する中空の接続部材22を有する。接続部材22によって、内管18は基端側において第2外管14と接続される。また、接続部材22によって、第2外管14の側面にはガイドワイヤWを挿通させる開口部23が形成される。本実施形態において内管18と接続部材22とは別部品にて構成しているが、別部品ではなく一部品で構成してもよい。
第1外管13、第2外管14、内管18および接続部材22を構成する材料は、ポリアミド、ポリエステル、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、及びこれらの架橋もしくは部分架橋物)、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂である。第1外管13および第2外管14は、本実施形態において上記材料の中から選んだ異なる2種類の材料によって構成している。また、先端チップ16の材料は、特に限定されないが、ある程度の可撓性を有するものとして、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、軟質ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマーポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等を挙げることができる。
図2(A)に示すように、バルーン50の内部、具体的には、バルーン50の基端付近および先端付近における内管18の外壁面にはマーカー25、26を設けている。マーカー25、26は、例えばX線造影性または超音波造影性を有する金若しくは金合金などの造影性金属、または硫酸バリウム、酸化ビスマス、若しくはタングステン粉末等の造影剤を含む。そのため、X線撮影等によって体内におけるマーカー25、26の位置を確認することができる。マーカー25、26は環形状にて構成しているが、マーカーの位置や形状などの存在が認識できれば、これに限定されない。
基端シャフト部31は、図2(A)に示すように中空の管形状に構成され、第2外管14およびコネクタ41と接合されている。基端シャフト部31の第1ルーメン32は、外管12の第1ルーメン15と連通するように構成している。基端シャフト部31は、医療用デバイス100の押し込み力を向上させるために、例えばステンレス鋼、ステンレス延伸性合金、Ni−Ti合金、真鍮、アルミニウムなどで構成することができる。
コネクタ41は、図2(A)に示すように他のデバイスと接続される接続部42と、補強体60を手元操作部70に挿通させる連通穴43と、連通穴43から流体が漏れることを防止するシール部44と、を有する。
コネクタ41は、図2(A)に示すように先端側において基端シャフト部31と接合され、当該接合部位から連通穴43に通じる第1ルーメン45を設けている。接続部42は第1ルーメン45から分岐した第1ルーメン46を有し、バルーンを拡張または収縮させる流体を供給する装置と接続される。コネクタ41は、Yコネクタとも呼ばれる。第1ルーメン45には、図2(A)に示すように挿入された補強体60の軸心に向かって第1ルーメン46が接続される接続部位47が形成されている。バルーンを拡張させる流体は、第1ルーメン46を通過して、主に第1ルーメン45を形成する内壁面が第1ルーメン46を形成する内壁面と交差する位置の基端側(図3(B)の二点鎖線b)よりも先端側に流通する。
連通穴43は、図2(A)に示すように第1ルーメン45の基端側における端部に設けている。シール部44は連通穴43の近傍において回転可能な弁体が連通穴43に向かって付勢されるように構成した、いわゆる逆止弁として構成している。シール部44は、補強体60によって外力を加えない状態において連通穴43を塞ぐように構成している。また、シール部44は、補強体60が基端側から外力を加えることによって、連通穴43を開放し、連通穴43に補強体60を挿通させるように構成している。
バルーン50は、図2(A)に示すように第1外管13の先端部に配置され、第1外管13と接合される。バルーン50は、内管18を包囲し、第1外管13の先端部において第1外管13と融着(熱融着、高周波融着、超音波融着)、または接着剤によって接着している。バルーン50と内管18、第1外管13と第2外管14、第2外管14と基端シャフト部31、内管18と接続部材22、および第2外管14と接続部材22の各々についても融着または接着している。
バルーン50は、血管等の生体管腔内に導入する前において収縮した状態として構成している。バルーン50は可撓性を有する材料から構成される。材料は特に限定されないが、例示すれば、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアリレーンサルファイド等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等である。
