JP2013223664A - バルーンカテーテル用保護スリーブ、バルーンカテーテルシステムおよびステントデリバリーシステム - Google Patents
バルーンカテーテル用保護スリーブ、バルーンカテーテルシステムおよびステントデリバリーシステム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】バルーンカテーテルのバルーンの保護と露出を選択的に行うことができるバルーンカテーテル用保護スリーブを提供する。
【解決手段】バルーンカテーテル用保護スリーブ2のバルーン収容管体22の内周に配置されている拡張部23内に拡張用流体を注入して拡張部23をバルーン収容管体22の中心軸に向かって拡張させることにより、バルーン12の先端側と基端側がそれぞれ拡張部23で塞がれて、バルーン12はバルーン収容管体22の外部へ移動することが規制される。一方、拡張部23内から拡張用流体を吸引して拡張部23を収縮させることにより、バルーン12がバルーン収容管体22の外部へ移動可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】バルーンカテーテル用保護スリーブ2のバルーン収容管体22の内周に配置されている拡張部23内に拡張用流体を注入して拡張部23をバルーン収容管体22の中心軸に向かって拡張させることにより、バルーン12の先端側と基端側がそれぞれ拡張部23で塞がれて、バルーン12はバルーン収容管体22の外部へ移動することが規制される。一方、拡張部23内から拡張用流体を吸引して拡張部23を収縮させることにより、バルーン12がバルーン収容管体22の外部へ移動可能となる。
【選択図】図1
Description
この発明は、バルーンカテーテル用保護スリーブに係り、特に生体管腔内に挿入されるバルーンカテーテルのバルーンを保護するためのスリーブに関する。
また、この発明は、バルーンカテーテル用保護スリーブを用いたバルーンカテーテルシステムおよびステントデリバリーシステムにも関している。
また、この発明は、バルーンカテーテル用保護スリーブを用いたバルーンカテーテルシステムおよびステントデリバリーシステムにも関している。
バルーンカテーテルは、血管、胆管、気管、食道、尿道等の生体管腔内に狭窄部あるいは閉塞部等の病変部が発生した場合に、その病変部を拡張するために用いられる医療器具である。例えば、冠動脈に狭窄部が発生することで引き起こされる心筋梗塞、狭心症等の治療において、狭窄部をバルーンカテーテルにより内部から拡張する方法が採られることがある。バルーンカテーテルは、一般に、長尺のシャフト本体の先端側外周部にバルーン(拡張体)が配置された構造を有し、バルーンが病変部に位置するまで生体管腔内にシャフト本体が挿入された後、バルーンを径方向に拡張して病変部を押し拡げる。
このようなバルーンカテーテルを用いて病変部を押し拡げた後に、再び狭窄を引き起こすことを予防するため、近年、バルーンの外表面に再狭窄を抑制する効果のある薬剤をコーティングすることが提案されている。
一方、バルーンを病変部に送達する途中でバルーンにコーティングされた薬剤と血管等の生体管腔の内壁とがこすれることにより薬剤が剥離することを防止するため、例えば特許文献1には、保護カバーでバルーンを覆うようにしたバルーンカテーテルが開示されている。このバルーンカテーテルでは、バルーンが、保護カバーにより覆われた状態で生体管腔内に挿入され、病変部に到達したところで、保護カバーを後退させてバルーンを露出させている。保護カバーの存在により、病変部への送達途中における薬剤の剥離が防止される。
一方、バルーンを病変部に送達する途中でバルーンにコーティングされた薬剤と血管等の生体管腔の内壁とがこすれることにより薬剤が剥離することを防止するため、例えば特許文献1には、保護カバーでバルーンを覆うようにしたバルーンカテーテルが開示されている。このバルーンカテーテルでは、バルーンが、保護カバーにより覆われた状態で生体管腔内に挿入され、病変部に到達したところで、保護カバーを後退させてバルーンを露出させている。保護カバーの存在により、病変部への送達途中における薬剤の剥離が防止される。
しかしながら、保護カバーは、バルーンカテーテルに固定されることなく、バルーンの外周部に被せられていたので、バルーンに対して相対的に移動しやすいものであった。このため、バルーンカテーテルと共に保護カバーを生体管腔内に挿入される際に、保護カバーがバルーンから外れた位置にまで相対移動し、バルーンの外表面が露出して薬剤が剥離するおそれがあった。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、バルーンカテーテルのバルーンの保護と露出を選択的に行うことができるバルーンカテーテル用保護スリーブを提供することを目的とする。
また、この発明は、このようなバルーンカテーテル用保護スリーブを用いたバルーンカテーテルシステムおよびステントデリバリーシステムを提供することも目的としている。
また、この発明は、このようなバルーンカテーテル用保護スリーブを用いたバルーンカテーテルシステムおよびステントデリバリーシステムを提供することも目的としている。
この発明に係るバルーンカテーテル用保護スリーブは、先端部に拡張可能なバルーンが配置されたバルーンカテーテルに沿って延在する伸長部材と、伸長部材の先端部に配置されると共に収縮状態のバルーンを挿入して収容するためのバルーン収容管体と、バルーン収容管体の内周に配置されると共にバルーン収容管体の中心軸に向かって拡張可能な拡張部とを備え、拡張部を拡張させることによりバルーン収容管体に挿入されているバルーンがバルーン収容管体の外部へ移動することを規制し、拡張部を収縮させることによりバルーン収容管体に挿入されているバルーンがバルーン収容管体の外部へ移動可能となるものである。
