JP6035033B2 - ステント拡張用バルーン、バルーンカテーテルおよびステントデリバリーシステム - Google Patents

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Description

この発明は、ステント拡張用バルーンに係り、特に生体管腔内に挿入されたステントを拡張させるためのバルーンに関する。
また、この発明は、ステント拡張用バルーンを用いたバルーンカテーテルおよびステントデリバリーシステムに関する。
ステントは、血管、胆管、気管、食道、尿道等の生体管腔内に狭窄部あるいは閉塞部等の病変部が発生した場合に、その狭窄部または閉塞部を拡張し、拡張された内腔を確保するためにそのまま留置する、管状の医療用具である。
ステントは、縮径された状態で病変部まで挿入され、病変部で拡張させて径を大きくすることにより内腔の確保を行うが、拡張の手段により、自ら拡張機能を有する自己拡張型ステントと、ステント内でバルーンを拡張させてバルーンの拡張力によりステントを拡張させるバルーン拡張型ステントとに大別される。
これらのうち、バルーン拡張型ステントは、図11に示されるように、縮径されたステント1内にバルーン2を位置させて生体管腔内に挿入する必要があるため、ステント拡張用のバルーンとして収縮時の径の縮小化が要求されている。
例えば、特許文献1には、伸縮性に優れた弾性体を素材として使用することにより、カテーテルのシャフトに巻きつけてラッピングすることなく収縮させるようにしたバルーンが提案されている。このバルーンでは、ラッピングに起因するかさばり分だけ収縮時の径を縮小化することができる。
特開平10−15055号公報
一方、ステント拡張用バルーンは、管状のステント1を全長にわたって拡張させるために、ステント1よりも長いバルーン2が使用され、バルーン2の両端部にステント1から露出した露出部分3が形成される必要がある。
このため、特許文献1に提案された伸縮性に優れたバルーンにステント1を装着してステント1を拡張させようとすると、図12に示されるように、ステント1で覆われていない露出部分3がステント1よりも大きな径にまで異常に過拡張され、病変部周辺の正常な生体管腔部分に負荷を掛け、傷つけるおそれがある。
この発明は、このような従来の課題を解消するためになされたもので、ステントから露出した露出部分の過拡張を抑制しながらステントの拡張を行うことができるステント拡張用バルーンを提供することを目的とする。
また、この発明は、このようなステント拡張用バルーンを用いたバルーンカテーテルおよびステントデリバリーシステムを提供することを目的としている。
この発明に係る第1のステント拡張用バルーンは、軸方向中央のステント装着領域の外周にステントが装着されると共に拡張室内の圧力の変化に応じて拡張可能なステント拡張用バルーンであって、両端部分に配置され且つ中央部分よりも拡張に対して大きな強度を有する強化部を備え、強化部は、ステント装着領域とオーバーラップしており、中央部分が、拡張室内の圧力に応じて弾性的に伸縮する第1の弾性部材から形成され、強化部は、それぞれ軸方向に沿って延在する複数の補強繊維が周方向に間隔を隔てて第1の弾性部材に固着されたものからなる。
好ましくは、複数の補強繊維は、周方向に均等な間隔を隔てて配置されている。
複数の補強繊維は、それぞれ、ガラス繊維、炭素繊維、および芳香族ポリアミド系樹脂製繊維のいずれかからなることが好ましい。
この発明に係るバルーンカテーテルは、内部にバルーン拡張用ルーメンが形成された長尺のシャフト本体と、拡張室がバルーン拡張用ルーメンに連通されるようにシャフト本体に取り付けられた上記のステント拡張用バルーンとを備えたものである。
この発明に係るステントデリバリーシステムは、上記のバルーンカテーテルと、ステント拡張用バルーンのステント装着領域の外周に装着されたステントとを備えたものである。
この発明によれば、中央部分よりも拡張に対して大きな強度を有する強化部が両端部分に配置され、ステント装着領域とオーバーラップしているので、ステントから露出した露出部分の過拡張を抑制しながらステントの拡張を行うことが可能となる。