補強体60は、コネクタ41の連通穴43から、コネクタ41の第1ルーメン45、基端シャフト部31の第1ルーメン32、外管12の第1ルーメン15、および内管18の第2ルーメン19まで進退移動するように構成している。補強体60は、図2(A)に示すように、内管18の第2ルーメン19に挿入可能な先端部61と、先端部61よりも基端側において先端部61よりも大径に構成された基端部62と、先端部61と基端部62との間に設けられ断面形状が変化する移行部63と、を有する。補強体60は、断面を例えば真円や楕円などの略円形状で構成しているが、医療用デバイス100の押し込み力を向上させることができれば、これに限定されない。
補強体60の各位置における寸法について例示すれば、先端部61がφ0.15mm、基端部62がφ0.34mmであるが、これに限定されない。補強体60は、例えば、一本の線材、または複数本の線材を撚って構成している。補強体60の剛性は、好ましくは内管18の剛性以上である。補強体60の材料について例示すれば、ステンレス鋼線、若しくはピアノ線、または超弾性合金線、若しくはNi−Ti合金、Cu−Zn合金、Ni−Al合金、タングステン、タングステン合金、チタン、チタン合金、コバルト合金、タンタル等の各種金属を挙げることができる。また、補強体60は、比較的剛性の高い樹脂であってもよい。
手元操作部70は、図1(B)などに示すようにカテーテル本体10よりも基端側に配置されるハウジング71と、ハウジング71内において回転可能に配置される操作部72と、を有する。ハウジング71は、術者が手指などによって把持しやすい形状で構成している。
ハウジング71には、図1(C)に示すように操作部72を一部露出させる開口部76と、補強体60を先端側に送り出す部位として開口部77を設けている。ハウジング71は、操作部72をハウジング71の内部に収納できるように図1(A)〜図1(C)に示すハウジング71の形状を半分に分割した部品から構成できるが、これに限定されない。
操作部72は、図1(B)に示すように円盤状の操作ダイヤル73(回転操作部に相当)と、操作ダイヤル73と一体的に構成され補強体60をロール状に巻き取って蓄える巻取り部74と、操作ダイヤル73および巻取り部74を回転可能に構成する軸部75と、を有する。
操作ダイヤル73は、図1(A)から図1(C)に示すように略円筒状に形成され、指によるダイヤルの回転が滑らないように外側面に一定の間隔で突部を設けている。操作ダイヤル73には、図1(C)に示すように軸方向の所定位置が切り欠かれた切り欠き部78が設けられ、巻取り部74に巻かれている補強体60をカテーテル本体10に取り出すことを可能にしている。
巻取り部74は、補強体60の線材を巻き付けることができるように略円筒状に構成している。軸部75は、カテーテル本体10および/または補強体60の延びる長手方向と交差する方向(図1(C)の上下方向)において操作ダイヤル73および巻取り部74の回転軸を設けている。
次に本実施形態に係る医療用デバイス100の使用方法の一例として、血管に生じた狭窄部または閉塞部等の病変部を拡張する場合について説明する。なお、血管とは例えば心臓の冠状動脈または下肢動脈等である。
概説すると、医療用デバイス100を用いた手技は、病変部へと医療用デバイス100を進める挿入工程と、挿入工程後、病変部でバルーン50を拡張させる拡張工程と、バルーン50の拡張後、バルーン50を収縮させて医療用デバイス100を抜去させる収縮工程と、を有する。
挿入工程の前において、補強体60の先端部61は、図2(A)の位置Aに示すように、内管18の第2ルーメン19において比較的基端側に位置するように構成している。また、補強体60の外表面には後述する進退移動に伴って医療用デバイス100にキンクが生じないようにシリコン等が塗布されている。
挿入工程では、術者は血管に穿刺した中空形状を有する針を通じてガイドワイヤWを血管内に導入する。続いて、ガイドワイヤWに沿わせて医療用デバイス100を経皮的に血管内に挿入する。
医療用デバイス100の挿入は、先端チップ16の開口部17からガイドワイヤWを内管18の第3ルーメン21に挿入し、医療用デバイス100をガイドワイヤWに沿わせてガイドワイヤWの基端側から先端側に移動させることによって行なう。
医療用デバイス100を血管内に移動させる際に、術者は手元操作部70の操作ダイヤル73を回転させて巻取り部74から補強体60の先端部61を内管18の先端側に向けて移動させる。これにより、補強体60の先端部61を、例えば図3(A)の位置B(バルーン50の先端部付近)に配置することができる。