拡張部の内部に形成された拡張室が伸長部材の内部に形成された拡張流体用ルーメンに連通していることが好ましい。
また、伸長部材は、バルーンカテーテルが挿入される管形状を有し、バルーン収容管体と一体に形成することができる。
拡張部は、バルーン収容管体の先端部の内周に配置された先端側拡張部分と、バルーン収容管体の基端部の内周に配置された基端側拡張部分からなることが好ましい。
また、拡張部は、バルーン収容管体の内周の周方向に沿って環状に形成される、あるいは、バルーン収容管体の内周の周方向に分割配置された複数の分割部分を有することができる。
好ましくは、バルーン収容管体は、先端に向かうほど外径が小さくなるテーパー形状を有する。
また、伸長部材は、バルーンカテーテルが挿入される管形状を有し、バルーン収容管体と一体に形成することができる。
拡張部は、バルーン収容管体の先端部の内周に配置された先端側拡張部分と、バルーン収容管体の基端部の内周に配置された基端側拡張部分からなることが好ましい。
また、拡張部は、バルーン収容管体の内周の周方向に沿って環状に形成される、あるいは、バルーン収容管体の内周の周方向に分割配置された複数の分割部分を有することができる。
好ましくは、バルーン収容管体は、先端に向かうほど外径が小さくなるテーパー形状を有する。
この発明に係るバルーンカテーテルシステムは、上記のバルーンカテーテル用保護スリーブと、バルーン収容管体の内部にバルーンが収容されたバルーンカテーテルとを備えたものである。
なお、バルーンの外表面に薬剤をコーティングすることができる。
なお、バルーンの外表面に薬剤をコーティングすることができる。
この発明に係るステントデリバリーシステムは、上記のバルーンカテーテル用保護スリーブと、バルーン収容管体の内部にバルーンが収容されたバルーンカテーテルと、バルーンの外周に装着されたステントとを備えたものである。
なお、ステントの外表面に薬剤をコーティングすることができる。
なお、ステントの外表面に薬剤をコーティングすることができる。
この発明によれば、バルーン収容管体が収縮状態のバルーンを挿入して収容し、バルーン収容管体の内周に配置された拡張部を拡張させることによりバルーン収容管体に挿入されているバルーンがバルーン収容管体の外部へ移動することを規制し、拡張部を収縮させることによりバルーン収容管体に挿入されているバルーンがバルーン収容管体の外部へ移動可能となるので、バルーンカテーテルのバルーンの保護と露出を選択的に行うことが可能となる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1に実施の形態1に係るバルーンカテーテル用保護スリーブを用いたバルーンカテーテルシステムの全体構造を示す。バルーンカテーテルシステムは、バルーンカテーテル1と、バルーンカテーテル1に沿うように配置された装着されたバルーンカテーテル用保護スリーブ2から構成されている。
実施の形態1
図1に実施の形態1に係るバルーンカテーテル用保護スリーブを用いたバルーンカテーテルシステムの全体構造を示す。バルーンカテーテルシステムは、バルーンカテーテル1と、バルーンカテーテル1に沿うように配置された装着されたバルーンカテーテル用保護スリーブ2から構成されている。
バルーンカテーテル1は、長尺のシャフト本体11を備え、シャフト本体11の先端部近傍の外周部に周方向に拡張可能なバルーン12が配置される一方、シャフト本体11の基端部には分岐ハブ13が取り付けられている。シャフト本体11およびバルーン12は、病変部の治療の際に血管、胆管、気管、食道、尿道等の生体管腔内に挿入されるもので、シャフト本体11の内部にガイドワイヤ14が進退可能に挿通される。なお、バルーン12の外表面に病変部の治療のための薬剤がコーティングされており、バルーン12は、収縮状態においても、シャフト本体11より大きな外径を有しているものとする。また、バルーン12の内部に位置するシャフト本体11の外周部に、X線造影により認識するための図示しない造影性マーカーが配置されている。
分岐ハブ13は、シャフト本体11内に挿通されているガイドワイヤ14の進退を行うための操作用ポート15と、シャフト本体11の内部を介してバルーン12に対する拡張用流体の注入/吸引を行うための流体用ポート16を有している。また、シャフト本体11には、分岐ハブ13の近傍に、バルーンカテーテル用保護スリーブ2を引いて後退させる際の目標ライン17が表示されている。
分岐ハブ13は、シャフト本体11内に挿通されているガイドワイヤ14の進退を行うための操作用ポート15と、シャフト本体11の内部を介してバルーン12に対する拡張用流体の注入/吸引を行うための流体用ポート16を有している。また、シャフト本体11には、分岐ハブ13の近傍に、バルーンカテーテル用保護スリーブ2を引いて後退させる際の目標ライン17が表示されている。
一方、バルーンカテーテル用保護スリーブ2は、バルーンカテーテル1のシャフト本体11に沿って延在するシャフト状の伸長部材21を有し、伸長部材21の先端部に円筒形状のバルーン収容管体22が配置されている。バルーン収容管体22は、バルーンカテーテル1の収縮状態のバルーン12を収容するためのもので、バルーン収容管体22の内周に拡張可能な拡張部23が配置されている。また、伸長部材21の基端部には、伸長部材21の内部を介して拡張部23に対する拡張用流体の注入/吸引を行うための流体用ポート24が取り付けられると共に、バルーンカテーテル用保護スリーブ2を操作するための操作用つまみ25が形成されている。