この発明の実施の形態1に係るステントデリバリーシステムの全体構造を示す側面図である。 実施の形態1で用いられたバルーンカテーテルのバルーン近傍の構造を示す側面図である。 図2のA−A線断面図である。 実施の形態1で用いられたバルーンカテーテルのバルーン内部の構造を示す部分拡大断面図である。 実施の形態1で用いられたバルーンカテーテルのバルーン拡張時におけるバルーン近傍の構造を示す側面図である。 実施の形態1の変形例で用いられたステント拡張用バルーンの強化部の構造を示す部分拡大断面図である。 実施の形態1の他の変形例で用いられたステント拡張用バルーンの強化部の構造を示す部分拡大断面図である。 実施の形態2で用いられたバルーンカテーテルのバルーン近傍の構造を示す側面図である。 実施の形態2の変形例で用いられたバルーンカテーテルのバルーン内部の構造を示す部分拡大断面図である。 実施の形態2の他の変形例で用いられたバルーンカテーテルのバルーン内部の構造を示す部分拡大断面図である。 バルーン収縮時における従来のステントデリバリーシステムのバルーン近傍の様子を示す側面図である。 バルーン拡張時における従来のステントデリバリーシステムのバルーン近傍の様子を示す側面図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1に実施の形態1に係るステントデリバリーシステムの全体構造を示す。ステントデリバリーシステムは、バルーンカテーテル11と、バルーンカテーテル11に装着されたバルーン拡張型のステント12から構成されている。
バルーンカテーテル11は、長尺のシャフト本体13を備え、シャフト本体13の先端部近傍の外周部に拡張可能なステント拡張用バルーン14が配置される一方、シャフト本体13の基端部には分岐ハブ15が取り付けられている。シャフト本体13およびバルーン14は、治療の際に血管、胆管、気管、食道、尿道等の生体管腔内に挿入されるもので、シャフト本体13の内部にガイドワイヤ16が進退可能に挿通される。分岐ハブ15は、シャフト本体13内に挿通されているガイドワイヤ16の進退を行うための操作用ポート17と、シャフト本体13の内部を介してバルーン14に対する拡張用流体の注入/吸引を行うための流体用ポート18を有している。
ステント12は、バルーン14の外周部に装着されている。
図2に示されるように、シャフト本体13は、外管19と外管19の内部に挿入された内管20からなる2重管構造を有しており、内管20の外周面と外管19の内周面との間にバルーン拡張用ルーメン21が形成されている。
内管20は外管19の先端部よりも先端側、すなわち前方に延びた前方延出部20aを有しており、この内管20の前方延出部20aの外周にバルーン14の先端部が接合されると共に、外管19の先端近傍の外周にバルーン14の基端部が接合されることで、バルーン拡張用ルーメン21に連通した拡張室がバルーン14の内部に形成されている。
バルーン14は、拡張室内の圧力に応じて弾性的に伸縮する弾性部材22を素材として形成されており、シャフト本体13に巻きつけてラッピングすることなく収縮させることができるように構成されている。このような素材で形成されたバルーン14は、ハイコンプライアントバルーンと呼ばれている。なお、バルーン14は、シャフト本体13に巻きつけてラッピングするものであってもよい。
また、バルーン14は、ステント12を全長にわたって均等に拡張させるために、ステント12よりも長い全長を有しており、ステント12が装着されるステント装着領域23を中央として、ステント装着領域23の両端側にそれぞれステント12から露出する露出領域24が形成されている。
さらに、バルーン14の両端部分を形成する弾性部材22にそれぞれ複数の補強繊維25が固着され、これにより、バルーン14の中央部分よりも拡張に対して大きな強度を有する強化部26が形成されている。これにより、バルーン14は中央部分がハイコンプライアント、両端部分の強化部26がローコンプライアントあるいはノンコンプライアントな性質を有する。先端側の強化部26は、内管20の前方延出部20aの外周に接合されているバルーン14の先端部からステント装着領域23内にわずかに入る点P1までのバルーン14の領域に形成され、基端部の強化部26は、外管19の外周に接合されているバルーン14の基端部からステント装着領域23内にわずかに入る点P2までの領域に形成されている。すなわち、双方の強化部26が、それぞれステント装着領域23とオーバーラップしている。
複数の補強繊維25は、それぞれバルーン14の長手方向に沿って延在しており、図3に示されるように、バルーン14の周方向において均等な間隔を隔てて配置されている。
また、図4に示されるように、補強繊維25は、バルーン14と外管19または内管20との接合部からステント装着領域23内にまで延びるように配置されている。
図4には、外管19と内管20の間に形成されたバルーン拡張用ルーメン21に連通するバルーン14の拡張室27が示されている。この拡張室27の内部で且つ内管20の前方延出部20aの外周には、ステント12の先端部および基端部のそれぞれの近傍に造影性マーカー28が配置されている。これらの造影性マーカー28は、生体管腔内に挿入されたステント12の位置をX線造影により生体外部から把握するためのものである。