補強体60の先端部61がバルーン50の先端付近にまで位置することによって、医療用デバイス100を血管内に挿入する際の押し込み力(プッシャビリティ)を向上させることができる。なお、術者はバルーン50の位置をマーカー25、26によって認識することができる。
バルーン50が病変部に到達したら、接続部42からバルーン50を拡張させる作動流体を供給する。作動流体はコネクタ41の第1ルーメン46、図3(B)に示す第1ルーメン45の二点鎖線bよりも先端側、基端シャフト部31の第1ルーメン32、外管12の第1ルーメン15を流通してバルーン50に充填され、バルーン50を拡張させる。拡張したバルーン50によって病変部は拡張される。本実施形態においてバルーン50に充填される流体は、例えば液体であり、より具体的に言えばX線造影剤を生理食塩水によって希釈したものを挙げることができる。
拡張工程後、術者は手元操作部70の操作ダイヤル73を回転させて補強体60を巻取り部74に巻き取る。これによって補強体60は図3(B)に示すようにカテーテル本体10から抜去される。そして、作動流体を吸引する動作等を行い、バルーン50から作動流体を回収することによって、バルーン50を収縮させる。バルーン50の収縮後、術者は医療用デバイス100を血管内から抜去し、次いでガイドワイヤWを抜去する。
次に本実施形態に係る医療用デバイス100の作用効果について説明する。医療用デバイス100は、手元操作部70によって補強体60を第1ルーメン15を通じて第2ルーメン19に移動させ、かつ、補強体60をカテーテル本体10から抜去できるように構成している。そのため、補強体60を第1ルーメン15を通じて第2ルーメン19に移動させることによって、医療用デバイス100のプッシャビリティを向上できる。また、バルーン50に充填された作動流体を回収する際には、補強体60をカテーテル本体10から抜去することで、第1ルーメン15、32、45に補強体が存在することなく作動流体を円滑に流通させ、当該作動流体を効率的に回収することができる。
また、内管18の第2ルーメン19に挿入される補強体60の先端部61は、補強体60の基端部62よりも細くなるように構成している。そのため、補強体60を内管18の第2ルーメン19の先端側に挿入する際に基端シャフト部31などにおいて補強体60をキンクなどさせることなく先端側に円滑に挿入して、医療用デバイス100の押し込み力を調整することができる。
また、手元操作部70は、操作部72において補強体60の長手方向と交差する方向を回転軸として補強体60をロール状に蓄える巻取り部74と、巻取り部74と一体に設けられ回転によって巻取り部74からの補強体60の供給または巻取り部74への補強体60の回収を行なう操作ダイヤル73と、を有するように構成している。そのため、手指を用いた簡便な操作によって補強体60の供給または回収の動作を実現することができる。
(第1実施形態の変形例1)
図4(A)〜図4(B)は第1実施形態の変形例1に係る医療用デバイス100aについて示す斜視図、側面図、図4(C)は図4(B)の4C部分であって、補強体60を移動させる際に説明する図、図4(D)は図4(C)の4D−4D線に沿う断面図である。第1実施形態では補強体60をロール状の巻取り部74に巻き付ける実施形態について説明した。しかし、以下のように構成することもできる。なお、第1実施形態の変形例1では手元操作部70aの構成のみが第1実施形態と異なるため、その部分についてのみ説明を行い、共通する構成の説明を省略する。
手元操作部70aは、図4(B)〜図4(D)に示すように、術者によって把持されるハウジング71aと、ハウジング71aに取り付けられ、補強体60の供給または回収を行なう操作部72aと、を有する。ハウジング71aは、図4(B)に示すように操作部72aのスライド部73aを水平方向に移動可能にする開口部77aと、補強体60をカテーテル本体10に供給する開口部78aと、を備えている。
操作部72aは、補強体60を進退移動させるスライド部73aと、スライド部73aを移動可能に配置するベース部74aと、当該ベース部74aにおいてスライド部73aの先端側の移動の終端位置を構成するストッパ75aと、ベース部74aにおいて取り外し可能に構成され当該取り外しによってスライド部73aをベース部74aから取り外し可能にする解除部76aと、を有する。
スライド部73aは補強体60と融着などによって一体に接合され、図4(D)に示すようにレール状の凹部が設けられたベース部74aに係合する凸形状を有する。スライド部73aは、ベース部74a上を直線的にスライド移動して図4(B)、図4(C)の左右方向に進退移動する。補強体60はスライド部73aの移動に伴って長手方向に進退移動する。