なお、バルーン12がバルーン収容管体22内に収容されているときのバルーンカテーテル用保護スリーブ2の操作用つまみ25の位置とバルーンカテーテル1の目標ライン17の位置との間の距離Lは、ほぼバルーン収容管体22の長さ以上の値に予め設定されているものとする。
なお、バルーン12がバルーン収容管体22内に収容されているときのバルーンカテーテル用保護スリーブ2の操作用つまみ25の位置とバルーンカテーテル1の目標ライン17の位置との間の距離Lは、ほぼバルーン収容管体22の長さ以上の値に予め設定されているものとする。
図2に示されるように、伸長部材21の内部には、伸長部材21の基端部から先端部にまで延びる拡張流体用ルーメン26が形成されている。また、拡張部23は、バルーン収容管体22の先端部の内周の周方向に沿って環状に形成された先端側拡張部分23aと、バルーン収容管体22の基端部の内周の周方向に沿って環状に形成された基端側拡張部分23bからなっており、これら先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bの内部にそれぞれ拡張室27が形成されている。なお、先端側拡張部分23aと基端側拡張部分23bとの間の間隔は、予め、バルーンカテーテル1のバルーン12の長さより大きい値に設定されている。
バルーン収容管体22は、内管と外管からなる2重管構造を有し、内管に先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bが取り付けられ、内管と外管との間の空間を介して先端側拡張部分23aの拡張室27と基端側拡張部分23bの拡張室27が伸長部材21の拡張流体用ルーメン26に連通している。伸長部材21の拡張流体用ルーメン26の基端部は、図1に示した流体用ポート24に連通している。
バルーン収容管体22は、内管と外管からなる2重管構造を有し、内管に先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bが取り付けられ、内管と外管との間の空間を介して先端側拡張部分23aの拡張室27と基端側拡張部分23bの拡張室27が伸長部材21の拡張流体用ルーメン26に連通している。伸長部材21の拡張流体用ルーメン26の基端部は、図1に示した流体用ポート24に連通している。
図1および図2に示されるように、バルーンカテーテル用保護スリーブ2のバルーン収容管体22の内部にバルーンカテーテル1のバルーン12を挿入して収容した状態で、バルーンカテーテル用保護スリーブ2の流体用ポート24から拡張用流体を供給すると、拡張用流体は伸長部材21の拡張流体用ルーメン26を通してバルーン収容管体22の内周に配置されている拡張部23の先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bの拡張室27内に注入される。この拡張用流体の注入に伴い、先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bは、バルーン収容管体22の中心軸に向かって径方向に拡張される。
そして、例えば図2に示されるように、環状の先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bの内径がバルーンカテーテル1のシャフト本体11の外径とほぼ等しくなるまで先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bが拡張されると、バルーン12は収縮状態においてもシャフト本体11より大きな外径を有しているため、バルーン12の先端側と基端側がそれぞれ先端側拡張部分23aと基端側拡張部分23bで塞がれることとなる。すなわち、図3(A)および(B)に示されるように、先端側拡張部分23aと基端側拡張部分23bの内径がバルーン12の外径より小さくなり、バルーン12は、バルーン収容管体22の外部へ移動することが規制される。
一方、バルーンカテーテル用保護スリーブ2の流体用ポート24を介して先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bの拡張室27内から拡張用流体を吸引すると、先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bは次第に収縮する。そして、図4および図5に示されるように、先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bの内径がバルーン12の外径より大きくなるまで先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bが収縮すると、バルーン12がバルーン収容管体22の外部へ移動可能となる。
バルーンカテーテル1のシャフト本体11の形成材料としては、ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリイミド、シリコン樹脂、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリエステルエラストマー等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
