JP6836469B2 - 物品検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物品検査装置に関する。
例えばX線を用いた物品検査装置であるX線異物検出装置は、被検査物を透過したX線をX線検出部により検出することで異物が混入しているか否かを検査する。このX線異物検出装置では、搬送中の被検査物からの落下物がX線検出部のX線入射面に堆積してしまう場合がある。X線異物検出装置は、X線入射面に落下物が堆積すると、検査精度に影響する場合がある。
そこで、特許文献1に開示のX線異物検出装置は、X線検出領域内に被検査物からの落下物が侵入しないように、X線検出領域に向けて常にエアーを吹き付けるエアー吹付け手段を備えている。
特開2012−163485号公報
従来のX線異物検出装置は、X線入射面が、センサを被覆するように樹脂板よりなる透明樹脂カバーを設けた構造となっている。そしてこのX線入射面は、樹脂板の部分でやや後退位置に配置されるように構成され、凹みとなっていた。この凹みは、特に非分割タイプのコンベアであるストレートタイプのコンベアにおいて、X線検出部が搬送ベルトの下部に配置構成されていることで、この搬送ベルトとX線入射面である樹脂板との接触を避け、静電気に対するセンサの誤作動を防止する目的があった。このような凹み構造の透明樹脂カバーは、ストレートタイプのコンベアと、上記特許文献1のような分割タイプのコンベアとで共用されていた。
しかしながら、従来のX線異物検出装置では、X線検出部のX線入射面を凹ませていることで、その部分に落下物やゴミや埃等の堆積物が溜まりやすい。上記特許文献1ではエアー吹付け手段により落下物を飛ばすものであるが、落下してしまった落下物や埃等、特に凹みの入隅部の存在から確実な除去は容易でない。このため、エアーを常に吹付けなくても落下物が溜まりにくく、しかも、溜まった堆積物を容易に除去できる構造としたい要請がある。
一方、上記透明樹脂カバーは、厚みのある樹脂板により形成されていた。ところが、より薄い被検査物を検査する場合には、カバーを樹脂板よりも薄くして検出感度を上げたいという要請がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、X線等の電磁波検出部に落下物を溜まりにくくでき、しかも、溜まった堆積物は容易に除去できる薄型なカバー構造を備えた物品検査装置を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の物品検査装置1は、電磁波照射空間17を挟んで分割され、前記電磁波照射空間17に被検査物Wを通過させて搬送する上流側コンベア5及び下流側コンベア6と、
前記電磁波照射空間17に上方から電磁波を照射する電磁波発生部18と、
前記電磁波照射空間17を挟んで前記電磁波発生部18の反対側となる下方に設けられ、前記被検査物Wに照射された電磁波を検出する電磁波検出部19と、
前記電磁波検出部19の上部に配置され、上面に押上部31が突出して形成されるとともに、前記電磁波が通過するスリット22を有する下側カバープレート25と、
前記下側カバープレート25の上面を覆い、前記押上部31に被せられて突出するフィルム26と、
フィルム表出穴29を有して前記下側カバープレート25とで前記フィルム26を挟み、上面30が前記フィルム26の上面27の高さ以下となるように配置した上側カバープレート28と、
を具備することを特徴とする。
この物品検査装置1では、上流側コンベア5と下流側コンベア6の間の電磁波照射空間17から落下した搬送中の被検査物Wからの落下物等は、電磁波検出部19に向かって落下する。このとき、落下物は、電磁波検出部19を覆う下側カバープレート25,フィルム26及び上側カバープレート28のうち、フィルム26及び上側カバープレート28の上面27,30に付着する。ここで、フィルム26と上側カバープレート28とは、両上面27,30が同一平面または上側カバープレート28の上面30がフィルム26の上面27より低い平面となるように配置される。すなわち、フィルム26と上側カバープレート28との間には、フィルム26側に落下物が溜まる隙間や段部等が存在しない。そのため、従来の凹ませた構造における吹き溜まり部分や複数の入隅が存在せず、付着した落下物は、フィルム26及び上側カバープレート28の上面27,30に留まりにくくなる。落下物は、仮に付着し堆積するようなことがあっても、上面27,30の外へ容易に移動する。すなわち、電磁波検出部19の上面側は、フィルム26及び上側カバープレート28が面一または上側カバープレート28の上面30がフィルム26の上面27より低い平面となるように配置されることでX線入射面に落下物の溜まる余地がなくなる。このことから電磁波検出部19の検出感度が低下しない。また、電磁波検出部19の上面側は、フィルム26及び上側カバープレート28が面一またはフィルム26の上面27が高くなるように配置したので、従来のような凹部構造に比べ、エアブローによる落下物の除去が極めて容易となる。つまり、エアーで落下物を飛ばしやすくなり、清掃性が従来構造に比べ格段に向上する。