ストッパ75aは、図4(C)に示すようにベース部74aの長手方向における先端側に固定して設置されることによって、スライド部73aの先端側の移動終端位置を規定する。スライド部73aは、例えばストッパ75aに当接した際に、補強体60が図3(A)に示すように内管18におけるバルーン50の先端側端部に位置するように構成できる。
解除部76aは、補強体60が移動するベース部74aの面と交差する方向(図4(C)の上下方向)に移動することによって、ベース部74aに対して取り外し可能に構成している。補強体60は、スライド部73aが解除部76aと当接した際に図2(A)に示すように補強体60の先端部61が第1外管13の基端側に位置するように構成できる。また、解除部76aをベース部74aから取り外すことによって、スライド部73aはベース部74aの基端側においてベース部74aから取り外すことができる。スライド部73aをベース部74aから取り外すことによって、図3(B)に示すように補強体60をカテーテル本体10から抜去することができる。
次に、第1実施形態の変形例1に係る医療用デバイス100aを用いた手技について、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。挿入工程において医療用デバイス100aの先端の剛性を上げる際に、術者はスライド部73aをストッパ75aに当接する程度にスライド移動させ、補強体60をバルーン50の先端付近に配置する。術者は、その状態で医療用デバイス100aをガイドワイヤWに沿って病変部まで移動させる。
医療用デバイス100aが病変部に到達したら、接続部42から作動流体を供給し、バルーン50を拡張させる。拡張工程後、術者は解除部76aを取り外し、スライド部73aを基端側に移動させ、補強体60をカテーテル本体10から抜去する。これによって、第1実施形態と同様に作動流体を流す流路に補強体60が存在しない状態で作動流体の回収を効率的に行なうことができる。その後の動作は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
次に本変形例1に係る医療用デバイス100aの作用効果について説明する、本変形例1では、スライド部73aを補強体60の長手方向に沿って進退移動させることによって補強体60を進退移動するように構成している。スライド部73aの移動方向は補強体60の移動方向と同様であるため、手元操作部70aによって補強体60の移動を直接的に行なうことができ、補強体60によるカテーテル本体10の剛性の調整を簡便に行なうことができる。
(第1実施形態の変形例2)
図5(A)〜図5(C)は第1実施形態の変形例2に係る医療用デバイス100bを示す斜視図、側面図、平面図である。図6(A)、図6(B)は図5(C)における6−6線に沿って医療用デバイス100bの一部の部材を切断した状態を示す斜視図、側面図、図6(C)は手元操作部70bを先端側から見た状態を示す図である。
第1実施形態では、補強体60の長手方向と交差する方向を回転軸として巻取り部74に補強体60を巻き取るように構成した。しかし、上記以外にも以下のように構成することも可能である。なお、変形例2においても変形例1と同様に手元操作部70bの構成のみが異なるため、異なる部分についてのみ説明を行い、共通部分の説明は省略する。
第1実施形態の変形例2において医療用デバイス100bの手元操作部70bは、図5(A)〜図5(C)、図6(A)〜図6(C)に示すように、カテーテル本体10の基端シャフト部31よりも基端側に配置される中空の管体71bと、管体71bの内部に進退移動可能および回転可能に配置された移動シャフト72bと、移動シャフト72bを操作する操作部73bと、移動シャフト72bを管体71bに対して移動可能に保持する保持部74bと、移動シャフト72bの長手方向の位置を固定する固定部75bと、移動シャフト72bの回転動作時において、カテーテル本体10内の補強体60の長手方向における位置を調節するにあたり、補強体60を移動シャフト72bに巻き取るために移動シャフト72bに対する補強体60の周方向の位置を部分的に規制する規制部76bと、を有する。
管体71bは、図5(A)、図6(B)に示すように長尺状の中空円筒状に構成し、固定部75bを放射方向に移動させるスペースとして、穴部77bを設けている。操作部73bは、移動シャフト72bを補強体60の長手方向へ進退移動させるとともに、補強体60の長手方向を回転軸として移動シャフト72bを回転させる持ち手として構成している。操作部73bは略円錐台形状として構成しているが、進退動作や回転動作を行うことができるように把持できれば、形状は円錐台に限定されない。