バルーンカテーテル1のバルーン12は、延伸可能な高強度ポリマーから形成されることが好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートの主要酸成分あるいは主要グリコール成分を変えたポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリアミド(ナイロン12、ナイロン11、MXD6ナイロン)、ポリアミドエラストマー、PPS(ポリフェニレンスルフィド)等のポリアリーレンスルフィド等を構成材料として使用することができる。
バルーンカテーテル1のバルーン12は、延伸可能な高強度ポリマーから形成されることが好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートの主要酸成分あるいは主要グリコール成分を変えたポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリアミド(ナイロン12、ナイロン11、MXD6ナイロン)、ポリアミドエラストマー、PPS(ポリフェニレンスルフィド)等のポリアリーレンスルフィド等を構成材料として使用することができる。
また、バルーンカテーテル用保護スリーブ2の伸長部材21とバルーン収容管体22は、バルーンカテーテル1のシャフト本体11と同様に、ある程度の可撓性を有するものから形成されることが好ましい。すなわち、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリイミド、シリコン樹脂、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリエステルエラストマー等の熱可塑性樹脂を形成材料として用いることができる。
バルーンカテーテル用保護スリーブ2の拡張部23は、バルーンカテーテル1のバルーン12と同様に、延伸可能な高強度ポリマーから形成することができる。すなわち、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートの主要酸成分あるいは主要グリコール成分を変えたポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリアミド(ナイロン12、ナイロン11、MXD6ナイロン)、ポリアミドエラストマー、PPS(ポリフェニレンスルフィド)等のポリアリーレンスルフィド等を構成材料として使用することができる。
バルーンカテーテル用保護スリーブ2の拡張部23は、バルーンカテーテル1のバルーン12と同様に、延伸可能な高強度ポリマーから形成することができる。すなわち、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートの主要酸成分あるいは主要グリコール成分を変えたポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリアミド(ナイロン12、ナイロン11、MXD6ナイロン)、ポリアミドエラストマー、PPS(ポリフェニレンスルフィド)等のポリアリーレンスルフィド等を構成材料として使用することができる。
次に、この実施の形態1の動作について説明する。
まず、図1および図2に示されるように、バルーンカテーテル用保護スリーブ2のバルーン収容管体22の内部にバルーンカテーテル1のバルーン12を挿入し、バルーンカテーテル用保護スリーブ2の流体用ポート24から伸長部材21の拡張流体用ルーメン26を通して拡張部23の拡張室27内に拡張用流体を注入することにより、拡張部23の先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bを拡張させ、バルーン収容管体22の内部から外部へのバルーン12の移動を規制した状態とする。なお、バルーン12は収縮された状態にあるものとする。
まず、図1および図2に示されるように、バルーンカテーテル用保護スリーブ2のバルーン収容管体22の内部にバルーンカテーテル1のバルーン12を挿入し、バルーンカテーテル用保護スリーブ2の流体用ポート24から伸長部材21の拡張流体用ルーメン26を通して拡張部23の拡張室27内に拡張用流体を注入することにより、拡張部23の先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bを拡張させ、バルーン収容管体22の内部から外部へのバルーン12の移動を規制した状態とする。なお、バルーン12は収縮された状態にあるものとする。
この状態で、バルーンカテーテル1の操作用ポート15からシャフト本体11の内部に挿入されたガイドワイヤ14をシャフト本体11の先端部から前方へ突き出し、このガイドワイヤ14を先導案内としてバルーンカテーテル1をバルーンカテーテル用保護スリーブ2と共に血管等の生体管腔の内部、あるいは、既に生体管腔内に挿入されているガイディングカテーテルの内部に挿入する。
X線造影を行ってバルーン12の内部に配置されている造影性マーカーを認識することにより、生体管腔内におけるバルーン12の位置が確認される。
X線造影を行ってバルーン12の内部に配置されている造影性マーカーを認識することにより、生体管腔内におけるバルーン12の位置が確認される。
治療を必要とする病変部にバルーン12が位置したことが確認されると、バルーンカテーテル1およびバルーンカテーテル用保護スリーブ2の挿入操作が終了され、ここで、バルーンカテーテル用保護スリーブ2の流体用ポート24を介して先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bの拡張室27内から拡張用流体を吸引することにより、先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bの内径がバルーン12の外径より大きくなるまで先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bを収縮させる。これにより、バルーン12はバルーン収容管体22の外部へ移動可能となる。