本発明の請求項2記載の物品検査装置1は、請求項1記載の物品検査装置であって、
前記上流側コンベア5及び前記下流側コンベア6が筐体2に支持され、
前記電磁波検出部19が前記筐体2の平坦な検出部収容上面21に覆われ、
前記下側カバープレート25,前記フィルム26及び前記上側カバープレート28が、前記検出部収容上面21よりも突出して設けられることを特徴とする。
この物品検査装置1では、下側カバープレート25,フィルム26及び上側カバープレート28が、筐体2の検出部収容上面21よりも突出している。このため、筐体2の検出部収容上面21に落ちた落下物は、それより上にあるフィルム26や上側カバープレート28の上面27,30に移りにくくなり、堆積しにくくなる。
本発明に係る請求項1記載の物品検査装置によれば、フィルムと上側カバープレートの上面ではX線入射面となるフィルム側に落下物が溜まる隙間や段部等が存在しない同一平面または上側カバープレートの上面がフィルムの上面より低い平面となるように配置される構造としたので、従来の凹ませた構造における吹き溜まり部分や複数の入隅が存在せず、落下物を留まらせず溜まりにくくでき、しかも、溜まった落下物はフィルムの上面から容易に除去することができるので、清掃性を向上させることができる。また、フィルムで構成することで薄型化を実現でき、このことからも電磁波検出部の検出感度が低下せず、検査精度を向上させることとなる。
本発明に係る請求項2記載の物品検査装置によれば、下側カバープレート,フィルム及び上側カバープレートが、筐体の検出部収容上面よりも突出していることで、落下物をより溜まりにくくできる。
本発明に係る実施形態の物品検査装置を正面側から見た斜視図である。 図1に示した電磁波照射空間近傍の拡大正面図である。 図2に示した筐体における検出部収容上面及びカバープレートの拡大正面断面図及び要部拡大正断面図である。 図3に示した下側カバープレート,フィルム及び上側カバープレートの分解斜視図である。 図4に示した下側カバープレート,フィルム及び上側カバープレートの変形例の分解斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る実施形態の物品検査装置1を正面側から見た斜視図である。
この実施の形態における物品検査装置1は、被検査物Wに電磁波であるX線を照射し、被検査物Wを透過したX線を検出し、X線透過量に基づいて被検査物Wに異物が混入している場合にこの異物を検出する装置である。
図1に示す物品検査装置1は、装置を構成する各種部品等を所定の配置で設置し、または取り付けるための基体(フレーム)である筐体2と、筐体2を設置面上に支持するための脚部3とを有している。筐体2は、検査に使用する電磁波を外部に透過させない遮蔽性の構造と材質で作られている。筐体2の内部には、被検査物Wを筐体2の内方に搬入し、検査後に筐体2の外に搬出するために、被検査物Wの搬送方向について上流側と下流側に開口した内部空間Sが設けられている。そして、後述するように、被検査物Wを搬送するコンベア4(上流側コンベア5及び下流側コンベア6)がこの内部空間Sに配置されており、内部空間Sの上流側と下流側の開口のうち、コンベア4よりも上方の部分が、それぞれ被検査物Wが通過する入口7及び出口8となっている。
また、図示はしないが、外部に開放された内部空間Sの入口7と出口8には、電磁波を遮蔽する遮蔽扉または可撓性の遮蔽カーテン等の遮蔽手段が取り付けられる。さらにまた、図1に示すように、筐体2の前面側には遮蔽構造の蓋部9が開閉自在に取り付けられており、蓋部9を開放することにより筐体2の内部空間Sを開放し、コンベア4(上流側コンベア5及び下流側コンベア6)を取り外し、筐体2の内方の清掃、整備等を行うことができるように構成されている。
図2は図1に示した電磁波照射空間近傍の拡大正面図である。