移動シャフト72bは、操作部73bと一体に設けられ、管体71bに対して長手方向に進退移動し、長手方向を軸として回転可能に構成している。移動シャフト72bには、例えば図6(B)に示す中央付近の位置Dにおいて補強体60が接着剤などによって接合されている。補強体60は、これによって移動シャフト72bの動作に伴って進退移動または回転する。また、移動シャフト72bの固定部75bに対向する位置において、移動シャフト72bは固定部75bに設けられた係合部78bと係合する凹凸状の係合部79bが設けられている。
保持部74bは、管体71bの内壁面に例えば嵌合され、移動シャフト72bを挿通させる穴部を備えている。保持部74bは、例えばゴムなどの弾性材料によって構成できるが、移動シャフト72bを進退移動させ、回転させることができれば、これに限定されない。
規制部76bは、図6(C)に示すように管体71bの内壁面から内方に突出して設けられている。規制部76bは、図6(B)に示すように移動シャフト72bの回転動作によって、規制部76bと接触する位置Eにおいて補強体60の回転を規制する。規制部76bによって補強体60の長手方向の一部の位置における回転が規制された状態で移動シャフト72bを回転させると、補強体60は図6(A)、図6(B)に示すように移動シャフト72bの周りにらせん状に巻き付けられる。
固定部75bは、図6(B)に示すように管体71bの内方に凹凸状の係合部78bが設けられており、移動シャフト72bの凹凸状の係合部79bと係合できるように構成している。固定部75bは、管体71bの穴部77bにおいて放射方向に移動できるように構成している。
固定部75bを外方から内方に移動させて、固定部75bの係合部78bが移動シャフト72bの係合部79bと係合すると、移動シャフト72bは長手方向に進退移動ができなくなり、回転動作のみできる状態となる。逆に係合部78bと係合部79bとが係合した状態から固定部75bを外方に移動させ、係合部78bと係合部79bとの係合を解除すると、移動シャフト72bは長手方向に沿って進退移動できるようになる。
ここで手元操作部70bによる回転動作について説明する。固定部75bを外方から内方に移動させて係合部78bと係合部79bとを係合させると、移動シャフト72bは上記のように進退移動が規制され、回転動作のみできる状態となる。
この状態で操作部73bによって移動シャフト72bを回転させると、移動シャフト72bにおける位置Dでは補強体60が移動シャフト72bの周りを自由に回転できる一方、規制部76bと接触する位置Eでは補強体60の回転が規制される。これにより、補強体60は図6(A)、図6(B)に示すように位置Eから位置Dまでの間において移動シャフト72bの軸回りにらせん状に巻き付けられる。これにより、補強体60の先端部61は先端側から基端側へと移動する。
次に、本変形例2に係る医療用デバイス100bを用いた手技について、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。挿入工程において医療用デバイス100bの剛性を上げる際に、術者は操作部73bを長手方向に移動させて、補強体60をバルーン50の先端付近に配置する。術者はその状態で医療用デバイス100bをガイドワイヤWに沿って病変部まで移動させる。
医療用デバイス100bが病変部に到達したら、接続部42から作動流体を供給し、バルーン50を拡張させる。拡張工程後、術者は操作部73bを基端側に移動させるか、または操作部73bを回転させて補強体60の先端部61を基端側に移動させ、カテーテル本体10から抜去する。これによって、第1実施形態と同様に作動流体を流す流路に補強体60が存在しない状態で作動流体の回収を効率的に行なうことができる。その後の動作は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
次に本変形例2に係る医療用デバイス100bの作用効果について説明する。手元操作部70bの操作部73bによる進退動作は、補強体60の移動方向と一致するものの、操作部73bによる回転動作は補強体60の移動方向とは一致しない。そのため、操作部73bの回転による補強体60の移動量は操作部73bを進退動作させる場合と比べて小さくなる。このように操作部73bを補強体60の移動方向と異なる方向に操作することによって、補強体60を微小量で移動させ、手技中に医療用デバイス100bの押し込み力をより精密に調整することができる。
(第2実施形態)