シャフト本体13の外管19および内管20の形成材料としては、ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリイミド、シリコン樹脂、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリエステルエラストマー等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
また、バルーン14を形成する伸縮性に優れた弾性部材22の形成材料としては、ゴム材、ポリアミドエラストマーなどの熱可塑性エラストマー等の弾性体を使用することができる。
補強繊維25としては、ガラス繊維、炭素繊維、芳香族ポリアミド系樹脂製繊維等の強度の高い各種の繊維を用いることができ、図3に示したように、例えば8本の補強繊維25が周方向に均等に配置される。
さらに、造影性マーカー28は、X線造影により認識しやすい材質、例えば、金、白金、イリジウム、タングステンあるいはそれらの合金、または銀−パラジウム合金等から形成することができる。
ステント12の形成材料としては、ある程度の生体適合性を有するものが好ましく、例えば、ステンレス鋼、タンタルもしくはタンタル合金、プラチナもしくはプラチナ合金、金もしくは金合金、コバルトニッケル合金、コバルトクロム合金、チタン合金、ニオブ合金等の金属材料が考えられる。また、金属材料でステント形状を作製した後に金、プラチナ等の貴金属メッキを施してもよい。ステンレス鋼としては、最も耐腐食性のあるSUS316Lが好適である。
次に、この実施の形態1の動作について説明する。
まず、バルーン14のステント装着領域23の外周部にステント12を装着した状態で、操作用ポート17からシャフト本体13の内管20の内部に挿入されたガイドワイヤ16を内管20の先端部から前方へ突き出し、このガイドワイヤ16を先導案内としてバルーンカテーテル11を血管等の生体管腔内に挿入する。このとき、バルーン14の拡張室27内に拡張用流体は注入されておらず、バルーン14は収縮状態にあるものとする。また、X線造影を行ってバルーン14の拡張室27内に配置された造影性マーカー28を認識することにより、生体管腔内におけるステント12の位置が確認される。
治療を必要とする病変部にステント12が位置したことが確認されると、バルーンカテーテル11の挿入操作が終了され、ここで、流体用ポート18からバルーン拡張用ルーメン21を通してバルーン14の拡張室27内に拡張用流体が注入される。拡張用流体の注入に伴い、図5に示されるように、バルーン14はステント装着領域23の外周部に装着されたステント12を押し拡げながら拡張される。
このとき、バルーン14の両端の露出領域24がそれぞれステント12に覆われることなく、ステント12から露出しているが、これら露出領域24からステント装着領域23内にまたがって補強繊維25により補強された強化部26が形成され、バルーン14の中央部分よりも拡張に対して大きな強度を有しているため、露出領域24がステント12よりも大きな径にまで異常に過拡張されることが未然に防止される。
このようにして、拡張用流体の注入圧力を確認しながら、目的の径となるまでステント12が拡張される。これにより、バルーン14の過拡張に起因して病変部周辺の正常な生体管腔部分に負荷を掛けることなく、病変部である狭窄部または閉塞部の拡張を行うことができる。
ステント12が目的の径まで拡張されると、バルーン拡張用ルーメン21を介してバルーン14の拡張室27内から拡張用流体を吸引することによりバルーン14を収縮させ、ステント12を留置したまま、バルーンカテーテル11が生体管腔内から引き抜かれる。
なお、強化部26以外のバルーン14の部分、すなわち、バルーン14の中央部分は、弾性部材22のみからなり、補強繊維25によって補強されていないので、可撓性および柔軟性に富んでおり、バルーンカテーテル11の生体管腔内への挿入等が円滑に行われる。
バルーン14の露出領域24は、生体管腔の内壁に直接接触する可能性があるので、強化部26における補強繊維25は、バルーン14を形成する弾性部材の外面上に固着されるのではなく、図4に示されるように、弾性部材の内部に埋設される、あるいは、弾性部材の内面上に固着されていることが望ましい。
例えば、図6に示されるように、バルーン14を形成する弾性部材を内層29と外層30とを接合した2層構造とし、これら内層29と外層30の間に補強繊維25を埋設することができる。このとき、図7に示されるように、補強繊維25の埋設位置に対応して外層30の外面が隆起することなく滑らかであることがより好ましい。