図1及び図2に示すように、筐体2の内部空間Sには、被検査物Wの搬送方向について入口7側の前半部に、上流側コンベア5が水平に配置されている。また、被検査物Wの搬送方向について出口8側の後半部に、下流側コンベア6が水平に配置されている。上流側コンベア5と、下流側コンベア6は、所定寸法の隙間10をおいて実質的に互いに同一面内に位置するように、内部空間Sの下方を区画する筐体2の上面に載置されている。入口7から上流側コンベア5に乗せられた被検査物Wは、上流側コンベア5によって内部空間Sを搬送され、隙間10を乗り越えて下流側コンベア6に乗り移り、下流に搬送されて出口8から筐体2の外に送り出される。
上流側コンベア5及び下流側コンベア6は、下方にある筐体2に連結されたサイドプレート11に対し、図示しない係止構造を介して位置乃至姿勢が調整できるように係止された一対の側板12,12と、側板12,12に取り付けられた受台13と、搬送方向について各受台13の一端部及び他端部にそれぞれ回転自在に搭載された従動ローラ14及び駆動ローラ15と、従動ローラ14及び駆動ローラ15に掛け回されたベルト16と、駆動ローラ15を駆動するモータ(図示略)とを有している。ここで、受台13には一対の側片が形成されており、この受台13の一対の側片が一対の側板12,12に取り付けられてコンベアユニットを構成している。なお、上流側コンベア5は、上流側のローラが駆動ローラ15であり、下流側のローラが従動ローラ14である。また、下流側コンベア6は、上流側のローラが従動ローラ14であり、下流側のローラが駆動ローラ15である。
上流側コンベア5及び下流側コンベア6は、複数の構成部品からなるコンベアユニットとして構成されているため、筐体2に対する着脱が容易である。すなわち、清掃や整備時には、筐体2の前面にある蓋部9を開放して内部空間Sにアクセスすれば、容易に筐体2から取り外して筐体2の外に搬出することができ、清掃や整備が容易であり、再装着も容易である。
本実施形態に係る物品検査装置1は、隙間10に、電磁波照射空間17を含む。上流側コンベア5及び下流側コンベア6は、この電磁波照射空間17を挟んで分割される。すなわち、上流側コンベア5及び下流側コンベア6は、電磁波照射空間17に被検査物Wを通過させて搬送する。
物品検査装置1は、電磁波照射空間17に上方から電磁波を照射する電磁波発生部18(図1参照)と、電磁波照射空間17を挟んで電磁波発生部18の反対側となる下方に設けられ、被検査物Wに照射された電磁波を検出する電磁波検出部19と、を備える。
電磁波発生部18は、例えばX線を発生させ、発生させたX線を電磁波検出部19に向けて照射するものである。電磁波発生部18は、長孔(スリット)を介して電磁波を照射する。スリットを介して照射される照射電磁波20は、例えば図1に示す矩形のスクリーン状となるが、電磁波がX線の場合には、照射電磁波20が略三角形のスクリーン状となる。
電磁波検出部19は、多数の受光素子が上流側コンベア5及び下流側コンベア6の幅方向に配列されたラインセンサからなる。
物品検査装置1は、上流側コンベア5及び下流側コンベア6が筐体2に支持される。電磁波検出部19は、電磁波照射空間17の下方において、筐体2の平坦な検出部収容上面21に覆われて配置される。この検出部収容上面21には、電磁波を通過させる透光穴であるスリット22を有したカバープレート23が例えば両面接着シート24等(図3参照)により貼り付けられる。
このカバープレート23は、交換する場合、例えば劣化や損傷等により交換となる場合、カバープレート23ごと筐体2から剥がし取られて、新規のカバープレート23と貼り換えることが可能である。
図3は図2に示した筐体2における検出部収容上面21及びカバープレート23の拡大正面断面図及び要部拡大正断面図である。
カバープレート23は、下側カバープレート25と、フィルム26と、上側カバープレート28と、を備える。下側カバープレート25は、電磁波検出部19の上、本実施形態では検出部収容上面21に貼着される。フィルム26は、下側カバープレート25の上面を覆う。上側カバープレート28は、フィルム表出穴29を有して下側カバープレート25とでフィルム26を挟む。この上側カバープレート28は、本実施形態では、上面30が、フィルム26の上面27と同一平面となる。
下側カバープレート25及び上側カバープレート28には、例えばステンレス鋼が用いられる。フィルム26には、放射線、特にX線を良好に透過させ、且つ放射線に対する耐性が強い樹脂を素材とする樹脂フィルムが用いられる。
図4は図3に示した下側カバープレート25,フィルム26及び上側カバープレート28の分解斜視図である。