図7(A)、図7(B)は第2実施形態に係る医療用デバイス200を示す斜視図、側面図、および図7(C)は図7(B)の7C部分を示す拡大図である。第2実施形態では第1実施形態の医療用デバイス100に対してバルーン50の外側面にステント80を配置している点が異なる。その他の点については第1実施形態と同様であるため、共通する構成の説明を省略する。なお、第2実施形態において手元操作部は、巻取り部74を備えた手元操作部70で構成している。
ステント80は、図7(C)に示すように構成要素にあたるストラット81をらせん状に並べて構成している。しかし、ステントの形態は一例であって、これに限定されない。ステント80は、バルーン50の外側面に嵌め込むように縮径して取り付けられている。ステント80の材料は、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、乳酸−グリコール酸共重合体、ポリカプロラクトン、乳酸−カプロラクトン共重合体、グリコール酸−カプロラクトン共重合体、ポリ−γ−グルタミン酸等の生分解性合成高分子材料、あるいは、コラーゲン等の生分解性天然高分子材料、マグネシウム、亜鉛等の生分解性金属材料、あるいは、ステンレス鋼、タンタル、Ni−Ti合金、Ni−Al合金、金、白金、コバルト・クロム合金等のコバルト合金などの金属材料を挙げることができる。第2実施形態においてバルーン50の内部における基端側および先端側には、図7(C)に示すように第1実施形態にて説明したマーカー25、26を配置している。
バルーン50において、マーカー25、26とステント80の長手方向における端部との間には、図7(C)に示すように間隔51、52が形成される。ステント80はステンレス鋼などの金属によって構成され、マーカー25、26についても白金などの金属によって構成される一方、バルーン50は、ステント80やマーカー25、26に比べて柔軟な材料によって構成される。また、補強体60が進退移動する内管18の第2ルーメン19は、図7(C)に示すようにバルーン50の内部においてマーカー25、26とステント80の端部との間隔51、52を通過するように基端側から先端側まで伸延して設けている。
次に第2実施形態に係る医療用デバイス200を用いた手技について説明する。医療用デバイス200を用いた手技は、第1実施形態と拡張工程および収縮工程が特に異なる。
第1実施形態と同様に挿入工程の前において、補強体60の先端部61は図2(A)の位置Aに示すように内管18の基端側に位置するように構成している。挿入工程ではガイドワイヤWを血管内に導入する。次にガイドワイヤWに沿わせて医療用デバイス200を経皮的に血管内に導入する。医療用デバイス200を血管内に導入する際に術者は手元操作部70を操作して補強体60の先端部61を図3(A)に示すようにバルーン50の先端付近まで移動させる。
生体の管腔は規則的でなく複雑な形状をしているため、医療用デバイス200は場合によって屈曲部が設けられた管腔を通過する場合がある。この際に補強体60を第2ルーメン19においてマーカー25、26とステント80の端部の間隔51または間隔52の部位に配置することによって、ステント80の端部が屈曲部を通過する際に広がって、医療用デバイス200にキンク等が生じることを防止できる。
バルーン50が病変部に到達したら、接続部42から作動流体を供給し、バルーン50を拡張させ、ステント80を拡張して生体管腔を内側から押し広げる。その後、ステント80を生体内に留置して、補強体60をカテーテル本体10から抜去して、バルーン50を収縮させる。バルーン50の収縮後、術者は医療用デバイス200を血管内から抜去し、次いでガイドワイヤWを抜去する。
次に第2実施形態に係る医療用デバイス200の作用効果について説明する。医療用デバイス200は、補強体60が第2ルーメン19においてステント80の端部とマーカー25,26の間隔51、52にあたる部位に配置できるように構成している。そのため、金属等で構成されたステント80の端部とマーカー25、26との間においてステント80やマーカー25、26よりも柔らかく構成された間隔51、52におけるバルーン50の剛性を補強体60によって向上させることができる。よって、生体管腔内の屈曲部などで医療用デバイス200にキンク等が生じることを防止できる。
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されず、特許請求の範囲において種々の変更が可能である。上記では、外管12において第1外管13と第2外管14を異なる種類の材料にて構成する実施形態について説明したが、これに限定されず、同一の材料で構成してもよい。
また、外管12は第1外管13と第2外管14によって構成せず、一の部材によって構成してもよい。また、カテーテル本体10は先端シャフト部11と基端シャフト部31によって構成する実施形態について説明したが、これに限定されず、カテーテル本体10を剛性の高い樹脂材料によって一つの部材のみで構成してもよい。