上記の実施の形態1では、8本の補強繊維25をバルーン14の周方向に均等に配置したが、これに限るものではなく、8本未満の補強繊維25あるいは9本以上の補強繊維25を用いることもできる。ただし、補強繊維25の本数が少な過ぎると、互いに隣接する補強繊維25の間の弾性部材が異常に過拡張するおそれを生じ、補強繊維25の本数が多過ぎると、バルーン14の拡張性が損なわれ、ステント12を全長にわたって均等に拡張させることができなくなるおそれを生じてしまう。したがって、実施の形態1のように、8本程度が好ましい。
また、上記の実施の形態1では、バルーン14の長手方向に沿って延在する細長い補強繊維25を用いたが、微細な多数の補強繊維を弾性部材22の内部に分散させることによっても、バルーン14の中央部分よりも拡張に対して大きな強度を有する強化部26を形成することができる。
実施の形態2
上記の実施の形態1では、バルーン14を構成する弾性部材22に補強繊維25を固着させることで強化部26を形成したが、これに限るものではなく、図8に示されるステント拡張用バルーン34のように、バルーンの中央部分を構成する第1の弾性部材35よりも大きな強度を有する第2の弾性部材36によって強化部26を形成してもよい。
第2の弾性部材36としては、例えば、第1の弾性部材35よりも弾性率の大きな別材質の弾性体を使用することができる。
このように強化部26の全体を強度の大きな第2の弾性部材36から構成するようにしても、実施の形態1と同様に、露出領域24の過拡張を抑制しながらステント12の拡張を行うことが可能となる。
なお、第2の弾性部材36として、第1の弾性部材35と別材質のものを用いる代わりに、図9に示されるように、第1の弾性部材35と同一材質で且つ第1の弾性部材35よりも肉厚に形成されたものを使用することもできる。同一材質であっても、肉厚にすることで、第1の弾性部材35よりも大きな強度を有する第2の弾性部材36が形成される。
また、図10に示されるように、第1の弾性部材35に他の弾性層37を接合して2層構造とすることで第2の弾性部材36を形成してもよい。弾性層37は、第1の弾性部材35と同一材質とすることも、別材質とすることもできる。
上記の実施の形態1および2では、分岐ハブ15が取り付けられた基端部から先端部までガイドワイヤ16が挿通される、いわゆるオーバー・ザ・ワイヤ型のバルーンカテーテル11を用いたが、先端部にのみガイドワイヤが通される、いわゆるラピッドエクスチェンジ型のバルーンカテーテルを用いたステントデリバリーシステムに対しても、同様にして、この発明を適用することができる。
11 バルーンカテーテル、12 ステント、13 シャフト本体、14,34 ステント拡張用バルーン、15 分岐ハブ、16 ガイドワイヤ、17 操作用ポート、18 流体用ポート、19 外管、20 内管、21 バルーン拡張用ルーメン、22 弾性部材、23 ステント装着領域、24 露出領域、25 補強繊維、26 強化部、27 拡張室、28 造影性マーカー、29 内層、30 外層、35 第1の弾性部材、36 第2の弾性部材、37 弾性層、20a 前方延出部。

Claims (5)

  1. 軸方向中央のステント装着領域の外周にステントが装着されると共に拡張室内の圧力の変化に応じて拡張可能なステント拡張用バルーンであって、
    両端部分に配置され且つ中央部分よりも拡張に対して大きな強度を有する強化部を備え、
    前記強化部は、前記ステント装着領域とオーバーラップしており、
    前記中央部分が、前記拡張室内の圧力に応じて弾性的に伸縮する第1の弾性部材から形成され、
    前記強化部は、それぞれ軸方向に沿って延在する複数の補強繊維が周方向に間隔を隔てて前記第1の弾性部材に固着されたものからなることを特徴とするステント拡張用バルーン。
  2. 前記複数の補強繊維は、周方向に均等な間隔を隔てて配置されている請求項1に記載のステント拡張用バルーン。
  3. 前記複数の補強繊維は、それぞれ、ガラス繊維、炭素繊維、および芳香族ポリアミド系樹脂製繊維のいずれかからなる請求項1または2に記載のステント拡張用バルーン。
  4. 内部にバルーン拡張用ルーメンが形成された長尺のシャフト本体と、
    前記拡張室が前記バルーン拡張用ルーメンに連通されるように前記シャフト本体に取り付けられた請求項1〜のいずれか一項に記載のステント拡張用バルーンと
    を備えたことを特徴とするバルーンカテーテル。
  5. 請求項に記載のバルーンカテーテルと、
    前記ステント拡張用バルーンの前記ステント装着領域の外周に装着されたステントと
    を備えたことを特徴とするステントデリバリーシステム。
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