より具体的には、下側カバープレート25の上面には、スリット22を有した扁平な直方体形状の押上部31が形成されている。下側カバープレート25と押上部31とは、一体に形成することができる。この場合、スリット22は、押上部31と下側カバープレート25とを貫通して穿設される。この下側カバープレート25の上面には、接着部材32が貼着される。接着部材32は、例えば両面接着シート等からなる。接着部材32には、押上部31を貫通させる押上部貫通穴33が穿設される。フィルム26は、この接着部材32により下側カバープレート25の上面に貼着される。
下側カバープレート25に貼着されたフィルム26の上面には、押上部貫通穴33の穿設された他の接着部材34が貼着される。この接着部材34の押上部貫通穴33には、フィルム26に覆われた押上部31が貫通する。接着部材34の上面には、上側カバープレート28が、フィルム表出穴29に押上部31を配置して上側カバープレート28が貼着される。従って、カバープレート23は、接着部材32及び接着部材34を含めると、5層の部材を積層して一体となっている。
そして、カバープレート23は、上側カバープレート28の上面30と、上側カバープレート28のフィルム表出穴29に配置されたフィルム26の上面27とが、同一平面となって配置される。
押上部31は、下側カバープレート25の上面から突出しており、この押上部31の突出高さは、接着部材32と、フィルム26と、接着部材34と、上側カバープレート28との4部材の合計厚から、ほぼフィルム26の厚みを減じた寸法で形成される。これにより、カバープレート23は、一体に組み立てられた上側カバープレート28の上面30と、フィルム26の上面27とが、同一平面となって配置される。
また、押上部31に被せられたフィルム26の外周と、フィルム表出穴29の内周との間は、隙間なく嵌合される。すなわち、上側カバープレート28の上面30と、フィルム26の上面27とは、連続する同一平面となっている。
フィルム26は、押上部31が上側カバープレート28のフィルム表出穴29に挿入された際、破れずに、少なくとも押上部31の高さ分伸びる性質、例えば弾性や塑性を有している。例えば弾性変形の場合に、フィルム26は、押上部31の上面に、張力により弛みなく被せられる。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係る物品検査装置1では、搬送中の被検査物Wと内部空間Sからの落下物が、上流側コンベア5と下流側コンベア6の間の電磁波照射空間17の下方の電磁波検出部19に向かって落下する。
このとき、落下物は、電磁波検出部19を覆う下側カバープレート25,フィルム26及び上側カバープレート28のうち、フィルム26及び上側カバープレート28の上面27,30に落下し付着する。ここで、フィルム26と上側カバープレート28とは、上面27,30が同一平面で配置される。すなわち、フィルム26と上側カバープレート28との間には、落下物が留まり溜まる段部や入隅部、凹部、隙間等が存在しない。
そのため、従来のようなX線入射面を凹ませた構造における吹き溜まり部分や入隅が存在せず、付着した落下物は、フィルム26及び上側カバープレート28の上面27,30に留まりにくくなる。落下物は、仮に付着し堆積物となるような場合であっても、上面27,30の外へ容易に移動する。すなわち、電磁波検出部19の上面側は、フィルム26及び上側カバープレート28が面一となることで落下物の溜まる余地がなくなる。
また、電磁波検出部19の上面側は、フィルム26及び上側カバープレート28が面一なので、従来のような凹部構造に比べ、エアブローによる落下物の除去が極めて容易となる。電磁波検出部19は、エアーで落下物を飛ばしやすくなり、またウエスなどの清拭布による払拭も容易であり、清掃性が従来構造に比べ格段に向上する。
また、この物品検査装置1では、下側カバープレート25,フィルム26及び上側カバープレート28が、筐体2の検出部収容上面21よりも突出、すなわちこれらカバープレート等の厚み分高くなっている。このため、筐体2の検出部収容上面21に落ちた落下物は、それより上にあるフィルム26の上面27や上側カバープレート28の上面30に移りにくくなり、堆積しにくくなる。さらに、板状の部材ではなくフィルム26で構成したことによりカバープレート23の薄型化を実現できた。このフィルム26による薄型化と上面27,30が面一となって落下物の溜まりが防げることで、電磁波検出部19の検出感度が低下することなく、検査精度を向上させることとなる。
図5は図4に示した下側カバープレート25,フィルム26及び上側カバープレート28の変形例の分解斜視図である。
なお、カバープレート23は、押上部31と下側カバープレート25とが、別体で形成されてもよい。この場合、押上部31は、スリット22が、下側カバープレート25のスリット22と一致するように下側カバープレート25に溶接等により固定される。