そこで、バルーンカテーテル用保護スリーブ2の基端部に形成されている操作用つまみ25を手前に引くことにより、図6に示されるように、バルーンカテーテル用保護スリーブ2の操作用つまみ25の位置がバルーンカテーテル1の目標ライン17の位置と一致するまで、バルーンカテーテル1に対してバルーンカテーテル用保護スリーブ2を相対的に後退させる。上述したように、バルーン12がバルーン収容管体22内に収容されているときにこれら操作用つまみ25と目標ライン17とがほぼバルーン収容管体22の長さ以上の値に設定された距離Lだけ離れていたので、バルーンカテーテル用保護スリーブ2の操作用つまみ25の位置をバルーンカテーテル1の目標ライン17の位置に一致させることにより、バルーンカテーテル用保護スリーブ2はバルーンカテーテル1に対してバルーン収容管体22の長さ以上に後退することとなり、図7に示されるように、バルーン12がバルーンカテーテル用保護スリーブ2の先端部から露出される。
ここで、バルーンカテーテル1の流体用ポート16からシャフト本体11の内部を通してバルーン12内にバルーン拡張用流体が注入され、拡張用流体の注入圧力を確認しながら、目的の外径となるまでバルーン12が拡張される。これにより、病変部である狭窄部または閉塞部の拡張が行われると共にバルーン12の外表面にコーティングされている薬剤が病変部に供給される。
バルーン12は、バルーンカテーテル用保護スリーブ2のバルーン収容管体22内に収容されてバルーン収容管体22の外部への移動が規制された状態で病変部まで挿入されるので、挿入途中においてバルーン12の外表面が露出して薬剤が剥離することが防止される。
バルーン12は、バルーンカテーテル用保護スリーブ2のバルーン収容管体22内に収容されてバルーン収容管体22の外部への移動が規制された状態で病変部まで挿入されるので、挿入途中においてバルーン12の外表面が露出して薬剤が剥離することが防止される。
このようにして病変部に対する治療が終了すると、シャフト本体11の内部を介してバルーン12内からバルーン拡張用流体を吸引することによりバルーン12を収縮させ、この状態で、バルーンカテーテル1がバルーンカテーテル用保護スリーブ2と共に生体管腔内から引き抜かれる。このとき、バルーンカテーテル1に対しバルーンカテーテル用保護スリーブ2を前進させてバルーン12を再びバルーンカテーテル用保護スリーブ2のバルーン収容管体22内に収容し、そのままバルーンカテーテル1とバルーンカテーテル用保護スリーブ2を生体管腔内から引き抜いてもよい。
以上のように、バルーンカテーテル用保護スリーブ2を使用することで、バルーンカテーテル1のバルーン12の保護と露出を選択的に確実に行うことが可能となる。
なお、バルーンカテーテル用保護スリーブ2の伸長部材21は、基端部の操作用つまみ25を引くことで先端部のバルーン収容管体22がバルーンカテーテル1に対して確実に後退するだけの剛性を有するような太さ、すなわち断面積を備えることが望ましい。また、金属または耐伸張性の樹脂等からなるワイヤを伸長部材21に埋め込む、あるいは伸長部材21と一体に形成して所要の剛性を確保することもできる。
なお、バルーンカテーテル用保護スリーブ2の伸長部材21は、基端部の操作用つまみ25を引くことで先端部のバルーン収容管体22がバルーンカテーテル1に対して確実に後退するだけの剛性を有するような太さ、すなわち断面積を備えることが望ましい。また、金属または耐伸張性の樹脂等からなるワイヤを伸長部材21に埋め込む、あるいは伸長部材21と一体に形成して所要の剛性を確保することもできる。
実施の形態2
図8に、実施の形態2に係るバルーンカテーテル用保護スリーブ3を用いたバルーンカテーテルシステムの全体構造を示す。このバルーンカテーテルシステムは、実施の形態1で用いられたバルーンカテーテル1のバルーン12をバルーンカテーテル用保護スリーブ3で保護するようにしたものである。
図8に、実施の形態2に係るバルーンカテーテル用保護スリーブ3を用いたバルーンカテーテルシステムの全体構造を示す。このバルーンカテーテルシステムは、実施の形態1で用いられたバルーンカテーテル1のバルーン12をバルーンカテーテル用保護スリーブ3で保護するようにしたものである。
バルーンカテーテル用保護スリーブ3は、バルーンカテーテル1のシャフト本体11に沿って延在する管形状の伸長部材31を有し、伸長部材31の先端部に円筒形状のバルーン収容管体32が一体に形成されている。伸長部材31の基端部には、流体用ポート34が取り付けられると共に操作用つまみ35が形成されている。
伸長部材31は、内管と外管からなる2重管構造を有し、これら内管と外管との間に拡張流体用ルーメン36が形成され、内管の内部にバルーンカテーテル1が挿入されている。バルーン収容管体32は、実施の形態1のバルーンカテーテル用保護スリーブ2におけるバルーン収容管体22と同様の構造を有しており、バルーン収容管体32の先端部と基端部の内周の周方向に沿ってそれぞれ環状に拡張部23の先端側拡張部分23aと基端側拡張部分23bが形成されている。これら先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bの内部に形成された拡張室27が伸長部材31の拡張流体用ルーメン36に連通し、拡張流体用ルーメン36の基端部は流体用ポート34に連通している。