また、補強体60は、バルーン50の拡張後にカテーテル本体10から抜去する実施形態について説明したが、これに限定されず、バルーン50が病変部に到達した時点で抜去してもよい。
また、補強体60はバルーン50を収縮させる際にカテーテル本体10から抜去すると説明したが、これに限定されない。補強体60の先端部61は、上記以外にもコネクタ41の第1ルーメン45において第1ルーメン46との接続部位47の後端位置にあたる図3(B)の二点鎖線bよりも基端側にあれば、補強体60は作動流体の流れをほとんど阻害しない。よって、作動流体の回収時には補強体60の先端部61を第1ルーメン45の二点鎖線bよりも基端側に配置してもよい。
また、第2実施形態において手元操作部は巻取り部74を備えた手元操作部70によって構成する実施形態について説明したが、これに限定されない。上記以外にもスライド部73aを備えた手元操作部70aによって構成してもよく、また、移動シャフト72bを備えた手元操作部70bによって構成してもよい。
また、第2ルーメン19を備えた内管18は、バルーン50の基端側を通過して先端側まで設けられ、補強体60が第2ルーメン19において間隔51、52を通過可能である実施形態について説明したが、これに限定されない。上記以外にも内管18はバルーン50の先端側にあたる間隔51にまで及ばず、補強体60が第2ルーメン19において間隔52の部位のみを通過するように構成してもよい。
100、100a、100b、200 医療用デバイス、
10 カテーテル本体、
15、32、45、46 第1ルーメン、
18 内管、
19 第2ルーメン、
25、26 マーカー、
41 コネクタ、
42 接続部、
50 バルーン(拡張体)、
51、52 間隔、
60 補強体、
61 先端部、
62 基端部、
70、70a、70b 手元操作部、
72b 移動シャフト、
73 操作ダイヤル部(回転操作部)、
73a スライド部、
73b 操作部、
76b 規制部、
74 巻き取り部、
80 ステント、
A、B、C 補強体の先端部の位置。

Claims (6)

  1. 拡張可能かつ収縮可能な拡張体と、
    前記拡張体と接続され、前記拡張体を拡張かつ収縮させる流体を流通させる第1ルーメンが形成された長尺状のカテーテル本体と、
    前記カテーテル本体の少なくとも先端側において前記第1ルーメンと区画して設けられた第2ルーメンを有する内管と、
    前記第1ルーメンを通じて前記第2ルーメンの先端側まで進退移動が可能な長尺状の補強体と、
    前記補強体を前記第1ルーメンを通じて前記第2ルーメンに移動させ、かつ、前記補強体を前記カテーテル本体から抜去させる動作を行うことが可能な手元操作部と、を有する医療用デバイス。
  2. 前記拡張体の外方に取り付けられたステントと、
    前記拡張体の内部に配置されたマーカーと、をさらに備え、
    前記マーカーは、前記ステントと間隔を空けて配置され、
    前記補強体は、前記第2ルーメンにおいて前記ステントと前記マーカーとの間にあたる部位に配置可能に構成される請求項1に記載の医療用デバイス。
  3. 前記補強体は、前記第2ルーメンに挿入される先端部を有し、
    前記先端部は、前記補強体において当該先端部より基端側の部位よりも細く構成される請求項1または2に記載の医療用デバイス。
  4. 前記手元操作部は、前記補強体の長手方向と交差する方向を軸として前記補強体をロール状に蓄える巻取り部と、
    当該巻取り部と一体に構成され回転によって当該巻取り部に前記補強体を巻き付けるか、または当該巻取り部から前記補強体を供給する回転操作部と、を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療用デバイス。
  5. 前記手元操作部は、前記補強体の長手方向に沿って進退移動が可能なスライド部を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療用デバイス。
  6. 前記手元操作部は、前記補強体と接続されるシャフト部を備え、前記補強体の長手方向における進退移動および当該長手方向を軸とした回転が可能な操作部と、
    前記補強体の前記長手方向における少なくとも一箇所において前記補強体の周方向の位置を規制する規制部と、を有し、
    前記補強体は、前記操作部を回転させることによって前記シャフト部に巻き付け可能に構成される請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療用デバイス。
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