従って、本実施形態に係る物品検査装置1によれば、電磁波検出部19に落下物を留まらせず溜まりにくくできる。しかも、溜まった落下物を容易に除去でき、清掃性を向上させることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば上記の実施形態では、物品検査装置が、被検査物に電磁波であるX線を照射し、被検査物を透過したX線を検出して異物を検出する場合を例に説明したが、本発明に係る物品検査装置は、この他、電磁波である光を照射し、被検査物を透過した光、或いは投影した光を検出して異物や不良品を検出する装置であっても、上記と同様の効果を奏するものである。
また、上述した実施形態では、上側カバープレート28の上面30が、フィルム26の上面27と同一平面となるよう構成される例として述べたが、上側カバープレート28の上面30がフィルム26の上面27の高さよりも低い平面となるように設定され構成されることとしてもよい。このような構成とすれば、フィルム26の上面27に対して周囲に位置する上側カバープレート28の上面30が低く、すなわちX線入射面となるフィルム26の上面27が突出する構成となる。このフィルム26の上面27が突出する高さとして設定するには、上述したフィルム26の厚みを考慮して上側カバープレート28や接着部材32,24の合計厚みの寸法を勘案することなく、押上部31の突出高さを、上側カバープレート28と接着部材32,24の合計厚みの寸法よりも大きく設定することで実現でき、製作が容易となる。そして、フィルム26の上面27が上側カバープレート28の上面30よりも高い配置構造とすることで、最も高い位置にX線入射面となるフィルム26の上面27が位置することになり、この上面27の周囲が出隅となる段部となりX線入射面側へ落下物を留まらせず溜まりにくくでき、かつ、溜まった落下物は上面27から周囲の低くなった上側カバープレート28の上面30へ落とすことができることで容易に除去でき、清掃性を向上させることができる。
また、上記の構成では、押上部31が扁平な直方体形状の場合を例に説明したが、この他、押上部31は、上面側の縁部(稜線部分)が、エッジを除去したなだらかな傾斜面としてもよい。この場合、フィルムは、押上部のエッジにより破損しにくくできる。
さらに、上記の構成では、カバープレート23を検出部収容上面21に貼着する両面接着シート24や、下側カバープレート25,フィルム26及び上側カバープレート28を貼着する接着部材32,34を、両面接着シートとする例を説明したが、この他、接着は、接着剤の塗布により行ってもよい。
1…物品検査装置
2…筐体
5…上流側コンベア
6…下流側コンベア
17…電磁波照射空間
18…電磁波発生部
19…電磁波検出部
21…検出部収容上面
22…スリット
25…下側カバープレート
26…フィルム
27…上面
28…上側カバープレート
29…フィルム表出穴
30…上面
W…被検査物

Claims (2)

  1. 電磁波照射空間(17)を挟んで分割され、前記電磁波照射空間に被検査物(W)を通過させて搬送する上流側コンベア(5)及び下流側コンベア(6)と、
    前記電磁波照射空間に上方から電磁波(20)を照射する電磁波発生部(18)と、
    前記電磁波照射空間を挟んで前記電磁波発生部の反対側となる下方に設けられ、前記被検査物に照射された電磁波を検出する電磁波検出部(19)と、
    前記電磁波検出部の上部に配置され、上面に押上部(31)が突出して形成されるとともに、前記電磁波が通過するスリット(22)を有する下側カバープレート(25)と、
    前記下側カバープレートの上面を覆い、前記押上部に被せられて突出するフィルム(26)と、
    フィルム表出穴(29)を有して前記下側カバープレートとで前記フィルムを挟み、上面(30)が前記フィルムの上面(27)の高さ以下となるように配置した上側カバープレート(28)と、
    を具備することを特徴とする物品検査装置。
  2. 請求項1記載の物品検査装置であって、
    前記上流側コンベア及び前記下流側コンベアが筐体(2)に支持され、
    前記電磁波検出部が前記筐体の平坦な検出部収容上面(21)に覆われ、
    前記下側カバープレート,前記フィルム及び前記上側カバープレートが、前記検出部収容上面よりも突出して設けられることを特徴とする物品検査装置。
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