すなわち、実施の形態2に係るバルーンカテーテル用保護スリーブ3では、図9に示されるように、管形状の伸長部材31の内部にバルーンカテーテル1が挿入されると共に、断面が環状の拡張流体用ルーメン36が伸長部材31に形成されている。
流体用ポート34から拡張用流体を供給すると、拡張用流体は伸長部材31の拡張流体用ルーメン36を通してバルーン収容管体32の内周に配置されている拡張部23の先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bの拡張室27内に注入される。
流体用ポート34から拡張用流体を供給すると、拡張用流体は伸長部材31の拡張流体用ルーメン36を通してバルーン収容管体32の内周に配置されている拡張部23の先端側拡張部分23aおよび基端側拡張部分23bの拡張室27内に注入される。
このようなバルーンカテーテル用保護スリーブ3を用いても、実施の形態1と同様に、バルーンカテーテル1のバルーン12の保護と露出を選択的に確実に行うことが可能となる。
また、伸長部材31が管形状を有しているので、バルーンカテーテル用保護スリーブ3の基端部の操作により、先端部にまで回転トルクを付与しやすくなり、操作性が向上する。
この実施の形態2では、バルーンカテーテル1が管形状の伸長部材31の内部に挿入されるので、バルーン12がバルーン収容管体32よりも基端側で露出することがなく、このため、バルーン収容管体32の基端部の内周に配置された基端側拡張部分23bを省略して拡張部23を先端側拡張部分23aのみの構造としても、バルーン12の保護を行うことができる。
また、伸長部材31が管形状を有しているので、バルーンカテーテル用保護スリーブ3の基端部の操作により、先端部にまで回転トルクを付与しやすくなり、操作性が向上する。
この実施の形態2では、バルーンカテーテル1が管形状の伸長部材31の内部に挿入されるので、バルーン12がバルーン収容管体32よりも基端側で露出することがなく、このため、バルーン収容管体32の基端部の内周に配置された基端側拡張部分23bを省略して拡張部23を先端側拡張部分23aのみの構造としても、バルーン12の保護を行うことができる。
なお、この実施の形態2において、2重管構造の伸長部材31の代わりに、図10に示されるように、内周の一部に拡張流体用ルーメン42が形成された管形状の伸長部材41を使用することもできる。
実施の形態3
上記の実施の形態1および2においては、拡張部23がバルーン収容管体22および32の内周の周方向に沿って環状に形成されていたが、これに限るものではなく、バルーン収容管体の内周の周方向に分割配置されていてもよい。例えば、図11(A)に示されるように、バルーン収容管体51の内周の周方向に分割配置された4つの分割部分52から拡張部を構成することができる。それぞれの分割部分52が、実施の形態1および2における拡張部23と同様には、延伸可能な高強度ポリマーから形成され、これら分割部分52の内部に拡張室53が形成される。
上記の実施の形態1および2においては、拡張部23がバルーン収容管体22および32の内周の周方向に沿って環状に形成されていたが、これに限るものではなく、バルーン収容管体の内周の周方向に分割配置されていてもよい。例えば、図11(A)に示されるように、バルーン収容管体51の内周の周方向に分割配置された4つの分割部分52から拡張部を構成することができる。それぞれの分割部分52が、実施の形態1および2における拡張部23と同様には、延伸可能な高強度ポリマーから形成され、これら分割部分52の内部に拡張室53が形成される。
4つの分割部分52の拡張室53にそれぞれ拡張用流体を注入することで、各分割部分52の頂部が、バルーンカテーテル1のシャフト本体11の表面に接触する程度にまでバルーン収容管体51の中心軸に向かって拡張されると、シャフト本体11より大きな外径を有するバルーン12は、バルーン収容管体51の外部へ移動することが規制される。
一方、図11(B)に示されるように、それぞれの分割部分52の拡張室53から拡張用流体を吸引して、各分割部分52の頂部がバルーン12の外周部より径方向の外側に位置するまで各分割部分52を収縮させることにより、バルーン12はバルーン収容管体51の外部へ移動可能となる。
なお、4つの分割部分52に限らず、同様にして、周方向に2分割、3分割、あるいは5つ以上に分割された拡張部を形成することもできる。
一方、図11(B)に示されるように、それぞれの分割部分52の拡張室53から拡張用流体を吸引して、各分割部分52の頂部がバルーン12の外周部より径方向の外側に位置するまで各分割部分52を収縮させることにより、バルーン12はバルーン収容管体51の外部へ移動可能となる。
なお、4つの分割部分52に限らず、同様にして、周方向に2分割、3分割、あるいは5つ以上に分割された拡張部を形成することもできる。
実施の形態4
図8に示した実施の形態2のバルーンカテーテル用保護スリーブ3におけるバルーン収容管体32に、図12に示されるように、先端に向かうほど外径が小さくなるテーパー形状の先端部61を形成することもできる。このような構成とすれば、バルーンカテーテル1と共にバルーンカテーテル用保護スリーブを生体管腔内、あるいは、既に生体管腔内に挿入されているガイディングカテーテルの内部に挿入する際に、挿入しやすくなり、操作性が向上する。
図8に示した実施の形態2のバルーンカテーテル用保護スリーブ3におけるバルーン収容管体32に、図12に示されるように、先端に向かうほど外径が小さくなるテーパー形状の先端部61を形成することもできる。このような構成とすれば、バルーンカテーテル1と共にバルーンカテーテル用保護スリーブを生体管腔内、あるいは、既に生体管腔内に挿入されているガイディングカテーテルの内部に挿入する際に、挿入しやすくなり、操作性が向上する。
なお、図12に示した先端部61は円錐台形状の外周面を有していたが、図13に示されるように、曲面により、先端に向かうほど外径が小さくなるテーパー形状の先端部62を形成してもよい。
また、実施の形態1および3におけるバルーン収容管体22および51に、同様にしてテーパー形状の先端部を形成することもできる。
また、実施の形態1および3におけるバルーン収容管体22および51に、同様にしてテーパー形状の先端部を形成することもできる。
実施の形態5
図14に実施の形態5に係るステントデリバリーシステムの全体構造を示す。このステントデリバリーシステムは、実施の形態1で用いられたバルーンカテーテル1およびバルーンカテーテル用保護スリーブ2と、バルーンカテーテル1のバルーン12の外周に装着されたバルーン拡張型のステント71から構成されている。ただし、バルーンカテーテル1のバルーン12の外表面に薬剤はコーティングされておらず、代わりにステント71の外表面に病変部の治療のための薬剤がコーティングされている。
ステント71は、生体管腔内の狭窄部あるいは閉塞部を拡張し、拡張された内腔を確保するためにそのまま留置されるものであり、縮径された状態でバルーン12の外周に装着されている。
図14に実施の形態5に係るステントデリバリーシステムの全体構造を示す。このステントデリバリーシステムは、実施の形態1で用いられたバルーンカテーテル1およびバルーンカテーテル用保護スリーブ2と、バルーンカテーテル1のバルーン12の外周に装着されたバルーン拡張型のステント71から構成されている。ただし、バルーンカテーテル1のバルーン12の外表面に薬剤はコーティングされておらず、代わりにステント71の外表面に病変部の治療のための薬剤がコーティングされている。
ステント71は、生体管腔内の狭窄部あるいは閉塞部を拡張し、拡張された内腔を確保するためにそのまま留置されるものであり、縮径された状態でバルーン12の外周に装着されている。
ステント71の形成材料としては、ある程度の生体適合性を有するものが好ましく、例えば、ステンレス鋼、タンタルもしくはタンタル合金、プラチナもしくはプラチナ合金、金もしくは金合金、コバルトニッケル合金、コバルトクロム合金、チタン合金、ニオブ合金等の金属材料が考えられる。また、金属材料でステント形状を作製した後に金、プラチナ等の貴金属メッキを施してもよい。ステンレス鋼としては、最も耐腐食性のあるSUS316Lが好適である。
ステント71は、バルーン12と共にバルーンカテーテル用保護スリーブ2のバルーン収容管体22内に収容され、拡張部23を拡張させることで、バルーン収容管体22から外部へ移動することが規制されている。
この状態で、ステント71が病変部に位置するまでバルーンカテーテル1およびバルーンカテーテル用保護スリーブ2を挿入し、バルーンカテーテル用保護スリーブ2の拡張部23内から拡張用流体を吸引して拡張部23を収縮させた後、バルーンカテーテル用保護スリーブ2を後退させてステント71をバルーンカテーテル用保護スリーブ2の先端部から露出させる。
この状態で、ステント71が病変部に位置するまでバルーンカテーテル1およびバルーンカテーテル用保護スリーブ2を挿入し、バルーンカテーテル用保護スリーブ2の拡張部23内から拡張用流体を吸引して拡張部23を収縮させた後、バルーンカテーテル用保護スリーブ2を後退させてステント71をバルーンカテーテル用保護スリーブ2の先端部から露出させる。
ここで、拡張用流体の注入圧力を確認しながらバルーンカテーテル1のバルーン12内にバルーン拡張用流体が注入され、バルーン12がステント71を押し拡げながら拡張される。ステント71が目的の径まで拡張されると、バルーン12を収縮させ、ステント71を病変部に留置したまま、バルーンカテーテル1およびバルーンカテーテル用保護スリーブ2が生体管腔内から引き抜かれる。
このようにして、バルーン12の外周に装着されたステント71の保護と露出を選択的に確実に行うことが可能となる。このため、ステント71の外表面に病変部の治療のための薬剤がコーティングされていても、病変部までの挿入途中においてステント71の外表面が露出して薬剤が剥離することが防止される。
なお、バルーンカテーテル用保護スリーブ2の代わりに、実施の形態2〜4に示したバルーンカテーテル用保護スリーブを用いても、同様にして、ステントの保護と露出が選択的に確実に行われるステントデリバリーシステムを構成することができる。
なお、バルーンカテーテル用保護スリーブ2の代わりに、実施の形態2〜4に示したバルーンカテーテル用保護スリーブを用いても、同様にして、ステントの保護と露出が選択的に確実に行われるステントデリバリーシステムを構成することができる。
上記の実施の形態1〜5では、分岐ハブ13が取り付けられた基端部から先端部までガイドワイヤ14が挿通される、いわゆるオーバー・ザ・ワイヤ型のバルーンカテーテル1を用いたが、先端部にのみガイドワイヤが通される、いわゆるラピッドエクスチェンジ型のバルーンカテーテルを用いることもできる。実施の形態2のように、バルーンカテーテル用保護スリーブ3が、バルーンカテーテル1のシャフト本体11に沿って延在する管形状の伸長部材31または41を基端部まで有する場合、伸長部材31または41の側部に、拡張部23が開放しないような切り込みが形成され、バルーンカテーテル1のガイドワイヤ用ルーメンを介して(基端側)開口部から導出されたガイドワイヤがこの切り込みから伸長部材の外側へと出される構成としてもよい。
1 バルーンカテーテル、2,3 バルーンカテーテル用保護スリーブ、11 シャフト本体、12 バルーン、13 分岐ハブ、14 ガイドワイヤ、15 操作用ポート、16 流体用ポート、17 目標ライン、21,31,41 伸長部材、22,32,51 バルーン収容管体、23 拡張部、23a 先端側拡張部分、23b 基端側拡張部分、24,34 流体用ポート、25,35 操作用つまみ、26,36,42 拡張流体用ルーメン、27,53 拡張室、52 分割部分、61,62 先端部、71 ステント。
Claims (11)
- 先端部に拡張可能なバルーンが配置されたバルーンカテーテルに沿って延在する伸長部材と、
前記伸長部材の先端部に配置されると共に収縮状態の前記バルーンを挿入して収容するためのバルーン収容管体と、
前記バルーン収容管体の内周に配置されると共に前記バルーン収容管体の中心軸に向かって拡張可能な拡張部と
を備え、前記拡張部を拡張させることにより前記バルーン収容管体に挿入されている前記バルーンが前記バルーン収容管体の外部へ移動することを規制し、前記拡張部を収縮させることにより前記バルーン収容管体に挿入されている前記バルーンが前記バルーン収容管体の外部へ移動可能となることを特徴とするバルーンカテーテル用保護スリーブ。 - 前記拡張部の内部に形成された拡張室が前記伸長部材の内部に形成された拡張流体用ルーメンに連通している請求項1に記載のバルーンカテーテル用保護スリーブ。
- 前記伸長部材は、前記バルーンカテーテルが挿入される管形状を有し、前記バルーン収容管体と一体に形成されている請求項1または2に記載のバルーンカテーテル用保護スリーブ。
- 前記拡張部は、前記バルーン収容管体の先端部の内周に配置された先端側拡張部分と、前記バルーン収容管体の基端部の内周に配置された基端側拡張部分からなる請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルーンカテーテル用保護スリーブ。
- 前記拡張部は、前記バルーン収容管体の内周の周方向に沿って環状に形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のバルーンカテーテル用保護スリーブ。
- 前記拡張部は、前記バルーン収容管体の内周の周方向に分割配置された複数の分割部分を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載のバルーンカテーテル用保護スリーブ。
- 前記バルーン収容管体は、先端に向かうほど外径が小さくなるテーパー形状を有する請求項1〜6のいずれか一項に記載のバルーンカテーテル用保護スリーブ。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載のバルーンカテーテル用保護スリーブと、
前記バルーン収容管体の内部にバルーンが収容されたバルーンカテーテルと
を備えたことを特徴とするバルーンカテーテルシステム。 - 前記バルーンの外表面に薬剤がコーティングされている請求項8に記載のバルーンカテーテルシステム。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載のバルーンカテーテル用保護スリーブと、
前記バルーン収容管体の内部にバルーンが収容されたバルーンカテーテルと
前記バルーンの外周に装着されたステントと
を備えたことを特徴とするステントデリバリーシステム。 - 前記ステントの外表面に薬剤がコーティングされている請求項10に記載のステントデリバリーシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012097955A JP2013223664A (ja) | 2012-04-23 | 2012-04-23 | バルーンカテーテル用保護スリーブ、バルーンカテーテルシステムおよびステントデリバリーシステム |
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JP2012097955A Pending JP2013223664A (ja) | 2012-04-23 | 2012-04-23 | バルーンカテーテル用保護スリーブ、バルーンカテーテルシステムおよびステントデリバリーシステム |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106551742A (zh) * | 2016-11-09 | 2017-04-05 | 恩脉(上海)医疗科技有限公司 | 一种载药器械的体内输送保护装置 |
JP2019500133A (ja) * | 2015-12-30 | 2019-01-10 | ヌハート エーエスNuheart As | 経カテーテル挿入システム |
CN109381783A (zh) * | 2017-08-02 | 2019-02-26 | 杭州唯强医疗科技有限公司 | 药物涂层球囊导管 |
JP2020062197A (ja) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | 朝日インテック株式会社 | 医療用チューブ及びカテーテル |
-
2012
- 2012-04-23 JP JP2012097955A patent/JP2013223664A/ja active Pending
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